JP2003142946A - 雑音発生器、雑音発生方法およびプログラム - Google Patents

雑音発生器、雑音発生方法およびプログラム

Info

Publication number
JP2003142946A
JP2003142946A JP2001336876A JP2001336876A JP2003142946A JP 2003142946 A JP2003142946 A JP 2003142946A JP 2001336876 A JP2001336876 A JP 2001336876A JP 2001336876 A JP2001336876 A JP 2001336876A JP 2003142946 A JP2003142946 A JP 2003142946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
random number
frequency spectrum
phase
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001336876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3886359B2 (ja
Inventor
Masahiko Takano
正彦 高野
Akihisa Fukami
明久 深見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001336876A priority Critical patent/JP3886359B2/ja
Publication of JP2003142946A publication Critical patent/JP2003142946A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3886359B2 publication Critical patent/JP3886359B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Complex Calculations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】出力する雑音の周波数帯域を任意に設定可能と
し、容易に周波数特性を変化させることを可能にする雑
音発生器を提供する。 【解決手段】乱数発生部2で発生させた乱数に従って雑
音信号の周波数成分の位相情報を位相設定部3で設定す
る。周波数特性演算部4は、位相設定部3で設定された
位相情報と、雑音信号の帯域制限を行うための周波数ス
ペクトル情報Anとに従って、出力する雑音信号の周波
数特性を演算し、周波数領域の複素乱数数列に変換す
る。逆FFT部5は、周波数特性演算部4の演算結果に
逆フーリエ変換を施して時間波形としての雑音信号を出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雑音発生器に係
り、特に通信装置やオーディオ装置などの特性試験に用
いる信号源など、周波数スペクトルおよび位相に厳格な
制御を必要とする雑音発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の雑音発生器は、雑音の源となる乱
数を発生させ、この乱数をアナログ信号に変換し雑音を
発生している。
【0003】雑音発生器の従来技術としては、特開平4
−247704号公報に記載されている技術がある。こ
の従来技術について、以下説明する。
【0004】図13に従来の雑音発生器の構成図を示
す。図13において、乱数発生部2は乱数を出力し、ア
ナログフィルタ32はアナログ信号を出力する。乱数発
生部2は、シフトレジスタ9と排他的論理和10を備
え、排他的論理和10とシフトレジスタ9との接続位置
により種々の乱数を発生する。シフトレジスタ9の各段
の出力は、抵抗33を介してアナログフィルタ部32の
演算増幅器34の反転入力と非反転入力に交互に入力さ
れ、演算増幅器34の加減算によりディジタルデータの
帯域を制限してアナログ信号として出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成によれば、雑
音の周波数特性を変更するためには、アナログフィルタ
32の変更が必要である。雑音の周波数特性の変更のた
めには、アナログフィルタ32の個数および次数を変化
させる必要がある。すなわち、従来の雑音発生装置は、
アナログフィルタの変更を行わずに、雑音の周波数特性
を任意に設定、変更、制御することが不可能という問題
がある。
【0006】雑音の利用、特に通信装置の特性試験に用
いる信号源としての雑音には、周波数スペクトルおよび
位相が既知である必要がある。また任意の特性を持った
被試験装置に対して適用可能とするための雑音発生器
は、出力する雑音の周波数スペクトルおよび位相を任意
に設定、変化、制御が可能である必要がある。
【0007】本発明は、出力する雑音の周波数特性を変
更することが可能な雑音発生器を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、乱数を発生する擬似乱数発生部と、前記
擬似乱数発生部で発生させた乱数に従って雑音信号の周
波数成分の位相情報を設定する位相設定部と、前記雑音
信号の帯域制限を行うための周波数スペクトル情報を受
付ける周波数スペクトル受付け部と、前記擬似乱数発生
部で発生させた乱数と、前記位相設定部で設定された位
相情報と、前記周波数スペクトル受付け部で受け付けた
周波数スペクトル情報とに従って、出力する雑音信号の
周波数特性を演算する周波数特性演算部と、前記周波数
特性演算部の演算結果に逆フーリエ変換を施して前記雑
音信号を出力する逆FFT部とを備える。
【0009】本発明によれば、周波数スペクトル受付け
部において、周波数スペクトルを受付けるので、出力す
る雑音の周波数特性を変更することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0011】図1に、第1の実施の形態における雑音発
生器の構成図を示す。図1において、雑音発生器1は、
0から1の範囲に一様に分布する乱数を発生する乱数発
生器2と、乱数発生器2において生成された乱数を用い
て周波数軸上の位相情報を設定する位相設定部3と、予
め設定された周波数スペクトル特性と乱数発生部2によ
り生成された一様分布乱数と位相設定部3によって設定
された位相情報とを用いて複素乱数列を求める周波数特
性演算部4と、周波数特性演算部4により得られた周波
数軸上の複素乱数列を逆フーリエ変換により時間領域の
雑音に変換する逆FFT部5とを備える。
【0012】本発明の各実施の形態においては、ディジ
タルデータの演算のみによる雑音発生方式とする。ディ
ジタルデータの演算は、例えばDSP(Digital Signa
l Processor:ディジタルシグナルプロセッサ:プログ
ラマブル汎用演算処理装置、以下「DSP」という)や
パソコンによって簡単に実行することができる。
【0013】図14に、各実施の形態におけるハードウ
エア構成を示す。図14において雑音発生器は、演算処
理を行うDSP141と、DSP141が処理するソフ
トウェアプログラムを記憶するメモリ142と、演算結
果を出力する出力部143と、指示入力を受付ける入力
部144とを備える。メモリ142は、CD−ROMな
どの記憶媒体であってもよいし、ハードディスクなどの
メモリでもよい。出力部143は、ディスプレイなどの
表示手段やプリンタなどの印刷手段を備えることができ
る。入力部144は、マウスやキーボードなどを備え、
雑音信号の発生開始指示を受付けたり、周波数スペクト
ル情報や位相情報を受付けたりする受付け手段である。
DSP141は、一様乱数の発生、乱数を利用した振
幅、周波数、位相の設定と、逆フーリエ変換を行う。
【0014】DSP等での演算内容はソフトウェア的に
変更することが可能となるため、装置規模の増大を抑制
することが可能となる。周波数特性演算部の演算内容を
ソフトウェア的に変更することにより、装置規模の増大
を抑制し、雑音の周波数スペクトルおよび位相を簡便な
操作で任意に設定、変更、制御を可能とする。
【0015】以下、図5を参照して本発明の実施の形態
における雑音発生原理を説明する。図5は、図1に示す
構成をさらに詳細に示した構成図である。
【0016】図5において、雑音発生器は、乱数を発生
する乱数発生部2、位相を設定する位相設定部3、周波
数特性を演算する周波数特性演算部4、および、逆フー
リエ変換を行う逆フーリエ変換部5を備える。
【0017】乱数発生部2は、シフトレジスタ9と排他
的論理輪回路10とによりM系列の0〜1の範囲に一様
に分布する乱数xn(但し、nは自然数)を生成する。
乱数xnは、位相設定部3および周波数特性演算部4に
入力される。
【0018】位相設定部3は、乱数xnを用いてexp(j
2πxn)なる複素信号を生成する。乱数xnに2πを乗
じて、φn=2πxnとし、複素信号を生成する。
【0019】周波数特性演算部4は、雑音信号の振幅の
確率分布関数がガウス分布に従うようにするために、乱
数xn (0≦n<N/2)を用いてレーレー分布に従
う乱数ynを数1に従って生成する。
【0020】
【数1】
【0021】出力ynと、希望する周波数スペクトルAn
(0≦n<N/2)および位相設定部3の出力exp(j
2πxn)を数2によって乗算し、その結果と窓関数Wn
とを数4によって畳み込み演算する。ここでWnは数3
で与えられる。周波数スペクトルがAnは、雑音信号を
帯域制限するためのもので、あらかじめソフトウェアに
より設定されたり、また、後述する第2および第3の実
施の形態においては、ユーザの指示を受付けて設定され
たりする。
【0022】畳み込み結果は、数5により共役複素数と
加算した後、逆フーリエ変換を行う。位相がφnであ
り、振幅の確率分布関数がガウス分布に従う雑音波形が
得られる。
【0023】
【数2】
【0024】
【数3】
【0025】
【数4】
【0026】
【数5】
【0027】つぎに、図5を参照して各部の詳細な動作
を説明する。
【0028】乱数発生部2は、クロック信号CKに同期し
て入力段のビットを順次上位段にシフトさせる1ビット
m段(但し、mは自然数)のシフトレジスタ9と排他的
論理和回路10とを備える。排他的論理和回路10の入
力はシフトレジスタ9の各段から選択されるが、シフト
レジスタ9から出力されるビット列の最大周期2m−1
より短い周期が生じることのないような段数から選ばれ
る。シフトレジスタ9は、例えば31ビットの長さで構
成でき、クロック信号に従ってシフトする。排他的論理
和回路10の出力がシフトレジスタ9の入力段に戻され
ることによって、M系列の乱数が生成される。乱数xn
はx1〜xnまでの数列で表され、この乱数を浮動小数点
で表された実数と見なし、0〜1の範囲に一様に分布す
る乱数x nを生成する。
【0029】位相設定部3は、一様分布乱数xnと2π
を乗ずる乗算器11と、その結果得られる0から2πの
範囲に一様に分布する乱数を位相φnに設定する位相処
理部12とを備える。位相処理部12の出力は周波数特
性演算部4に入力される。
【0030】周波数特性演算部4は、乱数xnをレーレ
ー分布に従う乱数ynに換算する換算部14と、換算部
14の出力と希望する周波数スペクトルAnと位相処理
部12の出力とを乗算する乗算器15と、乗算器15の
出力と時間軸上の窓関数の周波数スペクトルWnとの畳
み込み演算を行う畳み込み部13と、畳み込み部13の
出力の共役複素を計算する共役複素部17と、共役複素
部17の出力と畳み込み部13との和を計算する加算器
18とを備える。
【0031】乗算器15は、レーレー分布に従う乱数y
nを、位相処理部12の出力を用いて実数部と虚数部と
に分解することにより、それぞれがガウス分布に従う乱
数となる。周波数スペクトルがAnは、雑音信号を帯域
制限するためのもので、本実施の形態においては、あら
かじめソフトウェアにより設定しておくことができ、波
形を示す関数で設定されてもよいし、1〜nの各データ
に対応する周波数スペクトルを示すようなデータベース
により設定されてもよい。
【0032】乗算器15の出力は、窓関数の周波数スペ
クトルWnと畳み込み演算を行い、共役複素数を加え
て、逆FFT部5に入力される。逆FFT部5は、周波
数特性演算部4の出力Gnの実数部及び虚数部をそれぞ
れに逆フーリエ変換を施す逆FFT演算部16により構
成される。逆FFT演算部16の出力はガウス分布に従
った擬似雑音波形となる。
【0033】以上の構成により得られた雑音発生器1か
ら出力された雑音信号の周波数スペクトルおよび時間波
形の概略説明図を図6(a)および(b)に示す。設定さ
れた周波数スペクトルAnが全帯域で一定となる白色雑
音の場合、雑音発生器1の雑音信号の出力は、図6
(a)および(b)に示すように、周波数スペクトル1
9および時間波形20に示すようになる。このとき、時
間波形の振幅値の確率分布関数は、ガウス分布21とな
る。
【0034】以上、本実施の形態によれば、Anをソフ
トウェア的に設定することができるため、変更・制御が
可能であり、装置規模を増大させることなく、周波数ス
ペクトルを任意に設定、変更、制御が可能な雑音発生器
を実現することが可能となる。
【0035】つぎに、第2の実施の形態を説明する。第
2の実施の形態は、図2および図7に示すように、図1
に示す構成に加え、周波数特性演算部4に対し、予め設
定された複数の周波数スペクトル特性の中から希望する
周波数スペクトル特性を選択可能、または、ユーザが任
意に周波数スペクトル特性を設定可能な周波数スペクト
ル受付け部のインターフェイスを有する周波数スペクト
ル設定部6を備える。
【0036】図2に示す動作を、図7を参照して説明す
る。図7は、図2に示す構成をさらに詳細に示した構成
図である。
【0037】図7において、周波数スペクトル設定部6
は、複数の予め設定された周波数スペクトルを格納する
メモリ22、希望する周波数スペクトルの選択を受付け
る為の選択信号23、および、周波数スペクトルを選択
するセレクタ24を備える。メモリ22には、A
n(0)〜An(z)(但し、Zは自然数)のZ個の周波
数スペクトルを記憶している。各周波数スペクトルAn
は、各周波数に対するスペクトルのデータで表される。
例えば、メモリ22のアドレス空間が210とすると、選
択信号23はlog210=10ビットの幅を持つ信号とな
る。選択信号23によって選択された周波数スペクトル
nは、前記周波数特性演算部4の乗算器15に入力さ
れるので、希望する周波数スペクトルを発生することが
できる。選択信号は、図14に示す構成の入力部144
より受付けることができる。
【0038】以上の構成により得られた雑音発生器1の
出力周波数スペクトルの説明図を図8に示す。図8の右
側の波形においては、メモリ22に記憶されている周波
数スペクトルAnを3例示し、各周波数スペクトルに対
して出力する雑音信号の周波数スペクトルGnをそれぞ
れ左側の波形で示している。図8に示すように、選択信
号23の設定によりAn(0)=1を選択した場合、帯
域制限がないため、雑音信号Gn(0)は、周波数スペ
クトルを符号19に示すような信号でしめされる。ま
た、An(1)を選択した場合、雑音信号Gn(1)は、
周波数スペクトルを符号25に示すような信号でしめさ
れる。An(2)を選択した場合、雑音信号Gn(2)
は、周波数スペクトルを符号26に示すような信号でし
めされる。
【0039】つぎに、第3の実施の形態を、図3および
図9を参照して説明する。図3および図9に示すよう
に、第3の実施の形態においては、図2に示す構成に加
え、周波数スペクトル制御部7を備える。周波数スペク
トル制御部7は、予め設定された複数の周波数スペクト
ルの中から希望する周波数スペクトルを選択する選択信
号を生成し、また、選択信号を時間的に変化させるタイ
マ回路を内蔵している。
【0040】図3における動作を、図9を用いて説明す
る。図9は、図3に示す構成をさらに詳細に示した構成
図である。
【0041】図9において、周波数スペクトル制御部7
は、出力タイミングが可変のタイマ回路27および選択
信号23を発生するカウンタ28を備える。タイマ回路
27は、クロック信号をカウントして、あらかじめ定め
られた時間(カウント値)ごとにカウンタ28に指示信
号を出力する。カウンタ28は、タイマ回路27からの
指示信号の入力ごとにカウントアップし、カウント値を
選択信号23として出力する。メモリ22は、周波数ス
ペクトルAn(0)〜(z)を各アドレスに対応させて
記憶されている。このアドレスがセレクタ24の選択信
号23により指示されてメモリ22に記憶されているデ
ータが読み出される。このためセレクタ24は、選択信
号23の値に従ってメモリ22に記憶されている周波数
スペクトルAnを選択することができる。カウンタ28
が出力する選択信号23は、タイマ回路27が生成する
タイミングによって変化し、周波数スペクトル設定部6
のセレクタ24に入力される。
【0042】選択信号23が時間的に変化するため、周
波数特性演算部4の乗算器15に入力される周波数スペ
クトルAnが選択信号23に従って選択されるので、周
波数スペクトルを制御することができる。
【0043】以上の構成により得られた雑音発生器1の
出力の周波数スペクトルを図10に示す。図10におい
て、始めに選択信号23の設定によりAn(0)=1が
選択された場合、雑音信号Gn(0)の周波数スペクト
ル19が出力される。タイマ回路27のあらかじめ定め
た時間が経過すると、選択信号23によりAn(1)を
選択され、雑音信号Gn(1)の周波数スペクトル25
が出力され、さらに、タイマ回路27のあらかじめ定め
た時間が経過すると、選択信号23によりAn(2)を
選択され、雑音信号Gn(2)の周波数スペクトル26
が出力される。
【0044】タイマ回路27およびカウンタ28によっ
て選択信号23が時間的に変化させ得るので、周波数ス
ペクトル19, 25, 26の時間的制御が可能とな
る。
【0045】つぎに、第4の実施の形態を、図4を参照
して説明する。第4の実施の形態においては、図4に示
すように、図3に示す構成に加え、位相制御部8を備え
る。位相制御部8は、任意の周波数における位相を固定
または時間的に変化させる機能を有し、予め定めた周波
数における位相情報を受け付ける位相受付け部を備え
る。
【0046】図11において、位相制御部8はタイマ回
路29と乗算器30とを備える。タイマ回路29によっ
て生成された時刻tlは乗算器30に入力され、設定さ
れた周波数ωと乗算される。周波数ωは、予め定めた周
波数における位相情報(位相値)を示し、図16に示す
入力部144または図4に示す位相制御部8に備える位
相受付け部において受け付けられる。これにより位相φ
l=ωtlが出力される。位相φlは位相設定部3の位相
処理部12に入力され、周波数成分のみ位相を制御す
る。これにより、特定帯域の信号のみ出力することがで
きる。位相情報は、固定で出力してもよいし、時間的に
変化させてもよい。また、位相制御部8は、複数の位相
値を出力してもよい。
【0047】図4に示す構成の動作を、図11を用いて
説明する。図11は、図4に示す構成をさらに詳細に示
した構成図である。
【0048】以上の構成により得られた雑音発生器1の
出力の周波数スペクトルを図12に示す。図12は、周
波数ωの位相を固定した制御を示しており、擬似雑音に
正弦波を重畳できることを示している。
【0049】以上、各実施の形態によれば、時間波形の
振幅の確率分布関数がガウス分布に従う雑音を発生する
雑音発生器において、装置規模を増大させることなく、
簡便な操作で、雑音の周波数スペクトルまたは位相を任
意に設定、変更、制御することが可能となる。
【0050】また、雑音の任意の周波数における位相を
制御し、雑音に重畳した信号を同時に発生することも可
能である。
【0051】さらに、雑音を論理的演算によって発生さ
せているため、再現性のある雑音を発生することが可能
であり、その結果、通信装置の特性試験に入力する信号
源として、非常に有益である。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、雑音発生器において、
装置規模の増大を抑制しつつ、出力する雑音の周波数特
性を任意に設定、変更、制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態におけるブロック図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態におけるブロック図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態におけるブロック図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態における詳細ブロック図で
ある。
【図6】雑音の時間波形と周波数スペクトルとを示す説
明図である。
【図7】本発明の実施の形態における詳細ブロック図で
ある。
【図8】雑音の周波数スペクトルを示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態における詳細ブロック図で
ある。
【図10】雑音の周波数スペクトルを示す説明図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態における詳細ブロック図
である。
【図12】雑音の周波数スペクトルを示す説明図であ
る。
【図13】従来の雑音発生器でアナログフィルタによる
帯域制限方法を示すブロック図である。
【図14】実施の形態におけるハードウエア構成図
【符号の説明】
1…擬似乱数発生器 2…乱数発生部 3…位相設定部 4…周波数スペクトル演算部 5…逆FFT部 6…周波数スペクトル設定部 7…周波数スペクトル制御部 8…位相制御部 9…シフトレジスタ 10…排他的論理和回路 11…乗算器 12…位相処理部 13…畳み込み演算部 14…換算部 15…乗算器 16…逆FFT部 17…共役複素部 18…加算器 19…雑音の周波数スペクトル 20…雑音の時間波形 21…ガウス分布 22…メモリ 23…選択信号 24…セレクタ 25…雑音の周波数スペクトル 26…雑音の周波数スペクトル 27…タイマ回路 28…カウンタ 29…タイマ回路 30…乗算器 31…雑音に重畳された信号の周波数スペクトル 32…アナログフィルタ 33…抵抗 34…演算増幅器。
フロントページの続き (72)発明者 深見 明久 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所ディフェンスシステム事 業部内 Fターム(参考) 5B056 BB00 HH05 5J049 AA17 AA18 AA21 AA33 CA01 CA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雑音信号を発生する雑音発生器において、 乱数を発生する擬似乱数発生部と、 前記擬似乱数発生部で発生させた乱数に従って雑音信号
    の周波数成分の位相情報を設定する位相設定部と、 前記雑音信号の帯域制限を行うための周波数スペクトル
    情報を受付ける周波数スペクトル受付け部と、 前記擬似乱数発生部で発生させた乱数と、前記位相設定
    部で設定された位相情報と、前記周波数スペクトル受付
    け部で受け付けた周波数スペクトル情報とに従って、出
    力する雑音信号の周波数特性を演算する周波数特性演算
    部と、 前記周波数特性演算部の演算結果に逆フーリエ変換を施
    して前記雑音信号を出力する逆FFT部とを備えること
    を特徴とする雑音発生器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の雑音発生器において、前
    記周波数スペクトル受付け部は、あらかじめ設定された
    複数の周波数スペクトル情報の中から設定すべき周波数
    スペクトル情報の選択を受付けることを特徴とする雑音
    発生器。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の雑音発生器において、前
    記周波数スペクトル受付け部に対して、予め定めた時間
    経過後に異なる周波数スペクトル情報を選択すように制
    御する周波数スペクトル制御部をさらに備えることを特
    徴とする雑音発生器。
  4. 【請求項4】雑音信号を発生する雑音発生器において、 乱数を発生する擬似乱数発生部と、 前記雑音信号の予め定めた周波数における位相を固定す
    るための位相情報を受付ける位相受付け部と、 前記擬似乱数発生部で発生させた乱数と、前記位相受付
    け部で受け付けた位相情報に従って前記雑音信号の周波
    数成分の位相情報を設定する位相設定部と、 前記擬似乱数発生部で発生させた乱数と、前記位相設定
    部で設定された位相情報と、前記雑音信号の帯域制限を
    行うの周波数スペクトル情報とに従って、出力する雑音
    信号の周波数特性を演算する周波数特性演算部と、 前記周波数特性演算部の演算結果に逆フーリエ変換を施
    して前記雑音信号を出力する逆FFT部とを備えること
    を特徴とする雑音発生器。
  5. 【請求項5】ディジタル計算により雑音信号を発生する
    雑音発生方法において、 乱数を発生するステップと、 前記乱数を周波数成分の位相情報として設定するステッ
    プと、 前記乱数と、前記位相情報と、前記雑音信号の帯域制限
    を行うための周波数スペクトル情報とに従って、出力す
    る雑音信号の周波数特性を演算するステップと、前記演
    算結果に逆フーリエ変換を施して前記雑音信号を出力す
    るステップとを備えることを特徴とする雑音発生方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の各ステップをプロセッサ
    により実行するためのプログラム。
JP2001336876A 2001-11-01 2001-11-01 雑音発生器、雑音発生方法およびプログラム Expired - Lifetime JP3886359B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001336876A JP3886359B2 (ja) 2001-11-01 2001-11-01 雑音発生器、雑音発生方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001336876A JP3886359B2 (ja) 2001-11-01 2001-11-01 雑音発生器、雑音発生方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003142946A true JP2003142946A (ja) 2003-05-16
JP3886359B2 JP3886359B2 (ja) 2007-02-28

Family

ID=19151627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001336876A Expired - Lifetime JP3886359B2 (ja) 2001-11-01 2001-11-01 雑音発生器、雑音発生方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3886359B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008227861A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Anritsu Corp 雑音信号発生装置
US7502143B2 (en) 2004-03-24 2009-03-10 Sharp Kabushiki Kaisha Signal processing method, signal output apparatus, signal processing apparatus, image processing apparatus, and image forming apparatus
CN116388696A (zh) * 2023-06-06 2023-07-04 苏州华兴源创科技股份有限公司 噪声信号的生成方法及装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7502143B2 (en) 2004-03-24 2009-03-10 Sharp Kabushiki Kaisha Signal processing method, signal output apparatus, signal processing apparatus, image processing apparatus, and image forming apparatus
JP2008227861A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Anritsu Corp 雑音信号発生装置
JP4521007B2 (ja) * 2007-03-12 2010-08-11 アンリツ株式会社 雑音信号発生装置
CN116388696A (zh) * 2023-06-06 2023-07-04 苏州华兴源创科技股份有限公司 噪声信号的生成方法及装置
CN116388696B (zh) * 2023-06-06 2023-08-15 苏州华兴源创科技股份有限公司 噪声信号的生成方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3886359B2 (ja) 2007-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH065192B2 (ja) 振動制御装置
US20100121617A1 (en) Concept for Realistic Simulation of a Frequency Spectrum
JP2018031655A (ja) 模擬目標発生装置及び方法
JP2003142946A (ja) 雑音発生器、雑音発生方法およびプログラム
JPH02290527A (ja) 振動制御システム
JPH04247704A (ja) 雑音発生装置
JP6225818B2 (ja) ピッチ情報生成装置、ピッチ情報生成方法、及びプログラム
US6750798B2 (en) Apparatus for processing knock sensor signal
JP3062217B2 (ja) 信号発生方法及び装置
US4231277A (en) Process for forming musical tones
JP5155381B2 (ja) 信号発生器及び信号発生システム並びに信号発生方法
JP4521007B2 (ja) 雑音信号発生装置
JP3917864B2 (ja) 疑似ランダム信号生成方法及びその装置
JP2006038485A (ja) 周波数安定度測定装置
JP3728756B2 (ja) 離散フーリエ変換値の遅延時間補正装置
CN107493118B (zh) 信号获取方法及装置
JP3741106B2 (ja) 楽音波形分析方法及び楽音波形分析合成方法
JP4344356B2 (ja) 検波装置、方法、プログラム、記録媒体
Napoli et al. A complete system to generate electrical noise with arbitrary power spectral density
JP3971193B2 (ja) 雑音発生装置、雑音発生方法およびプログラム
CN104980127B (zh) 一种具有求和调制功能的信号发生器
US20160363616A1 (en) Apparatus for efficient measurement of tone frequency, amplitude, and phase
JP2018170640A (ja) マルチトーン信号検出装置、マルチトーン信号検出方法及びプログラム
JP2008224377A (ja) パルス信号発生装置、及びそのための係数設定装置
CN114866099B (zh) 滤波方法、装置和电子设备

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061121

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3886359

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131201

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term