JP2003147813A - 雨水等を貯留及び/又は浸透する施設に使用する充填部材 - Google Patents

雨水等を貯留及び/又は浸透する施設に使用する充填部材

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JP2003147813A
JP2003147813A JP2001351617A JP2001351617A JP2003147813A JP 2003147813 A JP2003147813 A JP 2003147813A JP 2001351617 A JP2001351617 A JP 2001351617A JP 2001351617 A JP2001351617 A JP 2001351617A JP 2003147813 A JP2003147813 A JP 2003147813A
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Motomune Sasaki
基宗 佐々木
Takeo Morikawa
岳生 森川
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
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    • Y02A20/108Rainwater harvesting

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単で製造が容易であり、輸送が効率
よく行え、現場での組立が容易で空隙率の高く、貯留部
の自由度が高い雨水等を貯留及び/又は浸透する施設に
使用する充填部材を提供する。 【解決手段】 雨水等を貯留及び/又は浸透する施設に
使用される充填部材30は、対向する外周辺に切込み3
2を有する四角形の平板材31と、平板材31と同一形
状の他の平板材31とを切込み32同士を噛み合わせ、
垂直方向に積み重ねて構成する。切込み32の深さは、
平板材31の垂直方向の高さの1/4に設定され、平板
材31は高さの1/2ずれた状態で垂直方向に隙間無く
積み重ねられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨水等を貯留及び
/又は浸透する施設に使用する充填部材に係り、特に、
輸送時に嵩張らず効率よく輸送できる充填部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の充填部材を使用する雨水
等を貯留及び/又は浸透する施設としては、特公平4−
26648号公報に記載の雨水等の貯留浸透施設があ
る。この公報に記載の施設は、地面を掘下げてタンク部
を構成し、その底部からグランドライン付近まで、複数
の容器状部材を縦横かつ上下に配設して充填し、最上部
には、被覆手段を施したことを特徴とするものであり、
容器状部材を多数の孔を有する底部及び周側板で構成
し、底部に向かって小さくなるテーパ状に構成してい
る。
【0003】また、同様の施設として、特公平4−35
580号公報に記載の雨水等の貯留浸透タンクがある。
この貯留浸透タンクに使用する充填部材は、格子状枠体
を連設配置するものであり、格子状枠体は格子を板状部
材で構成し、六個の平面正方形の区画を構成するもので
あり、プラスチックにより全体を一体に成形するもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記構造の
容器状部材や充填部材は、タンク部の形状に合わせて充
填することが難しく、施工がやりにくいという問題点が
ある。また、空隙率が低くタンク部の容積の割に内容量
が少なく、貯留浸透タンクが大型化してしまうという問
題もあり、結果としてコストが上昇する問題があった。
さらに、充填部材が大きいため、輸送効率が悪いという
問題点があった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、タンク部の
形状に合わせて充填できるため施工しやすく、空隙率が
高く内容量が大きく取れ、平板材を現場で組み立てるこ
とができるので輸送が効率的に行える雨水等の貯留及び
/又は浸透施設に使用する充填部材を提供することにあ
る。また、構造が簡単で、製造が容易な充填部材を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係る雨水等を貯留及び/又は浸透する施設に使
用する充填部材は、地面を掘下げて形成した貯留部と、
該貯留部の上部を覆う被覆部材とを備え雨水等を貯留及
び/又は浸透する施設に使用され、前記貯留部に充填さ
れ前記被覆部材を支持する充填部材であって、対向する
外周辺に切込みを有する四角形の複数の平板材から構成
され、充填部材は切込み同士を噛み合わされ、垂直方向
に積み重ねられて構成されることを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る雨水等を貯留及び/又
は浸透する施設に使用する充填部材の好ましい具体的な
態様としては、前記の充填部材において、平板材は切込
み同士を噛み合わせとき、その垂直方向の高さの1/2
ずれた状態で隙間無く積み重ねられることを特徴とし、
具体的には複数の平板材は同一形状をしており、切込み
の深さは、平板材の垂直方向の高さの略1/4に設定さ
れ、平板材を噛み合わせたとき垂直方向に高さの1/2
ずれて積み重ねられることを特徴としている。さらに、
本発明に係る雨水等を貯留及び/又は浸透する施設に使
用する充填部材の好ましい具体的な他の態様としては、
平板材の中心部に貫通孔を備えることを特徴としてい
る。
【0008】このように構成された本発明の雨水等を貯
留及び/又は浸透する施設に使用する充填部材は、構成
が簡単で製造が容易な平板材を現場で組み立てて容易に
充填部材とすることができ、充填部材は平板材が垂直に
噛み合って、貯留部の被覆部材の垂直荷重を安定して支
持することができる。充填部材は切込みを噛み合わせた
とき垂直方向に高さの1/2ずれて隙間無く積み重ねら
れる。このため、高い空隙率で貯留部の内容量を増やす
ことができる。
【0009】また、充填部材を組み立てる前は板状の平
板材であり、保管場所が少なくてすむと共に、嵩張らず
輸送が効率よく行える。構成が簡単で製造が容易なた
め、充填部材のコストダウンを達成できる。さらに、平
板材の噛み合わせにより、充填部材を種々の形状にでき
ると共に、自由に設置できるため、貯留部の形状や内容
量を自由に設定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る雨水等を貯留
及び/又は浸透する施設に使用する充填部材の一実施形
態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態
に係る充填部材を使用した雨水等の貯留施設の断面図、
図2は、図1の一部を破断した平面図である。図1,2
において、貯留施設である貯留槽は、雨水等を貯留して
植木への散水や洗車用水、非常時の生活用水や防火用水
として利用するものであり、地面1を掘下げて形成した
貯留部10と、貯留部10内に水平方向に並べて設置さ
れ、貯留部10に充填される多数の充填部材30と、充
填部材30の最上部に載置され貯留部10の上部を覆う
被覆部材40とを備えている。
【0011】貯留部10は、地面1を例えば1〜2m程
度の深さで平面形状が矩形状に掘下げて掘削部2を造成
し、底面は割栗石等を敷き詰めて突き固めて基礎部3を
形成している。貯留部10の底面は平坦面となってお
り、貯留部10の底面全面には、防水シート12が敷設
されている。防水シート12としては厚さが0.1〜
0.2mm程度の合成ゴムまたは樹脂製シートを使用し
ている。なお、防水シート12の下に保護ボード13を
敷き、防水シート12を割栗石から保護するようにして
もよい。
【0012】防水シート12の上に底面ボード14が敷
設されている。底面ボード14はプラスチックや廃プラ
スチックで形成された4枚の板材が並設され、1枚の板
材の上面には充填部材30を位置決めする2本の平行溝
15が形成されている。すなわち、後述する充填部材3
0を構成する平板材31の下辺が平行溝15に嵌合して
位置決めされる構成となっている。
【0013】前記のように略平坦である貯留部10の底
面に底面ボード14を敷設し、その上に多数の充填部材
30が水平に並べられて設置され、貯留部10を充填し
ている。充填部材30は図3〜5に詳細に示すように、
ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリエチ
レンテレフタレート等のプラスチックや、これらの廃プ
ラスチック等から形成された同一形状の複数の平板材3
1を積み重ねて、貯留部10の上部を覆う被覆部材40
の垂直荷重を支持するものである。平板材31の大きさ
は、例えば横方向の長さが1m程度、縦方向の高さが2
5cm程度の横長の長方形に形成され、厚さは10mm
程度となっている。
【0014】充填部材30を構成する1つの平板材31
は横長長方形をしており、外周辺である上下の各々の横
長辺に直角に2つの切込み32が形成されている。切込
み32の位置は、横長辺の端部から横長辺の長さLの1
/4の距離L/4に形成され、横長辺を1:2:1に分
割する位置に形成されている。切込み32の幅は平板材
31の厚さTと等しく略10mmに設定され、縦辺の高
さHに対して切込み32の深さは略H/4に設定され、
略7mmに設定されている。なお、切込み32の深さは
H/4以上であることが好ましい。
【0015】このため、図3(c)に示すように平板材
31の切込み32と、他の平板材31の切込み32とを
噛み合わせたとき、上下方向に縦辺の高さHの半分H/
2だけずれた状態で隙間無く積み重ねることができ、垂
直荷重を安定して支持することができると共に、上下方
向に所望の数だけ積み重ねることにより所定の高さにす
ることができる。切込み32の幅は、1つの平板材31
の切込み32と、他の平板材31の切込み32とを噛み
合わせたとき、がたつかずに固く嵌合することが好まし
い。
【0016】このように充填部材30を構成する平板材
31は板状であるため、構成が簡単で容易に製造でき
る。また板材を噛み合わせて積み上げる構成なので、組
み合わせたときの空隙率を高めることができる。さら
に、組み合わせ方により種々の形状とすることができる
ため、種々の形状の貯留部10内に効率よく充填するこ
とができる。充填部材30の中央部に貫通孔33を形成
してもよく、この場合は平板材31を噛み合わせて積み
上げたとき、平板材31に囲まれた内部に雨水等が浸入
しやすくなる。
【0017】1つの充填部材30は、図4に示すように
平面形状が略「井」型になるように、平板材31を上下
に18枚積み上げて構成され、貯留部10内には図2に
示すように12個の充填部材30が設置される。このあ
と、充填部材30の側面を覆う壁材20が立設され、そ
の外側に防水シート21が垂直方向に配置され、さらに
外側には砂利や砕石等の埋め戻し材22が掘削部2との
間に充填される。壁材20は、例えば発泡ポリスチレン
等で形成され、この外側に位置する防水シート21が貯
留部10の空間に入り込むのを防止している。防水シー
ト21は貯留部10の底面に敷いたものと同等の合成ゴ
ムまたは樹脂製シートを使用し、底面の防水シート12
と漏水しないように、防水性の接着剤等で接続されてい
る。防水シート21を砂利等の埋め戻し材22から保護
するため、防水シート21の外側に壁材20と同等の保
護板23を配置してもよい。
【0018】なお、貯留施設でなく、浸透施設とする場
合は、防水シート12,21の代わりに、例えばポリエ
ステルとポリプロピレンの複合張合わせをした透水シー
トを敷設する。浸透型の施設の場合、貯留部に溜まった
雨水等を徐々に地面に浸透させる。また、貯留と浸透の
両方の機能を持たせる場合は、底面を防水シート12と
し、側面の途中まで防水シート21を敷設し、側面の途
中から上を透水シートで覆うようにする。この貯留浸透
型の施設の場合、上半分の透水シートから雨水等を徐々
に地面に浸透させ、下半分は利用する。
【0019】貯留部10には、周辺に降った雨水等を集
めるU字溝等からの導水管25が接続される。そして導
水管25の途中には泥溜め枡26が設置され、雨水中の
砂や泥が沈殿され、上澄み水が貯留部10に複数本の導
水管25aによって導入される構成となっている。導水
管25aは3本が泥溜め枡26から延出して貯留部10
の壁材20と防水シート21を貫通して等間隔に挿入さ
れている。なお、導水管25aは図2に2点鎖線で示す
導水管25bのように、貯留部10の長辺方向の壁面の
充填部材30の間に導入すると、雨水等が流入しやす
い。
【0020】貯留部10の上部からオーバーフロー管2
7が突出しており、貯留部10の下部からはオリフィス
管28が突出している。オーバーフロー管27は貯留部
10が満水に近い状態となると上部から放流するもので
ある。オリフィス管28は貯留部10に溜められた雨水
を徐々に流出して浸透させるものであり、オリフィスの
径を調整して浸透量を調整できる。貯留部10に溜まっ
た雨水を利用するときに、オリフィス管28のオリフィ
スを開けて雨水を排出し、植木への散水や洗車用水とし
て利用することができる。この場合、オリフィス管28
の先に取水枡を設けると取水が容易となる。
【0021】貯留部10の上部開口は被覆部材40が覆
っている。被覆部材40は多数の充填部材30の上部に
載置される被覆ボード41と、この上に敷設された防水
シート42と、この上に埋め戻された埋め戻し層43と
から構成され、埋め戻し層43は30〜50cmの厚さ
に形成される。被覆ボード41は、充填部材30の平板
材31の上辺が嵌合する溝部41aを有しており、充填
部材30に安定して載置できて好ましい。防水シート4
2と側面の防水シート21は重ね合わせて接着する。な
お、防水シート42の上に、保護ボード44や保護シー
トを敷くようにしてもよい。
【0022】このようにして貯留部10は、底面の防水
シート12と、側面の防水シート21とから構成され、
雨水等を貯留することができ、防水シート12,21と
上面の被覆部材の防水シート42とにより内部空間が構
成される。そして、被覆部材40の埋め戻し層43によ
り、地面1と同じ平面に埋め戻される。なお、貯留部1
0の上部の防水シート42を透水シートで構成し、貯留
部10の上部に降った雨水を埋め戻し層43、透水シー
ト、被覆ボード41を通して直接、貯留部10に貯留す
るようにしてもよい。
【0023】前記の如く構成された本実施形態の雨水等
を貯留及び/又は浸透する施設に使用する充填部材の積
み重ね動作について以下に説明する。先ず、2枚の平板
材31の上辺の切込み32に2枚の平板材31の下辺の
切込み32を噛み合わせて、平面視が略「井」となるよ
うにし、上方の平板材の上辺の切込みにさらに平板材を
噛み合わせて積み上げ、同様にして18枚の平板材31
を積み上げて所定の高さの充填部材30を構成する。こ
のような充填部材30を本実施の形態では12個用意す
る。
【0024】充填部材30を構成する平板材31は、1
枚1枚が板状であり、組み合わせる前は重ねておくこと
ができるため、保管するとき嵩張らず、輸送時も容積が
小さいため輸送コストを低減できる。貯留部10の深さ
に相当する充填部材30の高さは、平板材31を組み合
わせる枚数で自由に設定でき、本実施の形態では高さH
の半分の高さを基準として自由に設定することができ
る。
【0025】すなわち、平板材31を4枚組んだ最初の
状態の高さは、Hを25cmとすると37.5cmとな
り、その上に2枚組んだ場合は50cmとなり、さらに
その上に2枚組んだ場合は62.5cmとなり、12.
5cmを基準として自由に設定でき、図示の例では12
5cmとなる。このように貯留部10の高さに合わせて
充填部材30の高さを自由に設定できる。また、平板材
31を立てた状態で直角に交差させる構成なので、垂直
方向の圧縮強度が大きくなり、座屈しにくくなって被覆
部材40を安定して支持することができる。
【0026】充填部材30を底面の防水シート12上の
底面ボード14に設置するときは、平板材31の下辺を
底面ボードの平行溝15に合わせて挿入する。平行溝1
5に対して平板材31が圧入される場合は溝方向の移動
は阻止されるが、平板材31が平行溝15に緩く嵌合す
る場合は、例えば充填部材同士を連結材16(図5参
照)で連結するようにすることが好ましい。連結材16
の溝は充填部材30の平板材31に圧入して固定しても
よく、接着してもよい。
【0027】図2のように、充填部材30は間隔をあけ
て設置しているが、例えば図6(a)のように隣接する
充填部材30同士が噛み合うように設置してもよい。図
2の充填部材30を3つ並べた幅をWとすると、図6
(a)の噛み合う場合の幅はWより小さいW1となる。
また、図6(b)のように充填部材30同士の平板材3
1が接するように設置すると、この場合の幅W2はWと
W1との中間の幅となり、さらに充填部材30同士の間
隔を変化させることにより、貯留部10の幅及び奥行は
自由に設定することができる。図6(c)に示すよう
に、充填部材30を斜めに設置することもでき、幅W4
とすることもできる。以上は貯留部10の短辺方向に付
いて説明したが、長辺方向に付いても同様に自由に設定
でき、貯留部の内容積を自由に設定することができる。
【0028】充填部材を構成する平板材31は、切込み
32の位置が横長辺を1:2:1に分割する位置に形成
されているため、図7に示すように横方向に交互にずら
して噛み合わせることができる。このように噛み合わさ
れた充填部材30Aは、平板材31が順次連結されるた
め、充填部材30Aは大型化するが平板材31の密度が
高まって、被覆部材40を支持する強度が大きくなる。
なお、図示していないが紙面と直交する方向の平板材も
交互にずらして噛み合わせることができる。
【0029】この貯留施設の周辺に雨が降り、U字溝等
により雨水が集められて導水管25から泥溜め枡26に
流入し、ここで泥分が沈殿されて上澄み水が導水管25
aから貯留部10に導入される。充填部材30は下部が
2枚の平行な平板材31で構成されるため、雨水は導水
管25aの側からオーバーフロー管27、オリフィス管
28側に徐々に流れてゆき、充填部材30の内部にも浸
入してゆく。このように充填部材30が簡単な構成であ
るため、雨水が浸入できる空間が大きく、充填部材の空
隙率を95%程度とすることが可能になり、従来の充填
部材の空隙率が90%程度であるのと比較すると大き
く、雨水を充分に貯留することができる。
【0030】降雨量が多く、導水管25から多量の雨水
等が流れ込み貯留部10が満水状態となると、貯留部1
0上部のオーバーフロー管27から雨水は流出し、図示
していない下水管等に排水される。貯留部10内に溜め
られた貯留水を散水等に利用するときは、貯留部下方の
オリフィス管28を開いて利用することができる。ま
た、オリフィス管28の途中に取水枡を設けて、ここか
ら貯留水を取水して利用するようにしてもよい。
【0031】なお、前記した実施形態では、平板材を2
枚ずつ積み上げて充填部材を構成する例を示したが、図
8に示す充填部材35のように、上下の辺に3つの切込
み37を有する平板材36を3枚ずつ積み重ねて構成す
るようにしてもよい。この場合は平板材の密度が高くな
るため、垂直方向の強度が大きくなり、貯留部の強度が
向上する。また、充填部材は底面ボードの上に設置する
例を示したが、底面ボードを使用せずに防水シート上に
直接設置するようにしてもよい。
【0032】さらに、切込みの深さは、平板材の上下の
横長辺からH/4とした例を示したが、例えば上方の横
長辺からの深さをH/3とし、下方の横長辺からの深さ
をH/6としてもよく、また上下の切込みを反対にして
もよく、この場合も切込みを噛み合わせることにより平
板材は垂直方向の高さの1/2ずれた状態で垂直方向に
積み重ねることができるため、所定の高さとすることが
できる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明の雨水等を貯留及び/又は浸透する施設に使用する充
填部材は、平板材を組み合わせて構成することができ、
平板材は構成が簡単で容易に製造できる。このため充填
部材のコストを低減することができる。また、充填部材
を組み合わせる前は平板材であるため、保管場所が少な
くてすみ、輸送コストを低減できる。さらに、種々の形
状の貯留施設に適用することができると共に、貯留部の
形状や内容量を自由に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る充填部材を使用した雨水等の貯留
施設の一実施形態の断面図。
【図2】図1の一部を破断した平面図。
【図3】充填部材を構成する平板材を示し、(a)は正
面図、(b)は右側面図、(c)は積み重ねた状態の正
面図。
【図4】(a)は充填部材の正面図、(b)は(a)の
右側面図。
【図5】充填部材と底面ボードとの関係を示す斜視図。
【図6】充填部材の設置の他の例による貯留部の幅を示
す平面図。
【図7】平板材の他の積み重ねにより構成した充填部材
の他の例の正面図。
【図8】充填部材の他の実施形態の分解斜視図。
【符号の説明】
10 貯留部、 12,21,42 防水シート、 30,30A,35 充填部材、 31,36 平板材、 32,37 切込み、 33 貫通孔、 40 被覆部材、 43 埋め戻し層、 H 平板材の高さ、 H/4 切込みの深さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する外周辺に切込みを有する四角形
    の複数の平板材から構成される充填部材であって、 該充填部材は、前記切込み同士を噛み合わされ、垂直方
    向に積み重ねられて構成されることを特徴とする雨水等
    を貯留及び/又は浸透する施設に使用する充填部材。
  2. 【請求項2】 前記複数の平板材は、前記切込み同士を
    噛み合わせとき、その垂直方向の高さの1/2ずれた状
    態で隙間無く積み重ねられることを特徴とする請求項1
    記載の雨水等を貯留及び/又は浸透する施設に使用する
    充填部材。
  3. 【請求項3】 前記複数の平板材は同一形状をしてお
    り、前記切込みの深さは、前記平板材の垂直方向の高さ
    の略1/4に設定されることを特徴とする請求項1又は
    2記載の雨水等を貯留及び/又は浸透する施設に使用す
    る充填部材。
  4. 【請求項4】 前記平板材の中心部に貫通孔を備えるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    雨水等を貯留及び/又は浸透する施設に使用する充填部
    材。
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JP2001351617A Pending JP2003147813A (ja) 2001-11-16 2001-11-16 雨水等を貯留及び/又は浸透する施設に使用する充填部材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101147801B1 (ko) 2009-06-22 2012-05-18 가부시키가이샤 토오테츠 콘크리트제 틀을 이용한 빗물 저장 장치
JP5137047B1 (ja) * 2012-06-05 2013-02-06 株式会社 林物産発明研究所 管理部を設けた雨水等の貯留槽

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KR101147801B1 (ko) 2009-06-22 2012-05-18 가부시키가이샤 토오테츠 콘크리트제 틀을 이용한 빗물 저장 장치
JP5137047B1 (ja) * 2012-06-05 2013-02-06 株式会社 林物産発明研究所 管理部を設けた雨水等の貯留槽

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