JP2004358557A - 組立機及び組立方法 - Google Patents

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    • B65G65/38Mechanical devices

Abstract

【課題】部品供給手段から供給された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、部品搭載部に搭載された部品に他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み立てる組立機において、安価でコンパクトな構成で作業性のよい組立機を提供する。
【解決手段】部品供給手段7,7′から異なる種類の部品を受け取って保持するための複数の部品保持手段を一体に備え、部品保持手段を搬送体2まで移動させて、部品保持手段に保持された異なる種類の部品を搬送体2のそれぞれの部品搭載部に受け渡す部品搬送手段3とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の部品を搬送体に順次供給し、前記搬送体とともに前記部品を搬送しながらこれら複数の部品を互いに組み付けて所定の組立体を組み立てる組立機及び組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ターンテーブルや無端ベルトコンベア等の搬送体の上に、部品を順次供給しつつ、前記ターンテーブルや無端ベルトコンベア等とともに前記部品を間歇的に送りながら、前記部品を互いに組み付けて、所定の組立体を完成させる組立機が知られている。
図23は、このような組立機で組み立てられる組立体の一例を示すもので、カナと歯車とからなる時計の中心車の縦断面図である。
カナw1は、貫通孔w1aが中心に形成された軸部w1bと、この軸部w1bの途中部位に形成されたフランジ部w1cと、このフランジ部w1cよりも軸部w1bの一端寄りに膨出形成された膨出部w1dとを有している。
軸部w1bの外周には、図23(a)に示すように、予め複数箇所に凹凸が形成されている。
【0003】
カナw1に組み付けられる歯車w2は、中心に軸部w1bの外径とほぼ同じ大きさの内径を有する孔w2aが形成されている。そして、この孔w2aにカナw1の軸部w1bの一端を挿入し、歯車w2を膨出部w1dに向けて押すことで、歯車w2が膨出部w1dを越えてフランジ部w1cに受け止められ、カナw1に組み付けられる。
上記の組立機では、ターンテーブルまでのカナw1の搬送,供給、ターンテーブルまでの歯車w2の搬送,供給、歯車w2のカナw1に対する組み付け、組立体である中心車Wの搬出が前記搬送体の割出し回転によって順次行なわれる。
そして、カナw1のターンテーブルへの供給、歯車w2のターンテーブルへの供給,カナw1に対する歯車w2の組み付け、中心車Wのターンテーブルからの搬出は、ターンテーブルに沿って配置された個別のユニットによって行なわれるのが一般的である。
【0004】
また、良品中に不良品が混入しないようにするために、前記組立機による組立工程の後に、前記組立体の検査を行う検査工程が設けられることが多い。
図23(a)に示すような中心車Wにおいては、図23(b)に示すような組立不良が発生することがある。すなわち、歯車w2の二枚重ね(C1)、貫通孔w1a内での切削屑詰まり(C2)、歯車w2の浮き上がり(C3)、軸部w1bの外周面の加工不良(C4)、軸部w1bの寸法不良(C5)等が代表的なものである。このような不良は、組立機とは別体の検査装置に個々の組立体を通して判断し、不良品が良品中に混入しないようにしている。
【0005】
しかしながら、上記した従来の組立機及び検査工程においては、以下のような問題がある。
(1)カナw1の搬送及び供給を行うユニットと、歯車w2の搬送及び供給を行うユニットとが個別に設けられているため、各ユニットごとに位置合わせやメンテナンスが必要となって、作業者の作業負担が大きい。また、各ユニットを駆動するための駆動部が個別に必要となって、組立機が大型,複雑,高価格になる。
(2)確実に歯車w2をカナw1に組み付けるためには、仮組付けを行ってから本組付けを行うようにするのが好ましいが、部品を搭載させるターンテーブルの部品搭載部の数に制限があるため、仮組付け工程を設けるのが困難である。
(3)組立工程と別個に検査工程を設けているため、工程数が増大してコスト高になる。検査ユニットを組立機上に設けることも可能であるが、検査ユニットによって検査を行うための部品搭載部を確保する必要から、ターンテーブルが大型化し組立機が大型になる。
【0006】
また、ターンテーブルに沿って設けるユニット数が増えるほど、設計上の自由度が制限されることになり、組立機が大型化するほか、作業性も悪くなる。
そのため、設けることのできる検査ユニットの数や種類が制限されて、十分な検査を行うことができない。
(4)従来のホッパには、バイブレータによる振動を利用して部品貯蔵部内の部品を送り出すものや、スパイラル状のリード溝を有する円筒状の部品貯蔵部を回転させて部品貯蔵部内の部品を送り出すものがある。
しかし、これら従来のホッパは、部品貯蔵部内の部品の貯蔵状態が均一でないため、振動又は回転動作による単位時間当たりの部品の送り出し量に大きなばらつきがあるという問題がある。特に、振動を利用するホッパは騒音が大きく、作業環境を悪化させる一因になっている。
【0007】
(5)また、振動や回転動作によって部品貯蔵部に貯蔵された部品を移動させているため、ホッパが大きくなり、組立機を大型化しているほか、振動や回転によってカナw1や歯車w2等の微小な部品がホッパ内で互いに絡み合い、あるいはぶつかりあって、これら部品に傷や変形を生じさせるおそれがある。
(6)さらに、パーツフィーダ等に設けられたリミットスイッチ等のレベルセンサでパーツフィーダ内の部品の残量を判断するようにしているが、パーツフィーダ内における部品の状態によってこの残量判断がばらつき、かつ、振動や回転動作によってホッパから供給される部品の量にもばらつきがあるので、パーツフィーダ内の部品の量的なばらつきがきわめて大きく、パーツフィーダの稼働が不安定になりやすい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術の問題点にかんがみてなされたもので、上記の各問題点を解決することができる安価でコンパクトな構成の組立機及び組立方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の組立機は、部品供給手段から供給された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前記部品搭載部に搭載された前記部品に他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み立てる組立機において、前記部品供給手段から前記部品を受け取って保持する部品保持手段と、異なる種類の前記部品を保持するための複数の前記部品保持手段を一体に備え、前記部品保持手段を前記搬送体まで移動させて、前記部品保持手段に保持された前記異なる種類の部品を前記搬送体のそれぞれの前記部品搭載部に受け渡す部品搬送手段とを有する構成としてある。
【0010】
この構成によれば、異なる種類の複数の部品が、単一の部品搬送手段によって同時に部品供給手段からの受取り位置から搬送され、前記部品搭載部で同時に搬送体に受け渡される。
そのため、複数の部品について一つの駆動部を共有することができ、組立機の装置構成を簡素なものにすることができるほか、装置の小型化及び低価格化を図ることができる。
また、部品の各々について部品搬送手段の位置決めやメンテナンスを行なう必要がなくなり、作業者の作業負担も軽減することができる。
【0011】
請求項2に記載の組立機は、前記部品搬送手段は、前記部品保持手段が前記部品供給手段から前記部品を受け取る受取り位置と前記搬送体の前記部品搭載部との間に設けられた割出し回転自在な支持部材と、この支持部材を割出し回転させる駆動部とを有し、同一種類の前記部品を保持する一対の前記部品保持手段の組が、前記支持部材に複数組設けられているとともに、前記支持部材が所定の回転角度位置に割り出されたときに、前記一対の部品保持手段のうちの一方が前記受取り位置にあり、かつ、前記一対の部品保持手段の他方が前記部品搭載部に位置しているように、前記部品保持手段を前記支持部材に配置した構成としてある。この構成によれば、単一の支持部材が割出し回転されながら、二つ以上の部品を部品供給手段から同時に受け取り、前記搬送体の各々の部品搭載部まで搬送し、当該部品搭載部に同時に受け渡すことが可能になる。
【0012】
請求項3に記載の組立機は、前記部品搭載部上の前記部品に外力を加えて前記部品どうしの組み付けを行なう組付け手段を備え、前記部品保持手段の少なくとも一つが、前記組付け手段で組み付けられる前記部品を前記部品搭載部に受け渡す際に、前記部品の仮組付けを行なう仮組付け手段を有する構成としてある。
このように構成することで、ターンテーブルやコンベア等の搬送体における部品搭載部の数や、各ユニットの配置位置を変更することなく、仮組付けを行うことが可能になる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、吸引エア又は吹出しエアの供給手段と、吸引エアと吹出しエアとの間で切り換えを行なう切り換え手段とを有し、吸引エアを前記部品保持手段に供給することによって前記部品保持手段が前記部品を前記部品供給手段から受け取って保持し、前記切り換え手段が前記吸引エアを前記吹出しエアに切り換えることによって、前記部品保持手段に保持された前記部品を前記搬送体上の前記部品搭載部に受け渡すように構成してある。
吸引エアと吹出しエアの切り換えによって部品の保持と受け渡しを行うようにすることで、部品保持手段に部品を保持するための機械的な構成が不要となり、装置構成を簡素なものにすることができる。吸引エアと吹出しエアの切り換えによって部品の保持と受け渡しは、中心車や四番車といった時計部品のような小物の組立体の組み立てに特に適している。
【0014】
請求項5に記載の組立体は、部品供給手段から供給された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前記搬送体によって前記部品搭載部に搭載された前記部品に他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み立てる組立機において、前記組立体を前記搬送体の前記部品搭載部から取り出して保持する組立体保持手段と、前記搬送体から取り出された組立体を前記組立体保持手段から受け取り、回収する回収手段と、この回収手段に前記組立体を受け渡す回収位置と前記搬送体との間に設けられ、前記組立体保持手段とともに前記組立体を前記搬送体から前記回収位置まで移動させる組立体搬送手段と、この組立体搬送手段による前記組立体の移動経路に沿って配置され、前記組立体の検査を行なう一つ又は複数の検査手段とを有する構成としてある。
【0015】
この構成によれば、組立体保持手段が組み立ての終了した組立体を搬送体から取り出し、組立体搬送手段が組立体保持手段とともに組立体を回収位置まで搬送する。組立体は、この搬送の途中で、検査手段によって検査が行われる。
このように本発明では、組立機に検査手段を設けることができ、かつ、搬送体と回収位置との間に検査手段を設けているので、搬送体の部品搭載部の数を増やす必要がなく、ターンテーブル等の搬送体を大型化する必要もない。また、組立機をほとんど大型化することなく、検査手段を複数設けることができるので、必要な検査の全てを組立機で行うことが可能になる。
【0016】
請求項6に記載の組立機は、前記組立体搬送手段が、前記回収位置と前記搬送体との間に設けられた割出し回転自在な支持部材と、この支持部材を割出し回転させる駆動部とを有し、前記支持部材に複数の前記組立体保持手段が設けられているとともに、前記組立体保持手段のうちの一つが前記組立体を受け取る位置にあるときに、他の前記組立体保持手段の少なくとも一部が、前記回収位置及び前記検査手段によって検査が行なわれる検査位置にある構成としてある。
このように構成することで、支持部材の回転による組立保持手段の移動経路に沿って、複数の検査手段を配置することができる。請求項7に記載するように、前記検査手段として、前記組立体の外形を検査する第一の検査手段と、前記組立体の内部を検査する第二の検査手段とを設けることができる。
また、組立体の取り出しと検査、回収位置での組立体の受け渡しを同時に行うことが可能になる。
【0017】
請求項8に記載の組立機は、前記組立体搬送手段による前記組立体の搬送経路の途中に、前記検査手段によって良品又は不良品と判断された前記組立体を回収するための第二の回収位置を設け、前記第二の回収位置で良品又は不良品と判断された前記組立体を前記組立体搬送手段から離脱させるように構成してある。
このように構成することで、例えば、良品を回収位置で組立体保持手段から離脱させて回収するとともに、不良品を回収位置の手前の第二の回収位置で組立体保持手段から離脱させるようにすることができる。したがって、良品と不良品とを個別に回収することが可能になる。
前記第二の回収位置は、前記回収位置の手前であってもよいし、回収位置の後に設けてもよい。また、検査手段の直後に設けるようにしてもよい。
【0018】
請求項9に記載の組立機は、前記回収手段が、前記検査手段によって良品と判断された組立体を回収する第一の回収箱と、前記検査手段によって不良品と判断された組立体を回収するための第二の回収箱と、前記第一の回収箱に前記組立体を投入するための第一のシュートと、前記第二の回収箱に前記組立体を投入するための第二のシュートと、前記第一のシュートと第二のシュートを進退移動自在に取り付け、かつ、前記検査手段の検査結果に基づいて前記第一のシュート又は第二のシュートのいずれか一方を前記回収位置に位置させる駆動部とを有する構成としてある。
この構成によれば、第一のシュートと第二のシュートを選択的に回収位置に位置させることで、検査結果に基づいて良品を第一の回収箱に、不良品を第二の回収箱に回収することが可能になる。
【0019】
請求項10に記載の組立機は、前記回収手段が、前記検査手段によって良品又は不良品と判断がなされた組立体のうち、一方の前記組立体を回収する第一の回収箱と、良品又は不良品のうち他方の前記組立体を回収するための第二の回収箱と、前記回収位置に設けられ、前記第一の回収箱に前記組立体を投入するためのシュートと、前記第二の回収位置に設けられ、前記第二の回収箱に前記組立体を投入するための組立体受け部材とを有し、前記検査手段の判断結果に基づいて、前記回収位置で停止した前記組立体保持手段から前記シュートに前記組立体を受け渡し、又は、前記第二の回収位置で前記組立体保持手段から前記組立体受け部材に前記組立体を受け渡す構成としてある。
この構成によれば、前記組立体搬送手段による組立体の搬送の途中で、組立体を組立体保持手段から離脱させることで、不良品又は良品と判断された組立体が第二の回収位置で第二の回収箱に回収される。
良品又は不良品と判断された組立体は、組立体搬送手段が停止したときに、回収位置で第一の回収箱に回収される。
【0020】
請求項11に記載の組立機は、前記回収位置又は前記第二の回収位置の後に、前記組立体保持手段から離脱しなかった前記組立体を当接させて、前記組立体保持手段の移動とともに前記組立体を強制的に離脱させる組立体離脱手段を設けた構成としてある。
この構成によれば、油分や磁化等によって組立体保持手段に付着し、回収位置又は第二の回収位置で離脱しなかった組立体を、確実に組立体保持手段から離脱させることができる。
【0021】
請求項12に記載の組立機は、前記部品供給手段が部品を整列して搬送する整列搬送部と、前記部品を貯蔵するとともに前記整列搬送部内の前記部品の残量が少なくなったときに前記整列搬送部に前記部品を供給するホッパとを有し、前記ホッパが、前記部品を貯蔵する貯蔵部と、この貯蔵部に形成された部品の取り出し口と、前記貯蔵部の底部として構成され、前記貯蔵部内で昇降する昇降部材と、この昇降部材を昇降させる駆動部とを有し、前記昇降部材の上昇によって前記取り出し口から前記整列搬送部に前記部品が供給されるように構成してある。
この構成によれば、貯蔵部に貯蔵された部品を、振動ではなく、昇降部材の昇降によってパーツフィーダ等に供給することが可能であるので、騒音がきわめて小さく、かつ、小型の貯蔵部を得ることができる。
また、ホッパから供給される部品の数を安定的にすることができる。
【0022】
請求項13に記載の組立機は、前記ホッパから前記整列搬送部に供給される前記部品の量が、前記昇降部材の上昇高さに基づいて決定されるように構成してある。この場合、請求項14に記載するように、組み立てられた組立体の個数をカウントするカウンタを備え、前記貯蔵部内に貯蔵された前記部品の単位個数と、前記カウンタでカウントされた組立体の数とから前記昇降部材の必要上昇高さを求め、得られた前記昇降部材の必要上昇高さに基づいて、前記駆動部が前記昇降部材を上昇させるようにするとよい。
【0023】
上記したように、本発明のホッパによれば、ホッパから供給される部品の数を安定的にすることができる。そのため、パーツフィーダ等にレベルセンサ等のセンサを設けることなく、組み立てられた組立体の数をカウントし、このカウント数に見合う数の部品をホッパから供給することが可能になる。すなわち、昇降部材が単位寸法(例えば1cm)上昇したときに、ホッパから供給される部品の数(単位個数)を予め計測しておき、この単位個数と生産された組立体との数とから、昇降部材の上昇量を求めるとよい。
このように本発明ではパーツフィーダ等に供給される部品の数をほぼ一定に保つことができるので、パーツフィーダ等において安定的な部品の供給が可能になる。また、レベルセンサ等の別体のセンサを設ける必要もなくなる。
また、請求項15に記載するように、前記貯蔵部の上部に、前記部品を前記貯蔵部に投入しやすくするための漏斗状の投入口を設けるとよい。
【0024】
請求項16に記載の組立機は、前記貯蔵部が傾倒自在に設けられ、前記貯蔵部の側面に形成された前記取り出し口から、前記昇降部材の上昇によって前記貯蔵部内の部品が供給される構成としてある。
このように構成することで、昇降部材が上昇して貯蔵された部品が取り出し口に達すると、前記貯蔵部の傾倒によって取り出し口から部品が落下し、パーツフィーダ等に供給される。
【0025】
請求項17に記載の組立機は、前記貯蔵部の前記底部が、前記取り出し口に向けて、前記貯蔵部の傾倒方向と同方向に傾斜して形成されている構成としてある。
このように構成することで、貯蔵部内の部品は昇降部材の傾斜面を滑落して取り出し口からパーツフィーダ等に供給される。そのため、貯蔵部内の全ての部品をパーツフィーダ等に受け渡すことが可能になる。
【0026】
本発明の組立機は、請求項18に記載するように、時計に用いられるカナ及び歯車のような微細部品の組み立てに特に適している。
また、搬送体としては無端ベルトやテーブル等を用いることができるが、請求項19に記載するように、前記搬送体を回転自在なテーブルとすることで、多くの部品搭載部を有効に利用することができるという利点がある。
【0027】
請求項20に記載の組立機は、前記部品搭載部が、前記テーブルに揺動自在に設けられているとともに、前記部品搭載部を移動させて前記テーブル上の所定位置に導くためのガイド部を有し、このガイド部材と当接して前記部品搭載部を移動させるための当接部を、前記部品保持手段又は前記部品搬送手段に設けた構成としてある。この場合、請求項21に記載するように、前記ガイド部が、前記当接部の少なくとも三カ所で当接するように配置された少なくとも三つのガイドピンで構成するとよい。
このように構成すれば、部品保持手段と部品搭載部との間に多少の位置ずれが存在していても、部品保持手段から部品搭載部に部品を受け渡す際に、前記ガイド部と前記当接部とによって、部品搭載部と部品保持手段との相対的な位置合わせが行なわれ、部品の受け渡しが確実に行なわれる。
【0028】
本発明の目的は、請求項22〜26に記載の組立方法によっても達成することができる。
すなわち、請求項22に記載の発明は、部品供給手段から供給された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前記部品搭載部に搭載された前記部品に、他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み立てる組立方法において、異なる種類の前記部品を保持するための複数の前記部品保持手段を一体に備えた部品搬送手段を準備し、前記部品搬送手段が、異なる種類の複数の前記部品を同時に搬送し、前記部品搭載部に前記部品を同時に受け渡すとともに、前記部品供給手段から前記部品を同時に受け取る方法である。
請求項23に記載の発明は、前記部品搭載部上の前記部品に外力を加えて前記部品どうしの組み付けを行なう組付け手段を備える場合において、前記部品搬送手段が前記部品を前記部品搭載部に受け渡す際に、前記部品の仮組付けを行う方法である。
【0029】
請求項24に記載の発明は、部品供給手段から供給された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前記部品搭載部に搭載された前記部品に、他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み立てる組立方法において、
前記組立体を前記搬送体の前記部品搭載部から取り出し、前記組立体の回収手段に前記組立体を受け渡すまで搬送経路上の一つ又は複数の位置で、前記組立体を位置決めして停止させ、当該位置で前記組立体の検査を行なう方法である。
【0030】
請求項25に記載の発明は、前記検査によって良品又は不良品と判断された前記組立体を回収する第一の回収箱に前記組立体を受け渡す第一の回収位置と、この第一の回収位置の手前に設けられ、不良品又は良品と判断された前記組立体を回収する第二の回収箱に前記組立体を受け渡す第二の回収位置とを有する場合において、前記第一の回収位置又は第二の回収位置で前記組立体の搬送を停止させて前記組立体を前記第一の回収箱又は第二の回収箱に受け渡し、前記第二の回収位置又は前記第一の回収位置で搬送途中の前記組立体を前記第二の回収箱又は第一の回収箱に受け渡す方法である。
【0031】
請求項26に記載の発明は、前記部品保持手段又は前記部品搬送手段に当接部を設けるとともに、この当接部に当接するガイド部を有する前記部品搭載部を前記搬送体に揺動自在に準備し、前記部品保持手段に保持した前記部品を前記部品搭載部に受け渡す際に、前記当接部が前記ガイド部に当接して前記部品搭載部を所定位置に移動させるとともに位置決めする方法である。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1及び図2を参照しながら、この実施形態の組立機の概略構成を説明する。
図1は、この実施形態の組立機の主要部の斜視図、図2は、図1の組立機の平面図である。
本発明の組立機1は、図示しない駆動機構によって反時計回り方向に割出し回転される円盤状のターンテーブル2、このターンテーブル2の周囲に配置された部品保持・搬送ユニット3,本組付けユニット4及び組立体搬送・検査ユニット5とを有している。これらターンテーブル2及び各ユニット3,4,5は、組立機1の基台11上に設けられている。
【0033】
ターンテーブル2は、円周に沿って均等間隔で六つの部品搭載部210,210・・・を有していて、ターンテーブル2が停止したときに、部品搭載部210,210・・・のいずれかが、ターンテーブル2に沿って予め設定された六つの作業位置▲1▼〜▲6▼(以下、第一のステーション▲1▼,第二のステーション▲2▼・・・第六のステーション▲6▼と記載する)のいずれかに位置するようになっている。
第二のステーション▲2▼では、ターンテーブル2の部品搭載部210にカナw1が供給され、第三のステーション▲3▼で歯車w2が部品搭載部210に搭載されているカナw1に供給される。
【0034】
なお、このとき、歯車w2がカナw1側に押されて仮組付けが行われる。そして、第四のステーション▲4▼で歯車w2がカナw1に押し込まれて本組付けが行われ、第五のステーション▲5▼で歯車w2とカナw1とが互いに組み付けられてなる中心車Wがターンテーブル2から搬出される。第六のステーション▲6▼と第一のステーション▲1▼は、この実施形態では空きステーションである。なお、空きステーションである第六のステーション▲6▼又は第一のステーション▲1▼を利用して、第五のステーション▲5▼で中心車Wがターンテーブル2から確実に搬出されたかどうかを確認したり、部品搭載部210の清掃を行なうようにしたりしてもよい。
【0035】
部品保持・搬送ユニット3は、第二のステーション▲2▼で、ターンテーブル2の部品搭載部210に部品であるカナw1を供給すると同時に、第三のステーション▲3▼で、部品搭載部210に歯車w2を供給する。また、このとき、歯車w2を押して、カナw1に歯車w2を仮組付けする。部品保持・搬送ユニット3の後方(図2において図面右方)には、部品保持・搬送ユニット3にカナw1及び歯車w2を供給するための二つのパーツフィーダ6,6′が並べて配置されている。一方のパーツフィーダ6には、ホッパ7からカナw1が供給され、他方のパーツフィーダ6′には、ホッパ7′から歯車w2が供給される。パーツフィーダ6,6′は、ホッパ7,7′から供給されたカナw1及び歯車w2を一列に整列させて、部品保持・搬送ユニット3まで搬送する。
【0036】
本組付けユニット4は、部品保持・搬送ユニット3でカナw1に仮組付けされた歯車w2を、第四のステーション▲4▼で所定の押圧力で押して本組付けを行ない、組立体である中心車Wを完成させるものである。
組立体搬送・検査ユニット5は、第五のステーション▲5▼でターンテーブル2の部品搭載部210から中心車Wを搬出し、隣接して設けられた組立体回収ユニット8に中心車Wを受け渡すものである。また、この組立体搬送・検査ユニット5は、中心車Wを部品搭載部210から取り出して組立体回収ユニット8まで搬送するまでの間に、中心車Wについて一つ又は複数の検査を行なうものである。
以下、上記の各ユニットの詳細を、図面を参照しながら説明する。
【0037】
[ターンテーブル]
図3は、図2のI−I方向断面図で、この実施形態の組立機に設けられるターンテーブルの構成及び駆動部を説明する図である。
ターンテーブル2は、回転自在に設けられた円盤状のテーブル本体203と、このテーブル本体203の上面に均等間隔(この実施形態では60°間隔)で配置して設けられた六つの部品搭載部210とを有している。基台11上には、ターンテーブルユニットベース12が設けられていて、ターンテーブル2はこのターンテーブルユニットベース12上に設けられている。また、歯車w2をカナw1に仮組付け又は本組付けする際の押圧力によって部品搭載部210が押し下げられないようにするために、ターンテーブルユニットベース12上にはスラストベアリング207が設けられている。この、スラストベアリング207は、環状のベアリングカバー205とベアリングガイド206とによって保持されていて、ターンテーブル2の周縁の近傍を回転自在に支持している。
【0038】
さらに、ターンテーブルユニットベース12には、インデックスパラレルカム等、公知の回転割出し機構を内蔵するカムケース220が取り付けられている。そして、カムケース220から上方に延出する出力軸221が、ターンテーブルユニットベース12の貫通孔12aを挿通して、テーブル本体203の中央に形成された嵌合孔203aに嵌め込まれている。出力軸221とテーブル本体203とは、キー及びボルトによって一体に取り付けられていて、テーブル本体203は出力軸221とともに回転する。出力軸221は、前記回転割出し機構によって60°づつ割出し回転され、この出力軸221の割出し回転によって、テーブル本体203に取り付けられた部品搭載部210が、正確にステーション▲1▼〜▲6▼に位置決めして停止させられる。
【0039】
なお、カムケース220には、複数の回転軸223が延出して設けられている。この回転軸223は、テーブル本体203が60度割り出し回転されるごとに一回転するものである。そして、各回転軸223には、後述の部品保持・搬送ユニット3,本組付けユニット4及び組立体搬送・検査ユニット5の支持プレート301,401a,401b,501を一定のタイミングで動作させるための溝カム225がキーによって取り付けられている。
また、カムケース220に駆動力を入力する入力軸226には、プーリ227がキー止めされている。そして、図示しないモータの駆動が、ベルト及びプーリ227を介して入力軸226に伝達される。
【0040】
ターンテーブル2には、少なくともステーション▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼にエアを供給するためのエア供給部230が設けられている。このエア供給部230は、コンプレッサやエアポンプ、ブロワー等の図示しない吸引エア供給手段または吹出しエア供給手段に接続されていて、ステーション▲2▼,▲3▼,▲4▼には吸引エアを、ステーション▲5▼には吹出しエアを供給するようになている。
ステーション▲2▼,▲3▼,▲4▼には、少なくとも部品保持・搬送ユニット3からカナw1や歯車w2を受け取る際に、吸引エアが供給され、この吸引エアによってカナw1及び歯車w2が部品搭載部210に吸着される。また、ステーション▲5▼では、ターンテーブル2から組立体搬送・検査ユニット5に中心車Wを受け渡すタイミングで、吹出しエアが部品搭載部210から吹き出され、ターンテーブル2から中心車Wを確実に組立体搬送・検査ユニット5に受け渡すことができるようにしている。
【0041】
エア供給部230は、前記コンプレッサやエアポンプ、ブロワー等に連通するエア流通管を接続するためのカプラ231と、このカプラ231が取り付けられるターンテーブルユニットベース12のエア流通孔12bと、ベアリングガイド206に形成され、エア流通孔12bに連通する貫通孔206bと、この貫通孔206bに嵌装されたスリーブ232と、エア流通孔12b内に設けられ、スリーブ232を常時テーブル本体203に押し付けるばね233と、部品搭載部210の各々に対応して形成されたエア流通孔203bとを有している。
エア流通孔203bは、部品搭載部210に形成されたエア流通孔211aと常時連通していて、かつ、ステーション▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼のいずれかで部品搭載部210が停止したときに、スリーブ232の貫通孔232aと連通するようになっている。
【0042】
なお、前述したように、ステーション▲2▼,▲3▼,▲4▼では吸引エアによってカナw1及び歯車w2を部品搭載部210に吸着させているが、吸引エアを供給するためのエア供給部230はこれらステーション▲2▼,▲3▼,▲4▼で共通のものとすることができる。すなわち、ステーション▲2▼,▲3▼,▲4▼からステーション▲5▼の手前まで延びるエアの流通溝をベアリングガイド205の上面に形成し、このエア流通溝に貫通孔206bから吸引エアが供給されるように構成するとよい。
【0043】
このようにすることで、ステーション▲2▼,▲3▼,▲4▼からステーション▲5▼の手前まで、前記エア流通溝を介して部品搭載部210のエア流通孔211aに常時吸引エアが供給されることになり、ステーション▲2▼,▲3▼,▲4▼の停止中だけでなくテーブル本体203の割出し回転中にも、吸引エアによってカナw1,歯車w2又は中心車Wが安定的に部品搭載部210に保持されることになる。さらに、ステーション▲2▼,▲3▼,▲4▼に単一のエア供給部230を設けるだけでよく、組立機1の装置構成を簡素なものにすることができる。
【0044】
図4は、部品搭載部210の詳細を説明するための拡大断面図である。
ターンテーブル2には六つの部品搭載部210が設けられているが、これらは全て同一の構成であるので、そのうちの一つについてのみ説明し、他の部品搭載部210については説明を省略する。
部品搭載部210は、テーブル本体203(図3参照)の上に載置して取り付けられる搭載部本体211と、この搭載部本体211の上に取り付けられる第一の治具212及び第二の治具213とから構成される。
【0045】
第一の治具212は、搭載部本体211の上面にボルト等で着脱自在に固定され、中央に形成された孔212a内にカナw1のフランジ部w1cが嵌め込まれるようになっている。筒状の第二の治具213は、搭載部本体211の中央に形成されたエア流通孔211aの先端に嵌め込まれ、カナw1の軸部w1bの外径とほぼ同じ大きさに形成された嵌合孔213aを有している。各ステーション▲1▼〜▲4▼において、カナw1,歯車w2及び中心歯車Wの保持位置を一定にするために、六つの部品搭載部210の嵌合孔213a及び孔212aの中心軸線Cは、テーブル本体203の回転中心を中心とする同一の円周上に位置していなければならない。
【0046】
カナw1は、嵌合孔213aに挿入されるとともに、フランジ部w1cが第二の治具213の上面に形成された当接面213bに当接することで、中心軸線C方向の正確な位置決めが行なわれる。したがって、当接面213bは精密に仕上げられていて、かつ、六つの部品搭載部210において当接面213bの高さが同一になるように形成するのが好ましい。
また、第一の治具212の表面212bは、カナw1に正常に組み付けられた状態の歯車w2の下面よりも僅かに低いところに位置するように、仕上げられているのが好ましい。これは、第二の治具213に保持させたカナw1に歯車w2を供給し、歯車w2を押してカナw1に組み付ける際に、歯車w2が第一の治具212の表面212bと当接しないようにするためである。
前記したように、第一の治具212及び第二の治具213は、搭載部本体211に対してボルト等で固定されていて、このボルトを緩めることで搭載部本体211に対して着脱自在である。したがって、この組立機1で組み立てる部品(カナw1及び歯車w2)の種類を切り換えるときには、第一の治具212及び第二の治具213を当該部品に適したものに交換することで、汎用性のあるターンテーブル2を得ることが可能になる。
【0047】
[部品保持・搬送ユニット]
次に、図2,図5〜図8を参照しながら、この実施形態の組立機1における部品保持・搬送ユニット3の詳細を説明する。
図5は、この実施形態の組立機1における部品保持・搬送ユニット3の詳細を説明するための正面図である。
部品保持・搬送ユニット3は、図5に示すように、基台11上の部品保持・搬送ユニットベース13に設けられたカム及び軸を収容するカムケース305と、このカムケース305から上方に突出して設けられ、カムケース305内のカム及び軸の作用によって回転しつつ昇降する回転・昇降軸303と、この回転・昇降軸303の上端に取り付けられ、回転・昇降軸303と一体になって回転・昇降する支持プレート301とを有している。
【0048】
支持プレート301の四隅には、回転・昇降軸303の回転中心を挟んだ対称位置に、二個一対のスピンドル300,300,300′,300′が二組設けられている。スピンドル300,300はカナw1を保持,搬送するためのもので、スピンドル300′,300′が歯車w2を保持,搬送するためのものである。
スピンドル300,300′は、支持プレート301を挿通して上下に延びる中空状のロッド311,311と、このロッド311,311のそれぞれの下端に螺着されたカナ保持部310又は歯車保持部310′とから概略構成されている。
【0049】
ロッド311は、支持プレート301に昇降自在に取り付けられ、カナ保持部310と支持プレート301の下面又は歯車保持部310′と支持プレート301の下面との間に嵌装されたばね312によって、常時下方に付勢されている。
支持プレート301の上方には、支持プレート301に取り付けられたスピンドル300,300,300′,300′の各々に吸引エア又は吹出しエアを選択的に供給するロータリジョイント9が設けられている。
【0050】
このロータリジョイント9は、管継ぎ手901と、この管継ぎ手901に回転自在に取り付けられ、四つのスピンドル300,300,300′,300′に対応して設けられた四つのカプラ921〜924と、管継ぎ手901の下端に取り付けられた分配器325とを有している。また、分配器325には四つのカプラが放射状に設けられ、管継ぎ手901の各カプラ921〜924によって選択的に供給された吸引エア又は吹出しエアを、スピンドル300,300,300′,300′の各ロッド311に、カプラ323及び可撓性を有するエア流通管322を介して分配するようにしている。
【0051】
上記構成のロータリジョイント9は、取付部材326によって支持プレート301に取り付けられていて、支持プレート301と一体になって昇降する。また、管継ぎ手901とカプラ921〜924とは相対的に回転自在であるので、管継ぎ手901及び分配器325が支持プレート301と一体になって回転しても、カプラ921〜924は回転しない。
【0052】
歯車w2をターンテーブル2上のカナw1に供給する第三のステーション▲3▼の真上位置には、エアシリンダ340が配置されている。このエアシリンダ340は、図示しない駆動機構によって支持プレート301と同期して昇降する本組付けユニット4の支持部材402(後述)に取り付けられている。そして、エアシリンダ340の進退移動自在なピストンロッド340aは、スピンドル300′の歯車保持部310′が第三のステーション▲3▼で停止したときに、そのロッド311の端面と対面する位置にあって、所定のタイミングでエアシリンダ340が駆動したときに、伸長したピストンロッド340aがロッド311を介して歯車保持部310′を下方に向けて押すことができるようになっている。
【0053】
カナw1及び歯車w2を保持するカナ保持部310及び歯車保持部310′の詳細を、図6に示す。
図6(a)はカナ保持部310の部分拡大断面図、図6(b)は歯車保持部310′の部分拡大断面図である。
図6(a)に示すように、カナ保持部310の下端に突出形成された先端部310aには、カナw1の膨出部w1dの外径とほぼ同一の内径を有するエア流通孔310cが形成されている。エア流通孔310cは、カナ保持部310の下端面から、ロッド311の貫通孔に連通するエア流通孔310bまで貫通形成されている。そして、カプラ323及びエア流通管322(図5参照)を介して、ロータリジョイント9からロッド311に供給された吸引エア又は吹出しエアが、先端部310aのエア流通孔310cに供給されるようになっている。
【0054】
図6(b)に示すように、歯車保持部310′の下端に形成された先端部310a′には、、中心から偏心した位置に複数のエア流通孔310d′が形成されている。このエア流通孔310d′は、先端部310a′の下端面から歯車保持部310′に形成されたエア流通孔310b′まで貫通している。そして、ロータリジョイント9,カプラ323及びエア流通管322を介してロッド311に供給された吸引エア又は吹出しエアが、先端部310a′のエア流通孔310d′に供給されるようになっている。
【0055】
歯車保持部310′の中心には、歯車w2の中心に形成された孔w2aの内径とほぼ同じ大きさの内径を有する貫通孔310c′が、歯車保持部310′の先端部310a′からエア流通孔310b′まで貫通して形成されている。この貫通孔310c′には、歯車w2を先端部310a′の所定位置に位置決めするためのガイドピン315が進退移動自在に挿入されている。このガイドピン315は、エア流通孔310b′内に設けられたばね316によって常時下方に付勢されている。そして、先端部310a′の下端面から突出したガイドピン315の先端が、歯車w2の中心に形成された孔w2aに挿入されることで、先端部310a′に吸着される歯車w2の位置決めを行っている。
【0056】
なお、ロータリジョイント9の各カプラ921〜924から供給されるエア圧を検出する圧力センサを設けて、各カナ保持部310及び歯車保持部310′に供給されている吸引エアのエア圧を監視するようにするのがよい。
パーツフィーダ6からカナ保持部310にカナw1が正常に受け渡されなかった場合、又は、パーツフィーダ6′から歯車保持部310′に歯車w2が正常に受け渡されなかった場合には、エア流通孔310c又はエア流通孔310d′から外気が吸引され、前記エア圧の絶対値が小さくなる。
【0057】
予め、前記エア圧の許容範囲を設定しておき、検出されたエア圧がこの許容範囲内にあるかどうかを比較することで、各カナ保持部310及び歯車保持部310′にカナw1及び歯車w2が正常に保持されているかどうかを判断することができる。そして、前記許容範囲を超えるエア圧が検出されたときに、異常と判断して組立機1を停止させるようするとよい。
もちろん、各カナ保持部310及び歯車保持部310′にカナw1及び歯車w2が正常に保持されているかどうかは、光電センサやCCDカメラ、近接スイッチ等の他の検出手段を用いて判断することも可能で、上記圧力センサに代えてこれらの検出手段を設けてもよい。
【0058】
[センサ]
ガイドピン315は、少なくともパーツフィーダ6′から歯車w2を受け取るときに、先端部310a′の下端面から突出している必要がある。そのため、図5に示すように、ガイドピン315が正常に歯車保持部310′の先端部310a′から突出しているかどうかを検出するためのセンサ330が、歯車w2を搬送するパーツフィーダ6′の近傍に設けられている。
このセンサ330は、歯車保持部310′の先端部310a′に向けて水平方向にレーザ光を照射するレーザセンサである。透過型の光電センサを用いてもよい。
【0059】
ガイドピン315が正常に先端部310a′の下端面から突出しているときには、ガイドピン315によってレーザセンサのレーザ又は光電センサの光束が遮られ、これによって正常であると判断することができる。曲がりや異物の介在等によって、ガイドピン315が先端部310a′から突出していないとき、或いは突出していてもその量が不足しているときは、前記レーザや光束が直進して、対向する位置に配置された受光器によって受光されるので、これによって異常であると判断することができる。
ガイドピン315の異常が検出されたときは、図示しない制御装置がただちに組立機1の稼働を停止させる。
【0060】
次に、図7及び図8を参照しながら、上記構成のカナ保持部310によるカナw1及び歯車保持部310′による歯車w2の部品搭載部210への受け渡しの手順を説明する。
図7は、カナ保持部310によるカナw1の部品搭載部210への受け渡しの手順を説明する断面概略図である。
支持プレート301とともにパーツフィーダ6側から回転してきたカナ保持部310が、ターンテーブル2の第二のステーション▲2▼で停止しているとき、カナ保持部310に保持されたカナw1は、第二のステーション▲2▼に位置している部品搭載部210の中心軸線Cと同一の軸線上に位置している。
【0061】
この状態で、図7(a)に示すように、支持プレート301の下降動作とともにカナ保持部310を下降させる。なお、このとき、ロータリジョイント9を介してカナ保持部310には吸引エアが供給され、カナw1をカナ保持部310の先端部310aに吸着している。
図7(b)に示すように、カナ保持部310の最下降位置で、図示しない電磁弁の切り換え動作によって吹出しエアがカナ保持部310に供給される。これにより、カナw1がカナ保持部310から部品搭載部210に受け渡される。なお、カナ保持部310の最下降位置は、例えば、これと一体になって昇降する支持プレート301又は回転・昇降軸303の最下降位置を、リミットスイッチやセンサ等で検出することで、検出することができる。図3に示した回転軸223の回転角度から前記最下降位置を検出するようにしてもよい。
【0062】
図8は、歯車保持部310′による歯車w2の部品搭載部210への受け渡しの手順を説明する断面概略図である。
支持プレート301とともにパーツフィーダ6′側から回転してきた歯車保持部310′が、ターンテーブル2側の第三のステーション▲3▼で停止しているとき、歯車保持部310′にガイドピン315によって位置決めされた状態で保持された歯車w2は、第三のステーション▲3▼に位置している部品搭載部210の中心軸線Cと同一の軸線上に位置している。すなわち、歯車w2は、部品搭載部210に保持されているカナw1と同一の軸線上に位置しているわけである。
この状態で、図8(a)中矢印で示すように、支持プレート301の下降動作とともに歯車保持部310′を下降させる。なお、このとき、ロータリジョイント9を介して歯車保持部310′には吸引エアが供給され、歯車w2を歯車保持部310′の先端部310a′に吸着している。
【0063】
歯車保持部310′が所定のところまで下降すると、ガイドピン315の下端が部品搭載部210に保持されたカナw1の軸部w1bの上端に当接する。この後も、歯車保持部310′は下降動作を継続するので、ガイドピン315がカナw1によって、ばね316の付勢力に抗しながら、歯車保持部310′の貫通孔310c′内に押し込まれる。また、カナw1の上端の一部も、貫通孔310c′内に挿入される。
図8(b)に示すように、歯車保持部310′が最下降位置まで達すると、図示しない電磁弁の切り換え動作によって、吹出しエアが歯車保持部310′に供給される。これにより、歯車w2が歯車保持部310′から部品搭載部210に保持されたカナw1に受け渡される。
【0064】
次いで、この最下降位置で、エアシリンダ340が駆動してピストンロッド340aを伸長させ、ロッド311の上端を下方に向けて押す。これにより、図8(c)に示すように、ロッド311を介して歯車保持部310′の先端部310a′が歯車w2を押し、カナw1に対して歯車w2を押し込む。このようにして、カナw1に対する歯車w2の仮組付けが行なわれる。
なお、後述するように、エアシリンダ340によって歯車w2に加えられる仮組付けのための押圧力は、後述する本組付けユニット4における本組付け用のエアシリンダ440よって歯車w2に加えられる押圧力よりも小さいものであるのが好ましい。
【0065】
[部品搭載部の他の実施形態]
ここで、部品搭載部210の他の実施形態を説明する。
上記構成の部品保持・搬送ユニット3においては、カナ保持部310及び歯車保持部310′が、六つの部品搭載部210の全てについて、第二のステーション▲2▼及び第三のステーション▲3▼で正確に位置決めされている必要がある。
この実施形態の部品搭載部では、カナ保持部310及び歯車保持部310′と部品搭載部210との間に多少の位置ずれが存在していて、その位置ずれを吸収できるようにしている。
以下、図9を参照しながら、他の実施形態の部品搭載部について説明する。
図9(a)はこの実施形態の部品搭載部の平面図、図9(b)は(a)のII−II方向断面図である。
なお、先の実施形態の部品搭載部210と同一部位,同一部材には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
【0066】
部品搭載部250は、テーブル本体203の上に載置され、テーブル本体203の上面で揺動自在な搭載部本体251と、この搭載部本体251の上に取り付けられた第一の治具212及び第二の治具213と、この第一の治具212及び第二の治具213の外側に立設され、同一の円周(カナ保持部310の外周と同じ円周である)に沿って均等間隔又は不均等間隔で配置された三つのガイドピン264とを有している。
搭載部本体251の外周縁近傍には、搭載部本体251を上下に貫通する三つの貫通孔251bが均等間隔で形成されている。この貫通孔251bの各々には、貫通孔251bの深さよりも僅かに長く形成され、かつ、貫通孔251bの内径よりも小さい外径を有する胴部261aと、この胴部261aの上端に形成されたフランジ部261bとからなるスリーブ261が挿入されている。
【0067】
そして、スリーブ261の貫通孔内に挿通したボルト262の先端を、テーブル本体203に形成されたねじ孔203cに螺入することで、スリーブ261を介して、搭載部本体251がテーブル本体203に取り付けられている。このとき、フランジ部261bと搭載部本体251との間には微小隙間が存在していて、かつ、貫通孔251bの内周面と胴部261aの外周面との間には隙間が存在しているので、搭載部本体251は前記隙間の範囲内で自由に揺動することができる。
また、三つのガイドピン264は、中心軸線Cを中心とする前記同一の円周(符号310で示す円周)に、その外周面が外側から接触するように配置されているとともに、円周を複数分割する位置に形成された搭載部本体251の嵌合孔251cに嵌め付けられていて、搭載部本体251と一体になって揺動が可能である。さらに、ガイドピン264の上端264aは尖頭テーパ状に形成されている。
【0068】
上記態様により、第一の治具212及び第二の治具213に対する位置ずれが、カナ保持部310に存在しても、カナ保持部310がガイドピン264のテーパ状の上端264aに当接することで、カナ保持部310の下降動作とともに部品搭載部250の芯出しが行なわれ、カナ保持部310の中心軸線上に第一の治具212及び第二の治具213の中心軸線Cを位置させることが可能になる。
なお、図9(b)に示すように、テーブル本体203のエア流通孔203bを、搭載部本体251のエア流通孔251aよりも搭載部本体251の移動量分だけ大きく形成することで、搭載部本体251が揺動してもエア流通孔203bとエア流通孔251aの連通状態を常に維持することが可能である。
【0069】
また、カナ保持部310の下降動作とともに部品搭載部250を揺動させて芯出しを行なうことができるのであれば、ガイドピン264に限らず他の形態であってもよい。例えば、部品搭載部250にカナ保持部310の外周面に当接する凹所を形成し、この凹所の内周面に、前記外周面と当接することによって部品搭載部250の芯出しを行なうための傾斜面を形成してもよい。さらに、当接部はカナ保持部310に限らず、支持プレート301に設けてもよい。
【0070】
[部品供給ユニット]
次に、部品保持・搬送ユニット3にカナw1及び歯車w2を供給するための部品供給ユニットについて説明する。
この実施形態において部品供給ユニットは、カナw1及び歯車w2を貯蔵するホッパ7,7′と、このホッパ7,7′から供給されたカナw1及び歯車w2のそれぞれを部品保持・搬送ユニット3まで搬送するパーツフィーダ6,6′とから概略構成されている。
【0071】
<パーツフィーダ>
カナw1をカナ保持部310に受け渡すためのパーツフィーダ6と、歯車w2を歯車保持部310′に受け渡すためのパーツフィーダ6′とは、部品保持・搬送ユニット3の後方に並んで配置されている。
パーツフィーダ6は、図2に示すように、カナw1を倒立状態で一列に整列させる直線状のシュート61を有していて、シュート61に整列されたカナw1のうち先頭のカナw1を、カナ保持部310に受け渡すことが可能な受渡し位置に位置させる。
パーツフィーダ6′は、歯車w2を水平状態で一列に整列させる直線状のシュート61′を有していて、シュート61′に整列された歯車w2のうち先頭の歯車w2を、歯車保持部310′に受け渡すことが可能な受渡し位置に位置させる。
【0072】
<ホッパ>
ホッパ7,7′としては、ある程度の量の部品(カナw1,歯車w2)を貯蔵することができ、パーツフィーダ6,6′内の部品の量に応じて適量づつをパーツフィーダ6,6′に供給することができるものであれば、公知のものを使用することができる。
この実施形態では、部品保持・搬送ユニット3で使用されたカナw1及び歯車w2の個数に応じて、ほぼ必要個数に近い個数のカナw1,歯車w2を、パーツフィーダ6,6′供給することができ、かつ、振動を利用せず静寂で、カナw1及び歯車w2に傷を付けることのないホッパ7,7′を用いている。
この実施形態のホッパ7,7′を、図10〜図12を参照しながら説明する。
なお、二つのホッパ7,7′の構成に違いはないので、一方のホッパ7についてのみ説明し、他方のホッパ7′については説明を省略する。
図10は、この実施形態の組立機におけるホッパの断面図、図11は、昇降部材の上限位置及び下限位置を検出するための昇降部材位置検出部の平面図、図12はこの実施形態の組立機におけるホッパの作用を説明する図である。
【0073】
ホッパ7は、シリンダ710と、このシリンダ710の内部で進退移動する昇降部材720と、この昇降部材720を進退移動させる駆動部730と、シリンダ710,昇降部材720及び駆動部730を支持する支持台740とを有している。
シリンダ710の上端には、シリンダ710内にカナw1を投入するための部品投入部711が取り付けられている。この部品投入部711は、漏斗状の傾斜面711aと、この傾斜面711aの底部に形成され、シリンダ710の内部に連通する開口711bとを有している。
【0074】
シリンダ710の上部側面には、部品出口712が形成されていて、この部品出口712から供給されたカナw1をパーツフィーダ6に導くためのガイド713が、シリンダ710の側面に取り付けられている。
シリンダ710の内部には、大径孔710aと、この大径孔710aの下方に形成された小径孔710bとが形成されている。また、昇降部材720は、中空状の胴部721とこの胴部721の上端に形成された頭部722とを有していて、シリンダ710の上端からシリンダ710内に挿入される。そして、大径孔710aに嵌め込まれた頭部722が大径孔710aの孔内周面に案内されながら、昇降部材710aがシリンダ710内で昇降する。
【0075】
カナw1が貯蔵される貯蔵部は、大径孔710aの孔内周面と、昇降部材720の頭部722の上面722aとで囲まれた領域に形成される。また、頭部722の上面722aは、部品出口712に向けて下降する傾斜面として形成されている。そして、頭部722の上面722aが部品出口712まで達したときに、この傾斜面に沿ってカナw1が部品出口712に向かって滑落することで、前記貯蔵部内に貯蔵されているカナw1を残らず部品出口712からパーツフィーダ6に供給できるようになっている。
【0076】
胴部721の下端には、中空状の胴部721の孔721aまで貫通するねじ孔721bが形成されていて、駆動部730のねじ軸731の一端が螺入されている。ねじ軸731の他端は、シリンダ710の下端に取り付けられたサーボモータ等のモータ732の回転軸732aに連結されている。
したがって、モータ732が駆動して回転軸732aとともにねじ軸731が回転すると、このねじ軸731とねじ孔721bで螺合する昇降部材720がシリンダ710内を進退移動する。
【0077】
昇降部材720の上昇限界及び下降限界は、昇降部材720の位置を昇降部材位置検出装置750が検出することで設定することができる。この昇降部材位置検出部750は、近接スイッチやリミットスイッチ等で構成することが可能である。
この実施形態では、図10及び図11に示すように、シリンダ710の側面に、上下方向に長孔716が形成されているとともに、胴部721の下端側面に、長孔716を挿通してシリンダ710の外側に突出するピン724が取り付けられている。そして、ピン724に、上下のタッチセンサ752,754の接触子751,753のいずれかが接触することで、検出信号が信号線755,756を介して図示しない制御装置に送信され、この検出信号によって、前記制御装置からモータ732に停止指令信号が出力される。
【0078】
シリンダ710は、図10に示すように、基台11上の支持台740に取付部材733を介して取り付けられている。取付部材733は、支持台740の回転軸743によって、図10中時計回り方向及び反時計回り方向に回動自在である。また、支持台740の回転軸743にはハンドル742が一体に取り付けられていて、このハンドル742を操作することによって、取付部材733とともにシリンダ710を直立状態の倒立位置とパーツフィーダ6側に傾斜した傾倒位置との間で回動させることができる。
支持台740にはストッパ741が取り付けられていて、このストッパ741にシリンダ710が当接することで、シリンダ710が前記傾倒位置で保持される。また、取付部材733の一端が支持台740に当接することで、シリンダ710が前記倒立位置で保持される。
【0079】
上記構成のホッパ7の作用を、図10及び図12を参照しながら説明する。
図12(a)は、カナw1をシリンダ710に投入する際の状態を示すホッパ7の部分断面図、図12(b)は、カナw1をホッパ7からパーツフィーダ6に供給する際の状態を示すホッパ7の部分断面図、図12(c)は、昇降部材720が上限位置まで上昇したときの状態を示す部分断面図である。
図12(a)に示すように、カナw1は、ハンドル742を時計回り方向に回転させてシリンダ710を直立状態にし、かつ、モータ732を駆動して昇降部材720を下限位置まで下降させた状態で、部品投入部711からシリンダ710内に投入する。部品投入部711は漏斗状に形成されているので、カナw1のシリンダ710への投入が容易である。昇降部材720の下限位置は、胴部721に取り付けたピン724が、昇降部材位置検出部750の下方のタッチセンサ754の接触子753に接触することで検出することができ、これによってモータ732の駆動が自動停止する。
【0080】
次いで、図12(b)に示すように、ハンドル742を反時計回り方向に操作し、シリンダ710がストッパ741に当接するまで傾倒させる。これにより、ホッパ7からパーツフィーダ6にカナw1の供給が可能になる。モータ732を間歇的に駆動させ、昇降部材720を段階的に押し上げることで、部品出口712からパーツフィーダ6にカナw1が供給される。
【0081】
部品出口712からパーツフィーダ6に供給されるカナw1の個数は、昇降部材720の上昇寸法によって決定される。すなわち、昇降部材720の単位寸法当たりの上昇によって部品出口712からパーツフィーダ6に供給されるカナw1の個数(単位個数)が予めわかっていれば、組立機1で使用されたカナw1の個数を前記単位個数で除することにより、昇降部材720の必要上昇量を求めることができ、これによってモータ732の駆動を制御することができる。
【0082】
例えば、前記単位個数が約1000個/cmである場合において、500個のカナw1を使用するごとにホッパ7からカナw1を供給するように設定する場合には、カナw1の使用個数を計数するカウンタのカウント数が500になったときに、モータ732の駆動させて、昇降部材720を0.5cm上昇させればよい。
【0083】
昇降部材720が上限位置にきたときに、昇降部材720の頭部722は部品出口712と同じ高さに位置している。頭部722の上面722aは部品出口712に向けて下降する傾斜面として形成されているので、上面722a上のカナw1が残らず部品出口712からパーツフィーダ6に供給される。
このように、この実施形態のホッパ7によれば、組立機1で使用されたカナw1とほぼ同じ数のカナw1をホッパ7からパーツフィーダ6に供給することができる。
【0084】
そのため、パーツフィーダ6の稼働を安定的にしてカナw1の供給を安定させることができる。また、パーツフィーダ6内のカナw1の残量を検出するためのレベルセンサやリミットスイッチ等が不要になる。さらに、モータ等の駆動体で昇降部材720を昇降させながらカナw1をパーツフィーダ6に供給するので、振動による騒音もなく、きわめて静寂なホッパ7を得ることができ、振動や回転によるカナw1の傷付き等も防止することができるという利点がある。
【0085】
[本組付けユニット]
次に、図5及び図13を参照しながら、この実施形態の組立機1における本組付けユニット4の構成及び作用を説明する。
本組付けユニット4は、部品保持・搬送ユニット3の支持プレート301と同期して昇降する上下一対の支持プレート401a,401b及びこの支持プレート401a,401bが取り付ける支持部材402と、支持プレート401a,401bに対して昇降自在に設けられたスピンドル400とを有している。
【0086】
スピンドル400は、支持プレート401a,401bを挿通して上方に延びる中空状のロッド411と、このロッド411の下端に螺着された押圧部410と、ロッド411の途中部位に形成されたフランジ411aと上方の支持プレート401aとの間に嵌装され、ロッド411及び押圧部410を常時下方に付勢するばね412と、ロッド411の上方に設けられ、支持部材402に取り付けられたエアシリンダ440とを有している。
エアシリンダ440は、伸縮自在なピストンロッド440aがロッド411の上端に対面するように設けられ、エアシリンダ440の駆動によって伸長したピストンロッド440aが、ロッド411とともに押圧部410を押し下げるようになっている。
【0087】
図13は、押圧部410の詳細を説明する拡大断面図で、図13(a)は歯車w2を押圧する前の状態を、図13(b)は、歯車w2を押圧したときの状態を示すものである。
押圧部410の下端には、歯車w2を押圧する先端部410aが突出形成されている。この先端部410aには、中心から偏心した位置に、複数のエア流通孔410dが形成されていて、押圧面である先端部410aの下端面に開口している。エア流通孔410dは、押圧部410に形成されたエア流通孔410bに連通している。また、このエア流通孔410bは中空状のロッド411の図示しない貫通孔に連通していて、ロッド411の途中部位に取り付けられたカプラ423を介して、ロータリジョイント9と同様のエアバルブ装置から吹出しエアが所定のタイミングで供給されるようになっている。
【0088】
また、先端部410aの中心には、カナw1の膨出部w1dの外径よりも若干大きい内径を有する貫通孔410cが、エア流通孔410bまで貫通形成されている。
支持プレート401a,401bとともに押圧部410が下降すると、図13(b)に示すように貫通孔410cにカナw1の上端が挿入され、さらに押圧部410が下降して最下降位置まできたときに、先端部410aが歯車w2に当接する。このとき、歯車w2はばね412の付勢力によって押されている。
【0089】
そして、エアシリンダ440が駆動することで、ピストンロッド440aがロッド411を介して押圧部410を押し、膨出部w1dを越えてカナw1のフランジ部w1cに当接するまで、歯車w2をカナw1に押し込む。これにより、本組付けが完了し、カナw1に歯車w2が組み付けられた中心車Wが完成する。
この後、ピストンロッド440aが縮退するとともに支持プレート401a,401bと一体になって押圧部410が上昇するが、このとき、吹出しエアが押圧部410に供給され、エア流通孔410d及び貫通孔410cから歯車w2に向けてエアが吹き出される。これは、カナw1に歯車w2が正常に組み付けられなかった場合に、押圧部410の上昇に追随して歯車w2がカナw1及び部品搭載部210から持ち上げられるのを防ぐためである。
【0090】
[組立体搬送・検査ユニット]
次に、本組付けユニット4でカナw1に歯車w2が組み付けられて完成した中心車Wをターンテーブル2から搬出し、所定の検査を行なう組立体搬送・検査ユニット5について、図2及び図14〜図16を参照しながら説明する。
図14は、この実施形態における組立機1の組立体搬送・検査ユニット5の正面図、図15は中心車Wをターンテーブル2の部品搭載部210から取り出し、保持する組立体保持部510の詳細を説明する拡大断面図である。
【0091】
図2及び図14に示すように、組立体搬送・検査ユニット5は、平面視して反時計回り方向に割出し回転される支持プレート501と、この支持プレート501に支持された四つのスピンドル500,500・・・とを有している。
支持プレート501は、平面視して十字状に形成され、互いに直交する四方向に延出する四つのアーム501a,501a・・・を有している。スピンドル500の各々は、アーム501aの先端側で支持されている。
支持プレート501は、カムケース505から延出する回転軸503の上端に取り付けられていて、部品搭載部210が一ステーション分移動する間に、四分の一(90°)回転する。なお、前記したカムケース505は、基台11上の組立体搬送・検査ユニットベース15に取り付けられている。
【0092】
図15に示すように、スピンドル500は支持プレート501を挿通して上下に延びるロッド511と、このロッド511の下端に螺着された組立体保持部510とを有している。ロッド511は、支持プレート501のガイドブッシュ513及びスリーブ517によって昇降自在に支持され、ロッド511の途中部位に嵌装されたばね512によって常時上方に付勢されている。
ロッド511の上方には、本組付けユニット4の支持部材402に取り付けられた押し部材540がロッド511の上端面に対峙する位置に配置されている。そして、支持部材402の下降にともなって押し部材540がロッド511の上端に当接し、ロッド511とともに組立体保持部510を押し下げる。
【0093】
また、支持プレート501の上方には、支持プレート501に取り付けられた全てのスピンドル500に吸引エア又は吹出しエアを供給するためのロータリジョイント9′が取り付けられている。このロータリジョイント9′は、先に説明したロータリジョイント9と同一構成のものである。
このロータリジョイント9′には、各スピンドル500に対応して四つのカプラ931〜934が設けられていて、コンプレッサやエアポンプ、ブロワー等の図示しない吸引エア供給手段から供給された吸引エア又は吹出しエアを所定のタイミングで切り換えてスピンドル500に供給するようになっている。
【0094】
ロータリジョイント9′の下端の分配器525は、取付部材526によって支持プレート501に取り付けられている。また、分配器525には、四つのカプラ931〜934と四つのスピンドル500,500・・・とを一対一に接続するための四つのカプラが設けられていて、このポートとスピンドル500とが、スピンドル500の下端に取り付けられたカプラ523を介して、可撓性を有するエア流通管522によって接続されている。
なお、このロータリジョイント9′においても、スピンドル500に供給されている吸引エアのエア圧を圧力センサ等で監視し、吸引エアのエア圧が許容範囲外であるときに、中心車Wの保持が正常に行なわれていないと判断して、組立機1の稼働を停止させるようにするとよい。
【0095】
また、図15に示すように、ロッド511には、下端から上端まで貫通孔511aが形成され、ロッド511の下端には組立体保持部510が螺着されている。
組立体保持部510の下端には、カナw1の膨出部w1dとほぼ同一の内径の貫通穴510c及びこの貫通孔510cの周囲に形成されたエア流通孔510dを有する先端部510aが突出形成されている。貫通孔510cは、先端部510aの下端面から貫通孔510bまで貫通して形成されている。貫通孔510b,貫通孔510c及び貫通孔511aは同一の軸線上に連通して形成されていて、貫通孔511aの上端から入射したレーザ光等の光束が、ロッド511内及び組立体保持部510内を直進して、貫通孔510cからスピンドル500の外に抜けるようになっている。
また、エア流通孔510dは組立体保持部510の側面に取り付けられたカプラ523に連通していて、このカプラ523及びエア流通管522を介して、ロータリジョイント9′からエア流通孔510dに吸引エア又は吹出しエアが供給されるようになっている。
【0096】
なお、図15中符号514は先端部510aの高さ位置調整用のボルトで、ガイドブッシュ513に形成されたねじ孔に螺入され、支持プレート501を挿通して組立体保持部510の当接部515に突き当てられている。ボルト514を締め込むことで、当接部515を介してスピンドル500がばね512の付勢力に抗して押し下げられ、先端部510aが部品搭載部210に接近する。ボルト514を緩めることで、スピンドル500がばね512の付勢力によって押し上げられ、先端部510aが部品搭載部210から遠ざかる。
【0097】
<検査装置>
次に、中心車Wの検査を行なう組立体の検査装置を、図2及び図16を参照しながら説明する。
この実施形態の組立体搬送・検査ユニット5には、二つの組立体検査位置(ii)(iii)が設けられていて、検査位置(ii)に第一の検査装置550が、第二の検査位置(iii)に第二の検査装置560が設けられている。
検査位置(ii)に設けられた第一の検査装置550は、主として中心車Wの外形の検査を行なうもので、例えば、CCDカメラによって中心車Wを側方から観察し、基準となる形状と比較して外形が正常かどうかを判断する公知のものである。
この第一の検査装置550では、図23(b)に示す各不良箇所C1〜C6のうち、歯車w2の二枚重ねC1,歯車w2の浮き上がりC3,軸部w1bの外周面の加工不良C4及び寸法不良C5等を検出する。
【0098】
検査位置(iii)に設けられた第二の検査装置560は、カナw1の軸部w1bの貫通孔w1a内に異物が存在するかどうかを検出するためのものである。
第二の検査装置560は、基台11上の組立体搬送・検査ユニットベース15に取り付けられた支持部材562と、この支持部材562の上部に取り付けられ、貫通孔w1aの孔径とほぼ等しい幅の光束を発射することのできるレーザ発光器561と、スピンドル500に保持された中心車Wに対向して組立体搬送・検査ユニットベース15上に取り付けられ、貫通孔w1aを透過した前記光束を受光する受光器563とを有している。
そして、部品保持・搬送ユニット3の支持プレート301が最下限位置に到達するタイミングで、図示しない制御装置が、受光器563が前記光束を受光しているか否かに基づいて、貫通孔w1a内の異物の有無を判断する。すなわち、受光器563がレーザ光の光束を受光していなければ、貫通孔w1a内に異物があると判断する。
【0099】
<他の検査装置>
検査位置(ii)又は検査位置(iii)には、上記の第一の検査装置550又は第二の検査装置560に代えて他の検査装置を設けることが可能である。
例えば、図17に示すように、検査位置(iii)に、第二の検査装置560に代えて別の第二の検査装置570を設けることが可能である。
図17に示す第二の検査装置570は、組立体搬送・検査ユニットベース15上に取り付けられた支持部材572と、この支持部材572の上部に下向きに取り付けられたエアシリンダ571と、スピンドル500に保持された中心車Wに対向して組立体搬送・検査ユニットベース15上に取り付けられた検出部573とを有している。
【0100】
エアシリンダ571は、伸縮自在なピストンロッド571aがスピンドル500のロッド511の上端に対向するように設けられていて、エアシリンダ571が駆動してピストンロッド571aが伸長したときに、ロッド511の上端に当接してロッド511とともに組立体保持部510及び中心車Wを下方に押し下げるようになっている。
検出部573は、ロッド511の軸線上に配置され、エアシリンダ571の駆動によって中心車Wが押し下げられたときに、中心車Wと当接する変位センサ573aと、組立体保持部510と当接して組立体保持部510の下降を制限する当接部573bとを有している。
【0101】
図示しない制御装置は、当接部573bに組立体保持部510が当接したときに、中心車Wによって変位センサ573aに加えられる加圧力を、基準となる加圧力と比較し、この加圧力が前記基準となる加圧力よりも大きいとき又は小さいときに中心車Wを不良品と判断する。
なお、変位センサ573aに代えて、ひずみセンサや圧力センサ等の他のセンサを用いることができる。
【0102】
[組立体回収ユニット]
次に、図2,図14及び図18を参照しながら、組立体回収ユニットについて説明する。
図14に示すように、組立体回収ユニット8は、組立体搬送・検査ユニット5の回収位置(iv)に設けられている。
組立体回収ユニット8は、図14に示すように、良品である中心車Wを回収する筒状のシュート811と、不良品である中心車Wを受け取る箱状の不良品受け810と、シュート811から回収された中心車Wを貯蔵する回収箱821と、不良品受け810によって受け取られた不良品をシュート810aを介して回収する回収箱822とを有している。
【0103】
不良品受け810は、回収位置(iv)よりも支持プレート501の回転方向上流側から下流側まで延びる開口を有し、この範囲内で不良品を受け取ることができるようになっている。良品である中心車Wを受け取るシュート811は、不良品受け810の内部に設けられ、回収位置(iv)においてスピンドル500に保持された中心車Wの直下で開口している。
【0104】
図18(a)に示すように、図示しない制御装置が、第一の検査装置550又は第二の検査装置560で中心車Wが良品であると判断すると、当該中心車Wを保持したスピンドル500が回収位置(iv)で停止したときに、図示しない電磁弁を操作して吸引エアの供給を吹出しエアの供給に切り換えて、中心車Wを組立体保持部510からシュート811に投入する。シュート811に投入された中心車Wは、シュート811に沿って落下し、回収箱821に回収される。
【0105】
図18(b)に示すように、図示しない制御装置が、第一の検査装置550又は第二の検査装置560で中心車Wが不良品であると判断すると、当該中心車Wを保持したスピンドル500が回収位置(iv)の手前の位置(回収位置(v))まできたときに、前記電磁弁を操作して吸引エアの供給を吹出しエアの供給に切り換えて、中心車Wを不良品受け810に投入する。不良品受け810に投入された不良品は、不良品受け810の底部に連結されたシュート810aから回収箱822に落下して回収される。
【0106】
この実施形態の組立体回収ユニット8は、吹出しエアによってスピンドル500から離脱しなかった中心車Wを、回収位置(iv)及び回収位置(v)よりも支持プレート501の回転方向下流側で強制的に離脱させる組立体離脱部830を有している。
この組立体離脱部830は、ターンテーブルユニットベース12上に立設された支柱831と、この支柱831の上端に取り付けられた当接部材832とを有している。
【0107】
当接部材832の先端は、回収位置(iv)から取り出し位置(i)まで移動する組立体保持部510の先端部510aが通過する移動経路の近傍に位置していて、先端部510aに保持された中心車Wと当接することができ、かつ、先端部510aと干渉することのない位置に位置決めされている。
図18(c)に示すように、回収位置(iv)又は回収位置(v)におけるエアの吹出しによっても組立体保持部510から中心車Wが離脱しない場合は、支持プレート501とともに組立体保持部510が回転したときに、組立体保持部510に保持されたままの中心車Wが当接部材832の先端に接触して組立体保持部510から落下する。落下した中心車Wは、不良品受け810に受け止められて不良品の回収箱822に回収される。
【0108】
[組立体回収ユニットの他の形態]
図19は組立体回収ユニット8の他の実施形態を示す正面図である。
この実施形態の組立体回収ユニット8は、併設して設けられた二つのシュート851,852と、このシュート851,852を取り付けるとともに、回収位置(iv)で停止した組立体保持部510の先端部510aの直下位置に、シュート851又はシュート852のいずれかを位置させるように進退移動する取付部材853とを有している。
【0109】
シュート851が良品回収用のシュートで、取付部材856を介してターンテーブルユニットベース12の側面に取り付けられた筒状体855を介して、中心車Wを回収箱821に受け渡すことができるようになっている。筒状体855は、回収位置(iv)で停止した組立体保持部510の先端部510aの真下位置にシュート851があるときに、回収箱821とシュート851とを連通状態にする。
シュート852は不良品回収用のシュートで、その先端は、回収箱822に挿入されている。シュート852が取付部材853とともに移動しても、シュート852の先端は常に回収箱822に挿入された状態である。
【0110】
制御装置が、第一の検査装置550又は第二の検査装置560で良品と判断すると、図示しないソレノイド等の駆動部の駆動によって取付部材853とともにシュート851,852が図19中左方に移動し、当該組立体をシュート851に投入できるようにする。制御装置が、第一の検査装置550又は第二の検査装置560で不良品と判断すると、取付部材853とともにシュート851,852が図19中右方に移動し、当該組立体をシュート852に投入できるようにする。
なお、この実施形態においても、吹出しエアによってスピンドル500から離脱しなかった中心車Wを、回収位置(iv)よりも支持プレート501の回転方向下流側で強制的に排除する組立体離脱部830を設けてもよい。
【0111】
[切り換えのタイミング]
図20〜22に、上記構成の組立機の各ユニット及びエア切り換えのタイミングチャートを示す。なお、このタイミングチャートは、ターンテーブル2が60°割出し回転されるごとに一回転する回転軸223(図3参照)の回転角度を基準としている。
図20は、ターンテーブル2の割出し回転及びエア吸引とエア吹出しの切り換えのタイミングを示すタイミングチャートである。
ターンテーブル2は、間歇的に回転と停止とを繰り返すが、支持プレート301,401a,401b,501が最上昇位置から最下降位置(回転軸223の回転角度において180°,540°,900°,1260°の位置)に向かうまでの間で割出し回転を終え、割出し回転の終了時には、六つの部品搭載部210を第一のステーション▲1▼〜第六のステーション▲6▼に位置させて停止している。
【0112】
カナw1を受け取る第二のステーション▲2▼,歯車w2を受け取る第三のステーション▲3▼及び本組付けを行なう第四のステーション▲4▼では、支持プレート301,401a,401bが前記最下降位置から上昇を開始し、ターンテーブル2が割出し回転を開始するまでの間に、部品搭載部210に吸引エアが供給される。一方、中心車Wをターンテーブル2から搬出する第五のステーション▲5▼では、支持プレート501が最下降位置から上昇を開始し、ターンテーブル2が割出し回転を開始するまでの間に、部品搭載部210に吹出しエアが供給される。
【0113】
図21は、部品保持・搬送ユニット3における支持プレート301の割出し回転と、カナ保持部310及び歯車保持部310′(以下、図20〜図22の説明ではこれらを総称して部品保持部310,310′と記載することがある)の昇降及びエア吸引,吹出しのタイミングを示すタイミングチャートである。
なお、図21中、「部品保持部1」は、回転軸223の回転角度が180°のときに、パーツフィーダ6,6′側にあるカナ保持部310又は歯車保持部310′を指し、「部品保持部2」は、回転軸223の回転角が180°のときに、部品搭載部210側にあるカナ保持部310又は歯車保持部310′を指している。
【0114】
支持プレート301は、回転軸223が一回転(360°回転)するごとに180°割出し回転される。また、部品保持部310,310′の昇降は、支持プレート301の昇降タイミングと同じである。
回転軸223の回転角度が180°のときにパーツフィーダ6,6′側にある部品保持部310,310′では、最下降位置で吸引エアが供給されてパーツフィーダ6,6′からカナw1及び歯車w2を受け取る。吸引エアの供給は、支持プレート301が180°割出し回転されて部品保持部310,310′が部品搭載部210まで移動し、当該位置で部品保持部310,310′が最下降位置に達するまで間継続される。
【0115】
一方、回転軸223の回転角度が180°のときに部品搭載部210側にある部品保持部310,310′では、最下降位置で吸引エアから吹出しエアに切り換えられて、部品保持部310,310′から部品搭載部210にカナw1及び歯車w2が受け渡される。また、歯車保持部310′が最下降位置に位置している間に、エアシリンダ340が駆動して、歯車w2の仮組付けが行なわれる。
【0116】
図22は、部品搬送・検査ユニット5における支持プレート501の割出し回転と、組立体保持部510のエア吸引,吹出しのタイミングを示すタイミングチャートである。
なお、図22では四つの組立体保持部510のうちの一つについてのみ説明するが、他の三つの組立体保持部510についても、図22で示す組立体保持部510のタイミングから位相が360°づつずれる以外は同じであるので、詳しい説明は省略する。
支持プレート501は、回転軸223が一回転するごとに90°割出し回転される。
【0117】
回転軸の回転角が180°のときに、部品搭載部210の真上に割出されている一つの組立体保持部510が最下降位置まで下降する。そして、この最下降位置で吸引エアが供給されて中心車Wを部品搭載部210から受け取る。吸引エアの供給は、回転軸223の四回転目まで継続され、四回転目で支持プレート501の割出し回転が停止した後に、吹出しエアに切り換えられる。
なお、図14及び図18で示した組立体回収ユニット8においては、図22中「不良品」のタイミングチャートで示すように、四回転目で割出し回転が停止する直前に吸引エアが吹出しエアに切り換えられ、不良品である中心車Wが組立体保持部510から組立体回収ユニット8の不良品受け810に受け渡される。
【0118】
[組立方法の説明]
次に、上記構成の組立機における中心車の組み立ての手順を説明する。
部品供給3において、支持プレート301の一方に設けられたスピンドル300が下降して、吸引エアによりパーツフィーダ6からカナw1を受け取る。また、これと同時に、支持プレート301の一方に設けられたスピンドル300′が下降して、吸引エアによりパーツフィーダ6′から歯車w2を受け取る。
なお、このとき、スピンドル300,300′に供給されている吸引エアのエア圧を圧力センサ等で監視し、吸引エア圧が基準の圧力よりも小さいときに、カナw1又は歯車w2の受け取りが正常に行なわれなかったと判断して、組立機1の稼働を停止させるようにしてもよい。
【0119】
また、支持プレート301の一方に設けられたスピンドル300,300′が下降してカナw1及び歯車w2をパーツフィーダ6,6′から受け取ると同時に、支持プレート301の他方に設けられたスピンドル300が下降して、ステーション▲2▼の部品搭載部210にカナw1を受け渡す。また、これと同時に、スピンドル300′が下降して、ステーション▲3▼の部品搭載部210に保持されたカナw1に歯車w2を受け渡す。カナw1及び歯車w2の受け渡しは、吸引エアを吹出しエアに切り換えることで行なわれる。
【0120】
支持プレート301の最下降位置でエアシリンダ340が駆動し、ロッド311を介して歯車保持部310′を押し、カナw1に対して歯車w2を仮組付けする。この後、支持プレート301とともにカナ保持部310及び歯車保持部310′がターンテーブル2と干渉しない高さ位置まで上昇し、ターンテーブル2が60°割出し回転される。
ステーション▲4▼では、支持プレート401a,401bとともにスピンドル400が下降して、押圧部410で歯車w2を押し付け、カナw1に歯車w2を組み付ける。このとき、支持プレート401a,401bの最下降位置でエアシリンダ440が駆動して、スピンドル400の押圧部410を介して歯車w2をカナw1側に押す。
これにより、本組付が終了する。
【0121】
ステーション▲5▼では、中心車Wが、吸引エアによりスピンドル500の組立体保持部501に吸着されて取り出され、支持プレート501の割出し回転とともに中心車Wを検査位置(ii)及び検査位置(iii)に順次送る。
検査位置(ii)では、第一の検査装置550によって中心車Wの外形検査が行なわれる。検査位置(iii)では、第二の検査装置560によって貫通孔w1a内の異物の検査が行なわれる。
【0122】
以上の検査結果に基づいて、回収位置(iv)では、吸引エアから吹出しエアに切り換えられて、良品である中心車Wが組立体回収箱821に回収される。
図14及び図18に示すような組立体回収ユニット8においては、中心車Wの搬送の途中の回収位置(v)で、吸引エアから吹出しエアに切り換えられて、不良品が組立体保持部501から分離させられ、不良品受け810から回収箱822に不良品が回収される。
【0123】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の説明により何ら限定されるものではない。
例えば、上記の説明で中心車Wは中空状のカナw1と歯車w2からなる中心車を例に挙げて説明したが、本発明は中実カナと歯車からなる4番車にも適用が可能である。また、このような歯車組立体に限らず、他の部品の組立てにも適用が可能である。
さらに、上記の説明では、部品保持・搬送ユニット3において一度に二つの部品(カナw1と歯車w2)を保持し、部品搭載部210へ供給するものとして説明したが、一度に三つ以上の部品を保持して部品搭載部210へ搬送するようにすることも可能である。
【0124】
また、上記の説明では、搬送体として割出し回転されるターンテーブルを例に挙げたが、ターンテーブル以外に無端ベルトコンベア等を用いることも可能である。
さらに、ターンテーブルの部品搭載部を所定位置に停止させ、停止させた状態で部品を受け取り,部品を組付け、あるいは組立体を搬出するものとして説明したが、本発明では必ずしもターンテーブルの回転を停止させる必要はなく、部品保持手段や部品搬送手段,組付け手段を、部品受け渡しの際や組立体受け取りの際及び組付けの際に部品搭載部の移動に同期して移動させることで、ターンテーブルを回転させたままの状態で部品の組付けを行なうことが可能になる。
【0125】
【発明の効果】
本発明によれば、カナや歯車等の複数の部品を共通の部品搬送手段で搬送して、テーブル等の搬送体の部品搭載部に受け渡すことができるので、各ユニットごとの位置合わせやメンテナンスが不要で、作業者の作業負担を軽減することができる。また、共通の駆動部を利用することができるので組立機を小型化、簡素化し、低価格で提供することができる。
また、ターンテーブルのステーション等の数を増やすことなく、仮組付けを行ってから本組付けを行うことができるようになり、組み立てを確実に行うことができるようになる。
【0126】
さらに、組立機を大型,複雑化することなく、組立機に複数の検査手段を設けて、組立体の検査を組立機上で行うことができるようになり、工程数の削減により組立コストを削減することができる。
また、検査手段をターンテーブル等の搬送体と回収位置との間に設けることで、設計上の自由度が制限されることがなく、かつ、作業性を悪化させることもない。
また、本発明のホッパによれば、騒音を低減して作業環境を向上させ、かつ、振動を用いずに部品を供給しているので、部品に傷を付けたり、変形を生じさせるということもない。
さらに、供給量が安定しているので、パーツフィーダ等の動作を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組立機の一実施形態にかかり、組立機の主要部の斜視図である。
【図2】図1の組立機の平面図である。
【図3】この実施形態の組立機に設けられるターンテーブルの構成及び駆動部を説明する正面一部断面図である。
【図4】部品搭載部の詳細を説明するための断面図である。
【図5】この実施形態の組立機における部品保持・搬送ユニット及び本組付けユニットの詳細を説明するための正面図である。
【図6】図6(a)はカナ保持部の部分拡大断面図、図6(b)は歯車保持部の部分拡大断面図である。
【図7】カナ保持部によるカナの搭載部への受け渡しの手順を説明する断面概略図である。
【図8】歯車保持部による歯車の搭載部への受け渡しの手順を説明する断面概略図である。
【図9】搭載部の他の実施形態にかかり、図9(a)は部品搭載部の平面図、図9(b)は(a)のII−II方向断面図である。
【図10】この実施形態の組立機におけるホッパの断面図である。
【図11】昇降部材の上限位置及び下限位置を検出するための昇降部材位置検出部の平面図である。
【図12】図10のホッパの作用の説明図である。
【図13】本組付けユニットにおける押圧部の構成及び作用を説明するための部分拡大断面図である。
【図14】この実施形態における組立機の組立体搬送・検査ユニットの正面図である。
【図15】中心車をターンテーブルの保持部から取り出し、保持する組立体保持部の詳細を説明する拡大断面図である。
【図16】組立体搬送・検査ユニットに設けられる検査装置の一例を示す正面図である。
【図17】組立体搬送・検査ユニットに設けられる検査装置の他の一例を示す正面図である。
【図18】この実施形態の組立体回収ユニットの作用を説明する正面図である。
【図19】組立体排出部の他の実施形態にかかり、その構成及び作用を説明する正面図である。
【図20】ターンテーブル2の割出し回転及びエア吸引とエア吹出しの切り換えのタイミングを示すタイミングチャートである。
【図21】部品保持・搬送ユニットにおける支持プレートの割出し回転と、部品保持部の昇降及びエア吸引,吹出しのタイミングを示すタイミングチャートである。
【図22】部品搬送・検査ユニットにおける支持プレートの割出し回転と、組立体保持部のエア吸引,吹出しのタイミングを示すタイミングチャートである。
【図23】本発明の組立機で組み立てられる組立体の一例にかかり、(a)はカナと歯車とからなる時計の中心車の断面側面図、(b)は組立工程で生じる組立体の不良の一例を示す断面側面図である。
【符号の説明】
1 組立機
2 ターンテーブル(搬送体)
210 部品搭載部
3 部品保持・搬送ユニット
300 スピンドル
300′ スピンドル
301 支持プレート(部品搬送手段)
310 カナ保持部(部品保持手段)
310′ 歯車保持部(部品保持手段)
4 本組付けユニット
5 組立体搬送・検査ユニット
500 スピンドル
501 支持プレート(組立体搬送手段)
510 組立体保持部(組立体保持手段)
550 第一の検査装置(検査手段)
560,570 第二の検査装置(検査手段)
6,6′ パーツフィーダ
7,7′ ホッパ
710 シリンダ
720 昇降部材
730 駆動部
740 支持部
8 組立体回収ユニット
9,9′ ロータリジョイント
901 管継ぎ手
W 中心車(組立体)
w1 カナ(部品)
w2 歯車(部品)

Claims (26)

  1. 部品供給手段から供給された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前記部品搭載部に搭載された前記部品に他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み立てる組立機において、
    前記部品供給手段から前記部品を受け取って保持する部品保持手段と、
    異なる種類の前記部品を保持するための複数の前記部品保持手段を一体に備え、前記部品保持手段を前記搬送体まで移動させて、前記部品保持手段に保持された前記異なる種類の部品を前記搬送体のそれぞれの前記部品搭載部に受け渡す部品搬送手段と、
    を有することを特徴とする組立機。
  2. 前記部品搬送手段は、前記部品保持手段が前記部品供給手段から前記部品を受け取る受取り位置と前記搬送体の前記部品搭載部との間に設けられた割出し回転自在な支持部材と、この支持部材を割出し回転させる駆動部とを有し、
    同一種類の前記部品を保持する一対の前記部品保持手段の組が、前記支持部材に複数組設けられているとともに、前記支持部材が所定の回転角度位置に割り出されたときに、前記一対の部品保持手段のうちの一方が前記受取り位置にあり、かつ、前記一対の部品保持手段の他方が前記部品搭載部に位置しているように、前記部品保持手段を前記支持部材に配置したこと、
    を特徴とする請求項1に記載の組立機。
  3. 前記部品搭載部上の前記部品に外力を加えて前記部品どうしの組み付けを行なう組付け手段を備え、
    前記部品保持手段の少なくとも一つが、前記組付け手段で組み付けられる前記部品を前記部品搭載部に受け渡す際に、前記部品の仮組付けを行なう仮組付け手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の組立機。
  4. 吸引エア又は吹出しエアの供給手段と、吸引エアと吹出しエアとの間で切り換えを行なう切り換え手段とを有し、
    吸引エアを前記部品保持手段に供給することによって前記部品保持手段が前記部品を前記部品供給手段から受け取って保持し、前記切り換え手段が前記吸引エアを前記吹出しエアに切り換えることによって、前記部品保持手段に保持された前記部品を前記搬送体の前記部品搭載部に受け渡すことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組立機。
  5. 部品供給手段から供給された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前記搬送体によって前記部品搭載部に搭載された前記部品に他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み立てる組立機において、
    前記組立体を前記搬送体の前記部品搭載部から取り出して保持する組立体保持手段と、
    前記搬送体から取り出された組立体を前記組立体保持手段から受け取り、回収する回収手段と、
    この回収手段に前記組立体を受け渡す回収位置と前記搬送体との間に設けられ、前記組立体保持手段とともに前記組立体を前記搬送体から前記回収位置まで移動させる組立体搬送手段と、
    この組立体搬送手段による前記組立体の移動経路に沿って配置され、前記組立体の検査を行なう一つ又は複数の検査手段と、
    を有することを特徴とする組立機。
  6. 前記組立体搬送手段が、前記回収位置と前記搬送体との間に設けられた割出し回転自在な支持部材と、この支持部材を割出し回転させる駆動部とを有し、
    前記支持部材に複数の前記組立体保持手段が設けられているとともに、前記組立体保持手段のうちの一つが前記組立体を受け取る位置にあるときに、他の前記組立体保持手段の少なくとも一部が、前記回収位置及び前記検査手段によって検査が行なわれる検査位置にあることを特徴とする請求項5に記載の組立機。
  7. 前記検査手段が、前記組立体の外形を検査する第一の検査手段と、前記組立体の内部を検査する第二の検査手段とを有することを特徴とする請求項5又は6に記載の組立機。
  8. 前記組立体搬送手段による前記組立体の搬送経路の途中に、前記検査手段によって良品又は不良品と判断された前記組立体を回収するための第二の回収位置を設け、前記第二の回収位置で良品又は不良品と判断された前記組立体を前記組立体搬送手段から離脱させることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の組立機。
  9. 前記回収手段が、前記検査手段によって良品と判断された組立体を回収する第一の回収箱と、前記検査手段によって不良品と判断された組立体を回収するための第二の回収箱と、前記第一の回収箱に前記組立体を投入するための第一のシュートと、前記第二の回収箱に前記組立体を投入するための第二のシュートと、前記第一のシュートと第二のシュートを進退移動自在に取り付け、かつ、前記検査手段の検査結果に基づいて前記第一のシュート又は第二のシュートのいずれか一方を前記回収位置に位置させる駆動部と、
    を有することを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の組立機。
  10. 前記回収手段が、前記検査手段によって良品又は不良品と判断がなされた組立体のうち、一方の前記組立体を回収する第一の回収箱と、良品又は不良品のうち他方の前記組立体を回収するための第二の回収箱と、前記回収位置に設けられ、前記第一の回収箱に前記組立体を投入するためのシュートと、前記第二の回収位置に設けられ、前記第二の回収箱に前記組立体を投入するための組立体受け部材とを有し、
    前記検査手段の判断結果に基づいて、所定位置で停止した前記組立体保持手段から前記シュートに前記組立体を受け渡し、又は、前記第二の回収位置で前記組立体保持手段から前記組立体受け部材に前記組立体を受け渡すことを特徴とする請求項8に記載の組立機。
  11. 前記回収位置又は前記第二の回収位置の後に、前記組立体保持手段から離脱しなかった前記組立体を当接させて、前記組立体保持手段の移動とともに前記組立体を強制的に離脱させる組立体離脱手段を設けたことを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載の組立機。
  12. 前記部品供給手段が部品を整列して搬送する整列搬送部と、前記部品を貯蔵するとともに前記整列搬送部内の前記部品の残量が少なくなったときに前記整列搬送部に前記部品を供給するホッパとを有し、
    前記ホッパが、前記部品を貯蔵する貯蔵部と、この貯蔵部に形成された部品の取り出し口と、前記貯蔵部の底部として構成され、前記貯蔵部内で昇降する昇降部材と、この昇降部材を昇降させる駆動部とを有し、前記昇降部材の上昇によって前記取り出し口から前記整列搬送部に前記部品が供給されることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の組立機。
  13. 前記ホッパから前記整列搬送部に供給される前記部品の量が、前記昇降部材の上昇高さに基づいて決定されることを特徴とする請求項12に記載の組立機。
  14. 組み立てられた組立体の個数をカウントするカウンタを備え、
    前記貯蔵部内に貯蔵された前記部品の単位個数と、前記カウンタでカウントされた組立体の数とから前記昇降部材の必要上昇高さを求め、得られた前記昇降部材の必要上昇高さに基づいて、前記駆動部が前記昇降部材を上昇させることを特徴とする請求項13に記載の組立機。
  15. 前記貯蔵部の上部に、前記部品を前記貯蔵部に投入しやすくするための漏斗状の投入口を設けたことを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載の組立機。
  16. 前記貯蔵部が傾倒自在に設けられ、前記貯蔵部の側面に形成された前記取り出し口から、前記昇降部材の上昇によって前記貯蔵部内の部品が供給されることを特徴とする請求項12〜15のいずれかに記載の組立機。
  17. 前記貯蔵部の前記底部が、前記取り出し口に向けて、前記貯蔵部の傾倒方向と同方向に傾斜して形成されていることを特徴とする請求項16に記載の組立機。
  18. 前記部品が、時計に用いられるカナ及び歯車を含むことを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の組立機。
  19. 前記搬送体が回転自在なテーブルで、前記部品搭載部が前記テーブルの回転中心と同心の円周上に均等間隔で配置されていることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の組立機。
  20. 前記部品搭載部が、前記テーブルに揺動自在に設けられているとともに、前記部品搭載部を移動させて前記テーブル上の所定位置に導くためのガイド部を有し、このガイド部材と当接して前記部品搭載部を移動させるための当接部を、前記部品保持手段又は前記部品搬送手段に設けたことを特徴とする請求項19に記載の組立機。
  21. 前記ガイド部が、前記当接部の少なくとも三カ所で当接するように配置された少なくとも三つのガイドピンであることを特徴とする請求項20に記載の組立機。
  22. 部品供給手段から供給された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前記部品搭載部に搭載された前記部品に、他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み立てる組立方法において、
    異なる種類の前記部品を保持するための複数の前記部品保持手段を一体に備えた部品搬送手段を準備し、
    前記部品搬送手段が、異なる種類の複数の前記部品を同時に搬送し、前記部品搭載部に前記部品を同時に受け渡すとともに、前記部品供給手段から前記部品を同時に受け取ること、
    を特徴とする組立方法。
  23. 前記部品搭載部上の前記部品に外力を加えて前記部品どうしの組み付けを行なう組付け手段を備える場合において、前記部品搬送手段が前記部品を前記部品搭載部に受け渡す際に、前記部品の仮組付けを行うことを特徴とする請求項22に記載の組立方法。
  24. 部品供給手段から供給された異なる種類の複数の部品を搬送体の部品搭載部に順次供給し、前記部品搭載部に搭載された前記部品に、他の部品を組み付けながら所定の組立体を組み立てる組立方法において、
    前記組立体を前記搬送体の前記部品搭載部から取り出し、前記組立体の回収手段に前記組立体を受け渡すまで搬送経路上の一つ又は複数の位置で、前記組立体を位置決めして停止させ、当該位置で前記組立体の検査を行なうこと、
    を特徴とする組立方法。
  25. 前記検査によって良品又は不良品と判断された前記組立体を回収する第一の回収箱に前記組立体を受け渡す第一の回収位置と、この第一の回収位置の手前に設けられ、不良品又は良品と判断された前記組立体を回収する第二の回収箱に前記組立体を受け渡す第二の回収位置とを有する場合において、
    前記第一の回収位置又は第二の回収位置で前記組立体の搬送を停止させて前記組立体を前記第一の回収箱又は第二の回収箱に受け渡し、
    前記第二の回収位置又は前記第一の回収位置で搬送途中の前記組立体を前記第二の回収箱又は第一の回収箱に受け渡すこと、
    を特徴とする請求項24に記載の組立方法。
  26. 前記部品保持手段又は前記部品搬送手段に当接部を設けるとともに、この当接部に当接するガイド部を有する前記部品搭載部を前記搬送体に揺動自在に準備し、
    前記部品保持手段に保持した前記部品を前記部品搭載部に受け渡す際に、前記当接部が前記ガイド部に当接して前記部品搭載部を所定位置に移動させるとともに位置決めすることを特徴とする請求項22〜25のいずれかに記載の組立方法。
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