JP2003136313A - 偏心加工用チャック治具 - Google Patents

偏心加工用チャック治具

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JP2003136313A
JP2003136313A JP2001337468A JP2001337468A JP2003136313A JP 2003136313 A JP2003136313 A JP 2003136313A JP 2001337468 A JP2001337468 A JP 2001337468A JP 2001337468 A JP2001337468 A JP 2001337468A JP 2003136313 A JP2003136313 A JP 2003136313A
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eccentric
jig
eccentricity
center
chuck
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JP2001337468A
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English (en)
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Toshikazu Yamaguchi
敏和 山口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心量の設定が容易であり、加工物に複数個
の偏心面を設ける場合でも取り替える必要がなく、偏心
量および偏心方向を高精度に決定できる偏心加工用治具
を提供する 【解決手段】 回転加工装置のチャックに保持される治
具取付台8と、治具取付台8の中心から所定方向Aに中
心を偏心させて、治具取付台8に締結具10を用いて保
持される加工物保持具9とからなり、治具取付台8は、
加工物保持具9を偏心させた状態で締結具10を締結さ
せる締結穴8bが設けられ、加工物保持具9は、加工物
保持具9の中心と中心が一致するチャック手段14と、
治具取付台8の中心から所定方向Aに中心を偏心させた
状態で締結具10を貫通させて加工物保持具9を保持す
る貫通孔9bが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チャックにより
円筒状の機械加工部品(加工物:ワーク)を保持して加
工を実施する回転加工装置に用いられる偏心加工用チャ
ック治具に関し、特に、円筒状のワークに偏心加工を実
施する際に、高精度かつ高効率に加工を実施できる治具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、円筒状の加工物に対して回転
研削あるいは回転研磨等の回転加工を実施する加工は、
円筒研削盤、あるいは、旋盤等の回転加工装置で実施さ
れる。また、回転加工装置では、チャックにより円筒状
の加工物を保持して実施される。また、加工物に偏心加
工を施す際には、工作機械のチャックに設けられた爪で
加工物を偏心させて保持するか、加工物を偏心させて保
持する偏心加工用治具を別途に作成してその偏心加工用
治具をチャックの爪で保持していた。
【0003】図6は、爪で加工物を偏心させて保持する
場合の工作機械のチャック部を示す斜視図である。
【0004】図6のチャック部において、1は三つ爪で
加工物を保持するタイプのチャックであり、2は加工物
を保持する爪であり、3は加工物(ワーク)である。
【0005】チャック1における爪2の保持位置は、調
整可能であり、この爪2の位置を調整することにより、
加工物13の中心線CL1をチャック1の中心線CL0
から偏心させている。また、中心線CL1と中心線CL
0の距離がL1であり、中心線CL1が中心線CL0か
ら偏心する量(偏心量)を示している。
【0006】加工物の偏心量L1は、例えば、加工物1
3の偏心部13aにダイヤルゲージ等の測定機器を接触
させて、少なくとも2ヶ所以上の加工物の振れを測定し
ながら設定する。
【0007】図7は、図6のチャックを備える工作機械
で偏心部を設けた加工物を示した斜視図である。
【0008】加工物13の保持側端13aは、図6の爪
2によりチャックの中心線CL0から偏心量L1だけ偏
心されて、加工物13の中心線がCL1になるように保
持される。加工物13の偏心加工側端13bでは、偏心
して保持された状態で研削あるいは研磨等の偏心加工さ
れることにより、偏心加工面13cが形成される。な
お、図7の偏心加工面13cは、上記した偏心加工を1
回実施した場合の加工物13を示している。加工物13
に上記した偏心加工を複数回実施した場合には、偏心加
工面も複数に増加することになる。
【0009】ところで、図6に示したチャック部を用い
る従来の偏心加工では、加工物13を取り替える度に、
偏心量L1を設定し直す必要がある。例えば、1個の加
工物13の偏心加工が終了して、次の加工物13をチャ
ック部に設置する場合、爪2を締め付け解除側(開放
側)に動かしてから再度締め付け側に動かす必要があ
る。すると、前回の偏心加工時に設定された偏心量L1
(振れ)はキャンセルされてしまう。従って、新しい加
工物13をチャック1にセットした場合には、再度、加
工物13の偏心量L1(振れ)を測定して設定し直す必
要がある。この偏心量L1の再設定は、煩雑な作業であ
ることから時間が多くかかり、加工物の数量が多い場合
には、測定時間が長くなる要因になっていた。
【0010】そこで、爪2の偏心量L1の設定をキャン
セルしなくとも加工物13を付け替えできるように偏心
加工用治具を用いる方法が考えられた。
【0011】図8は、偏心加工用治具で加工物を偏心さ
せて保持する場合の工作機械のチャック部を示す斜視図
である。
【0012】図8では、チャック1の爪2で保持される
のは、円筒状の偏心加工用治具7である。また、偏心加
工用治具7の中心付近には加工物13を保持するための
コレットチャック5が設けられている。コレットチャッ
ク5は、偏心加工用治具7の円筒状側面に設けられたネ
ジ6により取付および保持される。
【0013】図8に示したように偏心加工用治具7を用
いてチャック部を構成する場合、偏心加工が終了した加
工物13を新しい偏心加工前の加工物13と取り替える
際には、まず、ネジ6を緩めて、偏心加工が終了した加
工物13を保持するコレットチャック5ごと、偏心加工
用治具本体7から取り出す。次に、新たな偏心加工前の
加工物13をコレットチャックに5に保持させる。さら
に、その加工物13を保持するコレットチャック5ご
と、偏心加工用治具本体7にはめ込んでから、ネジ6を
締め付けるという作業になる。
【0014】この場合、爪2は、一旦設定すれば、加工
物13を取り替える際に緩めたり再度締め付ける作業が
必要なくなる。従って、加工物13の偏心量を一度設定
すれば、図6のチャック部の場合には加工物13の取り
替えごとに必要であった偏心量L1の再測定を必要なく
することができる。
【0015】また、偏心加工用治具としては、上記した
構成の他に特開2001−30167号公報に示した方
法が知られている。
【0016】特開2001−30167号公報に示され
た加工物の中心を偏心させる構成では、チャックを用い
ず、ネジ山を設けて主軸から偏心して設置される円管状
の偏心加工用治具に加工物を勘合させて偏心加工を実施
する。
【0017】この特開2001−30167号公報に記
載された偏心加工用治具を用いる方法は、円管状の中空
円筒形の加工物を一方向に偏心加工する際には有効であ
り、この場合も、偏心加工用治具を、所定の偏心量に一
旦設定すれば、加工物を取り替えても偏心量L1を再測
定する作業が必要なくなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
偏心加工用治具は上記のように構成されるので、例え
ば、図8のチャック部の場合、加工物13において偏心
させる加工面の設定が一つの場合には対応できたが、加
工物13の偏心加工面の設定が二面以上である場合は、
例えば、上記した偏心加工用治具7を二個以上用意して
おき、偏心加工用治具7を取り替えるたびに偏心量L1
を設定し、偏心加工用治具7を取り替える回数だけ加工
物13を偏心加工用治具7から入れ替える作業が必要で
あるという問題があった。
【0019】また、特開2001−30167号公報に
記載された偏心加工用治具を用いる場合は、中空ではな
い円筒には使用できず、偏心方向が工作機械と偏心加工
用治具で予め定められた一方向のみであるという点につ
いては、上記した図8のチャック部と同様である。従っ
て、この場合も、加工物の偏心加工面の設定が二面以上
である場合は、偏心量が設定された偏心加工用治具を二
個以上用意しておき、偏心加工面を変える度に偏心加工
用治具を取り替え、偏心加工用治具を取り替える回数だ
け加工物を偏心加工用治具に入れ替える作業が必要であ
るという問題があった。
【0020】この発明は、上記した問題点に鑑みてなさ
れたものであって、偏心量の設定が容易であり、加工物
に複数個の偏心面を設ける場合でも取り替える必要がな
く、偏心量および偏心方向を高精度に決定できる偏心加
工用治具を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、請求項1に記載したこの発明に係る偏心加工用チ
ャック治具は、回転加工装置のチャックに保持される治
具取付台と、治具取付台の中心から所定方向に中心を偏
心させて、治具取付台に締結具を用いて保持される加工
物保持具とからなり、治具取付台は、加工物保持具を偏
心させた状態で締結具を締結させる締結穴が設けられ、
加工物保持具は、該加工物保持具の中心と中心が一致す
るチャック手段と、治具取付台の中心から所定方向に中
心を偏心させた状態で締結具を貫通させて該加工物保持
具を保持する貫通孔が設けられることを特徴とする。
【0022】また、請求項2に記載したこの発明は、請
求項1に記載の偏心加工用チャック治具において、治具
取付台は、加工物保持具を偏心方向として所定方向に摺
動させる摺動溝を有し、加工物保持具は、摺動溝に摺動
可能に嵌合する摺動突起が設けられることを特徴とす
る。
【0023】また、請求項3に記載したこの発明は、請
求項1または2に記載の偏心加工用チャック治具におい
て、加工物保持具に設けられる貫通孔は、形状が長穴で
あることを特徴とする。
【0024】また、請求項4に記載したこの発明の偏心
加工用チャック治具は、回転加工装置のチャックに保持
される治具取付台と、治具取付台の中心から第1所定方
向に中心を偏心させて、治具取付台に第1締結具を用い
て保持される偏心方向調整台と、偏心方向調整台の中心
から第1所定方向と異なる第2所定方向に中心を偏心さ
せて、偏心方向調整台に第2締結具を用いて保持される
加工物保持具とからなり、治具取付台は、偏心方向調整
台を偏心させた状態で第1締結具が締結される第1締結
穴が設けられ、偏心方向調整台は、治具取付台の中心か
ら第1所定方向に中心を偏心させた状態で第1締結具を
貫通させて該偏心方向調整台を保持する第1貫通孔と、
加工物保持具を偏心させた状態で第2締結具が締結され
る第2締結穴が設けられ、加工物保持具は、該加工物保
持具の中心と中心が一致するチャック手段と、偏心方向
調整台の中心から第2所定方向に中心を偏心させた状態
で第2締結具を貫通させて該加工物保持具を保持する第
2貫通孔が設けられることを特徴とする。
【0025】また、請求項5に記載したこの発明は、請
求項4に記載の偏心加工用チャック治具において、治具
取付台は、偏心方向調整台を偏心方向として第1所定方
向に摺動させる第1摺動溝を有し、偏心方向調整台は、
第1摺動溝に摺動可能に嵌合する第1摺動突起が設けら
れることを特徴とする。
【0026】また、請求項6に記載したこの発明の偏心
加工用チャック治具は、回転加工装置のチャックに保持
される治具取付台と、治具取付台に、該治具取付台の中
心と中心を一致させて、第3締結具を用いて保持される
中間調整台と、中間調整台の中心から第1所定方向に中
心を偏心させて、中間調整台に第1締結具を用いて保持
される偏心方向調整台と、偏心方向調整台の中心から第
1所定方向と異なる第2所定方向に中心を偏心させて、
偏心方向調整台に第2締結具を用いて保持される加工物
保持具とからなり、治具取付台には、中間調整台を保持
する第3締結具が締結される第3締結穴が設けられ、中
間調整台には、中間調整台を保持する第3締結具を貫通
させて保持する第3貫通孔と、偏心方向調整台を偏心さ
せた状態で第1締結具が締結される第1締結穴が設けら
れ、偏心方向調整台は、治具取付台の中心から第1所定
方向に中心を偏心させた状態で第1締結具を貫通させて
該偏心方向調整台を保持する第1貫通孔と、加工物保持
具を偏心させた状態で第2締結具が締結される第2締結
穴が設けられ、加工物保持具は、該加工物保持具の中心
と中心が一致するチャック手段と、偏心方向調整台の中
心から第2所定方向に中心を偏心させた状態で第2締結
具を貫通させて該加工物保持具を保持する第2貫通孔が
設けられることを特徴とする。
【0027】また、請求項7に記載したこの発明は、請
求項6に記載の偏心加工用チャック治具において、中間
調整台は、偏心方向調整台を偏心方向として第1所定方
向に摺動させる第1摺動溝を有し、偏心方向調整台は、
第1摺動溝に摺動可能に嵌合する第1摺動突起を有する
ことを特徴とする。
【0028】また、請求項8に記載したこの発明は、請
求項4〜7の何れかに記載の偏心加工用チャック治具に
おいて、偏心方向調整台は、加工物保持具を偏心方向と
して第2所定方向に摺動させる第2摺動溝を有し、加工
物保持具は、第2摺動溝に摺動可能に嵌合する形状であ
ることを特徴とする。
【0029】また、請求項9に記載したこの発明は、請
求項4〜8の何れかに記載の偏心加工用チャック治具に
おいて、偏心方向調整台に設けられる第1貫通孔は、形
状が長穴であることを特徴とする。
【0030】また、請求項10に記載したこの発明は、
請求項4〜9の何れかに記載の偏心加工用チャック治具
において、加工物保持具に設けられる第2貫通孔は、形
状が長穴であることを特徴とする。
【0031】また、請求項11に記載したこの発明は、
請求項10に記載の偏心加工用チャック治具において、
第1貫通孔の長手方向と前記第2貫通孔の長手方向は直
交することを特徴とする。
【0032】また、請求項12に記載したこの発明は、
請求項4〜10の何れかに記載の偏心加工用チャック治
具において、偏心方向調整台を、偏心加工される加工物
の偏心方向に対応させて2個以上用いることを特徴とす
る。
【0033】また、請求項13に記載したこの発明は、
請求項1〜12の何れかに記載の偏心加工用チャック治
具において、治具取付台は、回転加工装置のチャックに
保持された後に、加工物保持具が保持される側の面を回
転軸に対して垂直に研削する削り代部分を有することを
特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1の偏心加工用治具で加工物を偏心させて保
持する場合の工作機械のチャック部を示す展開図であ
る。
【0035】図1において、図6および図8に示された
従来の偏心加工用治具と同様な機能を有する部分には、
同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
【0036】本実施の形態の偏心加工用治具は、回転加
工装置のチャック1に保持される治具取付台8と、治具
取付台8の中心から所定方向に中心を偏心させて、治具
取付台8に締結具であるネジ10を用いて保持される加
工物保持具9とから構成される。
【0037】治具取付台8には、加工物保持具9を偏心
方向として所定方向Aに摺動させる摺動溝8aを有し、
摺動溝8a内に、加工物保持具9を偏心させた状態でネ
ジ10を締結させる締結穴8bが設けられる。また、治
具取付台8は、回転加工装置のチャック1に保持された
後に、加工物保持具9が保持される側の面を回転軸であ
る中心線CL0に対して垂直に研削する削り代部分8c
を有する。
【0038】加工物保持具9には、加工物保持具9の中
心には、中心が一致するようにチャック手段であるコレ
ットチャック14をはめ込むための嵌合孔9fが設けら
れ、さらに、そのコレットチャック14を締め付けて固
定するネジ15が加工物保持具9に設けられる。
【0039】また、加工物保持具9には、治具取付台8
の中心から所定方向Aに中心を任意の偏心量だけ偏心さ
せた状態でネジ10を貫通させて加工物保持具9を保持
するために形状が長穴の貫通孔9bが設けられる。
【0040】さらに、加工物保持具9には、摺動溝8a
に摺動可能に嵌合する摺動突起9eが設けられる。ま
た、加工物保持具9の加工物13を挿入する側の面で、
貫通孔9bの周辺部分には、締結具であるネジ10のネ
ジ頭を埋め込むために凹部9aが形成される。
【0041】また、本実施の形態の偏心加工用治具を用
いて、加工物を保持して偏心加工し、その後、加工物を
取り替える作業は以下のように実施される。
【0042】治具取付台8を、爪2によりチャック1に
保持する。治具取付台8の加工物保持具9側の面は、チ
ャック1に取り付けた後に削り代部分8cを研削加工あ
るいは研磨加工することにより中心線CL0と垂直な平
面を得る。
【0043】例えば、治具取付台8をチャック1で保持
した後に、治具取付台8における加工物保持具9側の面
をバイトおよび研磨砥石により研削加工する。この加工
により、中心線CL0およびチャック1の回転方向に対
して垂直な平面が得られる。従って、加工物保持具9を
治具取付台8に取り付けて加工物13の偏心処理を実施
する場合に、加工物13の回転軸(中心線CL1)方向
の心振れを少なくすることができる。
【0044】次に、治具取付台8の摺動溝8aに加工物
保持具9の摺動突起9eを嵌合させ、ネジ10を貫通孔
9bに挿入し、所定の偏心量L1だけ偏心するように加
工物保持具9を摺動させてからネジ10を締め付け、加
工物保持具9を治具取付台8に固定する。このようにし
て、加工物保持具9は治具取付台8上に保持される。
【0045】さらに次に、偏心加工を実施する加工物1
3を装着穴14aに装着したコレットチャック14を、
加工物保持具9の嵌合孔9fにはめ込んだ後、ネジ15
を締め付けて、コレットチャック14を固定し、この状
態で偏心加工を実施する。
【0046】偏心加工が終了した場合、ネジ15を緩め
て、コレットチャック14を取り出し、加工が終了した
加工物13をコレットチャック14から取り外し、新た
な加工前の加工物13をコレットチャック14に装着
し、再び、コレットチャック14を加工物保持具9の嵌
合孔9fにはめ込んだ後、ネジ15を締め付けて、コレ
ットチャック14を固定し、偏心加工を実施する。
【0047】本実施の形態では、複数の加工物13に対
して偏心処理を施す場合には、上記処理を繰り返すこと
になる。
【0048】このように本実施の形態では、加工物13
を取り替える際に、加工物保持具9を取り外す必要はな
いので、各加工物13毎に偏心量L1を調整する必要が
なく、偏心方向の狂いによる誤差を減少できることか
ら、各加工物13の偏心量L1が高精度になる。
【0049】また、治具取付台8側の摺動溝8aと加工
物保持具9側の摺動突起9eとを嵌合させることにより
偏心方向が決定されるため、偏心方向についても高精度
に決定することができる。
【0050】さらに、偏心量の設定処理についても、加
工物保持具9を治具取付台8上で摺動させながら偏心量
L1を調整してからネジ10を締め付けるのみであるの
で、偏心量の設定が容易である。
【0051】また、偏心量が高精度になることから加工
物13の心振れがなくなるため、加工物13の偏心加工
を高精度および高効率に実施することができる。
【0052】また、本実施の形態では、治具取付台8の
加工物保持具9側の面に削り代部分8cを設け、研削加
工あるいは研磨加工することにより中心線CL0と垂直
な平面を得るようにしたので、加工物13に偏心処理を
実施しても加工物13の回転軸(中心線CL1)方向の
心振れを少なくすることができる。
【0053】実施の形態2.図2は、本発明の実施の形
態2の偏心加工用治具で加工物を偏心させて保持する場
合の工作機械のチャック部を示す展開図である。また、
図3は、図2の偏心加工用治具のZ−Z’平面における
断面図であり、図4は、図2の偏心加工用治具を加工物
側から見た場合の正面図である。
【0054】図2〜4において、図1に示された実施の
形態1の偏心加工用治具と同様な機能を有する部分に
は、同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
【0055】本実施の形態の偏心加工用治具が実施の形
態1と最も異なる点は、概略的には、実施の形態1では
加工物保持具9を偏心させる方向が所定方向Aの一方向
であったことに対して、本実施の形態では所定方向Aに
加えて、所定方向Aと直交する所定方向Bにも偏心させ
ることができるようにした点、すなわち二方向に偏心さ
せることができるようにした点である。
【0056】本実施形態の偏心加工用治具は、回転加工
装置のチャック1に保持される治具取付台8と、治具取
付台8の中心から第1所定方向Aに中心を偏心させて、
治具取付台8に第1締結具であるネジ10を用いて保持
される偏心方向調整台19と、偏心方向調整台19の中
心から第1所定方向Aと異なる第2所定方向Bに中心を
偏心させて、偏心方向調整台19に第2締結具であるネ
ジ12を用いて保持される加工物保持具11とから構成
される。
【0057】治具取付台8は、基本的には実施の形態1
と同様の形状であるが、組み合わされる台が偏心方向調
整台19に変更されており、また、偏心方向が二方向に
なっていることから各方向毎に区別が必要になるため、
下記説明中では各部の名称および符号が以下のように変
更される。
【0058】治具取付台8は、偏心方向調整台19を偏
心させた状態でネジ10が締結される第1締結穴8bが
設けられ、偏心方向調整台19は、治具取付台8の中心
から第1所定方向Aに中心を偏心させた状態でネジ10
を貫通させて偏心方向調整台19を保持する第1貫通孔
19cと、加工物保持具11を偏心させた状態でネジ1
2が締結される第2締結穴19dが設けられる。
【0059】また、治具取付台8は、偏心方向調整台1
9を偏心方向として第1所定方向Aに摺動させる第1摺
動溝8aを有し、偏心方向調整台19は、第1摺動溝8
aに摺動可能に嵌合する第1摺動突起19eが設けられ
る。
【0060】偏心方向調整台19は、加工物保持具11
を偏心方向として第2所定方向Bに摺動させる第2摺動
溝19aを有し、加工物保持具11は、第2摺動溝19
aに摺動可能に嵌合する形状である。また、偏心方向調
整台19に設けられる第1貫通孔19c、および、加工
物保持具11に設けられる第2貫通孔11cは、形状が
長穴である。また、第1貫通孔19cの長手方向と第2
貫通孔11cの長手方向は直交する。
【0061】また、偏心方向調整台19は、加工物保持
具11を偏心方向として第1の所定方向Aと直交する第
2所定方向Bに摺動させる第2摺動溝19aを有し、加
工物保持具11は、第2摺動溝19aに摺動可能に嵌合
する形状になっている。
【0062】加工物保持具11は、加工物保持具11の
中心と中心が一致するチャック手段であるコレットチャ
ック14と、偏心方向調整台19の中心から第1所定方
向Aと異なる第2所定方向Bに中心を偏心させた状態で
ネジ12を貫通させて加工物保持具11を保持する第2
貫通孔11cが設けられる。
【0063】加工物保持具11の中心には、中心が一致
するようにチャック手段であるコレットチャック14を
はめ込むための嵌合孔11aが設けられ、さらに、その
コレットチャック14を締め付けて固定するネジ15が
加工物保持具11に設けられる。
【0064】また、加工物保持具11には、偏心方向調
整台19の中心から所定方向Bに中心を任意の偏心量だ
け偏心させた状態でネジ12を貫通させて加工物保持具
11を保持するために形状が長穴の貫通孔11cが設け
られる。また、加工物保持具11の加工物13を挿入す
る側の面で、貫通孔11c周辺部分には、締結具である
ネジ12のネジ頭を埋め込むために凹部11bが形成さ
れる。
【0065】また、本実施の形態の偏心加工用治具を用
いて、加工物を保持して偏心加工し、その後、加工物を
取り替える作業は以下のように実施される。治具取付台
8を、爪2によりチャック1に保持する。治具取付台8
の偏心方向調整台19側の面は、実施の形態1と同様
に、チャック1に取り付けた後に削り代部分8cを研削
加工あるいは研磨加工することにより中心線CL0と垂
直な平面を得る。
【0066】次に、治具取付台8の第1摺動溝8aに偏
心方向調整台19の第1摺動突起19eを嵌合させ、ネ
ジ10を貫通孔19cに挿入し、図4の所定方向Aの中
心線CL10(治具取付台8の中心線)から所定方向A
について予め定められた所定の偏心量L1だけ偏心する
ように偏心方向調整台19を摺動させて、つまり、偏心
方向調整台19をその中心線が図4のCL11の位置に
なるように摺動させてからネジ10を締め付け、偏心方
向調整台19を治具取付台8に固定する。このようにし
て、偏心方向調整台19は治具取付台8上に保持され
る。なお、偏心方向調整台19はその中心線が図4のC
L11〜CL12の間で摺動でき、任意位置で固定でき
るものとする。
【0067】その次に、偏心方向調整台19の第2摺動
溝19aに加工物保持具11を嵌合させ、ネジ12を貫
通孔11cに挿入し、ネジ12を貫通孔11cに挿入
し、図4の所定方向Bの中心線CL20(治具取付台8
の中心線)から所定方向Bについて予め定められた所定
の偏心量L2だけ偏心するように加工保持具11を摺動
させて、つまり、加工保持具11を図4のCL21〜C
L22の間で任意位置に摺動させてからネジ12を締め
付け、加工法治具11を偏心方向調整台19に固定す
る。なお、本実施の形態では、加工保持具11は、中心
線がCL20、つまり、所定方向Bには偏心しないよう
に偏心方向調整台19上に保持される。また、加工保持
具11はその中心線が図4のCL21〜CL22の間で
摺動でき、任意位置で固定できるものとする。
【0068】さらに次に、偏心加工を実施する加工物1
3を装着したコレットチャック14を、加工物保持具1
1の嵌合孔11aにはめ込んだ後、ネジ15を締め付け
て、コレットチャック14を固定し、この状態で偏心加
工を実施する。
【0069】偏心加工が終了した場合、ネジ15を緩め
て、コレットチャック14を取り出し、加工が終了した
加工物13をコレットチャック14から取り外し、新た
な加工前の加工物13をコレットチャック14に装着
し、再び、コレットチャック14を加工物保持具11の
嵌合孔11aにはめ込んだ後、ネジ15を締め付けて、
コレットチャック14を固定し、偏心加工を実施する。
【0070】本実施の形態では、複数の加工物13に対
して偏心処理を施す場合には、上記処理を繰り返すこと
になる。
【0071】このように本実施の形態では、実施の形態
1の効果に加えて、加工物の偏心面が2個の場合でも加
工物13を取り替える際に、偏心方向調整台19および
加工物保持具11を取り外す必要はない、つまり、加工
物に2個の偏心面を設けた場合でも偏心方向調整台19
および加工物保持具11を取り替える必要がないので、
各加工物13毎に所定方向Aに対する偏心量L1と所定
方向Bに対する偏心量L2を調整する必要がなく、2方
向の偏心方向についての狂いによる誤差を減少できるこ
とから、各加工物13の偏心量L1およびL2が高精度
になる。
【0072】また、治具取付台8側の第1摺動溝8aと
偏心方向調整台19側の第1摺動突起19eとを嵌合さ
せることにより第1の偏心方向(第1所定方向A)が決
定され、偏心方向調整台19側の第2摺動溝19aと加
工物保持具11とを嵌合させることにより第2の偏心方
向(第2所定方向B)が決定されるため、第1および第
2の偏心方向についても高精度に決定することができ
る。
【0073】さらに、偏心量の設定処理についても、第
1所定方向Aについては、偏心方向調整台19を治具取
付台8上で摺動させながら偏心量L1を調整してからネ
ジ10を締め付けるのみでよく、第2所定方向Bについ
ては、加工物保持具9を偏心方向調整台19上で摺動さ
せながら偏心量L2を調整してからネジ12を締め付け
るのみでよいので、2方向の偏心量L1およびL2の設
定が容易である。
【0074】また、偏心量が高精度になることから加工
物13の心振れがなくなるため、加工物13の2方向へ
の偏心加工を高精度および高効率に実施することができ
る。
【0075】実施の形態3.図5は、本発明の実施の形
態3の偏心加工用治具で加工物を偏心させて保持する場
合の工作機械のチャック部を示す断面図である。
【0076】図5において、図2〜4に示された実施の
形態2の偏心加工用治具と同様な機能を有する部分に
は、同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
【0077】本実施の形態の偏心加工用治具が実施の形
態2と最も異なる点は、概略的には、実施の形態1では
治具取付台8に直接に偏心方向調整台19を取り付けた
ことに対して、本実施の形態では、治具取付台と偏心方
向調整台との間に中間調整台を挿入し、その中間調整台
を介して偏心方向調整台を取り付けるようにした点であ
る。また、上記のように構成することにより、治具取付
台における中間調整台を取り付ける面について、摺動溝
を設ける必要がなくなることから略平面にできる点であ
る。
【0078】本実施形態の偏心加工用治具は、回転加工
装置のチャック1に保持される治具取付台16と、治具
取付台16の中心と中心を一致させて第3締結具である
ネジ18を用いて保持される中間調整台17と、中間調
整台17の中心から第1所定方向Aに中心を偏心させ
て、中間調整台17に第1締結具であるネジ10を用い
て保持される偏心方向調整台19と、偏心方向調整台1
9の中心から第1所定方向Aと異なる第2所定方向Bに
中心を偏心させて、偏心方向調整台19に第2締結具で
あるネジ12を用いて保持される加工物保持具11とか
ら構成される。
【0079】上記からわかるように、本実施の形態で
は、第2の実施の形態とは、治具取付台16、中間調整
台17、および、ネジ18については異なるが、偏心方
向調整台19および加工物保持具11等については同様
である。
【0080】治具取付台16は、上記したように実施の
形態2とは、中間調整台17側の面が略平面になる点で
異なっており、その面の中心部には、中間調整台17を
ネジ18で取り付けるための第3締結穴16aが形成さ
れている。
【0081】そして、中間調整台17には、治具取付台
8の中心と中心が一致する状態でネジ18を貫通させて
中間調整台17を保持する第3貫通孔17cと、偏心方
向調整台19を偏心させた状態でネジ10が締結される
第1締結穴17bと、偏心方向調整台19を偏心方向と
して第1所定方向Aに摺動させる第1摺動溝17aが設
けられる。
【0082】偏心方向調整台19および加工物保持具1
1等の構成は、実施の形態2と同様であるので説明を省
略する。
【0083】また、本実施の形態の偏心加工用治具を用
いて、加工物を保持して偏心加工し、その後、加工物を
取り替える作業は以下のように実施される。治具取付台
16を、爪2によりチャック1に保持する。治具取付台
16の中間調整台17側の面は、実施の形態1、2と同
様に、チャック1に取り付けた後に削り代部分16bを
研削加工あるいは研磨加工することにより中心線CL0
と垂直な平面を得る。
【0084】例えば、治具取付台16をチャック1で保
持した後に、治具取付台16における中間調整台17側
の面をバイトおよび研磨砥石により研削加工する。この
加工により、中心線CL0およびチャック1の回転方向
に対して垂直な平面が得られるが、上記した実施の形態
1および2と比較して本実施の形態では、摺動溝による
凹部が設けられていないため、平面度を出しやすくな
り、より精密な平面を提供できる。従って、中間調整台
17等を治具取付台16に取り付けて加工物13の偏心
処理を実施する場合に、加工物13の回転軸(中心線C
L1)方向の心振れをさらに少なくすることができる。
【0085】次に、治具取付台16の中間調整台17側
の面に、各々の中心が一致するように中間調整台17の
平坦面を合わせてネジ18を貫通孔17cに挿入し、ネ
ジ18を締め付けて中間調整台17を治具取付台16に
固定する。このようにして、中間調整台17は治具取付
台16上に保持される。
【0086】次に、中間調整台17の第1摺動溝17a
に偏心方向調整台19の第1摺動突起19eを嵌合さ
せ、ネジ10を貫通孔19cに挿入し、所定の偏心量L
1だけ偏心するように偏心方向調整台19を摺動させて
からネジ10を締め付け、偏心方向調整台19を中間調
整台17に固定する。このようにして、偏心方向調整台
19は中間調整台17上に保持される。
【0087】以後の作業については、実施の形態2と同
様であるので説明を省略する。
【0088】このように、本実施の形態では、実施の形
態2の効果に加えて、治具取付台16の中間調整台17
側の面をより精密な平面にできることから、中間調整台
17等を治具取付台16に取り付けて加工物13の偏心
処理を実施する場合に、加工物13の回転軸(中心線C
L1)方向の心振れをさらに少なくして、高精度に位置
決めすることができる。
【0089】ここで、上記した実施の形態2および3で
は、加工物13を第1の所定方向Aとそれに直交する第
2の所定方向Bの2方向について偏心加工する場合につ
いて説明したが、偏心方向調整台の数量を増加させ、各
偏心方向調整台に設けられる各摺動溝の方向を変更する
ことにより、容易に偏心加工の方向を3方向以上に増加
させることができる。
【0090】例えば、偏心方向が3方向の場合には、上
記した各実施の形態における偏心方向調整台の数量を2
個に増加させ、1個目の偏心方向調整台に設けられる摺
動溝を、その方向が治具取付台に設けられる摺動溝から
時計回りに60度回転させた方向になるように形成し、
2個目の偏心方向調整台に設けられる摺動溝について
は、その方向が治具取付台に設けられる摺動溝から時計
回りに120度回転させた方向になるように形成するこ
とで偏心方向が3方向に増加させることができる。
【0091】同様にして、各偏心方向調整台の摺動溝の
角度を変更することで、容易に複数の任意角度の偏心加
工を実施でき、偏心方向調整台の数量を増加させて各偏
心方向調整台の摺動溝の角度を変更することで、偏心加
工の方向を容易に4方向以上に増加させることが可能に
なる。
【0092】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の本発明に
よれば、加工物毎に偏心量を調整する必要がなく、偏心
方向の狂いによる誤差を減少できることから、加工物の
偏心量を高精度にすることができ、さらに、偏心量を高
精度にできることから加工物の心振れがなくなり、加工
物の偏心加工を高精度かつ高効率にできる。
【0093】また、請求項2、5および7の本発明によ
れば、摺動溝と摺動突起とを嵌合させることにより偏心
方向が決定されるので、偏心方向についても高精度に決
定することができる。
【0094】また、請求項3および9の本発明によれ
ば、偏心量の設定処理についても、偏心量の設定を容易
にすることができる。
【0095】また、請求項4の本発明によれば、加工物
の偏心面が2個の場合でも、各加工物毎に第1所定方向
に対する偏心量と第2所定方向に対する偏心量を調整す
る必要がなく、2方向の偏心方向についての狂いによる
誤差を減少できることから、各加工物の2つの偏心量が
高精度になる。また、容易に偏心加工の方向を3方向以
上に増加させることができ、容易に任意角度の偏心加工
を実施できる。
【0096】また、請求項6の本発明によれば、治具取
付台の面をより精密な平面にできることから、加工物の
回転軸方向の心振れを少なくして、高精度に位置決めす
ることができ、容易に偏心加工の方向を3方向以上に増
加させることができ、容易に任意角度の偏心加工を実施
できる。
【0097】また、請求項8の本発明によれば、偏心方
向が2方向である場合でも、摺動溝と摺動突起とを嵌合
させることにより偏心方向が決定されるので、偏心方向
についても高精度に決定することができる。
【0098】また、請求項10および11の本発明によ
れば、偏心方向が2方向である場合の偏心量の設定処理
についても、2方向の偏心量およびの設定を容易にする
ことができる。
【0099】また、請求項12の本発明によれば、偏心
方向が2方向である場合でも、偏心量が高精度になるこ
とから加工物の心振れがなくなるため、加工物の2方向
への偏心加工を高精度および高効率にすることができ
る。
【0100】また、請求項13の本発明によれば、治具
取付台に削り代部分を設け、研削加工あるいは研磨加工
を実施できるので、加工物に偏心処理を実施しても加工
物の回転軸方向の心振れを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の偏心加工用治具で加
工物を偏心させて保持する場合の工作機械のチャック部
を示す展開図である。
【図2】 本発明の実施の形態2の偏心加工用治具で加
工物を偏心させて保持する場合の工作機械のチャック部
を示す展開図である。
【図3】 図2の偏心加工用治具のZ−Z’平面におけ
る断面図である。
【図4】 図2の偏心加工用治具を加工物側から見た場
合の正面図である。
【図5】 本発明の実施の形態3の偏心加工用治具で加
工物を偏心させて保持する場合の工作機械のチャック部
を示す断面図である。
【図6】 爪で加工物を偏心させて保持する場合の工作
機械のチャック部を示す斜視図である。
【図7】 図6のチャックを備える工作機械で偏心部を
設けた加工物を示した斜視図である。
【図8】 偏心加工用治具で加工物を偏心させて保持す
る場合の工作機械のチャック部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 チャック、 2 爪、 5、14 コレットチャッ
ク、 6、10、12、18 ネジ(締結手段)、 7
偏心加工用治具、 8、16 治具取付台、8a 摺
動溝、 8b 締結穴、 8c 削り代部分、 9、1
1 加工物保持具、 9a 凹部、 9b 貫通孔、
9e 摺動突起、 9f 嵌合孔、13 加工物(ワー
ク)、 13a 保持側端、 13b 偏心加工側端、
13c 偏心加工面、 14a 装着穴、 15 ネ
ジ、 17 中間調整台、19 偏心方向調整台、 C
L0 チャックの中心線、 CL1 加工物の中心線、
CL10 治具取付台の所定方向Aの中心線、 CL
11、CL12 偏心方向調整台を偏心させた場合の中
心線、 CL20 治具取付台の所定方向B(=偏心方
向調整台)の中心線、 CL21、CL22 加工物保
持具を偏心させた場合の中心線、 L1 偏心量。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転加工装置のチャックに保持される治
    具取付台と、 前記治具取付台の中心から所定方向に中心を偏心させ
    て、前記治具取付台に締結具を用いて保持される加工物
    保持具とからなり、 前記治具取付台は、前記加工物保持具を偏心させた状態
    で前記締結具を締結させる締結穴が設けられ、 前記加工物保持具は、該加工物保持具の中心と中心が一
    致するチャック手段と、前記治具取付台の中心から前記
    所定方向に中心を偏心させた状態で前記締結具を貫通さ
    せて該加工物保持具を保持する貫通孔が設けられること
    を特徴とする偏心加工用チャック治具。
  2. 【請求項2】 前記治具取付台は、前記加工物保持具を
    偏心方向として前記所定方向に摺動させる摺動溝を有
    し、 前記加工物保持具は、前記摺動溝に摺動可能に嵌合する
    摺動突起が設けられることを特徴とする請求項1に記載
    の偏心加工用チャック治具。
  3. 【請求項3】 前記加工物保持具に設けられる貫通孔
    は、形状が長穴であることを特徴とする請求項1または
    2に記載の偏心加工用チャック治具。
  4. 【請求項4】 回転加工装置のチャックに保持される治
    具取付台と、 前記治具取付台の中心から第1所定方向に中心を偏心さ
    せて、前記治具取付台に第1締結具を用いて保持される
    偏心方向調整台と、 前記偏心方向調整台の中心から前記第1所定方向と異な
    る第2所定方向に中心を偏心させて、前記偏心方向調整
    台に第2締結具を用いて保持される加工物保持具と、か
    らなり、 前記治具取付台は、前記偏心方向調整台を偏心させた状
    態で前記第1締結具が締結される第1締結穴が設けら
    れ、 前記偏心方向調整台は、前記治具取付台の中心から前記
    第1所定方向に中心を偏心させた状態で前記第1締結具
    を貫通させて該偏心方向調整台を保持する第1貫通孔
    と、前記加工物保持具を偏心させた状態で前記第2締結
    具が締結される第2締結穴が設けられ、 前記加工物保持具は、該加工物保持具の中心と中心が一
    致するチャック手段と、前記偏心方向調整台の中心から
    前記第2所定方向に中心を偏心させた状態で前記第2締
    結具を貫通させて該加工物保持具を保持する第2貫通孔
    が設けられることを特徴とする偏心加工用チャック治
    具。
  5. 【請求項5】 前記治具取付台は、前記偏心方向調整台
    を偏心方向として前記第1所定方向に摺動させる第1摺
    動溝を有し、 前記偏心方向調整台は、前記第1摺動溝に摺動可能に嵌
    合する第1摺動突起が設けられることを特徴とする請求
    項4に記載の偏心加工用チャック治具。
  6. 【請求項6】 回転加工装置のチャックに保持される治
    具取付台と、 前記治具取付台に、該治具取付台の中心と中心を一致さ
    せて、第3締結具を用いて保持される中間調整台と、 前記中間調整台の中心から第1所定方向に中心を偏心さ
    せて、前記中間調整台に第1締結具を用いて保持される
    偏心方向調整台と、 前記偏心方向調整台の中心から前記第1所定方向と異な
    る第2所定方向に中心を偏心させて、前記偏心方向調整
    台に第2締結具を用いて保持される加工物保持具と、か
    らなり、 前記治具取付台には、前記中間調整台を保持する前記第
    3締結具が締結される第3締結穴が設けられ、 前記中間調整台には、前記中間調整台を保持する第3締
    結具を貫通させて保持する第3貫通孔と、前記偏心方向
    調整台を偏心させた状態で前記第1締結具が締結される
    第1締結穴が設けられ、 前記偏心方向調整台は、前記治具取付台の中心から前記
    第1所定方向に中心を偏心させた状態で前記第1締結具
    を貫通させて該偏心方向調整台を保持する第1貫通孔
    と、前記加工物保持具を偏心させた状態で前記第2締結
    具が締結される第2締結穴が設けられ、 前記加工物保持具は、該加工物保持具の中心と中心が一
    致するチャック手段と、前記偏心方向調整台の中心から
    前記第2所定方向に中心を偏心させた状態で前記第2締
    結具を貫通させて該加工物保持具を保持する第2貫通孔
    が設けられることを特徴とする偏心加工用チャック治
    具。
  7. 【請求項7】 前記中間調整台は、前記偏心方向調整台
    を偏心方向として前記第1所定方向に摺動させる第1摺
    動溝を有し、 前記偏心方向調整台は、前記第1摺動溝に摺動可能に嵌
    合する第1摺動突起を有することを特徴とする請求項6
    に記載の偏心加工用チャック治具。
  8. 【請求項8】 前記偏心方向調整台は、前記加工物保持
    具を偏心方向として前記第2所定方向に摺動させる第2
    摺動溝を有し、 前記加工物保持具は、前記第2摺動溝に摺動可能に嵌合
    する形状であることを特徴とする請求項4〜7の何れか
    に記載の偏心加工用チャック治具。
  9. 【請求項9】 前記偏心方向調整台に設けられる第1貫
    通孔は、形状が長穴であることを特徴とする請求項4〜
    8の何れかに記載の偏心加工用チャック治具。
  10. 【請求項10】 前記加工物保持具に設けられる第2貫
    通孔は、形状が長穴であることを特徴とする請求項4〜
    9の何れかに記載の偏心加工用チャック治具。
  11. 【請求項11】 前記第1貫通孔の長手方向と前記第2
    貫通孔の長手方向は直交することを特徴とする請求項1
    0に記載の偏心加工用チャック治具。
  12. 【請求項12】 偏心方向調整台を、偏心加工される加
    工物の偏心方向に対応させて2個以上用いることを特徴
    とする請求項4〜10の何れかに記載の偏心加工用チャ
    ック治具。
  13. 【請求項13】 前記治具取付台は、回転加工装置のチ
    ャックに保持された後に、加工物保持具が保持される側
    の面を回転軸に対して垂直に研削する削り代部分を有す
    ることを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の偏
    心加工用チャック治具。
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