JP2003132391A - 紙幣識別機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】紙幣が収納されているかどうかを外部から確認
できる紙幣識別機を提供する。 【解決手段】紙幣収容部に透過センサを設けるとともに
外面に表示ランプを設け、前記透過センサが検知した紙
幣の有無を、前記表示ランプの点灯によって確認できる
ような構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】本発明は挿入された紙幣の真偽を
判定し、正貨であれば受入信号を発しつつ内部に収容す
る紙幣識別機に関するものであり、とくに、遊技機での
遊技に使用される遊技媒体貸出機に組み込まれる紙幣識
別機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】通常、遊技場において、遊技機と遊技媒
体貸出機とは並設して設置されている。その形態は、遊
技機１台につき１台の遊技媒体貸出機であったり、遊技
機２台につき１台の割合であったりするが、いずれにし
ても遊技媒体貸出機の数は相当なものになるのが普通で
ある。

【０００３】各遊技媒体貸出機には紙幣識別機が組み込
まれ、投入された紙幣を紙幣収容部において収容する。
収容された紙幣は遊技場スタッフの手作業によって定期
的に回収されることになる。

【０００４】閉店前の回収では各遊技媒体貸出機からホ
ールコンピュータへ送信された売上データとの照合を兼
ねて行っている。その際、回収した紙幣とデータとの間
に不整合があると、紙幣の取り忘れを捜して全貸出機の
紙幣収容部を確認しなくてはならなかった。該確認作業
は時間と手間を必要とし、遊技場スタッフの負担となっ
ていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこで、前記確認作業
を軽減させる方法として、各遊技媒体貸出機に設けられ
た紙幣識別機を切り離し、搬送装置を組み込んだ紙幣搬
送システムがある。これは、並設して設けられた遊技機
及び遊技媒体貸出機の遊技機列からなる遊技機島の島端
の１箇所に投入紙幣を収容するシステムである。前記シ
ステムにおいては回収する紙幣収容部が各島に１つ（ま
たは２つ）で済むので、著しい省力効果をもたらす。

【０００６】しかしながら、前記紙幣搬送システムは大
規模な設置工事を必要とし、コストがかさんでしまう。
そのため、費用等の理由で紙幣搬送システムに変更でき
ない遊技場は、より低いコストで、簡易な方法による労
力の軽減を待ち望んでいる状況にある。

【０００７】本発明は、以上の問題を解決するためにな
されたものであり、大規模な工事を必要とせずに紙幣の
取りこぼしを防ぎ、遊技場スタッフの労力を軽減させ得
る紙幣識別機を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に関わる紙幣識別機は、紙幣収容部に透過セ
ンサを設けると共に外面に表示ランプを設け、前記透過
センサが検知した紙幣の有無を、前記表示ランプの点灯
によって判別可能な構成であることを特徴とするもので
ある。また、本発明に関わる紙幣識別機は、同一ユニッ
ト内に制御基板を備えたものであることを特徴とするも
のである。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき、説明する。図１は、本発明の実施に係る紙
幣識別機１の斜視図、図２は本発明の実施に係る紙幣識
別機１の正面図及び側面図である。図１及び図２に示す
ように、本発明の実施に係る紙幣識別機１は、正面上部
に紙幣挿入口２を備え、前記紙幣挿入口２の下部は、内
部に透過センサ４を備えた紙幣収納部３、前記紙幣収納
部３下部には表示装置５及び表示ランプ６が設けられて
いる。

【００１０】紙幣挿入口２に紙幣が挿入されると、図示
しない内部の各種センサにより紙幣の真偽が識別され
る。真券と識別された紙幣は紙幣収納部３へと送り出さ
れ、前記収納部３に設けられたスプリング７により上方
向に押圧されて収納される。

【００１１】紙幣が収納されると、紙幣収納部３内部に
設けられた透過センサ４により、紙幣が収納されている
ことを検知する。検知された結果は、表示ランプ６の点
灯により、外部から確認できるようになっている。

【００１２】図３は、本発明に係る紙幣識別機１の使用
例の一つとして、台間遊技媒体貸出機１１に搭載したも
のである。図に示すように、本発明に係る紙幣識別機１
は、台間遊技媒体貸出機１１上部に搭載されている。前
記紙幣識別機１正面の表示装置５及び表示ランプ６は、
前記台間遊技媒体貸出機１１正面から確認できるように
なっている。

【００１３】紙幣挿入口２に紙幣が挿入され、真券とし
て識別されると、紙幣識別機１から紙幣を受入れたこと
を知らせる受入信号が台間遊技媒体貸出機１１に送信さ
れる。前記受入信号を受信した台間遊技媒体貸出機１１
は遊技媒体払出部１２より所定数の遊技媒体を払い出
す。

【００１４】受入れられた紙幣は紙幣収納部３に収納さ
れる。収納された紙幣は透過センサ４により存在が検知
され、紙幣識別機１正面に設けられた表示ランプ６に表
示される。前記表示ランプ６は台間遊技媒体貸出機１１
外部から視認できるようになっている。また、本発明に
係る紙幣識別機１は、前記台間遊技媒体識別機１１の制
御を行う制御基盤を内部に備えている。

【００１５】以上のような構成によると、遊技場スタッ
フが台間遊技媒体識別機１１より紙幣を回収する際に、
紙幣識別機１内に紙幣が収容されているかどうかを、台
間遊技媒体識別機１１の前扉１３を開かずとも外部より
確認することができる。また、従来別ユニットとして存
在していた制御基盤を紙幣識別機１に備えさせたことに
より、台間遊技媒体貸出機１１内の構成を簡素化するこ
とができる。

【００１６】また、透過センサ４の検知結果を信号とし
て出力し、遊技場内の管理を司るホールコンピュータに
集約することで、各台間遊技媒体貸出機１１の前まで行
かなくとも、紙幣の有無を確認することが可能となる。

【００１７】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る紙
幣識別機を搭載した台間遊技媒体貸出機によると、遊技
場スタッフが遊技場内の各遊技媒体貸出機より紙幣を回
収する際に、前記遊技媒体貸出機の前扉を開けることな
く、紙幣収容部に紙幣が収容されているかどうかを確認
することができるので、１台１台前扉を開けて確認する
作業を必要としなくなって遊技場スタッフの労力を削減
することができる。また、本発明に係る紙幣識別機は、
内部に制御基盤を備えているので、前記台間遊技媒体貸
出機内の構成を簡素化できるというメリットもある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施に係る紙幣識別機の斜視図であ
る。

【図２】本発明の実施に係る紙幣識別機の正面図（ａ）
及び側面図（ｂ）である。

【図３】本発明の実施に係る紙幣識別機を搭載した台間
遊技媒体貸出機の正面図（ａ）及び側面図（ｂ）であ
る。

【符号の説明】

１…紙幣識別機 ２…紙幣挿入口 ３…紙幣収納部 ４…透過センサ ６…表示ランプ ８…接続端子 １１…台間遊技媒体貸出機 １２…遊技媒体払出部 １３…前扉

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０７Ｄ 9/00 ４２６ Ｇ０７Ｄ 9/00 ４２６Ｂ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙幣収容部に透過センサを設けると共に
   外面に表示ランプを設け、前記透過センサが検知した紙
   幣の有無を、前記表示ランプの点灯によって判別可能な
   構成であることを特徴とする紙幣識別機。
2. 【請求項２】 前記識別機は、ユニット内に制御基板を
   備えたものであることを特徴とする請求項１記載の紙幣
   識別機。