JP2003145259A - 軽金属射出成形機の逆流防止装置 - Google Patents

軽金属射出成形機の逆流防止装置

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JP2003145259A
JP2003145259A JP2001348664A JP2001348664A JP2003145259A JP 2003145259 A JP2003145259 A JP 2003145259A JP 2001348664 A JP2001348664 A JP 2001348664A JP 2001348664 A JP2001348664 A JP 2001348664A JP 2003145259 A JP2003145259 A JP 2003145259A
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screw
backflow prevention
light metal
screw head
prevention ring
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JP2001348664A
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Yasuhiko Sawada
靖彦 澤田
Shinichi Ueki
紳一 植木
Shinichi Okimoto
晋一 沖本
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Japan Steel Works Ltd
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Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】摩耗あるいは欠損の問題が小さく、長期にわた
って軽金属製成形品を得ることができる軽金属射出成形
機の逆流防止装置を提供する。 【解決手段】押金(20)とスクリュヘッド(10)と
の間に逆流防止リング(30)を設ける。逆流防止リン
グ(30)は、スクリュヘッド(10)の軸部(11)
との間に第1の湯路(13)が確保された状態で、その
先端面(34)がスクリュヘッド(10)の後端面(1
6)に接する位置と、その後端のシート面(31)が押
金(20)の先端のシート座(21)に着座する位置と
に移動可能である。そして、逆流防止リング(30)の
先端部には、半径方向に複数個の透孔(35、35、
…)を形成する。これらの透孔(35、35、…)の一
方は、第1の湯路(13)に、そして他方は前室(2)
に連通した第2の湯路(33)に開口させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱シリンダと、
この加熱シリンダ内に回転方向と軸方向とに駆動可能に
設けられているスクリュとからなり、前記スクリュの先
端部に設けられているスクリュヘッドと、前記スクリュ
の先端部の押金部材との間に逆流防止リングが設けられ
ている軽金属射出成形機の逆流防止装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】軽金属材料の成形に使用されるインライ
ンスクリュ式射出成形機は、加熱シリンダと、このシリ
ンダ内で回転および軸方向に駆動されるスクリュとから
構成されている。このような加熱シリンダと、スクリュ
とからなる軽金属射出成形機の逆流防止装置は、例えば
特開2000−190364号公報により提案され、同
公報の図2に従来例が示されている。この従来例と同じ
タイプの、本願発明の従来例が、本願の明細書に添付さ
れた図3に示されている。この図3に示されているよう
に、従来の逆流防止装置は、スクリュ50の先端部に取
り付けられているスクリュヘッド55、スクリュ50の
先端部の押金60、スクリュヘッド55と押金60との
間に軸方向に移動可能に設けられている逆流防止リング
65等から構成されている。逆流防止リング65は、そ
の外周面は加熱シリンダ40の内周面に密に接して軸方
向に移動可能になっている。すなわち、逆流防止リング
65の外周面と加熱シリンダ40の内周面との隙間から
溶融軽金属材料がスクリュ50の方へ逆流するのを抑え
るために、逆流防止リング65の外径は円滑な軸方向の
摺動が可能な範囲で最大径に設定されている。したがっ
て、スクリュ50が回転駆動されるとき、逆流防止リン
グ65は回転しない「非供回り」となっている。また、
その内周面とスクリュヘッド55の軸部57の外周面と
の間には所定の間隔58がある。この間隔58が溶融軽
金属材料の湯路となっている。
【0003】このように構成されている逆流防止リング
65の後端面は、射出・保圧時に押金60のシート座6
1に着座するシート面66となっている。また、先端部
には、スクリュヘッド55の後端面56に接しても、溶
融軽金属材料の流路を確保するための複数個の凹部6
7、67、…が形成されている。したがって、加熱シリ
ンダ40の外周部に設けられている加熱ヒータにより加
熱シリンダ40の内部を加熱し、スクリュ50を回転駆
動しながら軽金属材料を加熱シリンダ40に供給する
と、供給された軽金属材料は加熱ヒータから加えられる
熱と、スクリュ50の回転駆動による摩擦作用、剪断作
用等により生じる熱とにより、スクリュ50の計量部に
おいて混練・溶融される。このとき、逆流防止リング6
5の後端のシート面66が押金60のシート座61から
離間し、先端面68はスクリュヘッド55の後端面56
に当接する。溶融軽金属材料は、押金60のシート座6
1と逆流防止リング65のシート面66との間、スクリ
ュヘッド55の軸部57の外周面と逆流防止リング65
の内周面との間58および複数個の凹部67、67、…
を通って、前方の前室41に貯えられる。スクリュ50
は、貯えられる溶融軽金属材料の圧力あるいはスクリュ
50を後方へ引くサックバックにより後退する。
【0004】所定量計量されたら、スクリュ50を軸方
向すなわち射出方向に駆動する。逆流防止リング65の
シート面66が押金60のシート座61に着座し、溶融
軽金属材料のスクリュ50側への逆流が防止され、計量
された溶融軽金属材料は金型のキャビティに射出され、
そして保圧される。冷却固化を待って金型を開くと、キ
ャビティの形状をした軽金属成形品が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、逆流防
止リング65の外径は、円滑な摺動が可能な範囲で最大
径に設定されているので、逆流防止リング65は「非供
回り」となっている。そして、計量時には逆流防止リン
グ65の先端面68は、スクリュヘッド55の後端面5
6に接している。したがって、計量時には逆流防止リン
グ65の先端面58とスクリュヘッド55の後端面56
は、面圧を受けて摺動することになる。ところで、逆流
防止リング65の先端面58には、複数個の凹部67、
67、…が形成されているので、先端面68の面積は、
図3の(b)に示されているように、とびとびになっ
て、スクリュヘッド55の後端面56に接する面積は、
それだけ狭くなっている。すなわち、受圧面積が狭くな
っている。したがって、単面積当たりに発生する面圧が
高くなっている。面圧が高くなると、逆流防止リング6
5の先端面68、68、…とスクリュヘッド55の後端
面56に摩耗が発生する。摩耗が大きくなると、逆流防
止リング65の作動不良の原因になり、また摩耗により
欠損することもあり得る。欠損した破片が金型内へ射出
されると、金型が損傷することもある。本発明は、上記
したような従来の逆流防止装置の欠点を解消した金属射
出成形機の逆流防止装置を提供することを目的とし、具
体的には摩耗あるいは欠損の問題が小さく、長期にわた
って軽金属製成形品を得ることができる軽金属射出成形
機の逆流防止装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ス
クリュヘッドの後端面に接する、逆流防止リングの面積
を広くすることにより達成される。すなわち、請求項1
に記載の発明は、上記目的を達成するために、加熱シリ
ンダと、この加熱シリンダ内に回転方向と軸方向とに駆
動可能に設けられているスクリュとからなり、前記スク
リュの先端部に設けられているスクリュヘッドと、前記
スクリュの先端部の押金部材との間に逆流防止リングが
設けられている軽金属射出成形機において、前記逆流防
止リングは、前記スクリュヘッドの軸部との間に湯路が
確保された状態で、その先端面が前記スクリュヘッドの
後端面に接する位置と、その後端面が前記押金部材の先
端面に着座する位置とに移動可能であり、前記逆流防止
リングの先端部には、半径方向に複数個の透孔が形成さ
れ、これらの透孔の一方は前記湯路に、そして他方は前
記加熱シリンダの、計量された溶融軽金属材料が蓄積さ
れる前室側に開口した開口部にそれぞれ連通しているよ
うに構成される。請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の透孔が、湯路から開口部に向かって傾斜している
ように構成される。
【0007】
【実施の形態】以下、図1、2により本発明の実施の形
態を説明する。図1の(a)は計量時の逆流防止リング
30の位置を示す断面図で、その(b)、(c)は、図
1の(a)において、それぞれ矢視bーb、cーcで見
た断面図であるが、これらの図に示されているように、
本実施の形態に係わる軽金属射出成形機は、加熱シリン
ダ1と、この加熱シリンダ1の内部に回転方向と軸方向
とに駆動可能に設けられているスクリュ5とから構成さ
れている。そして、逆流防止装置は、概略的にはスクリ
ュ5の先端部に螺合されているスクリュヘッド10、ス
クリュ5の先端部とスクリュヘッド10との間に挟設さ
れている押金20、スクリュヘッド10と押金20との
間で軸方向に移動自在に遊嵌されている逆流防止リング
30等から構成されている。
【0008】加熱シリンダ1の先端部すなわち図1の
(a)において左方には、金型と当接するために内径と
外径が共に縮小された射出ノズルが設けられ、その後方
が計量される溶融軽金属材料が蓄積される前室2とな
り、スクリュヘッド10の後方が計量部3となってい
る。計量部3に対応したスクリュ5には、従来周知のよ
うに螺旋状のフライト6が設けられている。また、加熱
シリンダ1の後方端部には、スクリュ5を駆動する駆動
装置が設けられ、加熱シリンダ1と射出ノズルの外周部
には、個々に発熱温度が制御される加熱用のヒータが装
着されているが、これらは図1の(a)には示されてい
ない。なお、スクリュ5は軸方向に移動するので、前室
2も計量部3も正確には移動することになる。
【0009】スクリュヘッド10は、本実施の形態では
軸部11とヘッド部12とから一体的に形成されてい
る。軸部11は、軸方向に所定の長さを有し、その径は
逆流防止リング30の内径よりも小さ。したがって、軸
部11の外周面と逆流防止リング30の内周面との間
に、環状の第1の湯路13が構成される。軸部11の後
端部の縮経部にはネジが形成され、このネジをスクリュ
5の先端部に螺合することにより、スクリュヘッド10
がスクリュ5に取り付けられている。ヘッド部12は、
前方に向かって縮経されたテーパ部14と、加熱シリン
ダ1の内径よりも小径の胴部15とからなり、胴部15
の後端面16は軸部11から半径外方へ広がった面を構
成し、この後端面16に計量時に逆流防止リング30の
先端面34が当接するようになっている。
【0010】押金20は、短い筒状を呈している。この
押金20の外径は、加熱シリンダ1の内径より小さい。
したがって、加熱シリンダ1の内周面と、押金20の外
周面との間には、組み立てたとき環状の隙間22が生
じ、スクリュ5で押し出される溶融軽金属材料はこの隙
間22を通って加熱シリンダ1の前方の前室2に蓄積さ
れることになる。また、押金20の内径は、スクリュヘ
ッド10の軸部11の小径部より僅かに大きく、組み立
て時にスクリュヘッド10の小径部が通されるようにな
っている。この押金20の前方端面は、逆流防止リング
30の後方のシート面31がシール時に着座するシート
座21となっている。
【0011】逆流防止リング30は、筒状体から構成さ
れている。逆流防止リング20の外径は、加熱シリンダ
1の内径より小さいが、加熱シリンダ1の内周面と円滑
な摺動が可能な最小限の隙間を有する寸法に選定されて
いる。また、逆流防止リング30の内径は、スクリュヘ
ッド10の軸部11の直径よりかなり大きく、軸方向の
垂直な断面において、逆流防止リング30の内周面とス
クリュヘッド10の軸部11の外周面との間に溶融軽金
属材料の円滑な通過を許容するに充分な環状の第1の湯
路13を構成するような大きさに選定されている。
【0012】このように構成されている逆流防止リング
30の後端面は、射出あるいは保圧時に押金20のシー
ト座21に着座するシート面31となっている。また、
前方部分は、その外経が加熱シリンダ1の内径よりも小
さい縮経部32となっている。この縮経部32の外周面
と、加熱シリンダ1の内周面とにより、加熱シリンダ1
の前室2に連通した、環状の第2の湯路33が構成され
ている。そして、本実施の形態によると、逆流防止リン
グ30の先端部には、図1の(b)、(c)に示されて
いるように、そのリング状の先端面34を残して、半径
方向に複数個の透孔35、35、…が開けられている。
これらの透孔35、35、…は、第1の湯路13と第2
の湯路33とに開口している。したがって、計量時に
は、溶融軽金属材料は第1の湯路13、複数個の透孔3
5、35、…および第2の湯路33を通って前室2の方
へ流れることになる。
【0013】次に、上記逆流防止装置を備えた軽金属射
出成形機による成形例について説明する。加熱シリンダ
1の後方に取り付けられている、図示されない軽金属材
料ホッパに、粒状、薄片、破砕小片等の形状をしたマグ
ネシウム、アルミニウム、亜鉛、錫等の純金属あるいは
これらの合金を入れる。また、加熱シリンダ1、射出ノ
ズル等を加熱ヒータで所定温度に加熱する。
【0014】そして、スクリュ5を駆動装置の例えば油
圧モータで回転駆動する。そうすると、軽金属材料ホッ
パから供給される軽金属材料は、スクリュ5により撹拌
されながら螺旋状のフライト6とフライト6の間の溝の
中を加熱シリンダ1の前方へ送られる。送られる過程
で、ヒータから加えられる熱と、スクリュ5の回転駆動
による摩擦力、剪断力等により生じる熱とにより溶融さ
れる。逆流防止リング30は、溶融された軽金属材料に
より前方に押され、逆流防止リング30のシート面31
は、押金20のシート座21から離間する。そして、そ
の先端面34がスクリュヘッド10の後端面16に当接
する。溶融された軽金属材料は、加熱シリンダ1の内周
面と、押金20の外周面との間の環状の隙間22、スク
リュヘッド10の軸部11の外周面と逆流防止リング3
0の内周面との間の環状の第1の湯路13、複数個の透
孔35、35、…および環状の第2の湯路33を通って
加熱シリンダ1の前方へ搬送され、そして前室2に蓄積
される。
【0015】このとき、スクリュ5は、加熱シリンダ1
の前端部へ搬送される溶融軽金属材の圧力により後退す
る。あるいは、図示されていないスクリュ駆動用の油圧
シリンダのロッド側に低圧の作動油を供給してスクリュ
5の後退する力を補助する。図示しない位置センサがス
クリュ5が所定量後退したことを検知すると、スクリュ
5の回転を停止して計量を終わる。このようにして計量
するとき、スクリュ5は回転駆動されるが、逆流防止リ
ング30は回転しないので、スクリュヘッド10の後端
面16と逆流防止リング30の先端面34との間には、
面圧を受けて摺動的摩擦が生じている。ところで、本実
施の形態によると、逆流防止リング30の先端面34に
は、従来のように凹部が形成されていないので、接触面
積は広くなっている。したがって、単位面積当たりの面
圧は小さくなり、スクリュヘッド10の後端面16ある
いは逆流防止リング30の先端面34の摩耗が抑えられ
る。また、凹部が設けられていると、凹部の縁等が欠損
する確率も高くなるが、従来のように凹部がないので、
摩耗量が小さくなると同時に欠損の問題も小さくなって
いる。
【0016】所定量計量したら、スクリュ駆動用の例え
ば油圧シリンダのヘッド側に高圧の作動油を供給する。
そうすると、スクリュ5は前方へ駆動され、加熱シリン
ダ1の前室2に蓄積された溶融軽金属材料は、従来周知
のように射出ノズルを通って図示しない金型のキャビテ
ィに射出される。
【0017】この射出工程におけるスクリュ5の前進速
度は、低速から高速そして低速と制御され、加熱シリン
ダ1の先端部の溶融金属材料の圧力は、成形品によって
は速度と圧力との関係は連動しないこともあるが、低圧
から高圧そして低圧と変化する。このため、加熱シリン
ダ1の前室2内に蓄積された溶融軽金属材料の一部は、
加熱シリンダ1の計量部3の方へ逆流しようとするが、
前述した逆流防止装置により逆流が阻止される。すなわ
ち、計量部3の方へ逆流しようとする溶融軽金属材料が
逆流防止リング30に作用し、逆流防止リング30を図
1の(a)において右方へ押す。そうすると、逆流防止
リング30のシート面31が、押金20のシート座21
に着座する。これにより、逆流が阻止され、計量された
全量が射出される。
【0018】冷却固化を待って、金型を開き軽金属成形
品を取り出す。以下同様にして成形する。
【0019】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
となく色々な形で実施できる。例えば、上記実施の形態
では、押金20が別体としてスクリュ5の先端部に設け
られているが、スクリュと一体的に形成できる。また、
複数個の透孔35、35、…は、図2に示されているよ
うに、後端部から先端部に向かって半径外方に傾斜した
テーパ孔35’、35’、…でも実施できる。このよう
に実施すると、溶融軽金属材料の流れ抵抗が小さくな
る。また、逆流防止リング30’の先端面34’を広く
し、面圧をさらに下げることもできる。先端面が34’
が、図2に示されているように広くなると、射出開始時
に先端面34’がスクリュヘッド10の後端面16から
離間すると、溶融軽金属材料が離間した隙間に流入し、
先端面34’を後方へ押すので、逆流防止リング30の
シート面31が押金20のシート座21に早期に着座す
るようにもなる。なお、図2に関しては、主要な構成要
素に、図1に示されている要素と同じ参照数字あるいは
同じ参照数字にダッシュ「’」を付けて重複説明はされ
ていない。
【0020】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よると、逆流防止リングは、スクリュヘッドの軸部との
間に湯路が確保された状態で、その先端面がスクリュヘ
ッドの後端面に接する位置と、その後端面が押金部材の
先端面に着座する位置とに移動可能であり、前記逆流防
止リングの先端部には、半径方向に複数個の透孔が形成
され、これらの透孔の一方は前記湯路に、そして他方は
加熱シリンダの、計量された溶融軽金属材料が蓄積され
る前室側に開口した開口部にそれぞれ連通しているの
で、計量時には溶融軽金属材料の流れる通路が確保さ
れ、そして射出・保圧時には逆流が防止される。そし
て、本発明によると、スクリュヘッドの軸部の外周部に
構成されている湯路と前室側に開口した開口部とが複数
個の透孔により連通しているので、逆流防止リングの先
端面は面になっている。したがって、計量時にはスクリ
ュヘッドの後端面に面接触する。これにより、接触面積
は広くなり、計量時に逆流防止リングの先端面あるいは
スクリュヘッドの後端面が受ける単位面積当たりの面圧
は小さくなり、これらの面の摩耗が軽減される。したが
って、長期にわたって摩耗を抑えることができ、品質の
安定した軽金属製の成形品を得ることができる。また、
逆流防止装置の寿命が延び、高価な部品代を削減するこ
とができ、ランニングコストの低減に寄与できる。請求
項2に記載の発明によると、透孔が湯路から開口部に向
かって傾斜しているので、上記のような効果に加えて、
計量時の溶融軽金属材料の流れ抵抗が小さくなる効果が
さらに得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図で、その(a)
は逆流防止リングがスクリュヘッドに当接している状態
でその要部のみを示す断面図、その(b)、(c)は、
(a)においてそれぞれ矢印bーb、cーc方向から見
た断面図である。
【図2】 本発明の他の実施の形態の要部の一部を示す
断面図である。
【図3】 従来の逆流防止リングを示す図で、その
(a)は逆流防止リングがスクリュヘッドに当接してい
る状態で示す断面図、その(b)は(a)において矢視
b−b方向に見た断面図である。
【符号の説明】
1 加熱シリンダ 2 前室
5 スクリュ 10 スクリ
ュヘッド 16 後端面 20 押金 21 シート座 30 逆流
防止リング 31 シート面 35、35’ 透孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖本 晋一 広島県広島市安芸区船越南一丁目6番1号 株式会社日本製鋼所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱シリンダと、この加熱シリンダ内に
    回転方向と軸方向とに駆動可能に設けられているスクリ
    ュとからなり、前記スクリュの先端部に設けられている
    スクリュヘッドと、前記スクリュの先端部の押金部材と
    の間に逆流防止リングが設けられている軽金属射出成形
    機において、 前記逆流防止リングは、前記スクリュヘッドの軸部との
    間に湯路が確保された状態で、その先端面が前記スクリ
    ュヘッドの後端面に接する位置と、その後端面が前記押
    金部材の先端面に着座する位置とに移動可能であり、 前記逆流防止リングの先端部には、半径方向に複数個の
    透孔が形成され、これらの透孔の一方は前記湯路に、そ
    して他方は前記加熱シリンダの、計量された溶融軽金属
    材料が蓄積される前室側に開口した開口部にそれぞれ連
    通していることを特徴とする軽金属射出成形機の逆流防
    止装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の透孔が、湯路から開口部
    に向かって傾斜している軽金属射出成形機の逆流防止装
    置。
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