JP2003139787A - 回転速度センサおよび回転速度センサに用いられる永久磁石の着磁方法 - Google Patents

回転速度センサおよび回転速度センサに用いられる永久磁石の着磁方法

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JP2003139787A
JP2003139787A JP2001332935A JP2001332935A JP2003139787A JP 2003139787 A JP2003139787 A JP 2003139787A JP 2001332935 A JP2001332935 A JP 2001332935A JP 2001332935 A JP2001332935 A JP 2001332935A JP 2003139787 A JP2003139787 A JP 2003139787A
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magnetizing
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Toru Takahashi
亨 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転速度センサにおいて回転速度の変化が誤
認識されることを防止することである。 【解決手段】 着磁ヨーク48の各セグメントC1〜C
20を、隣り合うセグメントの周方向中心間角度が基準
位置Bから時計回りに17.9度、18.1度、18.
1度、17.9度・・・(以下同様に繰り返す)と2個
づつ大小を繰り返すように設定し、この着磁ヨーク48
により着磁されるリングマグネット43の磁極の着磁角
が周方向に大小を繰り返すようにする。したがって、リ
ングマグネット43の軸心が着磁ヨーク48の軸心に対
して偏心量Lだけ偏心した状態で着磁された場合であっ
ても、アマチュアシャフトが一定速度で回転していると
きにはホールICの検出信号の周期は速度変化検出数連
続して増加もしくは減少することがないので制御部が回
転速度の変化を誤検出することを防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転速度センサに関
し、特に、複数の磁極が周方向に着磁された永久磁石を
有する回転速度センサに適用して有効なものである。
【0002】
【従来の技術】回転速度センサは回転部材の回転速度を
検出するために用いられるものであり、たとえば、電動
モータのアマチュアシャフトに取り付けられてその回転
速度を検出する際などに用いられている。
【0003】このような回転センサは、アマチュアシャ
フトに固定されたリングマグネットとこのリングマグネ
ットに対向して配置された磁気センサとを有しており、
回転速度は磁気センサから出力される検出信号の周期と
して検出されるようになっている。リングマグネットは
外形円環状に形成されており、その外周には異極性を隣
り合わせて周方向に並ぶ複数の磁極が着磁されている。
一方、磁気センサは、たとえば磁力によって出力が変化
するホール素子を用いたホールICなどが用いられてお
り、リングマグネットの磁極と対向するように配置され
ている。そして、アマチュアシャフトが回転するとホー
ルICは異極性の磁極つまりS極とN極とに交互に対向
することになり、回転速度が出力信号の周期として検出
されることになる。
【0004】このような回転速度センサに用いられるリ
ングマグネットの着磁は、たとえば、特開平10-178766
号公報や特開平3-273601号公報に示すように、着磁ヨー
クを用いて行われるようになっている。着磁ヨークは周
方向に等間隔に配置された複数のセグメントを有してお
り、これらのセグメントにはそれぞれコイルが装着され
ている。そして、リングマグネットをこの着磁ヨーク上
にセットしてコイルに電流を流すことにより、セグメン
ト数に応じた磁極が形成されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような着磁方法に
より着磁されたリングマグネットの磁極は、着磁ヨーク
の各セグメントが周方向に等間隔に配置されているた
め、基本的にはその着磁角はすべて同一となる。しか
し、着磁の際には、リングマグネットは芯出し治具に支
持されて着磁ヨークにセットされるため、芯出し治具と
着磁ヨークとの係合部のがたつきによりリングマグネッ
トの軸心と着磁ヨークの軸心とが偏心することがある。
この場合には、リングマグネットに着磁される磁極の着
磁角は目標に対して周方向に近似正弦波状に変化するこ
とになる。この傾向は、組み付け等による他の回転中心
からの偏心要因が加わっても最終的な検出信号に反映さ
れる。したがって、アマチュアシャフトの回転速度が一
定であっても、検出信号の周期は近似正弦波状に変化す
ることになる。そのため、たとえば検出信号の周期が予
め設定された速度変化検出数だけ連続して増加もしくは
減少したときにアマチュアシャフトの回転速度が減少も
しくは増加したと判断する設定とした場合には、回転速
度が一定であるにも拘わらず回転速度が変化していると
誤認識される場合がある。
【0006】本発明の目的は、回転速度センサにおいて
回転速度の変化が誤認識されることを防止することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の回転速度センサ
は、支持部材に回転自在に支持された回転部材の回転速
度を検出する回転速度センサであって、前記回転部材に
固定され、異極性を隣り合わせて周方向に並ぶ複数の磁
極の着磁角が周方向に所定回数連続して増加もしくは減
少しないように設定された永久磁石と、前記永久磁石と
対向して前記支持部材に固定され、対向する前記磁極の
極性の変化に応じた検出信号を出力する磁気センサと、
前記磁気センサからの検出信号が入力され、前記検出信
号の周期から前記回転部材の回転速度を検出する制御部
とを有し、前記回転部材が一定速度で回転しているとき
に、前記磁気センサの検出信号の周期が所定回数連続し
て増加もしくは減少しないことを特徴とする。
【0008】本発明の回転速度センサは、前記磁気セン
サからの検出信号の周期が所定回数連続して減少もしく
は増加したときに、前記制御部が前記回転部材の回転速
度の増加もしくは減少を検出することを特徴とする。
【0009】本発明の永久磁石の着磁方法は、支持部材
に回転自在に支持された回転部材に固定され、異極性を
隣り合わせて周方向に並ぶ複数の磁極の着磁角が周方向
に所定回数連続して増加もしくは減少しないように設定
された永久磁石と、前記永久磁石と対向して前記支持部
材に固定され、対向する前記磁極の極性の変化に応じた
周期を有する検出信号を出力する磁気センサと、前記磁
気センサからの検出信号が入力され、前記検出信号の周
期から前記回転部材の回転速度を検出する制御部とを有
する回転速度センサに用いられる永久磁石の着磁方法で
あって、異極性を隣り合わせて周方向に配置された複数
のセグメントを有し、隣り合う前記セグメントの周方向
中心間角度が所定回数連続して増加もしくは減少しない
ように設定された着磁ヨークを用いて着磁することを特
徴とする。
【0010】本発明にあっては、異極性を隣り合わせて
周方向に配置された複数のセグメントを有し、隣り合う
セグメントの周方向中心間角度が所定回数連続して増加
もしくは減少しないように設定された着磁ヨークを用い
ることにより、回転速度センサに用いられる永久磁石の
磁極の着磁角を周方向に所定回数連続して増加もしくは
減少しないように設定するようにしたので、永久磁石の
軸心が着磁ヨークの軸心に対して偏心した状態で着磁さ
れた場合であっても、回転部材が一定速度で回転してい
るときには磁気センサの検出信号の周期が所定回数連続
して増加もしくは減少することがないので、回転速度の
変化の誤検出を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の一実施の形態である回転速
度センサが用いられたレギュレータモータを有するドア
ガラス昇降システムの概略を示す斜視図である。
【0013】図1に示すドアガラス昇降システム1は、
図示しない車両に開閉自在に装着されたフロントドア2
に装着されてフロントドアガラス3を昇降つまり開閉さ
せるためのものであり、ガイド部材4とウインドレギュ
レータ5および制御部6とで構成されている。
【0014】ガイド部材4は、フロントドア2の車両前
方側つまり図中左側とフロントドア2の車両後方側つま
り図中右側とに固定された2つのガラスガイド7および
フロントドア2の上端側に固定された2つのスタビライ
ザ8,9により構成されており、フロントドアガラス3
の下端部には、それぞれのガラスガイド7のスライダ部
7aが固定されている。各スライダ部7aはそれぞれの
ガラスガイド7に沿って図中上下に移動可能となってお
り、フロントドアガラス3を図中実線で示す位置と図中
一点鎖線で示す位置との間に案内するようになってい
る。また、それぞれのスタビライザ8,9は、フロント
ドアガラス3の表面に摺接してフロントドアガラス3の
姿勢を保持するようになっている。
【0015】ウインドレギュレータ5はXアーム式とな
っており、互いにX状に連結されるリフトアーム10と
イコライザアーム11とを有している。
【0016】リフトアーム10は先端部10aと根本部
10bとを有する長板状に形成されており、その根本部
10b側においてフロントドア2に固定されたメインブ
ラケット12に軸支されて、先端部10aがフロントド
ア2内を上下に揺動可能となっている。また、根本部1
0bには、扇状に形成されたドリブンギヤ13が固定さ
れている。
【0017】イコライザアーム11はその略中央部に設
けられた連結軸11aがリフトアーム10の略中央部に
軸支されることにより、リフトアーム10とともにXア
ームを形成するようになっている。また、このイコライ
ザアーム11はリフトアーム10に対して車両の外側に
位置する第1のアーム部11bとリフトアーム10に対
して車室内側に位置する第2のアーム部11cとを有し
ており、これらのアーム部11b,11cは連結軸11
aにより互いに連結されて一体となっている。
【0018】リフトアーム10の先端部10aおよびイ
コライザアーム11の第1のアーム部11b側の先端部
11dにはそれぞれ図示しないローラが回転自在に装着
されており、これらのローラはローラガイド14のガイ
ド溝14aに係合されてこのガイド溝14aに沿って移
動自在となっている。また、イコライザアーム11の第
2のアーム部11c側の先端部11eにも図示しないロ
ーラが回転自在に装着されており、このローラはフロン
トドア2に固定されたローラガイド15のガイド溝15
aに係合されてこのガイド溝15aに沿って移動自在と
なっている。したがって、リフトアーム10を揺動させ
ることによりローラガイド14が図中上下方向に移動す
ることになる。つまり、リフトアーム10が図中実線で
示す位置と図中一点鎖線で示す位置との間で揺動するこ
とにより、ローラガイド14は図中実線で示す位置と図
中一点鎖線で示す位置との間で昇降することになる。こ
のとき、第1のアーム部11bと第2のアーム部11c
は互いにリフトアーム10に対して車両外側と車室内側
とに分けて構成されているため、ローラと各アームとは
干渉しない。
【0019】ローラガイド14はフロントドアガラス3
の下端部に固定されており、ローラガイド14の昇降に
ともない、フロントガラス3が昇降つまり開閉されるよ
うになっている。
【0020】ウインドレギュレータ5には、リフトアー
ム10を揺動させるためにレギュレータモータ20が設
けられている。
【0021】図2は図1に示すレギュレータモータの詳
細を示す一部切り欠き断面図であり、レギュレータモー
タ20はモータ本体21と減速機構部22とで構成され
ており、減速機構部22のケーシング23に設けられた
取り付け脚24においてメインブラケット12に固定さ
れている。
【0022】モータ本体21は、底付き円筒状に形成さ
れたモータハウジング25を有しており、その内周面に
は互いに異なる磁極を向かい合わせて配置された2つの
永久磁石26,27が設けられている。これらの永久磁
石26,27により、このモータハウジング25の内部
には磁界が形成されるようになっている。また、モータ
ハウジング25の内部にはこの磁界内に位置して電機子
としてのアマチュア28が設けられている。
【0023】アマチュア28はアマチュアシャフト29
を有しており、このアマチュアシャフト29がそれぞれ
モータハウジング25とケーシング23に設けられた軸
受け30,31,32に支持されることにより回転自在
となっている。
【0024】このアマチュアシャフト29にはアマチュ
アコア33とコンミテータ34とが軸着されており、そ
れぞれこのアマチュアシャフト29と一体に回転するよ
うになっている。
【0025】アマチュアコア33は、軸方向に沿ってわ
ずかに傾斜して延びる10個のコアスロット37を有し
ており、それぞれのコアスロット37は放射状に配置さ
れている。これらのコアスロット37には、10個のア
マチュアコイル40が重ね巻きにより巻装されている。
【0026】コンミテータ34はアマチュアコア33の
図中左側に配置されており、それぞれアマチュアコイル
40のコイル端40aが接続される10個のセグメント
34aが互いに絶縁されて放射状に配置されている。
【0027】このコンミテータ34には図示しない2つ
のブラシが摺接するようになっており、また、これらの
ブラシは減速機構部22のケーシング23に設けられた
カプラ41を介して制御部6と接続されており、制御部
6から電流が供給されるようになっている。
【0028】制御部6は運転室内に設けられた図示しな
いパワーウインドスイッチによりスイッチングされる図
示しないパワーウインドスイッチ回路と接続されてお
り、制御部6からブラシに供給される電流はこのパワー
ウインドスイッチによりオンオフされ、またパワーウイ
ンドスイッチの開ボタンと閉ボタンとに応じてその正負
が逆転されるようになっている。そして、磁界中に位置
するアマチュアコイル40にコンミテータ34を介して
整流された電流が流れることにより、フレミングの左手
の法則にしたがいアマチュア28に回転力が発生するこ
とになる。
【0029】図3は図2に示す回転速度センサの詳細を
示す断面図であり、図4は図3に示すリングマグネット
の着磁に用いる着磁装置を示す斜視図である。また、図
5は図4に示す着磁ヨークの詳細を示す正面図である。
【0030】アマチュアシャフト29の回転速度を検出
するために、このレギュレータモータ20には回転速度
センサ42が設けられており、この回転速度センサ42
はリングマグネット43と2つのホールIC44a,4
4bとを有している。
【0031】永久磁石としてのリングマグネット43は
円環状に形成されており、回転部材としてのアマチュア
シャフト29に嵌合されてこのアマチュアシャフト29
と一体に回転するようになっている。このリングマグネ
ット43は、強磁性体で形成された円環状の基材43a
に着磁装置45によりその端面43b,43cに異極性
を隣り合わせて周方向に並ぶ20極の磁極P1〜P20
を着磁することにより形成されている。これらの磁極P
1〜P20の詳細については後述する。
【0032】図4に示すように、着磁装置45は本体部
46と芯出し治具47とを有しており、本体部46には
着磁ヨーク48が設けられている。図5に示すように、
この着磁ヨーク48はその軸心に芯出し治具47と係合
する位置決め孔49とこの位置決め孔49に対して放射
状に配置され、それぞれ周方向に並ぶ20個のセグメン
トC1〜C20とを有している。各セグメントC1〜C
20は、セグメントC1,C5,C9,C13,C17
がそれぞれ周方向の角度寸法が17.8度に設定され、
セグメントC2,C4,C6,C8,C10,C12,
C14,C16,C18,C20がそれぞれ周方向の角
度寸法が18度に設定され、セグメントC3,C7,C
11,C15,C19がそれぞれ周方向の角度寸法が1
8.2度に設定されている。したがって、隣り合う各セ
グメントの周方向の中心線がなす角である周方向中心間
角度は、図示するように、基準位置Bから時計回りに1
7.9度、18.1度、18.1度、17.9度・・・
(以下同様に繰り返す)となり、2個づつ大小を繰り返
すようになっている。これらのセグメントC1〜C20
には周方向に交互に極性を逆向きとして着磁するように
図示しないコイルが装着されており、これらのコイルに
電流を流すことによりそれぞれのセグメントC1〜C2
0には周方向に交互に極性の異なる磁界が生じるように
なっている。また、それぞれのコイルに流される電流
は、角度寸法が18度に設定されたセグメントがリング
マグネット43のホールICと対向する側の端面43b
にS極を着磁される向きとされている。なお、本実施の
形態においては、着磁ヨーク48は、基準となる角度寸
法18度のセグメントとその両側に配置され、角度寸法
がそれぞれ18.2度と17.8度とに設定されたセグ
メントとにより構成されているが、これに限らず、角度
寸法を他の角度設定にしたり2つおきに大小を繰り返す
など、周方向中心間角度が全体として周方向に所定回数
(後述する速度変化検出数nである5回)連続して増加
もしくは減少しない設定であればいずれの形態であって
もよい。
【0033】芯出し治具47は基材43aの内周面に接
する支持部47aと位置決め孔49に係合する位置決め
ピン部47bとを有しており、着磁ヨーク48に対向さ
せて基材43aを支持部47aにセットした状態で位置
決めピン部47bを位置決め孔49に係合させることに
より着磁ヨーク48上の所定の位置に基材43aをセッ
トするようになっている。そして、基材43aに着磁す
る際には、この状態でそれぞれのコイルに電流を流すこ
とになる。
【0034】磁気センサとしてのホールIC44a,4
4bはホール素子を用いたセンサであり、磁極P1〜P
20に近づくとその極性や磁束密度の変化に応じた電圧
の出力を行うものである。これらのホールIC44a,
44bはそれぞれ支持部材としてのケーシング23に設
けられた基板50上に固定されており、互いにアマチュ
アシャフト29の中心軸に対して45度の位相差を有し
てリングマグネット43と対向するように配置されてい
る。また、それぞれのホールIC44a,44bの出力
端はカプラ41を介して制御部6と接続されている。
【0035】制御部6は、それぞれのホールIC44
a,44bから入力される検出信号をパルス信号に変換
するようになっており、このパルス信号の周期Tからア
マチュアシャフト29の回転速度を検出するようになっ
ている。また、それぞれのホールIC44a,44bに
よるパルス信号の出現タイミングからアマチュアシャフ
ト29の回転方向を検出することができるようになって
いる。
【0036】また、制御部6には所定回数としての速度
変化検出数nが予め設定されており、速度変化検出数n
だけ連続してパルス信号の周期Tが増加もしくは減少し
たときに、アマチュアシャフト29の回転速度が減少も
しくは増加したと判断するようになっている。本実施の
形態ではこの速度変化検出数は5に設定されており、検
出されたパルス信号の周期Tが5回連続して増加したと
きにはアマチュアシャフト29の回転速度が減少したと
判断し、5回連続して減少したときにはアマチュアシャ
フト29の回転速度が増加したと判断されることにな
る。なお、本実施の形態においては、速度変化検出数n
は5に設定されているが、これに限らず、任意に設定す
ることができる。
【0037】アマチュアシャフト29の先端部は減速機
構部22のケーシング23内に突出しており、その外周
面には転造によりウォーム51が形成されている。ま
た、減速機構部22のケーシング23内には、減速機構
部22の図示しない出力軸と一体に形成されたウォーム
ホイル53が回転自在に設けられており、このウォーム
ホイル53とアマチュアシャフト29のウォーム51と
が噛み合わされてウォームギヤ54が構成されている。
したがって、モータ本体21の出力つまりアマチュアシ
ャフト29の回転は、このウォームギヤ54により減速
されて出力軸に伝達されるようになっている。
【0038】減速機構部22の出力軸には図示しないピ
ニオンが固定されており、このピニオンはリフトアーム
10のドリブンギヤ13に噛み合わされている。したが
って、パワーウインドスイッチが開方向に操作されてア
マチュアシャフト29が回転すると、その回転がウォー
ムギヤ54を介してドリブンギヤ13に伝達されてリフ
トアーム10を回転移動させ、フロントドアウインド3
が開くことになる。また、パワーウインドスイッチが閉
方向に操作されると、アマチュアシャフト29が逆転し
てリフトアーム10もそれにともない逆方向に回転移動
し、フロントドアウインド3が閉められることになる。
このような構造により、パワーウインドスイッチにより
フロントドアウインド3の開閉が行われることになる。
【0039】このドアガラス昇降システム1は挟み込み
防止機能を有しており、フロントドアウインド3に異物
が挟み込まれ、回転速度センサ42により検出されるレ
ギュレータモータ20の回転速度つまりアマチュアシャ
フト29の回転速度が減少した場合には、このレギュレ
ータモータ20を停止させるようにしている。そのた
め、制御部6は、回転速度センサ42により検出された
アマチュアシャフト29の回転方向がフロントドアウイ
ンド3を閉じる方向であり、且つ、アマチュアシャフト
29の回転速度が減少したときには、ブラシに対する電
流の供給を停止してレギュレータモータ20を停止した
り、電流の正負を逆にしてレギュレータモータ20を逆
転させたりするようになっている。
【0040】図6は図5に示す着磁ヨークの比較例を示
す正面図であり、図7は図6に示す着磁ヨークにより着
磁されたリングマグネットにおける着磁位置と着磁角と
の関係を示す相関図である。また、図8は図6に示す着
磁ヨークにより着磁されたリングマグネットを用いた場
合のパルス信号の変化を示す図であり、図9は図3に示
すリングマグネットにおける着磁位置と着磁角との関係
を示す相関図である。さらに、図10、図11はそれぞ
れ図3に示すリングマグネットを用いた場合のパルス信
号の変化を示す図である。
【0041】一方、このような回転速度センサ42に用
いられるリングマグネット43を着磁する着磁装置45
では、位置決めピン部47bの外径寸法は、この位置決
めピン部47bの位置決め孔49への係合を可能とする
ために位置決め孔49の内径寸法より若干小径に形成さ
れているため、芯出し治具47の軸芯は着磁ヨーク48
の軸心に対して偏心量Lだけ偏心することがある。ただ
し、偏心量Lは図5、図6においては誇張して示されて
いる。
【0042】基本的には、各セグメントCの周方向の角
度寸法がすべて18度に設定されその周方向中心間角度
もすべて18度に設定されている着磁ヨーク56にて着
磁された場合には、磁極Pの着磁角はすべて同一角度で
ある18度に設定されることになる。しかし、このよう
に芯出し治具47と着磁ヨーク48とが偏心した場合に
は、図6に示す比較例としてのリングマグネット55の
ように、リングマグネット55に着磁される20個の磁
極Pの着磁角は、図7に示すように、周方向に向けて近
似正弦波状に変化することになる。したがって、アマチ
ュアシャフト29が一定の回転速度で回転している場合
であっても、図8に示すように、それぞれの磁極Pの着
磁角が周方向に速度変化検出数nである5回連続して増
加する部分が生じることによりホールICの検出信号に
よるパルスの周期Tはその部分において周期T1〜T5
へ向けて5回連続して増加することになり、アマチュア
シャフト29の回転速度が一定であるにも拘わらず、制
御部6がアマチュアシャフト29の回転速度が減少した
と誤認してレギュレータモータ20を停止させることに
なる。
【0043】これに対して、本発明のリングマグネット
43では、芯出し治具47の軸芯が着磁ヨーク48の軸
心に対して偏心量Lだけ偏心した場合であっても、図9
に示すように、磁極PのS極は周方向に近似正弦波状に
変化し、N極は周方向に交互に大小を繰り返しながら変
化する。つまり、5個連続する磁極の中には、その着磁
角が両側に隣り合う磁極の着磁角より大きいもしくは小
さいものが含まれており、速度変化検出数nつまり5個
連続して着磁角が増加もしくは減少することがないよう
に設定されている。したがって、アマチュアシャフト2
9が一定の回転速度で回転している場合には、図10に
示すように、パルスの周期T1〜T5は大小を繰り返す
ことになり、制御部6がアマチュアシャフト29が減速
したと誤認してレギュレータモータ20を停止させるこ
とを防止することができる。
【0044】また、実際にフロントウインドガラス3に
異物が挟まり、アマチュアシャフト29の回転速度が低
下した場合には、図11に示すように、パルスの周期T
は偏心量Lによる変化以上にアマチュアシャフト29の
減速により周期Tが増加する方向に変化させられるた
め、パルスの周期T1〜T5は連続して増加することに
なり、制御部6がアマチュアシャフト29の減速を検出
してレギュレータモータ20を停止させたり、逆転させ
たりすることができる。
【0045】このように、異極性を隣り合わせて周方向
に配置された20個のセグメントC1〜C20を有し、
隣り合うセグメントの周方向中心間角度が5回連続して
増加もしくは減少しないように設定された着磁ヨーク4
8を用いることにより、回転速度センサ42に用いられ
るリングマグネット43の磁極P1〜P20の着磁角を
周方向に5回連続して増加もしくは減少しないように設
定したので、リングマグネット43の軸心が着磁ヨーク
48の軸心に対して偏心した状態で着磁された場合であ
っても、アマチュアシャフト29が一定速度で回転して
いるときにはホールIC44a,44bの検出信号の周
期Tは増減を繰り返すことになるため、周期Tが5回連
続して増加もしくは減少することにより回転速度の変化
を検出する場合における誤検出を防止することができ
る。
【0046】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態
においては、本発明をドアガラス昇降システム1に用い
られるレギュレータモータ20に適用した場合を示して
いるが、これに限らず、車両に設けられたスライドドア
の開閉動作を行うスライドドア機構を駆動するモータな
ど、回転する部材を有するものであればいずれのものに
適用してもよい。
【0047】また、着磁ヨーク48のセグメント数およ
びこの着磁ヨーク48により着磁されるリングマグネッ
ト43の磁極Pの数はともに20個となっているが、こ
れに限らず、偶数個であれば任意に設定することができ
る。
【0048】さらに、本実施の形態においては速度変化
検出数を5回に設定しているが、これも任意の数とする
ことができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、異極性を隣り合わせて
周方向に配置された複数のセグメントを有し、隣り合う
セグメントの周方向中心間角度が所定回数連続して増加
もしくは減少しないように設定された着磁ヨークを用い
ることにより、回転速度センサに用いられる永久磁石の
磁極の着磁角を周方向に所定回数連続して増加もしくは
減少しないように設定するようにしたので、永久磁石の
軸心が着磁ヨークの軸心に対して偏心した状態で着磁さ
れた場合であっても、回転部材が一定速度で回転してい
るときには磁気センサの検出信号の周期が所定回数連続
して増加もしくは減少することがないので、回転速度の
変化の誤検出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である回転速度センサが
用いられたレギュレータモータを有するドアガラス昇降
システムの概略を示す斜視図である。
【図2】図1に示すレギュレータモータの詳細を示す一
部切り欠き断面図である。
【図3】図2に示す回転速度センサの詳細を示す断面図
である。
【図4】図3に示すリングマグネットの着磁に用いる着
磁装置を示す斜視図である。
【図5】図4に示す着磁ヨークの詳細を示す正面図であ
る。
【図6】図5に示す着磁ヨークの比較例を示す正面図で
ある。
【図7】図6に示す着磁ヨークにより着磁されたリング
マグネットにおける着磁位置と着磁角との関係を示す相
関図である。
【図8】図6に示す着磁ヨークにより着磁されたリング
マグネットを用いた場合のパルス信号の変化を示す図で
ある。
【図9】図3に示すリングマグネットにおける着磁位置
と着磁角との関係を示す相関図である。
【図10】図3に示すリングマグネットを用いた場合の
パルス信号の変化を示す図である。
【図11】図3に示すリングマグネットを用いた場合の
パルス信号の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 ドアガラス昇降システム 2 フロントドア 3 フロントドアガラス 4 ガイド部材 5 ウインドレギュレータ 6 制御部 7 ガラスガイド 7a スライダ部 8,9 スタビライザ 10 リフトアーム 10a 先端部 10b 根本部 11 イコライザアーム 11a 連結軸 11b 第1のアーム部 11c 第2のアーム部 11d,11e 先端部 12 メインブラケット 13 ドリブンギヤ 14 ローラガイド 14a ガイド溝 15 ローラガイド 15a ガイド溝 20 レギュレータモータ 21 モータ本体 22 減速機構部 23 ケーシング 24 取り付け脚 25 モータハウジング 26,27 永久磁石 28 アマチュア 29 アマチュアシャフト 30,31,32 軸受け 33 アマチュアコア 34 コンミテータ 34a セグメント 37 コアスロット 40 アマチュアコイル 40a コイル端 41 カプラ 42 回転速度センサ 43 リングマグネット 43a 基材 43b,43c 端面 44a,44b ホールIC 45 着磁装置 46 本体部 47 芯出し治具 47a 支持部 47b 位置決めピン部 48 着磁ヨーク 49 位置決め孔 50 基板 51 ウォーム 53 ウォームホイル 54 ウォームギヤ 55 リングマグネット P1〜P20 磁極 C1〜C20 セグメント B 基準位置 L 偏心量 T 周期

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材に回転自在に支持された回転部
    材の回転速度を検出する回転速度センサであって、 前記回転部材に固定され、異極性を隣り合わせて周方向
    に並ぶ複数の磁極の着磁角が周方向に所定回数連続して
    増加もしくは減少しないように設定された永久磁石と、 前記永久磁石と対向して前記支持部材に固定され、対向
    する前記磁極の極性の変化に応じた検出信号を出力する
    磁気センサと、 前記磁気センサからの検出信号が入力され、前記検出信
    号の周期から前記回転部材の回転速度を検出する制御部
    とを有し、 前記回転部材が一定速度で回転しているときに、前記磁
    気センサの検出信号の周期が所定回数連続して増加もし
    くは減少しないことを特徴とする回転速度センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転速度センサにおい
    て、前記磁気センサからの検出信号の周期が所定回数連
    続して減少もしくは増加したときに、前記制御部が前記
    回転部材の回転速度の増加もしくは減少を検出すること
    を特徴とする回転速度センサ。
  3. 【請求項3】 支持部材に回転自在に支持された回転部
    材に固定され、異極性を隣り合わせて周方向に並ぶ複数
    の磁極の着磁角が周方向に所定回数連続して増加もしく
    は減少しないように設定された永久磁石と、前記永久磁
    石と対向して前記支持部材に固定され、対向する前記磁
    極の極性の変化に応じた周期を有する検出信号を出力す
    る磁気センサと、前記磁気センサからの検出信号が入力
    され、前記検出信号の周期から前記回転部材の回転速度
    を検出する制御部とを有する回転速度センサに用いられ
    る永久磁石の着磁方法であって、 異極性を隣り合わせて周方向に配置された複数のセグメ
    ントを有し、隣り合う前記セグメントの周方向中心間角
    度が所定回数連続して増加もしくは減少しないように設
    定された着磁ヨークを用いて着磁することを特徴とする
    永久磁石の着磁方法。
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