JP2007136916A - プリンタおよびプリンタの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】端部検出装置からの端部検出信号が経時的に変動する場合であっても、端部検出信号に基づく誤検出を抑制し、適切な制御が可能なプリンタを提供すること。
【解決手段】プリンタは、印刷用紙Pの端部の検出を行う端部検出装置を備えている。この端部検出装置は、プラテン7に向けて光を出射する発光部と、発光部から出射されプラテン7で反射された光が入射する受光部とを備え、キャリッジの移動に伴って、受光部での受光量に応じた端部検出信号SG1を出力する。プリンタの制御部は、プラテン7に印刷用紙Pがない状態で端部検出装置から出力される端部検出信号SG1の一部分にマスクM1をかけ、マスクM1がかけられたマスク部分を除く端部検出信号SG1に基づいて制御を行う。
【選択図】図7
【解決手段】プリンタは、印刷用紙Pの端部の検出を行う端部検出装置を備えている。この端部検出装置は、プラテン7に向けて光を出射する発光部と、発光部から出射されプラテン7で反射された光が入射する受光部とを備え、キャリッジの移動に伴って、受光部での受光量に応じた端部検出信号SG1を出力する。プリンタの制御部は、プラテン7に印刷用紙Pがない状態で端部検出装置から出力される端部検出信号SG1の一部分にマスクM1をかけ、マスクM1がかけられたマスク部分を除く端部検出信号SG1に基づいて制御を行う。
【選択図】図7
Description
本発明は、プリンタおよびプリンタの制御方法に関する。
従来より、印刷用紙等の所定の印刷対象物へ印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。この種のインクジェットプリンタとして、印刷用紙等へインクを吐出するインク吐出面を有する印刷ヘッドと、印刷ヘッドが搭載されるキャリッジと、インク吐出面に対向するプラテンと、キャリッジの動作方向における印刷用紙等の端部の検出を行うための光学式センサとを備えたプリンタが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたプリンタでは、光学式センサがキャリッジに固定され、キャリッジの動作に伴って印刷用紙等の端部の検出が行われる。また、このプリンタでは、印刷用紙等への印刷時に印刷対象物が載置される突起部(リブ)がプラテンの表面に形成されている。
一般に、印刷用紙等の端部を検出するために、光学式センサからの検出信号に対して所定の閾値が設定される。この閾値の設定方法として、プラテンの表面に形成された突起部を光学式センサで読み取り、このときの光学式センサからの出力信号に基づいて閾値を設定する方法が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特許文献2に開示されているように、プリンタでは、プラテンの表面を光学式センサで読み取り、このときの光学式センサからの出力信号に基づいて、印刷用紙等の端部を検出するための閾値が設定される。すなわち、光学式センサからの出力信号によって、プラテンの表面形状や表面状態の検出が行われ、その検出結果に基づいてプリンタの制御が行われている。
ここで、所定枚数または所定時間の印刷を行うと、たとえば、印刷用紙が載置される突起部の摩耗や、プラテンの表面に付着するインクの影響等によって、プラテンの表面形状や表面状態が変動する。そのため、プラテンの表面形状や表面状態に応じて出力される光学式センサからの出力信号は経時的に変動する。この出力信号の経時的な変動が生じると、誤った状態検出(誤検出)が行われ、その結果、プリンタの適切な制御ができなくなるという問題が生じうる。
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されたプリンタでは、光学式センサからの出力信号の経時的な変動によって生じうる誤検出を防止するための具体的な手段が提案されていない。
そこで、本発明の課題は、端部検出装置からの端部検出信号が経時的に変動する場合であっても、端部検出信号に基づく誤検出を抑制し、適切な制御が可能なプリンタおよびプリンタの制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のプリンタは、印刷対象物へインクを吐出するインク吐出面を有する印刷ヘッドと、印刷ヘッドが搭載されるキャリッジと、キャリッジに固定され、印刷対象物の端部の検出を行う端部検出装置と、端部検出装置から出力される端部検出信号に基づいて所定の制御を行う制御部と、インク吐出面に対向する対向部材とを備え、端部検出装置は、対向部材に向けて光を出射する発光部と、発光部から出射された光が照射される対向部材の被照射部で反射された光が入射する受光部とを備えるとともに、キャリッジの移動に伴って、受光部での受光量に応じた端部検出信号を出力し、制御部は、被照射部に印刷対象物がない状態で端部検出装置から出力される端部検出信号の一部分にマスクをかけ、マスクがかけられたマスク部分を除く端部検出信号に基づいて制御を行うことを特徴とする。
本発明のプリンタでは、制御部は、被照射部に印刷対象物がない状態で端部検出装置から出力される端部検出信号の一部分にマスクをかけ、マスク部分を除く端部検出信号に基づいて制御を行う。そのため、経時的に変動しやすい端部検出信号の一部分にマスクをかけることができる。その結果、端部検出信号に基づく誤検出を抑制し、プリンタの適切な制御が可能となる。
本発明において、対向部材は、印刷対象物の印刷時に印刷対象物が載置される突起部を少なくとも被照射部に備え、制御部は、突起部で反射された光が受光部に入射したときに出力される端部検出信号の少なくとも一部分にマスクをかけることが好ましい。印刷対象物の印刷時に印刷対象物が載置される突起部では、経時的に摩耗が生じやすく、突起部で反射された光が受光部に入射したときに出力される端部検出信号は、経時的に変動しやすい。そのため、突起部で反射された光が受光部に入射したときに出力される端部検出信号にマスクをかけることで、端部検出信号に基づく誤検出を効果的に抑制し、より適切な制御が可能となる。
本発明において、突起部の頂部に印刷対象物が載置される水平な載置面が形成され、制御部は、載置面で反射された光が受光部に入射したときに出力される端部検出信号の少なくとも一部分にマスクをかけることが好ましい。印刷対象物が載置される水平な載置面にはインクが付着しやすいため、載置面では、経時的に反射率が変動しやすい。また、載置面では、経時的な摩耗等の影響で反射率が変動しやすい。したがって、載置面で反射された光が受光部に入射したときに出力される端部検出信号にマスクをかけることで、端部検出信号に基づく誤検出を効果的に抑制し、より適切な制御が可能となる。
本発明において、突起部は、たとえば、突起部の頂部からキャリッジの移動方向に向かって広がるように傾斜する傾斜面を備えている。この場合、突起部が摩耗すると、突起部における発光部からの光の反射面積が増加する。そのため、受光部での受光量が変動しやすく、端部検出信号に変動が生じやすくなる。しかし、本発明の構成を採用することで、端部検出信号に基づく誤検出を抑制し、適切な制御が可能となる。
本発明において、制御部は、端部検出信号に対して印刷対象物の端部を検出するための閾値の設定および更新を行うとともに、閾値の更新時に、突起部で反射された光が受光部に入射したときに出力される端部検出信号の少なくとも一部分にマスクをかけることが好ましい。このように構成すると、適切な閾値の更新が可能になる。
本発明において、制御部は、所定数の印刷対象物へ印刷した後、または、所定時間、印刷対象物へ印刷した後から、端部検出信号の一部分にマスクをかけ、マスク部分を除く端部検出信号に基づいて制御を行うことが好ましい。このように構成すると、端部検出信号の経時的な変動によって、誤検出の可能性が高くなる場合にのみ、端部検出信号にマスクをかけることができる。すなわち、必要な場合にのみ、端部検出信号にマスクをかけることができるため、制御上の処理が簡素化される。
また、上記の課題を解決するため、本発明は、印刷対象物へインクを吐出するインク吐出面を有する印刷ヘッドと、印刷ヘッドが搭載されるキャリッジと、キャリッジに固定され、印刷対象物の端部の検出を行う端部検出装置と、インク吐出面に対向する対向部材とを備えるプリンタの制御方法であって、端部検出装置は、対向部材に向けて光を出射する発光部と、発光部から出射された光が照射される対向部材の被照射部で反射された光が入射する受光部とを備えるとともに、キャリッジの移動に伴って、受光部での受光量に応じた端部検出信号を出力し、被照射部に印刷対象物がない状態で端部検出装置から出力される端部検出信号の一部分にマスクをかけ、マスクがかけられたマスク部分を除く端部検出信号に基づいて所定の制御を行うことを特徴とする。
本発明のプリンタの制御方法では、被照射部に印刷対象物がない状態で端部検出装置から出力される端部検出信号の一部分にマスクをかけ、マスク部分を除く端部検出信号に基づいて制御を行う。そのため、経時的に変動しやすい端部検出信号の一部分にマスクをかけることができる。その結果、端部検出信号に基づく誤検出を抑制し、プリンタの適切な制御が可能となる。
以下、本発明の実施の形態にかかるプリンタおよびプリンタの制御方法を図面に基づいて説明する。
(プリンタの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるプリンタ1の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1のプリンタ1の紙送りに関する部分の概略構成を示す概略側面図である。図3は、図1のキャリッジ3および図2のPF駆動ローラ6の検出機構を模式的に示す概略構成図である。図4は、図2の端部検出装置65の概略構成を示す正面図である。
図1は、本発明の実施の形態にかかるプリンタ1の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1のプリンタ1の紙送りに関する部分の概略構成を示す概略側面図である。図3は、図1のキャリッジ3および図2のPF駆動ローラ6の検出機構を模式的に示す概略構成図である。図4は、図2の端部検出装置65の概略構成を示す正面図である。
本形態のプリンタ1は、印刷対象物となる印刷用紙P等に対して液体状のインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタである。本形態のプリンタ1は、図1から図3に示すように、インク滴を吐出する印刷ヘッド2が搭載されたキャリッジ3と、主走査方向MSへキャリッジ3を駆動するキャリッジモータ(CRモータ)4と、印刷用紙Pを副走査方向SSへ搬送する紙送りモータ(PFモータ)5と、PFモータ5に連結されたPF駆動ローラ6と、印刷ヘッド2のインク吐出面(図2の下面)2aと対向するように配置された対向部材としてのプラテン7と、これらの構成が搭載された本体シャーシ8とを備えている。本形態では、CRモータ4とPFモータ5とは、ともに直流(DC)モータである。なお、本形態における印刷用紙Pには、通常の文書印刷に使用される普通紙、写真の印刷に使用される写真用紙、普通紙や写真用紙よりも厚い厚紙等の他、シールやOHPシート等の透明フィルムも含まれる。
また、プリンタ1は、図2に示すように、印刷前の印刷用紙Pが載置されるホッパ11と、ホッパ11に載置された印刷用紙Pをプリンタ1の内部へ取り込むための給紙ローラ12および分離パッド13と、ホッパ11からプリンタ1の内部へ取り込まれた印刷用紙Pの先端をPF駆動ローラ6へ案内する用紙案内板30と、ホッパ11からプリンタ1の内部へ取り込まれた印刷用紙Pの通過を検出するための紙検出装置14と、プリンタ1の内部から印刷用紙Pを排出する排紙駆動ローラ15とを備えている。
なお、プリンタ1では、図1の右側(図2の紙面手前側)がキャリッジ3のホームポジション側になっている。以下では、プリンタ1におけるキャリッジ3のホームポジション側を0桁側と表記し、プリンタ1におけるキャリッジ3のホームポジションと反対側(図1の左側、図2の紙面奥側)を80桁側と表記する。
キャリッジ3は、本体シャーシ8に固定された支持フレーム16に支持されたガイドシャフト17と、タイミングベルト18とによって主走査方向MSに搬送可能に構成されている。すなわち、タイミングベルト18は、その一部がキャリッジ3に固定される(図2参照)とともに、CRモータ4の出力軸に取り付けられたプーリ19と支持フレーム16に回転可能に取り付けられたプーリ20とに掛け渡された状態で一定の張力を有するように配設されている。ガイドシャフト17は、キャリッジ3を主走査方向MSへ案内するように、キャリッジ3を摺動可能に保持している。また、キャリッジ3には、印刷ヘッド2に加え、印刷ヘッド2に供給される各種のインクが収納されたインクカートリッジ21が搭載されている。
印刷ヘッド2には、図示を省略する複数のノズルが配設されている。また、印刷ヘッド2には、たとえば、各ノズルに対応するように、電歪素子の1つであって応答性に優れるピエゾ素子(図示省略)が配設されている。具体的には、ピエゾ素子は、インク通路(図示省略)を形成する壁面に接する位置に配設されている。そして、このピエゾ素子の動作によって壁面が押されることで、印刷ヘッド2は、インク通路の端部に配設されたノズルからインク滴を吐出する。具体的には、印刷ヘッド2はインク吐出面2aからインクを吐出する。また、インクカートリッジ21には、たとえば、発色が良く画質に優れる染料系インクや、耐水性や耐光性に優れる顔料系インク等が収納されている。
給紙ローラ12は、図示を省略するギアを介してPFモータ5に連結され、PFモータ5によって駆動される。ホッパ11は、図2に示すように、印刷用紙Pを載置可能な板状部材であり、図示を省略するカム機構によって、上部に設けられた回動軸22を中心に揺動可能となっている。そして、カム機構による揺動によって、ホッパ11の下端部が給紙ローラ12に弾性的に圧接され、また、給紙ローラ12から離間する。分離パッド13は、摩擦係数の高い部材から形成され、給紙ローラ12に対向する位置に配置されている。そして、給紙ローラ12が回転すると、給紙ローラ12の表面と分離パッド13とが圧接する。そのため、給紙ローラ12が回転すると、ホッパ11に載置された印刷用紙Pのうち、一番上の印刷用紙Pは、給紙ローラ12の表面と分離パッド13との圧接部分を通過して排紙側へ送られるが、上から2番目以降に載置された印刷用紙Pは、分離パッド13によって、排紙側への搬送が阻止される。
PF駆動ローラ6は、PFモータ5に直接あるいは図示を省略するギアを介して連結されている。また、図2に示すように、プリンタ1には、PF駆動ローラ6とともに印刷用紙Pを搬送するPF従動ローラ23が設けられている。PF従動ローラ23は、回転軸25を中心に揺動可能に構成された従動ローラホルダ24の排紙側に回動可能に保持されている。従動ローラホルダ24は、図示を省略するバネによって、PF従動ローラ23がPF駆動ローラ6へ向かう付勢力を常時受けるように、図示反時計方向へ付勢されている。そして、PF駆動ローラ6が駆動されると、PF駆動ローラ6とともに、PF従動ローラ23も回転する。
紙検出装置14は、図2に示すように検出レバー26とフォトセンサ27とから構成され、従動ローラホルダ24の近傍に設けられている。検出レバー26は、回転軸28を中心に回動可能になっている。そして、図2に示す印刷用紙Pの通過状態から、検出レバー26の下側を印刷用紙Pが通過し終わると、検出レバー26が反時計方向へ回動する。検出レバー26が回動すると、フォトセンサ27の発光部(図示省略)から受光部(図示省略)へ向かう光を遮断して、印刷用紙Pの通過終了を検出できる構成となっている。
排紙駆動ローラ15は、プリンタ1の排紙側に配置され、図示を省略するギアを介してPFモータ5に連結されている。また、図2に示すように、プリンタ1には、排紙駆動ローラ15とともに印刷用紙Pを排紙する排紙従動ローラ29が設けられている。排紙従動ローラ29も、PF従動ローラ23と同様に、図示を省略するバネによって、常時、排紙駆動ローラ15へ向かう付勢力を受けている。そして、排紙駆動ローラ15が駆動されると、排紙駆動ローラ15とともに、排紙従動ローラ29も回転する。
また、プリンタ1は、図2および図3に示すように、主走査方向MSにおけるキャリッジ3の位置検出やキャリッジ3の速度検出等を行うための位置検出装置として、リニアスケール31およびフォトセンサ32を有するリニアエンコーダ33を備えている。また、プリンタ1は、図3に示すように、副走査方向SSにおける印刷用紙Pの位置検出や印刷用紙Pの搬送速度検出等(具体的には、PF駆動ローラ6の回転位置検出や回転速度検出等)を行うための位置検出装置として、ロータリスケール34およびフォトセンサ35を有するロータリエンコーダ36を備えている。これらのリニアエンコーダ33およびロータリエンコーダ36から出力された位置検出信号は、図3に示すように、制御部37へ入力され、プリンタ1の各種の制御が行われている。なお、図1では、便宜上、リニアスケール31等の図示を省略している。
リニアエンコーダ33を構成するフォトセンサ32は、図2および図3に示すように、発光部41と受光部42とを備えている。このフォトセンサ32は、キャリッジ3の背面(図1の紙面奥側の面)に固定されている。リニアスケール31は、透明な樹脂等の薄板や、ステンレス製の薄鋼板から長尺状(細長の直線状)に形成されている。このリニアスケール31は、主走査方向MSと平行に支持フレーム16に取り付けられている。また、リニアスケール31には、フォトセンサ32の発光部41からの光を透過する透光部(図示省略)と、発光部41からの光を遮断する遮光部(図示省略)とが、長手方向に沿って、交互に形成されている。キャリッジ3が移動すると、フォトセンサ32の発光部41と受光部42との間において、リニアスケール31が相対的に移動する。そして、リニアスケール31の相対的な移動に伴って、フォトセンサ32は、キャリッジ3の移動速度に応じた周期で矩形波状の位置検出信号を出力する。本形態では、フォトセンサ32は180dpiの分解能の位置検出信号を出力する。
ロータリエンコーダ36を構成するフォトセンサ35は、図3に示すように、発光部81と受光部82とを備え、図示を省略するブラケットを介して本体シャーシ8等に固定されている。ロータリスケール34は、ステンレス製の薄鋼板や透明な樹脂製の薄板で、円盤状に形成されている。本形態のロータリスケール34は、PF駆動ローラ6と一体で回転するように、PF駆動ローラ6に取り付けられている。すなわち、PF駆動ローラ6が1回転すると、ロータリスケール34も1回転する。このロータリスケール34には、フォトセンサ35の発光部81からの光を透過する透光部(図示省略)と、発光部81からの光を遮断する遮光部(図示省略)とが、円周方向に沿って、交互に形成されている。PF駆動ローラ6が回転すると、フォトセンサ35の発光部81と受光部82との間において、ロータリスケール34が相対的に回転する。そして、ロータリスケール34の相対的な回転に伴って、フォトセンサ35は、PF駆動ローラ6の回転速度に応じた周期で矩形波状の位置検出信号を出力する。本形態では、フォトセンサ35は180dpiの分解能の位置検出信号を出力する。
さらに、プリンタ1は、図2から図4に示すように、主走査方向MS(キャリッジ3の移動方向)における印刷用紙P等の端部の検出を行うための端部検出装置65を備えている。この端部検出装置65は、図2に示すように、キャリッジ3に固定されている。より具体的には、端部検出装置65は、キャリッジ3の下面側で、かつ、副走査方向SSにおける印刷ヘッド2の上流側(図2の右側)に固定されている。また、図3に示すように、端部検出装置65は、主走査方向MSでは、キャリッジ3の80桁側に固定されている。端部検出装置65は、図4に示すように、プラテン7に向けて光を出射する発光部66と、この発光部66から出射されプラテン7で反射された光が入射する受光部67とを備えている。この端部検出装置65では、主走査方向MSにおけるキャリッジ3の移動に伴って、発光部66からプラテン7に向けて光を出射し、プラテン7で反射された光が受光部67に入射する。そして、端部検出装置65は、受光部67での受光量に応じたレベルの端部検出信号を制御部37へ出力する(図3参照)。
(プリンタの制御部の概略構成)
図5は、図3の制御部37およびその周辺機器の概略構成を示すブロック図である。
図5は、図3の制御部37およびその周辺機器の概略構成を示すブロック図である。
制御部37は、図5に示すように、バス48、CPU49、ROM50、RAM51、キャラクタジェネレータ(CG)52、不揮発性メモリ53、ASIC54、DCユニット55、PFモータ駆動回路56、CRモータ駆動回路57、ヘッド駆動回路61等を備えている。
CPU49は、ROM50や不揮発性メモリ53等に記憶されているプリンタ1の制御プログラムを実行するための演算処理やその他必要な演算処理を行う。また、ROM50には、プリンタ1を制御するための制御プログラムおよび処理に必要なデータ等が記憶されている。
RAM51には、CPU49が実行途中のプログラムや演算途中のデータ等が一時的に格納される。CG52は、ASIC54に入力される印刷信号に対応したドットパターンが展開されて記憶されている。不揮発性メモリ53には、プリンタ1の電源を切った後も保存しておくことが必要となる各種のデータが記憶される。
ASIC54は、DCユニット55やヘッド駆動回路61を介して、CRモータ4およびPFモータ5の制御や印刷ヘッド2の制御等を行う。このASIC54は、パラレルインターフェース回路を内蔵しており、インターフェース62を介してホストコンピュータ62等から供給される印刷信号を受け取ることができるよう構成されている。図5に示すように、ASIC54には、リニアエンコーダ33、ロータリエンコーダ36、紙検出装置14および端部検出装置65等の各種の検出装置からの信号が入力される。
ASIC54は、リニアエンコーダ33から入力された矩形波状の位置検出信号(すなわち、デジタル信号)のパルス数に基づいてキャリッジ3の位置を算出するとともに、位置検出信号のパルス間隔に基づいてキャリッジ3の速度を算出する。また、ASIC54は、ロータリエンコーダ36から入力された矩形波状の位置検出信号(デジタル信号)のパルス数に基づいてPF駆動ローラ6の回転位置を算出するとともに、位置検出信号のパルス間隔に基づいてPF駆動ローラ6の回転速度を算出する。さらに、ASIC54は、紙検出装置14からの紙検出信号に対して閾値を設定し、この閾値と紙検出信号とからプリンタ1の内部へ取り込まれた印刷用紙Pの通過を検出する。また、ASIC54は、端部検出装置65からの端部検出信号に対して閾値を設定し、この閾値と端部検出信号とから主走査方向MSにおける印刷用紙Pの端部を検出する。この印刷用紙Pの端部の検出方法の詳細は後述する。
DCユニット55は、DCモータであるCRモータ4やPFモータ5の速度制御を行うための制御回路となっている。このDCユニット55は、ASIC54から送られてくる動作指令信号等に基づいてCRモータ4やPFモータ5の速度制御を行うための各種演算を行い、その演算結果に基づいて、PFモータ駆動回路56およびCRモータ駆動回路57へモータ制御信号を出力する。なお、本形態では、CRモータ4およびPFモータ5の制御方法として、比例制御と積分制御と微分制御とを組み合わせてCRモータ4やPFモータ5の現行回転速度を目標回転速度に収束させるように制御するPID制御が採用されている。
PFモータ駆動回路56は、DCユニット55からのモータ制御信号によってPFモータ5を駆動制御する。本形態では、PFモータ5の制御方法として、たとえば、PWM(Pulse Width Modulation)制御が採用されており、PFモータ駆動回路56は、PWM駆動信号を出力する。また、CRモータ駆動回路57も同様に、DCユニット55からのモータ制御信号によってCRモータ4を駆動制御する。本形態では、CRモータ4もPWM制御で制御されている。
ヘッド駆動回路61は、CPU49やASIC54から送られてくる制御指令等に基づいて、印刷ヘッド2のノズル(図示省略)を駆動する。
バス48は、上述した制御部37の各構成を接続する信号線である。このバス48によって、CPU49、ROM50、RAM51、CG52、不揮発性メモリ53やASIC54等は、相互に接続され、これらの間でデータの授受を行うように構成されている。
(プラテンの構成)
図6は、図1のプラテン7の一部を示す平面図である。図7は、図1のプラテン7の形状と端部検出装置65から出力される端部検出信号SG1との対応関係を示す図であり、(A)は、図6に示すプラテン7のE−E断面を模式的に示す部分拡大断面図、(B)は端部検出装置65からの端部検出信号SG1を示す。図8は、図7のF部を拡大して示す部分拡大図である。なお、図6では便宜上、図示左側を0桁側、図示右側を80桁側としている。また、図6では、下側から上側へ向かう方向が、印刷用紙Pの搬送方向になる。
図6は、図1のプラテン7の一部を示す平面図である。図7は、図1のプラテン7の形状と端部検出装置65から出力される端部検出信号SG1との対応関係を示す図であり、(A)は、図6に示すプラテン7のE−E断面を模式的に示す部分拡大断面図、(B)は端部検出装置65からの端部検出信号SG1を示す。図8は、図7のF部を拡大して示す部分拡大図である。なお、図6では便宜上、図示左側を0桁側、図示右側を80桁側としている。また、図6では、下側から上側へ向かう方向が、印刷用紙Pの搬送方向になる。
プラテン7は、図6等に示すように、印刷用紙Pの印刷時(すなわち、印刷用紙Pに向けて印刷ヘッド2からインクが吐出される時)に、印刷用紙Pが載置される複数の突起部71と、インクを吸収するための吸収剤72とを備えている。また、各突起部71の間は、溝部73となっている。この溝部73では、副走査方向SSにおける吸収剤72よりも上流側(図6の下側)の部分に、図7に示すように、突起部71よりも小さな複数の突起部74が形成されている。具体的には、キャリッジ3の移動に伴ってキャリッジ3に固定された端部検出装置65の発光部66からの光が照射される部分(被照射部)において、各突起部71の溝部73に、複数の突起部74が主走査方向MSに間隔をおいて断続的に形成されている。以下では、突起部71を「第1突起部71」と表記し、突起部74を「第2突起部74」と表記する。
第1突起部71は、印刷用紙Pが載置される水平な載置面(載置部)71aを頂部に備えている。また、第1突起部71では、載置面71aの主走査方向MSの両側および副走査方向SSの両側が第1突起部71の底部に向かって広がるように傾斜している。以下では、載置面71aの主走査方向MSの両側で第1突起部71の底部に向かって(キャリッジ3の移動方向に向かって)広がるように傾斜する面を傾斜面71bと表記する。吸収剤72は、印刷ヘッド2から吐出されはしたが印刷用紙Pに着弾しなかったインク滴を吸収するために設けられている。この吸収剤72は、たとえば、吸水性のスポンジ等で形成されている。
第2突起部74は、図8(A)に示すように、頂部に形成された平面部74aと、複数の第2突起部74間に形成された平面部74bと、平面部74aから平面部74bに向かって広がるように傾斜する斜面部74cとから構成されている。主走査方向MSにおける平面部74aの幅と平面部74bの幅と斜面部74cの幅とは、略同じ幅になっている。また、第2突起部74は、一定間隔Kで溝部73に形成されている。たとえば、一定間隔Kは2mmであり、主走査方向MSにおける平面部74aの幅、平面部75bの幅、斜面部74cの幅は、いずれも0.5mmとなっている。また、平面部74aと平面部74bとはともに、載置面71aと平行に形成されている。以下、平面部74aを「第1平面部74a」と表記し、平面部74bを「第2平面部74b」と表記する。
上述のように、主走査方向MSにおける印刷用紙Pの端部の検出を行うため、キャリッジ3の移動に伴って、端部検出装置65の発光部66からプラテン7に向けて光が出射され、プラテン7で反射された光が入射した受光部67での受光量に応じたレベルの端部検出信号が制御部37へ出力される。印刷用紙Pがプラテン7に載置されていないときには、図7(B)の実線で示すような端部検出信号SG1が端部検出装置65から出力される。すなわち、図7(B)の実線で示すように、第1突起部71や第2突起部74等の形状に応じたレベル変化をする略正弦波状の端部検出信号SG1が端部検出装置65から出力される。なお、端部検出信号SG1は、受光部67での受光量が多くなるほどレベルが低下する信号となっている。
より具体的には、溝部73の第1平面部74aおよび第2平面部74bでは、発光部66からの光が反射されて受光部67へ戻りやすいため、図8に示すように、第1平面部74aおよび第2平面部74bに対応する部分では、端部検出信号SG1はローレベルとなる。また、溝部73の斜面部74cでは、発光部66からの光が乱反射されて受光部67へ戻りにくいため、図8に示すように、斜面部74cに対応する部分では、端部検出信号SG1はハイレベルとなる。同様に、図7に示すように、載置面71aに対応する部分では、端部検出信号SG1はローレベルとなり、傾斜面71bに対応する部分では、端部検出信号SG1はハイレベルとなる。
なお、第1平面部74aは、第2平面部74bよりも端部検出装置65に近いため、第1平面部74aでは第2平面部74bより多くの光が反射され、受光部67でより多くの光が入射する。したがって、図8(B)に示すように、主走査方向MSにおける第1平面部74aの中心に対応する部分の端部検出信号SG1の信号レベルL1は、主走査方向MSにおける第2平面部74bの中心に対応する部分の信号レベルL2よりも低くなる。また、載置面71aは、第1平面部74aよりも端部検出装置65にさらに近いため、図7(B)に示すように、主走査方向MSにおける載置面71aの中心に対応する部分の端部検出信号SG1の信号レベルL3は、第1平面部74aに対応する部分の信号レベルL1よりさらに低くなる。
図8(B)に示すように、溝部73に対応する部分の端部検出信号SG1は、各第2突起部74が形成される一定間隔Kに対応する周期Tでレベル変化する。すなわち、主走査方向MSにおける斜面部74cの中心に対応する部分の端部検出信号SG1の信号レベルを信号レベルL5とすると、一定間隔Kに対応した一定の周期Tで、溝部73に対応する部分の端部検出信号SG1は、信号レベルL1→信号レベルL5→信号レベルL2→信号レベルL5→信号レベルL1のようにレベル変化する。
また、主走査方向MSにおける印刷用紙Pの端部の検出を行うため、図7(B)に示すように、端部検出信号SG1に対して所定の閾値(端部検出閾値)tが設定される。そして、図7(A)に破線で示すように、印刷用紙Pの印刷時に印刷用紙Pが載置面71aに載置されると、図7(B)の破線で示す端部検出信号SG11のように、印刷用紙Pに対応する部分のレベルが閾値tよりも低下する。このように、端部検出信号SG11が閾値tを横切るレベル変化をすることで、主走査方向MSにおける印刷用紙Pの端部が検出される。閾値tの設定方法の詳細は後述する。
ここで、印刷用紙Pの搬送によって、第1突起部71は経時的に、図7(A)の二点鎖線に示すように、摩耗する。また、載置面71aには、印刷用紙Pに着弾しなかったインクが経時的に付着する。このような第1突起部71の摩耗や載置面71aへのインクの付着が生じると、載置面71aでの、発光部66からの光の反射面積や反射率が増加する等の理由で、図7(B)の二点鎖線に示すように、端部検出信号SG1の一部分の信号レベルが閾値tよりも低くなる現象が生じうる。この現象が生じると、紙検出装置14で印刷用紙Pが検出されていないにもかかわらず、主走査方向MSにおける印刷用紙Pの端部が検出される。そのため、ASIC54は、エラーが生じていると判断し、所定の処理を経なければ、プリンタ1で印刷動作を行うことができなくなる。すなわち、プリンタ1の実使用上は問題がないのに、プリンタ1で印刷動作を行うことができなくなるという問題が生じる。
このように、端部検出信号SG1そのものと閾値tとを用いて、印刷用紙Pの端部が検出されると、経時的に問題が生じうる。そこで、本形態では、ASIC54は、端部検出信号SG1の一部分にマスクM1をかけ、このマスクM1がかけられたマスク部分を除く端部検出信号SG1と閾値tとを用いて、印刷用紙Pの端部を検出する。具体的には、ASIC54は、図7に示すように、載置面71aで反射された光が受光部67に入射したときに出力される端部検出信号SG1の全部にマスクM1をかける。
このマスクM1をかける位置は、リニアエンコーダ33からの位置検出信号によって設定される。すなわち、ASIC54には、デジタル信号である位置検出信号の載置面71aに対応するパルス数の範囲が予め記憶されている。そして、キャリッジ3の移動に伴ってリニアエンコーダ33から入力された位置検出信号のパルス数のカウント値が、予め記憶された載置面71aに対応するパルス数の範囲にあるとき、端部検出信号SG1にマスクM1をかける。
なお、プラテン7の部品精度やプリンタ1本体へのプラテン7の組込精度によっては、ASIC54に予め記憶された載置面71aに対応するパルス数の範囲が、実際の載置面71aの範囲に対応しない場合も起こりうる。そのため、図7に示すように、第1突起部71で反射された光が受光部67に入射したときに出力される端部検出信号SG1の全部にマスクM2をかけるようにしても良い。すなわち、マスクM1よりも広い範囲のマスクM2をかけても良い。
また、本形態では、プリンタ1の使用開始直後からマスクM1をかけるようにせず、経時的変化に伴って生じる上述の問題が発生しそうな段階になってから端部検出信号SG1にマスクM1をかけている。すなわち、ユーザがプリンタ1を購入し、プリンタ1の使用を開始してから、所定枚数の印刷用紙Pへの印刷後、あるいは、所定時間の印刷用紙Pへの印刷後から端部検出信号SG1にマスクM1をかけている。なお、ユーザがプリンタ1を購入した後の初期状態から端部検出信号SG1にマスクM1をかけるようにしても良い。また、印刷用紙Pの印刷枚数や印刷時間は、制御部37の所定のカウント手段でカウントされる。
(プリンタの概略動作)
以上のように構成されたプリンタ1では、給紙ローラ12や分離パッド13によってホッパ11からプリンタ1の内部に取り込まれた印刷用紙Pを、PFモータ5で回転駆動されたPF駆動ローラ6で副走査方向SSへ送りながら、CRモータ4で駆動されたキャリッジ3が主走査方向MSで往復移動する。キャリッジ3が往復移動する際には、印刷ヘッド2からインク滴が吐出され、印刷用紙Pへの印刷が行われる。また、印刷用紙Pへの印刷が終了すると、排紙駆動ローラ15等によって印刷用紙Pはプリンタ1の外部へ排出される。
以上のように構成されたプリンタ1では、給紙ローラ12や分離パッド13によってホッパ11からプリンタ1の内部に取り込まれた印刷用紙Pを、PFモータ5で回転駆動されたPF駆動ローラ6で副走査方向SSへ送りながら、CRモータ4で駆動されたキャリッジ3が主走査方向MSで往復移動する。キャリッジ3が往復移動する際には、印刷ヘッド2からインク滴が吐出され、印刷用紙Pへの印刷が行われる。また、印刷用紙Pへの印刷が終了すると、排紙駆動ローラ15等によって印刷用紙Pはプリンタ1の外部へ排出される。
キャリッジ3が移動すると、リニアエンコーダ33から位置検出信号が出力される。出力された位置検出信号はASIC54へ入力され、入力された位置検出信号から、ASIC54は、キャリッジ3の位置や速度等を検出する。そして、検出されたキャリッジ3の位置や速度等に基づいてプリンタ1の種々の制御が行われる。また、キャリッジ3が移動すると、端部検出装置65から端部検出信号SG1が出力される。出力された端部検出信号SG1はASIC54へ入力され、入力された端部検出信号SG1と端部検出信号SG1に対して設定される閾値tとから、ASIC54は、主走査方向MSにおける印刷用紙Pの端部を検出する。そして、印刷用紙Pの端部の検出結果に基づいてプリンタ1の種々の制御が行われる。たとえば、印刷用紙Pの端部の検出結果に基づいて、印刷用紙Pの端部への印刷に対して、ヘッド駆動回路61によって印刷ヘッド2の制御(印刷ヘッド2から吐出されるインクの量や吐出タイミング等の制御)が行われる。
さらに、PF駆動ローラ6の回転に伴ってロータリエンコーダ36から出力される位置検出信号から、ASIC54はPF駆動ローラ6の回転位置や回転速度等を検出し、その検出結果に基づいてプリンタ1の種々の制御が行われる。また、紙検出装置14からの紙検出信号とこの紙検出信号に対して設定される閾値とから、ASIC54は、プリンタ1の内部へ取り込まれた印刷用紙Pの通過を検出し、その検出結果に基づいてプリンタ1の種々の制御が行われる。
(端部検出閾値の設定、更新方法)
図9は、図7(B)に示す端部検出閾値tの設定、更新方法を示すフローチャートである。
図9は、図7(B)に示す端部検出閾値tの設定、更新方法を示すフローチャートである。
上述のように、印刷ヘッド2の制御等を行うため、主走査方法MSにおける印刷用紙Pの端部の検出が行われる。この印刷用紙Pの端部を検出するため、端部検出信号SG1に対して設定される閾値(端部検出閾値)tの設定、更新方法を図9に基づいて以下に説明する。
閾値tの設定、更新は、印刷用紙Pが第1突起部71に載置されていない状態でキャリッジ3を移動させたときに、発光部66から出射されプラテン7(具体的には、溝部73の第2突起部74が形成された部分および第1突起部71)で反射された光の受光部67での受光量に応じて出力される端部検出装置65からの出力信号に基づいて行われる。この端部検出装置65からの出力信号は、図7(B)に実線で示す端部検出信号SG1と実質的に同じ信号であるが、以下では、便宜上、閾値tの設定、更新に用いられるこの出力信号を閾値設定信号SG21と表記する。すなわち、閾値設定信号SG21は、端部検出信号SG1に含まれる概念である。
また、閾値tの設定、更新は、たとえば、プリンタ1の電源投入時に行う。なお、閾値tの設定、更新の時期は電源投入時に限定されず、電源投入後の所定時間経過後や所定枚数の印刷用紙Pへの印刷終了後に、閾値tの設定、更新を行っても良い。また、プリンタ1の電源投入時や、電源投入後の所定時間経過後、所定枚数の印刷用紙Pへの印刷終了後に、閾値tの設定、更新を行うことで、端部検出装置65の汚れやプラテン7の反射率の変動等の経時的な変動を考慮した閾値tの設定、更新が可能となる。
図9に示すように、プリンタ1の電源が投入(ON)されると(ステップS1)、印刷用紙Pが第1突起部71に載置されていない状態で(すなわち、印刷用紙Pがプリンタ内部に取り込まれていない状態で)、キャリッジ3が往復移動する(ステップS2)。このステップS2では、キャリッジ3の移動に伴ってリニアエンコーダ33から出力された位置検出信号がASIC54に入力され、ASIC54は、入力された位置検出信号のパルス数をカウントする。すなわち、ASIC54は、キャリッジ3の位置情報を取得する。また、ステップS2では、キャリッジ3の移動に伴って端部検出装置65から出力された閾値設定信号SG21がASIC54に入力される。
本形態では、発光部66から出射され、溝部73の3箇所でそれぞれ反射された光が受光部67にそれぞれ入射したときの閾値設定信号SG21の3つの信号レベルに基づいて、閾値tを設定、更新する。具体的には、設計上は、図8に示すように、ある斜面部74cの略中心箇所(以下、この箇所を「第1箇所X1」と表記する)で反射された光が受光部67に入射したときの閾値設定信号SG21の信号レベルL11(以下、「第1信号レベルL11」と表記する)と、ある第1平面部74aの略中心箇所(以下、この箇所を「第2箇所X2」と表記する)で反射された光が受光部67に入射したときの閾値設定信号SG21の信号レベルL12(以下、「第2信号レベルL12」と表記する)と、ある第1平面部74aの図8(A)の略左端箇所(以下、この箇所を「第3箇所X3」と表記する)で反射された光が受光部67に入射したときの閾値設定信号SG21の信号レベルL13(以下、「第3信号レベルL13」と表記する)との3つの信号レベルに基づいて、閾値tを設定、更新する。すなわち、設計上は、第1信号レベルL11として信号レベルL5を用い、第2信号レベルL12として信号レベルL1を用い、第3信号レベルL13として信号レベルL5と信号レベルL1との中間のレベルを用い、この3つの信号レベルL11、L12、L13を利用して閾値tを設定、更新する構成となっている。
したがって、閾値設定信号SG21がASIC54に入力されると、ASIC54は、閾値設定信号SG21の第1信号レベルL11、第2信号レベルL12および第3信号レベルL13を算出する(ステップS3)。
ここで、第1箇所X1、第2箇所X2および第3箇所X3は、リニアエンコーダ33からの位置検出信号に応じて設定される。すなわち、ASIC54には、位置検出信号の第1箇所X1に対応するパルス数(以下、「第1パルス数」と表記する)と、位置検出信号の第2箇所X2に対応するパルス数(以下、「第2パルス数」と表記する)と、位置検出信号の第3箇所X3に対応するパルス数(以下、「第3パルス数」と表記する)とが予め記憶されている。そして、キャリッジ3の移動に伴ってリニアエンコーダ33から入力された位置検出信号のパルス数のカウント値が、第1パルス数から第3パルス数の各パルス数と一致したときの閾値設定信号SG21の信号レベルがそれぞれ、第1箇所X1から第3箇所X3で反射された光が受光部67にそれぞれ入射したときの閾値設定信号SG21の信号レベルとなる。
そのため、ステップS3では、ASIC54は、キャリッジ3の移動に伴ってリニアエンコーダ33から入力された位置検出信号のパルス数のカウント値と、予め設定された第1パルス数、第2パルス数および第3パルス数の各パルス数とが一致したときの閾値設定信号SG21の信号レベルをそれぞれ、第1信号レベルL11、第2信号レベルL12および第3信号レベルL13として算出する。
たとえば、本形態では、第1箇所X1に対応するパルス数である第1パルス数をYパルスとすると、第2パルス数は(Y+32)パルスとなり、第3パルス数は(Y+16)パルスとなっている。上述のように、本形態では、リニアエンコーダ33から出力される位置検出信号の分解能は180dpiであるため、第1箇所X1と第2箇所X2との間隔は、たとえば、25.4(インチ)/180(dpi)×32(パルス)=4.515mmとなり、第1箇所X1と第3箇所X3との間隔は、たとえば、25.4(インチ)/180(dpi)×16(パルス)=2.257mmとなっている。
なお、第1パルス数から第3パルス数に対応する溝部73の位置がそれぞれ第1箇所X1から第3箇所X3となる。そのため、プラテン7の部品精度やプリンタ1本体へのプラテン7の組込精度によっては、第1箇所X1が斜面部74cの略中心箇所でなかったり、第2箇所X2が第1平面部74aの略中心箇所でなかったり、あるいは、第3箇所X3が第1平面部74aの図8(A)の略左端箇所ではないこともある。すなわち、実際の第1箇所X1から第3箇所X3は、図8(A)に示す箇所よりも0桁側にずれた箇所や80桁側にずれた箇所となることもある。したがって、第1信号レベルL11は必ずしも信号レベルL5にはならず、同様に、第2信号レベルL12は必ずしも信号レベルL1にはならない。
ただし、本形態では、図8に示すように、第1箇所X1と第2箇所X2との距離は一定になる。すなわち、第1信号レベルL11と第2信号レベルL12とは、閾値設定信号SG21上の略9/4T離れた2点の信号レベルとなる。そのため、図8(B)に示すように、第1箇所X1が斜面部74cの略中心箇所であれば、第2箇所X2は第1平面部74aの略中心箇所であるが、たとえば、第1箇所X1が第1平面部74aの略中心箇所となり、第2箇所X2が斜面部74cの略中心箇所となることもある。したがって、第1箇所X1が斜面部74cの略中心箇所であり、第2箇所X2は第1平面部74aの略中心箇所であるときは、キャリッジ3が第1箇所X1に対応する位置からたとえば、80桁側に移動したときに閾値設定信号SG21のレベルが、第1信号レベルL11から減少する減少傾向を示し、キャリッジ3が第2箇所X2に対応する位置から80桁側に移動するとき、閾値設定信号SG21のレベルは、第2信号レベルL12から増加する増加傾向を示す。また、第1箇所X1が第1平面部74aの略中心箇所であり、第2箇所X2は斜面部74cの略中心箇所であるときは、キャリッジ3が第1箇所X1に対応する位置からたとえば、80桁側に移動したときに閾値設定信号SG21のレベルが、第1信号レベルL11から増加する増加傾向を示し、キャリッジ3が第2箇所X2に対応する位置から80桁側に移動するとき、閾値設定信号SG21のレベルは、第2信号レベルL12から減少する減少傾向を示す。
また、本形態では、図8(B)に示すように、第3信号レベルL13は、閾値設定信号SG21上の第1信号レベルL11に対応する点から略9/8T離れた点の信号レベルとなる。そして、設計上では、第3信号レベルL13は、第1信号レベルL11と第2信号レベルL12との中間のレベルとなる。
ステップS3で、第1信号レベルL11から第3信号レベルL13の3つの信号レベルを算出すると、ASIC54は、第1信号レベルL11から第3信号レベルL13の中に、第1信号レベルL11から第3信号レベルL13の中の最大信号レベルに対してその50%以下となる信号レベルがあるか否かを判断する(ステップS4)。
第1信号レベルL11から第3信号レベルL13の3つの信号レベルの中に、3つの信号レベルの最大信号レベルに対してその50%以下となる信号レベルがない場合には、ASIC54は、第1信号レベルL11から第3信号レベルL13の3つの信号レベルの平均値を計算し、その平均値のたとえば60%を閾値tとして設定、更新する(ステップS5)。
一方、第1信号レベルL11から第3信号レベルL13の3つの信号レベルの中に、3つの信号レベルの最大信号レベルに対してその50%以下となる信号レベルがある場合には、その信号レベルは、プラテン7上に紙等の異物が存在等するための異常値であるとASIC54が判断する。そして、ASIC54は、最大信号レベルの50%以下の信号レベルを除いた2つの信号レベルの平均値を計算し、その平均値のたとえば60%を閾値tとして設定、更新する(ステップS6)
ステップS5またはステップS6での閾値tの設定、更新によって、閾値tを設定、更新するための一連の動作が終了する。
なお、第1突起部71の経時的な状態変化(第1突起部71の摩耗や載置面71aへのインクの付着等)による上述した問題が閾値tの更新時にも生じうる。そのため、本形態では、閾値tの更新時においても、ASIC54は、図7に示すように、載置面71aで反射された光が受光部67に入射したときに出力される閾値設定信号SG21の全部にマスクM1をかける。そして、このマスクM1がかけられたマスク部分を除く閾値設定信号SG21と閾値tとを用いて、閾値tの更新を行っている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、端部検出装置65から出力される端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)の一部分にマスクM1をかけ、マスク部分を除く端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)を用いて、印刷用紙Pの端部の検出や閾値tの更新を行っている。すなわち、本形態では、経時的に変動しやすい第1突起部71の載置面71aで反射された光が受光部67に入射したときに出力される端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)の全部にマスクM1をかけている。そのため、第1突起部71が摩耗したり、載置面71aへインクが付着して、経時的に、載置面71aでの、発光部66からの光の反射面積や反射率が変動しても、印刷用紙Pの端部を適切に検出したり、閾値t1を適切に更新することができる。すなわち、端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)に基づく誤検出を抑制し、プリンタ1の適切な制御が可能となる。
以上説明したように、本形態では、端部検出装置65から出力される端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)の一部分にマスクM1をかけ、マスク部分を除く端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)を用いて、印刷用紙Pの端部の検出や閾値tの更新を行っている。すなわち、本形態では、経時的に変動しやすい第1突起部71の載置面71aで反射された光が受光部67に入射したときに出力される端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)の全部にマスクM1をかけている。そのため、第1突起部71が摩耗したり、載置面71aへインクが付着して、経時的に、載置面71aでの、発光部66からの光の反射面積や反射率が変動しても、印刷用紙Pの端部を適切に検出したり、閾値t1を適切に更新することができる。すなわち、端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)に基づく誤検出を抑制し、プリンタ1の適切な制御が可能となる。
本形態では、第1突起部71は、載置面71aからキャリッジ3の移動方向に向かって広がるように傾斜する傾斜面71bを備えている。そのため、第1突起部71が摩耗すると、第1突起部71における発光部66からの光の反射面積が増加しやすい。このような場合であっても、本形態の構成を採用することで、端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)に基づく誤検出を抑制し、プリンタ1の適切な制御が可能となる。
本形態では、所定枚数の印刷用紙Pへの印刷後、あるいは、所定時間の印刷用紙Pへの印刷後から端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)にマスクM1をかけている。すなわち、端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)の経時的な変動によって、誤検出の可能性が高くなる場合にのみ、端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)にマスクM1をかけている。このように本形態では、必要な場合にのみ、端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)にマスクM1をかけているため、制御上の処理が簡素化される。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能である。
上述した形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能である。
上述した形態では、載置面71aで反射された光が受光部67に入射したときに出力される端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)にマスクM1をかけたり、第1突起部71で反射された光が受光部67に入射したときに出力される端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)にマスクM2をかけている。この他にもたとえば、端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)において、信号レベルが最も低下する載置面71aの中心部分を含む所定範囲で反射された光が受光部67に入射したときに出力される端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)にのみにマスクをかけても良い。すなわち、マスクM1よりも狭い範囲のマスクをかけても良い。
また、プラテン7の第1突起部71以外の箇所で反射された光が受光部67に入射したときに出力される端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)に経時的な変動が生じやすい場合には、その箇所に対応する端部検出信号SG1(閾値設定信号SG21)の一部分にマスクをかけても良い。
さらに、上述した形態では、印刷用紙Pの端部を検出するための端部検出信号SG1と、閾値tを更新するための閾値設定信号SG21との両者にマスクM1やマスクM2をかけている。この他にもたとえば、端部検出信号SG1と閾値設定信号SG21とのいずれか一方にマスクM1やマスクM2をかけても良い。
1 プリンタ、2 印刷ヘッド、2a インク吐出面、3 キャリッジ、7 プラテン(対向部材)、37 制御部、65 端部検出装置、66 発光部、67 受光部、71 第1突起部(突起部)、71a 載置面、71b 傾斜面、M1、M2 マスク、P 印刷用紙(印刷対象物)、SG1 端部検出信号、SG21 閾値設定信号(端部検出信号の一種)、t 閾値。
Claims (7)
- 印刷対象物へインクを吐出するインク吐出面を有する印刷ヘッドと、該印刷ヘッドが搭載されるキャリッジと、該キャリッジに固定され、上記印刷対象物の端部の検出を行う端部検出装置と、該端部検出装置から出力される端部検出信号に基づいて所定の制御を行う制御部と、上記インク吐出面に対向する対向部材とを備え、
上記端部検出装置は、上記対向部材に向けて光を出射する発光部と、該発光部から出射された光が照射される上記対向部材の被照射部で反射された光が入射する受光部とを備えるとともに、上記キャリッジの移動に伴って、上記受光部での受光量に応じた上記端部検出信号を出力し、
上記制御部は、上記被照射部に上記印刷対象物がない状態で上記端部検出装置から出力される上記端部検出信号の一部分にマスクをかけ、該マスクがかけられたマスク部分を除く上記端部検出信号に基づいて制御を行うことを特徴とするプリンタ。 - 前記対向部材は、前記印刷対象物の印刷時に前記印刷対象物が載置される突起部を少なくとも前記被照射部に備え、
前記制御部は、上記突起部で反射された光が前記受光部に入射したときに出力される前記端部検出信号の少なくとも一部分に前記マスクをかけることを特徴する請求項1記載のプリンタ。 - 前記突起部の頂部に前記印刷対象物が載置される水平な載置面が形成され、
前記制御部は、上記載置面で反射された光が前記受光部に入射したときに出力される前記端部検出信号の少なくとも一部分に前記マスクをかけることを特徴する請求項2記載のプリンタ。 - 前記突起部は、該突起部の頂部から前記キャリッジの移動方向に向かって広がるように傾斜する傾斜面を備えることを特徴とする請求項2または3記載のプリンタ。
- 前記制御部は、前記端部検出信号に対して前記印刷対象物の端部を検出するための閾値の設定および更新を行うとともに、上記閾値の更新時に、前記突起部で反射された光が前記受光部に入射したときに出力される前記端部検出信号の少なくとも一部分に前記マスクをかけることを特徴とする請求項2から4いずれかに記載のプリンタ。
- 前記制御部は、所定数の前記印刷対象物へ印刷した後、または、所定時間、前記印刷対象物へ印刷した後から、前記端部検出信号の一部分にマスクをかけ、前記マスク部分を除く前記端部検出信号に基づいて制御を行うことを特徴とする請求項1から5いずれかに記載のプリンタ。
- 印刷対象物へインクを吐出するインク吐出面を有する印刷ヘッドと、該印刷ヘッドが搭載されるキャリッジと、該キャリッジに固定され、上記印刷対象物の端部の検出を行う端部検出装置と、上記インク吐出面に対向する対向部材とを備えるプリンタの制御方法であって、
上記端部検出装置は、上記対向部材に向けて光を出射する発光部と、該発光部から出射された光が照射される上記対向部材の被照射部で反射された光が入射する受光部とを備えるとともに、上記キャリッジの移動に伴って、上記受光部での受光量に応じた上記端部検出信号を出力し、
上記被照射部に上記印刷対象物がない状態で上記端部検出装置から出力される上記端部検出信号の一部分にマスクをかけ、該マスクがかけられたマスク部分を除く上記端部検出信号に基づいて所定の制御を行うことを特徴とするプリンタの制御方法。
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JP2005335295A JP2007136916A (ja) | 2005-11-21 | 2005-11-21 | プリンタおよびプリンタの制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010131798A (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-17 | Konica Minolta Ij Technologies Inc | 異常検出方法、物理量制御方法、異常検出システム、物理量制御システムおよびインクジェット記録装置 |
JP2015150716A (ja) * | 2014-02-12 | 2015-08-24 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置 |
-
2005
- 2005-11-21 JP JP2005335295A patent/JP2007136916A/ja not_active Withdrawn
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