JP2003130072A - 車輪用回転支持装置 - Google Patents

車輪用回転支持装置

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JP2003130072A
JP2003130072A JP2001326056A JP2001326056A JP2003130072A JP 2003130072 A JP2003130072 A JP 2003130072A JP 2001326056 A JP2001326056 A JP 2001326056A JP 2001326056 A JP2001326056 A JP 2001326056A JP 2003130072 A JP2003130072 A JP 2003130072A
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peripheral surface
wheel
retaining ring
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Hiroo Ishikawa
寛朗 石川
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NSK Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C35/00Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
    • F16C35/04Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
    • F16C35/06Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
    • F16C35/067Fixing them in a housing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
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    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立作業の容易化と小型・軽量化とを図ると
共に、車輪用軸受ユニット1aの修理・点検に要するコ
ストを低減する。 【解決手段】 ナックル30に設けた支持孔32の内周
面に外側係合溝39を、全周に亙って形成する。この支
持孔32の内周面の円周方向一部に、この支持孔32の
一端開口周縁部から上記外側係合溝39を越えた部分に
亙り、外径側に凹入する凹入部40を形成する。外輪3
aを上記支持孔32に挿入した状態で、この外輪3aの
外周面に形成した内側係合溝38と、上記外側係合溝3
9とに、弾性材製で欠円環状の止め輪37を掛け渡す。
上記凹入部40内に進入させた工具の先端部を、この止
め輪37の両端部で、上記凹入部40内に存在する部分
に係合させる事により、この止め輪37の直径を弾性的
に拡大自在とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車輪を支持する
為の車輪用軸受ユニットと、自動車の独立懸架式サスペ
ンションの一部を構成する支持部材とを組み合わせて、
懸架装置に対して車輪を回転自在に支持する為の車輪用
回転支持装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】車輪を懸架装置に対して回転自在に支持
する為に、外輪と内輪とを転動体を介して回転自在に組
み合わせた車輪用軸受ユニットが、各種使用されてい
る。又、懸架装置の一種である独立懸架式サスペンショ
ンに対して、車輪を回転自在に支持する為に、この独立
懸架式サスペンションの一部を構成するナックルに設け
た支持孔に、上記車輪用軸受ユニットを構成する外輪の
一部を内嵌すると共に、この外輪と上記支持部材とを複
数のボルトにより結合した車輪用回転支持装置も、従来
から広く使用されている。図9は、この様な車輪用回転
支持装置のうち、独立懸架式サスペンションに駆動輪を
支持すると共に、この駆動輪を回転駆動する為の車輪駆
動用の車輪用軸受ユニット1と、懸架装置を構成するナ
ックル30とを組み合わせた車輪用回転支持装置の、一
般的な構造を示している。
【0003】このうちの車輪用軸受ユニット1は、外輪
3の内径側にハブ4及び内輪5を、複数の転動体6、6
を介して回転自在に支持して成る。このうちの外輪3
は、その外周面に設けた第一の取付フランジ7により、
懸架装置の一部を構成する支持部材である、ナックル3
0に結合固定した状態で、使用時にも回転しない。即
ち、上記車輪用軸受ユニット1の使用時には、上記外輪
3の軸方向内端(軸方向に関して内とは、自動車への組
み付け状態で車両の幅方向中央側となる側で、図1〜
3、6〜9の右側。本明細書全体で同じ。)部外周面に
設けた円筒面状の嵌合部31を上記ナックル30に設け
た支持孔32に内嵌する。そして、この状態で、上記ナ
ックル30に設けた複数の通孔33にボルト34を挿通
させ、これら各ボルト34の雄ねじ部を、上記第一の取
付フランジ7に設けたねじ孔35に螺合・緊締する事に
より、上記車輪用軸受ユニット1を上記ナックル30に
結合している。又、上記外輪3の内周面には1対の外輪
軌道8、8を設けて、この外輪3の内径側に、それぞれ
が回転部材36を構成する、ハブ4及び内輪5を、この
外輪3と同心に、回転自在に支持している。
【0004】このうちのハブ4は、外周面の軸方向外端
(軸方向に関して外とは、自動車への組み付け状態で車
両の幅方向外側となる側で、図1〜3、6〜9の左側。
本明細書全体で同じ。)寄り部分に、車輪を支持する為
の第二の取付フランジ9を設けている。又、上記ハブ4
の外周面の中間部に第一の内輪軌道10を形成し、同じ
く軸方向内端部に形成した小径段部11に、その外周面
に第二の内輪軌道12を形成した上記内輪5を外嵌固定
している。又、上記ハブ4の中心部には、スプライン孔
13を設けている。
【0005】一方、前記車輪用軸受ユニット1には等速
ジョイント2を組み合わせている。この等速ジョイント
2は、等速ジョイント用外輪14と、等速ジョイント用
内輪15と、複数のボール16、16と、スプライン軸
17とを備える。このうちの等速ジョイント用外輪14
とスプライン軸17とが、駆動軸部材18を構成する。
即ち、このスプライン軸17はこの駆動軸部材18の軸
方向外半部に設けたもので、上記スプライン孔13と係
合自在であり、上記等速ジョイント用外輪14は、上記
駆動軸部材18の軸方向内半部に設けている。この等速
ジョイント用外輪14の内周面の円周方向複数個所には
外側係合溝19、19を、それぞれこの円周方向に対し
直角方向に形成している。又、上記等速ジョイント用内
輪15は、中心部に第二のスプライン孔20を、その外
周面で上記各外側係合溝19、19と整合する部分に内
側係合溝21、21を、それぞれ円周方向に対し直角方
向に形成している。そして、これら各内側係合溝21、
21と上記各外側係合溝19、19との間に上記各ボー
ル16、16を、保持器22により保持した状態で、こ
れら各係合溝21、19に沿う転動自在に設けている。
【0006】上述の様な等速ジョイント2と前述の様な
車輪用軸受ユニット1とを組み合わせるには、上記スプ
ライン軸17を上記ハブ4のスプライン孔13に、軸方
向に関して内側から外側に向け挿通する。そして、上記
スプライン軸17の軸方向外端部で上記ハブ4の外端面
から突出した部分に設けた雄ねじ部23にナット24を
螺合し、更に緊締する事により、互いに結合固定する。
この状態で、前記内輪5の内端面は上記等速ジョイント
用外輪14の外端面に当接するので、この内輪5が前記
小径段部11から抜け出る方向に変位する事はない。同
時に、前記各転動体6、6に適正な予圧が付与される。
【0007】更に、自動車の懸架装置への組み付け状態
では、前記等速ジョイント用内輪15の中心部に設けた
第二のスプライン孔20に、駆動軸25の軸方向外端部
に設けた雄スプライン部26をスプライン係合させる。
そして、この雄スプライン部26の軸方向外端部外周面
に全周に亙って形成した係止溝27に係止した止め輪2
8を、上記第二のスプライン孔20の軸方向外端開口周
縁部に形成した係止段部29に係合させて、上記雄スプ
ライン部26が上記第二のスプライン孔20から抜け出
る事を防止する。尚、上記駆動軸25の軸方向内端部
は、図示しないデファレンシャルギヤの出力軸部に設け
た、やはり図示しないトリポード型等速ジョイントのト
ラニオンの中心部に結合固定する。従って、自動車の走
行時に上記駆動軸25は、等速回転する。
【0008】上述した従来の車輪用回転支持装置の場
合、前記ナックル30に設けた複数の通孔33を挿通し
たボルト34の雄ねじ部を、前記外輪3に設けた第一の
取付フランジ7のねじ孔35に螺合・緊締する事によ
り、車輪用軸受ユニット1を上記ナックル30に固定し
ている。これに対して、外輪の外周面を、(ナックル3
0に固定する為の取付フランジを設けない)単なる円筒
面とすると共に、この外輪を上記ナックル30の支持孔
32に内嵌固定する構造も、特開2001−10580
6号公報に記載されている様に従来から知られている。
【0009】この公報に記載された車輪用回転支持装置
は、ナックルの支持孔の内周面と外輪の外周面との間
に、弾性材製で欠円環状のクリップを掛け渡している。
即ち、上記外輪の外周面を、(ナックルに固定する為の
取付フランジを設けない)単なる円筒面状の嵌合部とす
ると共に、この嵌合部の外周面の軸方向中間部に内側係
合溝を、周方向に形成している。又、上記支持孔の内周
面の軸方向中間部に外側係合溝を、周方向に形成してい
る。そして、上記支持孔の内側に上記外輪を挿入した状
態で、上記内側、外側両係合溝同士の間に上記クリップ
を掛け渡す事により、上記外輪を上記ナックルに結合し
ている。この様に外輪をナックルに結合する場合には、
上記内側係合溝に上記クリップを装着した状態で、この
クリップの直径を弾性的に縮めつつ、上記支持孔の内側
に上記外輪を、このクリップごと挿入する。この挿入作
業に伴い、このクリップが上記外側係合溝に整合した状
態で、このクリップの直径が弾性復帰する為、このクリ
ップが上記内側、外側両係合溝同士に掛け渡された状態
になる。この状態で、上記外輪は上記支持孔から抜け出
る方向に変位する事が阻止される。この様な上記特開2
001−105806号公報に記載された従来構造の第
2例の場合、外輪とナックルとを結合する為に、複数本
のボルトを使用する必要がなくなり、小型化、軽量化を
図れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開2001
−105806号公報に記載された従来構造の第2例の
場合、使用時に、万が一、外輪軌道又は内輪軌道の剥離
等の軸受異常が生じて、車輪用軸受ユニットを点検・修
理する必要が生じた場合に、この点検・修理に要するコ
ストが嵩んでしまう。即ち、この点検・修理の為には、
ナックルに設けた支持孔から車輪用軸受ユニットを取り
外す必要があるが、上記公報に記載された従来構造の第
2例の場合、この取り外し作業を容易に行なえる様にす
る為の考慮をしていない。この為、この様な構造で上記
取り外し作業を行う場合には、プーラー等の特殊な工具
により、上記支持孔から上記外輪を大きな力で引っ張り
出す必要があるが、ナックルと外輪とを結合する為のク
リップを破損する事なく、上記取り外し作業を行なう事
は難しい。従って、上記車輪用軸受ユニットの点検・修
理の際に、上記クリップを交換する必要が生じて、この
点検・修理に要するコストが嵩む原因となる。又、上記
支持孔から上記外輪を抜き出す際に、上記ナックルの支
持孔の内周面に形成した外側係合溝や、外輪の外周面に
形成した内側係合溝に、上記クリップから大きな力が加
わる為、上記ナックルや外輪の一部が破損する可能性が
ある。この場合には、このナックルや外輪を交換する必
要も生じて、上記点検・修理に要するコストが、更に嵩
む原因となる。又、上記公報には、上記クリップを使用
せず、ナックルの一部を外輪の端面に向けかしめ付ける
事により、この外輪を上記ナックルに固定した構造も記
載されているが、この場合には、上記点検・修理の際
に、ナックルと外輪とを分離する事ができなくなる。こ
の為、この点検・修理の際に、車輪用軸受ユニット及び
ナックルの双方を交換する必要が生じて、上記点検・修
理に要するコストが更に嵩む原因となる。又、この場合
には、組立作業の際に、ナックルの一部にかしめ部を形
成する、面倒な作業が必要になる為、組立に要するコス
トが嵩む原因となる。本発明の車輪用回転支持装置は、
この様な事情に鑑みて、組立作業を容易に行なえる様に
すると共に、車輪用軸受ユニットの点検・修理に要する
コストを低減すべく発明したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の車輪用回転支持
装置は、前述の図9に示した従来構造の第1例と同様
に、懸架装置を構成して車輪を支持する支持部材と、こ
の支持部材に設けられた支持孔の内径側に支持された車
輪用軸受ユニットとを備える。そして、このうちの車輪
用軸受ユニットは、内周面に外輪軌道を、外周面に上記
支持孔に内嵌する為の嵌合部を、それぞれ有し、使用時
にも回転しない外輪と、外周面の一端寄り部分に車輪を
支持する為の取付フランジを、同じく中間部に上記外輪
軌道と対向する内輪軌道を、それぞれ有し、使用時に回
転する回転部材と、この内輪軌道と上記外輪軌道との間
に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備えたもの
である。
【0012】特に、本発明の車輪用回転支持装置に於い
ては、上記嵌合部の外周面の周方向に設けられた内側係
合部と、上記支持孔の内周面の周方向に設けられた外側
係合部と、この外側係合部と上記内側係合部との間に掛
け渡された、上記外側係合部の内側でその直径を弾性的
に拡大させた状態で、その内径側に上記嵌合部を通過自
在とした止め輪とを備える。そして、この止め輪の直径
を弾性的に変化させる事により、上記支持部材からの上
記車輪用軸受ユニットの取り外しを自在としている。
【0013】又、好ましくは、上記止め輪を、弾性材製
で全体を欠円環状に形成され、不連続部に対応する両端
部に、それぞれが外径側に延びる1対の係止腕部を備え
たものとする。そして、上記支持部材に設けた支持孔の
内周面の円周方向一部に、この支持孔の開口端周縁部か
ら外側係合部の外径側部分に亙り、外径側に凹入する状
態で形成された凹入部を備える。そして、この凹入部内
に進入させた工具又は治具の先端部を上記1対の係止腕
部に係合させた状態で、これら両係止腕部同士の間隔を
広げる事により、上記止め輪の内径を上記嵌合部の外径
以上に弾性的に拡大自在とする。
【0014】
【作用】上述の様に構成する本発明の車輪用回転支持装
置によれば、組立作業の容易化と、小型化及び軽量化と
を図れる。即ち、支持部材に車輪用軸受ユニットを結合
する作業は、予めこの支持部材の支持孔の内周面に設け
た外側係合部に止め輪の外周寄り部分を係合させた後、
上記外側係合部の内側でこの止め輪の直径を弾性的に拡
大させた状態で、上記支持孔に上記外輪を挿入する事に
より、この止め輪を、上記外側係合部と、上記嵌合部に
設けた内側係合部との間に掛け渡すだけで良い。上記支
持孔の内側に上記外輪を挿入する作業と、予め上記外側
係合部に係合させていた上記止め輪の一部を上記内側係
合部に係合させる作業とを同時に行なえる為、組立作業
の容易化によるコスト低減を図れる。又、上記支持部材
に上記外輪を、複数のボルトを使用して結合する場合と
異なり、ボルトを省略する事による小型化及び軽量化も
図れる。更に、本発明の場合には、上記外輪の外周面
に、上記支持部材に固定する為の取付フランジを設ける
必要がなくなる為、この外輪の外周面の形状を単純にで
きる。しかも、本発明の場合には、上記支持部材から車
輪用軸受ユニットを取り外す作業を行なう際に、上記止
め輪が破損する事を防止でき、この止め輪を再利用でき
る。更に、この取り外し作業の際に、この止め輪から上
記ナックル及び外輪に大きな力が加わる事がなくなる
為、このナックル及び外輪が破損する事も防止できる。
従って、車輪用軸受ユニットの点検・修理に要するコス
トを低減できる。又、好ましい構成によれば、上記支持
部材から上記車輪用軸受ユニットを取り外す作業を容易
に行なえる為、この車輪用軸受ユニットの点検・修理に
要するコストを、より低減できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜6は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、組立作業
の容易化と、車輪用軸受ユニット1aの修理・交換に要
するコストの低減とを図るべく、外輪3aとナックル3
0との結合部の構造を工夫した点にある。本例に於い
て、その他の部分の構造は、前述の図9に示した従来構
造の第1例とほぼ同様であるから、重複する説明を省略
若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分並びに上記
従来構造と異なる部分を中心に説明する。
【0016】本発明の車輪用回転支持装置は、懸架装置
を構成して車輪を支持する支持部材である、ナックル3
0と、このナックル30に設けた支持孔32の内径側に
支持した車輪用軸受ユニット1aとを備える。この車輪
用軸受ユニット1aは、外輪3aの内径側にハブ4a及
び1対の内輪5a、5bを回転自在に支持している。即
ち、本例の場合には、ハブ4aの軸方向内半部外周面に
小径段部11を形成すると共に、この小径段部11に、
それぞれの外周面に第一、第二の内輪軌道10、12を
形成した1対の内輪5a、5bを外嵌している。そし
て、これら1対の内輪5a、5bのうち、軸方向内側
(図1〜3、6の右側)の内輪5bの軸方向内端面を、
等速ジョイント2を構成する等速ジョイント用外輪14
の外端面に突き当てている。本例の場合には、上記1対
の内輪5a、5b及びハブ4aが、回転部材36aを構
成している。そして、上記外輪3aの内周面に上記各内
輪軌道10、12に対向する状態で形成した1対の外輪
軌道8、8と、上記各内輪軌道10、12との間に、そ
れぞれ複数ずつの転動体6、6を転動自在に設ける事に
より、上記外輪3aの内径側に上記ハブ4a及び1対の
内輪5a、5bを回転自在に支持している。
【0017】特に、本発明の車輪用回転支持装置の場合
には、前記ナックル30に設けた支持孔32の内周面
と、前記車輪用軸受ユニット1aを構成する外輪3aの
外周面との間に掛け渡した止め輪37により、上記ナッ
クル30と車輪用軸受ユニット1aとの分離を防止して
いる。即ち、本例の場合、上記外輪3aの外周面を、
(上記ナックル30に固定する為の取付フランジを形成
しない)単なる円筒面状の嵌合部31としている。又、
この嵌合部31の軸方向内端寄り部分に、内側係合部で
ある内側係合溝38を、全周に亙って形成している。そ
して、上記支持孔32の内周面の軸方向内端寄り部分
で、上記内側係合溝38と整合する位置に、外側係合部
である外側係合溝39を、全周に亙って形成している。
尚、組み付け前の状態での、上記嵌合部31の外径D31
は、上記支持孔32の内径d32以上にし(D31
32)、この支持孔32の内側に上記外輪3aが締め代
を持って内嵌される様にしている。
【0018】更に、本例の場合、この支持孔32の内周
面の円周方向一部で軸方向内端寄り部分に、凹入部40
を形成している。この凹入部40は、上記支持孔32よ
りも径方向外方に凹んだ状態で設けられたもので、軸方
向内端が上記支持孔32の軸方向内端開口に達し、軸方
向外端が上記外側係合溝39よりも軸方向外方に迄達す
る。即ち、上記凹入部40は、上記支持孔32の軸方向
内端開口から上記外側係合溝39を越えた部分に亙り形
成している。
【0019】そして、上記外輪3aを上記支持孔32に
内嵌した状態で、この支持孔32の内周面に形成した外
側係合溝39と、上記外輪3aの嵌合部31の外周面に
形成した内側係合溝38との間に、図5に詳示する様な
止め輪37を掛け渡している。この止め輪37は、SK
−5の如き炭素工具鋼材等の弾性金属材により、断面矩
形状で全体を略C字形の欠円環状に形成したもので、組
み付け状態で直径を縮める方向の弾力を有する。又、こ
の止め輪37の不連続部41に対応する両端部に1対の
係止腕部42、42を、それぞれが外径側に延びる状態
で形成している。そして、これら各係止腕部42、42
の先端部に、後述するプライヤ等の工具(図示せず)の
掴み部の先端部を係合させる為の係止孔43、43を形
成している。上記止め輪37の自由状態での内径は、上
記内側係合溝38の溝底の直径d 38よりも小さくしてい
る。そして、上記1対の係止腕部42、42同士の間隔
を弾性的に広げた状態で、この止め輪37の内径が上記
嵌合部31の外径D31以上になる様にしている。又、上
記止め輪37を上記内側、外側両係合溝38、39に掛
け渡した状態で、上記1対の係止腕部42、42が、上
記支持孔32の内周面に設けた凹入部40内に配置され
る様にしている。
【0020】更に、上記内側、外側両係合溝38、39
の溝底の直径d38、d39は、上記止め輪37がこれら内
側、外側両係合溝38、39に掛け渡される様に規制し
ている。即ち、このうちの外側係合溝39の溝底の直径
39は、上記嵌合部31の外径D31に、上記止め輪37
の径方向の幅W37(図5)の2倍を足した値以上にして
いる(d39≧D31+2W37)。この様な規制は、この止
め輪37を上記外側係合溝39の底部に迄押し込んだ状
態で、上記外輪3aを、この止め輪37と干渉させる事
なく上記支持孔32内に挿入自在とする為に必要であ
る。
【0021】又、上記内側係合溝38の溝底の直径d38
は、上記支持孔32の内径d32から、上記止め輪37の
径方向の幅W37の2倍を引いた値よりも大きくしている
(d 38>d32−2W37)。この様な規制は、上記止め輪
37の直径が弾性的に縮んだ状態で、この止め輪37の
外周縁部と上記外側係合溝39とを係合させる為に必要
である。
【0022】上記内側、外側両係合溝38、39及び止
め輪37の寸法を上述の様に規制する為、この止め輪3
7を上記外側係合溝39部分に装着した状態で、この止
め輪37の直径を弾性的に拡大させつつ、上記外輪3a
を、上記ナックル30の支持孔32に挿入すれば、前記
車輪用軸受ユニット1aと上記ナックル30とを不離に
結合できる。即ち、上記外輪3aをこのナックル30に
結合する場合には、図6に示す様な、外周面がテーパ面
である、円すい台状の案内治具44を使用する。そし
て、上記支持孔32に上記外輪3aを挿入する以前に、
予めこの支持孔32に設けた外側係合溝39に、上記止
め輪37の外周寄り部分を係合しておく。この際、この
止め輪37を構成する1対の係止腕部42、42の先端
寄り部分を、上記支持孔32に設けた凹入部40内に配
置する。そして、上記案内治具44の大径側端面を上記
外輪3aの軸方向内端面に突き当てた状態で、上記支持
孔32内に上記案内治具44及び車輪用軸受ユニット1
aを外側から内側に、図1、6の左から右に、この案内
治具44の小径側端部を先にした状態で挿入する。この
様な挿入作業に伴い、上記止め輪37の内周面と上記案
内治具44の外周面とが係合し、この止め輪37の直径
が弾性的に拡大する。そして、この止め輪37が上記外
側係合溝39に、この止め輪37の内径が上記嵌合部3
1の外径D31以上になる迄押し込まれた状態で、上記外
輪3aの嵌合部31を上記止め輪37の内径側に通過さ
せる。この止め輪37が、上記嵌合部31に設けた内側
係合溝38に整合した状態では、この止め輪37の直径
が、この止め輪37の内周面が上記内側係合溝38の底
面に当接する迄弾性的に縮まって、この止め輪37が、
上記内側係合溝38と外側係合溝39とに掛け渡された
状態になる。この為、上記外輪3aが上記支持孔32か
ら抜け出る事が防止され、上記車輪用軸受ユニット1a
とナックル30とが不離に結合される。
【0023】尚、上記内側、外側両係合溝38、39の
幅は、上記止め輪37の軸方向厚さ以上にする必要があ
るが、これら幅と軸方向厚さとの差は、極力小さくす
る。この理由は、上記内側、外側両係合溝38、39と
上記止め輪37とによる結合部の、軸方向のがたつきを
抑える為である。又、この止め輪37を上記両係合溝3
8、39に掛け渡した状態で、この止め輪37を構成す
る1対の係止腕部42、42が、前記凹入部40内に位
置する様にする。尚、上記止め輪37の内周面を上記内
側係合溝38の溝底に当接させた状態で、これら内周面
と溝底との間に作用する摩擦力は、十分に大きくする事
が好ましい。この摩擦力を十分に大きくした場合には、
車輪用回転支持装置の使用時に、上記止め輪37が上記
外輪3aに対し回転するのを防止できる。この為、使用
時に、この外輪3aが上記ナックル30に対し回転する
傾向となった場合に、上記止め輪37を構成する1対の
係止腕部42、42のうち、一方の係止腕部42が前記
凹入部40の円周方向に関する側面に係合する事と相俟
って、上記外輪3aが上記ナックル30に対し回転する
のを防止できる。
【0024】一方、上記ナックル30から前記車輪用軸
受ユニット1aを取り外す場合には、プライヤ等の工具
を使用して、この工具の掴み部の先端部を、上記凹入部
40の内端側からこの凹入部40内に進入させると共
に、この掴み部の先端部を、上記止め輪37の各係止腕
部42、42に設けた係止孔43、43に係合させる。
そして、この状態で、上記工具の掴み部の先端部同士の
間隔を広げる事により、上記1対の係止腕部42、42
同士の間隔を広げて、上記止め輪37の直径を、この止
め輪37の内径が上記外輪3aの嵌合部31の外径D31
以上になる迄弾性的に拡大させる。この状態で上記外輪
3aは、上記支持孔32から軸方向外方に向け、抜き取
り自在となる為、この外輪3aを上記支持孔32から抜
き出す事により、上記ナックル30から上記車輪用軸受
ユニット1aを取り外せる。
【0025】上述の様に構成する本発明の車輪用回転支
持装置によれば、組立作業の容易化と、小型化及び軽量
化とを図れる。即ち、ナックル30に車輪用軸受ユニッ
ト1aを結合する作業は、予めこのナックル30の支持
孔32の内周面に設けた外側係合溝39に止め輪37の
外周寄り部分を係合させた後、上記外側係合溝39の内
側でこの止め輪37の直径を弾性的に拡大させた状態
で、上記支持孔32に上記外輪3aを挿入する事によ
り、この止め輪37を、上記外側係合溝39と、上記嵌
合部31に設けた内側係合溝38との間に掛け渡すだけ
で良い。上記支持孔32の内側に上記外輪3aを挿入す
る作業と、上記外側係合溝39に予め係合させておいた
上記止め輪37の内周寄り部分を上記内側係合溝38に
係合させる作業とを同時に行なえる為、組立作業の容易
化によるコスト低減を図れる。又、ナックルに外輪を、
複数のボルトにより結合する、前述の図9に示した従来
構造の第1例の様な場合と異なり、ボルトを省略化する
事による小型化及び軽量化も図れる。
【0026】更に、本発明の場合には、上記外輪3aの
外周面に、上記ナックル30に固定する為の取付フラン
ジを設ける必要がなくなる為、この外輪3aの外周面の
形状を単純にできる。しかも、本発明の場合には、上記
止め輪37の直径を弾性的に変化させる事により、上記
ナックル30からの車輪用軸受ユニット1aの取り外し
を自在としている。この為、上記ナックル30から上記
車輪用軸受ユニット1aを取り外す作業を行なう際に、
上記止め輪37が破損する事を防止でき、この止め輪3
7を再利用できる。更に、この取り外し作業の際に、こ
の止め輪37から上記ナックル30及び外輪3aに大き
な力が加わる事がなくなる為、このナックル30及び外
輪3aが破損する事も防止できる。従って、車輪用軸受
ユニット1aの点検・修理に要するコストを低減でき
る。しかも、本例の場合には、上記ナックル30から上
記車輪用軸受ユニット1aを取り外す作業を容易に行な
える。即ち、この取り外し作業は、上記支持孔32の内
周面に形成した凹入部40に進入させた工具の先端部
を、上記止め輪37に設けた1対の係止腕部42、42
の係止孔43、43に係合させ、これら各係止腕部4
2、42同士の間隔を広げる事により、上記止め輪37
の直径を弾性的に拡大させた状態で、上記支持孔32の
内側から上記外輪3aを抜き出すだけで良い。この様に
本例の場合には、上記車輪用軸受ユニット1aの取り外
し作業を容易に行なえる為、この車輪用軸受ユニットの
点検・修理に要するコストを、より低減できる。
【0027】尚、本例の場合、上記ナックル30の支持
孔32に上記外輪3aを挿入する際に、円すい台状の案
内治具44を使用している。但し、本例の場合とは別
に、外輪3aの内端部外周面で内側係合溝38よりも軸
方向内側部分に、軸方向内端に向かう程外径が小さくな
るテーパ面を形成する事もできる。この様にすれば、上
記案内治具44を使用する事なく、上記止め輪37の直
径を弾性的に拡大させつつ、上記支持孔32に上記外輪
3aを挿入する事が可能になる。
【0028】次に、図7〜8は、本発明の実施の形態の
第2例を示している。本例の場合には、上述した第1例
の場合と異なり、回転部材36bを、ハブ4bと1個の
内輪5とから構成している。即ち、本例の場合には、上
記ハブ4bの中間部外周面に第一の内輪軌道10を、直
接形成している。そして、このハブ4bの内端寄り部分
外周面に外径が小さくなった小径段部11を形成すると
共に、この小径段部11に、その外周面に第二の内輪軌
道12を形成した内輪5を外嵌している。そして、上記
ハブ4bの内端部で、上記内輪5の軸方向内端面から突
出した部分を直径方向外方にかしめ広げる事で形成した
かしめ部45により、上記内輪5を上記ハブ4bに対し
固定している。
【0029】又、本例の場合、等速ジョイント2aを構
成する駆動軸部材18aに設けたスプライン軸17aの
外端寄り部分の外周面に内側係止溝46を、全周に亙っ
て形成すると共に、上記ハブ4bの中心部に設けたスプ
ライン孔13の外端部内周面でこの内側係止溝46と整
合する位置に、外側係止溝47を、全周に亙って形成し
ている。そして、これら内側、外側両係止溝46、47
に、欠円環状の第二の止め輪48を掛け渡している。こ
の第二の止め輪48は、ばね鋼、ステンレスばね鋼等の
弾性材製の線材を曲げ形成する事により、略C字形の欠
円環状に形成したもので、組み付け状態で径を広げる方
向の弾性を有する。この様な第二の止め輪48は、径を
弾性的に広げた状態で上記内側、外側両係止溝46、4
7の間に掛け渡されて、上記スプライン軸17aが上記
スプライン孔13から抜け出るのを防止する。
【0030】又、本例の場合には、上記駆動軸部材18
aを構成する等速ジョイント用外輪14の外端面と、上
記ハブ4bの内端部に設けたかしめ部45の内端との間
でシールリング49を、軸方向に弾性的に圧縮してい
る。又、上記ハブ4bの外端部に形成した筒部50に、
有底円筒状のキャップ51を内嵌固定している。そし
て、このキャップ51と上記シールリング49とによ
り、上記スプライン軸17aとスプライン孔13とのス
プライン係合部に、雨水等の異物が進入する事を防止し
て、このスプライン係合部が錆び付く事を防止してい
る。
【0031】この様な本例の場合には、上述した第1例
の場合よりも、ハブ4bと駆動軸部材18aとの結合作
業を容易に行なえる。即ち、上述した第1例の場合、ハ
ブ4aと駆動軸部材18とを結合する為に、スプライン
軸17の雄ねじ部23にナット24(図1等参照)を螺
合し更に緊締する、面倒な作業が必要となる。この様に
ハブ4aと駆動軸部材18との結合作業が面倒である
と、等速ジョイント2と組み合わせた、車輪用回転支持
装置のコストが嵩む原因となる。又、上記雄ねじ部23
とナット24を結合する分、車輪用回転支持装置が大型
化して、重量も嵩む。これに対して本例の場合には、ハ
ブ4bと駆動軸部材18aとを結合するのに、このハブ
4bに設けたスプライン孔13の外端部内周面とスプラ
イン軸17aの外端部外周面との間に、第二の止め輪4
8を掛け渡すだけで良い。この為、等速ジョイント2a
と組み合わせた、車輪用回転支持装置の組立作業の容易
化を図れて、組立に要するコスト低減を図れると共に、
小型化及び軽量化を図れる。
【0032】尚、点検・修理の際に、上記スプライン孔
13から上記スプライン軸17aを抜き取る作業を能率
良く行なう為には、このスプライン孔13の外端開口部
に、ナックル30の支持孔32に形成した凹入部40と
同様の凹部を形成すれば良い。更には、前記外側係止溝
47の、軸方向内側面に適切な傾斜角度を付ければ、上
記スプライン軸17aの先端面に衝撃荷重を付与する事
により、このスプライン軸17aを上記スプライン孔1
3から、容易に抜き出せる。その他の構成及び作用に就
いては、上述した第1例の場合と同様である為、同等部
分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0033】尚、上述した各例は、自動車の駆動輪を支
持する為の構造に本発明を適用した場合に就いて説明し
たが、本発明は、この様な構造に限定するものではな
く、例えば、自動車の従動輪を支持する為の構造で、本
発明を実施する事もできる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、組立作業の容易化によるコスト低減と、小
型・軽量化とを図れると共に、支持部材から車輪用軸受
ユニットを取り外す作業を容易に行なえる。しかも、こ
の取り外し作業の際に部品が損傷する事を防止できる。
この為、部品の再利用を図れて、車輪用軸受ユニットの
点検・修理作業に要するコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を、等速ジョイン
トと組み合わせた状態で示す断面図。
【図2】図1のA部拡大断面図。
【図3】同じくB部拡大断面図。
【図4】図2のC−C断面図。
【図5】止め輪の斜視図。
【図6】第1例で、ナックルに車輪用軸受ユニットを組
み付ける作業の途中の状態を示す断面図。
【図7】本発明の実施の形態の第2例を、等速ジョイン
トと組み合わせた状態で示す断面図。
【図8】図7のD部拡大断面図。
【図9】従来構造の1例を示す断面図。
【符号の説明】
1、1a 車輪用軸受ユニット 2、2a 等速ジョイント 3、3a 外輪 4、4a、4b ハブ 5、5a、5b 内輪 6 転動体 7 第一の取付フランジ 8 外輪軌道 9 第二の取付フランジ 10 第一の内輪軌道 11 小径段部 12 第二の内輪軌道 13 スプライン孔 14 等速ジョイント用外輪 15 等速ジョイント用内輪 16 ボール 17、17a スプライン軸 18、18a 駆動軸部材 19 外側係合溝 20 第二のスプライン孔 21 内側係合溝 22 保持器 23 雄ねじ部 24 ナット 25 駆動軸 26 雄スプライン部 27 係止溝 28 止め輪 29 係止段部 30 ナックル 31 嵌合部 32 支持孔 33 通孔 34 ボルト 35 ねじ孔 36、36a、36b 回転部材 37 止め輪 38 内側係合溝 39 外側係合溝 40 凹入部 41 不連続部 42 係止腕部 43 係止孔 44 案内治具 45 かしめ部 46 内側係止溝 47 外側係止溝 48 第二の止め輪 49 シールリング 50 筒部 51 キャップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 懸架装置を構成して車輪を支持する支持
    部材と、この支持部材に設けられた支持孔の内径側に支
    持された車輪用軸受ユニットとを備え、この車輪用軸受
    ユニットは、内周面に外輪軌道を、外周面に上記支持孔
    に内嵌する為の嵌合部を、それぞれ有し、使用時にも回
    転しない外輪と、外周面の一端寄り部分に車輪を支持す
    る為の取付フランジを、同じく中間部に上記外輪軌道と
    対向する内輪軌道を、それぞれ有し、使用時に回転する
    回転部材と、この内輪軌道と上記外輪軌道との間に転動
    自在に設けられた複数個の転動体とを備えたものである
    車輪用回転支持装置に於いて、上記嵌合部の外周面の周
    方向に設けられた内側係合部と、上記支持孔の内周面の
    周方向に設けられた外側係合部と、この外側係合部と上
    記内側係合部との間に掛け渡された、上記外側係合部の
    内側でその直径を弾性的に拡大させた状態で、その内径
    側に上記嵌合部を通過自在とした止め輪とを備え、この
    止め輪の直径を弾性的に変化させる事により、上記支持
    部材からの上記車輪用軸受ユニットの取り外しを自在と
    した事を特徴とする車輪用回転支持装置。
  2. 【請求項2】 止め輪が、弾性材製で全体を欠円環状に
    形成され、不連続部に対応する両端部に、それぞれが外
    径側に延びる1対の係止腕部を備えたものであり、支持
    部材に設けた支持孔の内周面の円周方向一部に、この支
    持孔の開口端周縁部から外側係合部の外径側部分に亙
    り、外径側に凹入する状態で形成された凹入部を備えて
    おり、この凹入部内に進入させた工具又は治具の先端部
    を上記1対の係止腕部に係合させた状態で、これら両係
    止腕部同士の間隔を広げる事により、上記止め輪の内径
    を上記嵌合部の外径以上に弾性的に拡大自在とした、請
    求項1に記載した車輪用回転支持装置。
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