JP2009113954A - 記録装置、記録装置の制御方法、および、制御プログラム - Google Patents

記録装置、記録装置の制御方法、および、制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体の有無の誤検出によって、排出動作が途中で停止してしまうことを抑制することを目的とする。
【解決手段】記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記記録媒体を検出する検出部と、前記記録媒体が一方向に搬送される給送動作と、搬送された前記記録媒体が前記一方向と反対方向に搬送される排出動作とを制御する制御部と、前記給送動作による給送搬送量Aと、前記給送動作の後に実行される前記排出動作による排出搬送量Mとをカウントするカウント部と、を備え、前記制御部は、前記排出動作を実行中に前記検出部により前記記録媒体が検出されない場合に、前記排出搬送量Mが前記給送搬送量A以下であるか否かの判定を行い、前記排出搬送量Mが前記給送搬送量A以下であるときは、前記排出動作を継続する。
【選択図】図9

Description

本発明は、記録装置、記録装置の制御方法、および、制御プログラムに関する。
画像を形成するヘッドを有するプリンタなどの記録装置においては、記録用紙などの記録媒体の有無を検出する検出器を備え、ヘッドが対向する位置に記録媒体があるか無いかの状態を検出しながら、記録媒体をヘッド側に供給したり、ヘッド側から記録媒体を排出したりしている。検出器として、例えば光学式センサを用いて、記録媒体の幅、先端、後端などを検出している。光学式センサは記録媒体に接触することなく検出を行えるという利点がある反面、記録媒体の表面が黒ベタ印刷されている場合など、記録媒体からの反射光が通常と異なる場合には、誤検出をするおそれがある。そこで、記録媒体の搬送路上に複数の光学式センサを設け、これら複数の光学式センサの検出値を総合することで、紙端の有無等を判断するプリンタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−137847号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたプリンタのようにセンサの数を増やして誤検出を防止しようとすると、センサの増加に応じたコスト増を招くという問題があった。また、複数のセンサを用いて誤検出を防止するためには、複数のセンサの位置がある程度離れていることが必要になるが、記録ヘッドの周囲にセンサを配設できるスペースは限られており、大型の記録装置でなければ、複数のセンサを望ましい位置に配置することは困難であった。従って、センサの数を増やさずに記録媒体の有無を検出しようとすると、記録媒体の有無の誤検出によって、排出動作が途中で停止してしまうという課題がある。
本発明は、上記課題の一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記記録媒体を検出する検出部と、前記記録媒体が一方向に搬送される給送動作と、搬送された前記記録媒体が前記一方向と反対方向に搬送される排出動作とを制御する制御部と、前記給送動作による給送搬送量と、前記給送動作の後に実行される前記排出動作による排出搬送量とをカウントするカウント部と、を備え、前記制御部は、前記排出動作を実行中に前記検出部により前記記録媒体が検出されない場合に、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるか否かの判定を行い、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるときは、前記排出動作を継続することを特徴とする記録装置。
このような構成によれば、排出動作を実行中に検出部により記録媒体が検出されない場合において、排出搬送量が給送搬送量以下であるときは、排出動作を継続する。これにより、記録媒体の有無の誤検出によって、排出動作が途中で停止してしまうことを抑制できる。
[適用例2]前記制御部は、前記排出動作を実行中に前記検出部により前記記録媒体が前記検出されない場合に、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるか否かの前記判定を行う前に、前記記録媒体を所定の搬送量で搬送した後、前記検出部により前記記録媒体を検出することを特徴とする上記記録装置。
このような構成によれば、排出搬送量が給送搬送量以下であるか否かの判定を行う前に、記録媒体を所定の搬送量で搬送した後、検出部により記録媒体を検出する。これにより、記録媒体が検出されなかった記録媒体の部位と異なる部位を検出する。従って、記録媒体の部位が異なれば、記録媒体の状態が異なるので、誤検出を抑制することができる。
[適用例3]前記制御部は、前記排出動作を実行中に前記検出部により前記記録媒体が検出された場合に、前記排出搬送量が最大排出搬送量を超えたときは、前記排出動作を停止し、異常状態を示す異常信号を出力することを特徴とする上記記録装置。
このような構成によれば、例えば紙ジャムが発生したときに、記録媒体があるとして検出し、排出動作を継続させてしまうことを停止することができる。
[適用例4]前記検出部は、前記記録媒体が搬送する搬送路に向けて光を照射して前記記録媒体を検出する光学式センサであることを特徴とする上記記録装置。
このような構成によれば、記録媒体に接触することなく記録媒体の有無を検出することができる。
[適用例5]前記光学式センサは、前記記録媒体が搬送する前記搬送路に設けられた暗色の案内板に向けて光を照射する反射型光センサであることを特徴とする上記記録装置。
このような構成によれば、記録媒体に接触することなく記録媒体の有無を検出することができる。
[適用例6]記録ヘッドによって記録媒体に画像を記録する工程と、前記記録媒体を搬送する搬送工程と、前記搬送工程によって搬送される前記記録媒体を検出する検出工程と、前記記録媒体が一方向に搬送される給送動作と、搬送された前記記録媒体が前記一方向と反対方向に戻る排出動作とを制御する制御工程と、前記給送動作による給送搬送量と、前記給送動作の後に実行される前記排出動作による排出搬送量とをカウントするカウント工程と、を備え、前記制御工程は、前記排出動作を実行中に前記検出工程により前記記録媒体が検出されない場合に、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるか否かの判定を行い、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるときは、前記排出動作を継続することを特徴とする記録装置の制御方法。
[適用例7]記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記記録媒体を検出する検出部と、を備えた記録装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、前記記録媒体が一方向に搬送される給送動作と、搬送された前記記録媒体が前記一方向と反対方向に戻る排出動作とを制御する機能と、前記給送動作による給送搬送量と、前記給送動作の後に実行される前記排出動作による排出搬送量とをカウントする機能と、を備え、前記制御する機能は、前記排出動作を実行中に前記検出部により前記記録媒体が検出されない場合に、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるか否かの判定を行い、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるときは、前記排出動作を継続することを特徴とする制御プログラム。
この制御プログラムは、フレキシブルディスクやハードディスク装置等の磁気的記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、CD−R、CD−RW、DVD±R、DVD±RW、DVD−RAM等の光学式記録媒体、半導体記憶デバイスを用いた記憶装置等の各種記録媒体に、コンピュータによって読み取り可能な形式で記録された形態としてもよい。
<第1実施例>
以下、図面を参照して第1実施例について説明する。
図1は、第1実施例におけるプリンタ10の前方からの外観を示す斜視図である。また、図2は、プリンタ10の側断面図である。図3は、インクリボンカートリッジ29を外したフレーム構成を示す斜視図であり、図4は、図3のフレーム構成をトラクタユニット13側から見て示す斜視図である。また、図5は、インクリボンカートリッジ29を装着した状態のフレーム構成を示す斜視図である。図7は、プリンタ10の制御系の構成を示すブロック図である。
プリンタ10は、複数の記録ワイヤを選択的に打ち出す記録ヘッド20と、この記録ヘッド20が搭載されるキャリッジ21とを備え、記録ヘッド20から打ち出された記録ワイヤを記録媒体(以下、シートという。)に打ち付けることによって文字を含む画像を記録するシリアルドットインパクトプリンタである。
プリンタ10により記録が行われるシートには、所定長さに裁断されたカットシートと、複数枚が連結された連続シートとがある。シートの材料は紙に限定されず合成樹脂であってもよく、表面に無機材料または有機材料を含むコーティングが施されていてもよい。カットシートとしては、例えば単票紙、複写紙、通帳またはカットフィルムなどがあり、連続シートとしては連続紙がある。
図2に示すように、このプリンタ10は、大別すると、記録ユニットを構成するプリンタ本体12と、プリンタ本体12の後方(リア側)からシートを供給するトラクタユニット13と、プリンタ本体12の前方(フロント側)からシートを手差し供給するためのシートガイド14とを備えている。この記録ユニットは、図1に示すように、上部ケース15および下部ケース16からなる外装で覆われる構成となっている。プリンタ本体12は、MPU等を備えた制御部としてのコントローラ60(図7)と、このコントローラ60の制御に従ってシートを搬送し、画像を記録する記録機構部とを備えている。
図3および図4に示すように、プリンタ本体12は、一対のサイドフレーム25,26の間に、背面フレーム27、プラテン22、キャリッジ軸28、複数のローラ軸23a、トラクタユニット13などが架け渡され、キャリッジ軸28にはキャリッジ21が、各ローラ軸23aには搬送ローラ23が設けられている。
上記の記録機構部は、記録ヘッド20、キャリッジ21及びプラテン22と、複数の搬送ローラ23とを備えている。搬送ローラ23は、各図に図示したものを含めて複数配設されている。搬送ローラ23は、プラテン22に対してプリンタ本体12の前方及び後方に、上下に対になって配置されており、この対になった搬送ローラ23によってシートが挟まれて搬送される。搬送ローラ23は、右サイドフレーム26の外側に配列された駆動輪列部41を介して、PF(Paper Feed)モータ56(図7)に連結され、PFモータ56の駆動力によって、図2中において時計回りまたは反時計回りの向きに回転駆動される。この搬送ローラ23の回転により、シートが、プリンタ本体12の前方(シートガイド14側)から後方へ搬送され、また、プリンタ本体12の後方から前方へ搬送される。PFモータ56は、入力されたパルス分だけ所定方向に回転するステッピングモータとして構成され、搬送ローラ23によるシートの搬送量は、PFモータ56の動作ステップ数とほぼ対応する。ここで、シートの搬送方向は、後述するキャリッジ21の主走査方向と直交する副走査方向である。
プリンタ10が備える複数の搬送ローラ23は、PFモータ56と、PFモータ56の駆動力を搬送ローラ23に伝達する駆動輪列部41とともに、搬送部を構成する。
キャリッジ21は、キャリッジ軸28に摺動自在に挿通され、キャリッジ軸28に並べて配設された無端形状のタイミングベルト48(図3)に連結されている。タイミングベルト48はキャリッジ駆動モータ57(図7)の正転および反転動作によって往復駆動される。従って、キャリッジ21は、キャリッジ駆動モータ57の正転および反転動作により、タイミングベルト48とともに駆動され、キャリッジ軸28に案内されて往復移動する。このキャリッジ21の移動方向を主走査方向とする。
キャリッジ21は上記記録ヘッド20を搭載する。記録ヘッド20は、多数の記録ワイヤ(図示略)を備え、これら記録ワイヤをプラテン22に向けて打ち出す。プラテン22は、キャリッジ21とともに主走査方向に移動する記録ヘッド20の移動範囲に沿って、すなわち主走査方向に延設される平プラテンである。
プリンタ本体12には、図5に示すように、ステーショナリー形式のインクリボンカートリッジ29が着脱自在に装着され、このインクリボンカートリッジ29のインクリボンが記録ヘッド20とプラテン22との間に繰り出される。
これにより、記録ヘッド20は、キャリッジ21と共に主走査方向に走行される間に、これら記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、プラテン22と記録ヘッド20との間に搬送されたシートに付着し、該シートに文字を含む画像を記録する。なお、キャリッジ21には、図3にも示すように、リボンマスクホルダ51が取り付けられる。リボンマスクホルダ51は、インクリボンカートリッジ29から繰り出されたインクリボンと、プラテン22の上面に接して搬送されるシートとの間に位置して、インクリボンからシートを保護する。
トラクタユニット13は、連続シートを記録ヘッド20側へ供給するものであり、図4に示すように、左右一対のトラクタ30を有する。各トラクタ30は、図2に示すように、トラクタ駆動プーリ30aと、トラクタ従動プーリ30bと、これらプーリ30a,30bに巻き掛けられたトラクタベルト31とを備え、PFモータ56の駆動力が駆動機構(図示略)を介して伝達されることによって、トラクタ駆動プーリ30aが回転駆動され、トラクタベルト31が駆動されて連続シートを搬送する。この連続シートは、例えば、トラクタベルト31のピンに係合するスプロケットホールが穿設されたスプロケット紙である。トラクタユニット13は、記録ヘッド20によって画像を記録するために連続シートを搬送ローラ23に向けて供給し、さらに、記録ヘッド20による記録動作の実行中および記録動作後の排出動作時には、搬送ローラ23とともに動作して連続シートを送る。
図6は、キャリッジ21の構成を示す斜視図である。
キャリッジ21には、キャリッジ軸28が摺動自在に挿通されるボス部19aが一体に形成されており、このボス部19aを介して、キャリッジ21は、主走査方向にのみ移動可能にキャリッジ軸28に係留される。このキャリッジ21の先端に取り付けられたリボンマスクホルダ51の本体51aと、案内ピン52との間には、上述したようにインクリボンカートリッジ29内のインクリボンが繰り出される。
さらに、リボンマスクホルダ51の本体51aには、その下方におけるシートの有無を検出する光学式センサとしての紙幅センサ43が配設されている。紙幅センサ43は、その下方においてシートの搬送路を構成する案内板としての紙案内45のフラット面45a(図3参照)に向けて配設された発光部と受光部とを有し、発光部から発した光の反射光を受光部によって検出する反射型光センサである。紙幅センサ43の発光部はフラット面45aに向けて光を照射し、受光部は、発光部による照射方向からの光を検出する。このため、紙幅センサ43の直下にシートが存在しない場合、紙幅センサ43が発した光はフラット面45aに反射して紙幅センサ43に向かう。また、紙幅センサ43の直下にシートが存在する場合、紙幅センサ43が発した光はシートの記録面に反射して、紙幅センサ43に向かう。
フラット面45aは、反射率が低くなるように暗色(例えば、黒)に着色(塗装)されている。これに対して、シートの多くはフラット面45aよりも明るい色(例えば、白色紙であれば白色度80%〜50%程度)であり、シートが着色されていても、フラット面45aより暗い色であることは極めて希である。従って、紙幅センサ43に入射する反射
光は、シートの有無によって大きく異なっている。このため、紙幅センサ43の受光部に
より検出される光量をもとに、紙幅センサ43の直下におけるシートの有無を検出できる。
紙幅センサ43は、リボンマスクホルダ51の本体51aにおいて、図6中で右寄りの位置にある。紙幅センサ43は、キャリッジ21とともに主走査方向に移動するので、キャリッジ21を移動させながらキャリッジ21の位置と紙幅センサ43の受光量とを検出すれば、シートの幅方向の端位置を検出することができ、この検出した端位置からシートの幅を求めることができる。また、キャリッジ21を、走査範囲の端から所定距離だけ離れた位置に移動させて、PFモータ56の動作によりシートを搬送させると、搬送中のシートがキャリッジ21の下にあるか無いかをもとに、シートの先端または後端がキャリッジ21の下を通過したかを検出できる。
このように構成されるプリンタ10においては、フロント側から手差しによりカットシートを供給する手差し給送と、リア側からトラクタユニット13により連続シートを供給するリア給送とを実行できる。
手差し給送時には、オペレータによってカットシートがシートガイド14に載せられ、プリンタ本体12の内部に向けて押し込まれる。シートガイド14とフロント側の搬送ローラ23との間に配設された紙端センサ44(図7)によってシートの先端が検出されると、PFモータ56(図7)により搬送ローラ23が駆動され、シートが記録ヘッド20へ向けて搬送される。シートがキャリッジ21の直下に達して、シートの先端が紙幅センサ43により検出されると、記録ヘッド20による記録が開始される。記録ヘッド20による記録は1行毎に行われ、この記録中は、搬送ローラ23によってシートが1行ずつリア側へ搬送される。そして、記録ヘッド20による記録が終了すると、PFモータ56および搬送ローラ23によってシートがシートガイド14に排出される。
この手差し給送の動作時に、プリンタ本体12のフロント側からリア側へシートを搬送する一連の動作過程を給送シーケンスとし、プリンタ本体12のリア側からフロント側へシートを搬送する一連の動作過程を排出シーケンスとする。
一方、トラクタユニット13によりリア給送を行う場合には、PFモータ56の動作によってトラクタユニット13および搬送ローラ23が駆動され、連続シートが記録ヘッド20へ向けて搬送されると、記録ヘッド20による記録が開始される。この記録の開始後は、トラクタユニット13および搬送ローラ23によって、記録ヘッド20が1行の記録を行う毎に、連続シートが所定長搬送され、フロント側から順次排出される。
手差し給送およびリア給送のいずれの場合も、シートの搬送路は、図2に示すように対向して設けられた搬送ローラ23の間、紙案内45の上、記録ヘッド20とプラテン22との間を通る略水平の経路である。
手差し給送とリア給送との切替は、例えば、図示しないレバーをオペレータが切り替えることによって、PFモータ56の駆動力をトラクタユニット13に伝達する機構を切り替えるようにしてもよいし、或いは、後述するコントローラ60によって自動的に切り替えてもよい。なお、手差し給送時には、シートが供給されるフロント側からみて左端がキャリッジ21の0桁位置となり、リア給送時には、シートが供給されるトラクタユニット13側からみて左端が0桁位置となる。
図7に示すように、プリンタ10は、プリンタ10の各部を制御するコントローラ60と、コントローラ60の制御に従ってモータを含む各部を駆動するモータドライバ回路55、および、各センサの検出状態をコントローラ60に出力するゲートアレイ(G/A)58を備えている。
コントローラ60は、MPU61と、MPU61により実行される制御プログラム、および、この制御プログラムで処理されるデータ等を記憶するフラッシュROM62と、MPU61により実行されるプログラムおよびデータ等を一時的に記憶するメモリ63とを備えている。MPU61は、フラッシュROM62に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、ゲートアレイ58から入力される各センサの検出状態を参照し
、モータドライバ回路55に制御情報を出力して、PFモータ56、キャリッジ駆動モータ57、および記録ヘッド20を動作させる。
フラッシュROM62は、書き換え可能な不揮発性メモリにより構成され、制御プログラムやデータを予め記憶している他、必要に応じて、プリンタ10の動作に関する種々のデータを記憶する。
MPU61には、プリンタ10外部のホストコンピュータ100から、画像記録を指示する制御情報と、シートに記録すべき画像のデータとを含むジョブが入力される。
モータドライバ回路55は、MPU61に接続され、MPU61から入力される制御情報に従って、PFモータ56、キャリッジ駆動モータ57および記録ヘッド20に対し、駆動電流と制御信号とを出力する。モータドライバ回路55は、ステッピングモータとして構成されるPFモータ56に対しては、駆動電流とともに駆動パルスを出力し、PFモータ56は、この駆動パルスに応じたステップ数だけ回転動作する。また、モータドライバ回路55は、サーボモータとして構成されるキャリッジ駆動モータ57に駆動電流を出力することによって、キャリッジ駆動モータ57を動作させ、キャリッジ21を主走査方向に往復移動させる。また、モータドライバ回路55は、MPU61から入力される制御情報に従って記録ヘッド20を制御し、記録ヘッド20が備えるワイヤ(図示略)を突出させる。
ゲートアレイ58は、紙幅センサ43および紙端センサ44からアナログ信号として出力される検出値を、デジタルの検出値を示す信号に変換して、MPU61に出力する。紙幅センサ43は、上述したように、キャリッジ21が備えるリボンマスクホルダ51に搭載され、記録ヘッド20の近傍におけるシートの有無を検出するセンサであり、フラット面45aに向けて光を照射して、その反射光の受光量を検出値として出力する。紙幅センサ43とフラット面45aとは近接しているため、紙幅センサ43は、次に述べる紙端センサ44に比べて非常に高感度のセンサとして機能する。
紙端センサ44は、シートガイド14の基端部に配設され、シートガイド14からプリンタ本体12の内部に入ろうとするシートの先端を検出する。紙端センサ44は、例えば、シートの搬送路を向く発光部と受光部とを備えた反射型光センサ、或いは、シートの搬送路を挟んで対向する発光部と受光部により構成される透過型光センサである。
プリンタ10にはアラーム音を出力するスピーカー(不図示)が備えられ、異常動作があったときには、異常状態を知らせるアラーム音を出力することができる。また、上部ケース15には液晶表示部(不図示)が設けられ、異常動作があったときには、異常状態を示す文字情報を出力することができる。
このように構成されるプリンタ10において、手差し給送によりシートが供給される際の動作を説明する。図8は、プリンタ10の動作を示すフローチャートであり、図9は排出シーケンスを詳細に示すフローチャートである。
図8に示すように、コントローラ60は、ステップS11で、ゲートアレイ58を介して紙幅センサ43の検出値を取得して、シートガイド14からのシートの有無を判別し、紙幅センサ43によってシートの先端を検出したと判別した場合は(Yes)、ステップS12の給送シーケンスを開始する。シートの先端を検出しなかったと判別した場合は(No)、ステップS11に戻る。
コントローラ60は、ステップS13で、モータドライバ回路55からPFモータ56に出力したパルス数をもとに、PFモータ56の動作ステップ数Aをカウントする。このカウントは、後述するように給送シーケンスが完了するまで継続する。本実施例におけるカウント部は、コントローラ60により構成される。
コントローラ60は、ステップS14で、記録ヘッド20がプラテン22に対向する位置を、シートが通過するように、シートを給送しながら記録ヘッド20による記録を実行する。ステップS15では、記録ヘッド20による記録が完了すると(Yes)、コントローラ60は、PFモータ56のカウントを終了し、ステップS16で給送シーケンスにおけるPFモータ56の動作ステップ数Aをメモリ63に一時的に記憶させ、ステップS17で、PFモータ56によって搬送ローラ23を逆方向に回転させて排出動作を行う図9の排出シーケンスを実行する。ステップS15で、記録ヘッド20による記録が完了しないときは(No)、ステップS14に戻る。
図9の排出シーケンスにおいて、ステップS21では、コントローラ60は、図8の給送シーケンスにおけるステップS16で、メモリ63に記憶したPFモータ56の動作ステップ数Aを給送動作における給送搬送量Aとして取得する。次に、ステップS22で、排出動作におけるパラメータである排出搬送量Mを0に設定する。続いてステップS23で、最大排出搬送量Nを、メモリ63から読み出して取得する。この最大排出搬送量Nは、シートを搬送方向の長さだけ給送するため、PFモータ56を駆動させる動作ステップ数となる給送搬出量を超えるステップ数であり、予めメモリ63に格納されている。
ステップS24では、紙幅センサ43によって、シートがあるか無いかを検出する。シートがあるとして検出されたとき(Yes)は、ステップS25に進む。シートが無いとして検出されたとき(No)は、ステップS33に進む。
ステップS33では、排出動作における排出搬送量Mが、給送動作における給送搬送量A以下であるか否かを判定する。排出搬送量Mが給送搬送量A以下であると判定したときは(Yes)、ステップS25に進み、排出シーケンスの実行を継続する。排出搬送量Mが給送搬送量Aを超えると判定したときは(No)、排出シーケンスの実行を終了する。
ステップS25では、モータドライバ回路55からPFモータ56に、1パルスの駆動パルスを入力して、PFモータ56を駆動する。すると、駆動輪列部41を介して回転する搬送ローラ23によって、シートはシートガイド14側から記録ヘッド20側に搬送される。
ステップS26では、最大排出搬送量Nから1ステップ減ずる。ステップS27では、排出搬送量Mに1ステップ加算する。ステップS28では、最大排出搬送量Nが0より多いか否かを判定する。最大排出搬送量Nが0より多いときは(Yes)、ステップS24に戻る。最大排出搬送量Nが0より少ないときは(No)、ステップS29に進む。ステップS29では、異常状態を示す異常信号を出力し、アラーム音として出力したり、パネル表示部に文字情報を出力した後、排出シーケンスの実行を終了する。このときの異常状態とは、シートの搬送方向の長さを超える最大排出搬送量NだけPFモータ56を駆動させてシートを搬送させたにもかかわらず、紙幅センサ43によって、シートが、まだ搬送路にあることを検出したという異常な状態を示す。
上述したように、紙幅センサ43は、フラット面45aに向けて光を照射して、その反射光を受光して受光量を出力するセンサである。フラット面45aにシートが載っている場合には、シートの表面で反射した反射光が受光され、シートがない場合はフラット面45aで反射した反射光が受光される。フラット面45aは暗色に着色されているから、シートの表面で反射した光量は、フラット面45aで反射した光量に比べて多い。このため、紙幅センサ43の受光量をもとに、紙幅センサ43の直下におけるシートの有無を検出できる。
しかしながら、シートに黒のベタ塗り印刷が施されている場合など、シートの表面の一部において光の反射率が極めて低く、この反射率の低い部分が紙幅センサ43の直下に位置した場合、紙幅センサ43の受光量は、フラット面45aからの反射光を受光した場合と同様に低くなる。この場合、紙幅センサ43の受光量を基準にすれば、紙幅センサ43の直下にシートがないと判定される。しかし実際には紙幅センサ43の直下にシートが存在するから、これは誤検出となる。
紙幅センサ43の直下の位置にシートがある状態で、このように、シートがあるとして誤検出をしたとき、排出搬送量Mは給送搬送量A以下である。
本実施形態に係るプリンタ10は、排出シーケンスにおけるステップS24で、紙幅センサ43がシート無しを示す検出値を出力した場合に(No)、ステップS33に進み、排出搬送量Mが給送搬送量A以下であるか否かを判定する。排出搬送量Mが給送搬送量A以下であると判定すると、ステップS25に進んで排出シーケンスの実行を継続する。従って、シートがあるとして誤検出をしたとき、排出シーケンスの実行を停止することなく、継続することができる。
以上説明した排出シーケンスは、手差し給送によりシートが供給される際の動作を説明したが、トラクタユニット13によりリア給送を行う場合にも適用できる。
以上第1実施例で説明したように、記録媒体としてのシートに画像を記録する記録ヘッド20と、シートを搬送する搬送部と、搬送部によって搬送されるシートを検出する検出部としての光学式センサと、シートが一方向に搬送される給送動作と、搬送されたシートが一方向と反対方向に搬送される排出動作とを制御する制御部と、給送動作による給送搬送量Aと、給送動作の後に実行される排出動作による排出搬送量Mとをカウントするカウント部と、を備え、制御部は、排出動作を実行中に光学式センサによりシートが検出されない場合に、排出搬送量Mが給送搬送量A以下であるか否かの判定を行い、排出搬送量Mが給送搬送量A以下であるときは、排出動作を継続する。
このような構成によれば、排出動作を実行中に光学式センサによりシートが検出されない場合において、排出搬送量Mが給送搬送量A以下であるときは、排出動作を継続する。これにより、記録媒体の有無の誤検出によって、排出動作が途中で停止してしまうことを抑制できる。
また、検出部は、シートが搬送する搬送路に向けて光を照射してシートを検出する光学式センサである。また、この光学式センサは、シートが搬送する搬送路に設けられた暗色の案内板としての紙案内45のフラット面45aに向けて光を照射する反射型光センサである。このような構成によれば、シートに接触することなくシートの有無の検出を行うことができる。
<第2実施例>
第2実施例では、第1実施例で説明した排出搬送量Mが給送搬送量A以下であるか否かの判定を行う前に、シートを所定の搬送量で搬送した後、光学式センサによりシートを検出する場合について説明する。
第2実施例におけるプリンタの構成は、第1実施例におけるプリンタ1の構成と同じである。図10は、第2実施例における排出シーケンスのフローチャートである。図10は、第1実施例で説明した図9の排出シーケンスのフローチャートに、ステップS31とステップS32を追加したものである。
ステップS24で、紙幅センサ43によってシートを検出し、シートがあると判別したとき(Yes)、ステップS25に進み、シートが無いと判別したとき(No)、ステップS31に進む。ステップS31では、モータドライバ回路55からPFモータ56に、所定の搬送量としてのBパルスの駆動パルスを入力し、PFモータ56を駆動してシートを記録ヘッド20側からシートガイド14側に搬送する。
ステップS32では、紙幅センサ43によってシートを検出し、シートがあると判別したとき(Yes)、ステップS33に進み、シートが無いと判別したとき(No)、排出シーケンスを終了する。
ステップS33では、排出動作における排出搬送量Mが、給送動作における給送搬送量A以下であるか否かを判定する。排出搬送量Mが給送搬送量A以下であると判定したときは(Yes)、ステップS23に進み、排出シーケンスの実行を継続する。排出搬送量Mが給送搬送量Aを超えると判定したときは(No)、排出シーケンスの実行を終了する。
以上第2実施例で説明したように、制御部としてのコントローラ60は、排出動作を実行中に紙幅センサ43によりシートが検出されない場合に、排出搬送量Mが給送搬送量A以下であるか否かの判定を行う前に、シートを所定の搬送量(Bパルス)で搬送した後、紙幅センサ43によりシートを検出する。
このような構成にすれば、シートを所定の搬送量で搬送した後、紙幅センサ43で検出すれば、シートを搬送する前に紙幅センサ43が検出したシートの部位とは異なる部位を検出する。例えば、黒ベタに印刷されていた部位を紙幅センサ43で検出することにより誤検出したときに、シートを所定の搬送量で搬送した後、紙幅センサ43によって検出される部位が、黒ベタに印刷されていないと、シートがあるとして判別する。このように、紙幅センサ43によって検出される部位が異なれば、シートに印刷された画像状態が異なるので、誤検出を抑制することができる。
第1実施例、第2実施例では、センサの数を増やす等のハードウェアの増強が必要ないため、コスト増を招くことがない。さらに、この構成は、記録ヘッド20の周囲のスペース等、ハードウェアの仕様に関する制約を受けず、容易に実現可能である。
第1実施例、第2実施例では、紙幅センサ43を、フラット面45aの上方に配置され、フラット面45aに向けて光を照射する反射型光センサとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、発光部と受光部を分離し、その一方をフラット面45aに埋め込み、他方をフラット面45aの上方に設けて対向させた透過型光センサとしてもよい。この場合、黒ベタ塗り印刷が施されたようなシートを誤検出することはないが、一部が透明または半透明で、透光性の高い部分を有するシートを用いた場合には、シートがあるにもかかわらずシート無しと誤検出することが考えられ、以上説明した技術を適用することにより、上記実施例と同様の効果が得られる。
また、検出部としての光学式センサを用いて説明したが、記録媒体に機械的に接触することによって、記録媒体を検出する検出器にも適用できる。例えば、シートの一部が湾曲した部位を、機械的に接触することによって検出する検出部を用いて検出しようとするとき、シートが無いとして誤検出した場合にも適用できる。
また、ドットインパクトプリンタとしてのプリンタ10に適用した例について説明したが、これに限定されるものではなく、シートを給送および排出する搬送動作を行うプリンタであって、シートの一部に光を照射してシートを検出するものであれば、どのようなプリンタであっても適用可能である。具体的には、インクジェット或いはバブルジェット(登録商標)方式のプリンタにも適用可能であるし、発熱体を備えた記録ヘッドにより感熱紙に画像を記録するサーマルプリンタ、熱昇華型プリンタ、或いは、複写機やファクシミリなどの電子写真方式により画像を記録する記録装置にも適用可能である。
また、以上の説明においては、プリンタ10の制御プログラムがフラッシュROM62に予め記憶されていることを前提としていたが、これに限らず、コントローラ60を、図示しないパーソナルコンピュータやサーバコンピュータと通信ケーブルあるいはネットワークを介して接続し、このパーソナルコンピュータあるいはサーバコンピュータから制御プログラムをダウンロードするような形態であってもよい。この場合、フラッシュROM62等の書き換え可能な不揮発性メモリ(図示略)に制御プログラムが記憶され、MPU61は、フラッシュROM62にダウンロードした制御プログラムを読み出して実行すればよい。その他、上記実施例で説明したプリンタ10の細部構成についても、任意に変更可能である。
第1実施例におけるプリンタの前方からの外観を示す斜視図。 プリンタの側断面図。 インクリボンカートリッジを外したフレーム構成を示す斜視図。 図3のフレーム構成をトラクタユニット側から見て示す斜視図。 インクリボンカートリッジを装着した状態を示す斜視図。 キャリッジの斜視図。 プリンタの制御系の構成を示すブロック図。 プリンタの動作を示すフローチャート。 第1実施例における排出シーケンスのフローチャート。 第2実施例における排出シーケンスのフローチャート。
符号の説明
10…プリンタ、12…プリンタ本体、20…記録ヘッド、23…搬送ローラ、41…駆動輪列部、43…紙幅センサ(光学式センサ)、45…紙案内(案内板)、56…PFモータ、60…コントローラ、A…給送搬送量、M…排出搬送量、N…最大排出搬送量。

Claims (7)

  1. 記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、
    前記記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送される前記記録媒体を検出する検出部と、
    前記記録媒体が一方向に搬送される給送動作と、搬送された前記記録媒体が前記一方向と反対方向に搬送される排出動作とを制御する制御部と、
    前記給送動作による給送搬送量と、前記給送動作の後に実行される前記排出動作による排出搬送量とをカウントするカウント部と、を備え、
    前記制御部は、前記排出動作を実行中に前記検出部により前記記録媒体が検出されない場合に、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるか否かの判定を行い、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるときは、前記排出動作を継続することを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記制御部は、前記排出動作を実行中に前記検出部により前記記録媒体が前記検出されない場合に、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるか否かの前記判定を行う前に、前記記録媒体を所定の搬送量で搬送した後、前記検出部により前記記録媒体を検出することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置であって、
    前記制御部は、前記排出動作を実行中に前記検出部により前記記録媒体が検出された場合に、前記排出搬送量が最大排出搬送量を超えたときは、前記排出動作を停止し、異常状態を示す異常信号を出力することを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の記録装置であって、
    前記検出部は、前記記録媒体が搬送する搬送路に向けて光を照射して前記記録媒体を検出する光学式センサであることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置であって、
    前記光学式センサは、前記記録媒体が搬送する前記搬送路に設けられた暗色の案内板に向けて光を照射する反射型光センサであることを特徴とする記録装置。
  6. 記録ヘッドによって記録媒体に画像を記録する工程と、
    前記記録媒体を搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程によって搬送される前記記録媒体を検出する検出工程と、
    前記記録媒体が一方向に搬送される給送動作と、搬送された前記記録媒体が前記一方向と反対方向に戻る排出動作とを制御する制御工程と、
    前記給送動作による給送搬送量と、前記給送動作の後に実行される前記排出動作による排出搬送量とをカウントするカウント工程と、を備え、
    前記制御工程は、前記排出動作を実行中に前記検出工程により前記記録媒体が検出されない場合に、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるか否かの判定を行い、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるときは、前記排出動作を継続することを特徴とする記録装置の制御方法。
  7. 記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、
    前記記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送される前記記録媒体を検出する検出部と、を備えた記録装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
    前記記録媒体が一方向に搬送される給送動作と、搬送された前記記録媒体が前記一方向と反対方向に戻る排出動作とを制御する機能と、
    前記給送動作による給送搬送量と、前記給送動作の後に実行される前記排出動作による排出搬送量とをカウントする機能と、を備え、
    前記制御する機能は、前記排出動作を実行中に前記検出部により前記記録媒体が検出されない場合に、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるか否かの判定を行い、前記排出搬送量が前記給送搬送量以下であるときは、前記排出動作を継続することを特徴とする制御プログラム。
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