JP2003128522A - ケラチン繊維コーティング用組成物 - Google Patents

ケラチン繊維コーティング用組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経時安定性、及びケラチン繊維へ
の付着性が良好で、重ね付けし易く、長く見せる効果、
多く見せる効果,太く見せる効果に優れたケラチン繊維
コーティング用組成物を提供する。 【解決手段】 マスカラ,アイブロウや頭髪コー
ティング剤等のケラチン繊維コーティング剤において、
ポリグリセリン脂肪酸エステルと脂肪酸石けんを併用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、経時安定性、及
びケラチン繊維への付着性が良好で、重ね付けし易く、
長く見せる効果、多く見せる効果,太く見せる効果に優
れたケラチン繊維コーティング用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】マスカラは、睫を長く美しく見せるため
に用いられるメイクアップ化粧料の一種である。マスカ
ラは目的に応じて、睫をカールする力の強いカールタイ
プ,睫を長く見せる効果の高いロングラッシュタイプ,
睫を太く、多く見せる効果を有するボリュームタイプな
どに分類される。睫の長さ,太さ,粗密の度合い,上を
向いて生えているか下を向いて生えているか等の条件が
人によりかなり異なるため、目的に応じてこれらのタイ
プのマスカラが別々に市販されている。
【0003】例えば、ボリュームタイプのマスカラで
は、睫を太く,多く見せる効果を付与するために一般的
にワックスや脂肪酸、脂肪酸石けんなどが用いられてい
る。例えば、特開平6−9431号公報ではワックス粒
子の水性分散物と少なくとも1種の水溶性皮膜形成性ポ
リマーと顔料とを含有してなるメーキャップ組成物が、
特開平5−194148号公報では、炭化水素ワックス
と水溶性ポリマーを含有する睫等のメイクアップ及び手
入れのための組成物、及びその製造方法がそれぞれ開示
されている。また、これらのボリュームタイプのマスカ
ラの欠点である、重ね付けのしにくさを改良した睫用化
粧料として、特開2000−119140では、特定の
ショ糖脂肪酸エステルと脂肪酸石けんを併用することが
開示されている。
【0004】しかしながら、経時安定性、及びケラチン
繊維への付着性が良好で、重ね付けし易く、長く見せる
効果、多く見せる効果,太く見せる効果等複数の機能を
充分発揮することのできるケラチン繊維コーティング用
組成物は得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記のような問題点を解決し、経時安定性、及びケラチン
繊維への付着性が良好で、重ね付けし易く、長く見せる
効果、多く見せる効果,太く見せる効果に優れたケラチ
ン繊維コーティング用組成物を提供することを目的とし
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するに
あたり、種々検討を行ったところ、マスカラ,アイブロ
ウや頭髪コーティング用組成物等のケラチン繊維コーテ
ィング用組成物において、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルと脂肪酸石けんを併用することにより、上記課題が解
決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
【0008】本発明において用いるポリグリセリン脂肪
酸エスエルは、グリセリンが2以上結合したポリグリセ
リン鎖の水酸基に、炭素数6〜26,分岐若しくは直鎖
状で飽和若しくは不飽和の脂肪酸が1以上、エステル結
合した構造を有するノニオン界面活性剤であり、乳化剤
及び顔料分散剤として用いられている。ポリグリセリン
脂肪酸エステルは、グリセリンの重合度及び脂肪酸のエ
ステル置換度により親水性から疎水性まで多くの種類が
あり、ケラチン繊維コーティング用組成物に配合する他
の成分との相互作用により、最適なHLB値を有するも
のを配合することができる。かかるポリグリセリン脂肪
酸エステルとしては、モノステアリン酸ジグリセリル,
モノオレイン酸ジグリセリル,ジオレイン酸ジグリセリ
ル,モノイソステアリン酸ジグリセリル,モノステアリ
ン酸テトラグリセリル,トリステアリン酸テトラグリセ
リル,ペンタステアリン酸テトラグリセリル,ペンタオ
レイン酸テトラグリセリル,モノラウリン酸ヘキサグリ
セリル,モノミリスチン酸ヘキサグリセリル,モノステ
アリン酸ヘキサグリセリル,モノオレイン酸ヘキサグリ
セリル,トリステアリン酸ヘキサグリセリル,ペンタス
テアリン酸ヘキサグリセリル,ペンタステアリン酸ヘキ
サグリセリル,ポリリシノール酸ヘキサグリセリル,モ
ノラウリン酸デカグリセリル,モノミリスチン酸デカグ
リセリル,モノステアリン酸デカグリセリル,モノオレ
イン酸デカグリセリル,モノリノール酸デカグリセリ
ル,モノイソステアリン酸デカグリセリル,ジステアリ
ン酸デカグリセリル,ジオレイン酸デカグリセリル,ジ
イソステアリン酸デカグリセリル,トリステアリン酸デ
カグリセリル,トリオレイン酸デカグリセリル,トリイ
ソステアリン酸デカグリセリル,ペンタステアリン酸デ
カグリセリル,ペンタオレイン酸デカグリセリル,ペン
タイソステアリン酸デカグリセリル,ヘプタステアリン
酸デカグリセリル,ヘプタオレイン酸デカグリセリル,
ヘプタイソステアリン酸デカグリセリル,デカステアリ
ン酸デカグリセリル,デカオレイン酸デカグリセリル,
デカイソステアリン酸デカグリセリル等が例示される。
かかるポリグリセリン脂肪酸エステルのなかでも、トリ
ステアリン酸デカグリセリル,トリオレイン酸デカグリ
セリル,トリイソステアリン酸デカグリセリル,ペンタ
ステアリン酸デカグリセリル,ペンタオレイン酸デカグ
リセリル,ペンタイソステアリン酸デカグリセリル,デ
カステアリン酸デカグリセリル,デカオレイン酸デカグ
リセリル,デカイソステアリン酸デカグリセリルから選
択される1種又は2種以上を用いることが特に好まし
い。なお、ポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量は、
ケラチン繊維コーティング用組成物全量に対して、0.
5〜10重量%が好ましい。
【0009】本発明に配合する脂肪酸石けんに用いられ
る脂肪酸としては、炭素数8以上の直鎖状若しくは分岐
鎖を有する飽和若しくは不飽和の脂肪酸が好ましい。具
体的には、例えばカプリル酸,カプリン酸,ラウリン
酸,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,アラ
キン酸,ベヘン酸,リノグリセリン酸,カプロレイン
酸,ウンデシレン酸,ラウロレイン酸,リンデル酸,ト
ウハク酸,ミリストレイン酸,パルミトレイン酸,オレ
イン酸,エライジン酸,バセニン酸,ゴンドイン酸,エ
ルカ酸,リノール酸,リノエライジン酸,リノレン酸,
アラキドン酸,エイコサペンタエン酸,ドコサヘキサエ
ン酸等の単一脂肪酸の他、ヤシ油脂肪酸,パーム油脂肪
酸,牛脂脂肪酸などの混合脂肪酸等が挙げられる。
【0010】脂肪酸石けんを中和する際の塩基として
は、ナトリウム,カリウム,トリエタノールアミン,ジ
エタノールアミン,モノエタノールアミン,L−アルギ
ニン,アミノメチルプロパノール,アミノメチルプロパ
ンジオール,モルホリン等が挙げられる。塩基による脂
肪酸の中和率は、必ずしも100%である必要はなく、
遊離の脂肪酸が存在していてもよい。脂肪酸石けんの配
合量は、ケラチン繊維コーティング用組成物全量に対し
て、脂肪酸と塩基の総量として0.5〜10重量%が好
ましい。
【0011】本発明においては、ケラチン繊維を太く,
多く見せる効果を付与する効果を顕著にするために、色
材を配合することができる。かかる色材としては化粧料
に一般に用いられる色材であれば特に限定されず、例え
ばタルク,カオリン,雲母,セリサイト,合成雲母,バ
ーミキュライト,炭酸マグネシウム,炭酸カルシウム,
ケイ酸マグネシウム,ケイ酸バリウム,ケイ酸カルシウ
ム,ケイ酸マグネシウム,ケイ酸ストロンチウム,無水
ケイ酸,ゼオライト,硫酸バリウム,焼石膏,リン酸カ
ルシウム,フッ化アパタイト,ヒドロキシアパタイト,
セラミックパウダー,窒化硼素等の無機粉体、ミリスチ
ン酸亜鉛,パルミチン酸カルシウム,ステアリン酸マグ
ネシウム,ステアリン酸アルミニウム等の金属石けん、
ナイロン末,ポリエチレン末,ポリメタクリル酸メチル
末,ポリスチレン末,スチレンアクリル酸共重合体末,
セルロース末等の有機粉体、酸化チタン,酸化亜鉛等の
無機白色顔料、ベンガラ,チタン酸鉄,γ−酸化鉄,黄
酸化鉄,黄土,黒酸化鉄,カーボンブラック,低次酸化
チタン,マンゴバイオレット,コバルトバイオレット,
酸化クロム,水酸化クロム,チタン酸コバルト,グンジ
ョウ,コンジョウ等の無機着色顔料、酸化チタン被覆マ
イカ,酸化鉄被覆マイカ,酸化チタン・酸化鉄被覆マイ
カ,酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス,着色酸化チタ
ン被覆マイカ,オキシ塩化ビスマス,魚鱗箔等のパール
顔料、アルミニウム末,銅末等の金属粉末顔料、赤色2
01号,赤色202号,赤色204号,赤色205号,
赤色220号,赤色226号,赤色228号,赤色40
5号,橙色203号,橙色204号,黄色205号,黄
色401号,青色404号等の有機色素、赤色3号,赤
色104号,赤色106号,赤色207号,赤色230
号,赤色401号,赤色505号,橙色205号,黄色
4号,黄色5号,黄色202号,黄色203号,緑色3
号,青色1号等の有機色素及びこれらのジルコニウム,
バリウム,又はアルミニウムレーキ顔料、クロロフィ
ル,β−カロチン,シコニン,カーサミン等の天然色
素、染料などが挙げられる。
【0012】さらに、ケラチン繊維をコーティングして
いる皮膜に張りを付加する観点から、皮膜形成能を有す
る高分子化合物、皮膜形成剤を配合することができる。
皮膜形成剤を配合する場合、その配合量はケラチン繊維
コーティング用組成物全量に対して、0.001〜80
重量%配合することができる。かかる皮膜形成剤として
は、ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリドン,メ
トキシエチレン無水マレイン酸共重合体,両性(メタ)
アクリル酸エステル共重合体,カチオン化セルロース,
ヒドロキシエチルセルロース,ヒドロキシプロピルセル
ロース,アクリル酸アルキルアミド・アクリル酸エステ
ル共重合体等の水溶性高分子、ポリ(メタ)アクリル酸
エステル共重合体型ラテックス,ポリスチレンラテック
ス,ポリ酢酸ビニル,ポリ塩化ビニル等の水系エマルジ
ョン等が例示される。
【0013】さらに、本発明のケラチン繊維コーティン
グ用組成物には、その他目的に応じて本発明の効果を損
なわない量的,質的範囲内で、ケラチン繊維コーティン
グ組成物に一般的に用いられる固形,半固形,液状の油
分、薬剤、乳化剤、増粘剤、紫外線吸収剤、粘土鉱物、
香料、防腐剤、アルコール、多価アルコール、水溶性高
分子、酸化防止剤、保湿剤等を配合することができる。
【0014】本発明におけるケラチン繊維コーティング
用組成物の具体的な用途としては、例えば、マスカラ,
アイブロウ,頭髪コーティング用組成物が挙げられる。
本発明においては、特にマスカラとして用いることによ
り、長く見せる効果、多く見せる効果,太く見せる効
果,つきの均一性、重ね付けのしやすさなど複数の機能
を発揮をすることが顕著である。また、頭髪コーティン
グ用組成物として用いることにより、頭髪を多く見せた
り、白髪を隠したり、染毛といった効果を得ることもで
きる。
【0015】
【実施例】さらに、本発明の特徴について、実施例によ
り詳細に説明する。
【0016】 [実施例1] 乳化型マスカラ (1)サラシミツロウ 7.0(重量%) (2)ペンタステアリン酸デカグリセリル 5.0 (3)ステアリン酸トリエタノールアミン 3.1 (4)高重合ポリエチレングリコール 0.02 (5)d-δ-トコフェロール 0.01 (6)カルナウバロウ 2.0 (7)ステアリン酸 2.0 (8)ベヘニルアルコール 1.0 (9)精製水 13.2 (10)リン脂質修飾シリコーン 1.0 (11)1,3-ブチレングリコール 10.0 (12)黒酸化鉄 7.0 (13)タルク 2.0 (14)ポリオキシエチレン(20)ヤシ油脂肪酸ソルビタン 2.0 (15)ヒドロキシエチルセルロース 0.2 (16)グリセリン 0.12 (17)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (18)アミノメチルプロパノール 0.05 (19)アクリル酸アルキル共重合体エマルション 30.0 (20)ポリ酢酸ビニルエマルション 10.0 (21)アクリル酸オクチルアミド ・アクリル酸エステル共重合体 0.2 (22)ナイロン末 2.5 (23)加水分解小麦蛋白質水溶液 1.0 (24)フェノキシエタノール 0.5 製法:(1)〜(8)の成分を85℃に加熱溶解し、これを
(9)〜(18)を85℃に加熱分散した中に添加する。ディ
スパーを用いて分散処理した後70℃で(18)〜(20)の成
分を添加して均質に分散させる。撹拌を行いながら冷却
し、40℃にて(22)〜(24)の成分を順次添加して、混
合,均質化する。
【0017】[比較例1] 乳化型マスカラ 実施例1に配合したペンタステアリン酸デカグリセリル
をショ糖ジステアリン酸エステルに代替し、実施例1と
同様に、乳化型マスカラを調製する。
【0018】 [実施例2] 乳化型マスカラ (1)サラシミツロウ 7.0(重量%) (2)ステアリン酸 6.5 (3)ペンタステアリン酸デカグリセリル 5.0 (4)ステアリン酸トリエタノールアミン 2.0 (5)ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0 (6)カルナウバロウ 1.0 (7)吸着精製ラノリン 1.0 (8)d-δ-トコフェロール 0.05 (9)精製水 36.65 (10)黒酸化鉄 10.0 (11)1,3-ブチレングリコール 2.0 (12)モルホリン 0.8 (13)ヒドロキシプロピルセルロース 0.3 (14)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (15)アクリル酸アルキル共重合体エマルション 25.0 (16)フェノキシエタノール 0.5 製法:(1)〜(8)の成分を85℃に加熱溶解し、これを
(9)〜(14)を85℃に加熱分散した中に添加した後、デ
ィスパーを用いて分散処理して冷却し、40℃にて(15)
及び(16)の成分を順次添加して、混合,均質化する。
【0019】[比較例2] 乳化型マスカラ 実施例2に配合したペンタステアリン酸デカグリセリル
をショ糖トリステアリン酸エステルに代替し、実施例2
と同様に、乳化型マスカラを調製する。
【0020】 [実施例3] 乳化型マスカラ (1)ヒドロキシエチルセルロース 1.0(重量%) (2)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (3)グリセリン 0.3 (4)ポリアクリル酸ナトリウム 0.4 (5)精製水 65.1 (6)黒酸化鉄 3.0 (7)ステアリン酸カリウム 6.0 (8)トリステアリン酸デカグリセリル 2.0 (9)ミツロウ 9.0 (10)カルナウバロウ 3.0 (11)パラフィンワックス 10.0 製法:(1)〜(5)を混合し、75℃に加熱して溶解,均
一化する。(6)の顔料を添加し、コロイドミルを通して
均一に分散する。再度75℃に加熱して、加熱溶解均一
化した(7)〜(11)の成分を添加して乳化後、冷却する。
【0021】[比較例3] 乳化型マスカラ 実施例3に配合したトリステアリン酸デカグリセリルを
ショ糖ステアリン酸エステルに代替し、実施例3と同様
に、乳化型マスカラを調製する。
【0022】[評価]実施例1〜実施例3及び比較例1
〜比較例3を用いて、経時安定性及び使用感の評価を行
った。
【0023】[経時安定性]経時安定性の指標として、
pHの経日変化を測定した結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1に示したとおり、本発明の実施例にか
かる乳化型マスカラは、pHの経日変化がほとんどな
く、安定性が良好であることが示された。これに対し、
本発明の構成要件であるポリ脂肪酸ポリグリセリンエス
テルのかわりに、乳化型マスカラに汎用されるショ糖脂
肪酸エステルを配合した比較例1〜比較例3において
は、経時でpHの低下が認められ、安定性に問題がある
ことが示された。
【0026】[使用感評価]20才〜50才の女性専用
パネラー20名を用いて、下記の項目(a)〜(e)につい
て評価した。評価は目視による6段階の絶対評価で行
い、各項目の平均を5段階の判定基準にあてはめ評価結
果とし、表2に示した。
【0027】・評価項目 (a)つき(睫1本1本に付着するマスカラの量) (b)使用性(重ね付けのしやすさ) (c)太く見せる効果 (d)長く見せる効果 (e)多く見せる効果
【0028】・絶対評価評価基準 6:非常に優れている 5:優れている 4:やや優れている 3:普通 2:やや劣っている 1:劣っている
【0029】・判定基準 A:5.0以上 B:4.0以上5.0未満 C:3.0以上4.0未満 D:2.0以上3.0未満 E:2.0未満
【0030】
【表2】
【0031】表2に示したとおり、本発明の実施例1〜
実施例3においては、睫へのつきが良好で、重ね付けし
やすく、太く見せる効果、長く見せる効果、多く見せる
効果に優れていることが示された。
【0032】 [実施例4] 乳化型アイブロウ (1)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5(重量%) (2)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (3)グリセリン 1.0 (4)精製水 56.6 (5)黒酸化鉄 3.0 (6)テトラオレイン酸デカグリセリル 0.7 (7)ステアリン酸トリエタノールアミン 3.0 (8)ミツロウ 10.0 (9)パラフィンワックス 5.0 (10)酢酸ビニルエマルション 20.0 製法:(1)〜(4)を混合し75℃に加熱して溶解、均一
化する。(5)の顔料を添加し、ディスパーにて均一に分
散させ、再度80℃に加熱する。加熱,溶解,均一化し
た(6)〜(9)の成分を添加して乳化した後冷却し、40
℃で(10)の成分を添加して混合,均質化する。
【0033】実施例4に示したアイブロウをマスカラ容
器に充填し、眉毛に使用したところ、眉毛へのつきが良
好で、重ね付けしやすく、太く見せる効果、長く見せる
効果、多く見せる効果に優れていた。
【0034】 [実施例5] 頭髪用コーティング用組成物 (1)精製水 53.7(重量%) (2)トリエタノールアミン 1.5 (3)キサンタンガム 0.5 (4)1,3-ブチレングリコール 3.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (6)ステアリン酸 3.0 (7)ミツロウ 5.0 (8)キャンデリラロウ 4.0 (9)スクワラン 10.0 (10)パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 (11)テトライソステアリン酸デカグリセリル 2.0 (12)黒酸化鉄 6.0 (13)グンジョウ 1.0 (14)アクリル酸アルキル共重合体エマルション 10.0 製法:(1)〜(5)を混合し75℃に加熱して溶解、均一
化する。(12)及び(13)の顔料を添加し、ディスパーにて
均一に分散させ、再度80℃に加熱する。加熱,溶解,
均一化した(6)〜(11)の成分を添加して乳化した後冷却
し、40℃で(14)の成分を添加して混合,均質化する。
【0035】実施例5に示した頭髪コーティング用組成
物を薄毛を気にする50代の女性に使用させたところ、
頭髪へのつきが良好で、重ね付けしやすく、太く見せる
効果,長く見せる効果、多く見せる効果に優れているこ
とが示された。
【0036】実施例4及び実施例5に示したアイブロウ
及び頭髪コーティング用組成物においては、40℃1ヶ
月保存後もpH及び状態の経時変化は認められず、安定
性が良好であった。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、経
時安定性、及びケラチン繊維への付着性が良好で、重ね
付けし易く、長く見せる効果、多く見せる効果,太く見
せる効果に優れたケラチン繊維コーティング用組成物を
提供することができた。
フロントページの続き (72)発明者 加藤 仁美 滋賀県八日市市岡田町112−1 株式会社 ノエビア滋賀研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA122 AB232 AB432 AC012 AC022 AC072 AC122 AC172 AC182 AC241 AC242 AC421 AC422 AC442 AC482 AC542 AC852 AD072 AD092 AD112 AD162 AD282 AD352 AD412 AD512 AD662 CC14 CC31 DD31

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリグリセリン脂肪酸エステルと脂肪酸
    石けんを含有する、ケラチン繊維コーティング用組成
    物。
  2. 【請求項2】 マスカラであることを特徴とする、請求
    項1に記載のケラチン繊維コーティング用組成物。
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