JP2003133292A - エッチング方法及びキャパシタ形成方法 - Google Patents

エッチング方法及びキャパシタ形成方法

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JP2003133292A
JP2003133292A JP2001331095A JP2001331095A JP2003133292A JP 2003133292 A JP2003133292 A JP 2003133292A JP 2001331095 A JP2001331095 A JP 2001331095A JP 2001331095 A JP2001331095 A JP 2001331095A JP 2003133292 A JP2003133292 A JP 2003133292A
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Hideaki Yamauchi
英敬 山内
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Applied Materials Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリアレイの製造歩留りを向上させること
の可能なエッチング方法を提供する。 【解決手段】 基板2上に、IrO2膜3、Ir膜4、
PZT膜5、IrO2膜6、Ir膜7、及びPt膜8が
順に成膜される。次に、Pt膜8の上にハードマスク9
が形成される。この後、基板2を所定のエッチングチャ
ンバ内に入れ、静電チャック27を有するステージ25
上に載置する。続いて、静電チャック27に1400V
を超える所定の電圧を印加することにより、基板2をス
テージ上に保持する。そして、Pt膜8、Ir膜7、I
rO2膜6、PZT膜5、IrO2膜3、及びIr膜4を
順にエッチングする。少なくともPZT膜5のエッチン
グ際には、静電チャック電圧が1400Vを超える所定
の電圧に維持される。以上の手順により、上部電極1
0、PZT誘電体部11、下部電極12からなるキャパ
シタ1が作製される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体層を含む
多層膜をエッチングする方法、及びキャパシタを形成す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)は、酸化
物強誘電体材料の一つであり、強誘電体メモリセル用の
誘電体として使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PZTを含む強誘電体
メモリセルを作製する際には、先ず、下部電極膜、PZ
T膜、及び上部電極膜が基板上に形成される。次に、エ
ッチングマスクを用いて上部電極層、PZT層、及び下
部電極層がエッチングされ、強誘電体メモリセルが作製
される。このエッチングはエッチングチャンバ内で行わ
れる。エッチングチャンバ内では、上記の各層が形成さ
れた基板は基板支持部上に静電チャックにより保持され
る。
【0004】本発明者らは、複数の強誘電体メモリセル
を含むメモリアレイを上記の作製方法を用いて作製する
と共に、当該メモリアレイの製造歩留りについて評価し
た。その結果、高い製造歩留り実現するのは容易でない
ことが明らかとなった。本発明者らは、その原因につい
て研究を行った結果、本発明に到達した。
【0005】本発明は、半導体装置の製造歩留りを向上
させることの可能なエッチング方法及びキャパシタの形
成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエッチング
方法は、基板上に形成された強誘電体層を含む多層膜を
エッチングする方法であって、多層膜が形成された基板
を静電チャックを有する基板ステージ上に載置する工程
と、静電チャックに電圧を印加して基板ステージ上に基
板を保持する工程と、強誘電体層をエッチングする工程
と、を備える。上記のエッチングする工程において、静
電チャックに印加される電圧の電圧値が1400Vを超
える値に維持される。また、上記の電圧値が1800V
であると好適である。
【0007】上記の方法においては、多層膜が形成され
た基板は、基板ステージ上に載置され、静電チャックに
より基板ステージ上に保持される。強誘電体層がエッチ
ングされる際には、静電チャックに印加される電圧は1
400Vを超える電圧値で維持される。そのため、基板
が基板ステージに密着される。よって、基板面内におけ
るエッチング速度及びエッチング量のばらつきが低減さ
れる。
【0008】また、基板を保持する工程において、静電
チャックに印加される電圧は単調に上昇されると好適で
ある。これにより、基板は基板ステージ上により確実に
保持される。
【0009】また、本発明に係るエッチング方法におい
て、上記の多層膜は、強誘電体層及び金属層を含んでお
り、上記のエッチングする工程は、金属層をエッチング
するステップと、強誘電体層をエッチングするステップ
と、を含む。このようにすれば、金属層及び強誘電体層
は、それぞれの層に適したエッチング条件によりエッチ
ングされる。
【0010】第1の金属層エッチングステップにおい
て、静電チャックに印加される電圧の電圧値は第1の値
に維持され、強誘電体層エッチングステップにおいて、
静電チャックに印加される電圧の電圧値は第2の値に維
持され、第1の値は0Vを超える値であり、第2の値
は、第1の値より大きく、且つ1400Vを超える値で
ある。第1の金属層エッチングステップの後、静電チャ
ックに印加される電圧を一定の増加率で第1の値から第
2の値へ上昇させる。このようにしても、強誘電体層の
エッチングの際に、静電チャックに印加される電圧は1
400Vを超える電圧値で維持される。
【0011】上記の強誘電体層はPZT系強誘電体を含
むことができる。さらに、第1及び第2の金属層は、貴
金属及び導電性酸化物を含むことができる。
【0012】本発明に係るキャパシタ形成方法は、第1
及び第2の電極の間に設けられた誘電体部を有するキャ
パシタを形成する方法であって、(1)第1の導電層、P
ZT系強誘電体層、及び第2の導電層を含む多層膜を基
板上に形成する工程と、(2)基板ステージ上に基板を載
置し、静電チャックにより基板を基板ステージ上に保持
する工程と、(3)第1の導電層をエッチングして第1の
電極を形成する工程と、(4)PZT系強誘電体層をエッ
チングして誘電体部を形成する工程と、(5)第2の導電
層をエッチングして第2の電極を形成する工程と、を含
む。上記の誘電体部を形成する工程において、静電チャ
ックに印加される電圧の電圧値が1400Vを超える第
1の値である。
【0013】また、第1の電極を形成する工程におい
て、静電チャックに印加される電圧の電圧値は第2の値
に維持され、前記第2の値は前記第1の値以下であって
もよい。さらに、上記の第2の電極を形成する工程にお
いて、静電チャックに印加される電圧の電圧値は第3の
値に維持され、第3の値は第1の値以下であってよい。
このようにしても、誘電体部を形成する際に静電チャッ
クに印加される電圧の電圧値を1400Vを超える値と
できる。
【0014】上記の第1の電極を形成する工程の後、静
電チャックに印加される電圧は上記の第2の値から上記
の第1の値へ単調に上昇されると好ましい。これによ
り、基板は基板ステージ上に確実に保持される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエッチング方
法の好適な実施形態について図面を参照しながら説明す
る。なお、図面の説明においては、同一の要素には同一
の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0016】図1は、本実施形態のエッチング方法を実
施するに好適なプラズマエッチング装置の構成の一例を
示す概略図である。図1において、プラズマエッチング
装置20は、エッチングチャンバ21、ガス供給源2
2、高周波電源23、及び排気装置(図示せず)を備え
る。エッチングチャンバ21には、ガス供給源22から
エッチング用のガス及びアルゴン(Ar)といったパージ
ガスが供給される。エッチングチャンバ21に供給され
たガスは、排気装置により排気される。また、エッチン
グチャンバ21内部の圧力は、排気装置により所定の圧
力に保たれる。
【0017】エッチングチャンバ21の内部には、高周
波電源23より高周波電力が供給される電極24と、基
板2が保持されるステージ25とが設けられている。ス
テージ25は、ベース部材26と、このベース部材26
の上に設けられた静電チャック27と、この静電チャッ
ク27をベース部材26に固定するためのホルダー28
とを備えている。
【0018】静電チャック27は、内部に電極27aを
有している。この電極27aには電気リード線29を介
して電源装置30が接続されている。この電源装置30
により電極27aに所定の電圧を印加すると、静電チャ
ック27と基板2との間にクーロン力が発生する。この
クーロン力により、基板2は静電チャック27に吸着さ
れて保持される。電源装置30には制御装置31が接続
されている。制御装置31はCPU31a及びメモリ3
1bを有している。メモリ31bは、静電チャック27
の電極27aに印加される電圧(以下、チャック電圧と
する)を制御するプログラムを格納している。また、C
PU31aはメモリ31bに格納されるプログラムを実
行させる。制御装置31からは、電源装置30に対して
チャック電圧の電圧値を決めるための信号が出力され
る。この信号に基づいて電源装置30はチャック電圧を
制御する。この信号の波形を例示すると以下の通りであ
る。図2(a)〜(c)は、上記の信号の波形を示す模式図
である。図2(a)〜(c)において、横軸は時間tを示
し、縦軸は信号値を示す。図2(a)を参照すると、基板
2がステージ25上に載置された後、信号値が時刻T1
から時刻T2までの間に所定の値まで一次関数状に増大
する。このように変化する信号により、チャック電圧も
また一次関数状に上昇される。その後、時刻T3にエッ
チングが開始されるようにしてよい。時刻T1,T2,T
3の各々の間隔は適宜決定されて良い。また、図2(b)
に示す通り、信号値は、時刻T1から時刻T2までに二次
関数状又は指数関数状に増大されてもよく、図2(c)に
示す通り対数関数状に増大されても良い。チャック電圧
は、所定の電圧まで上昇された後、エッチングが終了す
るまでその電圧値で維持されることができる。
【0019】また、ベース部材26の内部には、ヒータ
32が備えられている。ヒータ32には電気リード線3
3を介して温度調整器34が接続されている。温度調整
器34によりヒータ32に所定の電力が供給され、ステ
ージ25が所定の温度に保たれる。そのため、ステージ
25に保持される基板2が所定の温度に維持される。
【0020】以下、本実施形態のエッチング方法につい
て説明する。図3(a)〜(d)及び図4(a)〜(c)は、本
実施形態のエッチング方法を説明するための工程断面図
である。第1の実施形態においては、図3及び図4を参
照しながら、上部電極/PZT(PbZrxTi1-x3
0<x<1)誘電体部/下部電極からなるキャパシタを
形成する場合について説明する。本実施形態において
は、上述のプラズマエッチング装置20が使用されるこ
ととする。
【0021】(多層膜形成工程)基板2上に、酸化イリ
ジウム(IrO2)膜3及びイリジウム(Ir)膜4が順に
成膜される(図3(a))。ここで、基板2は、例えば、シ
リコン(Si)ウエハであってよい。これらの膜3,4の
成膜には、例えば、CVD(Chemical Vapor Depositio
n)法、又はPVD(Physical Vapor Deposition)法とい
った成膜方法を採用できる。次に、Ir膜4上にPZT
膜5が成膜される(図3(b))。PZT膜5の成膜には、
PVD法、又はゾル・ゲル法を採用できる。続いて、P
ZT膜5の上に、IrO2膜6、Ir膜7、及び白金(P
t)膜8が順に成膜される(図3(c))。これらの膜6,
7,8の成膜には、CVD法又はPVD法を採用でき
る。
【0022】(ハードマスク形成工程)続いて、Pt膜
8の上にハードマスク9を形成する。ハードマスク9は
SiO 2膜から構成することができる。また、ハードマ
スク9は、プラズマCVD法によりSiO2層を堆積し
た後に、フォトリソグラフィによりエッチングマスクを
形成して、CF4及びCl2を用いてSiO2層をエッチ
ングすることにより形成される(図3(d))。ハードマス
ク9は、例えば、TiNから形成されても良い。この場
合には、TiN膜の堆積に適した堆積方法、及びTiN
膜のエッチングに適したエッチング方法を採用できる。
【0023】(基板チャッキング工程)ハードマスク9
の形成後、プラズマエッチング装置20のステージ25
上に基板2を載置する。この後、電源装置30から静電
チャック27の電極27aに対して電圧が印加され、基
板2はステージ25上に保持される。このとき、制御装
置31から電源装置30に対して、例えば、図2(a)に
示す通りの信号が出力され、この信号により、チャック
電圧は1400Vを超える所定の電圧まで一定の増加率
で上昇される。チャック電圧は、所定の電圧まで上昇さ
れた後、その値で維持される。以下の説明では、チャッ
ク電圧が1800Vまで上昇されて維持されるものとす
る。
【0024】(上部電極の形成工程)温度調整器34か
らはヒータ32へ電力が供給されており、ステージ25
は所定の温度に維持される。この温度は、例えば、31
0℃とすることができる。ステージ25上に保持された
基板2の温度が310℃で安定した後、ガス供給源22
からCl2ガスおよびO2ガスをエッチングチャンバ21
に供給し、Pt膜8、Ir膜7、及びIrO2膜6を順
にエッチングする。このエッチングの条件を例示する
と、以下の通りである。 ・Cl2ガスの供給量:10sccm ・O2ガスの供給量:15sccm ・チャンバ内の圧力:2.0Pa ・プラズマ発生用電源の出力:1,500W ・基板バイアス出力:750W ・チャック電圧:1800V ・ステージ温度 :310℃ このような条件におけるエッチングにより、上部電極1
0が形成される(図4(e))。
【0025】(PZT誘電体部の形成工程)上部電極1
0が形成された後、静電チャック27の電極27aに印
加される電圧を1800Vに維持したまま、PZT膜5
のエッチングを行なう。このエッチングには、BCl3
ガスおよびArガスを使用できる。また、このエッチン
グの際には、ハードマスク11だけでなく、上部電極1
0もまたエッチングのためのマスクとして機能する。こ
のエッチングの条件を例示すれば、以下の通りである。 ・BCl3の供給量:60sccm ・Arの供給量:90sccm ・チャンバ内の圧力:2.0Pa ・プラズマ発生用電源の出力:1,500W ・基板バイアス出力:150W ・チャック電圧:1800V ・ステージ温度 :310℃ このような条件におけるエッチングにより、PZT誘電
体部11が形成される(図4(b))。
【0026】(下部電極の形成工程)続いて、Cl2
スおよびO2ガスを供給し、上部電極10の形成した時
と略同一の条件にてIrO2膜3及びIr膜4を順にエ
ッチングする。これにより、下部電極12が形成され
る。以上の手順により、上部電極10、PZT誘電体部
11、下部電極12からなるキャパシタ1が作製される
(図4(c))。なお、キャパシタ1は、上部電極10の上
にハードマスク11を有している。
【0027】以上、本実施形態においては、PZT膜5
がエッチングされる際に、チェック電圧が1800Vに
設定されており、この値は1400Vを超える。本発明
者らは、この電圧により、基板2はステージ25上に強
く密着されると推定しており、その結果、基板2の温度
が基板面内で均一化されると推定している。基板2面内
の温度分布が小さくなるので、PZT膜5のエッチング
においてエッチング速度及びサイドエッチング量といっ
たエッチング特性が均一化されると推定している。よっ
て、基板2面内の温度分布が不均一であることに起因す
る不具合が減少し、キャパシタ1の製造歩留りが向上さ
れる。
【0028】(実施例)実施例として、本発明者らは複
数のキャパシタ1を含む半導体メモリアレイを作製し
た。以下に、この半導体メモリアレイについて説明す
る。
【0029】図5(a)は、実施形態によるエッチング方
法を適用して形成されたメモリアレイの一例を示す等価
回路図である。この半導体メモリアレイ50は、8kビ
ットメモリアレイである。半導体メモリアレイ50は、
メモリセル51、ビット線53、及びワード線54を有
する。メモリセル51は、図5(a)に示す通り、キャパ
シタ1及び電界効果トランジスタ(Field Effect Transi
stor:FET)52から構成される。キャパシタ1の平
面形状は略正方形とすることができる。図5(b)は、キ
ャパシタ1のPZT誘電体部11が呈するヒステリシス
特性を示しており、横軸は印加電界Eを示し、縦軸は分
極Pを示す。半導体メモリアレイ50は、このヒステリ
シス特性を利用したメモリアレイであることができる。
【0030】本発明者らは、図5(a)に示す半導体メモ
リアレイ50A〜50Bを作製した。これら半導体メモ
リアレイの各々は、正方形状に構成されるキャパシタ1
の一辺の長さの点で異なる。半導体メモリアレイ50A
におけるキャパシタ1の一辺の長さは1.0μmであ
り、半導体メモリアレイ50Bにおけるキャパシタ1の
一辺の長さは1.4μmであり、半導体メモリアレイ5
0Cにおけるキャパシタ1の一辺の長さは1.7μmで
あり、半導体メモリアレイ50Dにおけるキャパシタ1
の一辺の長さは2.0μmである。
【0031】半導体メモリアレイ50A〜50Dのキャ
パシタ1は、上述のエッチング方法を採用して作製され
た。すなわち、PZT膜5をエッチングしてPZT誘電
体部11を形成する際、チャック電圧を1800Vとし
た。また、FET52、ビット線53、及びワード線5
4の形成には適切な形成プロセスが採用された。半導体
メモリアレイ50A〜50Bは、4枚の6インチSiウ
エハ49の各々に作製された。6インチSiウエハ49
上には、半導体メモリアレイ50A〜50Dのそれぞれ
が52個作製された。また、それぞれ52個の半導体メ
モリアレイ50A〜50Dは6インチSiウエハ上に格
子状に配置された。
【0032】(比較例)また、発明者らは、半導体メモ
リアレイ50A〜50Dと比較するため、半導体メモリ
アレイ60A〜60Dを作製した。半導体メモリアレイ
60A〜60Dは、PZT誘電体部を形成する際にチャ
ック電圧を1400Vとした点を除き、半導体メモリア
レイ50A〜50Dと同一の作製手順及び条件により作
製された。このため、半導体メモリアレイ60A〜60
Dは、半導体メモリアレイ50A〜50Dと同様に、図
5(a)に示す構成を有する。また、キャパシタ1の一辺
の長さは、半導体メモリアレイ60Aにおいては1.0
μmであり、半導体メモリアレイ60Bにおいては1.
4μmであり、半導体メモリアレイ60Cにおいては
1.7μmであり、半導体メモリアレイ60Dにおいて
は2.0μmである。
【0033】(実施例及び比較例のメモリアレイの評価
結果)次に、半導体メモリアレイ50A〜50D及び半
導体メモリアレイ60A〜60Dの評価結果について説
明する。この評価は、ワード線54及びビット線53を
介してメモリセル51のすべてに“1”の情報を書込
み、この後にメモリセル51の記憶情報を読み取ること
により行った。“1”の情報が読み取れなかったメモリ
セルの数をメモリアレイ毎に累計してフェイル数を求め
た。図6〜図9には、このフェイル数を評価値として記
載した。“1”の情報の書き込み評価に際して印加した
書込み電圧VWとして2.7Vと5.5Vとを用いた。
【0034】図6は、実施例の半導体メモリアレイ50
Aと、比較例の半導体メモリアレイ60Aとの評価結果
を示す図である。同図における各数値は、基板2(6イ
ンチSiウエハ)の52個の半導体メモリアレイ50A,
60Aの各々について求めたフェイル数である。図6
(a)は電圧VWが2.7Vの場合のフェイル数を示し、
図6(b)は電圧VWが5.5Vの場合のフェイル数を示
す。図6(a),(b)と同様にして、半導体メモリアレイ
50B及び半導体メモリアレイ60Bの評価結果を図7
(a),(b)に示し、半導体メモリアレイ50C及び半導
体メモリアレイ60Cの評価結果を図8(a),(b)に示
し、半導体メモリアレイ50D及び半導体メモリアレイ
60Dの評価結果を図9(a),(b)に示す。
【0035】図6〜図9を参照すると、実施例の半導体
メモリアレイ50A〜50Dにおいては、比較例の半導
体メモリアレイ60A〜60Bに比べ、フェイル数は大
幅に低減されていることが分かる。このことから、本実
施形態によるエッチング方法によれば、キャパシタ1を
有するメモリアレイの製造歩留りが向上されることが理
解される。
【0036】以上、実施形態及び実施例を参照しなが
ら、本発明によるエッチング方法及びキャパシタの作製
方法について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、種々の変形が可能である。例えば、チャッ
ク電圧は、階段状に増加されてもよい。
【0037】また、上記の実施形態においては、上部電
極10、PZT誘電体部11、及び下部電極12のいず
れの形成時においても、静電チャック27に印加する電
圧を1800Vとした。しかしながら、上部電極10及
び下部電極12の形成時には、印加電圧の電圧値は14
00Vを超える値でなくともよい。例えば、印加電圧を
200〜800Vとして上部電極10を形成した後、1
400Vを超える値に上昇させてPZT誘電体部11を
形成することができる。このとき、印加電圧は所定の関
数に従う増加率で1400Vを超える値まで上昇されて
よい。また、PZT誘電体部11の形成後、例えば20
0〜800Vといった範囲の電圧値にまで印加電圧を低
下させ下部電極12を形成するようにしてもよい。
【0038】基板2としては、Siウエハ上に酸化シリ
コン(SiO2)膜といった絶縁膜が形成されたSiウエ
ハであってよい。さらに、基板2は、半導体集積回路を
製造する過程の途中にあるSiウエハであってもよい。
【0039】キャパシタ1の上部電極10は、Ir及び
IrO2から構成されるに限らず、白金(Pt)又はルテ
ニウム(Ru)といった貴金属、及びIrO2やRuO2
いった導電性酸化物を含んで良い。また、強誘電体層と
しては、例えば、ランタン(La)、ニオブ(Nb)、およ
びビスマス(Bi)といった元素を含有するPZTを含む
PZT系強誘電体層を用いることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るエッ
チング方法においては、誘電体層を含む多層膜が形成さ
れた基板が静電チャックを有する基板ステージ上に載置
され、静電チャックに電圧が印加され基板が基板ステー
ジ上に保持される。そして、多層膜がエッチングされ
る。このとき、静電チャックに印加される電圧の電圧値
は1400Vを超える値に維持されるため、メモリアレ
イの製造歩留りを向上させることの可能なエッチング方
法を提供が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態のエッチング方法を実施す
るに好適なプラズマエッチング装置の構成の一例を示す
概略図である。
【図2】図2(a)〜(c)は、チャック電圧の電圧値を決
めるための信号の波形を示す模式図である。
【図3】図3(a)〜(d)は、本実施形態のエッチング方
法を説明するための工程断面図である。
【図4】図4(a)〜(c)は、本実施形態のエッチング方
法を説明するための工程断面図である。
【図5】図5(a)は、実施形態によるエッチング方法を
適用して形成されたメモリアレイの一例を示す等価回路
図である。図5(b)は、キャパシタ1のPZT誘電体部
11が呈するヒステリシス特性を示すグラフである。
【図6】図6は、実施例の半導体メモリアレイ50A
と、比較例の半導体メモリアレイ60Aとの評価結果を
示す図である。
【図7】図7は、実施例の半導体メモリアレイ50B
と、比較例の半導体メモリアレイ60Bとの評価結果を
示す図である。
【図8】図8は、実施例の半導体メモリアレイ50C
と、比較例の半導体メモリアレイ60Cとの評価結果を
示す図である。
【図9】図9は、実施例の半導体メモリアレイ50D
と、比較例の半導体メモリアレイ60Dとの評価結果を
示す図である。
【符号の説明】
1…キャパシタ、2…基板、3…IrO2膜、4…Ir
膜、5…PZT膜、6…IrO2膜、7…Ir膜、8…
Pt膜、9…ハードマスク、10…上部電極、11…P
ZT誘電体部、12…下部電極、20…プラズマエッチ
ング装置、21…エッチングチャンバ、22…ガス供給
源、23…高周波電源、24…電極、25…ステージ、
27…静電チェック、30…電源装置、31…制御装
置、50…メモリアレイ、51…メモリセル、52…F
ET。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 英敬 千葉県成田市新泉14ー3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン株 式会社内 Fターム(参考) 5F004 AA01 BA04 BB22 BB26 CA03 DA04 DA11 DA23 DA26 DB08 DB13 EB02 EB03 EB08 5F083 FR01 JA15 JA38 JA43 PR03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された強誘電体層を含む多
    層膜をエッチングする方法であって、 前記多層膜が形成された基板を静電チャックを有する基
    板ステージ上に載置する工程と、 前記静電チャックに電圧を印加して前記基板ステージ上
    に前記基板を保持する工程と、 前記強誘電体層をエッチングする工程と、を備え、 前記エッチングする工程において、前記静電チャックに
    印加される電圧の電圧値が1400Vを超える値に維持
    される、エッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記電圧値が1800Vである、請求項
    1記載のエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記基板を保持する工程において、前記
    静電チャックに印加される電圧は単調に上昇される、請
    求項1又は2に記載のエッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記多層膜は、強誘電体層及び金属層を
    含んでおり、 前記エッチングする工程は、前記金属層をエッチングす
    るステップと、前記強誘電体層をエッチングするステッ
    プと、を含む、請求項1〜3のいずれかに記載のエッチ
    ング方法。
  5. 【請求項5】 前記強誘電体層はPZT系強誘電体を含
    む、請求項1〜4のいずれかに記載のエッチング方法。
  6. 【請求項6】 前記金属層は、貴金属及び導電性酸化物
    を含む、請求項4記載のエッチング方法。
  7. 【請求項7】 第1及び第2の電極の間に設けられた誘
    電体部を有するキャパシタを形成する方法であって、 第1の導電層、PZT系強誘電体層、及び第2の導電層
    を含む多層膜を基板上に形成する工程と、 基板ステージ上に前記基板を載置し、静電チャックによ
    り前記基板を前記基板ステージ上に保持する工程と、 前記第1の導電層をエッチングして第1の電極を形成す
    る工程と、 前記PZT系強誘電体層をエッチングして誘電体部を形
    成する工程と、 前記第2の導電層をエッチングして第2の電極を形成す
    る工程と、を含み、 前記誘電体部を形成する工程において、前記静電チャッ
    クに印加される電圧の電圧値が1400Vを超える第1
    の値である、キャパシタ形成方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の電極を形成する工程におい
    て、前記静電チャックに印加される電圧の電圧値は第2
    の値に維持され、 前記第2の値は前記第1の値以下である、請求項7に記
    載のキャパシタ形成方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の電極を形成する工程の後、前
    記静電チャックに印加される電圧は前記第2の値から前
    記第1の値へ単調に上昇される、請求項7又は8に記載
    のキャパシタ形成方法。
  10. 【請求項10】 前記第2の電極を形成する工程におい
    て、前記静電チャックに印加される電圧の電圧値は第3
    の値に維持され、 前記第3の値は前記第1の値以下である、請求項8〜9
    のいずれかに記載のキャパシタ形成方法。
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