JP2003147885A - 型材、化粧パネル、ブース及びブースの組み立て方法 - Google Patents

型材、化粧パネル、ブース及びブースの組み立て方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧パネルと型材を用いて組み立てが容易
で、納期の短縮できるブースとする。 【解決手段】 開口部を有する凸部71が形成されると
ともに該開口部と同一平面上に底面が延設されてビス孔
72が穿設され、該ビス孔72より幾分に離れた位置に
該凸部71と反対方向に該開口部に挿入可能な大きさの
突出片73が形成され、該底面の長手方向の端部に該凸
部と同一方向に係止片74が形成されてなる型材70。
該型材70の係止片間の巾とほぼ同等で、かつ、該型材
70が該平板状の化粧パネル9の側面に当接された時、
該ペーパーコア或いは樹脂発泡コアが該凸部71と対峙
する位置に積層されている化粧パネル9を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブース構成部材として用
いる型材、化粧パネル、及びこれらを用いてなるブース
更にはブースの組み立て方法に関し、より詳しくはブー
スを構成する各パネル本体(化粧パネル)の側面に接合
される凸部が形成された型材、及び該型材の凸部の押し
込みを可能にする層を芯材層に含む化粧パネル、並びに
これらの部材を用いるブース、更にブースの組み立て方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パネルを複数枚用いて組み立てる
ブースは、略凸形のエッジ材が嵌装されたドアパネル
と、ドアパネルに対峙し、側面に略凹形で一端に突起の
あるエッジ材が嵌装されたフロントエンドパネルと、ド
アパネルに隣接するコーナーエンドパネルと、サイドパ
ネルなどから構成されている。
【0003】芯材層と化粧層とからなる各パネルの本体
は、図7に示すようにエッジ材を嵌装する目的や、パネ
ル同志を目地棒を介して連接する目的で側面には凹部が
形成されおり、この凹部は芯材の表裏に芯材より幾分大
きめの捨て張り材(例えばMDF)と表面材を接着加工
することにより形成されている。
【0004】このような本体側面に凹部のあるパネルを
用いてブースを組み立てるには、先ず設置予定場所の寸
法を計った後に製造会社に発注し、それからパネル本体
を生産し、納品、施工するシステムとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各パネ
ルの本体は側面に凹部を設ける必要性から幾分大きめの
捨て張り材や表面材を接着加工しているため、エッジ材
を嵌装する際や、目地棒を介して各パネルを連接する際
などブースを組み立て施工する際は、慎重に行わない
と、捨て張り材や表面材の突き出た部分が破損すること
があった。
【0006】また、各パネルの本体は形状がシンプルな
ものではないため製造するのに手間と時間を要してい
た。
【0007】更に、設置予定場所の寸法が場所毎に異な
るため各パネルの本体を在庫することには余りに無駄で
あり、寸法を計った後それぞれのパネル本体の発注、製
造を行うシステムにならざるを得ず、納期がかかり製造
会社にとっては施工業者からの迅速な対応という要望に
は充分応えているものではなかった。
【0008】本発明はかかる状況に鑑み検討されたもの
で、ブースを構成する各パネルを部材化して発注から完
成までの納期を短縮するとともに、ブースの組み立て作
業を容易なものとすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は施工
作業性、生産性、納期の問題を解決するにあたり以下の
ことを特徴とするものである。請求項1記載の発明は、
開口部を有する凸部71が形成されるとともに該開口部
と同一平面上に底面が延設されてビス孔72が穿設さ
れ、該ビス孔72より幾分に離れた位置に該凸部71と
反対方向に該開口部に挿入可能な大きさの長手方向に沿
う突出片73が形成されるとともに、該底面の長手方向
の端部に該凸部と同一方向に係止片74が形成されてな
ることを特徴とする型材である。
【0010】また、請求項2記載の発明は、平板状の化
粧パネル9であって、厚みが該型材70の係止片間の巾
とほぼ同等で、かつ、該型材70が該平板状の化粧パネ
ル9の側面に当接された時、該型材70の凸部71と対
峙する位置にペーパーコア或いは樹脂発泡コアが積層さ
れていることを特徴とする化粧パネル9である。
【0011】更に、請求項3記載の発明は、化粧パネル
9を本体とするブースにおいて、該型材70の凸部71
が該化粧パネルの芯材層6に押し込まれ、該型材70が
ビス留めされていることを特徴とするブースである。
【0012】更にまた、請求項4記載の発明は、該化粧
パネル9を本体とするブースの組み立て方法において、
該型材の凸部71を該化粧パネル9の芯材層6に押し込
み、該型材70をビス留めする工程を含むことを特徴と
するブースの組み立て方法である。以下、本発明の実施
例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施形態】図1は本発明の型材70の概略斜視
図を示し、材質はアルミニウムである。この他、型材7
0の材質としてはアルミニウムとその合金やエンジニア
リングプラスチックス類、例えば、ポリカーボネート樹
脂、ポリアセタール樹脂などの押出成形品、木粉とプラ
スチックス類の押出成形品などが挙げられ、意匠性、耐
久性などを考慮して適宜選択される。尚、本発明の型材
70は化粧パネル9の側面に接合されもので、図1中の
矢印方向に連続し、実際の形状は細長状である。
【0014】型材70は開口部を有する凸部71が形成
されるとともに該開口部と同一平面上に底面が延設され
てビス孔72が穿設され、該ビス孔72より幾分に離れ
た位置に該凸部71と反対方向に該開口部に挿入可能な
大きさの長手方向に沿う突出片73が形成され、該底面
の長手方向の端部に該凸部70と同一方向に係止片74
が形成されて化粧パネル9の側面に引っかかるものとな
っている。
【0015】型材70をこのような形状とし、ブースを
構成するパネル本体(化粧パネル)にペーパーコアや樹
脂発泡コアなどの基材を芯材層6の一部として積層させ
ることにより型材70の凸部71をこれらの層に容易に
押し込むことができる。更に、該型材70のビス孔72
が当接する層には合板5の如き釘保持性が良い基材を積
層することによりビス留めできる。
【0016】化粧パネル9は図2の構成断面図に示され
るように平板状であり、合板5の表裏にペーパーコアと
してロールコア4を、更にこの表裏にMDF3を積層し
た芯材層6に、化粧層2としてメラミン樹脂化粧板が接
着されている。化粧層2としては、メラミン樹脂化粧板
の他、ジアリルフタレート樹脂化粧板、ポリエステル化
粧合板、塩ビ化粧板、突板化粧板、金属化粧板など通常
公知のもので意匠性のあるものであれば特に制約はな
く、耐摩耗性、耐汚染性、耐衝撃性、耐水性などの表面
物性を考慮して選択すればよい。
【0017】芯材層6の構成は、ペーパーコアや樹脂発
泡コアなど型材70の凸部71を押し込むことが可能な
基材と、型材70をビス留めできる基材を有し、それぞ
れ型材70の凸部71とビス孔72に対応する位置に積
層されていれば、他の基材、例えば、パーティクルボー
ド、MDF(中密度繊維板)、合板、アルミニウムハニ
カムコア、ペーパーコア、合成樹脂発泡体などを幾層に
も適宜組み合わせて積層してもよく、強度、耐久性、重
量などを考慮して選定される。
【0018】本発明においては、型材70の凸部71に
対峙する位置にペーパーロールコア4が積層されている
が、ペーパーコルゲートコア、ペーパーハニカムコアで
も支承はなく、セルの形状については特に制約はない。
【0019】ペーパーコア以外に適用できる樹脂発泡コ
アとしては、ポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレ
ートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニルフォー
ム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポ
リプロピレンフォーム、ユリアフォームなどが例示さ
れ、圧縮強度、弾力性を考慮して適宜選択される。
【0020】前記の樹脂発泡コアの中でもとりわけ、発
泡倍率が5〜25倍のウレタンフォーム、発泡倍率が1
0〜30倍のポリスチレンフォーム、発泡倍率が5〜3
0倍のポリプロピレンフォームなどが圧縮強度に優れ、
型材70の凸部71を押し込みやすく好ましい。いずれ
も発泡倍率が下限に満たないと、押し込みにくく、上限
を超えると圧縮強度が弱くなり好ましくない。
【0021】芯材層6と化粧層2との接着は公知の接着
剤、例えば、水性ビニ−ルウレタン系接着剤、ウレタン
系接着剤、ユリア系接着剤、酢酸ビニ−ル系接着剤、エ
ポキシ系接着剤、合成ゴム系接着剤などを用いればよ
い。
【0022】図3は、ドアパネル13、フロントエンド
パネル12、コーナーエンドパネル14、サイドパネル
11などより構成されるブースの斜視図である。
【0023】図4は図3中の線A−A線に沿う構成断面
図を示し、化粧パネル9の側面に型材70が嵌め込ま
れ、更にフロントエンドパネル用エッジ材95、ドアパ
ネル用エッジ材96が嵌装されている。
【0024】図5は図3中のB−B線に沿う構成断面図
を示し、サイドパネル11同志を連接する際にも本発明
の型材70が用いられている。サイドパネル11の本体
にも同様の構成の化粧パネルが用いられている。
【0025】図6は図3中のC−C線に沿う部分構成断
面図を示し、フロントパネル12の上部、下部の側面に
も本発明の型材70がビス留めされ、上部にはフラット
バー41、下部には巾木51が嵌め込まれている。この
ようにこの型材はブースを構成する際パネル本体(化粧
パネル)の側面に嵌め込み多々あるブース構成材料と接
合することができる。
【0026】
【発明の効果】以上の如く、ブースを構成する各パネル
を主に型材と化粧パネルとからなるものとし、化粧パネ
ルを平板状にするとともにペーパーコアや樹脂発泡コア
など型材を押し込むことが可能な基材を含む芯材構成に
することにより、エッジ材を嵌装する目的やパネルを連
接する目的で必要とされていた凹部を本発明の型材にて
代用でき、ブースの組み立てが容易にできる。
【0027】また、この型材70はパネルの上部、下部
にも利用できフラットバー41、巾木51を取り付ける
ことができる。
【0028】更に、ブースを構成するパネル本体を本発
明の如くシンプルな平板状とすることで生産時間の短縮
ができる上、突出部分がないため搬送する際や組み付け
る際に破損することがなく、施工作業も楽に行える。
【0029】更にまた、本発明のようにブースを構成す
る各パネルを型材70と平板状の化粧パネル9に部材化
することにより平板状のパネル本体を標準的な寸法で在
庫することが可能で、注文があれば直ちに設置予定現場
での原寸にあわせて切断して納品することができ、納期
的にも大いに利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の型材の概略斜視図。
【図2】 化粧パネルの構成断面図。
【図3】 ブースの斜視図
【図4】 図3中のA−A線に沿う構成断面図。
【図5】 図3中のB−B線に沿う構成断面図。
【図6】 図3中のC−C線に沿う部分構成断面図。
【図7】 従来のブースのパネル本体の構成断面図。
【符号の説明】
2 化粧層 3 MDF 4 ペーパーロールコア 5 合板 6 芯材層 8 ビス 9 化粧パネル 11 サイドパネル 12 フロントエンドパネル 13 ドアパネル 14 コーナーエンドパネル 41 フラットバー 51 巾木 70 型材 71 凸部 72 ビス孔 73 突出片 74 係止片 90 フィラー 95 フロントエンドパネル用エッジ材 96 ドアパネル用エッジ材 99 プラグ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有する凸部71が形成されると
    ともに該開口部と同一平面上に底面が延設されてビス孔
    72が穿設され、該ビス孔72より幾分に離れた位置に
    該凸部71と反対方向に該開口部に挿入可能な大きさの
    長手方向に沿う突出片73が形成されるとともに、該底
    面の長手方向の端部に該凸部71と同一方向に係止片7
    4が形成されてなることを特徴とする型材70。
  2. 【請求項2】 平板状の化粧パネル9であって、厚みが
    該型材70の係止片間の巾とほぼ同等で、かつ、該型材
    70が該平板状の化粧パネル9の側面に当接された時、
    該型材70のビス孔72と対峙する位置に合板が積層さ
    れていることを特徴とする化粧パネル9。
  3. 【請求項3】 化粧パネル9を本体とするブースにおい
    て、該型材70の凸部71が該化粧パネル9の芯材層6
    に押し込まれ、該型材70がビス留めされていることを
    特徴とするブース。
  4. 【請求項4】 化粧パネル9を本体とするブースの組み
    立て方法において、該型材70の凸部71を該化粧パネ
    ル9の芯材層6に押し込み、該型材70をビス留めする
    工程を含むことを特徴とするブースの組み立て方法。
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