JP2003135549A - 安全ノズル付き水圧マッサージ機 - Google Patents

安全ノズル付き水圧マッサージ機

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JP2003135549A
JP2003135549A JP2001336927A JP2001336927A JP2003135549A JP 2003135549 A JP2003135549 A JP 2003135549A JP 2001336927 A JP2001336927 A JP 2001336927A JP 2001336927 A JP2001336927 A JP 2001336927A JP 2003135549 A JP2003135549 A JP 2003135549A
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俊之 高垣
Shinichi Haruta
信一 春田
Tsuneaki Tsuzuki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡素で安全な安全ノズル付き水圧マッ
サージ機を提供すること。 【構成】 貯留槽(1)と循環配管ライン(7)を有
し、前記循環配管ライン(7)は、吐出口(5)と連通
連結され貯留槽(1)内部に長手方向に移動可能且つ回
転可能に構成された噴出ガイド配管(8)を有し、前記
噴出ガイド配管(8)を回動させる回動機構(48)が
可撓膜(3)に接触しないように設けられ、前記噴出ガ
イド配管(8)の回転中心から偏芯した位置に、可撓膜
(3)に向かって液体を噴出する噴出口(9)を設け、
液体噴出位置を貯留槽(1)の長手方向及び短手方向に
移動・回動可能に構成されたことを特徴とする安全ノズ
ル付き水圧マッサージ機である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、臥姿勢の人体の頚部、
体幹及び下肢を、噴流水圧によりマッサージする安全ノ
ズル付き水圧マッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、特開平8−2522
93号公報に、上部開口にシートを水密状に張設した箱
形の水槽内部に水または温水を封入してウォーターベッ
ドを構成し、同水槽に吸水口と吐水口とを形成すると共
に、同吸水口と吐水口とを循環ポンプを介して連通連結
し、吐水口には、前記シートに向けて噴流を発生するノ
ズルを連通連結し、かつ、同ノズルを、水槽の長手方向
に往復移動自在、かつ、水槽の横断方向に首振り自在に
配設したウォーターベッド式マッサージ機が開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の技術は、
人体の重みでシートがたわんだ時に、シートとノズルが
接触する可能性があるが、その際ノズル先端や、横断
(肩幅)方向用ギヤなどの突起物が上面に出ている為、
人体やシートを傷つける可能性がある。
【0004】又、横断(肩幅)方向用ギヤ構造が複雑で
スペースを必要とし、不都合である。更に、ホースがノ
ズルに直接連結されている為、ノズルが回転運動する為
にはノズルを軸止したり、ホースの方向を安定させる為
にノズルの動作を規制する為の金具が必要になり構造が
複雑になる、等の難点がある。
【0005】本発明の目的は、上記難点を解決したもの
であり、構成が簡素で安全な安全ノズル付き水圧マッサ
ージ機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、液体を満
たした貯留槽(1)の上部開口(2)に人体を乗せる可
撓膜(3)を張設し、貯留槽(1)に設けた吸入口
(4)と吐出口(5)及び循環ポンプ(6)を経由して
貯留槽(1)内の液体を循環させる循環配管ライン
(7)を有し、前記循環配管ライン(7)は、吐出口
(5)と連通連結され貯留槽(1)内部に長手方向に移
動可能且つ回転可能に構成された噴出ガイド配管(8)
を有し、前記噴出ガイド配管(8)を回動させる回動機
構(48)が可撓膜(3)に接触しないように設けら
れ、前記噴出ガイド配管(8)の回転中心から偏芯した
位置に、可撓膜(3)に向かって液体を噴出する噴出口
(9)を設け、液体噴出位置を貯留槽(1)の長手方向
及び短手方向に移動・回動可能に構成されたことを特徴
とする安全ノズル付き水圧マッサージ機である。又、貯
留槽(1)の長手方向に設置された回転駆動用シャフト
(13)に軸方向にスライド可能に駆動歯車(14)を
軸着し、該駆動歯車(14)を、噴出ガイド配管(8)
に取着された従動歯車(12)に噛み合せ、回転駆動用
シャフト(13)を回転させることによって、噴出ガイ
ド配管(8)を回動させる。更に、液体噴出位置を貯留
槽(1)の長手方向に移動可能とする手段として直動機
構(15)を使用し、直動機構(15)と、噴出ガイド
配管(8)を載設した台車(25)とを連結する固定構
造(16)において、前記固定構造(16)は、長手方
向以外の方向にあそびをもって台車(25)に取り付け
られる。更に又、循環配管ライン(7)中の噴出ガイド
配管(8)を、圧力損失を最小限に留める配管構造(1
7)とした。又、噴出口(9)を非突起状に設け、可撓
膜(3)を傷つける可能性のある突出物がない構造、又
は、可撓膜(3)を保護する保護部材(18)を有する
構造、又は、噴出口(9)が開設される板部(28)自
体が丸味をもち保護機能を備えている構造としてある。
更に、循環配管ライン(7)中にフィルター(10)を
設けてなる。更に又、噴出口(9)の上流側に整流器
(11)を設け、噴出流を整え直進性を増してなる。
又、噴出ガイド配管(8)の板部(28)に流路(5
0)が垂直方向に開設され、該流路(50)に、整流器
(11)及びテーパー部(43)が形成され、流路(5
0)の出口部分に噴出口(9)が形成されてなる。更
に、噴出口(9)の内壁に螺旋凸条(42)が形成さ
れ、噴出流を整え直進性を増してなる。更に又、複数の
噴出ガイド配管(8)ごとに接続した複数のホース(3
2)を用いて、複数の噴出ガイド配管(8)を吐出口
(5)へ連通連結する。
【0007】
【作用】貯留槽1に液体を満たす。上部開口2に張設し
た可撓膜3は該可撓膜3に乗せた人体を支持する。貯留
槽1に設けた吸入口4と吐出口5、及び循環ポンプ6を
経由する循環配管ライン7を、貯留槽1内の液体が循環
する。吐出口5と連通連結された噴出ガイド配管8は、
貯留槽1内部に長手方向に移動し、且つ、回転する。噴
出口9から吐出する水を可撓膜3を介して、人体に衝突
させ、人体にマッサージを施す。
【0008】貯留槽1の長手方向に設置された回転駆動
用シャフト13に軸着された駆動歯車14は軸方向にス
ライドする。駆動歯車14は回転駆動用シャフト13と
共に回動する。噴出ガイド配管8に取着された従動歯車
12は、駆動歯車14に噛み合って回動する。回転駆動
用シャフト13を回転させると、駆動歯車14及び従動
歯車12が回動し、従動歯車12に取着された噴出ガイ
ド配管8が回転動作する。
【0009】直動機構15は、液体噴出位置を貯留槽1
の長手方向に直線移動させる。固定構造16は、直動機
構15と噴出ガイド配管8を連結する。前記固定構造1
6は、長手方向以外の方向にあそびがある構造であっ
て、噴出ガイド配管8の存在位置が正規の位置より多少
ずれていても、直動機構15と固定構造16との伝導が
行なわれ、伝導不良にはならない。
【0010】配管構造17は、循環配管ライン7中の圧
力損失を最小限に留める。
【0011】噴出口9はその最上面に可撓膜3を傷つけ
る可能性のある突起物がない構造である。非突起状に設
けられる噴出口9は、可撓膜3に接触しても該可撓膜3
を傷つけない。或いは、噴出口9は可撓膜3を傷つける
可能性のある突起物を保護する保護部材18が取付けら
れている構造であって、可撓膜3に接触しても該可撓膜
3を傷つけない。或いは、噴出口9のケーシング自体が
丸味をもち、保護機能を備えている構造であって、可撓
膜3に接触しても該可撓膜3を傷つけない。
【0012】循環配管ライン7中に設けられたフィルタ
ー10は、循環配管ライン7を流れる水の混入物を濾過
する。
【0013】噴出口9の上流側に設けられた整流器11
は、噴出流を整え直進性を増す。
【0014】噴出ガイド配管8の板部28に垂直方向に
開設された流路50は、循環ポンプ6で加圧された液体
を流通させる。流路50に形成された整流器11は、液
体を整流する。流路50に形成されたテーパー部43
は、液体を集中させる。板部28の上部出口部分の流路
50に形成された噴出口9は、液体を可撓膜3に向けて
噴出させ、可撓膜3上の人体に水圧刺激を与える。
【0015】噴出ガイド配管8の内壁に形成された螺旋
凸条42は、噴出流を整え直進性を増す。
【0016】複数の噴出ガイド配管8ごとに接続した複
数のホース32は、吐出口5から得る加圧液体を、噴出
ガイド配管8へ導く。噴出ガイド配管8が機器の長手方
向に往復移動する時、ホース32の先部は噴出ガイド配
管8に追従して往復移動し、ホース32の中部はUター
ン状に屈曲しその屈曲位置を変えながら追従移動する。
【0017】
【実施例】図1乃至6に本発明の第1実施例を示してい
る。第1実施例は、水を満たす貯留槽1と、貯留槽1内
にあって貯留槽1の長手方向(=臥姿勢人体の身長方
向)に移動可能に設けられるノズル機構19と、ノズル
機構19を貯留槽1の長手方向に移動させる直動機構1
5と、ノズル機構19を水平面に回動させる回動機構4
8と、ノズル機構19に貯留槽1内の水を循環させて加
圧付与する循環配管ライン7とからなる。
【0018】前記貯留槽1の上部開口2には人体を乗せ
る可撓膜3が張設され、更に、上部開口2には可撓膜3
が撓む位置にその撓みを少なくするベルト20が張設さ
れる。
【0019】前記ノズル機構19は、下部に車輪24が
設けられた台車25と、台車25上に立設される噴出ガ
イド配管8と、噴出ガイド配管8の下に取着される従動
歯車12と、台車25の左右に垂直方向に取着される軸
31とからなる。軸31は管材でなり、該軸31に前記
噴出ガイド配管8及び従動歯車12がベアリング53を
介して回動可能に外嵌される。
【0020】前記噴出ガイド配管8は、可撓膜3に向か
って水を噴出するものであって、貯留槽1に乗る人体の
下方に位置して左右各1個(=人体肩幅方向に互いに間
隔を開けて2個)の左・右噴出ガイド配管8・8を有す
る。前記噴出ガイド配管8は、上部は板部28、下部は
外周に平歯車が形成される歯車部29である。歯車部2
9の内部には空洞室30が設けられる。板部28の回転
中心から偏芯した位置に、可撓膜3に向かって液体を噴
出する噴出口9が設けられる。尚、歯車部29の材料に
は、ステンレスを、又は回転トルクを減らす為に樹脂材
を用いる。
【0021】図5に、板部28に設けられた噴出口9が
示されている。噴出口9の下部(=上流側)には漏斗形
状にテーパー部43が形成される。テーパー部43の下
部(=上流側)には整流器11が形成される。尚、噴出
口9の直ぐ上流側に整流器11を設け、該整流器11よ
り上流側にテーパー部43を設けてもよい。
【0022】整流器11は、板部28に開設された通水
路に、薄板材を水の流通方向に並行に設置したスリット
である。整流器11の水平方向の断面形状は、図6
(a)に示す対称扇形、図6(b)に示す丸の中に十字
形を有する形、図6(c)に示す丸の中に縦に一個の衝
立を設けた様な形、図6(d)に示す星形等であり、こ
れらの形状のものを適宜採用する。
【0023】従動歯車12とこれに載設される噴出ガイ
ド配管8は一体化されており軸31に回動可能に外嵌さ
れる。軸31の芯部には水路が形成されている。噴出ガ
イド配管8の空洞室30に軸31の頂部が突出してお
り、該頂部には噴出ガイド配管8の抜けを止める止め具
33が取着される。
【0024】前記止め具33は、噴出ガイド配管8の空
洞室30に充満する水が、軸31の外周から漏れるのを
防ぐ機能も有する。軸31の下部には導水管49の一端
が接続され、該導水管49は軸31内の水路に連通す
る。導水管49の他端には、循環配管ライン7の吐出口
5に繋がるホース32が接続され、軸31内の水路に液
体を導入する。
【0025】貯留槽1の前後壁に渡って回転駆動用シャ
フト13が取着され、該回転駆動用シャフト13の軸方
向にスライド可能に駆動歯車14が軸着される。該駆動
歯車14と前記従動歯車12が噛合する。回転駆動用シ
ャフト13には、貯留槽1外において、回動用モーター
44が連結される。回転駆動用シャフト13の回動に伴
い従動歯車12と共に従動歯車12の上に設けられた噴
出ガイド配管8が回動する。
【0026】上述の構成では、従動歯車12を噴出ガイ
ド配管8の下に設け、従動歯車12、駆動歯車14及び
回転駆動用シャフト13等からなる回動機構48の取り
付け位置を低位置に下げ、回動機構48に可撓膜3が接
触しないように構成しているが、回動機構48を低位置
に下げないで、回動機構48の上にカバー(図示省略)
を設けて回動機構48に可撓膜3が接触しないようにし
てもよい。
【0027】前記直動機構15は、貯留槽1の前後壁に
渡って取着されるネジ軸26と、ネジ軸26の後端(=
臥姿勢人体の足側方向の端)に取着される移動モーター
27とからなる。前記ネジ軸26に、台車25に係る雌
ネジ体22が螺合する。
【0028】尚、直動機構15は、上述のネジ軸26方
式を、タイミングベルト方式に又はシリンダ方式等に代
えて構成してもよい。
【0029】固定構造16は、基板となる台車25の裏
面に、長手方向に前後して取着される二個の逆L字形片
21と、二個の逆L字形片21の間にあそびを有して保
持される雌ネジ体22と、雌ネジ体22を二個の逆L字
形片21に掛止する差込ピン23とからなる。前記差込
ピン23は、前位置の逆L字形片21と雌ネジ体22と
後位置の逆L字形片21の各取り付け穴51を縫うよう
に挿通する。前記雌ネジ体22にはネジ軸26が挿通さ
れる。前記二個の逆L字形片21にはネジ軸26用の窪
み52が切り欠かれる。
【0030】循環配管ライン7は、貯留槽1に設けられ
貯留槽1の水を吸水する吸入口4と、貯留槽1に設けら
れホース32と接続する箇所である吐出口5と、吸入口
4から吐出口5へ向かう配管途中にあって貯留槽1の水
を吸水し加圧する循環ポンプ6と、吸入口4と循環ポン
プ6の管路途中に設けられ通過水を濾過するフィルター
10と、吐出口5と導水管49の間を連通する可撓な前
記ホース32と、前記軸31と、及び噴出口9を有する
噴出ガイド配管8とからなる。
【0031】尚、フィルター10は、循環ポンプ6と吐
出口5の管路途中に、又は吐出口5と噴出口9の管路途
中に設けてもよい。又、図1中、45は角材でなる縦レ
ール、46は縦レール45に接する水平車輪、47は車
輪24の通路であって貯留槽1に敷かれる水平レールで
ある。縦レール45及び水平レール47は貯留槽1の長
手方向に設けられる。
【0032】実施例を使用する際は、貯留槽1の上部開
口2に張設した可撓膜3に人体を乗せ、該可撓膜3で人
体を支持する。貯留槽1内に設けられる噴出ガイド配管
8は、貯留槽1の長手方向に移動しながら、可撓膜3に
向かって水を噴出し、該可撓膜3を介して、人体に噴流
水の衝突刺激によるマッサージを施す。
【0033】循環配管ライン7中に設けられたフィルタ
ー10は、機器を稼動している時、循環配管ライン7を
流れる水の混入物を濾過する。噴出口9直前に設けられ
た整流器11は、噴出流を整え直進性を増す。噴出流を
整えた後、テーパー部43で噴出速度を及び直進性を高
める。
【0034】直動機構15によって台車25は前後方向
に往復移動させられる。回転駆動用シャフト13を回動
させると、従動歯車12が回動し、更に、従動歯車12
の上に取着された噴出ガイド配管8が回動する。ネジ軸
26を回動させると、噴出ガイド配管8が貯留槽1の長
手及方向に移動する。
【0035】即ち、ネジ軸26を回動させると、液体噴
出位置が貯留槽1の長手及方向に移動し、回転駆動用シ
ャフト13を回動させると、液体噴出位置が回動する。
ネジ軸26及び回転駆動用シャフト13を同時に回動さ
せると、液体噴出位置が貯留槽1の長手方向及び短手方
向に移動する。
【0036】上記作動状況下で患者は、マッサージ刺激
を受ける部位が身長方向及び肩幅方向に移動し、身体の
所望位置のマッサージを得る。固定構造16は、直動機
構15と噴出ガイド配管8を固定する。前記固定構造1
6は、長手方向以外の方向にあそびがある構造であっ
て、噴出ガイド配管8の存在位置が正規の位置より多少
ずれていても、直動機構15と固定構造16との伝導が
行なわれ、伝導不良にはならない。
【0037】噴出口9は、その最上面に可撓膜3を傷つ
ける可能性のある突起物がなく、更に、噴出口9の板部
28自体が丸味をもち、保護機能を備えている構造であ
って、噴出口9又は、板部28が可撓膜3に接触しても
該可撓膜3を傷つけない。
【0038】図7に示す第2実施例は、第1実施例の噴
出ガイド配管8を、歯車部29と曲げパイプ34に代え
たものである。第2実施例の循環配管ライン7は、該ラ
イン7中の圧力損失を最小限に留める配管構造17とし
ている。
【0039】図8に示す第3実施例は、第1実施例の噴
出ガイド配管8を、歯車部29と徐々に先細に形成され
た連続曲げパイプ35に代えたものである。第3実施例
の循環配管ライン7は、該ライン7中の圧力損失を最小
限に留める配管構造17としている。前記連続曲げパイ
プ35は噴出口9に近づく程に管径が小さくなってい
る。
【0040】図9、10に示す第4実施例は、第1実施
例の噴出ガイド配管8に係る空洞室30を、収束部36
を有するチャンバー37に代えたものである。
【0041】図11、12に示す第5実施例は、第1実
施例の台車25に、保護部材18を付加載設したもので
ある。前記保護部材18は、噴出口9より高位置に周囲
を囲った塀部材である。可撓膜3がたるんで噴出口9に
接近して来た時、噴出口9に接触する前に可撓膜3を保
護部材18で支え、可撓膜3が噴出口9に当接しないよ
うにし、可撓膜3及び噴出口9の損傷を防ぐ。
【0042】図13、14に示す第6実施例は、第1実
施例の噴出ガイド配管8に開けた噴出口9に、可動式噴
出口39を付加挿設したものである。前記可動式噴出口
39は、板部28に開設した噴出口9にパイプ材を垂直
方向に進退自在に挿入保持してなる。噴出口9には、可
動式噴出口39との接触部にオーリング38が設けら
れ、噴出口9に貫通状態にある可動式噴出口39の上下
両端部には上・下抜け止めリング40a・40bが止着
される。上抜け止めリング40aと板部28の間には、
可動式噴出口39を上方に付勢するバネ41が設けられ
る。
【0043】可動式噴出口39は、通常は板部28から
バネ41力により突出しているが、可撓膜3等に接触し
押し下げられた時は容易に退入し、可撓膜3を傷付けな
い。又、可動式噴出口39の頂部は、可撓膜3に傷を付
けないように、丸味をもっている。
【0044】他の実施例では、バネ41を設けないもの
とし、可動式噴出口39は水圧により上方へ付勢され移
動する。可動式噴出口39が噴出作動中、可撓膜3に接
近すると、該可動式噴出口39は噴出反動で退入し可撓
膜3との接触を回避する。
【0045】図15、16に示す第7実施例は、第1実
施例の従動歯車12を、左右の噴出ガイド配管8のどち
らにも取り付けたものに換え、第1実施例の回転駆動用
シャフト13を、左右の従動歯車12・12に噛み合う
ように左右の従動歯車12・12の間に設け、第1実施
例の歯車部29を、歯車部分が形成されないものに換え
たものである。
【0046】第7実施例では、回転駆動用シャフト13
を回動させると左右の従動歯車12・12が回動し、左
右の従動歯車12・12の回動により左右の噴出ガイド
配管8・8が回動する。
【0047】図17に示す第8実施例は、第1実施例の
噴出口9の内壁に螺旋凸条42が付加形成されたもので
ある。螺旋凸条42の作用により、噴出流は整えられ直
進性が増す。
【0048】
【発明の効果】本発明は、噴出ガイド配管8を回転させ
る回動機構48は可撓膜3に接触しないように設けら
れ、噴出ガイド配管8の回転中心から偏芯した位置に、
可撓膜3に向かって液体を噴出する噴出口9を設けて、
液体噴出位置を貯留槽1の長手及び短手方向に移動・回
動可能に構成したものである。
【0049】噴出口9の横移動(=噴出口9の回動)用
の従動歯車12等が可撓膜3と接触しない位置(=板部
28より下方位置)に配置できる為、従動歯車12等が
可撓膜3に接触しない。可撓膜3が撓んでも回動機構4
8(=従動歯車12や回転駆動用シャフト13等)に接
触しないから、可撓膜3上の人に危害を及ぼす心配がな
く、不快感を起こさせることもなく、更に、可撓膜3や
回動機構48を傷めることもなく、好都合である。
【0050】又、ノズル機構19の噴出口9にホース3
2を直に連結しない構造であるから、複数のホース32
の位置関係をキープする構造が不要となる為、ホース3
2の配管が簡単になり、コストダウンとなり、故障も少
なくなり、好都合である。
【0051】又、複数の噴出ガイド配管8や、複数の噴
出口9を有する場合には、さらにその有効性が高まり、
好都合である。また、ホース32取り回しに必要なスペ
ースを縮小でき、機器の小型化にも有効であり、好都合
である。
【0052】本発明は、回転駆動用シャフト13を回転
させることによって、噴出ガイド配管8を回転動作させ
るものである。上記構成は、回転駆動用シャフト13か
ら噴出ガイド配管8まで一組の歯車で伝達している為、
使用部品点数が減り、コストダウンが期待でき、好都合
である。
【0053】さらに、歯車部29の外径よりはるかに小
さい外径の従動歯車13に駆動歯車14を噛合させてお
り、駆動歯車14と従動歯車13のギア比が小さいの
で、歯車部29を所定回転数に回転させるに、回転駆動
用シャフト13の回転数は小さくてよい。従って、従動
歯車12や回転駆動用シャフト13等の耐久性を向上で
き、又、回転駆動用シャフト13と貯留槽1との間のシ
ール部の耐久性を向上でき、更に、従動歯車13が回動
する時の騒音も低減でき、好都合である。
【0054】本発明は、液体噴出位置を貯留槽1の長手
方向に移動可能とする手段として直動機構15を使用
し、直動機構15と噴出ガイド配管8の固定構造16に
おいて、前記固定構造16は、長手方向以外の方向にあ
そびがある構成である。上記構成には、長手方向以外の
方向にあそびがあるので、噴出ガイド配管8を支持する
台車25の位置がずれた場合でも雌ネジ体22がネジ軸
26に噛み込むこと無く作動し、好都合である。
【0055】本発明に係る循環配管ライン7は、該ライ
ン7中の圧力損失を最小限に留める配管構造17として
いるから、圧力損失を少なくすることで噴出口9からの
水の噴出力が強く、より良いマッサージ感を得ることが
出来る。また、循環ポンプ6を小型化することが出来、
装置の小型化、コストダウンができ、好都合である。
【0056】本発明は、噴出口9を非突起状に設け、可
撓膜3を傷つける可能性のある突出物がない構造、又
は、可撓膜3を保護する保護部材38を有する構造、又
は、噴出口9が開設される板部28自体が丸味をもち保
護機能を備えている構造としてあるから、可撓膜3を傷
つける心配が無く、可撓膜3の耐久性が向上し、好都合
である。又、噴出口9が保護部材38に保護されてお
り、噴出口9が人体と接触せず人体を打撃することはな
いので、安全性が向上し、好都合である。
【0057】更に、可撓膜3と噴出口9の距離を縮める
ことができ、機器のコンパクト化が可能となり、コスト
ダウン、少水量化を実現でき、好都合である。
【0058】本発明は、循環配管ライン7中にフィルタ
ー10を設けたものであるから、循環配管ライン7を稼
動させ水を噴出させ、通常に使用することによって、貯
留槽1内のゴミを回収することが出来、循環配管ライン
7中の水路の目詰まりが防げ、循環ポンプ6等の機器の
耐久性が向上し、好都合である。
【0059】また、フィルター10を外付けした場合
は、可撓膜3を取り外すことなく該フィルター10を交
換・清掃が実施できる為、メンテナンス性が向上し、好
都合である。
【0060】本発明は、噴出口9直前に整流器11を設
けたものであるから、噴出流の直進性が増し、可撓膜3
と噴出口9間の距離が長くても十分なマッサージ感を得
ることが出来、好都合である。また、循環ポンプ6を小
型化することが出来、機器の小型化、コストダウンがで
き、好都合である。
【0061】本発明は、噴出ガイド配管8の板部28に
流路50が垂直方向に開設され、該流路50において、
下部入口部分に整流器11が形成され、該整流器11の
上の中部にテーパー部43が形成され、テーパー部43
の上の上部出口部分に噴出口9が形成されてなるから、
整流器11へ循環ポンプ6で加圧し付与される液体は、
整流され集中されて噴出口9から噴出し、該液体によれ
ばマッサージ感を向上でき、好都合である。
【0062】本発明は、噴出口9の内壁に螺旋凸条42
が形成されたものであるから、噴出流の直進性が増し、
十分なマッサージ感を得ることが出来、好都合である。
又、例え、可撓膜3と噴出口9間の距離が長くても十分
なマッサージ感を得ることが出来る。
【0063】本発明は、複数の噴出ガイド配管8ごとに
接続したホース32を用いて、複数の噴出ガイド配管8
を吐出口5へ連通連結したものである。この構成によれ
ば、複数のホース32を用いるので、ホース32は細い
ものでよいから、ホース32の曲げ半径を小さくでき、
取り回しが容易であり、ホース32の占有スペースを小
さくでき、好都合である。
【0064】ノズル機構19の近くは、狭小であり配管
抵抗を小さくする分岐管(図示省略)を構成することは
困難であるが、本件発明では前記分岐管を設けず、吐出
口5近辺の適宜位置で配管抵抗を小さくして分岐し、分
岐された複数のホース32を噴出ガイド配管8に接続す
るので、配管抵抗を低く押さえる構成が容易に取れ、好
都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のノズル機構を示す短手方
向垂直断面図である。
【図2】本発明の第1実施例のノズル機構を示す部分平
面図である。
【図3】本発明の第1実施例の長手方向垂直断面図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例の固定構造を示す部分図で
ある。
【図5】本発明の第1実施例の噴出口を示す部分断面図
である。
【図6】本発明の第1実施例の整流器の形状を示す断面
図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す部分図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す部分図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す部分断面図である。
【図10】本発明の第4実施例を示す部分平面図であ
る。
【図11】本発明の第5実施例の保護部材を示す部分断
面図である。
【図12】本発明の第5実施例の保護部材を示す部分平
面図である。
【図13】本発明の第6実施例を示す部分断面図であ
る。
【図14】本発明の第6実施例を示す部分断面図であ
る。
【図15】本発明の第7実施例を示す部分平面図であ
る。
【図16】本発明の第7実施例を示す部分側面図であ
る。
【図17】本発明の第8実施例の螺旋凸条を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
1 貯留槽 2 上部開口 3 可撓膜 4 吸入口 5 吐出口 6 循環ポンプ 7 循環配管ライン 8 噴出ガイド配管 9 噴出口 10 フィルター 11 整流器 12 縦動歯車 13 回転駆動用シャフト 14 駆動歯車 15 直動機構 16 固定構造 17 配管構造 28 板部 32 ホース 38 保護部材 42 螺旋凸条 43 テーパー部 48 回動機構

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を満たした貯留槽(1)の上部開口
    (2)に人体を乗せる可撓膜(3)を張設し、貯留槽
    (1)に設けた吸入口(4)と吐出口(5)及び循環ポ
    ンプ(6)を経由して貯留槽(1)内の液体を循環させ
    る循環配管ライン(7)を有し、 前記循環配管ライン(7)は、吐出口(5)と連通連結
    され貯留槽(1)内部に長手方向に移動可能且つ回転可
    能に構成された噴出ガイド配管(8)を有し、 前記噴出ガイド配管(8)を回動させる回動機構(4
    8)が可撓膜(3)に接触しないように設けられ、 前記噴出ガイド配管(8)の回転中心から偏芯した位置
    に、可撓膜(3)に向かって液体を噴出する噴出口
    (9)を設け、液体噴出位置を貯留槽(1)の長手方向
    及び短手方向に移動・回動可能に構成されたことを特徴
    とする安全ノズル付き水圧マッサージ機。
  2. 【請求項2】 貯留槽(1)の長手方向に設置された回
    転駆動用シャフト(13)に軸方向にスライド可能に駆
    動歯車(14)を軸着し、該駆動歯車(14)を、噴出
    ガイド配管(8)に取着された従動歯車(12)に噛み
    合せ、回転駆動用シャフト(13)を回転させることに
    よって、噴出ガイド配管(8)を回動させることを特徴
    とする請求項1記載の安全ノズル付き水圧マッサージ
    機。
  3. 【請求項3】 液体噴出位置を貯留槽(1)の長手方向
    に移動可能とする手段として直動機構(15)を使用
    し、直動機構(15)と、噴出ガイド配管(8)を載設
    した台車(25)とを連結する固定構造(16)におい
    て、 前記固定構造(16)は、長手方向以外の方向にあそび
    をもって台車(25)に取り付けられることを特徴とす
    る請求項1記載の安全ノズル付き水圧マッサージ機。
  4. 【請求項4】 循環配管ライン(7)中の噴出ガイド配
    管(8)を、圧力損失を最小限に留める配管構造(1
    7)としたことを特徴とする請求項1記載の安全ノズル
    付き水圧マッサージ機。
  5. 【請求項5】 噴出口(9)を非突起状に設け、可撓膜
    (3)を傷つける可能性のある突出物がない構造、 又は、可撓膜(3)を保護する保護部材(18)を有す
    る構造、 又は、噴出口(9)が開設される板部(28)自体が丸
    味をもち保護機能を備えている構造としてあることを特
    徴とする請求項1記載の安全ノズル付き水圧マッサージ
    機。
  6. 【請求項6】 循環配管ライン(7)中にフィルター
    (10)を設けてなることを特徴とする請求項1記載の
    安全ノズル付き水圧マッサージ機。
  7. 【請求項7】 噴出口(9)の上流側に整流器(11)
    を設け、噴出流を整え直進性を増してなる請求項1記載
    の安全ノズル付き水圧マッサージ機。
  8. 【請求項8】 噴出ガイド配管(8)の板部(28)に
    流路(50)が垂直方向に開設され、該流路(50)
    に、整流器(11)及びテーパー部(43)が形成さ
    れ、流路(50)の出口部分に噴出口(9)が形成され
    てなることを特徴とする請求項1記載の安全ノズル付き
    水圧マッサージ機。
  9. 【請求項9】 噴出口(9)の内壁に螺旋凸条(42)
    が形成され、噴出流を整え直進性を増してなることを特
    徴とする請求項1記載の安全ノズル付き水圧マッサージ
    機。
  10. 【請求項10】 複数の噴出ガイド配管(8)ごとに接
    続した複数のホース(32)を用いて、複数の噴出ガイ
    ド配管(8)を吐出口(5)へ連通連結したことを特徴
    とする請求項1記載の安全ノズル付き水圧マッサージ
    機。
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