JP2003145785A - インクカートリッジ - Google Patents
インクカートリッジInfo
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- JP2003145785A JP2003145785A JP2001341694A JP2001341694A JP2003145785A JP 2003145785 A JP2003145785 A JP 2003145785A JP 2001341694 A JP2001341694 A JP 2001341694A JP 2001341694 A JP2001341694 A JP 2001341694A JP 2003145785 A JP2003145785 A JP 2003145785A
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Abstract
料を用い、インク残留量も少ないインク収納部とインク
導出部を有する取り扱いが容易なインク容器を収納した
インクカートリッジの提供。 【解決手段】 インク導出部とインク収納部とを有する
インク容器を収納したインクカートリッジにおいて、前
記インク収納部の上面及び下面に、各々腰の強さが1.
0×10-4Nm2〜1.0×10-2Nm2の補強部材を配
設したことを特徴とするインクカートリッジ。
Description
録装置に用いる、インク導出部とインク収納部を有する
インク容器を収納したインクカートリッジに関する。
デジタル機器から出力される情報を可視化するためのイ
ンクジェットプリンタもデジタル機器の進歩に合わせま
すます精緻化が望まれており、更に画像サイズも大型化
している。インクジェットプリンタには、インクジェッ
トプリンターヘッド(以下ヘッドという)にインクを供
給するためにインク導出部とインク収納部とを有するイ
ンク容器が使用されている。
クの量も増加するため、インク収納部も大型化されてき
ている。又、インク収納部の大型化に伴い、各種熱可塑
性樹脂フィルムを積層した多層材料を使用したインク収
納部とインク導出部を有するインク容器が、作り易さ、
コストの点から使用されている。
カートリッジにおいて、インク容器のインク収納部に要
求される機能としては、インクジェット記録装置が記録
紙上に安定して文字、画像等を描くことが出来る様に、
インク自体の性能、例えば粘度、表面張力等を長期に渡
って保持させることが挙げられる。また、インク容器か
らインクジェット記録装置のヘッドに至るインク流路上
に気泡の発生、異物によるインク流路の閉塞を防止する
ことも要求されている。気泡、異物等によりインク流路
が閉塞された場合、当然のことながらインクが流れない
ため白く抜けたり、色が不足する状態になり製品になら
なくなる。
インク容器のインク収納部を構成している材料に対して
いろいろの対策が採られてきた。例えば、特開昭54−
151033号、同56−44669号には金属層を有
した可撓性フィルムを使用したインク収納部により、空
気の進入を防止する技術、特開昭61−277459号
にはインク収納部と同型のカバーを密着させることで空
気との接触面積を減少させる技術、特開昭62−121
062号にはインク収納部にガスバリアー性の優れた材
質としてアルミラミネート高分子フィルムを使用した技
術、特開平7−323559号にはインク収納部にシリ
カ蒸着フィルムを使用する技術及び外からの空気の進入
を防止する他に、使用するインク自体の溶存酸素量を減
少させる為に脱気した材料と減圧下でインクをインク収
納部に充填する技術が記載されている。
特に多層材料を使用したインク収納部は、作り易さ、コ
ストの面から多く使用されるようになっているが、欠点
として、次の事項が挙げられる。
ルムを使用した材料は何れも硬いため、インクカートリ
ッジの輸送及び取り扱い過程等で折れ曲がった場合に、
折れ曲がった部分にピンホールが空いたり、折れ曲がっ
た部分と他の部材とが擦れ合うことでピンホールが空く
ことが度々ある。
より取り付けているインク容器の場合、取り扱い時の落
下、輸送時の振動等でインク導出部とインク収納部との
接着部分が剥がれてしまう場合がある。
インク量の減少に伴い、インク収納部も変形し、容積が
減少していくのであるが、部分的に皺になり、皺の部分
にインクが残ってしまう。
での取り扱いを、例えば、われもの物注意、天地無用、
取り扱い注意等のラベルを貼り、特別扱いにした対策で
事故の発生を防止している。特開平4−347653に
は、取り扱い中の落下でインク導出部とインク袋(本発
明のインク収納部に該当する)の外れを防止するため、
インク袋をインクカートリッジの内側の全面に両面テー
プで固定する技術が開示されている。インクカートリッ
ジの中でインク袋の移動を防止するには効果はあるが、
インクカートリッジの内側全面に両面テープで固定する
煩雑な作業を要し、手間が掛かる欠点を有している。
15836号にはインク減少に伴い、インクの入った袋
(本発明のインク収納部に該当する)を下側に凸となる
ように湾曲する様な構造としたカートリッジが開示され
ている。インク残留量の防止には効果はあるが、インク
カートリッジを作製するのに、インク袋にインク減少に
伴い下側に凸となるようにするためバネを取り付ける煩
雑な作業を要し、手間が掛かる欠点を有している。
01664号、特開平6−328706号にはインク容
器のインク収納部の上に平板を載置することでインク収
納部をインクの減少に従い均一に変形させる技術が開示
されている。しかし、この場合、インク収納部の上に載
置された平板が、インクカートリッジの取り扱い過程で
前後、左右にずれたりするとインク収納部は不均一に変
形してしまうため安定性に欠ける欠点を有している。
材料で作られたインクバック(本発明のインク収納部に
該当する)を加圧が出来る密閉容器に収納し、インク残
留量を無くすインクカートリッジが開示されている。し
かしながら、カートリッジが複雑で、コストも高く、加
圧装置も設置しなければならず、且つ取り扱いも煩雑で
ある欠点を有している。
部として、作り易さ、コストの点からも優れ、且つイン
クの保存性に優れた、各種熱可塑性樹脂フィルムを積層
した多層材料を使用したインク収納部に対しては対策は
十分とは言えない状況にあり、取り扱いが容易で、イン
ク残留量も少ないインク収納部とインク導出部を有する
インク容器を収納したインクカートリッジの開発が望ま
れている。
鑑みなされたもので、その目的としては、各種熱可塑性
樹脂フィルムを積層した多層材料を用い、インク残留量
も少ないインク収納部とインク導出部を有するインク容
器を収納した取り扱いが容易なインクカートリッジを提
供することである。
により達成された。
るインク容器を収納したインクカートリッジにおいて、
前記インク収納部の上面及び下面に、各々腰の強さが
1.0×10-4Nm2〜1.0×10-2Nm2の補強部材
を配設したことを特徴とするインクカートリッジ。
出部に突き当て、配設されていることを特徴とする1)
に記載のインクカートリッジ。
部の上面と下面の長さに対して88〜96%、幅に対し
て80〜100%の大きさであることを特徴とする1)
又は2)に記載のインクカートリッジ。
るインク容器を収納したインクカートリッジにおいて、
前記インク収納部の内面に直径が0.8〜2.0mm、
長さが前記インク収納部の長さに対して80%以上であ
る棒状部材を配設したことを特徴とするインクカートリ
ッジ。
〜図8を参照し説明するが、本発明はこれに限定される
ものではない。
ある。図1の(a)はインクカートリッジを上面から見
た概略斜視図である。図1の(b)はインクカートリッ
ジを下面から見た概略斜視図である。
納したインクカートリッジを示す。101はカートリッ
ジ本体を示し、102は上面を示し、103は下面を示
す。104はインクジェット記録装置のインク供給部と
本発明のインクカートリッジ1を接合するためにインク
カートリッジ本体101の下面103に設けられた切り
欠け部を示す。使用の際、押すことで周囲に付けられた
ミシン目105に沿って抜くことが可能である。尚、イ
ンクカートリッジ本体101の上面102には、インク
残留量及びインク色の確認用の窓部を設けても良い。
納されているインク容器の一例を示す概略分解斜視図で
ある。図中、2はインク容器を示す。インク容器2は、
各種熱可塑性樹脂フィルムを積層した多層材料から出来
ているインク収納部3と、インク収納部3取り付けられ
たインク導出部4を有している。301はインク収納部
3の上面を示し、302はインク収納部3の下面を示
す。303〜305はインク収納部3を作るためのシー
ル部を示す。
枚の可撓性フィルムを重ね合わせ、三方シール方式で袋
状にした形態をしているが、形態はこれに限定されるこ
となはない。例えば、センターシール方式、二方シール
方式で袋状にした形態でも良い。作製する収納部の大き
さは、インクジェット記録装置の大きさにより適宜決め
ることが可能である。
02は基材401の表面を示し、403は基材401の
裏面を示す。404は基材401の裏面403に設けら
れたインク収納部3との接合部を示す。インク導出部4
へインク収納部3を取り付ける方法としては、インク導
出部4の接合部404をインク収納部3に挿入した後、
熱溶着、接着剤等で接着し取り付けることが可能であ
る。306は接合部404にインク収納部3を接着した
シール部を示す。405はインクジェット記録装置のイ
ンク供給部(不図示)への装着部を示す。406は装着
部403に設けられた筒状のインク取り出し部を示す。
り付けてある側を前部とし、反対側を後部とする。5a
はインク収納部3の上面301に配設された補強板を示
し、5a1、5a2は長辺を示し、5a3、5a4は短
辺を示す。5bはインク収納部3の下面302に配設さ
れた補強板を示し、5b1、5b2は長辺を示し、5b
3、5b4は短辺を示す。補強板5a及び5bは同じ大
きさで同じ形状をしている。尚、インク導出部4の基材
401の裏面403に付き当たる側の各補強板5a、5
bの各短辺5a3、5b3を前部とし、反対側の各短辺
5a4、5b4を後部とする。
平面図である。図3の(a)は補強板の配設位置と大き
さを示すインク容器の上面概略平面図である。図3の
(b)は補強板をインク収納部に配設するために補強板
に設けられた接着手段の状態を示す概略平面図である。
の基材401の裏面403に突き当て、インク収納部の
幅方向の中心と、補強板の幅方向の中心とを合わせ接着
手段により配設されている。インク収納部へ補強板を配
設する手段としては特に限定はなく、例えば接着剤、両
面接着テープ等を使用して接合する方法が挙げられる。
接合に接着剤を使用する場合は、インク収納部の材質と
補強板の材質により使用する接着剤の種類は変わるた
め、「接着便覧」(高分子刊行会 93〜264ペー
ジ)に記載されている一般的な接着剤の中より、適宜最
適な接着剤を選定して使用することが出来る。
補強板5aの短辺5a4と接着手段6の端辺を合わせ、
且つ、補強板5aの幅方向の中心と接着手段6の幅方向
の中心とを合わせ、補強板5aの長さ方向に配設されて
いる。
はインク収納部3の幅を示す。L2は補強板5aの長さ
を示し、W2は補強板5aの幅を示す。W3は接着手段
6の幅を示し、L3は接着手段6の長さを示す。他の符
号は図2と同義である。
長さL1に対して、88〜96%が好ましい。88%未
満の場合は、インク収納部の材質によっては補強板5a
はインク導出部4に突き当て、位置が決められているた
め、インク収納部の後端部に皺ができ、インク残留量が
多くなる場合がある。96%を越えた場合は、インク収
納部の材質によっては、インク収納部の後端のシール部
が輸送等により折れ曲がり、上下の補強板の間に挟ま
り、インク収納部の押さえが不十分となりインク残留量
が多くなる場合がある。
W1に対して、80〜100%が好ましい。80%未満
の場合は、インク収納部の材質によってはインク収納部
3の押さえ面積が不足しインク残留量が多くなる場合が
ある。100%を越えた場合は補強板がインクカートリ
ッジ本体の内面と接触し、インク収納部の容積の減少に
合わせ動かなくなるため、インク収納部が変形しインク
残留量が多くなる場合があり好ましくない。
1.0×10-4Nm2〜1.0×10-2Nm2であり、好
ましくは5.0×10-4Nm2〜2.0×10-3Nm2で
ある。1.0×10-4Nm2未満では、インク収納部に
発生する皺に追随して補強板が変形湾曲してインク残留
量が多くなり好ましくない。1.0×10-2Nm2を越
えた場合は、インク減量に従いインク収納部の容積が減
少する時、インク導出部の接合部を挟んでインク収納部
の上面、下面に配設した補強板が湾曲しなくなり、空間
が出来てしまい、インク収納部の上下面が密着できなく
なるためインク残りが多くなり好ましくない。
試験器PSC−100を用いてヤング率を求めた後、
「プラスチックフィルム 加工と応用」(プラスチック
フィルム研究会編160ページ)に記載の腰の強さを求
める式に測定したヤング率を入れ計算で求めた値であ
る。
2に対して40〜60%が好ましく、より好ましくは5
0〜60%である。40%未満では、インク収納部の材
質によっては補強板5aが接着不良となる場合がある。
60%を越えた場合は、インク収納部にインクが充填さ
れると、インク収納部の表面は曲面となるため接着に寄
与しない部分が増え無駄になる。
さL2に対して50〜80%が好ましく、より好ましく
は60〜70%である。50%未満では、補強板5aが
接着不良となる場合がある。80%を越えた場合は、補
強板5aの材質によってはインク収納部の容積が減少し
ていくとき、補強板5aが追従して撓まなくなり、イン
ク導出部の接合部とインク収納部の上下に配設した補強
板の間に隙間ができ、インク収納部の動きが接着手段で
規制されているため、インク収納部の上面と下面が密着
しなくなりインク残りが多くなる場合がある。
強板5aと同じ方法でインク収納部の裏面の同じ位置に
配設されており、接着手段も補強板5aと同じ方法で同
じ大きさの物が配設されている補強板がインク導出部の
裏面に突き当てられて、且つインク収納部の上面と下面
に補強板が接着手段により接合されているため、インク
カートリッジ内でインク収納部の動きは抑制されてい
る。このため、インク収納部の変形が抑制されるので、
インク導出部の接合部をインク収納部に接合したシール
部に、輸送での振動、取り扱い等による応力が集中する
ことが無くなり、シール部の剥がれ、及びインク収納部
の折れ曲がりによるピンホールの発生を防止することが
可能となった。又、インク収納部の上面、下面には補強
板が配設されているので、インクカートリッジ本体の内
面と擦れることがないため、ピンホールの発生が防止さ
れる。
容器を積載するために使用されている台座の構造を示す
ため、図1に示すインクカートリッジのA−A′に沿っ
た概略断面図である。図4の(a)は図1に示すインク
カートリッジ本体内にインク容器を積載するために使用
されている台座の概略断面図である。図4の(b)は図
1に示すインクカートリッジ本体内にインク容器を積載
するために使用されている他の台座の概略断面図であ
る。尚、本図は台座の構造を示すため、インクカートリ
ッジ本体、インク容器は省略してある。
し、702はインク容器のインク収納部を積載する積載
部を示す。図4の(a)の場合は積載部の両端の一部を
側壁に差し込むことで側壁に固定され、H型の構造とな
っている。図4の(b)の場合、U型に折り曲げた部材
を張り合わせることで側壁701、積載部702を作り
H型の構造を作っている。hは側壁701の下部から積
載部702の取り付けの高さを示す。
中のインク残留量を減らすために重要な役割をしてお
り、インク導出部の接合部の下面(図5参照)の高さに
対して20〜100%が好ましく、より好ましくは50
〜100%である。20%未満の場合、インク収納部が
下がり接合部に応力が集中する状態になるため、輸送で
の振動、取り扱い等により、剥がれが発生する危険があ
り好ましくない。100%を越えた場合、インク収納部
を持ち上げるため、インクカートリッジ本体に収納出来
なくなってしまう。積載部702の高さは一定であるこ
とが好ましい。インク導出部の接合部に向けて低くなる
ように傾斜を付けた場合、輸送時に荷重が接合部に掛か
り、接合部とインク収納部の接着面が破損する危険があ
るため好ましくない。
−B′に沿った概略断面図である。図5の(a)は使用
前の図1に示すインクカートリッジのB−B′に沿った
概略断面図を示す。図5の(b)は使用後の図1に示す
インクカートリッジのB−B′に沿った概略断面図を示
す。
し、404bは接合部404の下面を示し、404cは
インク導入口を示す。702はインク収納部3を載せる
図4に示した台座の積載部を示す。インク収納部3の前
後で高さは同じである。他の符号は図1、図2と同義で
ある。
過程を以下に述べる。インク収納部のインクが減るに従
いインク収納部の容積が減少するのに伴い、インク収納
部3の上面301は下がりインク導出部4の基材401
の裏面403に突き当っているインク収納部3の上面3
01に接着で配設されている補強板5aの前部は、イン
ク導出部4の接合部404の上面404aに当接する。
合部404の上面404aに当接している補強板5aの
前部を支点とした補強板5aにより、インク収納部3の
下面302は上に引っ張られて引き上げられ、インク収
納部3下面302に接着で配設されている補強板5bの
前部はインク導出部4の接合部404の下面404bに
当接する。
後部は密着した状態になる。この時インク収納部の上
面、下面の補強板5a、5bと接着している部分は動き
が規制されているため皺にならず密着した状態となる。
圧状態になっているため補強板5a、5bと接着されて
いないインク収納部の前部の上面、下面は湾曲した状態
で密着する。又補強板5a、5bの前部も、インク導出
部4の接合部404を挟んでインク収納部の前部の変形
に追従して、湾曲した状態になる。この時、インク収納
部は上面301と下面302に接着で配設された腰の強
さが同じ補強板5a、5bにより接合部を支点として水
平に持ち上げられた図5の(b)に示される状態にな
り、インク残留量を最少にすることが可能となる。
る。図6の(a)はインク収納部の上面用の補強板の他
の一例の概略斜視図である。図6の(b)はインク収納
部の下面用の補強板の他の一例の概略斜視図である。
板を示し、8bはインク収納部の下面用の補強板を示
す。8a1はインク収納部の上面と接合する部分を示
し、8b1はインク収納部の下面と接合する部分を示
す。8a1、8b1は共に平面となっている。8a2は
インクが減少し、インク収納部の容積が減少した時にイ
ンク導出部の接合部の上面と接する部分を示し、8b2
はインクが減少し、インク収納部の容積が減少した時に
インク導出部の接合部の下面と接する部分を示す。8a
3、8b3は折り曲げ部を示す。8a4、8a5は補強
板8aの短辺を示し、8b4、8b5は補強板8bの短
辺を示す。本図で示される補強板8a、8bは形が異な
る他は全て、図2、図3で示される補強板5aと同じで
あり、インク導出部に突き当て、インク収納部の上面、
下面に同じ方法で配設することが可能である。
ンク型に折り曲げて作ることができ、折り曲げ部8a
3、8b3の角度、長さは、インク導出部の接合部の大
きさ、形状により変えることが可能である。
す補強板に変えた概略断面図である。図7の(a)は使
用前の状態を示す概略断面図である。図7の(b)は使
用後の状態を示す概略断面図を示す。図中の符号は図
1、図2、図6と同義である。
わった状態で、補強板の折り曲げ部8a3、8b3(図
6参照)により、インク導出部の接合部の厚さを回避出
来るため、上面301に接合されている補強板8aと、
下面302に接合されている補強板8bとにより、イン
ク収納部3内面が全面に渡り密着可能となり更にインク
残留量を減らすことが可能となる。又、補強板8a、8
bにより図5の(b)と同じ様に水平に浮いた状態とな
る。
位置は図5に示す補強板5a、5bと同じである。又、
接着手段を配設する大きさ、補強板8a、8bの大きさ
も図5に示す補強板5a、5bと同じである。
設したインク容器の概略図である。図8の(a)はイン
ク収納部の内部に棒状部材を配設したインク容器の概略
斜視図である。図8の(b)は、図8の(a)のC−
C′に沿った概略断面図である。図中、9はインク収納
部3の内面302aに配設された棒状部材を示す。その
他の符号は図2と同義である。
少してインク収納部の容積が減るのに伴い、インク収納
部が不均一に変形することで皺が発生しても、棒に沿っ
てインクは流れ、皺の間にインクが貯まらないため、イ
ンク残留量を減らすことが可能である。
の内面302aに配設する手段として特に限定はなく、
例えば接着剤、両面接着テープ等で配設しても良いし、
インク導出部4の接合部404に直接に取り付けてもか
まわない。棒状部材9はインク収納部3長辺のシール部
304に平行に、且つインクが無くなりインク収納部の
容積が減少したとき、インク導出部の接合部に設けられ
たインク導入口の近傍に来る様に配設することが好まし
い。
あり、好ましくは1.0〜1.5mmである。0.8m
m未満の場合は、棒状部材の材質によっては棒状部材の
強度が保てずインク収納部の皺と一緒に変形してしまい
インク棒状部材に沿って流れなくなり好ましくなく、
2.0mmを越えた場合は、棒状部材の近傍のインク収
納部が潰れにくくなり、インクが残り好ましくない。
尚、棒状部材の直径はMitutoyo製 デジマチッ
クキャリパCD−15を用い測定した値である。
部の内部の長さに対して80〜100%が好ましい。8
0%未満の場合は、棒状部材が届かない部分に出来たイ
ンク収納部の皺に残るインクを取り出せなくなりインク
残留量が増え好ましくない。100%を越えた場合は、
シールが不完全なる危険があり好ましくない。又、配設
される数は1〜3本が好ましい。
している各部材に付き述べる。補強板に使用する材料
は、腰の強さが規定範囲にあれば特に限定はなく、例え
ばダンボール、プラスチックのプレート等が挙げられ
る。
としては、例えば特開昭62−121062号に記載さ
れている如き、アルミ箔ラミネート高分子フィルムを使
用した多層材料、特開平7−323559号に記載され
ている如き、シリカ蒸着フィルムを使用した多層材料、
特開平10−52924号に記載されている如き、イン
クと接触する面に樹脂に含まれる脂肪酸の量が10〜1
00ppmである樹脂を使用した多層材料、特願200
1−6247に記載されている如き、インクと接触する
面に樹脂に含まれる脂肪酸の量が10ppm以下である
樹脂を使用した多層材料、特願2000−47595に
記載されている如き無機蒸着層を有する多層材料が挙げ
られる。
器を作る手順としては例えば、1)長方形の2枚の多層
熱可塑性フィルムを重ね合わせ、両長辺を熱溶着又は接
着剤で接着しインク収納部となる筒状物を作る。2)筒
状物の開放口の一方に、インク導出部の基材に取り付け
られている接合部を挿入し、熱溶着又は接着剤で接着す
ることで、片方が開いた状態のインク収納部となる。
3)インク収納部の上面と下面に補強板の一方の短辺を
インク導出部の裏面に付き当てた状態で接着する。4)
補強板を取り付けた後、インク導出部の他の開放口から
減圧条件下でインクを充填する。5)インクを充填した
後、開放口を熱溶着又は接着剤により密封することによ
りインク収納部にインクを充填したインク容器が製造さ
れる。
えば長方形の1枚の前記多層熱可塑性フィルムの長手中
央から半折し、両長辺を重ね合わせ熱溶着又は接着剤で
接着し筒状とした後、上述の方法で作る方法が挙げられ
る。これらの方法で一番作りやすい方法を適宜選択して
作ることが可能である。
に限定はないが、コスト面、作り易さの面から熱可塑性
樹脂を使用するのが最も好ましい。製造方法もごく一般
的な「実用プラスチック成形加工便覧」(全日本プラス
チック成形工業連合会編)に記載されている如き射出成
形方法で製造することが出来る。使用する熱可塑性樹脂
としては射出成形が出来れば特に限定はなく、例えばポ
リエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、ポリプロピレン等一般の樹脂が
使用出来る。インク導出部の形状としては特に限定はな
く、インクジェット記録装置の方式により適宜変更する
ことが可能である。
は特に限定は無いが、使用後のリサイクルを考慮しイン
クカートリッジの材質又はインク導出部の材質に合わせ
ることが好ましい。
の面から紙製であることが好ましく、「最新紙加工便
覧」(株式会社テックタイムス)に記載されている如き
一般的な板紙である白板紙又は段ボールを使用して作る
ことが可能である。板紙としては坪量300〜700g
/m2が好ましく、より好ましくは400〜600g/
m2である。300g/m2未満では取り扱い及び輸送に
耐える強度を保つ事が出来ないし、700g/m2を越
えた場合は、インクカートリッジを製造するときの作業
性が悪く、且つ過剰品質になり環境負荷が増加し好まし
くない。厚さは260〜1140μmが好ましく、より
好ましくは480〜920μmであり、260μm未満
では取り扱い及び輸送に耐える強度を保つ事が出来なく
なり、1140μmを越えた場合は過剰包装となり環境
負荷が大きくなり好ましくない。
社テックタイムスに記載されている如き一般的なAフル
ート〜Eフルートの両面段ボール、複両面段ボールが好
ましく使用されるが特に限定は無い。インク容器の大き
さに従い適宜選択することが出来る。
いが例えばJISZ1507に記載されている如き形式
で合っても良いし、「最新紙加工便覧」(株式会社テッ
クタイムス P821〜824)に記載されている如き
形式であっても良い。
には、中のインクを識別するための表示がされており、
表示方法としてはカートリッジ本体の表面に直接印刷で
表示しても良いし、識別するための表示が施されたラベ
ルを貼着する方式であっても良い。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 〈インク容器の作製〉 (インク導出部の作製)図2に示されるインク導出部を
高密度ポリエチレン(HDPE)を使用し、「プラスチ
ック加工技術ハンドブック」(高分子学会編 日刊工業
新聞社 P427〜647)に記載されている一般的な
射出成形法で作製した。
厚さを変えて表1に示す各腰の強さの材料を準備し、図
2に示される各補強板を作製し、101〜107とし
た。尚、補強板の大きさとしては、インク収納部の横の
幅に対して85%、縦の長さに対して95%とした。
接合する側に、補強板の幅に対して60%、長さに対し
て60%の大きさの両面接着テープを使用し、補強板の
幅の中心と両面接着テープの幅の中心を合わせ、後部端
辺から補強板の長さ方向に貼着した。
層材料として、延伸ナイロン(ONy)15μm/アル
ミナ蒸着ポリエステル(PET)12μm/線状低密度
ポリエチレン(LLDPE)80μmを使用した。アル
ミナ蒸着PET12μmとしては東洋メタライジング
(株)製のバリアロックス1031HG−Cを使用し
た。LLDPEとしてはメタロセン触媒を用いて作られ
た住友化学(株)製線状低密度ポリエチレンFV202
を使用した。
した2枚の上記多層材料を重ね合わせ、両長辺を熱溶着
方式で接着し筒状とした。
の開放部にインク導出部の接合部を挿入し、熱溶着方式
にて取り付けインク容器を作製した。作製したインク容
器のインク収納部の上面、下面に各補強板101〜10
7を接合し、図3に示される各インク容器101〜10
7を作製した。
インク容器101〜107へ、インク収納部の一方の開
放部からインク500mlを減圧条件下で充填し、充填
後、開放部を熱溶着方式で接合し、インクを充填した各
インク容器101〜107を作製した。 (カートリッジ本体の作製)坪量450g/m2、厚さ
590μmの板紙を使用し図1に示される型のカートリ
ッジ本体を作製した。 (台座の作製)E段の段ボールを使用し図4の(a)で
示される型を作製した。高さは接合部の下面の高さに対
して90%になるようにした。 〈試料の作製〉作製したインクを充填した各インク容器
101〜107を、台座に載置し、カートリッジ本体に
収納し、試料101〜107を作製し、表1に示す。
尚、各試料101〜107は2組作製した。
107をInternational Safe Tr
ansist Association(ISTA)−
1Aに記載の落下試験方法、振動試験方法に従い落下試
験、振動試験を行った後、カートリッジからインク容器
を取り出し、インク導出部の接合部からのインク漏れの
有無とインク収納部からのインク漏れの有無を目視で確
認した結果を表1に示す。
らのインク漏れを目視で確認した結果を示し、振動試験
ではインク収納部からのインク漏れの有無を目視で確認
した結果を示す。
カ(株)製インクジェット記録装置LF−900に装着
し、記録をし続け、記録が出来なくなった時のインク残
留量の結果を表1に示す。尚、インク残留量の結果はイ
ンク残留量(%)を次の式から求め、インク残留量が5
%以内を○とし、5%以上を×とした。
ク収納部の容積×100
た。 実施例2 実施例1で作製した試料105を作製するとき、表2に
示すインク収納部に対する補強板の長さを変えた以外
は、全て同じ条件で試料201〜204を作製した。
験、振動試験を行いインク漏れ、コニカ(株)製インク
ジェット記録装置1044SDを用いたインク残留量試
験を行い、結果を表2に示す。
た。 実施例3 実施例1で作製した試料105を作製するとき、表3に
示すインク収納部に対する補強板の幅を変えた以外は、
全て同じ条件で試料301〜305を作製した。
験、振動試験を行いインク漏れ、コニカ(株)製インク
ジェット記録装置LF−900を用いたインク残留量試
験を行い、結果を表3に示す。
た。 実施例4 実施例1で作製した試料105を作製するとき、表4に
示すインク収納部に対する補強板の配設状態を変えた以
外は、全て同じ条件で試料401〜407を作製した。
験、振動試験を行いインク漏れ、コニカ(株)製インク
ジェット記録装置LF−900を用いたインク残留量試
験を行い、結果を表4に示す。
本発明の補強板をインク導出部に付き当てて配設するこ
とで、インク導出部の接合部及びインク収納部からのイ
ンク漏れ防止及びインク残留量の減少に有効であること
が確認された。
を使用しないで表3に示す直径を変えた棒状部材をイン
ク収納部に配設した以外は、全て同じ条件で各試料50
1〜506を作製した。尚、棒状部材は、両面接着テー
プでインク収納部の長さ方向と平行に、インクが無くな
りインク収納部の容積が減少したとき、インク導出部の
接合部に設けられたインク導入口の近傍になるようにイ
ンク収納部の下面に配設した。棒状部材の長さは、イン
ク収納部の長さに対して96%とした。
5に示す。
た。
層材料を用い、インク残留量も少ないインク収納部とイ
ンク導出部を有するインク容器を収納した取り扱いが容
易なインクカートリッジを提供することができ、インク
カートリッジの輸送時の取り扱いが容易になり、インク
収納部に使用する多層材料の選択の幅が広がった。又、
インク残留量が少なくなり、印刷枚数も上がりコスト低
減も可能となった。
るインク容器の一例を示す概略分解斜視図である。
る。
った概略断面図である。
った概略断面図である。
えた概略断面図である。
ク容器の概略図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 インク導出部とインク収納部とを有する
インク容器を収納したインクカートリッジにおいて、前
記インク収納部の上面及び下面に、各々腰の強さが1.
0×10-4Nm2〜1.0×10-2Nm2の補強部材を配
設したことを特徴とするインクカートリッジ。 - 【請求項2】 前記各補強部材の一方の端がインク導出
部に突き当て、配設されていることを特徴とする請求項
1に記載のインクカートリッジ。 - 【請求項3】 前記各補強部材の大きさがインク収納部
の上面と下面の長さに対して88〜96%、幅に対して
80〜100%の大きさであることを特徴とする請求項
1又は2に記載のインクカートリッジ。 - 【請求項4】 インク導出部とインク収納部とを有する
インク容器を収納したインクカートリッジにおいて、前
記インク収納部の内面に直径が0.8〜2.0mm、長
さが前記インク収納部の長さに対して80%以上である
棒状部材を配設したことを特徴とするインクカートリッ
ジ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8651641B2 (en) | 2011-12-21 | 2014-02-18 | Seiko Epson Corporation | Liquid container |
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-
2001
- 2001-11-07 JP JP2001341694A patent/JP4061887B2/ja not_active Expired - Fee Related
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