JP2003142584A - 半導体集積回路装置の設計方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の設計方法

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JP2003142584A JP2001339024A JP2001339024A JP2003142584A JP 2003142584 A JP2003142584 A JP 2003142584A JP 2001339024 A JP2001339024 A JP 2001339024A JP 2001339024 A JP2001339024 A JP 2001339024A JP 2003142584 A JP2003142584 A JP 2003142584A
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Hiroyuki Yamauchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計寸法のさらなる微細化に確実に対応でき
るようにする。 【解決手段】 工程ST03において、各配置領域に対
して、第1のレイアウトデータの製造後の仕上がり時の
期待寸法が規準値の許容誤差範囲に収まる場合には、許
容内領域として第1のOPCマスクデータを露光用のマ
スクデータとして確定する。次に、工程ST04におい
て、複数の配置領域のうち、第1のOPCマスクデータ
が基準値の許容誤差範囲に収まらない配置領域、すなわ
ち許容外領域の有無を判定する。次に、許容外領域が存
在する場合には、工程ST05において、許容外領域に
対して、第1のレイアウトデザインルールと異なる第2
のレイアウトデザインルールに基づいた第2の期待値を
持つ第2のレイアウトデータを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、さらなる微細化に
対応可能な半導体集積回路装置の設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図27に示すように、従来の半導体集積
回路装置の設計方法は、半導体チップ上で一律のデザイ
ンルールによりレイアウトデータを作成している。レイ
アウトデータは、該レイアウトデータの期待値と加工後
の仕上がり時における物理寸法との差が、期待値に許容
される誤差範囲に収まるように一律に決定される。
【0003】すなわち、チップ上に、第1の規準の許容
誤差に収まる第1のOPC(光学的近接補正)データを
作成することができない領域がある場合には、その領域
に限らず、すべての配置領域に対して、第2のレイアウ
トデザインルールに基づいた第2の期待値を持つ第2の
レイアウトデータとして一律に設計し直している。ここ
では、第2のレイアウトデータの第2の期待値と加工後
の仕上がり時における期待寸法との差が、第1の規準の
誤差範囲に収まるように、第2のレイアウトデータを補
正した第2のOPCデータを作成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、設計寸
法が年々微細化し、1つのチップに1つのレイアウトデ
ザインルールを適用して行なうチップ設計には、以下に
示すような問題が生じる。
【0005】すなわち、2001年に0.13μmであ
るレイアウトデザインルールが2005年には0.10
μmとなる予定である。この0.10μmのレイアウト
デザインルールにより設計を行なおうとすると、製造時
におけるプロセスの加工精度は、数十nmレベルの精度
が必要となる。
【0006】この場合に、ウエハの主面の領域(部位)
に依存したプロセスの加工精度のばらつき、1つのチッ
プ上での領域(部位)及びレイアウトの疎密の関係等を
すべて考慮して、その場合の加工精度のばらつきを数十
nmに制御することは大きな困難となることが予想され
る。
【0007】加工精度のばらつきをも考慮したレイアウ
トデザインルールを適用すると、設計マージンが劇的に
減少するため、歩留まりが大きく低下する。従って、微
細化を図ることにより、チップの製造コストが急激に上
昇することになる。
【0008】本発明は、前記のように予測される問題に
鑑み、設計寸法のさらなる微細化に確実に対応できるよ
うにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、半導体集積回路装置の設計方法を、設計
パターンの複数の配置領域のうち、設計パターンの仕上
がり寸法がレイアウトデータの期待値の許容誤差を満た
さない許容外領域がある場合に、許容外領域に対して
は、許容内領域と異なるレイアウトデザインルールを作
成するか、又は許容内領域と異なる許容誤差の基準値を
設ける構成とする。
【0010】具体的に、本発明に係る第1の半導体集積
回路装置の設計方法は、設計パターンを配置する複数の
配置領域に対して、第1のレイアウトデザインルールに
基づいて第1の期待値を持つ第1のレイアウトデータを
それぞれ作成する第1の工程と、第1の期待値と、第1
のレイアウトデータにおける製造後の仕上がり時の期待
寸法との差が規準値に許容される誤差範囲に収まる場合
には、第1のレイアウトデータを補正して第1のOPC
データを作成する第2の工程と、複数の配置領域のう
ち、誤差範囲に収まる第1のOPCデータを作成するこ
とができない許容外領域が存在する場合に、許容外領域
に対して、第2のレイアウトデザインルールに基づいて
第2の期待値を持つ第2のレイアウトデータを作成する
第3の工程と、第2のレイアウトデータにおける製造後
の仕上がり時の期待寸法が基準値に許容される誤差範囲
に収まるように、第2のレイアウトデータを補正して第
2のOPCデータを作成する第4の工程と、第1のOP
Cデータと第2のOPCデータとを用いてマスクデータ
を作成する第5の工程とを備えている。
【0011】第1の半導体集積回路装置の設計方法によ
ると、複数の配置領域のうち、誤差範囲に収まる第1の
OPCデータを作成することができない許容外領域が存
在する場合に、該許容外領域に対して、第2のレイアウ
トデザインルールに基づいて第2の期待値を持つ第2の
レイアウトデータを作成する。さらに、第2のレイアウ
トデータにおける製造後の仕上がり時の期待寸法が基準
値に許容される誤差範囲に収まるように、第2のレイア
ウトデータを補正して第2のOPCデータを作成する。
このように、複数の配置領域のすべてに一律にレイアウ
トデザインルールを適用するのではなく、第1のレイア
ウトデザインルールにおける基準値の許容誤差を満たさ
ない領域(許容外領域)に対しては第1のレイアウトデ
ザインルールと異なる第2のデザインルールを適用す
る。従って、加工精度のばらつきをも考慮したレイアウ
トデザインルールを、複数の配置領域のすべてに一律に
適用することがないため、各配置領域に対して設計マー
ジンを設けることができるので、集積回路装置の微細化
を確実に達成することができる。
【0012】第1の半導体集積回路装置の設計方法は、
複数の配置領域が1つの半導体基板に設けられることを
前提とし、第1の工程よりも前に、半導体基板上におけ
る設計パターンの幾何学的条件に依存して、各配置領域
におけるレイアウトデザインルールを複数に分類する工
程をさらに備え、第1の工程が複数のレイアウトデザイ
ンルールのうちの1つから第1のレイアウトデザインル
ールを選択する工程を含み、第3の工程が複数のレイア
ウトデザインルールのうちの1つから第2のレイアウト
デザインルールを選択する工程を含むことが好ましい。
【0013】また、第1の半導体集積回路装置の設計方
法は、複数の配置領域が半導体からなる1つの基体に設
けられることを前提とし、第1の工程よりも前に、基体
の外形状に依存して、各配置領域におけるレイアウトデ
ザインルールを複数に分類する工程をさらに備え、第1
の工程が複数のレイアウトデザインルールのうちの1つ
から第1のレイアウトデザインルールを選択する工程を
含み、第3の工程が複数のレイアウトデザインルールの
うちの1つから第2のレイアウトデザインルールを選択
する工程を含むことが好ましい。
【0014】また、第1の半導体集積回路装置の設計方
法は、第1の工程よりも前に、要求される電気的仕様と
それを実現する設計手法とに依存して生じる仕上がり寸
法の差に応じて、各配置領域におけるレイアウトデザイ
ンルールを複数に分類する工程をさらに備え、第1の工
程が複数のレイアウトデザインルールのうちの1つから
第1のレイアウトデザインルールを選択する工程を含
み、第3の工程が複数のレイアウトデザインルールのう
ちの1つから第2のレイアウトデザインルールを選択す
る工程を含むことが好ましい。
【0015】また、第1の半導体集積回路装置の設計方
法は、第1の工程よりも前に、その使用形態によって異
なる要求仕様に応じて、各配置領域におけるレイアウト
デザインルールを複数に分類する工程をさらに備え、第
1の工程が複数のレイアウトデザインルールのうちの1
つから第1のレイアウトデザインルールを選択する工程
を含み、第3の工程が複数のレイアウトデザインルール
のうちの1つから第2のレイアウトデザインルールを選
択する工程を含むことが好ましい。
【0016】本発明に係る第2の半導体集積回路装置の
設計方法は、設計パターンを配置する複数の配置領域に
対して、第1のレイアウトデザインルールに基づいて第
1の期待値を持つ第1のレイアウトデータをそれぞれ作
成する第1の工程と、第1の期待値と、第1のレイアウ
トデータにおける製造後の仕上がり時の期待寸法との差
が第1の規準値に許容される誤差範囲に収まる場合に、
第1のレイアウトデータを補正して第1のOPCデータ
を作成する第2の工程と、複数の配置領域のうち、誤差
範囲に収まる第1のOPCデータを作成することができ
ない許容外領域が存在する場合に、許容外領域における
第1のレイアウトデータに対して、第2の規準値の誤差
範囲に収まるように補正して第2のOPCデータを作成
する第3の工程と、第1のOPCデータと第2のOPC
データとを用いてマスクデータを作成する第4の工程と
を備えている。
【0017】第2の半導体集積回路装置の設計方法によ
ると、複数の配置領域のうち、誤差範囲に収まる第1の
OPCデータを作成することができない許容外領域が存
在する場合に、該許容外領域における第1のレイアウト
データに対して、第2の規準値の誤差範囲に収まるよう
に補正して第2のOPCデータを作成する。このよう
に、複数の配置領域のすべてに一律にレイアウトデザイ
ンルールを適用するのではなく、第1のレイアウトデザ
インルールにおける基準値の許容誤差を満たさない領域
(許容外領域)に対しては第1の基準値と異なる第2の
基準値を適用する。従って、加工精度のばらつきをも考
慮したレイアウトデザインルールを、複数の配置領域の
すべてに一律に適用することがないため、各配置領域に
対して設計マージンを設けることができるので、集積回
路装置の微細化を確実に達成することができる。
【0018】第2の半導体集積回路装置の設計方法は、
複数の配置領域が1つの半導体基板上に設けられること
を前提とし、第1の工程よりも前に、半導体基板におけ
る設計パターンの幾何学的条件に依存して、各配置領域
における基準値を複数に分類する工程をさらに備え、第
1の工程が複数の基準値のうちの1つから第1の基準値
を選択する工程を含み、第3の工程が複数の基準値のう
ちの1つから第2の基準値を選択する工程を含むことが
好ましい。
【0019】また、第2の半導体集積回路装置の設計方
法は、複数の配置領域が半導体からなる1つの基体に設
けられることを前提とし、第1の工程よりも前に、基体
の外形状に依存して、各配置領域における基準値を複数
に分類する工程をさらに備え、第1の工程が複数の基準
値のうちの1つから第1の基準値を選択する工程を含
み、第3の工程が複数の基準値のうちの1つから第2の
基準値を選択する工程を含むことが好ましい。
【0020】また、第2の半導体集積回路装置の設計方
法は、第1の工程よりも前に、要求される電気的仕様と
それを実現する設計手法とに依存して生じる仕上がり寸
法の差に応じて、各配置領域における基準値を複数に分
類する工程をさらに備え、第1の工程が複数の基準値の
うちの1つから第1の基準値を選択する工程を含み、第
3の工程が複数の基準値のうちの1つから第2の基準値
を選択する工程を含むことが好ましい。
【0021】また、第2の半導体集積回路装置の設計方
法は、第1の工程よりも前に、その使用形態によって異
なる要求仕様に応じて、各配置領域における基準値を複
数に分類する工程をさらに備え、第1の工程が複数の基
準値のうちの1つから第1の基準値を選択する工程を含
み、第3の工程が複数の基準値のうちの1つから第2の
基準値を選択する工程を含むことが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0023】図1は本発明に係る半導体集積回路装置の
設計方法のフローを示している。
【0024】まず、図1に示すように、第1のレイアウ
トデータ作成工程ST01において、1つの半導体基板
(チップ)上に設けられ、素子パターン及び配線パター
ンからなる設計パターンを配置する複数の配置(レイア
ウト)領域を対象として、第1のレイアウトデザインル
ールに基づいた第1の期待値を持つ第1のレイアウトデ
ータをそれぞれ作成する。なお、1つの配置領域は複数
の機能ブロック間には跨らない。
【0025】次に、第1のOPCマスクデータ作成工程
ST02において、第1のレイアウトデータの第1の期
待値と製造後の仕上がり時の期待寸法との差が規準値の
許容誤差範囲に収まるように、第1のレイアウトデータ
を光学補正して、EB(電子線ビーム露光)データから
なる第1のOPCマスクデータを作成する。
【0026】次に、第1のOPCマスクデータ確定工程
ST03において、各配置領域に対して、第1のレイア
ウトデータの製造後の仕上がり時の期待寸法が規準値の
許容誤差範囲に収まる場合には、許容内領域として第1
のOPCマスクデータを露光用のマスクデータとして確
定する。但し、この場合、複数の配置領域のすべてにわ
たって、第1のレイアウトデザインルールの第1の期待
値と仕上がり時の期待寸法との差が規準値の許容誤差範
囲に収まるとは必ずしも限らない。
【0027】そこで、許容外領域判定工程ST04にお
いて、複数の配置領域のうち、第1のOPCマスクデー
タが基準値の許容誤差範囲に収まらない配置領域、すな
わち許容外領域の有無を判定する。
【0028】次に、許容外領域が存在する場合には、第
2のレイアウトデータ作成工程ST05において、許容
外領域に対して、第1のレイアウトデザインルールと異
なる第2のレイアウトデザインルールに基づいた第2の
期待値を持つ第2のレイアウトデータを作成する。
【0029】次に、第2のOPCマスクデータ作成工程
ST06において、第2のレイアウトデータの製造後の
仕上がり時の期待寸法が規準値の許容誤差範囲に収まる
ように、第2のレイアウトデータを光学補正して、EB
データからなる第2のOPCマスクデータを作成する。
【0030】次に、第2のOPCマスクデータ確定工程
ST07において、許容外領域に対して、第2のレイア
ウトデータの製造後の仕上がり時の期待寸法が規準値の
許容誤差範囲に収まる場合には、許容内領域として第2
のOPCマスクデータを露光用のマスクデータとして確
定する。
【0031】この後は、共に確定された第1のOPCマ
スクデータ及び第2のOPCマスクデータを用いてマス
クデータを作成する。
【0032】なお、第2のOPCマスクデータ作成工程
ST06において、許容外領域に対して作成された第2
のOPCマスクデータと製造後の仕上がり時の期待寸法
との差が規準値の許容誤差範囲に収まらない場合には、
第3レイアウトデザインルールを用いて、第3のOPC
マスクデータを作成するというように、さらに、繰り返
して操作を行なってもよい。
【0033】ところで、前述した従来の半導体集積回路
装置の設計方法によって、さらなる微細化を図るには、
もはや以下の2つの選択肢しか残されていない。
【0034】1)微細加工のばらつきを考慮した設計マ
ージン量を一律に減らす。その結果、歩留まりは極端に
低下するものの、ある確率で所望の性能を満足するよう
な半導体集積回路装置を実現することができる。
【0035】2)微細加工のばらつきを考慮した設計マ
ージンを維持する。その結果、歩留まりは極端には低下
しないものの、所望の性能を満足することはできず、半
導体集積回路装置の性能及び微細化の進歩が急激に鈍化
する。
【0036】そこで、前述したように、第1の実施形態
においては、第1のOPCマスクデータ作成工程ST0
2において、図2に示すような、1つの半導体基板(チ
ップ)上の領域(部位)、又は設計パターンの幾何学的
特徴の依存性に基づいて光学シミュレーションを行なう
ことにより、微細加工後の期待寸法がレイアウトパター
ンと所定の許容誤差範囲に入るように第1のOPCマス
クデータを作成する。
【0037】続いて、許容外領域判定工程ST04にお
いて、許容誤差範囲に入らない許容外領域が存在する場
合には、次の第2のレイアウトデータ作成工程ST05
において、許容外領域に対してのみ、図3に示すような
物理寸法自体を変更して、許容誤差範囲に収まる第2の
OPCマスクデータを作成する。
【0038】従来は、第1のOPCマスクデータが複数
の配置領域のうちの1つでも許容誤差範囲に入らない場
合には、第1のOPCマスクデータをすべて第2のOP
Cマスクデータに代えていたが、第1の実施形態におい
ては、第1のOPCマスクデータの許容外領域に対して
のみ、許容誤差範囲に収まるように第2のOPCマスク
データを作成するため、例えば、第1のOPCマスクデ
ータを用いる配置領域においては微細化を確実に達成す
ることができる。
【0039】図2に示すように、第1の実施形態におい
ては、設計パターン及び半導体部材(基体)の幾何学的
特徴を5つのカテゴリに分類している。
【0040】第1は、設計パターンの基板上における、
ゲートパターンのような平面方形の長辺方向若しくは短
辺方向、又はチップ上の配置位置(領域)である。第2
は、配線パターン、ゲートパターン及びコンタクトパタ
ーンのレイアウト密度である。第3は、記憶素子の1ビ
ットを構成するセル(ビットセル)を構成するゲートパ
ターンのレイアウトである。第4は、ダミーゲートパタ
ーンのように、設計パターンのダミーパターンである。
第5は、設計パターンが転写される半導体部材の外形形
状である。
【0041】また、図3に示すように、レイアウトデザ
インルール値は、適用物理寸法を5つのカテゴリに分類
し、第1の実施形態においては、そのうちの第1、第3
及び第4の3つを説明する。
【0042】適用物理寸法の第1は、レイアウト設計工
程における相対デザインルールサイズである。この相対
デザインルールサイズは、口径比の逆数を表わすF値の
2乗に比例する設計パターンの集合である。例えば、回
路素子は、該回路素子を形成する部位の長さ、部位の
幅、部位同士のスペース(間隔)、部位同士のオーバラ
ップ(重なり部分)及び部位の突き出し部の形状であ
る。また、配線は、該配線の幅又は配線同士のスペース
(間隔)である。
【0043】さらに、部位の長さ又は幅は、例えば回路
素子を電界効果トランジスタ(FET)とすると、ゲー
ト長、ゲート幅及び活性化領域(n+ OD、p+ OD)
の幅に分類できる。ここで、活性化領域(OD:Oxide
Definition)の幅とは、FETの場合にはソース・ドレ
イン領域におけるゲート幅方向の幅をいう。
【0044】部位同士のスペースは、ゲート同士の間
隔、ゲートとコンタクトとの間隔、配線とコンタクトと
の間隔、n型ウエル(NW)とn型活性化領域との間
隔、及びp型ウエル(PW)とp型活性化領域との間隔
に分類できる。
【0045】突き出しは、例えばゲートにおける突き出
し部の寸法である。
【0046】ここで、デザインルール値は、必ずしもマ
スクの寸法ではなく、プロセス加工後に実際に仕上がる
寸法(期待値)をいう。
【0047】第3は、設計パターン、例えばビットセル
とすると、レイアウト設計工程において該ビットセルを
レイアウトする際に許される面積、すなわちビットセル
の面積である。
【0048】第4は、設計パターンの基板上における面
積である。例えば、素子形成層に含まれる回路素子と配
線層に含まれる配線とを電気的に接続するコンタクトを
例に採ると、コンタクトのレイアウト面積又は該レイア
ウト面積を専有するコンタクトの個数である。また、N
型ウエルとP型ウエルとの面積であり、FETのゲート
の面積である。
【0049】(第1の実施形態の第1実施例)以下、第
1の幾何学的特徴である方向のうち、方形の短辺方向
(ゲート長)を物理寸法の第1のカテゴリである相対デ
ザインルール及び第3のカテゴリであるビットセル面積
に適用する場合を説明する。
【0050】図4(a)は本発明の第1の実施形態の第
1実施例に係るチップ状の半導体集積回路装置と該チッ
プ上に形成されるSRAMブロックとの模式的な平面構
成を示し、図4(b)はSRAMブロックに対する適用
物理寸法及び適用条件を表わしている。
【0051】図4(a)に示すように、例えばシリコン
からなるチップ10の主面上には、512kbitの容
量を持つ第1のSRAMブロック11と、128kbi
tの容量を持つ第2のSRAMブロック12と、16k
bitの容量を持つ第3のSRAMブロック13とが集
積化されて形成されている。
【0052】第1のSRAMブロック11を構成する1
ビット当たりのセル(ビットセル)の面積(S#bitcell)
を2.4μm2 とし、第2のSRAMブロック12及び
第3のSRAMブロック13を構成する1ビット当たり
のセルの面積をそれぞれ3.5μm2 としている。
【0053】また、図4(b)に示すように、第1のS
RAMブロック11は、ビットセルを構成する複数のト
ランジスタの各ゲートが延びる方向(ゲート幅方向)が
特定の方向に設定されており、設定された方向におい
て、リソグラフィ条件が最適化されている。
【0054】以下、チップ10における特定の方向につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0055】図5は複数のチップ10がウエハ1に形成
されている様子を模式的に表わしている。図5に示すよ
うに、第1のSRAMブロック11に含まれるビットセ
ル11aは、6つのトランジスタMN0、MN1、MN
2、MN3、MP0、MP1を有している。
【0056】公知のように、第1のN型ドライブトラン
ジスタMN0と第1のP型ロードトランジスタMP0と
は第1のCMOSインバータを構成し、第2のN型ドラ
イブトランジスタMN1と第2のP型ロードトランジス
タMP1とは第2のCMOSインバータを構成する。こ
れら第1及び第2のインバータにおける互いの入力ノー
ドと互いの出力ノードとは、いわゆるクロスカップル接
続されている。
【0057】さらに、第1のCMOSインバータの出力
ノードには第1のアクセストランジスタMN2が接続さ
れ、第2のCMOSインバータの出力ノードには第2の
アクセストランジスタMN3が接続されている。
【0058】第1のN型ドライブトランジスタMN0と
第1のP型ロードトランジスタMP0とは、第1のゲー
ト21を共有しており、第2のN型ドライブトランジス
タMN1と第2のP型ロードトランジスタMP1とは、
第2のゲート22を共有している。
【0059】第1のN型ドライブトランジスタMN0及
び第1のP型ロードトランジスタMP0とそれぞれドレ
インを共有する第1のアクセストランジスタMN2にお
ける第3のゲート23は、第1のゲート21及び第2の
ゲート22と平行に設けられている。
【0060】同様に、第2のN型ドライブトランジスタ
MN1及び第2のP型ロードトランジスタMP1とそれ
ぞれドレインを共有する第2のアクセストランジスタM
N3の第4のゲート24は、第1のゲート21及び第2
のゲート22と平行に設けられている。
【0061】このように、6つのトランジスタMN0、
MN1、MN2、MN3、MP0、MP1の各ゲート2
1〜24は、そのゲート幅方向が、例えばウエハ1のオ
リエンテーションフラット(OF)と平行な方向である
X軸方向と一致している。
【0062】一方、図5に示すように、第2のSRAM
ブロック12に含まれるビットセル12aは、ビットセ
ル11aと同様の構成を有している。ここでは、同一の
部材には同一の符号を付している。ビットセル12aを
構成する第1〜第4のゲート21〜24はそのゲート幅
方向がすべてY軸方向を指しており、すなわち、ビット
セル11aの各ゲート21〜24とゲート幅方向が直交
している。
【0063】ここでは、例えばビットセル11aは第1
のOPCマスクデータにより転写され、ビットセル12
aは第2のOPCマスクデータにより転写されたとす
る。
【0064】これにより、Y軸方向に延びるゲートを有
する第2のSRAMブロック12と比べて、ゲートに関
する寸法、例えば、ゲート長、ゲート同士の間隔及びゲ
ートとコンタクトとの間隔等の寸法を小さくすることが
できる。その結果、第1のSRAMブロック11のビッ
トセルの面積を2.4μm2 と、第2のSRAMブロッ
ク12の面積の3.5μm2 よりも小さくすることがで
きる。
【0065】一方、第2のSRAMブロック12は、設
計パターンにおける部位の長手方向がY軸方向と一致す
るため、ゲート長及びゲートとコンタクトとの間隔等の
寸法を大きくしなければならない。このため、第2のS
RAMブロック12のビットセルの面積は3.5μm2
と、第1のSRAMブロック11の場合よりも大きくな
る。
【0066】一般に、例えば、第1のSRAMブロック
11及び第2のSRAMブロック12における各ゲート
21〜24のゲート長を決定するパターニングを行なう
際に、全方向にわたって、すなわちX軸方向又はY軸方
向と方向を特定せずに、リソグラフィ工程及びエッチン
グ工程における加工のばらつきを抑制することは難し
い。
【0067】そこで、第1の実施形態においては、複数
の機能ブロックの少なくとも1つに対して、ゲートが延
びる方向(ゲート幅方向)をX軸方向に特定し、この特
定した方向に対して優先してリソグラフィ条件の最適化
を行なうことにより、要求された加工精度を確保するこ
とができるため、ビットセル11aに対する所望のアク
セスタイム又は所望の低リーク電流等を達成することが
可能となる。
【0068】この場合、特定の方向から外れる他の方
向、例えばY軸方向に対しては、リソグラフィ条件等の
最適化がなされていないため、加工精度、すなわち設計
パターンの最小寸法値に犠牲を払わなければならない。
しかしながら、ゲート幅方向が、犠牲を払わなければな
らない方向、ここではY軸方向にのみレイアウトされる
ビットセル12aに対しては、ビットセル12aの面積
の縮小化を犠牲にしてでも、回路素子が設計通りに加工
できるように、ゲート長を大きくし、ゲートとコンタク
トとの間隔等の寸法を大きく設定している。
【0069】すなわち、図4(a)に示すように、メモ
リ容量が大きく且つチップ10に占めるブロック面積が
相対的に大きい第1のSRAMブロック11と、メモリ
容量が小さく且つチップ10に占めるブロックの面積が
第1のSRAMブロック11よりも小さい第2のSRA
Mブロック12とにおいては、メモリ容量が大きい第1
のSRAMブロック11のゲート幅方向を優先してリソ
グラフィ条件及びエッチング条件の最適化を行なうこと
により、ビットセルの面積を小さくする最小寸法値を適
用する。一方、プロセス条件で犠牲となる第2のSRA
Mブロック12に対しては、第1のSRAMブロック1
1における最小寸法値よりも大きい最小寸法値を適用す
る。
【0070】従って、第1の実施形態によると、例え
ば、大容量でビットセルの面積をより小さくしたい第1
のSRAMブロック11に対しては、レイアウトを特定
の方向に限定し、この限定を受けられず且つメモリ容量
が小さい第2のSRAMブロック12に対しては、相対
的に大きいビットセル面積を適用する。これにより、第
1及び第2のSRAMブロック11、12のいずれの面
積も縮小されるため、結果的に、チップ10の面積を小
さくすることができる。
【0071】なお、第1の実施形態においては、半導体
集積回路装置に形成されるSRAMブロックについて説
明したが、機能ブロックはSRAMブロックに限られな
い。
【0072】(第1の実施形態の第2実施例)以下、第
2の幾何学的特徴であるレイアウト密度を、適用物理寸
法の第4のカテゴリであるコンタクトの面積及び個数取
りを例として説明する。
【0073】ここでは、第2の幾何学的特徴のうちのレ
イアウト密度によって、「コンタクトの面積又は個数」
に対する適用物理寸法を決定するためのレイアウトデザ
インルールを選定する。
【0074】図6(a)及び図6(b)は本発明の第1
の実施形態の第2実施例に係る半導体集積回路装置に形
成されるSRAMブロックに含まれるビットセルの変形
例であって、(a)は所定のコンタクト形成領域に2個
のコンタクトを設けたビットセルの平面構成を示し、
(b)は所定のコンタクト形成領域に1個のコンタクト
を設けたビットセルの平面構成を示している。図6
(a)及び図6(b)において、図5に示す構成要素と
同一の構成要素には同一の符号を付している。
【0075】図6(a)及び図6(b)に示すように、
第1のビットセル70A及び第2のビットセル70B
は、それぞれ、第1のアクセストランジスタMN2と第
2のアクセストランジスタMN3とが第3のゲート23
を共有している。
【0076】次に、第1のビットセル70A及び第2の
ビットセル70Bの主要なコンタクトの個数取りを説明
する。
【0077】図6(a)に示すように、第1のビットセ
ル70Aにおいては、例えば、P型トランジスタのみに
着目すると、第1のP型ロードトランジスタMP0及び
第2のP型ロードトランジスタMP1の共有ソースに設
けられたP型ソースコンタクト71は第1コンタクト7
1a及び第2コンタクト71bとから構成されている。
同様に、第1のP型ロードトランジスタMP0に設けら
れた第1のP型ドレインコンタクト72は、第1コンタ
クト72a及び第2コンタクト72bとから構成されて
おり、第2のP型ロードトランジスタMP1に設けられ
た第2のP型ドレインコンタクト73は、第1コンタク
ト73a及び第2コンタクト73bとから構成されてい
る。
【0078】一方、図6(b)に示すように、第2のビ
ットセル70Bにおいては、第1のP型ロードトランジ
スタMP0及び第2のP型ロードトランジスタMP1の
共有ソースに設けられたP型ソースコンタクト71は1
つのコンタクトから構成されている。同様に、第1のP
型ロードトランジスタMP0に設けられた第1のP型ド
レインコンタクト72、及び第2のP型ロードトランジ
スタMP1に設けられた第2のP型ドレインコンタクト
73はいずれも1つのコンタクトから構成されている。
この関係は、第1のビットセル70Aと第2のビットセ
ル70Bとにおける第1のN型ドライブトランジスタM
N0及び第2のN型ドライブトランジスタMN1におい
ても同様である。
【0079】なお、図5に示すビットセル11aのよう
に、各ゲート21〜24のすべてが平行に配置されるビ
ットセルを、便宜上、横長型のレイアウトと呼び、図6
(a)及び(b)に示すビットセル70A、70Bのよ
うに、第3のゲートが第1及び第2のゲート21、22
と交差するように配置されるビットセルを、便宜上、縦
長型のレイアウトと呼ぶ。
【0080】(第1の実施形態の第3実施例)以下、第
1の幾何学的特徴である領域を適用物理寸法の第1のカ
テゴリである相対デザインルール及び第3のカテゴリで
あるビットセル面積を例として説明する。
【0081】ここでは、第1の幾何学的特徴のうちの領
域によって、「相対デザインルール」及び「ビットセル
面積」に対する適用物理寸法を決定するためのレイアウ
トデザインルールを選定し変更する。
【0082】図7は本発明の第1の実施形態の第3実施
例に係る半導体ウエハとチップレイアウトの平面構成を
模式的に示している。
【0083】図7に示すように、ウエハ1の主面を該ウ
エハ1の中心から所定の距離をおいて、第1の領域1a
及び第2の領域1bに区画する。
【0084】例えば、ウエハ1の中央部に位置する第1
の領域1aに形成する第1のチップ10Aの面積はF値
を1.0として50mm2 とし、ウエハ1の周縁部に位
置する第2の領域1bに形成する第2のチップ10Bの
面積はF値を1.2として70mm2 とする。
【0085】さらに、第1のチップ10A上に形成する
メモリ回路のビットセルの面積は、例えば2.4μm2
とし、第2のチップ10B上に形成するメモリ回路のビ
ットセルの面積は、例えば3.5μm2 とする。
【0086】このように、第3実施例は、ウエハのシュ
リンク率を考慮して、該シュリンク率が相対的に小さい
第1の領域1aにおける第1のチップ10Aの面積及び
ビットセルの面積を、シュリンク率が相対的に大きい第
2の領域1bにおける第2のチップ10Bの面積及びビ
ットセルの面積よりも小さくして、微細化を達成する。
従って、第3実施例は、マスクデータがウエハ1の中心
からの距離によって異なる。
【0087】(第1の実施形態の第4実施例)以下、第
1の幾何学的特徴である領域を適用物理寸法の第1のカ
テゴリである相対デザインルールを例として説明する。
【0088】ここでも、第1の幾何学的特徴のうちの領
域によって、「相対デザインルール」に対する適用物理
寸法を決定するためのレイアウトデザインルールを選定
する。
【0089】図8は本発明の第1の実施形態の第4実施
例に係る半導体ウエハとチップレイアウトの平面構成を
模式的に示している。
【0090】図8に示すように、ウエハ1の主面を該ウ
エハ1の中心から所定の距離をおいて、第1の領域1a
及び第2の領域1bに区画する。
【0091】例えば、ウエハ1の中央部に位置する第1
の領域1aに形成する第1のチップ10Cの面積はF値
を1.0として150mm2 とし、ウエハ1の周縁部に
位置する第2の領域1bに形成する第2のチップ10D
の面積はF値を変えずに1.0のままで30mm2 とす
る。
【0092】また、他の例として、ウエハ1の第1の領
域1aに含まれる第1のチップ10Cに形成するトラン
ジスタのゲート長Lgを0.15μmとし、ウエハ1の
第2の領域1bに含まれる第2のチップ10Dに形成す
るトランジスタのゲート長Lgを0.18μmとする。
【0093】このように、第4実施例は、チップの面積
が相対的に大きいため、配線長が長くなってタイミング
的なマージンが小さくなる第1のチップ10Cをウエハ
1の中央部に配置する。
【0094】従って、第4実施例は、レイアウトデザイ
ンルールが同一であっても、マスクデータはウエハ1の
中心からの距離によって異なる。
【0095】(第1の実施形態の第5実施例)以下、第
5の幾何学的特徴である形状、すなわち設計パターンを
転写する半導体からなる基体の形状を例として説明す
る。
【0096】ここでは、第5の幾何学的特徴のうちの半
導体からなる基体の形状によって、「相対デザインルー
ル」に対する適用物理寸法を決定するためのレイアウト
デザインルールを選定する。
【0097】図9(a)〜図9(c)は本発明の第1の
実施形態の第5実施例に係る半導体集積回路装置を形成
する半導体からなる基体を示している。また、図9
(d)はリソグラフィ工程における焦点深度の基体表面
の形状依存性を示し、図9(e)はエッチング工程にお
けるエッチング速度の基体表面の形状依存性を示してい
る。
【0098】図9(a)は通常用いられる板(チップ)
状の第1の基体101であり、いわゆる半導体基板であ
る。図9(b)は直方体状の第2の基体102であり、
図9(c)は円柱状の第3の基体103である。
【0099】図9(d)又は図9(e)に示すように、
リソグラフィにおける焦点深度又はエッチング速度に依
存性を持つ場合には、レイアウトデザインルールだけで
はなく、メモリ回路のビットセル面積を変える必要が生
じるため、マスクデータが、第1の基体101の平面、
第2の基体102の平側面、第2及び第3の基体10
2、103の各底面及び第3の基体103の円柱側面に
おいてそれぞれ異なる。
【0100】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0101】第2の実施形態は、集積回路装置に要求さ
れる電気的仕様とそれを実現する設計手法とに依存して
生じる仕上がり寸法の差に応じて、各配置領域における
レイアウトデザインルールを分類する。
【0102】図10は設計パターンにおける電気的仕様
の特徴とそれを実現する設計手法との4分類を示してい
る。
【0103】第1の電気的仕様は、設計パターンにおけ
る「リーク電流」である。「リーク電流」を抑止し得る
設計手法は、例えば、電源電圧制御、電源遮断制御、閾
値電圧制御(基板電位制御、ソース電位制御)又はゲー
ト・ソース間電位差制御である。
【0104】第2の電気的仕様は、「動作速度(クロッ
ク周波数)」である。「動作速度(クロック周波数)」
を決定し得る設計手法は、電源電圧制御による遅延制
御、閾値制御による遅延制御、レイアウト使用配線層数
の差によるRC遅延制御である。
【0105】第3の電気的仕様は、「タイミング値(ク
ロック信号に対するセットアップ値及びホールド値)」
である。「タイミング値」を決定し得る設計手法は、レ
イアウト使用配線層数の差によるRC遅延制御、同期設
計/非同期設計の選択、タイミング調整用の遅延回路ト
ランジスタのゲート長、及びクロックドライバからの距
離を調整するレイアウトである。ここで、セットアップ
値とは、クロック信号により決定される基準時刻に対し
て、それ以前にデータ値を確定させておく必要があると
きの時間であり、ホールド値とは、確定したデータ値を
保持する時間である。
【0106】第4の電気的仕様は、「メモリ機能」であ
る。「メモリ機能」を決定する設計手法は、冗長機能の
有無である。
【0107】(第2の実施形態の第1実施例)第1実施
例は、第1の電気的仕様である「リーク電流」に依存し
て生じる仕上がり寸法の差について説明する。
【0108】図11(a)及び図11(b)は本発明の
第2の実施形態の第1実施例に係る半導体集積回路装置
に形成されるSRAMブロックであって、図11(a)
は電流電圧制御を行なうSRAMブロックの回路構成を
示し、図11(b)はSRAMブロックに含まれるビッ
トセルの平面構成を示している。
【0109】一方、図12(a)及び図12(b)は図
11(a)に示す半導体集積回路装置に形成される他の
SRAMブロックであって、図12(a)は電流電圧制
御を行なわないSRAMブロックの回路構成を示し、図
12(b)はSRAMブロックに含まれるビットセルの
平面構成を示している。ここで、図11(b)及び図1
2(b)に示すように、ビットセル50A、50Bは、
例えば、図6(b)に示した第2のビットセル70Bと
同一の構成であり、同一の構成要素には同一の符号を付
している。
【0110】ここでは、図3に示す適用物理寸法を「相
対デザインルールサイズ」のうちの「長さ/幅」とす
る。
【0111】図11(a)に示すように、ビットセル5
0Aには、第1及び第2のP型ロードトランジスタMP
0、MP1の共有ソースに電源電圧Vccを供給する電
源と電源線51との間には、電流制御スイッチ52と抵
抗器53とが並列に接続されてなるリーク抑止回路54
が設けられている。
【0112】待機時には、電流制御スイッチ52がオフ
状態とされることによって、電源と電源線51とが切り
離されるため、リーク電流が抵抗器53に流れることに
なる。その結果、電圧降下によって、リーク電流に依存
した電圧降下量が変化し、ビットセル50Aに印加され
る電圧値が自動的に下がり、その結果、ビットセル50
Aにおけるリーク電流が抑止される。
【0113】このような電気的仕様により、リーク電流
を抑止できるビットセル50Aは、図11(b)に示す
ように、トランジスタの動作の高速化を図るために、ビ
ットセル50Aを構成する各ゲート21、22、23の
ゲート長Lgをそれぞれ小さくするデザインルールを適
用して、ビットセル50Aにリーク電流を流れ易くした
としても、リーク抑止回路54を設けたことにより、待
機時におけるリーク電流の増大を抑止することができ
る。
【0114】一方、図12(a)に示すように、リーク
抑止回路54を設けないSRAMブロックに対しては、
各ゲート21、22、23のゲート長Lgをそれぞれを
大きくすることにより、ビットセル50Bの面積をビッ
トセル50Aの面積よりも大きくなるようなデザインル
ールを適用する。
【0115】このように、第1実施例によると、リーク
抑止回路54を設けたSRAMブロックにおいては、各
ゲート21、22、23のゲート長Lgを小さくするこ
とができる。このとき、第1のOPCマスクデータによ
る期待値と仕上がり時の期待寸法との間の誤差が許容値
を超えるような場合には、第2のレイアウトデザインル
ールを適用して、第2のOPCマスクデータを生成する
ことにより、OPCマスクデータの期待値を容易に変更
することができるようになる。
【0116】なお、半導体集積回路装置に形成されるS
RAMブロックについて説明したが、SRAMブロック
には限られない。
【0117】(第2の実施形態の第2実施例)第2実施
例は、第2の電気的仕様である「動作速度(クロック周
波数)」に依存して生じる仕上がり寸法の差について説
明する。
【0118】ここでは、一例として、フェーズロックル
ープ(PLL)の様に、回路動作の基準となるクロック周
波数とモニタ回路の周波数とが所定の関係となるよう
に、モニタ回路の電源電圧又は基板電圧等をフィードバ
ック制御する構成を説明する。
【0119】このモニタ回路は遅延制御回路であって、
電源電圧又は基板電圧を制御することができ、このモニ
タ回路により、微細加工のばらつきによってSRAMブ
ロックに含まれるトランジスタのゲート長が小さくなり
すぎたり、逆に大きくなりすぎたりして、信号の遅延時
間が変動したとしても、信号伝播時間の遅延量を補正す
ることができる。
【0120】このようなモニタ回路を有するSRAMブ
ロックにおいて、図11(b)に示すSRAMブロック
に含まれるビットセル50Aのように、各ゲート21〜
23のゲート長Lgを小さくして動作の高速化を図る場
合に、短ゲート長化によるリーク電流が発生し易くなっ
たとしても、リーク抑止回路54を設けていることによ
り、待機時のリーク電流の増大を防止することができ
る。
【0121】従って、第2実施例によると、モニタ回路
を備えたSRAMブロックによって、各トランジスタの
ゲート長を小さくすることにより、高速動作が可能で且
つビットセル面積が小さい論理セルを得ることができ、
その上、動作速度のばらつきを抑えることができる。
【0122】一方、モニタ回路を持たないSRAMブロ
ックにおいては、図12(b)に示すSRAMブロック
に含まれるビットセル50Bのように、各トランジスタ
のゲート長を大きくして、ビットセル面積は大きいもの
の、動作速度のばらつきが小さい論理セルを得ることが
できる。
【0123】従って、この場合に、第1のOPCマスク
データによる期待値と仕上がり時の期待寸法との間の誤
差が許容値を超える場合には、ビットセル50Aに対し
て行なうように、期待値を第1のレイアウトデザインル
ールと異なる第2のレイアウトデザインルールに基づい
て容易に変更することができる。
【0124】(第2の実施形態の第3実施例)第3実施
例は、第3の電気的仕様である「タイミング値」のうち
「レイアウト使用配線層数の差」に依存して生じる仕上
がり寸法の差について説明する。
【0125】まず、電気的仕様のタイミング値を満たす
設計手法のうちレイアウト使用配線層数の差によるRC
遅延制御について説明する。
【0126】1つのチップ上に形成されるSRAMブロ
ックは、全体の配線層数(通常は4層〜7層)に拘わら
ず、チップがいずれの層数にも対応できるように4層構
造としている。ここで、例えば、配線層数の仕様が5層
〜7層であるチップに、図11(a)に示したようなS
RAMブロックを形成する場合には、SRAMブロック
に対して要求される高速化又は小面積化に対応できるよ
うに、元の4層に最大で3層の配線層を追加し、5層〜
7層の配線層として設計することができる。
【0127】従って、チップ上で高速化又は小面積化を
要求されるSRAMブロックは、可能な範囲で多層配線
を用いることにより、1つの配線層の上方に位置する他
の機能ブロック間の配線が、該1つの配線層には含まれ
ないようにする。
【0128】ところで、レイアウトの使用配線層数の差
によって、タイミング値の微細加工によるばらつきの影
響が大きくなるか小さくなるかに関しては、より多くの
多層配線を用いた方が、配線の延べの長さ及び配線の密
度を低く抑えることができるため、抵抗及び容量の絶対
値を小さくすることができる。そのため、たとえ、各配
線層の一部に対して一定の割合で微細加工によるばらつ
きが発生したとしても、発生するばらつきの絶対値が小
さいので、該ばらつきによる影響は小さい。
【0129】このため、隣接する機能ブロックとの関係
から、多層配線の自由度が大きい場合には、チップの設
計時に可能な範囲で最大数の多層配線を用いて、抵抗及
び容量の絶対値を小さくする。これにより、チップにお
ける微細加工のばらつきが相対的に大きい領域に、機能
ブロックを配置したとしても、タイミング値の絶対量を
小さくすることができる。
【0130】一方、隣接する機能ブロック同士の関係か
ら、多層配線の自由度が小さい場合には、チップにおけ
る微細加工ばらつきが比較的に小さい領域に機能ブロッ
クを配置する。
【0131】これにより、チップ上における多層配線の
自由度と微細加工のばらつきの大きさとを勘案して、該
ばらつきを考慮したときのタイミング余裕値の大小を抑
制することができる。
【0132】この場合に、第1のOPCマスクデータに
よる期待値と仕上がり時の期待寸法との間の誤差が許容
値を超える場合には、期待値を第1のレイアウトデザイ
ンルールと異なる第2のレイアウトデザインルールに基
づいて容易に変更することができる。
【0133】(第2の実施形態の第4実施例)第4実施
例は、第3の電気的仕様である「タイミング値(セット
アップ値、ホールド値)」のうち「同期設計/非同期設
計の選択」に依存して生じる仕上がり寸法の差について
説明する。
【0134】同期設計においては、クロック信号とデー
タ信号との間、又はクロック信号ととアドレス信号等と
間の相対的なタイミング差であるセットアップ時間又は
ホールド時間に対する余裕値が、微細加工のばらつきに
よって互いの相対的な関係が崩れるか否かが問題とな
る。
【0135】これに対して、非同期設計は、セットアッ
プ時間又はホールド時間のような相対的なタイミング値
が存在しないため、基本的には、微細加工のばらつきに
よる影響は受けない。
【0136】しかしながら、チップ上に形成するすべて
の機能ブロックを非同期設計とすることは、限られた設
計時間及び設計資源の点から不可能に近い。従って、同
期設計による機能ブロックと非同期設計による機能ブロ
ックとがチップ上で混在することになる。
【0137】このとき、チップにおける微細加工のばら
つきが大きい領域には非同期設計による機能ブロックを
配置し、一方、ばらつきが小さい領域には同期設計によ
る機能ブロックを配置することにより、ばらつきを考慮
したときのタイミング余裕値の大小を抑制することがで
き、その結果、歩留まりが高い半導体集積回路装置を実
現することができる。
【0138】(第2の実施形態の第5実施例)第5実施
例は、第3の電気的仕様である「タイミング値」のうち
「タイミング調整用の遅延回路トランジスタのゲート
幅」に依存して生じる仕上がり寸法の差について説明す
る。
【0139】チップにおける微細加工のばらつきが大き
いため、ゲート幅のばらつきが大きくなる領域に配置せ
ざるを得ない遅延回路においては、回路面積を犠牲にし
てでも、ゲート幅の寸法を大きくして、ばらつきの影響
を小さくする。
【0140】しかしながら、遅延回路を、ゲート幅のば
らつきが小さい領域に配置できる場合には、回路面積の
縮小化を優先してゲート幅寸法を小さくすることができ
る。
【0141】従って、この場合に、第1のOPCマスク
データによる期待値と仕上がり時の期待寸法との間の誤
差が許容値を超える場合には、期待値を第1のレイアウ
トデザインルールと異なる第2のレイアウトデザインル
ールに基づいて容易に変更することができる。
【0142】(第2の実施形態の第6実施例)第6実施
例は、第3の電気的仕様である「タイミング」のうち
「クロックドライバからの距離を調整するレイアウト」
に依存して生じる仕上がり寸法の差について説明する。
【0143】クロックドライバは、チップ上に複数個が
配置され、可能な限りクロック信号の供給先に近い位置
に配置される。しかしながら、回路面積とのトレードオ
フにより、より多くのクロックドライバを配置すること
はタイミング設計における設計マージンに対しては有利
であるが、クロックドライバを増やした分だけ面積が大
きくなるという欠点がある。
【0144】そこで、第6実施例においては、チップの
中心からの距離と微細加工のばらつきの大きさに依存性
がある場合には、クロックドライバからクロック供給先
までの距離に対してチップの中心からの距離に依存した
分布を持たせることにより、タイミング余裕値の大小を
小さくすることができる。その結果、チップの歩留まり
を大きくすることができる。
【0145】従って、この場合に、第1のOPCマスク
データによる期待値と仕上がり時の期待寸法との間の誤
差が許容値を超える場合には、期待値を第1のレイアウ
トデザインルールと異なる第2のレイアウトデザインル
ールに基づいて容易に変更することができる。
【0146】(第2の実施形態の第7実施例)第7実施
例は、第4の電気的仕様である「メモリ機能」のうち
「冗長機能の有無」に依存して生じる仕上がり寸法の差
について説明する。
【0147】図13(a)に示すように、適用物理寸法
を「ビットセル面積」とし、第4の電気的仕様である
「メモリ機能」を扱う。「メモリ機能」を決定する設計
手法は、冗長機能の有無である。
【0148】図13(b)は本発明の第2の実施形態の
第7実施例に係るチップ状の半導体集積回路装置と該チ
ップ上に形成されるSRAMブロックとの模式的な平面
構成を示している。図13(b)に示すように、例えば
シリコンからなるチップ10の主面上には、512kb
itの容量を持つ第1のSRAMブロック17と、51
2kbitの容量を持つ第2のSRAMブロック18と
が集積化されて形成されている。
【0149】第1のSRAMブロック17は、冗長機能
を有し且つビットセルの面積(S#bitcell)を2.4μm
2 としている。一方、第2のSRAMブロック18は冗
長機能を有しておらず、そのビットセルの面積(S#bitce
ll)は3.5μm2 である。
【0150】このように、SRAMブロックは、メモリ
の冗長機能の有無により、各ビットセルの面積が変えら
れている。
【0151】図14(a)は冗長機能を有するSRAM
ブロックのブロック構成を示し、図14(b)は冗長機
能を有さないSRAMブロックのブロック構成を示して
いる。図14(a)に示すように、SRAMブロックに
冗長機能を持たせるには、冗長ロウ、冗長メモリアレイ
及び冗長センスアンプ等の冗長回路をそれぞれ付加す
る。従って、単純には、冗長回路を付加した分だけ面積
は大きくなる。
【0152】しかしながら、冗長機能は、プロセスの微
細加工のばらつきにより、数ビットに不良を生じたとし
ても、不良ビットを冗長ビットと置換することにより、
不良ビットを実質的に救済することができる。そのた
め、ビットセルを設計する設計寸法を小さくし、微細加
工のばらつきを考慮したときのマージンを小さくして欠
陥密度(DD値)を大きくしたとしても、冗長救済を考
慮すると、SRAM部の歩留まりを向上させることがで
きる。その結果、ビットセルの面積を小さくしながら、
実効的なDD値を小さくすることができる。その様子を
図15のグラフに示す。
【0153】図15に示すように、実線Aで示す冗長機
能を有する場合は、破線Bで示す冗長機能を有さない場
合と比べて歩留まりが大きく向上し、実効的なDD値も
減少している。このように、SRAMブロックを、冗長
機能の有無とビットセル面積の大きさとを使い分けるこ
とにより、チップ全体の面積を小さくし、歩留まりを向
上させることができる。
【0154】なお、実効的なDD値がチップの中心から
の距離に依存する場合には、チップの中心からの距離に
より、冗長回路を設けるか否かを決定することも可能で
ある。
【0155】以下、ビットセルの面積とDD値との関係
を説明する。
【0156】第1の関係として、ビットセルの面積を小
さくするには、各部位、すなわちゲート、ソース及びド
レイン等の各設計パターン寸法を小さくしなければなら
ず、各配線間又は素子間の間隔も小さくなるため、より
小さな欠陥及びパターンずれの影響によって不良となる
確率が高くなるので、DD値が大きくなる。
【0157】また、第2の関係として、ビットセルの面
積は、ビットセルに設けるコンタクトの個数(個数取
り)によって、DD値は変わる。
【0158】従って、図6(a)に示した第1のビット
セル70Aのように、ソース及びドレインにそれぞれ2
個ずつのコンタクトを設ける場合には、そのうちの1個
が不良になったとしても、全体としては不良とならな
い。
【0159】以上、第1の関係又は第2の関係を勘案す
ると共に、コンタクトの構成を冗長機能の有無で使い分
けることができる。
【0160】従って、この場合に、メモリ装置における
冗長機能の有無により、第1のOPCマスクデータによ
る期待値と仕上がり時の期待寸法との間の誤差が許容値
を超える場合には、例えば第1のSRAMブロック17
に含まれるビットセルパターンの期待値を第1のレイア
ウトデザインルールと異なる第2のレイアウトデザイン
ルールに基づいて、容易に変更することができるように
なる。
【0161】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0162】第3の実施形態は、集積回路装置の使用形
態によって異なる要求仕様に応じて、各配置領域におけ
るレイアウトデザインルールを分類する。
【0163】図16は設計パターンにおける使用形態と
それによって異なる要求仕様との8分類を示している。
【0164】第1の仕様形態は、回路素子が記憶素子で
ある場合に、1ビットの不良を許容する(連続ビットの
不良は除く)。第2の使用形態は、待機時にデータを保
持する必要がない。第3の使用形態は、比較的に短期間
だけ動作すればよい。第4の使用形態は、動作速度が比
較的遅くてもよい(DC的な動作)。第5の使用形態
は、同一構成を持つ繰り返しパターンブロックを用い
る。第6の使用形態は、セントロイド(点対称)でレイ
アウトする。第7の仕様形態は、カスタム設計(高精度
物理設計)とする。第8の使用形態は、差動動作で信号
の伝送を行なう(小信号伝送、配線抵抗が大きくてもよ
い)。
【0165】まず、半導体集積回路装置における使用形
態について説明する。
【0166】今後、1つのチップ上に複数の機能ブロッ
クが形成されるようになると、すべての機能ブロックが
1つのアプリケーションにのみ用いられることは希とな
る。例えば、フレームバッファを例に挙げると、表示用
のフレームバッファを始め、圧縮又は伸長のための演算
結果を格納するフレームメモリ等、種々の目的で使用さ
れるため、フレームメモリに対する要求も異なる。
【0167】このうち設計又は製造条件が最も厳しい要
求に合わせて、他の機能ブロックを設計及び製造するに
は多くのコストを払わなければならない。従来のよう
に、微細加工時のばらつきに対して十分なマージンがあ
れば、すべての機能ブロックに対して均一に製造し、同
一の仕様で設計及び検査を行なうことが可能となる。
【0168】次に、本願発明の背景とする状況下におい
て、以下に示す種々のチップの使用形態に合わせてその
レイアウトデザインルールを変える方法を説明する。
【0169】(第3の実施形態の第1実施例)第1実施
例は、図17(a)に示す、第1の仕様形態である「メ
モリ装置における少数ビット不良の許容(連続したビッ
ト不良を除く)」について説明する。
【0170】例えば、デジタル演算用のフレームバッフ
ァに用いるのではなく、単なる表示用として用いるフレ
ームバッファメモリにおいては、各画素を表示するのに
1画素当たり24ビットの色情報が必要であり、また輝
度情報を表現するには6ビットが必要であるが、そのう
ちの1ビットに不良が生じていても人間の目には識別で
きない。
【0171】また、1画素すべてが不良だったとして
も、例えば縦横が100×100の1万画素を有する表
示装置においては、1画素は全体の0.01%に過ぎ
ず、人間の目には意識できないレベルであり許容され
る。このようなフレームバッファメモリに対して、第2
の実施形態の第7実施例で説明したような冗長機能を組
み込む必要性は小さく、たとえ組み込んだとしても、微
細加工のばらつきが大きい領域に配置すればよい。
【0172】すなわち、図17(b)に示す第1のSR
AMブロック19のように、点欠陥よりも画素数を要求
されるアプリケーション用のフレームバッファは、相対
的に大きいメモリ容量を必要とするため、ビットセルの
面積を小さくすることが求められる。その上、点欠陥を
許容するため、冗長機能を組み込む必要がない。
【0173】一方、第2のSRAMブロック20のよう
に、メモリ容量を大きくする必要はないが、デジタル演
算処理に用いるため、欠陥(エラー)を許容されないS
RAMブロックには、ビットセルの面積を相対的に大き
くして欠陥が生じる確率を下げるようにする。
【0174】このように、チップ10上において、微細
加工のばらつきが相対的に大きい領域には、大容量で高
集積化され且つ点欠陥を許容する第1のSRAMブロッ
ク19を配置する。一方、ばらつきが相対的に小さい領
域には、第1のSRAMブロック19と比べて小容量で
集積度が低く且つ点欠陥を許容できない第2のSRAM
ブロック20を配置する。これにより、第1及び第2の
SRAMブロック19、20のいずれの面積も縮小され
るため、結果的に、チップ10の面積を縮小することが
可能となる。
【0175】第1実施例においては、第1のOPCマス
クデータによる期待値と仕上がり時の期待寸法との間の
誤差が許容値を超える場合に、第1のSRAMブロック
19に含まれるビットセルパターンの期待値を第1のレ
イアウトデザインルールと異なる第2のレイアウトデザ
インルールに基づいて容易に変更することができるよう
になる。
【0176】(第3の実施形態の第2実施例)第2実施
例は、第2の仕様形態である「メモリ装置の待機時にお
けるデータの保持/不保持」について説明する。
【0177】図18(a)及び図18(b)は本発明の
第3の実施形態に係る半導体集積回路装置に形成される
SRAMブロックであって、図18(a)は電源遮断制
御を行なうSRAMブロックの回路構成を示し、図18
(b)はSRAMブロックに含まれるビットセルの平面
構成を示している。
【0178】また、図19(a)及び図19(b)は半
導体集積回路装置に形成されるSRAMブロックであっ
て、図19(a)は電源遮断制御を行なわないSRAM
ブロックの回路構成を示し、図19(b)はSRAMブ
ロックに含まれるビットセルの平面構成を示している。
【0179】図18(a)に示すビットセル50Aは、
待機時にデータを保持する必要がない仕様であり、その
ため、第1のP型ロードトランジスタMP0及び第2の
P型ロードトランジスタMP1の共有ソースに電源電圧
Vccを供給する電源と電源線51との間には、電源遮
断用スイッチ55を設けている。電源遮断用スイッチ5
5は、待機時にはオフ状態となって電源線51に電源電
圧Vccを供給せず、一方、動作時にはオン状態となっ
て電源線51に電源電圧Vccを供給する。
【0180】ところで、メモリ回路を備えた半導体集積
回路装置を携帯用途に用いるには、待機時におけるメモ
リ回路のリーク電流を抑止することが求められる。従っ
て、リーク電流を確実に抑止する方法は、待機時の電源
を切ってしまうことである。
【0181】しかしながら、データを保持する必要があ
るメモリ回路も存在するため、従来は、待機時にデータ
を保持するメモリ回路を含むチップは電源を切断するこ
とができない。このため、チップ上に形成するメモリ回
路、とりわけSRAM回路はすべてリーク電流の問題が
生じないように、ゲート長Lgが大きい、ひいてはビッ
トセルの面積が大きい回路を使わざるを得ない。
【0182】そこで、種々のSRAM回路のうち、待機
時にデータを保持するSRAM回路を除いて、図18
(a)に示すSRAMブロックのように、電源遮断用ス
イッチ55による電源遮断機能を組み込むならば、リー
ク電流が発生する虞はなくなる。この電源遮断機能を持
つSRAMブロックは、図18(b)に示すように、ゲ
ート長Lgが小さいビットセル50Aを実現できるの
で、ビットセルの面積を縮小することができる。
【0183】このように、1つのチップ上において、微
細加工のばらつきが大きい領域には、図18(a)に示
すような、データを保持する必要がないため、ゲート長
Lgが比較的に小さいビットセル50Aを含むSRAM
ブロックを配置する。
【0184】一方、微細加工のばらつきが小さい領域に
は、図19(a)に示すような、データを保持する必要
があり、ゲート長Lgが比較的に大きいビットセル50
Bを含むSRAMブロックを配置することにより、いず
れの場合もチップの面積を縮小することができる。これ
は、ビットセル50Bを含むSRAMブロックには、電
源遮断機能を組み込まなくても済むからである。
【0185】さらに、図20(a)にも示すように、図
19(a)と同等の構成を持つSRAMブロックであっ
て、待機時にデータを保持しなければならないSRAM
回路は、異電位の配線(ノード)間で生じる短絡の確率
を小さくするためには、電位が互いに異なる配線を、互
いに異なる配線層に形成することが好ましい。例えば、
図20(b)に示すように、ビット線BLn及びビット
相補線/BLnは、第1の配線層60Aに形成する一
方、接地線61は第1の配線層60Aの上に形成された
第2の配線層60Bに形成することが好ましい。
【0186】また、電源遮断機能を有するSRAMブロ
ックは、電源遮断機能を有さないSRAMブロックと同
一のチップ上に形成されていても、ビットセル50Aの
面積の縮小化を図ることができる。
【0187】従って、この場合に、第1のOPCマスク
データによる期待値と仕上がり時の期待寸法との間の誤
差が許容値を超える場合には、ビットセル50Aのパタ
ーンの期待値を第1のレイアウトデザインルールと異な
る第2のレイアウトデザインルールに基づいて容易に変
更することができるようになる。
【0188】なお、第3の実施形態においても、半導体
集積回路装置に形成されるSRAMブロックについて説
明したが、SRAMブロックには限られない。
【0189】(第4の実施形態)本発明の第1の実施形
態について図面を参照しながら説明する。
【0190】図21は本発明の第4の実施形態に係る半
導体集積回路装置の設計方法のフローを示している。
【0191】前述した第1〜第3の実施形態は、第1の
レイアウトデザインルールによる第1のOPCマスクデ
ータの期待値と仕上がり時の期待寸法との差が基準値の
許容誤差範囲に収まらない場合に、第1のレイアウトデ
ザインルールと異なる第2のレイアウトデザインルール
を用いて第2のOPCマスクデータを作成している。
【0192】次の第4〜第6の実施形態は、第1のレイ
アウトデザインルールによる第1のOPCマスクデータ
と仕上がり時の期待寸法との差が第1の基準値の許容誤
差範囲に収まらない場合に、第2の基準値を設定し、設
定した第2の基準値の許容誤差範囲に第2のOPCマス
クデータの仕上がり寸法を収まるようにする。
【0193】まず、図21に示すように、レイアウトデ
ザインルール設定工程ST10において、1つの半導体
基板(チップ)上に設けられ、素子パターン及び配線パ
ターンからなる設計パターンを配置する複数の配置(レ
イアウト)領域を対象とし、前述した、設計パターンに
おける物理寸法若しくは幾何学的特徴、電気的仕様又は
使用形態によって、適用するレイアウトデザインルール
を選定する。なお、1つの配置領域は複数の機能ブロッ
ク間に跨ることはない。
【0194】次に、第1のレイアウトデータ作成工程S
T11において、複数の配置領域の一部に対して選択的
に、第1のレイアウトデザインルールに基づいた第1の
期待値を持つ第1のレイアウトデータをそれぞれ作成す
る。
【0195】次に、第1のOPCマスクデータ作成工程
ST12において、第1のレイアウトデータの製造後の
仕上がり時の期待寸法が第1の規準値の許容誤差範囲に
収まるように、第1のレイアウトデータを光学補正し
て、EBデータからなる第1のOPCマスクデータを作
成する。
【0196】次に、第1のOPCマスクデータ確定工程
ST13において、各配置領域に対して、第1のレイア
ウトデータの製造後の仕上がり時の期待寸法が第1の規
準値の許容誤差範囲に収まる場合には、許容内領域とし
て第1のOPCマスクデータを露光用のマスクデータと
して確定する。但し、複数の配置領域のすべてにわたっ
て、第1のレイアウトデザインルールの第1の期待値と
その仕上がり時の期待寸法との差が第1の規準値の許容
誤差範囲に収まるとは必ずしも限らない。
【0197】そこで、許容外領域判定工程ST14にお
いて、複数の配置領域のうち、第1のOPCマスクデー
タが第1の基準値の許容誤差範囲に収まらない配置領
域、すなわち許容外領域の有無を判定する。
【0198】次に、許容外領域が存在する場合には、第
2のレイアウトデータ作成工程ST15において、許容
外領域に対して、第1のレイアウトデザインルールと異
なる第2のレイアウトデザインルールに基づいた第2の
期待値を持つ第2のレイアウトデータを作成する。
【0199】次に、第2のOPCマスクデータ作成工程
ST16において、第2のレイアウトデータの第2の期
待値とその製造後の仕上がり時の期待寸法との差が第2
の規準値の許容誤差範囲に収まるように、第2のレイア
ウトデータを光学補正して、EBデータからなる第2の
OPCマスクデータを作成する。
【0200】次に、第2のOPCマスクデータ確定工程
ST17において、許容外領域に対して、第2のレイア
ウトデータの製造後の仕上がり時の期待寸法が第2の規
準値の許容誤差範囲に収まる場合には、許容内領域とし
て第2のOPCマスクデータを露光用のマスクデータと
して確定する。
【0201】一方、第3のレイアウトデータ作成工程S
T21において、第1のレイアウトデザインルールが適
用された配置領域と異なる領域に対して、第2のレイア
ウトデザインルールに基づいた第3の期待値を持つ第3
のレイアウトデータをそれぞれ作成する。
【0202】次に、第3のOPCマスクデータ作成工程
ST22において、第3のレイアウトデータの製造後の
仕上がり時の期待寸法が第3の規準値の許容誤差範囲に
収まるように、第3のレイアウトデータを光学補正し
て、EBデータからなる第3のOPCマスクデータを作
成する。
【0203】次に、第3のOPCマスクデータ確定工程
ST23において、各配置領域に対して、第3のレイア
ウトデータの製造後の仕上がり時の期待寸法が第3の規
準値の許容誤差範囲に収まる場合には、許容内領域とし
て第3のOPCマスクデータを露光用のマスクデータと
して確定する。但し、複数の配置領域のすべてにわたっ
て、第3のレイアウトデザインルールの第3の期待値と
その仕上がり時の期待寸法との差が第1の規準値の許容
誤差範囲に収まるとは必ずしも限らない。
【0204】そこで、許容外領域判定工程ST24にお
いて、複数の配置領域のうち、第3のOPCマスクデー
タが第3の基準値の許容誤差範囲に収まらない配置領
域、すなわち許容外領域の有無を判定する。
【0205】次に、許容外領域が存在する場合には、第
4のレイアウトデータ作成工程ST25において、許容
外領域に対して、第2のレイアウトデザインルールに基
づいた第4の期待値を持つ第4のレイアウトデータを作
成する。
【0206】次に、第4のOPCマスクデータ作成工程
ST26において、第4のレイアウトデータの第4の期
待値とその製造後の仕上がり時の期待寸法との差が第3
の規準値の許容誤差範囲に収まるように、第2のレイア
ウトデータを光学補正して、EBデータからなる第4の
OPCマスクデータを作成する。
【0207】次に、第4のOPCマスクデータ確定工程
ST27において、許容外領域に対して、第4のレイア
ウトデータの製造後の仕上がり時の期待寸法が第3の規
準値の許容誤差範囲に収まる場合には、許容内領域とし
て第4のOPCマスクデータを露光用のマスクデータと
して確定するこの後は、確定された第1〜第4のOPC
マスクデータを用いてマスクデータを作成する。
【0208】なお、第2のOPCマスクデータ作成工程
ST16又は第4のOPCマスクデータ作成工程ST2
6において、許容外領域に対して作成された各OPCマ
スクデータと製造後の仕上がり時の期待寸法との差が各
規準値の許容誤差範囲に収まらない場合には、各基準値
を変えて、他のOPCマスクデータを作成するというよ
うに、さらに、繰り返して操作を行なってもよい。
【0209】以下、設計パターンの幾何学的特徴に依存
して適用物理寸法の基準値を変える実施例を挙げる。な
お、幾何学的特徴は図2に示した通りである。
【0210】(第4の実施形態の第1実施例)第1実施
例は、第1の幾何学的特徴である方形の長辺方向によっ
て、ビットセル面積に対する適用物理寸法を決定するた
めのレイアウトデザインルールを選定する。
【0211】例えば、半導体集積回路装置に搭載される
SRAMブロックの場合は、図4(a)、図4(b)及
び図5に示したように、第1のSRAMブロック11の
ビットセル11aを構成する各ゲート21〜24のゲー
ト幅方向は、ウエハ1におけるX軸方向と一致してい
る。従って、各ゲート21〜24のゲート幅方向がX軸
方向に沿っていると、この場合のOPCマスクパターン
が第1の許容誤差範囲に収まるならば、結果的にビット
セル面積を2.4μm2 とすることができる。
【0212】一方、第2のSRAMブロック12のビッ
トセル12aを構成する各ゲート21〜24のゲート幅
方向はウエハ1におけるY軸方向と一致しており、ビッ
トセルの面積をビットセル11aと比べて大きくしなけ
れば、第1の許容誤差範囲に収まらなければ、結果的
に、ビットセル12aの面積は3.5μm2 となる。
【0213】一般に、例えば、第1のSRAMブロック
11及び第2のSRAMブロック12における各ゲート
21〜24のゲート長を決定するパターニングを行なう
際に、全方向にわたって、すなわちX軸方向又はY軸方
向と方向を特定せずに、リソグラフィ工程及びエッチン
グ工程における加工のばらつきを抑制することは難し
い。
【0214】そこで、第1実施例においては、複数の機
能ブロックの少なくとも1つに対して、ゲートが延びる
方向(ゲート幅方向)をX軸方向に特定し、この特定し
た方向に対して優先してリソグラフィ条件の最適化を行
なうことにより、要求された加工精度を確保することが
できるため、ビットセルに対して所望のアクセスタイム
又は所望の低リーク電流等を達成することが可能とな
る。
【0215】この場合、特定の方向から外れる他の方
向、例えばY軸方向に対しては、リソグラフィ条件等の
最適化がなされていないため、加工精度、すなわち設計
パターンの最小寸法値に犠牲を払わなければならない。
しかしながら、ゲート幅方向が、犠牲を払わなければな
らない方向、ここではY軸方向にのみレイアウトされる
ビットセル12aに対しては、ビットセル12aの面積
の縮小化を犠牲にしてでも、回路素子が設計通りに加工
できるように、ゲート長を大きくし、ゲートとコンタク
トとの間隔等の寸法を大きくする。
【0216】従って、ウエハ1の主面における方向性に
より、ビットセル面積が決定される場合に、第1のOP
Cマスクデータによる期待値と仕上がり時の期待寸法と
の間の第1の基準値に対する誤差が許容値を超える場合
には、第1の基準値と異なる第2の基準値に設定し直す
ことにより、第2のOPCマスクデータを作成すること
ができるようになる。
【0217】(第4の実施形態の第2実施例)第2実施
例は、第1の幾何学的特徴のうちの位置又は領域によっ
て、「ビットセル面積又はゲート長」に対する適用物理
寸法を決定するためのレイアウトデザインルールを選定
する。
【0218】図22は本発明の第4の実施形態の第2実
施例に係るチップ状の半導体集積回路装置の平面構成を
模式的に示している。
【0219】図22に示すように、チップ10の主面を
該チップ10の中心から所定の距離ごとに、第1の領域
31、第2の領域32、第3の領域33及び第4の領域
34に区画し、例えば、チップ10の中央部に位置する
第1の領域31に対して適用する素子の寸法又は素子の
部位同士の間隔を基準にして、第2の領域32〜第4の
領域34に含まれる素子又はその部位の寸法を外側に向
かうに連れて大きくする。
【0220】例えば、第1の領域31において、F値を
1.0としてビットセルの面積が2.4μm2 とする。
図3に示す相対デザインルールサイズはF値の2乗に比
例するため、第2の領域32においてはF値を1.1と
すると、ビットセルの面積が2.9μm2 となり、第3
の領域33においてはF値を1.2とすると、ビットセ
ルの面積が3.46μm2 となり、第4の領域34にお
いてはF値を1.3とすると、ビットセルの面積が4.
06μm2 となる。
【0221】このように、リソグラフィ条件又はエッチ
ング条件に、チップ10の中心からの距離に応じた優先
順位を設けて最適化を行なっている。従って、これとは
逆に、チップ10の外側の領域、すなわち第4の領域3
4から第1の領域31に向かうに連れてリソグラフィ条
件等を最適化すれば、適用するF値の関係は第1の領域
31が最も大きくなる。
【0222】また、他の例として、第1の領域31にお
いてはゲート長Lを0.15μmとし、該第1の領域3
1におけるSRAM回路の動作周波数を160MHzと
する。第2の領域32においては、ゲート長Lを0.1
8μmとし、該第2の領域32におけるSRAM回路の
動作周波数を80MHzとし、さらに、第3の領域33
においては、ゲート長Lを0.20μmとし、該第3の
領域33におけるSRAM回路の動作周波数を40MH
zとする。
【0223】前述したように、従来は、1つのチップ
(ウエハ)内では、ただ1つのプロセス条件が適用され
るため、このプロセス条件は、チップ10における最低
条件によって決定されてしまう。その結果、従来は、1
つのチップでは1種類の最小寸法値を持つビットセルが
形成される。
【0224】このように、微細加工時におけるチップ1
0上での寸法ばらつきの大小を、設計時において、ばら
つきを抑制できる適用物理寸法によって補完することが
可能となるため、チップ面積を小さくすることができ
る。
【0225】従って、ウエハ1の主面における位置によ
り、ビットセル面積又はゲート長が決定される場合に、
第1のOPCマスクデータによる期待値と仕上がり時の
期待寸法との間の第1の基準値に対する誤差が許容値を
超える場合には、第1の基準値と異なる第2の基準値に
設定し直すことにより、第2のOPCマスクデータを作
成することができるようになる。
【0226】なお、第4の実施形態においては、半導体
集積回路装置をSRAM装置としたが、SRAM装置に
は限られない。
【0227】(第4の実施形態の第3実施例)第3実施
例は、第1の幾何学的特徴である位置又は領域によっ
て、「相対デザインルールサイズ」に対する適用物理寸
法を決定するためのレイアウトデザインルールを選定す
る。
【0228】図23は本発明の第4の実施形態の第3実
施例に係るチップ状の半導体集積回路装置の平面構成を
模式的に示している。
【0229】図23に示すように、チップ10の主面上
の中央部には、複数の第1の機能ブロック15を配置
し、該複数の第1の機能ブロック15の周囲に、第1の
機能ブロック15よりも面積が小さい複数の第2の機能
ブロック16を配置している。
【0230】各機能ブロックサイズ15、16のサイズ
と許容できる微細加工ばらつきのマージンとの関係は、
以下の通りである。
【0231】1)第1の機能ブロック15のように、ブ
ロックサイズが大きい場合には、ブロック内の配線抵抗
又は配線容量のばらつきの絶対量が大きいため、微細加
工時のばらつきに対しての動作マージンが小さい。
【0232】2)第2の機能ブロック16のように、ブ
ロックサイズが小さい場合には、ブロック内の配線抵抗
又は配線容量のばらつきの絶対量が小さいため、微細加
工時のばらつきに対しての動作マージンが大きい。
【0233】そこで、チップ10の中心からの距離と微
細加工のばらつきの大小に依存性が存在する場合には、
チップ10におけるばらつきが大きい周縁領域には、ブ
ロックサイズが小さい第2の機能ブロック16を優先的
に配置し、逆に、ばらつきが小さい中心領域にはブロッ
クサイズが大きい第1の機能ブロック15を優先的に配
置する。
【0234】一例として、F値を共に1.0とし、第1
の機能ブロック15においては該ブロックの面積を15
mm2 とし、第2の機能ブロック16においては該ブロ
ックの面積を3mm2 とする。
【0235】(第4の実施形態の第4実施例)第4実施
例は、第4の幾何学的特徴であるダミーパターンによっ
て、「相対デザインルールサイズ又はビットセル面積」
に対する適用物理寸法を決定するためのレイアウトデザ
インルールを選定する。
【0236】図24び図25は本発明の第4の実施形態
の第4実施例に係る半導体集積回路装置に形成されるS
RAMブロックに含まれる複数のビットセルの平面構成
を示している。
【0237】まず、図24に示すように、互いに隣接す
る第1のビットセル41A及び第2のビットセル41B
同士の間には、第1のゲート21及び第2のゲート22
とそれぞれ平行にダミーゲート40が配置されている。
【0238】ここで、第1のビットセル41A及び第2
のビットセル41Bを構成する第1のP型ロードトラン
ジスタMP0及び第2のP型ロードトランジスタMP1
のゲート長は、共に0.15μmである。
【0239】一方、図25に示すように、互いに隣接す
る第3のビットセル42A及び第4のビットセル42B
同士の間には、ダミーゲート40は配置されていない。
これら第3のビットセル42A及び第4のビットセル4
2Bを構成する第1のP型ロードトランジスタMP0及
び第2のP型ロードトランジスタMP1のゲート長は、
共に0.18μmである。
【0240】このように、第3及び第4のビットセル4
2A、42Bのように、第1及び第2のビットセル41
A、41Bと比べて、その面積を単純に大きくするだけ
でなく、第2のレイアウトデザインルールとして、第1
及び第2のビットセル41A、41Bにダミーパターン
40を追加する。これにより、新たな基準値の誤差範囲
に入るように再設計を行なう場合もある。
【0241】一般に、SRAM装置のアクセス速度を高
速化するには、該SRAM装置を構成するトランジスタ
のゲート長を小さくする必要がある。ゲート長を小さく
するには、高精度な微細加工が必要となり、レイアウト
密度が高い領域は、レイアウト密度が低い領域と比べ
て、リソグラフィ条件及びエッチング条件の最適化を行
ない易いため、設計パターンが存在しない領域にダミー
パターン、例えばダミーゲート40を配置することによ
り、第1のビットセル41A及び第2のビットセル41
Bのレイアウト密度を高めることができる。
【0242】従って、ダミーパターンにより、ビットセ
ル面積又はレイアウト密度が決定される場合に、第1の
OPCマスクデータによる期待値と仕上がり時の期待寸
法との間の第1の基準値に対する誤差が許容値を超える
場合には、第1の基準値と異なる第2の基準値に設定し
直すことにより、第2のOPCマスクデータを作成する
ことができるようになる。
【0243】なお、第4実施例においては、半導体集積
回路装置に形成されるSRAMブロックについて説明し
たが、SRAMブロックには限られない。
【0244】(第4の実施形態の第5実施例)第5実施
例は、第2の幾何学的特徴であるレイアウト密度及び電
気的仕様のリーク電流によって、「相対デザインルール
サイズのスペース(間隔)」に対する適用物理寸法を決
定するためのレイアウトデザインルールを選定する。
【0245】図26(a)〜図26(c)は本発明の第
4の実施形態の第5実施例に係る半導体集積回路装置に
形成されるSRAMブロックであって、図26(a)は
電源遮断制御を行なうSRAMブロックの回路構成を示
し、図26(b)及び図26(c)はそのビット線と接
地線との断面構成を示している。
【0246】一般に、SRAM装置においては、第1の
アクセストランジスタMN2及び第2のアクセストラン
ジスタMN3のソースとそれぞれ接続されるビット線B
Ln及びビット相補線/BLnは、電源電圧Vccがプ
リチャージされるため、各ビット線BLn、/BLnと
隣接する配線が該ビット線BLn、/BLnと異なる電
位を持つ配線、例えば接地電圧Vssが印加される接地
線である場合には、設計又は製造時の欠陥により、隣接
する配線同士に短絡が生じることがある。その結果、各
ビット線BLn、/BLnと接地線との間にリーク電流
が発生するという問題が生じる。
【0247】図26(a)に示すビットセル50は、待
機時にデータを保持する必要がない仕様であり、そのた
め、第1及び第2のP型ロードトランジスタMP0、M
P1の共有ソースに電源電圧Vccを供給する電源と電
源線51との間には、電源遮断用スイッチ55を設けて
いる。電源遮断用スイッチ55は、待機時にはオフ状態
となって電源線51に電源電圧Vccを供給せず、一
方、動作時にはオン状態となって電源線51に電源電圧
Vccを供給する。
【0248】そこで、図26(b)に示すように、待機
時におけるリーク電流の発生を許容するSRAMブロッ
クについては、1つの配線層60に形成されたビット線
BLn、/BLnと接地線61との間の間隔を相対的に
小さくして、ビットセル50の面積を縮小する。
【0249】一方、図26(c)に示すように、待機時
におけるリーク電流の発生を許容しないSRAMブロッ
クについては、ビットセル50の面積を犠牲にしてまで
も、ビット線BLn、/BLnと接地線61との間の間
隔を相対的に大きくする。
【0250】従って、レイアウト密度(配線間隔)によ
り、リーク電流の抑止量が決定される場合に、第1のO
PCマスクデータによる期待値と仕上がり時の期待寸法
との間の第1の基準値に対する誤差が許容値を超える場
合には、第1の基準値と異なる第2の基準値に設定し直
すことにより、第2のOPCマスクデータを作成するこ
とができるようになる。
【0251】また、第5実施例においては、半導体集積
回路装置に形成されるSRAMブロックについて説明し
たが、SRAMブロックには限られない。
【0252】(第4の実施形態の第6実施例)第6実施
例は、第1の幾何学的特徴である領域によって、「相対
デザインルールサイズ」及び「ビットセル面積」に対す
る適用物理寸法を決定するためのレイアウトデザインル
ールを選定し変更する。
【0253】図7に示すように、ウエハ1の主面を該ウ
エハ1の中心から所定の距離をおいて、第1の領域1a
及び第2の領域1bに区画する。
【0254】例えば、ウエハ1の中央部に位置する第1
の領域1aに形成する第1のチップ10Aの面積はF値
を1.0として50mm2 とし、ウエハ1の周縁部に位
置する第2の領域1bに形成する第2のチップ10Bの
面積はF値を1.2として70mm2 とする。
【0255】このように、ウエハ1の中心からの距離に
依存して、OPCマスクデータの期待値と仕上がり時の
期待寸法との基準値を変更する。
【0256】さらに、第1のチップ10A上に形成する
メモリ回路のビットセルの面積は、例えば2.4μm2
とし、第2のチップ10B上に形成するメモリ回路のビ
ットセルの面積は、例えば3.5μm2 とする。
【0257】従って、第6実施例は、ウエハのシュリン
ク率を考慮して、該シュリンク率が相対的に小さい第1
の領域1aにおける第1のチップ10Aの面積及びビッ
トセルの面積を、シュリンク率が相対的に大きい第2の
領域1bにおける第2のチップ10Bの面積及びビット
セルの面積よりも小さくすることにより、微細化を達成
する。
【0258】このことから、第6実施例は、マスクデー
タがウエハ1の中心からの距離によって異なる。
【0259】(第4の実施形態の第7実施例)以下、第
1の幾何学的特徴である領域を適用物理寸法の第1のカ
テゴリである相対デザインルールを例として説明する。
【0260】ここでも、第1の幾何学的特徴のうちの領
域によって、「相対デザインルール」に対する適用物理
寸法を決定するためのレイアウトデザインルールを選定
する。
【0261】図8に示すように、ウエハ1の主面を該ウ
エハ1の中心から所定の距離をおいて、第1の領域1a
及び第2の領域1bに区画する。
【0262】例えば、ウエハ1の中央部に位置する第1
の領域1aに形成する第1のチップ10Cの面積はF値
を1.0として150mm2 とし、ウエハ1の周縁部に
位置する第2の領域1bに形成する第2のチップ10D
の面積はF値を変えずに1.0として30mm2 とす
る。
【0263】さらに、チップの面積が相対的に大きいた
め、配線長が長くなってタイミング的なマージンが小さ
くなる第1のチップ10Cをウエハ1の中央部に配置す
る。
【0264】また、他の例として、ウエハ1の第1の領
域1aに含まれる第1のチップ10Cに形成するトラン
ジスタのゲート長Lgを0.15μmとし、ウエハ1の
第2の領域1bに含まれる第2のチップ10Dに形成す
るトランジスタのゲート長Lgを0.18μmとする。
【0265】このように、ウエハ1の中心からの距離に
依存して、OPCマスクデータの期待値と仕上がり時の
期待寸法との基準値を変更する。
【0266】従って、第7実施例は、レイアウトデザイ
ンルールが同一であっても、マスクデータはウエハ1の
中心からの距離によって異なる。
【0267】(第4の実施形態の第8実施例)以下、第
5の幾何学的特徴である形状、すなわち設計パターンを
転写する半導体からなる基体の形状を例として説明す
る。
【0268】第8実施例は、第5の幾何学的特徴のうち
の半導体からなる基体の形状によって、「相対デザイン
ルール」に対する適用物理寸法を決定するためのレイア
ウトデザインルールを選定する。
【0269】図9(a)は通常用いられる板(チップ)
状の第1の基体101であり、いわゆる半導体基板であ
る。図9(b)は直方体状の第2の基体102であり、
図9(c)は円柱状の第3の基体103である。
【0270】図9(d)又は図9(e)に示すように、
リソグラフィにおける焦点深度又はエッチング速度に依
存性を持つ場合には、半導体からなる基体の形状に依存
して、OPCマスクデータの期待値と仕上がり時の期待
寸法との基準値を変更する。
【0271】さらに、レイアウトデザインルールだけで
はなく、メモリ回路のビットセル面積を変える必要が生
じるため、マスクデータが、第1の基体101の平面、
第2の基体102の平側面、第2及び第3の基体10
2、103の各底面及び第3の基体103の円柱側面に
おいてそれぞれ異なる。
【0272】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0273】第5の実施形態は、要求される電気的仕様
とそれを実現する設計手法とに依存して、OPCマスク
データの期待値と仕上がり時の期待寸法との基準値を変
える場合を説明する。なお、電気的仕様の分類は図10
に示した通りである。
【0274】(第5の実施形態の第1実施例)第1実施
例は、第1の電気的仕様の特徴であるリーク電流によっ
て、「異電位ノード間のレイアウト」に対する適用物理
寸法を決定するためのレイアウトデザインルールを選定
する。
【0275】例えば、前述した図11(a)及び図11
(b)に示すように、リーク抑止回路54を設けたSR
AMブロックの場合には、ビットセル50Aを構成する
各ゲート21〜23のゲート長Lgを相対的に小さくし
て、ビットセル50Aの面積を縮小できると共に、動作
の高速化が可能となる。さらに、配線間に生じるリーク
電流を考慮しなくても済むため、図26(b)に示すよ
うに、互いに電位が異なるビット線BLn、/BLn
と、接地線61とを相対的に密に配置することができ
る。
【0276】一方、図12(a)及び図12(b)に示
すように、リーク抑止回路54を設けないSRAMブロ
ックの場合には、ビットセル50Bを構成する各ゲート
21〜23のゲート長Lgを相対的に大きくする。さら
に、このSRAMブロックに生じるリーク電流を抑止し
ようとすると、図20(b)に示すように、待機時に互
いに電位が異なるビット線BLn、/BLnと、接地線
61とを異なる配線層60A、60Bに形成すればよ
い。
【0277】従って、ビットセル50Aとビットセル5
0Bとの間、又は配線層60と第1の60Aとの間のよ
うに、第1のOPCマスクデータと期待値との間の誤差
が大きくなる場合には、第1の基準値と異なる第2の基
準値に設定し直すことにより、第2のOPCマスクデー
タを作成することができる。すなわち、第1のOPCマ
スクデータと期待値との間の誤差が第1の基準値より大
きくなった場合には、第2の基準値を電気的仕様である
リーク電流を満足するものに変更することができる。
【0278】(第5の実施形態の第2実施例)第2実施
例は、第2の電気的仕様の特徴である動作速度(クロッ
ク周波数)によって、適用物理寸法を決定するためのレ
イアウトデザインルールを選定する。
【0279】第2実施例が想定する設計手法は、フェー
ズロックループ(PLL)の様に、回路動作の基準となる
クロック周波数とモニタ回路の周波数とが所定の関係と
なるように、モニタ回路の電源電圧又は基板電圧等をフ
ィードバック制御である。
【0280】このモニタ回路により、電源電圧又は基板
電圧を制御することができると、微細加工のばらつきに
よってトランジスタのゲート長が小さくなりすぎたり、
逆に大きくなりすぎたりして、信号の遅延時間が変動し
たとしても、信号伝播時間の遅延量を補正することがで
きる。
【0281】この場合も、例えば、前述した図11
(a)及び図11(b)に示すように、リーク抑止回路
54を持つSRAMブロックの場合には、高速化を図る
ために、ビットセル50Aを構成するゲートの各ゲート
長Lgを相対的に小さくすることにより、リーク電流が
生じる可能性が大きくなったとしても、リーク抑止回路
54を設けていることにより、待機時におけるリーク電
流の発生の問題を解決することができる。
【0282】第2実施例によると、遅延制御回路を持つ
回路ブロックに対しては、ゲート長を小さくすることに
より、高速で且つ速度ばらつきが大きく且つセル面積が
小さい論理セルを適用する。一方、遅延制御回路を持た
ない論理ブロックに対しては、ゲート長を大きくするこ
とにより、速度ばらつきは小さいが、セル面積が大きい
論理セルを適用することを可能にする。
【0283】このことから、モニタ回路、延制御回路又
はリーク抑止回路の有無によって、第1のOPCマスク
データと期待値との間の誤差が大きい場合には、第1の
基準値と異なる第2の基準値に設定し直すことにより、
第2のOPCマスクデータを作成することができる。す
なわち、第1のOPCマスクデータと期待値との間の誤
差が第1の基準値より大きくなった場合には、第2の基
準値を電気的仕様である動作速度を満足するものに変更
することができる。
【0284】(第5の実施形態の第3実施例)第3実施
例は、第2の電気的仕様の特徴である動作速度のうち、
レイアウト仕様配線層数の差による遅延制御によって、
適用物理寸法を決定するためのレイアウトデザインルー
ルを選定する。
【0285】本発明の特徴として、ゲート長のばらつき
が大きくなる条件では、ゲート長を相対的に大きくして
いる。これにより、トランジスタの動作速度は遅くなり
且つセル面積は大きくなるが、セル面積が増大した分は
多層配線を用いることにより補う。一方、ゲート長のば
らつきが小さい条件ではゲート長を相対的に小さくして
いる。これにより、所望の要求速度を満足し且つセル面
積をも抑えることができる。
【0286】しかしながら、第2の実施形態で説明した
ように、SRAMブロックは、通常、最大4層の配線層
でレイアウトされ、他の機能ブロック間を結ぶ配線が該
SRAMブロックの上方を通過するようにレイアウトす
る。
【0287】このことから、レイアウト配線層数によっ
て、第1のOPCマスクデータと期待値との間の誤差が
大きい場合には、第1の基準値と異なる第2の基準値に
設定し直すことにより、第2のOPCマスクデータを作
成することができる。すなわち、第1のOPCマスクデ
ータと期待値との間の誤差が第1の基準値より大きくな
った場合には、第2の基準値を電気的仕様である動作速
度を満足するものに変更することができる。
【0288】(第5の実施形態の第4実施例)第4実施
例は、第3の電気的仕様の特徴であるタイミングのうち
同期設計/非同期設計により、適用物理寸法を決定する
ためのレイアウトデザインルールを選定する。
【0289】前述したように、同期設計による機能ブロ
ックと非同期設計による機能ブロックとが1つのチップ
上混在する。そこで、チップにおける微細加工のばらつ
きが大きい領域には非同期設計による機能ブロックを配
置し、一方、ばらつきが小さい領域には同期設計による
機能ブロックを配置することにより、ばらつきを考慮し
たときのタイミング余裕値の大小を抑制することができ
る。
【0290】このことから、回路ブロックを同期設計を
採るか非同期設計を採るかによって、第1のOPCマス
クデータと期待値との間の誤差が大きい場合には、第1
の基準値と異なる第2の基準値に設定し直すことによ
り、第2のOPCマスクデータを作成することができ
る。
【0291】(第5の実施形態の第5実施例)第5実施
例は、第3の電気的仕様の特徴であるタイミングのう
ち、遅延回路トランジスタの適用ゲートサイズにより、
適用物理寸法を決定するためのレイアウトデザインルー
ルを選定する。
【0292】チップ上における微細加工のばらつきが大
きいため、ゲート幅のばらつきが大きくなる領域に配置
せざるを得ない遅延回路においては、回路面積を犠牲に
してでも、ゲート幅の寸法を大きくして、ばらつきの影
響を小さくする。しかしながら、遅延回路を、ゲート幅
のばらつきが小さい領域に配置できる場合には、回路面
積の縮小化を優先してゲート幅寸法を小さくすることが
できる。
【0293】このことから、遅延回路のゲート幅の適用
寸法によって、第1のOPCマスクデータと期待値との
間の誤差が大きい場合には、第1の基準値と異なる第2
の基準値に設定し直すことにより、第2のOPCマスク
データを作成することができる。すなわち、第1のOP
Cマスクデータと期待値との間の誤差が第1の基準値よ
り大きくなった場合には、第2の基準値を電気的仕様で
ある遅延回路のゲート幅を満足するものに変更すること
ができる。
【0294】(第5の実施形態の第6実施例)第6実施
例は、第3の電気的仕様の特徴であるタイミングのう
ち、クロックドライバからの距離を調整するレイアウト
により、適用物理寸法を決定するためのレイアウトデザ
インルールを選定する。
【0295】クロックドライバは、前述したように、チ
ップ上に複数個が配置され、可能な限りクロック信号の
供給先に近い位置に配置される。しかしながら、回路面
積とのトレードオフにより、より多くのクロックドライ
バを配置することはタイミング設計における設計マージ
ンに対しては有利であるが、クロックドライバを増やし
た分だけ面積が大きくなるという欠点がある。
【0296】そこで、第6実施例においては、チップの
中心からの距離と微細加工のばらつきの大きさに依存性
がある場合には、クロックドライバからクロック供給先
までの距離に対してチップの中心からの距離に依存した
分布を持たせることにより、タイミング余裕値の大小を
小さくすることができる。
【0297】このことから、クロックドライバからの距
離を調整するレイアウトによって、第1のOPCマスク
データと期待値との間の誤差が大きい場合には、第1の
基準値と異なる第2の基準値に設定し直すことにより、
第2のOPCマスクデータを作成することができる。す
なわち、第1のOPCマスクデータと期待値との間の誤
差が第1の基準値より大きくなった場合には、第2の基
準値を電気的仕様であるクロックドライバからの距離を
満足するものに変更することができる。
【0298】(第5の実施形態の第7実施例)第7実施
例は、第4の電気的仕様の特徴であるメモリ機能、すな
わち冗長機能の有無により、適用物理寸法を決定するた
めのレイアウトデザインルールを選定する。
【0299】チップの中心からの距離に依存して実効的
なDD値が変化する場合には、チップ上にその中心から
の距離に基づいて冗長回路を設けるか否かの判断を行な
うことも可能である。
【0300】ここで、ビットセルの面積とDD値との関
係を説明する。
【0301】第1の関係として、ビットセルの面積を小
さくするには、各部位、すなわちゲート、ソース及びド
レイン等の各設計パターン寸法を小さくしなければなら
ず、各配線間又は素子間の間隔も小さくなるため、より
小さな欠陥及びパターンずれの影響によって不良となる
確率が高くなるので、DD値が大きくなる。
【0302】また、第2の関係として、ビットセルの面
積は、ビットセルに設けるコンタクトの個数(個数取
り)によって、DD値は変わる。
【0303】従って、図6(a)に示した第1のビット
セル70Aのように、ソース及びドレインにそれぞれ2
個ずつのコンタクトを設ける場合には、そのうちの1個
が不良になったとしても、全体としては不良にならな
い。
【0304】以上、第1の関係又は第2の関係を勘案す
ると共に、コンタクトの構成を冗長機能の有無で使い分
けることができる。
【0305】従って、メモリ回路における冗長機能の有
無によって、第1のOPCマスクデータと期待値との間
の誤差が大きい場合には、第1の基準値と異なる第2の
基準値に設定し直すことにより、第2のOPCマスクデ
ータを作成することができる。すなわち、第1のOPC
マスクデータと期待値との間の誤差が第1の基準値より
大きくなった場合には、第2の基準値を電気的仕様であ
る冗長機能の有無を満足するものに変更することができ
る。
【0306】(第6の実施形態)以下、本発明の第6の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0307】第6の実施形態は、その使用形態によって
異なる要求仕様に応じて、OPCマスクデータの期待値
と仕上がり時の期待寸法との基準値を変える場合を説明
する。使用形態の分類は図16に示した通りである。
【0308】(第6の実施形態の第1実施例)第1実施
例は、第1の使用形態の特徴である1ビットの不良を許
容する(連続ビットの不良は除く)要求仕様により、適
用物理寸法を決定するためのレイアウトデザインルール
を選定する。
【0309】前述したように、例えば、デジタル演算用
のフレームバッファに用いるのではなく、単なる表示用
として用いるフレームバッファメモリにおいては、1画
素すべてが不良だったとしても、人の目には認識されな
いため、実質的には許容される。このようなフレームバ
ッファメモリに対して、冗長機能を組み込む必要性は小
さく、たとえ組み込んだとしても、微細加工のばらつき
が大きい領域に配置すればよい。
【0310】すなわち、図17(b)に示す第1のSR
AMブロック19のように、点欠陥よりも画素数を要求
されるアプリケーション用のフレームバッファは、相対
的に大きいメモリ容量を必要とするため、ビットセルの
面積を小さくすることが求められる。その上、点欠陥を
許容するため、冗長機能を組み込む必要もない。
【0311】一方、第2のSRAMブロック20のよう
に、メモリ容量を大きくする必要はないが、デジタル演
算処理に用いるため、欠陥(エラー)を許容されないS
RAMブロックには、ビットセルの面積を相対的に大き
くして欠陥が生じる確率を下げるようにする。
【0312】このように、チップ10上において、微細
加工のばらつきが相対的に大きい領域には、大容量で高
集積化され且つ点欠陥を許容する第1のSRAMブロッ
ク19を配置する。一方、ばらつきが相対的に小さい領
域には、第1のSRAMブロック19と比べて小容量で
集積度が低く且つ点欠陥を許容できない第2のSRAM
ブロック20を配置するため、結果的に、チップ10の
面積を縮小することが可能となる。
【0313】このことから、1ビット不良を許容するか
否かによって、第1のOPCマスクデータと期待値との
間の誤差が大きい場合には、第1の基準値と異なる第2
の基準値に設定し直すことにより、第2のOPCマスク
データを作成することができる。すなわち、第1のOP
Cマスクデータと期待値との間の誤差が第1の基準値よ
り大きくなった場合には、第2の基準値を使用形態によ
り異なる要求仕様である1ビット不良の可又は不可を満
足するものに変更することができる。
【0314】(第6の実施形態の第2実施例)第2実施
例は、第2の使用形態の特徴である待機時のデータの保
持/不保持の要求仕様により、適用物理寸法を決定する
ためのレイアウトデザインルールを選定する。
【0315】前述したように、メモリ回路を備えた半導
体集積回路装置を携帯用途に用いるには、待機時におけ
るメモリ回路のリーク電流を抑止することが求められる
ため、待機時に電源を切断すると、リーク電流を確実に
抑止できる。
【0316】ところが、待機時にデータを保持するメモ
リ回路を含むチップは電源を切断することができないた
め、従来は、チップ上に形成するSRAM回路はすべて
リーク電流の問題が生じないように、ゲート長Lgが大
きい回路を使うようにしている。
【0317】そこで、第2実施例は、待機時にデータを
保持するSRAM回路を除いて、図18(a)に示すS
RAMブロックのように、電源遮断用スイッチ55によ
る電源遮断機能を組み込むならば、リーク電流が発生す
る虞はなくなる。この電源遮断機能を持つSRAMブロ
ックは、図18(b)に示すように、ゲート長Lgが小
さいビットセル50Aを実現できるので、ビットセルの
面積を縮小することができる。
【0318】このように、1つのチップ上において、微
細加工のばらつきが大きい領域には、図18(a)に示
すような、データを保持する必要がないため、ゲート長
Lgが比較的に小さいビットセル50Aを含むSRAM
ブロックを配置する。
【0319】一方、微細加工のばらつきが小さい領域に
は、図19(a)に示すような、データを保持する必要
があり、ゲート長Lgが比較的に大きいビットセル50
Bを含むSRAMブロックを配置することにより、いず
れの場合もチップの面積を縮小することができる。
【0320】さらに、図20(a)にも示すように、図
19(a)と同等の構成を持つSRAMブロックであっ
て、待機時にデータを保持しなければならないSRAM
回路は、異電位の配線(ノード)間で生じる短絡の確率
を小さくするためには、電位が互いに異なる配線を、互
いに異なる配線層に形成することが好ましい。例えば、
図20(b)に示すように、ビット線BLn及びビット
相補線/BLnは、第1の配線層60Aに形成する一
方、接地線61は第1の配線層60Aの上に形成された
第2の配線層60Bに形成することが好ましい。
【0321】また、電源遮断機能を有するSRAMブロ
ックは、電源遮断機能を有さないSRAMブロックと同
一のチップ上に形成されていても、ビットセル50Aの
面積の縮小化を図ることができる。
【0322】このことから、メモリ回路の待機時のデー
タの保持/不保持の要求仕様によって、第1のOPCマ
スクデータと期待値との間の誤差が大きい場合には、第
1の基準値と異なる第2の基準値に設定し直すことによ
り、第2のOPCマスクデータを作成することができ
る。すなわち、第1のOPCマスクデータと期待値との
間の誤差が第1の基準値より大きくなった場合には、第
2の基準値を使用形態により異なる要求仕様であるデー
タの保持/不保持を満足するものに変更することができ
る。
【0323】
【発明の効果】本発明に係る半導体集積回路装置の設計
方法によると、加工精度のばらつきをも考慮したレイア
ウトデザインルールを、複数の配置領域のすべてに一律
に適用することがないため、各配置領域に対して設計マ
ージンを設けることができるので、集積回路装置の微細
化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第3の実施形態に係る半導体集
積回路装置の設計方法を示すフロー図である。
【図2】本発明に係る半導体集積回路装置を構成する設
計パターンにおける幾何学的な特徴のカテゴリ体系を表
わす図である。
【図3】本発明に係る半導体集積回路装置を構成する設
計パターンに適用される物理寸法(適用物理寸法)のカ
テゴリ体系を表わす図である。
【図4】(a)は本発明の第1の実施形態の第1実施例
に係るチップ状の半導体集積回路装置と該チップ上に形
成されるSRAMブロックとを示す模式的な平面図であ
る。(b)は(a)のSRAMブロックに対する適用物
理寸法及び適用条件を表わす表である。
【図5】図4(a)に示すチップにおけるウエハ状態の
様子と、該チップ上に形成されるSRAMブロックに含
まれるビットセルを示す模式的な平面図である。
【図6】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態の
第2実施例に係る半導体集積回路装置に形成されるSR
AMブロックに含まれるビットセルの平面構成を示し、
(a)は所定の一領域に2個のコンタクトを設ける場合
の平面図であり、(b)は所定の一領域に1個のコンタ
クトを設ける場合の平面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の第3実施例に係る半
導体ウエハと該ウエハ上のチップレイアウトの模式的な
平面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態の第4実施例に係る半
導体ウエハと該ウエハ上のチップレイアウトの模式的な
平面図である。
【図9】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態の第
5実施例に係る半導体集積回路装置を形成する半導体か
らなる基体を示す斜視図であり、(d)はリソグラフィ
工程における焦点深度の基体表面の形状依存性を示すグ
ラフであり、(e)はエッチング工程におけるエッチン
グ速度の基体表面の形状依存性を示すグラフである。
【図10】本発明に係る半導体集積回路装置を構成する
設計パターンにおける電気的仕様とそれを実現する設計
手段とのカテゴリ体系を表わす図である。
【図11】(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態
の第1実施例に係る半導体集積回路装置に形成されるS
RAMブロックを示し、(a)は電流電圧制御を行なう
SRAMブロックを示す部分的な回路図であり、(b)
はSRAMブロックに含まれるビットセルを示す平面図
である。
【図12】(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態
の第1実施例に係る半導体集積回路装置に形成されるS
RAMブロックを示し、(a)は電流電圧制御を行なう
SRAMブロックを示す部分的な回路図であり、(b)
はSRAMブロックに含まれるビットセルを示す平面図
である。
【図13】(a)は本発明の第2の実施形態の第7実施
例に係るチップ状の半導体集積回路装置と該チップ上に
形成されるSRAMブロックとを示す模式的な平面図で
ある。(b)は(a)に示すSRAMブロックにおける
設計パターンの適用物理寸法及び適用条件を表わす表で
ある。
【図14】(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態
の第7実施例に係るSRAMブロックの構成を示し、
(a)は冗長機能を有するSRAM回路を示すブロック
図であり、(b)は冗長機能を有さないSRAM回路を
示すブロック図である。
【図15】本発明の第2の実施形態の第7実施例に係る
SRAMブロックにおける検査時期ごとのロジック部の
DD値とSRAM部のDD値との関係を表わすグラフで
ある。
【図16】本発明に係る半導体集積回路装置を構成する
設計パターンにおける使用形態のカテゴリ体系を表わす
図である。
【図17】(a)は本発明の第3の実施形態の第1実施
例に係るチップ状の半導体集積回路装置と該チップ上に
形成されるSRAMブロックとを示す模式的な平面図で
ある。(b)は(a)に示すSRAMブロックにおける
設計パターンの適用物理寸法及び適用条件を表わす表で
ある。
【図18】(a)及び(b)は本発明の第3の実施形態
の第2実施例に係る半導体集積回路装置に形成されるS
RAMブロックを示し、(a)は電源遮断制御を行なう
SRAMブロックを示す部分的な回路図であり、(b)
はSRAMブロックに含まれるビットセルを示す平面図
である。
【図19】(a)及び(b)は本発明の第3の実施形態
の第2実施例に係る半導体集積回路装置に形成されるS
RAMブロックを示し、(a)は電源遮断制御を行なわ
ないSRAMブロックを示す部分的な回路図であり、
(b)はSRAMブロックに含まれるビットセルを示す
平面図である。
【図20】(a)及び(b)は本発明の第3の実施形態
の第2実施例に係る半導体集積回路装置に形成されるS
RAMブロックを示し、(a)は電源遮断制御を行なわ
ないSRAMブロックを示す部分的な回路図であり、
(b)及び(c)はそのビット線と接地線とを示す断面
図である。
【図21】本発明の第4〜第6の実施形態に係る半導体
集積回路装置の設計方法を示すフロー図である。
【図22】本発明の第4の実施形態の第2実施例に係る
チップ状の半導体集積回路装置を示す模式的な平面図で
ある。
【図23】本発明の第4の実施形態の第3実施例に係る
チップ状の半導体集積回路装置を示す模式的な平面図で
ある。
【図24】本発明の第4の実施形態の第4実施例に係る
半導体集積回路装置に形成されるSRAMブロックに含
まれる複数のビットセルを示す平面図である。
【図25】本発明の第4の実施形態の第4実施例に係る
半導体集積回路装置に形成されるSRAMブロックに含
まれる複数のビットセルを示す平面図である。
【図26】(a)〜(c)は本発明の第4の実施形態の
第5の実施例に係る半導体集積回路装置に形成されるS
RAMブロックを示し、(a)は電源遮断制御を行なう
SRAMブロックを示す部分的な回路図であり、(b)
及び(c)はそのビット線と接地線とを示す断面図であ
る。
【図27】従来の半導体集積回路装置の設計方法を示す
フロー図である。
【符号の説明】
1 ウエハ 1a 第1の領域 1b 第2の領域 10 チップ 10A 第1のチップ 10B 第2のチップ 10C 第1のチップ 10D 第2のチップ 11 第1のSRAMブロック 11a ビットセル 12 第2のSRAMブロック 12a ビットセル 13 第3のSRAMブロック 15 第1の機能ブロック 16 第2の機能ブロック 17 第1のSRAMブロック 18 第2のSRAMブロック 19 第1のSRAMブロック 20 第2のSRAMブロック 21 第1のゲート 22 第2のゲート 23 第3のゲート 24 第4のゲート MN0 第1のN型ドライブトランジスタ MN1 第2のN型ドライブトランジスタ MN2 第1のアクセストランジスタ MN3 第2のアクセストランジスタ MP1 第2のP型ロードトランジスタ MP0 第1のP型ロードトランジスタ 31 第1の領域 32 第2の領域 33 第3の領域 34 第4の領域 40 ダミーゲート 41A 第1のビットセル 41B 第2のビットセル 42A 第3のビットセル 42B 第4のビットセル 50A ビットセル 50B ビットセル 51 電源線 52 電流制御スイッチ 53 抵抗器 54 リーク抑止回路 55 電源遮断用スイッチ 60 配線層 60A 第1の配線層 60B 第2の配線層 61 接地線 70A 第1のビットセル 70B 第2のビットセル 71 P型ソースコンタクト 71a 第1コンタクト 71b 第2コンタクト 72 第1のP型ドレインコンタクト 72a 第1コンタクト 72b 第2コンタクト 73 第2のP型ドレインコンタクト 73a 第1コンタクト 73b 第2コンタクト 101 第1の基体 102 第2の基体 103 第3の基体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B046 AA08 BA05 5F064 AA06 BB02 BB13 BB20 CC12 DD02 DD24 EE02 EE09 EE14 EE23 EE42 EE43 EE47 EE54 FF02 GG03 HH06 5F083 BS27 GA06 GA09 LA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設計パターンを配置する複数の配置領域
    に対して、第1のレイアウトデザインルールに基づいて
    第1の期待値を持つ第1のレイアウトデータをそれぞれ
    作成する第1の工程と、 前記第1の期待値と、前記第1のレイアウトデータにお
    ける製造後の仕上がり時の期待寸法との差が規準値に許
    容される誤差範囲に収まる場合には、前記第1のレイア
    ウトデータを補正して第1のOPCデータを作成する第
    2の工程と、 前記複数の配置領域のうち、前記誤差範囲に収まる第1
    のOPCデータを作成することができない許容外領域が
    存在する場合に、前記許容外領域に対して、第2のレイ
    アウトデザインルールに基づいて第2の期待値を持つ第
    2のレイアウトデータを作成する第3の工程と、 前記第2のレイアウトデータにおける製造後の仕上がり
    時の期待寸法が前記基準値に許容される誤差範囲に収ま
    るように、前記第2のレイアウトデータを補正して第2
    のOPCデータを作成する第4の工程と、 前記第1のOPCデータと前記第2のOPCデータとを
    用いてマスクデータを作成する第5の工程とを備えてい
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の設計方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の配置領域は1つの半導体基板
    に設けられることを前提とし、 前記第1の工程よりも前に、前記半導体基板上における
    前記設計パターンの幾何学的条件に依存して、前記各配
    置領域におけるレイアウトデザインルールを複数に分類
    する工程をさらに備え、 前記第1の工程は、前記複数のレイアウトデザインルー
    ルのうちの1つから前記第1のレイアウトデザインルー
    ルを選択する工程を含み、 前記第3の工程は、前記複数のレイアウトデザインルー
    ルのうちの1つから前記第2のレイアウトデザインルー
    ルを選択する工程を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の半導体集積回路装置の設計方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の配置領域は半導体からなる1
    つの基体に設けられることを前提とし、 前記第1の工程よりも前に、前記基体の外形状に依存し
    て、前記各配置領域におけるレイアウトデザインルール
    を複数に分類する工程をさらに備え、 前記第1の工程は、前記複数のレイアウトデザインルー
    ルのうちの1つから前記第1のレイアウトデザインルー
    ルを選択する工程を含み、 前記第3の工程は、前記複数のレイアウトデザインルー
    ルのうちの1つから前記第2のレイアウトデザインルー
    ルを選択する工程を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の半導体集積回路装置の設計方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の工程よりも前に、要求される
    電気的仕様とそれを実現する設計手法とに依存して生じ
    る仕上がり寸法の差に応じて、前記各配置領域における
    レイアウトデザインルールを複数に分類する工程をさら
    に備え、 前記第1の工程は、前記複数のレイアウトデザインルー
    ルのうちの1つから前記第1のレイアウトデザインルー
    ルを選択する工程を含み、 前記第3の工程は、前記複数のレイアウトデザインルー
    ルのうちの1つから前記第2のレイアウトデザインルー
    ルを選択する工程を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の半導体集積回路装置の設計方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の工程よりも前に、その使用形
    態によって異なる要求仕様に応じて、前記各配置領域に
    おけるレイアウトデザインルールを複数に分類する工程
    をさらに備え、 前記第1の工程は、前記複数のレイアウトデザインルー
    ルのうちの1つから前記第1のレイアウトデザインルー
    ルを選択する工程を含み、 前記第3の工程は、前記複数のレイアウトデザインルー
    ルのうちの1つから前記第2のレイアウトデザインルー
    ルを選択する工程を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の半導体集積回路装置の設計方法。
  6. 【請求項6】 設計パターンを配置する複数の配置領域
    に対して、第1のレイアウトデザインルールに基づいて
    第1の期待値を持つ第1のレイアウトデータをそれぞれ
    作成する第1の工程と、 前記第1の期待値と、前記第1のレイアウトデータにお
    ける製造後の仕上がり時の期待寸法との差が第1の規準
    値に許容される誤差範囲に収まる場合には、前記第1の
    レイアウトデータを補正して第1のOPCデータを作成
    する第2の工程と、 前記複数の配置領域のうち、前記誤差範囲に収まる第1
    のOPCデータを作成することができない許容外領域が
    存在する場合に、前記許容外領域における前記第1のレ
    イアウトデータに対して、第2の規準値の誤差範囲に収
    まるように補正して第2のOPCデータを作成する第3
    の工程と、 前記第1のOPCデータと前記第2のOPCデータとを
    用いてマスクデータを作成する第4の工程とを備えてい
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の設計方法。
  7. 【請求項7】 前記複数の配置領域は1つの半導体基板
    に設けられることを前提とし、 前記第1の工程よりも前に、前記半導体基板上における
    前記設計パターンの幾何学的条件に依存して、前記各配
    置領域における基準値を複数に分類する工程をさらに備
    え、 前記第1の工程は、前記複数の基準値のうちの1つから
    前記第1の基準値を選択する工程を含み、 前記第3の工程は、前記複数の基準値のうちの1つから
    前記第2の基準値を選択する工程を含むことを特徴とす
    る請求項6に記載の半導体集積回路装置の設計方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の配置領域は半導体からなる1
    つの基体に設けられることを前提とし、 前記第1の工程よりも前に、前記基体の外形状に依存し
    て、前記各配置領域における基準値を複数に分類する工
    程をさらに備え、 前記第1の工程は、前記複数の基準値のうちの1つから
    前記第1の基準値を選択する工程を含み、 前記第3の工程は、前記複数の基準値のうちの1つから
    前記第2の基準値を選択する工程を含むことを特徴とす
    る請求項6に記載の半導体集積回路装置の設計方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の工程よりも前に、要求される
    電気的仕様とそれを実現する設計手法とに依存して生じ
    る仕上がり寸法の差に応じて、前記各配置領域における
    基準値を複数に分類する工程をさらに備え、 前記第1の工程は、前記複数の基準値のうちの1つから
    前記第1の基準値を選択する工程を含み、 前記第3の工程は、前記複数の基準値のうちの1つから
    前記第2の基準値を選択する工程を含むことを特徴とす
    る請求項6に記載の半導体集積回路装置の設計方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の工程よりも前に、その使用
    形態によって異なる要求仕様に応じて、前記各配置領域
    における基準値を複数に分類する工程をさらに備え、 前記第1の工程は、前記複数の基準値のうちの1つから
    前記第1の基準値を選択する工程を含み、 前記第3の工程は、前記複数の基準値のうちの1つから
    前記第2の基準値を選択する工程を含むことを特徴とす
    る請求項6に記載の半導体集積回路装置の設計方法。
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