JP2001162820A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2001162820A
JP2001162820A JP35259199A JP35259199A JP2001162820A JP 2001162820 A JP2001162820 A JP 2001162820A JP 35259199 A JP35259199 A JP 35259199A JP 35259199 A JP35259199 A JP 35259199A JP 2001162820 A JP2001162820 A JP 2001162820A
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JP35259199A
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English (en)
Inventor
Yasuo Yoshioka
靖雄 吉岡
Yoshinobu Umetani
佳伸 梅谷
Susumu Hirata
進 平田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクの色、インク残量、インクタンクの有無
等の情報に加えて、他の情報を表示できるインクタンク
を設けて、インクタンクのインクの管理をきめ細かく行
い、より精度の高い画像を記録することができるインク
ジェットプリンタを提供する。 【解決手段】インクジェットプリンタのキャリッジ12
に装着されたインクタンク11のキャリッジ12の走査
方向に対し垂直な面の下部をくの字状に凹になるように
面を形成し、くの字を形成する2面の一方にインクタン
ク11に関する複数の情報を表示する情報表示部20を
設ける。情報表示部20には、複数の情報の表示が可能
である。そして、くの字状に形成した2面に対向する位
置に反射型光センサ31を配置し、複数の情報を検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタにおいてインクタンクの情報表示に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタにおける
インクタンクのインク残量は、インクの重量を測定する
重量検知手段、光学式のセンサ等を用いて光の透過量で
検知する光検知手段、吐出したインク滴の印字ドットを
基に総量を積算して残量を検出する積算ドット処理等に
よって検出されていた。
【0003】また、インク残量を検出する装置に関する
様々な技術が提案されており、例えば、特開平7−31
4720号公報には、インクタンクの周壁を挟んで光学
的に対向した位置に光源を備え、この光源とインク検出
用光電変換センサユニットとにより、複数色に分解した
インク透過光量を検知することにより、複数色のインク
タンクのインク量、インク色並びにインクタンクの有無
を検出するインク検出装置に関する技術が開示されてい
る。
【0004】特開平8−281966号公報には、イン
ク容器下部に透明で凸形状の検知用インク溜部が設けら
れ、検知用インク溜部を鉛直方向から挟んで互いに対向
配置された発光素子と受光素子との間を検知用インク溜
部が通過した際に、発光素子が発した光が透過するか、
または遮光されるかによってインク残量を検出するイン
クジェット記録装置に関する技術が開示されている。
【0005】ヒューレット・パッカード社のインクジェ
ットプリンタにおいてはインクタンクと装置とにICを
お互いに持ち、双方向のデータを通信する事によってイ
ンク残量を検出する技術が用いられている。
【0006】また、カラーインクジェットプリンタにお
いては、通常4個のインクタンクがキャリッジに装着さ
れており、インクタンク交換時の誤装着を防止するため
に、インクタンクの形状を各色によって異ならせる事で
所定位置に配置されるようにする方法が用いられてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−314720号公報に開示された技術においては、
インクタンクの有無、インク残量、インク色の情報につ
いては検出できるが、インクタンクに関する他の情報の
検出については開示されていない。そのため、例えば、
インクの濃度やタンク容量等についての情報は検出でき
ないため、インクタンクの管理をきめ細かく行うことが
できないという問題がある。
【0008】特開平8−281966号公報に開示され
た技術においては、インクタンクの有無、インク残量の
情報については検出できるが、インクタンクに関する他
の情報の検出については開示されていない。そのため、
例えば、インクの濃度やタンク容量等についての情報は
検出できないため、インクタンクの管理をきめ細かく行
うことができないという問題がある。また、各インクタ
ンクが一体に形成されずに単体のインクタンクをキャリ
ッジに装着する場合、インクタンクを誤装着しても検出
できないという問題がある。
【0009】また、前記ヒューレット・パッカード社の
インクジェットプリンタにおいては、装置の電源のOF
F時にインクタンクの交換が行われても検出できないと
いう問題がある。
【0010】さらに、前記のインクタンクの形状につい
ては、インクタンクの交換時の誤装着は防止できるが、
複数のインクタンクを製造しなければならないため、イ
ンクタンクのコストアップに繋がるという問題がある。
【0011】本発明は、これらの問題点を解決するため
になされたもので、その目的は、インクの色、インク残
量、インクタンクの有無等の情報に加えて、他の情報を
表示できるインクタンクを設けて、インクタンクのイン
クの管理をきめ細かく行い、より精度の高い画像を記録
することができるインクジェットプリンタを提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0013】(1) 少なくとも1つのインクタンクを装着
し主走査方向に走査自在なキャリッジを備え、記録媒体
にインク滴を吐出して画像を記録するインクジェットプ
リンタにおいて、該インクタンクの表面に設けた該イン
クタンクに関する複数の情報を主走査方向に表示する情
報表示部と、該情報表示部の情報を検出する情報検出手
段と、検出した情報に基づいてインクタンクの状態を判
定する情報判定手段と、を具備し、該情報検出手段は、
発光素子と受光素子とを備え、該キャリッジの走査時に
該情報表示部が該情報検出手段に対向したタイミング
で、該情報表示部に該発光素子から光を照射し、選択的
に反射した光を該受光素子で受光して、情報を検出する
ことを特徴とする。
【0014】この構成においては、主走査方向に走査自
在なキャリッジに装着されたインクタンクは、インクタ
ンクに関する複数の情報を主走査方向に表示する情報表
示部を有し、キャリッジの走査時に情報表示部が情報検
出手段に対向したタイミングで、情報検出手段によって
情報表示部の情報が検出され、検出された情報に基づき
情報判定手段によってインクタンクの状態が判定され
る。したがって、インクタンクの状態をキャリッジの走
査時に管理することができるので、印字の途中でインク
切れを起こすことなく常に品質のよい画像を記録するこ
とができる。
【0015】(2) 前記情報検出手段は、前記情報表示部
に光を照射する発光素子と、選択的に反射した光を受光
して情報を検出する受光素子と、を備えた1つの反射型
光センサであることを特徴とする。
【0016】この構成においては、インクタンクに関す
る複数の情報を表示する情報表示部に1つの反射型光セ
ンサの発光素子から光が照射され、その反射光を反射型
光センサの受光素子で受光し、その受光情報に基づいて
情報判定手段によってインクタンクの状態が判定され
る。したがって、1つの反射型光センサで複数の情報を
検出することができるので、構成部品を抑えることがで
き、コストダウンが可能となる。
【0017】(3) 前記情報表示部は、インクタンクの有
無を表示する有無表示部、装着されたインクタンクの複
数のデータを表示するタンクデータ表示部、及びインク
残量を表示する残量表示部を含む構成であり、前記情報
検出手段は、有無表示部、タンクデータ表示部、残量表
示部の順に情報を検出することを特徴とする。
【0018】この構成においては、インクタンクの有無
を表示する有無表示部、装着されたインクタンクの複数
の情報を表示するタンク情報表示部、及びインク残量を
表示する残量表示部から情報表示部が構成され、この順
に情報検出手段は各情報を検出する。したがって、効率
よくインクタンクに関する情報が処理されてインクタン
クの状態が判定され、検出した情報が無駄になることが
ない。
【0019】(4) 前記残量表示部は、前記情報検出手段
に対向する面の主走査方向に平行な辺の略中央に配置さ
れたことを特徴とする。
【0020】この構成においては、インクタンクの情報
検出手段に対向する面の主走査方向に平行な辺の略中央
にインク残量を表示する残量表示部が配置される。した
がって、キャリッジの走査時にインク残量の検出を行う
場合、インク残量検出部が走査方向の幅の端部付近に配
置されると、インクキャリッジの走査によってタンク内
のインク液面に振動や傾きが発生して正確なインク残量
が検出できない虞があるが、これに対してインク残量検
出部をインクタンクの中央に配置した場合、インク液面
に振動や傾きが発生しても、インク残量検出部における
液面レベルの変化は最小であり、比較的正確なインク残
量検出を行うことができる。
【0021】(5) 前記情報検出手段は、前記有無表示部
と前記タンクデータ表示部の情報を装置の電源投入後、
インクタンクの交換後、及び装置の筐体の開閉後に検出
することを特徴とする。
【0022】この構成においては、前記有無表示部と前
記タンク情報表示部とは、装置の電源投入後、インクタ
ンクの交換後、及び装置の筐体の開閉後に前記情報検出
手段によって読み取られる。したがって、インクタンク
の有無及び装着されたインクタンクの各情報は、一度検
出された後は、装置の電源を停止してインクタンクの交
換等を行った後に装置の電源投入した時、電源を停止せ
ずにインクタンクの交換を行った時、及び装置の筐体を
開閉してインクタンクの交換を行った時でないと変化す
ることはないので、無駄な検出を省いて演算装置の負担
を軽減することができる。
【0023】(6) 前記情報検出手段は前記残量表示部の
情報を所定の印字周期毎に検出し、前記情報判定手段は
検出したインク残量が所定量以下であるとその旨を使用
者に報知することを特徴とする。
【0024】この構成においては、残量表示部は所定の
印字周期毎に情報検出手段によって検出され、検出され
たインク残量が所定量以下であると情報判定手段により
使用者にインク残量が所定量以下であることが報知され
る。したがって、インクタンクのインクが無くなる前に
使用者に対して報知でき、インク切れによるトラブルや
記録する画像の劣化を防ぐことができる。
【0025】(7) 前記情報検出手段の受光量の初期設定
値を記憶する記憶手段と、前記情報検出手段が検出した
受光量と該初期設定値とを比較する比較手段と、該比較
手段の検出結果に基づいて前記情報検出手段の出力を補
正する補正手段と、を備えたことを特徴とする。
【0026】この構成においては、情報検出手段が検出
した受光量と記憶手段に記憶された初期設定値とが比較
手段により比較され、その結果に基づいて補正手段によ
り情報検出手段の出力が補正される。したがって、情報
検出手段における受光量が環境変化、経時変化によって
減衰しても、受光量の変化を補正することによって初期
設定時と同等の受光量が得られ、常に正確な情報の検出
が可能となる。
【0027】(8) 前記補正手段は、前記情報検出手段か
ら前記有無表示部に照射した光の反射光を基準値として
補正を行うことを特徴とする。
【0028】この構成においては、情報検出手段からイ
ンクタンクの有無表示部に照射した光の反射光を基準値
として補正手段は情報検出手段の出力の補正を行う。し
たがって、情報表示部の有無表示部は、情報量が最も少
ないので経時変化の影響を受けにくく、確実に情報検出
手段の出力補正を行うことができる。
【0029】(9) 前記補正手段は、前記情報検出手段の
受光量に所定の換算係数を乗じて前記初期設定値と略同
等の光量に増幅することを特徴とする。
【0030】この構成においては、情報検出手段の受光
量の出力に換算係数を乗じて補正手段は受光量の初期設
定値と略同等の光量に増幅する。したがって、情報表示
部の情報を正確に検出することができる。
【0031】(10)前記補正手段は、前記情報検出手段の
受光素子に通電する電流値を変化させて、前記情報検出
手段の受光量を初期設定値と略同等の光量に増幅するこ
とを特徴とする。
【0032】この構成においては、情報検出手段の受光
素子に通電する電流値を変化させて、補正手段は、情報
検出手段の受光量を初期設定時の受光量と略同等に増幅
する。したがって、情報検出手段によって情報表示部の
情報が確実に検出される。
【0033】(11)前記補正手段は、前記情報検出手段の
受光素子に通電する電流のパルス幅を変化させて、前記
情報検出手段の受光量を初期設定値と略同等の光量に増
幅することを特徴とする。
【0034】この構成においては、情報検出手段の受光
素子に通電する電流のパルス幅を変化させることによ
り、補正手段は情報検出手段の受光量を初期設定時の受
光量と略同等に増幅する。したがって、経時変化により
情報表示部の反射光量が少なくなっても、補正により確
実に情報を検出することができる。
【0035】(12)前記情報表示部は、凹凸形状であるこ
とを特徴とする。
【0036】この構成においては、キャリッジに装着さ
れたインクタンクに設けられた情報表示部は、凹凸形状
である。したがって、情報検出手段によって確実に情報
表示部の情報が検出される。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、インクジェットプリンタ
の外観斜視図である。また、図2は、インクジェットプ
リンタの画像記録部の概略の構成を示す断面図である。
【0038】図1において、インクジェットプリンタ
は、画像記録部を内蔵するプリンタ本体1と、インクジ
ェットプリンタに記録媒体である用紙Pを供給する給紙
トレイ2と、画像形成が完了した用紙Pが排出される排
紙トレイ3と、によって構成される。給紙トレイ2に
は、複数の用紙Pを載置する際に用紙Pの端部を当接さ
せて、用紙Pが搬送路7に斜めに供給されるのを防止す
るガイド板であるスライド用紙固定板4が設けられてい
る。
【0039】インクジェットプリンタの画像記録部は、
以下の部材によって構成される。即ち、図2に示すよう
に用紙Pを搬送路7に供給する給紙トレイ2、給紙トレ
イ2から用紙Pを繰り出すピックアップローラ5、用紙
Pを搬送路7に搬送する給紙ローラ6、用紙Pが搬送さ
れる搬送路7、キャリッジ12の動きに同期して用紙P
をプラテン9上に供給するPSローラ8、インクヘッド
10に対向した位置に配設されたプラテン9、用紙Pに
インクを吐出するインクヘッド10をプラテン9に対向
する位置に備えインクを貯蔵するインクタンク11、イ
ンクタンク11を装着したキャリッジ12、キャリッジ
12が図外のキャリッジ移動手段によって主走査方向に
移動するのを支持するスライドシャフト13、インクヘ
ッド10から吐出されたインクによって画像が形成され
た用紙Pの表面を乾燥させるインク乾燥部14、インク
乾燥部14で表面を乾燥された用紙Pをプリンタ本体1
から排出する排紙ローラ15、及び用紙Pが排出されて
載置する排紙トレイ3を含む構成である。
【0040】インクジェットプリンタに接続された図外
のコンピュータ等の外部装置から印字要求が行われる
と、ピックアップローラ5によって1枚の用紙Pが給紙
トレイ2から送り出される。ピックアップローラ5によ
って送り出された用紙Pは、給紙ローラ6によって搬送
路7に搬送され、さらに画像情報に基づいて画像情報の
先端と用紙先端を調整するPSローラ8によって印字部
に到達する。印字部は、インクヘッド10を装着したキ
ャリッジ12と、キャリッジ12の走査を円滑にする為
に配置されたスライドシャフト13と、によって構成さ
れる。そして、画像情報に対応してインクヘッド10よ
りインクが吐出され、用紙P上に画像が記録される。こ
の時用紙Pは一旦停止し、キャリッジ12が1ラインの
走査が終了した時点で、インクヘッド10が有する複数
のインクノズル分に相当する距離だけ用紙Pが搬送され
る。
【0041】このように、印字部において画像情報に対
応して上記処理が継続して実施されることによって、用
紙P上にインクによる画像情報が記録される。画像情報
が記録された用紙Pは、インク乾燥部14に送られて表
面を乾燥され、排紙ローラ15によって排紙トレイ3に
排出されて、印字物としてインクジェットプリンタの使
用者に提供される。
【0042】図3は、インクタンクの側面及び正面の概
略の形状を示す図である。図4は、インクタンクと反射
型光センサの位置関係を示す図である。本発明の実施形
態に係るインクジェットプリンタでは、例えばカラーイ
ンクジェットプリンタの場合、図3に示すように、キャ
リッジ12にはその走査方向に沿ってイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各インクタンク11が装着され
ている。各インクタンク11には、プリンタ本体1のイ
ンクタンク11に対向する面に配設された反射型光セン
サ31によって、複数の情報が検出される情報表示部2
0が形成されている。
【0043】情報表示部20は、例えば図4(A)に示
すように、インクタンク11のキャリッジ12の走査方
向に対し垂直な面の下部をくの字状に凹になるように面
を形成し、くの字を形成する2面の一方にインクタンク
11に関する情報を表示する。そして、くの字状に形成
した2面に対向する位置に反射型光センサ31を配置
し、反射型光センサ31の発光素子32から情報を表示
した面に光を照射する。照射した光は情報を表示した一
方の面からくの字を形成する他方の面に反射し、反射型
光センサ31の受光素子33で受光される。
【0044】また、図4(B)に示すように、インクタ
ンク11のキャリッジ12の走査方向に対し垂直な面の
下端部を矩形状に凸の形状に形成し、L字形状の面を形
成する。このL字形状を構成する2面のうち一方の面に
インクタンクに関する情報を表示する。そして、L字形
状を構成する面の斜め上方に反射型光センサ31を配置
する。反射型光センサ31の発光素子32から照射され
た光は、L字形状を構成する面の情報が表示された一方
の面からL字形状を構成する他方の面に反射し、反射型
光センサ31の受光素子32で受光される。
【0045】さらに、図4(C)に示すように、インク
タンク11のキャリッジ12の走査方向に対し垂直な面
の下端部は特別な形状に加工せずに、そのままの状態の
面にインクタンク11に関する情報を表示する。そし
て、情報を表示した面に対向する所定の距離の位置に、
反射型光センサ31を配置する。この反射型光センサ3
1の発光素子32を備えた面と受光素子33を備えた面
とは、くの字状に凹の形状に形成されており、情報を検
出する面から所定の距離に配置することにより、反射型
光センサ31の発光素子32から照射された光は、情報
が表示された面で反射し、反射型光センサ31の受光素
子32で受光される。
【0046】なお、情報表示部20の形状及び反射型光
センサ31の配置位置は、上記の例に限るものではな
く、発光素子32から照射される光を情報表示部20で
反射させ、受光素子33でその光を検出できる形状及び
配置であればよい。
【0047】情報表示部20においては、図3に示した
ように、一例としてインクタンク11の情報としてイン
クタンク11の有無情報を表示する有無表示部21、イ
ンクタンク11の複数のデータを表示するタンクデータ
表示部22、及びインクタンク11のインク残量を表示
する残量表示部23が設けられている。
【0048】有無検出部21は、キャリッジ12にイン
クタンク11が装着されているか否か、及び装着が確実
に行われて浮き等が無いかを検知するために用いられ
る。即ち、キャリッジ12にインクタンク11が装着さ
れていない場合やインクタンク11が確実に装着されず
に傾いている場合には、反射型光センサ31から光を照
射しても情報表示部20から光が反射されないか、反射
されても受光素子33の位置と異なる方向に反射され
る。そのため、受光素子33が反射光を検出することは
なく、インクタンク11は装着されていないと判断され
る。このように、インクタンク11の有無検出部21は
複雑な情報を表示する必要はなく、反射型光センサ31
から照射された光を反射できれば良い。よって、有無検
出部21に反射板等が設けられていれば良好に光が反射
される。
【0049】また、タンクデータ表示部22は、インク
タンク11の各種情報を検出するために用いられる。こ
こで検出される情報とは、例えば、インク濃度、タンク
容量、インク色、ID番号、インクタンクの製造時期
(インクタンクのインク注入時期)等である。これらの
情報が表示されていると、インクタンク11内のインク
の管理やインク滴の吐出量の管理をきめ細かく行うこと
ができる。例えば、インク色を検出できると、インクタ
ンク11の誤装着を検知できる。また、インク濃度を検
出できると、インクの吐出量の調整を行うことができ
る。
【0050】図5は、タンクデータ表示部22に表示す
る情報の表示例である。タンクデータ表示部22には複
数の情報が表示されるため、図5(A)に示すように、
情報を2値化して所定の幅の白と黒の帯の列として表示
される。また、一般的に使用されているバーコード等に
よって情報を表示することができる。
【0051】反射型光センサ31の発光素子32からタ
ンクデータ表示部22に光を照射し、その反射光を受光
素子33で受光した信号は、図4(B)に示すような波
形になる。即ち、所定の閾値を境界として、白色の帯部
は閾値以上の値として、また黒色の帯部は閾値以下の値
として出力波形が得られる。そして、反射型光センサ3
1の出力信号は、インクタンク11の状態を判定する情
報判定手段である図外の制御部に送られる。制御部にお
いて、この出力の各区間内の全値の平均値、または区間
幅の中心値等におけるデータの強度値が閾値以上である
か以下であるかによって“0”または“1”に2値化さ
れて識別が行われる。
【0052】
【表1】
【0053】ここで、タンクデータ表示部22に表示す
る情報の例を表1に示す。表示する情報として濃度、タ
ンク容量、インク色、IDの4情報とする。濃度はLi
ght・Normal・Heavyの3段階、タンク容
量はBig・Regular・Smallの3段階、イ
ンク色はBK(ブラック)・C(シアン)・M(マゼン
ダ)・Y(イエロー)の4種類、IDはA・B・C・D
の4種類を表示すると、上記表1に示すように、各情報
は2ビットで表すことができる。したがって、各情報の
表示順序を定めておけば、全情報は8ビットで表すこと
ができる。
【0054】例えば、情報の表示順序が上記表1と同一
の濃度、タンク容量、インク色、IDの順とし、検出さ
れたインクタンク11のデータが“01001011”
であるとする。この場合、インク濃度がnomal、容
量がbig、インク色がM(マゼンダ)、IDコードが
Dのインクタンク11であることがわかる。また、情報
の存在開始を示すスタートビットを情報表示部の先頭に
1ビット設けて、情報を表示する8ビットと合計して9
ビットとして情報を表示すれば、情報の検出がより容易
になる。
【0055】残量表示部23は、インクタンク11にお
けるインク残量を検出するために用いられる。残量表示
部23には、図4に示すように、反射型光センサ31の
発光素子32から照射される光が透過する光透過性の窓
が設けられた検出面が設けられている。残りのインクが
インク残量検出ライン34よりも上にあれば、発光素子
32から照射される光が残量表示部32の窓において、
インクに反射して受光素子33で受光され、制御部でイ
ンク有りと判断される。また、残りのインクがインク残
量検出ライン34よりも下になれば、発光素子32から
照射される光の一部が検出面を透過する。そのため、受
光素子33によって受光される反射光量が少なくなるた
め、閥値よりも小さくなり、制御部においてインク無し
と判断される。
【0056】情報表示部20の情報検出は、キャリッジ
12の走査停止時に行うことは可能であるが、本発明に
おいてはキャリッジ12の走査時に行う。これは以下の
理由による。
【0057】第1に、キャリッジ12は通常停止時にホ
ームポジションである走査領域の端部で停止する。その
位置において、反射型光センサ31を情報表示部20に
対向するように配置すると、インクヘッド10のクリー
ニング機構やキャリッジ12の駆動機構等と近接した配
置となる。そのため、ほとんど離隔距離が設けることが
できずに設計上の困難が伴う。
【0058】第2に、停止しているインクタンク11に
対して、インクタンク11の情報表示部20である有無
表示部21、タンクデータ表示部22、残量表示部23
の各々の検出を行う場合、反射型光センサ31を情報表
示部20の配列に沿って移動させる必要がある。そのた
めの駆動機構等が必要となるため、装置の大型化及びコ
ストアップに繋がる。
【0059】第3に、反射型光センサ31を移動させる
機構を設けない場合は、反射型光センサ31を1個では
なく複数個、情報表示部20の各表示部に対して対向す
る位置に設けなければならず、コストアップに繋がる。
【0060】第4に、情報表示部の情報をバーコード等
で表示した場合、バーコードに対して照射する光を走査
しないと情報が検出できない。そのため、反射型光セン
サの代わり回転機構によって回転するポリゴンミラーで
走査光を照射するバーコードリーダを設ける必要があ
り、コストアップに繋がる。
【0061】しかしながら、キャリッジ12の停止時の
位置ではなく、走査領域の中央部や、ホームポジション
と反対側の端部近傍において、キャリッジ12の走査時
に情報表示部20の検出を行えば、反射型光センサ31
の配置位置は特に限定されることがないため、各機構が
近接することがなく、設計上自由度が高くなる。
【0062】また、キャリッジ12の走査中に検出を行
うことにより、反射型光センサ31の位置を固定して
も、インクタンク11の有無表示部21、タンクデータ
表示部22、残量表示部23の各々の検出を行うことが
でき、装置の大型化及びコストアップといった不具合を
回避できる。
【0063】ここで、情報表示部20の情報検出をキャ
リッジ12の走査時に行うには、印字工程の実施時、ま
たは1走査分の印字が終了したキャリッジ12がホーム
ポジションと反対側の端部まで移動した際のリターン時
に行うことが考えられるが、キャリッジ12のリターン
時に行われることがより望ましい。その理由は、印字工
程の実施中に上記検出を行う場合、制御部において印字
に関する画像データ処理と、情報表示部の情報検出に関
する処理とを同時に行うことになり、制御部の負荷が増
大するが、リターン時に情報表示部20の検出を行えば
制御部の負荷を増大させることがないためである。
【0064】なお、キャリッジ12の走査中にインクタ
ンク11の残量検出を行う場合、キャリッジ12の走査
によって、インクタンク11内のインク液面に振動や傾
きが発生して正確なインク残量が検出できない虞があ
る。このような不具合を回避するために、インクの残量
表示部23は、インクタンク11の走査方向に平行な辺
の略中央に配設する。インク残量表示部23をインクタ
ンク11の略中央に配設した場合、インク液面に振動や
傾きが発生しても、残量表示部23における液面レベル
の変化は最小であるので、比較的正確なインク残量検出
を行うことができる。
【0065】インクタンク11の情報表示部20におい
て、各情報を検出する順番は、インクタンク11の有無
検出、タンクデータ検出、インクの残量検出、の順で行
われることが望ましい。それは、インクタンクの有無検
出は、タンクデータの検出及びインクの残量検出の後に
行っても意味がためである。例えば、インク残量の検出
の後にタンク情報の検出を行い、装着されたインクタン
ク11は装着順序が誤っている、型番不一致等で不適切
であると判断された場合には、先に行ったインク残量の
検出が無駄になる虞がある。したがって、本発明におい
て情報表示部20の各情報は、インクタンク11の有無
検出、インクタンク11の各データ検出、及びインクの
残量検出の順で行われる。
【0066】図6は反射型光センサ31の出力信号の例
である。また、図7は反射型光センサ31の出力信号の
増幅例である。上記のように、本発明の実施形態に係る
インクジェットプリンタでは、装置本体に設けられた1
つの反射型光センサ31によって、各インクタンク11
に関する複数の情報を検出することが可能である。但
し、図6に示すように、反射型光センサ31の受光量は
環境変化や経時変化によって初期設定時に比べて変化
(通常は減少)するものであり、本来閾値以上の受光量
が得られるはずの場合においても、受光量が閾値以下に
減少するとNG検出となる。そこで、本発明の実施形態
に係るインクジェットプリンタでは、反射型光センサ3
1において常に正確な検出を行うため、検出された光量
を初期設定時の光量と比較し上記受光量の変化を補正す
る。
【0067】センサの出力補正は、以下の手法で実施す
る。インクタンク11がキャリッジ12に装着される
と、制御部は反射型光センサ31で、情報表示部20の
インクタンク11の有無表示部21に光を照射する。そ
して、受光した光に基づく出力信号を基準値として、記
憶手段である制御部のメモリに記憶される。この値は、
反射型光センサ31の受光量の初期設定値とされる。初
期設定値は、経時変化や位置ズレ、汚れ等がない状態で
の反射型光センサの受光値である。なお、インクタンク
11の有無表示部21における検出信号の強度は、経時
変化を除いて、インクの種類、タンク種類に関わらず一
定である。
【0068】この初期設定値を制御部のメモリに記憶し
ておき、インクタンク11の装着時にインクタンク11
の有無信号を検出し、その信号の強度とメモリに記憶さ
れた初期設定値とが比較手段である制御部によって比較
される。そして、比較結果に基づいて、補正手段である
制御部によって、反射型光センサ31に出力信号が補正
される。
【0069】なお、インクタンク11が装着されていな
い場合には、反射型光センサ31の発光素子32から発
した光は受光素子33に到達しないため、反射型光セン
サ31の信号強度は0となる。この時、周辺からの迷光
を受光したとしても前記タンク有りの時の信号強度より
弱いため、充分に判別可能である。したがって、出力信
号の強度を補正された反射型光センサ31を用いて、経
時変化等により変化する情報表示部20の各情報を検出
する。
【0070】補正の具体的な方法としては、例えば、以
下の方法が挙げられる。
【0071】受光素子の出力に換算係数を乗じる方法 反射型光センサ31の受光信号は情報表示部20の状態
に応じて変化する。即ち、径年劣化によって情報を表示
した部分の状態が悪くなると、本来閾値を越えた信号値
になる部分が閾値以下になる。よって、先ず有無表示部
21の信号を検出し、初期設定値と比較し、比較結果に
基づいて換算計数を求める。そして、タンクデータ表示
部22や残量表示部23の検出信号に換算計数を乗じ
て、正規の信号強度に増幅させる。
【0072】受光素子への印加電流を増幅させる方法
(可変抵抗の使用) 反射型光センサ31の受光素子33に通電する電流値を
変化させて、補正手段である制御部は、反射型光センサ
31の受光量を初期設定時の受光量と略同等に増幅す
る。したがって、反射型光センサ31によって情報表示
部20の情報が確実に検出される。
【0073】受光素子の受光タイミングを制御する信
号において、パルス時間を変化させる方法(受光時間を
長くする) 反射型光センサ31の受光素子33に通電する電流のパ
ルス幅を変化することにより、補正手段は反射型光セン
サ31の受光量を初期設定時の受光量と略同等に増幅す
る。したがって、経時変化により情報表示部20の反射
光量が少なくなっても、補正により確実情報を検出する
ことができる。
【0074】これらの方法によって、図7に示すよう
に、環境変化や経時変化によってNGレベルにまで低下
した受光量を、初期設定時のレベルにまで増幅させるこ
とができる。
【0075】図8は本発明の実施形態に係るインクジェ
ットプリンタの制御部の構成を示すブロック図である。
ROM42及びRAM43を備えたCPU41にヘッド
駆動回路51、キャリッジ駆動回路52、用紙搬送回路
53、キャリッジ位置検出センサ55、反射型光センサ
31、インタフェース44、印刷データメモリ45、カ
ウンタ46及び表示部47等が接続されて構成されてい
る。
【0076】また、ヘッド駆動回路51にはインクヘッ
ド10に内蔵された電気熱変換体が接続される。キャリ
ッジ駆動回路52にはキャリッジ駆動モータ25が接続
される。用紙搬送回路53には、用紙搬送モータ60が
接続される。
【0077】CPU41は、ROM42に予め書き込ま
れたプログラムにしたがって各入力機器を統括的に制御
し、この間に入出力されるデータをRAM43の所定の
メモリエリアに格納する。インタフェース44には、外
部のパーソナルコンピュータやスキャナ装置等の画像出
力装置からの文字や画像の印刷データが入力される。印
刷データメモリ45は、インタフェース44を介して入
力された印刷データを記憶する。カウンタ46は、イン
クヘッド10の印字回数をカウントする。表示部47
は、各種情報を表示する。
【0078】ヘッド駆動回路51は、CPU41から出
力される信号に基づいてインクヘッド10に内蔵された
電気熱変換体に電圧を印加する。キャリッジ駆動回路5
2は、CPU41から出力される信号に基づいてキャリ
ッジ駆動モータ6を駆動して、キャリッジ12を主走査
方向に移動させる。用紙搬送回路53は、CPU41か
ら出力される信号に基づいて用紙搬送モータ60を駆動
し、用紙搬送部のピックアップローラ5、給紙ローラ
6、PSローラ8、排紙ローラ15等を回転させる。
【0079】反射型光センサ31は、前記のように情報
表示部20の情報を検出して、その信号をCPU41に
送る。キャリッジ位置検出センサ55は、図外のタイミ
ングフェンスにおける位置を検出して、その信号をCP
U41に送る。
【0080】図9は、本発明の実施形態に係るインクジ
ェットプリンタの画像記録手順を示すフローチャートで
ある。外部のパーソナルコンピュータやスキャナ装置等
の画像出力装置からインクジェットプリンタに対して、
インタフェース44を介して画像形成要求がなされる
(s1)。インクジェットプリンタのCPU41は、用
紙搬送回路53に信号を送り用紙搬送モータを駆動させ
る。そして、ピックアップローラ5を回転させて、給紙
トレイ2から用紙Pをプリンタ本体1に給紙する。続い
て、給紙ローラ6により用紙Pは、搬送路7を搬送され
てPSローラ8の位置まで送られる(s2)。インタフ
ェース44を介して画像出力装置から送られてきた画像
データは、印刷データメモリ45に一旦蓄積され、CP
U41はその画像データに基づいて、ヘッド駆動回路5
1及びキャリッジ駆動回路52に信号を送り、キャリッ
ジ駆動モータ25を駆動させてキャリッジを主走査方向
に移動させ、またインクヘッド10の電気熱変換体に電
圧を印加して、用紙Pにインク滴を吐出させて1ライン
分の画像データを記録する(s3)。なお、この際にC
PU41はキャリッジ位置検出センサ55から送られる
信号に基づいて、キャリッジ駆動回路52に信号を送り
キャリッジ12の位置を制御する。
【0081】CPU41は、外部装置から印字要求があ
ったのがインクジェットプリンタの電源投入後、インク
タンク11の交換後、装置の筐体の開閉後または、所定
の印字周期であれば(s4)、1ライン分画像データを
用紙Pに記録してキャリッジ12が端部近傍に移動した
際に、インクタンク11の停止時のホームポジションと
反対側の端部近傍に設けた反射型光センサ31で、イン
クタンク11の情報表示部20の有無表示部21に光を
照射する。インクタンク11が正しく装着されている場
合(s5)は、反射型光センサ31の受光量補正を行う
(s6)。
【0082】一方、インクタンクが無い場合や、インク
タンクの装着が確実に行われておらずに装着不良の場合
(s5)、CPU41はインクジェットプリンタの表示
部47にその旨を表示して使用者に警告を行い、インク
ジェットプリンタの動作を停止する(s21)。使用者
は、インクタンク11の装着をやり直したり、新しいイ
ンクタンクを装着して、表示部47の警告を解除すると
(s22)、CPU41は印刷途中の用紙を排紙し(s
23)、再度給紙を行い(s2)、s2以降の処理を行
う。
【0083】CPU41は、反射型光センサ31の受光
量補正を行うと、外部装置から印字要求があったのがイ
ンクジェットプリンタの電源投入後、インクタンク11
の交換後、及び装置の筐体の開閉後であった場合(s
7)、反射型光センサ31でインクタンクの有無表示部
21、タンクデータ表示部22の情報を検出する(s
8)。そして、CPU41は、インクタンクの有無と各
データを確認する(s9)。
【0084】この時、インクタンクの装着がまだ確実に
行われていなかったり、初期設定値として記憶された複
数のインクタンクの配列が間違っている場合は、CPU
41は、インクジェットプリンタの表示部47にその旨
を表示して使用者に警告を行い、インクジェットプリン
タの動作を停止する(s21)。使用者は、インクタン
ク11の装着をやり直して、表示部47の警告を解除す
ると(s22)、CPU41は印刷途中の用紙を排紙し
(s23)、再度給紙を行う(s2)。
【0085】外部装置から印字要求があったのがインク
ジェットプリンタの電源投入後、インクタンク11の交
換後、及び装置の筐体の開閉後以外の場合(s7)、次
に述べるs10以降の処理を行う。
【0086】CPU41はカウンタ46のカウント数を
確認し、インクタンク11の有無と各データに問題が無
く、インクタンク11のインク量を所定周期で検出する
時期であれば(s10)、CPU41は反射型光センサ
31でインクの残量表示部23のインク残量を検出する
(s11)。
【0087】検出したインク量が所定量未満であった場
合(s12)、CPU41はインクジェットプリンタの
表示部47にその旨を表示して使用者に警告を行い、イ
ンクジェットプリンタの動作を停止する(s21)。使
用者は、インクタンク11の装着をやり直して、表示部
47の警告を解除すると(s22)、印刷途中の用紙を
排紙し(s23)、再度給紙を行い(s2)、s2以降
の処理を行う。また、s10においてインク量を所定周
期で検出する時期で無い場合は、次に述べるs13以降
の処理を行う。
【0088】インク量が所定量以上であると、用紙搬送
回路53に信号を送り、用紙搬送モータ60を駆動させ
て、PSローラ8を回転させる。そして、用紙Pを1ラ
イン分搬送させる(s13)。そして、CPU41は用
紙Pに形成する画像データが印刷データメモリ45に有
るか否かを確認する(s14)。画像データが有る場合
は、s3からs13の処理を繰り返して画像形成を続け
る。また、画像データが無い場合は、CPU41は用紙
搬送回路53に信号を送り、用紙搬送モータ60を駆動
させて排紙ローラ15を回転させて用紙Pを排紙トレイ
3に排紙する(s15)。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0090】(1) 主走査方向に走査自在なキャリッジに
装着されたインクタンクは、インクタンクに関する複数
の情報を主走査方向に表示する情報表示部を有し、キャ
リッジの走査時に情報表示部が情報検出手段に対向した
タイミングで、情報検出手段によって情報表示部の情報
が検出され、検出された情報に基づき情報判定手段によ
ってインクタンクの状態が判定されるので、インクタン
クの状態をキャリッジの走査時に管理することができ、
印字の途中でインク切れを起こすことなく常に品質のよ
い画像を記録することができる。
【0091】(2) インクタンクに関する複数の情報を表
示する情報表示部に1つの反射型光センサの発光素子か
ら光が照射され、その反射光を反射型光センサの受光素
子で受光し、その受光情報に基づいて情報判定手段によ
ってインクタンクの状態が判定されるため、1つの反射
型光センサで複数の情報を検出することができ、また構
成部品を抑えることができので、コストダウンが可能と
なる。
【0092】(3) インクタンクの有無を表示する有無表
示部、装着されたインクタンクの複数の情報を表示する
タンク情報表示部、及びインク残量を表示する残量表示
部から情報表示部が構成され、この順に情報検出手段は
各情報を検出することにより、効率よくインクタンクに
関する情報が処理されてインクタンクの状態が判定さ
れ、検出した情報を無駄にすることなく、確実に情報を
活用できる。
【0093】(4) インクタンクの情報検出手段に対向す
る面の主走査方向に平行な辺の略中央にインク残量を表
示する残量表示部を配置することにより、キャリッジの
走査時にインク残量の検出を行う場合に、インク残量検
出部が走査方向の幅の端部付近に配置されると、インク
キャリッジの走査によってタンク内のインク液面に振動
や傾きが発生して正確なインク残量が検出できない虞が
あるが、これに対してインク残量検出部をインクタンク
の中央に配置した場合、インク液面に振動や傾きが発生
しても、インク残量検出部における液面レベルの変化は
最小であり、比較的正確なインク残量検出を行うことが
できる。
【0094】(5) 前記有無表示部と前記タンク情報表示
部とは、装置の電源投入後、インクタンクの交換後、及
び装置の筐体の開閉後に前記情報検出手段によって読み
取られるので、インクタンクの有無及び装着されたイン
クタンクの各情報は、一度検出された後は、装置の電源
を停止してインクタンクの交換等を行った後に装置の電
源投入した時、電源を停止せずにインクタンクの交換を
行った時、及び装置の筐体を開閉してインクタンクの交
換を行った時でないと変化することはないので、無駄な
検出を省いて演算装置の負担を軽減することができる。
【0095】(6) 残量表示部は所定の印字周期毎に情報
検出手段によって検出され、検出されたインク残量が所
定量以下であると情報判定手段により使用者にインク残
量が所定量以下であることが報知されるので、インクタ
ンクのインクが無くなる前に使用者に対して報知でき、
インク切れによるトラブルや記録する画像の劣化を防ぐ
ことができる。
【0096】(7) 情報検出手段が検出した受光量と記憶
手段に記憶された初期設定値とが比較手段により比較さ
れ、その結果に基づいて補正手段により情報検出手段の
出力が補正されるため、情報検出手段における受光量が
環境変化、経時変化によって減衰しても、受光量の変化
を補正することによって初期設定時と同等の受光量が得
られ、常に正確に情報を検出できる。
【0097】(8) 情報検出手段からインクタンクの有無
表示部に照射した光の反射光を基準値として補正手段は
情報検出手段の出力の補正を行うので、情報表示部の有
無表示部は、情報量が最も少ないので経時変化の影響を
受けにくく、確実に情報検出手段の出力補正を行うこと
ができる。
【0098】(9) 情報検出手段の受光量の出力に換算係
数を乗じて補正手段は受光量の初期設定値と略同等の光
量に増幅するので、情報表示部の情報を正確に検出する
ことができる。
【0099】(10)情報検出手段の受光素子に通電する電
流値を変化させて、補正手段は、情報検出手段の受光量
を初期設定時の受光量と略同等に増幅するので、情報検
出手段によって情報表示部の情報が確実に検出される。
【0100】(11)情報検出手段の受光素子に通電する電
流のパルス幅を変化させることにより、補正手段は情報
検出手段の受光量を初期設定時の受光量と略同等に増幅
するため、経時変化により情報表示部の反射光量が少な
くなっても、補正により確実に情報を検出することがで
きる。
【0101】(12)キャリッジに装着されたインクタンク
に設けられた情報表示部は、凹凸形状であるので、情報
検出手段によって確実に情報表示部の情報を検出でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの外観斜視図である。
【図2】インクジェットプリンタの画像記録部の概略の
構成を示す断面図である。
【図3】インクタンクの側面及び正面の概略の形状を示
す図である。
【図4】インクタンクと反射型光センサの位置関係を示
す図である。
【図5】タンクデータ表示部に表示する情報の表示例で
ある。
【図6】反射型光センサの出力信号の例である。
【図7】反射型光センサの出力信号の増幅例である。
【図8】本発明の実施形態に係るインクジェットプリン
タの制御部の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施形態に係るインクジェットプリン
タの画像記録手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11−インクタンク 12−キャリッジ 20−情報表示部 31−反射型光センサ
フロントページの続き (72)発明者 平田 進 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA29 EB02 EB20 EB44 EB47 EB52 EC06 EC26 EC38 EC67

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのインクタンクを装着し
    主走査方向に走査自在なキャリッジを備え、記録媒体に
    インク滴を吐出して画像を記録するインクジェットプリ
    ンタにおいて、 該インクタンクの表面に設けた該インクタンクに関する
    複数の情報を主走査方向に表示する情報表示部と、該情
    報表示部の情報を検出する情報検出手段と、検出した情
    報に基づいてインクタンクの状態を判定する情報判定手
    段と、を具備し、 該情報検出手段は、発光素子と受光素子とを備え、該キ
    ャリッジの走査時に該情報表示部が該情報検出手段に対
    向したタイミングで、該情報表示部に該発光素子から光
    を照射し、選択的に反射した光を該受光素子で受光し
    て、情報を検出することを特徴とするインクジェットプ
    リンタ。
  2. 【請求項2】 前記情報検出手段は、前記情報表示部に
    光を照射する発光素子と、選択的に反射した光を受光し
    て情報を検出する受光素子と、を備えた1つの反射型光
    センサであることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記情報表示部は、インクタンクの有無
    を表示する有無表示部、装着されたインクタンクの複数
    のデータを表示するタンクデータ表示部、及びインク残
    量を表示する残量表示部を含む構成であり、 前記情報検出手段は、有無表示部、タンクデータ表示
    部、残量表示部の順に情報を検出することを特徴とする
    請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記残量表示部は、前記情報検出手段に
    対向する面の主走査方向に平行な辺の略中央に配置され
    たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    インクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記情報検出手段は、前記有無表示部と
    前記タンクデータ表示部の情報を装置の電源投入後、イ
    ンクタンクの交換後、及び装置の筐体の開閉後に検出す
    ることを特徴とする請求項3または4に記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記情報検出手段は前記残量表示部の情
    報を所定の印字周期毎に検出し、前記情報判定手段は検
    出したインク残量が所定量以下であるとその旨を使用者
    に報知することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか
    に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記情報検出手段の受光量の初期設定値
    を記憶する記憶手段と、前記情報検出手段が検出した受
    光量と該初期設定値とを比較する比較手段と、該比較手
    段の検出結果に基づいて前記情報検出手段の出力を補正
    する補正手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記補正手段は、前記情報検出手段から
    前記有無表示部に照射した光の反射光を基準値として補
    正を行うことを特徴とする請求項7に記載のインクジェ
    ットプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記補正手段は、前記情報検出手段の受
    光量に所定の換算係数を乗じて前記初期設定値と略同等
    の光量に増幅することを特徴とする請求項7に記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記補正手段は、前記情報検出手段の
    受光素子に通電する電流値を変化させて、前記情報検出
    手段の受光量を初期設定値と略同等の光量に増幅するこ
    とを特徴とする請求項7に記載のインクジェットプリン
    タ。
  11. 【請求項11】 前記補正手段は、前記情報検出手段の
    受光素子に通電する電流のパルス幅を変化させて、前記
    情報検出手段の受光量を初期設定値と略同等の光量に増
    幅することを特徴とする請求項7に記載のインクジェッ
    トプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記情報表示部は、凹凸形状であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリン
    タ。
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