JP2003138956A - 自動車用補機駆動装置 - Google Patents

自動車用補機駆動装置

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JP2003138956A
JP2003138956A JP2001338257A JP2001338257A JP2003138956A JP 2003138956 A JP2003138956 A JP 2003138956A JP 2001338257 A JP2001338257 A JP 2001338257A JP 2001338257 A JP2001338257 A JP 2001338257A JP 2003138956 A JP2003138956 A JP 2003138956A
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pulley
shaft
gear
engine
motor
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JP2001338257A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Kobayashi
憲幸 小林
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Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイドリングストップ搭載用車両において、
エンジン停止時にもエアーコンディショナーや冷蔵装置
等を構成する冷却機械を作動させるためのコンプレッサ
を駆動する自動車用補機駆動装置装置を提供する。 【解決手段】 エンジン1のクランクプーリ3に無端ベ
ルト4,8を介して連動され、回転電機5に連設される
第1のプーリ7と、コンプレッサ9に連設される第2の
プーリ11の内部に遊星歯車減速機構を備え、第1のプ
ーリのキャリヤシャフト7dと、第2のプーリのサンギ
ヤシャフト11dとを、ウォームギヤ19とウォームホ
イール20を含む機械的リンク機構18で連結する。回
転電機5に電気的に接続されるインバータ装置13およ
びバッテリ15と、インバータ装置13を制御するコン
トローラ17とを備え、エンジン1の回転中は回転電機
5を発電機として作動させてバッテリ15を充電すると
共に、エンジン1の停止中は回転電機5を電動機として
作動させてコンプレッサ9を駆動するよう構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用補機駆動装
置に係り、特に停車時にエンジンを止め、発進時にエン
ジンを再始動するアイドリングストップ装置を搭載した
自動車において、エアーコンディショナーの動力源であ
るコンプレッサーを駆動する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エアーコンディショナーや冷蔵装
置等を備えた自動車は、エアーコンディショナーや冷蔵
装置等を構成する冷却機械を作動させるためにコンプレ
ッサ駆動装置を有し、このコンプレッサ駆動装置におい
て、コンプレッサと自動車のエンジンとが、プーリ、ベ
ルト及びクラッチを介して連結され、このクラッチを係
脱することによって、コンプレッサを駆動したり停止さ
せたりすることができるようになっている。図4は従来
の概略構成を示すモデル図であり、エンジンの出力軸に
設けられたクランクプーリ101にテンションプーリ1
02を介してコンプレッサプーリ103に無端ベルト1
04が掛けられている。
【0003】また、停車時にはエンジンを止め発進時に
エンジンを再始動するアイドリングストップ装置は特開
昭59−39967号公報等で公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、排気ガスの地球
環境への配慮等で前述の如く、赤信号や停留所で停車す
る時にエンジンを停止させ、発進時にスタータでエンジ
ンを再始動するアイドリングストップを採用する車両が
増加しつつある。しかし、夏場等ではエンジンが停止す
るとエアーコンディショナーも停止してしまい、運転者
の快適性が損なわれるばかりか、エンジンの再始動時に
エアーコンディショナーや冷蔵装置の動力源であるコン
プレッサーが接続された状態であれば重負荷での始動を
余儀なくされ、かえって省エネルギーを損なう虞もあ
る。
【0005】本発明は、簡素な構成をとりつつ、アイド
リングストップ搭載用車両において、エンジン停止時に
もエアーコンディショナーや冷蔵装置等を構成する冷却
機械を作動させるためのコンプレッサを駆動する自動車
用補機駆動装置装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、エンジンにより回転駆動される
クランクプーリと、回転軸に第1のプーリを備える回転
電機と、回転軸に第2のプーリを備えるコンプレッサ
と、第1のプーリと第2のプーリが無端ベルトを介して
クランクプーリに連動される自動車用補機駆動装置にお
いて、第1のプーリ並びに第2のプーリの内部に2本の
シャフトを有する遊星歯車減速機構を備え、第1のプー
リに内蔵される遊星歯車減速機構の一方のシャフトと、
第2のプーリに内蔵される遊星歯車減速機構の一方のシ
ャフトとを、ウォームギヤとウォームホイールを含む機
械的リンク機構で連結すると共に、回転電機に電気的に
接続されるインバータ装置およびバッテリと、該インバ
ータ装置を制御するコントローラを備えて、コントロー
ラはインバータ装置で、エンジンの回転中は回転電機を
発電機として作動させてバッテリを充電すると共に、エ
ンジンの停止中は回転電機を電動機として作動させてコ
ンプレッサを駆動することを特徴とする。
【0007】請求項1の構成によれば、自動車のエンジ
ンが回転している時には、機械的リンク機構がウォーム
ギヤとウォームホイールの非可逆性によりロックされる
ため、エンジンの回転は無端ベルトを介して第1及び第
2のプーリを回転駆動し、回転電機とコンプレッサを駆
動する。また、エンジンが停止した場合には、自動車の
状態によりコントローラがインバータ装置を制御して、
回転電機を電動機として回転させ、第1及び第2のプー
リが無端ベルトにより固定された状態で、内蔵される遊
星歯車減速機構により、回転電機の回転力が第1のプー
リ内の遊星歯車減速機構を介して、機械的リンク機構の
ウォームギヤを回転させ、これに噛み合うウォームホイ
ールの回転が、第2のプーリ内の遊星歯車減速機構を介
してコンプレッサを回転駆動する。
【0008】更に請求項2では請求項1の発明に加え
て、遊星歯車減速機構は、インターナルギヤとサンギヤ
とサンギヤシャフトと複数のプラネタリギヤと該プラネ
タリギヤを回転可能に支持するとともにサンギヤと同軸
に回転可能なキャリヤシャフトとを備え、第1並びに第
2のプーリの内周面に固定されるインターナルギヤと、
サンギヤとの間に、自転かつ公転可能なプラネタリギヤ
により、サンギヤシャフトとキャリヤシャフトが相互に
変速され、第1のプーリのサンギヤに回転電機の回転軸
を連結すると共に、第2のプーリのキャリヤシャフトに
コンプレッサの回転軸を連結し、機械的リンク機構のウ
ォームギヤに第1のプーリのキャリヤシャフトを連動さ
せると共に、ウォームホイールに第2のプーリのサンギ
ヤを連結する。
【0009】請求項2の構成によれば、内蔵される遊星
歯車減速機構の2本のシャフトの減速作用により、回転
電機の回転力が第1のプーリ内の遊星歯車減速機構を介
して減速しつつトルクを増大させ、機械的リンク機構の
ウォームギヤと、これに噛み合うウォームホイールの回
転でさらに減速トルクアップし、加えて第2のプーリ内
の遊星歯車減速機構を介するので、3段階で減速しつつ
トルクを増大させて、コンプレッサを回転駆動する。
【0010】また、請求項3の発明では、請求項1の発
明に加えて、回転電機は三相巻線を備えるステータとク
ローポール型ロータを備えると共に、コントローラはバ
ッテリ電圧制御部と交直変換制御部と回転速度制御部を
備え、バッテリ電圧制御部がインバータ装置を制御し
て、回転電機を発電機としてバッテリに充電させる第1
作動モードと、交直変換制御部と回転速度制御部がイン
バータ装置を制御して、回転電機を交流電動機として作
動させる第2作動モードとを有することを特徴とする。
【0011】請求項3の構成によれば、回転電機はエン
ジン回転中にバッテリ充電用の発電機して動作し、エン
ジンが停止するとインバータ装置によりコンプレッサ駆
動用の電動機として動作する。
【0012】本発明の請求項4に係る発明として、エン
ジンにより回転駆動されるクランクプーリと、該クラン
クプーリと第1の無端ベルトを介して連動される遊星歯
車減速機構内蔵プーリと、該遊星歯車減速機構内蔵プー
リに機械的に連結される中間プーリと、該中間プーリに
第2の無端ベルトを介して連動されコンプレッサを駆動
する駆動プーリとを備える自動車用補機駆動装置におい
て、遊星歯車減速機構内蔵プーリは、インターナルギヤ
とサンギヤとサンギヤシャフトと複数のプラネタリギヤ
と該プラネタリギヤを回転可能に支持するとともにサン
ギヤと同軸に回転可能なキャリヤシャフトとを備え、プ
ーリの内周面に固定されるインターナルギヤと、サンギ
ヤとの間に、自転かつ公転可能なプラネタリギヤによ
り、サンギヤシャフトとキャリヤシャフトが相互に変速
され、キャリヤシャフトを中間プーリに連結すると共
に、サンギヤシャフトをウォームホイールに連結させ、
該ウォームホイールに噛み合うウォームギヤにモータの
回転軸を接続して、エンジンの回転中にはモータを停止
させると共にエンジン停止中にコンプレッサを駆動する
制御装置を備える。
【0013】請求項4の構成によれば、自動車のエンジ
ンが回転している時にはモータが停止するよう制御装置
が制御し、モータの停止中はサンギヤをロック状態とし
て、第1の無端ベルトを介して伝達されるエンジンの回
転力が遊星歯車減速機構内蔵プーリを回転するので、イ
ンターナルギヤの回転は、プラネタリギヤを回転させつ
つキャリヤシャフトをギヤ比に応じて回転させ、中間プ
ーリを介してコンプレッサを回転駆動する。また、エン
ジンが停止した場合には自動車の状態により制御装置が
モータの起動/非起動を判断し、モータを起動させた時
にはロック状態のプーリに固定されたインターナルギヤ
の内部でモータ回転に連動してサンギヤが回転し、プラ
ネタリギヤを回転させつつキャリヤシャフトをギヤ比に
応じて回転させて、中間プーリを介してコンプレッサを
回転駆動させる。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項4のモータ
として交流モータを用いると共に、制御装置をインバー
タで構成して、バッテリの直流を電力変換してモータを
交流駆動することを特徴とする。
【0015】請求項5の構成によれば、インバータで交
流モータを可変速の制御をする。
【0016】また、請求項6に係る発明は、請求項4の
モータとして直流モータを用いると共に、制御装置はリ
レーを含み、バッテリの電流を制御することを特徴とす
る。
【0017】請求項6の構成によれば、リレーのオンオ
フにより、直流モータの断続制御をする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0019】図1及び図2は本発明の第1実施例を示す
ものであり、図1は自動車用補機駆動装置のブロック構
成図、図2は自動車用補機駆動装置の回転電機の要部断
面図である。
【0020】先ず図1において、エンジン1の出力軸2
に装着され複数の溝が設けられたクランクプーリ3に、
第1の無端ベルト4が回転電機5の回転軸6に装着され
たプーリ7に掛けられると共に、第2の無端ベルト8が
コンプレッサ9の回転軸10に装着されたプーリ11に
掛けられている。回転電機5の電気的入出力ライン12
はインバータ装置13に接続される。インバータ装置1
3は電気的パワーライン14をバッテリ15に接続する
と共に電気的制御ライン16はコントローラ17に接続
される。なお、コンプレッサ9は車両のエアーコンディ
ショナーや冷蔵装置等を構成する冷却機械(いずれも図
示せず)を作動させるためのものである。
【0021】回転電機5の回転軸6に装着されたプーリ
7は遊星歯車減速機構を内蔵するものであり、遊星歯車
機構は外周がプーリ7の内周面に固着されるインターナ
ルギヤ7a、回転軸6に連結されるサンギヤ7b、及び
インターナルギヤ7aとサンギヤ7bに噛み合う3個の
プラネタリギヤ7c、更に各々のプラネタリギヤ7cを
回転自在に保持しつつ自身もサンギヤ7bと同軸的に回
転可能なキャリヤシャフト7dとで構成される。
【0022】コンプレッサ9の回転軸10に装着された
プーリ11も遊星歯車減速機構を内蔵するものであり、
遊星歯車機構は外周がプーリ11の内周面に固着される
インターナルギヤ11a、サンギヤ11b、及びインタ
ーナルギヤ11aとサンギヤ11bに噛み合う3個のプ
ラネタリギヤ11c、更に各々のプラネタリギヤ11c
を回転自在に保持しつつ自身もサンギヤ11bと同軸的
に回転可能なキャリヤシャフトが回転軸10に連結さ
れ、サンギヤ11bのシャフト11dとで構成される。
【0023】機械的リンク機構18はウォームギヤ19
とウォームホイール20と一対の傘歯車21a、21b
および傘歯車21bとウォームギヤ19を連結する連結
シャフト22から構成される。ウォームギヤ19とウォ
ームホイール20は相互に噛み合い、ウォームホイール
20のシャフトはプーリ11のシャフト11dと連結さ
れ、ウォームギヤ19と連結シャフト22で結合される
傘歯車21bと噛み合う傘歯車21aのシャフトはプー
リ7のキャリヤシャフト7dに連結される。
【0024】図2は自動車用補機駆動装置としての回転
電機5を更に詳述する要部断面図である。当該回転電機
5は、プーリ7と三相交流出力端子50を有すること以
外の構成は三相巻線51とステータ52とクローポール
型ロータ53を備える公知のオルタネータ(自動車用交
流発電機)であり、ロータ53の回転軸6の先端は段付
小径部に加工されボールベアリング60の内輪に挿入さ
れる。
【0025】ボールベアリング60の外輪はキャリヤシ
ャフト7dのフランジ部に設けられた中心凹部に嵌合さ
れる。プーリ7は内周凹部7eと中心孔7fを有すると
共に内周凹部7eを閉塞するプレート7gから成り、プ
レート7gは中心孔7hを備えると共に、その外周部で
複数のボルト7sによりプーリ7へ固着される。プーリ
7の中心孔7fとプレート7gの中心孔7hは、その中
心芯が同芯状態を有している。
【0026】プーリ7の中心孔7fと回転軸6の間には
ボールベアリング61を介在させると共に、プレート7
gの中心孔7hとキャリヤシャフト7dの間にはボール
ベアリング62を介在させて、プーリ7が回転軸6並び
にキャリヤシャフト7dから独立して回転自在に保持す
るよう構成される。
【0027】キャリヤシャフト7dのフランジ部には3
個のキャリヤピン63が植設され、キャリヤピン63の
外周に備えられるベアリングを介してプラネタリギヤ7
cが回転自在に設けられる。プラネタリギヤ7cは、そ
の3個の外周包絡線でプーリ7の内周凹部7eの内周面
に固着されるインターナルギヤ7aに噛み合うと共に、
内周包絡線で回転軸6に固着されたサンギヤ7bと噛み
合うよう構成される。
【0028】再び図1をあわせて参照して、回転電機5
には電気的入出力ライン12として、一対の直流出力端
子54(図2ではプラス側を代表として描いてある)と
3本の交流入力端子50(図2では一相分を代表として
描いてある)を有し、インバータ装置13に接続され
る。インバータ装置13はコントローラ17から電気的
制御ライン16介して制御され、回転電機5の直流出力
端子54からの直流電流を受け、出力として電気的パワ
ーライン14を経由してバッテリ15を充電する第1作
動モードと、バッテリ15の直流を電気的パワーライン
14を経由して入力し、交流に電力変換して回転電機5
の交流入力端子50に出力する第2作動モードとで選択
的に制御される。
【0029】コントローラ17は、交直変換制御部17
aとバッテリ電圧制御部17bと回転速度制御部17c
とを備え、車両側からの各種スイッチおよびエンジン回
転センサ等の各種センサ(何れも図示せず)からの信号
線17dを入力してインバータ装置13を制御する。イ
ンバータ装置13を制御するモード(態様)として、第
1作動モードと第2作動モードとを有し、第1作動モー
ドは、信号線17dからエンジン1が回転状態の信号等
を受け、エンジン1により駆動される回転電機5が交流
発電機として作動し、内蔵されるレギュレータによって
直流が出力された際に、バッテリ15を充電するよう電
気的入出力ライン12と電気的パワーライン14を接続
する制御を行う。この際、バッテリ電圧制御部17bは
バッテリ15の電圧の監視を行って異常時には停止する
等の処置を行う他、回転電機5に内蔵されるレギュレー
タ(自動電圧調整装置)の機能を持たせてもよい。
【0030】次に、第2作動モードは、信号線17dか
らエンジン1が停止状態であることを受け、バッテリ1
5に接続されている電気的パワーライン14を交直変換
制御部17aに切換えてバッテリ15の直流を三相交流
に電力変換し電気的入出力ライン12を介して回転電機
5の三相巻線51に供給する。バッテリ電圧制御部17
bと回転速度制御部17cは、三相巻線51にに最適の
回転磁界を誘起すべく周波数と電圧の制御を行う。第2
作動モードでは、回転電機5が電動機として機能するた
め、その回転力は機械的リンク機構18を経由してコン
プレッサ9に伝達され、エンジン1が停止中でもコンプ
レッサ9を回転速度制御部17cにより最適な回転数で
作動させることになる。
【0031】第1実施例の作用を説明すると、エンジン
1が回転する時には出力軸2に装着されたクランクプー
リ3が回転し、第1の無端ベルト4と第2の無端ベルト
8によってプーリ7とプーリ11に回転力が伝達され
る。プーリ11の回転でサンギヤ11bのシャフト11
dは回転しようとするが、シャフト11dはウォームホ
イール20とウォームギヤ19との作用によりロックさ
れる。従ってプーリ11のサンギヤ11bがロックされ
ることになり、プーリ11の回転はプラネタリギヤ11
cの自転とともに公転によりキャリヤシャフトに連結さ
れるコンプレッサ9の回転軸10が回転しコンプレッサ
9が運転される。
【0032】また、ウォームホイール20とウォームギ
ヤ19のロックにより、傘歯車21aのシャフト即ちプ
ーリ7のキャリヤシャフト7dがロックされる。このた
めプーリ7の回転即ちインターナルギヤ7aの回転は変
速されて、サンギヤ7b即ち回転電機5の回転軸6を回
転させる。
【0033】エンジン1の回転中におけるコントローラ
17は、前述の第1作動モードの動作をなし、回転電機
5が発電機となってインバータ装置13を介してバッテ
リ15を充電する。
【0034】自動車のアイドリングストップ機能によ
り、エンジン1が停止した場合にはエンジン回転センサ
等の信号がコントローラ17に入力される。当然エンジ
ン1が停止するとクランクプーリ3が固定され、第1の
無端ベルト4と第2の無端ベルト8によってプーリ7と
プーリ11も回転せず固定される。プーリ7とプーリ1
1の固定、即ち両プーリ内の遊星歯車減速機構のインタ
ーナルギヤ7a,11aの固定によって、サンギヤ7
b,11bとキャリヤシャフト7d(及び回転軸10)
との間で変速の回転伝達機構が構成される。
【0035】エンジン1が停止した場合には、エンジン
回転センサ等の信号がコントローラ17に入力され、コ
ントローラ17は前述の第2作動モードの動作をなす。
即ち、バッテリ15の直流をインバータ装置13内の交
直変換制御部17aで交流に電力変換して、回転電機5
の三相巻線51に供給する。その際、回転速度制御部1
7cが最適周波数かつ電圧となるように制御する。従っ
て、回転電機5は可変速の電動機となって回転軸6を回
転させる。
【0036】回転軸6はプーリ7内の遊星歯車減速機構
のサンギヤ7bと連結されているので、回転力は減速さ
れてキャリヤシャフト7dに伝達され、機械的リンク機
構18内の傘歯車21aを回転させる。傘歯車21aと
噛み合った傘歯車21bによって回転方向と軸方向が変
換されて、連結シャフト22を介してはウォームギヤ1
9を回転させる。ウォームギヤ19の回転によって、更
に減速されてウォームホイール20に伝達され、プーリ
11のシャフト11d(ウォームホイール20のシャフ
ト)のサンギヤ11bを回転させる。前述のようにプー
リ11のインターナルギヤ11aが固定状態にあるた
め、回転力は減速されてキャリヤシャフトに伝達され、
コンプレッサ9の回転軸10を回転させる。従って、回
転電機5の回転力は3段階の減速を経ており、駆動トル
クは約3倍に増大させてコンプレッサ9を運転するの
で、回転電機5はオルタネータ(自動車用交流発電機)
でも充分実用可能である。
【0037】これらのことから、アイドルストップ時に
もコンプレッサ9が機能し、エアーコンディショナーや
冷蔵装置等を構成する冷却機械を作動させ、車内の冷却
や車窓の防曇機能を発揮させることが可能になる。
【0038】アイドリングストップ機能によるエンジン
再始動の時にはエンジン1の始動前に図示しないアイド
ルストップコンピュータからの信号をコントローラ17
が受けて第2作動モードから第1作動モードへ移行さ
せ、回転電機5を発電機として作動させてバッテリ15
を充電しつつ、コンプレッサ9を回転駆動する状態に復
帰する。
【0039】図3は本発明の第2実施例を示す自動車用
補機駆動装置のブロック構成図である。
【0040】図3において、エンジン1の出力軸2に装
着されたクランクプーリ73に、第1の無端ベルト74
が遊星歯車減速機構内蔵プーリ75に掛けられており、
遊星歯車減速機構内蔵プーリ75の二つのシャフトの一
方に機械的に連結される中間プーリ77と他方に連結さ
れるウォームホイール78を備えている。中間プーリ7
7には、第2の無端ベルト79がコンプレッサ9の回転
軸10に装着された駆動プーリ80に掛けられ、連動し
ている。ウォームホイール78と噛み合うウォーム81
にはモータ82の出力軸83を連結すると共に、モータ
82は電気的入力ライン84を介して制御装置85が接
続されている。また、制御装置85はバッテリ15が電
力源として接続される。
【0041】遊星歯車減速機構内蔵プーリ75はインタ
ーナルギヤ75aとサンギヤ75bと複数のプラネタリ
ギヤ75cとから構成され、インターナルギヤ75aは
遊星歯車減速機構内蔵プーリ75の内周面に固定され、
インターナルギヤ75aと噛み合う3個のプラネタリギ
ヤ75cを自転可能に支持すると共に、プラネタリギヤ
75cを公転可能かつ、自身がサンギヤ75bと同軸に
回転可能なキャリヤシャフト75dを有している。
【0042】前述の遊星歯車減速機構内蔵プーリ75の
二つのシャフトの一方はキャリヤシャフト75dであっ
て中間プーリ77に連結され、他方はサンギヤ75bの
シャフト86であってウォームホイール78の中心軸に
連結される。
【0043】モータ82として交流モータを採用する場
合、制御装置85はインバータであって、車両側からの
各種スイッチおよびエンジン回転センサ等の各種センサ
(何れも図示せず)からの信号を入力して、バッテリ1
5の直流を交流に電力変換してモータ82を駆動する。
【0044】モータ82として直流モータを採用する場
合、制御装置85はリレーを含み、車両側からの各種ス
イッチおよびエンジン回転センサ等の各種センサ(何れ
も図示せず)からの信号を入力して、バッテリ15の直
流を制御してモータ82の起動/停止及び回転数制御を
行って駆動する。
【0045】第2実施例の作用を説明すると、エンジン
1が回転している時にはエンジン回転センサ等の信号が
制御装置85に入力され、モータ82が停止するよう制
御装置85が制御する。モータ82の停止中は、ウォー
ム81とウォームホイール78を組み合わせた歯車連結
機構によって、モータ82にブレーキ機構を有しなくと
もウォームホイール78はロック状態となり、サンギヤ
75bが回転しないため、エンジン1の回転による第1
の無端ベルト74で駆動されるインターナルギヤ75a
の回転は、各々のプラネタリギヤ75cを回転させつつ
キャリヤシャフト75dをギヤ比に応じて回転させ、コ
ンプレッサ9を回転駆動する。従って、第2実施例はモ
ータ82の逆駆動を防止することができる。
【0046】自動車のアイドリングストップ機能によ
り、エンジンが停止した場合には回転センサ等の信号が
制御装置85に入力され、制御装置85は車載バッテリ
15の電圧を基にモータ82を起動させる。エンジン1
の停止中は遊星歯車減速機構内蔵プーリ75がロックさ
れインターナルギヤ75aも固定状態となるため、モー
タ82の出力軸83の回転によりウォーム81が回転
し、噛み合っているウォームホイール78を回転駆動さ
せてシャフト86に連結されているサンギヤ75bに伝
達され、各々のプラネタリギヤ75cを回転させつつキ
ャリヤシャフト75dをギヤ比に応じて回転させてコン
プレッサ9を回転駆動する。従って、アイドルストップ
時にもコンプレッサ9が機能し、エアーコンディショナ
ーや冷蔵装置等を構成する冷却機械を作動させ、車内の
冷却や車窓の防曇機能を発揮させることが可能になる。
【0047】なお、モータ82として交流モータを採用
する場合、制御装置85はインバータであるので、起動
/停止時には可変速の制御を行うことが可能であり、コ
ンプレッサ9を滑らかに駆動することが可能である。
【0048】また、モータ82として直流モータを採用
する場合、制御装置85は内蔵のリレーを閉成/開成す
ることによりモータ82の起動/停止を行うとともに、
界磁制御等により回転数制御を行うことが可能である。
【0049】アイドリングストップ機能によるエンジン
再始動の時にはエンジン1の始動前に図示しないアイド
ルストップコンピュータからの信号を制御装置85が受
けてモータ82を停止させ、エンジン1の回転が第1の
無端ベルト74を介して遊星歯車減速機構内蔵プーリ7
5を回転させると、内部の遊星歯車減速機構のインター
ナルギヤ75aの回転が、プラネタリギヤ75cとキャ
リヤシャフト75dを介してコンプレッサ9を回転駆動
する状態に復帰する。
【0050】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。例えば第2実施例にお
いて、モータ82として直流モータを採用する場合に
は、制御装置85にバッテリ15の電圧を高い電圧に変
換する昇圧ユニットを内蔵して、状況に応じた電圧をモ
ータ82に供給することも可能である。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、エンジンにより
回転駆動されるクランクプーリと、回転軸に第1のプー
リを備える回転電機と、回転軸に第2のプーリを備える
コンプレッサと、第1のプーリと第2のプーリが無端ベ
ルトを介してクランクプーリに連動される自動車用補機
駆動装置において、第1のプーリ並びに第2のプーリの
内部に2本のシャフトを有する遊星歯車減速機構を備
え、第1のプーリに内蔵される遊星歯車減速機構の一方
のシャフトと、第2のプーリに内蔵される遊星歯車減速
機構の一方のシャフトとを、ウォームギヤとウォームホ
イールを含む機械的リンク機構で連結すると共に、回転
電機に電気的に接続されるインバータ装置およびバッテ
リと、該インバータ装置を制御するコントローラを備え
て、コントローラはインバータ装置で、エンジンの回転
中は回転電機を発電機として作動させてバッテリを充電
すると共に、エンジンの停止中は回転電機を電動機とし
て作動させてコンプレッサを駆動することを備えたの
で、エンジン回転時はエンジンの駆動力で、エンジン停
止時は回転電機でコンプレッサを駆動するという駆動切
替として、プーリに内蔵される遊星歯車減速機構と、ウ
ォームギヤとウォームホイールを含む機械的リンク機構
を有効に利用しつつ、クラッチ機構を持たない駆動切替
機能を実現したので、アイドリングストップ時にも空調
・冷房等のコンプレッサをシームレスに駆動することが
可能である。また、切替機構の断続による磨耗の危険性
が少ない安定した動作が可能である。さらに、回転電機
はエンジンの回転中は発電機としてバッテリを充電し、
エンジンの停止中は電動機としてコンプレッサを駆動す
るので、機能の兼用性が生じ、特別な付加装置の必要性
がなく、機器の時間的稼働率を向上させることができ
る。また、構造が簡単なためコスト低減にも寄与可能で
自動車に後付けの改造で実現することができる。
【0052】請求項2では請求項1の発明に加えて、遊
星歯車減速機構は、インターナルギヤとサンギヤとサン
ギヤシャフトと複数のプラネタリギヤと該プラネタリギ
ヤを回転可能に支持するとともにサンギヤと同軸に回転
可能なキャリヤシャフトとを備え、第1並びに第2のプ
ーリの内周面に固定されるインターナルギヤと、サンギ
ヤとの間に、自転かつ公転可能なプラネタリギヤによ
り、サンギヤシャフトとキャリヤシャフトが相互に変速
され、第1のプーリのサンギヤに回転電機の回転軸を連
結すると共に、第2のプーリのキャリヤシャフトにコン
プレッサの回転軸を連結し、機械的リンク機構のウォー
ムギヤに第1のプーリのキャリヤシャフトを連動させる
と共に、ウォームホイールに第2のプーリのサンギヤを
連結したので、内蔵される遊星歯車減速機構と機械的リ
ンク機構により、3段階に減速しつつトルクを増大させ
てコンプレッサを回転駆動可能であり、回転電機の容量
の小形軽量化を図ることができる。
【0053】請求項3の発明では、請求項1の発明に加
えて、回転電機は三相巻線を備えるステータとクローポ
ール型ロータを備えると共に、コントローラはバッテリ
電圧制御部と交直変換制御部と回転速度制御部を備え、
バッテリ電圧制御部がインバータ装置を制御して、回転
電機を発電機としてバッテリに充電させる第1作動モー
ドと、交直変換制御部と回転速度制御部がインバータ装
置を制御して、回転電機を交流電動機として作動させる
第2作動モードとを備えたので、回転電機はオルタネー
タ(自動車用充電発電機)を利用することが可能にな
り、エンジンの取り付けの容易性と車両の改造によるア
イドリングストップ付加時にも対応可能な構造とするこ
とができる。
【0054】請求項4に係る発明として、エンジンによ
り回転駆動されるクランクプーリと、該クランクプーリ
と第1の無端ベルトを介して連動される遊星歯車減速機
構内蔵プーリと、該遊星歯車減速機構内蔵プーリに機械
的に連結される中間プーリと、該中間プーリに第2の無
端ベルトを介して連動されコンプレッサを駆動する駆動
プーリとを備える自動車用補機駆動装置において、遊星
歯車減速機構内蔵プーリは、インターナルギヤとサンギ
ヤとサンギヤシャフトと複数のプラネタリギヤと該プラ
ネタリギヤを回転可能に支持するとともにサンギヤと同
軸に回転可能なキャリヤシャフトとを備え、プーリの内
周面に固定されるインターナルギヤと、サンギヤとの間
に、自転かつ公転可能なプラネタリギヤにより、サンギ
ヤシャフトとキャリヤシャフトが相互に変速され、キャ
リヤシャフトを中間プーリに連結すると共に、サンギヤ
シャフトをウォームホイールに連結させ、該ウォームホ
イールに噛み合うウォームギヤにモータの回転軸を接続
して、エンジンの回転中にはモータを停止させると共に
エンジン停止中にコンプレッサを駆動する制御装置を備
えたので、エンジン回転時はエンジンの駆動力で、エン
ジン停止時はモータでコンプレッサを駆動するという駆
動切替として、プーリに内蔵される遊星歯車減速機構
と、ウォームギヤとウォームホイール機構を有効に利用
しつつ、クラッチ機構を持たない駆動切替機能を実現し
たので、アイドリングストップ時にも空調・冷房等のコ
ンプレッサをシームレスに駆動することが可能である。
また、切替機構の断続による磨耗の危険性が少ない安定
した動作が可能である。更に、ウォームとウォームホイ
ールを噛み合わせたウォームギヤを採用したので、モー
タが回転しない時にサンギヤがロックでき、モータに特
別なブレーキ機構を付加せず、さらに確実な機構を低コ
ストで実現可能な商品を提供することができる。
【0055】請求項5に係る発明は、請求項4のモータ
として交流モータを用いると共に、制御装置をインバー
タで構成して、バッテリの直流を電力変換してモータを
交流駆動するので、インバータで交流モータを可変速の
制御が可能で、汎用性を持たせつつ滑らかなコンプレッ
サの駆動が可能になる。
【0056】請求項6に係る発明は、請求項4のモータ
として直流モータを用いると共に、制御装置はリレーを
含み、バッテリの電流を制御したので、リレーのオンオ
フにより直流モータの断続制御を可能とし、簡単な構成
でコスト低減に寄与する商品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の自動車用補機駆動装
置のブロック構成図である。
【図2】本発明に係る第1実施例の自動車用補機駆動装
置の回転電機の要部断面図である。
【図3】本発明に係る第2実施例の自動車用補機駆動装
置のブロック構成図である。
【図4】従来の概略構成を示すモデル図である。
【符号の説明】
1・・・エンジン 3,(73)・・・クランクプーリ 4,8・・・無端ベルト 5・・・回転電機 6・・・回転電機の回転軸(遊星歯車減速機構のサンギ
ヤシャフト) 7・・・第1のプーリ 7a,11a,(75a)・・・インターナルギヤ(遊
星歯車減速機構) 7b,11b,(75b)・・・サンギヤ(遊星歯車減
速機構) 7c,11c,(75c)・・・プラネタリギヤ(遊星
歯車減速機構) 7d,(75d)・・・キャリヤシャフト(遊星歯車減
速機構) 9・・・コンプレッサ 10・・・コンプレッサの回転軸(遊星歯車減速機構の
サンギヤシャフト) 11・・・第2のプーリ 11d,(86)・・・サンギヤシャフト(遊星歯車減
速機構) 13・・・インバータ装置 15・・・バッテリ 17・・・コントローラ 17a・・・交直変換制御部 17b・・・バッテリ電圧制御部 17c・・・回転速度制御部 18・・・機械的リンク機構 19,(81)・・・ウォームギヤ 20,(78)・・・ウォームホイール (51)・・・三相巻線 (52)・・・ステータ (53)・・・クローポール型ロータ (74)・・・第1の無端ベルト (75)・・・遊星歯車減速機構内蔵プーリ (77)・・・中間プーリ (79)・・・第2の無端ベルト (80)・・・駆動プーリ (82)・・・モータ (83)・・・モータの回転軸 (85)・・・制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 310 F02D 45/00 310G H02K 7/10 H02K 7/10 A 7/14 7/14 B 7/18 7/18 B Fターム(参考) 3G084 BA35 CA07 DA02 DA15 FA36 3G092 AC03 CA01 DG08 EA11 EA27 FA30 3G093 AA01 BA19 BA21 BA22 DA13 DB25 DB26 EB00 EB08 EC02 5H607 AA00 BB01 BB02 BB04 BB05 CC03 CC05 EE28 EE32 EE33 FF07 FF24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより回転駆動されるクランク
    プーリと、回転軸に第1のプーリを備える回転電機と、
    回転軸に第2のプーリを備えるコンプレッサと、前記第
    1のプーリと前記第2のプーリが無端ベルトを介して前
    記クランクプーリに連動される自動車用補機駆動装置に
    おいて、前記第1のプーリ並びに前記第2のプーリの内
    部に2本のシャフトを有する遊星歯車減速機構を備え、
    前記第1のプーリに内蔵される遊星歯車減速機構の一方
    のシャフトと、前記第2のプーリに内蔵される遊星歯車
    減速機構の一方のシャフトとを、ウォームギヤとウォー
    ムホイールを含む機械的リンク機構で連結すると共に、
    前記回転電機に電気的に接続されるインバータ装置およ
    びバッテリと、該インバータ装置を制御するコントロー
    ラを備えて、前記コントローラは前記インバータ装置
    で、前記エンジンの回転中は前記回転電機を発電機とし
    て作動させて前記バッテリを充電すると共に、前記エン
    ジンの停止中は前記回転電機を電動機として作動させて
    前記コンプレッサを駆動せしめることを特徴とする自動
    車用補機駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記遊星歯車減速機構は、インターナル
    ギヤとサンギヤとサンギヤシャフトと複数のプラネタリ
    ギヤと該プラネタリギヤを回転可能に支持するとともに
    前記サンギヤと同軸に回転可能なキャリヤシャフトとを
    備え、前記第1並びに第2のプーリの内周面に固定され
    る前記インターナルギヤと、前記サンギヤとの間に、自
    転かつ公転可能な前記プラネタリギヤにより、前記サン
    ギヤシャフトと前記キャリヤシャフトが相互に変速さ
    れ、前記第1のプーリのサンギヤに前記回転電機の回転
    軸を連結すると共に、前記第2のプーリのキャリヤシャ
    フトに前記コンプレッサの回転軸を連結し、前記機械的
    リンク機構の前記ウォームギヤに前記第1のプーリのキ
    ャリヤシャフトを連動させると共に、前記ウォームホイ
    ールに前記第2のプーリのサンギヤを連結することを特
    徴とする請求項1に記載の自動車用補機駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記回転電機は三相巻線を備えるステー
    タとクローポール型ロータを備えると共に、前記コント
    ローラはバッテリ電圧制御部と交直変換制御部と回転速
    度制御部を備え、前記バッテリ電圧制御部が前記インバ
    ータ装置を制御して、前記回転電機を発電機として前記
    バッテリに充電させる第1作動モードと、前記交直変換
    制御部と前記回転速度制御部が前記インバータ装置を制
    御して、前記回転電機を交流電動機として作動させる第
    2作動モードとを有することを特徴とする請求項1に記
    載の自動車用補機駆動装置。
  4. 【請求項4】 エンジンにより回転駆動されるクランク
    プーリと、該クランクプーリと第1の無端ベルトを介し
    て連動される遊星歯車減速機構内蔵プーリと、該遊星歯
    車減速機構内蔵プーリに機械的に連結される中間プーリ
    と、該中間プーリに第2の無端ベルトを介して連動され
    コンプレッサを駆動する駆動プーリとを備える自動車用
    補機駆動装置において、前記遊星歯車減速機構内蔵プー
    リは、インターナルギヤとサンギヤとサンギヤシャフト
    と複数のプラネタリギヤと該プラネタリギヤを回転可能
    に支持するとともに前記サンギヤと同軸に回転可能なキ
    ャリヤシャフトとを備え、プーリの内周面に固定される
    前記インターナルギヤと、前記サンギヤとの間に、自転
    かつ公転可能な前記プラネタリギヤにより、前記サンギ
    ヤシャフトと前記キャリヤシャフトが相互に変速され、
    前記キャリヤシャフトを前記中間プーリに連結すると共
    に、前記サンギヤシャフトをウォームホイールに連結さ
    せ、該ウォームホイールに噛み合うウォームギヤにモー
    タの回転軸を接続して、エンジンの回転中には前記モー
    タを停止させると共にエンジン停止中に前記コンプレッ
    サを駆動する制御装置を備えることを特徴とする自動車
    用補機駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記モータとして交流モータを用いると
    共に、前記制御装置をインバータで構成して、バッテリ
    の直流を電力変換して前記モータを交流で駆動すること
    を特徴とする請求項4に記載の自動車用補機駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記モータとして直流モータを用いると
    共に、前記制御装置はリレーを含み、バッテリの電流を
    制御することを特徴とする請求項4に記載の自動車用補
    機駆動装置。
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