JP3728756B2 - 離散フーリエ変換値の遅延時間補正装置 - Google Patents

離散フーリエ変換値の遅延時間補正装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ディジタル信号を離散フーリエ変換したときの遅延時間補正装置に関する。
【0002】
近年、ディジタル計算機の高速化やマイクロプロセッサの普及が進み、音声、画像、電波等の解析処理の分野において、ディジタル信号解析の主流であるフーリエ変換は、その重要性をますます高めている。
【0003】
例えば、電波天文学において、宇宙からの電波を、専用のパラボラアンテナで受信した時系列のアナログ信号を、所定のサンプリング数Nでサンプリングし、それぞれでのサンプリング位置での振幅をディジタル変換した後、離散的フーリエ変換による周波数分析を行うことにより、該受信した電波の周波数成分を認識することができ、該電波の発信元である恒星等を構成している元素を解析することができる。
【0004】
このとき、発信元の位置解析の分解能を高める為、長大な距離だけ離れた複数個、例えば、2ケ所のパラボラアンテナで、同じ発信元である恒星等の電波を受信するようにして、等価的に直径の大きなパラボラアンテナで受信したのと等価な発信元位置の解析精度、周波数成分の得られる、所謂、電波干渉計が知られている。
【0005】
この電波干渉計等においては、電波の発信元からパラボラアンテナ迄の距離が異なるため、受信した電波にタイムラグ(位相のずれ)が生じ、受信した2つの生の電波情報を用いたとき、そのままの形では、相関を得ることができないことになる。
【0006】
計算機等で、この受信信号をディジタル処理する場合、上記のタイムラグが、サンプリング周期の整数倍である場合には、そのずれているサンプリング周期分だけ、クロックをずらす等して、サンプリングデータを補正することで、2つの受信電波の位相を合わせることができるが、1サンプリング周期以内のずれであるΔt分のずれについての補正は、上記のようなクロックをずらせる等の補正だけでは困難となる。
【0007】
【従来の技術】
図13は、2つのパラボラアンテナで受信した電波の信号処理を説明する図であり、図13(a) は、2つのパラボラアンテナ PA1,PA2で同じ発信源からの電波を受信した場合の位相ずれを説明している図であり、図13(b) は、受信した電波信号のサンプリング点のずれを説明している。
【0008】
図13(a) に示されているように、同じ発信源からの電波を所定の基幹距離だけ離れて設けられている2つのパラボラアンテナ PA1,PA2で受信した場合、その基幹距離に比例した位相ずれ{図13(a) では、遅延時間Dで示す}を生じる。
【0009】
図13(b) は、同一電波源より発せられた電波を、上記2つのパラボラアンテナ PA1,PA2で受信した場合の、同一波面の電波信号に時刻信号をとったときの番号を示したもので、例えば、図示されているように、2つのパラボラアンテナ PA1,PA2で受信した電波信号の位相は、2.3 サンプリング分ずれている。
【0010】
この内、2サンプリング周期分のずれは、サンプリングクロックで位相を合わせることにより、補正可能であるが、0.3 サンプリングクロック分の位相のずれを合わせることは、従来のクロックによる補正では、極めて困難なものとなる。
【0011】
従来、時系列の2つのサンプル・データ列の相関を求める場合、相関結果として、できる限り高いピーク値(高い相関値)を得るためには、被相関データの基準データに対する上記遅延時間をできる限り少なく、即ち、時間軸で遅延補正してから、相関を求める方法を採っていた。
【0012】
又、相関処理にフーリエ変換を利用した一例として、上記時間領域で相関を求める代わりに、2つのサンプル・データ列をフーリエ変換した周波数領域で相関を求める方法が知られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
通常、ディジタル計算機でフーリエ変換する場合、離散的フーリエ変換の方法が用いられる。特に、演算速度を高速化した高速フーリエ変換(FFT)法が用いられる。
【0014】
被相関データ(例えば、上記パラボラアンテナ PA2で受信したデータ) の基準データ (例えば、上記パラボラアンテナ PA1で受信したデータ) に対する遅延時間をDとした場合、次の関係があるとする。
D=t0+Δt
但し、
t0=n・τ(nは整数)
0≦Δt≦τ
τ:サンプリング周期
この場合、t0はサンプリング周期τの整数倍であるので、この部分の遅延時間は補正可能であるが、前述のように、サンプリング周期τ以下のΔtの補正はできない。
【0015】
このようなとき、上記時間領域で相関をとる方法では、相関結果として高いピーク値を得ることができなく、又、フーリエ変換を用いた場合でも、被相関データをフーリエ変換した周波数領域での位相は、一致しなくなり、相関結果として高いピーク値(高い相関値)を得ることができないという問題があった。
【0016】
本発明は上記従来の欠点に鑑み、ディジタル信号を離散フーリエ変換したときの遅延時間補正装置において、1サンプリング周期以下の遅延Δtに対するフーリエ変換値を補正する離散フーリエ変換値の遅延時間補正装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
図1〜図3は、本発明の原理構成図であり、それぞれ、第1〜第3の原理図を示している。上記の問題点は下記の如くに構成した離散フーリエ変換値の遅延時間補正装置によって解決される。
【0018】
(1) アナログ信号に対するサンプリング周期をτとし、サンプリング点をt=−Δt,τ−Δt,・・・,(N−1)τ−Δtとした合計N個のサンプル値g(−Δt),g(τ−Δt),・・・,g((N−1)τ−Δt)に対して離散フーリエ変換して、周波数成分G’(f)=G(f)・exp(−j2πfΔt)を得るフーリエ変換部 1と、位相補正データγ=exp(j2πfΔt)を算出する位相補正算出部 2と、前記G’(f)と、前記位相補正データγとを乗算する位相補正乗算部 3とを備えるように構成する。{図1参照}
(2) 上記位相補正算出部 2として、上記Δtをτで除して遅延残差ΔWを演算するΔW演算手段 4と、周波数インデックスkを発生するk発生手段 5と、前記ΔWに、前記kを乗算したΔW・kを演算するk乗算手段 6と、全サンプル点数Nで、前記ΔW・kを除した値である位相回転角Δωを演算するN除算手段 7と、前記Δωよりγ=exp(j2πΔω)を得るγ演算手段 8とを備えるように構成する。{図2参照}
(3) 上記位相補正算出部 2において、周波数インデックスkを発生するk発生手段 5と、前記ΔWに、前記kを乗算したΔW・kを演算するk乗算手段 6と、全サンプル点数Nで、前記ΔW・kを除した値である位相回転角Δωを演算するN除算手段 7とからなる部分を、
上記サンプル点の数N=2n としたときのm(m≧n)ビットからなるカウンタ 21 と、上記カウンタ 21 の全ビットをリバースするビットリバース部 22 と、上記ビットリバース部 22 でビットリバースされたmビットの最上位ビットの前に、小数点が存在するものとして、全ビットをk/Nの値として抽出し、上記ΔWを乗算して、ΔW・k/Nを得る演算手段 23 とで置き換えて、上記Δωを得るように構成する。{図3参照}
(4) 前記γ演算手段 8として、前記Δωの小数点以下の値に対応して、前記γ値が記載されたルックアップテーブルで構成する。
【0019】
【作用】
一般に、フーリエ変換は、(1) 式で与えられる。
【0020】
【数1】
Figure 0003728756
【0021】
ここで、g(t)をg(t−Δt)と置き換え、g(t−Δt)のフーリエ変換G’(f)の演算を行うと (2)式,(3)式が得られる。
【0022】
【数2】
Figure 0003728756
【0023】
上記g(t)とg(t−Δt)との関係を図4に示してある。
図4において、時刻0,1,2,〜は、サンプリングクロックの番号を示しており、ΔWはΔtに対応し、ΔWはサンプリング周期τに対するΔtの割合を示している。Δtを0≦Δt≦τとすれば、0≦ΔW≦1である。
【0024】
上記において、(3) 式から明らかな如く、時間がΔtだけずれた信号をフーリエ変換したときに得られるG’(f)に、exp(j2πfΔt)(これを、位相補正データγと呼ぶ)を乗算すれば、基準時刻tでのフーリエ変換G(f)が得られることを示している。
【0025】
そこで、本発明においては、サンプリング点をt=−Δt,τ−Δt,・・・・,(N−1)τ−Δtとしたときの信号の値g(−Δt),g(τ−Δt),・・・,g((N−1)τ−Δt)に対して離散フーリエ変換して、その周波数成分G’(f)を、図1のフーリエ変換部 1で算出する。
【0026】
上記フーリエ変換部 1で算出されたG’(f)と、上記位相補正データγ=exp(j2πfΔt)とを、位相補正乗算部 3で乗算することにより、上記遅延時間Δt分を補正した、基準時刻tでのフーリエ変換G(f)を求めることができる。
【0027】
上記位相補正データγ=exp(j2πfΔt)を得る為には、fΔtを得る必要がある。
ここで、Δωを位相回転角とし、Δω=fΔtとして、全サンプリル点数をNとしたとき、全サンプル点数Nの内の周波数インデックスkの周波数をfとし、fs(=1/τ)をサンプリング周波数とすると、Δf=fs/Nで表したとき、上記周波数インデックスk、即ち、k番目の周波数f=k・Δfで表せるので、f=k・fs/N
=k・1/(τ・N)───────(4)
となる。
【0028】
上記では、周波数インデックスkについて、式の上でのみ表現したが、上記周波数インデックスkの物理的な意味について、具体的に説明する。
フーリエ変換は、一見不規則に見える信号から、ある規則性を見出す手法であるスペクトル分析の方法である。
【0029】
このフーリエスペクトル分析は、上記不規則な信号が、ある正弦波(又は、余弦波)の基本成分Δfと、その基本周波数Δfの整数倍の成分をどの程度の割合で含んでいるかを分析するもので、上記のように、全サンプリング点数をNとすると、各周波数成分の周波数f=Δf,2Δf,〜,kΔf,〜,NΔfで表せる。従って、上記周波数インデックスkは、上記フーリエスペクトル分析を行ったときの周波数成分の基本周波数Δfのk倍目(即ち、前述のk番目の周波数)であることを意味していることになる。
【0030】
又、前述の図4の説明からも明らかなように、
ΔW=Δt/τ ─────────(5)
上記の(4) 式と、(5) 式から、
Δω=fΔt=k・Δt/(τ・N)=k・ΔW・1/N=ΔW・k/N─(6) 上記 (6)式を実現するため、図2のΔW演算手段 4でΔtをτで除してΔWを求め、k発生手段 5で、上記周波数インデックスkを発生して、k乗算手段 6で、ΔWに上記周波数インデックスkを乗算して、ΔW・kを求め、N乗算手段 7で、上記ΔW・kをNで除すことで、上記 (6)式のΔωを求めることができる。このΔωを用いて、γ演算手段 8により、前述の位相補正データγ=exp(j2πΔω)を求めることができると、前述の (3)式により、遅延時間Δt分の補正をしたフーリエ変換を行うことができる。
【0031】
上記γ演算手段 8で、Δωより、位相補正データγの値を求める場合、各Δωの小数点以下の値に対するγの値をテーブルにしたルックアップテーブルを用いることにより、短時間に、Δωよりγを求めることができる。上記Δωは位相回転値で、前述のように0〜1の値を、0〜2πで表しているので、小数点以下の値をとればよい。又、小数点以下の値のみでよいため、メモリの容量も少なくすることができる。
【0032】
次に、上記周波数インデックスkを求めるk発生手段 5について、以下に説明する。上記離散的フーリエ変換の演算速度を高速化するのに、通常、高速フーリエ変換(FFT) の手法が用いられる。
【0033】
上記高速フーリエ変換のアルゴリズムについては、文献「“高速フーリエ変換入門", “高速フーリエ変換(FFT) の使い方",安居院猛著, 廣済堂産報出版」に詳しく記載されているので、ここでは、その詳細は省略するが、本願発明に関連する部分について、その要点を以下に示す。
【0034】
高速フーリエ変換(FFT) の手法には、種々の方法が提案されているが、ここでは、説明の便宜上、最も基本的な基数2の高速フーリエ変換の手法の内、時間的間引きによる手法を基に、上記周波数インデックスkの発生方法を説明する。
【0035】
高速フーリエ変換における高速化は、より少ないデータ数に対する離散的フーリエ変換を繰り返し提要して、全体の離散的フーリエ変換を求める手法であり、上記基数2の高速フーリエ変換は、最も簡単にフーリエ演算、具体的には、所謂バタフライ演算が行える2つのデータに対する離散的フーリエ変換を繰り返す手法である。
【0036】
図5は、基数2の高速フーリエ変換を説明する図であり、具体的には、サンプル値データの数N=8の場合の高速フーリエ変換での手法を示している。
図示されているように、ここでは、全ての演算が、2項間の、所謂たすき掛け構成の演算によって成り立っており、このたすき掛け演算は、基数2の高速フーリエ変換における基本演算,又は、上記バタフライ演算と呼ばれているものである。
【0037】
例えば、第1段目の最上段の基本演算は、g(0)と、g(4)との演算{ここで、g(0),g(4) の“0",“4" が、前述の周波数インデックスkに対応している}であり、第2段目では,図示のP0とR0,P1 とR1,Q0 とS0, および Q1 とS1との演算であり、更に、第3段目では、E0とH0,E1 とH1, ─などの基本演算から構成されている。
【0038】
このように、高速フーリエ変換(FFT) においては、データの並べ換え操作を行う必要がある。 (図5参照)
図6は、ビットリバース方法による、上記周波数インデックスkを求める手法を示した図である。
【0039】
上記図5の例では、サンプル値データg(n)は、
g(0),g(4),(g2),g(6),g(1),g(5),g(3),g(7) の順序に並び替えられる。このように並び換えておけば、段数により定まる基本演算対に対する、上記基本演算を施すことにより、最終結果は、最上段が直流成分 G0 に、次に、基本成分 G1,そして、周波数の順に、高調波 Gn(=7) が整列することになる。
【0040】
このように、最終結果を周波数の順に整列するように高速フーリエ変換を行う為には、入力データの並び換えが必要となるが、この並べ換え操作の例を示したものが、上記図6である。
【0041】
この並べ換え操作は、n番目のデータ g(n) において、nが2進数 b1,b2, ─,bi と表示された場合、2進数で前後のビット符号を入れ換えた bi ,bi-1,─, b2,b1 となる番号へ移動する、所謂ビットリバースの方法で簡単に行うことができる。
【0042】
このビットリバース(ビット入れ換え)の方法で求めたサンプル値データg(n)の順序が、前述の周波数インデックスkである。
前述の (6)式から明らかなように、Δω=fΔt=k・Δt/(τ・N)=k・ΔW・1/N=ΔW・k/Nである。但し、サンプル値データN=2n とするサンプル値データNは、nビットからなるデータとなる。
【0043】
ここで、Δω=k・ΔW/2n とすると、
Δω=(k・214-n)・ΔW/214──────────(6)
と変換される{但し、ビットリバース用のカウンタとして、最高16K 点の高速フーリエ変換(FFT) を想定した場合、上記ビットリバース演算用のカウンタは、14ビットカウンタとなる}ので、14ビットからなるカウンタをビットリバースすることで、ΔWとの乗算結果を、高速フーリエ変換の点数Nに関係なく14ビット右シフト{即ち、(6) 式で214で除する) して、Δωを求めることができる。
【0044】
ここで、例えば、256(28)点の高速フーリエ変換(FFT) の場合を考えると、図3に示したように、14ビットカウンタの上位6ビットは、常に“0”である。そこで、このカウンタを全ビット反転して、上記周波数インデックスkを求めると、下位6ビットに“0”が入るため、周波数インデックスkを26 倍 (k・214-8) していることになる。
【0045】
つまり、カウンタ値を、高速フーリエ変換(FFT) の点数Nに関係なく、全ビット反転することで、K・214-nが得られるため、そのあとの演算は、上記式(6) に示したように演算が行うこと、即ち、上記14ビット右シフトすることでΔωを求めてもよいし、上記14ビット右シフトすることなく、上記ビットリバースした状態で、その最上位ビットに、小数点があるものとして、Δωを求めるようにしてもよい。
【0046】
このようにシフト処理を行わない方法を採用することで、少ないハードウェア量で、Δωを求めることができる。
このように、本発明によれば、基準信号と、Δtの時間遅延をもった信号とを別々にフーリエ変換した後、周波数領域で位相補正を行う処理となるため、サンプリング周期τ以下のような遅延時間の補正でも精度よく行うことができる効果がある。又、周波数インデックスkを高速フーリエ変換(FFT) の点数Nで除する演算を、最高の高速フーリエ変換点数N=2m を想定したmビットカウンタをビットリバースするだけで求める手法を用いることにより、少ないハードウェアで、上記遅延時間の補正を行うことができるようになる。
【0047】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面によって詳述する。前述の図1〜図3は、本発明の原理構成図であり、図4は、g(t−Δt)とg(t)との関係を説明する図であり、図5は、基数2の高速フーリエ変換を説明する図であり、図6は、ビットリバース方法による周波数インデックスkを求める手法を示した図であり、図7〜図9は、本発明の一実施例を示した図であって、図7は全体の構成例を示し、図8は、遅延補正部の詳細を示し、図9は、相関データ演算装置の構成例を示しており、図10〜図12はビットリバース装置の実施例を示した図であって、図10はシフタを使用した場合の構成例を模式的に示し、図11は、シフタを使用しない場合の構成例を示し、図12は、その実施例を示している。
【0048】
本発明においては、ディジタル信号を離散フーリエ変換したときの遅延時間補正装置において、ディジタル信号に対するサンプリング周期をτとし、サンプリング点をt=−Δt,τ−Δt,・・・,(N−1)τ−Δtとした合計N個のサンプル値g(−Δt),g(τ−Δt),・・・,g((N−1)τ−Δt)に対して離散フーリエ変換して、周波数成分G’(f)=G(f)・exp(−j2πfΔt)を得るフーリエ変換部 1と、位相補正データγ=exp(j2πfΔt)を算出する位相補正算出部 2と、前記G’(f)と、前記位相補正データγとを乗算する位相補正乗算部 3が、本発明を実施するのに必要な手段である。尚、全図を通して同じ符号は同じ対象物を示している。
【0049】
以下、図1〜図6を参照しながら、図7〜図12によって、本発明の離散フーリエ変換値の遅延時間補正装置の構成と動作を説明する。
先ず、図7において、入力されるサンプル値データを、g(t)からDだけ進んだg(t−D)とする。これは、g(t−D)を基準にすると、g(t)はDだけ遅れたデータということになる。
【0050】
そして、D=t0+Δtとし、t0はサンプル周期τの整数倍、具体的には、τ, 2τ,─,(N−1)τとし、Δtは、1高速フーリエ変換(FFT) の周期の間変化しない値とする。
【0051】
時間軸での遅延補正部 11 では、時間軸上で、上記 t0 の補正を行う。これは、τの整数倍の時間遅延は、この遅延補正部 11 で補正することを意味する。具体的には、図8に示した先入れ先だし(FIFO)バッファ 20 を利用して、補正対象となるデータを、上記先入れ先だし(FIFO)バッファ 20 に書き込み、所定の遅延時間 (τの整数倍) 後に、順次読み出すことにより、g(t−D) (D=t0+Δt)のデータよりt0だけ遅延したg(t−Δt) のデータを得ることができる。
【0052】
以後の遅延処理では、上記サンプル周期τより短いΔtの遅延を補正することになる。
そこで、図7のFFT部 12 では、上記t0の補正が行われたg(t−Δt)を高速フーリエ変換法によってフーリエ変換を行う。
【0053】
前述の図4では、上記g(t−Δt)と,g(t)との関係を示している。サンプリング点は、t=−Δt,τ−Δt,・・・,(N−1)τ−Δtの合計N個であり、そのサンプル値は、それぞれ、g(−Δt),g(τ−Δt),・・・,g((N−1)τ−Δt)となる。
【0054】
g(t−Δt)を基準とすると、g(t)は、図4からも明らかなように、Δtだけ遅延した位置の値である。サンプリング点は、時刻(t−Δt)であるのでg(t−Δt)の値は得られるが、g(t)の値は得られない。
【0055】
そこで、本発明では、前述の数式(2),(3) で示した理論により、g(t−Δt)に対してフーリエ変換を行い、その周波数成分G’(f)を、上記FFT部 12 で得る。前述のように、図4において、ΔWはΔtに対応し、ΔWはサンプル周期τに対するΔtの割合、ΔW=Δt/τを表している。従って、Δtを0≦Δt≦τとすれば、ΔWは、0≦ΔW≦1である。
【0056】
上記のように求めたG’(f)は、次の位相補正乗算部 14 において、位相補正データ計算部 13 で求めた位相補正データγ=exp(j2πΔω)と乗算されることで、所望のフーリエ変換後の周波数成分G(f)を得ることができる。
【0057】
図7に示した、上記位相補正データ計算部 13 では、入力Δtを除算器 15 でτで除してΔWを得る。このΔWに、前述の作用欄で詳細に説明したk発生部 5、具体的には、後述するように、例えば、所定のFFT点数N=2n の場合には、最高FFT点数N=2m に対応したmビットカウンタをビットリバースして、m−nビットシフトする手段で、周波数インデックスkを求めることができるので、上記ΔWと、乗算器 6で乗算して、ΔW・kを得る。
【0058】
次に、上記ΔW・kをシフタ 7を通して全サンプル点数N(=2n ) で割ることで、前述のΔωを得る。具体的には、N=2n で表されるようにすると、上記の除算は、シフタ 7で実現することができる。
【0059】
上記位相補正データ計算部 13 における位相補正データメモリ 19 は、各Δωの小数点以下の値に対して、γ=exp(j2πΔω)の値をルックアップテーブルの形で格納されているので、上記Δωの小数点以下の値に対するγの値を、ルックアップテーブルに対する読み出しで、位相補正データγを得ることができる。
【0060】
前述のように、上記位相補正乗算部 14 は、FFT部 12 で求められたG’(f)の値に、上記位相補正データγを乗ずることにより、所望のG(f)を得る。G(f)は、g(t)に対して離散的にフーリエ変換して得られた周波数成分である。
【0061】
図9は、上記の実施例を用いて、遅延時間が異なる信号の相関を求める場合を示している。基準信号h(t)に対して、被相関信号g(t−D)は、Dだけ時間が進んでいる信号である。
【0062】
このg(t−D)は、本実施例の遅延時間補正装置 30 でフーリエ変換後、位相補正を行いG(f)を得て、上記基準信号h(t)をFFT部 32 でフーリエ変換したH(f)と、相関部 31 とで相関を取る。
【0063】
精度よく遅延時間のあったデータの相関を求めることにより、複数セグメントに渡って、各周波数領域についての相関を取り累積することで、雑音に埋もれた信号など、S/N 比の低い微弱信号、例えば、電波信号などの検出及び解析を精度よく行うことができる。
【0064】
上記の図7で示した位相補正データ計算部 13 においては、ΔW・kをシフタ 7でnビットシフトすることで、FFT 点数N(=2n )による除算、即ち、ΔW・K/Nを実現した例で説明したが、この実施例では、k発生部 5と、乗算器 6と、シフタ 7を必要とし、ハードウェア量が大きくなるという問題が残る。
【0065】
この方法は、図3で説明したように、最高FFT点数N(=214=16K 点) のフーリエ変換を求める為の、前述の周波数インデックスkを求める場合、作用欄で詳細に説明したように、14(=m)ビットのカウンタを設けておき、例えば、FFT点数N(=28 =256点) の周波数インデックスkを求めるときには、図10に示したように、上記14(=m)ビットのカウンタをビットリバースして、「m-n=14-8=6」ビットのシフトをすることで、上記周波数インデックスkを求め、、更に、n=8ビットシフトすることで、k/Nを求める手法を利用している。
【0066】
然しながら、図11に示したように、上記14ビットカウンタをビットリバースして、その儘のデータ形式の最上位ビットの前に、小数点があるものとすると、図10で説明したようなシフト動作をすることなく、即ち、図7で説明したシフタ 18 を設けることなく、上記k/Nを求めることができることが分かる。
【0067】
図12は、上記の点に着目して、ΔW・k/Nを求める場合の実施例を示したものである。
総FFT点数N(=2m ) のmビットカウンタ 21 を設けて、例えば、サンプリングクロックでカウントする。
【0068】
このカウンタ 21 を、次のビットリバース部 22 、具体的には、図12に示したビットリバース部 22 をワイヤで実現する。
今のFFT点数N(=2n ) であると、全ビットのビットリバースした値の下位m−nビットは、常に、“0”となる。そこで、本発明においては、ビットリバース部 22 で、上記カウンタ 21 の全ビットをビットリバースした値の最上位ビットの左に、小数点があるものとして、上記ビットリバース部 22 の値を取り出すことで、上記k/Nの演算を実現するこきができる。このビットリバース部 22 から求められたk/Nに乗算器 23 でΔWと乗算することで、上記Δωを求めることができる。
【0069】
従って、本実施例を使用することで,図7で説明した位相補正データ計算部 13 の、k発生部 5と、乗算器 6と、シフタ 7の部分を、図12に示したカウンタ 21 と、ワイヤ接続のみで実現したビットリバース部 22 の乗算器 23 に置き換えることができ、k発生部でのn−mビットのシフタと、シフタ 7等を削減することができ、k/Nを、簡単で、回路規模の小さい回路で得ることができる効果が得られる。
【0070】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の離散フーリエ変換値の遅延時間補正装置によれば、図7からも明らかなように、被相関信号g(t−D)をフーリエ変換した後、γ=exp(j2πfΔt)で示される位相補正データを乗算するという、周波数領域での位相補正を行うため、Δtといったサンプリング周期τ以下のような遅延時間の補正でも、精度よく遅延時間の補正を行うことができる効果がある。
【0071】
又、上記γ=exp(j2πfΔt)=exp(j2πΔω)で示される位相補正データを作成する際、最高FFT点数N(=2m ) に対応したmビットのカウンタと、該カウンタをワイヤ接続でビットリバースするビットリバース部を設けて、そのビットリバース部の出力値の最上位ビットの前に、小数点があるものとして、FFT点数N(=2m ) に対応するk/Nの値を求めるようにすることで、簡単で、回路規模の小さい回路で、k/Nを求めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図(その1)
【図2】本発明の原理構成図(その2)
【図3】本発明の原理構成図(その3)
【図4】g(t)とg(t−Δt)との関係を説明する図
【図5】基数2の高速フーリエ変換を説明する図
【図6】ビットリバース方法による周波数インデックスkを求める手法を示した図
【図7】本発明の一実施例を示した図(その1)
【図8】本発明の一実施例を示した図(その2)
【図9】本発明の一実施例を示した図(その3)
【図10】ビットリバース装置の実施例を示した図(その1)
【図11】ビットリバース装置の実施例を示した図(その2)
【図12】ビットリバース装置の実施例を示した図(その3)
【図13】2つのパラボラアンテナで受信した電波の信号処理を説明する図
【符号の説明】
1 フーリエ変換部 2 位相補正算出部
3 位相補正乗算部 4 ΔW演算手段
5 k発生手段, k発生部 6 k乗算手段
7 N除算手段(シフタ) 8 γ演算手段
11 時間軸での遅延補正部
12,32 FFT部 13 位相補正データ計算部
14 位相補正乗算部 15 除算器
23 乗算器
19 位相補正データメモリ
20 先入れ先出し(FIFO)バッファ
21 mビットカウンタ,カウンタ
22 ビットリバース部
30 遅延時間補正装置 31 相関部
N FFT点数,サンプル点数
G(f) 基準データの周波数成分
G’(f) Δt遅延したデータの周波数成分
γ 位相補正データ
g(t) サンプル値
k 周波数インデックス
Δt 遅延時間
ΔW 遅延残差
Δω 位相回転角
fs サンプリング周波数
τ サンプル周期,サンプリング周期
Δf 周波数チャネルの間隔(フーリエスペクトルの基本成分)

Claims (4)

  1. 基準となるサンプリング周期に対して一定の時間遅延した時刻でアナログ信号をサンプリングして得られたサンプル値を離散フーリエ変換して周波数成分を得るフーリエ変換部と、
    該一定の遅延時間に基づいて位相補正データを算出する位相補正算出部と、
    前記周波数成分と前記位相補正データとを掛け合わせることによって、サンプリング周期に対し遅延した時刻での補正された周波数成分を得る位相補正乗算部と、
    を有する離散フーリエ変換値の遅延時間補正装置。
  2. 位相補正算出部が、遅延時間とサンプリング周期とに基づき、サンプリング周期に対する遅延時間の割合を示す遅延残差を得るΔW演算手段と、
    周波数インデックスを発生するk発生手段と、
    遅延残差と周波数インデックスの積を生成するk乗算手段と、
    前記積を全サンプル点数で除し、位相回転角を生成するN除算手段と、
    位相回転角を基に位相補正データを算出するγ演算手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の離散フーリエ変換値の遅延時間補正装置。
  3. k発生手段とk乗算手段とN除算手段とが、サンプル数N=2とした時、m(m≧n)ビットからなるカウンタと、
    上記カウンタの全ビットをリバースするビットリバース部と、
    リバース結果に遅延残差を乗じる演算手段と、
    からなることを特徴とする請求項2に記載の離散フーリエ変換値の遅延時間補正装置。
  4. γ演算手段が位相回転角に対応した位相補正データを保持するルックアップテーブルからなることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の離散フーリエ変換値の遅延時間補正装置。
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