JPH10202455A - 保持具 - Google Patents

保持具

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JPH10202455A
JPH10202455A JP2106397A JP2106397A JPH10202455A JP H10202455 A JPH10202455 A JP H10202455A JP 2106397 A JP2106397 A JP 2106397A JP 2106397 A JP2106397 A JP 2106397A JP H10202455 A JPH10202455 A JP H10202455A
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holder
holding
angle
held
workpiece
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JP2106397A
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English (en)
Inventor
Masaji Matsuda
正司 松田
Toshio Takahashi
俊雄 高橋
Nobuyuki Ido
信行 井戸
Kazumi Sakakida
一美 榊田
Yoshiyuki Katagiri
善之 片桐
Makoto Saito
誠 斉藤
Kikuo Furuya
喜久雄 古谷
Kazuo Moriuchi
和生 森内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は被加工物及び被測定物等の被保持物を
軸周りに1回転以上回転可能に保持する保持具を提供す
る。 【解決手段】保持具20は、台座21と保持部22を備
え、台座21は平板状の台座部23と一対の腕部24
a、24bを備えている。腕部24a、24bの先端部
には保持部22の両端部に取り付けられた回転軸26
a、26bが挿入され、保持部22を回転軸26a、2
6b周りに360度以上回転可能に支持する。保持部2
2は胴部38と腕部39a、39bを備え、腕部39a
と腕部39bの間に保持溝40が形成されている。保持
部22は保持溝40内に挿入された被保持物に固定補助
板43を固定ネジ42で付勢して被保持物を固定補助板
43と腕部39aの間に固定保持する。保持部22は腕
部24aの先端の角度副尺37と回転軸26aに取り付
けられた角度目盛ロール44の角度目盛44aにより回
転角度が調整され、固定ネジ27a、27bにより任意
の角度で固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保持具に関し、詳
細には、機械加工の被加工物及び被測定物等を回転可能
に保持する保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】機械加工や加工精度の測定等において
は、従来、図9に示すように、X−Y−Z方向に移動可
能な工作テーブル1に保持具2が固定され、この保持具
2に被加工物や被測定物を固定する。すなわち、保持具
2は、略コの字型の固定部3に可動部4が1軸方向に移
動可能に取り付けられており、可動部4を固定部3の一
方に移動させることにより、当該固定部3の一方側端部
に配設された口金5と可動部4の当該口金5側の面に配
設された口金6との間に被加工物や被測定物を狭持す
る。
【0003】また、被加工物や被測定物が長尺である場
合には、図10に示すように、テーブル1上に2個の保
持具7、8を平行に配置して、長尺の被加工物や被測定
物をこれらの保持具7と保持具8により保持している。
【0004】さらに、従来、図11に示すように、上記
図9と同様の保持具9を台座10に対して1方向に対し
て所定角度傾斜可能なものがあり、保持具9を傾斜可能
な角度の範囲で傾斜させ、保持具9に保持された被加工
物に加工を行ったり、傾斜のある被測定物の段差、穴及
び形状の測定を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の保持具にあっては、工作テーブル上に保持具
を固定するのみであったり、所定角度傾斜可能な台座に
保持具を取り付けていため、例えば、保持具に保持され
た被加工物の表面に傾斜をつける加工においては、刃物
を斜めから被加工物に当てる必要があり、このような加
工を行うことができなかったり、加工のできる傾斜の角
度に限界があるという問題があった。また、穴あけやT
カッターによる切断も、同様に、斜め方向から被加工物
に刃物を当てる必要があるため、加工することができな
かったり、加工可能な傾斜の範囲に限界がある。さら
に、被加工物の裏と表を加工する場合は、表を加工した
後、保持具から被加工物を取り外し、再度、被加工物を
保持具にチャック(固定保持)する必要があり、被加工
物と刃物の位置精度が落ちて、加工精度が落ちるという
問題があった。
【0006】また、被加工物の傾斜角度、傾斜部の段
差、穴及びその他の形状の位置測定は、図11に示した
ような保持具を傾斜できる台座に取り付けられた保持具
に被測定物を取り付けて測定するが、傾斜可能な角度に
限度があり、測定できない場合があった。また、裏と表
に測定物がある場合は、段取り替えが必要となり、面倒
であるとともに、測定精度が低下するという問題があっ
た。
【0007】さらに、長尺の被加工物や被測定物を、図
10に示したような2台の保持具を工作テーブルに取り
付けて加工や測定を行う場合も、上記同様に、傾斜をつ
けたような加工ができないとともに、精度が落ちるとい
う問題があった。また、被加工物が長尺の場合、工作テ
ーブル上に2台の保持具を取り付けてチャックするた
め、保持具と保持具の間で被加工物がフリーになるた
め、加工にビビリが発生するという問題があった。
【0008】そこで、請求項1記載の発明は、被加工物
あるいは被測定物等の被保持物を固定保持する保持部
を、台座部により、所定の軸の回りに1回転以上回転可
能に支持することにより、保持部への被保持物のチャッ
クをやり直すことなく、1度のチャックで被保持物に行
う傾斜加工等の加工の種類及び傾斜角度の測定、傾斜部
の段差や穴の測定等の測定の種類を増やすことができ、
加工時間や測定時間を短縮することができるとともに、
チャックのやり直しによる加工精度や測定精度の低下を
防止して、加工精度や測定精度を向上させることのでき
る保持具を提供することを目的としている。
【0009】請求項2記載の発明は、台座部に略Z方向
に延在する1対の腕部を設けて、当該1対の腕部に保持
部を所定の軸周りに回転可能に支持させることにより、
台座部に保持部を安定して保持・回転させ、加工精度や
測定精度をより一層向上させることのできる保持具を提
供することを目的としている。
【0010】請求項3記載の発明は、軸を介して、保持
部をX方向あるいはY方向と平行に回転可能に支持する
ことにより、被保持物を水平方向に回転させて行う加工
や測定を効率的に、かつ、精度良く行うことのできる保
持具を提供することを目的としている。
【0011】請求項4記載の発明は、軸を介して、保持
部をX方向あるいはY方向に対して所定角度だけ傾斜し
て回転可能に支持することにより、被保持物を水平方向
に対して所定角度傾斜させた状態で回転させて行う加工
や測定を効率的に、かつ、精度良く行うことのできる保
持具を提供することを目的としている。
【0012】請求項5記載の発明は、保持部を、軸方向
に所定の長さを有し、被保持物を保持する保持溝を軸方
向に延在して形成したものとすることにより、長尺の被
保持物を高い剛性を有して固定保持し、ビビリのない高
精度の加工や高精度の測定を行うことのできる保持具を
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の保
持具は、X軸、Y軸及びZ軸の3次元方向に移動するテ
ーブル上に取り付けられ、被加工物あるいは被測定物等
の被保持物を固定保持する保持具であって、前記被保持
物を保持する保持部と、前記保持部を所定の軸の回りに
1回転以上回転可能に支持する台座部と、を備えること
により、上記目的を達成している。
【0014】上記構成によれば、被加工物あるいは被測
定物等の被保持物を固定保持する保持部を、台座部によ
り、所定の軸の回りに1回転以上回転可能に支持するの
で、保持部への被保持物のチャックをやり直すことな
く、1度のチャックで被保持物に行う傾斜加工等の加工
の種類及び傾斜角度の測定、傾斜部の段差や穴の測定等
の測定の種類を増やすことができ、加工時間や測定時間
を短縮することができるとともに、チャックのやり直し
による加工精度や測定精度の低下を防止して、加工精度
や測定精度を向上させることができる。
【0015】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記台座部は、前記略Z方向に延在する1対の腕
部を備え、前記保持部は、前記台座の前記1対の腕部に
それぞれ前記軸を介して回転可能に支持されていてもよ
い。
【0016】上記構成によれば、台座部に略Z方向に延
在する1対の腕部を設けて、当該1対の腕部に保持部を
所定の軸周りに回転可能に支持させているので、台座部
に保持部を安定して保持・回転させることができ、加工
精度や測定精度をより一層向上させることができる。
【0017】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記軸は、前記X方向あるいは前記Y方向と平行に
延在して、前記保持部を前記X方向あるいは前記Y方向
と平行に回転可能に支持していてもよい。
【0018】上記構成によれば、軸を介して、保持部を
X方向あるいはY方向と平行に回転可能に支持している
ので、被保持物を水平方向に回転させて行う加工や測定
を効率的に、かつ、精度良く行うことができる。
【0019】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記軸は、前記X方向あるいは前記Y方向に対して
前記Z軸方向に所定角度だけ傾斜して延在して、前記保
持部を前記X方向あるいは前記Y方向に対して前記Z軸
方向に所定角度だけ傾斜して回転可能に支持していても
よい。
【0020】上記構成によれば、軸を介して、保持部を
X方向あるいはY方向に対して所定角度だけ傾斜して回
転可能に支持しているので、被保持物を水平方向に対し
て所定角度傾斜させた状態で回転させて行う加工や測定
を効率的に、かつ、精度良く行うことができる。
【0021】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記保持部は、前記軸方向に所定の長さを有し、前
記被保持物を保持する保持溝が前記軸方向に延在して形
成されていてもよい。
【0022】上記構成によれば、保持部を、軸方向に所
定の長さを有し、被保持物を保持する保持溝を軸方向に
延在して形成したものとしているので、長尺の被保持物
を高い剛性を有して固定保持することができ、ビビリの
ない高精度の加工や高精度の測定を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0024】図1〜図7は、本発明の保持具の第1の実
施の形態を示す図であり、図1は、本発明の保持具の第
1の実施の形態を適用した保持具20の斜視図である。
【0025】図1において、保持具20は、台座(台座
部)21に保持部22が回転可能に保持される。すなわ
ち、台座21は、略コの字型に形成され、X−Y平面に
水平な平板状の台座部23と、台座部23の両端部に、
略Z軸方向に延在する一対の腕部24a、24bと、を
備えている。腕部24a及び腕部24bの先端部には、
図2に示すように、それぞれ軸穴25a、25bが形成
されており、軸穴25a及び軸穴25bに対して直角の
方向に切り込みが形成されているとともに、この切り込
みよりも外側には、軸穴25a及び軸穴25bに平行な
切り込みが形成されている。
【0026】上記軸穴25a及び25bには、図2に示
す上記保持部22の両端部に取り付けられた回転軸26
a、26bが挿入され、腕部24a及び腕部24bに
は、軸穴25a及び軸穴25bに挿入された回転軸26
a及び回転軸26bを所定の角度で固定する固定ネジ2
7a、27bの螺合するネジ穴28a、28bが形成さ
れている。
【0027】台座21は、腕部24a、24b方向に所
定の長さを有して、長尺に形成されており、台座部23
には、台座部23の長手方向に複数の固定用ネジ穴29
が形成されている。固定用ネジ穴29には、図3に示す
ように、固定ネジ30が螺合され、固定ネジ30は、保
持具20(特に、台座部23)を工作ベッド31に固定
するのに使用される。工作ベッド31には、保持具20
の台座21の長手方向に平行に複数のガイド溝32が形
成されている。台座21の腕部24a、24b側の底面
には、切り込み33が形成されており、この切り込み3
3には、図2及び図4に示すように、ガイドブロック3
4がネジ等により固定される。このガイドブロック34
は、上記工作ベッド31のガイド溝32に挿入されて、
保持具20をガイド溝32に沿って精度良く案内し、所
定の位置で、上記固定ネジ30により工作ベッド31に
固定される。
【0028】また、台座21の腕部24bには、図2に
示すように、角度割り出しピン穴35が形成されてお
り、角度割り出しピン穴35には、角度割り出しピン3
6が挿入される。この角度割り出しピン36は、後述す
るように、保持部22の角度の割り出しに使用される。
さらに、台座21の腕部24aの上端面には、図1〜図
3に示すように、角度副尺37が形成されており、後述
するように、保持部22の角度調整に使用される。
【0029】上記保持部22は、図1〜図3及び図5に
示すように、略U字型に形成されており、胴部38と腕
部39a、39bを備えて、腕部39aと腕部39bの
間であって、保持部22の長手方向に保持溝40が形成
されたものとなっている。保持部22の腕部39bに
は、複数の固定ネジ穴41が保持部22の長手方向に並
んで形成されており、固定ネジ穴41には、それぞれ固
定ネジ42が螺合される。上記保持溝40内には、被加
工物あるいは被測定物等の被保持物50(図6参照)が
挿入されて、固定ネジ42により固定保持するが、この
際、固定ネジ穴41の形成された腕部39bと当該被保
持物50の間に固定補助板43が挿入され、固定ネジ4
2により固定補助板43を被保持物50方向に付勢し
て、被保持物50を固定補助板43と腕部39aの間に
狭持させて保持する。
【0030】保持部22には、上述のように、その胴部
38に、図2に示すように、保持部22の長手方向両端
部から突出した回転軸26a及び回転軸26bが取り付
けられ、台座21の腕部24a側の回転軸26aには、
角度目盛ロール44が取り付けられる。この角度目盛ロ
ール44の表面には、角度目盛44aが形成されてお
り、角度目盛44aとしては、例えば、1度間隔で目盛
が付されている。そして、上記台座21の腕部24aに
は、角度副尺37が形成されており、この角度副尺37
により、例えば、1度間隔で目盛の形成された角度目盛
44aの4分の1(15度)まで、保持部22の角度調
節を行うことができる。この角度目盛ロール44には、
固定ネジ穴45が形成されており、固定ネジ穴45に
は、固定ネジ46が螺合されて、固定ネジ46により目
盛位置調整された角度目盛ロール44が回転軸26aに
固定される。
【0031】また、保持部22は、その台座21の腕部
24b側の胴部38に、図5に示すように、複数の角度
割り出し穴47が所定角度間隔、例えば、15度間隔で
形成されており、この角度割り出し穴47には、上記腕
部24bに形成された角度割り出しピン穴35に挿入さ
れる角度割り出しピン36の先端が挿入されて、保持部
22の角度割り出しに使用される。なお、角度割り出し
穴47の周りには、図示しないが、所定間隔で目盛が付
けられている。例えば、10度間隔で360度目盛が付
けられ、当該10度毎の目盛の間の5度間隔で、当該1
0度間隔の目盛の間の5度を示す黒星が付けられてい
る。
【0032】そして、保持具20は、その台座21と保
持部22を着脱可能に装着して使用することができ、保
持部22と台座21を別々に運搬することができる。し
たがって、保持具20を簡単に、かつ、容易に運搬する
ことができる。
【0033】次に、本実施の形態の動作を説明する。保
持具20は、保持部22が台座21から取り外された状
態で、あるいは、保持部22が台座21に取り付けられ
た状態で、台座21のガイドブロック34を工作ベッド
31のガイド溝32に合わせて、台座21をX軸、Y軸
及びZ軸方向に移動可能な工作ベッド31に取り付け、
台座21を工作ベッド31のガイド溝32に案内させつ
つ移動させて、適切な位置で、固定ネジ30により台座
21を工作ベッド31に固定させる。
【0034】このとき、保持部22が台座21から取り
外されているときには、保持部22を台座21に取り付
ける。すなわち、保持部22の回転軸26a、26bを
台座21の腕部24a、24bの軸穴25a、25bに
挿入し、固定ネジ27a、27bにより保持部22をそ
の保持溝40を上に向けた状態で仮止めする。
【0035】この状態で、図6に示すように、固定補助
板43を保持部22の保持溝40の腕部39b側に挿入
するとともに、被保持物50を腕部39a側にして挿入
し、固定ネジ42により被保持物50を固定補助板43
と腕部39aの間に固定保持する。
【0036】このように被保持物50を保持部22に保
持させた状態で、保持部22は、図6に示すように、回
転軸26a、26bの周りに360度回転させることが
でき、被保持物50を加工あるいは測定するのに適した
位置で、固定ネジ27a、27bのみで、あるいは、固
定ネジ27a、27bと角度割り出しピン36により保
持部22を固定する。
【0037】すなわち、角度割り出し穴47の形成され
た決まった角度位置で保持部22の固定角度を設定する
場合には、角度目盛44aを見ながら保持部22を回転
させ、目的とする角度で角度割り出しピン36を角度割
り出しピン穴37を通して、保持部22に形成された角
度割り出し穴47に挿入する。その後、固定ネジ27
a、27bを締め付けて、保持部22を固定する。この
状態で、被保持物50の加工あるいは測定を行う。すな
わち、保持部22に被保持物50を保持固定させ、斜め
から加工を行う場合には、図7に実線で示すように、加
工対象の被加工物50aを保持部22に保持させて適切
な回転位置で固定し、加工刃物51、例えば、ハイトゲ
ージにより被加工物50aに加工、例えば、被ケ書加工
を行う。また、測定を行う場合には、図7に破線で示す
ように、測定対象の被測定物50bを保持部22に保持
させて適切な回転位置で固定し、測定器52、例えば、
テコ式ダイヤルゲージにより被測定物50bの各部の測
定を行う。
【0038】このように、本実施の形態によれば、被加
工物あるいは被測定物等の被保持物50を固定保持する
保持部22を、台座21により、回転軸26a、26b
の回りに1回転以上回転可能に支持しているので、保持
部22への被保持物50のチャックをやり直すことな
く、1度のチャックで被保持物50に行う傾斜加工等の
加工の種類及び傾斜角度の測定、傾斜部の段差や穴の測
定等の測定の種類を増やすことができ、加工時間や測定
時間を短縮することができるとともに、チャックのやり
直しによる加工精度や測定精度の低下を防止して、加工
精度や測定精度を向上させることができる。
【0039】また、台座21に略Z方向に延在する1対
の腕部24a、24bを設けて、当該1対の腕部24
a、24bに保持部22を回転軸26a、26b周りに
回転可能に支持させているので、台座21に保持部22
を安定して保持・回転させることができ、加工精度や測
定精度をより一層向上させることができる。
【0040】さらに、回転軸26a、26bを介して、
保持部22をX方向あるいはY方向と平行に回転可能に
支持しているので、被保持物50を水平方向に回転させ
て行う加工や測定を効率的に、かつ、精度良く行うこと
ができる。
【0041】また、保持部22を、回転軸26a、26
b方向に所定の長さを有し、被保持物50を保持する保
持溝40を回転軸26a、26b方向に延在して形成し
しているので、長尺の被保持物50を高い剛性を有して
固定保持することができ、ビビリのない高精度の加工や
高精度の測定を行うことができる。
【0042】図8は、本発明の保持具の第2実施の形態
を示す図であり、本実施の形態は、より一層厚みのある
被保持部を保持することのできるようにしたものであ
る。
【0043】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態の保持具と同様の保持具に適用したものであり、本
実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の
保持具と同様の構成部分には、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明を省略する。
【0044】図8は、本発明の保持具の第2の実施の形
態を保持具適用した保持具60の斜視図であり、保持具
60は、上記第1の実施の形態と同様の台座21に保持
部61が回転可能に支持されており、保持部61は、略
U字型に形成されているとともに、当該U字型の腕部の
一方が取り除かれた形状に形成されている。すなわち、
保持部61は、胴部62と1本の腕部63を備えてお
り、胴部62を挟んで腕部63と反対側には、腕板64
が、固定ネジ65により保持部61の胴部62の外側面
に着脱可能に固定されている。この腕板64が胴部62
に固定されると、腕板64と腕部63との間に保持溝6
6が形成された状態となり、保持溝66に上記実施の形
態と同様に、固定補助板43と被保持物50が挿入され
て、固定ネジ67により腕部63との間に固定保持す
る。
【0045】本実施の形態の保持具60によれば、腕板
64が保持部61の胴部62の外側表面に固定ネジ65
により固定されるので、腕板64と腕部63との間に、
第1の実施の形態の保持部22の保持溝40よりも幅広
の保持溝66が形成される。したがって、保持具60
は、保持溝66により一層厚い被保持物50を固定保持
することができる。
【0046】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0047】例えば、上記各実施の形態においては、回
転軸26a、26bを水平に配設しているが、回転軸2
6a、26bは、水平に配設するものに限るものではな
く、Z軸方向に所定角度だけ傾斜して延在させ、保持部
22を水平方向に対してZ軸方向に所定角度だけ傾斜し
て回転可能に支持してもよい。この場合、腕部24aと
腕部24bの長さを変え、腕部24aに形成する軸穴2
5aと腕部24bに形成する軸穴25bを相対向する方
向に形成することにより、回転軸26a、26bをZ軸
方向に傾斜させることができる。
【0048】このように回転軸26a、26bを水平方
向に対して傾斜させて、保持部22をだけ傾斜して回転
可能に支持すると、被保持物50を水平方向に対して所
定角度傾斜させた状態で回転させて行う加工や測定を効
率的に、かつ、精度良く行うことができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明の保持具によれば、
被加工物あるいは被測定物等の被保持物を固定保持する
保持部を、台座部により、所定の軸の回りに1回転以上
回転可能に支持するので、保持部への被保持物のチャッ
クをやり直すことなく、1度のチャックで被保持物に行
う傾斜加工等の加工の種類及び傾斜角度の測定、傾斜部
の段差や穴の測定等の測定の種類を増やすことができ、
加工時間や測定時間を短縮することができるとともに、
チャックのやり直しによる加工精度や測定精度の低下を
防止して、加工精度や測定精度を向上させることができ
る。
【0050】請求項2記載の発明の保持具によれば、台
座部に略Z方向に延在する1対の腕部を設けて、当該1
対の腕部に保持部を所定の軸周りに回転可能に支持させ
ているので、台座部に保持部を安定して保持・回転させ
ることができ、加工精度や測定精度をより一層向上させ
ることができる。
【0051】請求項3記載の発明の保持具によれば、軸
を介して、保持部をX方向あるいはY方向と平行に回転
可能に支持しているので、被保持物を水平方向に回転さ
せて行う加工や測定を効率的に、かつ、精度良く行うこ
とができる。
【0052】請求項4記載の発明の保持具によれば、軸
を介して、保持部をX方向あるいはY方向に対して所定
角度だけ傾斜して回転可能に支持しているので、被保持
物を水平方向に対して所定角度傾斜させた状態で回転さ
せて行う加工や測定を効率的に、かつ、精度良く行うこ
とができる。
【0053】請求項5記載の発明の保持具によれば、保
持部を、軸方向に所定の長さを有し、被保持物を保持す
る保持溝を軸方向に延在して形成したものとしているの
で、長尺の被保持物を高い剛性を有して固定保持するこ
とができ、ビビリのない高精度の加工や高精度の測定を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保持具の第1の実施の形態を適用した
保持具の斜視図。
【図2】図1の保持具の分解斜視図。
【図3】図1の保持具を工作ベースに取り付けた状態の
斜視図。
【図4】図1の保持具の左側面図。
【図5】図1の保持具の保持部の右側面図。
【図6】図1の保持具の保持部に被保持物を固定保持さ
せて360度の任意の角度に固定させている状態の側面
図。
【図7】図1の保持具の保持部に被加工物を固定保持さ
せて加工している状態と被測定物を固定保持させて測定
している状態を示す側面図。
【図8】本発明の保持具の第2の実施の形態を適用した
保持具の斜視図。
【図9】従来の保持具の一例を示す斜視図。
【図10】従来の保持具の他の例を示す斜視図。
【図11】従来の保持具のさらに他の例を示す正面図。
【符号の説明】
20 保持具 21 台座 22 保持部 23 台座部 24a、24b 腕部 25a、25b 軸穴 26a、26b 回転軸 27a、27b 固定ネジ 28a、28b ネジ穴 29 固定用ネジ穴 30 固定ネジ 31 工作ベッド 32 ガイド溝 33 切り込み 34 ガイドブロック 35 角度割り出しピン穴 36 角度割り出しピン 37 角度副尺 38 胴部 39a、39b 腕部 40 保持溝 41 固定ネジ穴 42 固定ネジ 43 固定補助板 44 角度目盛ロール 44a 角度目盛 45 固定ネジ穴 46 固定ネジ 47 角度割り出し穴 50 被保持物 60 保持具 61 保持部 62 胴部 63 腕部 64 腕板 65 固定ネジ 66 保持溝 67 固定ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊田 一美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 片桐 善之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 斉藤 誠 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 古谷 喜久雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 森内 和生 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X軸、Y軸及びZ軸の3次元方向に移動す
    るテーブル上に取り付けられ、被加工物あるいは被測定
    物等の被保持物を固定保持する保持具であって、前記被
    保持物を保持する保持部と、前記保持部を所定の軸の回
    りに1回転以上回転可能に支持する台座部と、を備えた
    ことを特徴とする保持具。
  2. 【請求項2】前記台座部は、前記略Z方向に延在する1
    対の腕部を備え、前記保持部は、前記台座の前記1対の
    腕部にそれぞれ前記軸を介して回転可能に支持されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の保持具。
  3. 【請求項3】前記軸は、前記X方向あるいは前記Y方向
    と平行に延在して、前記保持部を前記X方向あるいは前
    記Y方向と平行に回転可能に支持することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の保持具。
  4. 【請求項4】前記軸は、前記X方向あるいは前記Y方向
    に対して前記Z軸方向に所定角度だけ傾斜して延在し
    て、前記保持部を前記X方向あるいは前記Y方向に対し
    て前記Z軸方向に所定角度だけ傾斜して回転可能に支持
    することを特徴とする請求項1または請求項2記載の保
    持具。
  5. 【請求項5】前記保持部は、前記軸方向に所定の長さを
    有し、前記被保持物を保持する保持溝が前記軸方向に延
    在して形成されていることを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれかに記載の保持具。
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