JP2008088647A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

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貴之 横山
Masaki Mita
正樹 三田
Akira Kumakura
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Abstract

【課題】進角が設定されない電動モータと同一の部品を用いて進角の設定を可能として、車両用自動開閉装置のコストを低減することである。
【解決手段】パワーウインド装置の駆動源として用いられるモータ本体にモータヨークを設け、このモータヨークの内面に一対のマグネットを固定する。モータヨークに回転自在に支持されるアマチュア軸にアマチュアコアとコミュテータとを固定し、コミュテータに一対のブラシを摺接させる。アマチュアコアに複数のアマチュアコイルを巻装し、それぞれのアマチュアコイルを進角が設定されない場合に接続されるセグメント片に対して回転方向に所定数ずれたセグメント片に接続してモータ本体に進角を設定する。進角が設定された方向にモータ本体が回転したときにウインドガラスが上方に駆動されるように構成し、ウインドガラスが開くときと閉じるときの移動速度の差D1を低減させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、電動モータの正逆回転により車体に装着される開閉体を駆動して該開閉体を上下方向に自動的に開閉する車両用自動開閉装置に関する。
自動車等の車両に設けられる開閉体としては、例えばドアに設けられるウインドガラスや車体後端部に設けられるテールゲート等、上下方向に移動して開閉するものがある。また、これらの開閉体を自動的に開閉するために、パワーウインド装置やパワーテールゲート装置などの自動開閉装置を搭載するようにした車両が知られている。
このような開閉装置の駆動源としては正逆両方向に回転可能なブラシ付きの電動モータが用いられ、開閉体はこの電動モータにより駆動されて開閉し、また、電動モータの回転方向が切り替えられることによりその開閉方向が切り替えられるようになっている。例えばパワーウインド装置では、ウインドガラスはレギュレータにより支持され、電動モータはレギュレータに接続されており、電動モータが正転方向に作動するとレギュレータが閉方向に作動してウインドガラスが上昇して閉じられ、電動モータが逆転方向に作動するとレギュレータが開方向に作動してウインドガラスが下降して開かれるようになっている。
ところで、このようなパワーウインド装置では、ウインドガラスの自重がレギュレータを介して電動モータに加えられ、またレギュレータにおいてもウインドガラスの下降時よりも上昇時の方がメカ部の重力によるフリクションが大きくなるため、ウインドガラスを上方に駆動する際には下方に駆動する際よりも電動モータに加わる負荷が大きくなる。そのため、ウインドガラスを開く際と閉じる際とでその開閉速度に差が生じるという問題点があった。
そこで、例えば特許文献1に示されるパワーウインド装置では、電動モータに設けられるコミュテータに対するブラシの摺接位置を回転方向に所定角度ずらして電動モータに進角を設定し、この進角が設定された方向に電動モータが回転したときにウインドガラスが上方に駆動される構成として、ウインドガラスの開閉速度の差を低減させるようにしている。
特開昭63−78984号公報
しかしながら、特許文献1に示されるパワーウインド装置では、コミュテータに摺接するブラシの位置を回転方向にずらして進角を付けるようにしているので、進角を付けない場合とはブラシの位置が相違することになり、当該位置でブラシを保持するために、進角が設定されない電動モータ用とは別の専用のブラシホルダが必要となる。そのため、進角設定の有り無しでブラシホルダを共用することができず、部品点数が増加してパワーウインド装置のコストが増加することになる。
本発明の目的は、進角が設定されない電動モータと同一の部品を用いて進角の設定を可能として、車両用自動開閉装置のコストを低減することにある。
本発明の車両用自動開閉装置は、電動モータの正逆回転により車体に装着される開閉体を駆動して該開閉体を上下方向に自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、前記電動モータに設けられ、モータヨークに回転自在に支持されるアマチュア軸と、前記モータヨークの内面に固定され、前記モータヨークの内部に磁界を形成する一対のマグネットと、周方向に並ぶ複数のスロットを備え、前記アマチュア軸に固定されるアマチュアコアと、周方向に並ぶ複数のセグメント片を備え、前記アマチュア軸に固定されるコミュテータと、前記スロットに巻装され、それぞれ対応する前記セグメント片に接続される複数のアマチュアコイルと、前記モータヨークの内部に配置されるブラシホルダに保持され、前記コミュテータの外周面に摺接する一対のブラシとを備え、それぞれの前記アマチュアコイルを進角が設定されない場合に接続される前記セグメント片に対して回転方向に所定数ずれた前記セグメント片に接続して進角が設定され、進角が設定された方向に前記電動モータが回転したときに前記開閉体が上方に駆動されることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、それぞれの前記アマチュアコイルは進角が設定されない場合に接続される前記セグメント片に対して回転方向に360・α/n度(αは整数、nは前記スロットの数)ずれた前記セグメント片に接続されることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記コミュテータは進角が設定されない場合に対して前記アマチュアコアを基準として回転方向に360/β・n度(βは整数、nは前記スロットの数)ずらして前記アマチュア軸に固定されていることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、電動モータの正逆回転により車体に装着される開閉体を駆動して該開閉体を上下方向に自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、前記電動モータに設けられ、モータヨークに回転自在に支持されるアマチュア軸と、前記モータヨークの内面に固定され、前記モータヨークの内部に磁界を形成する一対のマグネットと、周方向に並ぶn条のスロットを備え、前記アマチュア軸に固定されるアマチュアコアと、周方向に並ぶ複数のセグメント片を備え、進角が設定されない場合に対して前記アマチュアコアを基準として回転方向に所定角度ずれた進角を付けて前記アマチュア軸に固定されるコミュテータと、前記スロットに巻装され、それぞれ対応する前記セグメント片に接続される複数のアマチュアコイルと、前記モータヨークの内部に配置されるブラシホルダに保持され、前記コミュテータの外周面に摺接する一対のブラシとを備え、進角が設定された方向に前記電動モータが回転したときに前記開閉体が上方に駆動されることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記コミュテータは進角が設定されない場合に対して前記アマチュアコアを基準として回転方向に360/β・n度(βは整数、nは前記スロットの数)の進角を付けて前記アマチュア軸に固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、それぞれのアマチュアコイルを進角が設定されていない場合に接続されるセグメント片に対して回転方向に所定数ずれたセグメント片に接続して電動モータに進角を設定するようにしたので、進角を付けるためにブラシの位置をずらす必要がない。したがって、ブラシを保持するブラシホルダとして進角が設定されない電動モータに用いられるブラシホルダを用いることができ、これにより、専用のブラシホルダを設けることを不要として、この車両用自動開閉装置のコストを低減させることができる。また、進角が設定された方向に電動モータが回転したときに開閉体が上方に駆動されるようにしたので、開閉体の開方向の移動速度と閉方向の移動速度の差を低減することができる。
また、本発明によれば、それぞれの前記アマチュアコイルは進角が設定されない場合に接続されるセグメント片に対して回転方向に360・α/n度(αは整数、nはスロットの数)ずれたセグメント片に接続されているので、進角を36度刻みで容易に設定することができる。
本発明によれば、コミュテータを進角が設定されない場合に対してアマチュアコアを基準として回転方向に所定角度ずらしてアマチュア軸に固定して電動モータに進角を設定するようにしたので、進角を付けるためにブラシの位置をずらす必要がない。したがって、ブラシを保持するブラシホルダとして進角が設定されない電動モータに用いられるブラシホルダを用いることができ、これにより、専用のブラシホルダを設けることを不要として、この車両用自動開閉装置のコストを低減させることができる。また、進角が設定された方向に電動モータが回転したときに開閉体が上方に駆動されるようにしたので、開閉体の開方向の移動速度と閉方向の移動速度の差を低減することができる。
また、本発明によれば、コミュテータを進角が設定されない場合に対してアマチュアコアを基準として回転方向に360/β・n度(βは整数、nはスロットの数)ずらしてアマチュア軸に固定するようにしたので、進角をより細かい角度で設定することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるパワーウインド装置を備えたドアを示す斜視図であり、このドア11は図示しない車両の車体を構成するフロントドアであり、このドア11にはガイドユニット12により支持されて開閉体としてのウインドガラス13が装着されている。
ガイドユニット12はドア11の車両前方側と車両後方側とに固定される一対のガラスガイド14a,14bを有しており、これらのガラスガイド14a,14bにはそれぞれスライダ15a,15bが装着され、各スライダ15a,15bはウインドガラス13の下端部に固定されている。これらのスライダ15a,15bはそれぞれのガラスガイド14a,14bに沿って上下方向に移動自在となっており、これにより、ウインドガラス13は図中実線で示す全閉位置と図中一点鎖線で示す全開位置との間で上下方向に開閉することができるようになっている。そして、このウインドガラス13を自動的に開閉するために、ドア11には車両用自動開閉装置としてのパワーウインド装置21が設けられている。
パワーウインド装置21はウインドレギュレータ22を有しており、このウインドレギュレータ22はXアーム式となっており、リフトアーム23とイコライザアーム24とを備えている。リフトアーム23は鋼板等により長板状に形成されており、その基端部においてドア11に固定されたメインブラケット25に軸支されている。また、リフトアーム23の基端部には扇状に形成されたドリブンギヤ26が固定されており、リフトアーム23はこのドリブンギヤ26とともにドア11の内部で揺動することができるようになっている。一方、イコライザアーム24は、鋼板等により形成される一対の長板を連結軸27により連結したクランク状に形成されており、その連結軸27においてリフトアーム23の略中央部に軸支されて、リフトアーム23とともにXアームを形成している。
リフトアーム23の先端部とイコライザアーム24の先端部にはそれぞれ図示しないローラが装着されており、これらのローラはウインドガラス13の下端に固定されたローラガイド28に移動自在に装着されている。また、イコライザアーム24の基端部にも図示しないローラが装着されており、このローラはドア11に固定されたローラガイド29に移動自在に装着されている。これにより、ドリブンギヤ26が揺動すると、リフトアーム23とイコライザアーム24とが傾動して、ウインドガラス13は図中上下方向に移動することになる。
図2は図1に示すパワーウインドモータの詳細を示す断面図であり、図3は図2に示すブラシホルダの詳細を示す正面図である。
ウインドレギュレータ22を介してウインドガラス13を開閉駆動するために、このパワーウインド装置21にはパワーウインドモータ31が設けられている。このパワーウインドモータ31は電動モータとしてのモータ本体32と減速機33とが1つのユニットとされた減速機付きモータとなっており、減速機33のギヤケース34に設けられた取付部35においてメインブラケット25に固定されている。
モータ本体32はいわゆるブラシ付きモータとなっており、断面小判形状の底付き筒状に形成されたモータヨーク(継鉄)36を備え、このモータヨーク36の内部にはアマチュア(電機子)37が収容されている。アマチュア37はアマチュア軸38を備えており、このアマチュア軸38の一端は軸受41を介してモータヨーク36に回転自在に支持され、これにより、アマチュア37はモータヨーク36の内部で回転自在となっている。また、モータヨーク36の内面には一対のセグメント形(扇形)のマグネット(磁石)42a,42bが互いに異なる磁極を向かい合わせて固定されており、これらのマグネット42a,42bによりモータヨーク36の内部には磁界が形成されている。
アマチュア軸38にはモータヨーク36の内部に位置するようにアマチュアコア43が固定されている。このアマチュアコア43は鋼材により円柱状に形成され、その外周面には周方向に並ぶ10個のスロットSL1〜SL10が設けられている。なお、これらのスロットSL1〜SL10はその断面形状が互いに異なる異形スロットとなっており、また、各スロットSL1〜SL10はアマチュア軸38の軸方向に対して回転方向に傾斜する、いわゆるスキュー(斜溝)となっている。
アマチュア軸38にはアマチュアコア43に並べてコミュテータ(整流子)44が固定されている。このコミュテータ44は樹脂等の絶縁材により円筒状に形成されてアマチュア軸38に嵌合固定される筒体44aを有しており、この筒体44aの外周面には10個のセグメント片(整流子片)SE1〜SE10が周方向に所定の間隔を空けて並べて固定されている。
アマチュアコア43には、それぞれ対応するスロットSL1〜SL10間に渡って導線が巻き付けられ、つまり重ね巻により10個のアマチュアコイルC1〜C10が巻装されており、それぞれのアマチュアコイルC1〜C10のコイル端はコミュテータ44の対応するセグメント片SE1〜SE10に接続されている。
モータ本体32にはブラシホルダ45が設けられており、図3に示すように、このブラシホルダ45は外形が小判形に形成されてモータヨーク36の内部に配置されるホルダ本体45aと、ホルダ本体45aと一体に形成されるとともにモータヨーク36の外側に配置されるコネクタ部45bとを有している。ホルダ本体45aにはコミュテータ44が挿通される貫通孔46が設けられ、この貫通孔46に挿通されたコミュテータ44の外周面に摺接する一対のブラシ47a,47bがホルダ本体45aに保持されている。
図2に示すように、コネクタ部45bにはCPUやメモリ等を備えた制御装置48が接続されており、ドア11等に設けられる図示しないパワーウインドスイッチが操作されると、その操作信号に応じて制御装置48からコネクタ部45bを介してブラシ47a,47bの間に駆動電流が供給される。そして、ブラシ47a,47bの間に駆動電流が供給されると、この電流がコミュテータ44により整流されて各アマチュアコイルC1〜C10に供給され、磁界の内部にあるアマチュアコア43に電磁力が生じてアマチュア37つまりアマチュア軸38が回転するようになっている。
一方、減速機33はギヤケース34に収容される減速機構51を有しており、この減速機構51はウォーム51aとウォーム51aに噛み合うウォームホイル51bとを備え、ウォーム51aはアマチュア軸38のギヤケース34の内部に突出する外周面に一体的に形成され、ウォームホイル51bはギヤケース34に回転自在に収容されている。また、ウォームホイル51bには出力軸52が固定されており、これにより、アマチュア軸38の回転は減速機構51により所定の回転数にまで減速されて出力軸52から出力される。出力軸52のギヤケース34から突出する先端部には図示しないピニオンが固定され、このピニオンはドリブンギヤ26に噛み合わされている。これにより、モータ本体32が正転方向に作動するとウインドレギュレータ22が閉方向に作動してウインドガラス13が上昇方向つまり閉じる方向に駆動される。反対に、モータ本体32が逆転方向に作動するとウインドレギュレータ22が開方向に作動してウインドガラス13が下降方向つまり開く方向に駆動される。このように、このパワーウインド装置21は、モータ本体32の正逆回転によりウインドガラス13を開方向と閉方向とに駆動して自動的に開閉するようになっている。
図4はモータ本体を構成する各部材の回転方向の位置関係を示す説明図であり、図5はアマチュアコアに装着されるアマチュアコイルの配線図、図6は進角が設定されない電動モータのアマチュアコイルの配線を比較例として示す配線図である。なお、本実施の形態においては、アマチュアコア43に設けられるスロットSL1〜SL10はスキューが施されているので、図4における各スロットSL1〜SL10の位置はアマチュアコア43の軸方向の中間位置を基準として示してある。
このパワーウインド装置21では、ウインドガラス13を自動的に閉じるときと自動的に開くときの移動速度の差を低減するために、モータ本体32に進角を設定し、この進角が設定された方向にモータ本体32が回転したときにウインドガラス13が閉じる方向に駆動されるようにしている。
図4に示すように、ブラシホルダ45に保持される各ブラシ47a,47bは、一対のマグネット42a,42bの周方向の中点を結ぶ直線L1の方向つまり一対のマグネット42a,42bが生じる磁界の方向に対してアマチュア軸38の正転方向(ウインドガラス13を閉じる回転方向)に36度ずれて配置されている。一方、コミュテータ44は直線L1に対するブラシ47a,47bのずれ分(本実施の形態の場合では36度)を補正するように、アマチュアコア43に対して逆転方向にずれてアマチュア軸38に固定されている。一方、図5に示すように、アマチュアコア43に装着される各アマチュアコイルC1〜C10は3つのスロットを跨いだ所定の一対のスロットSL1〜SL10に重ね巻により巻装されている。なお、図5においては、3つのアマチュアコイルC1〜C3のみを示しているが、他の7つのアマチュアコイルC4〜C10も同様のパターンで対応するスロットSL1〜SL10に重ね巻により装着される。
ここで、このモータ本体32では、アマチュアコア43に装着される各アマチュアコイルC1〜C10のコイル端は、進角が設定されない場合に接続されるセグメント片SE1〜SE10に対してアマチュア軸38の逆転方向に1つ分ずれたセグメント片SE1〜SE10に接続されている。つまり、進角が設定されない場合では、スロットSL2とスロットSL6とに巻装されるアマチュアコイルC1のコイル端は、図6に示すように、セグメント片SE8,SE9に接続されるが、本発明のパワーウインドモータ31では、スロットSL2とスロットSL6とに巻装されるアマチュアコイルC1のコイル端を、図5に示すように、進角が設定されない場合に接続されるセグメント片SE8,SE9に対してアマチュア軸38の逆転方向に1個分ずれたセグメント片SE9,SE10に接続するようにしている。これにより、給電されたアマチュアコイルC1が生じる磁界の中性軸はマグネット42a,42bが生じる磁界の方向つまり直線L1の方向に対して隣り合うセグメント片SE1〜SE10の間隔分である36度だけアマチュア軸38の正転方向にずれ、これによりモータ本体32に正転方向の進角が設定されることになる。つまり、このパワーウインド装置21では、コミュテータ44に摺接するブラシ47a,47bの位置を回転方向にずらして進角を付けるのではなく、各アマチュアコイルC1〜C10のセグメント片SE1〜SE10への接続位置を進角が設定されない場合に対してアマチュア軸38の逆転方向にずらすことにより、モータ本体32に進角を設定するようにしている。
このような構成により、各ブラシ47a,47bを介してアマチュアコイルC1〜C10に駆動電流が供給されると、マグネット42a,42bがモータヨーク36の内部に形成する磁界と当該アマチュアコイルC1〜C10が生じる磁界との合成磁界は、その中性軸の歪みが進角により補正されて、当該合成磁界はマグネット42a,42bの周方向の中点を結ぶ直線L1に平行となるように補正される。したがって、コミュテータ44とブラシ47a,47bとを介して各アマチュアコイルC1〜C10へ供給される電流の整流が適正化され、これにより、進角が設定された方向(正転方向)にモータ本体32が回転するときのトルク特性が向上する。反対に、進角が設定された方向とは反対向き(逆転方向)にモータ本体32が回転するときのトルク特性は低減する。さらに、各アマチュアコイルC1〜C10のセグメント片SE1〜SE10への接続位置を進角が設定されない場合に対してアマチュア軸38の逆転方向にα個分ずれたセグメント片SE1〜SE10に接続することで、360・α/n度(αは整数、nはスロット数)、つまり36度刻みの進角設定が可能となる。
このように、このパワーウインド装置21では、それぞれのアマチュアコイルC1〜C10を、進角が設定されていない場合に接続されるセグメント片SE1〜SE10に対して回転方向に所定数ずれたセグメント片SE1〜SE10に接続してモータ本体32に進角を設定するようにしたので、ブラシ47a,47bを保持するブラシホルダ45として進角が設定されないモータに用いられるブラシホルダを用いることができる。これにより、進角を設定するために専用のブラシホルダを用意することを不要として、このパワーウインド装置21のコストを低減することができる。
また、アマチュア軸38にアマチュアコア43とコミュテータ44とを固定した組立体として進角が設定されない場合と同一の組立体を用いることができ、また、組立体とされたアマチュアコア43にアマチュアコイルC1〜C10を巻装する巻線機として進角が設定されない場合に用いられる巻線機をそのまま用いることができるので、このパワーウインド装置21のコストをさらに低減することができる。
図7は進角が設定されたパワーウインドモータと進角が設定されないパワーウインドモータのトルク特性を示す特性線図である。
前述のように、このパワーウインド装置21に用いられるパワーウインドモータ31では、アマチュアコイルC1〜C10のコイル端を進角が設定されない場合に対してアマチュア軸38の逆転方向にずらしてセグメント片SE1〜SE10に接続して進角を設定するようにしている。そして、このパワーウインド装置21では、この進角が設定された方向にモータ本体32が回転したときに、当該モータ本体32によりウインドガラス13が上方に駆動されるようにパワーウインドモータ31やウインドレギュレータ22等が構成されている。
これにより、ウインドガラス13の自重が加わることにより負荷が大きくなるパワーウインドモータ31の正転時つまりウインドガラス13を上方に駆動するときのモータ本体32のトルク特性をパワーウインドモータ31の逆転時つまりウインドガラス13を下方に駆動するときのモータ本体32のトルク特性よりも高めることができ、これにより、ウインドガラス13を自動的に開くときと閉じるときの開閉速度の差を低減させることができる。つまり、図7に示すように、モータ本体32が正転するときのトルク特性は、進角の設定により図中破線で示す進角が設定されない場合に比べて向上しており、これによりウインドガラス13を上方に駆動するために必要なトルクTaを出力するときのモータ本体32の回転数Nは進角が設定されない場合に比べて高くなる。反対に、モータ本体32が逆転するときのトルク特性は、進角とは反対の遅角が設定されることになるので、図中破線で示す進角が設定されない場合に比べて低下しており、これによりウインドガラス13を下方に駆動するために必要なトルクTbを出力するときのモータ本体32の回転数Nは進角が設定されない場合に比べて低くなる。したがって、進角が設定された本発明のパワーウインドモータ31では、ウインドガラス13を開く際と閉じる際の移動速度の差D1は、進角が設定されない場合の移動速度の差D2に比べて小さくなる。
このように、このパワーウインド装置21では、進角が設定された方向にモータ本体32が回転したときにウインドガラス13が上方に駆動されるように構成したので、ウインドガラス13の開方向の移動速度と閉方向の移動速度との差D1を小さくすることができる。
図8は図2に示すパワーウインドモータの変形例を示す説明図である。
図2に示すパワーウインドモータ31では、図5に示すように、進角が設定されない場合に対して各アマチュアコイルC1〜C10のセグメント片SE1〜SE10への接続位置をアマチュア軸38の回転方向にずらすことにより、モータ本体32に36度刻みの進角を付けるようにしているが、これに限らず、図5に示すのと同様に進角が設定されない場合に対して各アマチュアコイルC1〜C10のセグメント片SE1〜SE10への接続位置をアマチュア軸38の回転方向にずらすとともに、進角が設定されない場合に対してアマチュアコア43を基準としてアマチュア軸38の逆転方向に360/β・n度(βは整数、nはスロット数)ずらしてコミュテータ44をアマチュア軸38に固定するようにしてもよい。例えば、図8に示すように、進角が設定されない場合に対してコミュテータ44をアマチュアコア43を基準としてアマチュア軸38の逆転方向に18度ずらしてアマチュア軸38に固定すると、前述の実施の形態に比べ、モータ本体32には、各アマチュアコイルC1〜C10のセグメント片SE1〜SE10への接続位置をアマチュア軸38の回転方向にずらすことにより設定される36度の進角に、コミュテータ44のずれ分の18度を加えた54度の進角が設定され、その角度から36度刻み、つまり、90度、126度・・・の進角設定が可能となる。
このように、このパワーウインド装置21では、進角が設定されない場合に対して各アマチュアコイルC1〜C10のセグメント片SE1〜SE10への接続位置をアマチュア軸38の回転方向にずらすとともに、進角が設定されない場合に対してコミュテータ44をアマチュアコア43を基準として回転方向に360/β・n度(βは整数、nはスロット数)ずらしてアマチュア軸38に固定するようにしたので、進角をより細かい角度で設定することができる。
図9は図2に示すパワーウインドモータの変形例を示す説明図である。
図2に示すパワーウインドモータでは、図5に示すように、進角が設定されない場合に対して各アマチュアコイルC1〜C10のセグメント片SE1〜SE10への接続位置をアマチュア軸38の回転方向にずらすことにより、モータ本体32に36度刻みの進角を付けるようにしているが、これに限らず、図6に示すように、各アマチュアコイルC1〜C10のコイル端をその接続によっては進角が設定されないように各セグメント片SE1〜SE10に接続するとともに、図9に示すように、進角が設定されない場合に対してコミュテータ44をアマチュアコア43を基準としてアマチュア軸38の逆転方向に360/β・n度(βは整数、nはスロット数)ずらしてアマチュア軸38に固定するようにしてもよい。例えば、図9に示すように、進角が設定されない場合に対してコミュテータ44をアマチュアコア43を基準としてアマチュア軸38の逆転方向に18度ずらしてアマチュア軸38に固定すると、モータ本体32には、各アマチュアコイルC1〜C10のセグメント片SE1〜SE10への接続位置をアマチュア軸38の回転方向にずらすことにより設定される36度の進角から、コミュテータ44のずれ分の18度を差し引いた18度の進角が設定される。
このように、このパワーウインド装置21では、進角が設定されない場合に対してアマチュアコア43を基準としてコミュテータ44をアマチュア軸38の逆転方向に360/β・n度(βは整数、nはスロット数)ずらしてアマチュア軸38に固定してモータ本体32に進角を設定するようにしたので、ブラシ47a,47bを保持するブラシホルダ45として進角が設定されないモータに用いられるブラシホルダを用いることができる。これにより、進角を設定するために専用のブラシホルダを用意することを不要として、このパワーウインド装置21のコストを低減させることができる。
なお、図8、図9においては前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、本実施の形態においては、本発明を車両のパワーウインド装置21に適用した場合を示しているが、これに限らず、例えば、パワーテールゲート装置など、上下方向に開閉する開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であれば他の車両用自動開閉装置に本発明を適用してもよい。
また、本実施の形態においては、アマチュアコア43のスロットSL1〜SL10とコミュテータ44のセグメント片SE1〜SE10はそれぞれ10個設けられているが、これに限らず、モータ本体32の仕様に応じて任意の数に設定することができる。
さらに、本実施の形態においては、モータ本体32は一対のマグネット42a,42bを備え、それぞれのアマチュアコイルC1〜C10は進角が設定されない場合に接続されるセグメント片SE1〜SE10に対して正転方向に1つのセグメント片分である36度ずれたセグメント片SE1〜SE10に接続するようにしているが、これに限らず、モータ本体32の仕様やスロット数等に応じて、360・α/n度(αは整数、nはスロット数)ずれたセグメント片SE1〜SE10にアマチュアコイルC1〜C10を接続するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、コミュテータ44は円筒状に形成されたものを用いているが、これに限らず、円盤状に形成されて、その一面にセグメント片が放射状に配され、ブラシ47a,47bがアマチュア軸38の軸方向から当接する所謂フラット型コミュテータであってもよい。
本発明の一実施の形態であるパワーウインド装置を備えたドアを示す斜視図である。 図1に示すパワーウインドモータの詳細を示す断面図である。 図2に示すブラシホルダの詳細を示す正面図である。 モータ本体を構成する各部材の回転方向の位置関係を示す説明図である。 アマチュアコアに装着されるアマチュアコイルの配線図である。 進角が設定されない電動モータのアマチュアコイルの配線を比較例として示す配線図である。 進角が設定されたパワーウインドモータと進角が設定されないパワーウインドモータのトルク特性を示す特性線図である。 図2に示すパワーウインドモータの変形例を示す説明図である。 図2に示すパワーウインドモータの変形例を示す説明図である。
符号の説明
11 ドア
12 ガイドユニット
13 ウインドガラス(開閉体)
14a,14b ガラスガイド
15a,15b スライダ
21 パワーウインド装置(車両用自動開閉装置)
22 ウインドレギュレータ
23 リフトアーム
24 イコライザアーム
25 メインブラケット
26 ドリブンギヤ
27 連結軸
28,29 ローラガイド
31 パワーウインドモータ
32 モータ本体(電動モータ)
33 減速機
34 ギヤケース
35 取付部
36 モータヨーク
37 アマチュア
38 アマチュア軸
41 軸受
42a,42b マグネット
43 アマチュアコア
44 コミュテータ
44a 筒体
45 ブラシホルダ
45a ホルダ本体
45b コネクタ部
46 貫通孔
47a,47b ブラシ
48 制御装置
51 減速機構
51a ウォーム
51b ウォームホイル
52 出力軸
SL1〜SL10 スロット
SE1〜SE10 セグメント片
C1〜C10 アマチュアコイル
L1 直線
Ta,Tb トルク
D1,D2 移動速度の差

Claims (5)

  1. 電動モータの正逆回転により車体に装着される開閉体を駆動して該開閉体を上下方向に自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    前記電動モータに設けられ、モータヨークに回転自在に支持されるアマチュア軸と、
    前記モータヨークの内面に固定され、前記モータヨークの内部に磁界を形成する一対のマグネットと、
    周方向に並ぶ複数のスロットを備え、前記アマチュア軸に固定されるアマチュアコアと、
    周方向に並ぶ複数のセグメント片を備え、前記アマチュア軸に固定されるコミュテータと、
    前記スロットに巻装され、それぞれ対応する前記セグメント片に接続される複数のアマチュアコイルと、
    前記モータヨークの内部に配置されるブラシホルダに保持され、前記コミュテータの外周面に摺接する一対のブラシとを備え、
    それぞれの前記アマチュアコイルを進角が設定されない場合に接続される前記セグメント片に対して回転方向に所定数ずれた前記セグメント片に接続して進角が設定され、進角が設定された方向に前記電動モータが回転したときに前記開閉体が上方に駆動されることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、それぞれの前記アマチュアコイルは進角が設定されない場合に接続される前記セグメント片に対して回転方向に360・α/n度(αは整数、nは前記スロットの数)ずれた前記セグメント片に接続されることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、前記コミュテータは進角が設定されない場合に対して前記アマチュアコアを基準として回転方向に360/β・n度(βは整数、nは前記スロットの数)ずらして前記アマチュア軸に固定されていることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  4. 電動モータの正逆回転により車体に装着される開閉体を駆動して該開閉体を上下方向に自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    前記電動モータに設けられ、モータヨークに回転自在に支持されるアマチュア軸と、
    前記モータヨークの内面に固定され、前記モータヨークの内部に磁界を形成する一対のマグネットと、
    周方向に並ぶn条のスロットを備え、前記アマチュア軸に固定されるアマチュアコアと、
    周方向に並ぶ複数のセグメント片を備え、進角が設定されない場合に対して前記アマチュアコアを基準として回転方向に所定角度ずれた進角を付けて前記アマチュア軸に固定されるコミュテータと、
    前記スロットに巻装され、それぞれ対応する前記セグメント片に接続される複数のアマチュアコイルと、
    前記モータヨークの内部に配置されるブラシホルダに保持され、前記コミュテータの外周面に摺接する一対のブラシとを備え、
    進角が設定された方向に前記電動モータが回転したときに前記開閉体が上方に駆動されることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  5. 請求項4記載の車両用自動開閉装置において、前記コミュテータは進角が設定されない場合に対して前記アマチュアコアを基準として回転方向に360/β・n度(βは整数、nは前記スロットの数)の進角を付けて前記アマチュア軸に固定されていることを特徴とする車両用自動開閉装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013090569A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Nidec Motors & Actuators (Germany) Gmbh 多極電動機のリプルカウンタ
JP2013215014A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Mabuchi Motor Co Ltd モータの使用方法およびモータ
JP2013214356A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Mabuchi Motor Co Ltd 車両用前照灯
WO2016023744A1 (en) * 2014-08-12 2016-02-18 Valeo Systèmes d'Essuyage Commutator motor

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