JP2001262771A - パネル用芯材及びそれを用いたパネル - Google Patents

パネル用芯材及びそれを用いたパネル

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JP2001262771A
JP2001262771A JP2000081511A JP2000081511A JP2001262771A JP 2001262771 A JP2001262771 A JP 2001262771A JP 2000081511 A JP2000081511 A JP 2000081511A JP 2000081511 A JP2000081511 A JP 2000081511A JP 2001262771 A JP2001262771 A JP 2001262771A
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Joji Ashida
譲二 芦田
Jiro Okada
二郎 岡田
Yoshikuni Hino
嘉邦 日野
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KAMEI KEIKINZOKU KK
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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KAMEI KEIKINZOKU KK
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】面材と少ない接着剤で強固に貼り合わせられ、
軽量で製造コストを低くすることができ、面材に有孔板
を用いても表面を美麗に保つことのできるパネル用芯材
及びそれを用いたパネルを提供する。 【解決手段】パネル用芯材1は、複数の帯状板材2を組
み合わせて形成されている。帯状板材2には、幅方向の
中央まで入った切り込みが長手方向に所定の間隔で有っ
て、その切り込みを差し込むことで帯状板材2が組み合
わされて、多角形の孔4を形成している。帯状板材2の
幅方向両端部には、接着面部3が形成されていて、これ
により少ない接着剤の量で面材に強固に接着することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネル用芯材及び
それを用いたパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】六角形の孔を多数有するハニカムコアあ
るい他の多角形孔を多数有するコアの芯材の片面あるい
は両面に面材を貼ったパネルは、軽量で剛性が高いた
め、広い分野で使用されている。ハニカムコアの構造を
図11に示す。六角形の孔4が端面に多数並んでいる。
特に両面に面材を貼り合わせたパネルは、サンドイッチ
構造あるいはサンドイッチパネルと呼ばれ、例えば、建
築分野では、建築物の壁、床、天井や建具等、また家具
では、机の天板やカウンターなど、そして車両や航空機
の外殻パネル等にも用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のパネルは、使用
する分野によって様々な材質が用いられ、芯材と面材と
を接着剤を用いて貼り合わせて作られている。この貼り
合わせでは、芯材を構成している板材の厚み分だけで面
材に接着させようとすると接着強度が不十分なので、強
固な接着を行うためには接着剤を厚く塗布して、芯材を
接着剤中に埋め込んで硬化させる。つまり、面材に塗布
された接着剤に芯材を押し付けて、面材全面に渡って芯
材が接着剤の中に一部埋没するぐらいの多量の接着剤が
必要となる。その状態を図12に示す。面材8に接着剤
9が厚く塗布されて、その接着剤9の中にパネル用芯材
1が埋没している。
【0004】このように多くの接着剤を用いると、パネ
ル重量が増加すると共にコストアップにつながる。ま
た、接着剤の硬化にも時間がかかるために、生産性が低
下するし、接着剤未硬化による接着不良が生じる恐れも
ある。
【0005】さらに、クリーンルームで用いられるパン
チングメタル等の有孔板を面材としたときには、面材の
孔から接着剤が漏れだして面材表面を汚したり、孔を塞
いだりする。図13に、接着剤9が多いために孔11か
ら接着剤が漏れだしてしまって、塗布面の反対面にはみ
出している状態を示す。
【0006】そこで本発明は、面材を少ない接着剤で強
固に貼り合わせられ、軽量で製造コストを低くすること
ができ、面材に有孔板を用いても表面を美麗に保つこと
のできるパネル用芯材及びそれを用いたパネルを提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、この出願の請
求項1に係る発明は、板材で囲まれた多角形の孔を多数
有するパネル用芯材であって、少なくとも一方の端面
に、上記板材の厚みよりも広く形成されて面材が貼られ
る接着面部を備えていることを特徴とするパネル用芯材
である。
【0008】ここで言う板材で囲まれた多角形の孔を多
数有するパネル用芯材とは、例えば多角形が六角形の場
合は、JIS K6800のハニカムコアのことであ
り、金属や樹脂加工材などの板材で作った六角形細胞状
の多数の孔を有する材料のことである。また、ハニカム
の六角形の替わりに三角形や四角形などの他の多角形の
形状をした細胞状の材料も好ましく用いられる。長方形
の細胞状の多数の孔を有する芯材は、製造が容易なので
より好ましい。
【0009】本発明は、上記芯材の少なくとも一方の端
面に、上記板材の厚みよりも広く形成されて面材が貼ら
れる接着面部を備えていることを特徴としている。芯材
は、その端面(多数の多角形の孔が現れていて、その多
角形を観察できる面)で面材と接着する。ここで、もし
このような接着面部を備えていなければ、上記端面は板
材の厚み分のみが表面に現れているだけなので、面材と
の接着に使うことのできる面積は非常に小さい。このよ
うな場合、上述のように面材との貼り合わせに非常に多
くの接着剤を必要とするために様々な課題を抱えてい
る。しかし、本発明の上記板材の厚みより広く形成され
た接着面部を備えていれば、面材との接着は広い接着面
部が受け持つため、この接着面部、あるいは接着面部と
接着する面材に接着剤を薄く塗布するだけで十分な接着
強度が得られて、接着剤の量は少なくて済み、上記課題
は解決される。
【0010】接着面部を形成するやり方は、板材の端部
を折り曲げて形成する方法や、押し出し成形や射出成形
等で形成する方法等が挙げられる。
【0011】この出願の請求項2に係る発明は、互いに
異なる方向に延びる複数の帯状板材を組み合わせて形成
した多数の多角形の孔を有するパネル用芯材であって、
帯状板材は、板材厚みと略同一幅で板材の幅方向の中央
まで入った切り込みを長手方向に所定の間隔で有すると
共に、幅方向の少なくとも一方の端部において、直角に
張り出されて帯状板材厚みより幅広の接着面部が形成さ
れていて、互いに異なる方向に延びる複数の帯状板材同
士は、同じ方向に延びる各帯状板材の全てあるいは一部
の切り込みに、異なる方向に延びる帯状板材の切り込み
が位置付けられ、帯状板材の切り込みによって幅狭にな
った部位が互いに相手側の切り込みに嵌まる相欠き継ぎ
の組手によって多角形の孔を形成するように組み合わさ
れていることを特徴とするパネル用芯材である。
【0012】上記のように複数の帯状板材に、長手方向
に所定の間隔で板材厚みと略同一幅の切り込みを板材の
幅方向の中央まで入れて、それらの切り込み位置で帯状
板材の切り込みによって幅狭になった部位が互いに相手
側の切り込みに嵌まる相欠き継ぎの組手によって多角形
の孔を形成するよう帯状板材同士が組込まれて芯材を形
成するので、多数の多角形の孔の形成が容易で製造及び
組立が簡単である。
【0013】帯状板材は接着面部と多角形孔の壁を形成
する本体部とで形成されているが、接着面部について
は、帯状板材の成形に例えば押し出し成形法を採用する
ことにより本体部と同時に形成しても良いし、平板に切
り込みを入れてからその平板の側端部を折り曲げて形成
しても良い。接着面部が、帯状板材の端部において直角
に張り出されて帯状板材厚みより幅広の形状であるの
で、面材との接着に接着面部全体が有効に使われて、強
固に接着できる。
【0014】さらに、一方向に延びる各板材の全ての切
り込みに、別の方向に延びる帯状板材を嵌め込んで芯材
を形成する場合と、一部嵌め込みに用いない切り込みが
ある場合とがある。後者の場合では、パネルとして使用
されるときに、一枚のパネルの中でも高い強度が必要な
部分、例えば天井に用いられるときに天井パネルを設置
する枠の上に置かれる端部と、それほど強度の必要では
ない例えば中央の部分とがあるので、高い強度が必要な
部分では全ての切り込みを使って別の帯状板材を組み込
み、強度の必要ではない部分では一部の切り込みだけを
用いて組み込めば、少ない帯状板材で必要な強度を得ら
れる。パネル上面から見ると帯状板材の存在密度が高い
部分と低い部分とがあることになる。従来のハニカムコ
アでは、最も強度を必要とする部分に合わせたコアの孔
の大きさにしなければならないため、重量が増す。強度
によってコアの孔の大きさを変更する構造にするには、
孔の大きさの異なる芯材を必要な大きさに切断して組み
合わせて用いなければならず、製造コストがアップす
る。本発明の構造では、軽量にすることができコストも
下げることができる。
【0015】また、接着面部が板材の隣り合う切り込み
間の全長に渡って同じ幅で延びている場合には、延びて
いる方向の異なる板材同士を組み合わせたときに互いの
接着面部の端が切り込み近辺で重なることになる。従っ
て、上記切り込み近辺の二の接着面部が重なる部分にお
いて、いずれか一方の上記重なる部分を予め取り除いて
おくと、接着面部の重なりがなく、接着面部が面一とな
り、面材との接着が良好になるので好ましい。例えば同
じ形の帯状板材を長方形になるように組み込むと、この
重なりは接着面部の幅の正方形となる。この時には、図
4に示すように一方の接着面部をその正方形に予め切り
取っておいても良いし、その正方形を2つの直角三角形
に分けて両方の接着面部に振り分けてから予め切り取っ
ておいても良い。後者の場合は、図3に示すように接着
面部を切り込みの入っている部分の幅方向両側を45度
に切り取っておけばよい。
【0016】この出願の請求項3に係る発明は、請求項
1または2記載のパネル用芯材の少なくとも片面に面材
が貼られていることを特徴とするパネルである。請求項
1または2記載のパネル用芯材の少なくとも片面に面材
を貼ってパネルを形成すれば、接着剤が少なくて済むの
で軽量になり、かつ低コストで製造できる。ここで言う
面材は、有孔板でも良いし、孔のないフラットな板でも
良い。
【0017】本発明のパネル用芯材は、用途によって様
々な素材を用いることができる。その中でも、スチー
ル、アルミニウム、ステンレス、その他の金属、紙、樹
脂含浸紙、無機紙、合成樹脂、FRPなどを好ましく挙
げることができる。
【0018】本発明に用いられる面材は、用途によって
様々な素材を用いることができる。例えば、スチール、
アルミニウム、ステンレス、その他金属、木質材(合
板、MDF、パーティクルボード、ハードボード等)、
無機質材(石膏ボード、ケイカル板、セメント板、火山
性ガラス質複層板等)、合成樹脂、FRPなどを挙げる
ことができる。
【0019】本発明のパネル用芯材と面材とを貼り合わ
せる接着剤は、芯材と面材の素材の組み合わせによって
様々なものを選ぶことができる。例えば、ウレタン系接
着剤やエポキシ系接着剤などを挙げられる。
【0020】
【発明の効果】本発明は板材で囲まれた多角形の孔を多
数有するパネル用芯材の少なくとも一方の端面に、板材
の厚みよりも広く形成された接着面部を備えているの
で、面材と貼り合わせる際に接着剤が少なくても強固な
接着強度を得られる。接着剤が少ないので、この芯材の
少なくとも片面に面材を貼って製造したパネルは軽量に
なり、かつコストも下げられる。また、接着剤の硬化時
間も短くて済むので、生産性があがり未硬化による不良
も減少する。さらに面材を有孔板としたときに、孔から
接着剤が表面に漏れ出すことがなく、表面が美麗のまま
保持される。
【0021】また、帯状板材に、切り込みを幅方向の中
央まで入れて、帯状板材の幅方向の少なくとも一方の端
部に接着面部が形成されて、それから別の板材と切り込
みのところで差し込んで多角形の孔を形成するように組
み合わされて芯材を構成しているので、製造及び組立が
簡単で生産性が上がり、コストは下がる。そして、切り
込みの一部のみを組み合わせに使用すれば、軽量なパネ
ルを簡単に低コストで製造できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0023】−第一の実施の形態に係る芯材− 図1は第一の実施の形態に係る芯材1の斜視図である。
図2に示されている帯状板材2を複数組み合わせて、長
方形の孔4を形成している。ここでは4枚の板材2に囲
まれた1つの長方形の孔4が示されているだけである
が、実際はもっと多くの板材2を組み合わせて、多数の
長方形の孔4を有する芯材1を形成している。
【0024】第一の実施の形態においては、帯状板材2
は、平板2aの折り曲げ加工によって接着面部3を形成
できる素材であればよい。スチールやステンレス等の金
属板や紙等が好ましく挙げられる。
【0025】第一の実施の形態におけるパネル用芯材1
の製造方法を説明する。それは、図3に示す平板2aを
折り曲げ線7のところで折り曲げ加工して図2に示す帯
状板材2を形成し、この帯状板材2を複数組み合わせて
図1に示す芯材1を得る、というものである。
【0026】帯状板材2は、図3のように長手方向に所
定の間隔で、幅方向中央までの切り込み5が入れられて
いる。また、幅方向両端部の切り込み5が入れられる部
分には、45度に耳を落とされて切り欠き6が形成され
ている。切り込み5の幅は、帯状板材2の厚みと略同一
である。この切り込み5のところに別の板材を挿入して
組み立てるので、板材の厚みより切り込み幅の方が少し
大きい方が、板材の挿入が容易で、組立がやりやすく好
ましい。しかし、板材の厚みより切り込み幅の方が大き
すぎると、組み立てた後で板材同士が固定されなくて、
ぐらつくため好ましくない。切り込み幅が板材厚みより
どれくらい大きい方が好ましいのかは、組み立てる多角
形の形状によって異なる。
【0027】45度に切り落とされた切り欠き6は、図
1のように組み立てた際に接着面部3が重ならないよう
にするためのものである。切り欠き6の形状は、組み立
てたときに接着面部3が重ならなければ、どのような形
状でも良い。こうして2枚の接着面部3が重ならないよ
うにすれば、接着面部3が全体に面一になり、面材と接
着させるときに接着力が向上する。
【0028】帯状板材2の組み立て方法を2枚の帯状板
材2を使って説明する。2枚の帯状板材2を幅方向の上
下を逆にして、長手方向が直角に交わるように配置し、
2枚の切り込み5同士の位置を合わせる。切り込み5の
奥まで、もう一方の帯状板材2の切り込まれずに残って
いる幅狭部分30を嵌め込む。この時、切り込み5の長
さと残っている幅狭部分30の長さとは、どちらも帯状
板材2の幅の半分であるので、2枚の板材はちょうど全
幅がぴったりと嵌め込まれ合う。こうして、図1に示す
ように2枚の帯状板材2の接着面部3が、幅方向両端部
共に面一で合う。
【0029】このようにして多数の帯状板材2を組み合
わせて、多数の孔4を有するパネル用芯材を形成する。
【0030】−第二の実施の形態に係る芯材− 図5は、本発明の第二の実施の形態に係る芯材の一部を
斜め上から見た図である。この芯材を構成する帯状板材
2を図4に示す。この帯状板材2の接着面部3は、帯状
板材2の本体部の端部に直角に交わっていて、帯状板材
2のこの部分は断面がT字型になっている。このような
帯状板材2は、アルミニウムを押し出し成形したり、プ
ラスチックを型を用いて成形すると、簡単に製造できて
好ましい。
【0031】ここで、第一の実施の形態と同様に幅方向
中央まで切り込み5を入れるが、2枚の接着面部3が重
ならないようにするための切り欠き6は、切り込み5を
入れる側のみに形成する。そして切り欠き6は、切り込
み5の両側の接着面部3の一部を長手方向と直角に切除
して形成する。これにより、切り込み5の両側の接着面
部3の端部は長手方向と直交する方向にそれぞれ平行に
延び、その間に接着面部3と略同じ幅の隙間が形成され
る。切り込み5と切り欠き6は、接着面部付きの帯状板
材を切断して形成しても良いが、帯状板材を成形すると
きに同時に形成しても良い。
【0032】こうして形成した帯状板材2を切り込み5
部分で組み合わせて組み立てると、図5のように2枚の
板材はちょうど全幅がぴったりと差し込まれ合って、2
枚の帯状板材2の接着面部3が、幅方向両端部共に面一
で合う。
【0033】−パネルの製造−図6は有孔面材10を芯
材1の両面に貼り合わせた本発明のパネルの断面を、図
7は孔のない面材8を芯材1の両面に貼り合わせた本発
明のパネルの断面を示している。
【0034】芯材1が接着面部3を有しているために、
面材8,10との接着に使われる接着剤は、図12に示
す従来の例に比べて非常に少なくて済む。ここでは面材
8,10や帯状板材2の厚みに比べて、接着剤厚みが非
常に薄いので、図中で接着剤を省略している。こうし
て、接着剤を少なくできて、コストダウン、軽量化、生
産性アップ、有孔板表面の美麗保持ができる。
【0035】有孔面材10と芯材1とを貼り合わせると
きは、接着面部3が面材10の孔11にかからないよう
に、面材10の隣接する孔11、11同士の間に接着面
部3が接着されるように面材10と芯材1とを配置する
ことが好ましい。このように配置すれば、外側からパネ
ルを見たときに面材10の孔11から接着面部3が見え
ることはなく、見栄えがよい。また、接着面部3が全て
有効に接着に用いられるために、接着力が増大する。
【0036】さらに、パネル端部には補強材を設けるこ
とがパネル強度上好ましい。図8に端部の補強材の例を
2つ挙げる。
【0037】図8(A)は、後加工型の端部補強材20
をパネルの端部に配した断面図である。芯材1と面材8
とを貼り合わせた後で、端部補強材20をパネル端部に
はめ込みあるいは接着するものである。強度をあまり必
要としない用途に用いられる。
【0038】図8(B)は、同時接着型の端部補強材2
1をパネルの端部に配した断面図である。芯材1の端部
に端部補強材21を配置して、それから面材8と貼り合
わせる。すなわち、芯材1と端部補強材21とは、同時
に面材8と貼り合わせられる。この方式の補強材は、パ
ネルの強度を大きく上げ、高強度パネルを形成する。
【0039】次に、帯状板材2に入れられた切り込み5
の一部のみを使用してパネル用芯材を形成している例を
図9のパネルを使って説明する。
【0040】図9は有孔面材10を芯材1に貼り合わせ
た有孔パネル22の平面図である。芯材1は、接着面部
を有する帯状板材2を多数組み合わせて形成した長方形
の孔4を多数有している。ここで、パネル22の左下部
分は右上部分よりも高強度である必要があるとする。そ
れで、左下の部分には帯状板材2が多く配置され、板材
密部23を形成している。一方右上の部分には、帯状板
材2が少なく配置され、板材粗部24を形成している。
板材粗部24では板材密部23に比べて、帯状板材2同
士を組み込むのに用いられている切り込み5の数が少な
い。すなわち、例えば板材密部23では全ての切り込み
5が帯状板材2の組み込みに用いられているとすると、
板材粗部24では、帯状板材2の組み込みには切り込み
5が一つおきに用いられている状態である。
【0041】このように帯状板材2の組み込みに用いる
切り込み5の数を調節してやれば、パネル面内での強度
を必要に応じて変化させられ、かつ軽量なパネルを製造
することができる。なお、隣り合う切り込み5同士の間
の距離を変えて、すなわち、切り込み5を設ける密度を
変化させて、同様の組み込み構造としても良い。
【0042】−本発明のパネルの使用例− 本発明のパネル25を床材として用いた例を図10に示
す。ここでパネル25が有孔パネルであれば、クリーン
ルーム用の床材として好ましく用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態に係る芯材の斜視図
【図2】第一の実施の形態の接着面部を折り曲げた帯状
板材の斜視図
【図3】第一の実施の形態の帯状板材の平面図
【図4】第二の実施の形態の接着面部を有する帯状板材
の斜視図
【図5】第二の実施の形態に係る芯材の斜視図
【図6】有孔面材を貼り合わせた本発明のパネルの断面
【図7】孔のない面材を貼り合わせた本発明のパネルの
断面図
【図8】(A)後加工で端部補強材を設けたパネルの断
面図、(B)同時接着で端部補強材を設けたパネルの断
面図
【図9】有孔面材を貼り合わせた本発明のパネルの平面
【図10】床材として用いているパネルの斜視図
【図11】ハニカムコアの斜視図
【図12】従来のパネルの断面図
【図13】接着剤を塗布した有孔面材の断面図
【符号の説明】
1 パネル用芯材 2 帯状板材 2a 板材材料 3 接着面部 4 孔 5 切り込み 6 切り欠き 7 折り曲げ線 8 面材 9 接着剤 10 有孔面材 11 面材の孔 12 面材の孔へはみ出した接着剤 20 後加工型端部補強材 21 同時接着型端部補強材 22 有孔パネル 23 板材密部 24 板材粗部 25 パネル 26 支持脚 30 切り込まれずに残っている幅狭部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 二郎 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内 (72)発明者 日野 嘉邦 大阪府豊中市上津島1丁目11番35号 亀井 軽金属株式会社内 Fターム(参考) 2E110 AA46 AA70 AB03 AB04 AB05 AB23 BA03 BA12 BB24 BD06 CB05 GB02Z GB03Z 2E162 BB01 BB03 BB10 CB01 CB02 CB07 CB08 CC06 CD04 CE08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材で囲まれた多角形の孔を多数有する
    パネル用芯材であって、少なくとも一方の端面に、上記
    板材の厚みよりも広く形成されて面材が貼られる接着面
    部を備えていることを特徴とするパネル用芯材。
  2. 【請求項2】 互いに異なる方向に延びる複数の帯状板
    材を組み合わせて形成した多数の多角形の孔を有するパ
    ネル用芯材であって、帯状板材は、板材厚みと略同一幅
    で板材の幅方向の中央まで入った切り込みを長手方向に
    所定の間隔で有すると共に、幅方向の少なくとも一方の
    端部において、直角に張り出されて帯状板材厚みより幅
    広の接着面部が形成されていて、互いに異なる方向に延
    びる複数の帯状板材同士は、同じ方向に延びる各帯状板
    材の全てあるいは一部の切り込みに、異なる方向に延び
    る帯状板材の切り込みが位置付けられ、帯状板材の切り
    込みによって幅狭になった部位が互いに相手側の切り込
    みに嵌まる相欠き継ぎの組手によって多角形の孔を形成
    するように組み合わされていることを特徴とするパネル
    用芯材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のパネル用芯材の
    少なくとも片面に面材が貼られていることを特徴とする
    パネル。
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Cited By (4)

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