JP2003133525A - 半導体メモリ素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体メモリ素子及びその製造方法

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JP2003133525A
JP2003133525A JP2001325304A JP2001325304A JP2003133525A JP 2003133525 A JP2003133525 A JP 2003133525A JP 2001325304 A JP2001325304 A JP 2001325304A JP 2001325304 A JP2001325304 A JP 2001325304A JP 2003133525 A JP2003133525 A JP 2003133525A
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capacitor
insulating film
interlayer insulating
contact hole
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Noriyuki Taniguchi
敬之 谷口
Naoyuki Niimura
尚之 新村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャパシタ絶縁膜に対する水素の影響を抑制
し、より微細な半導体メモリ素子を提供することを課題
とする。 【解決手段】 ゲート電極と拡散領域とからなるMOS
トランジスタ上に形成された第1の層間絶縁膜、該第1
の層間絶縁膜上に形成された下部電極、キャパシタ絶縁
膜及び上部電極とからなるキャパシタ、該キャパシタを
覆う第2の層間絶縁膜、前記上部電極上の第2の層間絶
縁膜に開口するキャパシタとMOSトランジスタとを接
続するための第1のコンタクトホール、該第1のコンタ
クトホールに充填された窒化チタンのみからなるプラ
グ、プラグとMOSトランジスタとを接続する配線から
なることを特徴とする半導体メモリ素子により上記課題
を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリ素子
及びその製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、
キャパシタが高誘電体膜や強誘電体膜を有する場合に好
適な半導体メモリ素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日用いられているメモリの種類には、
大きく分けて不揮発性メモリと揮発性メモリがある。不
揮発性メモリとは、電源が切断されても書き込まれた内
容が消失しないメモリであり、例えばフラッシュメモリ
ー、磁気テープ、磁気フロッピー(登録商標)ディスク
等がある。揮発性メモリはその逆で、電源が切断される
と記憶内容が消失してしまうメモリのことをいう。例え
ばSRAMやDRAMといったメモリ素子が相当する。
【0003】上記メモリ素子の内、1個のトランジスタ
とキャパシタから構成されるDRAMはシンプルである
ため、高集積化が可能であり、重要なメモリ素子であ
る。ただしDRAMは揮発性であるため、常に電源の投
入が必要であるという問題がある。その問題をクリアす
るメモリ素子としてキャパシタ部分に強誘電体膜を用い
る素子がある。強誘電体膜は、メモリ性の分極特性を有
するため、不揮発性の特性を兼ね添える半導体メモリ素
子をつくることができる。成膜技術の向上に伴い強誘電
体膜を用いた不揮発性メモリ素子の応用研究が盛んに進
められている。
【0004】近年、強誘電体を記憶容量用絶縁膜とした
不揮発性メモリや、DRAMの微細化に伴う記憶容量の
絶対値低減を補うために高誘電率膜を容量用絶縁膜とし
たメモリの開発がさかんに行われている。これらの場
合、強誘電体や高誘電体をシリコンのLSlプロセスに
適用することが大きな課題である。また強誘電体材料や
高誘電体材料の研究開発も盛んに行われ、その中から、
ビスマス層状構造化合物薄膜が強誘電体及び高誘電体を
用いた集積回路の形成に適していることが発見され、そ
の薄膜は1012回以上の分極反転後も特性に変化が見ら
れないという優れた疲労特性が報告されている。
【0005】一方、DRAMの高集積化に対応して、キ
ャパシタ容量を増大させるために、従来用いられてきた
シリコン酸化膜からなるキャパシタ絶縁膜よりも誘電率
の高い材料である酸化タンタル(Ta25)や、STO
(チタン酸ストロンチウム、SrTiO3)、BST
(チタン酸バリウムストロンチウム、(Ba,Sr)T
iO3)等の高誘電体材料が、将来の256メガビット
〜ギガビット以上の高集積DRAMに適用されようとし
ており、盛んに研究開発が行われている。近年の薄膜形
成技術の進展に伴って、半導体メモリ素子の製造技術を
組み合わせた高密度で、かつ、高速に動作する強誘電体
不揮発性半導体メモリ素子(FRAM)の開発が盛んで
ある。
【0006】従来、強誘電体膜を用いた不揮発性半導体
メモリ素子は、他の不揮発性メモリ素子の置き換えを考
えて研究開発が進められてきたが、高速書き込み/読み
出し、低電圧動作、及び書き込み/読み出し耐性に優れ
るため、従来の不揮発性半導体メモリ素子の置き換えだ
けでなく、SRAMやDRAM分野の置き換えも可能な
メモリとして、また、新たな高付加価値デバイスとし
て、実用化に向けて研究開発が盛んに行われている。
【0007】MOSトランジスタの製造において、プラ
ズマ照射等によって生じたMOSトランジスタのプロセ
スダメージを除去して、トランジスタ特性の安定化向上
を図るために、工程の最終段階において、水素雰囲気中
での熱処理(水素アニール)が通常行われる。しかしな
がら、強誘電体材料からなるキャパシタ絶縁膜は、従来
のシリコン系絶縁膜(SiO2、Si34等)に比べて
結合エネルギーが小さいため、水素の存在によって還元
されやすいという欠点を持っている。このため、水素ア
ニール時に、水素が上部キャパシタ電極を介して拡散し
てキャパシタ絶縁膜まで到達し、拡散してきた水素によ
りキャパシタ絶縁膜が還元されたり、あるいはキャパシ
タ絶縁膜中に酸素欠損が生成されたりして、キャパシタ
絶縁膜の膜質(絶縁性)が劣化する。
【0008】また、配線間の絶縁分離のために層間絶縁
膜としてプラズマCVD−SiO2膜やプラズマCVD
−Si34膜等の絶縁膜が多く用いられているが、この
種の絶縁膜には多くの水素が含まれ、膜中から水素が放
出される。水素は分子半径が小さいため、放出された水
素は、層間絶縁膜内を容易に拡散し、キャパシタ絶縁膜
に到着し、その結果、水素アニールの場合と同様によ
り、キャパシタ絶縁膜が還元されたり、あるいはキャパ
シタ絶縁膜中に酸素欠損が生成されたりして、キャパシ
タ絶縁膜の膜質が劣化する。
【0009】このような水素によるキャパシタ絶縁膜の
膜質の劣化は、リーク電流の増加や、自発分極量の低下
等の電気的特性の劣化を引き起こす。しかも、還元反応
がたとえ僅かであっても、長期にわたってキャパシタを
動作させた場合、還元反応は寿命の低下を生じさせる原
因となる。このため、このようなキャパシタ絶縁膜を有
するキャパシタがDRAM等の装置に用いられると、装
置の信頼性、特に長期信頼性が損なわれるという問題が
起こる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】MOSトランジスタを
スイッチング素子として用いる半導体メモリ素子では、
最終工程における水素混合窒素ガス(フォーミングガ
ス)中での熱処理や、キャパシタ形成後に、各半導体メ
モリ素子間の電気的絶縁を主目的とするBPSG等の層
間絶縁膜中の水素が酸化物離界面に還元作用を及ぼして
キャパシタの誘電率が低下し、強誘電体薄膜の場合には
その特性の劣化が起こるという問題がある。それらのた
め、キャパシタ上にバリア膜(TiO2やA123)等
を形成しているが、最終工程までの十分な水素のバリア
効果が得られていない。キャパシタ形成後はバリア性が
確保されても、その後のキャパシタ配線形成工程で特性
の劣化が発生する。例えば、MOSトランジスタとキャ
パシタを配線接続する場合、キャパシタ直上のコンタク
トホールの埋め込みにタングステン材料を用いると、デ
ポ時に含まれる水素の影響で、キャパシタ特性の劣化が
発生する。
【0011】特開平11−8360号公報では、図2
(a)及び(b)に示すように、キャパシタ用の第1の
コンタクトホール12にはバリア膜として、窒化チタン
14を入れ、配線材料であるAl−Cu層16を埋め込
んでMOSトランジスタのソース/ドレイン2と接続さ
せている。なお、図2(a)及び(b)中のバリア膜8
は特開平11−8360号公報には開示されていない
が、特開平11−214655号公報ではキャパシタを
バリア膜8でカバーしている。
【0012】ソース/ドレイン用の第2のコンタクトホ
ール11には密着層としてチタン膜13、バリア膜とし
て窒化チタン膜14を入れ、第2のコンタクトホール1
1内部にAl−Cu層16を埋め込んでいる。キャパシ
タ用の第1のコンタクトホール12にチタンを使用して
いないのは、チタンがキャパシタの上部電極7であるP
t層と反応し、更にキャパシタ絶縁膜と反応するためで
ある。これは、特開平11−8360号公報の段落番号
0027で説明されている。このようにソース/ドレイ
ン用の第2のコンタクトホールとキャパシタ用の第1の
コンタクトホールを最適化している。
【0013】製造方法は図2(a)で示すように、キャ
パシタを形成後、第2の層間絶縁膜9’を形成し、ソー
ス/ドレイン用の第2のコンタクトホール11を開口
後、チタン膜13を堆積してから、キャパシタ用の第1
のコンタクトホール12を開口する。次に、図2(b)
に示すように、窒化チタン膜14、Al系配線材料であ
るAl−Cu層16を形成し、キャパシタ用の第1のコ
ンタクトホール12にはバリア膜(窒化チタン膜14)
/Al系配線材料を、ソース/ドレイン用の第2のコン
タクトホール11には密着層(チタン膜13)/バリア
膜(窒化チタン膜14)/Al系配線材料を埋め込んで
いる。
【0014】図2(a)及び(b)中、1はゲート、3
はロコス酸化膜、5は下部電極、6はSBT膜、9は第
1の層間絶縁膜、17はチタン膜を意味する。しかし、
この従来技術では、コンタクトホールの径が小さくなっ
た場合(例えば、0.7μm以下)、Al系配線材料
(Al−Cu)はコンタクトホール内へは十分に充填さ
れず、このため、コンタクト抵抗が増大し、素子特性が
悪くなる。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、キャ
パシタ用の第1のコンタクトホールにはバリア膜用の材
料(窒化チタン)だけを埋めこむ構成にしている。これ
により、強誘電体膜を用いた不揮発性半導体メモリ素子
の微細化にも対応することが可能である。かくして本発
明によれば、ゲート電極と拡散領域とからなるMOSト
ランジスタ上に形成された第1の層間絶縁膜、該第1の
層間絶縁膜上に形成された下部電極、キャパシタ絶縁膜
及び上部電極とからなるキャパシタ、該キャパシタを覆
う第2の層間絶縁膜、前記上部電極上の第2の層間絶縁
膜に開口するキャパシタとMOSトランジスタとを接続
するための第1のコンタクトホール、該第1のコンタク
トホールに充填された窒化チタンのみからなるプラグ、
プラグとMOSトランジスタとを接続する配線からなる
ことを特徴とする半導体メモリ素子が提供される。
【0016】更に、本発明によれば、ゲート電極と拡散
領域とからなるMOSトランジスタ上に第1の層間絶縁
膜を形成する工程、該第1の層間絶縁膜上に下部電極、
キャパシタ絶縁膜及び上部電極とからなるキャパシタを
形成する工程、該キャパシタを第2の層間絶縁膜で覆う
工程、前記上部電極上の第2の層間絶縁膜にキャパシタ
とMOSトランジスタとを接続するための第1のコンタ
クトホールを開口する工程、該第1のコンタクトホール
に窒化チタンのみを充填することでプラグを形成する工
程、プラグとMOSトランジスタとを接続する配線を形
成する工程とを含む半導体メモリ素子の製造方法が提供
される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の半導体メモリ素子は、M
OSトランジスタとキャパシタとからなる。MOSトラ
ンジスタは、通常シリコン系の基板(シリコン基板、シ
リコンゲルマニウム基板等)上に形成されている。MO
Sトランジスタの構成は、特に限定されず、ゲート電極
及びソース/ドレインとしての拡散領域とからなる公知
の構成をいずれも使用することができる。より具体的に
は、MOSトランジスタは、p型又はn型の一対の拡散
領域(ソース/ドレイン)の間に、ゲート絶縁膜を介し
てゲート電極を備える構成を有している。p型はホウ素
のような不純物を、n型はリン、砒素等の不純物を半導
体層に注入することにより実現できる。ゲート絶縁膜に
は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及びそれらの積層
体を使用することができる。ゲート電極には、Al、C
u、Ti、W、Ta等の金属又はそれらの合金、ポリシ
リコン、Ti、W、Ta等の高融点金属のシリサイド、
ポリシリコンとシリサイドの積層体等を使用することが
できる。上記MOSトランジスタは公知の方法により形
成することができる。
【0018】このMOSトランジスタ上には第1の層間
絶縁膜が形成されている。第1の層間絶縁膜は、特に限
定されず、シリコン酸化膜、NSG、BSG、PSG、
BPSG等からなる膜が挙げられる。その厚さはMOS
トランジスタを絶縁することができさえすれば特に限定
されない。第1の層間絶縁膜は、それを構成する材料の
種類に応じた方法で形成することができる。
【0019】第1の層間絶縁膜上には、キャパシタが形
成される。キャパシタは、第1の層間絶縁膜側から、下
部電極、キャパシタ絶縁膜及び上部電極とからなる。下
部電極及び上部電極は、特に限定されず、公知の材料を
いずれも使用することができる。例えば、Pt、PtR
h、PtRhOx、Ir、IrO2、RuO2、RuOx
等からなる電極を用いることが可能である。キャパシタ
絶縁膜も特に限定されず、公知の材料をいずれも使用す
ることができる。例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒
化膜等の誘電体膜、Ta25膜、STO膜、BST膜等
の高誘電体膜、SBT膜、PZT膜、BTO膜、LiN
bO3膜、LiTaO3膜、YMnO3膜等の強誘電体膜
を用いることが可能である。この内、高誘電体膜又は強
誘電体膜を使用することが好ましい。
【0020】上部電極及び下部電極の厚さは、50〜3
00nmであることが好ましく、キャパシタ絶縁膜の厚
さは、100〜500nmであることが好ましい。上部
電極及び下部電極の製造方法は、特に限定されず、蒸着
法、CVD法等が挙げられる。キャパシタ絶縁膜の製造
方法は、特に限定されず、CVD法、ゾルゲル法、MO
CVD法、前駆体の焼成法等が挙げられる。なお、下部
電極と層間絶縁膜との間に、密着層やバリア層を形成し
ていてもよい。密着層及びバリア層としては、酸化チタ
ン層等が挙げられる。
【0021】次に、キャパシタは、第2の層間絶縁膜で
覆われている。第2の層間絶縁膜は、キャパシタを覆っ
ていさえすればよく、例えば第1の層間絶縁膜上に形成
されていてもよい。第2の層間絶縁膜は、特に限定され
ず、上記第1の層間絶縁膜と同じ材料からなる膜を使用
することができる。更に、段差被覆性が良好なTEOS
のような有機シリコン化合物とO3を用いた常圧CVD
法によるシリコン酸化膜を使用してもよい。上記のう
ち、段差被覆性が良好な有機シリコン化合物由来のシリ
コン酸化膜を使用することが好ましい。第2の層間絶縁
膜の厚さは、400〜650nmであることが好まし
い。なお、第2の層間絶縁膜のキャパシタに対する影響
を抑制するために、キャパシタの側面が、バリア膜で覆
われていることが好ましい。このバリア膜には、A12
3膜、TiO2膜を用いることが可能である。
【0022】次いで、キャパシタとMOSトランジスタ
とを接続するための第1のコンタクトホールが、上部電
極上の第2の層間絶縁膜に開口されている。開口の形状
及び大きさは、後に第1のコンタクトホール中に形成さ
れるプラグの抵抗が、半導体メモリ素子の特性を低下さ
せることがない限りは、特に限定されない。第1のコン
タクトホールの形成方法としては、当該分野で公知のフ
ォトリソグラフィー法及びエッチング法が使用できる。
【0023】次に、第1のコンタクトホールには窒化チ
タンが充填されることで、窒化チタンのみからなるプラ
グが形成される。本発明では、キャパシタ用の第1のコ
ンタクトホールにはバリア膜用として通常使用される材
料である窒化チタンだけを埋めこむ構成にしているの
で、強誘電体膜をキャパシタ絶縁膜として用いた場合で
も、素子への水素の影響を抑制することができ、かつ素
子の微細化にも対応することが可能である。
【0024】プラグの形成方法としては、例えば、窒化
チタン膜を少なくとも第1のコンタクトホールに充填す
るように、CVD法のような方法により成膜した後、エ
ッチバックすることで不要な窒化チタン膜を除去する方
法が挙げられる。更に、プラグとMOSトランジスタと
を接続する配線を備えている。配線は、プラグとMOS
トランジスタとを、半導体メモリ素子の特性を低下させ
ることなく接続することができさえすれば、その厚さ、
形状等は特に限定されない。
【0025】配線形成用の材料としては、特に限定され
ず、Al、Cu等の金属又はそれらの合金が使用でき
る。配線は、それと接する下層(例えば、第2の層間絶
縁膜)及び上層からの影響を抑制するために、バリア層
(例えば、窒化チタン層)を上下に備えていてもよい。
更に、配線のそれと接する下層及び上層との密着性を改
善するために密着層(例えば、チタン層)を上下に備え
ていてもよい。配線の形成方法は、特に限定されず、蒸
着法等の公知の方法を使用することができる。
【0026】本発明の半導体メモリ素子は、上記構成を
少なくとも有している。更に、本発明では、MOSトラ
ンジスタの拡散領域上の第1の層間絶縁膜に第2のコン
タクトホールを備え、該第2のコンタクトホールに密着
膜/バリア膜/充填材料層の積層体からなる配線と接続
するプラグを備えていてもよい。プラグの形状及び大き
さは、プラグの抵抗が、半導体メモリ素子の特性を低下
させることがない限りは、特に限定されない。プラグの
形成方法は、特に限定されず、第1のコンタクトホール
へのプラグの形成方法と同様の方法が挙げられる。
【0027】第2のコンタクトホールに備えられている
プラグを構成する密着膜としてはチタン膜等が挙げら
れ、バリア膜としては窒化チタン膜等が挙げられ、充填
材料層としてはタングステン層等が挙げられる。このよ
うな膜を選択すれば、プラグにAl系配線材料を使用し
ない構成にすることができる。第2のコンタクトホール
に備えられているプラグについて、上記のような具体的
な材料を選択した場合、配線は窒化チタン膜/アルミニ
ウム膜/窒化チタン膜の積層体からなることが好まし
い。配線がこのような積層体からなることで、第1及び
第2のコンタクトホール中のプラグと配線との抵抗の低
い接続を実現することができる。更に、本発明では、第
1及び第2のコンタクトホールを備えた半導体メモリ素
子を以下の方法で製造することができる。
【0028】すなわち、ゲート電極と拡散領域とからな
るMOSトランジスタ上に第1の層間絶縁膜を形成する
工程、該第1の層間絶縁膜上に下部電極、キャパシタ絶
縁膜及び上部電極とからなるキャパシタを形成する工
程、該キャパシタを第2の層間絶縁膜で覆う工程、前記
上部電極上の第2の層間絶縁膜にキャパシタとMOSト
ランジスタとを接続するための第1のコンタクトホール
を開口する工程、該第1のコンタクトホールを少なくと
も充填しうるように窒化チタンからなる膜を全面に堆積
する工程、MOSトランジスタの拡散領域上の第1の層
間絶縁膜に第2のコンタクトホールを開口する工程、第
2のコンタクトホールを少なくとも充填しうるように密
着膜/バリア膜/充填材料層の積層体を全面に堆積する
工程、窒化チタンからなる膜、密着膜/バリア膜/充填
材料層の積層体をエッチバックして第1と第2のコンタ
クトホールにそれぞれプラグを形成する工程、第1と第
2のコンタクトホール内のプラグを接続する配線を形成
する工程とを含む。
【0029】上記のように、第1と第2のコンタクトホ
ールの埋め込みを分けることにより、それぞれに充填さ
れるプラグの構成材料を分けることができる。なお、第
1のコンタクトホールを先に充填しているのは、第2の
コンタクトホールを充填するための密着膜を構成する材
料(例えば、チタン)が第1のコンタクトホールに堆積
されるのを防ぐためである。上記製造方法において、充
填材料層のエッチバックは、第2のコンタクトホール内
に第1と第2の層間絶縁膜の界面付近に底部を有するよ
うにリセスが形成されるように行われることが好まし
い。このようにリセスを形成するのは、第1のコンタク
トホール形成時の窒化チタン膜のエッチバック時に、充
填材料層を突起として残さないようにするためである。
【0030】
【実施例】図1(a)〜(e)は本発明による半導体メ
モリ素子の製造方法の概略工程断面図である。図中、1
はゲート、2はソース/ドレイン、3はロコス酸化膜、
4は酸化チタン膜、5は下部電極、6はSBT膜、7は
上部電極、8はバリア膜、9は第1の層間絶縁膜、9’
は第2の層間絶縁膜、10及び14は窒化チタン膜、1
1は第2のコンタクトホール、12は第1のコンタクト
ホール、13はチタン膜、15はタングステン層、19
はTiN−Al−TiN配線を意味する。また、図1
(e)に示すように、キャパシタ上の第1のコンタクト
ホール12には窒化チタン膜10のみが形成され、MO
Sトランジスタのソース/ドレイン用の第2のコンタク
トホール11には密着層(チタン膜13)/バリア膜
(窒化チタン膜10)/充填材料層(タングステン層1
5)を埋め込んだ構造としている。
【0031】図1(a)に示すようにトランジスタを公
知の方法によって基板に形成し、公知のBPSGからな
る第1の層間絶縁膜9で覆った基板を形成する。その基
板上にPtからなる下部電極5を100〜200nm形
成した。下部電極5と第1の層間絶縁膜9との間に酸化
チタン層4を密着層兼バリア層として形成しておいた。
この下部電極5上に強誘電体膜としてSrBi2Ta2
9(SBT)膜6を形成した。SBT膜6の形成方法は
以下の通りである。SBTの前駆体溶液を滴下し、スピ
ンコート法により塗布した。その後、完全に溶媒を除去
させるため、250℃に加熱したホットプレート上で乾
燥し、電気炉にて600〜800℃で焼成した。この成
膜工程を膜厚300nmになるように数回繰り返しSB
T膜6を成膜した。その後、膜厚が100〜200nm
のPtからなる上部電極7を形成した。
【0032】次に、フォトリソグラフィー法とドライエ
ッチング法を用いて、2.0μm角になるように上部電
極7を加工した。次に、SBT膜6と下部電極5を同様
にフォトリソグラフィー法及びドライエッチング法を用
いて加工した。次にSBT膜6を第2の層間絶縁膜9’
からバリアするため、A123からなる膜をバリア膜8
として、スパッタ法で堆積し、キャパシタ部のみに残
す。全面に残しておいてもよいが、MOSトランジスタ
のソース/ドレイン用の第2のコンタクトホール11の
アスペクト比が大きくなるので、好ましくない。次に、
第2の層間絶縁膜9’として有機シリコン化合物(TE
OS)とO3とを反応させた常圧CVD法により酸化膜
を400〜600nm形成した。
【0033】次に、上部電極7上に0.6μmの第1の
コンタクトホール12を開口する。開口後、O2又はN2
アニールを400〜500℃で行う。次に、スパッタ法
ではなく、埋め込みやすい公知のCVD法により、30
0nmの窒化チタン膜10を形成した。次にトランジス
タのドレイン側に0.6μmの第2のコンタクトホール
11をフォトリソグラフィー法及びドライエッチング法
を用いて開口し、図1(b)に示すように、チタン膜1
3と窒化チタン膜14を公知のスパッタ法により形成
し、タングステン層15を公知のブランケットタングス
テン法で充填する。次に、タングステン層15をエッチ
バックする。このとき、図1(c)に示すように、タン
グステン層15のエッチバックのリセスを意図的に作製
する。リセス量はリセスの底部が窒化チタン膜10と第
2の層間絶縁膜9’との界面程度になるように設定する
ことが好ましい。次の工程のエッチバックのときにタン
グステン層15が突起として残らないようにするためで
ある。次に、窒化チタン膜14とチタン膜13と窒化チ
タン膜10の3層構造をエッチバックする。この状態を
図2(d)に示す。次にTiN−Al−TiN配線19
を連続スパッタ法により形成した。フォトリソグラフィ
ー法及びドライエッチング法により、窒化チタン膜とA
l膜と窒化チタン膜を加工し、ビット線及び上部電極7
に開口した第1のコンタクトホール12からトランジス
タのドレイン側に開口した第2のコンタクトホール11
と接続する窒化チタン膜とAl膜と窒化チタン膜の金属
配線を形成する(図1(e))。この後、図示していな
いが、多層配線工程を経、表面保護膜としてプラズマC
VD法によって、SiN膜を500nm形成し、パッド
部をドライ又ウェットエッチング法により開口させ、水
素アニール又はN2アニールを行い、強誘電体キャパシ
タを有する半導体メモリ素子を完成した。この表面保護
膜はSiN以外に、SiONでもよい。このようにして
作製されたメモリセルの強誘電体特性をソーヤータワー
回路を用いて測定した。
【0034】実施例の方法で作製した強誘電体キャパシ
タ有する半導体メモリ素子はキャパシタサイズ2.0μ
m角の残留分極値Pr=15μC/cm2、と良好な値
が得られており、またキャパシタの単位面積当たりの電
流リーク量も、5V時に1.0E−6A/cm2と良好
な値が得られている。強誘電体キャパシタとして十分な
動作が確認された。これらにより、第1のコンタクトホ
ールに窒化チタン膜を充填することで、水素に対するバ
リア性が有効であることがわかる。窒化チタン膜を充填
した0.6μmの径のコンタクトホール中のプラグの抵
抗は、1個当たり、5〜7Ωと低く安定したものが得ら
れた。
【0035】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明を
用いることにより、キャパシタ形成後、キャパシタの特
性を劣化させることがないので従来よりも安定性の高
い、微細化に適した半導体メモリ素子を形成することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体メモリ素子の製造方法を示す概
略工程断面図である。
【図2】従来の半導体メモリ素子の製造方法を示す概略
構造断面図である。
【符号の説明】
1 ゲート 2 ソース/ドレイン 3 ロコス酸化膜 4 酸化チタン膜 5 下部電極 6 SBT膜 7 上部電極 8 バリア膜 9 第1の層間絶縁膜 9’ 第2の層間絶縁膜 10、14 窒化チタン膜 11 第2のコンタクトホール 12 第1のコンタクトホール 13、17 チタン膜 15 タングステン層 16 Al−Cu層 19 TiN−Al−TiN配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH08 HH11 HH33 JJ18 JJ19 JJ33 KK01 KK07 MM08 NN06 NN07 PP06 QQ08 QQ09 QQ31 QQ37 QQ72 RR04 RR06 RR08 RR13 RR14 RR15 SS01 SS04 SS12 VV16 5F083 AD21 FR02 GA21 JA06 JA14 JA15 JA17 JA35 JA36 JA37 JA38 JA39 JA40 JA43 MA05 MA06 MA19 NA08 PR39

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極と拡散領域とからなるMOS
    トランジスタ上に形成された第1の層間絶縁膜、該第1
    の層間絶縁膜上に形成された下部電極、キャパシタ絶縁
    膜及び上部電極とからなるキャパシタ、該キャパシタを
    覆う第2の層間絶縁膜、前記上部電極上の第2の層間絶
    縁膜に開口するキャパシタとMOSトランジスタとを接
    続するための第1のコンタクトホール、該第1のコンタ
    クトホールに充填された窒化チタンのみからなるプラ
    グ、プラグとMOSトランジスタとを接続する配線から
    なることを特徴とする半導体メモリ素子。
  2. 【請求項2】 MOSトランジスタの拡散領域上の第1
    の層間絶縁膜に形成された第2のコンタクトホール、該
    第2のコンタクトホールを充填する密着膜/バリア膜/
    充填材料層の積層体からなる配線と接続するプラグとを
    備える請求項1に記載の素子。
  3. 【請求項3】 密着膜/バリア膜/充填材料層の積層体
    が、チタン膜/窒化チタン膜/タングステン層の積層体
    であり、配線が窒化チタン膜/アルミニウム膜/窒化チ
    タン膜の積層体からなる請求項2に記載の素子。
  4. 【請求項4】 キャパシタ絶縁膜が、高誘電体膜又は強
    誘電体膜である請求項1〜3のいずれか1つに記載の素
    子。
  5. 【請求項5】 ゲート電極と拡散領域とからなるMOS
    トランジスタ上に第1の層間絶縁膜を形成する工程、 該第1の層間絶縁膜上に下部電極、キャパシタ絶縁膜及
    び上部電極とからなるキャパシタを形成する工程、 該キャパシタを第2の層間絶縁膜で覆う工程、 前記上部電極上の第2の層間絶縁膜にキャパシタとMO
    Sトランジスタとを接続するための第1のコンタクトホ
    ールを開口する工程、 該第1のコンタクトホールに窒化チタンのみを充填する
    ことでプラグを形成する工程、 プラグとMOSトランジスタとを接続する配線を形成す
    る工程とを含む半導体メモリ素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 ゲート電極と拡散領域とからなるMOS
    トランジスタ上に第1の層間絶縁膜を形成する工程、 該第1の層間絶縁膜上に下部電極、キャパシタ絶縁膜及
    び上部電極とからなるキャパシタを形成する工程、 該キャパシタを第2の層間絶縁膜で覆う工程、 前記上部電極上の第2の層間絶縁膜にキャパシタとMO
    Sトランジスタとを接続するための第1のコンタクトホ
    ールを開口する工程、 該第1のコンタクトホールを少なくとも充填しうるよう
    に窒化チタンからなる膜を全面に堆積する工程、 MOSトランジスタの拡散領域上の第1の層間絶縁膜に
    第2のコンタクトホールを開口する工程、 第2のコンタクトホールを少なくとも充填しうるように
    密着膜/バリア膜/充填材料層の積層体を全面に堆積す
    る工程、 窒化チタンからなる膜、密着膜/バリア膜/充填材料層
    の積層体をエッチバックして第1と第2のコンタクトホ
    ールにそれぞれプラグを形成する工程、 第1と第2のコンタクトホール内のプラグを接続する配
    線を形成する工程とを含む請求項5に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 充填材料層のエッチバックが、第2のコ
    ンタクトホール内にリセスが形成されるように行われ、
    リセスが第1と第2の層間絶縁膜の界面付近に底部を有
    する請求項6に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 密着膜/バリア膜/充填材料層の積層体
    が、チタン膜/窒化チタン膜/タングステン層の積層体
    であり、配線が窒化チタン膜/アルミニウム膜/窒化チ
    タン膜の積層体からなる請求項6又は7に記載の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 キャパシタ絶縁膜が、高誘電体膜又は強
    誘電体膜である請求項5〜8のいずれか1つに記載の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100438042C (zh) * 2004-03-29 2008-11-26 恩益禧电子股份有限公司 半导体器件及制造该器件的方法

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