JP2003136775A - 記録装置の画像インク濃度判定方法及び装置並びに記録装置 - Google Patents

記録装置の画像インク濃度判定方法及び装置並びに記録装置

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JP2003136775A
JP2003136775A JP2001336761A JP2001336761A JP2003136775A JP 2003136775 A JP2003136775 A JP 2003136775A JP 2001336761 A JP2001336761 A JP 2001336761A JP 2001336761 A JP2001336761 A JP 2001336761A JP 2003136775 A JP2003136775 A JP 2003136775A
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ink density
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信吾 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解能の低い安価なセンサを用いて、画像に
おけるドットのインク濃度を正確に把握できること。 【解決手段】 画像のインク濃度を判定する記録装置の
画像インク濃度判定装置において、画像における複数の
ドット37を納め得る検出エリア38を備えた光センサ
と、この光センサが検出した検出エリアからの反射光の
強度に応じて、上記ドットのインク濃度を推定可能な推
定手段とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置によりシ
ートに記録された画像のインク濃度を判定する記録装置
の画像インク濃度判定方法及び装置、並びにこの画像イ
ンク濃度判定装置を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録装置には、記録ヘッドをプラテンに
沿って走行させる間に、この記録ヘッドにおける多数の
記録ワイヤをインクリボンを介して、上記プラテンと記
録ヘッドとの間に搬送されたシートに打ち付け、このシ
ートに文字等を含む画像を記録するドットインパクトプ
リンタがある。
【0003】このようなドットインパクトプリンタにお
いて、インクリボンの交換時期を判定するために、シー
トに記録された画像におけるドットのインク濃度を光セ
ンサを用いて検出し、このドットのインク濃度が所定の
濃度まで薄くなった時点で、インクリボンが寿命に近づ
いた旨を告知している。
【0004】ここで、上記光センサは、画像におけるド
ット密度と略同等以上の高い分解能を有するものが使用
されている。このため、図5に示すように、光センサの
検出エリア100は、画像(文字)におけるドット10
1の大きさと略同等以下の大きさであり、光センサは、
このドット101部分における反射率を検出する。この
ドット101部分の反射率からドット101のインク濃
度が把握されて、インクリボンの寿命が判定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な光センサは分解能が高く、従ってコストが上昇してし
まう。
【0006】また、上述のように、画像におけるドット
密度と略同等以上の分解能を有するセンサは、ラインセ
ンサ(リニアセンサ)のように、直線上に配列されてそ
れぞれが検出エリア100を備えるセンサ素子と、レン
ズとが組み合わされて構成されており、そのサイズが大
きくなってしまう。
【0007】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、分解能の低い安価なセンサを用い
て、画像におけるドットのインク濃度を正確に把握でき
る記録装置の画像インク濃度判定方法及び装置並びに記
録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像のインク濃度を判定する記録装置の画像インク
濃度判定方法において、上記画像における複数のドット
を収め得る検出エリアを備えた光センサを用い、この光
センサが検出した上記検出エリアからの反射光の強度に
応じて、上記ドットのインク濃度を推定することを特徴
とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記光センサが、ドット密度が互いに
異なる複数の記録パターンのそれぞれについて、検出エ
リアからの反射光の反射率に基づきシュレッシュレベル
を基準に二値化信号を出力し、この光センサからの二値
化信号が変化した記録パターンに基づき、上記記録パタ
ーンに記録されたドットのインク濃度を推定することを
特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記光センサが、任意の記録パターン
について検出エリアからの反射光の反射率を検出し、こ
の光センサが検出した反射率に基づき、上記記録パター
ンのドットのインク濃度を推定することを特徴とするも
のである。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の発明において、上記画像は、インク
リボンのインクが転写されて形成されたものであり、ド
ットのインク濃度の推定値から上記インクリボンにおい
て記録可能な記録単位数を算出して、当該インクリボン
の寿命を予測することを特徴とするものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、一つのインクリボンにおいて記録した
記録単位数をカウントし、この記録単位数から、上記イ
ンクリボンが寿命に到るまでに記録可能な記録単位数を
更新して、当該インクリボンの交換時期を告知すること
を特徴とするものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明において、インクリボンの交換の事実が
入力されることにより、当該インクリボンが寿命に到る
までに記録可能な記録単位数の予測値を、実際の記録単
位数と比較して修正することを特徴とするものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、画像のインク濃
度を判定する記録装置の画像インク濃度判定装置におい
て、上記画像における複数のドットを収め得る検出エリ
アを備えた光センサと、この光センサが検出した上記検
出エリアからの反射光の強度に応じて、上記ドットのイ
ンク濃度を推定可能な推定手段と、を有することを特徴
とするものである。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、上記光センサは、ドット密度が互いに
異なる複数の記録パターンのそれぞれについて、検出エ
リアからの反射光の反射率に基づきシュレッシュレベル
を基準に二値化信号を出力し、上記推定手段は、上記光
センサからの二値化信号が変化した記録パターンに基づ
き、上記記録パターンに記録されたドットのインク濃度
を推定可能に構成されたことを特徴とするものである。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、上記光センサは、任意の記録パターン
について検出エリアからの反射光の反射率を検出し、推
定手段は、光センサが検出した反射率に基づき、上記記
録パターンのドットのインク濃度を推定可能に構成され
たことを特徴とするものである。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項7乃至
9のいずれかに記載の発明において、上記画像は、イン
クリボンのインクが転写されて形成されたものであり、
上記推定手段は、ドットのインク濃度の推定値から上記
インクリボンにおいて記録可能な記録単位数を算出し
て、当該インクリボンの寿命を予測するよう構成された
ことを特徴とするものである。
【0018】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の発明において、上記推定手段は、一つのインクリ
ボンにおいて記録した記録単位数をカウントし、この記
録単位数から、上記インクリボンが寿命に到るまでに記
録可能な記録単位数を更新して、当該インクリボンの交
換時期を告知するよう構成されたことを特徴とするもの
である。
【0019】請求項12に記載の発明は、請求項10ま
たは11に記載の発明において、上記推定手段は、イン
クリボンの交換の事実が入力されることにより、当該イ
ンクリボンが寿命に到るまでに記録可能な記録単位数の
予測値を、実際の記録単位数と比較して修正するよう構
成されたことを特徴とするものである。
【0020】請求項13に記載の発明は、プラテンに沿
って走向するキャリッジに記録ヘッドが搭載され、この
記録ヘッドが、上記プラテンとの間に搬送されたシート
に画像を記録するとともに、この画像のインク濃度を判
定する画像インク濃度判定装置を備えた記録装置におい
て、上記画像インク濃度判定装置は、上記画像における
複数のドットを収め得る検出エリアを備えた光センサ
と、この光センサが検出した上記検出エリアからの反射
光の強度に応じて、上記ドットのインク濃度を推定可能
な推定手段とを有し、上記光センサは上記キャリッジに
設置されて、シートの有無をも検出可能に構成されたこ
とを特徴とするものである。
【0021】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の発明において、上記光センサは、ドット密度が互
いに異なる複数の記録パターンのそれぞれについて、検
出エリアからの反射光の反射率に基づきシュレッシュレ
ベルを基準に二値化信号を出力し、上記推定手段は、上
記光センサからの二値化信号が変化した記録パターンに
基づき、上記記録パターンに記録されたドットのインク
濃度を推定可能に構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0022】請求項15に記載の発明は、請求項13に
記載の発明において、上記光センサは、任意の記録パタ
ーンについて検出エリアからの反射光の反射率を検出
し、推定手段は、光センサが検出した反射率に基づき、
上記記録パターンのドットのインク濃度を推定可能に構
成されたことを特徴とするものである。
【0023】請求項16に記載の発明は、請求項13乃
至15のいずれかに記載の発明において、上記画像は、
インクリボンのインクが転写されて形成されたものであ
り、上記推定手段は、ドットのインク濃度の推定値から
上記インクリボンにおいて記録可能な記録単位数を算出
して、当該インクリボンの寿命を予測するよう構成され
たことを特徴とするものである。
【0024】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の発明において、上記推定手段は、一つのインクリ
ボンにおいて記録した記録単位数をカウントし、この記
録単位数から、上記インクリボンが寿命に到るまでに記
録可能な記録単位数を更新して、当該インクリボンの交
換時期を告知するよう構成されたことを特徴とするもの
である。
【0025】請求項18に記載の発明は、請求項16ま
たは17に記載の発明において、上記推定手段は、イン
クリボンの交換の事実が入力されることにより、当該イ
ンクリボンが寿命に到るまでに記録可能な記録単位数の
予測値を、実際の記録単位数と比較して修正するよう構
成されたことを特徴とするものである。
【0026】請求項1、2、3、7、8、9、13、1
4または15に記載の発明には、次の作用がある。
【0027】光センサは、その検出エリア内に、画像に
おける複数のドットを収める程度の分解能で足りるの
で、画像のドット密度に比較して分解能の低い安価な光
センサとすることができる。
【0028】また、光センサが検出した検出エリアから
の反射光の強度に応じて、推定手段が、検出エリア内の
複数のドットのインク濃度を推定することから、このド
ットのインク濃度を正確に把握できることができる。
【0029】請求項4、10または16に記載の発明に
は、次の作用がある。
【0030】推定手段は、インクリボンのインクが転写
されたドットのインク濃度の推定値から当該インクリボ
ンにおいて記録可能な記録単位数(例えば文字数)を算
出して、当該インクリボンの寿命を予測することから、
記録単位数を単純にカウントしてインクリボンの寿命を
予測する場合に比べ、インクリボン毎のインク含浸量の
ばらつきに対応したインクリボンの寿命を予測でき、こ
のインクリボンの寿命の予測を適切化できる。
【0031】請求項5、11または17に記載の発明に
は、次の作用がある。
【0032】一つのインクリボンにおいて記録した記録
単位数をカウントし、この記録単位数から、インクリボ
ンが寿命に到るまでに記録可能な記録単位数を更新し
て、当該インクリボンの交換時期を告知することから、
インクリボンの交換時期を記録装置の使用者に正確に知
らせることができ、インクリボンの交換によって、画像
におけるドットのインク濃度を適正化できる。
【0033】請求項6、12または18に記載の発明に
は、次の作用がある。
【0034】推定手段は、インクリボンの交換の事実が
入力されることにより、当該インクリボンが寿命に到る
までに記録可能な記録単位数の予測値を、実際の記録単
位数と比較して修正することから、各種のインクリボン
に対し、記録可能な記録単位数の予測精度、つまりイン
クリボンの寿命の予測精度を向上させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。
【0036】図1は、本発明に係る記録装置の一実施の
形態が適用されたドットインパクトプリンタを概略して
示す側断面図である。図2は、図1のプリンタを示す平
面図である。
【0037】記録装置としてのプリンタ10は、記録ヘ
ッド11における複数の記録ワイヤ12を、インクリボ
ン13を介してシートSに打ち付けてドットを記録する
ことにより、文字を含む画像を記録するドットインパク
トプリンタである。このプリンタ10は、記録装置本体
としてのプリンタ本体14と、このプリンタ本体14の
上方、下方をそれぞれ覆うアッパケース19A、ロアケ
ース19Bとを有して構成される。
【0038】なお、シートSには、所定長さに裁断され
たカットシートと、複数枚が連接された連続シートとが
ある。カットシートとしては、例えば単票紙、単票複写
紙、通帳またはカットフィルム等があり、連続シートと
しては連続紙または連続複写紙等がある。
【0039】上記プリンタ本体14は、一対のサイドフ
レーム15(図2)を備えた本体フレーム(不図示)
と、記録機構部としての記録ヘッド11、キャリッジ1
6及びプラテン17と、シート搬送機構部としての第1
搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ
23及び第4搬送ローラ24と、を有して構成される。
【0040】上記本体フレームの両サイドフレーム15
にキャリッジ軸25が架け渡されるとともに、このサイ
ドフレーム15に平坦面形状の前方シート案内18及び
後方シート案内28が固定して設けられる。これらの前
方シート案内18と後方シート案内28との間に、平面
形状の平プラテン17が配置される。
【0041】また、前方シート案内18の上方に前方搬
送ガイド30が、後方シート案内28の上方に後方搬送
ガイド31がそれぞれ設置される。前方シート案内18
と前方搬送ガイド30が、更に、後方シート案内28と
後方搬送ガイド31が、記録ヘッド11及びプラテン1
7へ向かって搬送され、または記録ヘッド11及びプラ
テン17から遠ざかって搬送されるシートSを案内す
る。
【0042】上記シート搬送機構部は、平プラテン17
に対し、第1搬送ローラ21及び第2搬送ローラ22が
プリンタ本体14の前方側に、第3搬送ローラ23及び
第4搬送ローラ24がプリンタ本体14の後方側にそれ
ぞれ配置されて構成される。更に、第1搬送ローラ21
と第2搬送ローラ22が、また第3搬送ローラ23と第
4搬送ローラ24が、それぞれ上下方向に配置されて対
をなす。
【0043】このうち、第1搬送ローラ21、第3搬送
ローラ23は、平プラテン17とともに前方シート案内
18、後方シート案内28のそれぞれの下方に配置さ
れ、第2搬送ローラ22、第4搬送ローラ24が、前方
シート案内18、後方シート案内28のそれぞれの上方
に配置される。第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ2
2、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24は、図
示しないシート搬送モータ及び駆動輪列部によって、図
1の時計方向(CW)または反時計方向(CCW)に回
転駆動される。
【0044】シートSは、図1に示すように、プリンタ
本体14の前方側から手差し供給された後、第1搬送ロ
ーラ21及び第3搬送ローラ23の反時計方向の回転、
並びに第2搬送ローラ22及び第4搬送ローラ24の時
計方向の回転により、プリンタ本体14の前方から後方
へ向かって搬送され、また、第1搬送ローラ21及び第
3搬送ローラ23の時計方向の回転、並びに第2搬送ロ
ーラ22及び第4搬送ローラ24の反時計方向の回転に
より、プリンタ本体14の後方から前方へ向かって搬送
される。これにより、シートSは、キャリッジ16の主
走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0045】上記プラテン17は、後述のキャリッジ1
6の走行方向に延在して平面形状に形成され、付勢ばね
29により弾性支持される。この付勢ばね29のばね力
により、記録ヘッド11の記録動作時における記録ワイ
ヤのインパクト力が支持される。また、プラテン17
は、シートSの搬送中にこのシートSの厚さが変化した
場合、またはプリンタ本体14に厚さの異なるシートS
が搬入された場合に、付勢ばね29の付勢力に抗して記
録ヘッド11から離れる方向に移動する。これにより、
シートS厚に拘わらず、記録ヘッド11とシートSとの
間のプラテンギャップが常に一定に確保される。
【0046】上記キャリッジ16は、キャリッジ軸25
に摺動自在に挿通されるとともに、記録ヘッド11を搭
載し、リボンマスクホルダ20を有する。キャリッジ1
6は、図示しないキャリッジ駆動モータの正転または逆
転により往復移動されるタイミングベルト27に結合さ
れる。従って、キャリッジ16は、キャリッジ駆動モー
タの正転または逆転により、タイミングベルト27を介
しキャリッジ軸25に案内されて、このキャリッジ軸2
5の軸方向及びプラテン17の長手方向と一致する主走
査方向に、図2に示す一対のサイドフレーム15の範囲
で走行(走査)される。
【0047】図1に示す上記記録ヘッド11は、多数の
記録ワイヤ12を備え、これらの記録ワイヤ12の突出
方向前方にインクリボン13が位置する。このインクリ
ボン13は、上記リボンマスクホルダ20により、平プ
ラテン17上のシートSに対し保護される。更に、この
インクリボン13は、キャリッジ16または一対のサイ
ドフレーム間15に装着されたリボンカートリッジ内に
折り畳まれて収納される。
【0048】記録ヘッド11は、キャリッジ16ととも
に主走査方向に走行される間に、記録ワイヤ12を突出
させてインクリボン13に打ち当て、このインクリボン
13のインクを、平プラテン17と記録ヘッド11との
間に搬送されるシートSに付着させて転写し、このシー
トSに文字を含む画像を記録する。この記録ヘッド11
による記録動作は、記録ヘッド11が主走査方向左向き
または右向きに走行される間に、記録ヘッド11の記録
ワイヤ12により1行分の記録がなされ、この1行分の
記録がなされる度に、第1搬送ローラ21、第2搬送ロ
ーラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24
がシートSを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの
動作が繰り返されることにより実施される。
【0049】上記記録ヘッド11による記録動作は、制
御基板部35によって実施される。つまり、制御基板部
35は、キャリッジ16の走行と、記録ヘッド11にお
ける記録ワイヤ12の突出動作と、第1搬送ローラ2
1、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4
搬送ローラ24の駆動をそれぞれ制御して、記録ヘッド
11による記録動作を制御する。この制御基板部35は
一般に、プリンタ10における後方下部に設置される。
【0050】更に、この制御基板部35は、後述の光セ
ンサ32からの信号を入力してシートSのシート幅を判
定し、また、画像におけるドット37のインク濃度を推
定等する。
【0051】上記記録ヘッド11を搭載したキャリッジ
16には、光センサ32が設置されている。この光セン
サ32は、投受光型の光素子を備えて成り、入射光の強
度に対する反射光の強度の比(つまり反射率)を検知す
る反射型の光センサである。
【0052】この光センサ32は、図2に示すように、
キャリッジ16が一対のサイドフレーム15間を走行す
る間に、シート搬送領域33内に搬送されたシートSの
有無を検出する。つまり、光センサ32は、シート搬送
領域33内にシートSが存在する時には、反射率が図4
の第1スレッシュレベルM以上となるので、二値化信号
である「ON信号」を出力して「シートS有り」を検出
し、また、シート搬送領域33内にシートSが存在しな
い時には、反射率が第1スレッシュレベルM未満となる
ので、二値化信号である「OFF信号」を出力して「シ
ートS無し」を検出する。制御基板部35は、光センサ
32からの「ON信号」及び「OFF信号」の入力によ
り、シート搬送領域33におけるシートSのシート幅を
判定する。
【0053】ところで、図1に示すプリンタ10には、
インクリボン13の寿命を判定するために、記録ヘッド
11によりシートSに記録された画像におけるドット3
7(図3)のインク濃度を推定して判定する画像インク
濃度判定装置36を有する。この画像インク濃度判定装
置36は、前記光センサ32と、推定手段としても機能
する前記制御基板部35とを有して構成される。
【0054】図3に示す画像は、画像におけるドット3
7のインク濃度を推定するために、シートSの1行に記
録された記録パターンA、B、C、D及びEである。こ
れらの記録パターンA、B、C、D、Eはドット密度が
互いに異なり、このドット密度は記録パターンAが最も
低く、順次高くなって、記録パターンEが最も高い。
【0055】上記光センサ32は、これらの記録パター
ンA、B、C、D、Eを含め、シートSに記録される画
像のドット37を複数個、その検出エリア38内に納め
得る程度の分解能を有したセンサである。そして、光セ
ンサ32は、各記録パターンA、B、C、D、Eのそれ
ぞれについて、検出エリア38からの反射光の反射率
が、図4に示す第2スレッシュレベルN以上である(つ
まり明るい)場合に、二値化信号として「High信
号」を出力し、第2スレッシュレベルN未満である(暗
い)場合に、二値化信号として「Low信号」を出力す
る。
【0056】上記制御基板部35の図示しないメモリに
は、図4に示すように、各記録パターンA、B、C、
D、Eにおける光センサ32からのセンサ出力値(つま
り光センサ32の検出エリア38における反射率)が、
ドット37のインク濃度を表すドット反射率毎に、相関
グラフ(相関テーブル)として格納されている。図4で
は、ドット37のドット反射率が30%、50%、70
%のそれぞれについて、各記録パターンA、B、C、
D、Eにおける光センサ32からのセンサ出力値が表示
されている。
【0057】従って、制御基板部35は、光センサ32
が記録パターンA、B、C、D、Eを順次検出した時
に、光センサ32から最初に「Low信号」が出力され
る記録パターンを認識することによって、上記相関グラ
フを用い、これらの記録パターンA、B、C、D、Eに
記録されたドット37のドット反射率を決定し、当該ド
ット37のインク濃度を推定する。例えば、制御基板部
35は、光センサ32が記録パターンA及びBにおいて
「High信号」を出力し、記録パターンCにおいて最
初に「Low信号」を出力した時には、上記相関グラフ
を用い、ドット37のドット反射率が50%であると決
定し、このドット反射率からドット37のインク濃度
を、例えば0.5と推定する。
【0058】また、制御基板部35の図示しない上記メ
モリには、インクリボン13により記録された画像にお
けるドット37のインク濃度と、そのインクリボン13
が寿命に至るまでに記録可能な記録単位数(例えば文字
数)との対応関係が記憶されている。従って、制御基板
部35は、光センサ32が検出した記録パターンA、
B、C、D、Eにおけるドット37のインク濃度の推定
値から、上述の対応関係に基づいて、当該インクリボン
13が寿命に至るまでに記録可能な記録単位数(文字
数)を予測する。
【0059】そして、制御基板部35は、当該インクリ
ボン13を用いて記録ヘッド11がシートSに記録動作
を実施するたびに記録した記録単位数(文字数)をカウ
ントして、上述のように予測した記録可能な記録単位数
を更新(カウントダウン)し、この記録可能な記録単位
数が零になった時点で、当該インクリボン13の交換時
期をプリンタ10の使用者に告知する。
【0060】更に、制御基板部35は、インクリボン1
3を交換した旨が入力された時、この交換前に、記録パ
ターンA、B、C、D、Eにおけるドット37のインク
濃度を推定して、インクリボン13が寿命に至るまでに
記録される記録単位数(文字数)を予測したその予測値
と、この予測を実施してから現実にインクリボン13が
交換された時までに実際に記録された記録単位数とを比
較して、上記予測値を修正する。この修正結果に基づ
き、制御基板部35は、交換前のインクリボン13で、
交換後と同種のインクリボン13について、インクリボ
ン13により記録された画像におけるドット37のイン
ク濃度と、そのインクリボン13が寿命に至るまでに記
録可能な記録単位数(文字数)との対応関係を修正す
る。この結果、制御基板部35が、ドット37のインク
濃度の推定値から、インクリボン13の寿命までに記録
可能な記録単位数(文字数)を予測する、その予測精度
が向上する。このため、上述の対応関係が不明確な純正
のインクリボン13でない各種のインクリボン13に対
しても、これらのインクリボン13の交換時期が正確に
予測可能となる。
【0061】以上のように構成されたことから、上記実
施の形態によれば、次の効果〜を奏する。
【0062】光センサ32は、その検出エリア38内
に、記録パターンA、B、C、D、Eにおける複数のド
ット37を納める程度の分解能で足りるので、記録パタ
ーンA、B、C、D、Eにおけるドット37のドット密
度に比較して分解能の低い安価な光センサとすることが
できる。
【0063】光センサ32は、検出エリア38が画像
におけるドット37よりも極めて大きな分解能の低いセ
ンサであり、従来のラインセンサのように、多数のセン
サ素子とレンズとを組み合わせてなる大型のセンサでは
ないので、コンパクト化を実現できる。
【0064】光センサ32が検出した検出エリア38
からの反射光の反射率に基づく二値化信号を基準とし
て、制御基板部35が、検出エリア38内における複数
のドット37のドット反射率を推定し、そのドット37
のインク濃度を推定することから、このドット37のイ
ンク濃度を正確に把握することができる。
【0065】制御基板部35は、インクリボン13の
インクが転写されたドット37のインク濃度の推定値か
ら当該インクリボン13において記録可能な記録単位数
(文字数)を算出して、当該インクリボン13の寿命を
予測することから、記録単位数を単純にカウントしてイ
ンクリボン13の寿命を予測する場合に比べ、インクリ
ボン13毎のインク含浸量のばらつきに対応したインク
リボン13の寿命を予測でき、このインクリボン13の
寿命の予測を適切化できる。
【0066】一つのインクリボン13において記録し
た記録単位数をカウントし、この記録単位数から、イン
クリボン13が寿命に至るまでに記録可能な記録単位数
を更新して、当該インクリボン13の交換時期を告知す
ることから、インクリボン13の交換時期をプリンタ1
0の使用者に正確に知らせることができ、インクリボン
13が交換されることによって、画像におけるドット3
7のインク濃度を常に適正化できる。
【0067】制御基板部35は、インクリボン13の
交換の事実が入力されることにより、当該インクリボン
13が寿命に至るまでに記録可能な記録単位数の予測値
を、この予測時点から記録された実際の記録単位数と比
較して修正することから、各種のインクリボン13に対
し、記録可能な記録単位数の予測精度、つまりインクリ
ボン13の寿命の予測精度を向上させることができる。
【0068】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0069】例えば、上記実施の形態では、光センサ3
2が検出する画像が複数の記録パターンA、B、C、
D、Eであり、この光センサ32が、各記録パターン
A、B、C、D、Eを検出した時の検出エリア38にお
ける反射率を二値化信号に変換して出力し、各記録パタ
ーンA、B、C、D、Eのドット37のインク濃度を推
定するものを述べた。これに対し、光センサ32が検出
する画像が1つの記録パターンであり(例えば記録パタ
ーンC)、この光センサ32が1つの記録パターンを検
出した時に検出エリア38からの反射光の反射率をその
まま出力し、制御基板部35が、光センサ32が検出し
た反射率に基づいて、上記記録パターンにおけるドット
37のインク濃度を推定してもよい。但し、この場合に
は、制御基板部35の図示しないメモリに、光センサ3
2が記録パターンを検出した時の検出エリア38からの
反射率と、その記録パターンにおけるドット37のイン
ク濃度(ドット37のドット反射率)との対応関係が格
納されている必要がある。
【0070】更に、上記実施の形態では、光センサ32
は、シート幅を判定するためにシートSの有無を検出す
ると共に、記録パターンA、B、C、D、Eのドット3
7のインク濃度を推定するためにこれらの記録パターン
を検出するものを述べたが、記録パターンA、B、C、
D、Eを検出する光センサと、シートSの有無を検出す
る光センサとをそれぞれ別個に設置してもよい。
【0071】
【発明の効果】請求項1乃至6に記載の発明に係る記録
装置の画像インク濃度判定方法によれば、分解能の低い
安価なセンサを用いて、画像におけるドットのインク濃
度を正確に把握できる。
【0072】請求項7乃至12に記載の発明に係る記録
装置の画像インク濃度判定装置によれば、分解能の低い
安価なセンサを用いて、画像におけるドットのインク濃
度を正確に把握できる。
【0073】請求項インクリボン13乃至18に記載の
発明に係る記録装置によれば、画像インク濃度判定装置
において、分解能の低い安価なセンサを用いて、画像に
おけるドットのインク濃度を正確に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用さ
れたドットインパクトプリンタを概略して示す側断面図
である。
【図2】図1のプリンタを示す平面図である。
【図3】画像インク濃度判定装置が画像のインク濃度を
推定して判定する際に用いられる、ドット密度が互いに
異なる複数の記録パターンを示す図である。
【図4】画像インク濃度判定装置が画像のインク濃度を
推定して判定する際に用いられる、光センサからのセン
サ出力値とドット反射率との関係を示すグラフである。
【図5】従来の光センサにおける検出エリアと画像のド
ットを示す図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置) 11 記録ヘッド 16 キャリッジ 17 プラテン 32 光センサ 35 制御基板部(推定手段) 36 画像インク濃度判定装置 37 画像(記録パターン)のドット 38 光センサの検出エリア A、B、C、D、E 記録パターン N 第2スレッシュレベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AQ01 HH03 HH13 HJ10 HK11 HK15 HN02 HN15 HV14 HV26 HV33 2C066 CZ06 2C068 NN01 NN09 2G059 AA01 BB10 DD12 EE02 GG10 KK01 KK04 MM05 MM09 MM10

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像のインク濃度を判定する記録装置の
    画像インク濃度判定方法において、 上記画像における複数のドットを収め得る検出エリアを
    備えた光センサを用い、この光センサが検出した上記検
    出エリアからの反射光の強度に応じて、上記ドットのイ
    ンク濃度を推定することを特徴とする記録装置の画像イ
    ンク濃度判定方法。
  2. 【請求項2】 上記光センサが、ドット密度が互いに異
    なる複数の記録パターンのそれぞれについて、検出エリ
    アからの反射光の反射率に基づきシュレッシュレベルを
    基準に二値化信号を出力し、この光センサからの二値化
    信号が変化した記録パターンに基づき、上記記録パター
    ンに記録されたドットのインク濃度を推定することを特
    徴とする請求項1に記載の記録装置の画像インク濃度判
    定方法。
  3. 【請求項3】 上記光センサが、任意の記録パターンに
    ついて検出エリアからの反射光の反射率を検出し、この
    光センサが検出した反射率に基づき、上記記録パターン
    のドットのインク濃度を推定することを特徴とする請求
    項1に記載の記録装置の画像インク濃度判定方法。
  4. 【請求項4】 上記画像は、インクリボンのインクが転
    写されて形成されたものであり、ドットのインク濃度の
    推定値から上記インクリボンにおいて記録可能な記録単
    位数を算出して、当該インクリボンの寿命を予測するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録
    装置の画像インク濃度判定方法。
  5. 【請求項5】 一つのインクリボンにおいて記録した記
    録単位数をカウントし、この記録単位数から、上記イン
    クリボンが寿命に到るまでに記録可能な記録単位数を更
    新して、当該インクリボンの交換時期を告知することを
    特徴とする請求項4に記載の記録装置の画像インク濃度
    判定方法。
  6. 【請求項6】 インクリボンの交換の事実が入力される
    ことにより、当該インクリボンが寿命に到るまでに記録
    可能な記録単位数の予測値を、実際の記録単位数と比較
    して修正することを特徴とする請求項4または5に記載
    の記録装置の画像インク濃度判定方法。
  7. 【請求項7】 画像のインク濃度を判定する記録装置の
    画像インク濃度判定装置において、 上記画像における複数のドットを収め得る検出エリアを
    備えた光センサと、 この光センサが検出した上記検出エリアからの反射光の
    強度に応じて、上記ドットのインク濃度を推定可能な推
    定手段と、を有することを特徴とする記録装置の画像イ
    ンク濃度判定装置。
  8. 【請求項8】 上記光センサは、ドット密度が互いに異
    なる複数の記録パターンのそれぞれについて、検出エリ
    アからの反射光の反射率に基づきシュレッシュレベルを
    基準に二値化信号を出力し、上記推定手段は、上記光セ
    ンサからの二値化信号が変化した記録パターンに基づ
    き、上記記録パターンに記録されたドットのインク濃度
    を推定可能に構成されたことを特徴とする請求項7に記
    載の記録装置の画像インク濃度判定装置。
  9. 【請求項9】 上記光センサは、任意の記録パターンに
    ついて検出エリアからの反射光の反射率を検出し、推定
    手段は、光センサが検出した反射率に基づき、上記記録
    パターンのドットのインク濃度を推定可能に構成された
    ことを特徴とする請求項7に記載の記録装置の画像イン
    ク濃度判定装置。
  10. 【請求項10】 上記画像は、インクリボンのインクが
    転写されて形成されたものであり、上記推定手段は、ド
    ットのインク濃度の推定値から上記インクリボンにおい
    て記録可能な記録単位数を算出して、当該インクリボン
    の寿命を予測するよう構成されたことを特徴とする請求
    項7乃至9のいずれかに記載の記録装置の画像インク濃
    度判定装置。
  11. 【請求項11】 上記推定手段は、一つのインクリボン
    において記録した記録単位数をカウントし、この記録単
    位数から、上記インクリボンが寿命に到るまでに記録可
    能な記録単位数を更新して、当該インクリボンの交換時
    期を告知するよう構成されたことを特徴とする請求項1
    0に記載の記録装置の画像インク濃度判定装置。
  12. 【請求項12】 上記推定手段は、インクリボンの交換
    の事実が入力されることにより、当該インクリボンが寿
    命に到るまでに記録可能な記録単位数の予測値を、実際
    の記録単位数と比較して修正するよう構成されたことを
    特徴とする請求項10または11に記載の記録装置の画
    像インク濃度判定装置。
  13. 【請求項13】 プラテンに沿って走向するキャリッジ
    に記録ヘッドが搭載され、この記録ヘッドが、上記プラ
    テンとの間に搬送されたシートに画像を記録するととも
    に、この画像のインク濃度を判定する画像インク濃度判
    定装置を備えた記録装置において、 上記画像インク濃度判定装置は、上記画像における複数
    のドットを収め得る検出エリアを備えた光センサと、 この光センサが検出した上記検出エリアからの反射光の
    強度に応じて、上記ドットのインク濃度を推定可能な推
    定手段とを有し、 上記光センサは上記キャリッジに設置されて、シートの
    有無をも検出可能に構成されたことを特徴とする記録装
    置。
  14. 【請求項14】 上記光センサは、ドット密度が互いに
    異なる複数の記録パターンのそれぞれについて、検出エ
    リアからの反射光の反射率に基づきシュレッシュレベル
    を基準に二値化信号を出力し、上記推定手段は、上記光
    センサからの二値化信号が変化した記録パターンに基づ
    き、上記記録パターンに記録されたドットのインク濃度
    を推定可能に構成されたことを特徴とする請求項13に
    記載の記録装置。
  15. 【請求項15】 上記光センサは、任意の記録パターン
    について検出エリアからの反射光の反射率を検出し、推
    定手段は、光センサが検出した反射率に基づき、上記記
    録パターンのドットのインク濃度を推定可能に構成され
    たことを特徴とする請求項13に記載の記録装置の画像
    インク濃度判定装置。
  16. 【請求項16】 上記画像は、インクリボンのインクが
    転写されて形成されたものであり、上記推定手段は、ド
    ットのインク濃度の推定値から上記インクリボンにおい
    て記録可能な記録単位数を算出して、当該インクリボン
    の寿命を予測するよう構成されたことを特徴とする請求
    項13乃至15のいずれかに記載の記録装置。
  17. 【請求項17】 上記推定手段は、一つのインクリボン
    において記録した記録単位数をカウントし、この記録単
    位数から、上記インクリボンが寿命に到るまでに記録可
    能な記録単位数を更新して、当該インクリボンの交換時
    期を告知するよう構成されたことを特徴とする請求項1
    6に記載の記録装置。
  18. 【請求項18】 上記推定手段は、インクリボンの交換
    の事実が入力されることにより、当該インクリボンが寿
    命に到るまでに記録可能な記録単位数の予測値を、実際
    の記録単位数と比較して修正するよう構成されたことを
    特徴とする請求項16または17に記載の記録装置。
JP2001336761A 2001-11-01 2001-11-01 記録装置の画像インク濃度判定方法及び装置並びに記録装置 Withdrawn JP2003136775A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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