JP4374852B2 - 遊技機製造装置 - Google Patents

遊技機製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4374852B2
JP4374852B2 JP2002381152A JP2002381152A JP4374852B2 JP 4374852 B2 JP4374852 B2 JP 4374852B2 JP 2002381152 A JP2002381152 A JP 2002381152A JP 2002381152 A JP2002381152 A JP 2002381152A JP 4374852 B2 JP4374852 B2 JP 4374852B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer frame
main body
gaming machine
body frame
conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002381152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004208895A (ja
Inventor
鉉 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP2002381152A priority Critical patent/JP4374852B2/ja
Publication of JP2004208895A publication Critical patent/JP2004208895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4374852B2 publication Critical patent/JP4374852B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
遊技機製造装置に関し、特に本体枠と外枠とを蝶番にて連結させつつ組み付ける遊技機製造装置に関する。
【0002】
【従来の発明】
従来、この種の遊技機製造装置として、組み付け前後において終始本体枠および外枠が設置時の起立状態で搬送されているものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
かかる構成として、設置時の起立状態で搬送された本体枠と外枠を、両枠が略L字形となるように組み付ける。さらに、起立状態のまま略L字形の解放状態の本体枠を外枠に対して回動させ閉状態にしてから搬出する。
【特許文献1】
特開2001−224768号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した遊技機製造装置には次のような課題があった。本体枠は、各種構成部材が枠の前後に突出しているため、搬送時において設置時の起立状態ではバランスが悪く転倒しやすい。特に、本体枠は重量であるため転倒したときの衝撃が大きく当該本体枠の構成部品が破損しやすいという課題があった。
本発明は上記課題にかんがみてなされたもので、本体枠と外枠を組み付け前後にわたって常に安定した状態で保持、搬送する遊技機製造装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決する手段】
本発明は、少なくとも遊技盤を備える本体枠と、上記本体枠に対応する幅を有し同本体枠よりも軽量な枠体からなる外枠とを備える遊技機を製造する遊技機製造装置であって、上記遊技盤面が略水平となる横臥状態に寝かせられた上記本体枠の水平方向一端に備えられた蝶番と、幅方向が略鉛直となる起立状態とされた上記外枠の下側位置に備えられた蝶番とを連結することにより、上記本体枠と上記外枠とをL字状の開状態で組み付ける組付手段と、この組付手段にて開状態で組み付けられた遊技機に対して、上記本体枠の姿勢を維持したまま上記外枠を横臥状態に回動させるようにして閉状態とする閉処理手段とを具備する構成としてある。
【0005】
上記のように構成した請求項1の発明は、上記本体枠は、寝かせられた状態で上記組付手段により外枠と上記蝶番にて連結されつつ組み付けられる。さらに、組み付けられた遊技機は、本体枠が寝かせられた姿勢を維持したまま上記閉処理手段により閉状態にされる。従って、上記本体枠は上記組付手段および上記閉処理手段を通して寝かせられた状態となっている。また、上記外枠は設置時の起立状態から側方に横転させた起立状態で上記組付手段により上記本体枠に組み付けられる。さらに、同起立状態の上記外枠を上記閉処理手段により、略水平状態となるまで回動させて閉状態とする。すなわち、上記本体枠は、上記組付手段および上記閉処理手段を通して、安定した搬送姿勢を維持することができる。また、重量の小さい外枠を回動させて閉状態とするため、同閉状態とする際の衝撃が少なくて済む。
【0006】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、安定した搬送姿勢を維持したまま本体枠と外枠とを蝶番にて連結させつつ組み付けることができる遊技機製造装置を提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
なお、本発明は上記の構成に限られるものではなく、以下の手段も含むものである。以下、遊技機がホールにおいて設置されたときの起立状態を正立状態、同正立状態から側方に横転させた起立状態を側転起立状態、略水平状態に寝かせられた状態を横臥状態というように表現する。
手段1
手段1にかかる発明は、請求項1に記載の発明において、上記遊技機製造装置は少なくとも、上記外枠と上記本体枠を正規の組付位置に位置決めする位置合わせ手段と、上記位置合わせ手段まで上記本体枠を横臥状態で供給する横臥搬入手段と、上記位置合わせ手段まで上記外枠を側転起立状態で供給する自動ライン外枠供給手段と、上記組付手段により組み付けられた組付遊技機を横臥状態で搬送する横臥搬出手段とを具備する自動組付ラインを有する構成としてある。
【0008】
上記のように構成した手段1の発明は、上記位置合わせ手段には、上記本体枠と上記外枠とが上記横臥搬入手段と自動ライン外枠供給手段によりそれぞれ供給される。さらに、上記位置合わせ手段が上記本体枠と上記外枠とを正規の組付位置に位置決めすることにより、上記組付手段は上記本体枠と上記外枠とを正規の組付位置にて組み付けることができる。また、上記組付遊技機は上記閉処理手段により閉状態にされた後、横臥搬出手段にて横臥状態で搬出される。すなわち、上記本体枠および外枠の供給手段および上記組付遊技機の搬出手段を具備することにより、自動で連続生産することが可能となるとともに、上記位置合わせにより正確に組み付けすることも可能となる。
【0009】
手段2
手段2にかかる発明は、請求項1または手段1のいずれかに記載の発明において、台上にて、上記本体枠と上記外枠とを手作業で連結させつつ組み付ける手動組付台と、上記手動組付台に本体枠を正立状態で供給する手動ライン搬入コンベアと、上記手動組付台に外枠を供給する手動ライン外枠供給手段と、上記手動組付台にて組み付けられた組付遊技機を正立状態で搬出する手動ライン搬出コンベアとを具備する手動組付ラインが上記自動組付ラインに並設されている構成としてある。
【0010】
上記のように構成した手段2の発明は、上記手動ライン搬入コンベアにより正立状態で供給された本体枠と、上記手動ライン外枠供給手段により供給された上記外枠は上記手動組付台にて手作業で組み付けられ閉状態とされる。さらに、上記手動組付台にて閉状態とされた上記組付遊技機は上記手動ライン搬出コンベアによって正立状態で搬出される。また、上記の一連の上記手動組付ラインは上記自動組付ラインに並設される。すなわち、上記手動組付ラインを並設することで、何らかの要因で上記自動組付ラインが稼働できない状態になった場合にも上記手動組付ラインにて組み付けは続行できるとととも、両組付ラインをともに稼働させれば生産性を向上させることが可能となる。
【0011】
手段3
手段3にかかる発明は、請求項1、手段1または手段2のいずれかに記載の発明において、前工程から正立状態で搬入された上記本体枠を、上記自動組付ラインおよび上記手動組付ラインの稼動状況に応じて、自動ライン搬入コンベアまたは上記手動ライン搬入コンベアのいずれかに振り分ける振り分け手段を具備する構成としてある。
上記のように構成した手段3の発明は、上記振り分け手段は、上記自動組付ラインおよび上記手動組付ラインのそれぞれの稼動状況に応じていずれかの組付ラインに本体枠を正立状態のまま振り分ける。すなわち、両組付ラインの稼動状況に応じて各組付ラインに本体枠を供給することが可能となる。
【0012】
手段4
手段4にかかる発明は、請求項1、手段1〜手段3のいずれかに記載の発明において、上記振り分け手段にて上記自動ライン搬入コンベアに振り分けられた本体枠は、同コンベア上を同コンベアの終端まで正立状態で搬送されるとともに、同終端において転倒移載手段により、横臥状態に転倒されつつ上記自動組付ラインの上記横臥搬入手段へ移載される構成としてある。
上記のように構成した手段4の発明は、上記自動ライン搬入コンベアにより正立状態で搬送された上記本体枠は、上記転倒移載により正立状態から略水平の横臥状態に転倒されるとともに、上記横臥搬入手段へ移載される。すなわち、本体枠を横臥状態で上記自動組付ラインに供給することができる。
【0013】
手段5
手段5にかかる発明は、請求項1、手段1〜手段4のいずれかに記載の発明において、上記自動組付ラインの上記横臥搬出手段により横臥状態で搬出された上記組付遊技機を、正立状態に起立させつつ自動ライン搬出コンベアに移載する起立移載手段を具備する構成としてある。
上記のように構成した手段5の発明は、上記起立移載手段は、上記自動組付ラインの上記横臥搬出手段により横臥状態で搬出された上記組付遊技機を、正立状態に起立させるとともに自動ライン搬出コンベアに移載する。すなわち、上記組付遊技機を正立状態で搬出することが可能となる。
【0014】
手段6
手段6にかかる発明は、請求項1、手段1〜手段5のいずれかに記載の発明において、上記自動ライン搬出コンベアおよび上記手動ライン搬出コンベアのそれぞれの終端まで正立状態で搬送された上記組付遊技機を、払い出しコンベアに合流移送させる合流手段を具備する構成としてある。
上記のように構成した手段6の発明は、上記自動ライン搬出コンベアの終端まで正立状態で搬送された上記組付遊技機と、上記手動ライン搬出コンベアの終端まで正立状態で搬送された上記組付遊技機は、上記合流手段により正立状態を保ったまま合流させられ、払い出しコンベアに搬出される。すなわち、両ラインから搬出された上記組付遊技機を一の払い出しコンベアで次行程に搬送することが可能となる。
【0015】
手段7
手段7にかかる発明は、請求項1、手段1〜手段6のいずれかに記載の発明において、上記手動ライン外枠供給手段は、上記手動組付台付近まで上記外枠を搬送する外枠供給コンベアと、外枠が横臥状態で段積みされた手動ライン用外枠貯留部から外枠を一個ずつ離脱させながら上記手動ライン外枠供給コンベアに移載する移載ユニットを具備する構成としてある。
上記のように構成した手段7の発明は、上記手動ライン用外枠貯留部に横臥状態で段積みされた上記外枠を、上記移載ユニットが一枠ずつ離脱させつつ上記手動ライン外枠供給コンベアに移載する。さらに、上記手動ライン外枠供給コンベアに移載された上記外枠は、上記手動組付台付近まで、上記手動ライン外枠供給コンベアにより搬送される。すなわち、段積みされた上記外枠を一枠ずつ上記手動組付台付近まで供給することができる。
【0016】
手段8
手段8にかかる発明は、請求項1、手段1〜手段7のいずれかに記載の発明において、上記自動ライン外枠供給手段は、上記位置合わせ手段まで上記外枠を側転起立状態で保持、移送する外枠ホルダーと、外枠が横臥状態で段積みされた自動ライン用外枠貯留部から外枠を一個ずつ離脱させながら側転起立状態に起立させる起立移載ユニットを具備する構成としてある。
上記のように構成した手段8の発明は、上記自動ライン用外枠貯留部に横臥状態で段積みされた上記外枠を、上記起立移載ユニットが一枠ずつ離脱させつつ側転起立状態に起立させる。さらに、上記外枠ホルダーは上記外枠を側転起立状態で維持したまま上記位置合わせ手段まで搬送する。すなわち、段積みされた上記外枠を一枠ずつ側転起立状態で上記位置合わせ手段まで供給することができる。
【0017】
手段9
手段9にかかる発明は、請求項1、手段1〜手段8のいずれかに記載の発明において、上記手動ライン用外枠貯留部および上記自動ライン用外枠貯留部のそれぞれ外枠の残量に応じ、横臥状態で段積みされた上記外枠を両貯留部に選択的に供給する外枠コンベアを具備する構成としてある。
上記のように構成した手段9の発明は、横臥状態で段積みされた上記外枠は、上記外枠コンベアにより搬送されるとともに、上記手動ライン用外枠貯留部および上記自動ライン用外枠貯留部のいずれかに選択的に供給される。すなわち、両貯留部の上記外枠の残留量に応じた外枠の供給が可能となる。
【0018】
手段10
手段10にかかる発明は、手段1に記載の発明において、上記位置合わせ手段は、上記本体枠および上記外枠が正規の組み付け位置に配置されたか否かを検出する位置合わせ異常検出手段を具備する構成としてある。
上記のように構成した手段10の発明は、上記位置合わせ異常検出手段は、上記本体枠および上記外枠が上記位置合わせ手段により正規の組み付け位置に配置されか否かを検出する。すなわち、上記位置合わせ異常検出手段は不正位置で組み付けが行われることを未然に防止する。
【0019】
手段11
手段11にかかる発明は、手段10に記載の発明において、上記位置合わせ異常検出手段は、押し当て部材を本体枠および外枠の一部に機械的に押し当てておいて、押し当てがされたときの上記押し当て部材の位置を検出することにより間接的に本体枠および外枠の位置を検出する構成としてある。
上記のように構成した手段11の発明は、本体枠および外枠が組み付けの際に位置合わせがされたとき、押し当て部材を本体枠および外枠の一部に機械的に押し当てる。さらに、同押し当て部材の位置を検出する。すなわち、本体枠の設置位置を間接的に検出することにより、設置位置が異常であるか否かを検出することができる。
【0020】
手段12
手段12にかかる発明は、手段5に記載の発明において、上記起立移載手段は、同起立移載手段が閉状態にされた上記組付遊技機を正立状態に起立させる際、上記外枠と上記本体枠との間の隙間を検出して、隙間が検出された場合には組付異常と判断する構成としてある。
上記のように構成した手段12の発明は、閉状態にされた上記組付遊技機を正立状態に起立させつつ上記外枠と上記本体枠との間の隙間を検知する。さらに、隙間が検知された場合には組付が異常に行われたと判断する。すなわち、組み付け後も隙間を検知することにより、組み付けおよび閉処理が正常に行われたことを確認することが可能となる。
【0021】
手段13
手段13にかかる発明は、手段8に記載の発明において、上記起立移載ユニットは、外枠の歪みを検出する歪み検出手段を具備する構成としてある。
上記のように構成した手段13の発明は、上記起立移載ユニットが外枠の歪み検出手段を具備することにより、横臥状態、側転起立状態の両方の姿勢において歪みを検出することが可能であるため、より漏れの少ない歪み検出が可能となっている。
【0022】
手段14
手段14にかかる発明は、請求項1、手段1〜手段13のいずれかに記載の発明において、上記閉処理手段は、上記組付手段により略L字状の開状態で組み付けられた遊技機を水平搬送するとともに、この水平搬送の際の外枠の回転自由端の軌道上に設けられた衝突部材と、上記衝突部材の搬送方向下流であって、閉状態となった外枠に上方向から当接する位置に設けられたローラーとを具備することを特徴とする構成としてある。
上記のように構成した手段14の発明は、上記組付手段により略L字状の開状態で組み付けられた遊技機は水平方向に搬送される。そして、所定の位置まで搬送されたところで、上記衝突部材と外枠の自由端は衝突し外枠は本体枠と略水平となるように転倒される。さらに、搬送が進められると搬送方向下流に設けられた上記ローラーが略水平となった外枠を上方向から当接しながら転動することにより、外枠は閉状態とするように押しつけられる。すなわち、確実に閉状態とすることが可能であるとともに、ローラーが転動するため搬送の抵抗とならない。
【0023】
手段15
手段15にかかる発明は、請求項1、手段1〜手段14に記載の発明において、上記閉処理手段には、転倒された外枠が本体枠に衝突する直前において、落下する外枠の自由端に弾性部材を下側から接触させるとともに、下側から支持した状態で上記弾性部材をゆっくり下降させることにより、本体枠と外枠との衝突による衝撃を緩和する緩衝機構が備えられている構成としてある。
上記のように構成した手段15の発明は、本体枠に外枠が衝突する以前に、落下する外枠の自由端に弾性部材が衝突するため外枠を破損させることが防止できる。さらに、外枠を下側から支持したままゆっくりと閉状態となる高さまで下降するため、本体枠と外枠との衝突が緩衝されて、両枠を破損させることが防止できる。
【0024】
た、手段1にかかる発明によれば、各部材の供給から搬出まで自動で行うことができる遊技機製造装置を提供することができる。
また、手段2にかかる発明によれば、生産性が高く、生産が中止しにくい遊技機製造装置を提供することができる。
【0025】
また、手段3にかかる発明によれば、ライン状況に応じた本体枠の供給が可能な遊技機製造装置を提供することができる。
また、手段4にかかる発明によれば、自動で正立状態から横臥状態へと移行できる遊技機製造装置を提供することができる。
また、手段5にかかる発明によれば、自動で横臥状態から正立状態へと移行できる遊技機製造装置を提供することができる。
また、手段6にかかる発明によれば、複数の製造ラインにて製造され遊技機を合流させることができる遊技機製造装置を提供することができる。
【0026】
また、手段7にかかる発明によれば、手動組付ラインに外枠の自動供給が可能な遊技機製造装置を提供することができる。
また、手段8にかかる発明によれば、自動組付ラインに外枠の自動供給が可能な遊技機製造装置を提供することができる。
また、手段9にかかる発明によれば、ライン状況に応じた外枠の供給が可能な遊技機製造装置を提供することができる。
また、手段10にかかる発明によれば、組み付け異常を未然に防止可能な遊技機製造装置を提供することができる。
【0027】
また、手段11にかかる発明によれば、組み付け異常を未然に防止可能な遊技機製造装置を提供することができる。
また、手段12にかかる発明によれば、組み付け異常を早期に発見可能な遊技機製造装置を提供することができる。
また、手段13にかかる発明によれば、不良外枠を検出することが可能な遊技機製造装置を提供することができる。
また、手段14にかかる発明によれば、簡易な機構で確実に閉状態とすることが可能な遊技機製造装置を提供することができる。
また、手段15にかかる発明によれば、構成部材を破損させにくい遊技機製造装置を提供することができる。
【0028】
こでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)発明の概念について:
(2)自動組付ライン:
(3)全体構成:
(4)まとめ:
【0029】
(1)発明の概念について:
図1は、本実施形態にかかる遊技機製造装置の自動組付ラインの流れを示したブロック図である。同図において、自動組付ラインは、自動供給された外枠および本体枠を正規の組付位置に位置合わせをしてから両枠の組み付をおこない、さらに、自動的に搬出が行われる一連の工程フローとなっている。
以下、上記の工程を模式図を利用して説明する。図2は、本発明にかかる遊技機製造装置の自動組付ラインの前半工程を設備側方から見て示した模式図である。また、図3は、本発明にかかる遊技機製造装置の自動組付ラインの後半工程を設備側方から見て示した模式図である。
【0030】
図2および図3において、本体枠10は、ベルトコンベアC1上に立設された8本の支持柱C1aに、ガラス面を下向きにして寝かせられた略水平の横臥状態で、予め固着された蝶番11a,bがコンベアC1の搬送方向に対し先頭側になる方向で載置される。なお、上記8本の支持柱の上端には、略水平面と略鉛直面が形成されている。さらに、上記8本の支持柱は、本体枠10の高さ方向、幅方向(ホール設置時において高さ方向、幅方向)それぞれ2組ずつ向かい合った態様で、略水平面が本体枠10の前面を下から支持しつつ、略鉛直面が本体枠10の側面に当接するように配置されている。また、同支持柱C1aは、本体枠10に備えられた下皿12、発射ハンドル14等がコンベアC1面に接触しない高さとなっている。さらに、コンベアC1の流動とともに各支持柱C1aも互いの相対位置を維持したまま流動するため、本体枠10を支持したまま搬送することが可能となっている。
【0031】
また、コンベアC1は、本体枠の搬入が行われる箇所から組み付けが完了した組付遊技機の搬出が行われる箇所まで一体のコンベアとなっており、本体枠搬入部C11,組付部C12,閉処理部C13,組付遊技機搬出部C14の各部分に区分される。また、組付部C12において横臥状態の本体枠10の蝶番11a,bと、外枠ホルダー22により自動供給された側転起立状態の外枠20が同外枠の設備下側位置に固着された蝶番21a,bとが、上記姿勢を保ったまま組み付けられる。従って、組み付け後の組付遊技機30は、略L字状に開放した態様となる。さらに、組付遊技機30を閉処理部C13において、側転起立状態の外枠20を本体枠10に向けて蝶番11a,11b,21a,21bを支点として転倒させることにより閉状態とすることにより以降の搬送を容易ならしめている。
【0032】
かかる構成により、本体枠10は、本体枠搬入部C11,組付部C12,閉処理部C13,組付遊技機搬出部C14の工程において終始横臥状態を保っている。従って、例えば、正立状態のようなバランスが悪く転倒しやすい姿勢とすることがないため、重量物である本体枠10が転倒した衝撃により本体枠10の構成部材等を破損させてしまう可能性を低減することができる。さらに、本体枠搬入部C11,組付部C12,閉処理部C13,搬出部C14の全工程が、単一のコンベアC1上で処理されているため、本体枠10および組付遊技機30を各工程間で移載する必要がない。従って、クランプミス等による本体枠10の脱落、衝突等が発生しにくいため上述と同様な効果を得ることができる。また、本体枠10は、支持柱C1aによって挟み込むように支持されているため搬送中にずれが発生することも少ないため、正確な組み付けを行うことができる。さらに、コンベアC1は、ワークを下側から支持するのみで十分であって、転倒防止を目的とするガイド機構等を配設する必要がないため、ベルトコンベア等の簡単な搬送設備でよい。従って、設備コスト、メンテナンス等においても有益である。
【0033】
一方、外枠20は、閉処理部C13において閉状態とされるまでは側転起立状態となっているため、転倒等により製造装置や遊技機の構成部材等を破損させる可能性がある。しかしながら、外枠20は木製等の枠材を組み上げて形成される軽量な枠体であるため、転倒等した場合における衝撃が小さい。従って、転倒した場合においても、製造装置や遊技機の構成部材等を破損させる可能性も低い。さらに、閉処理部C13でも軽量な外枠20のみを動作させて閉状態とするため、衝撃により遊技機の構成部材を破損させる可能性が少ない。同様に、クランプミス等により外枠20が外枠ホルダー22から落下した場合においても、衝撃が小さく製造装置や遊技機の構成部材等を破損させる可能性も低い。
【0034】
以上説明したように本発明の概念は、重量物かつ正立状態等の搬送姿勢では不安定である本体枠を終始安定した姿勢に保ったままで、搬入、組み付け、閉処理、搬出の一連の処理を行うことにより、脱落、転倒等の可能性を低減するとともに、脱落、転倒等による衝撃を小さいものとして遊技機の構成部材や製造装置の破損を防止するものである。また、本実施形態ははパチンコ遊技機を製造する装置としたが、本発明は、パチンコ遊技機と同様に、略箱体の遊技機であって、同略箱体の遊技機の本体部の前面側に蓋体が同蓋体の一辺を支軸として回動可能に支持されている遊技機であれば適用することができ、スロットマシンであってもパチロットであっても当然として適用することが可能である。
【0035】
ここで、スロットマシンは、複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば、操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えている遊技機である。
【0036】
また、パチロットは、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであり、その基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成された遊技機である。
【0037】
(2)自動組付ライン
図4は、本実施形態にかかる本体枠10がコンベアC1上を停止する状態を設備側方から見て示した図である。また、図5は、同状態を設備上方から見て示した図である。なお、同図において紙面上側がコンベアC1の進行方向となっている。また、設備上方から見ているためガラス面を下にして載置された本体枠10の背面側が見えていることとなる。図4において、搬入部C11から組付部C12に搬送された本体枠10は、同枠の進行方向先端部が停止開始位置に到達したとき、光線式センサーP1が同先端を感知する。さらに、同センサーP1が感知すると、コンベアC1は同コンベアを駆動させるモーターの転動の停止させる。
【0038】
一方、これと同時に図5においては、本体枠10の紙面左右両側に備えられたシリンダユニットS1a,S2aが伸長を開始する。なお、同シリンダユニットS1a,S2aは、本体枠10がコンベアC1により進行中は収縮してシリンダユニットS1a,S2aの先端に備えられた略板状の停止板S1b,S2bが同進行を妨害しないようにしている。また、シリンダユニットS1a,S2aは伸長したとき、停止板S1b,S2bが本体枠10が正規の組付位置に配置されたときの、本体枠10の背面側に設けられた遊技盤13が嵌め込まれた炬形開口の進行方向前方壁面13a,13bに進行方向側から当接する位置になるように配設されている。また、シリンダユニットS1a,S2aは、組み付けが完了するまで伸長した状態を保持する。
【0039】
かかる構成により、コンベアC1の駆動モーターの停止後、コンベアC1上を慣性で進行中の本体枠は、前方壁面13a,13bが停止板S1b,S2bに当接するまで進行する。従って、コンベアC1の進行方向においては、正規の組付位置にて停止することが可能となっている。また、コンベアC1は、正確に停止することが可能なサーボモーターにより駆動させることを要せず、汎用的なコンベアを適用することが可能となっている。
【0040】
図6は、上述により本体枠10がコンベアC1上を停止が完了した状態を設備上方から見て示している。同図において、図4において示した光線式センサーP2が、本体枠10が正規の停止位置で停止したことを確認すると、本体枠10のコンベアC1の進行方向後方角部18a,18bを、シリンダユニットS4a,S5aが伸長することにより、同シリンダユニットS4a,S5aの先端に備えられた略L字状の位置決め板S4b,S5bが体枠枠10の対角線方向の押圧力にて押し当てる。また、このときシリンダユニットS1a,S2aは伸長した状態を保持しており、前方壁面13a,13bは正規の組付位置にて停止板S1b,S2bに当接している。なお、シリンダユニットS4a,S5aは、本体枠10が正規の組付位置に配置されたときの後端角部18a,18bが位置するべき位置が、位置決め板S4b,S5bの屈曲部の軌道上となる箇所に設置されているとともに、自己のストロークを監視することができるようになっている。
【0041】
かかる構成により、位置決め板S4b,S5bは、本体枠10の対角線方向に、本体枠10と正規位置で当接している停止板S1b,S2bと本体枠10を挟み込むように押し当てているため、本体枠10をコンベアC1進行方向および同方向に垂直な方向に対して正規の組付位置に保持することが可能となっている。また、位置決め板S4b,S5bは所定の押圧力をもって本体枠10を対角線方向に押し当てているため、多少ずれて本体枠10が設置されている場合でも、正規の組付位置に矯正することが可能となっている。
【0042】
ここで、シリンダユニットS4a,S5aは、自己のストロークを監視することができるため、本体枠10が正規位置に設置されているか否かを検出することができる。すなわち、本体枠10が正規の組付位置からずれて設置されたために、本体枠10が正規の組付位置に設置されている場合よりシリンダユニットS4a,S5aの近くに位置する場合や、逆に、本体枠10が正規の組付位置に設置されている場合よりシリンダユニットS4a,S5aの遠くに位置する場合には、シリンダユニットS4a,S5aが伸長して位置決め板S4b,S5bが後端角部18a,18bを押し当てたときのシリンダユニットS4a,S5aのストロークは本体枠10が正規位置にある場合と異なったものとなる。従って、本体枠10が正規の組付位置に設置されている場合のシリンダユニットS4a,S5aのストロークと、実際のストロークとの同一性を判断することで、位置異常を判断することが可能となっている。
【0043】
なお、位置決め板S4b,S5b、停止板S1b,S2bによる本体枠10の押し当ては、組み付け完了時まで継続されるため、組み付け課程における衝突によって本体枠10にずれが発生する等の後発的な位置異常も検出することが可能である。さらに、位置異常であるということが検出された場合には、組み付け動作を停止するとともに、アラームを発する等して作業者に知らせる。従って、位置合わせ不良に起因する組み付け不良等を未然に防止することができる。一方、正常位置であるとの判断をすれば組み付け動作を続行する。
【0044】
なお、本実施形態においては、本体枠10の設置位置を、押し当てが行われたときの位置決め板S4b,S5bの位置を検出することにより間接的に検出している構成としているが。本発明における位置合わせ異常検出手段は、本体枠の設置位置を検出することができればよく、これを直接的に検出するものとしてもよい。さらに、本実施形態のように機械的な機構によるものでなくてもよい。例えば、本体枠の角部の正規位置に高さ方向、奥行き方向、幅方向に認識光が照射できるように複数の光線式センサーを取り付けておいて、各方向から本体枠の角部が検出されるか否かを判断する方法であってもよい。また、本実施形態においては、位置決め板S4b,S5bの位置を、シリンダユニットS4a,S5aのストロークを検出することにより間接的に検出する構成としたが、上述と同様に、位置決め板S4b,S5bの位置も光線式センサー等により直接的に検出するものとして 図7は、本実施形態にかかる本体枠10の組み付け課程の様子を設備上方から見て示した図である。なお、同図において蝶番の構成を明瞭化するために、本体枠10および外枠20の外郭および停止板S1b,S2b等は破線で示している。本体枠10は、位置決め板S1b,S2bにより正規の組付位置にて保持されている。一方、図2に示すように外枠ホルダー22に側転起立状態でクランプされた外枠20は、外枠ホルダー22が駆動することにより、外枠20が有する蝶番21a,21bを、本体枠10が有する蝶番11a,11bに接近させている。なお、外枠ホルダー22は、クランプ機構を有するとともに、シリンダユニット、サーボモーター等を有しており前後方向、左右方向、上下方向に正確に駆動ができるようになっている。
【0045】
ここで、蝶番21aおよび11bの支軸と、蝶番21bおよび11aの軸穴は全て、軸心線X1上に中心が揃うように外枠20が外枠ホルダー22の駆動により相対移動させられている。さらに、図8は、本実施形態にかかる本体枠10の組み付け直後の様子を設備上方から見て示した図である。同図において、さらに外枠20は、外枠ホルダー22が軸心線X1方向にスライドすることにより、蝶番21aと11aおよび蝶番21bと11bとが当接するまで移動させられている。これにより、各蝶番の支軸と軸心が嵌合して本体枠10と外枠20は蝶番を介して連結されることとなる。また、シリンダユニットS3aの可動端に備えられた押し当て部材S3bが外枠の紙面右側面を垂直に押し当てている。
【0046】
かかる構成により、単一の軸心X1にて連結されるため本体枠10と外枠20は同軸心X1を回転軸として回動可能に連結されることとなる。また、ホールに固定される外枠20側の蝶番21a,21bが、本体枠10側の蝶番11a,11bに紙面右側から(ホール設置時の正立状態でいえば下側から)嵌合しつつ当接しているため、本体枠10は自重により脱落することもない。ここで、上述したように本体枠10は連結の前後において常に位置決め板S1b,S2bが常に押し当てられ正規の組付位置を保持しているとともに、シリンダユニットS4a,S5aのストロークが監視されているため、外枠20を組み付ける課程において、外枠20や同枠の蝶番21a,21b等が本体枠に衝突等して本体枠10が正規の組付位置からずれた場合もすぐに異常を検知することが可能である。
【0047】
一方、外枠20の紙面右側面は、蝶番の嵌合が完了すると同時に、シリンダユニットS3aの伸長により押し当て部材S3bが当接させられる。ここにおいても、シリンダユニットS3aは自らのストロークを監視することが可能となっている。従って、所定のストロークが得られない場合には組付位置異常であると判断することができる。例えば、外枠ホルダー22のクランプずれ等により、蝶番21aの支軸の先端が蝶番11aの面部分に干渉してしまった場合においては、シリンダユニットは正規のストロークよりも短い距離しか伸びることができないため、これを異常として判断することが可能となっている。
【0048】
上述した自動組付手段により組み付けが完了すると、シリンダユニットS1a,S2a,S3a,S4aは本体枠10の固定を解除するとともに、外枠ホルダー22は外枠20のクランプを解除する。さらに、コンベアC1上の組付部C12から、組付遊技機30は閉処理部C13に移送される。同時に、閉処理部C13にあった先行ワークは搬出部C14に移送されるとともに、同様に後行ワークは搬入部C11から組付部C12に搬送される。すなわち、搬入部C11、組付部C12、閉処理部C13、搬出部C14は全て同一コンベアC1上に存在しているため、本体枠10が載置されるコンベアC1上には、少なくとも4組の8本の支持柱C1aが設けられ、各組はそれぞれ各工程間の間隔と等しい間隔で配置されている。
【0049】
一方、組み付けが完了した組付遊技機の姿勢は、図3左に示すように横臥状態の本体枠10と側転起立状態の外枠20とが連結部を屈曲部とした略L字状の態様となっている。なお、クランプが解除された外枠20は、上端面が水平からわずかに紙面右肩下がりとなっている支持柱C1bにより側面を支持されている。なお、支持柱C1bもまた支持柱C1aと同様に互いの相対位置を保ったままコンベアC1上を移動する。
【0050】
かかる構成により、クランプ解除後の外枠20の側面を下から支持する支持柱C1bの上端面を水平から若干紙面右肩下がりとなっていることによって、外枠20は直立状態からやや鈍角に本体枠10との交差角度を形成するように傾斜するため、外枠20は自発的に転倒してしまうことはない。従って、組付部C12から組付遊技機30が閉処理部C13に移送される間等の、閉処理を行う前の段階で、不用意に外枠20が転倒してしまうことが防止できる。
【0051】
図9は、閉処理部C13に搬送された組付遊技機30を設備側方から見て示している。同図において、同閉処理部C13には、ゴム製のローラーR1,R2が配設されている。また、先端にゴム製の緩衝板S6bを備える上下動作が可能なシリンダユニットS6aが配設されている。また、ローラーR1の配設位置は、組付遊技機30が閉処理部C13に到達する直前に、外枠20の回転自由端に接触する位置となっている。従って、組付遊技機30が閉処理部C13に到達しようとする際には、ローラーR1が外枠20の回転自由端を本体枠10側に押し出す。組付遊技機30が閉処理部C13に到達する直前には、さらに、外枠20は本体枠側に押し出されて、外枠20は自重により転倒を開始する。そして、転倒する外枠20が本体枠10と略平行となり閉状態となる直前の高さにおいて、外枠は緩衝板S6bにより接触することにより転倒の勢いが弱められるとともに、同緩衝板S6bはシリンダS6aが収縮することにより下降して、それとともに、外枠20はゆっくり本体枠20と衝突する。このとき、本体枠10と外枠20の自由端側に前工程において予め備えられた互いに対応し合う封止機構15a,15b,25a,25bが係合して組付遊技機30は閉状態とされる。
【0052】
かかる構成により、本体枠10に対して軽量である外枠20を転倒させていることにより、衝突の際の衝撃が少なくて済むため、閉状態となる際の衝撃によって本体枠10の構成部材等を破損させる可能性が少ない。さらに、本実施形態においては衝撃を緩和する緩衝板S6bによって、より破損の可能性を低減させている。また、特に閉処理を行うにあたって本体枠10を移載する必要もないため、クランプミス等に起因する落下による破損の可能性も極めて少ない。さらに、所定の位置にローラーR1を配設するだけの簡単な機構ですむため、設備コストを抑えメンテナンスの手間を省くことができる。また、ローラーR1はゴム製であるため外枠20の自由端との衝突の際に、外枠20に同衝突による打痕が付くこともないし、回転が可能であるため搬送を妨げない。
【0053】
図10は、閉処理部C13から搬出部C14に搬送される組付遊技機30を設備側方から見て示している。同図において、ローラーR2の設置位置は、高さが組付遊技機30が閉状態となったときに、外枠20の設備上方を向く面の高さとなっている。従って、閉状態となった組付遊技機30が閉処理部C13から搬出部C14に搬送される際には、ローラーR2は、外枠20の設備上方を向く面上を転動することとなる。従って、仮に、上述した閉処理部C13における閉処理が不完全であって、封止機構15a,15b,25a,25bが係合せず外枠20が本体枠10に対して略平行となっていない場合、すなわち、外枠20の回転自由端が、閉状態となっているときより高い位置となっている場合においても、搬出部C14に搬送されるにしたがってローラーR2が転動しつつ、同自由端が本体枠と略平行となる高さに押さえつけるため、閉状態とすることができる。従って、より確実に閉状態とすることが可能となっている。
【0054】
(3)全体構成
図11は、本実施形態にかかる遊技機製造装置の主に本体枠の通過工程の工程ブロック図を示している。同図において、上述した自動組付ラインのほか、手動によって本体枠と外枠とを組み付ける手動組付ラインが設けられている。同手動組付ラインには手動での組付けがしやすいように昇降リフターを具備する組付作業台が設けられるとともに、同組付作業台まで、本体枠および外枠を供給する手動ライン搬入コンベアおよび外枠供給コンベアが備えられている。また、同組付作業台にて組み付けが完了した組付遊技機を搬出する手動ライン搬出コンベアが備えられている。
【0055】
かかる構成により、上述した自動組付ラインが故障等の理由により稼働ができない場合においても手動組付ラインにて組み付け作業を続行することができるため、生産が止まってしまうことがない。さらに、自動組付ライン稼働時においても並行して生産することができるため生産量を向上させることができる。また、昇降リフターを具備するため組み付け作業の効率が向上するとともに、部材の搬入搬出が自動で行われるため作業者は台車等により運搬する必要がないため同様に作業の効率が向上する。なお、本手動組付ラインにおいては、閉処理工程が存在していないが、作業者が手動で閉処理を行うため本手動組付ラインにおいては不要となっている。
【0056】
上述したように、本実施形態においては組付ラインが自動組付ラインと手動組付ラインの計2ラインが存在するため、本体枠の供給も2ラインに分岐させる必要がある。そこで、図11に示すように、前工程から払い出された本体枠を搬送しつつ、自動ライン搬入コンベアと手動ライン搬入コンベアとに分岐搬送させる振り分け手段が配置されている。
【0057】
また、図12は、同振り分け手段を設備上方から見て示した図である。同図において、前工程から連結された受け入れコンベアC2は、ターンテーブル40の直前で終端している。また、ターンテーブル40は同ターンテーブル40上に設けられたターンコンベアC3が自動ライン搬入コンベアC4もしくは手動ライン搬入コンベアC5のいずれかと一直線になることができるよう90度回転することができるようになっている。なお、受け入れコンベアC2、ターンコンベアC3、自動ライン搬入コンベアC4および手動ライン搬入コンベアC5の設備上方には本体枠を正立状態で搬送しても転倒しないように上ガイドレールC2a,C3a,C4a,C5a,C6aがそれぞれ設けられている。また、上記各コンベアは全てが同一水平面上の高さになるように設置されている。
【0058】
かかる構成により、前工程から正立状態で払い出された本体枠は受け入れコンベアC2のローラーコンベアが転動することにより、上ガイドレールC2aに上端を支持されつつ正立状態のまま終端まで搬送される。同終端まで搬送されたとき、ターンテーブル40は、ターンコンベアC3と受け入れコンベアC2と一直線とするように回転されているとともに、ターンコンベアC3も転動を開始する。さらに、受け入れコンベアC2のローラーコンベアが転動を続行することにより、本体枠が次第にターンコンベアC3側に進入して行く。次に、本体枠が完全にターンコンベアC3に進入すると、同ターンコンベアC3のローラーコンベアの転動が停止し本体枠の搬送も停止する。そして、ターンテーブル40は、自動ライン搬入コンベアC4に搬送する場合には、再びローラーコンベアを転動させる。一方、手動ライン搬入コンベアC5に搬送する場合には、ターンテーブル40を時計回りに90度回転させた後に再びローラーコンベアを転動させる。従って、ターンテーブル40は、自動ライン搬入コンベアC4と手動ライン搬入コンベアC5の各コンベアに本体枠を振り分けて搬送することが可能である。
【0059】
ここで、本遊技機製造装置の前工程は、通常、本体枠を正立状態で検査する検査工程であることが多いため本実施形態にかかる遊技機製造装置は、本体枠を正立状態受け入れることとなる。従って、上述したように本体枠を横臥状態で搬送する自動組付ラインに本体枠を供給するには、いずれかの工程で正立状態の本体枠を横臥状態に転倒させる必要がある。そこで、上記の振り分け手段に連結された自動ライン搬入コンベアC4の終端には、正立状態で搬送された本体枠を横臥状態にするべく、転倒移載手段が設けられている。図13は本実施形態にかかる転倒移載手段を設備斜め上方から見て示した図である。
【0060】
同図において、自動ライン搬入コンベアC4の終端の設備上方には、転倒移載ユニット50がスライドレールに支持されている。転倒移載ユニット50は、可動部50a,50b,50c,50dを具備しそれぞれ矢印で示した方向に駆動することが可能となっている。なお、可動部50a,50b,50c,50dには、図示しないシリンダユニット、サーボモーター、ボールネジ等が備えられ、これらが駆動することにより上記可動部が動作を行うことができるようになっている。また、可動部50cにはクランプパッド51a,51bが接合され、可動部50cがスライドすることにより本体枠側面をクランプして、さらに、可動部50dが90度回転することによりクランプされた本体枠を転倒させることができる。
【0061】
かかる構成において、自動ライン搬入コンベアC4の終端で、本体枠は正立状態で搬送され同姿勢を保ったまま停止する。このとき、転倒移載ユニット50は、可動部50aをスライドさせて、クランプパッド51a,51bが本体枠の側面を挟み込む態様となる位置に移動する。そして、可動部50cが本体枠の中央側に向かってスライドして本体枠10がクランプされる。次に、可動部50bを上方にスライドさせることにより本体枠を持ち上げつつ、再び可動部50aを駆動させることにより転倒移載ユニット50が、自動組付ラインのコンベアC1の搬入部C11の上方に移動する。さらに、可動部50dを回転させることにより本体枠が略水平となるように90度転倒され、可動部50bを下方にスライドさせ、本体枠を搬入部C11の支持柱C1aに載置させながら可動部50cを本体枠の外側へスライドさせてクランプを解除する。以上の動作により、本体枠は、自動ライン搬入コンベアC4から自動組付ラインのコンベアC1に移載されつつ、転倒され横臥状態に変換される。従って、前工程から正立状態で搬入された本体枠を自動で上述した自動組付ラインの搬入部C11に横臥状態で導入させることが可能となっている。
【0062】
また、図11の工程フローにおいて自動組付ラインと自動ライン搬出コンベアとの中間に起立移載手段が配置されている。ここにおいても、本遊技機製造装置の後工程は通常証紙貼り工程となっていることが多く、組付遊技機は正立状態で搬出されることが望ましいため、自動組付ラインから横臥状態で搬出される組付遊技機を正立状態に起立させるとともに、正立状態で搬送することが可能な自動搬出コンベアに移載する必要がある。
【0063】
図14は、上記起立移載手段を設備斜め上方から見て示した図である。同図において、図13で示した転倒移載ユニット50と同様に、起立移載ユニット60が、自動組付ラインのコンベアC1の搬出部C14と自動ライン搬出コンベアC6の上方に備えられるとともに、同起立移載ユニット60は、可動部60a,60b,60c,60dを有し、同可動部に備えられた図示しないシリンダユニット、サーボモーター、ボールネジ等が駆動することによって矢印のように駆動することが可能となっている。また、クランプパッド61a,61bも同様に備えられている。
【0064】
かかる構成により、自動組付ラインのコンベアC1の搬出部C14に搬送され停止した横臥状態の組付遊技機は、可動部60cが同組付遊技機を挟み込むようにスライドすることによりクランプされる。クランプされた組付遊技機は、可動部60aおよび60bが駆動することにより自動ライン搬出コンベアC6の設備上方に位置されるとともに、可動部60dが90度回転することにより正立状態とされる。さらに、組付遊技機は下降させられクランプを解除されることにより自動ライン搬出コンベアC6に載置される。以上の動作により、組付遊技機は、自動組付ラインのコンベアC1の搬出部C14から自動ライン搬出コンベアC6に移載されるとともに、横臥状態から正立状態へと自動的に変換されることが可能となっている。
【0065】
さらに、図15は、組付遊技機の側面をクランプしているクランプパッド61bの状態を、図14において示した矢印A1方向から見て示した矢視図である。同図において、略コの字上のクランプパッド61bの上面には、発光部にて赤色光線を発射するとともに、対象物にて反射された同赤色光線を検知する受光部とを具備する光線式センサーP3が配設されている。また、同センサー62にの発光部から発光された赤色光線は、正規のクランプ位置における本体枠10と外枠20との接触面の位置から3mm本体枠のガラス面側にずらした位置に照射されるように配置されている。なお、合成樹脂で形成された本体枠10の側面は同赤色光線を反射する。
【0066】
かかる構成により、組み付けおよび閉処理が適正に完了したか否かの確認することが可能となっている。すなわち、組み付けおよび閉処理が適正に行われていれば、本体枠と外枠は隙間なく接触しているはずであり、クランプパッド61と本体枠との遊び量や、本体枠と外枠との封止機構の遊び量を考慮しても本体枠10と外枠20との正規の接触面の位置から3mm以内に本体枠は存在しているはずである。従って、ここにおける本体枠の存否を確認することにより、本体枠と外枠が正常に組み付けがされ、なおかつ、閉処理が正常に行われたことを確認することができる。具体的には、光線式センサーP3により赤色光線を照射して同赤色光線の反射光の有無を検出することにより確認している。また、本起立移載手段においてはクランプパッド61で支持されたまま組付遊技機は90度反転されるため、横臥状態における本体枠と外枠との隙間も、正立状態における本体枠と外枠との隙間もともに検出することができるため、より漏れのない不良検出が可能となっている。むろん、本体枠10と外枠20との隙間が大きすぎる等により、クランプパッド61の凹部に、組付遊技機が嵌り込むことができなかった場合においても、所定の位置には本体枠10の側面が存在しないことになり、光線式センサーP3には適正な反射光が認識されないため、これを異常と判断することができる。
【0067】
また、上記の不良検出手段は光線式のセンサーを利用したものとしているが、両枠の隙間を検出することができればよく、他の手段によるものであってもよい。例えば、両枠の接触部に所定幅を有する部材を押し当てておいて、同所定幅以上の隙間が存在していれば当該部材は挿入されるため隙間があるとの判断ができるといった機械的な手段によるものであってもよい。さらに、必ずしも直接的に隙間を検出する必要はなく、組付遊技機の厚みを検出することで間接的に隙間を検出することも可能である。
【0068】
さらに本実施形態においては、組付ラインが自動組付ラインと手動組付ラインの2ラインが存在するため、別々のラインで組み付けが完了した組付遊技機を合流させ単一の搬出コンベアで次工程に払い出す合流手段があるとより便利である。そこで、図11において、手動ライン搬出コンベアおよび自動ライン搬出コンベアを合流させている合流手段が配置されている。図16は、同合流手段を設備上方から見て示している。図12に示した振り分け手段とほぼ同様の構成となっているが、ここでは、ターンテーブル70が90度回転することにより、自動ライン搬出コンベアC6および手動ライン搬出コンベアC7から選択的に組付遊技機を受け入れるとともに、単一の払い出しコンベアC9に搬出することが可能となっている。なお、本合流手段においても組付遊技機は正立状態で搬送される。
【0069】
以上、本実施形態にかかる本体枠および組み付けが完了した組付遊技機の通過工程を説明したが、以下、外枠の供給システムについて説明する。図17は、本実施形態にかかる外枠の供給システムのブロック図を示している。同図において、外枠は外枠コンベアにより自動ライン用外枠貯留部と手動ライン用外枠貯留部とに振り分けられて供給される。また、図18は、同外枠コンベア外枠コンベア、自動ライン用外枠貯留部および手動ライン用外枠貯留部を設備上方から見て示している。同図において、段積みされた外枠を紙面下側向かって搬送する外枠コンベアD1が備えられ、同外枠コンベアD1の途中には昇降可能な移載テーブル80a,80bが備えられている。また、該移載テーブル80a,80bは、移動レール81a,81bにより、コンベアD2,D3の中央部に移動することが可能となっている。
【0070】
かかる構成により、段積みされた外枠を外枠コンベアD1から各ライン外枠貯留部に振り分けて供給することができる。例えば、自動ライン用外枠貯留部90に供給する場合は、外枠コンベアD1を停止させることにより、段積みされた外枠を移載テーブル80a上で停止させる。そして、移載テーブル80aが設備上方に上昇するとともに、段積みされた外枠が持ち上げられる。さらに、移載テーブル80aが上昇したまま移動レール81aによりコンベアD2まで移動して下降することにより、コンベアD2上に段積みされた外枠が載置される。次に、コンベアD2が転動して自動ライン用外枠貯留部90に搬送すれば自動ライン用外枠貯留部90に供給されたこととなる。同様にして、手動ライン用外枠貯留部91にも供給することができる。
【0071】
また、外枠が段積みされたままでは各組付ラインに供給することができないため、外枠を一枠ずつ離脱させて供給する必要がある。さらに、本実施形態においては、外枠は一枠ずつを縦横方向交互に段積みしているため外枠の供給方向を単一方向に整えなければならない。一方、自動組付ラインに外枠を供給する場合においては、外枠を側転起立状態で供給する必要があるため、外枠を段積みされた横臥状態から側転起立状態に起立させておく必要がある。
【0072】
図19は、図17において示した自動ライン外枠起立移載ユニットを設備側方から見て示している。同図において、自動ライン外枠移載部は、紙面左から順に自動ライン用外枠貯留部90、外枠反転部92および外枠起立部93とが連続して配置されている。自動ライン用外枠貯留部90は、外枠の転倒を防止する板90aが立設されているとともに、段積みされた外枠の下から2段目以上を持ち上げるリフト機構90bと、外枠を送るコンベア部D4から構成されている。また、外枠反転部92は、外枠を送るコンベア部D6と、昇降可能かつ回転可能なターンテーブル92aにより構成されている。なお、上記各コンベア部D4,D6および後述する外枠起立部93のコンベアD7は同一水平面上に一直線に並ぶように配設されている。
【0073】
かかる構成により、段積みされた外枠の一番下の段の外枠は、自動ライン用外枠貯留部91にて、上積みされた他の外枠がリフト機構90bにより上方に持ち上げられるため、同他の外枠から離脱させられつつ、コンベア部D4により外枠反転部92に送られる。次に、同外枠反転部91にて、反転する必要のある方向に積まれていた外枠のみターンテーブルにより反転させられて次の外枠起立部93に送られる。一方、反転する必要のない方向に積まれていた外枠は、そのままコンベアD6を通過し外枠起立部93に送られる。すなわち、段積みされた外枠を一個ずつ段ばらしするとともに、全ての外枠を単一の方向に整向させることが可能となっている。
【0074】
図20は、外枠起立部93において外枠を側転起立状態に起立させる起立ユニット93aを設備斜め上方から見て示した図である。起立ユニット93aに設けられたコンベアD7上を搬送された外枠は停止板93bに当接して停止する。このとき、コンベアD7は転動を停止するとともに、起立ユニット93aに備えられたシリンダユニットS7a〜S10aが伸長し、同シリンダユニットS7a〜S10aの先端に備え付けられたクランプパッドS7b〜S10bを外枠の側面に押し当てて外枠をクランプする。そして、クランプしたまま起立ユニット93aは、同ユニットの下方に設けられたシリンダユニット、モーター等の駆動によりシリンダユニットS7a,S8aが配設された側を持ち上げるように鉛直に立ち上げられる。図21は、起立ユニット93aが鉛直に立ち上げられた状態を設備側方から見て示した図である。同図において、クランプされたまま起立ユニット93aが鉛直に立ち上げられるため、外枠も側転起立状態となっている。次に、側転起立状態となっている外枠が、外枠ホルダー22にクランプされて移載される。なお、外枠ホルダー22によって外枠がクランプされると、シリンダユニットS7a,S8aはクランプを解除する。
【0075】
かかる構成により、横臥状態の外枠を側転起立状態に起立させることができる。ここで、外枠ホルダー22は外枠を図5および図6に示すように、外枠を正確に移動させて蝶番を嵌合させる必要がある。従って、起立ユニット93aには、外枠ホルダー22に移載される際に、外枠ホルダー22に外枠を正確な位置(以下、正規の側転起立位置という)でクランプさせるための位置合わせ手段が備えられている。すなわち、上述したシリンダユニットS7a〜S10aのストロークは正規の側転起立位置に外枠を押し当てるように設定されているとともに、停止板93bも外枠が正規の側転起立位置停止する位置に設置されている。
【0076】
さらに、一対の発光部、受光部で構成される光線式センサーP4がクランプパッドS9bに連結されて取り付けられている。また、光線式センサーP4の取り付け位置は、クランプパッドS9bが外枠の側面を押し当てた際には、正規の側転起立位置に外枠が保持されたときの穴蝶番21bの軸穴が来るべき位置を、発光部と受光部とで挟むような位置となっている。
【0077】
かかる構成により、正規の側転起立位置に外枠を保持することが可能であるとともに、正規の側転起立位置に外枠が位置合わせされたか否かを検出することができる。すなわち、クランプがされて正規の側転起立位置に外枠が位置合わせされていれば、発光部からの発光された認識光は受光部にて認識されるし、位置合わせされていなければ、同認識光は蝶番21bの面部等に反射して受光部にて認識されない。従って、受光部における認識光の検出の有無によって、不正な外枠の保持位置を検出している。さらに、かかる構成によって外枠の歪みを検出することが可能である。外枠に、ねじれ等の歪みが発生している場合には、シリンダユニットS7a〜S10aによってクランプがされても、蝶番21bの軸穴は不正な位置にある可能性が高いため、上述と同様に検出することができる。従って、不良外枠がそのまま本体枠に組み付けられて、不良遊技機を発生させてしまうことを未然に防止することが可能となる。さらに、光線式センサーP4による認識は、シリンダユニットS7a〜S10aがクランプを開始してから解除するまで継続されるため、外枠の横臥状態および側転起立状態の両方の姿勢において検出が可能である。従って、より漏れのないクランプ位置異常および外枠の歪みの検出が可能である。
【0078】
一方、手動組付ラインへの外枠の供給は、外枠を側転起立状態とする必要がないため、上述した自動ライン用外枠貯留部90と外枠反転部92に相当する機構と、外枠を横臥状態で手動組付台まで搬送するコンベア部によって構成されている。
【0079】
(4)まとめ
以上、各工程の動作を説明したが、上述したように各工程が互いに連携し合って正常に動作するためには適正な制御を行う必要がある。
そこで、本実施形態においては、以下に説明するような制御系統が形成されている。
各工程には各可動部を稼働させるサーボモーター、シリンダユニット等の駆動装置が備えられているとともに、これらの動力源を適正に供給するためのサーボアンプ、ポンプ等の動力供給装置も備えられている。一方、各工程にはワーク位置等を把握する数多くの光線式センサー等も備えられている。さらに、上記センサーから得られるワークの位置情報や異常情報および駆動装置の駆動情報等の情報に基づいて、各工程を連携させつつ各駆動部に適正に指令を送る制御コントローラーを具備している。
【0080】
図22は、本実施形態にかかる上記制御コントローラと各工程の関係をブロック図で示している。同図において、各工程より得られるワークの位置情報や異常情報および駆動情報等が制御コントローラーに伝達され、これらの情報に基づいて制御コントローラーは、各駆動部や動力供給装置に適正な指令を送る。また、上記の情報に基づいて異常が発生したと判断された場合には、アラーム装置により警告を発し作業者に注意を促すとともに、必要ならば装置を停止させる。また、上記制御コントローラには操作盤が備えられ、作業者が同操作盤を操作することにより、各工程に伝達される指令を任意に変化させることができる。例えば、各工程を独立で稼働させたり、半自動で操作するような設定に切り換えたりすることが可能となっている。むろん、装置の始動、停止も同操作盤にて行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の自動組付ラインの流れを示したブロック図
【図2】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の自動組付ラインの前半部分を示した図
【図3】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の自動組付ラインの後半部分を示した図
【図4】本体枠が正規の組付位置に停止する直前の状態を設備側方から見て示した図
【図5】組み付けが行われる直前の状態を設備上方から見て示した図
【図6】本体枠の位置合わせが完了した状態を設備上方から見て示した図
【図7】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の組み付け課程の様子を設備上方から見て示した図
【図8】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の組み付け直後の様子を設備上方から見て示した図
【図9】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の閉処理手段を設備側方から見て示した図
【図10】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の閉処理手段を設備側方から見て示した図
【図11】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の主に本体枠の通過工程を表した工程ブロック図
【図12】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の振り分け手段を設備上方から見て示した図
【図13】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の転倒移載手段を設備斜め上方から見て示した図
【図14】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の起立移載手段を設備上方から見て示した図
【図15】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の組付異常検出手段のA1矢視図
【図16】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の同流手段を設備上方から見て示した図
【図17】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の外枠供給システムを示したブロック図
【図18】本発明の一本実施形態にかかる遊技機製造装置の外枠コンベアを設備上方から見て示した図
【図19】本発明の一実施形態にかかる遊技機製造装置の外枠移載ユニットを設備側方から見て示した図
【図20】本発明の一実施形態にかかる遊技機製造装置の外枠起立ユニットを設備斜め上方から見て示した図
【図21】本発明の一実施形態にかかる遊技機製造装置の外枠起立ユニットを設備側方から見て示した図
【図22】本発明の一実施形態にかかる遊技機製造装置の制御系統を示したブロック図
【符号の説明】
10…本体枠
14…発射ハンドル
15a,15b,25a,25b…封止機構
11a,b,21a,b…蝶番
20…外枠
22…外枠ホルダー
30…組付遊技機
40,70…ターンテーブル
42…自動ライン搬入コンベア
50…転倒移載ユニット
60…起立移載ユニット
62…光線式線センサー
70…ターンテーブル
90…自動ライン用外枠貯留部
91…手動ライン用外枠貯留部
92…外枠反転部
93…外枠起立部
93a…外枠起立ユニット
C1〜C9…コンベア
D1〜D6…外枠用コンベア
P1〜P4…光線式センサー
R1〜R2…ローラー
S1a〜S10a…シリンダユニット
S1b,S2b,93b…停止板
X1…軸心線

Claims (6)

  1. 少なくとも遊技盤を備える本体枠と、上記本体枠に対応する幅を有し同本体枠よりも軽量な枠体からなる外枠とを備える遊技機を製造する遊技機製造装置であって、
    上記遊技盤面が略水平となる横臥状態に寝かせられた上記本体枠の水平方向一端に備えられた蝶番と、幅方向が略鉛直となる起立状態とされた上記外枠の下側位置に備えられた蝶番とを連結することにより、上記本体枠と上記外枠とをL字状の開状態で組み付ける組付手段と、
    この組付手段にて開状態で組み付けられた遊技機に対して、上記本体枠の姿勢を維持したまま上記外枠を横臥状態に回動させるようにして閉状態とする閉処理手段とを具備することを特徴とする遊技機製造装置。
  2. 請求項1に記載の遊技機製造装置であって、
    上記閉処理手段は、自重により転倒させることにより上記外枠を横臥状態に回動させることを特徴とする遊技機製造装置。
  3. 上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の遊技機製造装置であって、
    上記外枠の蝶番と上記本体枠の蝶番とが連結できるように上記外枠と上記本体枠とを位置決めする位置合わせ手段と、
    上記位置合わせ手段まで上記本体枠を横臥状態で供給する横臥搬入手段と、
    上記位置合わせ手段まで上記外枠を起立状態で供給する自動ライン外枠供給手段と、
    上記組付手段により組み付けられた組付遊技機を横臥状態で搬送する横臥搬出手段とを備える自動組付ラインをさらに具備することを特徴とする遊技機製造装置。
  4. 上記請求項3に記載の遊技機製造装置であって、
    上記自動組付ラインに並設され、上記本体枠と上記外枠とを手作業で組み付けるための手動組付ラインと、
    前記遊技機がホールにおいて設置されたときの姿勢である正立状態で搬入された上記本体枠を、上記自動組付ラインおよび上記手動組付ラインの稼動状況に応じて、自動ライン搬入コンベアまたは上記手動ライン搬入コンベアのいずれかに振り分ける振り分け手段とをさらに具備することを特徴とする遊技機製造装置。
  5. 上記請求項4に記載の遊技機製造装置であって、
    上記振り分け手段にて上記自動ライン搬入コンベアに振り分けられた上記本体枠は、同自動ライン搬入コンベア上を同自動ライン搬入コンベアの終端まで正立状態で搬送されるとともに、同終端において転倒移載手段により、横臥状態に転倒されつつ上記自動組付ラインの上記横臥搬入手段へ移載されることを特徴とする遊技機製造装置。
  6. 上記請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の遊技機製造装置であって、
    上記横臥搬出手段により横臥状態で搬出された上記組付遊技機を、前記正立状態に起立させつつ自動ライン搬出コンベアに移載する起立移載手段を具備することを特徴とする遊技機製造装置。
JP2002381152A 2002-12-27 2002-12-27 遊技機製造装置 Expired - Fee Related JP4374852B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002381152A JP4374852B2 (ja) 2002-12-27 2002-12-27 遊技機製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002381152A JP4374852B2 (ja) 2002-12-27 2002-12-27 遊技機製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004208895A JP2004208895A (ja) 2004-07-29
JP4374852B2 true JP4374852B2 (ja) 2009-12-02

Family

ID=32817160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002381152A Expired - Fee Related JP4374852B2 (ja) 2002-12-27 2002-12-27 遊技機製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4374852B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4521262B2 (ja) * 2004-12-21 2010-08-11 株式会社ニューギン 遊技機製造ラインの制御システム
JP4990553B2 (ja) * 2006-05-09 2012-08-01 株式会社ニューギン 遊技盤用の下孔加工システム
JP4990554B2 (ja) * 2006-05-09 2012-08-01 株式会社ニューギン 遊技盤用の下孔加工システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004208895A (ja) 2004-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102022959B1 (ko) 휠과 타이어를 정밀하고 빠르게 조립할 수 있는 휠 타이어 자동 조립라인
US5220715A (en) Printed circuit board processing apparatus
KR20120045129A (ko) 테일러 웰디드 블랭크 용접 시스템
JP4374852B2 (ja) 遊技機製造装置
JP2003136351A (ja) 組立機及び組立方法
CN111590300B (zh) 全自动外球面球轴承防松动球装配机
TW201622606A (zh) 拉鏈用拉頭的加壓裝置
JPS6339741A (ja) 部品組付装置
KR100813312B1 (ko) 액정 디스플레이 패널 안착시스템
JP4835535B2 (ja) 板状体検査設備
CN213825958U (zh) 一种厚度检测机构及含有该机构的检测挑拣设备
KR101694469B1 (ko) 기판 적재운송기
JP2006027753A (ja) 電動機検修ライン用ターンテーブル装置
KR200445063Y1 (ko) 철판 반송장치
CN219122109U (zh) 一种全自动活塞体检测设备
JP5118189B2 (ja) 遊技機器検査設備の検査用パレット治具
CN208761658U (zh) 一种层板下料装置
CN212607318U (zh) 一种立体仓库
KR101694468B1 (ko) 기판 적재운송기 및 이를 포함하는 이송시스템
KR20230063578A (ko) 롤러 보수 장치 및 방법
JP3633738B2 (ja) 遊技機製造用遊技盤の反り検査装置
JPH04308133A (ja) 薄板ワークの移載装置
EP0553350B1 (en) Apparatus for processing printed circuit board
US7284480B2 (en) Centering unit for a silk-screen printing device
CN112371536A (zh) 一种厚度检测机构及含有该机构的检测挑拣设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051207

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090818

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4374852

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150918

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees