JP2003134628A - 電線の被覆材除去方法及び被覆材除去装置 - Google Patents

電線の被覆材除去方法及び被覆材除去装置

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JP2003134628A
JP2003134628A JP2001326754A JP2001326754A JP2003134628A JP 2003134628 A JP2003134628 A JP 2003134628A JP 2001326754 A JP2001326754 A JP 2001326754A JP 2001326754 A JP2001326754 A JP 2001326754A JP 2003134628 A JP2003134628 A JP 2003134628A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線の品質安定性が高く、高能率に加工を行
うことができ、加工の自由度が大きく汎用性の高い電線
の被覆材除去方法及び被覆材除去装置を提供する。 【解決手段】 被覆材12にレーザ光23を照射して切
込溝15を入れることにより、所望パターンの被覆材除
去部14を形成する切込工程Aと、被覆材除去部14を
押圧工具31で押圧するパンチ工程Bとを経て、被覆材
12を皮剥ぎする。切込工程Aでは、電線10を横断す
る方向に第一の切込溝15aを一対形成するとともに、
一対の第一の切込溝15aを繋ぎ電線10の軸線上を通
る第二の切込溝15bを形成する。フラットワイヤハー
ネス10の被覆材12に、第一の切込溝15aの端部を
繋ぎフラットワイヤハーネス10の軸線方向に延びる第
三の切込溝15cを一対形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線の被覆材を除
去して、芯線を露出させる電線の被覆材除去方法及び被
覆材除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、この種の電線の被覆材除去方法
及び被覆材除去装置に関連する技術の一例として、先に
本願出願人によって提案された特開2000−9264
4号公報に記載の電線の被覆材除去方法及び被覆材除去
装置である。
【0003】図8に示すように、被覆材除去装置51
は、電線52の中間部側に位置する上下一対の電線チャ
ック53,54と、電線チャック53,54の電線52
先端部52a寄り(図面上右側)に位置する上下一対の
超音波カッタ55,56と、超音波カッタ55,56の
更に先端部52a側に位置する上下一対の皮剥ぎチャッ
ク57,58とを備えている。
【0004】電線チャック53,54は、その先端側に
前後一対のV字状の把持部59,60を有し、前後一対
の各把持部59,60の間に縦溝61,62を有してい
る。各電線チャック53,54の縦溝61,62には、
対向する各電線チャック53,54の把持部59,60
が進入する。上側の電線チャック53には、下側の電線
チャック54の把持部60に当接するV字状のストッパ
63が突設されている。これらの構成により、電線52
が適切な接圧で確実に把持されるようになっている。
【0005】超音波カッタ55,56は、超音波溶着で
使用するような略円柱形の超音波ホーン64,65の先
端に平板状のカッタ部66,67を一体に形成ないしは
固定したものであり、矢印イの如く電線径方向に超音波
振動する。超音波カッタ55,56の振幅は数十μm程
度であり、振動数は例えば10kHzないしはそれ以上
である。カッタ部66,67の先端の刃部68,69は
V字状に形成されている。刃部68,69は、上側と下
側のカッタ部66,67において、電線52を挟んで前
後対称に形成されている。刃先68a,69aの位置は
上下で一致している。
【0006】皮剥ぎチャック57,58は電線チャック
53,54と同様な形状に形成され、先端側に前後一対
のV字状の把持部70,71を有し、各把持部70,7
1の間に縦溝72,73を有している。把持部70,7
1で電線52の先端部52aを把持し、その際、各把持
部70,71の縦溝72,73に各皮剥ぎチャック5
7,58の把持部70,71が進入する。上側の皮剥ぎ
チャック57には、下側の皮剥ぎチャック58の把持部
71に当接するV字状のストッパ76が突設されてい
る。これらの構成により、電線52の被覆材74が適切
な接圧で確実に把持される。
【0007】このような構成によれば、超音波カッタ5
5,56により電線52の被覆材74に切り込みを入
れ、続いて、皮剥ぎチャック57,58で電線52の端
末部を把持しながら長手方向に引っ張ることにより被覆
材74が皮剥ぎされて芯線が露出するようになってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電線の被覆材除去方法及び被覆材除去装置では、解
決すべき以下の問題点がある。
【0009】超音波カッタ(以下「カッタ」という)5
5,56等を使用して、電線52の被覆材74に切り込
みを入れて被覆材74を皮剥ぎする方法では、高精度に
加工を行うことができず、品質安定性が低いという問題
がある。すなわち、自動車等に配索される電線52は小
径化の傾向にあり、これに伴い、被覆材74の被覆厚も
薄肉化し、カッタ55,56による加工では芯線に傷を
付ける心配がある。殊に、プリント基板等の基板上に配
索される電線にあっては、極細の電線が使用されるゆ
え、このような損傷による影響を受けやすく、芯線が切
れるなどして接続不良を生ずることもある。
【0010】また、電線52サイズ、被覆材74の被覆
厚さ、被覆材74の材質等に応じたカッタ55,56を
用意しなければならず、加工の自由度が小さく、汎用性
が低いという問題がある。量産工程においては、カッタ
55,56の交換によって歩留りを招き生産性が低下し
てしまうこともある。加工にも時間がかかり、コスト高
になるという問題もある。
【0011】さらに、従来の被覆材除去方法は、電線5
2の端末部を皮剥ぎして芯線を露出させる方法であり、
電線52の外周に切り込みを入れて、被覆材74を引っ
張ることにより皮剥ぎが完了するものであるが、電線5
2の中間部を皮剥ぎして芯線を露出させる場合には、こ
の方法を適用することができない。また、複数の芯線を
有する板状のフラットワイヤハーネスにも適用すること
ができない。
【0012】上記課題の解決を図ったものとして、レー
ザ光を利用して電線の被覆材を加熱・蒸発させて除去す
る方法(特開平5−138386号公報)が知られてい
るが、この方法は、マスク板のくり抜き部から通過した
レーザ光の照射範囲で、被覆材を除去する方法である
が、被覆材の一部が芯線に付着して残留することがあ
る。被覆材が残留すると、皮剥ぎされた芯線の後処理に
不都合を生じて、例えば一の電線の芯線に他の電線を接
続する際の障害になることがある。また、被覆材を溶か
して除去する方法であるため、小出力で小型のレーザ加
工機では被覆材を完全に除去することができないという
問題もある。
【0013】本発明は、上記した点に鑑み、電線の品質
安定性が高く、小出力のレーザ加工機で高能率に加工を
行うことができ、加工の自由度が大きく汎用性の高い電
線の被覆材除去方法及び被覆材除去装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、被覆材を皮剥ぎし、所要箇
所に芯線を露出させる電線の被覆材除去方法において、
前記被覆材にレーザ光を照射して切込溝を入れることに
より、所望パターンの被覆材除去部を形成する切込工程
と、該被覆材除去部を押圧工具で押圧するパンチ工程と
を経て、該被覆材を皮剥ぎすることを特徴とする。
【0015】上記構成によれば、被覆材にレーザ光を照
射することにより、細幅の切込溝が形成されて、この切
込溝に仕切られた被覆材除去部を押圧工具で押圧するこ
とにより、被覆材が皮剥ぎされて、芯線の露出部を所望
の箇所に形成することができる。切込溝を形成するレー
ザ光の照射条件は、電線サイズ、被覆材の被覆厚さ、被
覆材の材質等に応じて設定することができ、芯線に傷を
付けることなく高精度の加工を行うことができる。レー
ザ光の出力は、被覆材に細幅の切込溝を形成するだけで
よいから小出力で済み、これにより、電線の熱影響層も
少なくなる。
【0016】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の電線の被覆材除去方法において、前記切込工程で
は、前記電線を横断する方向に第一の切込溝を一対形成
するとともに、一対の該第一の切込溝を繋ぎ該電線の軸
線上を通る第二の切込溝を形成することを特徴とする。
【0017】上記構成によれば、電線を横断する方向に
第一の切込溝を形成することで、第一の切込溝に仕切ら
れた被覆材除去部が形成され、電線の軸線上を通る第二
の切込溝を形成することで、被覆材除去部が第二の切込
溝を境にして腹裂状に分割され、そして、押圧工具で被
覆材除去部を押圧することにより、第二の切込溝が開口
し、被覆材がきれいに皮剥ぎされ、芯線に被覆材が付着
することを防止でき、不都合なく一の電線の芯線に他の
電線を接続することができる。
【0018】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の電線の被覆材除去方法において、フラットワイヤハ
ーネスの被覆材に、前記第一の切込溝の端部を繋ぎ該フ
ラットワイヤハーネスの軸線方向に延びる第三の切込溝
を一対形成することを特徴とする。
【0019】上記構成のように、第三の切込溝を一対形
成することで、複数の芯線が所定のピッチで配列された
フラットワイヤハーネスの被覆材に、切込溝で仕切られ
た矩形状の被覆材除去部を形成することができ、この被
覆材除去部を押圧工具で押圧することにより、被覆材が
皮剥ぎされて芯線が露出する。
【0020】また、請求項4記載の発明は、レーザ光を
照射することにより電線の被覆材に切込溝を形成し、該
切込溝で仕切られた被覆材除去部を形成するレーザヘッ
ドと、該被覆材除去部を押圧する押圧工具とを備えたこ
とを特徴とする。
【0021】上記構成のように、被覆材除去装置が、被
覆材除去部を形成するレーザヘッドと、被覆材除去部を
押圧する押圧工具とを備えることで、レーザ光を照射し
て切込溝を形成する切込工程と、切込溝に仕切られた被
覆材除去部を押圧するパンチ工程とが連続して行われ、
短時間で効率良く被覆材の皮剥ぎが行われる。
【0022】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の被覆材除去装置において、前記押圧工具は、その先
端側に前記電線の芯線を進入させる一対の脚部を備え、
該一対の脚部に前記被覆材除去部に対する押圧部が形成
されていることを特徴とする。
【0023】上記構成によれば、押圧工具で電線を押圧
した際に、その先端側の一対の脚部の間に芯線が進入
し、芯線の両側の被覆材除去部が押圧部に押し出される
格好で皮剥ぎされる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の具
体例を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に
係る電線の被覆材除去方法及び被覆材除去装置の第一の
実施形態を示すものである。
【0025】図1に示すように、被覆材12の除去工程
は、レーザ光23を照射することにより細幅の切込溝1
5を形成する切込工程Aと、切込溝15に仕切られた領
域である被覆材除去部14をパンチ(押圧工具)31で
押圧するパンチ工程Bとからなっている。切込工程Aと
パンチ工程Bとは、フラットワイヤハーネス(電線)1
0が固定されたワークテーブル25aを所定の方向に移
動させることにより連続して行われるようになってい
る。
【0026】フラットワイヤハーネス10は、導体であ
る芯線11が所定のピッチで配列され、その外側が絶縁
体である被覆材12で被覆されたものである。図1に示
すフラットワイヤハーネス10は、5本の芯線11から
なるフラットワイヤハーネス10である。端末部には、
図示しないコネクタハウジングの端子収容室に挿入され
る端子が接続され、相手方のコネクタ(図示せず)と電
気的に接続するようになっている。
【0027】芯線11の構成材料は、特に限定されず、
公知の導体材料が使用される。例えば、軟銅線、錫めっ
き銅線またはニッケルめっき銅線等が使用される。銅線
にめっきを施したものは、耐食性及び耐熱性が向上する
とともに、被覆材12である絶縁体との反応からも保護
されて、電気的性質を長期に亘り維持することができる
利益がある。
【0028】被覆材12は、公知の押出機(図示せず)
を用いて、芯線11に押出被覆することにより形成さ
れ、低融点(110℃〜200℃)の熱可塑性樹脂材料
を構成材料としている。熱可塑性樹脂材料としては、様
々な種類のものが公知になっているが、例えば、ポリ塩
化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂
などの高分子材料から適宜選択される。樹脂材料の種類
によっては、可塑材が添加されたものや(ポリ塩化ビニ
ル樹脂)、架橋処理が施されたもの(ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン樹脂)が用いられる。
【0029】芯線11及び被覆材12の構成材料は、フ
ラットワイヤハーネス10の使用用途、使用条件を考慮
して選択されるものであり、特に限定されるものではな
い。また、フラットワイヤハーネス10のサイズ、被覆
材12の被覆厚さ等についても、限定されるものではな
く、任意に選択可能である。
【0030】次に、被覆材除去方法について工程順に説
明する。先ず、切込工程Aは、ワークテーブル25a
(図5)上のフラットワイヤハーネス10の被覆材12
にレーザ光23を照射して、被覆材12に切込溝15を
入れて所望パターンの被覆材除去部14を形成する工程
である。
【0031】図1に示すように、被覆材除去部14は、
フラットワイヤハーネス10の長手方向X及び幅方向
(横断方向)Yの略中間部に略矩形状に形成されてい
る。この被覆材除去部14は、切込溝15に仕切られた
領域である。切込溝15は、芯線11の幅方向Yに延び
る一対の横溝(第一の切込溝)15aと、一対の横溝1
5aの端部を繋ぎ長手方向(軸線方向)Xに延びる縦溝
(第三の切込溝)15cと、芯線11の軸線上に形成さ
れた中溝(第二の切込溝)15bとからなっている。被
覆材除去部14の大きさは、他の電線(図示せず)との
ジョイント接続等を考慮して決定される。
【0032】一対の横溝15aは、芯線11の幅方向Y
外側にはみ出し、隣接する芯線11のピッチの約半分の
位置まで延びている。縦溝15cは、横溝15aに繋が
り芯線11の長手方向Xに延びている。
【0033】また、芯線11の軸線上には、腹裂状の中
溝15bが形成されている。この中溝15bは、一対の
横溝15aに対して垂直に、一対の縦溝15cに対して
は、平行に形成されており、フラットワイヤハーネス1
0の片面のみに形成されている(図4)。上述した被覆
材除去部14は、この中溝15bを境として両側に分割
している。
【0034】中溝15bは、軸線上に形成されるもので
あるゆえ、芯線11に被覆材12の付着がないように、
被覆材12の被覆厚さ相当の切込深さに設定されている
(図4(b))。中溝15bを片面のみに形成すること
により、芯線11の幅方向Y両側に形成される被覆材除
去部14は、中溝15bの反対側の片面で繋がり一体に
なっている。後述するパンチ工程Bにおいて、被覆材除
去部14の両側をパンチ31で下向きに押圧することに
より、中溝15bが幅方向Yに開口して芯線11から被
覆材除去部14が一体的に連なって皮剥ぎされるように
なっている(図4(c))。
【0035】図4(a)に示すように、横溝15aの切
込深さは、被覆材12の被覆厚に相当する寸法を目安と
する。芯線11の外側に延びる横溝15aは、被覆材1
2を貫通している。このように、貫通させることによ
り、小さい皮剥ぎ抵抗で被覆材12の皮剥ぎを行うこと
ができる。他方、図4(b)に示すように、縦溝15c
は、皮剥ぎ形状を形成するきっかけになればよく、必ず
しも貫通形成する必要はない。すなわち、縦溝15cの
切込深さは、皮剥ぎのきっかけになる程度の切込みで十
分である。
【0036】図3は、切込溝15の加工軌跡を示したも
のであり、(a)はフラットワイヤハーネス10の加工
軌跡を示し、(b)は単線40の加工軌跡を示したもの
である。加工軌跡は任意であり限定されるものではない
が、一例として図3(a)に示すように加工される。レ
ーザ光23は、加工点1から始まり加工点7で終わるま
で連続的に照射される。加工点1→2及び加工点3→4
の切込溝15が上述した横溝15aに相当し、加工点2
→3及び加工点4→5の切込溝15が縦溝15cに相当
し、加工点6→7の切込溝15が中溝15bに相当す
る。加工点1→7までのレーザ光23の照射は、所定の
照射条件で行われる。矩形状の加工軌跡は、加工光学系
22(図5)を2軸方向(X−Y方向)に移動させるこ
とにより形成される。
【0037】このような切込溝15を形成するには、芯
線11の傷付き等が防止され、短時間で精度良く加工を
行うことができるCO2レーザ加工機21で行うのが好
ましい。小出力のCO2レーザ加工機21では、芯線1
1の構成材料である銅に対する悪影響が極めて少なく、
高精度の加工を行うことができるからである。従って、
芯線11上を横断する横溝15aの切込深さを、被覆材
12の被覆厚と同等にしても問題はない。
【0038】切込工程Aに続くパンチ工程Bは、被覆材
除去部14を芯線11から皮剥ぎする工程である。この
パンチ工程Bは、昇降自在に動作する図示しないラム
と、ラムの先端部に固定されるパンチ31とを備えたパ
ンチ加工機(図示せず)によって行われる。
【0039】図1に示すパンチ31は、その先端側に芯
線11を奥側に進入させる一対の脚部33a,33bを
備え、一対の脚部33a,33bの先端部に被覆材除去
部14を押圧する押圧部32a,32bが形成されてい
る。パンチ31は、被覆材除去部14を押圧して皮剥ぎ
するものであるゆえ、被覆材除去部14の大きさに対応
する寸法に設定されている。
【0040】図4(c)に示すように、一対の脚部33
a,33bの間に形成されるスリット状の間隙W1は、
芯線11を被覆するリング状の被覆材12を収容するこ
とができる寸法に設定されている。この間隙W1は、被
覆材除去部14を皮剥ぎすることができる寸法であれば
問題ないが、間隙W1が小さすぎると、一対の脚部33
a,33bの間隙W1に芯線11が進入できないため、
リング状の被覆材12の外径を目安に間隙W1の寸法が
定められている。
【0041】一対の脚部33a,33bの先端部には、
押圧部32a,32bが形成されているから、パンチ3
1を被覆材除去部14に押し付けた際に、中溝15bが
開口して被覆材12から芯線11が剥き出され、その芯
線11が一対の脚部33a,33bの間に進入し、芯線
11の両側の被覆材12が押圧部32a,32bに押し
出される格好で皮剥ぎされる。
【0042】図2に示すように、フラットワイヤハーネ
ス10から被覆材12が皮剥ぎされると、芯線11の両
側に一対の窓部17a,17bが形成される。窓部17
a,17bの中間部には、芯線11が露出している。皮
剥ぎされた被覆材チップ18は、一体的に連なって排出
されている。
【0043】図5は、被覆材除去装置20の一部をなす
CO2レーザ加工機21の基本構成を示したものであ
る。CO2レーザ加工機21は、レーザ発振器(レーザ
ヘッド)22aを有する加工光学系22と、ワークテー
ブル25aにフラットワイヤハーネス10を固定する加
工物系25とから構成されている。ワークテーブル25
aの二軸座標値、テーブル送り速度、レーザ光23の照
射条件は、インターフェースを介して加工光学系22に
接続される端末装置26から入力される。
【0044】CO2レーザ加工機21の加工光学系22
は、レーザ光23を発振するレーザ発振器22aと、レ
ーザ発振器22aにより発振されたレーザ光23の光路
を変えるミラー22bと、ミラー22bからのレーザ光
23が集光される集光レンズ22cとを備えている。集
光レンズ22cはノズル24内に収納されている。被覆
材12は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂を構成材料とし
ているため、アシストガスの供給は不要である。
【0045】CO2レーザ加工機21は、小出力でスポ
ットの小さいレーザ光23を照射して幅狭の溝加工(ス
クライビング)を高精度に行うことができるゆえ、フラ
ットワイヤハーネス10等の切込溝15の形成に好適す
る。なお、CO2レーザ加工機21の他に種々のレーザ
加工機を使用することもでき、小出力のYAGレーザ加
工機を用いて加工を行なうこともできる。
【0046】ミラー22bは、レーザ光23の光路を変
えるための反射鏡である。反射鏡の素材には、銅やベリ
リウム銅を素材として鏡面仕上げしたものや、鏡面に金
や銀をコートしたものが用いられる。集光レンズ22c
は、レーザ光23を集光照射するための光学部品であ
る。集光レンズ22cによって、ビーム形状、ビーム
径、焦点距離、スポット径等を適宜変更できるため、電
線サイズ等に応じて加工に適した集光レンズ22cが使
用される。
【0047】加工物系25は、レーザ光23が照射され
るフラットワイヤハーネス10と、フラットワイヤハー
ネス10を固定し二軸方向に駆動するワークテーブル2
5aとを備えている。加工光学系22と加工物系25と
の位置関係を決定する駆動機構には、加工物系25を固
定し加工光学系22を移動(走査)する方式を採用して
いる。溝を形成した後は、X−Yテーブルを操作して、
フラットワイヤハーネスをパンチ31位置まで移動させ
る。他の駆動方式として、加工光学系22を固定し、ワ
ークテーブル25aをNCコントローラで2軸方向に移
動する方式としてもよい。
【0048】図6及び図7は、本発明の第二の実施形態
を示したものである。第一の実施形態と同一構成部分に
ついては、同一符号を付して説明を省略する。本実施形
態の被覆材除去方法では、第一の実施形態と同一の被覆
材除去装置20を利用する点で共通している。第一の実
施形態と相違する点は、加工対象がフラットワイヤハー
ネス10ではなく、単線(電線)40である点である。
【0049】単線40は、芯線41と、芯線41の周囲
を被覆する被覆材42とからなっている。芯線41の構
成材料には軟銅等が用いられ、被覆材42の構成材料に
はポリ塩化ビニル樹脂等が用いられている。単線40の
端末部は、カッタ等により皮剥ぎされて端子金具(図示
せず)が接続されるようになっている。
【0050】図6に示すように、被覆材除去部44は、
単線40の長手方向Xの略中間部に形成されている。こ
の被覆材除去部44は、切込溝46に仕切られた領域で
ある。切込溝46は、単線40の円周方向の一対の横溝
46a(第一の切込溝)と、一対の横溝46aに垂直に
繋がり単線40の軸線上に形成された中溝46b(第二
の切込溝)とから形成されている。
【0051】図3(b)には、切込工程Aにおける切込
溝46の加工軌跡が示されている。加工軌跡は任意であ
り限定されるものではないが、一例として図3(b)に
示すように加工される。加工点1はレーザ光23の照射
開始点であり、レーザ光23を単線40の幅方向Yに真
っ直ぐ横断させ加工点2で照射を一旦終了し、同様にし
て、加工点3から加工点4までレーザ光23を照射し
て、一対の横溝46aが形成される。次に、軸線上を加
工点5から加工点6までレーザ光23を照射することで
中溝46bが形成される。
【0052】中溝46bは単線40の片面にのみ形成さ
れ、中溝46bを境にして被覆材除去部44は、両側の
被覆材42に分割されている。図6に示すように、パン
チ工程Bにおいては、両側の被覆材42をパンチ31の
一対の脚部33a,33bで押圧することにより、被覆
材42が芯線41から皮剥ぎされて、芯線41が露出す
るようになっている。
【0053】図7に示すように、一対の脚部33a,3
3bの間隙W2は、第一の実施形態の間隙W1(図4)
より僅かに幅狭になっている。間隙W2が、単線40の
外径と略等しい寸法に設定すると、被覆材除去部44の
皮剥ぎをすることができないからである。被覆材除去装
置20の説明は、第一の実施形態と同様であるため省略
する。
【0054】なお、レーザ光23をフラットワイヤハー
ネス10または単線40の両面から照射して切込溝1
5,46を形成してもよい。また、凹部を有するダイス
(図示せず)をパンチ31と対向するように配置させ
て、パンチ31とダイスの間にフラットワイヤハーネス
10または単線40を挟むようにして被覆材12,42
の皮剥ぎを行ってもよい。また、第一の実施形態及び第
二の実施形態では、フラットワイヤハーネス10または
単線40の中間部の被覆材12,42を皮剥ぎする実施
形態を示したが、端末部の皮剥ぎも行うことができる。
【0055】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、電線に小出力のレーザ光を照射することにより、細
幅の切込溝が形成され、この切込溝に仕切られた領域で
ある被覆材除去部を押圧工具で押圧することにより、被
覆材が高精度に皮剥ぎされるから、芯線切れ等の損傷や
被覆材の付着を生じることなく、芯線の露出部を所望の
箇所に形成することができ、また、切込溝を形成するレ
ーザ光の照射条件を、被覆材の厚さ、被覆材の材質等に
応じて設定することができるから、種々の電線サイズの
皮剥ぎに適用することができる。従って、電線の品質安
定性が向上し、また、加工の自由度が大きく汎用性が向
上する。
【0056】また、請求項2記載の発明によれば、電線
を横断する方向に第一の切込溝が形成され、電線の軸線
上に第二の切込溝が形成されるから、第一の切込溝に仕
切られた被覆材除去部は第二の切込溝を境にして腹裂状
に分割されて、押圧工具で被覆材除去部を押圧すること
により、第二の切込溝が開口し、第一の切込溝に沿って
被覆材がきれいに皮剥ぎされる。従って、電線の芯線に
傷が付いたり、被覆材が付着することを防止でき、電線
の品質安定性が向上する。
【0057】また、請求項3記載の発明によれば、フラ
ットワイヤハーネスの被覆材に第三の切込溝が一対形成
されるから、切込溝で仕切られた矩形状の被覆材除去部
を押圧工具で押圧することにより、被覆材が皮剥ぎされ
て芯線が露出する。従って、フラットワイヤハーネスの
被覆材の除去を高能率、高精度に行うことができる。
【0058】また、請求項4記載の発明によれば、被覆
材除去装置が、被覆材除去部を形成するレーザヘッド
と、被覆材除去部を押圧する押圧工具を備えることで、
レーザ光を照射して切込溝を形成する切込工程と、切込
溝に仕切られた被覆材除去部を押圧するパンチ工程とが
連続して行われる。従って、短時間で被覆材の皮剥ぎが
行われ、歩留りを生ずることなく高能率に加工を行うこ
とができる。
【0059】また、請求項5記載の発明によれば、押圧
工具で電線を押圧した際に、その先端側の一対の脚部の
間に芯線が進入し、芯線の両側の被覆材が脚部の押圧部
に押し出される格好で皮剥ぎされるから、芯線は一対の
脚部の間に進入することで保護され、芯線切れ等の損傷
が防止される。従って、芯線の損傷が有効に防止され
て、被覆材の皮剥ぎが行われ、電線の品質安定性が維持
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線の被覆材除去方法及び被覆材
除去装置の第一の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す電線の被覆材除去方法で被覆材を除
去した状態を示す斜視図である。
【図3】同じく電線の被覆材除去方法における切込工程
での加工軌跡を示し、(a)はフラットワイヤハーネス
に対する加工軌跡、(b)は単線に対する加工軌跡を示
す説明図である。
【図4】図1のフラットワイヤハーネスの断面図を示
し、(a)はA−A線に沿う断面図、(b)はB−B線
に沿う断面図、(c)は(b)に示す被覆材を皮剥ぎし
た状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る被覆材除去装置の第一の実施形態
におけるレーザ加工機の基本構成を示す図である。
【図6】本発明に係る電線の被覆材除去方法及び被覆材
除去装置の第二の実施形態を示す斜視図である。
【図7】図6に示す電線の断面図である。
【図8】従来の電線の被覆材除去方法及び被覆材除去装
置の一例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 フラットワイヤハーネス(電線) 11 芯線 12 被覆材 14 被覆材除去部 15 切込溝 15a 横溝(第一の切込溝) 15b 中溝(第二の切込溝) 15c 縦溝(第三の切込溝) 20 被覆材除去装置 21 レーザ加工機 22a レーザ発振器(レーザヘッド) 23 レーザ光 25 加工物系 31 パンチ(押圧工具) 33a,33b 脚部 A 切込工程 B パンチ工程

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆材を皮剥ぎし、所要箇所に芯線を露
    出させる電線の被覆材除去方法において、 前記被覆材にレーザ光を照射して切込溝を入れることに
    より、所望パターンの被覆材除去部を形成する切込工程
    と、該被覆材除去部を押圧工具で押圧するパンチ工程と
    を経て、該被覆材を皮剥ぎすることを特徴とする電線の
    被覆材除去方法。
  2. 【請求項2】 前記切込工程では、前記電線を横断する
    方向に第一の切込溝を一対形成するとともに、一対の該
    第一の切込溝を繋ぎ該電線の軸線上を通る第二の切込溝
    を形成することを特徴とする請求項1記載の電線の被覆
    材除去方法。
  3. 【請求項3】 フラットワイヤハーネスの被覆材に、前
    記第一の切込溝の端部を繋ぎ該フラットワイヤハーネス
    の軸線方向に延びる第三の切込溝を一対形成することを
    特徴とする請求項2記載の電線の被覆材除去方法。
  4. 【請求項4】 レーザ光を照射することにより電線の被
    覆材に切込溝を形成し、該切込溝で仕切られた被覆材除
    去部を形成するレーザヘッドと、該被覆材除去部を押圧
    する押圧工具とを備えたことを特徴とする被覆材除去装
    置。
  5. 【請求項5】 前記押圧工具は、その先端側に前記電線
    の芯線を進入させる一対の脚部を備え、該一対の脚部に
    前記被覆材除去部を押圧する押圧部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項4記載の被覆材除去装置。
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