JP2715225B2 - 自動扉 - Google Patents

自動扉

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JP2715225B2
JP2715225B2 JP4221426A JP22142692A JP2715225B2 JP 2715225 B2 JP2715225 B2 JP 2715225B2 JP 4221426 A JP4221426 A JP 4221426A JP 22142692 A JP22142692 A JP 22142692A JP 2715225 B2 JP2715225 B2 JP 2715225B2
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脩三 諸戸
正夫 川合
秀喜 有賀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の出入口や窓など
に設けられる自動扉に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物の出入口や窓などの扉とし
ては、引戸式、開戸式、あるいは回転式等の形式のもの
があり、ホテル、店舗等では一部自動化されているもの
もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動扉は、ギヤ等を用いた機械的手段により扉を開閉す
るもので、そのため、全体の構成が大型化し、しかも扉
がレール等と接触状態で移動するため騒音が生じるとい
う問題があった。また、ギヤ等のオイル交換作業が必要
であるなどメンテナンスが煩雑であるという問題があっ
た。さらに、扉を機械的に強制的に移動させるため、閉
まっている途中に出入りしようとしてぶつかった場合に
は、安全性に問題があり、特に幼児、老人では怪我をす
るおそれがあった。また、従来の機械的手段によるもの
では、一般の扉を新たに自動化しようとする場合に、そ
の作業が困難であるという問題があった。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、コンパクトな構成で、開閉時の騒音
もなく、かつ安全性に優れ、しかも一般の扉を容易に自
動化することができる自動扉を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の自動扉
は、開口部を有する枠体と、アルミニウム(Al)、銅
(Cu)等の導電性の非磁性材料により形成され、前記
開口部を開閉する移動扉と、前記枠体に取り付けられる
とともに、N極とS極とを交互に配列し、かつ回転自在
に支持された円筒状のマグネットおよび前記マグネット
を回転させる駆動手段を有し、前記移動扉と協働して磁
気誘導による推進力を発生させることにより前記移動扉
を開閉させる移動扉駆動手段とを備えている。
【0006】この自動扉では、枠体側の移動扉駆動手段
のマグネットが駆動されると、導電性の非磁性材料によ
り形成された移動扉には電磁誘導の法則に従い、前記マ
グネットとの間に磁気的相互作用による推進力が生じ、
この推進力により移動扉が移動し、これにより枠体側の
開口部の開閉が行われる。
【0007】また、請求項2記載の自動扉は、開口部を
有する枠体と、非導電性材料により形成され、前記開口
部を開閉する移動扉と、この移動扉に取り付けられた導
電性の非磁性部材と、前記枠体に取り付けられるととも
に、N極とS極とを交互に配列し、かつ回転自在に支持
された円筒状のマグネットおよび前記マグネットを回転
させる駆動手段を有し、前記非磁性部材と協働して磁気
誘導による推進力を発生させることにより前記移動扉を
開閉させる移動扉駆動手段とを備えている。
【0008】この自動扉では、枠体側の移動扉駆動手段
のマグネットが駆動されると、移動扉側に取り付けられ
た導電性の非磁性部材に推進力が生じ、この推進力によ
り移動扉が移動し、これにより枠体側の開口部の開閉が
行われる。
【0009】さらに、請求項3記載の移動扉は、導電性
の非磁性材料により形成されるとともに、開口部を有す
る枠体と、この枠体の前記開口部を開閉する移動扉と、
前記移動扉に取り付けられるとともに、N極とS極とを
交互に配列し、かつ回転自在に支持された円筒状のマグ
ネットおよび前記マグネットを回転させる駆動手段を有
し、前記枠体と協働して磁気誘導による推進力を発生さ
せることにより前記移動扉を開閉させる移動扉駆動手段
とを備えている。
【0010】この移動扉では、移動扉側の移動扉駆動手
段のマグネットが駆動されると、枠体には電磁誘導の法
則に従い、前記マグネットとの間に磁気的相互作用によ
る推進力が生じ、その結果移動扉が移動し、これにより
開口部の開閉が行われる。
【0011】また、請求項4記載の自動扉は、非導電性
材料により形成されるとともに、開口部を有する枠体
と、この枠体の前記開口部を開閉する移動扉と、前記移
動扉の移動範囲に対応して前記枠体に取り付けられた導
電性の非磁性部材と、前記移動扉に取り付けられるとと
もに、N極とS極とを交互に配列し、かつ回転自在に支
持された円筒状のマグネットおよび前記マグネットを回
転させる駆動手段を有し、前記枠体側の非磁性部材と協
働して磁気誘導による推進力を発生させることにより前
記移動扉を開閉させる移動扉駆動手段とを備えている。
【0012】この移動扉では、移動扉側の移動扉駆動手
段のマグネットが駆動されると、枠体に取り付けられた
導電性の非磁性部材には電磁誘導の法則に従い、前記マ
グネットとの間に磁気的相互作用による推進力が生じ、
その結果移動扉が移動して開口部の開閉が行われる。
【0013】請求項1ないし4記載の自動扉では、いず
れも移動扉駆動手段として、N極とS極とを交互に配列
し、かつ回転自在に支持された円筒状のマグネットおよ
びこのマグネットを回転させる駆動手段からなる磁気誘
導モータを用いているため、構成がコンパクトとなり、
しかも移動扉は枠体に対して非接触状態で開閉されるた
め、機械的な摩擦力が発生せず、したがって上記騒音も
なく、安全性に優れている。また、この磁気誘導モータ
はユニット化が容易であるため、このユニットを既存の
扉に取り付けることにより自動化を容易に行うことがで
きる。
【0014】なお、請求項1ないし4記載の自動扉に
は、移動扉が枠体に対して平行に直線移動する引戸式の
もの、移動扉が一側部を中心に枠体に対して回動移動す
る開戸式のもの、さらには移動扉がその中心部を支点と
して回転する回転式のものいずれも含まれるものであ
る。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0016】図1および図2は、本発明の第1の実施例
に係る引戸式の自動扉の構成を表すものである。
【0017】本実施例の自動扉は、たとえば店舗の壁面
に設けられ、出入口となる開口部11aが形成された枠
体11と、この枠体11の開口部11aに対応した大き
さを有する移動扉12とにより構成されている。移動扉
12は枠体11の下部に設けられたガイドレール13に
沿って直線状に往復移動自在となっており、これにより
開口部11aの開閉を行うようになっている。
【0018】移動扉12は導電性の非磁性材料、たとえ
ばアルミニウム(Al)により形成されている。一方、
枠体11には、移動扉12の上部の移動方向側(図にお
いて左側)の先端角部に対向して、移動扉駆動手段とし
ての磁気誘導モータユニット14が取り付けられてい
る。
【0019】図21は、この磁気誘導モータユニット1
4の具体的構成および動作原理を表すものである。この
磁気誘導モータユニット14は、誘導電流発生手段とし
てのマグネット31と、このマグネット31の駆動手段
としてのモータ32とにより構成されている。マグネッ
ト31は、N極31aとS極31bとを交互に円筒状に
配列したもので、図示しない軸により回転自在に支持さ
れている。モータ32は、直流モータあるいは交流モー
タでもよく、電源回路(図示せず)から電流の供給を受
けてマグネット31を回転させるものである。このマグ
ネット31が、たとえば図において時計廻り方向に回転
すると、対向して配置したリアクションプレート33に
鎖交する磁束密度が変化し、リアクションプレート33
に誘導電流(うず電流)Ie が発生する。その結果、リ
アクションプレート33には、電磁誘導の法則に従い、
マグネット31との間に磁気的相互作用による推進力F
が発生し、この推進力Fによりリアクションプレート3
3が移動する。このリアクションプレート33の移動方
向は制御回路(図示せず)の制御により、モータ32の
回転方向を切り換え、マグネット31の回転方向を切り
換えることにより制御することができる。なお、リアク
ションプレート33には推進力Fの他に、この推進力F
に直交する方向に浮上力が発生するもので、磁気誘導モ
ータユニット14の上方にリアクションプレート33を
配設した場合には、このリアクションプレート33を浮
上させた状態で移動させることができる。
【0020】マグネット31の駆動手段としては、図2
1に示したモータ32に限らず、図22に表すようにス
テータコイル34をマグネット31の内周部に固定し、
このステータコイル34に交流電流を供給することによ
りマグネット31を回転させる構成とすることもでき
る。
【0021】図23および図24は、図22に示した構
成の磁気誘導モータユニット14のより具体的な構造で
ある。図24は図23のA−A線に沿う断面構成を表し
ている。マグネット31はマグネット支持体35により
支持されており、このマグネット支持体35が軸受け部
36により回転自在に支持されている。ステータコイル
34はマグネット31の内周部において中心軸37に固
定されている。ステータコイル34には引出し線38を
介して供給される直流電源が機械的整流部39により交
流に変換された後に供給されるようになっている。ステ
ータコイル34およびマグネット31はともにケース4
0内に収容されており、このケース40ごと固定台41
により所定の位置に固定できるようになっている。
【0022】図1および図2に戻って説明を続けると、
本実施例の自動扉では、移動扉12が上述のリアクショ
ンプレート33に対応している。すなわち、マグネット
31が回転すると、移動扉12が導電性の非磁性材料に
より形成されているため、この移動扉12には電磁誘導
の法則に従い、マグネット31との間に磁気的相互作用
による水平方向の推進力Fが生じる。この推進力Fによ
り移動扉12がガイドレール13上を図において左方向
に移動し、これにより開口部11aが開く。また、マグ
ネット31が逆転することにより、移動扉12が右方向
に移動して開口部11aが閉じられる。
【0023】このように本実施例の自動扉では、移動扉
駆動手段として、円筒状のマグネット31を有する磁気
誘導モータユニット14を用いているため、ユニット化
が容易であり、構成がコンパクトとなる。したがって、
既存の一般の扉に取り付けることにより容易に自動化を
実現できることになる。
【0024】また、移動扉12は枠体11に対して非接
触状態で開閉されるため、移動が滑らかに行われて騒音
もなく、しかも従来の機械的手段による自動扉に比べて
給油等の作業が不要であるため、メンテナンスが容易で
ある。さらに、非接触で定トルクであるため、たとえ移
動扉12の開閉中に幼児等にぶつかった場合でも、怪我
をするようなことがなく、安全性にも優れている。
【0025】上記実施例では、移動扉12全体が導電性
の非磁性材料(アルミニウム)により形成されている場
合について説明したが、図3および図4に示すように、
移動扉12を非導電性材料、たとえば木材により形成し
てもよい。この場合には、移動扉12の上部に磁気誘導
モータユニット14に対向させて、移動扉12の移動距
離に対応した長さのアルミニウム板15を貼り付ける構
成とする必要がある。なお、以下の説明においては、上
記実施例と同一構成要素については同一符号を付してそ
の説明は省略する。
【0026】本実施例の自動扉では、枠体11に取り付
けられた磁気誘導モータユニット14のマグネット31
が回転すると、アルミニウム板15には電磁誘導の法則
に従い、マグネット31との間に磁気的相互作用による
推進力Fが生じる。この推進力Fによりアルミニウム板
15とともに移動扉12がガイドレール13上を枠体1
1に対して非接触で移動し、これにより開口部11aの
開閉が行われる。なお、その効果は上記実施例と同様で
ある。
【0027】図1および図2に示した実施例において
は、マグネット31の外周部が移動扉12の側面部に対
向するように構成したが、これは図5および図6に示し
たように、磁気誘導モータユニット14を枠体11に2
個併設し、各々の外周部が移動扉12の上面部に対向す
るように構成してもよい。このような構成であれば、磁
気誘導モータユニット14の枠体11からの突出スペー
スが小さくなる。これは図3および図4に示した実施例
においても、アルミニウム板15を移動板12の上端面
に貼り付け、このアルミニウム板15に2個の磁気誘導
モータユニット14が対向するように構成しても同様で
ある。
【0028】以上の図1ないし図6に示した第1の実施
例においては、磁気誘導モータユニット14を、移動扉
12の上部位置に対向させて枠体11に取り付けたが、
第2の実施例として図7ないし図12に表すように、移
動扉12の下部位置に対向させて取り付けるようにして
もよい。
【0029】図7および図8では、ユニット化された磁
気誘導モータユニット14を、アルミニウム(Al)に
より形成された移動扉12の下部の図において左端部に
対向させて枠体11に取り付けたものである。
【0030】また、図9および図10においては、非導
電性の移動扉12の下部位置に水平にアルミニウム板1
5を貼り付ける構成とするとともに、アルミニウム板1
5に対向させて磁気誘導モータユニット14を枠体11
に取り付けたものである。
【0031】また、図11および図12においては、枠
体11のガイドレール13の下部位置に、アルミニウム
製の移動扉12の中央部および両端部各々に対向させて
3個の磁気誘導モータユニット14を3個配設し、各々
の外周部が移動扉12の下端面に対向するように構成し
たものである。このような構成であれば、移動扉12に
水平方向の推進力Fが生じて移動するが、このとき移動
扉12にはさらに上方への浮上力Uが働くため、移動が
より滑らかに行われる。
【0032】図7ないし図12の第2の実施例において
も、第1の実施例と同様に、構成がコンパクトとなり、
従来の一般の扉に取り付けることにより容易に自動化を
実現できる。また、移動扉12は枠体11に対して非接
触状態で開閉されるため、騒音もなく、メンテナンスが
容易であるとともに、安全性にも優れている。
【0033】図13および図14は本発明の第3の実施
例に係る開戸式の自動扉の構成を表すものである。
【0034】本実施例の自動扉では、出入口となる開口
部21aが形成された枠体21と、この枠体21の開口
部21aに対応した大きさを有する移動扉22とにより
構成されている。移動扉22は図において右側の側部に
設けられた軸部23を中心に図13に実線で示す閉成位
置から図において上方に一定角度(本実施例では90
度)回動可能となっており、これにより開口部11aの
開閉が行われるようになっている。
【0035】移動扉22は、たとえば木材、アルミニウ
ム等により形成されており、その上端部には、移動扉2
2の表面に対して直交するように支持ア−ム24の一端
部が固定されている。この支持ア−ム24の他端部と移
動扉22の中間部との間は円弧状のアルミニウム板25
により連結されている。一方、枠体11には、移動扉1
2の上部のアルミニウム板25に対向する位置に、ユニ
ット化された磁気誘導モータユニット14が取り付けら
れており、この磁気誘導モータユニット14のマグネッ
ト31の真下をアルミニウム板25が移動するととも
に、移動扉22が軸部23を中心に回動するようになっ
ている。
【0036】本実施例の自動扉では、移動扉22の把手
22aを回し、マグネット31が回転すると、アルミニ
ウム板25には電磁誘導の法則に従い、マグネット31
との間に磁気的相互作用による推進力Fが生じる。この
推進力Fにより移動扉12が軸部23を支点として回動
し、これにより開口部21aの開閉が行われる。
【0037】本実施例の自動扉でも、第1の実施例と同
様に、構成がコンパクトとなり、既存の扉に取り付ける
ことにより容易に自動化を実現できるとともに、移動扉
22が枠体21に対して非接触状態で開閉されるため、
騒音もなく、メンテナンスが容易である。また、非接触
で定トルクであるため安全性にも優れている。
【0038】以上第1ないし第3の実施例においては、
いずれも磁気誘導モータユニット14を枠体11、21
側に取り付け、一方、移動扉12、22側を導電性の非
磁性材料により形成し、あるいはアルミニウム板15、
25を貼り付ける構成としたが、これは逆に、図15お
よび図16に表すように磁気誘導モータユニット14を
移動扉12側に取り付けるようにしてもよい。図15で
は、枠体12を導電性の非磁性部材により形成し、また
図16では枠体12にアルミニウム板15を貼り付ける
構成としたものである。
【0039】図17および図18も開戸式の自動扉の構
成を表すものである。この自動扉は、移動扉22側に磁
気誘導モータユニット14を取り付けたものである。磁
気誘導モータユニット14は、移動扉22の幅のほぼ2
分の1の長さのリンク部材26の先端部に固定されてい
る。リンク部材26の基端部は移動扉22の上端中央部
に設けられた軸部27を中心に回動自在となっている。
一方、枠体21には、移動扉22の上端面に平行にアル
ミニウム板28が貼り付けられており、このアルミニウ
ム板28に磁気誘導モータユニット14のマグネット3
1が対向している。アルミニウム板28は、マグネット
31の厚さに対応する幅を有し、かつ移動扉22の幅に
相当する長さを有している。
【0040】本実施例の自動扉では、図17に示す閉成
位置において、把手22aを回し、マグネット31が回
転すると、枠体21側のアルミニウム板28に電磁誘導
の法則に従い、マグネット31との間に磁気的相互作用
による推進力Fが生じ、この推進力Fにより、磁気誘導
モータユニット14がアルミニウム板28に沿って図に
おいて右方向に移動、すなわち、リンク部材26が軸部
27を支点として図において時計廻り方向に回動しよう
とする。このリンク部材26の回動に伴い移動扉22に
は図15において反時計廻り方向に付勢力が作用し、そ
の結果移動扉22が軸部23を中心に回動し、開口部2
1aが開放される。また、この状態からマグネット31
が逆回転すると、アルミニウム板28には上記と逆方向
の推進力が生じ、その結果磁気誘導モータユニット14
はアルミニウム板28に沿って図において左方向に移
動、すなわちリンク部材28が軸部27を支点として図
において反時計廻り方向に回動しようとする。このとき
移動扉22には時計廻り方向に付勢力が作用し、その結
果移動扉22が軸部23を中心に回動する。
【0041】本実施例の自動扉では、移動扉22にリン
ク機構とともに磁気誘導モータユニット14が取り付ら
れ、枠体21側にはアルミニウム板28を貼り付けるだ
けでよいので、既存の扉の自動化がより容易であるとと
もに、よりコンパクトな構成となる。その他は、上記実
施例と同様の効果を有している。
【0042】図19および図20は本発明の第4の実施
例に係る回転式の自動扉の構成を表すものである。本実
施例では、枠体21側に磁気誘導モータユニット14が
取り付けられるとともに、この磁気誘導モータユニット
14に対向するように、回転式の移動扉29の上面にド
ーナツ状のアルミニウム板30が取り付けられている。
移動扉29の把手29aには自動開きスイッチ29cが
設けられており、このスイッチ29cがオンすると磁気
誘導モータユニット14が駆動されるようになってい
る。なお、自動開きスイッチ29cの代わりにセンサを
用いてもよい。
【0043】本実施例の自動扉では、自動開きスイッチ
29cがオンされると、磁気誘導モータユニット14の
マグネット31の回転により移動扉29が中心軸29b
を中心に自動的に回転し、開口部21aの開閉が行われ
る。自動開きスイッチ29cがオンされない場合には、
手で移動扉29を押すことにより、従来通り回転する。
【0044】この自動扉では、移動扉29を速く回した
いときには、自動開きスイッチ29cをオンするととも
に、把手29aを強く押せば、それに合った回転が可能
となる。その他の効果は前述の実施例と同様である。な
お、この実施例においても、磁気誘導モータユニット1
4を移動扉29の下部位置の枠体21に取り付ける構成
としてもよい。
【0045】図25は上記実施例において、自動と手動
との切り換え動作を実現するための回路構成を表すもの
である。すなわち、直流電源50の正側端子とモータ3
2の一方の端子との間に、自動・手動の切り換えのため
の切換スイッチ51が設けられるとともに、直流電源5
0の負側端子とモータ32の他方の端子との間には自動
開きスイッチ29cが設けられている。この回路では、
切換スイッチ51または自動開きスイッチ29cのいず
れかがオフ状態の場合には、モータ32には電源が供給
されないため、磁気誘導モータユニット14は動作せ
ず、手動により開閉が行われる。切換スイッチ51およ
び自動開きスイッチ29cの両方がオンされた場合には
前述のように磁気誘導モータユニット14による自動開
閉が行われる。なお、移動扉29にはばね等の自動復帰
手段52を設け、手動動作時において移動扉29が所定
の位置に復帰する構成とする必要がある。
【0046】以上実施例を挙げて本発明を説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要
旨を変更しない範囲で種々変形可能である。たとえば、
上記実施例では、本発明を建物の出入口の扉に適用した
例について説明したが、窓用の扉としても適用できるこ
とは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし4記
載の自動扉によれば、移動扉駆動手段として、N極とS
極とを交互に配列した円筒状のマグネットおよびこのマ
グネットを回転させる駆動手段からなる磁気誘導モータ
を用いるようにしたので、構成がコンパクトとなり、し
かも機械的な摩擦力が発生せず、騒音もなく、安全性に
優れており、さらに既存の扉に取り付けることにより自
動化を容易に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る引戸式の自動扉の
構成を表す平面図である。
【図2】図1に対応する正面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の変形例を表す平面図で
ある。
【図4】図3に対応する正面図である。
【図5】本発明の第1の実施例の他の変形例を表す平面
図である。
【図6】図5に対応する正面図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る引戸式の自動扉の
構成を表す平面図である。
【図8】図1に対応する正面図である。
【図9】本発明の第2の実施例の変形例を表す平面図で
ある。
【図10】図9に対応する正面図である。
【図11】本発明の第2の実施例の他の変形例を表す正
面図である。
【図12】図11に対応する底面図である。
【図13】本発明の第3の実施例に係る開戸式の自動扉
の構成を表す平面図である。
【図14】図13に対応する正面図である。
【図15】本発明の第1の実施例の他の変形例を表す正
面図である。
【図16】本発明の第1の実施例のさらに他の変形例を
表す正面図である。
【図17】本発明の第3の実施例の変形例を表す平面図
である。
【図18】図17に対応する正面図である。
【図19】本発明の第4の実施例に係る回転式の自動扉
の構成を表す平面図である。
【図20】図19に対応する正面図である。
【図21】本発明に用いられる磁気誘導モータの動作原
理を説明するための斜視図である。
【図22】本発明に用いられる他の磁気誘導モータの動
作原理を説明するための斜視図である。
【図23】図22の磁気誘導モータの具体的構成を表す
正面図である。
【図24】図23のA−A線に沿う断面図である。
【図25】図19の実施例に係る自動扉の自動・手動動
作切り換え回路の構成を表す図である。
【符号の説明】
11、21 枠体 11a、21a 開口部 12、22 移動扉 13 ガイドレール 14 磁気誘導モータユニット 15 アルミニウム板 31 マグネット 31a N極 31b S極 32 モータ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有する枠体と、 導電性の非磁性材料により形成され、前記開口部を開閉
    する移動扉と、 前記枠体に取り付けられるとともに、N極とS極とを交
    互に配列し、かつ回転自在に支持された円筒状のマグネ
    ットおよび前記マグネットを回転させる駆動手段を有
    し、前記移動扉と協働して磁気誘導による推進力を発生
    させることにより前記移動扉を開閉させる移動扉駆動手
    段とを備えたことを特徴とする自動扉。
  2. 【請求項2】 開口部を有する枠体と、 非導電性材料により形成され、前記開口部を開閉する移
    動扉と、 この移動扉に取り付けられた導電性の非磁性部材と、 前記枠体に取り付けられるとともに、N極とS極とを交
    互に配列し、かつ回転自在に支持された円筒状のマグネ
    ットおよび前記マグネットを回転させる駆動手段を有
    し、前記非磁性部材と協働して磁気誘導による推進力を
    発生させることにより前記移動扉を開閉させる移動扉駆
    動手段とを備えたことを特徴とする自動扉。
  3. 【請求項3】 導電性の非磁性材料により形成されると
    ともに、開口部を有する枠体と、 この枠体の前記開口部を開閉する移動扉と、 前記移動扉に取り付けられるとともに、N極とS極とを
    交互に配列し、かつ回転自在に支持された円筒状のマグ
    ネットおよび前記マグネットを回転させる駆動手段を有
    し、前記枠体と協働して磁気誘導による推進力を発生さ
    せることにより前記移動扉を開閉させる移動扉駆動手段
    とを備えたことを特徴とする自動扉。
  4. 【請求項4】 非導電性材料により形成されるととも
    に、開口部を有する枠体と、 この枠体の前記開口部を開閉する移動扉と、 前記移動扉の移動範囲に対応して前記枠体に取り付けら
    れた導電性の非磁性部材と、 前記移動扉に取り付けられるとともに、N極とS極とを
    交互に配列し、かつ回転自在に支持された円筒状のマグ
    ネットおよび前記マグネットを回転させる駆動手段を有
    し、前記枠体側の非磁性部材と協働して磁気誘導による
    推進力を発生させることにより前記移動扉を開閉させる
    移動扉駆動手段とを備えたことを特徴とする自動扉。
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