JP2003142083A - 巻取装置及び巻回素子の製造方法 - Google Patents

巻取装置及び巻回素子の製造方法

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JP2003142083A JP2001338913A JP2001338913A JP2003142083A JP 2003142083 A JP2003142083 A JP 2003142083A JP 2001338913 A JP2001338913 A JP 2001338913A JP 2001338913 A JP2001338913 A JP 2001338913A JP 2003142083 A JP2003142083 A JP 2003142083A
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electrode foil
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back tension
holding
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Abstract

(57)【要約】 【課題】得られる素子の特性が悪化してしまうのを抑制
し、安定した巻取を行うことのできる巻取装置及び巻回
素子の製造方法を提供する。 【解決手段】2枚のセパレータ3,4を所定位置まで引
っ張り込み、プラス電極箔5等をセパレータ3,4で挟
まれるようにして所定位置まで案内し、巻芯22を回転
させ巻き取る。巻取中においては、コイルバネ54によ
ってチャック部材60にバックテンションが付与される
ことによって、巻き取られるプラス電極箔5等に対し巻
き取られる方向とは反対方向へ張力が付与され、これに
より巻ずれ等が防止される。チャック部材60等が、電
極箔5等の巻取にほぼ同期して、巻芯22方向へ直線状
に案内されつつ積極移動させられる。このため、必要以
上に電極箔5等が引っ張られることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻取装置及び巻回
素子の製造方法に係り、例えばリチウムイオン電池等の
二次電池の製造に際し用いられる巻取装置及び巻回素子
の製造方法を含む技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばリチウムイオン電池等の二次電池
の電池素子は、正極活物質の塗布されてなるプラス電極
箔と、負極活物質の塗布されてなるマイナス電極箔とを
備えている。各電極箔にはそれぞれ1本ずつタブが溶接
固定され、帯状絶縁材たるセパレータを介して重ね合わ
された状態で巻回されている。そして、上記電池素子の
製造に際しては、セパレータ及び両電極箔を巻き取るた
めの巻取装置が用いられる。
【0003】従来の巻取装置においては、例えば巻芯が
回転可能に設けられており、2枚のセパレータ並びにプ
ラス電極箔及びマイナス電極箔が巻芯の回転によって巻
き取られる。より詳しくは、まず2枚のセパレータの先
端部分が巻芯に巻付けられた状態で各電極箔が巻芯に向
けて案内される。そして、両電極箔はセパレータによっ
て互いに絶縁状態で巻き取られ、その後セパレータが切
断され、さらにテープ等で外周が固定されることで電池
素子が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の巻取
に際しては、巻ズレの発生を防止するために、各電極箔
に対し所謂バックテンションがかけられるようになって
いる。より詳しくは、各電極箔は、その基端部側がチャ
ックにより把持された状態で、巻芯によって先端側から
巻き取られる。このとき、前記チャックに対して錘等を
設置することで、巻き取られる方向、つまり引っ張られ
方向とは逆方向に、バックテンションがかけられる。し
かしながら、必要以上にバックテンションがかかってし
まうと、巻締まり等が生じることから、得られる電池素
子の充放電特性が悪化してしまうおそれがある。そのた
め、電極箔にかかるバックテンションを比較的小さくし
た状態で巻取を行いたいという要請があるのも事実であ
る。
【0005】また、巻取に際してバックテンションにば
らつきがあると、電池素子の品質もばらついてしまう。
かかるばらつきは、比較的高速で巻取った場合や、非円
形状(例えば平板状)の巻芯を用いて巻き取った場合に
起こりやすい。
【0006】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであり、得られる素子の特性が悪化してしまうのを
抑制し、安定した巻取を行うことのできる巻取装置及び
巻回素子の製造方法を提供することを主たる目的の一つ
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記の目的
を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要
に応じてその作用効果等についても説明する。
【0008】手段1.短冊状の電極箔を先端側から巻回
可能な巻芯と、前記電極箔の基端側を保持する保持手段
と、少なくとも前記巻回中において前記保持手段に対し
バックテンションを付与可能なバックテンション付与手
段と、前記保持手段及びバックテンション付与手段を、
前記電極箔の巻取に同期して又はほぼ同期して前記巻芯
方向へ移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする
巻取装置。
【0009】手段1によれば、短冊状の電極箔が巻芯に
よって先端側から巻回され、電極箔の基端側が保持手段
によって保持される。少なくとも前記巻回中において
は、バックテンション付与手段によって保持手段にバッ
クテンションが付与されることによって、巻ずれ等が防
止される。さて、本手段1においては、前記保持手段及
びバックテンション付与手段が、前記電極箔の巻取に同
期、又はほぼ同期して、移動手段によって巻芯方向へ移
動させられる。つまり、電極箔を保持する保持手段等が
巻芯の回転に追従して積極移動させられることから、必
要以上に電極箔が引っ張られることがない。そのため、
電極箔に対して必要以上にバックテンションがかかるこ
とが抑制され、巻締まり等が生じるのを防止できる。そ
の結果、得られる素子の特性悪化を抑制することができ
る。また、バックテンション付与手段も積極移動させら
れることから、バックテンションが大きく変動してしま
うことが起こりにくい。従って、安定した巻取を行うこ
とが可能となる。
【0010】手段2.短冊状の電極箔を先端側から巻回
可能な巻芯と、前記電極箔の基端側を保持する保持手段
と、少なくとも前記巻回中において前記保持手段に対し
バックテンションを付与することで、巻き取られる電極
箔に対し巻き取られる方向とは反対方向へ張力を付与可
能なバックテンション付与手段と、前記保持手段及びバ
ックテンション付与手段を、前記電極箔の巻取に同期し
て又はほぼ同期して前記巻芯方向へ直線状に案内しつつ
移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする巻取装
置。
【0011】手段2によれば、短冊状の電極箔が巻芯に
よって先端側から巻回され、電極箔の基端側が保持手段
によって保持される。少なくとも前記巻回中において
は、バックテンション付与手段によって保持手段にバッ
クテンションが付与されることによって、巻き取られる
電極箔に対し巻き取られる方向とは反対方向へ張力が付
与され、これにより巻ずれ等が防止される。さて、本手
段2においては、前記保持手段及びバックテンション付
与手段が、前記電極箔の巻取に同期、又はほぼ同期し
て、移動手段によって巻芯方向へ直線状に案内されつつ
移動させられる。つまり、電極箔を保持する保持手段等
が巻芯の回転に追従して積極移動させられることから、
必要以上に電極箔が引っ張られることがない。そのた
め、電極箔に対して必要以上にバックテンションがかか
ることが抑制され、巻締まり等が生じるのを防止でき
る。その結果、得られる素子の特性悪化を抑制すること
ができる。また、バックテンション付与手段も積極移動
させられることから、バックテンションが大きく変動し
てしまうことが起こりにくい。従って、安定した巻取を
行うことが可能となる。
【0012】手段3.スリットを有する巻芯を備え、該
巻芯の回転によって短冊状のプラス電極箔及びマイナス
電極箔が帯状のセパレータを介して互いに絶縁状態で巻
き取られるよう構成された巻取装置であって、前記各電
極箔の基端側を保持する保持手段と、少なくとも前記各
電極箔の巻取中において前記保持手段に対しバックテン
ションを付与することで巻き取られる電極箔に対し巻き
取られる方向とは反対方向へ張力を付与可能なバックテ
ンション付与手段と、前記保持手段及びバックテンショ
ン付与手段を、前記各電極箔の巻取に同期して又はほぼ
同期して前記巻芯方向へ直線状に案内しつつ移動させる
移動手段とを備えたことを特徴とする巻取装置。
【0013】手段3によれば、短冊状のプラス電極箔及
びマイナス電極箔は帯状のセパレータを介して互いに絶
縁状態で巻芯の回転によって巻き取られる。巻取に際し
ては電極箔の基端側が保持手段によって保持される。ま
た、少なくとも前記巻取中において、バックテンション
付与手段によって保持手段にバックテンションが付与さ
れることで、巻き取られる電極箔に対し巻き取られる方
向とは反対方向へ張力が付与され、これにより巻ずれ等
が防止される。さて、本手段3においては、前記保持手
段及びバックテンション付与手段が、前記電極箔の巻取
に同期、又はほぼ同期して、移動手段によって巻芯方向
へ直線状に案内されつつ移動させられる。つまり、電極
箔を保持する保持手段等が巻芯の回転に追従して積極移
動させられることから、必要以上に電極箔が引っ張られ
ることがない。そのため、電極箔に対して必要以上にバ
ックテンションがかかることが抑制され、巻締まり等が
生じるのを防止できる。その結果、得られる素子の特性
悪化を抑制することができる。また、バックテンション
付与手段も積極移動させられることから、バックテンシ
ョンが大きく変動してしまうことが起こりにくい。従っ
て、安定した巻取を行うことが可能となる。
【0014】手段4.前記保持手段は、前記移動手段に
よって移動される移動体に対し前記バックテンション付
与手段を介して相対移動可能に支持されていることを特
徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の巻取装置。
【0015】手段4によれば、電極箔の巻き取られ速度
に変動が生じたとしても、保持手段が、移動手段によっ
て移動される移動体に対しバックテンション付与手段を
介して相対移動しうるため、バックテンションの変動が
該相対移動により吸収される。従って、より一層安定し
た巻取を行うことが可能となる。
【0016】手段5.前記バックテンション付与手段
は、前記移動体と、前記保持手段との間を連結する伸縮
手段によって構成されていることを特徴とする手段4に
記載の巻取装置。
【0017】手段5によれば、電極箔の巻き取られ速度
に変動が生じたとしても、保持手段が、移動手段によっ
て移動される移動体に対し伸縮手段を介して相対移動し
うる。このため、バックテンションの変動が伸縮手段の
伸縮に伴う保持手段の相対移動によって吸収される。従
って、より一層安定した巻取を行うことが可能となる。
【0018】手段6.前記バックテンション付与手段
は、前記移動体と前記保持手段との間に設けられた磁気
バネ手段によって構成され、該磁気バネ手段が、前記移
動体の移動方向に沿って延びるよう固定された軸部材
と、前記軸部材よりも大径で、かつ、該軸部材に外挿さ
れることで軸部材に対し相対移動可能に設けられ、少な
くとも一部が前記保持手段に連結された筒体とを備え、
前記軸部材にはその外周に第1永久磁石が設けられ、前
記筒体にはその内周に前記第1永久磁石に対向して第2
永久磁石が設けられ、前記第1永久磁石の外周面と前記
第2永久磁石の内周面との互いに対向する面が互いに異
なる磁極で着磁されたものであることを特徴とする手段
4に記載の巻取装置。
【0019】手段6によれば、電極箔の巻き取られ速度
に変動が生じたとしても、保持手段が、移動手段によっ
て移動される移動体に対し磁気バネ手段を介して相対移
動しうる。当該磁気バネ手段は、軸部材と筒体とを備
え、軸部材外周の第1永久磁石の外周面と筒体の第2永
久磁石の内周面との互いに対向する面が互いに異なる磁
極で着磁されて構成されているため、保持手段の連結さ
れた筒体に対して相対移動方向に荷重がかかると、その
荷重方向に引き戻そうとする軸方向の吸引力、すなわ
ち、バネ力が作用する。このバネ力は比較的広いストロ
ーク範囲でほぼ一定となる。従って、保持手段が、移動
体に対し相対移動しても、一定のバネ力が確保されるた
め、バックテンションを常にほぼ一定に保持することが
できる。その結果、より一層安定した巻取を行うことが
可能となる。
【0020】手段7.前記第1永久磁石及び第2永久磁
石は、それぞれ非磁性体を挟んで軸方向に複数に分割さ
れて設けられたものであることを特徴とする手段6に記
載の巻取装置。
【0021】ここで、所定の長さを有する永久磁石は、
その端部に磁気の強い部分ができ、その端部間に磁力線
が密に発生して永久磁石同士を引きつけようとするバネ
力を作用させる傾向にある。この点、手段7によれば、
第1永久磁石及び第2永久磁石が、それぞれ非磁性体を
挟んで軸方向に複数に分割されて設けられているため、
軸方向に上記のような磁力線が密に発生する部分を複数
設けることが可能となる。特に分割数を調整すること
で、バネ力ひいてはバックテンションの調整をも図るこ
とが可能となる。
【0022】手段8.前記第1永久磁石及び第2永久磁
石は、それぞれ円周方向に複数に分割され、N極とS極
とが交互に着磁されたものであることを特徴とする手段
6又は7に記載の巻取装置。
【0023】手段8によれば、円周方向に上述したよう
な引きつける吸引力を複数箇所で作用させることが可能
となるため、軸部材に対する筒体の相対回転を防止する
ことができる。
【0024】手段9.前記巻芯は断面非円形状をなして
おり、さらに、前記電極箔の巻き取られる速度に応じて
前記移動手段の移動速度を制御可能な移動速度制御手段
を設けたことを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記
載の巻取装置。
【0025】巻芯が断面非円形状をなしていると、巻芯
の回転に伴い、巻き取られる電極箔に速度斑が生じる可
能性がある。これに対し手段9によれば、前記電極箔の
巻き取られる速度に応じて移動手段の移動速度が移動速
度制御手段により制御される。このため、たとえ電極箔
の巻き取られる速度に斑が生じたとしても、バックテン
ションの変動を起こりにくくすることが可能となる。そ
の結果、より安定した巻取を行うことができる。
【0026】手段10.短冊状の電極箔の基端側を保持
手段にて保持しつつ、先端側から巻取ることによって巻
回素子を製造する方法であって、少なくとも前記巻回中
において前記保持手段に対しバックテンションを付与し
つつ、前記電極箔の巻取に同期して又はほぼ同期して前
記保持手段を積極移動させるようにしたことを特徴とす
る巻回素子の製造方法。
【0027】手段10によれば、短冊状の電極箔の基端
側が保持手段にて保持されつつ、先端側から巻取られる
ことによって巻回素子が製造される。そして、少なくと
も前記巻回中において、保持手段に対しバックテンショ
ンが付与されつつ、電極箔の巻取に同期して又はほぼ同
期して保持手段が積極移動される。このため、必要以上
に電極箔が引っ張られることがない。従って、電極箔に
対して必要以上にバックテンションがかかることが抑制
され、巻締まり等が生じるのを防止できる。その結果、
得られる巻回素子の特性悪化を抑制することができる。
また、バックテンションが大きく変動してしまうことが
起こりにくい。従って、安定した巻取を行うことが可能
となる。
【0028】手段11.スリットを有する巻芯の回転に
よって短冊状のプラス電極箔及びマイナス電極箔を帯状
のセパレータを介して互いに絶縁状態で巻取ることによ
って巻回素子を製造する製造方法であって、少なくとも
前記各電極箔の巻取中において前記各電極箔の基端側を
保持手段にて保持するとともに、巻き取られる電極箔に
対し巻き取られる方向とは反対方向へほぼ一定の張力を
付与するべく前記保持手段に対しバックテンションを付
与しつつ、前記前記各電極箔の巻取に同期して又はほぼ
同期して前記保持手段を積極移動させるようにしたこと
を特徴とする巻回素子の製造方法。
【0029】手段11によれば、スリットを有する巻芯
の回転によって短冊状のプラス電極箔及びマイナス電極
箔が帯状のセパレータを介して互いに絶縁状態で巻取ら
れることによって巻回素子が製造される。少なくとも前
記各電極箔の巻取中において各電極箔の基端側が保持手
段にて保持されるとともに、前記保持手段に対しバック
テンションが付与されることで巻き取られる電極箔に対
し巻き取られる方向とは反対方向へほぼ一定の張力が付
与される。そして、保持手段は前記各電極箔の巻取に同
期して又はほぼ同期して積極移動される。このため、必
要以上に電極箔が引っ張られることがない。従って、電
極箔に対して必要以上にバックテンションがかかること
が抑制され、巻締まり等が生じるのを防止できる。その
結果、得られる巻回素子の特性悪化を抑制することがで
きる。また、バックテンションが大きく変動してしまう
ことが起こりにくい。従って、安定した巻取を行うこと
が可能となる。
【0030】手段12.スリットを有する巻芯を備え、
該巻芯の回転によって短冊状のプラス電極箔及びマイナ
ス電極箔が帯状のセパレータを介して互いに絶縁状態で
巻き取られるよう構成された巻取装置であって、前記各
電極箔の基端側を保持する保持手段と、少なくとも前記
各電極箔の巻取中において移動中の前記保持手段に対し
バックテンションを付与することで巻き取られる電極箔
に対し巻き取られる方向とは反対方向へ張力を付与可能
なバックテンション付与手段とを備え、前記バックテン
ション付与手段は、磁気バネ手段によって構成され、該
磁気バネ手段が、前記保持手段の移動方向に沿って延び
るよう固定された軸部材と、前記軸部材よりも大径で、
かつ、該軸部材に外挿されることで軸部材に対し相対移
動可能に設けられ、少なくとも一部が前記保持手段に連
結された筒体とを備え、前記軸部材にはその外周に第1
永久磁石が設けられ、前記筒体にはその内周に前記第1
永久磁石に対向して第2永久磁石が設けられ、前記第1
永久磁石の外周面と前記第2永久磁石の内周面との互い
に対向する面が互いに異なる磁極で着磁されたものであ
ることを特徴とする巻取装置。
【0031】手段12によれば、さらに、積極移動及び
その制御を行わなくて済み、装置の簡略化を図ることが
可能となる。なお、前記軸部材は、各電極箔の半分以上
の長さを有しているのが望ましく、4分の3以上の長さ
を有しているのがより望ましい。さらには各電極箔とほ
ぼ同等の長さを有しているのが一層望ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、第1
の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0033】まず、本実施の形態の巻取装置によって得
られるリチウムイオン電池素子の構成について説明す
る。図2に示すように、巻回素子を構成する電池素子1
は、複数枚の帯状体が略長円形状に巻回された巻回体を
主として備え、その最外周にテープ2が貼付けられるこ
とによって構成されている。帯状体は、2枚のセパレー
タ3,4と、プラス電極箔5及びマイナス電極箔6とに
よって構成されている。セパレータ3,4は、異種の電
極箔5,6が互いに接触して短絡を起こしてしまうのを
防止するべく絶縁体よりなる。
【0034】プラス電極箔5は、例えば銅箔7と、該銅
箔7表面に塗布された活物質たる活性炭8とから構成さ
れている。マイナス電極箔6は、例えばアルミニウム箔
9と、該アルミニウム箔9に塗布形成された活物質たる
活性炭10とから構成されている。但し、電極箔5,6
の巻き中心部分には、活性炭8,10が塗布形成されて
いない部分があり、該部分に、長板状のリード11,1
2が取り付けられている。
【0035】次に、図1,3に従って上記電池素子1を
製造するための巻取装置20について説明する。前記巻
取装置20は、図3に示すように、サーボモータ21の
回転に基づいて回転可能に軸支された巻芯22を備えて
いる。サーボモータ21の回転軸23及び巻芯22に
は、タイミングベルト24が掛けられており、これによ
り、サーボモータ21の回転軸23の回転駆動力が巻芯
22に伝達されるようになっている。
【0036】巻芯22は、タイミングベルト24が掛け
られている軸部25と、軸部25の先端に設けられた本
体部26とを備えている。本体部26は、例えば軸部2
5の延長線上で2つに分かれた板状体が若干の隙間(ス
リット)22aを有する形状をなしている。また、巻芯
22は、その軸線方向に出没可能となっており、非巻取
時には没入状態を、巻取時には突出状態をそれぞれとる
ようになっている。
【0037】図1に示すように、プラス電極箔5は、プ
ラス電極箔原反繰出部27においてロール状に巻回され
ている。前記プラス電極箔5の搬送経路途中には、前記
リード11を溶接によって所定のタイミングで取付ける
ためのリード取付手段28と、プラス電極箔5を短冊状
に切断する切断手段29と、短冊状のプラス電極箔5の
前後端を挟持して所定位置(巻芯22に対応する位置)
に搬送する搬送手段(図示略)と、さらに、前記搬送手
段より受け渡された短冊状のプラス電極箔5を挟持して
その先端を前記巻芯22の方へ案内するための案内手段
30とが設けられている。また、前記案内手段30の下
方には、該案内手段30を経路に沿って移動させる移動
手段を構成するボールネジ70が、直線状且つ図示しな
いモータにより回転可能に設けられている。
【0038】一方、図面の煩雑化を回避するためここで
は大部分につき図示を省略しているが、マイナス電極箔
6に関しても、前記プラス電極箔5と同様の手段が設け
られている。すなわち、マイナス電極箔6もロール状に
巻回されており、その搬送経路途中には、リード取付手
段、切断手段、搬送手段及び案内手段とが設けられてい
る。但し、案内手段には、短冊状のマイナス電極箔6の
端縁に前記テープ2を貼リ付けるための貼付け機構が設
けられている。
【0039】かかる構成の下、ロール状のプラス電極箔
原反繰出部27から、帯状のプラス電極箔5がリード取
付手段28へと送り出され、該リード取付手段28に
て、前記プラス電極箔5にリード11が取り付けられ
る。さらに、プラス電極箔5は、切断手段29に送られ
ここで短冊状に切断される。より詳しくは、切断手段2
9はプラス電極箔5の先端部分を引っ張り込む機構を備
えており、該機構によってプラス電極箔5が所定長だけ
引っ張り込まれた後、切断手段29のカッタによって短
冊状に切断される。そして、短冊状のプラス電極箔5
は、搬送手段によって所定位置に搬送され案内手段30
へと引き渡される。
【0040】同様に、マイナス電極箔6についても、マ
イナス電極箔繰出部から、リード取付手段にて、所定タ
イミングでリード12が取り付けられ、保護テープ貼付
機構によって保護テープ13が貼着けされる。さらに、
マイナス電極箔6は、切断手段に送られ短冊状に切断さ
れ、搬送手段によって所定位置に搬送され、その後案内
手段へと引き渡される。案内手段では、貼付け機構によ
ってマイナス電極箔6の端縁にはテープ2が貼り付けら
れる。これにより、巻回終了時に外周側にテープ2が貼
付けられるようになっている。
【0041】セパレータ3,4は、セパレータ原反繰出
部31,32においてロール状に巻回されている。両セ
パレータ3,4は、その先端側から巻芯22に供給され
るようになっており、セパレータ3,4の先端側の部分
を把持して引っ張り込むためのセパレータチャック(図
示略)等が設けられている。
【0042】また、巻取装置20には、前記巻芯22の
近傍において、前記セパレータ3,4及び電極箔5,6
を巻芯22に対し押さえつけるための押さえローラや、
セパレータ3,4を切断するためのセパレータカッタ
(いずれも図示略)等が設けられている。さらに、前記
巻取装置20には、巻取によって得られた電池素子1を
載置台35まで移送して載置するための移送手段(図示
略)が設けられている。
【0043】なお、本実施の形態では、上述したサーボ
モータ21や、ボールネジ70を回転させるためのモー
タ等の各種手段の動作は、図示しない制御装置によって
司られるようになっている。すなわち、以下に説明する
ような巻取等に際しては、基本的には制御装置からの指
令に基づいてサーボモータ21や、ボールネジ70を回
転させるためのモータをはじめとする各手段が駆動制御
される。なお、本実施の形態においては、前記制御装置
により、移動速度制御手段が構成されている。
【0044】ここで、上記案内手段30の具体的構成に
ついて説明する。なお、基本的にはプラス電極箔5の案
内手段30と、マイナス電極箔6の案内手段とは同じよ
うな構成を有しているため、ここでは、便宜上プラス電
極箔5の案内手段30の構成について詳述する。
【0045】案内手段30は、例えば図4に示すよう
に、雄ねじ部を有するボールネジ70に対し設けられる
送り部材40と、該送り部材40の上部に固定された移
動体としてのブロック部材50と、該ブロック部材50
に対し相対移動可能に設けられ前記プラス電極箔5を挟
持するための保持手段としてのチャック部材60とが備
えられている。
【0046】前記送り部材40には、雌ねじ部を有する
ねじ孔が形成されており、ボールネジ70に螺設されて
いる。また、前記ブロック部材50は筺型形状を有して
いる。ブロック部材50の内部には固定軸51が前記巻
芯22方向へ向かって(ボールネジ70と平行に)直線
状に固定されている。この固定軸51には、支持部材5
2が外挿されている。支持部材52は、固定軸51に対
し相対移動可能となっており、その外周(図では下部)
には複数のドグ53a,53b,53cが備えられてい
る。各ドグ53a〜53cに対向するようにしてブロッ
ク部材50の内側面には図示しないセンサが設けられて
おり、該センサにより、ドグ53a〜53cの位置、ひ
いては支持部材52の固定軸51に対する相対移動位置
が検出されるようになっている。
【0047】また、当該支持部材52の上部には、ブラ
ケット55が連結されており、該ブラケット55に対
し、前記チャック部材60が取付けられている。つま
り、チャック部材60は、ブロック部材50に対し相対
移動可能となっており、その相対移動位置が前記センサ
により検出可能となっている。チャック部材60は、一
対のチャック片60a,60b及びチャックバネ61等
を備えており、プラス電極箔5の基端側を挟持するべ
く、開閉可能に支持されている。
【0048】なお、ブロック部材50(支持部材52或
いはブラケット55でもよい)は、図示しないガイド手
段によってボールネジ70に対し傾動不能に支持されて
いる。かかる構成下、前記ボールネジ70がモータによ
って回転させられることで、ブロック部材50がボール
ネジ70に沿って巻芯22に対し近接方向及び離間方向
へ直線状に移動させられるようになっている。
【0049】さらに、本実施の形態では、バックテンシ
ョン付与手段、伸縮手段を構成するコイルバネ54が備
えられている。コイルバネ54の各端部は、チャック部
材60とブロック部材50の後側の内面との間を連結す
るようにして設けられている。従って、前記支持部材5
2(チャック部材60)がブロック部材50に対し相対
移動するのに伴って、伸縮するように構成されている。
つまり、チャック部材60がブロック部材50に対し前
方(図の左方)に相対移動してコイルバネ54が引っ張
られると、コイルバネ54が収縮しようとする反発力を
持つこととなり、これにより、チャック部材60ひいて
はプラス電極箔5には、巻き取られ方向とは反対側への
張力、ひいてはバックテンションが作用することとな
る。
【0050】次に、上記のように構成されてなる巻取装
置20を用いた巻取方法(電池素子1の製造方法)の一
例について説明する。
【0051】まず、前記セパレータチャックにて、2枚
のセパレータ3,4の先端部分を所定位置まで引っ張り
込む。続いて、それまで没入状態にあった巻芯22を突
出させる。すると、巻芯22のスリットにセパレータ
3,4が入り込み、前記巻芯22の本体部26からはみ
出した格好となる。さらに、この状態で図示しない押さ
えローラによってセパレータ3,4を巻芯22に対し押
さえ付ける。また、この押さえ付けに合わせて、前記セ
パレータチャックによる把持を解除する。次いで、この
状態から巻芯22を180度回転させる。この時点で、
セパレータ3,4が巻芯22に巻き付けられることにな
るため、位置ずれのおそれがなくなる。従って、この時
点で押さえローラによる押さえを解除する。
【0052】なお、このセパレータ3,4の巻取開始に
先だって、案内手段30でもって、プラス電極箔5を所
定の待機位置まで案内しておく。すなわち、プラス電極
箔5は、前記搬送手段によって案内手段30へと渡さ
れ、マイナス電極箔6についても図示しない案内手段へ
と渡された状態にしておく。
【0053】次に、巻芯22を回転させつつ、プラス電
極箔5及びマイナス電極箔6を先端側から巻芯22の方
向へ案内する。本実施の形態では、まずプラス電極箔5
を先に案内してから巻芯22をさらに180度回転させ
た後、マイナス電極箔6を案内する。これにより、両電
極箔5,6がセパレータ3,4で挟まれるように巻き付
けられる。その後、巻芯22を高速で回転させること
で、セパレータ3,4及び電極箔5,6を巻き付けてい
く。そして、所定回転数だけ巻き取った後、仕上げ段階
として、セパレータカッタでセパレータ3,4を切断す
る。さらにその後、プラス電極箔5に貼り付けられてい
るテープ2で帯状体が固定される(固定に際しては再度
前記押さえローラにて押さえ付けられ、また、巻取完了
に際しては前記チャック部材60による挟持も解除され
る)。その後、巻芯22が没入状態とさせられることで
電池素子1が巻芯22から取り外され、前記移送手段に
て載置台35上に移送され載置される。これにより、図
2に示すような断面構造を備えた電池素子1が得られる
こととなる。
【0054】さて、前記プラス電極箔5及びマイナス電
極箔6については、各基端部がチャック部材60に挟持
された状態のまま巻取られてゆく。この巻取に際し、コ
イルバネ54によってチャック部材60にバックテンシ
ョンが付与されることで、巻き取られる両電極箔5,6
に対し巻き取られる方向とは反対方向へ張力が付与さ
れ、これにより巻ずれ等が防止される。
【0055】また、モータ(ひいてはボールネジ70の
回転速度)が制御装置によって制御されることで、チャ
ック部材60と、コイルバネ54を搭載したブロック部
材50とが、両電極箔5,6の巻取にほぼ同期して、巻
芯22の方向へ直線状に案内されつつ移動させられる。
つまり、電極箔5,6を保持するチャック部材60等が
巻芯22の回転に追従して積極移動させられることか
ら、必要以上に電極箔5,6が引っ張られることがな
い。そのため、両電極箔5,6に対して必要以上にバッ
クテンションがかかることが抑制され、巻締まり等が生
じるのを防止できる。その結果、得られる電池素子1の
特性悪化を抑制することができる。
【0056】さらに、コイルバネ54も積極移動させら
れることから、バックテンションが大きく変動してしま
うことが起こりにくい。従って、安定した巻取を行うこ
とが可能となる。
【0057】ここで、本実施の形態で採用される巻芯2
2は板形状をなしているため、巻芯22が回転して電極
箔5,6が巻取られる際の巻取速度が一定とはならず、
電極箔5,6の移動速度に斑が生じることとなる。つま
り、図5に示すように、電極箔5が巻き取られる速度
(移動速度)は、一定とはならず、速すぎる状態(進み
すぎる状態)と、遅すぎる状態(遅れる状態)とが交互
に繰り返されることとなる。
【0058】ここで、前記速すぎる状態の場合は、支持
部材52はブロック部材50に対し後方へ相対移動する
ことから、コイルバネ54は収縮されることとなる。こ
の場合、本実施の形態では前記センサドグ53a〜53
cに対向して設けられるセンサによって、予め設定され
たドグとは異なるドグの通過が検知されると、電極箔
5,6の移動速度が速すぎる旨が判断され、制御装置の
フィードバック制御によってモータ、ひいてはボールネ
ジ70の回転速度が低下させられる。
【0059】逆に、遅すぎる状態の場合は、電極箔5,
6が巻芯22に引っ張られることとなり、これによっ
て、支持部材52も前方へと引っ張られ、コイルバネ5
4が伸ばされることとなる。そして、前記センサによっ
て支持部材52が前方へ相対移動したことが検知される
と移動速度が遅すぎる旨が判断され制御装置のフィード
バック制御によって、モータ、ひいてはボールネジ70
の回転速度が増大させられ速められる。
【0060】従って、電極箔5,6の巻取に際し、バッ
クテンションが大きく変動してしまうことが起こりにく
い。その結果、安定した巻取を行うことができ、ひいて
は、得られる製品の性能も安定したものとなる。
【0061】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について説明する。但し、上述した第2の実施の形
態と重複する点においてはその説明を省略することと
し、以下には相違点を中心として説明することとする。
【0062】本実施の形態においては、第1の実施の形
態の巻取装置20において、案内手段30のバックテン
ション付与手段として磁気バネ手段を用いた点に特徴を
有している。当該特徴部分についてより詳しく説明する
と、磁気バネ手段としての磁気バネ装置80は、例えば
円柱状の軸部材としての固定軸81(第1の実施の形態
の固定軸51に相当)を備えており、その外周に円筒状
の筒体としての可動軸82が同軸線上に挿通されてい
る。固定軸81は、前記ブロック部材50に固定されて
おり、可動軸82には、前記ブラケット55(チャック
部材60)が連結されている。
【0063】そして、図6(a)に示すように、前記固
定軸81の外周面には第1永久磁石としてのマグネット
83が設けられており、可動軸82の内周面には、第2
永久磁石としてのマグネット84が前記マグネット83
に対し所定の間隔を隔てて対向するように設けられてい
る。これらマグネット83,84は、軸方向の長さが互
いに等しくなるよう構成されている。
【0064】また、図6(b)に示すように、本実施の
形態におけるマグネット83,84は、円周方向に4分
割され軸方向に沿ってN極とS極とが各々90度の幅で
帯状に形成されたN極帯83N,84NとS極帯83
S,84Sとから構成されている。かかる構成により、
マグネット83,84は、互いに異なる磁極同士が交互
に対向するようになっている。しかも、このように磁極
を円周方向に分割していることから、これらマグネット
83、84が相対回転しないようになっている。
【0065】このように構成される磁気バネ装置80に
おいては、固定軸81に対し可動軸82が相対移動する
ことで各マグネット83,84の位置がずれると、両者
間には、固定状態にあるマグネット83に対して移動し
たマグネット84を引き戻そうとする吸引力が働く。こ
の吸引力は、可動軸82の変位に反発するように作用す
るため、上記した電極箔5,6が引っ張られるときのバ
ックテンションとして作用する。すなわち、磁気バネ装
置80のマグネット83,84は、上記第1の実施の形
態のコイルバネ54と同様にいわゆるバネ力を発揮す
る。
【0066】但し、本実施の形態の磁気バネ装置80に
おいては、マグネット84を元の位置に戻そうとする軸
方向に作用する吸引力(推力)が、所定のストローク間
でほぼ同じ値を示すようになる。すなわち、マグネット
83,84が揃ったストロークほぼゼロの状態から徐々
に軸方向に加重を加え、マグネット83,84間の変位
を大きくしていくと、可動軸82には逆に引き戻そうと
する推力が作用する。これらマグネット83,84によ
る推力は、広いストローク範囲でほぼ一定となる。この
ように、本実施の形態における磁気バネ装置80は、こ
うしたマグネット83,84の磁力による吸引力をバネ
力として利用し、ストロークに拘わらず一定の推力を得
ることを可能としている。
【0067】従って、モータ(ボールネジ70)の回転
速度に関し、第1の実施の形態のような細かなフィード
バック制御を行わなくても支障が生じない。すなわち、
モータの回転速度をほぼ一定とした場合、巻芯22が回
転して電極箔5,6が巻取られる際の巻取速度が一定と
はならず、電極箔5,6の移動速度に斑が生じることか
ら、チャック部材60は、ブロック部材50に対し、相
対移動(往復動)を繰り返す。しかしながら、第2の実
施の形態では、チャック部材60のストローク(相対移
動量)に拘わらず、一定の推力が得られるため、電極箔
5,6に対し付与されるバックテンションを常にほぼ一
定に維持することができる。その結果、第1の実施の形
態の作用効果に加えて、細やかな制御を必要としないと
いう点で大いなるメリットがある。
【0068】なお、実施の形態の記載内容に限定される
ことなく、例えば次のように実施してもよい。
【0069】(a)巻芯22の断面形状は、上記実施の
形態のものに限定されるものではなく、例えば断面略平
行四辺形状、断面略正方形状(正多角形状)、断面略菱
形状、断面略長円形状、断面略楕円形状、断面略長円形
状等をなしていてもよい。また、相対する2枚の板状体
によって巻芯を構成してもよい。
【0070】(b)上記実施の形態では、リチウムイオ
ン電池の電池素子の製造に具体化しているが、他の二次
電池、電気二重層コンデンサやアルミ電解コンデンサ等
のコンデンサ類を製造する際に用いられる巻取装置や巻
回素子の製造方法に具現化することも可能である。
【0071】(c)電極箔やセパレータの種類や素材や
枚数は、上記実施の形態のものに限定されるものではな
い。
【0072】(d)上記実施の形態ではボールネジ70
を回転させることでチャック部材60等を移動させるよ
うに構成しているが、ベルト等の移動手段を用いて移動
させてもよい。
【0073】(e)上記第1及び第2の実施の形態を組
み合わせた構成、すなわち、ブロック部材50の移動に
ついてフィードバック制御を行うとともに、バックテン
ション付与手段として磁気バネ装置80を用いることと
してもよい。
【0074】(f)マグネット83,84の分割数を更
に増大させてもよい。
【0075】(g)上記第2の実施の形態では特に言及
していないが、マグネット83,84を、それぞれ非磁
性体を挟んで軸方向に複数に分割して設けてもよい。こ
こで、所定の長さを有する永久磁石は、その端部に磁気
の強い部分ができ、その端部間に磁力線が密に発生して
永久磁石同士を引きつけようとするバネ力を作用させる
傾向にある。この点、上記構成を採用することで、軸方
向に上記のような磁力線が密に発生する部分を複数設け
ることが可能となる。特に分割数を調整することで、バ
ネ力ひいてはバックテンションの調整をも図ることが可
能となる。
【0076】(h)磁気バネ装置80を非常に長いもの
として、移動手段を省略することとしてもよい。かかる
場合、積極移動及びその制御を行わなくて済み、装置の
簡略化を図ることが可能となる。
【0077】(i)第1の実施の形態におけるコイルバ
ネ54の代わりに他の伸縮手段(例えば他のバネや、ゴ
ムやスポンジ等)を用いてもよい。
【0078】(j)第1の実施の形態では、モータをフ
ィードバック制御する構成となっていたが、予め設定さ
れたプログラムデータに基づいてフィードフォワード制
御する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における巻取装置の概要を説明す
るための斜視図である。
【図2】電池素子の構造を模式的に示す断面図である。
【図3】(a)は巻取装置の巻芯部分を中心に示す部分
斜視部であり、(b)は(a)のα部分を示す拡大側面
図である。
【図4】第1の実施の形態における案内手段の構造を模
式的に示す断面図である。
【図5】時間の経過と電極箔の移動速度との関係を模式
的に示すグラフである。
【図6】(a),(b)は第2の実施の形態における磁
気バネ装置の構造を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1…巻回素子としての電池素子、3,4…セパレータ、
5…プラス電極箔、20…巻取装置、22…巻芯、30
…案内手段、40…送り部材、50…移動体を構成する
ブロック部材、52…支持部材、53a〜53c…ド
グ、54a〜54b…バックテンション付与手段を構成
するコイルバネ、60…保持手段を構成するチャック部
材、70…移動手段を構成するボールネジ、80…バッ
クテンション付与手段を構成する磁気バネ装置、81…
軸部材としての固定軸、82…筒体としての可動軸、8
3…第1永久磁石としてのマグネット、84…第2永久
磁石としてのマグネット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01G 13/00 381 H01G 13/00 381 H01M 4/02 H01M 4/02 B Fターム(参考) 3F055 AA01 AA05 AA10 BA18 DA01 FA11 3F103 AA01 AA03 AA05 BD01 BD11 EA07 EA17 3F105 AA01 AA04 AA08 AB15 BA02 BA24 CA17 CB08 DA01 5E082 FF05 LL04 MM13 5H050 AA19 BA08 BA17 EA02 EA04 FA05 GA09 GA29

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短冊状の電極箔を先端側から巻回可能な
    巻芯と、 前記電極箔の基端側を保持する保持手段と、 少なくとも前記巻回中において前記保持手段に対しバッ
    クテンションを付与可能なバックテンション付与手段
    と、 前記保持手段及びバックテンション付与手段を、前記電
    極箔の巻取に同期して又はほぼ同期して前記巻芯方向へ
    移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする巻取装
    置。
  2. 【請求項2】 短冊状の電極箔を先端側から巻回可能な
    巻芯と、 前記電極箔の基端側を保持する保持手段と、 少なくとも前記巻回中において前記保持手段に対しバッ
    クテンションを付与することで、巻き取られる電極箔に
    対し巻き取られる方向とは反対方向へ張力を付与可能な
    バックテンション付与手段と、 前記保持手段及びバックテンション付与手段を、前記電
    極箔の巻取に同期して又はほぼ同期して前記巻芯方向へ
    直線状に案内しつつ移動させる移動手段とを備えたこと
    を特徴とする巻取装置。
  3. 【請求項3】 スリットを有する巻芯を備え、該巻芯の
    回転によって短冊状のプラス電極箔及びマイナス電極箔
    が帯状のセパレータを介して互いに絶縁状態で巻き取ら
    れるよう構成された巻取装置であって、 前記各電極箔の基端側を保持する保持手段と、 少なくとも前記各電極箔の巻取中において前記保持手段
    に対しバックテンションを付与することで巻き取られる
    電極箔に対し巻き取られる方向とは反対方向へ張力を付
    与可能なバックテンション付与手段と、 前記保持手段及びバックテンション付与手段を、前記各
    電極箔の巻取に同期して又はほぼ同期して前記巻芯方向
    へ直線状に案内しつつ移動させる移動手段とを備えたこ
    とを特徴とする巻取装置。
  4. 【請求項4】 前記保持手段は、前記移動手段によって
    移動される移動体に対し前記バックテンション付与手段
    を介して相対移動可能に支持されていることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の巻取装置。
  5. 【請求項5】 前記バックテンション付与手段は、前記
    移動体と、前記保持手段との間を連結する伸縮手段によ
    って構成されていることを特徴とする請求項4に記載の
    巻取装置。
  6. 【請求項6】 前記バックテンション付与手段は、前記
    移動体と前記保持手段との間に設けられた磁気バネ手段
    によって構成され、 該磁気バネ手段が、 前記移動体の移動方向に沿って延びるよう固定された軸
    部材と、 前記軸部材よりも大径で、かつ、該軸部材に外挿される
    ことで軸部材に対し相対移動可能に設けられ、少なくと
    も一部が前記保持手段に連結された筒体とを備え、前記
    軸部材にはその外周に第1永久磁石が設けられ、前記筒
    体にはその内周に前記第1永久磁石に対向して第2永久
    磁石が設けられ、前記第1永久磁石の外周面と前記第2
    永久磁石の内周面との互いに対向する面が互いに異なる
    磁極で着磁されたものであることを特徴とする請求項4
    に記載の巻取装置。
  7. 【請求項7】 前記第1永久磁石及び第2永久磁石は、
    それぞれ非磁性体を挟んで軸方向に複数に分割されて設
    けられたものであることを特徴とする請求項6に記載の
    巻取装置。
  8. 【請求項8】 前記第1永久磁石及び第2永久磁石は、
    それぞれ円周方向に複数に分割され、N極とS極とが交
    互に着磁されたものであることを特徴とする請求項6又
    は7に記載の巻取装置。
  9. 【請求項9】 前記巻芯は断面非円形状をなしており、
    さらに、前記電極箔の巻き取られる速度に応じて前記移
    動手段の移動速度を制御可能な移動速度制御手段を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の
    巻取装置。
  10. 【請求項10】 短冊状の電極箔の基端側を保持手段に
    て保持しつつ、先端側から巻取ることによって巻回素子
    を製造する方法であって、 少なくとも前記巻回中において前記保持手段に対しバッ
    クテンションを付与しつつ、前記電極箔の巻取に同期し
    て又はほぼ同期して前記保持手段を積極移動させるよう
    にしたことを特徴とする巻回素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 スリットを有する巻芯の回転によって
    短冊状のプラス電極箔及びマイナス電極箔を帯状のセパ
    レータを介して互いに絶縁状態で巻取ることによって巻
    回素子を製造する製造方法であって、 少なくとも前記各電極箔の巻取中において前記各電極箔
    の基端側を保持手段にて保持するとともに、巻き取られ
    る電極箔に対し巻き取られる方向とは反対方向へほぼ一
    定の張力を付与するべく前記保持手段に対しバックテン
    ションを付与しつつ、前記前記各電極箔の巻取に同期し
    て又はほぼ同期して前記保持手段を積極移動させるよう
    にしたことを特徴とする巻回素子の製造方法。
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