JP2003127936A - ミラー一体式ターンシグナル装置 - Google Patents
ミラー一体式ターンシグナル装置Info
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Abstract
バルブを配設し、バルブの耐久性を向上させることを目
的としている。 【構成】 このため、車両の前方側に方向指示を行うタ
ーンシグナルをバックミラー内に組み込んだミラー一体
式ターンシグナル装置において、バックミラーのミラー
部を揺動自在に支持する揺動ピボットを設け、ターンシ
グナルのバルブ配設位置を、揺動ピボットとバックミラ
ーの取付軸間に設けている。
Description
ンシグナル装置に係り、特に車体振動の影響の受け難い
位置にバルブを配設し、バルブの耐久性を向上させると
ともに、ターンシグナルの配線を短くすることができる
ミラー一体式ターンシグナル装置に関するものである。
ウィンカであるターンシグナルとが車両前部に左右1対
ずつ設けられている。このとき、バックミラーとターン
シグナルとを一体化すれば、取付スペース等の点で有利
であることにより、バックミラーとターンシグナルとを
一体化した構成のものも存在するが、構成が大型化する
ことによって空力的な特性の点で不具合が生ずることと
なり、改善が望まれていた。
は、特開平4−325386号公報に開示されるものが
ある。この公報に開示されるバックミラー装置は、ミラ
ーハウジングと、ミラーハウジングに固定されて車体側
に延び車体部材に可倒機構を介して連結されたハウジン
グ支持部材と、ミラーハウジングの後面開講部に着脱自
在に嵌装されたミラー本体と、ミラー本体の背面に連結
されミラーハウジングを貫通して車体側へ突出した端部
をハウジング支持部材に着脱可能に固着されたミラー支
持部材と、ミラーハウジングの前面に臨ませてミラーハ
ウジング内に一体に装着されたウィンカとからなり、小
型のミラーハウジングにウィンカを一体に組み込むとと
もに、可倒機構とウィンカ保守整備の容易性とを兼ね備
えている。
ー一体式ターンシグナル装置のバックミラーのミラーケ
ースに収められたフロント用ターンシグナルにおいて、
バックミラーのミラーケース内には、ミラー部やこのミ
ラー部を取り付ける揺動ピボット、揺動ピボットを支持
する支柱(主にアルミダイキャスト製)が、ミラー部を
取り付けるために存在しており、このミラー部の前部に
フロント用ターンシグナルが位置するのが、一般的であ
る(上述の特開平4−325386号公報参照)。
タ、レンズ等から構成されており、バルブからの光を光
学的に反射させるために、バルブとリフレクタ間に距離
(図1のM1参照)が必要であるとともに、バルブから
の直射熱により耐熱的にバルブとレンズ間に距離(図1
のM3参照)が必要である。
ルのリフレクタ間には、接触を防止するために、間隙M
4が必要となる。
厚み(L1とL2とで決定される。図1のL1、L2参
照)は、各距離を考慮すると、大きくなってしまうこと
が多い。特に、バルブをバックミラーの取付軸側に近づ
けると、この傾向が大となるものである。
法L2に対し、外側寸法L1の方が小さく形成されてい
る。つまり、スラスト角をきつい状態とした方が優れて
いる、と言える。
号公報に開示されるように、バルブをバックミラーの取
付軸から遠ざけると、取付軸に近いものに比べ、バック
ミラー振動がバルブに伝わり易くなり、バルブの耐久性
上不利になり易く、実用上不利であるという不都合があ
る。
ウリングブレースに取り付けられ、スクリーン取付ステ
ーを介してスクリーンの振動も加わる場合には、さらに
不利となるという不都合がある。
ズとの距離が近い、すなわち、バルブとレンズ間が所定
の距離(図1のM3参照)よりも小となると、耐熱的に
不利であるとともに、飛翔物に対し、耐久性上不利とな
るという不都合がある。
述不都合を除去するために、車両の前方側に方向指示を
行うターンシグナルをバックミラー内に組み込んだミラ
ー一体式ターンシグナル装置において、前記バックミラ
ーのミラー部を揺動自在に支持する揺動ピボットを設
け、前記ターンシグナルのバルブ配設位置を、前記揺動
ピボットとバックミラーの取付軸間に設けたことを特徴
とする。
ターンシグナルのバルブ配設位置を、揺動ピボットとバ
ックミラーの取付軸間として車体振動の影響の受け難い
位置にバルブを配設し、バルブの耐久性を向上させてい
る。
に説明する。
である。図2において、2はスクーター型の自動二輪車
である。そして、この自動二輪車2は、前頭部が流線形
のカウリング4に覆われており、車体フレーム6を被覆
するフロア8の乗員側シート10の下方部分に図示しな
いエンジンが懸架されている。
フレーム6の前頭部に設けられたヘッドパイプ12に
は、前輪14を支持するフロントフォーク16がハンド
ルバー18やブレーキ装置20等と共に左右へ回動自在
に軸支されており、フロア8の乗員側シート10の下方
側においては、後輪22を支持するスイングアーム24
が上下に回動自在に軸支され、この後輪22に図示しな
いエンジンの動力がチェーンを介して伝達されるように
なっている。
ク(図示せず)の蓋部を兼ねる乗員側シート10が配設
され、この乗員側シート10の後方に同乗者側シート2
6が設けられている。
るフロントフェンダ、30は前記ハンドルバー18近傍
に装着されるブレーキレバー、32は排気マフラであ
る。
は、図2及び図3に示す如く、上部に透明部材からなる
スクリーン34が設けられているとともに、下部に2灯
式、つまり左右対称に2個のヘッドランプ36が設けら
れ、前記スクリーン34と2個のヘッドランプ36とに
よって囲まれる部位には、エアダクト38が設けられ
る。このとき、後述するバックミラー48は、エアダク
ト38の左右部位に位置している。
図4に示す如く、前頭部にフロントフォーク16を軸支
するヘッドパイプ12が設けられ、このヘッドパイプ1
2の上下部分に、ステアリングアッパブラケット40と
ステアリングアンダブラケット42(図1参照)とが夫
々設けられる。
記車体フレーム6の途中に、サブフレームであるカウリ
ングフレーム44の一端側が接続して設けられ、このカ
ウリングフレーム44の他端側には、図4に示す如く、
3箇所の取付位置を有する車体取付ブラケット46によ
ってバックミラー48が取り付けられるとともに、スク
リーン取付ステー50も取り付けられる。
バックミラー48内に組み込まれ、且つ車両の前方側に
方向指示を行うフロント用ターンシグナル52とによっ
て、ミラー一体式ターンシグナル装置54を構成する。
は、前記バックミラー48のミラー部56を揺動自在に
支持する揺動ピボット58を設け、前記ターンシグナル
52のバルブ60配設位置を、前記揺動ピボット58と
バックミラー48の取付軸62間に設ける構成とする。
1及び図5〜図7に示す如く、ミラーケース64と、ミ
ラーケース64の車両の後方側に位置するミラー部56
と、ミラー部56を揺動自在に支持する揺動ピボット5
8と、揺動ピボット58を支持する、例えばアルミダイ
キャスト製の支柱66と、前記車体取付ブラケット46
にバックミラー48を取り付ける取付軸62とを有して
いる。
図1及び図5〜図9に示す如く、前記ミラーケース64
の車両の前方側に一体的に組み付けられるとともに、ミ
ラーケース64内部且つ揺動ピボット58及び支柱66
近傍に配設されるリフレクタ68と、このリフレクタ6
8内部に車両の外側方向に指向すべく取り付けられるラ
ンプである前記バルブ60と、このバルブ60の表面、
つまり前記リフレクタ68の車両の前方側を覆うレンズ
70とからなる。
60配設位置を、図1に示す如く、前記揺動ピボット5
8の軸上線Pとバックミラー48の取付軸62間とする
ものである。
70のバルブ60周辺部位を車両前方側に凸形状とす
る。
70において、図1及び図5〜図9に示す如く、バルブ
60周辺部位を車両前方側に突出させて凸部72を設け
るものである。
8に示す如く、上下方向において同一突出量とすべく取
付軸62から離間する側を突出させた車両前方側に位置
する第1面72−1と、この第1面72−1に連なる車
両斜め前方側に位置する第2面72−2と、第1、第2
面72−1、72−2の上部を形成する第3面72−3
と、第1、第2面72−1、72−2の下部を形成する
第4面72−4とからなる箱形状とする。
ナル52のリフレクタ68とバルブ60との距離をM1
とするとともに、バルブ60とレンズ70との距離をM
2とし、バルブ60と凸部72との距離を、距離M2よ
りも大なるM3とする。なお、前記ターンシグナル52
のリフレクタ68と支柱66との距離をM4とする。
8及び図9に示す如く、一方、例えば取付軸62に近接
する側、且つ前記リフレクタ68端部に2個のフック7
4を設けるとともに、他方、例えば取付軸62から離間
する側、且つ前記リフレクタ68部分にスクリュー固定
用ブラケット76を設け、一方のフック74と他方のス
クリュー固定用ブラケット76とによって固定し、前記
バックミラー48のミラーケース64に対し、車両前方
側より着脱可能とする。
如く、バックミラー48のミラーケース64に形成した
係合凹部78に係合するとともに、前記スクリュー固定
用ブラケット76は、図5〜図7に示す如く、バックミ
ラー48のミラーケース64に形成したボス部80に1
本の固定用スクリュー82によって固定されるものであ
る。
ット、86は前記スクリュー固定用ブラケット76に装
着されるスピードナットである。
にターンシグナル52を取り付ける際には、バックミラ
ー48のミラーケース64に形成した係合凹部78に、
車両前方側よりターンシグナル52のリフレクタ68端
部に設けたフック74を係合させるとともに、ターンシ
グナル52のリフレクタ68部分に設けたスクリュー固
定用ブラケット76を、下方向からの固定用スクリュー
82によってバックミラー48のミラーケース64に形
成したボス部80に固定する。
ス64に対して、車両前方側からのターンシグナル52
の着脱が可能さなるものである。
ルブ60配設位置を、前記揺動ピボット58とバックミ
ラー48の取付軸62間に設ける構成としたことによっ
て、車体振動の影響の受け難い位置にバルブ60が配設
されることとなり、バルブ60の耐久性を向上させるこ
とができ、バルブ60の使用寿命を長くし得て、経済的
に有利であるとともに、ターンシグナル52の配線を短
くすることができ、実用上有利であり、しかもミラー部
56の角度変化に対しても、ターンシグナル52の位置
(車幅方向)が変化し難いものである。
70のバルブ60周辺部位を車両前方側に凸形状とした
ことにより、平坦状のレンズ70に対して、凸形状の凸
部72によってレンズ70自体の剛性を向上させること
ができ、小石等の飛翔物に対する抵抗が増すとともに、
バルブ60とレンズ70の凸部72との間においては、
従来の距離M2よりも大なる距離M3を確保することが
でき、ミラーケース64の前後方向の厚み(L1とL2
とで決定される。図1のL1、L2参照)の設定におい
て、内側寸法L2に対し、外側寸法L1の方が小さく、
且つスラスト角をきつい状態とすることができ、空力的
な特性上、有利である。
2個のフック74を設けるとともに、他方にスクリュー
固定用ブラケット76を設け、一方のフック74と他方
のスクリュー固定用ブラケット76とによって固定し、
前記バックミラー48のミラーケース64に対し、車両
前方側より着脱可能としたことにより、着脱作業を容易
に行うことができ、メンテナンス(特にサービス性)の
向上に寄与し得るものである。
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
記ターンシグナル52のレンズ70において、バルブ6
0周辺部位を車両前方側に突出させて凸部72を設ける
際に、4つの平面を有する箱形状としたが、凸部92の
断面形状を波形状とする特別構成とすることも可能であ
る。
0に凸部92を形成する際に、図10に示す如く、例え
ば車両前方側に位置する第1面92−1と、この第1面
92−1に連なる車両斜め前方側に位置する第2面92
−2とに、水平方向に延びる波形状を形成するものであ
る。
ることにより、直射熱の放出量が増加し、耐熱的に有利
であるとともに、凸部92の強度を向上させることがで
きる。
102を形成する際に、レンズ70のバルブ60周辺部
位をバルブ60のバルブ形状、つまり外周の曲面に合致
する曲面状に形成する特別構成とすることも可能であ
る。
形成する際に、図11に示す如く、車両前方側に半球状
に突出させて形成するものである。
部102までの距離を一定とすることができ、バルブ6
0からの直射熱を一定とし得て、耐熱的に有利であると
ともに、凸部102の強度向上にも寄与し得る。
ンシグナルのバルブを車両側方側に指向させるように配
設する構成としたが、車両振動方向に対して平行な方向
に指向すべく配設する特別構成とすることも可能であ
る。
両振動方向が車両前後方向である場合に、前記バルブの
指向方向を車両前後方向に平行な方向とするものであ
る。
い位置にバルブが配設されることとなり、バルブの耐久
性をより一層向上させることができ、バルブの使用寿命
を長くし得て、経済的に有利である。
れば、車両の前方側に方向指示を行うターンシグナルを
バックミラー内に組み込んだミラー一体式ターンシグナ
ル装置において、バックミラーのミラー部を揺動自在に
支持する揺動ピボットを設け、ターンシグナルのバルブ
配設位置を、揺動ピボットとバックミラーの取付軸間に
設けたので、車体振動の影響の受け難い位置にバルブが
配設されることとなり、バルブの耐久性を向上させるこ
とができ、バルブの使用寿命を長くし得て、経済的に有
利であるとともに、ターンシグナルの配線を短くするこ
とができ、実用上有利であり、しかもミラー部の角度変
化に対しても、ターンシグナルの位置(車幅方向)が変
化し難いものである。
グナル装置の概略拡大断面図である。
る。
る。
ある。
グナルの正面側斜視図である。
グナルのレンズとバルブとの概略説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 車両の前方側に方向指示を行うターンシ
グナルをバックミラー内に組み込んだミラー一体式ター
ンシグナル装置において、前記バックミラーのミラー部
を揺動自在に支持する揺動ピボットを設け、前記ターン
シグナルのバルブ配設位置を、前記揺動ピボットとバッ
クミラーの取付軸間に設けたことを特徴とするミラー一
体式ターンシグナル装置。 - 【請求項2】 前記ターンシグナルは、レンズのバルブ
周辺部位を車両前方側に凸形状とした請求項1に記載の
ミラー一体式ターンシグナル装置。 - 【請求項3】 前記ターンシグナルは、一方にフックを
設けるとともに、他方にスクリュー固定用ブラケットを
設け、一方のフックと他方のスクリュー固定用ブラケッ
トとによって固定し、バックミラーのミラーケースに対
し、車両前方側より着脱可能とした請求項1に記載のミ
ラー一体式ターンシグナル装置。
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JP2008081015A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車の導風構造 |
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JP2019059419A (ja) * | 2017-09-28 | 2019-04-18 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
-
2001
- 2001-10-23 JP JP2001324630A patent/JP4039028B2/ja not_active Expired - Fee Related
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