JP4074120B2 - ブース及びブースの組み立て方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は型材、化粧パネル、及びこれらを用いてなるブース、ブースの組み立て方法に関し、より詳しくはブースを構成する各パネル本体(化粧パネル)の側面に装着される型材、及び該型材のビス留めを可能にする層を芯材層に含む化粧パネルなどの部材を用いるブース、更にブースの組み立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パネルを複数枚用いて組み立てるブースは、略凸形のエッジ材が嵌装されたドアパネルと、ドアパネルに対峙し、側面に略凹形で一端に突起のあるエッジ材が嵌装されたフロントエンドパネルと、ドアパネルに隣接するコーナーエンドパネルと、サイドパネルなどから構成されている。
【0003】
芯材層と化粧層とからなる各パネルの本体は、図8に示すようにエッジ材を嵌装する目的や、パネル同志を目地棒を介して連接する目的で側面には凹部が形成されおり、この凹部は芯材の表裏に芯材より幾分大きめの捨て張り材(例えばMDF)と表面材を接着加工することにより形成されている。
【0004】
このような本体側面に凹部のあるパネルを用いてブースを組み立てるには、先ず設置予定場所の寸法を計った後に製造会社に発注し、それからパネル本体を生産し、納品、施工するシステムとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各パネルの本体は側面に凹部を設ける必要性から幾分大きめの捨て張り材や表面材を接着加工しているため、エッジ材を嵌装する際や、目地棒を介して各パネルを連接する際などブースを組み立て施工する際は、慎重に行わないと、捨て張り材や表面材の突き出た部分が破損することがあった。
【0006】
また、各パネルの本体は形状がシンプルなものではないため製造するのに手間と時間を要していた。
【0007】
更に、設置予定場所の寸法が場所毎に異なるため各パネルの本体を在庫することは余りに無駄であり、寸法を計った後それぞれのパネル本体の発注、製造を行うシステムにならざるを得ず、納期がかかり製造会社にとっては施工業者からの迅速な対応という要望には充分応えているものではなかった。
【0008】
本発明はかかる状況に鑑み検討されたもので、ブースを構成する各パネルを部材化して発注から完成までの納期を短縮するとともに、ブースの組み立て作業を容易なものとすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は施工作業性、生産性、納期の問題を解決するにあたり以下のことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、細長状の型材(70)であって、平面にビス孔(72)が穿設されるとともに該ビス孔(72)より幾分に離れた位置に長手方向に沿って二つの起立片(73)が平行に該ビス孔(72)を挟んで設けられ、長手方向の一端部には該起立片(73)と逆方向に係止片(74)が形成され、長手方向の他方の端部には該起立片(73)と逆方向に内方に向けて略コの字形の屈曲部(71)が形成されている型材(70)を、厚みが該係止片(74)と該屈曲部(71)間の巾とほぼ同等で、かつ、該型材(70)が該平板状の化粧パネル(9)の側面に当接された時、該型材(70)の該ビス孔(72)と対峙する位置に合板(5)が積層されている化粧パネル(9)を本体とするブースにおいて、該化粧パネル(9)の側面に、該型材(70)の該屈曲部(71)に弾性体(80)が挿入されているとともに該型材(70)がビス留めされることを特徴とするブースである。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載されたブースにおいて、該型材(70)を該屈曲部(71)に弾性体(80)を挿入させた後該化粧パネル(9)の側面に仮固定し、次いで該型材(70)をビス留めする工程を含むことを特徴とするブースの組み立て方法である。以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施形態】
図1は本発明で用いる型材70の平面図を示し、図2は透視正面図を示す。型材70は化粧パネル9の側面に接合される細長状のもので、図1の平面図において上下に連続する。材質はアルミニウムである。この他、型材70の材質としてはアルミニウムとその合金やエンジニアリングプラスチックス類、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂などの押出成形品、木粉とプラスチックス類の押出成形品などが挙げられ、意匠性、耐久性などを考慮して適宜選択される。
【0012】
図2に示されるように型材70は、平面にビス孔72を穿設されるとともに該ビス孔72より幾分に離れた位置に長手方向に沿って起立片73が二つ平行に該ビス孔72を挟んで設けられ、長手方向の一端部には該起立片73と逆方向に係止片74が形成され、長手方向の他方の端部には該起立片73と逆方向に弾性体が挿入できるように略コの字形の屈曲部71が内方に向けて形成されている。
【0013】
略コの字形の屈曲部71を起立片73と同一方向に形成することにより化粧パネル9の側面に型材70を係止できるものとなっている。起立片73はドアパネル13やフロントエンドパネル12においてはエッジ材を嵌装できるものとなっており、サイドパネル11においては目地棒94に嵌め込まれるものとなっている。
【0014】
型材70の略コの字形の屈曲部71に弾性体を挿入することにより、ブースを構成するパネル本体(化粧パネル)の側面に型材70を容易に仮固定することができ、また、化粧パネル9の層構成として、ビス孔72が当接される層に合板5の如き釘保持性が良い基材を用いることによりビスにて固定でき、脱落することのないものとなる。上述のように本発明においては型材70の一方の端部を起立片73と逆方向に内方に向けて略コの字形に屈曲させているが、弾性体が挿入できれば形状はCの字形、Lの字形でもよく、特に略コの字形に限定されるものではない。
【0015】
化粧パネル9は図3の構成断面図に示されるように平板状であり、合板5の表裏にファルカタ芯材4を、更にこの表裏に合板5′を積層した芯材層6に、化粧層2としてメラミン樹脂化粧板が接着されている。化粧層2としては、メラミン樹脂化粧板の他、ジアリルフタレート樹脂化粧板、ポリエステル化粧合板、塩ビ化粧板、突板化粧板、金属化粧板など通常公知のもので意匠性のあるものであれば特に制約はなく、耐摩耗性、耐汚染性、耐衝撃性、耐水性などの表面物性を考慮して選択すればよい。
【0016】
芯材層6の構成は、型材70のビス孔72と対峙する位置にビス留めできる基材が積層されていれば、他の基材、例えば、パーティクルボード、MDF(中密度繊維板)、合板、木質板、アルミニウムハニカムコア、ペーパーコア、合成樹脂発泡体などを幾層にも適宜組み合わせて積層してもよく、強度、耐久性、重量などを考慮して選定される。
【0017】
本発明においては化粧パネルの軽量化を目的としてファルカタ芯材4が用いられているが、ペーパーロールコア、ペーパーコルゲートコア、ペーパーハニカムコアなどのペーパーコアでも差し支えなく、セルの形状は特に制約はない。
また、樹脂発泡コアでも代用でき、樹脂発泡コアとしては、ポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ユリアフォームなどが例示され、圧縮強度、弾力性を考慮して適宜選択される。
【0018】
前記の樹脂発泡コアの中でもとりわけ、発泡倍率が5〜25倍のウレタンフォーム、発泡倍率が10〜30倍のポリスチレンフォーム、発泡倍率が5〜30倍のポリプロピレンフォームなどが圧縮強度に優れ好ましい。
【0019】
芯材層6と化粧層2との接着は公知の接着剤、例えば、水性ビニ−ルウレタン系接着剤、ウレタン系接着剤、ユリア系接着剤、酢酸ビニ−ル系接着剤、エポキシ系接着剤、合成ゴム系接着剤などを用いればよく、特に制約はない。
【0020】
図4は、ドアパネル13、フロントエンドパネル12、コーナーエンドパネル14、サイドパネル11などより構成されるブースの斜視図である。
【0021】
図5は図4中の線A−A線に沿う構成断面図を示し、化粧パネル9の側面に型材70が略コの字形の屈曲部71にリング状の弾性体80が挿入されながら接合され、更に二つの平行する起立片73にフロントエンドパネル用エッジ材95、ドアパネル用エッジ材96が嵌装されている。
【0022】
弾性体は屈曲部に挿入されて化粧パネル9の側面に装着された時、その復元力で型材70を仮留めできるものであればよく、例えば皿状のバネ、波形のバネ、板バネなどのバネや、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、CR、SBR、NBR、ブチルゴムなどのゴム弾性体からなる球状のもの、リング状のもの、円筒状のものなどが挙げられ特に制約はないが、ゴム弾性体を採用した方が施工する際化粧パネル表面を傷つけることがないため好ましく、また、弾性体の加工が容易であり、バネと比較して精度よく加工できる。本発明においてはリング状のゴム弾性体80を採用し変形しやすいものとなっている。
【0023】
図6は図4中のB−B線に沿う構成断面図を示し、サイドパネル11同志を目地棒94を介して連接する際にも本発明の型材70が用いられている。
サイドパネル11の本体にも同様の構成の化粧パネルが用いられている。
【0024】
図7は図4中のC−C線に沿う部分構成断面図を示し、フロントパネル12の上部、下部の側面にも本発明の型材70が装着され、上部にはフラットバー41、下部には巾木51が嵌め込まれている。このようにこの型材はブースを構成する際パネル本体(化粧パネル)の側面に装着され、多々あるブース構成材料と接合することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上の如く、本発明で用いる型材70は、細長状の型材70の一方の端部を内方に屈曲させた屈曲部に弾性体を挿入することにより、ブースを構成するパネル本体(化粧パネル)の側面に容易に仮固定することができ、ビス留め作業が楽に行える。
【0026】
また、ブースを構成する各パネルを主に型材とシンプルな平板状の化粧パネルとすることで、エッジ材を嵌装する目的やパネルを連接する目的で必要とされていた凹部を本発明の型材にて代用できる上、化粧パネルの生産時間の短縮ができ、突出部分がないため搬送する際や組み付ける際に破損することがなく、ブースの組み立て作業が容易にできる。
【0027】
また、この型材70はパネルの上部、下部の側面にも利用できフラットバー41、巾木51を取り付けることができる。
【0028】
更にまた、本発明のようにブースを構成する各パネルを型材70と平板状の化粧パネル9に部材化することにより平板状のパネル本体を標準的な寸法で在庫することが可能で、注文があれば直ちに設置予定現場での原寸にあわせて切断して納品することができ、納期的にも大いに利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 型材の平面図。
【図2】 型材の透視正面図。
【図3】 化粧パネルの構成断面図。
【図4】 ブースの斜視図
【図5】 図4中のA−A線に沿う構成断面図。
【図6】 図4中のB−B線に沿う構成断面図。
【図7】 図4中のC−C線に沿う部分構成断面図。
【図8】 従来のブースのパネル本体の構成断面図。
【符号の説明】
2 化粧層
3 MDF
4 ファルカタ芯材
5 合板
6 芯材層
8 ビス
9 化粧パネル
11 サイドパネル
12 フロントエンドパネル
13 ドアパネル
14 コーナーエンドパネル
41 フラットバー
51 巾木
70 型材
71 略コの字形の屈曲部
72 ビス孔
73 起立片
74 係止片
80 リング状のゴム弾性体
94 目地棒
95 フロントエンドパネル用エッジ材
96 ドアパネル用エッジ材
Claims (2)
- 細長状の型材(70)であって、平面にビス孔(72)が穿設されるとともに該ビス孔(72)より幾分に離れた位置に長手方向に沿って二つの起立片(73)が平行に該ビス孔(72)を挟んで設けられ、長手方向の一端部には該起立片(73)と逆方向に係止片(74)が形成され、長手方向の他方の端部には該起立片(73)と逆方向に内方に向けて略コの字形の屈曲部(71)が形成されている型材(70)を、厚みが該係止片(74)と該屈曲部(71)間の巾とほぼ同等で、かつ、該型材(70)が該平板状の化粧パネル(9)の側面に当接された時、該型材(70)の該ビス孔(72)と対峙する位置に合板(5)が積層されている化粧パネル(9)を本体とするブースにおいて、該化粧パネル(9)の側面に、該型材(70)の該屈曲部(71)に弾性体(80)が挿入されているとともに該型材(70)がビス留めされることを特徴とするブース。
- 請求項1に記載されたブースにおいて、該型材(70)を該屈曲部(71)に弾性体(80)を挿入させた後該化粧パネル(9)の側面に仮固定し、次いで該型材(70)をビス留めする工程を含むことを特徴とするブースの組み立て方法。
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JP2002106750A JP4074120B2 (ja) | 2002-04-09 | 2002-04-09 | ブース及びブースの組み立て方法 |
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