JPH09182210A - 電気自動車用駆動モータおよび電気自動車用駆動モータの制御方法 - Google Patents
電気自動車用駆動モータおよび電気自動車用駆動モータの制御方法Info
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- JPH09182210A JPH09182210A JP7343704A JP34370495A JPH09182210A JP H09182210 A JPH09182210 A JP H09182210A JP 7343704 A JP7343704 A JP 7343704A JP 34370495 A JP34370495 A JP 34370495A JP H09182210 A JPH09182210 A JP H09182210A
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- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 補機駆動機構を低コストで構成することを可
能すると共に、大きい補機設置スペースを必要とするこ
とがないようにすること。 【解決手段】 車両を走行駆動する走行駆動用モータ6
と、補助バッテリ充電用オルタネータ22、パワーステ
アリング用ポンプ、エアコン用コンプレッサ23等の複
数個の補機類を統括して駆動する一つの補機用モータ7
とを共通のケーシング5内に同軸上に設け、走行駆動用
モータ6と補機用モータ7とが個別の速度制御により互
いに独立して運転できるように構成する。
能すると共に、大きい補機設置スペースを必要とするこ
とがないようにすること。 【解決手段】 車両を走行駆動する走行駆動用モータ6
と、補助バッテリ充電用オルタネータ22、パワーステ
アリング用ポンプ、エアコン用コンプレッサ23等の複
数個の補機類を統括して駆動する一つの補機用モータ7
とを共通のケーシング5内に同軸上に設け、走行駆動用
モータ6と補機用モータ7とが個別の速度制御により互
いに独立して運転できるように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気自動車に用
いられる駆動モータおよびその駆動モータの制御方法に
関する。
いられる駆動モータおよびその駆動モータの制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車では、内燃機関を原動機とす
る自動車と同様に、走行駆動以外に、パワーステアリン
グ用ポンプ、エアコン用コンプレッサ、ブレーキ用バキ
ュームポンプなどの補機類を駆動することが必要であ
る。
る自動車と同様に、走行駆動以外に、パワーステアリン
グ用ポンプ、エアコン用コンプレッサ、ブレーキ用バキ
ュームポンプなどの補機類を駆動することが必要であ
る。
【0003】従来の電気自動車では、それら補機類は各
補機毎に設けられた専用の駆動モータにより個別に駆動
されており、またワイパーや灯火類の電源に用いられる
12V蓄電池(補助バッテリ)の充電用の電力として、
内燃機関による自動車で使用されているオルタネータに
代えて、DC/DCコンバータを用いて走行駆動モータ
の電源である高電圧の主バッテリの電気を12Vに変換
することが行われている。
補機毎に設けられた専用の駆動モータにより個別に駆動
されており、またワイパーや灯火類の電源に用いられる
12V蓄電池(補助バッテリ)の充電用の電力として、
内燃機関による自動車で使用されているオルタネータに
代えて、DC/DCコンバータを用いて走行駆動モータ
の電源である高電圧の主バッテリの電気を12Vに変換
することが行われている。
【0004】図8は上述のような型式による電気自動車
の従来例を示している。図8において、100は走行駆
動用モータ、101は電動式のエアコン用コンプレッ
サ、102は電動式のパワーステアリング用ポンプ、1
03はブレーキ用バキュームポンプ、104は後部主バ
ッテリ、105は前部主バッテリ、106はモータコン
トロールユニット、107は走行駆動用インバータ(パ
ワーヘッド)、108はバッテリコントローラユニッ
ト、109はエアコン用インバータ、110はDC/D
Cコンバータを各々示している。
の従来例を示している。図8において、100は走行駆
動用モータ、101は電動式のエアコン用コンプレッ
サ、102は電動式のパワーステアリング用ポンプ、1
03はブレーキ用バキュームポンプ、104は後部主バ
ッテリ、105は前部主バッテリ、106はモータコン
トロールユニット、107は走行駆動用インバータ(パ
ワーヘッド)、108はバッテリコントローラユニッ
ト、109はエアコン用インバータ、110はDC/D
Cコンバータを各々示している。
【0005】この図におけるエアコン用コンプレッサ1
01、パワーステアリング用ポンプ102、ブレーキ用
バキュームポンプ103などの補機類の配置位置からも
分かるように、各補機類は各補機毎に設けられた専用の
駆動モータにより個別に駆動されている。
01、パワーステアリング用ポンプ102、ブレーキ用
バキュームポンプ103などの補機類の配置位置からも
分かるように、各補機類は各補機毎に設けられた専用の
駆動モータにより個別に駆動されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の電気自動車にあっては、各補機毎に専用モ
ータや駆動用制御装置が必要な上に、比較的高価なDC
/DCコンバータが補助バッテリ充電のために必要であ
り、このため内燃機関を原動機とする通常の自動車と比
較して補機駆動機構がコスト高なものになり、また補機
設置スペースも大きくなりがちであった。
ような従来の電気自動車にあっては、各補機毎に専用モ
ータや駆動用制御装置が必要な上に、比較的高価なDC
/DCコンバータが補助バッテリ充電のために必要であ
り、このため内燃機関を原動機とする通常の自動車と比
較して補機駆動機構がコスト高なものになり、また補機
設置スペースも大きくなりがちであった。
【0007】また一般的に、補機、特にパワーステアリ
ング用ポンプ、ブレーキ用バキュームポンプなどは、自
動車のイグニッションキーがオンの間は常時運転される
ので、補機駆動の為に主バッテリの電力がかなり消費さ
れるという問題点があった。
ング用ポンプ、ブレーキ用バキュームポンプなどは、自
動車のイグニッションキーがオンの間は常時運転される
ので、補機駆動の為に主バッテリの電力がかなり消費さ
れるという問題点があった。
【0008】この発明は、上述のような従来の問題点に
着目してなされたもので、補機駆動機構を低コストで構
成することを可能すると共に、大きい補機設置スペース
を必要とすることがなく、また補機駆動による主バッテ
リの電力消費を極力軽減することができる電気自動車用
駆動モータおよび電気自動車用駆動モータの制御方法を
提供することを提供することを目的としている。
着目してなされたもので、補機駆動機構を低コストで構
成することを可能すると共に、大きい補機設置スペース
を必要とすることがなく、また補機駆動による主バッテ
リの電力消費を極力軽減することができる電気自動車用
駆動モータおよび電気自動車用駆動モータの制御方法を
提供することを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1による発明の電気自動車用駆動モータ
は、車両を走行駆動する走行駆動用モータと、補助バッ
テリ充電用オルタネータ、パワーステアリング用ポン
プ、エアコン用コンプレッサ等の複数個の補機類を統括
して駆動する一つの補機用モータとを共通のケーシング
内に同軸上に有し、前記走行駆動用モータと前記補機用
モータとが個別の速度制御により互いに独立して運転で
きるものである。
めに、請求項1による発明の電気自動車用駆動モータ
は、車両を走行駆動する走行駆動用モータと、補助バッ
テリ充電用オルタネータ、パワーステアリング用ポン
プ、エアコン用コンプレッサ等の複数個の補機類を統括
して駆動する一つの補機用モータとを共通のケーシング
内に同軸上に有し、前記走行駆動用モータと前記補機用
モータとが個別の速度制御により互いに独立して運転で
きるものである。
【0010】この発明による電気自動車用駆動モータで
は、走行駆動用モータと一つの補機用モータとが共通の
ケーシング内に同軸上に設けられてこの二つのモータは
互いに独立して個々に適当な回転速度に速度制御され、
補機用モータが補助バッテリ充電用オルタネータ、パワ
ーステアリング用ポンプ、エアコン用コンプレッサ等の
複数個の補機類を統括して駆動する。これにより補助バ
ッテリ充電用オルタネータ、パワーステアリング用ポン
プ、エアコン用コンプレッサの各々に個別の駆動モータ
を設ける必要がなくなる。
は、走行駆動用モータと一つの補機用モータとが共通の
ケーシング内に同軸上に設けられてこの二つのモータは
互いに独立して個々に適当な回転速度に速度制御され、
補機用モータが補助バッテリ充電用オルタネータ、パワ
ーステアリング用ポンプ、エアコン用コンプレッサ等の
複数個の補機類を統括して駆動する。これにより補助バ
ッテリ充電用オルタネータ、パワーステアリング用ポン
プ、エアコン用コンプレッサの各々に個別の駆動モータ
を設ける必要がなくなる。
【0011】請求項2による発明は、請求項1に記載の
電気自動車用駆動モータにおいて、前記走行駆動用モー
タの回転子と前記補機用モータの回転子とが互いの同一
の正転方向に回転している状態において、前記走行駆動
用モータの回転子速度が前記補機用モータの回転子速度
より高い場合に噛み合って前記走行駆動用モータの回転
子と前記補機用モータの回転子とをトルク伝達関係に接
続するワンウェイクラッチが設けられているものであ
る。
電気自動車用駆動モータにおいて、前記走行駆動用モー
タの回転子と前記補機用モータの回転子とが互いの同一
の正転方向に回転している状態において、前記走行駆動
用モータの回転子速度が前記補機用モータの回転子速度
より高い場合に噛み合って前記走行駆動用モータの回転
子と前記補機用モータの回転子とをトルク伝達関係に接
続するワンウェイクラッチが設けられているものであ
る。
【0012】この発明による電気自動車用駆動モータで
は、走行駆動用モータの回転子速度が補機用モータの回
転子速度より高くなると、ワンウェイクラッチが噛み合
い、補機用モータの回転子が走行駆動用モータの回転子
の回転によって駆動されるようになり、補機用モータの
負荷が低減する。
は、走行駆動用モータの回転子速度が補機用モータの回
転子速度より高くなると、ワンウェイクラッチが噛み合
い、補機用モータの回転子が走行駆動用モータの回転子
の回転によって駆動されるようになり、補機用モータの
負荷が低減する。
【0013】請求項3による発明は、請求項2に記載の
電気自動車用駆動モータの制御方法において、前記走行
駆動用モータの回転数を検出し、前記走行駆動用モータ
の正転回転数が所定値である場合には前記補機用モータ
の運転を停止するものである。
電気自動車用駆動モータの制御方法において、前記走行
駆動用モータの回転数を検出し、前記走行駆動用モータ
の正転回転数が所定値である場合には前記補機用モータ
の運転を停止するものである。
【0014】この発明による電気自動車用駆動モータの
制御方法では、走行駆動用モータの正転回転数が所定値
になると、補機用モータの運転が停止される。この時に
は走行駆動用モータの回転子速度が補機用モータの回転
子速度より高くなるから、ワンウェイクラッチが噛み合
い、補機用モータの回転子が走行駆動用モータの回転子
の回転によって駆動されるようになる。
制御方法では、走行駆動用モータの正転回転数が所定値
になると、補機用モータの運転が停止される。この時に
は走行駆動用モータの回転子速度が補機用モータの回転
子速度より高くなるから、ワンウェイクラッチが噛み合
い、補機用モータの回転子が走行駆動用モータの回転子
の回転によって駆動されるようになる。
【0015】請求項4による発明は、請求項3に記載の
電気自動車用駆動モータの制御方法において、前記所定
値が前記補機用モータの定常時の正転回転数あるいはそ
れより若干低い回転数であることを特徴としているもの
である。
電気自動車用駆動モータの制御方法において、前記所定
値が前記補機用モータの定常時の正転回転数あるいはそ
れより若干低い回転数であることを特徴としているもの
である。
【0016】この発明による電気自動車用駆動モータの
制御方法では、走行駆動用モータの正転回転数が補機用
モータの定常時の正転回転数より若干低い回転数所定値
になると、補機用モータの運転が停止され、ワンウェイ
クラッチの噛み合いによって補機用モータの回転子が走
行駆動用モータの回転子の回転によって駆動されるよう
になる。
制御方法では、走行駆動用モータの正転回転数が補機用
モータの定常時の正転回転数より若干低い回転数所定値
になると、補機用モータの運転が停止され、ワンウェイ
クラッチの噛み合いによって補機用モータの回転子が走
行駆動用モータの回転子の回転によって駆動されるよう
になる。
【0017】
【発明の効果】請求項1による発明による電気自動車用
駆動モータでは、走行駆動用モータと一つの補機用モー
タとが共通のケーシング内に同軸上に設けられているこ
とと、補機用モータが補助バッテリ充電用オルタネー
タ、パワーステアリング用ポンプ、エアコン用コンプレ
ッサ等の複数個の補機類を統括して駆動し、各補機に個
別の駆動モータ、インバータなどの制御装置を設ける必
要がなくなることから、補機駆動機構を低コストで構成
することが可能になると共に、大きい補機設置スペース
を必要としなくなる。
駆動モータでは、走行駆動用モータと一つの補機用モー
タとが共通のケーシング内に同軸上に設けられているこ
とと、補機用モータが補助バッテリ充電用オルタネー
タ、パワーステアリング用ポンプ、エアコン用コンプレ
ッサ等の複数個の補機類を統括して駆動し、各補機に個
別の駆動モータ、インバータなどの制御装置を設ける必
要がなくなることから、補機駆動機構を低コストで構成
することが可能になると共に、大きい補機設置スペース
を必要としなくなる。
【0018】また、補助バッテリ充電用オルタネータ、
パワーステアリング用ポンプ、エアコン用コンプレッサ
などは、内燃機関を原動機とする通常の自動車にて使用
される内燃機関駆動方式の一般的なもので、製造コスト
の比較的安いものを流用することができるから、このこ
とによっても低コスト化が図られる。
パワーステアリング用ポンプ、エアコン用コンプレッサ
などは、内燃機関を原動機とする通常の自動車にて使用
される内燃機関駆動方式の一般的なもので、製造コスト
の比較的安いものを流用することができるから、このこ
とによっても低コスト化が図られる。
【0019】また、補助バッテリ充電用オルタネータに
よって補助バッテリを充電することにより、比較的高価
なDC/DCコンバータを省略することもでき、このこ
とによっても低コスト化が図られる。
よって補助バッテリを充電することにより、比較的高価
なDC/DCコンバータを省略することもでき、このこ
とによっても低コスト化が図られる。
【0020】また、複数個の補機を駆動するモータを一
つにすることにより、複数個の補機を専用モータによっ
て別個に駆動する場合と比較して消費電力を低減できる
と云う効果も期待できる。
つにすることにより、複数個の補機を専用モータによっ
て別個に駆動する場合と比較して消費電力を低減できる
と云う効果も期待できる。
【0021】なお、走行駆動用モータ補機用モータとは
個別の速度制御により互いに独立して運転されるから、
走行駆動と補機駆動とが互いに支障を与えることなく行
われる。
個別の速度制御により互いに独立して運転されるから、
走行駆動と補機駆動とが互いに支障を与えることなく行
われる。
【0022】請求項2による電気自動車用駆動モータで
は、走行駆動用モータの回転子速度が補機用モータの回
転子速度より高くなると、ワンウェイクラッチが噛み合
い、補機用モータの回転子が走行駆動用モータの回転子
の回転によって駆動されるようになって補機用モータの
負荷が低減するから、補機駆動による消費電力が軽減さ
れ、これの電源となる主バッテリの電力消耗が少なくな
る。
は、走行駆動用モータの回転子速度が補機用モータの回
転子速度より高くなると、ワンウェイクラッチが噛み合
い、補機用モータの回転子が走行駆動用モータの回転子
の回転によって駆動されるようになって補機用モータの
負荷が低減するから、補機駆動による消費電力が軽減さ
れ、これの電源となる主バッテリの電力消耗が少なくな
る。
【0023】請求項3による電気自動車用駆動モータの
制御方法では、走行駆動用モータの正転回転数が所定値
になると、補機用モータの運転が停止され、ワンウェイ
クラッチの噛み合いによって補機用モータの回転子が走
行駆動用モータの回転子の回転によって駆動されるか
ら、補機駆動による消費電力がより一層軽減され、これ
の電源となる主バッテリの電力消耗をさらに低減するこ
とができる。
制御方法では、走行駆動用モータの正転回転数が所定値
になると、補機用モータの運転が停止され、ワンウェイ
クラッチの噛み合いによって補機用モータの回転子が走
行駆動用モータの回転子の回転によって駆動されるか
ら、補機駆動による消費電力がより一層軽減され、これ
の電源となる主バッテリの電力消耗をさらに低減するこ
とができる。
【0024】請求項4による電気自動車用駆動モータの
制御方法では、走行駆動用モータの正転回転数が補機用
モータの定常時の正転回転数あるいはそれより若干低い
回転数所定値になると、補機用モータの運転が停止さ
れ、ワンウェイクラッチの噛み合いによって補機用モー
タの回転子が走行駆動用モータの回転子の回転によって
駆動されるから、所要の補機駆動を保証した上で、補機
駆動による消費電力がより軽減され、これの電源となる
主バッテリの電力消耗を低減することができる。
制御方法では、走行駆動用モータの正転回転数が補機用
モータの定常時の正転回転数あるいはそれより若干低い
回転数所定値になると、補機用モータの運転が停止さ
れ、ワンウェイクラッチの噛み合いによって補機用モー
タの回転子が走行駆動用モータの回転子の回転によって
駆動されるから、所要の補機駆動を保証した上で、補機
駆動による消費電力がより軽減され、これの電源となる
主バッテリの電力消耗を低減することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0026】図1はこの発明による電気自動車用駆動モ
ータの実施の形態1を示している。
ータの実施の形態1を示している。
【0027】電気自動車用駆動モータ1は、ケース本体
2とケース本体2の両端部に取り付けられた二つのカバ
ー部材3、4による密閉構造の一つのケーシング5を有
し、このケーシング5内に走行駆動用モータ6と補機用
モータ7とを同軸上に組み付けられている。
2とケース本体2の両端部に取り付けられた二つのカバ
ー部材3、4による密閉構造の一つのケーシング5を有
し、このケーシング5内に走行駆動用モータ6と補機用
モータ7とを同軸上に組み付けられている。
【0028】走行駆動用モータ6と補機用モータ7は、
各々固定子8、9と回転子10、11とを個別に有して
いる。
各々固定子8、9と回転子10、11とを個別に有して
いる。
【0029】固定子8、9は、各々コイル部12、13
を有し、焼き嵌め等の手法を使ってケース本体2に互い
に同心に固定されている。
を有し、焼き嵌め等の手法を使ってケース本体2に互い
に同心に固定されている。
【0030】回転子10、11は互いに同軸上に配置さ
れ、回転子10の一方の側の軸部10aは、カバー部材
3よりボール軸受14によって回転可能に支持され、カ
バー部材3より外方へ突出して走行駆動用の出力軸部を
なしている。回転子10の反対側の軸部10bは回転子
11の中心部に形成された軸受孔11aに挿入されてニ
ードル軸受15によって回転子11と相対回転可能に同
心接続されている。回転子11はカバー部材4よりボー
ル軸受16によって回転可能に支持されている。回転子
11の軸部11bはカバー部材4より外方に突出して補
機駆動用の出力軸部をなし、この出力軸部に補機駆動用
Vプーリ17が固定されている。
れ、回転子10の一方の側の軸部10aは、カバー部材
3よりボール軸受14によって回転可能に支持され、カ
バー部材3より外方へ突出して走行駆動用の出力軸部を
なしている。回転子10の反対側の軸部10bは回転子
11の中心部に形成された軸受孔11aに挿入されてニ
ードル軸受15によって回転子11と相対回転可能に同
心接続されている。回転子11はカバー部材4よりボー
ル軸受16によって回転可能に支持されている。回転子
11の軸部11bはカバー部材4より外方に突出して補
機駆動用の出力軸部をなし、この出力軸部に補機駆動用
Vプーリ17が固定されている。
【0031】カバー部材3と軸部10bには回転センサ
18のピックアップ部材18aとロータ18bとが取り
付けられており、この回転センサ18は走行駆動用モー
タ6の回転数(速度)を検出する。またカバー部材4と
軸部11bにはもう一つの回転センサ19のピックアッ
プ部材19aとロータ19bとが取り付けられており、
この回転センサ19は補機用モータ7の回転数(速度)
を検出する。
18のピックアップ部材18aとロータ18bとが取り
付けられており、この回転センサ18は走行駆動用モー
タ6の回転数(速度)を検出する。またカバー部材4と
軸部11bにはもう一つの回転センサ19のピックアッ
プ部材19aとロータ19bとが取り付けられており、
この回転センサ19は補機用モータ7の回転数(速度)
を検出する。
【0032】ケース本体2の外壁部にはマウント部材2
0、21などによって補助バッテリ充電用のオルタネー
タ22、エアコン用コンプレッサ23、パワーステアリ
ング用ポンプ24(図2参照)などの補機類が取り付け
られている。これら補機類の回転軸22a、23a、2
4aには内燃機関により直動される型式の補機類と同様
に各々Vプーリ25、26、27が固定されている。
0、21などによって補助バッテリ充電用のオルタネー
タ22、エアコン用コンプレッサ23、パワーステアリ
ング用ポンプ24(図2参照)などの補機類が取り付け
られている。これら補機類の回転軸22a、23a、2
4aには内燃機関により直動される型式の補機類と同様
に各々Vプーリ25、26、27が固定されている。
【0033】これら補機類のVプーリ25、26、27
と補機駆動用Vプーリ17との間には無端のVベルト2
8が掛けられており、補機駆動用Vプーリ17の回転に
よって各補機類が統括して駆動される。
と補機駆動用Vプーリ17との間には無端のVベルト2
8が掛けられており、補機駆動用Vプーリ17の回転に
よって各補機類が統括して駆動される。
【0034】上述のような構成による電気自動車用駆動
モータ1では、走行駆動用モータ6のコイル部12と、
補機用モータ7のコイル部13とに電流を別個に通電す
ることによって走行駆動用モータ6と補機用モータ7と
を各々個別の任意の速度(回転数)で運転することがで
きる。
モータ1では、走行駆動用モータ6のコイル部12と、
補機用モータ7のコイル部13とに電流を別個に通電す
ることによって走行駆動用モータ6と補機用モータ7と
を各々個別の任意の速度(回転数)で運転することがで
きる。
【0035】次に実施の形態1による電気自動車用駆動
モータ1を搭載される電気自動車のシステム構成を図2
を参照して説明する。
モータ1を搭載される電気自動車のシステム構成を図2
を参照して説明する。
【0036】走行駆動用モータ6の軸部10a、即ち出
力軸部は、歯車式の減速機30を介して左右の駆動輪
(図示せず)と駆動連結され、この左右の駆動輪を回転
駆動する。これにより車両の走行が行なわれる。
力軸部は、歯車式の減速機30を介して左右の駆動輪
(図示せず)と駆動連結され、この左右の駆動輪を回転
駆動する。これにより車両の走行が行なわれる。
【0037】オルタネータ22は、Vプーリ25、Vベ
ルト28、補機駆動用Vプーリ17によって補機用モー
タ7と駆動連結され、補機用モータ7の運転中はこの補
機用モータ7によって常時駆動され、ワイパーや灯火類
等の電源として使用される補助バッテリ31の充電を行
う。
ルト28、補機駆動用Vプーリ17によって補機用モー
タ7と駆動連結され、補機用モータ7の運転中はこの補
機用モータ7によって常時駆動され、ワイパーや灯火類
等の電源として使用される補助バッテリ31の充電を行
う。
【0038】エアコン用コンプレッサ23は、Vプーリ
26、Vベルト28、補機駆動用Vプーリ17によって
補機用モータ7と駆動連結されて補機用モータ7により
駆動され、エアコンユニット32とにより冷凍サイクル
を構成し、車室内の温度調節を行なう。
26、Vベルト28、補機駆動用Vプーリ17によって
補機用モータ7と駆動連結されて補機用モータ7により
駆動され、エアコンユニット32とにより冷凍サイクル
を構成し、車室内の温度調節を行なう。
【0039】パワーステアリング用ポンプ24は、Vプ
ーリ27、Vベルト28、補機駆動用Vプーリ17によ
って補機用モータ7と駆動連結されて補機用モータ7に
より駆動され、油圧式のパワーステアリング装置33の
油圧源をなす。
ーリ27、Vベルト28、補機駆動用Vプーリ17によ
って補機用モータ7と駆動連結されて補機用モータ7に
より駆動され、油圧式のパワーステアリング装置33の
油圧源をなす。
【0040】走行駆動用モータ6と補機用モータ7とは
主バッテリ34を共通の電源としており、走行駆動用モ
ータ6の速度制御は走行駆動用モータ制御回路35によ
り行われ、補機用モータ7の速度制御は補機用モータ制
御回路36により行われる。
主バッテリ34を共通の電源としており、走行駆動用モ
ータ6の速度制御は走行駆動用モータ制御回路35によ
り行われ、補機用モータ7の速度制御は補機用モータ制
御回路36により行われる。
【0041】走行駆動用モータ制御回路35は、セレク
ト位置センサ37、アクセルストロークセンサ38、車
速検出回路39、ブレーキ検出回路40、走行駆動用モ
ータ回転検出回路41の各々より、レンジセレクタ42
のセレクト位置、アクセルペダル踏込み量、車速(車輪
速)、ブレーキペダル踏込み状況、走行駆動用モータ回
転数の各データを入力し、これに応じてPWM制御など
により走行駆動用モータ6に対する電力供給を制御す
る。
ト位置センサ37、アクセルストロークセンサ38、車
速検出回路39、ブレーキ検出回路40、走行駆動用モ
ータ回転検出回路41の各々より、レンジセレクタ42
のセレクト位置、アクセルペダル踏込み量、車速(車輪
速)、ブレーキペダル踏込み状況、走行駆動用モータ回
転数の各データを入力し、これに応じてPWM制御など
により走行駆動用モータ6に対する電力供給を制御す
る。
【0042】補機用モータ制御回路36は、補機用モー
タ回転検出回路43より補機用モータ回転数のデータを
入力し、これに応じてPWM制御などにより補機用モー
タ7に対する電力供給を制御する。
タ回転検出回路43より補機用モータ回転数のデータを
入力し、これに応じてPWM制御などにより補機用モー
タ7に対する電力供給を制御する。
【0043】なお、走行駆動用モータ回転検出回路4
1、補機用モータ回転検出回路43は各々電気自動車用
駆動モータ1に組み込まれている回転センサ18、19
が出力する信号より走行駆動用モータ6、補機用モータ
7の回転数を検出するものである。
1、補機用モータ回転検出回路43は各々電気自動車用
駆動モータ1に組み込まれている回転センサ18、19
が出力する信号より走行駆動用モータ6、補機用モータ
7の回転数を検出するものである。
【0044】つぎに、図3に示されている制御チャート
に基づいて作用を説明する。
に基づいて作用を説明する。
【0045】イグニッションキーをオンにすると(ステ
ップS10肯定)、先ず走行準備のために補機用モータ
7を所定の回転数(例えば2000rpm)で運転を開
始する(ステップS20)。補機類が内燃機関用のもの
を流用されている場合には、モータの正転方向と内燃機
関の回転方向が一致することが望ましい。
ップS10肯定)、先ず走行準備のために補機用モータ
7を所定の回転数(例えば2000rpm)で運転を開
始する(ステップS20)。補機類が内燃機関用のもの
を流用されている場合には、モータの正転方向と内燃機
関の回転方向が一致することが望ましい。
【0046】レンジセレクタ42がパーキング(P)レ
ンジ、あるいはニュートラル(N)レンジにセレクトさ
れた場合には(ステップS30否定−ステップS40否
定)、走行駆動用モータ6の運転を停止する(ステップ
S50)。
ンジ、あるいはニュートラル(N)レンジにセレクトさ
れた場合には(ステップS30否定−ステップS40否
定)、走行駆動用モータ6の運転を停止する(ステップ
S50)。
【0047】これに対しドライブ(D)レンジにセレク
トされた場合には(ステップS30肯定)、アクセルス
トロークセンサ38によりアクセル開度を検出する。ア
クセルペダルが踏み込まれている場合には(ステップS
60肯定)、走行駆動モータ運転制御ロジックに従って
走行駆動モータ6に対する電力供給を制御し、車両を前
進走行させる(ステップS70)。
トされた場合には(ステップS30肯定)、アクセルス
トロークセンサ38によりアクセル開度を検出する。ア
クセルペダルが踏み込まれている場合には(ステップS
60肯定)、走行駆動モータ運転制御ロジックに従って
走行駆動モータ6に対する電力供給を制御し、車両を前
進走行させる(ステップS70)。
【0048】ドライブレンジで、アクセルペダルが踏み
込まれていない場合には(ステップS60否定)、車速
検出回路39より検出された車輪速が回生制動制御を開
始する速度Vset以上であるか否かを判別する(ステ
ップS80)。
込まれていない場合には(ステップS60否定)、車速
検出回路39より検出された車輪速が回生制動制御を開
始する速度Vset以上であるか否かを判別する(ステ
ップS80)。
【0049】車輪速が回生制動制御を行なえる速度Vs
et以下の場合には(ステップS80否定)、走行駆動
用モータ6の運転を停止し(ステップS50)、惰行に
よる車両停止、あるいはブレーキを使用しての車両停止
を行なう。
et以下の場合には(ステップS80否定)、走行駆動
用モータ6の運転を停止し(ステップS50)、惰行に
よる車両停止、あるいはブレーキを使用しての車両停止
を行なう。
【0050】車輪速が回生制動を行なえる速度Vset
以上の場合には(ステップS80肯定)、ブレーキ検出
回路40により機械式ブレーキの作動状況を確認し(ス
テップS90)、機械式ブレーキによる制動力と回生制
動による制動力の和が適度な減速力となるよう回生制動
制御ロジックにより回生制動を行なう(ステップS10
0)。
以上の場合には(ステップS80肯定)、ブレーキ検出
回路40により機械式ブレーキの作動状況を確認し(ス
テップS90)、機械式ブレーキによる制動力と回生制
動による制動力の和が適度な減速力となるよう回生制動
制御ロジックにより回生制動を行なう(ステップS10
0)。
【0051】リバース(R)レンジにセレクトされた場
合には(ステップS30否定−ステップS40肯定)、
上述のDレンジでの制御内容に準ずるが、走行駆動用モ
ータ6の回転方向のみ逆方向となる。
合には(ステップS30否定−ステップS40肯定)、
上述のDレンジでの制御内容に準ずるが、走行駆動用モ
ータ6の回転方向のみ逆方向となる。
【0052】イグニッションキーがオフされると(ステ
ップS10否定)、走行駆動用モータ6と補機用モータ
7の運転を共に停止する(ステップS110,12
0)。
ップS10否定)、走行駆動用モータ6と補機用モータ
7の運転を共に停止する(ステップS110,12
0)。
【0053】上述の制御フローにより、補機用モータ7
はイグニッションキーがオンされている間は常時所定回
転数で回転駆動され、各補機を駆動して車両の走行に備
える。
はイグニッションキーがオンされている間は常時所定回
転数で回転駆動され、各補機を駆動して車両の走行に備
える。
【0054】この実施の形態では、上述のように、走行
駆動用モータ6と一つの補機用モータ7とが共通のケー
シング5内に同軸上に設けられていることと、補機用モ
ータ7が補助バッテリ充電用オルタネータ22、パワー
ステアリング用ポンプ24、エアコン用コンプレッサ2
3等の複数個の補機類を統括して駆動し、各補機に個別
の駆動モータ、インバータなどの制御装置を設ける必要
がなくなることから、補機駆動機構を低コストで構成す
ることが可能になると共に、大きい補機設置スペースを
必要としなくなり、しかも補助バッテリ充電用オルタネ
ータ22、パワーステアリング用ポンプ24、エアコン
用コンプレッサ23などは、内燃機関を原動機とする通
常の自動車にて使用される内燃機関駆動方式の一般的な
もので、製造コストの比較的安いものを流用することが
でき、低コスト化が図られる。
駆動用モータ6と一つの補機用モータ7とが共通のケー
シング5内に同軸上に設けられていることと、補機用モ
ータ7が補助バッテリ充電用オルタネータ22、パワー
ステアリング用ポンプ24、エアコン用コンプレッサ2
3等の複数個の補機類を統括して駆動し、各補機に個別
の駆動モータ、インバータなどの制御装置を設ける必要
がなくなることから、補機駆動機構を低コストで構成す
ることが可能になると共に、大きい補機設置スペースを
必要としなくなり、しかも補助バッテリ充電用オルタネ
ータ22、パワーステアリング用ポンプ24、エアコン
用コンプレッサ23などは、内燃機関を原動機とする通
常の自動車にて使用される内燃機関駆動方式の一般的な
もので、製造コストの比較的安いものを流用することが
でき、低コスト化が図られる。
【0055】また、補助バッテリ充電用オルタネータ2
2によって補助バッテリを充電することにより、比較的
高価なDC/DCコンバータを省略することもでき、こ
のことによっても低コスト化が図られ、また、複数個の
補機の駆動を一つの補機用モータ7に行うことにより、
複数個の補機を専用モータによって別個に駆動する場合
と比較して消費電力を低減する。
2によって補助バッテリを充電することにより、比較的
高価なDC/DCコンバータを省略することもでき、こ
のことによっても低コスト化が図られ、また、複数個の
補機の駆動を一つの補機用モータ7に行うことにより、
複数個の補機を専用モータによって別個に駆動する場合
と比較して消費電力を低減する。
【0056】図4はこの発明による電気自動車用駆動モ
ータの実施の形態2を示している。
ータの実施の形態2を示している。
【0057】尚、図4に於いて、図1に対応する部分は
図1に付した符号と同一の符号を付けてその説明を省略
する。
図1に付した符号と同一の符号を付けてその説明を省略
する。
【0058】この実施の形態では、走行駆動用モータ6
の回転子10の軸部10bと補機用モータ7の回転子1
1との間にワンウェイクラッチ29が配置されている。
このワンウェイクラッチ29は、走行駆動用モータ6の
回転子10と補機用モータ7の回転子が共に同一方向か
つ正転方向に回転している場合において、駆動用モータ
2の回転速度(回転数)が補機用モータ3の回転速度
(回転数)に対して高くなった時に噛み合う方向に組込
まれており、走行駆動用モータ6の回転子速度が補機用
モータ7の回転子速度より高い場合に噛み合って走行駆
動用モータ6の回転子10と補機用モータ7の回転子1
1とをトルク伝達関係に接続する。
の回転子10の軸部10bと補機用モータ7の回転子1
1との間にワンウェイクラッチ29が配置されている。
このワンウェイクラッチ29は、走行駆動用モータ6の
回転子10と補機用モータ7の回転子が共に同一方向か
つ正転方向に回転している場合において、駆動用モータ
2の回転速度(回転数)が補機用モータ3の回転速度
(回転数)に対して高くなった時に噛み合う方向に組込
まれており、走行駆動用モータ6の回転子速度が補機用
モータ7の回転子速度より高い場合に噛み合って走行駆
動用モータ6の回転子10と補機用モータ7の回転子1
1とをトルク伝達関係に接続する。
【0059】この電気自動車用駆動モータ1では、走行
駆動用モータ6の回転子速度が補機用モータ7の回転子
速度より高くなると、ワンウェイクラッチ29が噛み合
うから、補機用モータ7の回転子11が走行駆動用モー
タ6の回転子10の回転によって駆動されるようになっ
て補機用モータ7の負荷が低減する。これにより補機駆
動による消費電力が軽減され、これの電源となる主バッ
テリ34の電力消耗が少なくなる。
駆動用モータ6の回転子速度が補機用モータ7の回転子
速度より高くなると、ワンウェイクラッチ29が噛み合
うから、補機用モータ7の回転子11が走行駆動用モー
タ6の回転子10の回転によって駆動されるようになっ
て補機用モータ7の負荷が低減する。これにより補機駆
動による消費電力が軽減され、これの電源となる主バッ
テリ34の電力消耗が少なくなる。
【0060】図5は実施の形態2による電気自動車用駆
動モータ1を搭載される電気自動車のシステム構成を示
している。なお、このシステム構成(ハード構成)は、
図2に示されている実施の形態1におけるシステム構成
(ハード構成)と同じであるから、図5において図2に
対応する部分は図1に付した符号と同一の符号を付けて
その説明を省略する。
動モータ1を搭載される電気自動車のシステム構成を示
している。なお、このシステム構成(ハード構成)は、
図2に示されている実施の形態1におけるシステム構成
(ハード構成)と同じであるから、図5において図2に
対応する部分は図1に付した符号と同一の符号を付けて
その説明を省略する。
【0061】次に図6に示されている制御チャート及び
図7の模式図に基づいて作用を説明する。なお、図6に
おいて、図3におけるステップと同一のステップについ
ては図3に付けたステップ番号と同じステップ番号を付
けてその説明を省略することがある。
図7の模式図に基づいて作用を説明する。なお、図6に
おいて、図3におけるステップと同一のステップについ
ては図3に付けたステップ番号と同じステップ番号を付
けてその説明を省略することがある。
【0062】この場合も、イグニッションキーがオンさ
れると(ステップS10肯定)、走行準備のために補機
用モータ7を所定の回転数Ncon(例えば2000r
pm)で運転を開始する(ステップS20)。補機類は
内燃機関用のものを流用する前提で、正転方向に運転さ
れる。
れると(ステップS10肯定)、走行準備のために補機
用モータ7を所定の回転数Ncon(例えば2000r
pm)で運転を開始する(ステップS20)。補機類は
内燃機関用のものを流用する前提で、正転方向に運転さ
れる。
【0063】レンジセレクタ42がDレンジにセレクト
された場合(ステップS30肯定)、アクセルストロー
クセンサ38によりアクセル開度を検出する。アクセル
ペダルが踏み込まれている場合には(ステップS65肯
定)、駆動用モータ運転制御ロジックにより走行駆動用
モータ6に対する電力供給を制御し、車両を前進走行さ
せる(ステップS71)。
された場合(ステップS30肯定)、アクセルストロー
クセンサ38によりアクセル開度を検出する。アクセル
ペダルが踏み込まれている場合には(ステップS65肯
定)、駆動用モータ運転制御ロジックにより走行駆動用
モータ6に対する電力供給を制御し、車両を前進走行さ
せる(ステップS71)。
【0064】図7(a)に示されているように、Dレン
ジにおいて、アクセルペダルが踏まれ続けられると、走
行駆動用モータ6の回転数Naは上昇を続け、走行駆動
用モータ6の回転数Naが補機用モータ7の定常回転数
Nconより若干低い回転数に設定された補機用モータ
停止回転数Nsetと一致するまで(ステップS72否
定)、補機用モータ7の運転を続行するが(ステップS
73)、走行駆動用モータ6の回転数Naが補機用モー
タ停止回転数Nsetと一致した時点(A点)で(ステ
ップS72肯定)、補機用モータ7の運転を停止する
(ステップS74)。
ジにおいて、アクセルペダルが踏まれ続けられると、走
行駆動用モータ6の回転数Naは上昇を続け、走行駆動
用モータ6の回転数Naが補機用モータ7の定常回転数
Nconより若干低い回転数に設定された補機用モータ
停止回転数Nsetと一致するまで(ステップS72否
定)、補機用モータ7の運転を続行するが(ステップS
73)、走行駆動用モータ6の回転数Naが補機用モー
タ停止回転数Nsetと一致した時点(A点)で(ステ
ップS72肯定)、補機用モータ7の運転を停止する
(ステップS74)。
【0065】補機用モータ7の運転を停止すると、走行
駆動用モータ6の回転数が補機用モータ3の回転数を上
廻ることになり、この時点(A点)から補機類の運転は
ワンウェイクラッチ29を介して走行駆動用モータ6に
より行なわれる。
駆動用モータ6の回転数が補機用モータ3の回転数を上
廻ることになり、この時点(A点)から補機類の運転は
ワンウェイクラッチ29を介して走行駆動用モータ6に
より行なわれる。
【0066】これにより補機駆動による消費電力が軽減
され、主バッテリ34の電力消耗を低減することができ
る。
され、主バッテリ34の電力消耗を低減することができ
る。
【0067】次に車速が高く、走行駆動用モータ6が高
速回転している状態からアクセルペダルの踏み込みがオ
フされると(B点)、駆動用モータ運転制御ロジックに
従って走行駆動用モータ6の回転数Naが徐々に低下す
る。
速回転している状態からアクセルペダルの踏み込みがオ
フされると(B点)、駆動用モータ運転制御ロジックに
従って走行駆動用モータ6の回転数Naが徐々に低下す
る。
【0068】走行駆動用モータ6の回転数Naの低下に
よって走行駆動用モータ6の回転数Naが補機用モータ
停止回転数Nsetと一致した時点(C点)で、補機用
モータ7の運転を再開する。これにより低速走行時にお
ける所要の補機駆動が保証される。
よって走行駆動用モータ6の回転数Naが補機用モータ
停止回転数Nsetと一致した時点(C点)で、補機用
モータ7の運転を再開する。これにより低速走行時にお
ける所要の補機駆動が保証される。
【0069】なお、このときには補機用モータ7は定常
回転数Nconで駆動されるから、補機用モータ7の回
転数Nbが走行駆動用モータ6の回転数Naを上廻るこ
とになり、ワンウェイクラッチ29が解放される。
回転数Nconで駆動されるから、補機用モータ7の回
転数Nbが走行駆動用モータ6の回転数Naを上廻るこ
とになり、ワンウェイクラッチ29が解放される。
【0070】この時、補機用モータ停止回転数Nset
が補機用モータ7の停止及び再始動の両方に使われる
と、ハンチングを起すことがあるので、再始動の回転数
(補機用モータ再始動回転数)を補機用モータ停止回転
数Nsetより若干低い回転数に別途に設定することも
考えられる。
が補機用モータ7の停止及び再始動の両方に使われる
と、ハンチングを起すことがあるので、再始動の回転数
(補機用モータ再始動回転数)を補機用モータ停止回転
数Nsetより若干低い回転数に別途に設定することも
考えられる。
【0071】なお、Rレンジの場合には(ステップS4
0肯定)、図7(b)に示されているように、ワンウェ
イクラッチ29が係合することなく、常に非作動となる
ので、補機用モータ7を正転方向に常時駆動する。
0肯定)、図7(b)に示されているように、ワンウェ
イクラッチ29が係合することなく、常に非作動となる
ので、補機用モータ7を正転方向に常時駆動する。
【図1】この発明による電気自動車用駆動モータの実施
の形態1を示す縦断面図である。
の形態1を示す縦断面図である。
【図2】実施の形態1による電気自動車用駆動モータを
搭載される電気自動車のシステム構成図である。
搭載される電気自動車のシステム構成図である。
【図3】実施の形態1による電気自動車用駆動モータの
制御フローを示すフローチャートである。
制御フローを示すフローチャートである。
【図4】この発明による電気自動車用駆動モータの実施
の形態2を示す縦断面図である。
の形態2を示す縦断面図である。
【図5】実施の形態2による電気自動車用駆動モータを
搭載される電気自動車のシステム構成図である。
搭載される電気自動車のシステム構成図である。
【図6】実施の形態2による電気自動車用駆動モータの
制御フローを示すフローチャートである。
制御フローを示すフローチャートである。
【図7】(a)、(b)は実施の形態2による電気自動
車用駆動モータの制御フローを示すタイムチャートであ
る。
車用駆動モータの制御フローを示すタイムチャートであ
る。
【図8】従来の電気自動車を示す透視斜視図である。
1 電気自動車用駆動モータ 5 ケーシング 6 走行駆動用モータ 7 補機用モータ 8、9 固定子 10、11 回転子 17 補機駆動用Vプーリ 18、19 回転センサ 22 補助バッテリ充電用オルタネータ 23 エアコン用コンプレッサ 24 パワーステアリング用ポンプ 25、26、27 Vプーリ 28 Vベルト 30 減速機 31 補助バッテリ 34 主バッテリ 35 走行駆動用モータ制御回路 36 補機用モータ制御回路
Claims (4)
- 【請求項1】 車両を走行駆動する走行駆動用モータ
と、補助バッテリ充電用オルタネータ、パワーステアリ
ング用ポンプ、エアコン用コンプレッサ等の複数個の補
機類を統括して駆動する一つの補機用モータとを共通の
ケーシング内に同軸上に有し、前記走行駆動用モータと
前記補機用モータとが個別の速度制御により互いに独立
して運転可能であることを特徴とする電気自動車用駆動
モータ。 - 【請求項2】 前記走行駆動用モータの回転子と前記補
機用モータの回転子とが互いの同一の正転方向に回転し
ている状態において、前記走行駆動用モータの回転子速
度が前記補機用モータの回転子速度より高い場合に噛み
合って前記走行駆動用モータの回転子と前記補機用モー
タの回転子とをトルク伝達関係に接続するワンウェイク
ラッチが設けられていることを特徴とする請求項1に記
載の電気自動車用駆動モータ。 - 【請求項3】 請求項2に記載の電気自動車用駆動モー
タの制御方法において、前記走行駆動用モータの回転数
を検出し、前記走行駆動用モータの正転回転数が所定値
である場合には前記補機用モータの運転を停止すること
を特徴とする電気自動車用駆動モータの制御方法。 - 【請求項4】 前記所定値は前記補機用モータの定常時
の正転回転数あるいはそれより若干低い回転数であるこ
とを特徴とする請求項3に記載の電気自動車用駆動モー
タの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7343704A JPH09182210A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 電気自動車用駆動モータおよび電気自動車用駆動モータの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7343704A JPH09182210A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 電気自動車用駆動モータおよび電気自動車用駆動モータの制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09182210A true JPH09182210A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18363612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7343704A Pending JPH09182210A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 電気自動車用駆動モータおよび電気自動車用駆動モータの制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09182210A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012147636A (ja) * | 2011-01-14 | 2012-08-02 | Denso Corp | 電動車両の制御装置 |
US8954236B2 (en) | 2011-07-28 | 2015-02-10 | Hyundai Motor Company | Device combining motor driven power steering with compressor, and method for controlling the same |
JP2017069160A (ja) * | 2015-10-02 | 2017-04-06 | 株式会社デンソー | 充電装置及び充電方法 |
JP2017171150A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両の制動装置 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7343704A patent/JPH09182210A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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