JP2005127024A - 床材 - Google Patents

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Hiroshi Shibata
洋 柴田
Kazuteru Kato
一照 加藤
Atsushi Makiguchi
篤 巻口
Hajime Harima
一 播摩
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Abstract

【課題】床材の長辺方向への膨張や収縮による寸法変化を吸収するために、短辺部において床材同士が互いに長辺方向に相対的に移動可能でありながら、床材同士の過度の変位が抑えられ、短辺部の隙間の間隔の極端な差による見苦しさや、隙間がなくなった箇所での競り上がりの発生等を防止することのできる床材を提供する。
【解決手段】外形がほぼ長尺矩形板状をなす基材1の、一方の短辺には、付根側の薄肉部21と、端縁側の厚肉部22とからなる上側突起部2を、その上面が基材の一般上面と面一をなす様に形成し、他方の短辺には、付根側の薄肉部31と、端縁側の厚肉部32とからなる下側突起部3を、下面が基材の一般下面と面一をなす様に形成した構造とすると共に、各部の寸法を所定の範囲内とすることにより、上記目的を達成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅等の建築物の室内床面に施工するための床材に関するものである。
従来、上記用途の床材としては、合板等の木質系基材に、天然木突板や、紙又は合成樹脂シートに印刷にて意匠を施した化粧紙又は化粧シートなどを貼り合わせたものが多く使用されている。そして、床面への施工に際しては、床下地の構造材面上に複数枚の床材を1枚ずつ平らに並べ、それら床材の端部同士を雄雌実等により順次互いに嵌合して連結固定して敷き詰めるようにして、床面を構成している。
係る床材は、温度や湿度の影響を受けて膨張したり収縮したりする性質を有しているので、床材同士を緊密に密接して施工してしまうと、高温や高湿の環境下で床材が膨張した際に、膨張の圧力の逃げ場がないため、床材同士が競り上がる現象が発生することがある。これを防止するために、床材同士の間には、床材同士が互いに水平方向に相対的に動くことによって、上記した膨張の圧力を逃がすことが出来る様に、見苦しくならない範囲で適度な隙間を設けて施工されるのが一般的である。
ところで、係る床材は、施工上の都合から、長辺が短辺の数倍に達するほぼ長尺矩形板状の外形を有するものが用いられるのが一般的である。そして、上記した膨張や収縮による短辺方向の寸法変化は、あまり問題とならない程度である場合が多いが、長辺方向の寸法変化はその数倍に達するため無視し得なくなり、短辺同士の接合構造には、寸法変化を吸収するための特別な機構が必要となって来る。
特に、近年になって木材資源保護問題等を考慮して、リサイクルへの対応が容易なものとして提案されている合成樹脂系床材(特許文献1参照)は、熱膨張係数が木質系基材よりも遥かに大きい合成樹脂系基材を用いているため、環境変化による寸法変化が大きく、短辺部における寸法変化への対応力に優れた接合構造が要求される。
係る問題に鑑み、本発明者らは既に、短辺部における接合構造を特定の寸法関係を有する相决り構造とすることにより、環境変化による長辺方向への大きな寸法変化を容易に吸収可能とした床材を提案した(特許文献2参照)。
しかし、上記の床材は、環境変化による膨張及び収縮を多数回繰り返すと、各床材がその長辺方向へ任意に変位してゆく結果、各床材同士の短辺部における隙間の間隔がまちまちになり、隙間が目立つ箇所と目立たない箇所とが生じるため見苦しいほか、極端な場合には、隙間がなくなってしまった箇所では、再度の膨張の際に競り上がりが発生してしまう場合もあるという問題が残されていた。
先行技術文献情報。
特開2003−97011号公報 特開2003−247327号公報 特開平10−61150号公報
本発明の課題とするところは、床材の長辺方向への膨張や収縮による寸法変化を吸収するために、短辺部において床材同士が互いに長辺方向に相対的に移動可能でありながら、床材同士の過度の変位が抑えられ、短辺部の隙間の間隔の極端な差による見苦しさや、隙間がなくなった箇所での競り上がりの発生等を防止することのできる床材を提供することにある。
本発明は、外形がほぼ長尺矩形板状をなす基材の、一方の短辺には上面が基材の一般上面と面一をなす上側突起部が、他方の短辺には下面が基材の一般下面と面一をなす下側突起部が、各々の短辺に平行に形成されてなる床材において、前記上側突起部及び下側突起部は、その付根側の薄肉部と、端縁側の厚肉部との、厚みの異なる2つの部分から構成されており、基材の厚みをH、下側突起部の薄肉部の厚みをHa、幅をLa、厚肉部の厚みと薄肉部の厚みとの差をHa、厚肉部の幅をLa、上側突起部の薄肉部の厚みをHb、幅をLb、厚肉部の厚みと薄肉部の厚みとの差をHb、厚肉部の幅をLbとした時、下記式(1)〜(11)
Ha≧1.0mm (1)
Hb≧2.5mm (2)
Ha≧1.0mm (3)
Hb≧1.0mm (4)
0.0mm≦H−(Ha+Hb+Hb)≦0.2mm (5)
0.0mm≦H−(Hb+Ha+Ha)≦0.2mm (6)
Ha+Ha+Hb+Hb−H≧0.7mm (7)
La≧1.0mm (8)
Lb≧1.0mm (9)
0.2mm≦La−Lb≦1.2mm (10)
0.2mm≦Lb−La≦1.2mm (11)
を全て満たすことを特徴とする床材を提供するものである。
また、前記基材が合成樹脂系基材であることを特徴とする床材を提供するものである。
本発明の床材は、上側突起部及び下側突起部の薄肉部及び厚肉部の寸法が、上記式(1)〜(10)の関係を満たすことにより、互いに隣接して施工される床材同士の、一方の床材の上側突起部の薄肉部の下方に他方の床材の下側突起部の厚肉部を、前記一方の床材の上側突起部の厚肉部の下方に前記他方の床材の下側突起部の薄肉部を、それぞれ向かい合わせる様にして両突起部を嵌合させて、面状に組み付け施工可能であり、しかも特に、両突起部の薄肉部及び厚肉部の幅が、上記式(9)及び式(10)の関係を満たすことにより、両突起部の厚肉部同士の噛み合わせによって過度の相対的な変位が抑えられつつ、互いに長辺方向に0.2〜1.2mmの範囲で相対的に変位可能となっている。
従って、この範囲内での変位によって、温度や湿度等の環境変化による床材の膨張や収縮等の寸法変化を吸収し、短辺部における競り上がりの発生が防止できると共に、上記した通り両突起部の厚肉部同士の噛み合わせによって過度の相対的な変位が抑えられているので、環境変化による膨張や収縮が多数回繰り返されても、初期状態からの累積による床材同士の相対的な変位も上記した一定範囲内に抑えられ、短辺部における床材同士の隙間の間隔に床面内の場所により極端な差が生じて見栄えを悪化させたり、床材同士の相対的な変位の累積により隙間がなくなった箇所において競り上がりを発生させたりすることがなく、良好な床面状態を長期に亘り維持することができるという顕著な効果を奏するものである。特に、熱膨張係数の大きい合成樹脂系基材を用いた床材にあっては、本発明の効果は極めて顕著である。
本発明の床材は、従来の一般的な床材と同様に、短辺が例えば150〜300mm程度、長辺が例えば900〜1800mm程度、厚みが例えば4.5〜20mm程度といった、ほぼ長尺矩形板状の外形を有するものであり、その長辺には、例えば雄雌の本実又は雇い実や、前掲の特許文献1に記載の相欠き構造、或いは前掲の特許文献3に記載のコ字状連結具等の、従来公知の任意の機構による連結構造が設けられるのが一般的である。そして、本発明において重要なことは、床材の基材1の相対する両短辺に、図1に示す様な嵌合連結構造が設けられていることである。
この図1に示したのは、本発明の床材の一例における長辺方向に平行で上面(施工後に床面をなす面)に垂直な面での断面図であり、ここに示されている様に、この床材の基材1の両短辺すなわち図の左右両端部には、その一方には基材1の下面側が切り欠かれた上側突起部2、他方には基材1の上面側が切り欠かれた下側突起部3が形成されている。
そして、上側突起部2は、その付根側(基材1の本体側)の薄肉部21と、該薄肉部21よりも肉厚の端縁側の厚肉部22とが、それぞれの上面が基材1の一般上面と面一をなす様に接続されて構成されており、もう一方の下側突起部3も、その付根側の薄肉部31と、該薄肉部31より肉厚の端縁側の厚肉部32とが、それぞれの下面が基材1の一般下面と面一をなす様に接続されて構成されている。
ここで、上記の構造の床材同士を、図2に示す様に、その短辺部において互いに嵌合連結して施工可能とする為には、少なくとも、
(A)上側突起部2の厚肉部22の厚み(Hb+Hb)と、下側突起部3の薄肉部31の厚み(Ha)との和が、基材1の厚み(H)を超えないこと、
(B)上側突起部2の厚肉部22の幅(Lb)が、下側突起部3の薄肉部31の幅(La)を超えないこと、
(C)下側突起部3の厚肉部32の厚み(Ha+Ha)と、上側突起部2の薄肉部21の厚み(Hb)との和が、基材1の厚み(H)を超えないこと、
(D)下側突起部3の厚肉部32の幅(La)が、上側突起部2の薄肉部21の幅(Lb)を超えないこと、
の4つの条件を満たさなければならない。
上記(A)又は(C)の条件を満たさなければ、嵌合部分において上側突起部2の上面が基材1の一般上面より突出して競り上がり状態となって、床面に段差ができ、見栄えが悪いほか、歩行の際に躓いたり、キャスター付き家具や車椅子等の移動の障害となったりする原因となる。また、上記(B)又は(D)の条件を満たさなければ、上側突起部2又は下側突起部3の一方の厚肉部22、32を他方の薄肉部21、31がなす溝に挿入することが出来ず、嵌合そのものが不可能となるからである。
また、床材同士の嵌合が簡単に解除されない様に、嵌合状態における上側突起部2及び下側突起部3の厚肉部22、32の各々隣接する薄肉部21、31側の内側面が、一定以上の幅で接触する様に構成しなければならない。このためには、それぞれの薄肉部21、31と厚肉部22、32との厚みの差(Ha、Hb)を共に1.0mm以上とすると共に、前記内側面の接触幅(Ha+Ha+Hb+Hb−H)が少なくとも0.7mm以上、好ましくは1.0mm以上となる様に、各部の寸法を設計する必要がある。
そのほか、床材の製造時や輸送時、施工時等の取扱いや施工後に受ける外力によって、嵌合部分が簡単に破損することがないように、上側突起部2及び下側突起部3は、高さ方向にも水平方向にもその全体に亘って(Ha、La、Hb、Lb)、少なくとも1.0mm以上の肉厚を確保する必要がある。その中でも特に、上側突起部2の薄肉部21の厚み(Hb)は、2.5mm以上が必要である。これより小さいと、床面上から踏み付けられた時の応力や、環境変化による基材1の膨張及び収縮の繰り返しによる応力などに耐えられずに、上側突起部2が折損したり曲がったりする恐れがあるからである。
なお、嵌合状態において、上側突起部2の厚肉部22の下面と、下側突起部3の薄肉部31の上面との間に、大きな隙間があいていると、上側突起部2の厚肉部22の上面が歩行者に踏まれたり荷物が置かれたりして大きな下向きの応力を受けた際に、上側突起部2の厚肉部22が下方へ押し込まれる様に折れ曲がり、床材同士の突合せ箇所に段差を発生したり、極端な場合には上側突起部2が破損したりする場合がある。従って、両者は隙間なく密着することが最も望ましい。但し、上側突起部2が折れ曲がっても弾性力により容易に回復可能な範囲であれば、僅かな隙間があっても良い。一般的には、この隙間の幅(H−(Ha+Hb+Hb))は、最大でも0.2mm以下に抑える必要がある。
一方、上側突起部2の薄肉部21の下面と、下側突起部3の厚肉部32の上面との間に関しては、上側突起部2の薄肉部21が厚肉部22によってブリッジ状に支持されるための十分な強度を保持している限り、ここに隙間が存在しても特に問題はない。但し、強度面からは両者が密着していることが最も望ましいことは言うまでもなく、或いは密着しないまでも、荷重を受けた上側突起部2の薄肉部21が弾性限界を超えない範囲で弾性変形することにより両者が密着して、上側突起部2の薄肉部21が下側突起部3の厚肉部32によって支持される様に、この隙間の幅(H−(Hb+Ha+Ha))は0.2mm以下に抑えることが望ましい。
そして、本発明においては特に、床材同士を或る限られた範囲内で互いにその長辺方向に相対移動可能とするために、下側突起部3の薄肉部31の幅(La)を上側突起部2の厚肉部22の幅(Lb)よりも若干広くすると共に、上側突起部2の薄肉部21の幅(Lb)を下側突起部3の厚肉部32の幅(La)よりも若干広くすることが重要である。
これらのいずれかの幅の差(La−Lb、Lb−La)が全くないと、高温時や高湿時に床材が膨張した際には、膨張の圧力の逃げ場がないために、床材同士が突き合わされた短辺部で競り上がりが発生し、一方、低温時や低湿時に床材が収縮した際には、上側突起部2の厚肉部22が下側突起部3の厚肉部32の上に乗り上げる形で、嵌合が外れてしまう結果となるからである。
上記した幅の差の具体的な数値に関しては、本発明者らの実験結果より、一般的な外形寸法の床材を一般的な環境条件で使用した場合、それぞれの幅の差は少なくとも0.2mm以上とする必要があることが確認された。一方、上記幅の差が大きすぎると、床材の収縮時には短辺部の突合せ部分に大きな隙間があき、見栄えが悪いほか、この隙間にゴミが詰まり易い等の欠点も出る。従って、幅の差はいずれも1.2mm以下とする必要がある。
この様に幅の差を設けたことにより、本発明の床材同士の短辺部における嵌合部分は、図2の(a)←→(b)←→(c)の様に、長辺方向に0.2〜1.2mmの幅で相対移動可能となる。
上記の幅の差は、環境条件の変動による床材の膨張や収縮等の寸法変化の吸収に有効であるのみならず、施工時にも嵌合部分に適度な遊び(クリアランス)があるため、嵌合作業を円滑に行うことができ、さらには、床材の製造上の僅かな寸法誤差や、床下地の構造材面の不陸の影響等も吸収できることなど、床材の施工性を向上させる効果もある。
以上をまとめると、本発明の床材に要求される寸法条件の範囲は、下記式(1)〜(11)の通りとなる。
Ha≧1.0mm (1)
Hb≧2.5mm (2)
Ha≧1.0mm (3)
Hb≧1.0mm (4)
0.0mm≦H−(Ha+Hb+Hb)≦0.2mm (5)
0.0mm≦H−(Hb+Ha+Ha)≦0.2mm (6)
Ha+Ha+Hb+Hb−H≧0.7mm (7)
La≧1.0mm (8)
Lb≧1.0mm (9)
0.2mm≦La−Lb≦1.2mm (10)
0.2mm≦Lb−La≦1.2mm (11)
上記の式(1)〜(11)は全てが満たされなければならないことは勿論である。
本発明の床材を施工する際には、その施工箇所の環境条件の変動範囲内において、床材が膨張する高温や高湿の環境条件下(例えば夏期)であれば、図2の(a)の様に、床材が収縮する低温や低湿の環境条件下(例えば冬期)であれば、図2の(c)の様に、その中間の環境条件下(例えば春期又は秋期)であれば、図2の(b)の様に、嵌合部分の隙間の出来方を調整しながら施工しておけば、環境条件の変動を繰り返し受けても、嵌合状態は図2の(a)〜(c)の範囲内で変化するのみで、床材が端部で競り上がったり嵌合が外れたりする恐れがない。
なお、図面では、上側突起部2の全長(Lb+Lb)と、下側突起部3の全長(La+La)とは、全く同一の寸法となっているが、両者は異なっていても良い。前者を後者より短くすれば、床材の膨張時にも短辺部の突合せ部分の床面には常に隙間ができるので、床材を1枚のみ交換する際に、ここから刃物を挿入して下側突起部3を切断し、1枚のみの取り外しが容易となる利点がある。しかし、下側突起部3の薄肉部の肉厚が薄い場合には、床材が想定以上に膨張した際に、下側突起部3が圧縮力に耐えられずに破損する原因となる場合もあるという欠点もあるので、この問題を重視する場合には、後者を前者より短くした設計とするとよい。この場合にも、交換しようとする床材の上側突起部2側を持ち上げて若干引っ張ることで、下側突起部3側の床面に隙間を発生させることができるので、上記した1枚のみの取り外しへの対応はさほど困難ではないからである。
本発明の床材には、従来の床材と同様、基材1の上面と側面との間の稜部に、面取り加工4を施すこともできる。適度な幅の面取り加工4を施すと、環境条件の変動による床材同士の短辺部の隙間の幅の変動を目立ちにくくする(特に、隙間が開いた時に開き過ぎ感が出なくなる)効果があるほか、床材同士の段差も目立たなくなり、歩いた時の引っ掛かり感もなくなること等の効果がある。
面取り加工4としては、C面取り、R面取り等のいずれでも良い。その寸法については、嵌合部分の隙間の変動幅(クリアランス)に応じて適宜設計すれば良く、C面取りであれば0.1〜5.0mmC、R面取りであれば0.5〜5.0mmR程度が適当である。
本発明の床材における基材1の材質は特に限定されないが、特に熱膨張係数の大きい合成樹脂系基材を用いた場合に、本発明の効果が最も顕著に発揮される。合成樹脂としては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでも良いが、成形性やリサイクル適性を考慮すれば熱可塑性樹脂が望ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂や、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、共重合ポリエステル等のポリエステル系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ABS等のスチレン系樹脂等である。
上記熱可塑性樹脂には、必要に応じて各種の添加剤を添加しても良い。特に、木材に近似した質感や切削性等の後加工適性を付与するために、木粉等の木質系充填剤を配合することが望ましい。配合比としては、熱可塑性樹脂の割合を70〜50重量%、木質系充填剤の割合を30〜50重量%とすると、寸法の安定性、曲げ強さ、切削性などを考慮すると望ましい。また、発泡剤の添加により樹脂層内部に発泡層を設けることで、クッション性や断熱性、防音性等を付与することもできる。
本発明の床材は、基材1のみからなるものであっても良いが、基材1の表面に化粧仕上げのための化粧シートを積層したり、基材1の裏面に下地の不陸の吸収及びクッション性や防音性の付与のためのクッション層を積層したりしても良い。
化粧シートとしては、天然木の突板や、木目等を印刷した紙等も使用できるが、表面物性やリサイクル適性を考慮すれば、基材1と同系の熱可塑性樹脂のフィルムに絵柄印刷等の装飾加工を施した化粧フィルムを用いることが最も望ましい。なお、化粧シートを基材1の嵌合構造部分にまで巻き込んで積層する場合には、前述した式(1)〜(11)に用いる基材1の各部の寸法としては、表面に積層された化粧シートの厚みを加味した寸法を用いる必要がある。
クッション層としては、例えば発泡ポリエチレンシート、発泡EVAシート、発泡ウレタンシート等の、発泡倍率5〜20倍程度の発泡樹脂シートや、不織布、フェルト、インシュレーションボード等の繊維質シート等を使用することができる。クッション層の厚みは、一般的には2〜3mm程度のものが選ばれる。
本発明の床材を床下地の構造材面に固定する方法は、特に限定はされないが、粘着剤又は接着剤を使用して接着固定する方法が、一般的に用いられる。特に、両面粘着テープを使用する方法は、簡便に施工可能であり好適である。
ホモポリプロピレン樹脂70重量部、木粉30重量部、滑剤(メタブレン)3重量部、発泡剤1重量部の配合組成物を、異型押出成形法により幅300mm、厚み5mmで両側面に相欠き型の嵌合構造を有する断面形状に長尺状に押出し、冷却後、長さ約1800mm毎に切断した。この切断部である短辺部分に、切削工具により図1に示す形状の嵌合構造を切削形成した。その際、各部の寸法を表1及び表2に記載のとおり(単位はいずれもmm)変更して、実施例1及び比較例1〜10の床材を作製した。なお、該切削加工後、裏面に発泡倍率10倍、厚み2mmの発泡ポリエチレンシート(ハイエチレンS EF1003K:日立化成工業(株)製)を積層した。
Figure 2005127024
Figure 2005127024
これらの床材を、温度20℃の環境条件下で、コンクリートスラブ面に両面粘着テープ(#810両面テープ:大日本インキ化学工業(株)製)にて施工した。その際、可能な限り、短辺部の嵌合状態は図2の(b)の状態又はこれに最も近い状態とした。
しかる後、床面の温度を40℃→5℃→20℃(24時間サイクル)で変化させて環境試験を実施し、各温度毎に(24時間毎に)床面を踏み、施工直後の状態からの変化(短辺部の嵌合部分の割れの有無、嵌合の外れの有無等)を観察した。その結果は、下記の表3に示した通りであった。なお、この床材は、温度が20℃の時と比較して、温度40℃では約0.1〜0.5%程度膨張し、温度5℃では約0.1〜0.5%程度収縮することがわかっている。
Figure 2005127024
本発明の床材の長辺方向に沿った垂直断面図。 本発明の床材の短辺部における嵌合状態を示す垂直断面図。
符号の説明
1 基材
2 上側突起部
21 薄肉部
22 厚肉部
3 下側突起部
31 薄肉部
32 厚肉部
4 面取り加工

Claims (2)

  1. 外形がほぼ長尺矩形板状をなす基材の、一方の短辺には上面が基材の一般上面と面一をなす上側突起部が、他方の短辺には下面が基材の一般下面と面一をなす下側突起部が、各々の短辺に平行に形成されてなる床材において、前記上側突起部及び下側突起部は、その付根側の薄肉部と、端縁側の厚肉部との、厚みの異なる2つの部分から構成されており、基材の厚みをH、下側突起部の薄肉部の厚みをHa、幅をLa、厚肉部の厚みと薄肉部の厚みとの差をHa、厚肉部の幅をLa、上側突起部の薄肉部の厚みをHb、幅をLb、厚肉部の厚みと薄肉部の厚みとの差をHb、厚肉部の幅をLbとした時、下記式(1)〜(11)
    Ha≧1.0mm (1)
    Hb≧2.5mm (2)
    Ha≧1.0mm (3)
    Hb≧1.0mm (4)
    0.0mm≦H−(Ha+Hb+Hb)≦0.2mm (5)
    0.0mm≦H−(Hb+Ha+Ha)≦0.2mm (6)
    Ha+Ha+Hb+Hb−H≧0.7mm (7)
    La≧1.0mm (8)
    Lb≧1.0mm (9)
    0.2mm≦La−Lb≦1.2mm (10)
    0.2mm≦Lb−La≦1.2mm (11)
    を全て満たすことを特徴とする床材。
  2. 前記基材が合成樹脂系基材であることを特徴とする請求項1に記載の床材。
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