JP2003141731A - 情報記録装置 - Google Patents

情報記録装置

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JP2003141731A JP2001332115A JP2001332115A JP2003141731A JP 2003141731 A JP2003141731 A JP 2003141731A JP 2001332115 A JP2001332115 A JP 2001332115A JP 2001332115 A JP2001332115 A JP 2001332115A JP 2003141731 A JP2003141731 A JP 2003141731A
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Masayuki Hirabayashi
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和久 奈良
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既にデータが記録され記録動作が終了してい
る領域に続けて新たなデータを書き込む場合、バッファ
領域を使用しないで記録する。 【解決手段】 あらかじめディスクに記録されているプ
リピットからアドレス情報を検出し、またあらかじめデ
ィスクに記録されているウォブル信号から記録クロック
を生成する。プリピットアドレス情報を基準として記録
クロックを計数することにより、記録の終了及び開始の
タイミングを高精度に生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに、デ
ータを記録、再生を行うための制御技術に係り、特に、
光ディスクの一部に既に記録が行われている場合でも、
記録されていない場合でもディスクの任意の位置に記録
を行う事ができる技術に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】光ディスクとしてはMO(光磁気ディス
ク)とCD−R/RWが良く知られている。前者はセク
タ構造が用いられているため、ディスク上の任意の位置
にデータの記録再生が行われる。一方後者のCD−R/
RWは音楽用のCD(コンパクトディスク)を基にして
開発されたため、1枚のディスクに連続してデータの記
録を行うことが基本的な使用方法であり、MOのような
ランダムな記録再生は行えない。しかし、使用者の利便
性を考慮し、トラックアットワンス、セッションアット
ワンス、という方法が開発され、連続しないデータの追
記記録が提供されている。しかしながら、あくまでも音
楽用のデータ構造を流用していることから、実際のディ
スク上では、追記したデータと以前のデータとが連続し
て記録されているわけではなく、両者の間に多くのバッ
ファ領域が設けられている。
【0003】これに対して、DVD−R/RWディスク
やDVD+RWディスクにおいては、ブロックという単
位でデータが完結するようにデータフォーマットが構成
されており、このブロック単位でデータを記録すること
により、データ間のバッファを設けることなく追記記録
を実現できるようになっている。
【0004】DVD−Rディスクに記録を行う例として
は、特開2000−298946号公報に記載されてい
る。この従来技術では、記録終了時における最終ECC
ブロックの次のECCブロックの先頭セクタにダミーデ
ータを記録しておき、追記記録時にこのダミーデータ中
のSYNC信号を検出することでつなぎ記録を行うアド
レス情報を入手してバッファレス記録を行うことが開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、上記従来
例では、ダミーデータに基づいてアドレスを検出すると
いう手法を用いているため、即ち、前回の記録終了部分
の次にダミー部を設け、このダミー部の次から書き始め
るため、ダミーデータを持たない箇所への追記記録がで
きず、例えば、同一箇所に何度も情報を書き直せるリラ
イタブルのDVD−RAMディスクにおいては書換えに
不自由をきたし、また、同一箇所に一度だけ情報を書き
込めるライトワンスのDVD−Rにおいてもダミー記録
機能を持たない従来の装置で記録されたディスクに対し
て追記記録ができないという不自由さを有していた。
【0006】更に、これまでのドライブ装置では、外部
からの衝撃やディスクの欠陥、ディスクの表面に付着し
たごみや汚れに起因する、光ピックアップの光ビームを
制御するサーボ信号の乱れ、あるいは、所定の回転を保
つ必要があるスピンドルモータサーボの乱れによって、
突発的に記録停止が起こると、記録を停止した位置が分
からず、記録を再開することが出来なくなり、場合によ
ってはそのディスク自体が使用できなくなることもあっ
た。
【0007】本発明の目的はダミーデータを必要とせず
にバッファレスつなぎ記録を行うことによって、リライ
タブルのディスクの繰り返し記録や、ダミー記録がされ
ていないライトワンスのディスクに対する追記記録を可
能とする光ディスクへの情報記録技術を提供することを
目的とする。また、本発明の他の目的は、予期できない
要因で記録を停止した場合においても、記録停止位置か
ら記録を再開でき、それまでに記録したデータやディス
クを無駄にすることがない光ディスクへの情報記録技術
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、第1の発明では、情報記録装置は、アドレス情
報が記録されている光ディスクからアドレス情報を検出
する手段と、検出したアドレス情報と任意に指定するア
ドレスとの一致を検出する一致検出手段と、検出した回
転制御情報より記録クロックを生成するクロック生成手
段と、前記一致検出手段で検出された一致点を起点とし
て前記記録クロックを計数して、所定の時間後に信号を
出力するタイミング生成手段とを備え、前記タイミング
生成手段の出力で記録データの通過を制御することによ
って、前記光ディスクに情報の記録を行う。第1の発明
において、記録データ変調回路と、前記変調回路の出力
データの通過又は阻止を行うゲート回路とを設け、前記
タイミング生成手段の第1の出力信号により前記変調回
路の動作開始又は停止を制御し、前記タイミング生成手
段の第2の出力信号により前記ゲート回路のデータ通過
又は阻止を行う。
【0009】第2の発明では、情報記録装置は、アドレ
ス情報と回転制御情報とがあらかじめ記録されている光
ディスクから前記アドレス情報を検出するアドレス情報
検出手段と、前記回転制御情報を検出する回転制御情報
検出手段と、前記回転制御情報検出手段で検出した回転
制御情報より記録クロックを生成するクロック生成手段
と、検出したアドレス情報と任意に指定するアドレスと
の一致を検出する一致検出手段と、前記一致検出手段を
起点として前記記録クロックを計数し、所定の時間後に
信号を出力するタイミング生成手段と、記録データ変調
回路と、前記記録データ変調回路の出力データの通過又
は阻止を行うゲート手段とを備え、前記タイミング生成
手段の第1の出力信号により前記変調回路の動作開始又
は停止を制御し、前記タイミング生成手段の第2の出力
信号により前記ゲート手段のデータ通過又は阻止を行
い、前記光ディスクの任意の位置に情報の記録を行う。
第2の発明において、タイミング生成手段の第2の出力
信号は、第1の出力信号の変化位置から記録クロックを
所定数計数した後に出力される。
【0010】第3の発明では、情報記録装置は、アドレ
ス情報と回転制御情報とがあらかじめ記録されている光
ディスクから前記アドレス情報を検出するアドレス情報
検出手段と、前記回転制御情報を検出する回転制御情報
検出手段と、検出された前記回転制御情報より記録クロ
ックを生成するクロック生成手段と、前記アドレス情報
検出手段のアドレス変化点を起点として前記記録クロッ
クをアドレス変化間隔繰り返して計数する計数手段と、
前記計数手段の計数値をデコードし任意に指定する値に
到達したときに信号を出力するデコード手段と、記録デ
ータ変調回路と、該記録データ変調回路の出力データの
通過又は阻止を行うゲート手段と、外部からの記録停止
信号入力時に前記アドレス情報及び前記計数手段の計数
値を保持するデータ保持手段とを備え、前記デコード手
段の第1の出力信号により前記記録データ変調回路の動
作開始を制御し、前記デコード手段の第1の出力信号と
前記記録停止信号とにより前記記録データ変調回路の動
作停止を制御し、前記デコード手段の第2の出力信号に
より前記ゲート手段のデータ通過の制御を行い、前記デ
コード手段の第2の出力信号と前記記録停止信号とによ
り前記ゲート手段のデータ阻止の制御を行って、前記光
ディスクの任意の位置に情報の記録を行うと共に、前記
記録停止信号入力時に情報の記録を終了し、前記データ
保持手段に保持しているアドレス及び計数手段の計数値
で次の記録開始位置を特定して、記録停止時までに記録
された情報と次に記録開始する情報との連続性を保持し
て記録を行う。
【0011】第4の発明では、情報記録装置は、アドレ
ス情報により変調された回転制御信号があらかじめ記録
されている光ディスクから前記回転制御信号を検出する
回転制御信号検出手段と、前記回転制御信号からアドレ
ス情報を復調する手段と、検出された前記回転制御情報
より記録クロックを生成するクロック生成手段と、復調
したアドレス情報と任意に指定されたアドレスとの一致
を検出する一致検出手段と、前記一致検出手段を起点と
して前記記録クロックを計数し、所定の時間後に信号を
出力するタイミング生成手段と、記録データ変調回路
と、前記記録データ変調回路の出力データの通過又は阻
止を行うゲート手段とを備え、前記タイミング生成手段
の第1の出力信号により変調回路の動作開始又は停止を
制御し、前記タイミング生成手段の第2の出力信号によ
り前記ゲート手段のデータ通過又は阻止の制御を行い、
前記光ディスクの任意の位置に情報の記録を行う。
【0012】第5の発明では、情報記録装置は、アドレ
ス情報により変調された回転制御信号があらかじめ記録
されている光ディスクから前記回転制御信号を検出する
回転制御信号検出手段と、前記回転制御信号からアドレ
ス情報を復調するアドレス復調手段と、検出された回転
制御情報より記録クロックを生成するクロック生成手段
と、前記アドレス復調手段のアドレス変化点を起点とし
て前記記録クロックをアドレス変化間隔繰り返して計数
する計数手段と、前記計数手段の計数値をデコードし任
意に指定する値に到達したときに信号を出力するデコー
ド手段と、記録データ変調回路と、前記記録データ変調
回路の出力データの通過又は阻止を行うゲート手段と、
外部からの記録停止信号入力時に前記アドレス情報及び
前記計数手段の計数値を保持するデータ保持手段とを有
し、前記デコード手段の第1の出力信号により記録デー
タ変調回路の動作開始を制御し、前記デコード手段の第
1の出力信号と前記記録停止信号とにより記録データ変
調回路の動作停止を制御し、前記デコード手段の第2の
出力信号により前記ゲート手段のデータ通過の制御を行
い、前記デコード手段の第2の出力信号と前記記録停止
信号とにより前記ゲート手段のデータ阻止の制御を行っ
て、前記光ディスクの任意の位置に情報の記録を行うと
共に、前記記録停止信号入力時に情報の記録を終了し、
前記データ保持手段に保持しているアドレス及び計数手
段の計数値で次の記録開始位置を特定し、記録停止時ま
でに記録された情報と次に記録開始する情報との連続性
を保持して記録を行う。
【0013】上記に記載の発明において、前記回転制御
信号は、前記光ディスクの情報記録トラックを蛇行させ
て形成される。また、第1乃至2の発明において、前記
光ディスクには記録トラックが螺旋状にグルーブで形成
されており、アドレス情報が隣接するグルーブ間のラン
ド部にピットで形成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、幾つかの実施例を用い、図を参照して説明する。図
1は本発明による記録再生装置の第1の実施例を示すブ
ロック図である。図において、1はDVD−R/RWデ
ィスク、2は光ピックアップ、3はスピンドルモータ、
4はレーザ駆動回路、5はフロントエンド増幅器、6は
ウォブル検出回路、7はLPP検出回路、8はLPP復
調回路、9は記録クロック生成回路、10は記録制御回
路、11は変調回路、12は復調回路、13は訂正回
路、14は訂正符号生成回路、15はホストインターフ
ェイス、16a、16bは後述する第1、第2のゲート
回路である。
【0015】先ず、通常の再生動作について説明する。
光ディスク1はスピンドルモータ3で所定回転数に回転
させられ、光ピックアップ2により再生に適したパワー
に調整されたレーザビームが照射され、その反射光量を
光ピックアップ内に設けられた光検出素子で検出し、電
気信号に変換する。変換された電気信号はデータ系信号
とサーボ系信号とに分離され、フロントエンド増幅器5
により、夫々に適した信号処理がなされた後、復調回路
12及びサーボ回路(図示せず)に入力される。サーボ
回路にはサーボ信号22がに入力される。後述するウォ
ブル信号23、LPP信号24もまた、フロントエンド
増幅器5により信号処理がなされた後、ウォブル検出回
路6、LPP(ランドプリピット)検出回路7に入力さ
れる。データ信号21は復調回路12で復調された後、
訂正回路13で誤りが訂正され、ホストインターフェイ
ス15を通してホスト装置(図示せず)に転送される。
サーボ信号はサーボ回路(図示せず)で処理され、光ピ
ックアップのアクチュエータ(図示せず)を駆動する。
【0016】フロントエンド増幅器5により再生信号か
ら抽出されたウォブル信号23は、ウォブル検出回路6
において雑音やディスク上の汚れや傷、ディスク自体の
欠陥等による信号の欠落、湧き出し、周期変動を吸収し
安定したウォブル信号25に置き換えられる。この安定
化されたウォブル信号25を基準にして、記録クロック
生成回路9において、データ記録用クロック26及びL
PP検出用クロック27が生成される。LPP信号24
は、LPP検出回路7において、パルス列の検出及びデ
ジタル信号への変換が行われ、LPP復調回路8におい
てLPP信号の復調、誤り訂正が行われる。
【0017】次に、記録動作について説明する。記録時
にも再生時と同様に記録レーザ光による反射信号から、
データ信号、サーボ信号22、ウォブル信号23、LP
P信号24に分離されそれぞれの回路に供給される。た
だし、データ信号21からのデータの復調、誤り訂正動
作は行われない。また、記録時には、ピット形成時の大
きなレーザ発光パワーと、再生パワーあるいは再生パワ
ーとピット形成パワーの間に位置する消去パワーが交互
に出力されるが、ピット形成時のパワー発光時は光検出
信号レベルが大きすぎるため、回路の飽和などが発生す
るので、低パワー領域の検出信号レベルをサンプリング
して使用する。あるいは、サンプリングを行わずに光検
出信号全体を減衰させて使用する。適切な信号レベルに
変換された後のサーボ回路、ウォブル検出回路6、LP
P検出回路7の動作は再生時と同じである。
【0018】ホスト(図示せず)からホストインターフ
ェイス15を経由して送られてきた記録データは、訂正
符号生成回路14において訂正符号を付加され、変調回
路11において所定の変調規則により実際に光ディスク
に記録を行う記録ビット列35に変換される。変調回路
11はまた、レーザ駆動回路4を記録状態にするための
レーザ制御信号36を生成する。記録ビット列35及び
レーザ制御信号36は、後で動作を詳述する第1、第2
のゲート回路16a、16bを経由し、記録ビット列3
7、レーザ制御信号38として、レーザ駆動回路4に入
力される。レーザ駆動回路4は、レーザ制御信号38が
記録状態にあるときに限り、記録ビット列の“1”、
“0”に対応して例えば“1”のときに記録パワーを発
光させ、“0”のときには再生パワーあるいは消去パワ
ーを発光させる。レーザ制御信号38が再生状態の時
は、記録ビット列37の値にかかわらず再生パワーを発
光させる。レーザ駆動回路4はまた再生時のレーザ雑音
を低減するための高周波重畳機能を有している。レーザ
制御信号38が再生状態の時にはレーザ光に高周波信号
を重畳し、記録状態の時には高周波信号を重畳しない。
あるいは、レーザ制御信号38が再生状態の場合及び記
録状態であるが記録ビット列37が例えば“0”で発光
パワーが再生パワーあるいは消去パワーである時のみ高
周波信号を重畳するという制御をおこなう。レーザ駆動
回路4はさらに、図示していないシステム制御手段によ
り動作モードを切替える機能を有することもあるが、こ
れら機能の有無が本発明の適用範囲を制限するものでは
ない。
【0019】次に、ウォブル信号検出及び記録クロック
生成動作に関して、図2を用いて詳細に説明する。図2
はDVD−R/RWディスクの一部断面斜視図である。
図において、レーザビームは図の裏面から全面に向かっ
て光ディスク1に照射される。光ディスク1は記録案内
溝31、グルーブ32、ランド33、LPP(ランドプ
リピット)34から構成されている。ウォブルは記録案
内溝31を蛇行させて形成することによりディスク上に
記録されており、記録案内溝31に照射されたレーザ光
の案内溝壁面における回折光を検出するいわゆるプッシ
ュプル方式により検出される。
【0020】図3はウォブル信号及びLPP信号の検出
波形図であり、図3(a)はウォブル二値化信号の波形
図を、図3(b)は検出ウォブル信号の波形図を、図3
(c)はLPP二値化信号の検出波形図を示す。また、
図において、横軸は時間tを、縦軸は信号振幅を示す。
ウォブルが正しく検出されるときには図3(b)に示す
ように、正弦波状の信号波形が得られる。フロントエン
ド増幅器5はこのウォブル検出信号を、図3(a)に示
すように、二値化したウォブル信号23に変換しウォブ
ル検出回路6に供給する。このウォブル信号23は後述
する記録クロック生成回路9の基準クロックとなる。安
定した記録クロックを得るためには、基準クロックとな
るウォブル信号に欠落や、タイミングずれが生じないよ
うにする必要がある。ウォブル検出回路6では、ウォブ
ル信号の欠落やタイミングずれを補正する。また、フロ
ントエンド増幅器5で、図3(b)に示すウォブル再生
信号にパルス状に重畳されたLPP信号から、図3
(c)に示す二値化したLPP信号を生成し、LPP検
出回路7に供給する。
【0021】図4は記録クロック生成回路の一実施例を
示すブロック図である。記録クロック生成回路9は、い
わゆる位相同期化回路(PLL:Phase Lock
edLoop)であり、位相比較器91、ローパスフィ
ルタ92、電圧制御発振器93及び分周器から構成され
ている。位相比較器91の一方の入力端子にウォブル信
号が入力されると、電圧制御発振器93の出力端にデー
タ記録用クロックが出力される。ウォブル信号の周波数
は記録チャネルクロックと整数比となるように選定され
ている。したがって、PLLの基準信号として保護や補
正が行われ安定化されたウォブル信号を使用することに
より、ウォブル信号に同期した記録クロックが生成され
る。ウォブル信号の検出周波数は、記録案内溝31を一
定線速度で走査したときに一定周波数となるように構成
されている。したがって、ウォブル信号周波数が一定と
なるようにスピンドルモータ3の回転を制御することに
より、線速度一定(CLV)の回転制御が実現される。
【0022】次に、ランドプリピット(LPP)信号の
検出及び復調動作に関して説明する。図2に示したディ
スクの断面図において、記録が行われる部分がグルーブ
であり、グルーブにはさまれた部分がランドである。図
2においてランド上に刻まれたピットがランドプリピッ
ト(LPP)と呼ばれているものであり、その再生信号
は、図3(b)に示すように、ウォブル信号にパルス状
に重畳された信号となる。フロントエンド増幅器5は、
図3(b)の再生信号のランドプリピット部を二値化し
て図3(c)に示すランドプリピット信号24を生成
し、LPP検出回路7に供給する。ランドプリピット3
4はDVD−R/RWディスクのトラックに沿って形成
されており(図2参照)、記録案内溝31に沿って記録
あるいは再生を行う際の位置情報を提供する。ランドプ
リピット信号24は、隣接して配置される3個のピット
の有無の組合せによりSYNCビットとデジタルの1又
は0の情報を表し、このデジタル情報を所定の複数個集
めることにより、位置情報(アドレス情報)とその他の
情報を得ることが出来る。
【0023】DVD−R/RWディスクに記録を行うた
めには、このLPP信号から得られる位置情報から光ピ
ックアップの位置決めを行い、記録開始及び終了を制御
する。特に、すでに記録されているデータと、新たな記
録データとの間にバッファ領域を設けることなく記録す
る場合には、高精度の光ピックアップ位置決めが必要で
ある。
【0024】以下、本発明によるLPP検出回路の一実
施例について、図5、図6を用いて説明する。図5は本
発明によるLPP検出回路の一実施例を示すブロック図
である。図6は図5に示すLPP検出回路の動作を説明
するためのタイミングチャートであり、図6(a)はL
PP二値化信号及びこの二値化信号に重畳されている雑
音を、図6(b)は第1のゲート信号を、図6(c)は
第1のゲート信号によって出力されるパルス信号を、図
6(d)は第2のゲート信号を、図6(e)はLPP検
出信号を示す。LPP検出動作としては、まずピット列
の先頭ピットを抽出し、これを基準タイミングとして記
録クロックを計数し、後続のピットの発生位置を推定
し、検出窓を設定することによりピットの湧き出しの排
除を行う。また、検出窓中にピットが検出できなかった
場合には何らかの理由でピットが失われたものと判断
し、このピットを含んで決定されるべき情報ビットを1
又は0であるものとして仮定して、次のピットの検出を
行う。これにより、もしピットが失われたとしても、そ
れの係わる情報ビットの値が不確定になるだけで、後続
する情報ビットの検出に影響を与えず、安定な検出を実
現する。不確定ビットは、後述するLPP復調回路8に
おける誤り訂正機能により訂正される。検出窓生成の基
準となるSYNCピットに関しても、一つ前のSYNC
ピットの検出位置より検出窓を生成し、湧き出しピット
の誤検出を防止する。検出窓中にSYNCピットが検出
できなかった場合には以前に検出されたSYNCピット
を基準として検出窓を生成する。
【0025】図5において、図6(a)に示すLPP二
値化信号24は第1のゲート71と第2のゲート74に
供給される。図6(b)に示す第1のゲート信号77は
先頭パルスのみを通過させる信号であり、第1のゲート
71で選別を行う。ここを通過した図6(c)のパルス
信号79はカウンタ76を起動し、ゲート制御回路75
で後続の二つのパルスを通過させる、図6(d)に示す
第2のゲート信号78を発生する。パルス信号79はま
た、カウンタ73を起動し、ゲート制御回路72によっ
て第1のゲート信号77を発生する。第2のゲート回路
74は、第1のゲート信号77および第2のゲート信号
78により、図6(e)に示すランドプリピットのみを
含むLPP(ランドプリピット)検出信号28を出力す
る。
【0026】以下、LPP復調回路8について、図7を
用いて説明する。図7は本発明によるLPP復調回路の
一実施例を示すブロック図である。LPPの復調にあた
っては、LPP検出信号28からSYNCピット検出回
路81にてSYNCピットパターンを検出し、LPP検
出信号28から1/0判定回路82で、1と0を判定す
る。この1又は0の情報をセクタレジスタ83で所定個
数集めることによりLPPデータブロックの1セクタの
データが得られる。この1セクタのデータによりブロッ
ク先頭検出回路84でブロック先頭タイミング29が検
出される。この1セクタのデータをプリピットブロック
データレジスタ85に入力して、16セクタ集めること
により1ブロックのプリピットデータブロックが構成さ
れる。このプリピットデータブロックにはアドレス情報
およびその他のディスクに関する情報が含まれており、
プリピットブロックデータレジスタ85からアドレス3
0を得ることができる。プリピットデータブロックには
誤り検出訂正符合も含まれているため、このプリピット
データブロックを誤り検出、訂正回路86に入力して、
ピット検出で誤ったデータを検出し訂正することも出来
る。また、誤りが検出されたが誤りの数が多く訂正でき
なかった場合には、以前のアドレスから誤っているアド
レスを推定し、補間することも出来る。誤り検出・訂正
・補間が行われたプリピットデータのうち、アドレスデ
ータは記録制御回路10に入力される。
【0027】以下、記録制御回路10の一例を、図8を
用いて説明する。図8は本発明による記録制御回路の一
実施例を示すブロックである。図において、101は後
述するアドレス一致信号が発生したときのみブロック先
頭検出パルスを通過させるゲート回路、102はブロッ
ク先頭検出パルスを起点として記録クロックを所定数計
数した後変調回路制御信号をセットあるいはリセットす
る第1のカウンタ、103a、103bはブロック先頭
検出パルスを起点として記録クロックを所定数計数した
後記録データ制御信号31a、31bをセットあるいは
リセットする第2、第3のカウンタ、109は変調回路
制御信号を生成する第1のラッチ回路、110a、11
0bは記録データ制御信号を生成する第2、第3のラッ
チ回路、104は記録開始あるいは終了するための目標
アドレスを格納しているレジスタ、105はLPP復調
回路8より入力されるアドレスと目標アドレスレジスタ
104のアドレスとの一致を検出する一致検出回路であ
り、アドレスが一致した場合には、ゲート回路101に
アドレス一致検出信号を出力する。第1のカウンタ10
2、第2のカウンタ103a及び第3のカウンタ103
bに対するカウント動作開始を指示する信号としてアド
レスが一致したときのブロック先頭検出パルスが供給さ
れる。
【0028】記録開始時は、目標アドレスレジスタ10
4に設定したアドレスとプリピットアドレスとが一致し
たブロック先頭信号を起点として第1のカウンタ10
2、第2のカウンタ103a及び第3のカウンタ103
bが動作を開始し、所定計数後第1のカウンタ102が
第1のラッチ回路109をセットし、変調回路制御信号
32にて変調回路11を動作状態に設定する。次に、第
2のカウンタ103aが第2のラッチ回路110aをセ
ットし、記録データ制御信号31aにて記録ビット列3
7がレーザ駆動回路4に入力されるように設定する。第
3のカウンタ103bによる第3のラッチ回路110b
へのセットは、第1のカウンタ102と第2のカウンタ
103a間の任意のタイミングで行われ、記録データ制
御信号31bにてレーザ制御信号38がレーザ駆動回路
4に入力されるように設定する。
【0029】一方、記録終了時は記録時と同様に目標ア
ドレスレジスタ104に設定されたアドレスとプリピッ
トアドレスとが一致したブロックのブロック先頭信号に
よって第1のカウンタ102、第2のカウンタ103
a、及び第3のカウンタ103bが起動され、所定の計
数後、まず、第2のカウンタ103aにより第2のラッ
チ回路110aがリセットされ記録ビット列37がレー
ザ駆動回路4に入力されるのを阻止する。次に、第3の
カウンタ103bが第3のラッチ回路110bをリセッ
トし、レーザ制御信号38がレーザ駆動回路4に入力さ
れるのを阻止する。最後に第1のカウンタ102により
第1のラッチ回路109がリセットされ、変調回路11
に動作停止を指示する。記録開始時と終了時の第1のカ
ウンタ102、第2のカウンタ103a及び第3のカウ
ンタ103bの計数値は各回路の状況に合わせてそれぞ
れ異なる値を設定できる。
【0030】目標アドレス、即ち書き始めや書き終わり
のアドレスの設定は、図示していないマイクロコンピュ
ータなどで構成されるシステム制御手段により、ランド
プリピット信号より取得できるアドレス値と同じ形式の
アドレス値が目標アドレスレジスタ104に設定され
る。追記を開始する目標アドレスは、記録履歴管理情報
が媒体に記録されている場合、ドライブ装置がこの記録
履歴管理情報をホストコンピュータに送信し、ホストコ
ンピュータが同情報を用いて空き領域を認知し、追記を
開始する目標アドレスを決定してドライブ装置に指示を
行う。あるいは、ホストコンピュータは追記を行う指示
のみを出し、ドライブ装置のシステム制御手段が記録履
歴管理情報を読み取って目標アドレスを決定する。記録
履歴管理情報を有しない媒体においては、ドライブ装置
が媒体を探索し記録終端部を検知し、目標アドレスを決
定する。追記を終了する目標アドレスは、記録履歴管理
情報と追記データ量からホストコンピュータが終了アド
レスを算出しドライブ装置に指示を行う。あるいは、ホ
ストコンピュータから追記データ量の情報を受け取りド
ライブ装置のシステム制御手段が追記開始アドレスから
終了アドレスを算出する。または、ホストコンピュータ
から追記終了の指示を受け、追記データの記録が終了す
るアドレスをドライブ装置が算出し終了アドレスを決定
する。なお、変調回路11の動作タイミングによって、
実際に設定するアドレス値は記録開始アドレスあるいは
記録終了アドレスから、1あるいは2アドレス減算した
値を設定することが行われるが、この設定方法に本発明
が制限されるものではない。
【0031】次に、図9を用いて、記録制御回路10の
第2の実施例について説明する。図9は本発明による記
録制御回路の第2の実施例を示すブロック図である。図
において、図8と同じ構成については同一の番号を付
け、その詳細な説明は省略する。第2の実施例では、常
にLPP復調回路8から供給されるブロック先頭アドレ
スを起点として記録クロックを計数するブロックカウン
タ106を有している。このブロックカウンタ106の
各ビットの値をデコーダ107によりデコードすること
により変調回路起動信号111を出力し第1のラッチ回
路109をセットし、変調回路制御信号32を所定のタ
イミングで記録状態にする。デコーダ107にはまた一
致検出回路105のアドレス一致信号も入力されてお
り、実際に出力される変調回路起動信号111はアドレ
スが一致したときのみとなる。変調回路起動信号111
はまた記録クロックを計数する第1のカウンタ114
a、第2のカウンタ114bの起動信号ともなり、所定
数計数した後、記録マスク解除信号112a、112b
を出力する。記録終了時には、目標アドレスレジスタ1
04とプリピットアドレスが一致したブロックにおける
所定のデコード値において記録マスク設定信号113
a、113bを出力し、記録データ制御信号31a、3
1bを記録停止状態にする。次に、所定のデコード値で
変調回路停止信号114を出力し、変調回路制御信号を
停止常態にする。この構成例においても記録開始時及び
終了時のデコーダ107のデコード値および第1のカウ
ンタ114aあるいは第2のカウンタ114bのカウン
ト値はそれぞれ別々に設定可能である。
【0032】次に、図10を用いて、記録開始時の動作
手順について説明する。図10は記録開始時の動作手順
を説明するための信号波形図であり、図10(a)はデ
ィスクに記録されているプリピットブロックの配置を、
図10(b)は復調されたプリピットブロックの配置
を、図10(c)はアドレスの一致を検出したアドレス
一致検出信号を、図10(d)はアドレス一致検出信号
の遅延信号を、図10(e)は変調回路制御信号を、図
10(f)は記録ビット列を、図10(g)はレーザ駆
動回路制御信号を、図10(h)は記録データ制御信号
を、図10(i)は遅延された記録データ制御信号を、
図10(j)はゲート後のレーザ駆動回路制御信号を、
図10(k)はゲート後の記録ビット列を示す。
【0033】図10(a)、(b)に示すように、ディ
スク上に記録されているプリピットブロックはLPP復
調回路8のプリピットブロックデータレジスタ85によ
って、1ブロック分遅延される。よって、アドレス一致
回路105で目標アドレスと比較されるプリピット信号
により検出されるプリピットアドレスが確定するタイミ
ングはディスク上のピットの位置より1ブロック遅れ
る。したがって、目標アドレスとしては実際に記録すべ
きアドレスから2ブロック減算した値を設定する。目標
アドレスに到達し、アドレス一致が検出されると所定の
遅延の後、変調回路制御信号32が記録状態になる。変
調回路制御信号32が記録状態になると、変調回路11
は変調動作を開始する。変調回路11から出力される記
録ビット列35、レーザ駆動回路の記録モード/再生モ
ードを切替えるレーザ駆動回路制御信号36は記録ブロ
ックの先頭から記録可能なタイミングで出力させるの
で、動作準備時間を考慮すると変調回路制御信号32が
記録状態になるのは、ブロック先頭より手前になる。た
だし、このタイミングは変調回路11の設計によって変
化するのでこの例に限定されるものではない。
【0034】記録データ制御信号31aは記録ビット列
35の通過/阻止を制御し、記録データ制御信号31a
がデータ通過状態になるタイミングは、実際にディスク
上に記録を行うタイミングによって決定される。記録デ
ータ制御信号31bはレーザ駆動回路の再生モードと記
録モードの切替えを行うレーザ駆動回路制御信号36の
通過/阻止を制御する。この例では記録ビット列35を
レーザ駆動回路4に供給する前にレーザ駆動回路4の制
御信号38を通過させ記録状態に設定するタイミングと
なっているが、この先行タイミングはレーザ駆動回路4
の構成により変化するものであり、本例に限定されるも
のではない。また、レーザ駆動回路4の構成によっては
レーザ駆動回路4のレーザ制御信号38が不要な場合も
ありえる。
【0035】以下、記録のつなぎについて、図11を用
いて説明する。図11はつなぎ記録方法を説明するため
の模式図であり、図11(a)は第1のつなぎ方法を、
図11(b)は第2のつなぎ方法を示す。図11に示す
つなぎ記録方法のうち。図11(a)に示すつなぎ記録
方法の場合には、ブロックの先頭で記録データ制御信号
31a、31bを通過状態に設定する。記録開始のアド
レスはLPP信号を復調することによってわかる。この
記録方法では、記録終了したECCブロックに隣接して
記録を開始することができる。図11(b)に示すつな
ぎ記録の場合には、ブロックの途中で記録データ制御信
号31a、31bを通過状態に設定する。記録の終了前
のA点で、ECCブロックの先頭値が記録される。記録
開始時点は記録の終了時点と連続するが、記録を開始す
るECCブロックの先頭はA点となる。
【0036】いずれのつなぎ記録の場合においても、レ
ーザ駆動回路4や光ピックアップ2等の遅延などの要件
によって記録データ通過タイミングやレーザ駆動回路4
のレーザ制御信号38を調整する必要がある場合にも記
録クロック単位で調整できる。記録終了の場合には実際
の記録最終アドレスから1ブロック減算した値を目標ア
ドレスに設定する。記録終了の場合にはまず記録を止め
る必要があるので、記録データ制御信号31a、31b
を阻止状態にする。次に変調回路制御信号32を停止状
態に設定するが、変調回路11はブロックの最後まで処
理を行って後停止したほうがその後の処理に都合が良い
ので、変調回路制御信号32はブロックの最後の時点で
記録停止状態にする。あるいは、変調回路自体を、停止
信号が入力されても動作中のブロックの処理が終了する
まで停止しない構成にしておけば、変調回路制御信号3
2は記録中のブロック内であれば任意のタイミングで停
止状態に設定すればよい。以上で説明したように、本発
明によれば、任意に位置で記録の停止および開始を行え
るので、つなぎ記録のバッファ領域を設けることなくつ
なぎ記録を実現することが出来る。
【0037】次に、本発明による記録再生装置の第2の
実施例について、図12を用いて説明する。図12は本
発明による記録再生装置の第2の実施例を示すブロック
図である。図において、図1と同一の構成要素について
は同一の番号を付してその詳細説明を省略する。図12
の実施例において図1と異なる点は、記録制御回路10
bに記録停止信号33が入力されたことにある。この記
録停止信号33は、図1の実施例で説明したあらかじめ
わかっている記録停止のための制御信号ではなく、突発
的に発生した記録停止信号である。突発的に記録停止が
発生する要因は、光ピックアップ2の光ビームを所定の
トラックに照射するためのサーボ信号の乱れや、所定の
回転を保つ必要があるスピンドルモータサーボの乱れで
あり、このサーボの乱れが発生するのは、外部からの衝
撃やディスクの欠陥、ディスクの表面に付着したごみや
汚れに起因するものであり予測することが出来ない。
【0038】これまでのドライブ装置ではこのような状
態に陥ると直ちに記録を停止し、その後、記録停止の要
因が無くなり回復しても記録を停止した位置がわから
ず、記録を再開することが出来なかった。したがって、
それまで記録していたデータは無効となり、場合によっ
てはそのディスク自体が使用できなくなることもあっ
た。
【0039】図12の実施例における記録制御回路10
bの構成例を図13に示す。図13は本発明による記録
制御回路の第3の実施例を示すブロック図である。図に
おいて、ブロックカウンタ106は記録クロック26を
計数し、プリピットアドレスが変化するブロック周期で
1周するカウンタであり、ブロック内の記録データ位置
を記録クロック単位で特定することができる。記録停止
信号33は、第1のラッチ109、第2のラッチ110
a、第3のラッチ110bに供給されるので、記録デー
タ制御信号31a、31bを阻止状態に設定し、変調回
路制御信号32を停止状態に設定すると同時に、その時
のプリピットアドレス30とブロックカウンタ106の
値を停止状態保持レジスタ115に保持する。この回路
に拠れば、サーボ回路(図示せず)やシステムコントロ
ーラ(図示せず)から記録停止信号33が出力されたと
きに、直ちに記録データ制御信号31a、31bを阻止
状態にすると同時に、記録を停止したブロックアドレス
とそのブロック内の位置を記録クロック単位で記憶し、
記録停止要因が無くなり定常の状態に復帰した後に、シ
ステムコントローラ(図示せず)がレジスタ115を読
み取り、その値によって目標アドレスと記録開始でコー
ド地を設定することにより、記録を停止した時点から記
録を再開できるので、それまでの記録データを無駄にす
ることがない。
【0040】次に、本発明による記録再生装置の第3の
実施例について、図14を用いて説明する。図14は本
発明による記録再生装置の第3の実施例を示すブロック
図である。図において、図12と同じ構成要件には同一
の符号を付け、その説明を省略する。図14の実施例と
第1及び第2の実施例との違いは、光ディスク1にあら
かじめ記録されているアドレス情報の記録形態及びその
検出方法にある。第1及び第2の実施例においては、ア
ドレス情報はランドプリピットでディスク上に形成され
ていたが、本実施例では、ウォブル信号中にアドレスデ
ータが変調されて記録されている光ディスクに本発明を
適用する場合のものである。ウォブル信号中にアドレス
データを変調する方法としては、周波数変調方式及び位
相変調方式が知られている。実際の光ディスクとして
は、CD−R/RWディスク及びDVD+RWディスク
がこれらに相当する。光ディスクより信号を再生する動
作に関しては第1及び第2の実施例と同様であるので説
明を省略する。フロントエンド増幅器5より出力される
ウォブル信号23はウォブル検出回路6により記録クロ
ック生成回路9の基準信号となるウォブル検出信号25
と、ウォブルデータ復調回路39においてアドレスデー
タやその他のデータに復調されるウォブルデータ信号4
0とに分離される。ウォブルデータ信号40はその周波
数成分として周波数変調や位相変調成分が含まれた信号
であり、ウォブル検出信号25は周波数変調や位相変調
の搬送波周波数成分のみを取り出した信号である。ウォ
ブルデータ復調回路39で復調されたアドレスデータ
は、記録制御回路10bに入力され、図13におけるブ
ロック先頭信号29およびプリピットアドレス30にな
る。
【0041】この後の、目標アドレスとの一致検出、変
調回路制御信号生成、記録信号制御信号生成動作、サー
ボ異常等による記録停止信号により停止した時点のブロ
ックカウンタ値及びアドレス値を停止状態保持レジスタ
に保持する動作に関しては第2の実施例と同一であるの
で説明を省略する。また、変調回路制御信号や記録信号
制御信号によって変調回路の出力のレーザ駆動回路への
接続を通過/阻止を行う動作、停止状態保持レジスタに
保持されている値を次の記録開始位置とする動作につい
ても第2の実施例と同一である。なお、図14において
は、記録制御回路の例として、図13の構成例で説明し
ているが、図8及び図9の構成例が適用できることは明
らかである。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、バ
ッファ領域を必要としないつなぎ記録を実現できる。さ
らには、予期できない要因で記録を停止した場合におい
ても、記録停止位置から記録を再開できるので、それま
でに記録したデータやディスクを無駄にすることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による記録再生装置の第1の実施例を示
すブロック図である。
【図2】DVD−R/RWディスクの一部断面斜視図で
ある。
【図3】ウォブル信号及びLPP信号の検出波形図であ
る。
【図4】記録クロック生成回路の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明によるLPP回路の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図6】図5に示すLPP回路の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図7】本発明によるLPP復調回路の一実施例を示す
ブロック図である。
【図8】本発明による記録制御回路の一実施例を示すブ
ロックである。
【図9】本発明による記録制御回路の第2の実施例を示
すブロック図である。
【図10】記録開始時の動作手順を説明するための信号
波形図である。
【図11】つなぎ記録方法を説明するための模式図であ
る。
【図12】本発明による記録再生装置の第2の実施例を
示すブロック図である。
【図13】本発明による記録制御回路の第3の実施例を
示すブロック図である。
【図14】本発明による記録再生装置の第3の実施例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…光ピックアップ、3…スピンドル
モータ、4…レーザ駆動回路、5…フロントエンド増幅
器、6…ウォブル検出回路、7…LPP検出回路、8…
LPP復調回路、9…記録クロック生成回路、10…記
録制御回路、11…変調回路、12…復調回路、13…
訂正回路、14…訂正符号生成回路、15…ホストイン
ターフェイス、16a…第1のゲート回路、16b…第
2のゲート回路、39…ウォブルデータ復調回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 正幸 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 奈良 和久 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 佐藤 聡 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 Fターム(参考) 5D044 AB05 AB07 BC05 CC06 DE38 DE46 EF05 GK12 5D090 AA01 BB03 CC01 GG02 GG03 GG16 GG27 HH02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アドレス情報が記録されている光ディスク
    からアドレス情報を検出する手段と、検出したアドレス
    情報と任意に指定するアドレスとの一致を検出する一致
    検出手段と、検出した回転制御情報より記録クロックを
    生成するクロック生成手段と、前記一致検出手段で検出
    された一致点を起点として前記記録クロックを計数し
    て、所定の時間後に信号を出力するタイミング生成手段
    とを備え、前記タイミング生成手段の出力で記録データ
    の通過を制御することによって、前記光ディスクに情報
    の記録を行うことを特徴とする情報記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の情報記録装置において、記
    録データ変調回路と、前記変調回路の出力データの通過
    又は阻止を行うゲート回路とを設け、前記タイミング生
    成手段の第1の出力信号により前記変調回路の動作開始
    又は停止を制御し、前記タイミング生成手段の第2の出
    力信号により前記ゲート回路のデータ通過又は阻止を行
    うことを特徴とする情報記録装置。
  3. 【請求項3】アドレス情報と回転制御情報とがあらかじ
    め記録されている光ディスクから前記アドレス情報を検
    出するアドレス情報検出手段と、前記回転制御情報を検
    出する回転制御情報検出手段と、前記回転制御情報検出
    手段で検出した回転制御情報より記録クロックを生成す
    るクロック生成手段と、検出したアドレス情報と任意に
    指定するアドレスとの一致を検出する一致検出手段と、
    前記一致検出手段を起点として前記記録クロックを計数
    し、所定の時間後に信号を出力するタイミング生成手段
    と、記録データ変調回路と、前記記録データ変調回路の
    出力データの通過又は阻止を行うゲート手段とを備え、
    前記タイミング生成手段の第1の出力信号により前記変
    調回路の動作開始又は停止を制御し、前記タイミング生
    成手段の第2の出力信号により前記ゲート手段のデータ
    通過又は阻止を行い、前記光ディスクの任意の位置に情
    報の記録を行うことを特徴とする情報記録装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の情報記録装置において、タ
    イミング生成手段の第2の出力信号は、第1の出力信号
    の変化位置から記録クロックを所定数計数した後に出力
    されることを特徴とする情報記録装置。
  5. 【請求項5】アドレス情報と回転制御情報とがあらかじ
    め記録されている光ディスクから前記アドレス情報を検
    出するアドレス情報検出手段と、前記回転制御情報を検
    出する回転制御情報検出手段と、検出された前記回転制
    御情報より記録クロックを生成するクロック生成手段
    と、前記アドレス情報検出手段のアドレス変化点を起点
    として前記記録クロックをアドレス変化間隔繰り返して
    計数する計数手段と、前記計数手段の計数値をデコード
    し任意に指定する値に到達したときに信号を出力するデ
    コード手段と、記録データ変調回路と、該記録データ変
    調回路の出力データの通過又は阻止を行うゲート手段
    と、外部からの記録停止信号入力時に前記アドレス情報
    及び前記計数手段の計数値を保持するデータ保持手段と
    を備え、前記デコード手段の第1の出力信号により前記
    記録データ変調回路の動作開始を制御し、前記デコード
    手段の第1の出力信号と前記記録停止信号とにより前記
    記録データ変調回路の動作停止を制御し、前記デコード
    手段の第2の出力信号により前記ゲート手段のデータ通
    過の制御を行い、前記デコード手段の第2の出力信号と
    前記記録停止信号とにより前記ゲート手段のデータ阻止
    の制御を行って、前記光ディスクの任意の位置に情報の
    記録を行うと共に、前記記録停止信号入力時に情報の記
    録を終了し、前記データ保持手段に保持しているアドレ
    ス及び計数手段の計数値で次の記録開始位置を特定し
    て、記録停止時までに記録された情報と次に記録開始す
    る情報との連続性を保持して記録を行うことを特徴とす
    る情報記録装置。
  6. 【請求項6】アドレス情報により変調された回転制御信
    号があらかじめ記録されている光ディスクから前記回転
    制御信号を検出する回転制御信号検出手段と、前記回転
    制御信号からアドレス情報を復調する手段と、検出され
    た前記回転制御情報より記録クロックを生成するクロッ
    ク生成手段と、復調したアドレス情報と任意に指定され
    たアドレスとの一致を検出する一致検出手段と、前記一
    致検出手段を起点として前記記録クロックを計数し、所
    定の時間後に信号を出力するタイミング生成手段と、記
    録データ変調回路と、前記記録データ変調回路の出力デ
    ータの通過又は阻止を行うゲート手段とを備え、前記タ
    イミング生成手段の第1の出力信号により変調回路の動
    作開始又は停止を制御し、前記タイミング生成手段の第
    2の出力信号により前記ゲート手段のデータ通過又は阻
    止の制御を行い、前記光ディスクの任意の位置に情報の
    記録を行うことを特徴とする情報記録装置。
  7. 【請求項7】アドレス情報により変調された回転制御信
    号があらかじめ記録されている光ディスクから前記回転
    制御信号を検出する回転制御信号検出手段と、前記回転
    制御信号からアドレス情報を復調するアドレス復調手段
    と、検出された回転制御情報より記録クロックを生成す
    るクロック生成手段と、前記アドレス復調手段のアドレ
    ス変化点を起点として前記記録クロックをアドレス変化
    間隔繰り返して計数する計数手段と、前記計数手段の計
    数値をデコードし任意に指定する値に到達したときに信
    号を出力するデコード手段と、記録データ変調回路と、
    前記記録データ変調回路の出力データの通過又は阻止を
    行うゲート手段と、外部からの記録停止信号入力時に前
    記アドレス情報及び前記計数手段の計数値を保持するデ
    ータ保持手段とを有し、前記デコード手段の第1の出力
    信号により記録データ変調回路の動作開始を制御し、前
    記デコード手段の第1の出力信号と前記記録停止信号と
    により記録データ変調回路の動作停止を制御し、前記デ
    コード手段の第2の出力信号により前記ゲート手段のデ
    ータ通過の制御を行い、前記デコード手段の第2の出力
    信号と前記記録停止信号とにより前記ゲート手段のデー
    タ阻止の制御を行って、前記光ディスクの任意の位置に
    情報の記録を行うと共に、前記記録停止信号入力時に情
    報の記録を終了し、前記データ保持手段に保持している
    アドレス及び計数手段の計数値で次の記録開始位置を特
    定し、記録停止時までに記録された情報と次に記録開始
    する情報との連続性を保持して記録を行うことを特徴と
    する情報記録装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかに記載の情報記
    録装置において、前記回転制御信号は、前記光ディスク
    の情報記録トラックを蛇行させて形成されることにより
    記録されていることを特徴とする情報記録装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至5のいずれかに記載の情報記
    録装置において、前記光ディスクには記録トラックが螺
    旋状にグルーブで形成されており、アドレス情報が隣接
    するグルーブ間のランド部にピットで形成されているこ
    とを特徴とする情報記録装置。
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