JP2017197440A - 睫毛・眉毛用化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボリューム感を出しつつ、重ね塗りしても、ダマにならず、睫毛が垂れることなく、綺麗に仕上げることができる、睫毛・眉毛用化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)並びに(B):(A)25℃で固形のワックス 7〜40質量%、(B)炭素数16〜22の直鎖飽和脂肪酸又は前記直鎖飽和脂肪酸のアルカリ塩を含有する睫毛・眉毛用化粧料であって、成分(A)が、(A−1)融点が85℃以上のマイクロクリスタリンワックスを含み、成分(A)に対する成分(A−1)の質量割合(A−1)/(A)が0.7〜1であり、成分(B)において、少なくとも、直鎖飽和脂肪酸が、(B−1)パルミチン酸、(B−2)ステアリン酸、(B−3)べヘン酸を含み、化粧料中、(B−1)パルミチン酸、(B−2)ステアリン酸、(B−3)ベヘン酸及び(B−1)、(B−2)、(B−3)のアルカリ塩を、酸として、合計で1〜8質量%含有する睫毛・眉毛用化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、睫毛・眉毛用化粧料に関する。
睫毛や眉毛の形状を整えるためのメイクアップ用化粧料において、睫毛などに良好なカールアップ効果やボリューム効果を与え、化粧効果を持続させるため、種々の検討がなされている。
例えば、特許文献1には、総炭素数23〜100のカルボン酸、ロウエステル、水を含む水中油型メイクアップ用化粧料が記載され、特許文献2には、総炭素数23〜100のカルボン酸、樹脂エマルジョン、水を含む水中油型メイクアップ用化粧料が記載されている。
特開2006−169194号公報 特開2006−169195号公報
本発明者は、睫毛にマスカラを塗り、ボリュームを出そうとすると、ワックスを高配合したり、何回も塗り重ねることが必要になり、その結果、綺麗に仕上げることが非常に困難であるという課題を見出した。
本発明は、ボリューム感を出しつつ、重ね塗りしても、ダマにならず、睫毛が垂れることなく、綺麗に仕上げることができる、睫毛・眉毛用化粧料に関する。
本発明者は、ワックスとして、高融点のマイクロクリスタリンワックスを特定の割合で用い、特定の直鎖飽和脂肪酸を3種以上併用することで、睫毛の根元や目頭・目尻などに綺麗に塗れ、ボリューム感を出しつつ、重ね塗りしても、ダマにならず、睫毛が垂れてこない睫毛・眉毛用化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)並びに(B):
(A)25℃で固形のワックス 7〜40質量%、
(B)炭素数16〜22の直鎖飽和脂肪酸又は前記直鎖飽和脂肪酸のアルカリ塩
を含有する睫毛・眉毛用化粧料であって、
成分(A)が、(A−1)融点が85℃以上のマイクロクリスタリンワックスを含み、
成分(A)に対する成分(A−1)の質量割合(A−1)/(A)が0.7〜1であり、
成分(B)において、少なくとも、直鎖飽和脂肪酸が、(B−1)パルミチン酸、(B−2)ステアリン酸、(B−3)べヘン酸を含み、
化粧料中、(B−1)パルミチン酸、(B−2)ステアリン酸、(B−3)ベヘン酸及び(B−1)、(B−2)、(B−3)のアルカリ塩を、酸として、合計で1〜8質量%含有する睫毛・眉毛用化粧料に関する。
本発明の睫毛・眉毛用化粧料は、睫毛の根元や目頭・目尻の際などにも均一に綺麗に塗ることができ、一塗りでボリューム感を出しつつ、重ね塗りしても、ダマにならず、睫毛にしっかり付き、睫毛が垂れてくることもない。
本発明で用いる成分(A)のワックスは、25℃で固形であり、融点が40℃以上で水不溶のものをいう。中でも、融点が60℃以上110℃以下のものが好ましく、動物性ワックス、植物性ワックス、鉱物性ワックス及び合成ワックスから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。より具体的には、コメヌカロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ヒマワリ種子ロウ、ミツロウ、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、シリコーンワックス、水添ホホバ油等が挙げられる。
成分(A)は、(A−1)融点が85℃以上のマイクロクリスタリンワックスを含む。成分(A−1)のマイクロクリスタリンワックスの融点は、睫毛の根元や目頭・目尻の際などにも均一に綺麗に塗ることができ、一塗りでボリューム感を出しつつ、重ね塗りしても、ダマにならず、睫毛にしっかり付き、睫毛が垂れてくることを抑制する点から、86℃以上が好ましく、100℃以下が好ましく、98℃以下がより好ましい。
これらのワックスは、市販品を使用することができ、例えば、HNP-0190(日本精鑞社)、Hi-Mic-1090(日本精鑞社)、Hi-Mic-2095(日本精鑞社)等が挙げられる。
成分(A)は、(A−1)融点が85℃以上のマイクロクリスタリンワックスを含み、これ以外のワックスを1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。
成分(A)の含有量は、睫毛や眉毛のボリューム感および、均一に綺麗に塗れることに優れる点から、全組成中に、7質量%以上であり、11質量%以上が好ましく、14質量%以上がより好ましく、40質量%以下であり、34質量%以下が好ましく、28質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に7〜40質量%であり、11〜34質量%が好ましく、14〜28質量%がより好ましい。
また、成分(A−1)の含有量は、睫毛の根元や目頭・目尻の際などにも均一に綺麗に塗ることができ、一塗りでボリューム感を出しつつ、重ね塗りしても、ダマにならず、睫毛にしっかり付き、睫毛が垂れてくることを抑制する点から、全組成中に、4.9質量%以上が好ましく、7.7質量%以上がより好ましく、9.8質量%以上がさらに好ましく、40質量%以下が好ましく、34質量%以下がより好ましく、28質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A−1)の含有量は、全組成中に4.9〜40質量%であり、7.7〜34質量%が好ましく、9.8〜28質量%がより好ましい。
成分(A)に対する成分(A−1)の質量割合(A−1)/(A)は、睫毛の根元や目頭・目尻の際などにも均一に綺麗に塗ることができ、一塗りでボリューム感を出しつつ、重ね塗りしても、ダマにならず、睫毛にしっかり付き、睫毛が垂れてくることを抑制する点から、0.7以上であり、0.75以上が好ましく、0.8以上がより好ましく、1以下である。
本発明で用いる成分(B)は、炭素数16〜22の直鎖飽和脂肪酸又は前記直鎖飽和脂肪酸のアルカリ塩であり、直鎖飽和脂肪酸が、(B−1)パルミチン酸、(B−2)ステアリン酸、(B−3)べヘン酸を含むものである。炭素数16〜22の直鎖飽和脂肪酸及び前記直鎖飽和脂肪酸のアルカリ塩を含んでいても良い。
成分(B−1)/成分(B−2)/成分(B−3)の質量比は、酸としての総和を100としたとき、ボリューム感を出しつつ、重ね塗りしても、ダマにならず、睫毛にしっかり付く点から、20〜60/20〜60/20〜60であるのが好ましく、25〜50/25〜50/25〜50がより好ましい。
直鎖脂肪酸のアルカリ塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチロールプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、モルホリン等の有機アミン塩;L−アルギニン等の塩基性アミノ酸塩などが挙げられる。これらのうち、安定性の点から、トリエタノールアミン、アミノメチロールプロパノール、アミノメチルプロパンジオールが好ましく、トリエタノールアミンがより好ましい。
直鎖脂肪酸のアルカリ塩は、脂肪酸と塩基を配合し、組成物中で中和させて、塩を形成させることができる。
脂肪酸の中和度は、化粧料の乳化性能に優れ、安定性が良好になる点から、0.1以上が好ましく、0.15以上がより好ましく、0.2以上がさらに好ましく、1以下が好ましく、0.8以下がより好ましく、0.6以下がさらに好ましい。また、脂肪酸の中和度は、0.1〜1が好ましく、0.15〜0.8がより好ましく、0.2〜0.6がより好ましい。
本発明において、中和度は、成分(B)炭素数16〜22の直鎖飽和脂肪酸のモル当量に対する中和するアルカリのモル当量の割合で定義される。
中和度=(アルカリのモル当量)/(成分(B)のモル当量)により求められる。
つまり、中和度は、成分(B)の1当量に対するアルカリのモル当量比を示している。
本発明の化粧料において、(B−1)パルミチン酸、(B−2)ステアリン酸及び(B−3)ベヘン酸並びに(B−1)、(B−2)及び(B−3)のアルカリ塩の含有量は、全組成中に、酸として、合計で1質量%以上であり、2質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、8質量%以下であり、7質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましい。また、(B−1)パルミチン酸、(B−2)ステアリン酸及び(B−3)ベヘン酸並びに(B−1)、(B−2)及び(B−3)のアルカリ塩の含有量は、全組成中に、酸として、合計で1〜8質量%であり、2〜7質量%が好ましく、3〜6質量%がより好ましい。
尚、全組成中の含有量を試算するにあたり、成分(B−1)、(B−2)、(B−3)がアルカリ塩の場合は、脂肪酸量に換算した値で計算する。
成分(B)は、(B−1)パルミチン酸、(B−2)ステアリン酸及び(B−3)べヘン酸並びにこれら3種の脂肪酸のアルカリ塩を含み、さらに、これら以外の直鎖飽和脂肪酸、直鎖脂肪酸のアルカリ塩を含んでいても良く、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
成分(B)の含有量は、化粧料の乳化性能に優れ、安定性が良好で、睫毛・眉毛のボリュームに優れ、しっかり付く点から、酸として、全組成中に、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、3質量%以上が更に好ましく、8.9質量%以下が好ましく、7.8質量%以下がより好ましく、6.7質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、酸として、全組成中に1〜8.9質量%が好ましく、2〜7.8質量%がより好ましく、3〜6.7質量%が更に好ましい。
尚、全組成中の含有量を試算するにあたり、成分(B)がアルカリ塩の場合は、脂肪酸量に換算した値で計算する。
本発明において、成分(B)に対する成分(B−1)、成分(B−2)及び成分(B−3)の酸としての総和の質量割合((B−1)+(B−2)+(B−3))/(B)は、睫毛へのつきに優れる点から、0.9以上が好ましく、0.95以上がより好ましく、1以下が好ましい。また、成分(B)に対する成分(B−1)、成分(B−2)及び成分(B−3)の酸としての総和の質量割合((B−1)+(B−2)+(B−3))/(B)は、0.9〜1が好ましく、0.95〜1がより好ましい。
また、本発明において、成分(B−1)、成分(B−2)及び成分(B−3)の酸としての総和に対する成分(A−1)の質量割合(A−1)/((B−1)+(B−2)+(B−3))は、睫毛の根元や目頭・目尻の際などにも均一に綺麗に塗ることができ、一塗りでボリューム感を出しつつ、重ね塗りしても、ダマにならず、睫毛にしっかり付き、睫毛が垂れてくることを抑制する点から、1以上が好ましく、2以上がより好ましく、2.5以上がさらに好ましく、20以下が好ましく、10以下がより好ましく、6.5以下がさらに好ましい。また、成分(B−1)、成分(B−2)及び成分(B−3)の酸としての総和に対する成分(A−1)の質量割合(A−1)/((B−1)+(B−2)+(B−3))は、1〜20が好ましく、2〜10がより好ましく、2.5〜6.5がさらに好ましい。
本発明の睫毛・眉毛用化粧料は、更に、(C)アクリル酸アルキル及びメタクリル酸アルキルから選ばれるモノマーの重合体又は共重合体を含有することができ、カール効果の付与、化粧持ちに優れ、睫毛・眉毛が束になりにくくなる。
かかる重合体又は共重合体としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されないが、アクリル酸アルキル及びメタクリル酸アルキルから選ばれるモノマーを含む単量体混合物を主成分とし、更に、アクリル酸アルキルモノマー及び/又はメタクリル酸アルキルモノマーと、メタクリル酸及び/又はアクリル酸モノマーとを含んでなる単量体混合物を主成分とし、これらが乳化重合されて得られた共重合体が好ましい。
共重合体のガラス転移温度(Tg)は、カール効果の付与、化粧持ちに優れる点から、−30℃〜100℃であるのが好ましく、−20℃〜70℃がより好ましい。
このような共重合体は、当該共重合体と水とを含むエマルションの形態を有するものを使用することができ、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体エマルションが好ましい。エマルション中の共重合体含有量(固形分)は制限されないが、20〜60質量%が好ましく、25〜55質量%であることがより好ましい。
また、カール効果の付与、化粧持ちに優れ、睫毛・眉毛が束になりにくい点から、粒子径10〜50nmの(メタ)アクリル酸アルキル共重合体が含まれるのが好ましい。
このような(メタ)アクリル酸アルキル共重合体の含有量は、カール効果の付与、化粧持ちに優れ、睫毛・眉毛が束になりにくい点から、全組成中に固形分として、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上が更に好ましく、20質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましく、7質量%以下が更に好ましい。また、このような共重合体の含有量は、全組成中に固形分として、0.5〜20質量%が好ましく、1〜12質量%がより好ましく、2〜7質量%が更に好ましい。
粒子径10〜50nmの(メタ)アクリル酸アルキル共重合体としては、ヨドゾールGH256F(粒子径20〜40nm;アクゾノーベル社製)等の市販品を用いることができる。
また、粒子径が50nmを超える(メタ)アクリル酸アルキル共重合体として、ヨドゾールGH15F(アクゾノーベル社製)、ヨドゾールGH34F(アクゾノーベル社製)、ヨドゾールGH800F(アクゾノーベル社製)、ヨドゾールGH810F(アクゾノーベル社製)、ダイトゾール5000AD(大東化成工業社製)、ダイトゾール5000SJ(大東化成工業社製)等の市販品を用いることができる。
これらの粒子径としては、300nm以下が好ましく、200nm以下がより好ましく、150nm以下がさらに好ましい。
成分(C)の重合体又は共重合体は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、カール効果の付与、化粧持ちに優れ、睫毛・眉毛が束になりにくい点から、全組成中に固形分として、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上が更に好ましく、20質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましく、7質量%以下が更に好ましい。また、成分(C)の重合体又は共重合体の含有量は、全組成中に固形分として、0.5〜20質量%が好ましく、1〜12質量%がより好ましく、2〜7質量%が更に好ましい。
本発明の睫毛・眉毛用化粧料は、さらに、化粧料に通常用いられる成分、例えば、ポリメチルメタクリレートパウダー、ナイロンパウダー、シリカ等の球状粉体;白色顔料、有機顔料、無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、雲母チタン等の顔料粉体;ベントナイト、タルク、カオリン等の粉体や、ロングラッシュ効果を高めるため、繊維を含有することができる。
各種粉体は、シリコーン、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、アミノ酸、アルキルシラン、アクリルシリコーン、フッ素化合物等により表面処理したもの、あるいは有機又は無機マイクロカプセル中に内包したもの等を用いることができる。
粉体は、1種又は2種以上を用いることができ、全組成中に1質量%以上、10質量%以下含有するのが好ましい。
また、本発明の睫毛・眉毛用化粧料は、種々の界面活性剤を含有することができる。界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
本発明の睫毛・眉毛用化粧料は、更に、水、水溶性溶剤、皮膜剤、無機塩、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、保湿剤、色素、香料、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤等を含有することができる。
水溶性溶剤としては、炭素数1〜4の低級アルコール;エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル類;炭酸エチレン、炭酸プロピレン等の炭酸エステル類などが挙げられる。
皮膜剤としては、水溶性高分子、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、プルラン、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース等が挙げられる。
本発明の睫毛・眉毛用化粧料は、水を連続相とする水中油型乳化型の製剤とするのが、使用感に優れ、化粧料の安定性及びクレンジング性の点で好ましい。
水の含有量は、使用感に優れ、化粧料の安定性が良好になる点から、全組成物中に5〜85質量%が好ましく、15〜75質量%がより好ましく、35〜65質量%がさらに好ましい。
本発明の睫毛・眉毛用化粧料は、通常の方法に従い、各成分を均一に混合し、攪拌することにより製造することができる。
本発明の睫毛・眉毛用化粧料は、マスカラ、マスカラ下地、マスカラトップコート、眉用マスカラ等とすることができる。なかでも、睫毛用化粧料が好ましく、マスカラがより好ましい。
本発明の睫毛・眉毛用化粧料は、マスカラ等に通常用いられる塗布具、例えば繊維を針金でねじったブラシや、コーム形状、コイル形状等の塗布具、樹脂を用いてブラシ形状に成形した樹脂成形ブラシなどを用いて適用することができる。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
実施例1〜8、比較例1〜5
表1に示す組成の水中油型マスカラを製造し、「睫毛1本1本に均一に塗れている」、「睫毛の目元にも塗れる」、「目頭・目尻の際にも塗れている」、「一塗りでボリュームがだせる」、「重ね塗りしてもダマにならない」、「重ね塗りしても睫毛にしっかり付いている」及び「重ね塗りしても睫毛が下に垂れてこない」について、官能評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
各成分を均一に撹拌混合することにより、水中油型マスカラを製造した。
(評価方法)
(1)女性パネラー10名により、各水中油型マスカラを睫に塗布してもらい、「睫毛1本1本に均一に塗れている」、「睫毛の目元にも塗れる」、「目頭・目尻の際にも塗れている」、「一塗りでボリュームがだせる」、「重ね塗りしてもダマにならない」、「重ね塗りしても睫毛にしっかり付いている」及び「重ね塗りしても睫毛が下に垂れてこない」について、以下の基準で官能評価した。結果を10名の合計で示す(最高50点最低10点)。
(1−1)睫毛1本1本に均一に塗れている:
塗布中の塗りやすさ、及び塗布後目視評価し、睫毛1本1本に均一に塗れているかという観点から評価を行った。
5:均一に塗れている。
4:ほとんど均一に塗れている。
3:やや均一に塗れていない。
2:均一に塗れていない。
1:非常に均一に塗れていない。
(1−2)睫毛の根元にも塗れる:
塗布中の塗りやすさ、及び塗布後目視評価し、睫毛の根元にも塗れているかという観点から評価を行った。
5:睫毛の根元にも塗れている。
4:睫毛の根元にもほとんど塗れている。
3:睫毛の根元にやや塗れていない。
2:睫毛の根元に塗れていない。
1:睫毛の根元に非常に塗れていない。
(1−3)目頭・目尻の際にも塗れている:
塗布中の塗りやすさ、及び塗布後目視評価し、目頭・目尻の際にも塗れているかという観点から評価を行った。
5:目頭・目尻の際にも塗れている。
4:目頭・目尻の際にもほとんど塗れている。
3:目頭・目尻の際にやや塗れていない。
2:目頭・目尻の際に塗れていない。
1:目頭・目尻の際に非常に塗れていない。
(1−4)一塗りでボリュームがだせる:
塗布中のボリュームの出しやすさ、及び塗布後目視評価し、一塗りでボリュームがだせるかという観点から評価を行った。
5:一塗りでボリュームがだせる。
4:一塗りでほとんどボリュームがだせる。
3:一塗りでややボリュームがだせない。
2:一塗りでボリュームがだせない。
1:一塗りで非常にボリュームがだせない。
(1−5)重ね塗りしてもダマにならない:
数回マスカラを重ね塗りする塗布中の仕上げやすさ、及び塗布後目視評価し、重ね塗りしてもダマにならないかという観点から評価を行った。
5:重ね塗りしてもダマにならない。
4:重ね塗りしてもほとんどダマにならない。
3:重ね塗りしてややダマになる。
2:重ね塗りしてダマになる。
1:重ね塗りして非常にダマになる。
(1−6)重ね塗りしても睫毛にしっかり付いている:
数回マスカラを重ね塗りする塗布中のボリュームの出しやすさ、及び塗布後目視評価し、重ね塗りしても睫毛にしっかり付いているかという観点から評価を行った。
5:重ね塗りしても睫毛にしっかり付いている。
4:重ね塗りしてもほとんど睫毛にしっかり付いている。
3:重ね塗りするとやや睫毛にしっかり付いていない。
2:重ね塗りすると睫毛にしっかり付いていない。
1:重ね塗りすると非常に睫毛に付いていない。
(1−7)重ね塗りしても睫毛が下に垂れてこない:
数回マスカラを重ね塗りする塗布中の仕上げやすさ、及び塗布後目視評価し、重ね塗りしても睫毛が下に垂れてこないかという観点から評価を行った。
5:重ね塗りしても睫毛が下に垂れてこない。
4:重ね塗りしてもほとんど睫毛が下に垂れてこない。
3:重ね塗りするとやや睫毛が下に垂れる。
2:重ね塗りすると睫毛が下に垂れる。
1:重ね塗りすると非常に睫毛が下に垂れる。
Figure 2017197440
実施例9
実施例1〜8と同様にして、表2に示す組成の水中油型マスカラを製造した。得られたマスカラは、睫毛の根元や目頭・目尻の際などにも均一に綺麗に塗れ、一塗りでボリューム感を出しつつ、重ね塗りしても、ダマにならず、睫毛にしっかり付き、睫毛が垂れてくることもないものである。
Figure 2017197440

Claims (5)

  1. 次の成分(A)並びに(B):
    (A)25℃で固形のワックス 7〜40質量%、
    (B)炭素数16〜22の直鎖飽和脂肪酸又は前記直鎖飽和脂肪酸のアルカリ塩
    を含有する睫毛・眉毛用化粧料であって、
    成分(A)が、(A−1)融点が85℃以上のマイクロクリスタリンワックスを含み、
    成分(A)に対する成分(A−1)の質量割合(A−1)/(A)が0.7〜1であり、
    成分(B)において、少なくとも、直鎖飽和脂肪酸が、(B−1)パルミチン酸、(B−2)ステアリン酸、(B−3)べヘン酸を含み、
    化粧料中、(B−1)パルミチン酸、(B−2)ステアリン酸及び(B−3)ベヘン酸並びに(B−1)、(B−2)及び(B−3)のアルカリ塩を、酸として、合計で1〜8質量%含有する睫毛・眉毛用化粧料。
  2. 成分(B−1)、成分(B−2)及び成分(B−3)の酸としての総和に対する成分(A−1)の質量割合(A−1)/((B−1)+(B−2)+(B−3))が、1〜20である請求項1記載の睫毛・眉毛用化粧料。
  3. 成分(B)に対する成分(B−1)、成分(B−2)及び成分(B−3)の酸としての総和の質量割合((B−1)+(B−2)+(B−3))/(B)が0.9〜1である請求項1又は2記載の睫毛・眉毛用化粧料。
  4. 成分(B)において、成分(B−1)/成分(B−2)/成分(B−3)の質量比が、酸としての総和を100としたとき、20〜60/20〜60/20〜60である請求項1〜3のいずれか1項記載の睫毛・眉毛用化粧料。
  5. 更に、(C)アクリル酸アルキル及びメタクリル酸アルキルから選ばれるモノマーの重合体又は共重合体を、固形分として0.5〜20質量%含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の睫毛・眉毛用化粧料。
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