JP2003148016A - 施錠装置 - Google Patents

施錠装置

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JP2003148016A JP2001345533A JP2001345533A JP2003148016A JP 2003148016 A JP2003148016 A JP 2003148016A JP 2001345533 A JP2001345533 A JP 2001345533A JP 2001345533 A JP2001345533 A JP 2001345533A JP 2003148016 A JP2003148016 A JP 2003148016A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピッキングによる解錠を阻止し、ピッキング
現場に速やかに信頼できる人物を向わせる。 【解決手段】 外筒32及び内筒33の左右両側に外方
から内筒33の鍵の挿入部分を観察可能にする開口を設
け、センサ71,72で左右の開口から当該鍵の挿入部
分を撮影して二種の画像情報を生成し、特徴抽出部8
1,82で各画像情報の特徴量を抽出し、照合部83で
各画像情報と比較画像メモリ84内の各比較画像情報の
特徴量とを照合し、一致判断部85で二種の画像情報と
各比較画像情報とが一致するか否かを判定する。内筒3
3に正規の鍵51を挿入し、鍵51の画像を含む二種の
画像情報と所要の比較画像情報とが一致する場合は第二
ロック解除部87により第二ロックを解錠し、一致しな
い場合は無線送信ユニット86から異常通報の無線信号
を出力して別のハウジングに収まるアラーム出力部95
からアラームを出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、居住用、自動車用
等のピッキング対策の構成を備える施錠装置に関し、詳
しくは正規の鍵の画像情報を入力した場合に解錠する施
錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】施錠装置としては、シリンダー錠が一般
に広く普及されており、シリンダー錠には、ピンタンブ
ラー錠、ディスクタンブラー錠、マグネットシリンダー
錠等が知られている。ピンタンブラー錠は、板鍵を用い
て内筒と外筒に跨る複数のピンを鍵の凹凸で押し上げて
ピンとシリンダの結合を外し、シリンダを回転させて本
締めボルトを動かし施錠、解錠するものであり、ディス
クタンブラー錠は、内筒の回転を複数の板で阻止し、鍵
を差し込むと鍵の凹凸により各板が内筒内に収まり解錠
することを可能にするものであり、マグネットシリンダ
ー錠は、内筒の回転を阻止するピンの磁石と鍵に埋め込
まれた磁石との反発でピンが押し上げられ解錠すること
が可能となるものである。
【0003】例えばピンタンブラー錠は、図23に示す
ように、外筒1内に回動可能である内筒2を装着し、外
筒1内にコイルバネ3で吊るされて上下移動が可能とな
るピン4,5,6,7,8を鍵9の進入方向に所定間隔
を経て直列に配列し、かつ各ピン4,5,6,7,8の
先端側を内筒2における鍵9の進入路内へ突出させた構
成のものである。各ピン4,5,6,7,8は、内筒2
内に鍵9が挿入されると、鍵9の一側辺、即ち図23で
は鍵9の挿入に対し上側の一側辺に形成された凹凸に接
触することにより、各々のピン4,5,6,7,8が当
該凹凸に押されて内筒2内への突出深さが変更される。
各ピン4,5,6,7,8にはシャーライン(ピンを分
割したライン)10が形成されており、内筒2内への鍵
9の挿入で各ピン4,5,6,7,8のシャーライン1
0が外筒1と内筒2の境界位置に一致する位置に停止す
ると、鍵9の回動とともに内筒2の回動が可能となり、
内筒2が所定角度まで回動すると解錠することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
都市部や地方において建物の施錠をピッキングにより解
錠することによる窃盗事件が多発している。ピッキング
による犯行は国内に広く普及するシリンダー錠の構造や
特徴を熟知した上で行われており、短時間で解錠してい
ることに特徴がある。上述した従来の技術による施錠装
置ではドアノブに視覚できる鍵穴から内筒2に突出する
ピンを操作することが容易でありピッキングによる解錠
を阻止することができず、このためピッキング対策の施
された施錠装置の開発が広く要望されている。
【0005】本発明は、ピッキングによる解錠を阻止す
ることができるとともに、ピッキング現場に速やかに信
頼できる人物を向わせることができ、しかも本施錠装置
から離れた位置からでも本施錠装置を施錠・解錠するこ
とが容易にできる施錠装置を提供することを第一の目的
とし、不法侵入者には室内側からの解錠操作を行えなく
するとともに、不法侵入者による当該解錠操作が執拗に
繰り返される場合にもアラームを発し信頼できる人物を
向わせることができる施錠装置を提供することを第二の
目的とし、また住居における出入り口等の施錠のみなら
ず、自動車におけるドアの施錠、更には不正なエンジン
始動鍵(エンジンキー)による操作時のエンジン始動の
防止にも使用可能な施錠装置を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明にあっては、内部側に第一ロック手段3
6,37,38,39,40を収容する外筒32、及
び、当該外筒32内に回動可能に装着されて成り鍵の挿
入部分に上記外筒32内の上記第一ロック手段36,3
7,38,39,40の少なくとも一部を収容する内筒
33に、外方から上記鍵の挿入部分を観察可能にする開
口61,63を設け、上記外筒32側の上記開口61付
近に当該開口61から上記内筒33側の開口63を通し
て上記鍵の挿入部分を撮影するセンサ71を設置し、更
に、上記センサ71が撮影する画像情報と所要の比較画
像情報との一致の有無を判断する一致判断手段81,8
3,84,85と、上記センサ71が撮影する画像情報
に正規の鍵の画像情報が含まれて上記所要の比較画像情
報と一致する場合に解錠する第二ロック手段43,4
4,45と、上記センサ71が撮影する画像情報が上記
所要の比較画像情報と相違する場合にアラームを出力す
るアラーム手段86,88,92,93,94,95と
を備えるものである。また、本発明にあっては、内部側
に第一ロック手段36,37,38,39,40を収容
する外筒32、及び、当該外筒32内に回動可能に装着
されて成り鍵の挿入部分に上記外筒32内の上記第一ロ
ック手段36,37,38,39,40の少なくとも一
部を収容する内筒33に、左右両側の外方から上記鍵の
挿入部分を観察可能にする開口61,62,63,64
を設け、上記外筒32側の上記左右の開口61,62付
近に当該各開口61,62から上記内筒33側の開口6
3,64を通して上記鍵の挿入部分を撮影するセンサ7
1,72を設置し、更に、上記双方のセンサ71,72
が撮影する各画像情報と所要の比較画像情報との一致の
有無を個別に判断する一致判断手段81,82,83,
84,85と、上記双方のセンサ71,72が撮影する
各画像情報に正規の鍵の画像情報が含まれて上記所要の
比較画像情報と一致する場合に解錠する第二ロック手段
43,44,45と、上記双方のセンサ71,72が撮
影する各画像情報が上記所要の比較画像情報と相違する
場合にアラームを出力するアラーム手段86,88,9
2,93,94,95とを備えるものである。また、本
発明にあっては、遠隔操作手段からの遠隔操作信号を受
信する遠隔操作信号受信手段101と、遠隔操作信号受
信手段101が受信した遠隔操作信号の内容を識別して
ドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を施錠側
に作動させるとともに上記第二ロック手段43,44,
45を施錠させ、あるいは当該ロック機構を解錠側に作
動させるとともに上記第二ロック手段43,44,45
を解錠させる施錠・解錠作動手段104とを更に備える
ものである。また、本発明にあっては、遠隔操作手段か
らの遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信手段10
1と、上記遠隔操作信号が解錠を指示する信号である場
合に正規の鍵の主要部の構成に一致する構成を有する解
錠鍵部203を正規の鍵の挿入方向とは逆の方向から上
記内筒33の鍵の挿入部分内へ進入させる第一ロック解
除手段202と、上記センサ71,72が撮影する各画
像情報に上記解錠鍵部203の画像情報が含まれて所要
の比較画像情報と一致する場合に上記第二ロック手段4
3,44,45を解錠する第二ロック解除手段87とを
更に備えることも好ましい。上記アラーム手段は、アラ
ームを出力する場合にアンテナ88から異常通報の無線
信号を送信させる上記施錠機構側に構成された無線送信
ユニット86と、上記施錠機構とは別体のハウジング9
1内に構成されて上記無線信号を受信する無線受信ユニ
ット93と、上記無線受信ユニット93が上記無線信号
を受信した場合にアラームを出力する上記別体のハウジ
ング91に構成されたアラーム出力部95とを含んで構
成されるものである。上記無線送信ユニット86と上記
無線受信ユニット93との各アンテナ88,92を建物
内部側に設置し、上記無線受信ユニット93側に有線で
接続される上記アラーム出力部95を建物のドア付近に
おける建物外部側に設置することも好ましい。上記アラ
ーム手段は、アラームを出力する場合に建物の管理室の
セキュリティ管理装置97、またはセキュリティ管理会
社のセキュリティ管理装置に異常通報の情報を出力する
ものである。上記アラーム手段は、時間計数手段の起動
で、上記センサ71,72からの画像情報と上記所要の
比較画像情報との不一致が続く時間があらかじめ設定し
た所定時間に達しないことが判定される間はアラームを
出力しないことも好ましい。上記施錠装置の上記各手段
81,82,83,84,85,86及び各ユニット9
3,94,95は、ソーラーバッテリ89,98からの
電力で駆動するものである。上記施錠装置の上記各手段
81,82,83,84,85,86及び各ユニット9
3,94,95は、電池からの電力で駆動させても良
い。上記ソーラーバッテリ89,98または上記電池
を、建物内部側におけるノブ31、または当該ノブ31
付近に配設することも好ましい。また、本発明にあって
は、更に、室内側からの操作で所要の暗証番号を入力で
きる暗証番号入力手段401と、上記暗証番号入力手段
401に正規の暗証番号が入力された場合にドアと建物
との間にロックを掛けるロック機構の室内側からの解錠
操作を可能ならしめ、正規の暗証番号以外の不正番号が
入力された場合には当該解錠操作を禁止した状態を継続
する解錠操作禁止手段402とを備えるものである。ま
た一方、本発明にあっては、更に、室内側からの操作で
所要の暗証番号を入力できる暗証番号入力手段401
と、上記暗証番号入力手段401に正規の暗証番号が入
力された場合にドアと建物との間にロックを掛けるロッ
ク機構を解錠側に作動させ、正規の暗証番号以外の不正
番号が入力された場合には当該ロック機構の施錠状態を
継続する解錠動作実行手段501とを備えるものであ
る。また一方、本発明にあっては、更に、上記遠隔操作
手段に暗証番号入力手段、及び当該暗証番号入力手段に
入力された番号に対応する無線番号信号を出力する無線
番号信号出力手段を設け、上記内筒33及び外筒32側
に無線番号信号の内容を識別する番号信号識別手段60
1を設けるとともに、当該番号信号識別手段601が正
規の暗証番号の入力を識別した場合にドアと建物との間
にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動させ、正規
の暗証番号以外の不正番号の入力を識別した場合には当
該ロック機構の施錠状態を継続する解錠動作実行手段6
02を備えるものである。上記暗証番号入力手段401
または解錠動作実行手段501,602は、正規の暗証
番号以外の不正番号が続けて所定回数以上入力された場
合には、所定時間の間、暗証番号の入力及び解錠操作を
一切受け付けない構成を備える。上記暗証番号入力手段
401または解錠動作実行手段501,602は、正規
の暗証番号以外の不正番号が続けて所定回数以上入力さ
れた場合に上記アラーム手段86,93,94,95を
起動させる構成を備える。また、警報音の発生、警報煙
の噴出、臭気の噴出、催涙性ガスの噴出、照明設備の点
滅の全てを同時にもしくはそれらの少なくとも一つを制
御作動させる警報手段603,605を設ける構成とで
きる。更に自動車における不正解錠によるドアの不正開
放時の警告、不正開放の阻止をも可能にし、特にエンジ
ンの不正始動を阻止するように、エンジンの不正始動時
には警報を発するものとし、また、自動車におけるエン
ジン始動錠610に付設され、不正解錠時にはエンジン
始動回路を開成させるエンジン始動阻害手段612を備
えるか、正規鍵による操作であることを認識する上記セ
ンサ71,72により出力される制御信号によってエン
ジン始動回路を閉成させるエンジン始動回路閉成手段6
13を備えるかする構成とできる。
【0007】以上のように構成された本発明に係る施錠
装置にあっては、外筒32及び内筒33に形成された開
口61,63の外側に設置した一つのセンサ71が、当
該開口61,63から内筒33の鍵の挿入部分の領域を
常時撮影して画像情報が生成される。そしてこの画像情
報とあらかじめ用意されている所要の比較画像情報とが
繰り返し比較されて、一致判断手段81,83,84,
85により双方の画像情報及び比較画像情報が一致する
か否かが判断されており、内筒33に正規の鍵を挿入し
たことで前者の画像情報に正規の鍵の画像情報が含まれ
て後者の所要の比較画像情報と一致することが判定され
た場合は第二ロック手段43,44,45を解錠して本
施錠装置の解錠を可能にするが、内筒33に正規の鍵以
外の物体が挿入されたことで前者の画像情報に乱れが生
じ後者の比較画像情報と一致しないことが判定された場
合はアラーム手段86,93,94,95からアラーム
を出力してピッキングを防止する。また、本発明に係る
施錠装置にあっては、外筒32及び内筒33の左右両側
に形成された各開口61,62,63,64の外側に設
置した左右二つのセンサ71,72が、当該開口61,
62,63,64から内筒33の鍵の挿入部分の領域を
左右両側から常時撮影して二種の画像情報が生成され
る。そしてこの二種の画像情報とあらかじめ用意されて
いる所要の各比較画像情報とが個別に繰り返し比較され
て、一致判断手段81,82,83,84,85により
二種の画像情報と各比較画像情報が一致するか否かが判
断される。内筒33に正規の鍵を挿入したことで前者の
各画像情報に正規の鍵の画像情報が含まれて後者の所要
の各比較画像情報と一致することが判定された場合は第
二ロック手段43,44,45を解錠して本施錠装置の
解錠を可能にするが、内筒33に正規の鍵以外の物体が
挿入されたことで前者の二種の画像情報に乱れが生じ後
者の各比較画像情報と一致しないことが判定された場合
はアラーム手段86,93,94,95からアラームを
出力してピッキングを防止する。また、本発明に係る施
錠装置にあっては、遠隔操作手段から遠隔操作信号が出
力されると、遠隔操作信号受信手段101を経て施錠・
解錠作動手段104が遠隔操作信号の内容を識別し、施
錠を指示する内容であることを識別した場合はドアと建
物との間にロックを掛けるロック機構を施錠側に作動さ
せるとともに第二ロック手段43,44,45を施錠さ
せるが、解錠を指示する内容であることを識別した場合
は当該ロック機構を解錠側に作動させるとともに第二ロ
ック手段43,44,45をも解錠させ、これにより本
施錠装置の解錠を可能にする。また、本発明に係る施錠
装置にあっては、遠隔操作手段から遠隔操作信号が出力
されると、当該遠隔操作信号が解錠を指示する信号であ
る場合には第一ロック解除手段202が正規の鍵の主要
部の構成に一致する構成を有する解錠鍵部203を正規
の鍵の挿入方向とは逆の方向から上記内筒33の鍵の挿
入部分内へ進入させ、一致判断手段81,82,83,
84,85によりその領域を撮影して得られる画像情報
と所要の比較画像情報との一致を判断させ、確かに一致
が判断された場合に、第二ロック解除手段87により第
二ロック手段43,44,45を解錠させる。一方、上
記アラーム手段86,93,94,95は、無線送信ユ
ニット86の起動によりアンテナ88から異常通報の無
線信号を送信させ、上記施錠機構とは別体のハウジング
91内に構成されている上記無線受信ユニット93が上
記無線信号を受信し、無線受信ユニット93を経てアラ
ーム出力部95からアラームを出力させる。上記無線送
信ユニット86と上記無線受信ユニット93との各アン
テナ88,92を建物内部側に設置し、上記無線受信ユ
ニット93側に有線で接続される上記アラーム出力部9
5を建物のドア付近における建物外部側に設置した場
合、無線信号の送信と受信は建物内部で行われ、アラー
ムの出力のみ建物外部で行われるため、違法者による破
壊を防止するのに都合が良い。上記アラーム手段86,
93,94,95は、アラームを出力する場合に建物の
管理室のセキュリティ管理装置97、またはセキュリテ
ィ管理会社のセキュリティ管理装置に異常通報の情報を
出力するため、ピッキング現場に対し速やかに対応する
ことができる。上記アラーム手段86,93,94,9
5は、時間計数手段の起動で、上記センサ71,72か
らの画像情報と上記所要の比較画像情報との不一致が続
く時間があらかじめ設定した所定時間に達しないことが
判定される間はアラームを出力しないため、お年寄りや
手を怪我した人等が本施錠装置の解錠に手間取ったとし
ても不要なアラームを出力させてしまうことを回避する
ことができる。上記施錠装置の上記各手段81,82,
83,84,85及び各ユニット86,93は、ソーラ
ーバッテリ89,98からの電力で駆動するため、使用
に際し便利である。上記施錠装置の上記各手段81,8
2,83,84,85及び各ユニット86,93は、電
池からの電力で駆動するため、本施錠装置の周囲が暗い
環境であったとしても問題なく使用できる。上記ソーラ
ーバッテリ89,98または上記電池を、建物内部側に
おけるノブ31、または当該ノブ31付近に配設するた
め、違法者の破壊から逃れることができる。また、本発
明に係る施錠装置にあっては、暗証番号入力手段401
に正規の暗証番号を入力すると、解錠操作禁止手段40
2の起動によりドアと建物との間にロックを掛けるロッ
ク機構の室内側からの解錠操作が可能となり、正規の暗
証番号以外の不正番号を入力すると、解錠操作禁止手段
402により当該解錠操作を禁止した状態が継続され
る。従って建物の窓等から不法侵入した違法者がドアか
ら退出することを目論んでも正規の暗証番号を入力する
ことは実質上不可能であり、本施錠装置を解錠すること
はできず、逃げることができないものとなる。また一
方、本発明に係る施錠装置にあっては、暗証番号入力手
段401に正規の暗証番号を入力すると、解錠動作実行
手段501の起動によりドアと建物との間にロックを掛
けるロック機構を解錠側に作動させドアを開けられる状
態となり、正規の暗証番号以外の不正番号を入力する
と、解錠動作実行手段501により当該ロック機構の施
錠状態が継続される。従って建物の窓等から不法侵入し
た違法者がドアから退出することを目論んでも正規の暗
証番号を入力することは実質上不可能であり、本施錠装
置を解錠することはできず、逃げることができないもの
となる。また一方、本発明に係る施錠装置にあっては、
遠隔操作手段の暗証番号入力手段の操作で正規の暗証番
号を入力すると、無線番号信号出力手段から正規の暗証
番号を示す無線番号信号が出力されて、上記内筒33及
び外筒32側の番号信号識別手段601に受信される。
そして番号信号識別手段601が無線番号信号の内容を
識別し、正規の暗証番号であれば解錠動作実行手段60
2によりドアと建物との間にロックを掛けるロック機構
を解錠側に作動させ、正規の暗証番号以外の不正番号で
あれば解錠動作実行手段602により当該ロック機構の
施錠状態を継続させる。従って建物の窓等から不法侵入
した違法者がドアから退出することを目論んでも正規の
暗証番号を入力することは実質上不可能であり、本施錠
装置を解錠することはできず、逃げることができないも
のとなる。上記暗証番号入力手段401または上記解除
動作実行手段501,602は、正規の暗証番号以外の
不正番号が続けて所定回数以上入力された場合には、所
定時間の間、暗証番号の入力及び解錠操作を一切受け付
けない。従って正規の暗証番号に一致する番号を入力さ
せてしまう可能性を完全になくしてしまうことができる
とともに、不法侵入した違法者が正規の暗証番号を長い
時間をかけて探っている間に居住者等が帰ってきて違法
者を捕まえるという可能性も生じてくる。上記暗証番号
入力手段401または上記解除動作実行手段501,6
02は、正規の暗証番号以外の不正番号が続けて所定回
数以上入力された場合に上記アラーム手段86,93,
94,95を起動させるため、アラームを発しつつ、不
法侵入の現場に信頼できる人物を向わせることができ、
不法侵入の違法者を現行犯として捕らえることが可能と
なる。警報手段603,605の制御作動は、警報音の
発生、警報煙の噴出、臭気の噴出、催涙性ガスの噴出、
照明設備の点滅の少なくとも一つを行わせ、居住者更に
は周囲の者に対する五感のいずれかによる注意を喚起さ
せ、警告させると共に、不法侵入者等をも威嚇させる。
更に自動車におけるエンジン始動錠610等に付設され
ることで、エンジン始動阻害手段612は不正なエンジ
ン錠の操作時にはエンジンの不正始動等を阻止し、ま
た、センサ71,72によって正規鍵であることを認識
したときだけ、エンジン始動回路閉成手段613によっ
てエンジン始動回路を閉成させ、自動車の盗難を防止さ
せる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図7を参照して本
発明の第一の実施の形態を説明する。図1において符号
21は図示しないドアノブ内に構成された内筒33の一
部、即ち外観上から視認できる内筒33の外表面側を示
したものであり、鍵穴34が形成されている。尚、内筒
33は、図示しないドアに図示しないドアノブとともに
配設される図示しないドアノブ固定板(化粧板)に構成
される場合、あるいは図示しないドア内に直に装着され
る場合もあるが、本実施の形態の場合はドアノブ内にピ
ンタンブラー錠が構成された場合を例に説明することに
する。
【0009】図2及び図3に示すように、本実施の形態
のピンタンブラー錠は、ドアノブ31内に構成されてい
るもので、外筒32内に回動可能である内筒33を装着
し、外筒32内にコイルバネ35で吊るされて上下移動
が可能となる第一ロック手段としてのピン36,37,
38,39,40を正規の鍵51の進入方向に所定間隔
を経て直列に配列し、かつ各ピン36,37,38,3
9,40の先端側を内筒33における正規の鍵51の進
入路内へ突出させて構成されている。
【0010】内筒33内に正規の鍵51が挿入される
と、各ピン36,37,38,39,40は、鍵51の
一側辺に形成された凹凸に接触することにより、当該凹
凸に押されて内筒33内への突出深さが変更され、かつ
図3に示すように、各ピン36,37,38,39,4
0のシャーライン41が外筒32と内筒33の境界位置
に一致する位置に停止する。尚、図示していないが、各
ピン36,37,38,39,40にはマスター鍵用の
シャーラインを構成しても良い。一方、外筒32におけ
るピン40の隣の位置、つまり正規の鍵51の進入路の
終点側の隣の位置には、第二ロック手段としてのピン4
3がコイルバネ44に支持されて吊るされており、先端
側が内筒33内に突出している。ピン43は、例えばコ
イルバネ44の上方の位置に設置されている電磁石45
が起動すると、この電磁石45の磁気に引き寄せられて
内筒33外の位置へと上方移動し、これにより第二ロッ
クを解除する。
【0011】一方、外筒32の左右両側、及び内筒33
の左右両側には、図2に示すように、正規の鍵51の進
入路を観察可能にするための左右側方から互いに重なり
得る開口61,62,63,64が形成されており、外
筒32の左右両側の開口61,62の外側で当該開口6
1,62の例えば中心付近には内筒33における開口6
3,64を通して内筒33内の正規の鍵51の進入路の
領域を外筒32の各ピン36,37,38,39,40
の突出端側とともに撮影するセンサ71,72が配設さ
れている。センサ71,72には例えばCCDカメラと
ともに光源を利用する場合を考えることができるが、赤
外線カメラを用いても良い。
【0012】図1に示すように、本施錠装置には、一致
判断手段を構成する特徴抽出部81,82、照合部8
3、比較画像メモリ84、及び一致判断部85が備えら
れている。センサ71が開口61,63を通して図示右
側から正規の鍵51の進入路を撮影したことで得られる
画像情報は特徴抽出部81に入力され、センサ71が開
口62,64を通して図示左側から正規の鍵51の進入
路を撮影したことで得られる画像情報は特徴抽出部82
に入力される。特徴抽出部81,82は、センサ71,
72から入力される画像情報を一時記憶し、例えば濃
度、輝度、コントラスト等の変化点(エッジ)を抽出す
ることにより画像情報の特徴量を抽出する。本実施の形
態の場合、画像情報の特徴量は例えば各ピン36,3
7,38,39,40の輪郭、及び、内筒33における
正規の鍵51の進入路内に進入する物体(正規の鍵51
を含む)の輪郭、更に当該物体(正規の鍵を含む)の側
面(センサ71,72からは正面となる)の模様を例え
ば変化する連続線として把握する。特徴抽出部81,8
2は、センサ71,72が撮影した画像情報の特徴量の
情報を照合部83に出力すると、再びセンサ71,72
からの画像情報を取り込み上述の特徴量の抽出処理を繰
り返す。
【0013】照合部83は、特徴抽出部81,82から
出力された各特徴量の情報と比較画像メモリ84内に記
憶されている複数の比較画像情報の特徴量の情報とを順
次に照合して、照合結果の情報を一致判断部85へ出力
する。比較画像メモリ84内に記憶される比較画像情報
の特徴量の情報としては、第一に内筒33における正規
の鍵51の進入路に正規の鍵51も他の物体も何も挿入
されていない状態の比較画像情報の特徴量の情報、第二
に内筒33における正規の鍵51の進入路の進入限界位
置まで正規の鍵51が挿入された状態の比較画像情報の
特徴量の情報、第三に必要に応じて内筒33における正
規の鍵51の進入路の進入限界位置までマスター鍵が挿
入された状態の比較画像情報の特徴量の情報がある。
【0014】一致判断部85は、照合部83が特徴抽出
部81,82から出力された各特徴量の情報と比較画像
メモリ84内に記憶されている比較画像情報の特徴量の
情報とを照合した結果として、照合部83から照合結果
の情報が入力された場合に、両者の特徴量の情報の一致
度を検出し、両者の特徴量の情報が一致するか否かを判
定する。一致判断部85は、両者の特徴量の情報が一致
する場合には照合部83に対し同一の照合を繰り返す旨
の信号を出力し、照合部83に同一の照合を繰り返し実
行させる。また一致判断部85は、一致度の判定の結
果、センサ71,72からの画像情報の特徴量の情報が
上述の第二の比較画像情報の特徴量(正規の鍵51の挿
入を含む画像情報の特徴量)の情報に一致すると判定し
た場合には、第二ロック解除手段としての第二ロック解
除部87に対し起動命令の信号を出力し、これにより第
二ロック解除部87から内筒33の電磁石45に対し電
流を流させ第二ロック手段としてのピン43を内筒33
から退却させ第二ロックを解錠させる。
【0015】また、詳しくは図示しないが、本施錠装置
におけるドアと建物との間にロックを掛けるロック機構
(図示せず)が建物内部からの操作部(例えば建物内部
側のドアノブ等に装着された施錠、解錠を操作する操作
部)の操作により施錠側に作動されたことで、当該ロッ
ク機構に構成した例えばリレー接点やスイッチ等からの
施錠を示す施錠信号が第二ロック解除部87に出力され
た場合、第二ロック解除部87の起動により内筒33の
電磁石45に流れる電流は遮断され、これによりコイル
バネ44の反発力が有効に働きピン43が内筒33内へ
と伸長移動し、内筒33に第二ロックが掛けられるもの
となる。また逆に、本施錠装置におけるドアと建物との
間にロックを掛けるロック機構(図示せず;施錠機構に
含まれる)が建物内部からの操作部(例えば建物内部側
のドアノブ等に装着された施錠、解錠を操作する操作
部)の操作により解錠側に作動されたことで、当該ロッ
ク機構に構成した例えばリレー接点やスイッチ等からの
解錠を示す解錠信号が第二ロック解除部87に出力され
た場合、第二ロック解除部87の起動により内筒33の
電磁石45に電流が流され、この電磁石45の磁力によ
りピン43が内筒33外へと上方移動し、内筒33の第
二ロックが解錠されるものとなる。
【0016】尚、センサ71,72からの画像情報の特
徴量の情報が上述の第二の比較画像情報の特徴量と一致
する場合には、その正規の鍵51の挿入により第一ロッ
ク手段である各ピン36,37,38,39,40のシ
ャーライン41が外筒32と内筒33の境界位置に一致
するため解錠の第一段階の準備は整っていることにな
り、続いて第二ロック解除部87の起動により電磁石4
5に電流が流れてピン43が内筒33から退却すると本
施錠装置は解錠することが可能となる。
【0017】然し、一致判断部85は、両者の特徴量の
情報が一致しないことを判定した場合(例えば一致度が
所定値よりも低い場合等)には、照合部83に対し比較
画像メモリ84から別の比較画像情報の特徴量の情報
(例えば前回まで上述の第一の比較画像情報の特徴量の
情報で一致していた場合、第二、第三の比較画像情報の
特徴量の情報)との照合を行わせる旨の信号を出力し
て、照合部83に別の照合を実行させ、しかる上で例え
ば時間計数手段としてのタイマ(図示せず)の所定の計
数時間(例えば3秒、5秒、10秒等)が経過しても上
述の第一乃至第三の比較画像情報の特徴量の何れとも一
致しない場合はピッキングと判断して無線送信ユニット
86に対し異常通報(アラーム等)の出力命令の信号を
出力する。無線送信ユニット86は、異常通報の出力命
令の信号が入力されると、アンテナ88から例えば異常
通報の無線信号を出力する。
【0018】尚、上述したセンサ71,72、光源、特
徴抽出部81,82、照合部83、比較画像メモリ8
4、一致判断部85、無線送信ユニット86、及び第二
ロック解除部87、電磁石45は、電源としてのソーラ
ーバッテリ89からの電力で駆動するものであるが、電
池を使用しても良い。
【0019】図4及び図5に示すように、ソーラーバッ
テリ89は、例えば建物のドアにおける外部側のドアノ
ブ31を支持するとともに当該ドアへの取り付け板とも
なる化粧板49の外表面側において上方の位置に装着す
る場合を考えることができるが、建物内部側のドアノブ
の化粧板の外表面側に埋め込む如く装着しても良い。ま
た無線送信ユニット86のアンテナ88も、建物の外部
側のドアノブ31を支持する化粧板49の外表面側に装
着する場合を考えることができるが、建物内部側のドア
ノブの化粧板の外表面側に埋め込む如く装着しても良
い。尚、ソーラーバッテリ89の異常等により電力の供
給が許容最低電力を下回るか遮断される場合には、一致
判断部85から第二ロック解除部87に対し起動信号を
出力させて第二ロック手段を解除するようにすることも
好ましい態様である。勿論、この場合、第二ロック手段
の解除に加えてドアと建物との間にロックを掛けるロッ
ク機構をも解錠するように構成しても良い。
【0020】一方、図6及び図7に示すように、本施錠
装置とは別体のハウジング91にはアラーム手段を構成
するアンテナ92、無線受信ユニット93、受信判断部
94、及びアラーム出力部95が備えられている。この
ハウジング91はドア付近における建物の例えば壁に対
し室内側、または外界側に設置されるか、あるいは例え
ばドア自体の室内側、または外界側等に設置されるもの
で、アンテナ92はハウジング91の外表面側の一部に
配設されており、無線送信ユニット86からの異常通報
の無線信号を無線受信ユニット93に受信させる。受信
判断部94は無線受信ユニット93に異常通報の無線信
号が受信されるか否かの判断を行っており、当該無線信
号が受信されたことを判断した場合は、アラーム出力部
(例えばスピーカ)95に対し鳴動信号を出力して当該
アラーム出力部95からアラームを出力させるととも
に、インターフェイス96を経由して建物の管理室にお
けるセキュリティ管理装置97、あるいはセキュリティ
管理会社の図示しないセキュリティ管理装置に異常通報
の情報を出力する。この場合の異常通報の情報には情報
種別として異常発生を示す情報、及び住所、建物名、部
屋番号、居住者氏名、電話番号等を示す情報が含まれる
ものであり、これらの情報が建物の管理室におけるセキ
ュリティ管理装置97のディスプレイ、あるいはセキュ
リティ管理会社のセキュリティ管理装置のディスプレイ
に画像表示されるものとなる。但し、異常通報の情報に
は異常を知らせる音声信号や、アラームを出力させるア
ラーム信号等が含まれても良い。
【0021】無線受信ユニット93、受信判断部94、
及びアラーム出力部95には、ハウジング91の外表面
側に設置されたソーラーバッテリー98からの電力が供
給されるものであるが、勿論、電池を使用しても良く、
あるいは建物内部のコンセントに接続される電源線を用
いても良い。また無線送信ユニット86と無線受信ユニ
ット93との各アンテナ88,92は建物内部側に設置
し、無線受信ユニット93側に有線で接続したアラーム
出力部95のみを建物のドア付近における外部側に設置
することも好ましい態様である。一方、ハウジング91
を建物の外部側に配設する場合、ハウジング91を比較
的厚い金属で構成するとともに所定間隔毎に縦方向の複
数の金属補強板を備えると、ピッキングを行う違法者に
より破壊されてしまうことを防止するのに都合が良い。
【0022】次に、本実施の形態の使用の一例を説明す
ると、先ず、例えばドア内側のドアノブにあるロック部
を押してドアを閉めるか、あるいはドアを閉めた状態で
建物外方からドアノブ31の鍵穴34に正規の鍵51を
挿入してロックを掛け、かつ鍵穴34から正規の鍵51
を抜くと、本施錠装置が施錠される。前者の場合、セン
サ71,72から得られる画像情報は施錠前の状態と変
化がなく、従って一致判断手段としての構成においても
同一画像情報(正規の鍵51の進入路に物体の挿入がな
い状態の画像情報)と第一の比較画像情報の特徴量の情
報との比較が繰り返し行われており、このような繰り返
しにより双方の一致が検出される状態であると、異常の
発生はないと判断される。
【0023】また後者の場合も、単に鍵穴34に正規の
鍵51を挿入した瞬間に一致判断手段としての構成によ
り第二の比較画像情報の特徴量の情報と一致することが
検出された後、ドアにロックを掛けるため正規の鍵51
の回動とともに内筒3を一方向に回動させ、かつ正規の
鍵51の反転回動とともに内筒33を逆方向に回動させ
てから正規の鍵51を鍵穴34から引き抜くまでの間に
必要とする時間は通常数秒の間の僅かな時間であり、従
って、この時間内においてはタイマの所定の時間計数の
許容範囲内であり鍵51の回動により第一乃至第三の比
較画像情報の特徴量の情報との比較のうち全ての比較が
繰り返し一致しないとしても異常の発生と判断されるこ
とはない。
【0024】尚、ドアを閉めた状態で建物外方からドア
ノブ31の鍵穴34に正規の鍵51を挿入して鍵51を
施錠方向に回動させると、本施錠装置におけるドアと建
物との間にロックを掛けるロック機構が内筒33の回動
とともに作動して、ドアと建物との間にロックが掛けら
れるが、この場合、当該ロック機構に構成した例えばリ
レー接点やスイッチ等からの施錠信号が第二ロック解除
部87に出力されて、第二ロック解除部87の起動によ
り内筒33の電磁石45に流れる電流が遮断される。電
磁石45に流れる電流が遮断されると、コイルバネ44
の反発力が有効に働くとともにピン43の自重でピン4
3が内筒33内へと伸長移動し、内筒33に第二ロック
が掛けられるものとなる。
【0025】施錠装置が施錠された後、ドア外側のドア
ノブ31の鍵穴34に正規の鍵51が挿入され、当該鍵
51の一側辺に構成されている凹凸が内筒33内に突出
する各ピン36,37,38,39,40の先端側を押
し上げてゆくとともに、当該鍵51の先端が挿入限界の
位置に達して各ピン36,37,38,39,40のシ
ャーライン41が外筒32と内筒33との境界位置に一
致すると、一致判断手段としての構成、即ち先ず特徴抽
出部81,82が各センサ71,72からの画像情報の
特徴量を抽出し、照合部83が各センサ71,72から
の画像情報の特徴量の情報と比較画像メモリ84内の第
一乃至第三の比較画像情報の特徴量の情報とを照合し、
しかる時に、一致判断部85が照合部83の照合結果か
ら各センサ71,72からの画像情報の特徴量の情報と
比較画像メモリ84内の第二の比較画像情報の特徴量の
情報とが一致することを判定するとともに、第二ロック
解除部87に対し起動命令の信号を出力し、これにより
第二ロック解除部87から内筒33の電磁石45に対し
電流を流させ第二ロック手段としてのピン43を内筒3
3から退却させ第二ロックを解錠させる。
【0026】この状態に達すると、正規の鍵51ととも
に内筒33を解錠する方向に回動させることが可能とな
り、当該鍵51の回動開始の瞬間から、一旦、各センサ
71,72からの画像情報の特徴量の情報と比較画像メ
モリ84内の第一乃至第三の比較画像情報の特徴量の情
報とが何れも一致しなくなるが、既に施錠装置の解錠が
決定されているため、タイマが起動することもなく仮に
鍵51の操作に多くの時間を費やしたとしてもアラーム
が出力されることはない。
【0027】一方、施錠装置が施錠された後、ドア外側
のドアノブ31の鍵穴34に正規の鍵51及びマスター
鍵以外の何らかの物体が挿入されるピッキングが行われ
た場合、各センサ71,72から得られる画像情報に変
化が生じ、この結果、一致判断部85がセンサ71,7
2からの画像情報の特徴量と比較画像メモリ84内の第
一の比較画像情報の特徴量とが不一致になったことを判
定し、タイマを起動させるとともに、照合部83に対し
センサ71,72からの画像情報の特徴量と比較画像メ
モリ84内の第二、第三の比較画像情報の特徴量とを比
較させる旨の信号を出力する。このためセンサ71,7
2からの画像情報の特徴量と比較画像メモリ84内の第
二、第三の比較画像情報の特徴量とが順次に比較され、
また第一の比較画像情報の特徴量とも順次に比較される
ことになるが、タイマが例えば5秒を計数したことで許
容範囲時間を越えても双方の特徴量の情報が一致しない
場合、ピッキングと判断し一致判断部85から無線送信
ユニット86に対し異常通報の出力命令の信号が出力さ
れる。このため無線送信ユニット86は、アンテナ88
から異常通報の無線信号を出力する。
【0028】無線送信ユニット86のアンテナ88から
異常通報の無線信号が出力された場合、当該無線信号は
本施錠装置とは別体であり建物の例えば壁に設置された
ハウジング91側のアンテナ92を通してハウジング9
1内の無線受信ユニット93に受信され、かつ受信判断
部94により異常通報の無線信号が受信されたことが判
断される。そして受信判断部94から、先ずアラーム出
力部95に対し鳴動信号が出力されて当該アラーム出力
部95からアラームが出力されるとともに、インターフ
ェイス96を経由して建物の管理室におけるセキュリテ
ィ管理装置97、あるいはセキュリティ管理会社の図示
しないセキュリティ管理装置に対し異常通報の情報が出
力され、当該セキュリティ管理装置97等のディスプレ
イに異常発生を示す情報、及び住所、建物名、部屋番
号、居住者氏名、電話番号等を示す情報が表示される。
これにより建物の管理者、あるいはセキュリティ管理会
社の職員がピッキング現場へ直行することが可能とな
る。
【0029】次に、図8乃至図10を参照して本発明の
第二の実施の形態を説明する。尚、図8において図1に
示す部分と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は
省略する。本実施の形態の場合、図9及び図10に示す
ように、遠隔操作手段としての図示しないリモコン等か
らの遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信手段とし
ての遠隔信号受信部101が例えばドア(図示せず)の
建物内部側に配設されるドアノブ102を支持するとと
もに当該ドアへの取り付け板ともなる化粧板103の外
表面側において上方の位置に装着されている。この遠隔
信号受信部101は、遠隔操作信号を受信した場合に、
遠隔操作信号の内容を施錠・解錠作動手段としての施錠
・解錠作動部104に対し出力する。施錠・解錠作動部
104は、遠隔操作信号の内容が施錠を指示するもので
あるか、解錠を指示するものであるかを識別し、前者の
指示を識別した場合は本施錠装置におけるドアと建物と
の間にロックを掛けるロック機構(図示せず)に配設さ
れた電動モータに対し当該ロック機構を施錠側に作動さ
せる方向に回転する向きの電流を与えるとともに、第二
ロック解除部87に対し起動命令の信号を出力して第二
ロック手段としての電磁石45への電流を遮断させ、こ
れによりピン43を内筒33内へ突出させる。また施錠
・解錠作動部104は、後者の指示を識別した場合は上
記電動モータに対し当該ロック機構を解錠側に作動させ
る方向に回転する向きの電流を与えるとともに、第二ロ
ック手段としての電磁石45へ電流を流させ、これによ
りピン43を内筒33から退却させる。
【0030】尚、遠隔信号受信部101は、図10に示
すように、建物内部側のドアノブ102において建物内
部側からの施錠操作を行うための略円柱状の操作部10
5の先端側に構成しても良く、あるいはドア自体に装着
しても良い。
【0031】次に、本実施の形態の使用の一例を説明す
ると、先ず例えば玄関ドア(本実施の形態の構成を備え
るドア)から建物内部側に離れた位置においてリモコン
等を操作して施錠を意図する遠隔操作信号をドアノブ1
02の化粧板103に装着されている遠隔信号受信部1
01に向けて出力した場合、遠隔信号受信部101が当
該遠隔操作信号を受信して当該遠隔操作信号の内容を施
錠・解錠作動部104に対し出力する。施錠・解錠作動
部104が遠隔操作信号の内容が施錠を指示する内容で
あることを識別すると、施錠・解錠作動部104から玄
関ドアと建物との間にロックを掛ける本施錠装置のロッ
ク機構(図示せず)の電動モータに対し当該ロック機構
を施錠する方向に回転させる向きの電流が与えられると
ともに、第二ロック手段としての電磁石45への電流が
遮断されてピン43が内筒33内へ突出し第二ロックが
施錠される。
【0032】一方、リモコン等を操作して解錠を意図す
る遠隔操作信号をドアノブ102の化粧板103に装着
されている遠隔信号受信部101に向けて出力した場
合、遠隔信号受信部101が当該遠隔操作信号の内容を
施錠・解錠作動部104に対し出力し、施錠・解錠作動
部104が遠隔操作信号の内容が解錠を指示する内容で
あることを識別すると、施錠・解錠作動部104から玄
関ドアと建物との間にロックを掛ける本施錠装置のロッ
ク機構(図示せず)の電動モータに対し当該ロック機構
を解錠する方向に回転させる向きの電流が与えられると
ともに、第二ロック手段としての電磁石45に電流が流
されピン43が内筒33から退却し、玄関ドアを開ける
ことが可能となる。
【0033】次に、図11乃至図13を参照して本発明
の第三の実施の形態を説明する。尚、図11において図
8に示す部分と同一部分には同一符号を付して詳しい説
明は省略する。本実施の形態の場合、遠隔信号受信部1
01が遠隔操作信号を受信した場合、施錠・解錠作動手
段としての施錠・解錠作動部201に対し当該遠隔操作
信号の内容が入力される。施錠・解錠作動部201は、
遠隔操作信号の内容が施錠を指示するものであるか、解
錠を指示するものであるかを識別し、前者の指示を識別
した場合は、本施錠装置におけるドアと建物との間にロ
ックを掛けるロック機構(図示せず)に配設された電動
モータに対し当該ロック機構を施錠側に作動させる方向
に回転させる向きの電流を与え当該ロック機構を施錠す
るとともに、第二ロック解除部87に対し起動命令の信
号を出力して第二ロック手段としての電磁石45への電
流を遮断させ、これによりピン43を内筒33内へ突出
させ第二ロックをも施錠する。また施錠・解錠作動部1
04は、後者の指示を識別した場合は、第一ロック解除
部202に対し起動命令の信号を出力する。
【0034】第一ロック解除部202は、図12に示す
ように、図示しないドアの室内側及び外界側に装着され
る双方のドアノブ(図示せず)内、及び当該双方のドア
ノブ間に構成される本施錠装置内の領域であって、本施
錠装置の内筒33の正規の鍵51の進入路の終点側より
更に奥の領域に正規の鍵51の内筒33内へ挿入させる
部分(主要部)の形状、構成と等しい形状、構成を有す
る解錠鍵部203を配設し、この解錠鍵部203の図示
上側の一辺側の凹凸とは反対側である図示下側の一辺側
に直線状に並ぶギヤ部204を形成し、図示しないガイ
ド部で当該解錠鍵部203をガイドしつつギヤ部204
を図示しない第一電気モータの回転ギヤ205と噛み合
わせ、更に、詳しく図示しないが、解錠鍵部203を第
一電気モータの起動で内筒33内へ進入させた後に、第
二電気モータの起動で当該進入後の解錠鍵部203及び
内筒33を解錠方向へ回動させて本施錠装置を解錠さ
せ、かつ第二電気モータの逆の起動で内筒33を元の位
置に戻してから第一電気モータの逆の起動で解錠鍵部2
03を内筒33の奥の領域における元の位置に退却させ
るという構成を備えている。尚、解錠鍵部203の内筒
33を向く先端側は先端にゆくほど低くなる傾斜状に形
成されており、その先端側の傾斜で各ピン36,37,
38,39,40を押し上げることが可能となってい
る。
【0035】即ちこの第一ロック解除部202は、施錠
・解錠作動部201から起動命令の信号が入力された場
合に、図13に示すように、上記第一電気モータを起動
させて回転ギヤ205を回転させ、回転ギヤ205の回
転で解錠鍵部203を内筒33内の鍵の進入路に進入さ
せ、移動する解錠鍵部203の上辺の凹凸で各ピン3
6,37,38,39,40をシャーライン41が内筒
33と外筒32との境目に一致する位置まで押し上げ
る。そして比較画像メモリ84には図13の状態をサン
プリングした第四の比較画像情報の特徴量の情報もが記
憶されており、解錠鍵部203が図13の状態に至る
と、センサ71,72が当該状態を撮影した画像情報を
生成し、特徴抽出部81,82が当該画像情報の特徴量
の情報を照合部83へ出力し、この照合部83で当該画
像情報の特徴量の情報と比較画像メモリ84に記憶され
ている第一乃至第四の比較画像情報の特徴量の情報とを
順次に照合することになる。かくて一致判断部85が当
該画像情報の特徴量の情報と第四の比較画像情報の特徴
量の情報とが一致したことを判断した場合、一致判断部
85から第二ロック解除部87に対し起動命令の信号が
出力されるものとなり、第二ロック解除部87の起動で
第二ロック手段としてのピン43が内筒33から退却
し、本施錠装置を解錠することが可能となる。
【0036】次に、本実施の形態の使用の一例を説明す
ると、先ず例えば来客により例えば玄関ドア(本実施の
形態の構成を備えるドア)から建物内部側に離れた位置
においてリモコン等を操作して施錠を意図する遠隔操作
信号をドアノブ102の化粧板103等に装着されてい
る遠隔信号受信部101に向けて出力した場合、施錠・
解錠作動部201が当該遠隔操作信号の内容が施錠を指
示するものであることを識別し、玄関ドアと建物との間
にロックを掛ける本施錠装置のロック機構(図示せず)
の電動モータに対し当該ロック機構を施錠側に作動させ
る方向へ回転させる向きの電流を与え当該ロック機構を
施錠するとともに、第二ロック手段としての電磁石45
への電流の供給を遮断しピン43を内筒33内に突出さ
せ第二ロックをも施錠する。
【0037】一方、リモコン等を操作して解錠を意図す
る遠隔操作信号をドアノブ102の化粧板103等に装
着されている遠隔信号受信部101に向けて出力した場
合、施錠・解錠作動部201が当該遠隔操作信号の内容
が解錠を指示するものであることを識別し、第一ロック
解除部202に対し起動命令の信号を出力する。すると
第一ロック解除部202の第一電気モータが起動して回
転ギヤ205の回転で解錠鍵部203が内筒33内へ進
入し、各ピン36,37,38,39,40をそのシャ
ーライン41を内筒33と外筒32との境目に一致させ
るべく押し上げる。しかる状態に至ると、一致判断手段
としての構成、即ちセンサ71,72、特徴抽出部8
1,82、照合部83、及び一致判断部85の起動によ
り解錠鍵部203が内筒33内へ進入した状態を撮影し
て得られる画像情報の特徴量の情報と第四の比較画像情
報の特徴量の情報とが一致することが判定されるため、
一致判断部85から第二ロック解除部87に対し起動命
令の信号が出力され、これによりピン43が内筒33外
へと退却し第二ロックが解錠される。そして第一ロック
解除部202の第二電気モータが起動して解錠鍵部20
3及び内筒33が解錠の方向へと回動し、この回動で玄
関ドアと建物との間にロックを掛ける本施錠装置のロッ
ク機構(図示せず)が解錠側に作動され当該ロック機構
が解錠されると、第一ロック解除部202の第二電気モ
ータ、及び第一電気モータが順次に逆方向に起動して解
錠鍵部203が内筒33の終点側よりも奥の領域におけ
る元の位置へ退却する。
【0038】次に、図14乃至図16を参照して本発明
の第四の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態は本
発明をマグネットシリンダー錠に適用した場合を例示し
たものであって、基本的には上述の第一乃至第三の実施
の形態で示した技術的思想と等しい構成を備えているも
のであり重複する説明は省略する。本実施の形態の場
合、図14及び図15に示すように、正規の鍵301
は、内筒303の鍵穴に挿入される部分の図示上下の側
面に複数の円形状のマグネット304が埋め込まれてお
り、図示左右の広面積側の側面には鍵301の特徴をあ
らわす菱形状の突起の模様305が構成されている。
【0039】本実施の形態の施錠装置は、例えばドアノ
ブ内に構成されるものであり、外筒302内に回動可能
である内筒303を装着し、外筒302内における垂直
上下の双方の位置に各々コイルバネ306に接続される
第一ロック手段としてのピン307,308,309,
310,311を正規の鍵301の進入方向に所定間隔
を経て直列に配列し、かつ垂直上下の双方の位置におけ
る各ピン307,308,309,310,311の先
端側にマグネット(図示せず)を配設するとともに当該
先端側を内筒303における正規の鍵301の進入路内
へ突出させて構成されている。内筒303内に正規の鍵
301が挿入されると、垂直上下の双方の位置における
各ピン307,308,309,310,311は、正
規の鍵301の図示上下の側面に埋め込まれたマグネッ
ト304に反発するか、引き寄せられることにより内筒
303内への突出深さが変更される。尚、垂直上下の双
方の各ピン307,308,309,310,311に
もシャーライン320が構成されている。
【0040】また、内筒303の終端側の壁部331に
おいて室内側の側面には、第二ロック手段としてのL字
状の回動突起332が回動軸333を支点に回動可能な
状態で装着されている。施錠時には、回動突起332の
先端が壁部331に装着された電磁石334の作動によ
り壁部331に形成された開口335を通して内筒30
3内に進入し内筒303の回動を阻止するが、解錠時に
は、回動突起332が図示しないバネ力により回動軸3
33を支点に回動してその先端側を開口335及び内筒
303から離れさせて内筒303の回動を可能にする。
【0041】一方、外筒302、及び内筒303には、
図2に示した場合と同様に、正規の鍵301の進入路を
観察可能にするための左右側方から互いに重なり得る開
口(図示せず)が形成されており、外筒302の左右両
側の当該開口の外側で当該開口の例えば中心付近には内
筒303における開口を通して内筒303内の正規の鍵
301の進入路の領域を外筒302の垂直上下の双方の
各ピン307,308,309,310,311の突出
端側とともに撮影するセンサ371,372が配設され
ている。センサ371,372には例えばCCDカメラ
とともに光源を利用する場合を考えることができるが、
赤外線カメラを用いても良い。
【0042】本実施の形態の場合、特徴抽出部(図示せ
ず)は、センサ371,372から入力される画像情報
を一時記憶し、例えば濃度、輝度、コントラスト等の変
化点(エッジ)を抽出することにより画像情報の特徴量
を抽出するが、本実施の形態の場合も、画像情報の特徴
量は例えば垂直上下の双方の各ピン307,308,3
09,310,311の輪郭、及び、内筒303におけ
る正規の鍵301の進入路内に進入する物体(正規の鍵
301を含む)の輪郭、更に当該物体(正規の鍵301
を含む)の図示左右の側面(センサ371,372から
は正面となる)の模様305を例えば変化する連続線と
して把握する。比較画像メモリ(図示せず)には、第一
に内筒303における正規の鍵301の進入路に正規の
鍵301も他の物体も何も挿入されていない状態を撮影
して成る比較画像情報の特徴量の情報、第二に内筒30
3における正規の鍵301の進入路の進入限界位置まで
正規の鍵301が挿入された状態を撮影して成る比較画
像情報の特徴量の情報、第三に必要に応じて内筒303
における正規の鍵301の進入路の進入限界位置までマ
スター鍵が挿入された状態を撮影して成る比較画像情報
の特徴量の情報が記憶されている。
【0043】一方、一致判断部(図示せず)は、一致度
の判定の結果、センサ371,372からの画像情報の
特徴量の情報が上述の第二の比較画像情報の特徴量(正
規の鍵301の挿入を含む画像情報の特徴量)の情報に
一致すると判定した場合には、第二ロック解除部(図示
せず)に対し起動命令の信号を出力し、これにより第二
ロック解除部から内筒303の終点側の壁部331の電
磁石334に対し電流を流させ、図16に示すように、
第二ロック手段としての回動突起332の先端を壁部3
31の開口335及び内筒303から退却させる。
【0044】本実施の形態の使用の一例については、第
一乃至第三の実施の形態の使用例と基本的に同じであ
り、従って詳しい説明は省略する。
【0045】尚、第一乃至第四の実施の形態で説明した
第二ロック手段の構成としては上述の構成に限定される
ものではなく、他の種々の構成を採用しても良いことは
勿論である。
【0046】次に、図17及び図18を参照して本発明
の第五の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態は基
本的には上述の第一乃至第三、あるいは第四の実施の形
態で示した技術的思想と等しい構成を備えているもので
あり重複する部分の説明は省略する。本実施の形態の場
合、図17及び図18に示すように、室内側のドアノブ
31をドア自体に装着するためのドアノブ取り付け板4
00におけるドアノブ31の上方の位置には、番号
「1」、「2」、「3」、…、「9」、「0」までの1
0個の操作ボタン(もしくは10個のタッチ検出部)を
備える暗証番号入力手段401が備えられている。例え
ば図7に示す*の操作ボタンをプッシュした後、番号
「1」、「2」、「3」、…、「9」、「0」までの各
操作ボタンのうち居住者の好みによる任意の操作ボタン
を順次に4回プッシュすると、例えば4桁の暗証番号の
登録が可能となる。然し、この登録を可能とするのはド
アの本施錠装置が解錠状態にある場合のみとすることが
好ましい。即ち本施錠装置が施錠状態にある場合は、例
えば建物の窓から不法侵入した違法者による操作では暗
証番号を変更することができないという構成のものであ
る。
【0047】尚、暗証番号入力手段401に、正規の暗
証番号の入力ミスを例えば3回程度ならば容認し、例え
ば4桁の不正番号の入力が例えば4回以上続くと例えば
1時間程度は暗証番号の入力、及び解錠操作を全く受け
付けないようにする構成を備えることも好ましい態様で
あり、しかも不正番号の入力が例えば4回以上続く場合
には無線送信ユニット86に対し異常通報の出力命令の
信号を出力し、これにより建物の管理室のセキュリティ
管理装置97、あるいはセキュリティ管理会社のセキュ
リティ管理装置に異常通報の情報を出力させるという構
成を備えることも好ましい態様である。
【0048】また例えばドアを室内側及び外界側から挟
む一対のドアノブ取り付け板400,400の間には、
暗証番号入力手段401に正規の暗証番号が入力された
場合に、室内側のドアノブ31にある施錠・解錠の操作
部403の解錠側操作、並びに、ドアノブ31の下方の
位置におけるドアノブ取り付け板400に構成された第
二施錠装置(本施錠装置と同様の構成を備える)の施錠
・解錠の操作部404の解錠側操作を可能ならしめ、正
規の暗証番号以外の番号が入力された場合には当該解錠
側操作を禁止した状態を継続する解錠操作禁止手段40
2が内蔵されている。解錠操作禁止手段402には、ド
アと建物との間にロックを掛ける上記ロック機構の施錠
側への作動位置にロックを掛けるロック部(図示せず)
を制御する制御部(図示せず)が備えられており、ロッ
ク部は正規の暗証番号の入力で起動した制御部からの起
動信号により起動して上記ロック機構との係合乃至嵌合
の関係を解除する。尚、制御部は、本発明の一致判断手
段(センサ71,72、特徴抽出部81,82、照合部
83、一致判断部85等)が内筒33の正規の鍵の進入
路への正規の鍵の進入を判断した場合にも、ロック部に
対し起動信号を出力して当該ロック部を解錠側へ作動さ
せる。
【0049】一方、ロック部も、突起を電磁石の磁力で
前後乃至上下の方向へ作動させ、上記ロック機構におけ
る所要の作動部分との係合乃至嵌合の関係を維持したり
解除したりする構成、あるいは回動突起を電磁石の磁力
で回動させ、同様に上記ロック機構における所要の作動
部分との係合乃至嵌合の関係を維持したり解除したりす
る構成を考えることができる。然し、本発明の要旨はこ
の構成に限定されるものではなく、他の様々な構成を考
えることができることは言うまでもない。
【0050】次に、本実施の形態の使用の一例を説明す
ると、先ず本施錠装置、及び第二施錠装置が解錠された
状態の時に暗証番号入力手段401における「*」の操
作ボタンをプッシュした後、番号「1」、「2」、
「3」、…、「9」、「0」の各操作ボタンのうち任意
の操作ボタンを順次に4回プッシュして暗証番号を入力
すると、暗証番号入力手段401内の図示しないメモリ
に当該暗証番号が記憶される。しかる状態の後、例えば
居住者が外出することで、本施錠装置、及び第二施錠装
置を施錠すると、暗証番号入力手段401の制御部が当
該施錠を認識してロック部を施錠側に作動させるか、あ
るいはロック部におけるバネの作用でロック部を自発的
に施錠側に作動させる。施錠後の本施錠装置、及び第二
施錠装置を外界側からの正規の鍵51、もしくは正規の
鍵301で解錠させる場合には、画像一致を判断した一
致判断部85から制御部に対し起動信号が入力されるこ
とで、制御部がロック部を作動させ、当該ロック部をも
解錠させる。これにより本施錠装置、及び第二施錠装置
に備わる全てのロック系が解錠されてドアを開くことが
可能となる。
【0051】また来客等により建物内の居住者が暗証番
号入力手段401に正規の暗証番号を入力した場合、暗
証番号入力手段401から解錠操作禁止手段402に対
し起動信号が出力されるため、解錠操作禁止手段402
の制御部が起動し、制御部からロック部に起動信号が出
力され、ロック部がドアと建物との間にロックを掛ける
ロック機構との係合乃至嵌合の関係を解除し、これによ
り施錠・解錠の操作部403,404を解錠側に操作す
ることが可能となる。しかる状態で施錠・解錠の操作部
403,404を解錠側に操作すると、本施錠装置、及
び第二施錠装置を解錠し、ドアを開くことができるよう
になる。
【0052】一方、建物の窓等から不法侵入した違法者
が、玄関におけるドア(本施錠装置等を備える)から退
出することを目論み、室内側のドアノブ31の施錠・解
錠の操作部403,404を解錠側に操作しようとした
場合、双方ともに解錠側への操作が禁止されているから
解錠することができない。然し、不法侵入の違法者が暗
証番号入力手段401の操作で解錠できることに機転を
働かせ、暗証番号入力手段401の番号1、2、3、…
9、0の操作ボタンを順次にプッシュし、正規の暗証番
号の入力を試行しても、正規の暗証番号と一致する番号
を入力することは当然に不可能であり、解錠操作禁止手
段402がロック部を起動させることはなく、従って施
錠・解錠の操作部403,404を解錠側に操作するこ
とを禁止した状態が継続される。かくて不法侵入の違法
者が例えば4桁の不正番号の入力を例えば4回以上繰り
返した場合、暗証番号入力手段401は、例えば1時間
程度は暗証番号の入力、及び解錠操作を全く受け付けな
い状態になるとともに、無線送信ユニット86に対し異
常通報の出力命令の信号を出力し、これによりアラーム
出力部95からアラームを出力させるとともに、建物の
管理室のセキュリティ管理装置97、あるいはセキュリ
ティ管理会社のセキュリティ管理装置に異常通報の情報
を出力させ、不法侵入の現場に建物管理者、あるいはセ
キュリティ管理会社の職員を向わせることができる。
【0053】次に、図19を参照して本発明の第六の実
施の形態を説明する。尚、本実施の形態は基本的には上
述の第一乃至第三、あるいは第四の実施の形態で示した
技術的思想と等しい構成を備えているものであり重複す
る部分の説明は省略する。本実施の形態の場合、例えば
図18に示すドアを室内側及び外界側から挟む一対のド
アノブ取り付け板400,400の間に、室内側のドア
ノブ取り付け板400に備えられた暗証番号入力手段4
01に正規の暗証番号が入力された場合に、ドアと建物
との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動さ
せ、正規の暗証番号以外の例えば4桁の不正番号が入力
された場合には当該ロック機構の施錠状態を継続すると
ともに施錠・解錠の操作部403,404の操作を禁止
する一方、例えば4桁の不正番号が例えば4回以上入力
された場合に無線送信ユニット86に対し異常通報の出
力命令の信号を出力する解錠動作実行手段501が内蔵
されている。
【0054】即ち、解錠動作実行手段501は、第一に
暗証番号入力手段401に正規の暗証番号が入力された
場合に、施錠・解錠作動部201に含まれる上述の電動
モータに対し当該ロック機構を解錠側に作動させる方向
に回転させる向きの電流を与え当該ロック機構を解錠さ
せる構成を備えるものであり、第二に正規の暗証番号以
外の例えば4桁の不正番号が入力された場合にはドアと
建物との間にロックを掛ける上記ロック機構の施錠側へ
の作動位置にロックを掛けるロック部(図示せず)を制
御する制御部(図示せず)を備えるものであり、第三に
例えば4桁の不正番号が例えば4回以上入力された場合
に例えば1時間等を計数するタイマを起動させ、1時間
の計数が終了するまでの間は暗証番号入力手段401か
らの情報の入力を拒否、または無効にする構成を備える
ものであり、第四に例えば4桁の不正番号が例えば4回
以上入力された場合に無線送信ユニット86に対し異常
通報の出力命令の信号を出力する構成を備えるものであ
る。
【0055】尚、本例のロック部も正規の暗証番号の入
力で起動した制御部からの起動信号が入力された場合に
起動して上記ロック機構との係合乃至嵌合の関係を解除
するものであり、本例の制御部も本発明の一致判断手段
(センサ71,72、特徴抽出部81,82、照合部8
3、一致判断部85等)が内筒33の正規の鍵の進入路
への正規の鍵の進入を判断した場合にも、ロック部に対
し起動信号を出力して当該ロック部を解錠側へ作動させ
るものである。
【0056】本実施の形態の使用の一例で、暗証番号入
力手段401に正規の暗証番号が入力された場合に関し
ては、解錠動作実行手段501から施錠・解錠作動部2
01に含まれる上述の電動モータに対し解錠側の向きの
電流が与えられて上記ロック機構が解錠側に作動し、当
該ロック機構に機構的に関係する上述の施錠・解錠の操
作部403、404もが解錠側へ回動するものであり、
従って自動的に本施錠装置、及び第二施錠装置を解錠し
ドアを開けることを可能にするものである。また本使用
の一例の他の有り方に関しては、第五の実施の形態で説
明した内容と基本的に等しいものであるから詳しい説明
は省略することにする。
【0057】次に、図20を参照して本発明の第七の実
施の形態を説明する。尚、本実施の形態の場合も基本的
には上述の第一乃至第三、あるいは第四の実施の形態で
示した技術的思想と等しい構成を備えているものであり
重複する部分の説明は省略する。本実施の形態の場合、
図示しない遠隔操作手段に暗証番号入力手段、及び当該
暗証番号入力手段に入力された番号に対応する無線番号
信号を出力する無線番号信号出力手段を設け、内筒33
及び外筒32を含む本施錠装置側に無線番号信号の内容
を識別する番号信号識別手段601を設けるとともに、
当該番号信号識別手段が正規の暗証番号の入力を識別し
た場合にドアと建物との間にロックを掛けるロック機構
を解錠側に作動させ、正規の暗証番号以外の不正番号の
入力を識別した場合には当該ロック機構の施錠状態を継
続するとともに施錠・解錠の操作部403,404の操
作を禁止する一方、例えば4桁の不正番号が例えば4回
以上入力された場合に無線送信ユニット86に対し異常
通報の出力命令の信号を出力する解錠動作実行手段60
2を備えたことに特徴がある。
【0058】遠隔操作手段の暗証番号入力手段も、詳し
く図示しないが番号「1」、「2」、「3」、…、
「9」、「0」までの10個の操作ボタン(もしくは1
0個のタッチ検出部)が備えられており、番号「1」、
「2」、「3」、…、「9」、「0」までの各操作ボタ
ンが操作された場合に、無線番号信号出力手段から当該
番号に対応する無線番号信号が出力される。本例の暗証
番号入力手段にも暗証番号設定を可能にする特定の操作
ボタンが設けられており、当該特定の操作ボタンをプッ
シュした後、番号「1」、「2」、「3」、…、
「9」、「0」までの各操作ボタンのうち居住者の好み
の操作ボタンをプッシュすると、例えば4桁の暗証番号
としての無線番号信号が出力されるものであり、番号信
号識別手段601のメモリに正規の暗証番号として登録
される。この暗証番号の登録も本施錠装置、及び第二施
錠装置が解錠状態にある時に限り可能となるものとす
る。
【0059】番号信号識別手段601は、遠隔操作手段
からの無線番号信号が入力された場合に当該無線番号信
号の内容を識別し、識別内容が正規の暗証番号であれば
解錠動作実行手段602に対し本施錠装置、及び第二施
錠装置を解錠させる旨の命令を出力し、不正番号であれ
ば解錠動作実行手段602に対し異常処理の命令を出力
し無線送信ユニット86を起動させることを促すもので
ある。
【0060】尚、本例においても、解錠動作実行手段6
02には、正規の暗証番号の入力で起動した制御部から
の起動信号が入力された場合に上記ロック機構との係合
乃至嵌合の関係を解除するロック部、並びに、本発明の
一致判断手段(センサ71,72、特徴抽出部81,8
2、照合部83、一致判断部85等)が内筒33の正規
の鍵の進入路への正規の鍵の進入を判断した場合にロッ
ク部に対し起動信号を出力して当該ロック部を解錠側へ
作動させる制御部が備えられるものである。
【0061】本実施の形態の使用の一例については、基
本的に第六の実施の形態における使用の一例と等しいも
のであり、従って詳しい説明は省略することにする。
【0062】また、図中符号603は警報手段であり、
この警報手段603によって例えば一致判断部85等に
より異常通報の出力命令の信号が出力された場合に、周
囲への警報及び不正侵入者等に対する排除促進を行うよ
うにしてあり、例えば周囲に不法侵入が行われているこ
との警報音の発生、適宜に着色された警報煙の噴出、好
ましくは悪臭を周囲に発散させる不快臭気の噴出、催涙
性ガスの噴出等を行うものであり、そのための小型の貯
留容器等が付設されている。尚、警報煙、不快臭気、催
涙性ガス等は鍵穴34から噴出させるようにするとよ
く、また、これらに殺虫成分を含有させることで鍵穴3
4に侵入することがある害虫その他を殺傷、除去させる
のに役立つものとできる。もとより、この警報手段60
3は上述した第一乃至第六の実施の形態においても同様
に付設可能であるのは勿論であり、周囲に対する五感に
よる注意を促すと共に不法侵入者に対して威嚇するよう
にしてある。
【0063】また更に、図21を参照して本発明の第八
の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態の場合も基
本的には上述の第一乃至第三、あるいは第四の実施の形
態で示した技術的思想と等しい構成を備えているもので
あり重複する部分の説明、図示は省略する。本実施の形
態の場合、例えば一致判断部85等により異常通報の出
力命令の信号が出力された場合に、例えば室内に設置さ
れている室内灯607に対してそれを点滅させることで
ピッキング等による不法侵入行為等が行われていること
を警報するようにしてある。すなわち、警報手段605
からの出力は点滅警報制御部606を作動させ、室内に
設置してある室内灯607を点滅させる制御信号を出力
するものとしてあり、点滅警報制御部606は例えば室
内灯607用の室内配線の適宜箇所に設けられている。
室内灯607は室内に設置されている天井設置の主たる
室内灯のものとすることはもとより、壁用、卓上用その
他として補助的に設置されている補助照明灯を点滅対象
としてもよいと共に、室内灯607は点灯中、消灯中の
いずれの状態であっても点滅させるようにすることがで
きる。場合によっては点滅作動と併用して、警報音の発
生、警報用の臭気の噴出、更には適当なもの例えば縫い
ぐるみの如き抱き人形等の振動等を行うようにしてもよ
く、室外灯等の他の照明設備を点滅させるようにしても
よい。
【0064】尚、最近のマンションのドア等では、ノブ
の下方に別に鍵穴が設けられているタイプのものも普及
しており、即ち例えばノブの下方位置におけるノブ取り
付け板内にも鍵穴を有する内筒及び外筒を備えるタイプ
や、ノブの下方位置におけるドア自体にも鍵穴を有する
内筒及び外筒を備えるタイプ等が好感されているが、本
実施の形態の施錠装置はこうしたタイプにも対応し創案
されたものである。
【0065】また、上記各実施の形態における異常通報
の無線信号、遠隔操作信号、及び無線番号信号について
は電波信号を用いても良く、あるいは赤外線による信号
を用いても良い。
【0066】また、図22には、自動車における不正解
錠によるエンジンの不正始動に際する警報及び不正始動
の防止を可能にする第九の実施の形態が示されており、
本実施の形態の場合も基本的には上述の第一乃至第三、
あるいは第四の実施の形態で示した技術的思想と概略等
しい構成を備えているものであるから、重複する部分の
説明、図示は省略する。即ち自動車におけるエンジン始
動錠610に付設され、不正解錠時にはエンジン始動回
路を開成させるエンジン始動阻害手段612を備える
か、正規鍵(エンジンキー)による操作であることを認
識する上記センサ71,72により出力される制御信号
によってエンジン始動回路を閉成させるエンジン始動回
路閉成手段613を備えるかする構成としてある。図2
2(A)にあっては、センサ71,72が不正鍵である
ことを認識したとき、警報手段611によって周囲への
各種の警報、不正解錠者に対する排除をさせるようにす
ると同時に、エンジン始動阻害手段612を作動、例え
ばスターター回路、エンジンプラグ回路等を適宜に開成
してこれらが作動されないようにしてエンジン始動を阻
止するようにしてある。
【0067】そして、図22(B)にあっては、エンジ
ン始動錠610内に正規鍵が挿入されてそれによって操
作されたとき、正規鍵であることを認識する上記のセン
サ71,72が制御信号を出力し、その出力された制御
信号によって作動されるエンジン始動回路閉成手段61
3を介してエンジン始動回路を閉成させるようにしてあ
る。例えばエンジンキーのエンジン始動錠からの脱却に
よってエンジン始動回路を開成する一方、正規のエンジ
ンキーのエンジン始動錠への挿入によってエンジン始動
回路を閉成すべく、その切り替え乃至エンジン始動回路
の開閉制御を行うものとしてある。尚、正規鍵の認識に
よるエンジン始動回路の開閉制御は、従来からの自動車
に登載されているスタータ、プラグ等に対するエンジン
制御回路に併設したり、その内部に組み込み可能にした
りすることで設けられるものである。特に、エンジン制
御回路と併設すると共にセンサ71,72による正規鍵
の認識時のみにエンジンを始動できるようにすること
で、例えば窃盗実行者等が配線を切断し、それらを直接
に再度、不正接続することによってもエンジンは始動さ
れないから、盗難を確実に阻止することができる。
【0068】尚、自動車におけるドア錠にも付設可能で
あり、その不正解錠時には不正解錠であることを周囲に
警告すると共に、その不正解錠を阻止できるようにさせ
ることもできる。
【0069】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
めに、内筒33に正規の鍵とは異なる物体が挿入されて
も、センサ71,72から得られる画像情報に乱れが生
じると所要の比較画像情報との不一致が判定されてアラ
ームが出力されるから、ピッキングによる解錠を阻止す
ることができるとともに、ピッキング現場に速やかに信
頼できる人物を向わせることもでき、しかも本施錠装置
は遠隔操作信号に対応して施錠・解錠の操作を行えるか
ら、本施錠装置から離れた位置からでも本施錠装置を施
錠・解錠することが容易にできる。また、本施錠装置は
居住用の家屋、マンションその他の居住設備における出
入り口、自動車におけるドアの施錠、エンジン始動錠に
も使用できる等の汎用性あるものである。
【0070】即ちこれは本発明において、外筒32及び
内筒33に、外方から内筒33の鍵の挿入部分を観察可
能にする開口61,63を設け、センサ71で当該開口
61,63から当該鍵の挿入部分を撮影して画像情報を
生成し、一致判断手段81,83,84,85で当該画
像情報と所要の比較画像情報との一致の有無を判断し、
当該画像情報に正規の鍵の画像情報が含まれて所要の比
較画像情報と一致すると判断した場合に第二ロック手段
43,44,45を解錠し、一致しないと判断した場合
にアラーム手段86,93,94,95からアラームを
出力させるように構成されて成るからであり、このアラ
ームによってピッキングを行う違法者に対し周囲の注意
を喚起するとともに、この違法者に自身の行為が周囲に
露顕されることを認識させることができるため、ピッキ
ング行為を即座に中断させることが実現される。
【0071】また、本発明にあっては、外筒32及び内
筒33の左右両側の位置に外方から内筒33の鍵の挿入
部分を観察可能にする開口61,62,63,64を設
け、かつ外筒32側の左右の各開口61,62付近にセ
ンサ71,72を設置し、二つのセンサ71,72で鍵
の挿入部分を左右両側から撮影して二種の画像情報を生
成し、双方の画像情報を所要の各比較画像情報と個別に
一致するか否かを判断するという構成を備えて成るか
ら、より正確に内筒33に挿入される物体の画像情報と
各比較画像情報との不一致を判断することができ、従っ
て正規の鍵に似た鍵を用いてピッキングを行うとして
も、速やかに、かつ確実にアラームを出力することがで
き、信頼性の高い施錠装置を提供することができる。
【0072】また、本発明にあっては、遠隔操作信号の
内容を識別し、施錠を指示する場合はドアと建物との間
にロックを掛けるロック機構を施錠側に作動させるとと
もに第二ロック手段43,44,45を施錠させ、解錠
を指示する場合は当該ロック機構を解錠側に作動させる
とともに第二ロック手段43,44,45を解錠させる
施錠・解錠作動手段201をも備えて成るから、本施錠
装置から離れた位置からでも本施錠装置を施錠・解錠す
ることが容易にでき、従って足の不自由尚年寄りや身体
障害者であってもドアの施錠・解錠に困難を伴うことが
なく、例えば介護に関係する人が訪問する場合等におい
ても建物内部における居住者の行動を気使う心配をなく
すことが可能となる。
【0073】また、本発明にあっては、遠隔操作信号が
解錠を指示する信号である場合に第一ロック解除手段2
02が正規の鍵の主要部の構成に一致する構成を有する
解錠鍵部203を正規の鍵の挿入方向とは逆の方向から
内筒33の鍵の挿入部分内へ進入させ、解錠鍵部203
を含む画像情報と所要の比較画像情報とが一致する場合
に第二ロック解除手段87が第二ロック手段43,4
4,45を解錠するという構成をも備えるため、本施錠
装置から離れた位置からでも本施錠装置を施錠・解錠す
ることが容易にでき、従って足の不自由尚年寄りや身体
障害者であってもドアの施錠・解錠に困難を伴うことが
なく、例えば介護に関係する人が訪問する場合等におい
ても建物内部における居住者の行動を気遣う心配をなく
すことが可能となる。
【0074】上記アラーム手段は、施錠機構側に構成さ
れた無線送信ユニット86と、施錠機構とは別体のハウ
ジング91内に構成されて無線信号を受信する無線受信
ユニット93と、無線受信ユニット93が無線信号を受
信した場合にアラームを出力する上記ハウジング91に
構成されたアラーム出力部95とを含んで構成されるか
ら、ハウジング91の設置場所に自由度が広く、従って
ハウジング91とともにアラーム出力部95の設置場所
の自由度を広くすることが可能であり、一般に人の手の
届かない場所に設置することも可能となる。このため、
特にハウジング91を建物外部側に設置する場合にピッ
キングを行う違法者によって破壊されてしまうというこ
とを防止することが可能となる。また、建物外部側にハ
ウジング91を設置する場合、ピッキングの常習犯はそ
のハウジング91の存在を認識することでピッキングを
断念せざるを得ないと判断し、場所を離れてゆくという
効果が期待できるとともに、ピッキング中の違法者に遭
遇して傷害事件に発展する場合を有効に回避することが
可能となる。
【0075】上記無線送信ユニット86と上記無線受信
ユニット93との各アンテナ88,92を建物内部側に
設置し、上記無線受信ユニット86側に有線(例えば建
物の壁に開けた穴を通す有線)で接続される上記アラー
ム出力部95を建物のドア付近における建物外部側に設
置するため、ピッキングを行う違法者に破壊されてしま
うことを有効に回避することができる。
【0076】上記アラーム手段86,93,94,95
は、アラームを出力する場合に建物の管理室のセキュリ
ティ管理装置97、またはセキュリティ管理会社のセキ
ュリティ管理装置に異常通報の情報を出力する構成をも
備えるため、ピッキングが行われた場合に速やかに信頼
できる人物を向わせることもできる。
【0077】上記アラーム手段86,93,94,95
は、時間計数手段の起動で、上記センサ71,72から
の画像情報と上記所要の比較画像情報との不一致が続く
時間があらかじめ設定した所定時間に達しないことが判
定される間はアラームを出力しないから、例えば手の不
自由な身体障害者や手に怪我を負っている人等が解錠に
手間取ることがあったとしても、不要なアラームを出力
してしまうことを回避することができる。
【0078】上記施錠装置の上記各手段81,82,8
3,84,85,93,94,95及び各ユニット8
6,93は、ソーラーバッテリ89,98からの電力で
駆動するから便利である。
【0079】上記施錠装置の上記各手段81,82,8
3,84,85,93,94,95及び各ユニット8
6,93は、電池からの電力で駆動させても良く、この
場合、周囲が暗い環境であったとしても使用することが
できる。
【0080】上記ソーラーバッテリ89,98または上
記電池を、建物内部側におけるノブ31、または当該ノ
ブ31付近に配設するから、ピッキングを行う違法者に
破壊されてしまうことを防止することができる。
【0081】また、本発明にあっては、暗証番号入力手
段401に正規の暗証番号を入力すると、解錠操作禁止
手段402の起動によりドアと建物との間にロックを掛
けるロック機構の室内側からの解錠操作が可能となり、
正規の暗証番号以外の不正番号を入力すると、解錠操作
禁止手段402により当該解錠操作を禁止した状態が継
続されるため、建物の窓等から不法侵入した違法者がド
アから退出することを目論んでも正規の暗証番号を入力
することは実質上不可能であり、従って本施錠装置を解
錠することはできず、逃げることができないものとな
り、盗難防止、防犯に有益である。
【0082】また一方、本発明にあっては、暗証番号入
力手段401に正規の暗証番号を入力すると、解錠動作
実行手段501の起動によりドアと建物との間にロック
を掛けるロック機構を解錠側に作動させドアを開けられ
る状態となり、正規の暗証番号以外の不正番号を入力す
ると、解錠動作実行手段501により当該ロック機構の
施錠状態が継続されるため、上述と同様に建物の窓等か
ら不法侵入した違法者がドアから退出することを目論ん
でも正規の暗証番号を入力することは実質上不可能であ
り、本施錠装置を解錠することはできず、逃げることが
できないものとなり、盗難防止、防犯に有益である。
【0083】また一方、本発明にあっては、遠隔操作手
段の暗証番号入力手段の操作で正規の暗証番号を入力す
ると、無線番号信号出力手段から正規の暗証番号を示す
無線番号信号が出力されて、上記内筒33及び外筒32
側の番号信号識別手段601に受信され、番号信号識別
手段601が無線番号信号の内容を識別し、正規の暗証
番号であれば解錠動作実行手段602によりドアと建物
との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動さ
せ、正規の暗証番号以外の不正番号であれば解錠動作実
行手段602により当該ロック機構の施錠状態を継続さ
せるため、同じく建物の窓等から不法侵入した違法者が
ドアから退出することを目論んでも正規の暗証番号を入
力することは実質上不可能であり、本施錠装置を解錠す
ることはできず、逃げることができないものとなり、盗
難防止、防犯に有益である。
【0084】上記暗証番号入力手段401または上記解
除動作実行手段501,602は、正規の暗証番号以外
の不正番号が続けて所定回数以上入力された場合には、
所定時間の間、暗証番号の入力及び解錠操作を一切受け
付けない。従って正規の暗証番号に一致する番号を入力
させてしまう可能性を完全になくしてしまうことができ
るとともに、不法侵入した違法者が正規の暗証番号を長
い時間をかけて探っている間に居住者等が帰ってきて違
法者を捕まえるという可能性も生じてくる。
【0085】上記暗証番号入力手段401または上記解
除動作実行手段501,602は、正規の暗証番号以外
の不正番号が続けて所定回数以上入力された場合に上記
アラーム手段86,93,94,95を起動させるた
め、アラームを発し周囲に注意を喚起しつつ、不法侵入
の現場に信頼できる人物を向わせることができ、不法侵
入の違法者を現行犯として捕らえることが可能となる。
【0086】更には警報手段603,605を設けてあ
るから、これによって警報音の発生、警報煙の噴出、臭
気の噴出、催涙性ガスの噴出、照明設備の点滅等を制御
作動させることで、居住者、周囲の者に対する五感によ
る注意を喚起できるばかりでなく、不法侵入者に対して
威嚇もして排除可能とする。
【0087】また、自動車におけるエンジン始動錠61
0に付設され、不正解錠時のエンジン始動阻害手段61
2によってエンジンを始動させないものとするか、正規
鍵による操作であるときの制御信号によってエンジン始
動を可能にさせるエンジン始動回路閉成手段613かに
よってエンジンを始動させるようにしてあることで、自
動車の盗難等を極めて簡単、確実に防止できるのであ
る。しかも、こうした不正解錠時のエンジン始動阻害手
段612、正規鍵の挿入、回転等によるエンジン始動操
作時のエンジン始動回路閉成手段613の付設は従来の
自動車に大幅な改造を施すことなく行うことができる。
そればかりでなく、エンジンの始動のためにエンジン制
御回路における自動車室内、エンジン室内等の配線を切
断し、切断した配線を直接に接続することでエンジンを
始動しようとしても、これに併設されるエンジン始動阻
害手段612あるいはエンジン始動回路閉成手段613
等によってエンジンの始動を不可能にするから、自動車
の盗難を極めて有効に防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の構成を説明するブ
ロック図である。
【図2】第一の実施の形態の内筒及び外筒の正面視断面
図である。
【図3】第一の実施の形態の内筒及び外筒の図2におけ
るA−A線に沿う側面視断面図である。
【図4】第一の実施の形態のドアノブの外観を説明する
側面視説明図である。
【図5】第一の実施の形態のドアノブの外観を説明する
正面視説明図である。
【図6】第一の実施の形態のハウジングの外観を説明す
る正面視説明図である。
【図7】上記ハウジングの内部構成でありアラーム手段
の構成を説明するブロック図である。
【図8】本発明の第二の実施の形態の構成を説明するブ
ロック図である。
【図9】第二の実施の形態のドアノブの外観を説明する
側面視説明図である。
【図10】第二の実施の形態のドアノブの外観を説明す
る正面視説明図である。
【図11】本発明の第三の実施の形態の構成を説明する
ブロック図である。
【図12】第三の実施の形態の内筒、外筒及び解錠鍵部
の動作前を説明する一部破断側面図である。
【図13】第三の実施の形態の内筒、外筒及び解錠鍵部
の動作後を説明する一部破断側面図である。
【図14】本発明の第四の実施の形態に用いられる正規
の鍵の構成を説明する斜視図である。
【図15】第四の実施の形態の内筒、外筒及び正規の鍵
の関係を説明する一部破断側面図である。
【図16】第四の実施の形態の内筒、外筒及び正規の鍵
の関係と第二ロック手段としてのL字状の回動突起の動
作後を説明する一部破断側面図である。
【図17】本発明の第五の実施の形態の構成を説明する
ブロック図である。
【図18】第五の実施の形態における室内側のドアノブ
周辺の構成を説明する正面視説明図である。
【図19】本発明の第六の実施の形態の構成を説明する
ブロック図である。
【図20】本発明の第七の実施の形態の構成を説明する
ブロック図である。
【図21】本発明の第八の実施の形態の構成を説明する
概略ブロック図である。
【図22】その(A)、(B)は共に本発明の第九の実
施の形態の構成を説明する概略ブロック図である。
【図23】従来の技術を説明する一部破断側面図であ
る。
【符号の説明】
1…外筒 2…内筒 4…ピン 5…ピン 6…ピン 7…ピン 8…ピン 9…鍵 10…シャーライン 21…内筒の外表面 31…ドアノブ 32…外筒 33…内筒 34…鍵穴 35…コイルバ
ネ 36…ピン 37…ピン 38…ピン 39…ピン 40…ピン 41…シャーラ
イン 43…ピン 44…コイルバ
ネ 45…電磁石 49…化粧板 51…正規の鍵 61…開口 62…開口 63…開口 64…開口 71…センサ 72…センサ 81…特徴抽出
部 82…特徴抽出部 83…照合部 84…比較画像メモリ 85…一致判断
部 86…無線送信ユニット 87…第二ロッ
ク解除部 88…アンテナ 89…ソーラー
バッテリ 91…ハウジング 92…アンテナ 93…無線受信ユニット 94…受信判断
部 95…アラーム出力部 96…インター
フェイス 97…セキュリティ管理装置 98…ソーラー
バッテリ 101…遠隔信号受信部 102…ドアノ
ブ 103…化粧板 104…施錠・
解錠作動部 105…操作部 201…施錠・
解錠作動部 202…第一ロック解除部 203…解錠鍵
部 204…ギヤ部 205…回転ギ
ヤ 301…正規の鍵 302…外筒 303…内筒 304…マグネ
ット 305…模様 306…コイル
バネ 307…ピン 308…ピン 309…ピン 310…ピン 311…ピン 320…シャー
ライン 331…壁部 332…回動突
起 333…回動軸 334…電磁石 335…開口 371…センサ 372…センサ 400…ドアノ
ブ取り付け板 401…暗証番号入力手段 402…解錠操
作禁止手段 403…施錠・解錠の操作部 404…施錠・
解錠の操作部 501…解錠動作実行手段 601…番号信
号識別手段 602…解錠動作実行手段 603…警報手
段 605…警報手段 606…点滅警
報制御部 607…室内灯(照明設備) 610…エンジン始動錠 611…警告手
段 612…エンジン始動阻害手段 613…エンジ
ン始動回路閉成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 13/06 G08B 13/06 13/196 13/196 15/02 15/02 25/04 25/04 G // B60R 25/00 605 B60R 25/00 605 25/04 606 25/04 606 608 608 610 610 25/10 610 25/10 610 Fターム(参考) 2E250 AA02 AA03 AA12 AA21 BB05 BB08 BB09 BB15 BB57 BB64 BB65 BB68 CC02 CC03 CC18 CC28 DD01 DD06 DD07 EE02 EE03 FF06 FF25 FF36 FF43 FF49 FF53 HH01 JJ05 KK02 LL00 LL01 PP13 PP15 QQ02 RR05 RR11 RR33 SS01 SS03 SS11 TT03 UU02 UU03 UU05 VV00 5B057 AA01 BA02 CA12 CA16 DC01 DC36 5C084 AA10 BB40 CC07 CC21 CC23 DD12 GG04 HH17 5C087 AA02 AA03 AA41 BB20 BB74 DD05 DD14 DD24 EE08 FF01 FF04 FF17 GG02 GG40 GG83 5L096 BA02 FA06 HA07 JA11

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部側に第一ロック手段を収容する外
    筒、及び、当該外筒内に回動可能に装着されて成り鍵の
    挿入部分に上記外筒内の上記第一ロック手段の少なくと
    も一部を収容する内筒に、外方から上記鍵の挿入部分を
    観察可能にする開口を設け、上記外筒側の上記開口付近
    に当該開口から上記内筒側の開口を通して上記鍵の挿入
    部分を撮影するセンサを設置し、更に、上記センサが撮
    影する画像情報と所要の比較画像情報との一致の有無を
    判断する一致判断手段と、上記センサが撮影する画像情
    報に正規の鍵の画像情報が含まれて上記所要の比較画像
    情報と一致する場合に解錠する第二ロック手段と、上記
    センサが撮影する画像情報が上記所要の比較画像情報と
    相違する場合にアラームを出力するアラーム手段とを備
    えることを特徴とする施錠装置。
  2. 【請求項2】 内部側に第一ロック手段を収容する外
    筒、及び、当該外筒内に回動可能に装着されて成り鍵の
    挿入部分に上記外筒内の上記第一ロック手段の少なくと
    も一部を収容する内筒に、左右両側の外方から上記鍵の
    挿入部分を観察可能にする開口を設け、上記外筒側の上
    記左右の開口付近に当該各開口から上記内筒側の開口を
    通して上記鍵の挿入部分を撮影するセンサを設置し、更
    に、上記双方のセンサが撮影する各画像情報と所要の比
    較画像情報との一致の有無を個別に判断する一致判断手
    段と、上記双方のセンサが撮影する各画像情報に正規の
    鍵の画像情報が含まれて上記所要の比較画像情報と一致
    する場合に解錠する第二ロック手段と、上記双方のセン
    サが撮影する各画像情報が上記所要の比較画像情報と相
    違する場合にアラームを出力するアラーム手段とを備え
    ることを特徴とする施錠装置。
  3. 【請求項3】 遠隔操作手段からの遠隔操作信号を受信
    する遠隔操作信号受信手段と、遠隔操作信号受信手段が
    受信した遠隔操作信号の内容を識別してドアと建物との
    間にロックを掛けるロック機構を施錠側に作動させると
    ともに上記第二ロック手段を施錠させ、あるいは当該ロ
    ック機構を解錠側に作動させるとともに上記第二ロック
    手段を解錠させる施錠・解錠作動手段とを更に備えるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の施錠装置。
  4. 【請求項4】 遠隔操作手段からの遠隔操作信号を受信
    する遠隔操作信号受信手段と、上記遠隔操作信号が解錠
    を指示する信号である場合に正規の鍵の主要部の構成に
    一致する構成を有する解錠鍵部を正規の鍵の挿入方向と
    は逆の方向から上記内筒の鍵の挿入部分内へ進入させる
    第一ロック解除手段と、上記センサが撮影する各画像情
    報に上記解錠鍵部の画像情報が含まれて所要の比較画像
    情報と一致する場合に上記第二ロック手段を解錠する第
    二ロック解除手段とを更に備えることを特徴とする請求
    項1または2記載の施錠装置。
  5. 【請求項5】 上記アラーム手段は、アラームを出力す
    る場合にアンテナから異常通報の無線信号を送信させる
    上記施錠機構側に構成された無線送信ユニットと、上記
    施錠機構とは別体のハウジング内に構成されて上記無線
    信号を受信する無線受信ユニットと、上記無線受信ユニ
    ットが上記無線信号を受信した場合にアラームを出力す
    る上記別体のハウジングに構成されたアラーム出力部と
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1乃至4の
    何れか記載の施錠装置。
  6. 【請求項6】 上記無線送信ユニットと上記無線受信ユ
    ニットとの各アンテナを建物内部側に設置し、上記無線
    受信ユニット側に有線で接続される上記アラーム出力部
    を建物のドア付近における建物外部側に設置したことを
    特徴とする請求項1乃至5の何れか記載の施錠装置。
  7. 【請求項7】 上記アラーム手段は、アラームを出力す
    る場合に建物の管理室のセキュリティ管理装置、または
    セキュリティ管理会社のセキュリティ管理装置に異常通
    報の情報を出力することを特徴とする請求項1乃至6の
    何れか記載の施錠装置。
  8. 【請求項8】 上記アラーム手段は、時間計数手段の起
    動で、上記センサからの画像情報と上記所要の比較画像
    情報との不一致が続く時間があらかじめ設定した所定時
    間に達しないことが判定される間はアラームを出力しな
    いことを特徴とする請求項1乃至7の何れか記載の施錠
    装置。
  9. 【請求項9】 上記施錠装置の上記各手段及び各ユニッ
    トは、ソーラーバッテリからの電力で駆動することを特
    徴とする請求項1乃至8の何れか記載の施錠装置。
  10. 【請求項10】 上記施錠装置の上記各手段及び各ユニ
    ットは、電池からの電力で駆動することを特徴とする請
    求項1乃至8の何れか記載の施錠装置。
  11. 【請求項11】 上記ソーラーバッテリまたは上記電池
    を、建物内部側におけるノブ、または当該ノブ付近に配
    設したことを特徴とする請求項1乃至10の何れか記載
    の施錠装置。
  12. 【請求項12】 更に、室内側からの操作で所要の暗証
    番号を入力できる暗証番号入力手段と、上記暗証番号入
    力手段に正規の暗証番号が入力された場合にドアと建物
    との間にロックを掛けるロック機構の室内側からの解錠
    操作を可能ならしめ、正規の暗証番号以外の不正番号が
    入力された場合には当該解錠操作を禁止した状態を継続
    する解錠操作禁止手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1乃至11の何れか記載の施錠装置。
  13. 【請求項13】 更に、室内側からの操作で所要の暗証
    番号を入力できる暗証番号入力手段と、上記暗証番号入
    力手段に正規の暗証番号が入力された場合にドアと建物
    との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動さ
    せ、正規の暗証番号以外の不正番号が入力された場合に
    は当該ロック機構の施錠状態を継続する解錠動作実行手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至11の何れ
    か記載の施錠装置。
  14. 【請求項14】 更に、上記遠隔操作手段に暗証番号入
    力手段、及び当該暗証番号入力手段に入力された番号に
    対応する無線番号信号を出力する無線番号信号出力手段
    を設け、上記内筒及び外筒側に無線番号信号の内容を識
    別する番号信号識別手段を設けるとともに、当該番号信
    号識別手段が正規の暗証番号の入力を識別した場合にド
    アと建物との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に
    作動させ、正規の暗証番号以外の不正番号の入力を識別
    した場合には当該ロック機構の施錠状態を継続する解錠
    動作実行手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至
    11の何れか記載の施錠装置。
  15. 【請求項15】 上記暗証番号入力手段または上記解除
    動作実行手段は、正規の暗証番号以外の不正番号が続け
    て所定回数以上入力された場合には、所定時間の間、暗
    証番号の入力及び解錠操作を一切受け付けない構成を備
    えることを特徴とする請求項12乃至14の何れか記載
    の施錠装置。
  16. 【請求項16】 上記暗証番号入力手段または上記解除
    動作実行手段は、正規の暗証番号以外の不正番号が続け
    て所定回数以上入力された場合に上記アラーム手段を起
    動させる構成を備えることを特徴とする請求項1乃至1
    5の何れか記載の施錠装置。
  17. 【請求項17】 更に、警報音の発生、警報煙の噴出、
    臭気の噴出、催涙性ガスの噴出、照明設備の点滅の全て
    を同時にもしくはそれらの少なくとも一つを制御作動さ
    せる警報手段を設ける構成を備えることを特徴とする請
    求項1乃至16の何れか記載の施錠装置。
  18. 【請求項18】 自動車におけるエンジン始動錠に付設
    され、不正解錠時にはエンジン始動回路を開成させるエ
    ンジン始動阻害手段を備えるか、正規鍵による操作であ
    ることを認識する上記センサにより出力される制御信号
    によってエンジン始動回路を閉成させるエンジン始動回
    路閉成手段を備えるかすることを特徴とする請求項1乃
    至17の何れか記載の施錠装置。
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JP2008047074A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Sogo Keibi Hosho Co Ltd 警備装置、警備方法および警備プログラム
CN113570759A (zh) * 2021-08-04 2021-10-29 樊哲 一种智能锁防盗系统
CN114506558A (zh) * 2022-02-24 2022-05-17 河南警察学院 一种dna检测采样标本盒

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