JP2003147663A - フィラメント織物の製造方法 - Google Patents

フィラメント織物の製造方法

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JP2003147663A JP2001346346A JP2001346346A JP2003147663A JP 2003147663 A JP2003147663 A JP 2003147663A JP 2001346346 A JP2001346346 A JP 2001346346A JP 2001346346 A JP2001346346 A JP 2001346346A JP 2003147663 A JP2003147663 A JP 2003147663A
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大作 合屋
Masayuki Doi
正幸 土居
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三戸  理
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Abstract

(57)【要約】 【課題】緯糸に弾性限界張力が90g/本以上、120g/
本以下のフィラメント糸を用いて、ヨコヒケ欠点のない
織物を製造する方法を提供する。 【解決手段】経糸と緯糸の両者がフィラメント糸からな
るフィラメント織物において、ウォータージェット・ル
ームを用いて織機回転数を500rpm以上、800rp
m以下として製造する際に、緯糸飛走中の瞬間最大張力
をその緯糸の弾性限界張力以下として製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は経糸と緯糸がフィラ
メント糸からなるフィラメント織物の製造方法に関し、
さらに詳しくはウォータージェット・ルームを用いてヨ
コヒケの発生を少なくするフィラメント織物の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウォータージェット・ルームを用いてフ
ィラメント織物を製造する場合、織物の品位を損なう欠
点としてヨコヒケが発生することがある。このヨコヒケ
の発生原因としては経糸開口部に緯糸を搬送する過程に
おける張力が緯糸の弾性限界張力を超え、この瞬間に緯
糸が弾性回復しないほどの延伸作用を受け、その部分に
ヨコヒケが生じることが予想される。
【0003】一方、緯糸の生産工程では省人合理化、高
生産性を目的に引き取り速度が5000m/min以上
の高速紡糸引取法が広く実用化されているが、この工程
で得られる糸は一般に従来の低紡糸速度別延伸方法で得
られる糸に比べ弾性限界張力が低く、100g/本以上
120g/本以下程度でありヨコヒケの発生頻度が高く
なっている。
【0004】この問題を解決する方法としては織機の回
転数を下げ、緯糸が搬送開始からリードで筬打ちされる
までの緯入れ時間を増してやることによって緯糸の搬送
スピードを下げ、結果として緯糸にかかる瞬間最大張力
を緯糸の弾性限界張力よりも下げるという手段が考えら
れる。しかしながらこの手段では生産性を落とすことに
なり、ウォータージェット・ルームの大きな利点である
コスト優位性が失われてしまうことになる。
【0005】フィラメント織物のヨコヒケの発生を少な
くする方法としては他に製糸工程で熱セットを施し、緯
糸の機械的物性を改善させる方法(特許第2529938号公
報、特開平5-106114号公報)がある。この方法によれば
ヨコヒケの発生を少なくすることができるが、緯糸製造
工程で熱エネルギーを用いるためコストアップになる。
製造設備が複雑になり、操作性が悪くなるなどの問題が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はウォータージ
ェット・ルームでフィラメント織物を製造する際に問題
となる前記ヨコヒケの発生を少なくし、品位が良好な織
物を低コストで製造する方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明は、経糸と緯糸の両者がフィラメント糸から
なるフィラメント織物の製造方法であって、弾性限界張
力が90g/本以上、120g/本以下のフィラメント糸か
らなる緯糸をウォータージェット・ルームを用いて織機
回転数を500rpm以上、800rpm以下とし製織する際
に、緯糸飛走中の瞬間最大張力をその緯糸弾性限界張力
以下にすることを特徴とするフィラメント織物の製造方
法である。
【0008】また本発明は、経糸と緯糸の両者がフィラ
メント糸からなるフィラメント織物の製造方法であっ
て、弾性限界張力が90g/本以上、120g/本以下のフ
ィラメント糸からなる緯糸をウォータージェット・ルー
ムを用いて製織する方法において織機回転数が500rp
m以上、800rpm以下、緯入れ用ノズルの噴射口から織
耳部までの距離を40mm以下、噴射口中心線から経糸方
向にクロスフェルまでの距離を30mm以下に設定してヨ
コ入れするフィラメント織物の製造方法である。
【0009】また本発明は、経糸と緯糸の両者がフィラ
メント糸からなるフィラメント織物の製造方法であっ
て、弾性限界張力が90g/本以上、120g/本以下のフ
ィラメント糸からなる緯糸をウォータージェット・ルー
ムを用いて製織する方法において織機回転数が500rp
m以上、800rpm以下、リードの緯打ち運動開始から緯
入れ用ノズルが噴射開始するまでを織機角度で表した噴
射開始角度を80°以下、ヨコ糸が飛走終了するまでの
飛走終了角度を260°以上に設定して緯入れするフィ
ラメント織物の製造方法である。
【0010】また本発明は、経糸と緯糸の両者がフィラ
メント糸からなるフィラメント織物の製造方法であっ
て、弾性限界張力が90g/本以上、120g/本以下のフ
ィラメント糸からなる緯糸をウォータージェット・ルー
ムを用いて製織する方法において織機回転数が500rp
m以上、800rpm以下、緯入れ用ノズル噴射開始の緯糸
クランパ開動作に対する織機角度で表した先行角を0°
以上10°以下に設定するフィラメント織物の製造方法
である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明でいう弾性限界張力とはフ
ィラメント糸の張力−伸度曲線で0gから荷重を増やし
ていったとき、張力と伸度の関係が直線から変曲しはじ
める点での張力であり、その張力以上の荷重をかけると
荷重を除いても元の長さまで戻らなくなりはじめる限界
の張力である。
【0012】本発明で製造するフィラメント織物は経
糸、緯糸の両者にフィラメント糸を用いた構成からな
る。フィラメント糸の形態はストレート糸であっても、
あるいは捲縮または嵩高などが与えられた加工糸であっ
てもよい。緯糸フィラメント糸には弾性限界張力が90
g/本以上、120g/本以下のフィラメント糸を用いる。
緯糸フィラメント糸の製造方法はコスト低減の観点から
高速紡糸引取方法で熱処理を施さない方法がより好まし
いが、織物の幅入れ率あるいは風合いを考慮して、熱処
理を加え、沸水収縮率等の物性を調整しても良い。織機
はコスト低減の観点からウォータージェット・ルームを
用い、回転数は500rpm以上、800rpm以下とする。
回転数500rpm以下ではウォータージェットルームの
特徴である高生産性が生かされない。800rpm以上で
は緯糸がヨコ入れされてから筬打ちされるまでの時間が
短くなり、条件を調整しても緯糸の瞬間最大張力をその
緯糸の弾性限界張力以下にすることができない。緯糸の
瞬間最大張力はヨコヒケの発生を抑えるためにその緯糸
の弾性限界張力以下とすればよいが、前記織機回転数に
おいて緯糸の飛走を安定させるために70gより大きく
するのが好ましい。
【0013】図1は本発明の製織方法に使用するウォー
タージェットルームの緯入れ部の一例を平面図にしたも
のである。
【0014】図において、Ytは複数本が並列に整形さ
れた経糸、Yyは経糸Ytに交差するように打ち込まれ
る緯糸、Fは製織後の織物を示す。製織前の経糸Yt
は、複数枚のヘルド(図示せず)により、織組織に基づ
いて1本毎或いは複数本毎に上下に上糸と下糸とに分離
され、側面視で三角形の緯入れ用開口を形成する。
【0015】このように三角形に形成された経糸Ytの
緯入れ用開口に、緯入れ用ノズル1の噴射口1aから噴
射水(搬送水)と共に緯糸Yyが緯入れされ、緯入れさ
れる毎にリード2が実線の位置から一点鎖線で示すクロ
スフェル(織前最先端部)3に筬打ちされ、織物Fを形
成していく。また、緯糸Yyはリード2で筬打ちされる
毎に織耳部5の近傍でカッター(図示せず)で切断され
る。また、緯入れ前の緯糸Yyは緯糸クランパ4で把持
され、その把持は緯入れ用ノズル1から搬送水と共に噴
射されるときに緯糸クランパ4が開くことにより解舒さ
れる。
【0016】本発明のフィラメント織物の製造方法は、
上述したウォータージェット・ルームを使用し、経糸Y
tと緯糸Yyにフィラメント糸を用いてフィラメント織
物Fを製造する。このフィラメント織物Fの製織におい
て、緯入れ用ノズル1の噴射口1aから織耳部5間での
距離aを、従来の製造法では一般に45mm程度である
のを、それよりも短い40mm以下に設定する。さらに
好ましくは緯入れ用ノズルの噴射口1aの中心線から経
糸方向にクロスフェル3までの距離bを30mm以下、
より好ましくは15mm以上、30mm以下にするとよ
い。
【0017】この距離aは支障のない程度で出来る限り
小さくする方が好ましく、織耳部5に直接接しない範囲
で0mmまで近づけてもよい。しかし、噴射水の爆発径
や織機の安定性を考慮すると、10mm以上とするのが
好ましい。
【0018】距離bは緯糸が経糸開口部を安定して飛走
出来る限り、また噴射水が経糸に与えるダメージが織物
欠点とならない範囲で小さくすることが好ましい。しか
し、噴射水の爆発径や織機の安定性を考慮すると15m
m以上、30mm以下がより好ましい。
【0019】このような設定により、織機速度を500
rpm以上、800rpm以下と設定しても緯入れ中の緯糸の
瞬間最大張力をその緯糸の弾性限界張力以下とする事が
できる。
【0020】本発明において、このように織機速度を5
00rpm以上、800rpm以下と設定しても緯入れ中の緯
糸の瞬間最大張力をその緯糸の弾性限界張力以下する事
ができる理由として、次のように説明することができ
る。
【0021】織物の製造は緯糸の緯入れ運動とリードの
筬打ち運動とを交互に行うことにより実施されるため、
緯入れ運動はリードが筬打ち運動を終了して最初の位置
に復帰した後、次の緯打ち運動を開始して新たに緯入れ
した緯糸に当接するまでの待機時間t内に行う必要があ
る。一般にこの待機時間tは織機速度により決まるた
め、織機速度により最低限必要な緯入れ速度が決まって
しまう。
【0022】しかし、緯入れ中の緯糸は搬送水と共に緯
入れ用ノズルから飛走し、自由飛走から拘束飛走に移行
する瞬間に最大の張力を受ける。このとき緯糸の弾性限
界張力を超えてしまうとヨコヒケ欠点が発生するため、
弾性限界張力の低い緯糸で織物を製造する場合、ヨコヒ
ケ欠点が発生しない程度に緯入れ速度を遅くする、すな
わち織機速度を遅くする必要があった。
【0023】本発明の発明者らはこの欠点を克服するた
めに、織機速度を遅くすることなく、緯入れエネルギを
低減させる対策をとるようにした。
【0024】緯糸先端が緯入れ用ノズルから噴射され
て、織幅の反対側まで飛走するとき必要な距離を飛走距
離dとする。緯入れ速度を遅くするためにまずこの緯糸
の飛走距離dを短縮させる。その手段として緯入れ用ノ
ズルの噴射口から織耳部までの距離aを一般に45mm
程度以上であるのを、それよりも短い40mm以下に設
定する。待機時間t内に飛走させるために必要とされる
最低限の平均速度はv=d/tで表されるため、距離d
が短縮された分、緯入れに必要な平均速度vをおそくす
ることができる。この低速化により緯入れエネルギ(1
/2)mv2は低減するため緯糸が拘束飛走に移った瞬
間の急ブレーキによる最大張力を小さくすることができ
る。
【0025】さらに好ましくは、緯入れ用ノズル1の噴
射口中心線からタテ糸方向にクロスフェルまでの距離b
を30mm以下、より好ましくは15mm以上30mmに設定
して待機時間tを長くとる設定をする。待機時間tは緯
入れ開始が可能になる時間から、緯入れが終了していな
ければならない時間である。緯入れ開始が可能になる時
間は前ピックの筬打ちを終了した筬が後退し、緯入れ用
ノズルの中心を通過した時であり、緯入れが終了してい
なければならない時間は筬が再び筬打ちのために前進し
てきて緯入れされた緯糸に接触するまで時間である。緯
入れ用ノズル1を上記のように織口側に近づけることで
緯入れ開始が可能になる時間は早くなり、緯入れが終了
していなければならない時間は遅くなる。すなわち待機
時間tを長くとれることとなる。これにより待機時間t
内に飛走させるために必要とされる最低限の平均速度v
=d/tはより低減し、緯入れエネルギ(1/2)mv
2も低減させることが可能となるのである。
【0026】上述した距離bの設定を行った上でさらに
好ましくは緯糸の緯入れ時間を織機角度(クランク軸回
転角)で飛走開始角度を80°以下、飛走終了角度を2
60°以上にするとよい。さらに好ましくは緯入れ用ノ
ズルの噴射開始の緯糸クランパ開動作に対する先行角を
0°以上、10°以下に設定するとよい。この理由とし
ては以下のように説明される。
【0027】図2は緯入れ時のタイミングの関係を模式
図で示したものである。緯入れ用ノズルの噴射開始角度
をA0,緯入れ飛走開始角度をA1,緯入れ飛走終了角
度をA2とし、緯入れ飛走角度Aを(A2−A1),緯
入れ用ノズルの噴射開始の緯糸クランパ開動作に対する
先行角度をSとする。従来の製織方法ではA0が90°
以上、A1が100°以上、A2が250°以下とし、
Sを10°以上と設定するのが一般的であった。これに
対し、本発明では緯入れ用ノズル1の噴射口中心線から
タテ糸方向にクロスフェルまでの距離bを30mm以下、
より好ましくは15mm以上30mm以下に設定したことに
より、A0の角度を70°以下とすることができ、さら
にSを0°以上、10°以下と設定していることによ
り、A1を80以下、A2を260°以上と設定するこ
とが可能である。すなわちAは従来の製織方法の最大1
50°から最低でも180°まで拡大することが可能と
なる。このことにより待機時間tが長く設定され、緯入
れに必要なエネルギは低減することができ、緯糸飛走中
の瞬間最大張力をその緯糸の弾性限界張力以下とするこ
とができるのである。
【0028】
【実施例】経糸としてポリエステルマルチフィラメント
糸の無撚無糊糸(56dtex−18f、丸断面糸)を用
い、緯糸として同じくポリエステルマルチフィラメント
糸の無撚無糊糸(84dtex−36f、丸断面糸)で弾性
限界張力が100g/本の糸を用いて下記条件にてタフ
タを製織した。
【0029】
【0030】上記条件の下でヨコ入れ用ノズルの噴射口
から織耳部までの距離a、クロスフェルまでの距離b、
先行角S、緯入れ飛走開始角度A1、緯入れ飛走終了角
度A2をそれぞれ表1に記載のように変化させたとき織
物に発生するヨコヒケを評価した。図3に実施例1およ
び比較例1の緯入れ中の緯糸張力の変化を100ピック
分の最大値でしめす。
【0031】緯入れ中の緯糸張力の測定にはENKA
TECNICA社製 WEAVEMASTER PTを
用いた。測定前には実際の緯糸を用いて静的に0gと1
00gの荷重を加えキャリブレーションを行った。測定
は単糸用高周波荷重トランスデューサを織機クランパと
緯入れ用ノズルの間の糸道に入れて行った。
【0032】
【表1】
【0033】表1に示すように、実施例1および2では
距離aを28mm、距離bを25mmと従来の一般的な距離
よりも小さくすることで飛走角度Aを大きくとることを
可能とした。さらに実施例1では先行角度Sを0°と設
定することにより図3に示すように緯糸飛走中の瞬間最
大張力を緯糸の弾性限界張力である100g以下とする
ことができ、ヨコヒケを全く発生させることがなかっ
た。
【0034】これに対し比較例1は距離aおよび距離b
が従来の一般的な条件であるため飛走角度Aを大きくと
ることができず、緯入れ速度が大きい。図4に示すよう
に緯糸飛走中の瞬間最大張力が、緯糸の弾性限界張力1
00gを大きく超えてしまっている。ヨコヒケ品位判定
を行うとヨコヒケははなはだ目立った。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、従来より弾性限界張力
が低い90g/本以上、120g/本以下のフィラメント糸
を緯糸に用いても、織機回転数を500rpm以上、80
0rpm以下と低くすることなく、ヨコヒケ欠点のない
織物を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィラメント織物の製織方法に使用す
るウォータージェット・ルームの緯入れ部の一例を示す
概略平面図である。
【図2】緯入れタイミングを模式的に示した図である。
【図3】実施例1製織時の緯入れ張力変化を100ピッ
ク分測定しその最大値を示したグラフである。
【図4】比較例1製織時の緯入れ張力変化を100ピッ
ク分測定しその最大値を示したグラフである。
【符号の説明】
1 緯入れ用ノズル 1a 緯入れ用ノズル噴射口 2 リード 3 クロスフェル(織前最先端部) 4 緯糸クランパ 5 織耳部 Yt 経糸 Yy 緯糸 F 織物 A0 噴射開始角 A1 緯入れ開始角度 A2 緯入れ終了角度 S 先行角度 A 飛走角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L050 AA16 CB13 CB35 EA03 EA07 EA12 EA14 ED02 ED13 ED23 EE05 EE09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸と緯糸の両者がフィラメント糸から
    なるフィラメント織物の製造方法であって、弾性限界張
    力が90g/本以上、120g/本以下のフィラメント糸か
    らなる緯糸をウォータージェット・ルームを用いて織機
    回転数を500rpm以上、800rpm以下とし製織する際
    に、緯糸飛走中の瞬間最大張力をその緯糸弾性限界張力
    以下にすることを特徴とするフィラメント織物の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 経糸と緯糸の両者がフィラメント糸から
    なるフィラメント織物の製造方法であって、弾性限界張
    力が90g/本以上、120g/本以下のフィラメント糸か
    らなる緯糸をウォータージェット・ルームを用いて製織
    する方法において織機回転数が500rpm以上、800r
    pm以下、緯入れ用ノズルの噴射口から織耳部までの距離
    を40mm以下、噴射口中心線から経糸方向にクロスフェ
    ルまでの距離を30mm以下に設定してヨコ入れするフィ
    ラメント織物の製造方法。
  3. 【請求項3】 経糸と緯糸の両者がフィラメント糸から
    なるフィラメント織物の製造方法であって、弾性限界張
    力が90g/本以上、120g/本以下のフィラメント糸か
    らなる緯糸をウォータージェット・ルームを用いて製織
    する方法において織機回転数が500rpm以上、800r
    pm以下、リードの緯打ち運動開始から緯入れ用ノズルが
    噴射開始するまでを織機角度で表した噴射開始角度を8
    0°以下、ヨコ糸が飛走終了するまでの飛走終了角度を
    260°以上に設定して緯入れするフィラメント織物の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 経糸と緯糸の両者がフィラメント糸から
    なるフィラメント織物の製造方法であって、弾性限界張
    力が90g/本以上、120g/本以下のフィラメント糸か
    らなる緯糸をウォータージェット・ルームを用いて製織
    する方法において織機回転数が500rpm以上、800r
    pm以下、緯入れ用ノズル噴射開始の緯糸クランパ開動作
    に対する織機角度で表した先行角を0°以上10°以下
    に設定するフィラメント織物の製造方法。
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