JP2003138878A - シールド掘進工法 - Google Patents

シールド掘進工法

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JP2003138878A
JP2003138878A JP2001337457A JP2001337457A JP2003138878A JP 2003138878 A JP2003138878 A JP 2003138878A JP 2001337457 A JP2001337457 A JP 2001337457A JP 2001337457 A JP2001337457 A JP 2001337457A JP 2003138878 A JP2003138878 A JP 2003138878A
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Japan
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excavation
shield
mud
soil
chamber
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JP2001337457A
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Shuichi Kumagai
秀一 熊谷
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/52Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly

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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 産廃対象汚泥量の低減。 【解決手段】 シールド掘進工法は、筒状に形成された
掘進機本体10と、この掘進機本体10の先端に回転自
在に設置されたカッター12と、カッター12の背面側
に設けられ、泥状掘削ズリAを充満して土圧に対抗させ
るチャンバ14とを備えたシールド掘進機を用いる。そ
して、チャンバ14内の掘削ズリAの一部を連続的に排
出する回転容積型の土砂排出手段15を設け、チャンバ
14内に清水Wを供給し、これと掘削土砂と混合して泥
状掘削ズリAとし、チャンバ14内の土圧を一定に維持
しながら泥状掘削ズリAを、排土手段15を介して外部
に排出する。排出された掘削ズリAは、この後に、シー
ルド残土処理プラント30側に運搬して、一次処理土と
二次処理土および二次処理水とに分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シールド掘進工
法に関し、特に、掘削残土が産廃対象となる量を低減す
る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市トンネルの構築工事に採用されるシ
ールド掘進工法の一種として、泥土圧シールド掘進工法
が知られている。この種の工法では、通常、筒状に形成
された掘進機本体と、この掘進機本体の先端に回転自在
に設置されたカッターと、カッターの背面側に設けら
れ、泥状掘削ズリを充満して土圧に対抗させるチャンバ
とを備えたシールド掘進機が用いられ、泥状掘削ズリに
は、泥漿などの添加材が加えられる。
【0003】このような泥土圧シールド掘進工法は、仮
設設備が安価になるという特徴がある。ところで、この
ような泥土圧シールド掘進工法の一種として、掘削ズリ
の添加材に、気泡生成用の起泡材を用いる気泡シールド
掘進工法が知られている。
【0004】この気泡シールド掘進工法は、前記した泥
土圧シールド掘進工法の長所に加えて、起泡材が、環境
にやさしく、気泡と掘削土砂とを混合することで、掘削
ズリの流動性を改善できるなどの取扱い性に優れるとい
う特長があって、飛躍的に採用され、施工性,信頼性,
品質のすべてに優れた工法である。
【0005】しかしながら、このようなシールド掘進工
法には、以下に説明する課題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、近年、産業
廃棄物に関する法律が改正され、これに伴い、泥土圧シ
ールド掘進工法で施工する場合には、添加材として起泡
材を使用しても掘削残土の全量が汚泥(産業廃棄物)扱
いになることが懸念されており、掘削残土の全量が汚泥
として扱われると、その処理費用が非常に大きくなると
いう問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、掘
削ズリ中の産廃対象量を低減することができるシールド
掘進工法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、筒状に形成された掘進機本体と、この掘
進機本体の先端に回転自在に設置されたカッターと、前
記カッターの背面側に設けられ、泥状掘削ズリを充満し
て土圧に対抗させるチャンバとを備えたシールド掘進機
を用いるシールド掘進工法において、前記チャンバ内の
前記掘削ズリの一部を連続的に排出する排土手段を設
け、前記チャンバ内に清水を供給し、これと前記掘削土
砂と混合して前記泥状掘削ズリとし、前記チャンバ内の
土圧を所定圧に制御しながら前記泥状掘削ズリを、前記
排土手段を介して外部に排出し、しかる後に、前記泥状
掘削ズリをシールド残土処理プラント側に運搬して、一
次処理土と二次処理土および二次処理水とに分離するよ
うにした。
【0009】このように構成したシールド掘進工法によ
れば、チャンバ内に清水を供給し、これと掘削土砂と混
合して泥状掘削ズリとするので、シールド残土処理プラ
ントで分離した一次処理土は、産廃対象外の一般残土と
して取り扱えるので、従来の泥土圧シールド掘進工法の
ように、掘削残土の全量が産廃対象とならず、これによ
り、産廃対象汚泥量を低減することができる。
【0010】なお、本発明のシールド残土処理プラント
で分離される一次処理土は、泥水シールド掘進工法で、
一般残土として取り扱われている一次処理土と実質的に
同じであり、また、二次処理土は、泥水シールド掘進工
法で、産廃対象汚泥となるフィルタープレス処理土と実
質的に同じである。
【0011】前記シールド残土処理プラントの前に、前
記泥状掘削ズリのスラリー濃度の調整処理工程、また
は、前記泥状掘削ズリ中の塊土砂の回収処理工程を配置
し、これらの工程のいずれかを掘削対象土の性状によっ
て選択することができる。
【0012】この構成によれば、掘削対象土の性状に応
じて、採用できる処理工程が増し、性状により適した処
理工程を採用することができる。
【0013】前記回収処理工程は、前記泥状掘削ズリに
粘土質が多く含まれるシルト層または粘土層の掘削の際
に選択することができる。
【0014】この構成によれば、一次処理土の前に、粘
土質が多く含まれるシルト層または粘土層の塊土砂を回
収するので、この回収土は、一次処理土と同様に、非産
廃対象汚泥として取り扱えるので、より一層産廃対象汚
泥量を低減することができる。
【0015】前記泥状掘削ズリの搬送手段として、土砂
ポンプ圧送,ズリトロ輸送,ダンプ輸送,コンテナ輸送
を用いる際に、前記スラリー濃度の調整処理工程の前
に、前記掘削ズリを定量ずつ連続供給する定量フィーダ
を設置することができる。
【0016】前記排土手段は、前記チャンバ内の掘削ズ
リを外部に排出するスクリューコンベアと、前記スクリ
ューコンベアの排出口を密閉しつつ、掘削ズリの一部を
連続的に排出する容積回転型のロータリポンプとで構成
することができる。
【0017】前記シールド残土処理プラントは、前記泥
状掘削ズリ中の所定粒径以上の土砂成分を分離除去し
て、前記一次処理土とするサイクロンおよび振動篩と、
前記泥状掘削ズリから前記一次処理土が除去された一次
処理水から前記二次処理土と二次処理水とに分離するフ
ィルタープレスとで構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1か
ら図3は、本発明にかかるシールド掘進工法の第1実施
例を示している。同図に示したシールド掘進工法では、
図1に示すシールド掘進機が使用される。
【0019】同図に示したシールド掘進機は、いわゆる
泥土圧式のものであって、掘進機本体10と、カッター
12と、チャンバ14と、掘削ズリAの排土手段15
と、掘削ズリAの搬出手段20とを有している。
【0020】排土手段15は、チャンバ14内の土圧を
所定圧に制御しながら、チャンバ14内に充満されてい
る掘削ズリAの一部を連続的に排出するものであって、
本実施例の場合には、土砂搬送用スクリューコンベア1
6およびロータリポンプ18とから構成されている。
【0021】掘進機本体10は、軸方向の中間位置で分
断され、両端が開口した円筒状の前,後スキンプレート
10a,10bを有していて、これらの前,後スキンプ
レート10a,10bは、中折れジャッキ21により相
互に連結されている。
【0022】この中折れジャッキ21は、周方向に所定
の間隔を隔てて複数設けられていて、曲線状に掘削する
際に用いられる。前スキンプレート10a内には、後ス
キンプレート10bの後端側に、エレクター22を用い
て環状に組立てられるセグメント23に反力を取って、
シールド掘進機を推進させるシールドジャッキ24が設
けられている。
【0023】シールドジャッキ24は、周方向に所定の
間隔を隔てて複数配置されている。前スキンプレート1
0aの前端側には、チャンバ14を隔成する隔壁26が
設けられている。
【0024】カッター12は、十字状に形成されたスポ
ーク部12aと、このスポーク部12aの背面側中心に
突設された回転軸12bと、スポーク部12aの側面と
前面とに固設されたカッタービットとを備えている。
【0025】カッター12のスポーク部12a内には、
径方向に出没自在に設けられ、カッター12の掘削可能
な範囲よりも外方の掘削を可能にするコピカッター12
dが内蔵されている。
【0026】また、カッター12のスポーク部12aの
背面側には、複数の支持ステー12eが同一円周上に所
定の間隔を隔てて突設されていて、支持ステー12eの
端部には、円環状のリングビーム12fが固設されてい
る。
【0027】このように構成されたカッター12は、回
転軸12bとリングビーム12fとが、ベアリングなど
を介在させることにより、隔壁26に回転自在に支持さ
れている。
【0028】そして、リングビーム12fの一端側に
は、リングギア12gが固設され、このリングギア12
gには、駆動モータ12hの回転軸に固設された原動ギ
ア12iが歯合している。
【0029】チャンバ14は、隔壁26により後端側が
隔成され、前面側に配置されているカッター12により
掘削された土砂を内部に取込むようになっている。チャ
ンバ14内には、隔壁26を貫通するようにして、清水
Wの供給管28が、開閉バルブを介在させて接続されて
いる。チャンバ14内に清水Wを供給すると、これと掘
削土砂とが混合されて泥状掘削ズリAが作成される。
【0030】泥状掘削ズリAは、チャンバ14内に所定
の圧力状態で充満されて、切羽の土圧に対抗し、切羽の
安定を図る。排土手段15の一部を構成するスクリュー
コンベア16は、一端側が隔壁26を貫通して、チャン
バ14内と連通するように固設された中空円筒状の筒体
16aと、この筒体16a内に回転自在に配置されたス
クリュー羽根16bと、筒体16aの他端側に設けられ
たスクリュー羽根16bの回転駆動用モータ16cとを
備えている。
【0031】筒体16aの側面には、ジャッキ16dに
よりスライド駆動される蓋体16eで開閉される排土口
16fが設けられている。なお、本実施例のスクリュー
コンベア16は、従来の泥土圧式シールド掘進機に用い
られているものよりも短尺のものであって、排土口16
fは、シールド掘進機を掘進させている間は、常時開口
させておく。
【0032】ロータリポンプ18は、回転容積型のもの
であって、ポンプ本体18aと、このポンプ本体18a
の駆動部18bとから構成されている。ポンプ本体18
aには、土砂の受入口18cと、吐出口18dとが設け
られていて、受入口18cにスクリューコンベア16の
排土口16fが連通接続され、吐出口18dには、配管
20の一端側が連通接続されている。
【0033】また、ポンプ本体18a内には、駆動部1
8bにより、図2に示すように、回転,固定が制御され
る一対のブレード18e,18fが設けられている。
【0034】掘削ズリAを排出する際には、まず、図2
(A)に示すように、一方のブレード18eが、吐出口
18dを閉塞しない位置、すなわち、吐出口18dの一
側面と一致する位置に固定され、他方のブレード18f
が、反時計方向に回転駆動される。
【0035】このブレード18fの動作により、その回
転方向の前面側の掘削ズリAが吐出口18d側に押しや
られるとともに、回転方向の背面側に吐出口18d側に
押しやられた分に相当する掘削ズリAが受入口18cか
ら取込まれる。
【0036】そして、ブレード18fが、図2(B)に
示すように、ブレード18eに近接した後に、これと当
接する位置に到達すると、当接する直前に、ブレード1
8eが反時計方向に回転駆動され始め、ブレード18f
が、ブレード18eが固定されていた位置に到達する
と、図2(C)に示すように、その位置に固定される。
【0037】回転駆動が開始されたブレード18eは、
図2(D)に示すように、反時計方向に回転駆動され、
このときには、図2(A)と同様に、掘削ズリAが回転
に伴って吐出口18d側に押しやられるとともに、受入
口18cから新たな掘削ズリAが取込まれる。
【0038】その後は、図2(A)〜(D)の状態が繰
り返され、このような動作を繰り返すことにより受入口
18cから取込まれた掘削ズリAが吐出口18dに向け
て順次圧送され、排出口18dに隣接設置されている搬
送手段20側に送出される。
【0039】このように構成したロータリポンプ18に
よれば、スクリューコンベア16の排土口16fを密閉
しつつ、掘削ズリAの一部を連続的に外部に排出するこ
とができ、清水Wだけが掘削土砂と分離して排出するこ
とを防止する。
【0040】この場合、掘削ズリAの外部排出量は、ロ
ータリポンプ18の回転により制御され、ポンプ18の
回転数を調整することにより、スクリューコンベア16
を介して連通するチャンバ14内の掘削ズリAの充満圧
を制御する。
【0041】以上のように構成した泥土圧式シールド掘
進機では、チャンバ14内に清水Wを供給し、これと掘
削土砂と混合して泥状掘削ズリAとし、チャンバ14内
の土圧を、ロータリポンプ18で所定圧に制御しなが
ら、泥状掘削ズリAを、排土手段15を介して外部に排
出することができる。
【0042】排出された掘削ズリAは、搬出手段20を
介して、図3に示すシールド残土処理プラント30側に
運搬する。シールド残土処理プラント30は、通常、坑
外に設置され、搬出手段20は、ポンプ圧送,ズリトロ
輸送,スラリー輸送,ダンプコンテナ輸送のいずれかを
採用することができる。
【0043】本実施例の場合には、掘削対象土の性状
が、粘土質が多く含まれているシルト層、または、粘土
層の場合に採用されるものであって、掘削ズリAには、
これらの塊土砂が含まれているので、シールド残土処理
プラント30の前段に、塊土砂の回収処理工程を設けて
いる。
【0044】この回収処理工程は、具体的には、プレド
ライマー32から構成され、掘削ズリAは、まず、この
プレドライマー32に投入される。プレドライマー32
では、掘削ズリA中の固結粘土や固結土砂,砂礫などの
塊土砂を分離して、回収土S1として回収する。
【0045】この場合、掘削ズリAには、添加材として
清水Wが添加されているだけなので、回収土S1は、泥
水シールド掘進工法の一次処理土と同様に、非産廃対象
汚泥として取り扱える。
【0046】回収土S1が分離された掘削ズリAは、そ
の後、シールド残土処理プラント30に導入される。本
実施例のシールド残土処理プラント30は、サイクロン
30aと、振動篩30bと、調整槽30cと、スラリー
槽30dと、フィルタープレス30eと、濾水槽30f
とを備えていて、泥水シールド掘進工法で用いられてい
る処理プラントと実質的に同一構成となっている。
【0047】この残土処理プラント30では、サイクロ
ン30aおよび振動篩30bとで、泥状掘削ズリA中の
所定粒径、例えば、75μm以上の土砂成分を分離除去
して、一次処理土S2とする、また、泥状掘削ズリAか
ら一次処理土S2が除去された一次処理水W1から、フ
ィルタープレス30eで、二次処理土S3と二次処理水
W2とに分離する。この二次処理土S3は、産廃対象汚
泥となる。
【0048】さて、以上のように構成したシールド掘進
工法によれば、チャンバ14内に清水Wを供給し、これ
と掘削土砂と混合して泥状掘削ズリAとするので、シー
ルド残土処理プラント30で分離した一次処理土S2
は、産廃対象とならない一般残土とすることができ、従
来の泥土圧シールド掘進工法のように、掘削残土の全量
が産廃対象とならず、これにより、産廃対象汚泥量を低
減することができる。
【0049】また、本実施例の場合には、シールド残土
処理プラント30の前に、泥状掘削ズリA中の塊土砂の
回収処理工程を配置し、一次処理土S2の分離前に、粘
土質が多く含まれるシルト層または粘土層の塊土砂を回
収する。
【0050】この場合の回収土S1は、一次処理土と同
様に、非産廃対象汚泥として取り扱えるので、より一層
産廃対象汚泥量を低減することができるとともに、その
後のシールド残土処理プラント30での処理量も低減す
ることができる。
【0051】図4は、本発明に係るシールド掘進工法の
第2実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相
当する部分には、同一符号を付して、その説明を省略す
るとともに、いかにその特徴点についてのみ説明する。
【0052】図4は、この実施例で採用される残土処理
の他の例を示しており、この実施例では、粘土質が多く
含まれるシルト層または粘土層以外の土質の掘削の際に
採用される。
【0053】本実施例においても、上記第1実施例と同
様に、シールド残土処理プラント30が採用され、この
プラント30は、サイクロン30aと、振動篩30b
と、調整槽30cと、スラリー槽30dと、フィルター
プレス30eと、濾水槽30fとを備えていて、泥水シ
ールド掘進工法で用いられている処理プラントと実質的
に同一構成となっている。
【0054】このシールド残土処理プラント30の前段
には、定量フィーダ34と、泥状掘削ズリAのスラリー
濃度の調整処理工程用としてスパイラルクラッシュファ
イヤー36が設けられている。
【0055】掘削ズリAの搬出手段20は、本実施例の
場合には、ズリトロ輸送ないしはダンプコンテナ輸送が
採用され、このような搬出手段20で搬出された掘削ズ
リAは、定量フィーダ34に供給され、一定量ずつスパ
イラルクラッシュファイヤー36に排出される。
【0056】スパイラルクラッシュファイヤー36は、
掘削ズリAのスラリー濃度を調整して、高濃度化された
状態で、残土処理プラント30に導入される。
【0057】このような処理手段を採用すると、従来の
泥土圧シールド掘進工法では、産廃対象汚泥とされる可
能性のある一次処理土S2が一般残土として取り扱える
とともに、残土処理プラント30に高濃度のスラリーに
調整された掘削ズリAが導入されるので、残土処理プラ
ント30で一次処理土S2を分離抽出する際の処理能率
が向上する。
【0058】なお、上記実施例で示した図3と図4の処
理手順は、必ずしも別々に設置する必要はなく、両者を
併置しておいて、バルブを設けて選択的に切り替えられ
るようにすることもできる。
【0059】このような構成にすると、シールド残土処
理プラント30の前に、泥状掘削ズリAのスラリー濃度
の調整処理工程、または、泥状掘削ズリA中の塊土砂の
回収処理工程を配置し、これらの工程のいずれかを掘削
対象土の性状によって選択することが可能になり、掘削
対象土の性状に応じて、採用できる処理工程が増し、性
状により適した処理工程を採用することができる。
【0060】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かかるシールド掘進工法によれば、法改正により産廃対
象汚泥とされる可能性のある量を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるシールド掘進工法で用いるシー
ルド掘進機の一例を示す説明図である。
【図2】図1の排土手段の作動説明図である。
【図3】図1に示したシールド掘進機の残土処理工程の
説明図である。
【図4】図1に示したシールド掘進機の残土処理工程の
他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 掘進機本体 14 チヤンバ 15 排土手段 16 スクリューコンベア 18 ロータリポンプ 30 シールド残土処理プラント 32 プレドライマー 34 定量フィーダ 36 スパイラルクラッシュファイヤー A 泥状掘削ズリ W 清水 S1 回収土 S2 一次処理土 S3 二次処理土
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B07B 1/28 ZAB B07B 1/28 ZAB E21D 9/12 E21D 9/12 E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成された掘進機本体と、この掘
    進機本体の先端に回転自在に設置されたカッターと、前
    記カッターの背面側に設けられ、泥状掘削ズリを充満し
    て土圧に対抗させるチャンバとを備えたシールド掘進機
    を用いるシールド掘進工法において、 前記チャンバ内の前記掘削ズリの一部を連続的に排出す
    る排土手段を設け、 前記チャンバ内に清水を供給し、これと前記掘削土砂と
    混合して前記泥状掘削ズリとし、前記チャンバ内の土圧
    を所定圧に制御しながら前記泥状掘削ズリを、前記排土
    手段を介して外部に排出し、しかる後に、前記泥状掘削
    ズリをシールド残土処理プラント側に運搬して、一次処
    理土と二次処理土および二次処理水とに分離することを
    特徴とするシールド掘進工法。
  2. 【請求項2】 前記シールド残土処理プラントの前に、
    前記泥状掘削ズリのスラリー濃度の調整処理工程、また
    は、前記泥状掘削ズリ中の塊土砂の回収処理工程を配置
    し、 これらの工程のいずれかを掘削対象土の性状によって選
    択することを特徴とする請求項1記載のシールド掘進工
    法。
  3. 【請求項3】 前記回収処理工程は、前記泥状掘削ズリ
    に粘土質が多く含まれるシルト層または粘土層の掘削の
    際に選択することを特徴とする請求項2記載のシールド
    掘進工法。
  4. 【請求項4】 前記泥状掘削ズリの搬送手段として、土
    砂ポンプ圧送,ズリトロ輸送,ダンプ輸送,コンテナ輸
    送を用いる際に、前記スラリー濃度の調整処理工程の前
    に、前記掘削ズリを定量ずつ連続供給する定量フィーダ
    を設置することを特徴とする請求項2記載のシールド掘
    進工法。
  5. 【請求項5】 前記排土手段は、前記チャンバ内の掘削
    ズリを外部に排出するスクリューコンベアと、前記スク
    リューコンベアの排出口を密閉しつつ、掘削ズリの一部
    を連続的に排出する容積回転型のロータリポンプとを有
    することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載
    のシールド掘進工法。
  6. 【請求項6】 前記シールド残土処理プラントは、前記
    泥状掘削ズリ中の所定粒径以上の土砂成分を分離除去し
    て、前記一次処理土とするサイクロンおよび振動篩と、 前記泥状掘削ズリから前記一次処理土が除去された一次
    処理水から前記二次処理土と二次処理水とに分離するフ
    ィルタープレスとを有することを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか1項記載のシールド掘進工法。
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