JP2001288949A - 非常進入窓用の換気ステー - Google Patents

非常進入窓用の換気ステー

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JP2001288949A
JP2001288949A JP2000104740A JP2000104740A JP2001288949A JP 2001288949 A JP2001288949 A JP 2001288949A JP 2000104740 A JP2000104740 A JP 2000104740A JP 2000104740 A JP2000104740 A JP 2000104740A JP 2001288949 A JP2001288949 A JP 2001288949A
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譲 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 換気用の牽制アームを屋外側から待機位置へ
切り換え操作して、非常進入時に窓を速やかに全開放操
作し、さらに換気ステーを屋内外のいずれの側からでも
容易にリセット操作できるようにする。併せて、換気ス
テーの施工に要する手間とコストを削減する。 【解決手段】 窓2を牽制アーム6で開放規制する。牽
制アーム6は、切換構造で待機位置と作動位置とに切り
換えられる。切換構造は、室内側の切換ノブ8と屋外側
の解除ノブ9とで切り換え操作する。切換ノブ8および
解除ノブ9のそれぞれは、窓2と開口枠1との間のシー
ル隙間Fを利用して室内側と屋外側とに突出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、非常進入窓に適
用される換気ステーに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の換気ステーは、火災等の際に、
牽制アームによる窓の開放規制作用を屋外側から強制解
除できるようにしている。例えば特許第2666203
号公報においては、牽制ロッドの一端を取付ブラケット
を介して窓に固定し、取付ブラケットの取付軸を屋外側
の解除ハンドルで連結保持している。解除ハンドルを屋
外側へ引くと、ハンドルと取付軸との連結状態が解除さ
れ、その結果、取付ブラケットを窓から分離して、牽制
ロッドとは無関係に窓を全開放できる。窓を閉止保持す
るための施錠機構にも、同様の外部解錠具が設けてある
(特開平5−311934号公報)。
【0003】この発明の換気ステーは、窓と開口枠との
間の接合隙間を利用して配置するが、この種の換気ステ
ーは、本出願人の提案に係る特開平2000−3886
6号公報や特開平11−210303号公報に公知であ
る。そこでは、開口枠と窓との間に牽制アームを設け、
室内側に設けた切換ノブで牽制アームの姿勢を待機位置
と換気位置とに切り換えることにより、窓を全開放でき
る状態と、換気開放位置において開放規制する状態とに
選択開放できるようにしている。これらの換気ステーに
おいては、窓を閉じた状態において、切換ノブを待機位
置と換気位置とに切り換え操作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】取付ブラケットを窓か
ら分離して、牽制ロッドによる開放規制作用を強制的に
解除する従来の換気ステーにおいては、解除ハンドルを
取付軸から分離した状態において、それまで取付軸を係
合保持していた係止ボールがボール穴から脱落するの
で、状況が鎮静化した後に窓を閉じ位置へ戻したとして
も、解除ハンドルと取付軸とを直ちには再連結できず、
解除ハンドルをリセットするのに多くの手間が掛ってし
まう。解除ハンドルと取付軸とは、窓の下横枠の内部で
連結してある。そのため、連結解除構造の組み立てに余
分な手間が掛るうえ、この組み立てのために、穴や溝な
どを下横枠に加工しなければならず、換気ステーの施工
に多くの手間とコストが掛る。
【0005】この発明の目的は、牽制アームの切り換え
状態とは無関係に、牽制アームを屋外から待機位置へ直
ちに切り換え操作でき、これにより非常進入時に窓を速
やかに全開放操作できる、非常進入窓用の換気ステーを
提供することにある。この発明の他の目的は、非常進入
後の換気ステーのリセット操作を屋内外のいずれの側か
らでも容易に行うことができ、従って状況が鎮静化した
後には窓の状態を通常の管理状態へ速やかに復旧できる
非常進入窓用の換気ステーを提供することにある。
【0006】この発明の他の目的は、窓と開口枠との間
の隙間を利用して設置され、しかも室内側の切換ノブ
と、非常進入用の屋外側の解除ノブとのそれぞれが、窓
と開口枠との間のシール隙間を利用して配置されてい
て、窓や開口枠に両ノブ用の導出溝や切欠を設ける必要
もなく設置でき、従って施工の手間とコストを著しく削
減できる、非常進入窓に好適な換気ステーを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の換気ステー
は、非常進入用の窓2と開口枠1とに設けられて、窓2
を換気位置において開き規制する。換気ステーは、窓2
の開量を規制する牽制アーム6と、開口枠1に設けられ
て、牽制アーム6を窓2から分離する待機位置と、窓2
に対して同行移動可能に連結される作動位置とに切り換
え操作する切換構造と、切換構造を操作する室内側の切
換ノブ8と、開口枠1の屋外側に設けられて、牽制アー
ム6を切換構造を介して、作動位置から待機位置へ強制
解除操作する解除ノブ9とを備えていることを特徴とす
る。
【0008】牽制アーム6および切換構造は、窓2と開
口枠1との間の接合隙間Eに配置する。切換ノブ8およ
び解除ノブ9のそれぞれは、窓2と開口枠1との間のシ
ール隙間Fを利用して室内側と屋外側とに突出する。
【0009】牽制アーム6は窓2の側において、待機位
置と作動位置とに揺動可能に軸支する。あるいは、牽制
アーム6を開口枠1の側において待機位置と作動位置と
に揺動可能に軸支する。
【0010】切換構造は、開口枠1に固定したベース4
と、ベース4で往復スライド自在に案内支持したスライ
ダー19と、スライダー19をスライド操作する切換ノ
ブ8および解除ノブ9とを含む。牽制アーム6は、ベー
ス4に固定した支軸5で内外方向へ往復揺動自在に軸支
され、スライダー19ないし両ノブ8・9と同行スライ
ド可能に設ける。スライダー19にベース4および牽制
アーム6の外面を覆うカバー壁22を設け、カバー壁2
2の上下にベース締結用のビスを締緩操作する工具穴4
1を通設する。
【0011】
【発明の作用効果】牽制アーム6を切換構造で待機位置
と作動位置とに切り換えられるようにしたうえで、切換
構造を切換操作する室内側の切換ノブ8とは別に、開口
枠1の屋外側に解除ノブ9を設けるので、牽制アーム6
の一端が窓2に連結されていたとしても、解除ノブ9を
操作するだけで牽制アーム6の姿勢を待機位置へ切り換
えて、窓2と牽制アーム6との連結状態を強制的に解除
し、窓2を速やかに全開放できる。また、状況が鎮静化
した後には、窓2を閉じて切換ノブ8か解除ノブ9を操
作するだけで、牽制アーム6を容易にリセットできるの
で、従来のこの種の換気ステーに比べてリセットの手間
を著しく軽減し、窓2の管理状態を速やかに通常状態へ
復旧できる点で有利である。
【0012】牽制アーム6および切換構造を、窓2と開
口枠1との間の接合隙間Eに配置し、さらに、切換ノブ
8および解除ノブ9を、窓2と開口枠1との間のシール
隙間Fを利用して室内側と屋外側へそれぞれ突出する換
気ステーによれば、窓2および開口枠1に対する追加工
を行う必要がない。とくに、各ノブ8・9を屋内外へ突
出させるための溝や切欠を開口枠に形成する必要がない
ので、換気ステーの設置の手間とコストを著しく削減で
きるうえ、先の溝や切欠によって窓2部の気密性が損な
われることも解消できる。
【0013】換気ステーは、窓2と開口枠1との間に設
けた牽制アーム6で窓2の開放規制を行う。その軸支構
造としては、実施例1で説明するように、牽制アーム6
を開口枠1の側で揺動可能に軸支してある場合と、実施
例2で説明するように、牽制アーム6が窓2の側におい
て揺動可能に軸支してある場合とがあるが、いずれの軸
支構造であってもこの発明を等しく適用できる。
【0014】ベース4、スライダー19、およびスライ
ダー19をスライド操作する切換ノブ8、解除ノブ9等
で構成した切換構造において、スライダー19と一体に
カバー壁22を設け、このカバー壁22でベース4およ
び牽制アーム6の外面を覆う換気ステーによれば、換気
状態において、切換構造部分の全体をカバー壁22で覆
い隠すことができるので、外観上の体裁を向上できるう
え、スライダー19や牽制アーム6などの動く部品に異
物が差し込まれる等の、いたずらをされる余地を排除で
きる。また、カバー壁22に工具穴41を設けているの
で、全ての部品を組み立てた状態のままで、ベース4の
開口枠1に対する締結を行える。つまり、窓2側に設け
る掛止ピン7以外の全部品を、一個のユニット部品とし
て取り扱うことができるので、その開口枠1への取り付
けを簡単に行えるうえ、移送、保管、施工現場での取り
扱い等も簡便化できる。
【0015】
【実施例】(実施例1)図2および図3において符号1
は開口枠、2は非常進入用の窓である。窓2は開口枠1
に固定した上下一対のヒンジ3で揺動開閉自在に支持し
てある。窓2を閉じた状態においては、図示していない
錠で窓2を閉じ位置に固定保持できる。この錠は、非常
時に外部から解錠できる。操作窓2を換気位置において
開き保持しながら、非常時には窓2を全開放して屋外か
らの進入を可能とするために、窓2の揺動先端側の窓縦
枠と開口枠1との間の接合隙間Eに本発明の換気ステー
を配設する。
【0016】図3において換気ステーは、開口枠1にビ
ス固定されるベース4と、ベース4に固定した支軸5で
開口枠1の内外方向へ揺動自在に支持した牽制アーム6
と、窓2の窓縦枠に固定した掛止ピン7と、牽制アーム
6を待機位置と作動位置に切り換えるための切換構造
と、室内側から切換構造を操作する切換ノブ8、および
非常時に屋外側から切換構造を操作するための解除ノブ
9などで構成する。
【0017】図4および図7に示すように、ベース4は
一側に断面C字状のガイド溝10を設け、他側に板状壁
11を設けた金属製の押し出し材からなり、板状壁11
の上下2個所をビスで締結して開口枠1に固定する。こ
のベース4に切換ノブ8や牽制アーム6などを一体的に
組み付ける。
【0018】牽制アーム6は、ステンレス板材製のプレ
ス成形品からなり、その上端寄りの板面に支軸5でスラ
イド案内されるスライド溝13を設け、スライド溝13
の下端に、スライド溝の溝幅より大径の揺動穴14を設
ける。牽制アーム6の上半側は一定幅に形成するが、下
半側は上半側より広幅に形成し、さらに下すぼまり状に
形成する。上半部と下半部との間に、掛止ピン7を受け
入れるための凹部15を折り曲げ形成し、凹部15に臨
む段壁16からアーム下端寄りにわたって、掛止ピン7
と係合する連繋溝17を通設する。アーム板面の上部
に、操作板20でスライド操作される係合ピン24をか
しめ固定する。
【0019】図3において、連繋溝17は、段壁16側
に形成した溝開口17aと、溝開口17aに連続する上
端の導入溝17bと、逆J字状の主溝17cとからな
る。溝開口17aは、掛止ピン7の突端のフランジ部直
径より僅かに広幅に形成し、他の溝部分は掛止ピン7の
軸部径より僅かに広幅に形成する。主溝17cを逆J字
状に形成すると、窓2が閉じ終わる時、あるいは開き始
める時の牽制アーム6の揺動量を小さくできる。連繋溝
17の端に臨んで、換気開放時の掛止ピン7を弾性的に
係合保持するばね板28がスポット溶接してある。
【0020】図7に示すように切換構造は、先のベース
4と、ベース4のガイド溝10に挿嵌されて上下スライ
ド自在に係合案内されるスライダー19と、スライダー
19にピン43でかしめ固定される操作板20と、先の
ピン43に着脱可能に装着される切換ノブ8と、操作板
20の屋外側の端部に固定される解除ノブ9と、操作板
20に固定されるスペーサー42で構成する。スライダ
ー19はガイド溝10でスライド案内される断面工字状
のスライド部19aと、ベース4および牽制アーム6の
外面を覆うカバー壁22とを一体に成形したプラスチッ
ク成形品からなる。図8に示すように、スライド部19
aの上部上面に位置するカバー壁22の表面には、凹部
44が設けてあり、その一側縁に操作板20を組むため
の溝45が開口してある。凹部44において操作板20
をピン43で連結し、操作板20の上面に露出するピン
43の軸頭に、切換ノブ8を着脱可能に装着する。カバ
ー壁22の上下には、ベース締結用のビスを締緩操作す
るための工具穴41を形成する(図3参照)。
【0021】切換ノブ8は、ステンレス薄板を階段状に
折り曲げたノブ腕8bと、ノブ腕8bの室内側の端に固
定されるつまみ8aとからなる。ノブ腕8bを一対のピ
ン43に係合連結するために、その取付部に一対の装着
穴8cを打ち抜き形成している(図3参照)。図1に示
すように、窓2を閉じた状態におけるノブ腕8bの中途
部は、窓2と開口枠1との間のシール隙間Fを介して、
開口枠1に設けたシール体46を弾性変形させた状態で
室内側に突出する。この時、シール体46を無理なく弾
性変形させるために、ノブ腕8bをステンレス薄板で形
成している。なお、切換ノブ8をピン43に対して着脱
可能とするのは、切換構造がいたずらによって操作され
るのを防ぐためである。
【0022】操作板20はステンレス薄板を階段状に折
り曲げたプレス成形品からなり、ベース4の板状壁11
と対向する主面壁20aに、係合ピン24を介して牽制
アーム6を同行スライド操作するための操作溝23を設
ける。後述するように、牽制アーム6と係合ピン24と
は支軸5を中心にして内外に揺動する。この動作を許す
ために、操作溝23は図6に示すように係合ピン24の
揺動軌跡に対応して部分円弧状に形成する。スペーサー
42にも操作溝23を設けておく。
【0023】解除ノブ9は、操作板20を利用して形成
する。詳しくは、図4および図7に示すように先の主面
壁20aに連続して階段状の腕部20bを折り曲げ形成
し、ベース4の外面へ突出する腕部20bの外端につま
み9aを固定して解除ノブ9とする。先の切換ノブ8と
同様に、腕部20bは、窓2と開口枠1との間のシール
隙間Fを介して、開口枠1に設けたシール体47を弾性
変形させた状態で室外側に突出する。この場合にも、シ
ール体47を無理なく弾性変形させるために、腕部20
bを含む操作板20の全体をステンレス薄板で形成して
いる。
【0024】組み付け状態においては、切換構造を切換
ノブ8で上下に切り換え操作することにより、牽制アー
ム6を下方の待機位置と、上方の作動位置とに同行スラ
イドできる。牽制アーム6が待機位置にあるとき(図4
に示す状態)、窓2に固定した掛止ピン7は凹部15内
を内外方向へ出入りできる。従って、窓2は全閉状態か
ら直接全開放操作できる。切換ノブ8を待機位置から上
方スライド操作すると、牽制アーム6が同行スライドし
て、図5に示すように、その連繋溝17の導入溝17b
が掛止ピン7に外嵌して、両者7・17は互いに係合す
る。
【0025】牽制アーム6が作動位置へ上方スライドし
終わった図5の状態でのみ、牽制アーム6を内外方向へ
揺動させるために、支軸5にガイド軸部を設け、その軸
端にガイド軸部より大径のフランジ32を張り出す(図
7参照)。先に説明したように、支軸5で支持される牽
制アーム6側の穴は、スライド溝13と揺動穴14と
で、鍵穴を上下に反転した形状に形成されている。この
溝13および揺動穴14に対応して、ガイド軸部の断面
形状を太鼓形に形成し、一対の平坦面なガイド面でスラ
イド溝13をスライド案内する。
【0026】窓2を換気開放した図3の状態において、
牽制アーム6は支軸5まわりに揺動して、連繋溝17の
奥端が掛止ピン7に外接している。この状態で窓2の開
閉抵抗を越える風圧が窓面に作用すると、窓2は閉じて
しまう。このような風による窓2の閉鎖を阻止するため
に、連繋溝17の奥端近傍にばね板28を設け、このば
ね板28で掛止ピン7の軸端押圧保持することにより、
換気に好適な風が吹く程度では、窓2を風圧に抗して換
気位置に保持できるようにしている。なお、窓2が閉じ
位置から換気位置へ相対スライドするとき、掛止ピン7
のフランジ部はばね板28を押しのけるように弾性変形
させて、ばね板28の先端寄りに設けた凹みに落ち込み
係合する。
【0027】以上のように、窓2の外面に臨んで解除ノ
ブ9を設けておくと、たとえ牽制アーム6が作動位置に
あって、その連繋溝17が掛止ピン7と係合していたと
しても、火災などの非常時には、牽制アーム6を解除ノ
ブ9でスライド操作して待機位置へ切り換え、窓2を全
開放することができる。切換ノブ8および解除ノブ9の
それぞれを、シール隙間Fを利用して屋内外へ突出させ
るので、両ノブ8・9を突出させるための切欠等を開口
枠1に設ける必要が無く、その分だけ換気ステーの施工
に要する手間を省くことができる。切換ノブ8を作動位
置へスライド操作しておくだけで、窓2が作動位置を越
えて不用意に開放されるのを規制できるので、いたずら
などによって窓2が開き操作される場合でも、窓2の開
量を制限して幼児などの転落を確実に防止できる。牽制
アーム6、スライダー19、および操作板20等をベー
ス4に組むことによって、窓2側の掛止ピン7を除く全
ての部品をユニット部品として一体化できる。
【0028】上記の換気ステーは、その一部を次のよう
に変形した形態で実施することができる。支軸5をスペ
ーサー42および操作板20に固定して、スライド溝1
3を省略する。係合ピン24を操作板20に設け、操作
溝23を牽制アーム6に設ける。換気ステーは、窓2の
上下面と開口枠1との間に配置して使用できる。窓2は
滑り出し型の窓や回転窓型の窓であってもよい。切換ノ
ブ8のノブ腕8bは、操作板20と一体に形成できる。
【0029】(実施例2)図9ないし図12は牽制アー
ム6を窓側において軸支した換気ステーの実施例を示
す。図10において換気ステーは、窓2にビス止め装着
されるベース53と、ベース53に固定した支軸5で内
外方向へ揺動自在に軸支される牽制アーム6と、開口枠
1の側に設けられて、牽制アーム6を待機状態と作動状
態とのいずれかの状態に操作するための切換構造などで
構成する。切換構造は、開口枠1に固定されるガイド枠
56と、ガイド枠56内に組み付けられるシャッター5
7と、ガイド枠56の外に設けられてシャッター57を
スライド操作する室内側の切換ノブ8、および屋外側の
解除ノブ9などで構成する。符号58は、換気開放位置
においてスライドピン63を弾性係合するロック体であ
る。
【0030】ガイド枠56は、上下に長い断面コ字状の
枠体からなり、その上下に取付脚片61が一体に設けて
ある。ガイド枠56の主面壁には、上下に長いガイド溝
62を開口し、これで牽制アーム6の揺動先端に固定し
たスライドピン63を上下スライド自在に係合案内す
る。ガイド溝62の下端(閉じ端)において、ガイド枠
56の主面壁から屋外側の面壁にわたって出入口64を
開口し、これをガイド溝62に連続させている。
【0031】出入口64を開閉して窓2を全開放し、あ
るいは換気開放するためにシャッター57を設ける。シ
ャッター57はガイド枠56の両側壁に沿ってスライド
する一対の前後壁と、両壁を繋ぐ底壁とを有するコ字枠
状のプラスチック成形品からなり、屋外側の蓋壁65で
出入口64を開閉する。切換ノブ8はつまみ8aと、L
字状に折り曲げた金属板材製のノブ腕8bとからなり、
ノブ腕8bの一端を先のシャッター57にピン66でか
しめ固定する(図11参照)。解除ノブ9は、つまみ9
aと、鉤形に折り曲げた金属板製のノブ腕9bとからな
り、ノブ腕9bの基端を蓋壁65の上端に連続する壁面
に、ピン76でかしめ固定する。図9に示すようにノブ
腕8b・9bは、それぞれ窓2と開口枠1との間のシー
ル隙間Fを介して、開口枠1に設けたシール体46・4
7を弾性変形させた状態で、それぞれ室内および室外に
突出させる。
【0032】牽制アーム6は帯板状のプレス金具からな
り、その下端にスライドピン63を固定し、上端を支軸
5で軸支する。支軸5に外嵌する穴はピン径より僅かに
大きく形成してある。窓2を開放するとき、牽制アーム
6を支軸5に対して傾動させるためである。全開放時に
牽制アーム6がぶらぶらするのを防ぐために、牽制アー
ム6はねじりコイルばね71で、復帰付勢してある。
【0033】以上のように構成した換気ステーは、常態
においてシャッター57を下方スライドさせて、図10
に示すようにその蓋壁65で出入口64を閉じておく。
この状態で窓2を閉じ位置から開き操作すると、スライ
ドピン63は出入口64から屋外側へ出ようとするが、
蓋壁65に受け止められてしまう。そのため窓2を開放
しても、スライドピン63はガイド溝62に沿って上方
スライドするしかなく、その上端においてロック体58
で係合捕捉される。この状態で換気を行う。窓2を開放
するときは、図11に示すように切換ノブ8を介してシ
ャッター57を上方へスライド操作し、出入口64を開
放する。この状態で窓2を開き操作すると、スライドピ
ン63は支障なく出入口64からガイド枠56外へ出る
ので、窓2を限界位置まで全開放できる。
【0034】上記の実施例以外に、切換構造は牽制アー
ム6をその厚み方向へ傾動操作して、アーム下端に設け
た掛止ピン7を窓2側のガイド金具に係合させ、あるい
は係合を解除する構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】換気ステーの横断平面図である。
【図2】非常侵入窓の概略平面図である。
【図3】換気ステーの側面図である。
【図4】牽制アームを待機位置に操作した状態での一部
破断側面図である。
【図5】牽制アームを換気位置に操作した状態での一部
破断側面図である。
【図6】牽制アームの軸支構造を示す一部破断側面図で
ある。
【図7】図4におけるA−A線断面図である。
【図8】図4におけるB−B線断面図である。
【図9】換気ステーの別の実施例の平面図である。
【図10】換気ステーの側面図である。
【図11】シャターを開放した状態の側面図である。
【図12】換気開放状態の換気ステーの平面図である。
【符号の説明】 1 開口枠 2 窓 6 牽制アーム 8 切換ノブ 9 解除ノブ E 接合隙間 F シール隙間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非常進入用の窓2と開口枠1とに設けら
    れて、窓2を換気位置において開き規制する換気ステー
    であって、 換気ステーは、窓2の開量を規制する牽制アーム6と、
    開口枠1に設けられて、牽制アーム6を窓2から分離す
    る待機位置と、窓2に対して同行移動可能に連結される
    作動位置とに切り換え操作する切換構造と、切換構造を
    操作する室内側の切換ノブ8と、開口枠1の屋外側に設
    けられて、牽制アーム6を切換構造を介して、作動位置
    から待機位置へ強制解除操作する解除ノブ9とを備えて
    いることを特徴とする非常進入窓用の換気ステー。
  2. 【請求項2】 牽制アーム6および切換構造が、窓2と
    開口枠1との間の接合隙間Eに配置されており、 切換ノブ8および解除ノブ9のそれぞれが、窓2と開口
    枠1との間のシール隙間Fを利用して室内側と屋外側と
    に突出してある請求項1記載の非常進入窓用の換気ステ
    ー。
  3. 【請求項3】 牽制アーム6が窓2の側において、待機
    位置と作動位置とに揺動可能に軸支してある請求項1又
    は2記載の非常進入窓用の換気ステー。
  4. 【請求項4】 牽制アーム6が開口枠1の側において待
    機位置と作動位置とに揺動可能に軸支してある請求項1
    又は2記載の非常進入窓用の換気ステー。
  5. 【請求項5】 切換構造が、開口枠1に固定したベース
    4と、ベース4で往復スライド自在に案内支持したスラ
    イダー19と、スライダー19をスライド操作する切換
    ノブ8および解除ノブ9とを含み、 牽制アーム6は、ベース4に固定した支軸5で内外方向
    へ往復揺動自在に軸支され、スライダー19ないし両ノ
    ブ8・9と同行スライド可能に設けられており、 スライダー19にベース4および牽制アーム6の外面を
    覆うカバー壁22が設けられ、カバー壁22の上下にベ
    ース締結用のビスを締緩操作する工具穴41が通設して
    ある請求請求項4記載の非常進入窓用の換気ステー。
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JP2010116742A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Skb:Kk 窓用付属金具の操作具
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