JP2003147020A - 液晶ゲルを重合した重合物、光学異方体並びに液晶又は光学素子 - Google Patents

液晶ゲルを重合した重合物、光学異方体並びに液晶又は光学素子

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JP2003147020A
JP2003147020A JP2002227428A JP2002227428A JP2003147020A JP 2003147020 A JP2003147020 A JP 2003147020A JP 2002227428 A JP2002227428 A JP 2002227428A JP 2002227428 A JP2002227428 A JP 2002227428A JP 2003147020 A JP2003147020 A JP 2003147020A
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chemical
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JP2002227428A
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English (en)
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Chizu Sekine
千津 関根
Koichi Fujisawa
幸一 藤沢
Takashi Kato
隆史 加藤
Kenji Hanabusa
謙二 英
Michihiro Mizoshita
倫大 溝下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶ディスプレイを構成する光学部材や、光学
素子等を製造する材料として有用な液晶ゲルを重合した
重合物、該重合物を用いた光学異方体、並びに液晶又は
光学素子を提供すること。 【解決手段】本発明の重合物は、重合性基を1つ以上有
する重合性化合物を少なくとも1種含む液晶性材料と、
ゲル化剤とを含むゲル用材料をゲル化して得た液晶ゲル
を重合してなる重合物であり、本発明の光学異方体、液
晶又は光学素子は、該重合物を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
を構成する光学部材や、光学素子等を製造する材料とし
て有用な液晶ゲルを重合した重合物、これを用いた光学
異方体並びに液晶又は光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示素子の高性能化は、情報
化社会の進展に伴い不可欠となっている。また、液晶デ
ィスプレイの用途範囲も広いため、様々なニーズにあわ
せて、液晶素子のスイッチングモードや駆動方式などデ
バイス面から、液晶材料そのものや液晶表示素子を構成
する部材などの材料面まで膨大な研究開発、改良がなさ
れてきている。より優れた表示材料とするため、液晶と
他の物質とを組合わせた様々な複合体が提案、開発され
ている。反射型LCDの表示モードの1つである散乱タイ
プのポリマー分散型液晶素子に使われる、ポリマー分散
液晶(PDLC)は、液晶材料とポリマーとの複合体である。
PDLCは、液晶材料と重合性基を有するモノマーとを混合
したのち、モノマーを重合させ、液晶材料とポリマーと
の相分離を利用して作製する。この際、ポリマーと液晶
材料との屈折率差による散乱を利用し十分な散乱強度を
得るために、液晶材料とポリマーとの屈折率差はある程
度以上大きくする必要があり、そのためポリマーの含有
量を数十%以上にして作製されている。また、低分子液
晶性化合物と非晶質を形成する低分子化合物との液晶組
成物に関して、非晶質を形成する低分子化合物が水素結
合によりネットワークを形成し、そのドメイン中に低分
子液晶性化合物を分散させる例(特開平8−25468
8号公報)、水素結合により形成される側鎖型液晶性高
分子と低分子液晶性化合物等とからなる液晶組成物が、
配向膜のない自己支持性に優れた液晶素子になる例(特
開平6−43440号公報)が提案されている。液晶ゲ
ルという概念も1990年代始めから報告されている
(例えばLiq.Cryst.,10,5,733(1991))。これらによると
液晶中にポリマーが分散し、このポリマーに液晶分子が
取りこまれることにより材料全体として流動性を失った
ゲルとなることが報告されている。このような液晶ゲル
中のポリマーはランダムにネットワークを形成してい
る。さらに、実用的な液晶スイッチング素子に応用した
ときに、応答性に優れた特性を示す、ポリマーではな
く、低分子のゲル化剤を用いた液晶ゲル(特開平11−
52341号公報、特開2000−239663号公
報)が提案されている。このような液晶ゲルは、ゲル化
剤の添加量が1〜3質量%程度と、ポリマー分散型液晶
のポリマー含有量(30〜50質量%)と比べると極めて
少ないため、微細なサイズの繊維会合体が形成できるこ
とや、少量で液晶性化合物の流動性を消失させることが
できるのが特徴である。このような特徴を生かして、液
晶ゲルをスイッチング素子に利用し、応答速度などのス
イッチング特性を制御、改良する技術が報告されてい
る。このスイッチング素子の表示モードは、TNタイプ
を採用するため、用いる液晶ゲル自体は、光散乱等が抑
制されるようなものが望まれる。また、ゲル繊維が配向
している液晶ゲルを用いた液晶スイッチング素子も報告
されているが(特開2000−305087号公報)、利
用している特徴は、上記特開平11−52341号公
報)等に記載された液晶ゲルと全く同じである。さら
に、自己保持性のあるスイッチング素子として、高分子
液晶材料が提案されている。この高分子液晶材料は、ポ
リマー鎖にメソーゲン部位がペンダント状に結合した側
鎖型高分子液晶材料が一般的であるが、応答性を改善す
るために、水素結合を利用してメソーゲンをポリマー鎖
に結合させた材料、すなわち、低分子化合物とポリマー
との一種の複合体も報告されている(特開平6−434
40号公報)。しかし、上記複合体は、様々な課題を有
している。例えば、PDLCは十分な散乱強度を得るために
多量のポリマーを含有させたり、厚みを大きくする必要
がある。PDLC中のポリマーのネットワーク構造は、用い
る液晶材料とモノマーとの組み合わせに大きく依存する
ので、用いる材料が決まると、得られるネットワーク構
造はかなり限定される。更に、PDLCではネットワーク構
造形成するポリマーは通常ランダムに成長するため、1
方向に良好に配向するようなネットワーク構造を得るこ
とは困難である。配向自己保持性をもたせるために液晶
を高分子化したものは、材料としては均一な物質である
ので、得られる光学的機能は液晶がもつ複屈折性だけで
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、液晶
ディスプレイを構成する光学部材や、光学素子等を製造
する材料として有用な液晶ゲルを重合した重合物を提供
することにある。本発明の別の目的は、液晶ゲルを重合
した重合物を用いた光学異方体、並びに液晶又は光学素
子を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、ゲル化剤と、液晶性
材料とを組合わせることにより、様々な光学特性を発現
し、また組成や組合わせを適当に選択することにより、
必要に応じた形状保持性や光学異方性、大きな光散乱を
発現できるような液晶ゲル材料が得られ、更にそれらを
重合することにより、得られらた光学機能を固定した材
料が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】即ち、本発明によれば、重合性基を1つ以
上有する重合性化合物を少なくとも1種含む液晶性材料
と、ゲル化剤とを含むゲル用材料をゲル化して得た液晶
ゲルを重合してなる重合物が提供される。また本発明に
よれば、上記重合物を含む光学異方体、並びに上記重合
物を備えた液晶又は光学素子が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明の重合物は、重合性基を1つ以上有する重合
性化合物を少なくとも1種含む液晶性材料と、ゲル化剤
とを含むゲル用材料をゲル化して得た液晶ゲルを重合し
てなる重合物である。本発明に用いる前記液晶ゲルは、
ゲル化剤の添加量が微量で、会合体繊維のサイズが微細
であり、生じる光散乱は、ゲル繊維と液晶性材料との屈
折率差だけでなく、繊維形成による配向変化をも利用し
たものである。従って、従来提案されている、ポリマー
の含有量が多い、ポリマー分散型液晶の技術とは全く異
なる。本発明に用いる液晶ゲルは、流動性がないので、
重合後も重合前の光学機能が固定される。
【0007】前記ゲル用材料に用いる液晶性材料は、重
合性基を少なくとも1つ有する重合性化合物を含み、全
体として液晶性を有しておれば特に限定されない。従っ
て、重合性化合物は、液晶性化合物を含んでおれば、非
液晶性化合物が含まれていてもよい。また、液晶性材料
の屈折率異方性は特に限定されないが、得られる重合物
により大きな光学機能を付与するために、液晶性材料の
屈折率の平均値(noとneの平均値)は、後述するゲル
化剤の屈折率とある程度差がある方が好ましく、更に液
晶性材料の屈折率異方性(ne−no)がより大きい方が好
ましい場合もある。ただし、液晶ゲルという複合体とし
て発現する光学機能を利用するので、ゲル化剤や形成す
る繊維サイズ等によって、これらの物性の最適値は変化
するものであり、総合的な性質を鑑みて、適宜制御する
ことができる。
【0008】前記重合性基を1つ以上有する液晶性化合
物としては、例えば、式(1)〜(3)で示される液晶性化
合物の少なくとも1種を含むことが好ましい。
【0009】
【化8】
【0010】上記式(1)において、A1〜A12はそれぞ
れ独立に、水素原子、フッ素原子、又はフッ素原子で置
換されていてもよい炭素数1〜10の、アルキル基若し
くはアルコキシ基を示す。B11及びB12はそれぞれ独立
に、水素原子又はメチル基を示す。p1、q1、r1、s1
及びt1は各々0又は1である。m11及びn11は各々0
〜14の整数であるが、s1が0のときn11は0であ
り、t1が0のときm11は0である。W11は単結合、−
CH2CH2−又は−C≡C−を表す。式(1)で示される
液晶性化合物としては、以下の構造式で示される化合物
等を例示することができる。但し、例示中のm及びnは
各々0〜14の整数を示す。
【0011】
【化9】
【0012】
【化10】
【0013】
【化11】
【0014】
【化12】
【0015】
【化13】
【0016】
【化14】
【0017】
【化15】
【0018】上記式(2)において、A13〜A16はそれぞ
れ独立に、水素原子、フッ素原子、又はフッ素原子で置
換されていてもよい炭素数1〜10の、アルキル基若し
くはアルコキシ基を示す。P21及びP22はそれぞれ独立
に、式(2a)又は式(2b)で示される構造を示し、少な
くとも一方は式(2a)で示される構造である。
【0019】
【化16】 ここで、式(2a)及び式(2b)において、A17〜A26
それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、又はフッ素原
子で置換されていてもよい炭素数1〜10の、アルキル
基若しくはアルコキシ基を表す。R21及びR22はそれぞ
れ独立に、式(2c)で示される基、水素原子、フッ素原
子、シアノ基、−SF5、−NCS、4−R23−(シクロ
アルキル)基、4−R23−(シクロアルケニル)基、R24
−(O)q基を示し、少なくとも一方は式(2c)で示され
る基である。但し、R23は水素原子、フッ素原子で置換
されていてもよい炭素数1〜12の直鎖若しくは分枝の
アルキル基を示し、R24はフッ素原子で置換されていて
もよい炭素数1〜12の直鎖若しくは分枝のアルキル
基、炭素数3〜12のアルケニル基又は炭素数3〜12
のアルキニル基を示す。qは0又は1を示す。また、R
21及びR22の両方が式(2c)で示される基である場合、
それぞれの基は同一でも異なっていてもよい。
【0020】
【化17】 ここで、式(2c)において、n21は0又は1、m21は1
〜20の整数を示す。B21は水素原子又はメチル基を示
す。
【0021】上記式(2)において、R21及びR22の例示
としては、例えば、水素原子;フッ素原子;メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、
ウンデシル基、ドデシル基等のアルキル基及びこれらが
フッ素原子で置換されたフルオロアルキル基(例えばト
リフルオロメチル基);エテニル基、プロペニル基、ブ
テニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル
基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセ
ニル基、ドデセニル基等のアルケニル基及びこれらがフ
ッ素原子で置換されたフルオロアルケニル基;プロピニ
ル基、ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基、ヘプ
チニル基、オクチニル基、ノニニル基、デシニル基、ド
デシニル基等のアルキニル基及びこれらがフッ素原子で
置換されたフルオロアルキニル基;メトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、
ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ
基、デシルオキシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシルオ
キシ基等のアルコキシ基及びこれらがフッ素原子で置換
されたフルオロアルコキシ基(例えば1〜3個のフッ素
原子で置換されたメトキシ基、1〜5個のフッ素原子で
置換されたエトキシ基);ビニルオキシ基、プロペニル
オキシ基、ブテニルオキシ基、ペンテニルオキシ基、ヘ
キセニルオキシ基、ヘプテニルオキシ基、オクテニルオ
キシ基、ノネニルオキシ基、デセニルオキシ基等のアル
ケニルオキシ基及びこれらがフッ素原子で置換されたフ
ルオロアルケニルオキシ基;プロピオニルオキシ基、ブ
チニルオキシ基、ペンチニルオキシ基、ヘキシニルオキ
シ基、ヘプチニルオキシ基、オクチニルオキシ基、ノニ
ニルオキシ基、デシニルオキシ基、ウンデシニルオキシ
基、ドデシニルオキシ基等のアルキニルオキシ基及びこ
れらがフッ素原子で置換されたフルオロアルキニルオキ
シ基;メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキ
シメチル基、ブトキシメチル基、ペンチルオキシメチル
基、ヘキシルオキシメチル基、ヘプチルオキシメチル
基、オクチルオキシメチル基、ノニルオキシメチル基、
デシルオキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエ
チル基、プロポキシエチル基、ブトキシエチル基、ペン
チルオキシエチル基、ヘキシルオキシエチル基、ヘプチ
ルオキシエチル基、オクチルオキシエチル基、ノニルオ
キシエチル基、デシルオキシエチル基、メトキシプロピ
ル基、エトキシプロピル基、プロポキシプロピル基、ブ
トキシプロピル基、ペンチルオキシプロピル基、ヘキシ
ルオキシプロピル基、ヘプチルオキシプロピル基、オク
チルオキシプロピル基、ノニルオキシプロピル基、メト
キシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシブチル
基、ブトキシブチル基、ペンチルオキシブチル基、ヘキ
シルオキシブチル基、ヘプチルオキシブチル基、オクチ
ルオキシブチル基、メトキシペンチル基、エトキシペン
チル基、プロポキシペンチル基、ブトキシペンチル基、
ペンチルオキシペンチル基、ヘキシルオキシペンチル
基、ヘプチルオキシペンチル基等のアルコキシアルキル
基及びこれらがフッ素原子で置換されたフルオロアルコ
キシアルキル基;2−メチルプロピル基、2−メチルブ
チル基、3−メチルブチル基、3−メチルペンチル基等
の分枝アルキル基及びこれらがフッ素原子で置換された
フルオロ分枝アルキル基;2−メチルプロピルオキシ
基、2−メチルブチルオキシ基、3−メチルブチルオキ
シ基、3−メチルペンチルオキシ基等の分枝アルキルオ
キシ基及びこれらがフッ素原子で置換されたフルオロ分
枝アルキルオキシ基;4−メチルシクロヘキシル基、4
−エチルシクロヘキシル基、4−プロピルシクロヘキシ
ル基、4−ブチルシクロヘキシル基、4−ペンチルシク
ロヘキシル基、4−ヘキシルシクロヘキシル基、4−ヘ
プチルシクロヘキシル基、4−オクチルシクロヘキシル
基、4−ノニルシクロヘキシル基、4−デシルシクロヘ
キシル基等の4−アルキルシクロアルキル基およびこれ
らがフッ素原子で置換された4−フルオロアルキルシク
ロアルキル基;4−プロピルシクロヘキセニル基、4−
ペンチルシクロヘキセニル基等の4−アルキルシクロア
ルケニル基及びこれらがフッ素原子で置換された4−フ
ルオロアルキルシクロアルケニル基;シアノ基;S
5;NCS;OCH2OCOCHCH2、OC24OC
OCHCH2、OC36OCOCHCH2、OC48OC
OCHCH2、OC510OCOCHCH2、OC6H12
COCHCH2、OC714OCOCHCH2、OC816
OCOCHCH2、OC918OCOCHCH2、OC10
20OCOCHCH2、;OCH2OCOC(CH3)C
2、OC24OCOC(CH3)CH2、OC36OCO
C(CH3)CH2、OC48OCOC(CH3)CH2、OC
510OCOC(CH3)CH2、OC612OCOC(C
3)CH2、OC714OCOC(CH3)CH2、OC8
16OCOC(CH3)CH2、OC918OCOC(CH3)C
2、OC1020OCOC(CH3)CH2等が挙げられ
る。
【0022】式(2)で示される液晶性化合物としては、
以下の構造式で示される化合物等を例示することができ
る。但し、例示中のR11及びR12は上記R21及びR22
例示のものから適宜選択することができ、R11及びR12
の少なくとも一方は、OCH 2OCOCHCH2、OC2
4OCOCHCH2、OC36OCOCHCH2、OC 4
8OCOCHCH2、OC510OCOCHCH2、OC
612OCOCHCH2、OC714OCOCHCH2、O
816OCOCHCH2、OC918OCOCHCH2
OC1020OCOCHCH2、;OCH2OCOC(C
3)CH2、OC24OCOC(CH3)CH2、OC36
OCOC(CH3)CH2、OC48OCOC(CH3)C
2、OC510OCOC(CH3)CH2、OC612OC
OC(CH3)CH 2、OC714OCOC(CH3)CH2
OC816OCOC(CH3)CH2、OC9 18OCOC
(CH3)CH2、OC1020OCOC(CH3)CH2等であ
ることが好ましい。
【0023】
【化18】
【0024】
【化19】
【0025】
【化20】
【0026】
【化21】
【0027】上記式(3)において、環A、環B、環C及
び環Dはそれぞれ独立に、1,4−フェニレン、1,4
−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレン、
4,1−シクロヘキセニレン、2,5−シクロヘキセニ
レン、5,2−シクロヘキセニレン、3,6−シクロヘ
キセニレン、6,3−シクロヘキセニレン、2,5−ピ
リミジンジイル、5,2−ピリミジンジイル、2,5−
ピリジンジイル、5,2−ピリジンジイル、2,5−ジ
オキサンジイル、若しくは5,2−ジオキサンジイルを
示し、環A、環B、環C及び環D上の水素原子は、フッ
素原子、又はフッ素原子で置換されていてもよい、アル
キル基若しくはアルコキシ基で置換されていてもよい。
31及びR32はそれぞれ独立に、式(3−1)〜式(3−
3)で表される基、又は水素原子、フッ素原子、フルオ
ロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル
基、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリ
フルオロメトキシ基、シアノ基、炭素数1〜12のアル
キル基、炭素数3〜12のアルケニル基、炭素数3〜1
2のアルキニル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭
素数3〜12のアルケニルオキシ基、炭素数3〜12の
アルキニルオキシ基、炭素数2〜16のアルコキシアル
キル基、若しくは炭素数3〜16のアルコキシアルケニ
ル基を示す。これらのアルキル基、アルケニル基又はア
ルキニル基中の少なくとも1つのメチレン基は、酸素原
子、イオウ原子、ケイ素原子で置換されていてもよく、
直鎖又は分岐のどちらでもよい。但し、R31及びR32
少なくとも一方は、式(3−1)〜式(3−3)で表される
基のいずれかを示し、両方が式(3−1)〜式(3−3)で
表される基の場合、各々のn3、m3及びB3は同一又は異
なっていてもよい。Z1、Z2及びZ3はそれぞれ独立
に、−COO−、−OCO−、−OCH2−、−CH2
−、炭素数1〜5のアルキレン基、炭素数2〜5のアル
ケニレン基、炭素数2〜5のアルキニレン基若しくは単
結合を示し、b3、c3及びd3はそれぞれ独立に0又は
1であり、同時に0になることはない。
【0028】
【化22】 ここで、式(3−1)〜式(3−3)において、n3は0又は
1、m3は1〜20の整数を示す。B3は水素原子又はメ
チル基を示す。
【0029】式(3)中のR31及びR32の具体例として
は、例えば、水素原子、フッ素原子、フルオロメチル
基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フル
オロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロ
メトキシ基、シアノ基、フッ素原子で置換されていても
よい、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、
ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウン
デシル、ドデシル、エテニル、プロペニル、ブテニル、
ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノ
ネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキ
シ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、
ドデシルオキシ、ビニルオキシ、プロペニルオキシ、ブ
テニルオキシ、ペンテニルオキシ、ヘキシニルオキシ、
ヘプテニルオキシ、オクテニルオキシ、ノネニルオキ
シ、デセニルオキシ、プロピニルオキシ、ブチニルオキ
シ、ペンチニルオキシ、ヘキシニルオキシ、ヘプチニル
オキシ、オクチニルオキシ、ノニニルオキシ、デシニル
オキシ、ウンデシニルオキシ、ドデシニルオキシ、メト
キシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、ブト
キシメチル、ペンチルオキシメチル、ヘキシルオキシメ
チル、ヘプチルオキシメチル、オクチルオキシメチル、
ノニルオキシメチル、デシルオキシメチル、メトキシエ
チル、エトキシエチル、プロポキシエチル、ブトキシエ
チル、ペンチルオキシエチル、ヘキシルオキシエチル、
ヘプチルオキシエチル、オクチルオキシエチル、ノニル
オキシエチル、デシルオキシエチル、メトキシプロピ
ル、エトキシプロピル、プロポキシプロピル、ブトキシ
プロピル、ペンチルオキシプロピル、ヘキシルオキシプ
ロピル、ヘプチルオキシプロピル、オクチルオキシプロ
ピル、ノニルオキシプロピル、デシルオキシプロピル、
メトキシブチル、エトキシブチル、プロポキシブチル、
ブトキシブチル、ペンチルオキシブチル、ヘキシルオキ
シブチル、ヘプチルオキシブチル、オクチルオキシブチ
ル、ノニルオキシブチル、デシルオキシブチル、メトキ
シペンチル、エトキシペンチル、プロポキシペンチル、
ブトキシペンチル、ペンチルオキシペンチル、ヘキシル
オキシペンチル、ヘプチルオキシペンチル、オクチルオ
キシペンチル、ノニルオキシペンチル、デシルオキシペ
ンチル等が挙げられる。
【0030】式(3)で表される液晶性化合物の具体例と
しては、以下の構造式で示される化合物等が挙げられ
る。構造式中のR5及びR6は、上記R31及びR32に対応
する具体例から適宜選択することができる。また、構造
式中のWは、水素原子又はフッ素原子を示し、Xは0〜
3の整数である。更に、環Hは1,4−シクロヘキシレ
ンを示し、環Gは、フッ素原子で置換されていてもよ
い、1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、
1,4−シクロヘキセニレン、4,1−シクロヘキセニ
レン、2,5−シクロヘキセニレン、5,2−シクロヘ
キセニレン、3,6−シクロヘキセニレン、6,3−シ
クロヘキセニレン、2,5−ピリミジンジイル、5,2
−ピリミジンジイル、2,5−ピリジンジイル、5,2
−ピリジンジイル、2,5−ジオキサンジイル又は5,
2−ジオキサンジイルを示す。好ましい環Gとしては、
1,4−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレ
ン、4,1−シクロヘキセニレン、2,5−シクロヘキ
セニレン、5,2−シクロヘキセニレン、3,6−シク
ロヘキセニレン、6,3−シクロヘキセニレンが挙げら
れる。
【0031】
【化23】
【0032】
【化24】
【0033】
【化25】
【0034】
【化26】
【0035】
【化27】
【0036】
【化28】
【0037】
【化29】
【0038】
【化30】
【0039】
【化31】
【0040】
【化32】
【0041】
【化33】
【0042】
【化34】
【0043】
【化35】
【0044】
【化36】
【0045】
【化37】
【0046】
【化38】
【0047】
【化39】
【0048】
【化40】
【0049】
【化41】
【0050】
【化42】
【0051】
【化43】
【0052】
【化44】
【0053】
【化45】
【0054】
【化46】
【0055】上記式(1)〜(3)で示される液晶性化合物
は、公知の有機合成技術を駆使して合成することができ
る。
【0056】前記液晶性材料には、上記式(1)〜(3)で
表される液晶性化合物の他に、他の液晶性化合物、例え
ば重合性基を含まない下記式(4)〜(7)で表される化合
物も混合することができる。
【0057】
【化47】 式(4)中、A27〜A38は、それぞれ独立に水素原子、フ
ッ素原子、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数1
〜10の、アルキル基若しくはアルコキシ基を示し、少
なくとも1つはフッ素原子で置換されていてもよい炭素
数1〜10の、アルキル基若しくはアルコキシ基であ
る。R41及びR42は、それぞれ独立に水素原子、フッ素
原子、シアノ基、−SF5、−NCS、4−R43−(シク
ロアルキル)基、4−R43−(シクロアルケニル基)又は
44−(O)q基を示す。但し、R43は水素原子、フッ素
原子で置換されていても良い炭素数1〜12の直鎖若し
くは分枝のアルキル基を示し、R44はフッ素原子で置換
されていても良い、炭素数1〜12の直鎖若しくは分枝
のアルキル基又は炭素数3〜12の直鎖若しくは分枝の
アルケニル基を示す。qは0又は1を示す。
【0058】
【化48】 式(5)中、A39〜A50は、それぞれ独立に水素原子、フ
ッ素原子、又は炭素数1〜10のアルキル基を示す。m
51は0又は1である。R51は水素原子、フッ素原子で置
換されていても良い炭素数1〜12の直鎖若しくは分枝
のアルキル基を示す。R52は、それぞれ独立にR51、フ
ッ素原子、シアノ基、−SF5、−NCS、4−R53
(シクロアルキル)基、4−R53−(シクロアルケニル基)
又はR54−(O)q基を示す。但し、R53は水素原子、フ
ッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜12の直鎖
若しくは分枝のアルキル基を示し、R54はフッ素原子で
置換されていても良い、炭素数1〜12の直鎖若しくは
分枝のアルキル基又は炭素数3〜12の直鎖若しくは分
枝のアルケニル基を示す。qは0又は1を示す。
【0059】
【化49】 式(6)中、A51〜A54は、それぞれ独立に水素原子、フ
ッ素原子、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数1
〜10の、アルキル基若しくはアルコキシ基を示す。P
61及びP62はそれぞれ独立に、式(6a)又は式(6b)で
示される構造を示し、少なくとも一方は式(6a)で示さ
れる構造である。
【0060】
【化50】 ここで、式(6a)又は式(6b)において、A51〜A60
それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、フッ素原子で
置換されていてもよい炭素数1〜10の、アルキル基若
しくはアルコキシ基を表す。R61及びR62はそれぞれ独
立に、水素原子、フッ素原子、シアノ基、−SF5、−
NCS、4−R63−(シクロアルキル)基、4−R63
(シクロアルケニル基)又はR64−(O)q基を示す。但
し、R63は水素原子、又はフッ素原子で置換されていて
も良い炭素数1〜12の直鎖若しくは分枝のアルキル基
を示す。R64はフッ素原子で置換されていても良い、炭
素数1〜12の直鎖又は分枝のアルキル基、若しくは炭
素数3〜12の直鎖又は分岐の、アルケニル基又はアル
キニル基を示す。qは0又は1を示す。
【0061】
【化51】 式(7)中、環A、環B、環C及び環Dはそれぞれ独立
に、1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、
1,4−シクロヘキセニレン、4,1−シクロヘキセニ
レン、2,5−シクロヘキセニレン、5,2−シクロヘ
キセニレン、3,6−シクロヘキセニレン、6,3−シ
クロヘキセニレン、2,5−ピリミジンジイル、5,2
−ピリミジンジイル、2,5−ピリジンジイル、5,2
−ピリジンジイル基、2,5−ジオキサンジイル、若し
くは5,2−ジオキサンジイルを示し、環A、環B、環
C及び環D上の水素原子は、フッ素原子、又はフッ素原
子で置換されていてもよい、アルキル基若しくはアルコ
キシ基で置換されていてもよい。R71及びR72はそれぞ
れ独立に、水素原子、フッ素原子、フルオロメチル基、
ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロ
メトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメト
キシ基、シアノ基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素
数3〜12のアルケニル基、炭素数3〜12のアルキニ
ル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数3〜12
のアルケニルオキシ基、炭素数3〜12のアルキニルオ
キシ基、炭素数2〜16のアルコキシアルキル基、若し
くは炭素数3〜16のアルコキシアルケニル基を示す。
これらのアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基中
のメチレン基は、酸素原子、イオウ原子、ケイ素原子で
置換されてもよく、直鎖又は分岐のどちらでもよい。Z
71、Z72及びZ73はそれぞれ独立に、−COO−、−O
CO−、−OCH2−、−CH2O−、炭素数1〜5のア
ルキレン基、炭素数2〜5のアルケニレン基、炭素数2
〜5のアルキニレン基若しくは単結合を示し、b7、c7
及びd7はそれぞれ独立に0又は1であり、同時に0に
なることはない。
【0062】上記式(4)中のR41及びR42としては、例
えば、水素原子;フッ素原子;メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチ
ル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル
基、ドデシル基等のアルキル基及びこれらがフッ素原子
で置換されたフルオロアルキル基(例えばトリフルオロ
メチル基);メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、オ
クチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ウ
ンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基等のアルコキシ基
及びこれらがフッ素原子で置換されたフルオロアルコキ
シ基(例えば1〜3個のフッ素原子で置換されたメトキ
シ基、1〜5個のフッ素原子で置換されたエトキシ
基);メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキ
シメチル基、ブトキシメチル基、ペンチルオキシメチル
基、ヘキシルオキシメチル基、ヘプチルオキシメチル
基、オクチルオキシメチル基、ノニルオキシメチル基、
デシルオキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエ
チル基、プロポキシエチル基、ブトキシエチル基、ペン
チルオキシエチル基、ヘキシルオキシエチル基、ヘプチ
ルオキシエチル基、オクチルオキシエチル基、ノニルオ
キシエチル基、デシルオキシエチル基、メトキシプロピ
ル基、エトキシプロピル基、プロポキシプロピル基、ブ
トキシプロピル基、ペンチルオキシプロピル基、ヘキシ
ルオキシプロピル基、ヘプチルオキシプロピル基、オク
チルオキシプロピル基、ノニルオキシプロピル基、メト
キシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシブチル
基、ブトキシブチル基、ペンチルオキシブチル基、ヘキ
シルオキシブチル基、ヘプチルオキシブチル基、オクチ
ルオキシブチル基、メトキシペンチル基、エトキシペン
チル基、プロポキシペンチル基、ブトキシペンチル基、
ペンチルオキシペンチル基、ヘキシルオキシペンチル
基、ヘプチルオキシペンチル基等のアルコキシアルキル
基及びこれらがフッ素原子で置換されたフルオロアルコ
キシアルキル基;2−メチルプロピル基、2−メチルブ
チル基、3−メチルブチル基、3−メチルペンチル基等
の分枝アルキル基及びこれらがフッ素原子で置換された
フルオロ分枝アルキル基;2−メチルプロピルオキシ
基、2−メチルブチルオキシ基、3−メチルブチルオキ
シ基、3−メチルペンチルオキシ基等の分枝アルキルオ
キシ基及びこれらがフッ素原子で置換されたフルオロ分
枝アルキルオキシ基;4−メチルシクロヘキシル基、4
−エチルシクロヘキシル基、4−プロピルシクロヘキシ
ル基、4−ブチルシクロヘキシル基、4−ペンチルシク
ロヘキシル基、4−ヘキシルシクロヘキシル基、4−ヘ
プチルシクロヘキシル基、4−オクチルシクロヘキシル
基、4−ノニルシクロヘキシル基、4−デシルシクロヘ
キシル基等の4−アルキル−シクロアルキル基及びこれ
らがフッ素原子で置換された4−フルオロアルキル−シ
クロアルキル基;4−プロピルシクロヘキセニル基、4
−ペンチルシクロヘキセニル基等の4−アルキル−シク
ロアルケニル基及びこれらがフッ素原子で置換された4
−フルオロアルキル−シクロアルケニル基;シアノ基;
−SF5;−NCS等が挙げられる。
【0063】式(4)で表される液晶性化合物の具体例と
しては、以下の構造式で示される化合物等が挙げられ
る。構造式中のR1及びR2は、上記R41及びR42に対応
する具体例等から適宜選択することができる。
【0064】
【化52】
【0065】
【化53】
【0066】
【化54】
【0067】
【化55】
【0068】
【化56】
【0069】
【化57】
【0070】
【化58】
【0071】
【化59】
【0072】上記式(5)中のR51及びR52の具体例とし
ては、上記式(4)のR41及びR42の具体例として列挙し
たものから相当する例を適宜選択して挙げることができ
る。
【0073】式(5)で表される液晶性化合物の具体例と
しては、以下の構造式で示される化合物等が挙げられ
る。構造式中のR1及びR2は、上記R51及びR52として
適宜選択した具体例等に対応する具体例から適宜選択す
ることができる。
【0074】
【化60】
【0075】
【化61】
【0076】
【化62】
【0077】
【化63】
【0078】
【化64】
【0079】
【化65】
【0080】
【化66】
【0081】
【化67】
【0082】
【化68】
【0083】
【化69】
【0084】
【化70】
【0085】
【化71】
【0086】
【化72】
【0087】
【化73】
【0088】
【化74】
【0089】
【化75】
【0090】式(6)中のR61及びR62の具体例として
は、上記式(4)のR41及びR42の具体例として列挙した
ものから相当する例を適宜選択して挙げることができ
る。
【0091】式(6)で表される液晶性化合物の具体例と
しては、上述の式(2)で示される液晶性化合物の例示と
して挙げた具体的構造式の化合物等が挙げられる。但
し、この構造式中のR1及びR2としては、水素原子;フ
ッ素原子;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基等
のアルキル基及びこれらがフッ素原子で置換されたフル
オロアルキル基(例えばトリフルオロメチル基);エテニ
ル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキ
セニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基、
デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基等のアルケ
ニル基及びこれらがフッ素原子で置換されたフルオロア
ルケニル基;プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル
基、ヘキシニル基、ヘプチニル基、オクチニル基、ノニ
ニル基、デシニル基、ドデシニル基等のアルキニル基及
びこれらがフッ素原子で置換されたフルオロアルキニル
基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、オクチルオ
キシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ウンデシル
オキシ基、ドデシルオキシ基等のアルコキシ基及びこれ
らがフッ素原子で置換されたフルオロアルコキシ基(例
えば1〜3個のフッ素原子で置換されたメトキシ基、1
〜5個のフッ素原子で置換されたエトキシ基);ビニル
オキシ基、プロペニルオキシ基、ブテニルオキシ基、ペ
ンテニルオキシ基、ヘキセニルオキシ基、ヘプテニルオ
キシ基、オクテニルオキシ基、ノネニルオキシ基、デセ
ニルオキシ基等のアルケニルオキシ基及びこれらがフッ
素原子で置換されたフルオロアルケニルオキシ基;プロ
ピオニルオキシ基、ブチニルオキシ基、ペンチニルオキ
シ基、ヘキシニルオキシ基、ヘプチニルオキシ基、オク
チニルオキシ基、ノニニルオキシ基、デシニルオキシ
基、ウンデシニルオキシ基、ドデシニルオキシ基等のア
ルキニルオキシ基及びこれらがフッ素原子で置換された
フルオロアルキニルオキシ基;メトキシメチル基、エト
キシメチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル
基、ペンチルオキシメチル基、ヘキシルオキシメチル
基、ヘプチルオキシメチル基、オクチルオキシメチル
基、ノニルオキシメチル基、デシルオキシメチル基、メ
トキシエチル基、エトキシエチル基、プロポキシエチル
基、ブトキシエチル基、ペンチルオキシエチル基、ヘキ
シルオキシエチル基、ヘプチルオキシエチル基、オクチ
ルオキシエチル基、ノニルオキシエチル基、デシルオキ
シエチル基、メトキシプロピル基、エトキシプロピル
基、プロポキシプロピル基、ブトキシプロピル基、ペン
チルオキシプロピル基、ヘキシルオキシプロピル基、ヘ
プチルオキシプロピル基、オクチルオキシプロピル基、
ノニルオキシプロピル基、メトキシブチル基、エトキシ
ブチル基、プロポキシブチル基、ブトキシブチル基、ペ
ンチルオキシブチル基、ヘキシルオキシブチル基、ヘプ
チルオキシブチル基、オクチルオキシブチル基、メトキ
シペンチル基、エトキシペンチル基、プロポキシペンチ
ル基、ブトキシペンチル基、ペンチルオキシペンチル
基、ヘキシルオキシペンチル基、ヘプチルオキシペンチ
ル基等のアルコキシアルキル基及びこれらがフッ素原子
で置換されたフルオロアルコキシアルキル基;2−メチ
ルプロピル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル
基、3−メチルペンチル基等の分枝アルキル基及びこれ
らがフッ素原子で置換されたフルオロ分枝アルキル基;
2−メチルプロピルオキシ基、2−メチルブチルオキシ
基、3−メチルブチルオキシ基、3−メチルペンチルオ
キシ基等の分枝アルキルオキシ基及びこれらがフッ素原
子で置換されたフルオロ分枝アルキルオキシ基;4−メ
チルシクロヘキシル基、4−エチルシクロヘキシル基、
4−プロピルシクロヘキシル基、4−ブチルシクロヘキ
シル基、4−ペンチルシクロヘキシル基、4−ヘキシル
シクロヘキシル基、4−ヘプチルシクロヘキシル基、4
−オクチルシクロヘキシル基、4−ノニルシクロヘキシ
ル基、4−デシルシクロヘキシル基等の4−アルキルシ
クロアルキル基およびこれらがフッ素原子で置換された
4−フルオロアルキルシクロアルキル基;4−プロピル
シクロヘキセニル基、4−ペンチルシクロヘキセニル基
等の4−アルキルシクロアルケニル基及びこれらがフッ
素原子で置換された4−フルオロアルキルシクロアルケ
ニル基;シアノ基;SF5;NCSが挙げられる。
【0092】上記式(7)中のR71及びR72の具体例とし
ては、例えば、水素原子、フッ素原子、フルオロメチル
基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フル
オロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロ
メトキシ基、シアノ基、フッ素原子で置換されていても
よい、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、
ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウン
デシル、ドデシル、エテニル、プロペニル、ブテニル、
ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノ
ネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキ
シ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、
ドデシルオキシ、ビニルオキシ、プロペニルオキシ、ブ
テニルオキシ、ペンテニルオキシ、ヘキシニルオキシ、
ヘプテニルオキシ、オクテニルオキシ、ノネニルオキ
シ、デセニルオキシ、プロピニルオキシ、ブチニルオキ
シ、ペンチニルオキシ、ヘキシニルオキシ、ヘプチニル
オキシ、オクチニルオキシ、ノニニルオキシ、デシニル
オキシ、ウンデシニルオキシ、ドデシニルオキシ、メト
キシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、ブト
キシメチル、ペンチルオキシメチル、ヘキシルオキシメ
チル、ヘプチルオキシメチル、オクチルオキシメチル、
ノニルオキシメチル、デシルオキシメチル、メトキシエ
チル、エトキシエチル、プロポキシエチル、ブトキシエ
チル、ペンチルオキシエチル、ヘキシルオキシエチル、
ヘプチルオキシエチル、オクチルオキシエチル、ノニル
オキシエチル、デシルオキシエチル、メトキシプロピ
ル、エトキシプロピル、プロポキシプロピル、ブトキシ
プロピル、ペンチルオキシプロピル、ヘキシルオキシプ
ロピル、ヘプチルオキシプロピル、オクチルオキシプロ
ピル、ノニルオキシプロピル、デシルオキシプロピル、
メトキシブチル、エトキシブチル、プロポキシブチル、
ブトキシブチル、ペンチルオキシブチル、ヘキシルオキ
シブチル、ヘプチルオキシブチル、オクチルオキシブチ
ル、ノニルオキシブチル、デシルオキシブチル、メトキ
シペンチル、エトキシペンチル、プロポキシペンチル、
ブトキシペンチル、ペンチルオキシペンチル、ヘキシル
オキシペンチル、ヘプチルオキシペンチル、オクチルオ
キシペンチル、ノニルオキシペンチル、デシルオキシペ
ンチル等が挙げられる。
【0093】式(4)で表される液晶性物質の具体例とし
ては、以下の構造式で示される化合物等が挙げられる。
構造式中のR5及びR6は、上記R71及びR72に対応する
具体例から適宜選択することができる。また、構造式中
のWは、水素原子又はフッ素原子を示し、Xは0〜3の
整数である。更に、環Hは1,4−シクロヘキシレンを
示し、環Gは、フッ素原子で置換されていてもよい、
1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、1,
4−シクロヘキセニレン、4,1−シクロヘキセニレ
ン、2,5−シクロヘキセニレン、5,2−シクロヘキ
セニレン、3,6−シクロヘキセニレン、6,3−シク
ロヘキセニレン、2,5−ピリミジンジイル、5,2−
ピリミジンジイル、2,5−ピリジンジイル、5,2−
ピリジンジイル、2,5−ジオキサンジイル又は5,2
−ジオキサンジイルを示す。好ましい環Gとしては、
1,4−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレ
ン、4,1−シクロヘキセニレン、2,5−シクロヘキ
セニレン、5,2−シクロヘキセニレン、3,6−シク
ロヘキセニレン、6,3−シクロヘキセニレンが挙げら
れる。
【0094】
【化76】
【0095】
【化77】
【0096】
【化78】
【0097】
【化79】
【0098】
【化80】
【0099】
【化81】
【0100】
【化82】
【0101】
【化83】
【0102】
【化84】
【0103】
【化85】
【0104】
【化86】
【0105】
【化87】
【0106】
【化88】
【0107】
【化89】
【0108】
【化90】
【0109】
【化91】
【0110】
【化92】
【0111】
【化93】
【0112】
【化94】
【0113】
【化95】
【0114】
【化96】
【0115】
【化97】
【0116】
【化98】
【0117】
【化99】
【0118】前記ゲル用材料に用いるゲル化剤は、本来
流動性の液晶性材料の流動性を消失させるものであれば
良い。例えば、水素結合等の分子間相互作用により巨大
繊維状会合体を形成し、この巨大繊維状会合体がファン
デルワールス力等によって相互に結合して三次元化して
ネットワーク構造を形成し、該ネットワーク構造中に上
記液晶性物質の分子を取り込んでゲル化させうる化合物
等が挙げられる。前記ゲル化剤としては、式(G)で示さ
れる構成単位及び/又はアミド基を有するゲル化剤、更
に、炭素数6以上、好ましくは炭素数10〜20の直鎖
アルキル基を含むゲル化剤等が挙げられる。これら式
(G)で示される構成単位及び/又はアミド基は、ゲル化
剤の分子中に複数含まれていても良い。ゲル化剤の分子
量は特に限定されないが2000以下が好ましい。
【0119】
【化100】 式(G)中、RG1は分岐したアルキル基、好ましくは炭素
数3〜10の分岐したアルキル基を示す。
【0120】前記ゲル化剤は、後述する液晶性物質に合
わせて適宜決定することができるが、例えば、以下に示
す構造の化合物等が挙げられる。なお、式中、RG2、R
G3は各々炭素数3〜20の直鎖又は分岐したアルキル基
を示し、nG、mGは各々3〜20の整数を示す。
【化101】
【0121】本発明において、前記ゲル用材料中のゲル
化剤の配合割合は、通常、0.01〜30質量%、好ま
しくは0.1〜30質量%の範囲が好ましい。一方、液
晶性材料の配合割合は、例えば、上記式(1)及び式(3)
で示される液晶性化合物の場合、各々0〜99.99質
量%、特に、10〜90質量%が好ましく、式(2)で示
される液晶性化合物の場合は0〜50質量%、特に、0
〜30質量%が好ましい。また、上記式(4)〜式(7)で
示される液晶性化合物を含有させる場合の配合割合は、
得られる液晶ゲルが重合後硬化できれば特に制限はない
が、ゲル用材料中の液晶性材料全量に対して合計で1〜
60質量%が好ましく、更に好ましくは1〜30質量%
である。
【0122】前記ゲル用材料には、捩れ剤として、カイ
ラル化合物を一種もしくは複数種含有させることができ
る。カイラル化合物は特に限定されないが、好ましくは
以下に示す化合物が例示できる。但し、例示中の*は不
斉炭素を表す。これらカイラル化合物の配合割合は、配
合組成等において適宜選択することができ特に限定され
ない。
【0123】
【化102】
【0124】本発明において、上記ゲル用材料をゲル化
させるには、例えば、ゲル用材料を、該材料の組成等に
応じて適当な温度条件等により混合することによりゲル
化させることができる。
【0125】本発明の重合物を調製するにあたり、上記
液晶ゲルを、例えば、加熱や紫外線、可視光又は電子線
等のエネルギー照射、レーザーを用いた干渉露光、電子
線照射等により重合させることにより行なうことができ
る。この際、液晶ゲルには予め適当な重合開始剤を含有
させておくこともできる。また、重合用光源として、偏
光光源を用いても良いし、非偏光光源を用いても良い。
本発明の液晶ゲルを重合してなる重合物は、目的に応じ
て液晶性材料とゲル化剤との組合わせや配合量を調整し
たり、ゲル化条件を制御することにより、形成するゲル
繊維のサイズや密度、配向性を制御し、それにより様々
な光学機能を発現する材料とすることができる。要する
に、液晶という流動性や易配向性を利用して、所望の形
状や厚み、面積に加工することが可能な材料である。従
来のポリマー分散型液晶や、ポリマーと液晶が複合した
液晶ゲル、高分子液晶等では、このような特長をすべて
満足させることは容易ではない
【0126】本発明の光学異方体は、上記重合物を含
み、該重合物が光学異方性を示すものであれば良く、ゲ
ル化剤及び液晶性化合物の組成や重合条件を適宜選択す
ることにより得ることができる。このような光学異方体
は、公知の液晶表示素子やLCD用光学部材等に使用す
ることができる。本発明の液晶又は光学素子は、上記重
合物を一対の電極基板に挟持した素子であれば、特に限
定されず、公知の液晶表示素子と同様な構成のものが挙
げられる。電極の種類及び形態も特に限定されず、公知
の電極等が使用できる。また、素子の目的に合わせて、
ガラス基板やフィルム上に上記重合物を形成したものを
組み込んで、表示素子を製造することもできる。本発明
の液晶又は光学素子は、通常の液晶表示素子等の作製方
法に従って作成でき、他の要素を適宜付加させることも
可能である。
【0127】
【実施例】以下、実施例により更に詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されない。実施例1 式(1)で表される液晶性化合物としての式(1−1)で示
される化合物64.5質量%、式(4)で表される液晶性
化合物としての式(4−1)で示される液晶性化合物3
3.5質量%、式(G−1)で示されるゲル化剤1質量%
及び重合開始剤イルガキュア651(チバガイギー社製)
1質量%を混合した。その後、この混合物を徐冷したと
ころ、78℃で等方相からネマティック相に転移し、更
に徐冷したところ50℃付近でゲル化が生じ、流動性を
失った液晶ゲルとなった。
【化103】
【0128】上記で調整した流動性を有する混合物を、
等方相でセルに注入後、セル中でネマティック相、ゲル
相に転移させながら室温まで温度を戻し、高圧水銀ラン
プにより光照射(トータル照射エネルギー;5.5J/c
m2)を行い、液晶ゲルの重合物を得た。得られた重合物
の重合度をアクリル基の2重結合(C=C)の赤外吸収ピ
ーク強度を測定し、該強度より見積もったところ76%
で液晶ゲルの重合物が得られていることが確認できた。
【0129】実施例2 式(1)で表される液晶性化合物として式(1−1)で示さ
れる化合物97.0質量%、式(G−2)で示されるゲル
化剤1.0質量%及び重合開始剤Esacure DP250 (シー
ベルヘグナー社製)2.0質量%を混合しゲル用混合物
を得た。該ゲル用混合物100質量部に対し溶媒として
イソブトキシエトキシエタノール60質量部を加え、1
00℃で約3分加熱攪拌し完全に溶解させ、ゲル用混合
溶液とした。その後速やかに該ゲル用混合溶液を、ラビ
ング処理したポリイミド(日産化学社製ポリイミドSE 52
91)配向膜上にスピンコートし、次いで溶媒を加熱除去
し(250℃、約10秒)、ゲル用材料の薄膜を得た。こ
のゲル用材料の薄膜に高圧水銀ランプにより光照射(ト
ータル照射エネルギー;2.9J/cm2)を行い、液晶
ゲルの重合膜を得た。こうして得られた液晶ゲルの重合
膜の重合度を実施例1に準じて測定したところ、80%
であった。また、該液晶ゲルの重合膜を光学顕微鏡にて
観察したところ、ラビング方向に平行な幅約数μm〜数
十μmの縞構造が、重合膜全体にわたり一様に生じてい
ることが観察された。
【0130】
【化104】
【0131】
【発明の効果】本発明の重合物は、特定な液晶ゲルの重
合物であるので、反射、透過、散乱等の光との相互作用
が大きく、様々な光学機能を発現させることが可能な材
料であり、重合前の液晶という流動性や易配向性を利用
して、所望の形状や厚み、面積に加工することが可能な
材料である。従って、例えば、偏光分離素子等に代表さ
れるLCD用光学部材等の材料として特に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 隆史 神奈川県川崎市宮前区土橋1−7−1− 502 (72)発明者 英 謙二 長野県上田市古里1918−16 (72)発明者 溝下 倫大 東京都北区堀船1−10−12−202 Fターム(参考) 4H027 BA11 BD07 BD24 BE01 4J100 AL08P AL66P BA02P BA15P BB07P BB10P BC04P BC43P BC58P BC73P BC83P CA01 CA04 CA23 CA31 FA02 JA32

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性基を1つ以上有する重合性化合物
    を少なくとも1種含む液晶性材料と、ゲル化剤とを含む
    ゲル用材料をゲル化して得た液晶ゲルを重合してなる重
    合物。
  2. 【請求項2】 液晶性材料が、重合性基を1つ以上有す
    る液晶性化合物を含む請求項1記載の重合物。
  3. 【請求項3】 重合性基を1つ以上有する液晶性化合物
    として、式(1)〜(3)で示される液晶性化合物の少なく
    とも1種を含む、請求項2記載の重合物。 【化1】 (式(1)中、A1〜A12はそれぞれ独立に、水素原子、フ
    ッ素原子、又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素
    数1〜10の、アルキル基若しくはアルコキシ基を示
    す。B11及びB12はそれぞれ独立に、水素原子又はメチ
    ル基を示す。p1、q1、r1、s1及びt1は各々0又は
    1である。m11及びn11は各々0〜14の整数である
    が、s1が0のときn11は0であり、t1が0のときm11
    は0である。W 11は単結合、−CH2CH2−又は−C≡
    C−を表す。) 【化2】 (式(2)中、A13〜A16はそれぞれ独立に、水素原子、
    フッ素原子、又はフッ素原子で置換されていてもよい炭
    素数1〜10の、アルキル基若しくはアルコキシ基を示
    す。P21及びP22はそれぞれ独立に、式(2a)又は式
    (2b)で示される構造を示し、少なくとも一方は式(2
    a)で示される構造である。 【化3】 (ここで、式(2a)及び式(2b)において、A17〜A26
    はそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、又はフッ素
    原子で置換されていてもよい炭素数1〜10の、アルキ
    ル基若しくはアルコキシ基を表す)。R21及びR22はそ
    れぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、シアノ基、−S
    5、−NCS、4−R23−(シクロアルキル)基、4−
    23−(シクロアルケニル)基、R24−(O)q基(但し、
    23は水素原子、フッ素原子で置換されていてもよい炭
    素数1〜12の直鎖若しくは分枝のアルキル基を示し、
    24はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜1
    2の直鎖若しくは分枝のアルキル基、炭素数3〜12の
    アルケニル基又は炭素数3〜12のアルキニル基を示
    す。qは0又は1を示す)、あるいは式(2c)で示され
    る基を示し、R21及びR22の少なくとも一方は式(2c)
    で示される基である(ここで、R21及びR22の両方が式
    (2c)で示される基である場合、それぞれの基は同一で
    も異なっていてもよい)。 【化4】 (ここで、式(2c)において、n21は0又は1、m21
    1〜20の整数を示す。B21は水素原子又はメチル基を
    示す。) 【化5】 (式(3)中、環A、環B、環C及び環Dはそれぞれ独立
    に、1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、
    1,4−シクロヘキセニレン、4,1−シクロヘキセニ
    レン、2,5−シクロヘキセニレン、5,2−シクロヘ
    キセニレン、3,6−シクロヘキセニレン、6,3−シ
    クロヘキセニレン、2,5−ピリミジンジイル、5,2
    −ピリミジンジイル、2,5−ピリジンジイル、5,2
    −ピリジンジイル、2,5−ジオキサンジイル、若しく
    は5,2−ジオキサンジイルを示し、環A、環B、環C
    及び環D上の水素原子は、フッ素原子、又はフッ素原子
    で置換されていてもよい、アルキル基若しくはアルコキ
    シ基で置換されていてもよい。R31及びR32はそれぞれ
    独立に、式(3−1)〜式(3−3)で表される基、又は水
    素原子、フッ素原子、フルオロメチル基、ジフルオロメ
    チル基、トリフルオロメチル基、フルオロメトキシ基、
    ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、シア
    ノ基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12の
    アルケニル基、炭素数3〜12のアルキニル基、炭素数
    1〜12のアルコキシ基、炭素数3〜12のアルケニル
    オキシ基、炭素数3〜12のアルキニルオキシ基、炭素
    数2〜16のアルコキシアルキル基、若しくは炭素数3
    〜16のアルコキシアルケニル基を示す。これらのアル
    キル基、アルケニル基又はアルキニル基中の少なくとも
    1つのメチレン基は、酸素原子、イオウ原子、ケイ素原
    子で置換されていてもよく、直鎖又は分岐のどちらでも
    よい(但し、R31及びR32の少なくとも一方は、式(3−
    1)〜式(3−3)で表される基のいずれかを示し、両方
    が式(3−1)〜式(3−3)で表される基の場合、各々の
    n3、m3及びB3は同一又は異なっていてもよい)。Z1
    2及びZ3はそれぞれ独立に、−COO−、−OCO
    −、−OCH2−、−CH2O−、炭素数1〜5のアルキ
    レン基、炭素数2〜5のアルケニレン基、炭素数2〜5
    のアルキニレン基若しくは単結合を示し、b3、c3及び
    3はそれぞれ独立に0又は1であり、同時に0になる
    ことはない。) 【化6】 (ここで、式(3−1)〜式(3−3)において、n3は0又
    は1、m3は1〜20の整数を示す。B3は水素原子又は
    メチル基を示す。))
  4. 【請求項4】 ゲル化剤が、式(G)で示される構成単位
    及び/又はアミド基を有することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項記載の重合物。 【化7】 (式(G)中、RG1は分岐したアルキル基を示す。)
  5. 【請求項5】 ゲル化剤が、炭素数10以上の直鎖アル
    キル基を少なくとも1つ有することを特徴とする請求項
    4記載の重合物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5記載の重合物を含む光学異
    方体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5記載の重合物を備えた液晶
    又は光学素子。
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JP2014224237A (ja) * 2013-04-17 2014-12-04 Jnc株式会社 共役結合を有する重合性化合物、液晶組成物および液晶表示素子

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