JP2003311008A - 遊技媒体貸出制御装置および遊技媒体貸出制御システム - Google Patents

遊技媒体貸出制御装置および遊技媒体貸出制御システム

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JP2003311008A
JP2003311008A JP2002120936A JP2002120936A JP2003311008A JP 2003311008 A JP2003311008 A JP 2003311008A JP 2002120936 A JP2002120936 A JP 2002120936A JP 2002120936 A JP2002120936 A JP 2002120936A JP 2003311008 A JP2003311008 A JP 2003311008A
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bill
medium lending
lending control
unit
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JP2002120936A
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Masahiko Mikata
雅彦 三方
Toshiyuki Matsui
利之 松井
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Glory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙幣の回収忘れを防止できる遊技媒体貸出制
御装置13を提供する。 【解決手段】 遊技媒体貸出制御装置13は、紙幣を受け
入れて収納し、遊技媒体の貸出を制御する。遊技媒体貸
出制御装置13からの紙幣回収時に、紙幣有無判定手段で
紙幣収納部内の紙幣の有無を判定する。紙幣有り、紙幣
無しの情報を遊技媒体貸出制御装置13の表示手段67で表
示する。紙幣有り、紙幣無しの情報を遊技媒体貸出制御
装置13から管理装置19に送信する。管理装置19では、遊
技媒体貸出制御装置13の紙幣有り、紙幣無しの情報を表
示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣を受け入れて
遊技媒体を貸し出させる遊技媒体貸出制御装置および遊
技媒体貸出制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばパチンコ機やパチスロ機な
どの複数台の遊技機を列設した遊技島において、隣接す
る各遊技機間に、紙幣を受け入れて遊技機で使用する遊
技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機を設置している。
【0003】この場合、各遊技媒体貸出機に受け入れた
紙幣を回収する必要がある。例えば、特許第30812
57号に記載されているように、遊技島の内側でかつ列
設された遊技機および遊技媒体貸出機の後方に沿って紙
幣搬送機構を設置し、各遊技媒体貸出機に受け入れた紙
幣を紙幣搬送機構によって遊技島の一端へ搬送して自動
的に回収している。
【0004】また、特開2000−202090号公報
に記載されているように、通常は閉店後に、店員がキー
を用いて遊技媒体貸出機の扉を開放し、遊技媒体貸出機
内に収納されている紙幣を回収するというように、店員
が各遊技媒体貸出機を順に回って人手で回収作業をして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許第
3081257号に記載の構成では、紙幣搬送機構を設
置することで紙幣を自動的に回収できるが、紙幣搬送機
構の設置コストが高く、紙幣搬送機構の紙幣詰まり解除
などのメンテナンス作業が面倒であり、また、遊技機が
パチスロ機の場合には、パチンコ機のようにパチンコ機
全体を回動して後方を開放することができないため、紙
幣搬送機構を設置しても紙幣詰まり解除などのメンテナ
ンス作業ができない問題がある。
【0006】また、特開2000−202090号公報
に記載の構成では、遊技島に列設される同形状の遊技媒
体貸出機について人手で回収作業をしているため、どの
遊技媒体貸出機まで回収したかわかりにくく、回収忘れ
が起こりやすく、回収忘れが生じたことに気付いたとき
に該当する遊技媒体貸出機を探すのに手間がかかり、回
収済みの遊技媒体貸出機を再び回収しようとするなど、
作業効率が悪い問題がある。また、回収忘れが生じれ
ば、売上額と回収した紙幣とが合わなくなったり、翌日
の営業中に遊技媒体貸出機の紙幣収納部が満杯になって
紙幣の回収作業をしなければならない問題がある。近
年、1台の遊技機に遊技媒体貸出機を1台ずつ設置する
ことが進んでいるうえ、遊技機と遊技媒体貸出機とを一
体にユニット化することも進んでいることから、紙幣の
回収が必要な台数が増える傾向にあり、回収忘れを起こ
す可能性が高くなっている。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、紙幣の回収忘れを防止できる遊技媒体貸出制御装
置および遊技媒体貸出制御システムを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の遊技媒体
貸出制御装置は、紙幣を受け入れて遊技媒体を貸し出さ
せる遊技媒体貸出制御装置において、前記受け入れた紙
幣を収納する紙幣収納部と、この紙幣収納部における紙
幣の有無を判定する紙幣有無判定手段と、この紙幣有無
判定手段による判定結果に基づく情報を外部に報知する
報知手段とを具備しているものである。
【0009】そして、この構成では、紙幣有無判定手段
が紙幣収納部内の紙幣の有無を判定し、その判定結果に
基づく例えば紙幣有りや紙幣無しなどの情報を報知手段
によって外部に報知する。
【0010】請求項2記載の遊技媒体貸出制御装置は、
請求項1記載の遊技媒体貸出制御装置において、紙幣有
無判定手段による判定結果をクリアする判定結果クリア
手段を備えるものである。
【0011】そして、この構成では、判定結果クリア手
段により紙幣有無判定手段による判定結果をクリアし、
報知手段による報知内容を切り換える。
【0012】請求項3記載の遊技媒体貸出制御装置は、
請求項1記載の遊技媒体貸出制御装置において、紙幣収
納部の開閉状態を検知する開閉検知手段を備え、この開
閉検知手段による開閉検知に関連して紙幣有無判定手段
による判定結果をクリアする判定結果クリア制御手段を
備えるものである。
【0013】そして、この構成では、開閉検知手段によ
って紙幣収納部の開閉を検知することにより、判定結果
クリア制御手段により紙幣有無判定手段による判定結果
をクリアし、報知手段による報知内容を切り換える。
【0014】請求項4記載の遊技媒体貸出制御システム
は、紙幣を受け入れて遊技媒体を貸し出させる複数台の
遊技媒体貸出制御装置と、これら遊技媒体貸出制御装置
に接続される管理装置とを備えた遊技媒体貸出制御シス
テムであって、前記遊技媒体貸出制御装置は、前記受け
入れた紙幣を収納する紙幣収納部と、この紙幣収納部に
おける紙幣の有無を判定する紙幣有無判定手段と、この
紙幣有無判定手段による判定結果に基づく情報を前記管
理装置へ送信する情報送信手段とを備え、前記管理装置
は、前記各遊技媒体貸出制御装置から送信される判定結
果に基づく情報を表示する管理側表示手段を備えるもの
である。
【0015】そして、この構成では、遊技媒体貸出制御
装置において、紙幣有無判定手段が紙幣収納部内の紙幣
の有無を判定し、その判定結果に基づく情報を情報送信
手段によって管理装置に送信し、また、管理装置におい
て、遊技媒体貸出制御装置から送信される判定結果に基
づく情報を管理側表示手段で表示する。
【0016】請求項5記載の遊技媒体貸出制御システム
は、請求項1ないし3いずれか記載の複数台の遊技媒体
貸出制御装置と、これら遊技媒体貸出制御装置に接続さ
れる管理装置とを備えた遊技媒体貸出制御システムであ
って、前記管理装置は、各遊技媒体貸出制御装置に対し
て回収モードへの移行を指示する回収モード指示手段を
有し、前記各遊技媒体貸出制御装置は、回収モードの指
令によって紙幣有無判定手段による判定結果に基づく情
報を表示する表示手段を有しているものである。
【0017】そして、この構成では、管理装置の回収モ
ード指示手段により遊技媒体貸出制御装置に対して回収
モードへの移行を指示することにより、遊技媒体貸出制
御装置において、回収モードの指令によって紙幣有無判
定手段による判定結果に基づく情報を表示手段で表示す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0019】図1ないし図7に第1の実施の形態を示
す。図1において、11は遊技店内に設置される遊技島
で、この遊技島11には、置き台11a上に複数台の遊技機1
2が列設されるとともに、各遊技機12の側部に遊技媒体
貸出制御装置13および遊技媒体繰出装置14を有する遊技
媒体貸機15が設置され、遊技島11の一端側には島端ボッ
クス16が設置されている。各遊技媒体貸機15および島端
ボックス16が遊技島11毎に設置される島コントローラ17
に通信可能に接続されている。遊技店内の複数の遊技島
11に設置される島コントローラ17が遊技店の事務所など
に設置されるターミナルコントローラ18に通信可能に接
続されている。
【0020】複数台の遊技媒体貸出制御装置13と管理装
置19とで遊技媒体貸出制御システム20が構成されてい
る。管理装置19には、島コントローラ17やターミナルコ
ントローラ18などが含まれる。
【0021】各遊技機12は、例えばパチスロ機であり、
遊技媒体としてメダルを使用し、このメダルを投入して
遊技し、獲得されるメダルつまり賞メダルが払い出され
る。遊技機12の前面には、メダルを投入する図示しない
投入口、図柄や文字が表示された3つのドラム23が臨む
窓部24、遊技時に回転する各ドラム23を停止させる操作
ボタン25、獲得されるメダルが払い出される受皿26が配
設されている。遊技機12の内部には、獲得されるメダル
つまり賞メダルを払い出す遊技媒体繰出装置27が内蔵さ
れている。
【0022】また、図2に示すように、各遊技媒体貸機
15の前面には、上部から順に上部カバー29、メダル補給
扉30および下部カバー31がそれぞれ開閉可能に配設さ
れ、これら上部カバー29、メダル補給扉30および下部カ
バー31には店員が持つキーによって施錠および解錠され
る錠32,33,34がそれぞれ配設されている。遊技媒体貸
機15の上部側に遊技媒体貸出制御装置13の主要部が配設
され、この遊技媒体貸出制御装置13の主要部より下部側
に遊技媒体繰出装置14の主要部が配設されている。
【0023】上部カバー29には、紙幣を挿入する紙幣挿
入口35、状態を表示する状態表示ランプ36、例えば3桁
の英数字を表示可能とするデータ表示部37が配設されて
いる。遊技媒体貸出制御装置13の通常のモード時におい
て、状態表示ランプ36では待機状態で消灯、エラー時に
点滅し、データ表示部37では待機状態で無表示、エラー
時にエラーコードを表示する。また、上部カバー29の内
側には、判定結果クリア手段としてのクリアスイッチ3
8、上部カバー29の開閉を検知する開閉検知手段として
の開閉検知センサ39がそれぞれ配設されている。
【0024】メダル補給扉30は、遊技媒体繰出装置14内
のメダルの収納量が減少した場合に、メダル補給扉30を
開放することによってメダルを補給可能としている。
【0025】下部カバー31には、図1に示すように、遊
技媒体繰出装置14から繰り出されるメダルを遊技機12の
受皿26に払い出すノズル40が取り付けられている。
【0026】また、図3に示すように、遊技媒体貸出制
御装置13は、上部カバー29の内側に設置されて紙幣挿入
口35に挿入される紙幣(図3には符号Aで示すが、以
下、符号を省略する)を処理する紙幣処理装置42を備え
ている。この紙幣処理装置42は、紙幣挿入口35に挿入さ
れた紙幣を受入方向に搬送する搬送機構43、この搬送機
構43で搬送する紙幣を識別する紙幣識別部44、この紙幣
識別部44で正常と識別された紙幣を収納する紙幣収納部
45を有している。搬送機構43は、紙幣識別部44で識別で
きなかった紙幣を紙幣挿入口35へ返却するように受入方
向と逆の返却方向にも紙幣を搬送可能としている。
【0027】紙幣収納部45は、この紙幣収納部45の上部
に搬送機構43によって送り込まれる正常な紙幣を底板46
上に受け入れて集積するように構成されており、底板46
が紙幣の収納量に応じて昇降移動される。そして、上部
カバー29の開放によって、紙幣収納部45に収納されてい
る紙幣を取り出し可能としている。
【0028】紙幣収納部45の上下部には、紙幣残留検知
手段としての紙幣残留検知センサ47が配設されており、
この紙幣残留検知センサ47は、検知光を照射する発光部
とこの発光部から照射される検知光を受光する受光部と
を対向させて検知光を投受光する透過型センサであり、
底板46上に紙幣が収納されていない状態で透光状態とな
り、底板46上に紙幣が収納されている状態で遮光状態と
なる。
【0029】また、図4に示すように、島端ボックス16
の前面には、遊技島11に列設される遊技機12毎に付され
た台番を表示する台番表示部50とこれら各台番表示部50
に対応して発光ダイオード51が配置されている。各発光
ダイオード51は、遊技媒体貸出制御装置13の通常のモー
ド時において、対応する遊技機12の待機状態で消灯、エ
ラー時に点滅する。
【0030】また、図5には、遊技媒体貸出制御装置13
を有する遊技媒体貸機15のブロック図を示し、55は制御
部で、この制御部55には、状態表示ランプ36、データ表
示部37、紙幣処理装置42、クリアスイッチ38、開閉検知
センサ39、島コントローラ17に通信可能に接続された情
報送信手段としての通信インターフェース56、遊技媒体
繰出装置14、プログラムや情報などを記憶する内部記憶
部57、および電源を供給する電源ユニット58が接続され
ている。
【0031】紙幣処理装置42は、紙幣識別部44および紙
幣残留検知センサ47とともに、紙幣収納部45の紙幣の収
納量が満杯に達したことを検知する紙幣フル検知センサ
59を備えている。
【0032】遊技媒体繰出装置14は、メダルの収納量が
満杯であることを検知するメダルフル検知センサ60、メ
ダルの収納量が所定量以下に減少したことを検知するメ
ダルエンプティ検知センサ61、繰り出すメダルの枚数を
計数する計数センサ62、およびメダルを繰り出す繰出機
構を駆動するメダル繰出モータ63を備えている。
【0033】そして、制御部55は、紙幣処理装置42の紙
幣残留検知センサ47の検知に基づいて紙幣収納部45にお
ける紙幣の有無を判定する紙幣有無判定手段64の機能、
この紙幣有無判定手段64の機能による判定結果に基づく
情報を外部に報知させる報知手段65の機能、開閉検知セ
ンサ39による開閉検知に関連して紙幣有無判定手段64に
よる判定結果をクリアする判定結果クリア制御手段66の
機能を有し、これらの機能では、管理装置19であるター
ミナルコントローラ18からの回収モードの指令に応じて
機能する。報知手段65の機能では、紙幣有り(紙幣残留
有り)の場合、通常のモード時とは表示が異なるよう
に、状態表示ランプ36を点灯させて外部に報知し、さら
に、紙幣有無判定手段64による判定結果に関する情報
を、情報送信手段である通信インターフェース56から島
コントローラ17を経て、島端ボックス16およびターミナ
ルコントローラ18に送信して報知する。紙幣有りのとき
に点灯する状態表示ランプ36が、回収モードの指令によ
って紙幣有無判定手段64による判定結果に関する情報を
表示する表示手段67として機能している。
【0034】また、図6には、遊技媒体貸出制御システ
ム20が備えるターミナルコントローラ18のブロック図を
示し、70は制御部で、この制御部70には、設定情報、貸
出情報およびメンテナンス情報などを記憶する記憶部7
1、島コントローラ17と通信する通信インターフェース7
2、情報を表示する表示部73、各種指令などを入力する
ためのキーボートなどを有する操作部74、情報をプリン
トするプリンタ75、および電源を供給する電源ユニット
76が接続されている。
【0035】操作部74は、各遊技媒体貸出制御装置13に
対して回収モードへの移行を指示する回収モード指示手
段として機能している。
【0036】表示部73は、各遊技媒体貸出制御装置13か
ら送信される紙幣有無判定手段64による判定結果に基づ
く情報を表示する管理側表示手段77として機能してい
る。
【0037】また、管理側表示手段77としては島端ボッ
クス16の発光ダイオード51も含まれ、この発光ダイオー
ド51では紙幣有りの場合に通常のモード時とは表示が異
なるように点灯表示する。
【0038】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0039】まず、メダル貸出処理について説明する。
【0040】遊技者が、遊技媒体貸機15の紙幣挿入口35
に例えば千円紙幣などの紙幣を挿入する。
【0041】紙幣挿入口35に挿入された紙幣を紙幣処理
装置42の搬送機構43で取り込み搬送し、紙幣識別部44に
おいて正常であるか否かが識別される。
【0042】識別の結果、正常な紙幣であれば、遊技媒
体繰出装置14が駆動されて例えば50枚など所定枚数の
メダルが繰り出され、ノズル40を経由して、遊技機12の
受皿26に払い出される。これにより、遊技者はメダルを
使って遊技が可能となる。
【0043】紙幣処理装置42の紙幣識別部44で正常と識
別された紙幣は、搬送機構43で紙幣収納部45に搬送され
て集積状態で収納される。
【0044】遊技媒体貸機15では、売上情報が内部記憶
部57に記憶されるとともに、島コントローラ17を経由し
て売上情報がターミナルコントローラ18へ送信される。
【0045】また、識別の結果、例えば他金種紙幣、偽
紙幣、汚れなどによる識別不能紙幣などで正常でないと
判断されれば、搬送機構43が逆転され、紙幣が紙幣挿入
口35に戻されて返却される。
【0046】また、メダル貸出処理が正常な間は、状態
表示ランプ36およびデータ表示部37共に待機状態である
消灯状態にある。エラーなどが発生した場合は、遊技媒
体貸機15の状態表示ランプ36が点滅するとともにエラー
などの内容を示すコードがデータ表示部37に表示され
る。データ表示部37には、例えば、紙幣処理装置42にお
いて紙幣が満杯になった場合に「E12」が表示され、
遊技媒体繰出装置14におけるメダル詰まりの発生時に
「E04」が表示される。
【0047】また、エラーなどの発生に関する情報は、
島端ボックス16やターミナルコントローラ18に送信さ
れ、エラー情報として記録されるとともに表示される。
島端ボックス16では、正常時に消灯状態にあった対応す
る台番号の発光ダイオード51が点滅する。ターミナルコ
ントローラ18では、対応する台番号とエラーコードが表
示部73に表示される。
【0048】表示を確認して駆けつけた店員により、キ
ーで上部カバー29を開いて満杯紙幣を回収してエラーが
解除されるか、下部カバー31を開いてメダルの詰まりを
解除してエラーが解除され、クリアスイッチ38が押下さ
れた後に、上部カバー29または下部カバー31が閉じられ
れば、遊技媒体貸機15、島端ボックス16およびターミナ
ルコントローラ18におけるエラー表示が停止される。
【0049】次に、遊技店の閉店後に実施される紙幣回
収処理について図7のフローチャートを参照して説明す
る。
【0050】遊技店の閉店後、ターミナルコントローラ
18の操作部74を操作し、各遊技媒体貸機15に対して回収
モードを指令する。
【0051】各遊技媒体貸機15では、状態表示ランプ36
およびデータ表示部37とも消灯した待機状態の表示状態
において(ステップ1)、ターミナルコントローラ18か
ら回収モードが指示されることによって回収モードに入
る(ステップ2)。
【0052】各遊技媒体貸機15の紙幣収納部45におい
て、紙幣残留検知センサ47によって紙幣有無が検知され
る(ステップ3)。紙幣有りであれば、遊技媒体貸機15
の状態表示ランプ36が点灯されて紙幣有りが表示され
(ステップ4)、また、紙幣有りの情報は島端ボックス
16やターミナルコントローラ18に送信され(ステップ
5)、島端ボックス16では対応する台番号の発光ダイオ
ード51が点灯されて紙幣有りが表示され、ターミナルコ
ントローラ18では紙幣有りの台番号領域に当該台番号が
表示される。また、紙幣無しであれば、状態表示ランプ
36が消灯した待機状態のまま保持される。
【0053】店員がキーを使って状態表示ランプ36の点
灯している遊技媒体貸機15の上部カバー29を開放し、紙
幣収納部45内に収納されている紙幣を抜き取り(ステッ
プ6)、上部カバー29を閉じる。紙幣残留検知センサ47
で紙幣無しを検知し(ステップ7)、かつ、上部カバー
29が閉じられたことを開閉検知センサ39で検知すれば、
内部憶部57に記憶されていた売上情報が消去され(ステ
ップ8)、状態表示ランプ36が消灯されて待機状態が表
示され(ステップ9)、また、紙幣無しの情報は島端ボ
ックス16やターミナルコントローラ18に送信され(ステ
ップ10)、島端ボックス16では対応する発光ダイオード
51が消灯され、ターミナルコントローラ18では紙幣有り
の台番号領域から当該台番号の表示が消される。
【0054】通常、売上情報はターミナルコントローラ
18で管理されるが、通信エラーなどに対するバックアツ
プとして遊技媒体貸機15の内部にも記憶されている。
【0055】また、回収作業が完了した場合でも、店員
が、ターミナルコントローラ18の表示部73、島端ボック
ス16の発光ダイオード51、あるいは遊技媒体貸機15の状
態表示ランプ36を見ることにより、紙幣を回収し忘れた
遊技媒体貸機15がないか確認できる。
【0056】特に、遊技媒体貸機15の状態表示ランプ36
を見れば、回収を忘れた遊技媒体貸機15を即座に特定で
き、回収作業ができる。
【0057】ターミナルコントローラ18や島端ボックス
16によって台番号を確認した場合には、その台番号に基
づいて遊技媒体貸機15を探す必要があり、若千わかりに
くいが、全体の状況を確認するには、ターミナルコント
ローラ18や島端ボックス16の方がわかりやすい。
【0058】このように、遊技媒体貸機15の制御部55の
紙幣有無判定手段64が紙幣残留検知センサ47の検知に基
づいて紙幣収納部45内の紙幣の有無を判定し、その判定
結果に基づく情報を報知手段65によって外部に報知、つ
まり状態表示ランプ36への外部表示や、島端ボックス16
およびターミナルコントローラ18への外部出力して管理
側表示手段77で表示するため、紙幣の回収忘れを防止で
きる。
【0059】開閉検知センサ39によって紙幣収納部45の
開閉を検知することにより、紙幣有無判定手段64による
判定結果をクリアし、報知手段65による報知内容を切り
換えることができる。
【0060】次に、図8に第2の実施の形態を示す。
【0061】紙幣収納部45における紙幣の有無を検知す
る紙幣有無検知判定には、透過型センサである紙幣残留
検知センサ47に限らず、反射型センサである紙幣残留検
知センサ81を用いてもよい。この紙幣残留検知センサ81
は、紙幣収納部45の紙幣が寄せられて収納される側の上
部に配設され、検知光を照射する発光部とこの発光部か
ら照射されて紙幣で反射する検知光を受光する受光部と
を有している。底板46上に紙幣が収納されている場合
は、発光部から照射されて紙幣で反射する検知光を受光
部で受光して紙幣有りを検知する。底板46上に紙幣が収
納されていない場合は、発光部から照射された検知光が
底板46に予め設けられている開口を通過して受光部では
非受光状態となって紙幣無しを検知する。
【0062】次に、図9に第3の実施の形態を示す。
【0063】紙幣収納部45における紙幣の有無を検知す
る紙幣有無検知判定には、マイクロスイッチ82を用いて
もよい。このマイクロスイッチ82は、紙幣収納部45の紙
幣が寄せられて収納される側の上部に配設されている。
底板46上に紙幣が収納されている場合は、マイクロスイ
ッチ82のスイッチ作動部が紙幣で押されてオンし、紙幣
有りを検知する。底板46上に紙幣が収納されていない場
合は、マイクロスイッチ82のスイッチ作動部が底板46に
予め設けられている開口を進入してオフし、紙幣無しを
検知する。
【0064】次に、図10に第4の実施の形態を示す。
【0065】紙幣収納部45における紙幣の有無を検知す
る紙幣有無検知判定を、制御部55の紙幣有無判定手段64
によってソフト的に処理してもよい。
【0066】始業時などに紙幣が無いことが確認されて
いるときに、内部記憶部57に紙幣無しとして記憶する。
このとき、遊技媒体貸機15では、状態表示ランプ36およ
びデータ表示部37とも消灯して待機状態を表示する(ス
テップ21)。
【0067】紙幣が挿入されて紙幣識別部44によって識
別され、正常であると判断されて紙幣収納部45に収納さ
れることにより(ステップ22)、内部記憶部57の記憶内
容を紙幣有りと書き換える。さらに、遊技媒体貸機15の
状態表示ランプ36が点灯されて紙幣有りが表示され(ス
テップ23)、また、紙幣有りの情報は島端ボックス16や
ターミナルコントローラ18に送信され(ステップ24)、
島端ボックス16では対応する台番号の発光ダイオード51
が点灯されて紙幣有りが表示され、ターミナルコントロ
ーラ18では紙幣有りの台番号領域に当該台番号が表示さ
れる。なお、紙幣有りの表示は回収モードになったとき
に表示し、通常は待機状態のままでもよい。
【0068】回収作業時などに、店員がキーを使って状
態表示ランプ36の点灯している遊技媒体貸機15の上部カ
バー29を開放し、紙幣収納部45内に収納されている紙幣
を抜き取り(ステップ25)、クリアスイッチ38を押下し
た後(ステップ26)、上部カバー29を閉じる。クリアス
イッチ38が押下されれば、内部記憶部57の記憶内容を紙
幣無しと書き換える。さらに、状態表示ランプ36が消灯
されて待機状態が表示され(ステップ27)、また、紙幣
無しの情報は島端ボックス16やターミナルコントローラ
18に送信され(ステップ28)、島端ボックス16では対応
する発光ダイオード51が消灯され、ターミナルコントロ
ーラ18では紙幣有りの台番号領域から当該台番号の表示
が消される。
【0069】この場合、紙幣収納部45における紙幣の有
無を検知する紙幣有無検知判定を、制御部55の紙幣有無
判定手段64によってソフト的に処理できるので、センサ
やスイッチを省略でき、簡略化できる。
【0070】なお、遊技媒体貸機15の紙幣有無判定手段
64による判定結果に基づく情報を表示する表示手段67と
しては、状態表示ランプ36に限らず、データ表示部37を
利用しても、あるいは状態表示ランプ36とデータ表示部
37との両方を利用してもよい。データ表示部37では、待
機状態のときに無表示とし、エラー時にエラーコードを
表示し、回収モードにおいて紙幣がある場合には文字で
はない表示が移動するランニング表示をする。
【0071】また、回収モードへの移行に関しては、遊
技媒体貸出制御装置13に、回収モードに移行する時刻を
設定するタイマ手段を備えることにより、このタイマ手
段で予め設定した時刻になれば回収モードに自動的に移
行して、紙幣の有無を判定し、紙幣が有れば、その旨を
外部に報知するようにできる。
【0072】さらに、回収モードへの移行に関しては、
店員が持つリモコンを使い、遊技媒体貸出制御装置13に
リモコンと通信するリモコン通信部を備えることによ
り、リモコンで遊技媒体貸機15の回収モードへの移行を
指示できる。リモコンとリモコン通信部との間での通信
には、例えば赤外線によるデータ通信、無線によるデー
タ通信などが用いられる。
【0073】また、前記実施の形態では、払い出すメダ
ルを遊技機12の受皿26に導くノズル40を有するタイプの
遊技媒体貸機15を示したが、ノズル40に代えて払い出し
たメダルを受け入れる受皿を有するタイプの遊技媒体貸
機にも同様に適用できる。
【0074】また、図11に第5の実施の形態を示す。
なお、前記各実施の形態と同様の構成については同一符
号を用いてその説明を省略する。
【0075】遊技機12と同様に構成された遊技機本体12
aの一側に、カード処理機91が配置される。遊技機本体1
2aの有する遊技媒体繰出装置27は、獲得されるメダルつ
まり賞メダルの払い出しと、貸し出すメダルつまり貸し
メダルの払い出しとに兼用される。カード処理機91は、
メダルの貸出を制御する遊技媒体貸出制御装置13、およ
びプリペイドカードを処理するカード処理装置92を備え
ている。
【0076】カード処理機91の前面上部側には、状態表
示ランプ36、紙幣処理装置42の紙幣収納部45を開閉する
カバー29a、このカバー29aを店員が持つキーによって施
錠および解錠する錠32、および紙幣を挿入する紙幣挿入
口35が設けられている。
【0077】カード処理機91の前面下部側には、プリペ
イドカードが挿入されるカード挿入口93、プリペイドカ
ードが有する価値の数値が表示される数値表示部94、貸
出ボタンやカード返却ボタンなどの操作部95が配設され
ている。
【0078】そして、プリペイドカードをカード挿入口
93に挿入し、操作部95の貸出ボタンを押下することによ
り、プリペイドカードが有する価値の範囲内で所定枚数
のメダルつまり貸しメダルが遊技機本体12aの遊技媒体
繰出装置27から受皿26に払い出される。
【0079】受皿26に払い出されたメダルを使用して遊
技し、獲得されるメダルつまり賞メダルが遊技機本体12
aの遊技媒体繰出装置27から受皿26に払い出される。
【0080】操作部95のカード返却ボタンを押下するこ
とにより、カード挿入口93からプリペイドカードが返却
される。
【0081】また、プリペイドカードに価値を持たせる
ために追加入金する場合には、プリペイドカードがカー
ド処理装置92に挿入された状態で、紙幣を紙幣挿入口35
に挿入する。紙幣処理装置42で紙幣が正常であると識別
されれば、挿入された紙幣分の価値がカード処理装置92
によってプリペイドカードの価値に追加され、紙幣は紙
幣収納部45に収納される。
【0082】そして、カード処理機91にも紙幣が収納さ
れるので、遊技店の終業時に紙幣の回収作業が必要とな
る。この回収作業では、前記実施の形態と同様に遊技媒
体貸出制御装置13が機能するため、紙幣の回収忘れを防
止できる。
【0083】なお、前記各実施の形態では、遊技媒体と
してメダルを使用するパチスロ機について説明したが、
遊技媒体としてパチンコ玉を使用するパチンコ機や、そ
の他のゲーム機などにも適用でき、同様の作用効果が得
られる。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の遊技媒体貸出制御装置に
よれば、紙幣有無判定手段が紙幣収納部内の紙幣の有無
を判定し、その判定結果に基づく例えば紙幣有りや紙幣
無しなどの情報を報知手段によって外部に報知するた
め、紙幣の回収忘れを防止できる。
【0085】請求項2記載の遊技媒体貸出制御装置によ
れば、請求項1記載の遊技媒体貸出制御装置の効果に加
えて、判定結果クリア手段により紙幣有無判定手段によ
る判定結果をクリアし、報知手段による報知内容を切り
換えることができる。
【0086】請求項3記載の遊技媒体貸出制御装置によ
れば、請求項1記載の遊技媒体貸出制御装置の効果に加
えて、開閉検知手段によって紙幣収納部の開閉を検知す
ることにより、判定結果クリア制御手段により紙幣有無
判定手段による判定結果をクリアし、報知手段による報
知内容を切り換えることができる。
【0087】請求項4記載の遊技媒体貸出制御システム
によれば、遊技媒体貸出制御装置において、紙幣有無判
定手段が紙幣収納部内の紙幣の有無を判定し、その判定
結果に基づく情報を情報送信手段によって管理装置に送
信し、また、管理装置において、遊技媒体貸出制御装置
から送信される判定結果に基づく情報を管理側表示手段
で表示するため、紙幣の回収忘れを防止できる。
【0088】請求項5記載の遊技媒体貸出制御システム
によれば、管理装置の回収モード指示手段により遊技媒
体貸出制御装置に対して回収モードへの移行を指示する
ことにより、遊技媒体貸出制御装置において、回収モー
ドの指令によって紙幣有無判定手段による判定結果に基
づく情報を表示手段で表示するため、紙幣の回収忘れを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す遊技媒体貸出
制御システムの構成図である。
【図2】同上遊技媒体貸出制御システムが備える遊技媒
体貸出制御装置の正面図である。
【図3】同上遊技媒体貸出制御装置の紙幣処理装置の側
面図である。
【図4】同上遊技媒体貸出制御システムが備える島端ボ
ックスの正面図である。
【図5】同上遊技媒体貸出制御装置を有する遊技媒体貸
機のブロック図である。
【図6】同上遊技媒体貸出制御システムが備えるターミ
ナルコントローラのブロック図である。
【図7】同上遊技媒体貸出制御装置の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図8】第2の実施の形態を示す遊技媒体貸出制御装置
の紙幣処理装置の側面図である。
【図9】第3の実施の形態を示す遊技媒体貸出制御装置
の紙幣処理装置の側面図である。
【図10】第4の実施の形態を示す遊技媒体貸出制御装
置の動作を説明するフローチャートである。
【図11】第5の実施の形態を示す遊技媒体貸出制御装
置を有する遊技機の正面図である。
【符号の説明】 13 遊技媒体貸出制御装置 19 管理装置 20 遊技媒体貸出制御システム 38 判定結果クリア手段としてのクリアスイッチ 39 開閉検知手段としての開閉検知センサ 45 紙幣収納部 56 情報送信手段としての通信インターフェース 64 紙幣有無判定手段 65 報知手段 66 判定結果クリア制御手段 67 表示手段 74 回収モード指示手段の機能を有する操作部 77 管理側表示手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣を受け入れて遊技媒体を貸し出させ
    る遊技媒体貸出制御装置において、 前記受け入れた紙幣を収納する紙幣収納部と、 この紙幣収納部における紙幣の有無を判定する紙幣有無
    判定手段と、 この紙幣有無判定手段による判定結果に基づく情報を外
    部に報知する報知手段とを具備していることを特徴とす
    る遊技媒体貸出制御装置。
  2. 【請求項2】 紙幣有無判定手段による判定結果をクリ
    アする判定結果クリア手段を備えることを特徴とする請
    求項1記載の遊技媒体貸出制御装置。
  3. 【請求項3】 紙幣収納部の開閉状態を検知する開閉検
    知手段を備え、 この開閉検知手段による開閉検知に関連して紙幣有無判
    定手段による判定結果をクリアする判定結果クリア制御
    手段を備えることを特徴とする請求項1記載の遊技媒体
    貸出制御装置。
  4. 【請求項4】 紙幣を受け入れて遊技媒体を貸し出させ
    る複数台の遊技媒体貸出制御装置と、これら遊技媒体貸
    出制御装置に接続される管理装置とを備えた遊技媒体貸
    出制御システムであって、 前記遊技媒体貸出制御装置は、前記受け入れた紙幣を収
    納する紙幣収納部と、この紙幣収納部における紙幣の有
    無を判定する紙幣有無判定手段と、この紙幣有無判定手
    段による判定結果に基づく情報を前記管理装置へ送信す
    る情報送信手段とを備え、 前記管理装置は、前記各遊技媒体貸出制御装置から送信
    される判定結果に基づく情報を表示する管理側表示手段
    を備えることを特徴とする遊技媒体貸出制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3いずれか記載の複数台
    の遊技媒体貸出制御装置と、これら遊技媒体貸出制御装
    置に接続される管理装置とを備えた遊技媒体貸出制御シ
    ステムであって、 前記管理装置は、各遊技媒体貸出制御装置に対して回収
    モードへの移行を指示する回収モード指示手段を有し、 前記各遊技媒体貸出制御装置は、回収モードの指令によ
    って紙幣有無判定手段による判定結果に基づく情報を表
    示する表示手段を有していることを特徴とする遊技媒体
    貸出制御システム。
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