JP2002096244A - 芯出しホルダー - Google Patents

芯出しホルダー

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JP2002096244A
JP2002096244A JP2000280498A JP2000280498A JP2002096244A JP 2002096244 A JP2002096244 A JP 2002096244A JP 2000280498 A JP2000280498 A JP 2000280498A JP 2000280498 A JP2000280498 A JP 2000280498A JP 2002096244 A JP2002096244 A JP 2002096244A
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JP
Japan
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holder
centering
mounting
dial gauge
axis
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JP2000280498A
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English (en)
Inventor
Keizo Hatsuda
恵造 初田
Yoshiyuki Ohashi
芳幸 大橋
Tomohiro Shiosaki
知博 汐崎
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な機構で芯出しできる低コストの芯出し
ホルダーを提供する。 【解決手段】 工作機械の主軸1に取り付け可能な取付
部2と、取付部2に連結したホルダー部3と、測定子4
aを主軸1の軸心と平行な方向でかつ取付部2と反対の
方向に向けてホルダー部3に連結したダイヤルゲージ4
を設けるか、取付部2に連結したホルダー部7と、測定
子8aを主軸1の軸心と垂直な方向に向けてホルダー部
7に連結したダイヤルゲージ8を設けるか、取付部2に
連結したホルダー部12と、ホルダー部12の取付部2
と反対側の端部付近に主軸の軸心と垂直な方向を中心と
して回動可能に一端部が連結した保持アーム13と、保
持アーム13の他端部に着脱可能に保持したてこ式ダイ
ヤルゲージ15を設けた芯出しホルダー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は芯出しホルダーに関
する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンター、汎用フライス盤、
中ぐり盤等の工作機械においてはワークの長さ方向、端
面位置、内径、外径の芯出しを正確に行うことは、ワー
クの加工精度を左右する重要なことである。
【0003】従来技術1として、特開昭50−1116
69号公報には、接触工具の円筒部の移動量をカム、カ
ムローラを介してダイヤルゲージの測定子に伝達してワ
ークの長さ方向の芯出しをする芯出し工具が開示されて
いる。
【0004】従来技術2として、特開昭53−3348
5号公報には、ホルダー先端部を、残るホルダー本体側
に対しバネで引張られた状態の別体の感知ピースとして
構成し、このピースが、ホルダー本体の先端部に対し同
心を含む平行軸関係に回転できるようにしワークの端面
位置の芯出しをする芯出しホルダーが開示されている。
【0005】従来技術3として、特開平7−22774
1号公報には、ケーシングに主軸をケーシングの中心部
を貫通して回転可能に取り付けるとともに、ケーシング
の周面側所要部にケーシングの回り止めバーとダイヤル
ゲージを取り付け、主軸にスライドカラーを軸心方向摺
動可能に外嵌するとともに、スライドカラーを主軸の先
端部側にスライド軸を軸心方向摺動可能に内嵌し、スラ
イド軸とスライドカラーとを軸心方向に一体移動可能に
連結するとともに、ばねによってスライド軸の先端部が
主軸先端から突出するように付勢せしめ、主軸の先端部
に主軸から横方向に延びる固定アームを取り付け、固定
アームの遊端部には、一端部にスライド軸の先端が当接
するスイングアームの他端部を、一定角度範囲のみ揺動
可能に枢着し、スイングアームの一端部側に測定子取付
部材を枢着して構成され、ワークの内径、外径の芯出し
をするダイヤルゲージ式芯出し装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術1〜3は、いずれも機構が複雑でコストアップする問
題点があった。
【0007】本発明は上記課題を解決したもので、簡単
な機構で芯出しできる低コストの芯出しホルダーを提供
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
(以下、第1の技術的手段と称する。)は、工作機械に
加工具を取り付ける主軸に取り付け可能な取付部と、該
取付部に連結されたホルダー部と、測定子を前記主軸の
軸心と平行な方向でかつ前記取付部と反対の方向に向け
て前記ホルダー部に連結されているダイヤルゲージが設
けられていることを特徴とする芯出しホルダーである。
【0009】上記第1の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0010】すなわち、ホルダー部に、測定子を主軸の
軸心と平行でかつ前方に向けてダイヤルゲージを取り付
けた構造の芯出しホルダーであるので、簡単な機構で芯
出しできる低コストの芯出しホルダーを提供できる。
【0011】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項2において講じた技術的手段(以下、第2の技
術的手段と称する。)は、工作機械に加工具を取り付け
る主軸に取り付け可能な取付部と、該取付部に連結され
たホルダー部と、測定子を前記主軸の軸心と垂直な方向
に向けて前記ホルダー部に連結されているダイヤルゲー
ジが設けられていることを特徴とする芯出しホルダーで
ある。
【0012】上記第2の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0013】すなわち、ホルダー部に、測定子を主軸の
軸心と垂直にダイヤルゲージを取り付けた構造の芯出し
ホルダーであるので、簡単な機構で芯出しできる低コス
トの芯出しホルダーを提供できる。
【0014】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項3において講じた技術的手段(以下、第3の技
術的手段と称する。)は、前記ホルダー部が円筒状であ
り、該ホルダー部に、その円周方向および軸心方向に摺
動可能に外嵌された支承部と該支承部に連結され前記主
軸の軸心を中心軸とし前記測定子に向かった内周円筒面
を有し該内周円筒面の一部が開口しているゼロ点合わせ
部を有するゼロ点合わせゲージが設けられていることを
特徴とする請求項2記載の芯出しホルダーである。
【0015】上記第3の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0016】すなわち、円周方向および軸心方向に摺動
可能で、測定子に向かった内周円筒面を有し内周円筒面
の一部が開口しているゼロ点合わせ部を有するゼロ点合
わせゲージが設けられているので、ダイヤルゲージのゼ
ロ点を簡単に合わせることができる。
【0017】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項4において講じた技術的手段(以下、第4の技
術的手段と称する。)は、前記取付部近くの前記ホルダ
ー部の外周面に雄ネジ部が設けられ、前記ゼロ点合わせ
ゲージの支承部に前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部が
設けられていることを特徴とする請求項3記載の芯出し
ホルダーである。
【0018】上記第4の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0019】すなわち、取付部近くのホルダー部の外周
面に雄ネジ部が設けられ、ゼロ点合わせゲージの支承部
に雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部が設けられているの
で、基準面の測定をするときにゼロ点合わせゲージをホ
ルダー部の取付部近くに固定でき、ゼロ点合わせゲージ
が動いて測定を妨害することを防止できる。
【0020】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項5において講じた技術的手段(以下、第5の技
術的手段と称する。)は、工作機械に加工具を取り付け
る主軸に取り付け可能な取付部と、該取付部に連結され
たホルダー部と、該ホルダー部の前記取付部と反対側の
端部付近に前記主軸の軸心と垂直な方向を中心として回
動可能に一端部が連結された保持アームと、該保持アー
ムの他端部に着脱可能に保持されたてこ式ダイヤルゲー
ジが設けられていることを特徴とする芯出しホルダーで
ある。
【0021】上記第5の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0022】すなわち、ホルダー部の取付部と反対側の
端部付近に主軸の軸心と垂直な方向を中心として回動可
能に一端部が連結された保持アームと、その保持アーム
の他端部に着脱可能に保持されたてこ式ダイヤルゲージ
が設けられているので、簡単な機構で原点芯出しができ
る低コストの芯出しホルダーを提供できる。
【0023】
【発明の実施の形態】図10は、横マシニングセンター
の場合の芯出し作業を説明する説明図である。1はマシ
ニングセンターの主軸である。この主軸1に刃具100
が取り付けられている。一方、被加工品63は図示しな
い位置決めピンを介して保持具62により断面T字状の
第1治具61に保持されている。主軸1の軸心方向をZ
軸、Z軸に垂直でかつ水平方向をX軸、Z軸に垂直でか
つ鉛直方向をY軸と称する。芯出し作業は治具精度±
0.01mmを確認後、第1治具61の端面、加工基準
面、加工基準点芯出しを測定して、X軸、Y軸、Z軸の
加工原点を決定する。
【0024】以下、本発明の実施例について、図面に基
づいて説明する。図1は本発明の第1実施例の長さ方向
芯出しホルダー10の側面図である。本図はゼロ点を調
整しているときの図である。
【0025】主軸1(図示せず)にプルスタット部2a
で取り付け可能な取付部である基準ホルダー2に長さ方
向芯出しホルダー部3がサイドロックタイプで固定され
ている。なお、この固定方法は特に限定されず、例えば
コレットタイプで固定してもよい。長さ方向芯出しホル
ダー部3は切欠部3aを有する円筒状である。長さ方向
芯出しホルダー部3の外周面は持ちやすいようにローレ
ット加工されている。主軸1の軸心方向すなわちZ軸方
向の主軸1側と反対方向を前方とする。
【0026】長さ方向芯出しホルダー部3の前端面3c
は、主軸取付面2bと平行になるように構成されてい
る。長さ方向芯出しホルダー部3の切欠部3aより前方
は、ダイヤルゲージ4を連結するダイヤルゲージ保持部
3dになっている。ダイヤルゲージ保持部3dには、前
端面3cから切欠部3aに貫通する貫通孔3bが設けら
れている。貫通孔3bは前端面3cに垂直である。
【0027】貫通孔3bには、ダイヤルゲージ4がその
測定子4aを前方すなわち基準ホルダー2と反対方向に
向けて挿入され、測定子4aの一部を覆う鞘部4bが固
定用ボルト5により固定できるようになっている。貫通
孔3bの内径は鞘部4bの外径とほぼ等しく、鞘部4b
が貫通孔3bに挿入できるように設計されている。これ
により測定子4aは主軸1の軸心方向と平行になってい
る。ここで使用したダイヤルゲージ4は測定子4aの先
端4dが5mm伸縮するタイプである。
【0028】段差ゲージ6の当接面6aを前端面3cに
当接させる。次にダイヤルゲージ4を鞘部4bが貫通孔
3b内を摺動するように動かして、測定子4aの先端4
dを段差ゲージ6の測定面6bに当接させ、ダイヤルゲ
ージ4の針がわずかに振れる位置でダイヤルゲージ4を
固定用ボルト5で固定する。ダイヤルゲージ4の目盛板
を動かして針をゼロに合わせてゼロ点調整する。
【0029】本第1実施例では、主軸取付面2bと前端
面3cの間隔は290mmとなっている。段差ゲージ6
は当接面6aと測定面6bの段差が10mmのものを使
用した。したがって、ダイヤルゲージ4のゼロ点位置
で、主軸取付面2bから先端4dまでの距離は300m
mである。
【0030】図2は長さ方向の芯出しを説明する説明図
である。第1治具61は図10と同様のものである。こ
の第1治具61に図示しない位置決めピンを介して第2
治具64が固定されている。
【0031】ゼロ点調整した長さ方向芯出しホルダー1
0を横マシニングセンターの主軸1に取り付ける。横マ
シニングセンターのハンドル操作で主軸1をZ軸方向に
動かし、ダイヤルゲージ4の測定子4aの先端4dをダ
イヤルゲージ4の目盛がゼロになるように第2治具64
の基準面64aに合わせる。ダイヤルゲージ4の目盛を
見ながらハンドル操作するため芯出し作業が容易であ
る。また測定子4aの先端4dが伸縮するので、ゼロ点
を多少通過しても破損する恐れはない。
【0032】この状態で基準面64aのZ軸方向の位置
は主軸取付面2bから300mmと正確に決定される。
このあと基準面64a上に被加工物を取り付ける。長さ
方向芯出しホルダー10を主軸1から取り外し、目的に
あった加工工具を取り付けて加工を行う。なお、加工の
前に必要に応じて端面位置などの芯出しを行う。
【0033】このように本発明は、ホルダー部にダイヤ
ルゲージをその測定子を主軸の軸心と平行でかつ前方に
向けて取り付けるという構造の芯出しホルダーであるの
で、簡単な機構であり、低コスト化できる。
【0034】図3は本発明の第2実施例の端面位置芯出
しホルダー20の説明図、図4は本発明の第2実施例の
端面位置芯出しホルダー20の斜視図である。これらの
図はゼロ点を調整しているときの図である。図3の基準
ホルダー2(取付部)より前方の部分は断面を示してい
る。
【0035】基準ホルダー2(取付部)は第1実施例と
同様なものであるので、同じ符号を使用した。基準ホル
ダー2に端面位置芯出しホルダー部7がサイドロックタ
イプで固定されている。なお、この固定方法は特に限定
されず、例えばコレットタイプで固定してもよい。端面
位置芯出しホルダー部7は円筒状で、その前方部7aは
かまぼこ型になっている。端面位置芯出しホルダー部7
の基準ホルダー2に近い外周面には雄ネジ部7bが設け
られている。
【0036】前方部7aには、その平面部7dから主軸
1の軸心を通るように貫通孔7cが設けられている。貫
通孔7cには、バックプランジャー型ダイヤルゲージ8
が平面部7dから挿入され、測定子8aの一部を覆う鞘
部8bが固定用ボルト9により固定できるようになって
いる。貫通孔7cの内径は鞘部8bの外径とほぼ等し
く、鞘部8bが貫通孔7cに挿入できるように設計され
ている。これにより測定子8aは主軸1の軸心方向と垂
直になっている。測定子8aの先端8cは半球状になっ
ている。
【0037】11はゼロ点合わせゲージで、端面位置芯
出しホルダー部7に円周方向および軸心方向に摺動可能
に外嵌された支承部11aと、この支承部11aに連結
され主軸1の軸心を中心軸とし測定子8aに向かった内
周円筒面11bを有するゼロ点合わせ部11cから構成
されている。本第2実施例では内周円筒面11bの径内
周円筒面11bの一部は開口しており、バックプランジ
ャー型ダイヤルゲージ8の目盛が見えるようになってい
る。支承部11aの基準ホルダー2側には雄ネジ部7b
と螺合可能な雌ネジ部11dが設けられている。
【0038】まずゼロ点合わせゲージ11を端面位置芯
出しホルダー部7の前方部7aに移動させる。次にバッ
クプランジャー型ダイヤルゲージ8を鞘部8bが貫通孔
7c内を摺動するように動かして、測定子8aの先端8
cを内周円筒面11bに当接させ、バックプランジャー
型ダイヤルゲージ8の針がわずかに振れる位置でバック
プランジャー型ダイヤルゲージ8を固定用ボルト9で固
定する。バックプランジャー型ダイヤルゲージ8の目盛
板を動かして針をゼロに合わせてゼロ点調整する。
【0039】本第2実施例では、内周円筒面11bの内
径が50mmであるので、バックプランジャー型ダイヤ
ルゲージ8のゼロ点位置で、主軸1の軸心から先端8c
までの距離は25mmである。図5は端面位置の芯出し
を説明する説明図で、図6は図5を前方から見た説明図
ある。第1治具61は図10と同様のものである。第2
実施例では第1治具61の端面61aが基準面である。
【0040】ゼロ点合わせゲージ11を端面位置芯出し
ホルダー部7の後方に移動させて、その雌ネジ部11d
を端面位置芯出しホルダー部7の雄ネジ部7bに螺合さ
せて固定する。ゼロ点調整した端面位置芯出しホルダー
20を横マシニングセンターの主軸1に取り付ける。
【0041】横マシニングセンターのハンドル操作で主
軸1をX軸方向に動かし、バックプランジャー型ダイヤ
ルゲージ8の測定子8aの先端8cをバックプランジャ
ー型ダイヤルゲージ8の目盛がゼロになるように第1治
具61の端面61aに合わせる。バックプランジャー型
ダイヤルゲージ8の目盛を見ながらハンドル操作するた
め芯出し作業が容易である。また測定子8aの先端8c
は5mm伸縮するものを使用しているので、ゼロ点を多
少通過しても破損する恐れはない。
【0042】この状態で端面61aのX軸方向の位置は
主軸1の軸心Cから25mmと正確に決定される。この
あと端面61a上に被加工物を取り付ける。端面位置芯
出しホルダー20を主軸1から取り外し、目的にあった
加工工具を取り付けて加工を行う。なお、加工の前に必
要に応じて長さ方向位置などの芯出しを行う。
【0043】このように本発明は、ホルダー部にダイヤ
ルゲージをその測定子を主軸の軸心と垂直に取り付ける
という構造の芯出しホルダーであるので、簡単な機構で
あり、低コスト化できる。また円周方向および軸心方向
に摺動可能で、測定子に向かった内周円筒面を有し内周
円筒面の一部が開口しているゼロ点合わせ部を有するゼ
ロ点合わせゲージが設けられているので、ダイヤルゲー
ジのゼロ点を簡単に合わせることができる。さらに取付
部近くのホルダー部の外周面に雄ネジ部が設けられ、ゼ
ロ点合わせゲージの支承部に雄ネジ部に螺合可能な雌ネ
ジ部が設けられているので、基準面の測定をするときに
ゼロ点合わせゲージをホルダー部の取付部近くに固定で
き、ゼロ点合わせゲージが動いて測定を妨害することを
防止できる。
【0044】図7は本発明の第3実施例の原点芯出しホ
ルダー30の最大径芯出し時の側面図、図8は本発明の
第3実施例の原点芯出しホルダー30の最小径芯出し時
の側面図である。基準ホルダー2(取付部)は第1実施
例と同様なものであるので、同じ符号を使用した。
【0045】基準ホルダー2に原点芯出しホルダー部1
2がサイドロックタイプで固定されている。なお、この
固定方法は特に限定されず、例えばコレットタイプで固
定してもよい。原点芯出しホルダー部12はその基部1
2aが円筒状で、その前方部12bは主軸1の軸心方向
に平行な平面12cを形成するように大きく削られた略
かまぼこ型になっている。基部12aの直径は30mm
で、前方部12bの横断面の高さは5〜10mmであ
る。
【0046】前方部12bの前方の隅に取付角度可変式
の保持アーム13が締付ボルト14により連結されてい
る。この保持アーム13の取付穴13aに、てこ式ダイ
ヤルゲージ15のホルダー部15aを挿入し、締付ボル
ト14を締め付けることによりてこ式ダイヤルゲージ1
5を固定している。
【0047】最大径芯出し時の場合は、図7のように保
持アーム13をその長手方向が主軸1の軸心と平行で、
原点芯出しホルダー部12から前方に突き出すように固
定し、てこ式ダイヤルゲージ15をそのダイヤル部15
dが主軸1の軸心より外側を向くように固定する。てこ
式ダイヤルゲージ15の測定子15bは主軸1の軸心と
平行で前方を向く位置に固定されている。この場合の芯
出しの径は180mmである。
【0048】最小径芯出し時の場合は、図8のように保
持アーム13をその長手方向が主軸1の軸心と垂直で、
原点芯出しホルダー部12側を向くように、すなわち原
点芯出しホルダー部12の前方端面12dと平行になる
ように固定し、てこ式ダイヤルゲージ15をそのダイヤ
ル部15dが前方を向くように固定する。てこ式ダイヤ
ルゲージ15の測定子15bは主軸1の軸心と平行で前
方を向く位置に固定されている。この場合の芯出しの径
は4mmである。
【0049】図7、図8では最大径と最小径の芯出しの
場合の保持アーム13とてこ式ダイヤルゲージ15の固
定位置を説明したが、これらの固定位置には様々なバリ
エーションがある。例えば、保持アーム13を図8と反
対方向に向けて固定し、てこ式ダイヤルゲージ15をそ
のダイヤル部15dが前方を向くように固定するなどで
きる。そうすると最小径と最大径の中間の径で芯出しで
きる。
【0050】まず保持アーム13とてこ式ダイヤルゲー
ジ15を、芯出しの対象となるものの外径または内径に
合った位置に固定する。原点芯出しホルダー30を横マ
シニングセンターの主軸1に取り付ける。
【0051】図9は原点の芯出しを説明する説明図であ
る。第1治具61は図10と同様のものである。第3実
施例では第1治具61の端面61aに基準ピン16が立
設されている。
【0052】横マシニングセンターのハンドル操作で目
視にて主軸1の軸心を基準ピン16の中心にほぼ合わせ
る。主軸1を前進させ、てこ式ダイヤルゲージ15の測
定子15bの先端15cが基準ピン16の外周面に接触
し基準ピン16の芯出し可能な位置に調整する。
【0053】横マシニングセンターのハンドル操作と原
点芯出しホルダー30の回転により、基準ピン16の上
端部と下端部を測定子15bの先端15cにて測定し、
主軸1の軸心のずれ量をハンドル操作にて補正する。同
様に右端部と左下端部を測定子15bの先端15cにて
測定し、主軸1の軸心のずれ量をハンドル操作にて補正
する。最後に原点芯出しホルダー30を回転させて芯出
しを確認する。これでX軸、Y軸の芯出しが完了する。
なお、芯出し確認時に芯出しが不完全な場合は上端部と
下端部による芯出しから繰り返す。
【0054】こうして基準ピン16と主軸1の原点芯出
しができる。このあと基準ピン16で位置決めされた被
加工物を第1治具61の端面61aに取り付ける。端面
位置芯出しホルダー20を主軸1から取り外し、目的に
あった加工工具を取り付けて加工を行う。なお、加工の
前に必要に応じて長さ方向位置などの芯出しを行う。
【0055】このように本発明は、ホルダー部の前方端
部付近に主軸の軸心と垂直な方向を中心として回動可能
に一端部が連結された保持アームと、その保持アームの
他端部に着脱可能に保持されたてこ式ダイヤルゲージが
設けられているので、簡単な機構であり原点芯出しがで
き、低コスト化の芯出しホルダーを提供できる。本発明
の芯出しホルダーは、構造がシンプルであるので治具な
どへの干渉が少なく使いやすい。また最小径から最大径
までの様々な径の芯出しに対応できる。
【0056】以上の第1〜3実施例において、第1治具
61は横マシニングセンターの定盤上にセットされてい
る。
【0057】なお、第1〜3実施例では各芯出しホルダ
ーを横マシニングセンターの主軸に取り付けるとして説
明したが、特に限定されず、例えば他のマシニングセン
ター、汎用フライス盤、中ぐり盤などの主軸に取り付け
て使用できる。また基準面として治具の端面や基準ピン
で説明したが、被加工物の端面や外径、内径で芯出しす
ることもできる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明は、工作機械に加
工具を取り付ける主軸に取り付け可能な取付部と、該取
付部に連結されたホルダー部と、測定子を前記主軸の軸
心と平行な方向でかつ前記取付部と反対の方向に向けて
前記ホルダー部に連結されているダイヤルゲージが設け
られていることを特徴とする芯出しホルダーまたは工作
機械に加工具を取り付ける主軸に取り付け可能な取付部
と、該取付部に連結されたホルダー部と、測定子を前記
主軸の軸心と垂直な方向に向けて前記ホルダー部に連結
されているダイヤルゲージが設けられていることを特徴
とする芯出しホルダーまたは工作機械に加工具を取り付
ける主軸に取り付け可能な取付部と、該取付部に連結さ
れたホルダー部と、該ホルダー部の前記取付部と反対側
の端部付近に前記主軸の軸心と垂直な方向を中心として
回動可能に一端部が連結された保持アームと、該保持ア
ームの他端部に着脱可能に保持されたてこ式ダイヤルゲ
ージが設けられていることを特徴とする芯出しホルダー
であるので、簡単な機構で芯出しできる低コストの芯出
しホルダーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の長さ方向芯出しホルダー
の側面図
【図2】長さ方向の芯出しを説明する説明図
【図3】本発明の第2実施例の端面位置芯出しホルダー
の説明図
【図4】本発明の第2実施例の端面位置芯出しホルダー
の斜視図
【図5】端面位置の芯出しを説明する説明図
【図6】図5を前方から見た説明図
【図7】本発明の第3実施例の原点芯出しホルダーの最
大径芯出し時の側面図
【図8】本発明の第3実施例の原点芯出しホルダーの最
小径芯出し時の側面図
【図9】原点の芯出しを説明する説明図
【図10】横マシニングセンターの場合の芯出し作業を
説明する説明図
【符号の説明】
1…主軸 2…基準ホルダー(取付部) 3…長さ方向芯出しホルダー部(ホルダー部) 4…ダイヤルゲージ 4a、8a…測定子 7…端面位置芯出しホルダー部(ホルダー部) 7…雄ネジ部 8…ダイヤルゲージ 10…長さ方向芯出しホルダー(芯出しホルダー) 11…ゼロ点合わせゲージ 11a…支承部 11b…内周円筒面 11c…ゼロ点合わせ部 11d…雌ネジ部 12…原点芯出しホルダー部(ホルダー部) 13…保持アーム 15…てこ式ダイヤルゲージ 20…端面位置芯出しホルダー(芯出しホルダー) 30…原点芯出しホルダー(芯出しホルダー)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械に加工具を取り付ける主軸に取
    り付け可能な取付部と、該取付部に連結されたホルダー
    部と、測定子を前記主軸の軸心と平行な方向でかつ前記
    取付部と反対の方向に向けて前記ホルダー部に連結され
    ているダイヤルゲージが設けられていることを特徴とす
    る芯出しホルダー。
  2. 【請求項2】 工作機械に加工具を取り付ける主軸に取
    り付け可能な取付部と、該取付部に連結されたホルダー
    部と、測定子を前記主軸の軸心と垂直な方向に向けて前
    記ホルダー部に連結されているダイヤルゲージが設けら
    れていることを特徴とする芯出しホルダー。
  3. 【請求項3】 前記ホルダー部が円筒状であり、該ホル
    ダー部に、その円周方向および軸心方向に摺動可能に外
    嵌された支承部と該支承部に連結され前記主軸の軸心を
    中心軸とし前記測定子に向かった内周円筒面を有し該内
    周円筒面の一部が開口しているゼロ点合わせ部を有する
    ゼロ点合わせゲージが設けられていることを特徴とする
    請求項2記載の芯出しホルダー。
  4. 【請求項4】 前記取付部近くの前記ホルダー部の外周
    面に雄ネジ部が設けられ、前記ゼロ点合わせゲージの支
    承部に前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部が設けられて
    いることを特徴とする請求項3記載の芯出しホルダー。
  5. 【請求項5】 工作機械に加工具を取り付ける主軸に取
    り付け可能な取付部と、該取付部に連結されたホルダー
    部と、該ホルダー部の前記取付部と反対側の端部付近に
    前記主軸の軸心と垂直な方向を中心として回動可能に一
    端部が連結された保持アームと、該保持アームの他端部
    に着脱可能に保持されたてこ式ダイヤルゲージが設けら
    れていることを特徴とする芯出しホルダー。
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