JP2003130854A - 配管検査方法及び配管検査装置 - Google Patents

配管検査方法及び配管検査装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】配管の状態に依らずに、プラント等の運転中に
配管外面から例えばライニングの剥離等の布設状態を検
出することができる配管検査方法及び配管検査装置を提
供すること。 【解決手段】音響インピーダンスの異なる材質からなる
配管2及びライニング1からなり、配管2内にライニン
グ1を挿通させると共に、配管2及びライニング1同士
を接着させてなる検査対象であって、配管2の肉厚方向
に対して超音波パルスを入射させるパルサーと、配管2
とライニング1との境界から反射される超音波反射信号
を受信するレシーバ5と、配管2に超音波が入射した時
点から配管2の肉厚を超音波が1往復伝播するのに要す
る時間まで超音波反射信号のレベルを積分処理し、この
積分値の大きさの違いを判別可能なパソコン8とを具備
した配管検査装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1配管の外周面
(外面)に、該外周面を例えば風雨の影響で腐食するの
を防止する目的で塗布される特殊な塗装(後述する重防
食塗装)が施され、この塗装は超音波を通しにくいもの
であって、該第1配管の内周面(内面)に例えば海水と
の接液を防止するための第2配管例えばポリエチレンか
らなるライニングを収納接着又は収納接触した状態にあ
る検査対象において、該第1配管に対する該第2配管の
接着又は接蝕(以下接着等と称する)に対する異常を、
超音波の減衰により検査する配管検査方法及び配管検査
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所においては、タービンの復
水器等の冷却に海水が使用される。海水を発電所内に導
くために、海水配管の内面に海水による錆などの腐食を
防止するための樹脂入り塗装でできたライニング(内張
り)が施されている。
【0003】しかし、長期間に亘り海水系配管を使用し
ていると、ライニングの剥離等の現象が発生する。従っ
て、ライニングの剥離等を早期に検出できる技術の開発
が望まれ、海水系配管の健全性を維持することが必要で
ある。このため、原子力発電所においては、定期検査時
の配管内部から目視検査することによって海水系配管の
ライニングの布設状態を検査している。
【0004】原子力発電所が運転中の場合には、海水系
配管内で海水の流れがあるため、直接海水系配管内にア
クセスすることは困難なので、定期検査時にのみ検査が
実施されている。しかしながら、ライニングの剥離等の
布設状態を早期に検出し補修することは、原子力発電所
の補修費用を低減する上で重要なことである。
【0005】このようなことから、ライニングの布設状
態を運転中に監視できる装置の開発が望まれていた。こ
のため、本出願人は海水系配管等ライニングを有する配
管の外周面からライニングの剥離等の布設状態を推定で
きる「配管検査方法及び装置」を開発し、これが出願公
開されている(特開2000−329751)。以下こ
のことを公知の発明と称する。
【0006】この公知の発明は、配管の外面からの超音
波パルスを入射させ、ライニングから多重に反射されて
くる超音波反射信号(以下多重エコーと称する)を検出
し、その多重エコーのピーク値の減衰定数を算出するこ
とにより配管内ライニングの布設状態を推定するもので
ある。
【0007】上記した配管内面の検査は通常、1年に1
度程度の定期点検時にのみ行われている。配管を開放す
るためには系統を隔離し、配管内にたまっている海水を
抜き、保温材などの除去する必要がある。さらに、ライ
ニングの状態を目視検査するためには、配管内面に付着
している貝類を除去する必要がある。これらの作業は基
本的には人手を使って実施しているため、時間とコスト
両面において問題がある。また、系統を隔離する必要が
あることから1回の定期点検時に検査可能な配管の位置
や本数は限られる。発電所の稼動を高くするために、定
期定検はなるべく短く済ませる必要があり、1度の定期
点検で検査可能な配管の本数も少なくなるため、所定の
回数の定期検査で全ての配管の健全性を検査することは
工程的にも厳しくなってきている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】該公知の発明は、原子
力発電所の運転中にライニングの布設状況を検査可能な
手法であり、上記の課題を解決する一手段である。実プ
ラントの配管では表面に発生した錆や、塗装状態の不均
一性およびノイズの影響により安定したエコーを得るこ
とができないことも想定される。
【0009】該公知の発明では、配管エコーのレベルの
減衰のみからライニングの布設状況を検査するため、安
定したエコーが得られない場合がある。例えば、重防食
塗装と呼ばれている、塗装を配管外周面に塗布したもの
にあっては、安定したエコーが得られないことがある。
重防食塗装は、配管外面に施されており、配管外面の腐
食を防止するために使用されているものである。なお、
配管の内面は、後述するライニングにより保護されてい
る。このような重防食塗装は、経験的に横波超音波を通
しにくく、規則正しい繰り返し信号を得ることができな
いものである。
【0010】そこで本発明は、配管(又は第1配管と第
2配管)の状態に依らずに、プラント運転中に配管外面
(又は第1配管の外面)からライニング(又は第2配
管)の剥離等の布設状態を検出する配管検査方法及び配
管検査装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、音響インピーダンスの
異なる材質からなる第1配管及び第2配管からなり、前
記第1配管の内面と前記第2配管の外面同士を接着させ
た状態の検査対象に対して、前記第1配管の肉厚方向に
超音波発信手段により超音波パルスを入射し、前記第1
配管と前記第2配管の境界から多重に反射する超音波反
射信号を超音波受信手段により受信し、前記第1配管に
前記超音波が入射した時点から前記第1配管の肉厚を超
音波が1往復伝播するのに要する時間まで前記超音波反
射信号のレベルを積分処理し、この積分値の大きさの違
いにより前記第1配管と前記第2配管との接着に対する
異常を検査することを特徴とする配管検査方法である。
【0012】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からなる
第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面と
前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象に
対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段によ
り超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配管
の境界から反射される超音波反射信号を超音波受信手段
により受信し、前記第1配管に前記超音波が入射した時
点から第1配管の肉厚を超音波が1往復伝播するのに要
する時間まで前記超音波反射信号のレベルを積分処理し
て第1の積分値を求め、さらに前記第1配管の肉厚を超
音波が伝播するのに要する時間のn(n:整数)倍だけ
離れた時間から前記第1配管の肉厚を超音波が伝播する
のに要する時間の前記超音波反射信号のレベルを積分処
理して第2の積分値を求め、前記第1の積分値及び第2
の積分値の比の違いにより前記第1配管と前記第2配管
との接着に対する異常を検査することを特徴とする配管
検査方法である。
【0013】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、前記第1配管と前記第2配管との接着に対
する異常を検査する場合、第2配管との接着に対する異
常を判定する前に前記超音波反射信号の自己相関関数を
求めて、該自己相関関数のピーク間隔を第1の配管の肉
厚を伝播するのに要する時間と比較することにより、正
常に超音波反射信号が得られているかの判定を行うよう
にしたことを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載
の配管検査方法である。
【0014】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からなる
第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面と
前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象に
対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段によ
り超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配管
の境界から反射される超音波反射信号を超音波受信手段
により受信し、前記第1配管に前記超音波が入射した時
点から第1配管の肉厚を超音波が1往復伝播するのに要
する時間まで前記超音波反射信号のレベルを積分処理
し、前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を超音
波反射信号のレベルの減衰、又は、特定の範囲の超音波
反射信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の
超音波反射信号のレベルの積分値から検出し、前記第1
配管の中央部を予備走査して超音波反射信号のレベルの
減衰、又は、特定の範囲の超音波反射信号のレベルの積
分値の減衰あるいは特定の範囲の超音波反射信号のレベ
ルの積分値の分布を求め、該求めた分布より前記第1配
管と前記第2配管との接着に対する異常を判定するしき
い値を設定することを特徴とする配管検査方法である。
【0015】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からなる
第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面と
前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象に
対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段によ
り超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配管
の境界から反射される超音波反射信号を超音波受信手段
により受信し、前記第1配管に前記超音波が入射した時
点から第1配管の肉厚を超音波が1往復伝播するのに要
する時間まで前記超音波反射信号のレベルを積分処理
し、前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を超音
波反射信号のレベルの減衰、又は、特定の範囲の超音波
反射信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の
超音波反射信号のレベルの積分値から検出し、前記検査
対象と同等の処理が施された対比試験片を用いることに
より前記第1配管と前記第2配管との接着に対する異常
を判定するしきい値を設定することを特徴とする配管検
査方法である。
【0016】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からなる
第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面と
前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象に
対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段によ
り超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配管
の境界から反射される超音波反射信号を超音波受信手段
により受信し、前記第1配管と前記第2配管との接着の
状態を前記超音波反射信号のレベルの減衰あるいは特定
の範囲の前記超音波反射信号のレベルの積分値の減衰あ
るいは特定の範囲の超音波反射信号のレベルの積分値か
ら検出するものであって、検査点と周囲と超音波反射信
号のレベルの減衰あるいは特定の範囲の超音波反射信号
のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の超音波反
射信号のレベルの積分値を検査対象点とその周囲で比較
して、超音波反射信号のレベルの減衰の差、特定の範囲
の超音波反射信号のレベルの積分値の比の差あるいは特
定の範囲の超音波反射信号のレベルの積分値の差が設定
した差のしきい値より大きい場合に前記第1配管と前記
第2配管との接着に対する異常とすることを特徴とする
配管検査方法である。
【0017】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からなる
第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面と
前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象に
対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段によ
り超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配管
の境界から反射される超音波反射信号を超音波受信手段
により受信し、前記第1配管と前記第2配管との接着の
状態を超音波反射信号のレベルの減衰あるいは特定の範
囲の超音波反射信号のレベルの積分値の減衰あるいは特
定の範囲の超音波反射信号のレベルの積分値をしきい値
処理することによって検出し、しきい値近傍の部位につ
いては、別途板厚測定装置により板厚を測定して所定の
板厚があるかを検査して第1配管の健全性を検査するこ
とを特徴とする配管検査方法である。
【0018】前記目的を達成するため、請求項8に対応
する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からなる
第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面と
前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象に
対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段によ
り超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配管
の境界から反射される超音波反射信号を超音波受信手段
により受信し、前記第1配管と前記第2配管との接着の
状態を超音波反射信号のレベルの減衰あるいは特定の範
囲の超音波反射信号レベルの積分値の減衰あるいは特定
の範囲の超音波反射信号のレベルの積分値をしきい値処
理することによって検出する配管検査方法であって、超
音波反射信号を検波しエコー間隔を求め演算により板厚
を求めることにより第1配管の健全性も同時に検査する
ことを特徴とする配管検査方法である。
【0019】前記目的を達成するため、請求項9に対応
する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からなる
第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面と
前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象で
あって、前記第1配管の肉厚方向に対して超音波パルス
を入射させる超音波送信手段と、前記第2配管と前記第
1の配管との境界から反射される超音波反射信号を受信
する超音波受信手段と、前記第1配管に前記超音波が入
射した時点から該第1配管の肉厚を超音波が1往復伝播
するのに要する時間まで前記超音波反射信号のレベルを
積分処理し、この積分値の大きさの違いを判別可能な演
算処理手段とを具備したことを特徴とする配管検査装置
である。
【0020】前記目的を達成するため、請求項10に対
応する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からな
る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
であって、前記第1配管の肉厚方向に超音波パルスを入
射させる超音波送信手段と、前記第1配管と前記第2配
管の境界から反射される超音波反射信号を受信する超音
波受信手段と、前記第1配管に前記超音波が入射した時
点から第1配管の肉厚を超音波が1往復伝播するのに要
する時間まで前記超音波反射信号のレベルを積分処理し
て第1の積分値を求め、さらに前記第1配管の肉厚を超
音波が伝播するのに要する時間のn(n:整数)倍だけ
離れた時間から前記第1配管の肉厚を超音波が伝播する
のに要する時間の前記超音波反射信号のレベルを積分処
理して第2の積分値を求め、前記第1の積分値及び第2
の積分値の比の違いを判別可能な演算処理手段と、を具
備したことを特徴とする配管検査装置である。
【0021】前記目的を達成するため、請求項11に対
応する発明は、前記第1配管と前記第2配管との接着に
対する異常を検査する場合、第2配管との接着に対する
異常を判定する前に超音波反射信号の自己相関関数を求
めて、該自己相関関数のピーク間隔を第1の配管の肉厚
を伝播するのに要する時間と比較することにより、正常
に超音波反射信号が得られているかの判定を行う判定手
段を、更に具備したことを特徴とする請求項9、10の
いずれかに記載の配管検査装置である。
【0022】前記目的を達成するため、請求項12に対
応する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からな
る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
であって、前記第1配管の肉厚方向に超音波パルスを入
射させる超音波送信手段と、前記第1配管と前記第2配
管の境界から反射される超音波反射信号を受信する超音
波受信手段と、前記第1配管に前記超音波が入射した時
点から第1配管の肉厚を超音波が1往復伝播するのに要
する時間まで前記超音波反射信号のレベルを積分処理
し、前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を超音
波反射信号のレベルの減衰、又は、特定の範囲の超音波
反射信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の
超音波反射信号のレベルの積分値から検出し、前記第1
配管の中央部を予備走査して超音波反射信号のレベルの
減衰、又は、特定の範囲の超音波反射信号のレベルの積
分値の減衰あるいは特定の範囲の超音波反射信号のレベ
ルの積分値の分布を求め、該求めた分布より前記第1配
管と前記第2配管との接着に対する異常を判定するしき
い値を設定する判定手段と、を備えたことを特徴とする
配管検査装置である。
【0023】前記目的を達成するため、請求項13に対
応する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からな
る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
であって、前記第1配管の肉厚方向に超音波パルスを入
射させる超音波送信手段と、前記第1配管と前記第2配
管の境界から反射される超音波反射信号を受信する超音
波受信手段と、前記第1配管に前記超音波が入射した時
点から第1配管の肉厚を超音波が1往復伝播するのに要
する時間まで前記超音波反射信号のレベルを積分処理
し、前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を超音
波反射信号のレベルの減衰、又は、特定の範囲の超音波
反射信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の
超音波反射信号のレベルの積分値から検出し、前記検査
対象と同等の処理が施された対比試験片を用いることに
より前記第1配管と前記第2配管との接着に対する異常
を判定するしきい値を設定する判定手段と、を備えたこ
とを特徴とする配管検査装置である。
【0024】前記目的を達成するため、請求項14に対
応する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からな
る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
であって、前記第1配管の肉厚方向に超音波パルスを入
射させる超音波送信手段と、前記第1配管と前記第2配
管の境界から反射される超音波反射信号を受信する超音
波受信手段と、前記第1配管と前記第2配管との接着の
状態を前記超音波反射信号のレベルの減衰あるいは特定
の範囲の前記超音波反射信号のレベルの積分値の減衰あ
るいは特定の範囲の超音波反射信号のレベルの積分値か
ら検出するものであって、検査点と周囲と超音波反射信
号のレベルの減衰あるいは特定の範囲の超音波反射信号
のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の超音波反
射信号のレベルの積分値を検査対象点とその周囲で比較
して、超音波反射信号のレベルの減衰の差、特定の範囲
の超音波反射信号のレベルの積分値の比の差あるいは特
定の範囲の超音波反射信号のレベルの積分値の差が設定
した差のしきい値より大きい場合に前記第1配管と前記
第2配管との接着に対する異常とする判定手段と、を備
えたことを特徴とする配管検査装置である。
【0025】前記目的を達成するため、請求項15に対
応する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からな
る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
であって、前記第1配管の肉厚方向に超音波パルスを入
射させる超音波送信手段と、前記第1配管と前記第2配
管の境界から反射される超音波反射信号を受信する超音
波受信手段と、前記第1配管と前記第2配管との接着の
状態を超音波反射信号のレベルの減衰あるいは特定の範
囲の超音波反射信号のレベルの積分値の減衰あるいは特
定の範囲の超音波反射信号のレベルの積分値をしきい値
処理することによって検出し、しきい値近傍の部位につ
いては、別途板厚測定装置により板厚を測定して所定の
板厚があるかを検査して第1配管の健全性を検査する検
査手段と、を備えたことを特徴とする配管検査装置であ
る。
【0026】前記目的を達成するため、請求項16に対
応する発明は、音響インピーダンスの異なる材質からな
る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
であって、前記第1配管の肉厚方向に超音波パルスを入
射させる超音波送信手段と、前記第1配管と前記第2配
管の境界から反射される超音波反射信号を受信する超音
波受信手段と、前記第1配管と前記第2配管との接着の
状態を超音波反射信号のレベルの減衰あるいは特定の範
囲の超音波反射信号のレベルの積分値の減衰あるいは特
定の範囲の超音波反射信号のレベルの積分値をしきい値
処理することによって検出する処理手段と、を備え、前
記超音波反射信号を前記超音波反射信号を超音波反射信
号を検波しエコー間隔を求め演算により板厚を求めるこ
とにより前記第1配管の健全性も同時に検査することを
特徴とする配管検査装置である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0028】図1は、本発明に係る配管検査装置及び配
管検査方法の第1の実施形態を説明するための図であ
る。始めに、本発明の検査対象について説明する。本発
明の検査対象は、例えば音響インピーダンスの異なる材
質からなる第1配管及び第2配管からなり、前記第1配
管の内面と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の
ものである。具体的には例えば炭素鋼からなる円筒状の
配管2の内面全面(内周面全面)に、例えばポリエチレ
ンからなる円筒状のライニング1の外面全面(外周面全
面)を挿通させると共に、配管2の内面とライニング1
の外面同士を接着させた状態にする。実際にこのように
するには、例えば配管2の内面に、ポリエチレンの粉末
を入れて、該粉末を溶融させた後ポリエチレンを硬化さ
せることでライニング1が配管2の内面に形成される。
ここで、配管2の内面とライニング1の外面同士を接着
させた状態とは、接着剤を媒介とする場合又は接着剤を
媒介としない場合のいずれかであってもよく、結果的に
配管2の内面とライニング1の外面が接合されている状
態を指している。
【0029】しかして、配管2の内面にライニング1を
施工した検査対象である配管2の外面(表面)に、配管
外面と垂直に伝播する超音波3を送受信するセンサー4
を設置する。センサー4は、超音波発信手段及び超音波
受信手段を構成するパルサー/レシーバー5によって駆
動される。
【0030】受信される超音波反射信号(超音波多重反
射エコー)はライニング1の状態により異なり、ライニ
ング1が配管2と密着している場合には配管2の外面
(配管表面)からライニング1へ超音波が伝播した分、
減衰して配管外面へ戻り、さらに配管2の外面ではセン
サー4を駆動するエネルギーとして超音波の一部がセン
サー4へ伝播し、残りが再び配管外面へ伝播する、とい
う動作を繰り返しながら減衰する。
【0031】一方、ライニング1が剥離している場合に
は、この剥離部6と、配管外面から伝播するのは海水あ
るいは空気である、という違いがありライニング1と海
水、あるいは水の音響インピーダンス(参考:下の図に
音響インピーダンス(縦波の場合)を記す)の違いによ
り減衰度合いが異なってくる。
【0032】 音響インピーダンス(縦波) ライニング(ポリエチレ
ン):2.0×106 海水 :1.5×106 空気 :4.1×102 炭素鋼 :4.6×107 特に検査装置に用いる超音波を横波とすると、海水・空
気などの気体や液体には横波はほとんど伝播しないため
配管底面へ伝わったエネルギーはほとんど全て反射して
配管外面へ伝わり、センサー4のエネルギー吸収以外減
衰する要因はなく、ほとんど減衰しない波形が得られ
る。横波を使用すると上記したように、ライニング1の
剥離時と正常時の減衰度合いの違いが顕著になり検査が
容易になる。
【0033】さらに、本発明では、配管内面とライニン
グの接触状態が保たれていれば安定した検査ができるた
め、例えばライニングの内面に貝などの海生物が付着し
た場合であってもそれらの影響を受けることもなく、確
実な検査結果を得ることができる。
【0034】また、超音波を送受信するセンサー4とし
ては、圧電素子や電磁超音波探傷装置を用いることが考
えられる。圧電素子はセンサーの感度がよいため、セン
サー4自体がエネルギー吸収してしまい、多重エコー波
形が長時間続くことはなく、短時間で減衰してしまう。
【0035】一方、電磁超音波探傷装置はセンサー感度
が悪く、センサー自体でのエネルギー吸収が小さいた
め、長時間にわたり多重エコーを観察することができ
る。ここでは多重エコーの減衰から配管内面の状態を検
査する方法を使用するため、センサーとして電磁超音波
探傷装置を使用する。パルサー/レシーバー5で受信し
た波形は、A/Dカード7でデジタル化して、演算処理
手段、判定手段、検査手段、処理手段を構成するパソコ
ン8に入力し、処理する。
【0036】図2は、ライニング1が剥離している場合
に得られる理想的な波形を示す。ライニング1が剥離し
ている場合には配管2の内面と外面でほぼ完全に反射さ
れるために減衰のほとんど無い波形が得られる。
【0037】図3は、ライニング1が正常に配管2内面
と密着している場合に得られる理想的な波形を示す。ラ
イニング1が配管内面と密着している場合には超音波は
配管2外面からライニング1へも伝播して配管内面へ到
達する多重エコーのレベルは低下し、徐々に減衰する波
形が得られる。その反射率は音響インピーダンスから計
算でき、上記した音響インピーダンス(縦波の場合:横
波も比は同程度と考える)の値を用いて反射率を計算す
ると下式のようになる。
【0038】 R1=(Z1−Z2)/(Z1+Z2)=0.84 ここで、R1:反射率、Z1:配管の音響インピーダン
ス、Z2:ライニングの音響インピーダンス n回反射の後を考えると、エコーレベルは0.84
なり、例えば5回反射の後の減衰を正常時と剥離時で比
較すると、剥離部6のエコーレベルを1とすると、正常
部のエコーレベルは0.42となる。エコーレベルを積
分値で評価した場合においても波形の周波数が変らずに
レベルのみが低下していると考えると、その比は同様に
1:0.42となる。この性質を利用して適切なしきい
値を設定することにより、エコーレベル、エコーレベル
の積分値ともにライニングの状態を配管外面から検知す
ることが可能である。
【0039】図4は、正常部でノイズ9が入った場合の
波形を示す。第nピークレベル10と第mピークレベル
11の比による減衰を考える。第nピークレベルを1と
すると、実際の第mピークのレベルは0.33である
が、ノイズの影響で検出される第mピーク12のレベル
は0.5となり減衰の割合は50%大きく検出されるこ
とになる。
【0040】一方、積分範囲13で示す配管板厚の伝播
にかかる時間の間のレベルを積分した値を考えると、ノ
イズの無い場合を1とすると1.24となり、24%大
きく検出されることになるが、ピークレベルのみで検出
する場合と比較するとノイズの影響は半分以下に低減さ
れることになる。
【0041】図5は、内面にポリエチレンライニングを
施した板厚9.5mmの炭素鋼材でできた配管でライニ
ング正常時および剥離時に検出される実波形例を示す。
センサーとしては2MHzの横波を送受信する電磁超音
波探傷装置を用い、構成は図1に示したものと同様であ
る。
【0042】図5に示した波形は送信ノイズで正常に波
形の得られない約30μsを削除して送信から30μs
の時点を時間=0として表したものであり、既に5回程
度配管2内の反射を繰り返した後の波形である。図5
(a)中に示した積分範囲13内のピークレベルは正常
部では1.1V、図5(b)中に示した剥離部6では
1.9Vであり、その比は0.58となる。
【0043】積分範囲内の積分(ここでは単純に、積分
範囲内の各ピーク値をたし合わせたもの)は正常部5
2.3、剥離部92.4であり、その比は0.57とな
り、レベルの比を比較したものと同等な結果が得られる
ことがわかる。
【0044】また、この積分範囲については、配管板厚
を超音波がちょうど一往復伝播するのに要する時間を選
択することが適切である。これは、例えば板厚に誤差が
ある場合など、積分範囲の決め方によってはデータのば
らつきにつながることがあるためである。
【0045】例えば、上記した肉厚9.5mmの配管を
超音波の横波(炭素鋼材中の音速:3240m/s)を
使って検査する場合には、 9.5(mm)×2/3240=5.86(μs) の間隔でピークができるはずである。従って、板厚の変
化がある場合においても必ず1つだけのピークを含む範
囲とするために、上記の配管の板厚を往復する時間であ
る5.86μsとするのがよい。また、板厚などの変化
があった場合においても影響が小さくなるよう、積分範
囲の中央がピークとなるよう積分範囲を決める。
【0046】例に示した波形は、ノイズは少ないためピ
ークレベルの比と同等な結果となるが、上記例で示した
ようにノイズが測定範囲にある場合にはエコーレベルの
積分値を使用した場合の方が、実際の減衰現象を表すも
のとなり、ライニングの異常をより正確に判定すること
ができる。
【0047】ここで、以上述べた第1の実施形態におい
て、積分値の大きさの違いにより、円筒状の配管の内周
面に施工例えば接着されているライニング1の異常を判
定することの優位性について説明する。配管の内周面に
ライニングを施工し、その一部にライニング1辺20m
m〜50mmの正方形状の剥離部を設け、外面に重防食
塗装を施工した試験片を用いてライニングの剥離を検出
する試験を実施した。
【0048】図6に重防食塗装からなるライニング剥離
部6で採取した多重エコー信号の生波形の1例を示す。
図6からもわかるように、エコーのピーク間隔は例えば
5.2μs〜7.7μsとばらついており、ノイズなど
の影響で、実際のピークの位置が正確には検出できない
ことがわかる。エコー信号は重防食塗装の影響で減衰す
るため、長時間に渡る多重エコーを観察することができ
ない。
【0049】このため、各検査位置でのピークレベルの
比は、図6に示す第1番目のエコーのピークレベル(第
1ピーク)と、第3番目のエコーのピークレベル(第3
ピーク)の比を用いて剥離の判定を行った。また、積分
値による判定は40〜46μs間の波形を積分して判定
を行った。図7はこのピークレベルの比、すなわち3波
目と1波目を用いた減幅比を示すものであり、図8は4
0〜46μs間の波形を積分値の変化を示している。
【0050】両図より、ピークレベルの比は50mm、
40mmの剥離部では周囲と比較してレベル比は大き
く、剥離を判定可能であるとも考えられるが、40mm
以降のデータには剥離部6と同程度の比になる個所が多
数有り、このデータよりしきい値を用いて剥離を判定す
ることは難しいことがわかる。40mm以降のレベルの
比の変化は不規則であり、重防食塗装状態の変化、およ
び外部のノイズの影響であると考えることができる。
【0051】一方、積分値については50mmおよび4
0mmの剥離部については、周囲と有効な差があり、レ
ベルの比ではノイズの影響により、レベルの比では大き
く変化した個所においても周囲との大きな違いは見られ
ず、しきい値を適切に設定すれば剥離は検出可能なこと
がわかる。
【0052】ここで、示したように、重防食塗装や、ノ
イズの影響が大きい個所においては、レベルの比はその
影響を受けやすく、剥離を見逃す、あるいは誤判定して
しまう可能性が有るのに対して、積分値を用いると安定
してライニングの剥離を検出することが可能である。
【0053】例えば、上記した板厚9.5mmの配管を
超音波の横波(炭素鋼材中の音速:3240m/s)を
使って検査する場合には、 9.5(mm)×2/3240=5.86(μs) の間隔でピークができるはずである。従って、板厚の変
化がある場合においても必ず1つだけのピークを含む範
囲とするために、上記の配管の板厚を往復する時間であ
る5.86μsとするのがよい。また、板厚などの変化
があった場合においても影響が小さくなるよう、積分範
囲の中央がピークとなるよう積分範囲を決める。
【0054】次に、本発明に係る配管検査装置及び配管
検査方法の第2の実施形態を説明する。配管検査装置
は、第1の実施形態では受信した多重エコーのパルスレ
ベルの積分値を1個所での積分範囲で求めて値を比較す
るのに対して、2個所でのパルスレベルの積分値を求
め、その比から配管内面のライニング1の状態を検査す
るものである。前述の第1の実施形態では、直接値を比
較するために検査対象面が均一であり多重エコーが安定
して採取可能な場合、特に第1ピークレベルに変化が無
い場合には手法も簡単で精度良くライニングの状態を検
出可能であるが、配管外面の塗装、錆などの影響により
エコーが安定しない場合には1個所の積分値を用いるた
め、その影響を受けやすく検出精度が悪化する可能性が
ある。第2の実施の形態の配管検査装置は塗装、錆の影
響を小さくするために、エコーレベルを2個所で積分し
てその比を求めるものである。検査装置としての構成は
第1の実施形態の配管検査装置と同じである。
【0055】積分範囲は第1の実施の形態と同様に配管
板厚を伝播するのに要する時間であり、求める2個所の
積分範囲の時間間隔を配管板厚を伝播するのに要する時
間の整数倍に設定する。板厚を9.5mmと想定してい
た場合に、実際の板厚が9.6mmであった場合におい
て、最初の積分範囲から更に5回反射した時間から2個
所目の積分範囲を設定した場合を考える。想定した板厚
より実際には0.1mm厚い鋼材であるために後半の積
分範囲の開始点が0.35μsだけずれることになる
が、これは2MHzの波形の半波分の範囲であり、積分
範囲の開始点をピークと半周期ずれた位置に設定してい
れば、レベルの一番低い部分でのみずれが発生すること
になり、積分値にほとんど影響なく検査を実施すること
が可能である。
【0056】図9は、実際の波形での第nピークを含む
積分範囲14と第mピークを含む積分範囲15の2個所
でエコーレベルおよびその積分値(ここでは単純に、積
分範囲内の各ピーク値をたし合わせたもの)を演算した
場合を検討する。
【0057】図9(a)に示すように正常部の第n番目
のエコーレベルは1.33V、第m番目のエコーレベル
は0.90Vでその比は0.68であり、第n番目のエ
コーを含む積分範囲での積分値は66.8、第m番目の
エコーを含む積分範囲での積分値は46.7でその比は
0.70である。
【0058】図9(b)に示すように剥離部の第n番目
のエコーレベルは2.00V、第m番目のエコーレベル
は1.83Vでその比は0.92であり、第n番目のエ
コーを含む積分範囲での積分値は98.8、第m番目の
エコーを含む積分範囲での積分値は92.6でその比は
0.94である。
【0059】図9で示したように、エコーレベルを積分
しその比を使用する方法は、ピークレベルの比を用いて
配管異常を検出する方法と同等な検出能力があり、さら
にノイズの発生している状況では、エコーレベルの積分
値の比を使用した場合の方が、実際の減衰現象を表すも
のとなり、ライニング1の異常をより正確に判定するこ
とができる。
【0060】図10は、本発明に係る配管検査装置及び
配管検査方法の第3の実施形態を説明するための図であ
る。本発明の第3の実施形態は上記第1、2の実施形態
で示された配管検査装置において、波形が配管の状態を
検査するのに適したものであるかを検証するための手段
を有する配管検査装置である。
【0061】超音波送受信子で得られる多重エコー信号
のピーク間隔は、使用する配管の板厚に依存して一定と
なるため、ピーク間隔を測定してピーク間隔が配管板厚
から求められる一定値と同じ時間であれば得られた信号
は多重エコー信号であると判断可能である。例えば、配
管板厚9.5mm、横波超音波(音速:3420m/
s)を使用した場合には5.6μs間隔でピークが現れ
るため、エコー間隔が5〜6μsであれば正常波形であ
ると考えることとし、正常と考えられる波形のみを第
1、2の実施形態で示された配管検査装置で処理するこ
とにより精度のよい配管の検査を行うことができる。
【0062】ピーク間隔を求めるには、包絡線を求めて
そのピークとなる時間を求める方法が一般的であるが、
外部ノイズの多い場合には正確なピーク間隔を測定する
ことができない。
【0063】ここでは、図10(a)の生波形例に示す
生波形から、図10(b)に示す自己相関関数16を求
め、そのピーク間隔を求めることにより、より正確にピ
ーク間隔を求めることができ、誤った判定を避ける。こ
こで、自己相関関数は以下の式で求められる。
【0064】 Yacf ( i ) = Σ ( Y( j ) × Y( j + i ) ) ( j = 1 to DataEnd) (Yacf ( i ):自己相関関数、Y( j ):エコー波形) この後、ピーク間隔を求めるわけであるが、実用的には
例えば板厚9.5mmの場合には配管内を往復するのに
約5.6μsであるため、エコー間隔が5μsあるいは
6μsであることがわかれば十分である。従って、例え
ばサンプリングを20MHz(サンプリング間隔50n
s)である場合には、図10(c)に示すような包絡線
を求めて単純に最大値を得る時間を求めればよい。包絡
線17を求める式を下記する。
【0065】 Y ( i ) = Y( i ×20 )〜Y(i ×20 + 19 ) 間での最大値 ( i = 1 to Da taEnd / 20) (Y ( i ):包絡線、) 最大値を与える i は以下にの式を満たす i を検出す
る。
【0066】Y ( i-1 ) < Y( i ) Y ( i+1 ) 上記の例で示した場合には、この i の間隔が5、また
は6であれば得られた反射エコーは配管エコーとして正
常な波形と考え、エコーレベルなどにより配管の健全性
を検査し、間隔が上記以外の場合には正常なエコーが得
られなかった個所として検査対象外とする。この方法に
より、異常波形を予め排除して配管検査を実施すれば、
より信頼性の高い配管検査装置とすることができる。
【0067】図11は、本発明に係る配管検査装置及び
配管検査方法の第4の実施形態を説明するためのフロー
図であり、具体的には本発明の第4の実施の形態の配管
検査装置のしきい値の決め方を示している。第4の実施
の形態の配管検査装置は検査対象の配管中央部での予備
走査を行い(S18)、多重エコーの第nエコーと第m
エコーのレベルの比を求める。予備走査として、配管を
1周した場合のレベル比(減幅比)の変化19を図12
(a)に示す。
【0068】配管内周面は塗装が施されており、局部的
には錆のうきなども見えるために、ライニング1の状態
が同じだと考えられる場合においても図に示したような
変動がある。
【0069】本発明の配管検査装置では、ライニング1
の状態をしきい値を決めて検査するため、しきい値を決
める際にはこの変動を考慮する必要がある。しきい値の
決め方は、図12(b)に示すように上記予備走査にお
けるレベルの比を度数分布として表し、その分布が正規
分布に近いかどうかを判断する(S21)。正規分布に
近いと判断した場合にはその平均値を演算し(S2
2)、また標準偏差を演算する(S23)。この場合、
ライニング1が剥離していると判断するしきい値を、平
均値+2×標準偏差とする。正規分布とは考えられない
場合には予備走査をやり直し、上記の操作を繰り返す。
なお、平均値と標準偏差はデータをd(i):i=1〜jとする
と、以下の式で求める。
【0070】平均値 :davr = Σd(i) (i=1 to j) 標準偏差:σ = √{Σ(d(i) ― davr2 / j }
1/2 統計上は、平均値に標準偏差の2倍を加えたしきい値を
設定しても、正常部のうちの約7%程度が異常と検出さ
れることとなるが、例えばしきい値を2回連続で超えた
場合に異常とするなどの方法で誤判定を低減し、異常部
を正確に判定可能である。
【0071】なお、ここでは多重エコーの第nエコーと
第mエコーのレベルの比を用いて実施例を説明したが、
多重エコーの第nエコーと第mエコーの特定の範囲のレ
ベルの積分値の減衰や特定の範囲のレベルの積分値その
ものを判定に使用する場合のしきい値も同様に決定する
ことができる。
【0072】図12は、本発明に係る配管検査装置及び
配管検査方法の第5の実施形態を説明するための図であ
る。本発明の第5の実施の形態の配管検査装置は検査対
象の配管を予備走査する代わりに、検査対象と同じ材質
・仕様でできた対比試験片を使用してしきい値を決定し
て配管の異常を検出するものである。
【0073】図13は、本発明に係る配管検査装置及び
配管検査方法の第6の実施形態を説明するための図であ
る。本発明の第6の実施の形態の配管検査装置はエコー
レベルの比の差分からライニングの異常を検出するもの
である。図13(a)は一部ライニングに剥離のある配
管を検査した場合の第n番目と第m番目のエコーレベル
の比をグラフに表した例であり、実際のデータではな
い。エコーレベルの比が周囲と比較して大きい部分が剥
離していると考えられる部分24である。
【0074】一方、図中13(a)中に減幅比の大きい
部分と記している部位25は、塗装の影響などでレベル
の比が大きいだけの部位25と考えられる場所である。
このような場合にライニング1の異常をエコーレベルの
比のしきい値により検出する。例えば全ての異常部位を
検出するためにしきい値を0.8と設定した場合には減
幅比の大きい部分25も異常と判定されることになり、
また実際には正常部位であると考えられる減幅比の大き
い部分25を異常と検出しないようにしきい値を0.9
と設定した場合には1番目と3番目の異常部位が検出で
きないことになる。
【0075】図13(b)のグラフはこのエコーレベル
の比を現在の検査位置と直前の検査位置の差を演算した
ものである。ライニングの異常部位では正常部と比較し
てレベルの比が大きくなることが考えられるため、その
偏差にしきい値を設けて(例えば0.04)、しきい値
よりも大きな偏差となった場所から異常部位が始まり2
6、もう1つのしきい値(例えば−0.04)よりも小
さくなった場合に異常部位は終了する27と考えること
ができる。
【0076】上記したようなライニングの状態以外の例
えば錆や塗装の影響を排除して正確に配管ライニングの
異常を検出することができる。ここでは、単純に前の位
置との差分のみでの検査としたが、前後・左右との差を
求めて検査を実施すること可能である。
【0077】図14は、本発明に係る配管検査装置及び
配管検査方法の第7の実施形態を説明するためのフロー
図である。本発明の第7の実施形態は、上記第1〜第6
の実施形態までの配管検査装置と同様に、例えばエコー
レベルの減衰をしきい値処理して、正常部(S34)、
剥離部(S32)、及び中間部(S29)の3段階で判
定する(S28)。ここで、中間部(S29)と判定さ
れた部位を、配管の肉厚を計測し(S30)、規定の厚
さ以上の肉厚を有するかを比較する(S31)ことによ
り、健全性を検査するものである。
【0078】配管の肉厚の計測は、例えば圧電素子を使
用し、そのエコー間隔を測定することで容易に板厚を計
測することができる。必要に応じて剥離部と判定された
部位(S32)に対しても配管の板厚を計測してもよ
い。上記第1〜6実施の形態のまでの配管検査装置は配
管の内側に施工されたライニングの健全性を検査してい
る。
【0079】ところで、ライニングが剥離し、配管内に
流れる水と配管が接液すると、配管の内面が腐食して減
肉する。第7、8の実施の形態では、ライニングの健全
性を検査すると共に、さらに異常が進んだ配管の減肉状
況を測定して配管の健全性を検査する配管検査装置であ
る。
【0080】図15にエコーレベルの比(減幅比)の度
数分布を示す。図15からもわかるように、エコーレベ
ルのピーク比では正常部と異常部での重なり部分、すな
わち、正常・異常の区別の付かない部位33があり、完
全に正常部と異常部を分離することは難しい。そのた
め、上記したようにエコーレベルの減衰から正常部、剥
離部及び中間部の3段階で判定する必要がある。第7の
実施形態では、エコーレベルの比が平均値+標準偏差以
上でありさらに平均値+標準偏差×2以下である位置を
中間部とし、中間部については圧電素子などにより配管
板厚を計測して規定の厚さ以上あるこかどうかの検査を
実施して、配管の健全性を検査するものである。
【0081】本発明の第8の実施形態は多重エコーのレ
ベルの比、エコーのレベルの比、及びエコーのレベルか
ら配管の異常を検出するのに加えて、同時に上記の多重
エコーからピークの間隔を求めて配管の厚みを測定して
厚みが所定の厚さ以上あるかどうかを検査するものであ
る。上記第3の実施の形態では得られたエコー波形を自
己相関処理および包絡線処理を行い、1μs単位の時間
間隔を求めてエコー波形の正常/異常を判定したが、第
8の実施の形態では自己相関処理した後に直接、ピーク
を求めることにより厚さを同時に測定し、配管異常をよ
り正確に検出することができるものである。
【0082】<変形例>前述の実施形態では、配管とし
て肉厚(板厚)が一定円筒状のものを例にあげて説明し
たが、これに限らず、外形形状はどんな形状であっても
よく、事前に正常部・異常部で得られる超音波エコー波
形のデータがあれば、板厚が変化しても配管検査は可能
である。しかしながら、配管(板厚)の自動検査を行う
場合にあっては、検査対象とする配管の断面は、板厚が
一定の円筒状の配管であることが望ましい。
【0083】また、前述の実施形態の多重エコー超音波
信号とは、配管の外周面(外面)と内周面(内面)を多
重に反射する超音波の信号のことを指している。
【0084】さらに、前述の実施形態では、検査対象と
して例えば炭素鋼からなる配管2の内周面に、例えばポ
リエチレンからなるライニング1を配設したものを例に
あげて説明したが、これに限らず、音響インピーダンス
が異なる2種類の材質から第1配管と、第2配管からな
り、第1配管の内周面に第2配管が収納接着又は収納接
合される2重配管であって、2重配管が互いに接着(接
合)された状態のものであっても、その両者の接着等の
異常を検査することが可能である。この場合であって
も、前述の実施形態の配管2の外周面と同様に、第1配
管の外周面に、風雨の影響で該外周面が腐食するのを防
止するための特殊な塗装であって、超音波を安定して通
すことができない重防食塗装(例えば商品名:ジンクリ
ッチプライマー)等の物質が存在していることは言うま
でもない。前述の実施形態で、配管2の内周面に、ポリ
エチレンからなるライニング1を配設した理由は、防食
の目的で、配管2内部に海水を流通させる場合に配管2
の内周面に海水が直接接液しないようにするためであ
る。また配管2の外周面に重防食塗装を施した理由は、
室外に用いられる配管(室外配管)は、室内に用いられ
る配管(室内配管)に比べて風雨にさらされるため、該
風雨の影響により配管2の外周面が腐食するのを防止す
るためであり、室内配管の場合には、重防食塗装を施さ
ず、風雨にさらされることがないため、配管2の外周面
に超音波を通し易い例えばエポキシ系の塗装を施すだけ
でよい。
【0085】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、配管(又は
第1配管と第2配管)の状態に依らずに、プラント運転
中に配管外面(又は第1配管の外面)からライニング
(又は第2配管)の剥離等の布設状態を検出する配管検
査方法及び配管検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管検査装置及び配管検査方法の
第1の実施形態を説明するための概略構成図。
【図2】図1のセンサーで得られる理想的な波形を示す
図(剥離部)。
【図3】図1のセンサーで得られる理想的な波形を示す
図(正常部)。
【図4】図1の正常部でノイズが入った場合の波形を示
す図。
【図5】図1の実際の波形例を示す図。
【図6】図1の重防食塗装上での生波形例を示す図。
【図7】図6の波形の一部を拡大して示すピークレベル
の比の変化を示す図。
【図8】図6の波形の一部を拡大して示す積分値の変化
を示す図。
【図9】実際の波形例を示す図。
【図10】本発明に係る配管検査装置及び配管検査方法
の第3の実施形態を説明するための波形図。
【図11】本発明に係る配管検査装置及び配管検査方法
の第4の実施形態を説明するためのフロー図。
【図12】減幅比の変化と分布を示す図。
【図13】減幅比と減幅比の偏差の変化を示す図。
【図14】本発明に係る配管検査装置及び配管検査方法
の第7の実施形態を説明するためのフロー図。
【図15】レベルの比の度数分布を示す図。
【符号の説明】 1…ライニング、2…配管、3…超音波、4…センサ
ー、5…パルサー/レシーバー、6…剥離部、7…A/
Dカード、8…パソコン、9…ノイズ、10…第nピー
クレベル、11…第nピークレベル、12…検出される
第mピークレベル、13…積分範囲、14…第nピーク
を含む積分範囲、15…第mピークを含む積分範囲、1
6…自己相関関数、17…包絡線、S18…予備走査、
S19…レベル比の変化、S20…減幅比の分布、S2
1…正規分布をしているかの判断、22…平均値、23
…標準偏差、24…剥離と考えられる部分、25…減幅
比の大きい部分、26…異常部位の始まり、27…異常
部位の終わり、S28…しきい値による判定、S29…
中間部、S30…板厚の計測、S31…規定の寸法以上
かの判定、S32…剥離部、33…正常・異常の区別が
つかない部位、S34…正常部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 圭介 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 千星 淳 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 佐藤 道雄 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 志田 彰 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 岩田 潔 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 工藤 雅人 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2G047 AA07 AA08 AB01 BA03 BC03 BC09 CA01 EA10 GG06 GG09 GG14 GG24 GG28 GG36

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響インピーダンスの異なる材質からな
    る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
    と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
    に対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段に
    より超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配
    管の境界から多重に反射する超音波反射信号を超音波受
    信手段により受信し、前記第1配管に前記超音波が入射
    した時点から前記第1配管の肉厚を超音波が1往復伝播
    するのに要する時間まで前記超音波反射信号のレベルを
    積分処理し、この積分値の大きさの違いにより前記第1
    配管と前記第2配管との接着に対する異常を検査するこ
    とを特徴とする配管検査方法。
  2. 【請求項2】 音響インピーダンスの異なる材質からな
    る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
    と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
    に対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段に
    より超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配
    管の境界から反射される超音波反射信号を超音波受信手
    段により受信し、前記第1配管に前記超音波が入射した
    時点から第1配管の肉厚を超音波が1往復伝播するのに
    要する時間まで前記超音波反射信号のレベルを積分処理
    して第1の積分値を求め、 さらに前記第1配管の肉厚を超音波が伝播するのに要す
    る時間のn(n:整数)倍だけ離れた時間から前記第1
    配管の肉厚を超音波が伝播するのに要する時間の前記超
    音波反射信号のレベルを積分処理して第2の積分値を求
    め、 前記第1の積分値及び第2の積分値の比の違いにより前
    記第1配管と前記第2配管との接着に対する異常を検査
    することを特徴とする配管検査方法。
  3. 【請求項3】 前記第1配管と前記第2配管との接着に
    対する異常を検査する場合、第2配管との接着に対する
    異常を判定する前に前記超音波反射信号の自己相関関数
    を求めて、該自己相関関数のピーク間隔を第1の配管の
    肉厚を伝播するのに要する時間と比較することにより、
    正常に超音波反射信号が得られているかの判定を行うよ
    うにしたことを特徴とする請求項1、2のいずれかに記
    載の配管検査方法。
  4. 【請求項4】 音響インピーダンスの異なる材質からな
    る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
    と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
    に対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段に
    より超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配
    管の境界から反射される超音波反射信号を超音波受信手
    段により受信し、前記第1配管に前記超音波が入射した
    時点から第1配管の肉厚を超音波が1往復伝播するのに
    要する時間まで前記超音波反射信号のレベルを積分処理
    し、 前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を超音波反
    射信号のレベルの減衰、又は、特定の範囲の超音波反射
    信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の超音
    波反射信号のレベルの積分値から検出し、 前記第1配管の中央部を予備走査して超音波反射信号の
    レベルの減衰、又は、特定の範囲の超音波反射信号のレ
    ベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の超音波反射信
    号のレベルの積分値の分布を求め、該求めた分布より前
    記第1配管と前記第2配管との接着に対する異常を判定
    するしきい値を設定することを特徴とする配管検査方
    法。
  5. 【請求項5】 音響インピーダンスの異なる材質からな
    る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
    と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
    に対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段に
    より超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配
    管の境界から反射される超音波反射信号を超音波受信手
    段により受信し、前記第1配管に前記超音波が入射した
    時点から第1配管の肉厚を超音波が1往復伝播するのに
    要する時間まで前記超音波反射信号のレベルを積分処理
    し、 前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を超音波反
    射信号のレベルの減衰、又は、特定の範囲の超音波反射
    信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の超音
    波反射信号のレベルの積分値から検出し、 前記検査対象と同等の処理が施された対比試験片を用い
    ることにより前記第1配管と前記第2配管との接着に対
    する異常を判定するしきい値を設定することを特徴とす
    る配管検査方法。
  6. 【請求項6】 音響インピーダンスの異なる材質からな
    る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
    と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
    に対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段に
    より超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配
    管の境界から反射される超音波反射信号を超音波受信手
    段により受信し、 前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を前記超音
    波反射信号のレベルの減衰あるいは特定の範囲の前記超
    音波反射信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範
    囲の超音波反射信号のレベルの積分値から検出するもの
    であって、 検査点と周囲と超音波反射信号のレベルの減衰あるいは
    特定の範囲の超音波反射信号のレベルの積分値の減衰あ
    るいは特定の範囲の超音波反射信号のレベルの積分値を
    検査対象点とその周囲で比較して、超音波反射信号のレ
    ベルの減衰の差、特定の範囲の超音波反射信号のレベル
    の積分値の比の差あるいは特定の範囲の超音波反射信号
    のレベルの積分値の差が設定した差のしきい値より大き
    い場合に前記第1配管と前記第2配管との接着に対する
    異常とすることを特徴とする配管検査方法。
  7. 【請求項7】 音響インピーダンスの異なる材質からな
    る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
    と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
    に対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段に
    より超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配
    管の境界から反射される超音波反射信号を超音波受信手
    段により受信し、 前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を超音波反
    射信号のレベルの減衰あるいは特定の範囲の超音波反射
    信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の超音
    波反射信号のレベルの積分値をしきい値処理することに
    よって検出し、 しきい値近傍の部位については、別途板厚測定装置によ
    り板厚を測定して所定の板厚があるかを検査して第1配
    管の健全性を検査することを特徴とする配管検査方法。
  8. 【請求項8】 音響インピーダンスの異なる材質からな
    る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
    と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
    に対して、前記第1配管の肉厚方向に超音波発信手段に
    より超音波パルスを入射し、前記第1配管と前記第2配
    管の境界から反射される超音波反射信号を超音波受信手
    段により受信し、 前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を超音波反
    射信号のレベルの減衰あるいは特定の範囲の超音波反射
    信号レベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の超音波
    反射信号のレベルの積分値をしきい値処理することによ
    って検出する配管検査方法であって、超音波反射信号を
    検波しエコー間隔を求め演算により板厚を求めることに
    より第1配管の健全性も同時に検査することを特徴とす
    る配管検査方法。
  9. 【請求項9】 音響インピーダンスの異なる材質からな
    る第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内面
    と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対象
    であって、前記第1配管の肉厚方向に対して超音波パル
    スを入射させる超音波送信手段と、 前記第2配管と前記第1の配管との境界から反射される
    超音波反射信号を受信する超音波受信手段と、 前記第1配管に前記超音波が入射した時点から該第1配
    管の肉厚を超音波が1往復伝播するのに要する時間まで
    前記超音波反射信号のレベルを積分処理し、この積分値
    の大きさの違いを判別可能な演算処理手段と、 を具備したことを特徴とする配管検査装置。
  10. 【請求項10】 音響インピーダンスの異なる材質から
    なる第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内
    面と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対
    象であって、前記第1配管の肉厚方向に超音波パルスを
    入射させる超音波送信手段と、 前記第1配管と前記第2配管の境界から反射される超音
    波反射信号を受信する超音波受信手段と、 前記第1配管に前記超音波が入射した時点から第1配管
    の肉厚を超音波が1往復伝播するのに要する時間まで前
    記超音波反射信号のレベルを積分処理して第1の積分値
    を求め、 さらに前記第1配管の肉厚を超音波が伝播するのに要す
    る時間のn(n:整数)倍だけ離れた時間から前記第1
    配管の肉厚を超音波が伝播するのに要する時間の前記超
    音波反射信号のレベルを積分処理して第2の積分値を求
    め、 前記第1の積分値及び第2の積分値の比の違いを判別可
    能な演算処理手段と、 を具備したことを特徴とする配管検査装置。
  11. 【請求項11】 前記第1配管と前記第2配管との接着
    に対する異常を検査する場合、第2配管との接着に対す
    る異常を判定する前に超音波反射信号の自己相関関数を
    求めて、該自己相関関数のピーク間隔を第1の配管の肉
    厚を伝播するのに要する時間と比較することにより、正
    常に超音波反射信号が得られているかの判定を行う判定
    手段を、更に具備したことを特徴とする請求項9、10
    のいずれかに記載の配管検査装置。
  12. 【請求項12】 音響インピーダンスの異なる材質から
    なる第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内
    面と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対
    象であって、前記第1配管の肉厚方向に超音波パルスを
    入射させる超音波送信手段と、 前記第1配管と前記第2配管の境界から反射される超音
    波反射信号を受信する超音波受信手段と、 前記第1配管に前記超音波が入射した時点から第1配管
    の肉厚を超音波が1往復伝播するのに要する時間まで前
    記超音波反射信号のレベルを積分処理し、 前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を超音波反
    射信号のレベルの減衰、又は、特定の範囲の超音波反射
    信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の超音
    波反射信号のレベルの積分値から検出し、 前記第1配管の中央部を予備走査して超音波反射信号の
    レベルの減衰、又は、特定の範囲の超音波反射信号のレ
    ベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の超音波反射信
    号のレベルの積分値の分布を求め、該求めた分布より前
    記第1配管と前記第2配管との接着に対する異常を判定
    するしきい値を設定する判定手段と、 を備えたことを特徴とする配管検査装置。
  13. 【請求項13】 音響インピーダンスの異なる材質から
    なる第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内
    面と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対
    象であって、前記第1配管の肉厚方向に超音波パルスを
    入射させる超音波送信手段と、 前記第1配管と前記第2配管の境界から反射される超音
    波反射信号を受信する超音波受信手段と、 前記第1配管に前記超音波が入射した時点から第1配管
    の肉厚を超音波が1往復伝播するのに要する時間まで前
    記超音波反射信号のレベルを積分処理し、 前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を超音波反
    射信号のレベルの減衰、又は、特定の範囲の超音波反射
    信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の超音
    波反射信号のレベルの積分値から検出し、前記検査対象
    と同等の処理が施された対比試験片を用いることにより
    前記第1配管と前記第2配管との接着に対する異常を判
    定するしきい値を設定する判定手段とを備えたことを特
    徴とする配管検査装置。
  14. 【請求項14】 音響インピーダンスの異なる材質から
    なる第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内
    面と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対
    象であって、前記第1配管の肉厚方向に超音波パルスを
    入射させる超音波送信手段と、 前記第1配管と前記第2配管の境界から反射される超音
    波反射信号を受信する超音波受信手段と、 前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を前記超音
    波反射信号のレベルの減衰あるいは特定の範囲の前記超
    音波反射信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範
    囲の超音波反射信号のレベルの積分値から検出するもの
    であって、 検査点と周囲と超音波反射信号のレベルの減衰あるいは
    特定の範囲の超音波反射信号のレベルの積分値の減衰あ
    るいは特定の範囲の超音波反射信号のレベルの積分値を
    検査対象点とその周囲で比較して、超音波反射信号のレ
    ベルの減衰の差、特定の範囲の超音波反射信号のレベル
    の積分値の比の差あるいは特定の範囲の超音波反射信号
    のレベルの積分値の差が設定した差のしきい値より大き
    い場合に前記第1配管と前記第2配管との接着に対する
    異常とする判定手段と、 を備えたことを特徴とする配管検査装置。
  15. 【請求項15】 音響インピーダンスの異なる材質から
    なる第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内
    面と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対
    象であって、前記第1配管の肉厚方向に超音波パルスを
    入射させる超音波送信手段と、 前記第1配管と前記第2配管の境界から反射される超音
    波反射信号を受信する超音波受信手段と、 前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を超音波反
    射信号のレベルの減衰あるいは特定の範囲の超音波反射
    信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の超音
    波反射信号のレベルの積分値をしきい値処理することに
    よって検出し、 しきい値近傍の部位については、別途板厚測定装置によ
    り板厚を測定して所定の板厚があるかを検査して第1配
    管の健全性を検査する検査手段と、 を備えたことを特徴とする配管検査装置。
  16. 【請求項16】 音響インピーダンスの異なる材質から
    なる第1配管及び第2配管からなり、前記第1配管の内
    面と前記第2配管の外面同士を接着させた状態の検査対
    象であって、前記第1配管の肉厚方向に超音波パルスを
    入射させる超音波送信手段と、 前記第1配管と前記第2配管の境界から反射される超音
    波反射信号を受信する超音波受信手段と、 前記第1配管と前記第2配管との接着の状態を超音波反
    射信号のレベルの減衰あるいは特定の範囲の超音波反射
    信号のレベルの積分値の減衰あるいは特定の範囲の超音
    波反射信号のレベルの積分値をしきい値処理することに
    よって検出する処理手段と、 を備え、前記超音波反射信号を前記超音波反射信号を超
    音波反射信号を検波しエコー間隔を求め演算により板厚
    を求めることにより前記第1配管の健全性も同時に検査
    することを特徴とする配管検査装置。
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