JP2003136351A - 組立機及び組立方法 - Google Patents

組立機及び組立方法

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JP2003136351A
JP2003136351A JP2002172342A JP2002172342A JP2003136351A JP 2003136351 A JP2003136351 A JP 2003136351A JP 2002172342 A JP2002172342 A JP 2002172342A JP 2002172342 A JP2002172342 A JP 2002172342A JP 2003136351 A JP2003136351 A JP 2003136351A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品供給手段から供給された異なる種類の複
数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前記部品
搭載部に搭載された前記部品に他の部品を組み付けなが
ら所定の組立体を組み立てる組立機において、安価でコ
ンパクトな構成で作業性のよい組立機を提供する。 【解決手段】 部品供給手段7,7′から部品w1,w
2を受け取って保持する部品保持手段310,310′
と、異なる種類の部品w1,w2を保持するための複数
の部品保持手段310,310′を一体に備え、部品保
持手段310,310′を搬送体2まで移動させて、部
品保持手段310,310′に保持された異なる種類の
部品w1,w2を搬送体2のそれぞれの部品搭載部21
0に受け渡す部品搬送手段301とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の部品を搬送
体に順次供給し、前記搬送体とともに前記部品を搬送し
ながらこれら複数の部品を互いに組み付けて所定の組立
体を組み立てる組立機及び組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ターンテーブルや無端ベルトコンベア等
の搬送体の上に、部品を順次供給しつつ、前記ターンテ
ーブルや無端ベルトコンベア等とともに前記部品を間歇
的に送りながら、前記部品を互いに組み付けて、所定の
組立体を完成させる組立機が知られている。図23は、
このような組立機で組み立てられる組立体の一例を示す
もので、カナと歯車とからなる時計の中心車の縦断面図
である。カナw1は、貫通孔w1aが中心に形成された
軸部w1bと、この軸部w1bの途中部位に形成された
フランジ部w1cと、このフランジ部w1cよりも軸部
w1bの一端寄りに膨出形成された膨出部w1dとを有
している。軸部w1bの外周には、図23(a)に示す
ように、予め複数箇所に凹凸が形成されている。
【0003】カナw1に組み付けられる歯車w2は、中
心に軸部w1bの外径とほぼ同じ大きさの内径を有する
孔w2aが形成されている。そして、この孔w2aにカ
ナw1の軸部w1bの一端を挿入し、歯車w2を膨出部
w1dに向けて押すことで、歯車w2が膨出部w1dを
越えてフランジ部w1cに受け止められ、カナw1に組
み付けられる。上記の組立機では、ターンテーブルまで
のカナw1の搬送,供給、ターンテーブルまでの歯車w
2の搬送,供給、歯車w2のカナw1に対する組み付
け、組立体である中心車Wの搬出が前記搬送体の割出し
回転によって順次行なわれる。そして、カナw1のター
ンテーブルへの供給、歯車w2のターンテーブルへの供
給,カナw1に対する歯車w2の組み付け、中心車Wの
ターンテーブルからの搬出は、ターンテーブルに沿って
配置された個別のユニットによって行なわれるのが一般
的である。
【0004】また、良品中に不良品が混入しないように
するために、前記組立機による組立工程の後に、前記組
立体の検査を行う検査工程が設けられることが多い。図
23(a)に示すような中心車Wにおいては、図23
(b)に示すような組立不良が発生することがある。す
なわち、歯車w2の二枚重ね(C1)、貫通孔w1a内
での切削屑詰まり(C2)、歯車w2の浮き上がり(C
3)、軸部w1bの外周面の加工不良(C4)、軸部w
1bの寸法不良(C5)等が代表的なものである。この
ような不良は、組立機とは別体の検査装置に個々の組立
体を通して判断し、不良品が良品中に混入しないように
している。
【0005】しかしながら、上記した従来の組立機及び
検査工程においては、以下のような問題がある。 (1)カナw1の搬送及び供給を行うユニットと、歯車
w2の搬送及び供給を行うユニットとが個別に設けられ
ているため、各ユニットごとに位置合わせやメンテナン
スが必要となって、作業者の作業負担が大きい。また、
各ユニットを駆動するための駆動部が個別に必要となっ
て、組立機が大型,複雑,高価格になる。 (2)確実に歯車w2をカナw1に組み付けるために
は、仮組付けを行ってから本組付けを行うようにするの
が好ましいが、部品を搭載させるターンテーブルの部品
搭載部の数に制限があるため、仮組付け工程を設けるの
が困難である。 (3)組立工程と別個に検査工程を設けているため、工
程数が増大してコスト高になる。検査ユニットを組立機
上に設けることも可能であるが、検査ユニットによって
検査を行うための部品搭載部を確保する必要から、ター
ンテーブルが大型化し組立機が大型になる。
【0006】また、ターンテーブルに沿って設けるユニ
ット数が増えるほど、設計上の自由度が制限されること
になり、組立機が大型化するほか、作業性も悪くなる。
そのため、設けることのできる検査ユニットの数や種類
が制限されて、十分な検査を行うことができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点にかんがみてなされたもので、上記の
各問題点を解決することができる安価でコンパクトな構
成の組立機及び組立方法を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の組立機は、部品供給手段から供
給された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品搭載部
に順次供給し、前記部品搭載部に搭載された前記部品に
他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み立てる組
立機において、前記部品供給手段から前記部品を受け取
って保持する部品保持手段と、異なる種類の前記部品を
保持するための複数の前記部品保持手段を一体に備え、
前記部品保持手段を前記搬送体まで移動させて、前記部
品保持手段に保持された前記異なる種類の部品を前記搬
送体のそれぞれの前記部品搭載部に受け渡す部品搬送手
段とを有する構成としてある。
【0009】この構成によれば、異なる種類の複数の部
品が、単一の部品搬送手段によって同時に部品供給手段
からの受取り位置から搬送され、前記部品搭載部で同時
に搬送体に受け渡される。そのため、複数の部品につい
て一つの駆動部を共有することができ、組立機の装置構
成を簡素なものにすることができるほか、装置の小型化
及び低価格化を図ることができる。また、部品の各々に
ついて部品搬送手段の位置決めやメンテナンスを行なう
必要がなくなり、作業者の作業負担も軽減することがで
きる。
【0010】請求項2に記載の組立機は、前記部品搬送
手段は、前記部品保持手段が前記部品供給手段から前記
部品を受け取る受取り位置と前記搬送体の前記部品搭載
部との間に設けられた割出し回転自在な支持部材と、こ
の支持部材を割出し回転させる駆動部とを有し、同一種
類の前記部品を保持する一対の前記部品保持手段の組
が、前記支持部材に複数組設けられているとともに、前
記支持部材が所定の回転角度位置に割り出されたとき
に、前記一対の部品保持手段のうちの一方が前記受取り
位置にあり、かつ、前記一対の部品保持手段の他方が前
記部品搭載部に位置しているように、前記部品保持手段
を前記支持部材に配置した構成としてある。この構成に
よれば、単一の支持部材が割出し回転されながら、二つ
以上の部品を部品供給手段から同時に受け取り、前記搬
送体の各々の部品搭載部まで搬送し、当該部品搭載部に
同時に受け渡すことが可能になる。
【0011】請求項3に記載の組立機は、前記部品搭載
部上の前記部品に外力を加えて前記部品どうしの組み付
けを行なう組付け手段を備え、前記部品保持手段の少な
くとも一つが、前記組付け手段で組み付けられる前記部
品を前記部品搭載部に受け渡す際に、前記部品の仮組付
けを行なう仮組付け手段を有する構成としてある。この
ように構成することで、ターンテーブルやコンベア等の
搬送体における部品搭載部の数や、各ユニットの配置位
置を変更することなく、仮組付けを行うことが可能にな
る。
【0012】請求項4に記載の発明は、吸引エア又は吹
出しエアの供給手段と、吸引エアと吹出しエアとの間で
切り換えを行なう切り換え手段とを有し、吸引エアを前
記部品保持手段に供給することによって前記部品保持手
段が前記部品を前記部品供給手段から受け取って保持
し、前記切り換え手段が前記吸引エアを前記吹出しエア
に切り換えることによって、前記部品保持手段に保持さ
れた前記部品を前記搬送体上の前記部品搭載部に受け渡
すように構成してある。吸引エアと吹出しエアの切り換
えによって部品の保持と受け渡しを行うようにすること
で、部品保持手段に部品を保持するための機械的な構成
が不要となり、装置構成を簡素なものにすることができ
る。吸引エアと吹出しエアの切り換えによって部品の保
持と受け渡しは、中心車や四番車といった時計部品のよ
うな小物の組立体の組み立てに特に適している。
【0013】請求項5に記載の組立体は、部品供給手段
から供給された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品
搭載部に順次供給し、前記搬送体によって前記部品搭載
部に搭載された前記部品に他の部品を組み付けながら所
定の組立体を組み立てる組立機において、前記組立体を
前記搬送体の前記部品搭載部から取り出して保持する組
立体保持手段と、前記搬送体から取り出された組立体を
前記組立体保持手段から受け取り、回収する回収手段
と、この回収手段に前記組立体を受け渡す回収位置と前
記搬送体との間に設けられ、前記組立体保持手段ととも
に前記組立体を前記搬送体から前記回収位置まで移動さ
せる組立体搬送手段と、この組立体搬送手段による前記
組立体の移動経路に沿って配置され、前記組立体の検査
を行なう一つ又は複数の検査手段とを有する構成として
ある。
【0014】この構成によれば、組立体保持手段が組み
立ての終了した組立体を搬送体から取り出し、組立体搬
送手段が組立体保持手段とともに組立体を回収位置まで
搬送する。組立体は、この搬送の途中で、検査手段によ
って検査が行われる。このように本発明では、組立機に
検査手段を設けることができ、かつ、搬送体と回収位置
との間に検査手段を設けているので、搬送体の部品搭載
部の数を増やす必要がなく、ターンテーブル等の搬送体
を大型化する必要もない。また、組立機をほとんど大型
化することなく、検査手段を複数設けることができるの
で、必要な検査の全てを組立機で行うことが可能にな
る。
【0015】請求項6に記載の組立機は、前記組立体搬
送手段が、前記回収位置と前記搬送体との間に設けられ
た割出し回転自在な支持部材と、この支持部材を割出し
回転させる駆動部とを有し、前記支持部材に複数の前記
組立体保持手段が設けられているとともに、前記組立体
保持手段のうちの一つが前記組立体を受け取る位置にあ
るときに、他の前記組立体保持手段の少なくとも一部
が、前記回収位置及び前記検査手段によって検査が行な
われる検査位置にある構成としてある。このように構成
することで、支持部材の回転による組立保持手段の移動
経路に沿って、複数の検査手段を配置することができ
る。請求項7に記載するように、前記検査手段として、
前記組立体の外形を検査する第一の検査手段と、前記組
立体の内部を検査する第二の検査手段とを設けることが
できる。また、組立体の取り出しと検査、回収位置での
組立体の受け渡しを同時に行うことが可能になる。
【0016】請求項8に記載の組立機は、前記組立体搬
送手段による前記組立体の搬送経路の途中に、前記検査
手段によって良品又は不良品と判断された前記組立体を
回収するための第二の回収位置を設け、前記第二の回収
位置で良品又は不良品と判断された前記組立体を前記組
立体搬送手段から離脱させるように構成してある。この
ように構成することで、例えば、良品を回収位置で組立
体保持手段から離脱させて回収するとともに、不良品を
回収位置の手前の第二の回収位置で組立体保持手段から
離脱させるようにすることができる。したがって、良品
と不良品とを個別に回収することが可能になる。前記第
二の回収位置は、前記回収位置の手前であってもよい
し、回収位置の後に設けてもよい。また、検査手段の直
後に設けるようにしてもよい。
【0017】請求項9に記載の組立機は、前記回収手段
が、前記検査手段によって良品と判断された組立体を回
収する第一の回収箱と、前記検査手段によって不良品と
判断された組立体を回収するための第二の回収箱と、前
記第一の回収箱に前記組立体を投入するための第一のシ
ュートと、前記第二の回収箱に前記組立体を投入するた
めの第二のシュートと、前記第一のシュートと第二のシ
ュートを進退移動自在に取り付け、かつ、前記検査手段
の検査結果に基づいて前記第一のシュート又は第二のシ
ュートのいずれか一方を前記回収位置に位置させる駆動
部とを有する構成としてある。この構成によれば、第一
のシュートと第二のシュートを選択的に回収位置に位置
させることで、検査結果に基づいて良品を第一の回収箱
に、不良品を第二の回収箱に回収することが可能にな
る。
【0018】請求項10に記載の組立機は、前記回収手
段が、前記検査手段によって良品又は不良品と判断がな
された組立体のうち、一方の前記組立体を回収する第一
の回収箱と、良品又は不良品のうち他方の前記組立体を
回収するための第二の回収箱と、前記回収位置に設けら
れ、前記第一の回収箱に前記組立体を投入するためのシ
ュートと、前記第二の回収位置に設けられ、前記第二の
回収箱に前記組立体を投入するための組立体受け部材と
を有し、前記検査手段の判断結果に基づいて、前記回収
位置で停止した前記組立体保持手段から前記シュートに
前記組立体を受け渡し、又は、前記第二の回収位置で前
記組立体保持手段から前記組立体受け部材に前記組立体
を受け渡す構成としてある。この構成によれば、前記組
立体搬送手段による組立体の搬送の途中で、組立体を組
立体保持手段から離脱させることで、不良品又は良品と
判断された組立体が第二の回収位置で第二の回収箱に回
収される。良品又は不良品と判断された組立体は、組立
体搬送手段が停止したときに、回収位置で第一の回収箱
に回収される。
【0019】請求項11に記載の組立機は、前記回収位
置又は前記第二の回収位置の後に、前記組立体保持手段
から離脱しなかった前記組立体を当接させて、前記組立
体保持手段の移動とともに前記組立体を強制的に離脱さ
せる組立体離脱手段を設けた構成としてある。この構成
によれば、油分や磁化等によって組立体保持手段に付着
し、回収位置又は第二の回収位置で離脱しなかった組立
体を、確実に組立体保持手段から離脱させることができ
る。
【0020】本発明の組立機は、請求項12に記載する
ように、時計に用いられるカナ及び歯車のような微細部
品の組み立てに特に適している。また、搬送体としては
無端ベルトやテーブル等を用いることができるが、請求
項13に記載するように、前記搬送体を回転自在なテー
ブルとすることで、多くの部品搭載部を有効に利用する
ことができるという利点がある。
【0021】請求項14に記載の組立機は、前記部品搭
載部が、前記テーブルに揺動自在に設けられているとと
もに、前記部品搭載部を移動させて前記テーブル上の所
定位置に導くためのガイド部を有し、このガイド部材と
当接して前記部品搭載部を移動させるための当接部を、
前記部品保持手段又は前記部品搬送手段に設けた構成と
してある。この場合、請求項21に記載するように、前
記ガイド部が、前記当接部の少なくとも三カ所で当接す
るように配置された少なくとも三つのガイドピンで構成
するとよい。このように構成すれば、部品保持手段と部
品搭載部との間に多少の位置ずれが存在していても、部
品保持手段から部品搭載部に部品を受け渡す際に、前記
ガイド部と前記当接部とによって、部品搭載部と部品保
持手段との相対的な位置合わせが行なわれ、部品の受け
渡しが確実に行なわれる。
【0022】本発明の目的は、請求項16〜20に記載
の組立方法によっても達成することができる。すなわ
ち、請求項16に記載の発明は、部品供給手段から供給
された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品搭載部に
順次供給し、前記部品搭載部に搭載された前記部品に、
他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み立てる組
立方法において、異なる種類の前記部品を保持するため
の複数の前記部品保持手段を一体に備えた部品搬送手段
を準備し、前記部品搬送手段が、異なる種類の複数の前
記部品を同時に搬送し、前記部品搭載部に前記部品を同
時に受け渡すとともに、前記部品供給手段から前記部品
を同時に受け取る方法である。請求項17に記載の発明
は、前記部品搭載部上の前記部品に外力を加えて前記部
品どうしの組み付けを行なう組付け手段を備える場合に
おいて、前記部品搬送手段が前記部品を前記部品搭載部
に受け渡す際に、前記部品の仮組付けを行う方法であ
る。
【0023】請求項18に記載の発明は、部品供給手段
から供給された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品
搭載部に順次供給し、前記部品搭載部に搭載された前記
部品に、他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み
立てる組立方法において、前記組立体を前記搬送体の前
記部品搭載部から取り出し、前記組立体の回収手段に前
記組立体を受け渡すまで搬送経路上の一つ又は複数の位
置で、前記組立体を位置決めして停止させ、当該位置で
前記組立体の検査を行なう方法である。
【0024】請求項19に記載の発明は、前記検査によ
って良品又は不良品と判断された前記組立体を回収する
第一の回収箱に前記組立体を受け渡す第一の回収位置
と、この第一の回収位置の手前に設けられ、不良品又は
良品と判断された前記組立体を回収する第二の回収箱に
前記組立体を受け渡す第二の回収位置とを有する場合に
おいて、前記第一の回収位置又は第二の回収位置で前記
組立体の搬送を停止させて前記組立体を前記第一の回収
箱又は第二の回収箱に受け渡し、前記第二の回収位置又
は前記第一の回収位置で搬送途中の前記組立体を前記第
二の回収箱又は第一の回収箱に受け渡す方法である。
【0025】請求項20に記載の発明は、前記部品保持
手段又は前記部品搬送手段に当接部を設けるとともに、
この当接部に当接するガイド部を有する前記部品搭載部
を前記搬送体に揺動自在に準備し、前記部品保持手段に
保持した前記部品を前記部品搭載部に受け渡す際に、前
記当接部が前記ガイド部に当接して前記部品搭載部を所
定位置に移動させるとともに位置決めする方法である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら詳細に説明する。まず、図1及び図2
を参照しながら、この実施形態の組立機の概略構成を説
明する。図1は、この実施形態の組立機の主要部の斜視
図、図2は、図1の組立機の平面図である。本発明の組
立機1は、図示しない駆動機構によって反時計回り方向
に割出し回転される円盤状のターンテーブル2、このタ
ーンテーブル2の周囲に配置された部品保持・搬送ユニ
ット3,本組付けユニット4及び組立体搬送・検査ユニ
ット5とを有している。これらターンテーブル2及び各
ユニット3,4,5は、組立機1の基台11上に設けら
れている。
【0027】ターンテーブル2は、円周に沿って均等間
隔で六つの部品搭載部210,210・・・を有してい
て、ターンテーブル2が停止したときに、部品搭載部2
10,210・・・のいずれかが、ターンテーブル2に
沿って予め設定された六つの作業位置〜(以下、第
一のステーション,第二のステーション・・・第六
のステーションと記載する)のいずれかに位置するよ
うになっている。第二のステーションでは、ターンテ
ーブル2の部品搭載部210にカナw1が供給され、第
三のステーションで歯車w2が部品搭載部210に搭
載されているカナw1に供給される。
【0028】なお、このとき、歯車w2がカナw1側に
押されて仮組付けが行われる。そして、第四のステーシ
ョンで歯車w2がカナw1に押し込まれて本組付けが
行われ、第五のステーションで歯車w2とカナw1と
が互いに組み付けられてなる中心車Wがターンテーブル
2から搬出される。第六のステーションと第一のステ
ーションは、この実施形態では空きステーションであ
る。なお、空きステーションである第六のステーション
又は第一のステーションを利用して、第五のステー
ションで中心車Wがターンテーブル2から確実に搬出
されたかどうかを確認したり、部品搭載部210の清掃
を行なうようにしたりしてもよい。
【0029】部品保持・搬送ユニット3は、第二のステ
ーションで、ターンテーブル2の部品搭載部210に
部品であるカナw1を供給すると同時に、第三のステー
ションで、部品搭載部210に歯車w2を供給する。
また、このとき、歯車w2を押して、カナw1に歯車w
2を仮組付けする。部品保持・搬送ユニット3の後方
(図2において図面右方)には、部品保持・搬送ユニッ
ト3にカナw1及び歯車w2を供給するための二つのパ
ーツフィーダ6,6′が並べて配置されている。一方の
パーツフィーダ6には、ホッパ7からカナw1が供給さ
れ、他方のパーツフィーダ6′には、ホッパ7′から歯
車w2が供給される。パーツフィーダ6,6′は、ホッ
パ7,7′から供給されたカナw1及び歯車w2を一列
に整列させて、部品保持・搬送ユニット3まで搬送す
る。
【0030】本組付けユニット4は、部品保持・搬送ユ
ニット3でカナw1に仮組付けされた歯車w2を、第四
のステーションで所定の押圧力で押して本組付けを行
ない、組立体である中心車Wを完成させるものである。
組立体搬送・検査ユニット5は、第五のステーション
でターンテーブル2の部品搭載部210から中心車Wを
搬出し、隣接して設けられた組立体回収ユニット8に中
心車Wを受け渡すものである。また、この組立体搬送・
検査ユニット5は、中心車Wを部品搭載部210から取
り出して組立体回収ユニット8まで搬送するまでの間
に、中心車Wについて一つ又は複数の検査を行なうもの
である。以下、上記の各ユニットの詳細を、図面を参照
しながら説明する。
【0031】[ターンテーブル]図3は、図2のI−I
方向断面図で、この実施形態の組立機に設けられるター
ンテーブルの構成及び駆動部を説明する図である。ター
ンテーブル2は、回転自在に設けられた円盤状のテーブ
ル本体203と、このテーブル本体203の上面に均等
間隔(この実施形態では60°間隔)で配置して設けら
れた六つの部品搭載部210とを有している。基台11
上には、ターンテーブルユニットベース12が設けられ
ていて、ターンテーブル2はこのターンテーブルユニッ
トベース12上に設けられている。また、歯車w2をカ
ナw1に仮組付け又は本組付けする際の押圧力によって
部品搭載部210が押し下げられないようにするため
に、ターンテーブルユニットベース12上にはスラスト
ベアリング207が設けられている。この、スラストベ
アリング207は、環状のベアリングカバー205とベ
アリングガイド206とによって保持されていて、ター
ンテーブル2の周縁の近傍を回転自在に支持している。
【0032】さらに、ターンテーブルユニットベース1
2には、インデックスパラレルカム等、公知の回転割出
し機構を内蔵するカムケース220が取り付けられてい
る。そして、カムケース220から上方に延出する出力
軸221が、ターンテーブルユニットベース12の貫通
孔12aを挿通して、テーブル本体203の中央に形成
された嵌合孔203aに嵌め込まれている。出力軸22
1とテーブル本体203とは、キー及びボルトによって
一体に取り付けられていて、テーブル本体203は出力
軸221とともに回転する。出力軸221は、前記回転
割出し機構によって60°づつ割出し回転され、この出
力軸221の割出し回転によって、テーブル本体203
に取り付けられた部品搭載部210が、正確にステーシ
ョン〜に位置決めして停止させられる。
【0033】なお、カムケース220には、複数の回転
軸223が延出して設けられている。この回転軸223
は、テーブル本体203が60度割り出し回転されるご
とに一回転するものである。そして、各回転軸223に
は、後述の部品保持・搬送ユニット3,本組付けユニッ
ト4及び組立体搬送・検査ユニット5の支持プレート3
01,401a,401b,501を一定のタイミング
で動作させるための溝カム225がキーによって取り付
けられている。また、カムケース220に駆動力を入力
する入力軸226には、プーリ227がキー止めされて
いる。そして、図示しないモータの駆動が、ベルト及び
プーリ227を介して入力軸226に伝達される。
【0034】ターンテーブル2には、少なくともステー
ション,,,にエアを供給するためのエア供給
部230が設けられている。このエア供給部230は、
コンプレッサやエアポンプ、ブロワー等の図示しない吸
引エア供給手段または吹出しエア供給手段に接続されて
いて、ステーション,,には吸引エアを、ステー
ションには吹出しエアを供給するようになている。ス
テーション,,には、少なくとも部品保持・搬送
ユニット3からカナw1や歯車w2を受け取る際に、吸
引エアが供給され、この吸引エアによってカナw1及び
歯車w2が部品搭載部210に吸着される。また、ステ
ーションでは、ターンテーブル2から組立体搬送・検
査ユニット5に中心車Wを受け渡すタイミングで、吹出
しエアが部品搭載部210から吹き出され、ターンテー
ブル2から中心車Wを確実に組立体搬送・検査ユニット
5に受け渡すことができるようにしている。
【0035】エア供給部230は、前記コンプレッサや
エアポンプ、ブロワー等に連通するエア流通管を接続す
るためのカプラ231と、このカプラ231が取り付け
られるターンテーブルユニットベース12のエア流通孔
12bと、ベアリングガイド206に形成され、エア流
通孔12bに連通する貫通孔206bと、この貫通孔2
06bに嵌装されたスリーブ232と、エア流通孔12
b内に設けられ、スリーブ232を常時テーブル本体2
03に押し付けるばね233と、部品搭載部210の各
々に対応して形成されたエア流通孔203bとを有して
いる。エア流通孔203bは、部品搭載部210に形成
されたエア流通孔211aと常時連通していて、かつ、
ステーション,,,のいずれかで部品搭載部2
10が停止したときに、スリーブ232の貫通孔232
aと連通するようになっている。
【0036】なお、前述したように、ステーション,
,では吸引エアによってカナw1及び歯車w2を部
品搭載部210に吸着させているが、吸引エアを供給す
るためのエア供給部230はこれらステーション,
,で共通のものとすることができる。すなわち、ス
テーション,,からステーションの手前まで延
びるエアの流通溝をベアリングガイド205の上面に形
成し、このエア流通溝に貫通孔206bから吸引エアが
供給されるように構成するとよい。
【0037】このようにすることで、ステーション,
,からステーションの手前まで、前記エア流通溝
を介して部品搭載部210のエア流通孔211aに常時
吸引エアが供給されることになり、ステーション,
,の停止中だけでなくテーブル本体203の割出し
回転中にも、吸引エアによってカナw1,歯車w2又は
中心車Wが安定的に部品搭載部210に保持されること
になる。さらに、ステーション,,に単一のエア
供給部230を設けるだけでよく、組立機1の装置構成
を簡素なものにすることができる。
【0038】図4は、部品搭載部210の詳細を説明す
るための拡大断面図である。ターンテーブル2には六つ
の部品搭載部210が設けられているが、これらは全て
同一の構成であるので、そのうちの一つについてのみ説
明し、他の部品搭載部210については説明を省略す
る。部品搭載部210は、テーブル本体203(図3参
照)の上に載置して取り付けられる搭載部本体211
と、この搭載部本体211の上に取り付けられる第一の
治具212及び第二の治具213とから構成される。
【0039】第一の治具212は、搭載部本体211の
上面にボルト等で着脱自在に固定され、中央に形成され
た孔212a内にカナw1のフランジ部w1cが嵌め込
まれるようになっている。筒状の第二の治具213は、
搭載部本体211の中央に形成されたエア流通孔211
aの先端に嵌め込まれ、カナw1の軸部w1bの外径と
ほぼ同じ大きさに形成された嵌合孔213aを有してい
る。各ステーション〜において、カナw1,歯車w
2及び中心歯車Wの保持位置を一定にするために、六つ
の部品搭載部210の嵌合孔213a及び孔212aの
中心軸線Cは、テーブル本体203の回転中心を中心と
する同一の円周上に位置していなければならない。
【0040】カナw1は、嵌合孔213aに挿入される
とともに、フランジ部w1cが第二の治具213の上面
に形成された当接面213bに当接することで、中心軸
線C方向の正確な位置決めが行なわれる。したがって、
当接面213bは精密に仕上げられていて、かつ、六つ
の部品搭載部210において当接面213bの高さが同
一になるように形成するのが好ましい。また、第一の治
具212の表面212bは、カナw1に正常に組み付け
られた状態の歯車w2の下面よりも僅かに低いところに
位置するように、仕上げられているのが好ましい。これ
は、第二の治具213に保持させたカナw1に歯車w2
を供給し、歯車w2を押してカナw1に組み付ける際
に、歯車w2が第一の治具212の表面212bと当接
しないようにするためである。前記したように、第一の
治具212及び第二の治具213は、搭載部本体211
に対してボルト等で固定されていて、このボルトを緩め
ることで搭載部本体211に対して着脱自在である。し
たがって、この組立機1で組み立てる部品(カナw1及
び歯車w2)の種類を切り換えるときには、第一の治具
212及び第二の治具213を当該部品に適したものに
交換することで、汎用性のあるターンテーブル2を得る
ことが可能になる。
【0041】[部品保持・搬送ユニット]次に、図2,
図5〜図8を参照しながら、この実施形態の組立機1に
おける部品保持・搬送ユニット3の詳細を説明する。図
5は、この実施形態の組立機1における部品保持・搬送
ユニット3の詳細を説明するための正面図である。部品
保持・搬送ユニット3は、図5に示すように、基台11
上の部品保持・搬送ユニットベース13に設けられたカ
ム及び軸を収容するカムケース305と、このカムケー
ス305から上方に突出して設けられ、カムケース30
5内のカム及び軸の作用によって回転しつつ昇降する回
転・昇降軸303と、この回転・昇降軸303の上端に
取り付けられ、回転・昇降軸303と一体になって回転
・昇降する支持プレート301とを有している。
【0042】支持プレート301の四隅には、回転・昇
降軸303の回転中心を挟んだ対称位置に、二個一対の
スピンドル300,300,300′,300′が二組
設けられている。スピンドル300,300はカナw1
を保持,搬送するためのもので、スピンドル300′,
300′が歯車w2を保持,搬送するためのものであ
る。スピンドル300,300′は、支持プレート30
1を挿通して上下に延びる中空状のロッド311,31
1と、このロッド311,311のそれぞれの下端に螺
着されたカナ保持部310又は歯車保持部310′とか
ら概略構成されている。
【0043】ロッド311は、支持プレート301に昇
降自在に取り付けられ、カナ保持部310と支持プレー
ト301の下面又は歯車保持部310′と支持プレート
301の下面との間に嵌装されたばね312によって、
常時下方に付勢されている。支持プレート301の上方
には、支持プレート301に取り付けられたスピンドル
300,300,300′,300′の各々に吸引エア
又は吹出しエアを選択的に供給するロータリジョイント
9が設けられている。
【0044】このロータリジョイント9は、管継ぎ手9
01と、この管継ぎ手901に回転自在に取り付けら
れ、四つのスピンドル300,300,300′,30
0′に対応して設けられた四つのカプラ921〜924
と、管継ぎ手901の下端に取り付けられた分配器32
5とを有している。また、分配器325には四つのカプ
ラが放射状に設けられ、管継ぎ手901の各カプラ92
1〜924によって選択的に供給された吸引エア又は吹
出しエアを、スピンドル300,300,300′,3
00′の各ロッド311に、カプラ323及び可撓性を
有するエア流通管322を介して分配するようにしてい
る。
【0045】上記構成のロータリジョイント9は、取付
部材326によって支持プレート301に取り付けられ
ていて、支持プレート301と一体になって昇降する。
また、管継ぎ手901とカプラ921〜924とは相対
的に回転自在であるので、管継ぎ手901及び分配器3
25が支持プレート301と一体になって回転しても、
カプラ921〜924は回転しない。
【0046】歯車w2をターンテーブル2上のカナw1
に供給する第三のステーションの真上位置には、エア
シリンダ340が配置されている。このエアシリンダ3
40は、図示しない駆動機構によって支持プレート30
1と同期して昇降する本組付けユニット4の支持部材4
02(後述)に取り付けられている。そして、エアシリ
ンダ340の進退移動自在なピストンロッド340a
は、スピンドル300′の歯車保持部310′が第三の
ステーションで停止したときに、そのロッド311の
端面と対面する位置にあって、所定のタイミングでエア
シリンダ340が駆動したときに、伸長したピストンロ
ッド340aがロッド311を介して歯車保持部31
0′を下方に向けて押すことができるようになってい
る。
【0047】カナw1及び歯車w2を保持するカナ保持
部310及び歯車保持部310′の詳細を、図6に示
す。図6(a)はカナ保持部310の部分拡大断面図、
図6(b)は歯車保持部310′の部分拡大断面図であ
る。図6(a)に示すように、カナ保持部310の下端
に突出形成された先端部310aには、カナw1の膨出
部w1dの外径とほぼ同一の内径を有するエア流通孔3
10cが形成されている。エア流通孔310cは、カナ
保持部310の下端面から、ロッド311の貫通孔に連
通するエア流通孔310bまで貫通形成されている。そ
して、カプラ323及びエア流通管322(図5参照)
を介して、ロータリジョイント9からロッド311に供
給された吸引エア又は吹出しエアが、先端部310aの
エア流通孔310cに供給されるようになっている。
【0048】図6(b)に示すように、歯車保持部31
0′の下端に形成された先端部310a′には、、中心
から偏心した位置に複数のエア流通孔310d′が形成
されている。このエア流通孔310d′は、先端部31
0a′の下端面から歯車保持部310′に形成されたエ
ア流通孔310b′まで貫通している。そして、ロータ
リジョイント9,カプラ323及びエア流通管322を
介してロッド311に供給された吸引エア又は吹出しエ
アが、先端部310a′のエア流通孔310d′に供給
されるようになっている。
【0049】歯車保持部310′の中心には、歯車w2
の中心に形成された孔w2aの内径とほぼ同じ大きさの
内径を有する貫通孔310c′が、歯車保持部310′
の先端部310a′からエア流通孔310b′まで貫通
して形成されている。この貫通孔310c′には、歯車
w2を先端部310a′の所定位置に位置決めするため
のガイドピン315が進退移動自在に挿入されている。
このガイドピン315は、エア流通孔310b′内に設
けられたばね316によって常時下方に付勢されてい
る。そして、先端部310a′の下端面から突出したガ
イドピン315の先端が、歯車w2の中心に形成された
孔w2aに挿入されることで、先端部310a′に吸着
される歯車w2の位置決めを行っている。
【0050】なお、ロータリジョイント9の各カプラ9
21〜924から供給されるエア圧を検出する圧力セン
サを設けて、各カナ保持部310及び歯車保持部31
0′に供給されている吸引エアのエア圧を監視するよう
にするのがよい。パーツフィーダ6からカナ保持部31
0にカナw1が正常に受け渡されなかった場合、又は、
パーツフィーダ6′から歯車保持部310′に歯車w2
が正常に受け渡されなかった場合には、エア流通孔31
0c又はエア流通孔310d′から外気が吸引され、前
記エア圧の絶対値が小さくなる。
【0051】予め、前記エア圧の許容範囲を設定してお
き、検出されたエア圧がこの許容範囲内にあるかどうか
を比較することで、各カナ保持部310及び歯車保持部
310′にカナw1及び歯車w2が正常に保持されてい
るかどうかを判断することができる。そして、前記許容
範囲を超えるエア圧が検出されたときに、異常と判断し
て組立機1を停止させるようするとよい。もちろん、各
カナ保持部310及び歯車保持部310′にカナw1及
び歯車w2が正常に保持されているかどうかは、光電セ
ンサやCCDカメラ、近接スイッチ等の他の検出手段を
用いて判断することも可能で、上記圧力センサに代えて
これらの検出手段を設けてもよい。
【0052】[センサ]ガイドピン315は、少なくと
もパーツフィーダ6′から歯車w2を受け取るときに、
先端部310a′の下端面から突出している必要があ
る。そのため、図5に示すように、ガイドピン315が
正常に歯車保持部310′の先端部310a′から突出
しているかどうかを検出するためのセンサ330が、歯
車w2を搬送するパーツフィーダ6′の近傍に設けられ
ている。このセンサ330は、歯車保持部310′の先
端部310a′に向けて水平方向にレーザ光を照射する
レーザセンサである。透過型の光電センサを用いてもよ
い。
【0053】ガイドピン315が正常に先端部310
a′の下端面から突出しているときには、ガイドピン3
15によってレーザセンサのレーザ又は光電センサの光
束が遮られ、これによって正常であると判断することが
できる。曲がりや異物の介在等によって、ガイドピン3
15が先端部310a′から突出していないとき、或い
は突出していてもその量が不足しているときは、前記レ
ーザや光束が直進して、対向する位置に配置された受光
器によって受光されるので、これによって異常であると
判断することができる。ガイドピン315の異常が検出
されたときは、図示しない制御装置がただちに組立機1
の稼働を停止させる。
【0054】次に、図7及び図8を参照しながら、上記
構成のカナ保持部310によるカナw1及び歯車保持部
310′による歯車w2の部品搭載部210への受け渡
しの手順を説明する。図7は、カナ保持部310による
カナw1の部品搭載部210への受け渡しの手順を説明
する断面概略図である。支持プレート301とともにパ
ーツフィーダ6側から回転してきたカナ保持部310
が、ターンテーブル2の第二のステーションで停止し
ているとき、カナ保持部310に保持されたカナw1
は、第二のステーションに位置している部品搭載部2
10の中心軸線Cと同一の軸線上に位置している。
【0055】この状態で、図7(a)に示すように、支
持プレート301の下降動作とともにカナ保持部310
を下降させる。なお、このとき、ロータリジョイント9
を介してカナ保持部310には吸引エアが供給され、カ
ナw1をカナ保持部310の先端部310aに吸着して
いる。図7(b)に示すように、カナ保持部310の最
下降位置で、図示しない電磁弁の切り換え動作によって
吹出しエアがカナ保持部310に供給される。これによ
り、カナw1がカナ保持部310から部品搭載部210
に受け渡される。なお、カナ保持部310の最下降位置
は、例えば、これと一体になって昇降する支持プレート
301又は回転・昇降軸303の最下降位置を、リミッ
トスイッチやセンサ等で検出することで、検出すること
ができる。図3に示した回転軸223の回転角度から前
記最下降位置を検出するようにしてもよい。
【0056】図8は、歯車保持部310′による歯車w
2の部品搭載部210への受け渡しの手順を説明する断
面概略図である。支持プレート301とともにパーツフ
ィーダ6′側から回転してきた歯車保持部310′が、
ターンテーブル2側の第三のステーションで停止して
いるとき、歯車保持部310′にガイドピン315によ
って位置決めされた状態で保持された歯車w2は、第三
のステーションに位置している部品搭載部210の中
心軸線Cと同一の軸線上に位置している。すなわち、歯
車w2は、部品搭載部210に保持されているカナw1
と同一の軸線上に位置しているわけである。この状態
で、図8(a)中矢印で示すように、支持プレート30
1の下降動作とともに歯車保持部310′を下降させ
る。なお、このとき、ロータリジョイント9を介して歯
車保持部310′には吸引エアが供給され、歯車w2を
歯車保持部310′の先端部310a′に吸着してい
る。
【0057】歯車保持部310′が所定のところまで下
降すると、ガイドピン315の下端が部品搭載部210
に保持されたカナw1の軸部w1bの上端に当接する。
この後も、歯車保持部310′は下降動作を継続するの
で、ガイドピン315がカナw1によって、ばね316
の付勢力に抗しながら、歯車保持部310′の貫通孔3
10c′内に押し込まれる。また、カナw1の上端の一
部も、貫通孔310c′内に挿入される。図8(b)に
示すように、歯車保持部310′が最下降位置まで達す
ると、図示しない電磁弁の切り換え動作によって、吹出
しエアが歯車保持部310′に供給される。これによ
り、歯車w2が歯車保持部310′から部品搭載部21
0に保持されたカナw1に受け渡される。
【0058】次いで、この最下降位置で、エアシリンダ
340が駆動してピストンロッド340aを伸長させ、
ロッド311の上端を下方に向けて押す。これにより、
図8(c)に示すように、ロッド311を介して歯車保
持部310′の先端部310a′が歯車w2を押し、カ
ナw1に対して歯車w2を押し込む。このようにして、
カナw1に対する歯車w2の仮組付けが行なわれる。な
お、後述するように、エアシリンダ340によって歯車
w2に加えられる仮組付けのための押圧力は、後述する
本組付けユニット4における本組付け用のエアシリンダ
440よって歯車w2に加えられる押圧力よりも小さい
ものであるのが好ましい。
【0059】[部品搭載部の他の実施形態]ここで、部
品搭載部210の他の実施形態を説明する。上記構成の
部品保持・搬送ユニット3においては、カナ保持部31
0及び歯車保持部310′が、六つの部品搭載部210
の全てについて、第二のステーション及び第三のステ
ーションで正確に位置決めされている必要がある。こ
の実施形態の部品搭載部では、カナ保持部310及び歯
車保持部310′と部品搭載部210との間に多少の位
置ずれが存在していて、その位置ずれを吸収できるよう
にしている。以下、図9を参照しながら、他の実施形態
の部品搭載部について説明する。図9(a)はこの実施
形態の部品搭載部の平面図、図9(b)は(a)のII-I
I方向断面図である。なお、先の実施形態の部品搭載部
210と同一部位,同一部材には同一の符号を付して、
詳しい説明は省略する。
【0060】部品搭載部250は、テーブル本体203
の上に載置され、テーブル本体203の上面で揺動自在
な搭載部本体251と、この搭載部本体251の上に取
り付けられた第一の治具212及び第二の治具213
と、この第一の治具212及び第二の治具213の外側
に立設され、同一の円周(カナ保持部310の外周と同
じ円周である)に沿って均等間隔又は不均等間隔で配置
された三つのガイドピン264とを有している。搭載部
本体251の外周縁近傍には、搭載部本体251を上下
に貫通する三つの貫通孔251bが均等間隔で形成され
ている。この貫通孔251bの各々には、貫通孔251
bの深さよりも僅かに長く形成され、かつ、貫通孔25
1bの内径よりも小さい外径を有する胴部261aと、
この胴部261aの上端に形成されたフランジ部261
bとからなるスリーブ261が挿入されている。
【0061】そして、スリーブ261の貫通孔内に挿通
したボルト262の先端を、テーブル本体203に形成
されたねじ孔203cに螺入することで、スリーブ26
1を介して、搭載部本体251がテーブル本体203に
取り付けられている。このとき、フランジ部261bと
搭載部本体251との間には微小隙間が存在していて、
かつ、貫通孔251bの内周面と胴部261aの外周面
との間には隙間が存在しているので、搭載部本体251
は前記隙間の範囲内で自由に揺動することができる。ま
た、三つのガイドピン264は、中心軸線Cを中心とす
る前記同一の円周(符号310で示す円周)に、その外
周面が外側から接触するように配置されているととも
に、円周を複数分割する位置に形成された搭載部本体2
51の嵌合孔251cに嵌め付けられていて、搭載部本
体251と一体になって揺動が可能である。さらに、ガ
イドピン264の上端264aは尖頭テーパ状に形成さ
れている。
【0062】上記態様により、第一の治具212及び第
二の治具213に対する位置ずれが、カナ保持部310
に存在しても、カナ保持部310がガイドピン264の
テーパ状の上端264aに当接することで、カナ保持部
310の下降動作とともに部品搭載部250の芯出しが
行なわれ、カナ保持部310の中心軸線上に第一の治具
212及び第二の治具213の中心軸線Cを位置させる
ことが可能になる。なお、図9(b)に示すように、テ
ーブル本体203のエア流通孔203bを、搭載部本体
251のエア流通孔251aよりも搭載部本体251の
移動量分だけ大きく形成することで、搭載部本体251
が揺動してもエア流通孔203bとエア流通孔251a
の連通状態を常に維持することが可能である。
【0063】また、カナ保持部310の下降動作ととも
に部品搭載部250を揺動させて芯出しを行なうことが
できるのであれば、ガイドピン264に限らず他の形態
であってもよい。例えば、部品搭載部250にカナ保持
部310の外周面に当接する凹所を形成し、この凹所の
内周面に、前記外周面と当接することによって部品搭載
部250の芯出しを行なうための傾斜面を形成してもよ
い。さらに、当接部はカナ保持部310に限らず、支持
プレート301に設けてもよい。
【0064】[部品供給ユニット]次に、部品保持・搬
送ユニット3にカナw1及び歯車w2を供給するための
部品供給ユニットについて説明する。この実施形態にお
いて部品供給ユニットは、カナw1及び歯車w2を貯蔵
するホッパ7,7′と、このホッパ7,7′から供給さ
れたカナw1及び歯車w2のそれぞれを部品保持・搬送
ユニット3まで搬送するパーツフィーダ6,6′とから
概略構成されている。
【0065】<パーツフィーダ>カナw1をカナ保持部
310に受け渡すためのパーツフィーダ6と、歯車w2
を歯車保持部310′に受け渡すためのパーツフィーダ
6′とは、部品保持・搬送ユニット3の後方に並んで配
置されている。パーツフィーダ6は、図2に示すよう
に、カナw1を倒立状態で一列に整列させる直線状のシ
ュート61を有していて、シュート61に整列されたカ
ナw1のうち先頭のカナw1を、カナ保持部310に受
け渡すことが可能な受渡し位置に位置させる。パーツフ
ィーダ6′は、歯車w2を水平状態で一列に整列させる
直線状のシュート61′を有していて、シュート61′
に整列された歯車w2のうち先頭の歯車w2を、歯車保
持部310′に受け渡すことが可能な受渡し位置に位置
させる。
【0066】<ホッパ>ホッパ7,7′としては、ある
程度の量の部品(カナw1,歯車w2)を貯蔵すること
ができ、パーツフィーダ6,6′内の部品の量に応じて
適量づつをパーツフィーダ6,6′に供給することがで
きるものであれば、公知のものを使用することができ
る。この実施形態では、部品保持・搬送ユニット3で使
用されたカナw1及び歯車w2の個数に応じて、ほぼ必
要個数に近い個数のカナw1,歯車w2を、パーツフィ
ーダ6,6′供給することができ、かつ、振動を利用せ
ず静寂で、カナw1及び歯車w2に傷を付けることのな
いホッパ7,7′を用いている。この実施形態のホッパ
7,7′を、図10〜図12を参照しながら説明する。
なお、二つのホッパ7,7′の構成に違いはないので、
一方のホッパ7についてのみ説明し、他方のホッパ7′
については説明を省略する。図10は、この実施形態の
組立機におけるホッパの断面図、図11は、昇降部材の
上限位置及び下限位置を検出するための昇降部材位置検
出部の平面図、図12はこの実施形態の組立機における
ホッパの作用を説明する図である。
【0067】ホッパ7は、シリンダ710と、このシリ
ンダ710の内部で進退移動する昇降部材720と、こ
の昇降部材720を進退移動させる駆動部730と、シ
リンダ710,昇降部材720及び駆動部730を支持
する支持台740とを有している。シリンダ710の上
端には、シリンダ710内にカナw1を投入するための
部品投入部711が取り付けられている。この部品投入
部711は、漏斗状の傾斜面711aと、この傾斜面7
11aの底部に形成され、シリンダ710の内部に連通
する開口711bとを有している。
【0068】シリンダ710の上部側面には、部品出口
712が形成されていて、この部品出口712から供給
されたカナw1をパーツフィーダ6に導くためのガイド
713が、シリンダ710の側面に取り付けられてい
る。シリンダ710の内部には、大径孔710aと、こ
の大径孔710aの下方に形成された小径孔710bと
が形成されている。また、昇降部材720は、中空状の
胴部721とこの胴部721の上端に形成された頭部7
22とを有していて、シリンダ710の上端からシリン
ダ710内に挿入される。そして、大径孔710aに嵌
め込まれた頭部722が大径孔710aの孔内周面に案
内されながら、昇降部材710aがシリンダ710内で
昇降する。
【0069】カナw1が貯蔵される貯蔵部は、大径孔7
10aの孔内周面と、昇降部材720の頭部722の上
面722aとで囲まれた領域に形成される。また、頭部
722の上面722aは、部品出口712に向けて下降
する傾斜面として形成されている。そして、頭部722
の上面722aが部品出口712まで達したときに、こ
の傾斜面に沿ってカナw1が部品出口712に向かって
滑落することで、前記貯蔵部内に貯蔵されているカナw
1を残らず部品出口712からパーツフィーダ6に供給
できるようになっている。
【0070】胴部721の下端には、中空状の胴部72
1の孔721aまで貫通するねじ孔721bが形成され
ていて、駆動部730のねじ軸731の一端が螺入され
ている。ねじ軸731の他端は、シリンダ710の下端
に取り付けられたサーボモータ等のモータ732の回転
軸732aに連結されている。したがって、モータ73
2が駆動して回転軸732aとともにねじ軸731が回
転すると、このねじ軸731とねじ孔721bで螺合す
る昇降部材720がシリンダ710内を進退移動する。
【0071】昇降部材720の上昇限界及び下降限界
は、昇降部材720の位置を昇降部材位置検出装置75
0が検出することで設定することができる。この昇降部
材位置検出部750は、近接スイッチやリミットスイッ
チ等で構成することが可能である。この実施形態では、
図10及び図11に示すように、シリンダ710の側面
に、上下方向に長孔716が形成されているとともに、
胴部721の下端側面に、長孔716を挿通してシリン
ダ710の外側に突出するピン724が取り付けられて
いる。そして、ピン724に、上下のタッチセンサ75
2,754の接触子751,753のいずれかが接触す
ることで、検出信号が信号線755,756を介して図
示しない制御装置に送信され、この検出信号によって、
前記制御装置からモータ732に停止指令信号が出力さ
れる。
【0072】シリンダ710は、図10に示すように、
基台11上の支持台740に取付部材733を介して取
り付けられている。取付部材733は、支持台740の
回転軸743によって、図10中時計回り方向及び反時
計回り方向に回動自在である。また、支持台740の回
転軸743にはハンドル742が一体に取り付けられて
いて、このハンドル742を操作することによって、取
付部材733とともにシリンダ710を直立状態の倒立
位置とパーツフィーダ6側に傾斜した傾倒位置との間で
回動させることができる。支持台740にはストッパ7
41が取り付けられていて、このストッパ741にシリ
ンダ710が当接することで、シリンダ710が前記傾
倒位置で保持される。また、取付部材733の一端が支
持台740に当接することで、シリンダ710が前記倒
立位置で保持される。
【0073】上記構成のホッパ7の作用を、図10及び
図12を参照しながら説明する。図12(a)は、カナ
w1をシリンダ710に投入する際の状態を示すホッパ
7の部分断面図、図12(b)は、カナw1をホッパ7
からパーツフィーダ6に供給する際の状態を示すホッパ
7の部分断面図、図12(c)は、昇降部材720が上
限位置まで上昇したときの状態を示す部分断面図であ
る。図12(a)に示すように、カナw1は、ハンドル
742を時計回り方向に回転させてシリンダ710を直
立状態にし、かつ、モータ732を駆動して昇降部材7
20を下限位置まで下降させた状態で、部品投入部71
1からシリンダ710内に投入する。部品投入部711
は漏斗状に形成されているので、カナw1のシリンダ7
10への投入が容易である。昇降部材720の下限位置
は、胴部721に取り付けたピン724が、昇降部材位
置検出部750の下方のタッチセンサ754の接触子7
53に接触することで検出することができ、これによっ
てモータ732の駆動が自動停止する。
【0074】次いで、図12(b)に示すように、ハン
ドル742を反時計回り方向に操作し、シリンダ710
がストッパ741に当接するまで傾倒させる。これによ
り、ホッパ7からパーツフィーダ6にカナw1の供給が
可能になる。モータ732を間歇的に駆動させ、昇降部
材720を段階的に押し上げることで、部品出口712
からパーツフィーダ6にカナw1が供給される。
【0075】部品出口712からパーツフィーダ6に供
給されるカナw1の個数は、昇降部材720の上昇寸法
によって決定される。すなわち、昇降部材720の単位
寸法当たりの上昇によって部品出口712からパーツフ
ィーダ6に供給されるカナw1の個数(単位個数)が予
めわかっていれば、組立機1で使用されたカナw1の個
数を前記単位個数で除することにより、昇降部材720
の必要上昇量を求めることができ、これによってモータ
732の駆動を制御することができる。
【0076】例えば、前記単位個数が約1000個/c
mである場合において、500個のカナw1を使用する
ごとにホッパ7からカナw1を供給するように設定する
場合には、カナw1の使用個数を計数するカウンタのカ
ウント数が500になったときに、モータ732の駆動
させて、昇降部材720を0.5cm上昇させればよ
い。
【0077】昇降部材720が上限位置にきたときに、
昇降部材720の頭部722は部品出口712と同じ高
さに位置している。頭部722の上面722aは部品出
口712に向けて下降する傾斜面として形成されている
ので、上面722a上のカナw1が残らず部品出口71
2からパーツフィーダ6に供給される。このように、こ
の実施形態のホッパ7によれば、組立機1で使用された
カナw1とほぼ同じ数のカナw1をホッパ7からパーツ
フィーダ6に供給することができる。
【0078】そのため、パーツフィーダ6の稼働を安定
的にしてカナw1の供給を安定させることができる。ま
た、パーツフィーダ6内のカナw1の残量を検出するた
めのレベルセンサやリミットスイッチ等が不要になる。
さらに、モータ等の駆動体で昇降部材720を昇降させ
ながらカナw1をパーツフィーダ6に供給するので、振
動による騒音もなく、きわめて静寂なホッパ7を得るこ
とができ、振動や回転によるカナw1の傷付き等も防止
することができるという利点がある。
【0079】[本組付けユニット]次に、図5及び図1
3を参照しながら、この実施形態の組立機1における本
組付けユニット4の構成及び作用を説明する。本組付け
ユニット4は、部品保持・搬送ユニット3の支持プレー
ト301と同期して昇降する上下一対の支持プレート4
01a,401b及びこの支持プレート401a,40
1bが取り付ける支持部材402と、支持プレート40
1a,401bに対して昇降自在に設けられたスピンド
ル400とを有している。
【0080】スピンドル400は、支持プレート401
a,401bを挿通して上方に延びる中空状のロッド4
11と、このロッド411の下端に螺着された押圧部4
10と、ロッド411の途中部位に形成されたフランジ
411aと上方の支持プレート401aとの間に嵌装さ
れ、ロッド411及び押圧部410を常時下方に付勢す
るばね412と、ロッド411の上方に設けられ、支持
部材402に取り付けられたエアシリンダ440とを有
している。エアシリンダ440は、伸縮自在なピストン
ロッド440aがロッド411の上端に対面するように
設けられ、エアシリンダ440の駆動によって伸長した
ピストンロッド440aが、ロッド411とともに押圧
部410を押し下げるようになっている。
【0081】図13は、押圧部410の詳細を説明する
拡大断面図で、図13(a)は歯車w2を押圧する前の
状態を、図13(b)は、歯車w2を押圧したときの状
態を示すものである。押圧部410の下端には、歯車w
2を押圧する先端部410aが突出形成されている。こ
の先端部410aには、中心から偏心した位置に、複数
のエア流通孔410dが形成されていて、押圧面である
先端部410aの下端面に開口している。エア流通孔4
10dは、押圧部410に形成されたエア流通孔410
bに連通している。また、このエア流通孔410bは中
空状のロッド411の図示しない貫通孔に連通してい
て、ロッド411の途中部位に取り付けられたカプラ4
23を介して、ロータリジョイント9と同様のエアバル
ブ装置から吹出しエアが所定のタイミングで供給される
ようになっている。
【0082】また、先端部410aの中心には、カナw
1の膨出部w1dの外径よりも若干大きい内径を有する
貫通孔410cが、エア流通孔410bまで貫通形成さ
れている。支持プレート401a,401bとともに押
圧部410が下降すると、図13(b)に示すように貫
通孔410cにカナw1の上端が挿入され、さらに押圧
部410が下降して最下降位置まできたときに、先端部
410aが歯車w2に当接する。このとき、歯車w2は
ばね412の付勢力によって押されている。
【0083】そして、エアシリンダ440が駆動するこ
とで、ピストンロッド440aがロッド411を介して
押圧部410を押し、膨出部w1dを越えてカナw1の
フランジ部w1cに当接するまで、歯車w2をカナw1
に押し込む。これにより、本組付けが完了し、カナw1
に歯車w2が組み付けられた中心車Wが完成する。この
後、ピストンロッド440aが縮退するとともに支持プ
レート401a,401bと一体になって押圧部410
が上昇するが、このとき、吹出しエアが押圧部410に
供給され、エア流通孔410d及び貫通孔410cから
歯車w2に向けてエアが吹き出される。これは、カナw
1に歯車w2が正常に組み付けられなかった場合に、押
圧部410の上昇に追随して歯車w2がカナw1及び部
品搭載部210から持ち上げられるのを防ぐためであ
る。
【0084】[組立体搬送・検査ユニット]次に、本組
付けユニット4でカナw1に歯車w2が組み付けられて
完成した中心車Wをターンテーブル2から搬出し、所定
の検査を行なう組立体搬送・検査ユニット5について、
図2及び図14〜図16を参照しながら説明する。図1
4は、この実施形態における組立機1の組立体搬送・検
査ユニット5の正面図、図15は中心車Wをターンテー
ブル2の部品搭載部210から取り出し、保持する組立
体保持部510の詳細を説明する拡大断面図である。
【0085】図2及び図14に示すように、組立体搬送
・検査ユニット5は、平面視して反時計回り方向に割出
し回転される支持プレート501と、この支持プレート
501に支持された四つのスピンドル500,500・
・・とを有している。支持プレート501は、平面視し
て十字状に形成され、互いに直交する四方向に延出する
四つのアーム501a,501a・・・を有している。
スピンドル500の各々は、アーム501aの先端側で
支持されている。支持プレート501は、カムケース5
05から延出する回転軸503の上端に取り付けられて
いて、部品搭載部210が一ステーション分移動する間
に、四分の一(90°)回転する。なお、前記したカム
ケース505は、基台11上の組立体搬送・検査ユニッ
トベース15に取り付けられている。
【0086】図15に示すように、スピンドル500は
支持プレート501を挿通して上下に延びるロッド51
1と、このロッド511の下端に螺着された組立体保持
部510とを有している。ロッド511は、支持プレー
ト501のガイドブッシュ513及びスリーブ517に
よって昇降自在に支持され、ロッド511の途中部位に
嵌装されたばね512によって常時上方に付勢されてい
る。ロッド511の上方には、本組付けユニット4の支
持部材402に取り付けられた押し部材540がロッド
511の上端面に対峙する位置に配置されている。そし
て、支持部材402の下降にともなって押し部材540
がロッド511の上端に当接し、ロッド511とともに
組立体保持部510を押し下げる。
【0087】また、支持プレート501の上方には、支
持プレート501に取り付けられた全てのスピンドル5
00に吸引エア又は吹出しエアを供給するためのロータ
リジョイント9′が取り付けられている。このロータリ
ジョイント9′は、先に説明したロータリジョイント9
と同一構成のものである。このロータリジョイント9′
には、各スピンドル500に対応して四つのカプラ93
1〜934が設けられていて、コンプレッサやエアポン
プ、ブロワー等の図示しない吸引エア供給手段から供給
された吸引エア又は吹出しエアを所定のタイミングで切
り換えてスピンドル500に供給するようになってい
る。
【0088】ロータリジョイント9′の下端の分配器5
25は、取付部材526によって支持プレート501に
取り付けられている。また、分配器525には、四つの
カプラ931〜934と四つのスピンドル500,50
0・・・とを一対一に接続するための四つのカプラが設
けられていて、このポートとスピンドル500とが、ス
ピンドル500の下端に取り付けられたカプラ523を
介して、可撓性を有するエア流通管522によって接続
されている。なお、このロータリジョイント9′におい
ても、スピンドル500に供給されている吸引エアのエ
ア圧を圧力センサ等で監視し、吸引エアのエア圧が許容
範囲外であるときに、中心車Wの保持が正常に行なわれ
ていないと判断して、組立機1の稼働を停止させるよう
にするとよい。
【0089】また、図15に示すように、ロッド511
には、下端から上端まで貫通孔511aが形成され、ロ
ッド511の下端には組立体保持部510が螺着されて
いる。組立体保持部510の下端には、カナw1の膨出
部w1dとほぼ同一の内径の貫通穴510c及びこの貫
通孔510cの周囲に形成されたエア流通孔510dを
有する先端部510aが突出形成されている。貫通孔5
10cは、先端部510aの下端面から貫通孔510b
まで貫通して形成されている。貫通孔510b,貫通孔
510c及び貫通孔511aは同一の軸線上に連通して
形成されていて、貫通孔511aの上端から入射したレ
ーザ光等の光束が、ロッド511内及び組立体保持部5
10内を直進して、貫通孔510cからスピンドル50
0の外に抜けるようになっている。また、エア流通孔5
10dは組立体保持部510の側面に取り付けられたカ
プラ523に連通していて、このカプラ523及びエア
流通管522を介して、ロータリジョイント9′からエ
ア流通孔510dに吸引エア又は吹出しエアが供給され
るようになっている。
【0090】なお、図15中符号514は先端部510
aの高さ位置調整用のボルトで、ガイドブッシュ513
に形成されたねじ孔に螺入され、支持プレート501を
挿通して組立体保持部510の当接部515に突き当て
られている。ボルト514を締め込むことで、当接部5
15を介してスピンドル500がばね512の付勢力に
抗して押し下げられ、先端部510aが部品搭載部21
0に接近する。ボルト514を緩めることで、スピンド
ル500がばね512の付勢力によって押し上げられ、
先端部510aが部品搭載部210から遠ざかる。
【0091】<検査装置>次に、中心車Wの検査を行な
う組立体の検査装置を、図2及び図16を参照しながら
説明する。この実施形態の組立体搬送・検査ユニット5
には、二つの組立体検査位置(ii)(iii)が設けられてい
て、検査位置(ii)に第一の検査装置550が、第二の検
査位置(iii)に第二の検査装置560が設けられてい
る。検査位置(ii)に設けられた第一の検査装置550
は、主として中心車Wの外形の検査を行なうもので、例
えば、CCDカメラによって中心車Wを側方から観察
し、基準となる形状と比較して外形が正常かどうかを判
断する公知のものである。この第一の検査装置550で
は、図23(b)に示す各不良箇所C1〜C6のうち、
歯車w2の二枚重ねC1,歯車w2の浮き上がりC3,
軸部w1bの外周面の加工不良C4及び寸法不良C5等
を検出する。
【0092】検査位置(iii)に設けられた第二の検査装
置560は、カナw1の軸部w1bの貫通孔w1a内に
異物が存在するかどうかを検出するためのものである。
第二の検査装置560は、基台11上の組立体搬送・検
査ユニットベース15に取り付けられた支持部材562
と、この支持部材562の上部に取り付けられ、貫通孔
w1aの孔径とほぼ等しい幅の光束を発射することので
きるレーザ発光器561と、スピンドル500に保持さ
れた中心車Wに対向して組立体搬送・検査ユニットベー
ス15上に取り付けられ、貫通孔w1aを透過した前記
光束を受光する受光器563とを有している。そして、
部品保持・搬送ユニット3の支持プレート301が最下
限位置に到達するタイミングで、図示しない制御装置
が、受光器563が前記光束を受光しているか否かに基
づいて、貫通孔w1a内の異物の有無を判断する。すな
わち、受光器563がレーザ光の光束を受光していなけ
れば、貫通孔w1a内に異物があると判断する。
【0093】<他の検査装置>検査位置(ii)又は検査位
置(iii)には、上記の第一の検査装置550又は第二の
検査装置560に代えて他の検査装置を設けることが可
能である。例えば、図17に示すように、検査位置(ii
i)に、第二の検査装置560に代えて別の第二の検査装
置570を設けることが可能である。図17に示す第二
の検査装置570は、組立体搬送・検査ユニットベース
15上に取り付けられた支持部材572と、この支持部
材572の上部に下向きに取り付けられたエアシリンダ
571と、スピンドル500に保持された中心車Wに対
向して組立体搬送・検査ユニットベース15上に取り付
けられた検出部573とを有している。
【0094】エアシリンダ571は、伸縮自在なピスト
ンロッド571aがスピンドル500のロッド511の
上端に対向するように設けられていて、エアシリンダ5
71が駆動してピストンロッド571aが伸長したとき
に、ロッド511の上端に当接してロッド511ととも
に組立体保持部510及び中心車Wを下方に押し下げる
ようになっている。検出部573は、ロッド511の軸
線上に配置され、エアシリンダ571の駆動によって中
心車Wが押し下げられたときに、中心車Wと当接する変
位センサ573aと、組立体保持部510と当接して組
立体保持部510の下降を制限する当接部573bとを
有している。
【0095】図示しない制御装置は、当接部573bに
組立体保持部510が当接したときに、中心車Wによっ
て変位センサ573aに加えられる加圧力を、基準とな
る加圧力と比較し、この加圧力が前記基準となる加圧力
よりも大きいとき又は小さいときに中心車Wを不良品と
判断する。なお、変位センサ573aに代えて、ひずみ
センサや圧力センサ等の他のセンサを用いることができ
る。
【0096】[組立体回収ユニット]次に、図2,図1
4及び図18を参照しながら、組立体回収ユニットにつ
いて説明する。図14に示すように、組立体回収ユニッ
ト8は、組立体搬送・検査ユニット5の回収位置(iv)
に設けられている。組立体回収ユニット8は、図14に
示すように、良品である中心車Wを回収する筒状のシュ
ート811と、不良品である中心車Wを受け取る箱状の
不良品受け810と、シュート811から回収された中
心車Wを貯蔵する回収箱821と、不良品受け810に
よって受け取られた不良品をシュート810aを介して
回収する回収箱822とを有している。
【0097】不良品受け810は、回収位置(iv)より
も支持プレート501の回転方向上流側から下流側まで
延びる開口を有し、この範囲内で不良品を受け取ること
ができるようになっている。良品である中心車Wを受け
取るシュート811は、不良品受け810の内部に設け
られ、回収位置(iv)においてスピンドル500に保持
された中心車Wの直下で開口している。
【0098】図18(a)に示すように、図示しない制
御装置が、第一の検査装置550又は第二の検査装置5
60で中心車Wが良品であると判断すると、当該中心車
Wを保持したスピンドル500が回収位置(iv)で停止
したときに、図示しない電磁弁を操作して吸引エアの供
給を吹出しエアの供給に切り換えて、中心車Wを組立体
保持部510からシュート811に投入する。シュート
811に投入された中心車Wは、シュート811に沿っ
て落下し、回収箱821に回収される。
【0099】図18(b)に示すように、図示しない制
御装置が、第一の検査装置550又は第二の検査装置5
60で中心車Wが不良品であると判断すると、当該中心
車Wを保持したスピンドル500が回収位置(iv)の手
前の位置(回収位置(v))まできたときに、前記電磁
弁を操作して吸引エアの供給を吹出しエアの供給に切り
換えて、中心車Wを不良品受け810に投入する。不良
品受け810に投入された不良品は、不良品受け810
の底部に連結されたシュート810aから回収箱822
に落下して回収される。
【0100】この実施形態の組立体回収ユニット8は、
吹出しエアによってスピンドル500から離脱しなかっ
た中心車Wを、回収位置(iv)及び回収位置(v)よりも
支持プレート501の回転方向下流側で強制的に離脱さ
せる組立体離脱部830を有している。この組立体離脱
部830は、ターンテーブルユニットベース12上に立
設された支柱831と、この支柱831の上端に取り付
けられた当接部材832とを有している。
【0101】当接部材832の先端は、回収位置(iv)
から取り出し位置(i)まで移動する組立体保持部51
0の先端部510aが通過する移動経路の近傍に位置し
ていて、先端部510aに保持された中心車Wと当接す
ることができ、かつ、先端部510aと干渉することの
ない位置に位置決めされている。図18(c)に示すよ
うに、回収位置(iv)又は回収位置(v)におけるエア
の吹出しによっても組立体保持部510から中心車Wが
離脱しない場合は、支持プレート501とともに組立体
保持部510が回転したときに、組立体保持部510に
保持されたままの中心車Wが当接部材832の先端に接
触して組立体保持部510から落下する。落下した中心
車Wは、不良品受け810に受け止められて不良品の回
収箱822に回収される。
【0102】[組立体回収ユニットの他の形態]図19
は組立体回収ユニット8の他の実施形態を示す正面図で
ある。この実施形態の組立体回収ユニット8は、併設し
て設けられた二つのシュート851,852と、このシ
ュート851,852を取り付けるとともに、回収位置
(iv)で停止した組立体保持部510の先端部510aの
直下位置に、シュート851又はシュート852のいず
れかを位置させるように進退移動する取付部材853と
を有している。
【0103】シュート851が良品回収用のシュート
で、取付部材856を介してターンテーブルユニットベ
ース12の側面に取り付けられた筒状体855を介し
て、中心車Wを回収箱821に受け渡すことができるよ
うになっている。筒状体855は、回収位置(iv)で停
止した組立体保持部510の先端部510aの真下位置
にシュート851があるときに、回収箱821とシュー
ト851とを連通状態にする。シュート852は不良品
回収用のシュートで、その先端は、回収箱822に挿入
されている。シュート852が取付部材853とともに
移動しても、シュート852の先端は常に回収箱822
に挿入された状態である。
【0104】制御装置が、第一の検査装置550又は第
二の検査装置560で良品と判断すると、図示しないソ
レノイド等の駆動部の駆動によって取付部材853とと
もにシュート851,852が図19中左方に移動し、
当該組立体をシュート851に投入できるようにする。
制御装置が、第一の検査装置550又は第二の検査装置
560で不良品と判断すると、取付部材853とともに
シュート851,852が図19中右方に移動し、当該
組立体をシュート852に投入できるようにする。な
お、この実施形態においても、吹出しエアによってスピ
ンドル500から離脱しなかった中心車Wを、回収位置
(iv)よりも支持プレート501の回転方向下流側で強
制的に排除する組立体離脱部830を設けてもよい。
【0105】[切り換えのタイミング]図20〜22
に、上記構成の組立機の各ユニット及びエア切り換えの
タイミングチャートを示す。なお、このタイミングチャ
ートは、ターンテーブル2が60°割出し回転されるご
とに一回転する回転軸223(図3参照)の回転角度を
基準としている。図20は、ターンテーブル2の割出し
回転及びエア吸引とエア吹出しの切り換えのタイミング
を示すタイミングチャートである。ターンテーブル2
は、間歇的に回転と停止とを繰り返すが、支持プレート
301,401a,401b,501が最上昇位置から
最下降位置(回転軸223の回転角度において180
°,540°,900°,1260°の位置)に向かう
までの間で割出し回転を終え、割出し回転の終了時に
は、六つの部品搭載部210を第一のステーション〜
第六のステーションに位置させて停止している。
【0106】カナw1を受け取る第二のステーション
,歯車w2を受け取る第三のステーション及び本組
付けを行なう第四のステーションでは、支持プレート
301,401a,401bが前記最下降位置から上昇
を開始し、ターンテーブル2が割出し回転を開始するま
での間に、部品搭載部210に吸引エアが供給される。
一方、中心車Wをターンテーブル2から搬出する第五の
ステーションでは、支持プレート501が最下降位置
から上昇を開始し、ターンテーブル2が割出し回転を開
始するまでの間に、部品搭載部210に吹出しエアが供
給される。
【0107】図21は、部品保持・搬送ユニット3にお
ける支持プレート301の割出し回転と、カナ保持部3
10及び歯車保持部310′(以下、図20〜図22の
説明ではこれらを総称して部品保持部310,310′
と記載することがある)の昇降及びエア吸引,吹出しの
タイミングを示すタイミングチャートである。なお、図
21中、「部品保持部1」は、回転軸223の回転角度
が180°のときに、パーツフィーダ6,6′側にある
カナ保持部310又は歯車保持部310′を指し、「部
品保持部2」は、回転軸223の回転角が180°のと
きに、部品搭載部210側にあるカナ保持部310又は
歯車保持部310′を指している。
【0108】支持プレート301は、回転軸223が一
回転(360°回転)するごとに180°割出し回転さ
れる。また、部品保持部310,310′の昇降は、支
持プレート301の昇降タイミングと同じである。回転
軸223の回転角度が180°のときにパーツフィーダ
6,6′側にある部品保持部310,310′では、最
下降位置で吸引エアが供給されてパーツフィーダ6,
6′からカナw1及び歯車w2を受け取る。吸引エアの
供給は、支持プレート301が180°割出し回転され
て部品保持部310,310′が部品搭載部210まで
移動し、当該位置で部品保持部310,310′が最下
降位置に達するまで間継続される。
【0109】一方、回転軸223の回転角度が180°
のときに部品搭載部210側にある部品保持部310,
310′では、最下降位置で吸引エアから吹出しエアに
切り換えられて、部品保持部310,310′から部品
搭載部210にカナw1及び歯車w2が受け渡される。
また、歯車保持部310′が最下降位置に位置している
間に、エアシリンダ340が駆動して、歯車w2の仮組
付けが行なわれる。
【0110】図22は、部品搬送・検査ユニット5にお
ける支持プレート501の割出し回転と、組立体保持部
510のエア吸引,吹出しのタイミングを示すタイミン
グチャートである。なお、図22では四つの組立体保持
部510のうちの一つについてのみ説明するが、他の三
つの組立体保持部510についても、図22で示す組立
体保持部510のタイミングから位相が360°づつず
れる以外は同じであるので、詳しい説明は省略する。支
持プレート501は、回転軸223が一回転するごとに
90°割出し回転される。
【0111】回転軸の回転角が180°のときに、部品
搭載部210の真上に割出されている一つの組立体保持
部510が最下降位置まで下降する。そして、この最下
降位置で吸引エアが供給されて中心車Wを部品搭載部2
10から受け取る。吸引エアの供給は、回転軸223の
四回転目まで継続され、四回転目で支持プレート501
の割出し回転が停止した後に、吹出しエアに切り換えら
れる。なお、図14及び図18で示した組立体回収ユニ
ット8においては、図22中「不良品」のタイミングチ
ャートで示すように、四回転目で割出し回転が停止する
直前に吸引エアが吹出しエアに切り換えられ、不良品で
ある中心車Wが組立体保持部510から組立体回収ユニ
ット8の不良品受け810に受け渡される。
【0112】[組立方法の説明]次に、上記構成の組立
機における中心車の組み立ての手順を説明する。部品供
給3において、支持プレート301の一方に設けられた
スピンドル300が下降して、吸引エアによりパーツフ
ィーダ6からカナw1を受け取る。また、これと同時
に、支持プレート301の一方に設けられたスピンドル
300′が下降して、吸引エアによりパーツフィーダ
6′から歯車w2を受け取る。なお、このとき、スピン
ドル300,300′に供給されている吸引エアのエア
圧を圧力センサ等で監視し、吸引エア圧が基準の圧力よ
りも小さいときに、カナw1又は歯車w2の受け取りが
正常に行なわれなかったと判断して、組立機1の稼働を
停止させるようにしてもよい。
【0113】また、支持プレート301の一方に設けら
れたスピンドル300,300′が下降してカナw1及
び歯車w2をパーツフィーダ6,6′から受け取ると同
時に、支持プレート301の他方に設けられたスピンド
ル300が下降して、ステーションの部品搭載部21
0にカナw1を受け渡す。また、これと同時に、スピン
ドル300′が下降して、ステーションの部品搭載部
210に保持されたカナw1に歯車w2を受け渡す。カ
ナw1及び歯車w2の受け渡しは、吸引エアを吹出しエ
アに切り換えることで行なわれる。
【0114】支持プレート301の最下降位置でエアシ
リンダ340が駆動し、ロッド311を介して歯車保持
部310′を押し、カナw1に対して歯車w2を仮組付
けする。この後、支持プレート301とともにカナ保持
部310及び歯車保持部310′がターンテーブル2と
干渉しない高さ位置まで上昇し、ターンテーブル2が6
0°割出し回転される。ステーションでは、支持プレ
ート401a,401bとともにスピンドル400が下
降して、押圧部410で歯車w2を押し付け、カナw1
に歯車w2を組み付ける。このとき、支持プレート40
1a,401bの最下降位置でエアシリンダ440が駆
動して、スピンドル400の押圧部410を介して歯車
w2をカナw1側に押す。これにより、本組付が終了す
る。
【0115】ステーションでは、中心車Wが、吸引エ
アによりスピンドル500の組立体保持部501に吸着
されて取り出され、支持プレート501の割出し回転と
ともに中心車Wを検査位置(ii)及び検査位置(iii)
に順次送る。検査位置(ii)では、第一の検査装置55
0によって中心車Wの外形検査が行なわれる。検査位置
(iii)では、第二の検査装置560によって貫通孔w
1a内の異物の検査が行なわれる。
【0116】以上の検査結果に基づいて、回収位置(i
v)では、吸引エアから吹出しエアに切り換えられて、
良品である中心車Wが組立体回収箱821に回収され
る。図14及び図18に示すような組立体回収ユニット
8においては、中心車Wの搬送の途中の回収位置(v)
で、吸引エアから吹出しエアに切り換えられて、不良品
が組立体保持部501から分離させられ、不良品受け8
10から回収箱822に不良品が回収される。
【0117】本発明の好適な実施形態について説明した
が、本発明は上記の説明により何ら限定されるものでは
ない。例えば、上記の説明で中心車Wは中空状のカナw
1と歯車w2からなる中心車を例に挙げて説明したが、
本発明は中実カナと歯車からなる4番車にも適用が可能
である。また、このような歯車組立体に限らず、他の部
品の組立てにも適用が可能である。さらに、上記の説明
では、部品保持・搬送ユニット3において一度に二つの
部品(カナw1と歯車w2)を保持し、部品搭載部21
0へ供給するものとして説明したが、一度に三つ以上の
部品を保持して部品搭載部210へ搬送するようにする
ことも可能である。
【0118】また、上記の説明では、搬送体として割出
し回転されるターンテーブルを例に挙げたが、ターンテ
ーブル以外に無端ベルトコンベア等を用いることも可能
である。さらに、ターンテーブルの部品搭載部を所定位
置に停止させ、停止させた状態で部品を受け取り,部品
を組付け、あるいは組立体を搬出するものとして説明し
たが、本発明では必ずしもターンテーブルの回転を停止
させる必要はなく、部品保持手段や部品搬送手段,組付
け手段を、部品受け渡しの際や組立体受け取りの際及び
組付けの際に部品搭載部の移動に同期して移動させるこ
とで、ターンテーブルを回転させたままの状態で部品の
組付けを行なうことが可能になる。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、カナや歯車等の複数の
部品を共通の部品搬送手段で搬送して、テーブル等の搬
送体の部品搭載部に受け渡すことができるので、各ユニ
ットごとの位置合わせやメンテナンスが不要で、作業者
の作業負担を軽減することができる。また、共通の駆動
部を利用することができるので組立機を小型化、簡素化
し、低価格で提供することができる。また、ターンテー
ブルのステーション等の数を増やすことなく、仮組付け
を行ってから本組付けを行うことができるようになり、
組み立てを確実に行うことができるようになる。
【0120】さらに、組立機を大型,複雑化することな
く、組立機に複数の検査手段を設けて、組立体の検査を
組立機上で行うことができるようになり、工程数の削減
により組立コストを削減することができる。また、検査
手段をターンテーブル等の搬送体と回収位置との間に設
けることで、設計上の自由度が制限されることがなく、
かつ、作業性を悪化させることもない。また、本発明の
ホッパによれば、騒音を低減して作業環境を向上させ、
かつ、振動を用いずに部品を供給しているので、部品に
傷を付けたり、変形を生じさせるということもない。さ
らに、供給量が安定しているので、パーツフィーダ等の
動作を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組立機の一実施形態にかかり、組立機
の主要部の斜視図である。
【図2】図1の組立機の平面図である。
【図3】この実施形態の組立機に設けられるターンテー
ブルの構成及び駆動部を説明する正面一部断面図であ
る。
【図4】部品搭載部の詳細を説明するための断面図であ
る。
【図5】この実施形態の組立機における部品保持・搬送
ユニット及び本組付けユニットの詳細を説明するための
正面図である。
【図6】図6(a)はカナ保持部の部分拡大断面図、図
6(b)は歯車保持部の部分拡大断面図である。
【図7】カナ保持部によるカナの搭載部への受け渡しの
手順を説明する断面概略図である。
【図8】歯車保持部による歯車の搭載部への受け渡しの
手順を説明する断面概略図である。
【図9】搭載部の他の実施形態にかかり、図9(a)は
部品搭載部の平面図、図9(b)は(a)のII-II方向
断面図である。
【図10】この実施形態の組立機におけるホッパの断面
図である。
【図11】昇降部材の上限位置及び下限位置を検出する
ための昇降部材位置検出部の平面図である。
【図12】図10のホッパの作用の説明図である。
【図13】本組付けユニットにおける押圧部の構成及び
作用を説明するための部分拡大断面図である。
【図14】この実施形態における組立機の組立体搬送・
検査ユニットの正面図である。
【図15】中心車をターンテーブルの保持部から取り出
し、保持する組立体保持部の詳細を説明する拡大断面図
である。
【図16】組立体搬送・検査ユニットに設けられる検査
装置の一例を示す正面図である。
【図17】組立体搬送・検査ユニットに設けられる検査
装置の他の一例を示す正面図である。
【図18】この実施形態の組立体回収ユニットの作用を
説明する正面図である。
【図19】組立体排出部の他の実施形態にかかり、その
構成及び作用を説明する正面図である。
【図20】ターンテーブル2の割出し回転及びエア吸引
とエア吹出しの切り換えのタイミングを示すタイミング
チャートである。
【図21】部品保持・搬送ユニットにおける支持プレー
トの割出し回転と、部品保持部の昇降及びエア吸引,吹
出しのタイミングを示すタイミングチャートである。
【図22】部品搬送・検査ユニットにおける支持プレー
トの割出し回転と、組立体保持部のエア吸引,吹出しの
タイミングを示すタイミングチャートである。
【図23】本発明の組立機で組み立てられる組立体の一
例にかかり、(a)はカナと歯車とからなる時計の中心
車の断面側面図、(b)は組立工程で生じる組立体の不
良の一例を示す断面側面図である。
【符号の説明】
1 組立機 2 ターンテーブル(搬送体) 210 部品搭載部 3 部品保持・搬送ユニット 300 スピンドル 300′ スピンドル 301 支持プレート(部品搬送手段) 310 カナ保持部(部品保持手段) 310′ 歯車保持部(部品保持手段) 4 本組付けユニット 5 組立体搬送・検査ユニット 500 スピンドル 501 支持プレート(組立体搬送手段) 510 組立体保持部(組立体保持手段) 550 第一の検査装置(検査手段) 560,570 第二の検査装置(検査手段) 6,6′ パーツフィーダ 7,7′ ホッパ 710 シリンダ 720 昇降部材 730 駆動部 740 支持部 8 組立体回収ユニット 9,9′ ロータリジョイント 901 管継ぎ手 W 中心車(組立体) w1 カナ(部品) w2 歯車(部品)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23P 19/00 B23P 19/00 303B

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品供給手段から供給された異なる種類
    の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前記
    部品搭載部に搭載された前記部品に他の部品を組み付け
    ながら所定の組立体を組み立てる組立機において、 前記部品供給手段から前記部品を受け取って保持する部
    品保持手段と、 異なる種類の前記部品を保持するための複数の前記部品
    保持手段を一体に備え、前記部品保持手段を前記搬送体
    まで移動させて、前記部品保持手段に保持された前記異
    なる種類の部品を前記搬送体のそれぞれの前記部品搭載
    部に受け渡す部品搬送手段と、を有することを特徴とす
    る組立機。
  2. 【請求項2】 前記部品搬送手段は、前記部品保持手段
    が前記部品供給手段から前記部品を受け取る受取り位置
    と前記搬送体の前記部品搭載部との間に設けられた割出
    し回転自在な支持部材と、この支持部材を割出し回転さ
    せる駆動部とを有し、 同一種類の前記部品を保持する一対の前記部品保持手段
    の組が、前記支持部材に複数組設けられているととも
    に、前記支持部材が所定の回転角度位置に割り出された
    ときに、前記一対の部品保持手段のうちの一方が前記受
    取り位置にあり、かつ、前記一対の部品保持手段の他方
    が前記部品搭載部に位置しているように、前記部品保持
    手段を前記支持部材に配置したこと、 を特徴とする請求項1に記載の組立機。
  3. 【請求項3】 前記部品搭載部上の前記部品に外力を加
    えて前記部品どうしの組み付けを行なう組付け手段を備
    え、 前記部品保持手段の少なくとも一つが、前記組付け手段
    で組み付けられる前記部品を前記部品搭載部に受け渡す
    際に、前記部品の仮組付けを行なう仮組付け手段を有す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の組立機。
  4. 【請求項4】 吸引エア又は吹出しエアの供給手段と、
    吸引エアと吹出しエアとの間で切り換えを行なう切り換
    え手段とを有し、吸引エアを前記部品保持手段に供給す
    ることによって前記部品保持手段が前記部品を前記部品
    供給手段から受け取って保持し、前記切り換え手段が前
    記吸引エアを前記吹出しエアに切り換えることによっ
    て、前記部品保持手段に保持された前記部品を前記搬送
    体の前記部品搭載部に受け渡すことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の組立機。
  5. 【請求項5】 部品供給手段から供給された異なる種類
    の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前記
    搬送体によって前記部品搭載部に搭載された前記部品に
    他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み立てる組
    立機において、 前記組立体を前記搬送体の前記部品搭載部から取り出し
    て保持する組立体保持手段と、 前記搬送体から取り出された組立体を前記組立体保持手
    段から受け取り、回収する回収手段と、 この回収手段に前記組立体を受け渡す回収位置と前記搬
    送体との間に設けられ、前記組立体保持手段とともに前
    記組立体を前記搬送体から前記回収位置まで移動させる
    組立体搬送手段と、 この組立体搬送手段による前記組立体の移動経路に沿っ
    て配置され、前記組立体の検査を行なう一つ又は複数の
    検査手段と、 を有することを特徴とする組立機。
  6. 【請求項6】 前記組立体搬送手段が、前記回収位置と
    前記搬送体との間に設けられた割出し回転自在な支持部
    材と、この支持部材を割出し回転させる駆動部とを有
    し、 前記支持部材に複数の前記組立体保持手段が設けられて
    いるとともに、前記組立体保持手段のうちの一つが前記
    組立体を受け取る位置にあるときに、他の前記組立体保
    持手段の少なくとも一部が、前記回収位置及び前記検査
    手段によって検査が行なわれる検査位置にあることを特
    徴とする請求項5に記載の組立機。
  7. 【請求項7】 前記検査手段が、前記組立体の外形を検
    査する第一の検査手段と、前記組立体の内部を検査する
    第二の検査手段とを有することを特徴とする請求項5又
    は6に記載の組立機。
  8. 【請求項8】 前記組立体搬送手段による前記組立体の
    搬送経路の途中に、前記検査手段によって良品又は不良
    品と判断された前記組立体を回収するための第二の回収
    位置を設け、前記第二の回収位置で良品又は不良品と判
    断された前記組立体を前記組立体搬送手段から離脱させ
    ることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の組
    立機。
  9. 【請求項9】 前記回収手段が、前記検査手段によって
    良品と判断された組立体を回収する第一の回収箱と、前
    記検査手段によって不良品と判断された組立体を回収す
    るための第二の回収箱と、前記第一の回収箱に前記組立
    体を投入するための第一のシュートと、前記第二の回収
    箱に前記組立体を投入するための第二のシュートと、前
    記第一のシュートと第二のシュートを進退移動自在に取
    り付け、かつ、前記検査手段の検査結果に基づいて前記
    第一のシュート又は第二のシュートのいずれか一方を前
    記回収位置に位置させる駆動部と、を有することを特徴
    とする請求項5〜8のいずれかに記載の組立機。
  10. 【請求項10】 前記回収手段が、前記検査手段によっ
    て良品又は不良品と判断がなされた組立体のうち、一方
    の前記組立体を回収する第一の回収箱と、良品又は不良
    品のうち他方の前記組立体を回収するための第二の回収
    箱と、前記回収位置に設けられ、前記第一の回収箱に前
    記組立体を投入するためのシュートと、前記第二の回収
    位置に設けられ、前記第二の回収箱に前記組立体を投入
    するための組立体受け部材とを有し、前記検査手段の判
    断結果に基づいて、所定位置で停止した前記組立体保持
    手段から前記シュートに前記組立体を受け渡し、又は、
    前記第二の回収位置で前記組立体保持手段から前記組立
    体受け部材に前記組立体を受け渡すことを特徴とする請
    求項8に記載の組立機。
  11. 【請求項11】 前記回収位置又は前記第二の回収位置
    の後に、前記組立体保持手段から離脱しなかった前記組
    立体を当接させて、前記組立体保持手段の移動とともに
    前記組立体を強制的に離脱させる組立体離脱手段を設け
    たことを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載の
    組立機。
  12. 【請求項12】 前記部品が、時計に用いられるカナ及
    び歯車を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれ
    かに記載の組立機。
  13. 【請求項13】 前記搬送体が回転自在なテーブルで、
    前記部品搭載部が前記テーブルの回転中心と同心の円周
    上に均等間隔で配置されていることを特徴とする請求項
    1〜12のいずれかに記載の組立機。
  14. 【請求項14】 前記部品搭載部が、前記テーブルに揺
    動自在に設けられているとともに、前記部品搭載部を移
    動させて前記テーブル上の所定位置に導くためのガイド
    部を有し、このガイド部材と当接して前記部品搭載部を
    移動させるための当接部を、前記部品保持手段又は前記
    部品搬送手段に設けたことを特徴とする請求項13に記
    載の組立機。
  15. 【請求項15】 前記ガイド部が、前記当接部の少なく
    とも三カ所で当接するように配置された少なくとも三つ
    のガイドピンであることを特徴とする請求項14に記載
    の組立機。
  16. 【請求項16】 部品供給手段から供給された異なる種
    類の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前
    記部品搭載部に搭載された前記部品に、他の部品を組み
    付けながら所定の組立体を組み立てる組立方法におい
    て、 異なる種類の前記部品を保持するための複数の前記部品
    保持手段を一体に備えた部品搬送手段を準備し、 前記部品搬送手段が、異なる種類の複数の前記部品を同
    時に搬送し、前記部品搭載部に前記部品を同時に受け渡
    すとともに、前記部品供給手段から前記部品を同時に受
    け取ること、を特徴とする組立方法。
  17. 【請求項17】 前記部品搭載部上の前記部品に外力を
    加えて前記部品どうしの組み付けを行なう組付け手段を
    備える場合において、前記部品搬送手段が前記部品を前
    記部品搭載部に受け渡す際に、前記部品の仮組付けを行
    うことを特徴とする請求項16に記載の組立方法。
  18. 【請求項18】 部品供給手段から供給された異なる種
    類の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前
    記部品搭載部に搭載された前記部品に、他の部品を組み
    付けながら所定の組立体を組み立てる組立方法におい
    て、 前記組立体を前記搬送体の前記部品搭載部から取り出
    し、前記組立体の回収手段に前記組立体を受け渡すまで
    搬送経路上の一つ又は複数の位置で、前記組立体を位置
    決めして停止させ、当該位置で前記組立体の検査を行な
    うこと、 を特徴とする組立方法。
  19. 【請求項19】 前記検査によって良品又は不良品と判
    断された前記組立体を回収する第一の回収箱に前記組立
    体を受け渡す第一の回収位置と、この第一の回収位置の
    手前に設けられ、不良品又は良品と判断された前記組立
    体を回収する第二の回収箱に前記組立体を受け渡す第二
    の回収位置とを有する場合において、 前記第一の回収位置又は第二の回収位置で前記組立体の
    搬送を停止させて前記組立体を前記第一の回収箱又は第
    二の回収箱に受け渡し、 前記第二の回収位置又は前記第一の回収位置で搬送途中
    の前記組立体を前記第二の回収箱又は第一の回収箱に受
    け渡すこと、 を特徴とする請求項18に記載の組立方法。
  20. 【請求項20】 前記部品保持手段又は前記部品搬送手
    段に当接部を設けるとともに、この当接部に当接するガ
    イド部を有する前記部品搭載部を前記搬送体に揺動自在
    に準備し、 前記部品保持手段に保持した前記部品を前記部品搭載部
    に受け渡す際に、前記当接部が前記ガイド部に当接して
    前記部品搭載部を所定位置に移動させるとともに位置決
    めすることを特徴とする請求項16〜19のいずれかに
    記載の組立方法。
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