JP2003138106A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JP2003138106A JP2002219679A JP2002219679A JP2003138106A JP 2003138106 A JP2003138106 A JP 2003138106A JP 2002219679 A JP2002219679 A JP 2002219679A JP 2002219679 A JP2002219679 A JP 2002219679A JP 2003138106 A JP2003138106 A JP 2003138106A
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 半導体装置の封止のために用いられるエポキ
シ樹脂組成物を提供する。 【解決手段】(A)一般式(I) (式中、R1〜R8は同じであっても異なってもよく、
各々が水素原子とアルキル基からなる群から選択される
原子又は基である。)によって表されるエポキシ樹脂
と、(B)フェノール樹脂と、(C)前記エポキシ樹脂
組成物の80〜92重量%を構成する酸化アルミニウム
(アルミナ)及びシリカフィラー混合物であって、
(A)エポキシ樹脂と(B)フェノール樹脂との合計重
量に対する前記フィラー含有量(重量)の比が少なくと
も10.5以上である前記フィラー混合物と;(D)前
記エポキシ樹脂組成物の0.1ないし0.4重量%の硬化
促進剤とを含む前記エポキシ樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の封止の
ために用いるエポキシ樹脂組成物において、前記半導体
装置、特にボール・グリッド・アレイ(BGA)の表面
実装の際にすぐれた熱伝導性、ハンダストレス性、同一
平面性(最も離れた角に位置する2つのボール間のz軸
−ずれを意味する"そり"とも言える)、及び良好な高温
保管性(HTSL)挙動を示す前記エポキシ樹脂組成物
に関するものである。それはハロゲン、アンチモン及び
これらの化合物を含まないために環境にやさしい材
料("グリーンプラスチック")でもある。このような特
徴により、この種の熱硬化性材料はリサイクルが可能で
ある。
【0002】
【従来の技術】ダイオード、トランジスター、集積回路
等の電子部品は熱硬化性樹脂で封止される。特に集積回
路では、このような熱硬化性樹脂としてすぐれた耐熱性
及び耐湿性を有するエポキシ樹脂が用いられている。
【0003】集積回路の集積度が高くなるにしたがっ
て、チップがより大きくなり、表面実装パッケージはD
IPから、SOP、SOJ、PLCC、特にQFP等の
薄い平らなパッケージに徐々に代わってきた。今や工業
的傾向は、BGA、チップ・サイズ・パッケージ(CS
P)、フリップ・チップ(FC)、ノン−リード・パッ
ケージ等の、より凝集したパッケージに変化している。
【0004】パッケージサイズ対チップサイズ比の減少
とは別に、今日の集積回路(IC)はより速い動作速度
や、より高い接合温度をもたらす高出力性も必要として
いる。これらは十分適切に取り組まない限り、場合によ
ってはデバイスの故障率をより高くする。一般的にはこ
れらの要求を満たすために付加的な熱放散材又はヒート
−スラッグが用いられるが、システムの変更のために追
加的費用がかかる。高い熱放散能力を有する熱的に強化
されたモールド化合物(TEMC)はこのような要求を
満たす有用な代替物である。
【0005】ICの集積度がより高くなると、チップは
より大きくなり、表面実装パッケージはより薄くなる。
必然的に、応力によるクラックの発生、前記クラックに
よって起きる耐湿性の低下などの問題が起こるのは避け
られない。
【0006】特にハンダ付け工程では、パッケージは突
然200℃以上の高温にさらされ、それはパッケージの
クラック又は封止樹脂のチップからの剥離をまねき、そ
の結果耐湿性は低下する。
【0007】組み込みプロセスのように、ボール・グリ
ッド・アレイ等の一方側をモールド・パッケージに固定
するためには、厳しい同一平面性の条件を満たさねばな
らない。したがって、組み込みパッケージに生成する"
そり"は最小に保たれなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の全ての必要条件
をまとめると、高パワーICを封入するために適切に用
いることができ、しかも同一平面性条件及び環境問題を
満足するエポキシ樹脂組成物を開発することが望まれ
る。
【0009】生成した樹脂組成物又はエポキシモールド
用化合物(EMC)に高い熱伝導性を与えるには、比較
的多量の球状アルミナの混合が必要である。EMCはセ
ラミック粒子を入れたポリマーの連続したマトリックス
の典型的例であり、微粒子充填ポリマー(PFP)とも
呼ばれる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、比較的低い粘
度を有し、したがって上記樹脂組成物中のアルミナ及び
シリカフィラーをより多くすることのできる、一般式
(I)
【化1】 によって表されるエポキシ樹脂組成物を用いる。生成し
たEMCは高い熱伝導性、比較的低い熱膨張性、比較的
低い水分吸収性及び比較的高いハンダストレス性を有す
る。
【0011】本発明の目的は、高パワー発生ICチップ
を封入する際に非常に大きい熱放散を示す樹脂組成物を
提供することである。その上、それは良い同一平面性
(BGAの場合)、ハンダ付けクラック抵抗性を示し、
潜在的に環境にやさしい熱硬化性材料としての挙動を有
する。
【0012】本発明により、半導体装置の封止のために
使用するエポキシ樹脂組成物であって、必須成分として
下記のものを含む樹脂組成物が提供される: (A)一般式(I)
【化1】 によって表され、式中、R1〜R8は同じであっても異
なってもよく、各々が水素原子とアルキル基からなる群
から選択される原子又は基であるビフェニル型エポキシ
化合物のエポキシ樹脂、(B)フェノール樹脂系硬化剤
の総量を基にして20〜100重量%の、一般式(II)
【化2】 で表されるパラキシレン変性フェノール樹脂系硬化剤を
含むフェノール樹脂系硬化剤(nは0ないし5の整数で
ある)、これによりハンダ付けストレスに対して非常に
高い抵抗を有する半導体封止のためのエポキシ樹脂組成
物が得られる、(C)総エポキシ樹脂組成物の80〜9
2重量%を占める酸化アルミニウム及びシリカオキサイ
ドを含んでなる無機フィラー混合物;(D)総エポキシ
樹脂組成物を基にして好ましくは0.1〜0.4重量%の
量の硬化促進剤、前記エポキシ樹脂(A)は前記フェノ
ール樹脂系硬化剤(B)のヒドロキシ基1当量につき
0.8ないし1.2エポキシ当量が用いられる。
【0013】本発明の環境にやさしいエポキシ樹脂組成
物は同じ目的に使用される従来の樹脂組成物に比較して
非常に高い熱放散性並びにハンダ付けストレス抵抗を有
する。
【0014】
【発明の実施の形態】熱的に強化されたモールド化合物
(TEMC)のエポキシ樹脂は前記一般式(I)によっ
て表され、分子内に2つのエポキシ基を有する二官能価
エポキシ樹脂であり、トランスファー成形中、従来の多
官能価エポキシ樹脂に比較して低い溶融粘度とすぐれた
流動性を示す。この結果、本発明の組成物は多量のアル
ミナ及びシリカフィラーを含むことができ、高い熱伝導
性、低い熱膨張率、低い吸湿性及びすぐれたハンダスト
レス性を示すことができる。
【0015】本発明のハンダストレス性は成分(A)に
用いられるビフェニル型エポキシ樹脂の量を調節するこ
とによって最大にすることができる。選ばれる疎水性エ
ポキシ樹脂は、低い吸水性及び高い硬化性を与えると同
時に多量のフィラーを担持し得ることを意味する。これ
らは言い換えると高い熱伝導性、熱膨張率の減少、良好
なハンダクラッキング抵抗性及び低い吸湿性のモールド
化合物を意味する。
【0016】高いハンダ付けストレス抵抗を得るために
は前記一般式(I)のビフェニル型エポキシ樹脂の使用
が望ましい。このようなエポキシ樹脂組成物は熱膨張率
の低下、吸湿性の減少、及びすぐれたハンダストレス性
をもたらす。前記一般式(I)において、R1からR4
までが各々メチル基で、R5ないしR8が各々水素原子
であるのが好ましい。
【0017】また別のエポキシ樹脂を前記一般式(I)
のビフェニル型エポキシ樹脂と組み合わせて用いる場
合、その他のエポキシ樹脂はエポキシ基を有する普通の
ポリマーである。例えばビスフェノール型エポキシ樹
脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂、三官能価エポキシ樹脂(例
えば、トリフェノールキセネタン型エポキシ樹脂、及び
アルキル変性トリフェノールメタン型エポキシ樹脂)及
びトリ−アジン核含有エポキシ樹脂が挙げられる。
【0018】前記一般式(II)によって表されるフェノー
ル樹脂系硬化剤は、分子構造中に比較的柔軟構造を有
し、柔軟性フェノール樹脂系硬化剤である。この硬化剤
はフェノールノボラック型樹脂硬化剤等と比較して、生
成した樹脂組成物に、より低い弾性率、及びハンダ付け
温度におけるリードフレーム、基板及び半導体チップと
のより高い接着性を与える。こうして前記一般式(II)
の硬化剤は、(a)ハンダ付け中に発生するストレスを
下げ、(b)半導体チップ等からの分離が起きるのを効
果的に防止する。
【0019】成分(B)に用いられる前記一般式(II)
のフェノール樹脂系硬化剤の量を調節することによって
本発明のエポキシ樹脂組成物のハンダストレス性を最大
にすることができる。生成した樹脂組成物は弾性率を減
らし、リードフレーム、基板、半導体チップとの接着を
高めることができ、より高いハンダ付けストレス抵抗を
得る。
【0020】前記一般式(II)において、nは0から5
までの整数でなければならない。nが5より大きい場合
は、トランスファー成形中の流動性の低下、及び成形適
性の低下が表れる傾向がある。
【0021】エポキシ樹脂(A)とフェノール樹脂系硬
化剤(B)との混合比に関しては、上記エポキシ樹脂
(A)が上記フェノール樹脂系硬化剤(B)のヒドロキ
シ基1当量あたり0.8ないし1.2エポキシ当量となる
ように用いられるのが好ましい。前記範囲を外れると耐
湿性などの特性が悪化する傾向がある。
【0022】典型的樹脂組成物の熱伝導性は樹脂基質中
に存在するセラミックフィラーの種類及び含有量によっ
て大きく影響される。最大熱放散能力を得るためには、
従来の溶融シリカ(熱伝導性〜1.3W/mK)に代わ
ってアルミナ(熱伝導性〜30W/mK)が主要フィラ
ーとして選択される。
【0023】フィラー添加量は総エポキシ樹脂組成物の
80重量%、好ましくは84重量%以上でなければなら
ない。フィラーの量が80重量%未満であると、生成す
る組成物は、熱伝導性を高めそして熱膨張を低めるには
不十分である。他方、フィラーの量が92重量%を超え
ると、生成樹脂組成物の流動性が低下することがある。
したがって容認できるフィラー含有量は80〜92重量
%でなければならない。注意深く選択された微細なヒュ
ーズド又は結晶性シリカはトランスファー成形中に溶融
樹脂組成物の流れを容易にし、エアーベントのバリを減
少させることも促進する。
【0024】上記の基準を満たす典型的フィラー分布は
好ましくは(i)0.5〜1.0μm、(ii)6.0〜3
0.0μm及び(iii)30.0-100.0μmの領域に
3つのピークを形成しなければならない。1.0μmか
ら6.0μmまでの間の鞍部の最低点は総エポキシ樹脂
組成物の少なくとも0.5%、より好ましくは1.0%よ
りも多くなければならない。最小ピーク(i)は本来溶
融シリカ又は結晶性シリカのどちらかである微細シリカ
フィラーからなる。これらの微細フィラーは流動性を促
進する潤滑性ベアリングとして働き、トランスファー成
形中の空気抜きフラッシュを最小にする。このようなフ
ィラーが多すぎても少なすぎてもこれらの機能は果たせ
なくなってしまう。本発明において、ピーク(i)と鞍
部のフィラーは総樹脂組成物の3.0〜6.0重量%を占
めるように巧妙に設計され、最大サイズが8μm以下で
ある。8μmを超えるフィラーは上記の機能を果たすた
めには無効である。
【0025】さらに、球状フィラー並びに広いフィラー
分布が良い流動性及び加工適性を維持するには必要であ
る。球状フィラーは上記樹脂組成物の研磨性及び弾性率
の減少にも役立つ。
【0026】BGA及びその他のワン−サイドモールド
パッケージの場合、正確な同一平面性は表面実装のため
に重要な必須条件である。そりは、基板と封止材(これ
は普通は前者より高い熱膨張率を有する)との間の熱的
不適合の結果であることが多い。フィラー充填をより高
くすると、EMCの熱膨張係数(CTE)並びに熱によ
る収縮は減少し、生じるそりを最小にすることができ
る。
【0027】本発明の樹脂組成物におけるアルミナフィ
ラーのもう一つの決定的役割は、難燃剤としての役割で
ある。アルミナの表面の水の顕微鏡的存在はフィラーを
加水分解して水酸化アルミニウムを生成している。加熱
又は燃焼プロセス中に、これらの金属水酸化物が吸熱反
応を受けてその含有水分を放出し、アルミナに戻る。こ
うすることによって、それは前記有機樹脂の網目構造に
必須の難燃性を与える。
【0028】その上、燃焼中に有機樹脂のラジカルはア
ルミナフィラーに結合し、難燃剤である水酸化アルミニ
ウムを形成する。 [Al23+6OH-→2Al(OH)3+3O2-]
【0029】上記のメカニズムによって、本発明の樹脂
組成物は臭素化エポキシ樹脂等の従来のいかなる難燃剤
も含まない。その結果、臭素、アンチモン及びホウ素化
合物を含まない環境にやさしいEMCが提供される。そ
の他の結果としては、高価なアルミナ充填樹脂組成物を
リサイクルし得る。
【0030】しかし、付加的な難燃剤を含まない樹脂組
成物は、UL−94(アンダーライター・ラボラトリー
−USA)のV−0可燃性規格に合格するためには比較
的多量のフィラーを含まなければならない。V−0規格
に合格するのは、総フィラー含有量(FC、重量%)対
総樹脂含有量(RC、重量%)の比が最小値10.5に
達したときである。この最小閾値以下では前記材料はU
L−94規格のV−1となる。
【0031】本発明に用いられる硬化促進剤は、それが
成分(A)のエポキシ基と成分(B)のヒドロキシル基
との反応を促進し得る限り、いかなる材料でもよい。一
般に封止材として用いられ、例えばジアザビシクロウン
デセン(DBU)、トリフェニルホスフィン(TP
P)、ベンジルジメチルアミン(BDMA)、2−メチ
ルイミダゾール(2−MZ)等の硬化促進剤が広く用い
られる。これらの化合物は単独で又は2種類以上を組み
合わせて用いることができる。
【0032】硬化促進剤は総エポキシ樹脂組成物の0.
1ないし0.4重量%の量を用いるのが好ましい。0.1
重量%未満の量では生成した成形製品の硬度が低下し離
型性が悪化する傾向がある。0.4重量%より多い量で
は反応が不都合に速やかに進み、流動性が減少する傾向
がある。
【0033】封止に用いられる本発明のエポキシ樹脂組
成物は、必須成分としてエポキシ樹脂、硬化剤、無機フ
ィラー及び硬化促進剤を含む。樹脂組成物は必要なら
ば、さらにシランカップリング剤、離型剤(天然ワック
ス又は合成ワックス等)、応力抑制剤(シリコーン油又
はゴム等)のような種々の添加剤を含むことができる。
【0034】本発明の封止用エポキシ樹脂組成物を成形
材料として製造する際には、エポキシ樹脂、硬化剤、硬
化促進剤、フィラー及びその他の添加剤をミキサー等を
用いて十分、そして均質に混合する;それから上記混合
物を熱ロール、ニーダー等を用いて溶融混練する;混練
した生成物を冷却し、粉砕する。こうして得られた成形
材料を、電子部品又は電気部品の封止、コーティング、
絶縁等のために用いる。
【0035】本発明により、特に、高い熱伝導性、低い
熱膨張性及び低い水分吸収性を有する環境にやさしい樹
脂組成物を得ることができる。そのような組み合わせは
従来例では達成されなかった。
【0036】パッケージレベルでは、これらは(a)高
パワーデバイスの要求に合う良好な熱放散性、(b)良
いハンダクラッキング抵抗性、(c)低いそり、(d)
高HTSL性能及び(e)過剰のモールド材料のリサイ
クル可能性に言い換えられる。本発明のエポキシ樹脂組
成物は、電子部品又は電気部品、特に表面実装の目的の
ための一方側及び両方側モールド高出力集積チップIC
の封止、コーティング、絶縁等に用いることができる。
【0037】
【実施例】本発明を以下に実施例によって詳細に説明す
る。実施例においては、配合に用いられる各成分の量は
重量部で表される。
【0038】(実施例1)下記の成分類を下記の割合で
室温でミキサーを用いて混合し、二軸ロールを用いて7
0〜100℃で混練し、冷却し、粉砕して、モールド用
材料を得る。 一般式(III)
【化3】 のエポキシ化合物(軟化点:108℃、エポキシ当量:
185g/当量):4.8重量部 一般式(II)
【化2】 のパラキシレン変性フェノール樹脂系硬化剤(軟化点:
64〜69℃、エポキシ当量:175g/当量):1.
2重量部 フェノール ノボラック樹脂系硬化剤(軟化点:90
℃、ヒドロキシル基当量:105g/当量):1.5重
量部 アルミナフィラー 86.5重量部 溶融シリカ フィラー 4.0重量部 ジアザビシクロウンデセン(DBU) 0.2重量部 シラン カップリング剤 0.5重量部 応力抑制添加剤 0.7重量部 カーボンブラック 0.2重量部 離型剤 0.4重量部 パッケージレベルにおける性能試験では、同様なペレッ
トを種々の大きさに作ることから始める。試験の目的に
応じて、温度175℃、50〜80kgf/cm2で6
0秒間、ハンダレジストを有する有機基板上で(i)2
56ボールを有する27×27mmのオーバー・モール
デッド・プラスチック・ボール・グリッド・アレイ(O
MPBGA)、又は352ボールを有する35×35m
mPBGAに成形することができる。その後、より小さ
いチップ(6×6mm)を有するパッケージはそり試験
の前に175℃で5時間のモールド後硬化(PMC)を
受ける。(ii)そのなかのより大きいチップを有するそ
の他のパッケージ(14×14mm、ポリイミド(P
I)被覆)は60℃/60%RHの空気に120時間さ
らされる。(iii)同様に、上記ペレットは温度175
℃、100kgf/cm2で120秒間、PI及びSi
N(窒化珪素)をコーティングした9×9mmの大きさ
のチップを封入した80ピンQFP(14×20mm)
にモールドされる。モールド後、エアーベントのバリの
平均長さを測定する。エアーベントの深さ〜25−30
μmを有する35×35mmPBGAでは、必要なバリ
の長さは約0.5〜1.0mmである。その後それらパッ
ケージは175℃で4時間のPMCのために送られる。
【0039】その後、パッケージはピーク温度が235
℃の赤外線(IR)オーブン中でJEDEC基準によっ
て種々の温度プロフィールを通して送られる。その後、
そのデバイスの表面に存在するすべての割れを顕微鏡を
用いて観察する。さらに、それらパッケージをCSAM
(C−モード走査型音響顕微鏡)を用いて、チップの頂
点及びこれらチップを有する基板成形化合物(iii)に
焦点をあてて薄片中間層を走査し、ハンダ付けクラッキ
ング試験のためのデバイスを得る。タブレットも16p
DIP(16ピン・デュアル・インライン・パッケー
ジ)に成形し、175℃でHTSL試験を行い、その後
回路抵抗を1.0Ωを超える数値で試験する(成形後の
電気抵抗の数値は一般的には<0.8Ωである。持続的
に高温にさらしている間、封入材内に存在する遊離イオ
ン、特に臭化物及びアンチモンは金ボール結合を侵食
し、例えばカーケンドール空隙を形成し、それはより高
い電気抵抗に導く)。結果は平均寿命によって表され
る。
【0040】EMCの熱伝導性の測定では、先ずタブレ
ットを作り、それから低圧トランスファー成形機を用い
て300秒間、175℃、150kgf/cm2で、直
径40mm、高さ25×5mmの円筒状塊にする。
【0041】(実施例2〜3)エポキシ樹脂組成物を表
1に示すそれぞれの処方に配合し、実施例1と同じ操作
を行って成形材料を得る。試験目的のためのデバイスを
これらの成形材料を用いて製造し、そり試験、ハンダ付
け抵抗試験及びHTSL試験を行う。結果は表1に示
す。
【0042】(比較実施例1〜5)エポキシ樹脂組成物
を表1に示すそれぞれの処方に配合し、実施例1と同じ
操作を行って成形材料を得る。試験目的のためのデバイ
スをこれらの成形材料を用いて製造し、ハンダクラック
試験を行う。それらは特殊の応用分野に顕著な性能を有
する3つの確立グレードを水準点として含み、開発中の
2中間体サンプルを含んでいた。結果を表1に示す。
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/31 (72)発明者 タット ホン タン シンガポール共和国、シンガポール 461001 ♯08−210、チャイ チー ロー ド、ビー・エル・ケイ 1 (72)発明者 ナオキ モギ シンガポール共和国、シンガポール 596746、シグネイチャー・パーク ♯04− 12、トー タック ロード、ビー・エル・ ケイ 56 (72)発明者 リー リン アン マレーシア国、ジョホール、ジョホール ジャヤ 81100 ジェイ ビー、ジャラン ペソナ タマン、101 Fターム(参考) 4J002 CD051 CD061 DE146 DJ017 FD016 FD158 GQ05 4J036 AC01 AJ01 AJ15 FA03 FA05 FB07 FB08 JA07 4M109 AA01 CA21 EA03 EB12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置の封止に用いられるエポキシ
    樹脂組成物であって: (A)一般式(I) 【化1】 (式中、R1〜R8は同じであっても異なってもよく、
    各々が水素原子とアルキル基からなる群から選択される
    原子又は基である。)によって表されるエポキシ樹脂と
    (B)フェノール樹脂と(C)前記エポキシ樹脂組成物
    の80〜92重量%を構成する酸化アルミニウム(アル
    ミナ)とシリカフィラーとの混合物であって、前記フィ
    ラー重量対(A)エポキシ樹脂と(B)フェノール樹脂
    との合計重量の比が少なくとも10.5以上である前記
    混合物と(D)前記エポキシ樹脂組成物の0.1〜0.4
    重量%の硬化促進剤とを含むエポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記エポキシ樹脂(A)が、前記フェノ
    ール樹脂(B)のヒドロキシル基当量あたり0.8ない
    し1.2倍のエポキシ当量となるような量で用いられる
    請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記フェノール樹脂(B)が一般式(I
    I) 【化2】 (式中、nは0ないし5の整数である。)のフェノール
    樹脂を総フェノール樹脂の20〜100重量%含む請求
    項1又は請求項2記載のエポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記アルミナ及びシリカフィラー混合物
    が最大粒径8μm以下のシリカフィラーを含む請求項
    1、請求項2又は請求項3記載のエポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記シリカフィラーがエポキシ樹脂組成
    物の3〜6重量%を構成する請求項1〜4のいずれか1
    項記載のエポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 難燃剤が存在しなくてもUL−94のV
    −0規格の難燃性に到達し得る請求項1〜5のいずれか
    1項記載のエポキシ樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載のエポ
    キシ樹脂組成物を用いて製造される半導体装置。
  8. 【請求項8】 半導体装置の製造方法であって、前記半
    導体装置にエポキシ樹脂組成物を提供する工程を含み、
    該エポキシ樹脂組成物が請求項1〜6のいずれか1項に
    限定されているようなエポキシ樹脂組成物であることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
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