JPH07314510A - 射出成形機の逆流防止方法および逆流防止装置 - Google Patents
射出成形機の逆流防止方法および逆流防止装置Info
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- JPH07314510A JPH07314510A JP13491994A JP13491994A JPH07314510A JP H07314510 A JPH07314510 A JP H07314510A JP 13491994 A JP13491994 A JP 13491994A JP 13491994 A JP13491994 A JP 13491994A JP H07314510 A JPH07314510 A JP H07314510A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/47—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
- B29C45/50—Axially movable screw
- B29C45/52—Non-return devices
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピストンリングの外周面とシリンダの内周面
との隙間から、射出材料、特に低融点金属材料がスクリ
ューウ部の方へ逆流しない射出成形機の逆流防止装置を
提供する。 【構成】 スクリュー２の先端部に押金１１と、逆流防
止リング１５とを設ける。逆流防止リング１５のピスト
ンリング溝１８、１８にピストンリング２０、２０を装
着する。ピストンリング溝１８、１８には、シリンダ１
の内部１０に連通する３個の透孔１９、１９、１９を１
２０°間隔に明ける。
との隙間から、射出材料、特に低融点金属材料がスクリ
ューウ部の方へ逆流しない射出成形機の逆流防止装置を
提供する。 【構成】 スクリュー２の先端部に押金１１と、逆流防
止リング１５とを設ける。逆流防止リング１５のピスト
ンリング溝１８、１８にピストンリング２０、２０を装
着する。ピストンリング溝１８、１８には、シリンダ１
の内部１０に連通する３個の透孔１９、１９、１９を１
２０°間隔に明ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダと、該シリン
ダ内に設けられているスクリューとからなる射出成形機
を使用して、溶融材料を金型のキャビテイに射出し、そ
して保圧するとき、溶融材料がスクリュー部の方へ逆流
するのを防止する、射出成形機の逆流防止方法およびこ
の方法の実施に使用される射出成形機の逆流防止装置に
関するものである。
ダ内に設けられているスクリューとからなる射出成形機
を使用して、溶融材料を金型のキャビテイに射出し、そ
して保圧するとき、溶融材料がスクリュー部の方へ逆流
するのを防止する、射出成形機の逆流防止方法およびこ
の方法の実施に使用される射出成形機の逆流防止装置に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】射出成形機、例えばインラインスクリュ
ー式射出成形機は、文献名を挙げるまでもなく従来周知
で、シリンダと、このシリンダ内で回転および軸方向に
駆動されるスクリューとから構成されている。このよう
な射出成形機の逆流防止装置も従来周知で、概略的には
スクリューの先端部に取り付けられている逆流防止リン
グ、押金、スクリューヘッド等から構成されている。こ
の押金の先端部にはシート面が形成されている。また逆
流防止リングは、押金に対して軸方向に移動可能で、押
金側すなわち後端部には、押金のシート面に射出・保圧
時に当接する座が形成されている。したがって、スクリ
ューを回転駆動して材料を混練・溶融して蓄積するとき
は、逆流防止リングの座が押金のシート面から離間し、
溶融材料をスクリューの先端部に蓄積することができ
る。またスクリューを軸方向に駆動して金型のキャビテ
イに射出し、そして保圧するときは、逆流防止リングの
座が押金のシート面に当接して、溶融材料がスクリュー
部の方へ逆流することが防止される。また、このような
逆流防止リングの外周部に、ピストンリング溝が形成さ
れ、この溝にピストンリングが装着された逆流防止装置
が、例えば実開昭６１ー１９１２０３号により提案され
ている。
ー式射出成形機は、文献名を挙げるまでもなく従来周知
で、シリンダと、このシリンダ内で回転および軸方向に
駆動されるスクリューとから構成されている。このよう
な射出成形機の逆流防止装置も従来周知で、概略的には
スクリューの先端部に取り付けられている逆流防止リン
グ、押金、スクリューヘッド等から構成されている。こ
の押金の先端部にはシート面が形成されている。また逆
流防止リングは、押金に対して軸方向に移動可能で、押
金側すなわち後端部には、押金のシート面に射出・保圧
時に当接する座が形成されている。したがって、スクリ
ューを回転駆動して材料を混練・溶融して蓄積するとき
は、逆流防止リングの座が押金のシート面から離間し、
溶融材料をスクリューの先端部に蓄積することができ
る。またスクリューを軸方向に駆動して金型のキャビテ
イに射出し、そして保圧するときは、逆流防止リングの
座が押金のシート面に当接して、溶融材料がスクリュー
部の方へ逆流することが防止される。また、このような
逆流防止リングの外周部に、ピストンリング溝が形成さ
れ、この溝にピストンリングが装着された逆流防止装置
が、例えば実開昭６１ー１９１２０３号により提案され
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の射出機に
よってもスクリューを軸方向に駆動して射出・保圧する
ときは逆流防止リングの座が押金のシート面に着座し
て、溶融材料がスクリュー部の方へ逆流することが防止
される。また、逆流防止リングの外周面と、シリンダの
内周面との間には隙間があるが、通常の樹脂材料は粘度
あるいは粘性も比較的大きいので、この隙間を通ってス
クリュー部の方へ逆流するようなことは少なく、実用上
格別問題はない。しかしながら、溶融粘度の低い材料を
射出し、そして保圧するときは、この隙間を通って多量
の溶融材料が逆流する。逆流すると、計量された量の溶
融材料が、金型のキャビテイに射出されないことにな
る。また保圧力も小さなものとなる。そうすると、設定
された成形条件が得られず、ヒケ、ボイド、ショートシ
ョット、ウエルドライン等の成形欠陥を生じる。
よってもスクリューを軸方向に駆動して射出・保圧する
ときは逆流防止リングの座が押金のシート面に着座し
て、溶融材料がスクリュー部の方へ逆流することが防止
される。また、逆流防止リングの外周面と、シリンダの
内周面との間には隙間があるが、通常の樹脂材料は粘度
あるいは粘性も比較的大きいので、この隙間を通ってス
クリュー部の方へ逆流するようなことは少なく、実用上
格別問題はない。しかしながら、溶融粘度の低い材料を
射出し、そして保圧するときは、この隙間を通って多量
の溶融材料が逆流する。逆流すると、計量された量の溶
融材料が、金型のキャビテイに射出されないことにな
る。また保圧力も小さなものとなる。そうすると、設定
された成形条件が得られず、ヒケ、ボイド、ショートシ
ョット、ウエルドライン等の成形欠陥を生じる。
【０００４】また、後者の従来例によると、逆流防止リ
ングの外周部にピストンリングが設けられているので、
初期の段階には、ある程度の逆流防止効果は期待でき
る。しかしながら、ピストンリングのバネ力は、繰り返
し疲労により弱くなり、また溶融材料の温度の影響を受
けても弱くなる。その結果、前述したような溶融粘度の
低い材料に対しては、逆流防止効果は次第に認められな
くなる。なお、前述したような逆流防止装置のピストン
リングは、一般には摩耗する交換部品として設けられて
いる。すなわちピストンリングが設けられていないと、
逆流防止リングがシリンダの内周面に直接接するので、
逆流防止リングが摩耗する。摩耗すると高価な逆流防止
リングを交換しなければならないが、ピストンリングを
設けておけば、安価なピストンリングのみの交換で済む
からである。以上のように、従来の射出成形機にも逆流
防止装置は設けられているが、溶融粘度の低い材料から
製品を成形するときは欠陥が生じることがある。したが
って、本発明は、溶融粘度の低い材料を射出するときで
も、ピストンリングの外周面とシリンダ内周面との隙間
からスクリュー部の方へ逆流しない射出成形機の逆流防
止方法およびこの方法の実施に使用される逆流防止装置
を提供することを目的としている。
ングの外周部にピストンリングが設けられているので、
初期の段階には、ある程度の逆流防止効果は期待でき
る。しかしながら、ピストンリングのバネ力は、繰り返
し疲労により弱くなり、また溶融材料の温度の影響を受
けても弱くなる。その結果、前述したような溶融粘度の
低い材料に対しては、逆流防止効果は次第に認められな
くなる。なお、前述したような逆流防止装置のピストン
リングは、一般には摩耗する交換部品として設けられて
いる。すなわちピストンリングが設けられていないと、
逆流防止リングがシリンダの内周面に直接接するので、
逆流防止リングが摩耗する。摩耗すると高価な逆流防止
リングを交換しなければならないが、ピストンリングを
設けておけば、安価なピストンリングのみの交換で済む
からである。以上のように、従来の射出成形機にも逆流
防止装置は設けられているが、溶融粘度の低い材料から
製品を成形するときは欠陥が生じることがある。したが
って、本発明は、溶融粘度の低い材料を射出するときで
も、ピストンリングの外周面とシリンダ内周面との隙間
からスクリュー部の方へ逆流しない射出成形機の逆流防
止方法およびこの方法の実施に使用される逆流防止装置
を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、シリンダと、該シリンダ内に設けられて
いるスクリューとからなり、前記スクリューの先端部に
は逆流防止リングが、そして該逆流防止リングの外周部
にはピストンリングが設けられている射出成形機を使用
して、溶融材料を金型のキャビテイに射出し、そして保
圧するとき、溶融材料の射出圧力あるいは保圧力で、前
記ピストンリングを広げて、その外周面をシリンダ内周
面に密接させるように構成される。請求項２記載の発明
は、シリンダと、該シリンダ内に設けられているスクリ
ューとを備え、前記スクリューの先端部には逆流防止リ
ングが設けられていると共に、前記逆流防止リングのピ
ストンリング溝にはピストンリングが装着されている射
出成形機の逆流防止装置であって、前記ピストンリング
溝には、径方向に貫通する複数個の透孔が設けられ、そ
して請求項３記載の発明は、請求項２記載のピストンリ
ングが、軸方向に所定の間隔をおいて複数個設けられて
いる。
成するために、シリンダと、該シリンダ内に設けられて
いるスクリューとからなり、前記スクリューの先端部に
は逆流防止リングが、そして該逆流防止リングの外周部
にはピストンリングが設けられている射出成形機を使用
して、溶融材料を金型のキャビテイに射出し、そして保
圧するとき、溶融材料の射出圧力あるいは保圧力で、前
記ピストンリングを広げて、その外周面をシリンダ内周
面に密接させるように構成される。請求項２記載の発明
は、シリンダと、該シリンダ内に設けられているスクリ
ューとを備え、前記スクリューの先端部には逆流防止リ
ングが設けられていると共に、前記逆流防止リングのピ
ストンリング溝にはピストンリングが装着されている射
出成形機の逆流防止装置であって、前記ピストンリング
溝には、径方向に貫通する複数個の透孔が設けられ、そ
して請求項３記載の発明は、請求項２記載のピストンリ
ングが、軸方向に所定の間隔をおいて複数個設けられて
いる。
【０００６】
【作用】従来周知のように、スクリューを回転駆動して
材料を溶融してシリンダの前方に蓄積する。次にスクリ
ューを軸方向に駆動して例えば金型のキャビテイに射出
し、そして保圧する。このときは、シリンダの内部の溶
融材料が複数個の透孔からピストンリング溝に達し、そ
してその圧力がピストンリングの内周面に作用する。そ
の結果、ピストンリングは半径外方に広がり、その外周
面はシリンダの内周面に密接あるいは密着して溶融材料
のスクリュー部への逆流が防止される。
材料を溶融してシリンダの前方に蓄積する。次にスクリ
ューを軸方向に駆動して例えば金型のキャビテイに射出
し、そして保圧する。このときは、シリンダの内部の溶
融材料が複数個の透孔からピストンリング溝に達し、そ
してその圧力がピストンリングの内周面に作用する。そ
の結果、ピストンリングは半径外方に広がり、その外周
面はシリンダの内周面に密接あるいは密着して溶融材料
のスクリュー部への逆流が防止される。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図１は本
実施例に係わる逆流防止リング１５を示す図で、図２は
射出機の先端部を示す断面図である。図２に示されてい
るように、本実施例に係わる射出機もシリンダ１を備え
ている。そしてこのシリンダ１の内部に回転および軸方
向に駆動自在にスクリュー２が設けられている。スクリ
ュー２の先端部には、軸方向にネジ孔３が形成されてい
る。スクリューヘッド４は、テーパ状に縮径しているヘ
ッド部５と、このヘッド部５の後方端部より小径の第１
軸部６と、この第１軸部６よりもさらに小径の第２軸部
７と、この第２軸部７の後方に形成されている雄ネジ８
とから構成されている。この雄ネジ８をスクリュー２の
先端部のネジ孔３に螺合することにより、スクリューヘ
ッド４は、スクリュー２の先端部に取り付けられる。
実施例に係わる逆流防止リング１５を示す図で、図２は
射出機の先端部を示す断面図である。図２に示されてい
るように、本実施例に係わる射出機もシリンダ１を備え
ている。そしてこのシリンダ１の内部に回転および軸方
向に駆動自在にスクリュー２が設けられている。スクリ
ュー２の先端部には、軸方向にネジ孔３が形成されてい
る。スクリューヘッド４は、テーパ状に縮径しているヘ
ッド部５と、このヘッド部５の後方端部より小径の第１
軸部６と、この第１軸部６よりもさらに小径の第２軸部
７と、この第２軸部７の後方に形成されている雄ネジ８
とから構成されている。この雄ネジ８をスクリュー２の
先端部のネジ孔３に螺合することにより、スクリューヘ
ッド４は、スクリュー２の先端部に取り付けられる。
【０００８】押金１１は、短い筒状を呈している。この
押金１１の外径は、シリンダ１の内径より小さい。した
がって、シリンダ１の内周面と、押金１１の外周面との
間には、組み立てたとき環状の隙間が生じ、スクリュー
２で押し出される溶融材料はこの隙間を通ってシリンダ
１の前方に蓄積されることになる。また押金１１の内径
は、スクリューヘッド４の第２軸部７より僅かに大き
く、スクリューヘッド４の第２軸部７が通されるように
なっている。押金１１の先端部すなわち逆流防止リング
１５側には、シート面１２が形成されている。このシー
ト面１２は、逆流防止リング１５側に向かってスクリュ
ー２の軸心に対して所定角度にテーパ状に縮径されてい
る。なお、図には示されていないが、シート面１２が軸
に対して直角になった押金１１でも同様に実施できる。
押金１１の外径は、シリンダ１の内径より小さい。した
がって、シリンダ１の内周面と、押金１１の外周面との
間には、組み立てたとき環状の隙間が生じ、スクリュー
２で押し出される溶融材料はこの隙間を通ってシリンダ
１の前方に蓄積されることになる。また押金１１の内径
は、スクリューヘッド４の第２軸部７より僅かに大き
く、スクリューヘッド４の第２軸部７が通されるように
なっている。押金１１の先端部すなわち逆流防止リング
１５側には、シート面１２が形成されている。このシー
ト面１２は、逆流防止リング１５側に向かってスクリュ
ー２の軸心に対して所定角度にテーパ状に縮径されてい
る。なお、図には示されていないが、シート面１２が軸
に対して直角になった押金１１でも同様に実施できる。
【０００９】逆流防止リング１５も筒状体から構成され
ている。逆流防止リング１５の外径は、シリンダ１の内
径より小さく、シリンダ１の内周面と逆流防止リング１
５の外周面との間には多少の隙間がある。また、逆流防
止リング１５の内径は、スクリューヘッド４の第１軸部
６の径よりかなり大きく、後述するように組み立てたと
きスクリューヘッド４の第１軸部６の外周面と、逆流防
止リング１５の内周面との間には、比較的大きなリング
状の通路１０が出来る。したがって、溶融材料はこの通
路１０を通ってシリンダ１の前方に蓄積され、また射出
・保圧時には後述するように、この通路１０内の溶融材
料がピストンリングに作用する。逆流防止リング１５
は、軸方向に移動可能で、押金１１側に位置する端部に
は、射出・保圧するとき押金１１のシート面１２に着座
あるいは当接する座１６が形成されている。図示の実施
例によると、逆流防止リング１５の先端部には舌片１７
が形成され、この舌片１７は、スクリューヘッド４のヘ
ッド部５に形成されている軸方向の溝９と係合してい
る。したがって逆流防止リング１５は、スクリューヘッ
ド４と共に回転する。なお、図には示されていないが、
逆流防止リング１５の先端部が、スクリューヘッド４の
ヘッド部５に単に摺接するように構成することもでき
る。
ている。逆流防止リング１５の外径は、シリンダ１の内
径より小さく、シリンダ１の内周面と逆流防止リング１
５の外周面との間には多少の隙間がある。また、逆流防
止リング１５の内径は、スクリューヘッド４の第１軸部
６の径よりかなり大きく、後述するように組み立てたと
きスクリューヘッド４の第１軸部６の外周面と、逆流防
止リング１５の内周面との間には、比較的大きなリング
状の通路１０が出来る。したがって、溶融材料はこの通
路１０を通ってシリンダ１の前方に蓄積され、また射出
・保圧時には後述するように、この通路１０内の溶融材
料がピストンリングに作用する。逆流防止リング１５
は、軸方向に移動可能で、押金１１側に位置する端部に
は、射出・保圧するとき押金１１のシート面１２に着座
あるいは当接する座１６が形成されている。図示の実施
例によると、逆流防止リング１５の先端部には舌片１７
が形成され、この舌片１７は、スクリューヘッド４のヘ
ッド部５に形成されている軸方向の溝９と係合してい
る。したがって逆流防止リング１５は、スクリューヘッ
ド４と共に回転する。なお、図には示されていないが、
逆流防止リング１５の先端部が、スクリューヘッド４の
ヘッド部５に単に摺接するように構成することもでき
る。
【００１０】逆流防止リング１５には、図１、２に示さ
れている実施例では所定深さのピストンリング溝１８、
１８が２個形成されている。そしてこれらのピストンリ
ング溝１８、１８の底部には、通路１０に開口した透孔
１９、１９、１９が明けられている。これらの透孔１
９、１９、１９は、図１の（ロ）に示されているように
１２０°間隔で３個設けられている。したがって、後述
するように、溶融材料はピストンリング２０、２０の全
周に均一に作用することになる。これらのピストンリン
グ溝１８、１８には周知の形状のピストンリング２０、
２０が装着されている。
れている実施例では所定深さのピストンリング溝１８、
１８が２個形成されている。そしてこれらのピストンリ
ング溝１８、１８の底部には、通路１０に開口した透孔
１９、１９、１９が明けられている。これらの透孔１
９、１９、１９は、図１の（ロ）に示されているように
１２０°間隔で３個設けられている。したがって、後述
するように、溶融材料はピストンリング２０、２０の全
周に均一に作用することになる。これらのピストンリン
グ溝１８、１８には周知の形状のピストンリング２０、
２０が装着されている。
【００１１】次に、上記実施例の射出成形機により、溶
融粘度の低い材料、例えばマグネシウム合金、アルミニ
ウム合金、鉛合金、亜鉛合金等の低融点金属材料、ナイ
ロン、ポリエステル等の樹脂材料を射出する例について
説明する。逆流防止リング１５のピストンリング溝１
８、１８にピストンリング２０、２０を装着する。そう
して逆流防止リング１５を、スクリューヘッド４の第１
軸部６に、押金１１を第２軸部に通して逆流防止リング
１５の雄ネジ８をスクリュー２の先端部のネジ孔３にネ
ジ込む。そうすると、図２に示されているように、スク
リュー２の先端部に押金１１および逆流防止リング１５
が取り付けられる。シリンダ１を、射出する溶融材料に
見合った温度に加熱し、スクリュー２を回転駆動する。
スクリュー２が回転駆動されるので、逆流防止リング１
５は溶融材料により前方に押され、逆流防止リング１５
の座１６は押金１１のシート面１２から離間する。した
がって、シリンダ１の内周面と、押金１１の外周面との
間の環状の隙間およびスクリューヘッド４の第１軸部６
の外周面と逆流防止リング１５の内周面との間のリング
状の通路１０を通ってシリンダ１の前方に所定量の溶融
材料が蓄積計量される。蓄積されるに従いスクリュー２
は後退する。
融粘度の低い材料、例えばマグネシウム合金、アルミニ
ウム合金、鉛合金、亜鉛合金等の低融点金属材料、ナイ
ロン、ポリエステル等の樹脂材料を射出する例について
説明する。逆流防止リング１５のピストンリング溝１
８、１８にピストンリング２０、２０を装着する。そう
して逆流防止リング１５を、スクリューヘッド４の第１
軸部６に、押金１１を第２軸部に通して逆流防止リング
１５の雄ネジ８をスクリュー２の先端部のネジ孔３にネ
ジ込む。そうすると、図２に示されているように、スク
リュー２の先端部に押金１１および逆流防止リング１５
が取り付けられる。シリンダ１を、射出する溶融材料に
見合った温度に加熱し、スクリュー２を回転駆動する。
スクリュー２が回転駆動されるので、逆流防止リング１
５は溶融材料により前方に押され、逆流防止リング１５
の座１６は押金１１のシート面１２から離間する。した
がって、シリンダ１の内周面と、押金１１の外周面との
間の環状の隙間およびスクリューヘッド４の第１軸部６
の外周面と逆流防止リング１５の内周面との間のリング
状の通路１０を通ってシリンダ１の前方に所定量の溶融
材料が蓄積計量される。蓄積されるに従いスクリュー２
は後退する。
【００１２】所定量計量したら、スクリュー２を周知の
ように軸方向に駆動して射出・保圧する。射出・保圧す
る溶融材料の圧力により逆流防止リング１５は、後方に
押される。その結果逆流防止リング１５の座１６が押金
１１のシート面１２に着座する。したがって、逆流防止
リング１５と押金１１との間からスクリュー２の方へ逆
流はしない。また、射出・保圧時には溶融材料は、スク
リューヘッド４の第１軸部６の外周面と逆流防止リング
１５の内周面との間のリング状の通路１０にも達する。
ここの溶融材料は、透孔１９、１９、…を通ってピスト
ンリング溝１８、１８に達し、ピストンリング２０、２
０の内周面に作用し、これを半径外方に押し広げる。そ
の結果ピストンリング２０、２０の外周面は、シリンダ
１の内周面に密接あるいは密着する。これによりシリン
ダ１の内周面と、ピストンリング２０の外周面との間か
らのスクリュー部への逆流が防止される。本実施例によ
ると、透孔１９、１９、…は、円周方向に等間隔に３個
設けられているので、ピストンリング２０、２０はシリ
ンダ１の内周面に均一に密接する。また、射出・保圧が
高ければ高いほど、ピストンリング２０、２０を広げる
方向に作用する力も大きくなるので、射出・保圧が高く
ても逆流するようなことはない。
ように軸方向に駆動して射出・保圧する。射出・保圧す
る溶融材料の圧力により逆流防止リング１５は、後方に
押される。その結果逆流防止リング１５の座１６が押金
１１のシート面１２に着座する。したがって、逆流防止
リング１５と押金１１との間からスクリュー２の方へ逆
流はしない。また、射出・保圧時には溶融材料は、スク
リューヘッド４の第１軸部６の外周面と逆流防止リング
１５の内周面との間のリング状の通路１０にも達する。
ここの溶融材料は、透孔１９、１９、…を通ってピスト
ンリング溝１８、１８に達し、ピストンリング２０、２
０の内周面に作用し、これを半径外方に押し広げる。そ
の結果ピストンリング２０、２０の外周面は、シリンダ
１の内周面に密接あるいは密着する。これによりシリン
ダ１の内周面と、ピストンリング２０の外周面との間か
らのスクリュー部への逆流が防止される。本実施例によ
ると、透孔１９、１９、…は、円周方向に等間隔に３個
設けられているので、ピストンリング２０、２０はシリ
ンダ１の内周面に均一に密接する。また、射出・保圧が
高ければ高いほど、ピストンリング２０、２０を広げる
方向に作用する力も大きくなるので、射出・保圧が高く
ても逆流するようなことはない。
【００１３】本発明は、上記実施例に限定されることな
く色々変形可能である。例えば上記実施例では、透孔１
９、１９、…は、円周方向に等間隔に３個設けられてい
るが、１個、２個あるいは４個以上設けることもでき
る。このとき、透孔１９、１９、…は、ピストンリング
２０、２０に作用する圧力を考慮して円周方向に等間隔
に設けるのが望ましい。また上記実施例ではピストンリ
ング２０、２０は、軸方向に所定の間隔をおいて２個設
けられているが、３個以上設けることもできるし、また
上記のようにピストンリング２０、２０は、溶融材料の
圧力でシリンダ１の内周面に密接されるので、１個でも
同様に実施できる。
く色々変形可能である。例えば上記実施例では、透孔１
９、１９、…は、円周方向に等間隔に３個設けられてい
るが、１個、２個あるいは４個以上設けることもでき
る。このとき、透孔１９、１９、…は、ピストンリング
２０、２０に作用する圧力を考慮して円周方向に等間隔
に設けるのが望ましい。また上記実施例ではピストンリ
ング２０、２０は、軸方向に所定の間隔をおいて２個設
けられているが、３個以上設けることもできるし、また
上記のようにピストンリング２０、２０は、溶融材料の
圧力でシリンダ１の内周面に密接されるので、１個でも
同様に実施できる。
【００１４】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明による
と、シリンダと、該シリンダ内に設けられているスクリ
ューとを備えた射出成形機において、ピストンリングが
装着されているピストンリング溝には、径方向に貫通す
る複数個の透孔が設けられているので、射出・保圧時に
はシリンダ内の溶融材料は、これらの透孔を通ってピス
トンリング溝に達し、ピストンリングの内周面に作用
し、そしてピストンリングを半径外方に押し広げる。そ
の結果ピストンリングの外周面は、シリンダの内周面に
密接あるいは密着する。これによりシリンダの内周面
と、逆流防止リングの外周面との間からのスクリュー部
への逆流が防止されるという、本発明特有の効果が得ら
れる。また、ピストンリングは、射出・保圧時の溶融材
料の圧力でその都度押し広げるので、ピストンリングが
経年変化によりバネ力が弱くなり、逆流防止効果が落ち
るようなこともない。請求項３記載の発明のように、ピ
ストンリングが複数個設けられていると、逆流防止は一
層確実なものとなる。
と、シリンダと、該シリンダ内に設けられているスクリ
ューとを備えた射出成形機において、ピストンリングが
装着されているピストンリング溝には、径方向に貫通す
る複数個の透孔が設けられているので、射出・保圧時に
はシリンダ内の溶融材料は、これらの透孔を通ってピス
トンリング溝に達し、ピストンリングの内周面に作用
し、そしてピストンリングを半径外方に押し広げる。そ
の結果ピストンリングの外周面は、シリンダの内周面に
密接あるいは密着する。これによりシリンダの内周面
と、逆流防止リングの外周面との間からのスクリュー部
への逆流が防止されるという、本発明特有の効果が得ら
れる。また、ピストンリングは、射出・保圧時の溶融材
料の圧力でその都度押し広げるので、ピストンリングが
経年変化によりバネ力が弱くなり、逆流防止効果が落ち
るようなこともない。請求項３記載の発明のように、ピ
ストンリングが複数個設けられていると、逆流防止は一
層確実なものとなる。
【図１】本発明の実施例を示す図で、その（イ）はスク
リューの先端部を一部断面にして示す正面図、（ロ）は
（イ）において矢印ローロで切った断面図である。
リューの先端部を一部断面にして示す正面図、（ロ）は
（イ）において矢印ローロで切った断面図である。
【図２】射出成形機のノズル先端部の断面図である。
１ シリンダ ２ スクリ
ュー １５ 逆流防止リング １８ ピスト
ンリング溝 １９ 透孔 ２０ ピスト
ンリング
ュー １５ 逆流防止リング １８ ピスト
ンリング溝 １９ 透孔 ２０ ピスト
ンリング
Claims (3)
- 【請求項１】 シリンダ（１）と、該シリンダ（１）内
に設けられているスクリュー（２）とからなり、前記ス
クリュー（２）の先端部には逆流防止リング（１５）
が、そして該逆流防止リング（１５）の外周部にはピス
トンリング（２０）が設けられている射出成形機を使用
して、溶融材料を金型のキャビテイに射出し、そして保
圧するとき、溶融材料の射出圧力あるいは保圧力で、前
記ピストンリング（２０）を広げて、その外周面をシリ
ンダ（１）内周面に密接させることを特徴とする、射出
成形機の逆流防止方法。 - 【請求項２】 シリンダ（１）と、該シリンダ（１）内
に設けられているスクリュー（２）とを備え、前記スク
リュー（２）の先端部には逆流防止リング（１５）が設
けられていると共に、前記逆流防止リング（１５）のピ
ストンリング溝（１８）にはピストンリング（２０）が
装着されている射出成形機の逆流防止装置であって、 前記ピストンリング溝（１８）には、径方向に貫通する
複数個の透孔（１９、１９、…）が設けられていること
を特徴とする、射出成形機の逆流防止装置。 - 【請求項３】 請求項２記載のピストンリング（２０、
２０、…）が、軸方向に所定の間隔をおいて複数個設け
られている射出成形機の逆流防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13491994A JPH07314510A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 射出成形機の逆流防止方法および逆流防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13491994A JPH07314510A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 射出成形機の逆流防止方法および逆流防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07314510A true JPH07314510A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=15139612
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13491994A Pending JPH07314510A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 射出成形機の逆流防止方法および逆流防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07314510A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1917133A2 (en) * | 2005-06-30 | 2008-05-07 | Husky Injection Molding Systems S.A. | Brake for molding machine valve |
| JP2012533443A (ja) * | 2009-07-17 | 2012-12-27 | フラウンホーファー−ゲゼルシャフト ツア フォーデルング デア アンゲヴァンテン フォルシュング エー．ファオ． | プラスチック成型部品を製造するための装置及びその使用 |
| CN109590446A (zh) * | 2017-10-03 | 2019-04-09 | 株式会社日本制钢所 | 金属注射成型机 |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP13491994A patent/JPH07314510A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1917133A2 (en) * | 2005-06-30 | 2008-05-07 | Husky Injection Molding Systems S.A. | Brake for molding machine valve |
| EP1917133A4 (en) * | 2005-06-30 | 2009-01-28 | Husky Injection Molding | BRAKE FOR INJECTION MOLDING VALVE |
| JP2012533443A (ja) * | 2009-07-17 | 2012-12-27 | フラウンホーファー−ゲゼルシャフト ツア フォーデルング デア アンゲヴァンテン フォルシュング エー．ファオ． | プラスチック成型部品を製造するための装置及びその使用 |
| CN109590446A (zh) * | 2017-10-03 | 2019-04-09 | 株式会社日本制钢所 | 金属注射成型机 |
| CN109590446B (zh) * | 2017-10-03 | 2020-11-03 | 株式会社日本制钢所 | 金属注射成型机 |
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