JP2003127557A - 昇華性染料熱転写記録シートの製造方法 - Google Patents

昇華性染料熱転写記録シートの製造方法

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JP2003127557A
JP2003127557A JP2001321964A JP2001321964A JP2003127557A JP 2003127557 A JP2003127557 A JP 2003127557A JP 2001321964 A JP2001321964 A JP 2001321964A JP 2001321964 A JP2001321964 A JP 2001321964A JP 2003127557 A JP2003127557 A JP 2003127557A
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powder coating
hollow particles
coating material
thermal transfer
recording sheet
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JP2001321964A
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Masaki Nakahara
正貴 中原
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】基材上に共に粉体塗料の塗膜からなり、断熱性
とクッション性にすぐれる中間層と染料受容層をこの順
序で有し、かくして、サーマルヘツドからの熱を基材へ
逃がすことなく、熱転写に有効に用いて、高濃度で鮮明
な熱転写画像を形成することができる昇華性染料熱転写
記録シートの製造方法を提供する。 【解決手段】連続した長尺基材1を走行させつつ、この
基材上に第1の粉体塗料と熱膨張性の中空粒子の混合物
を乾式塗工し、塗工面を加圧下に加熱し、粉体塗料を溶
融させると共に、中空粒子を膨張させて、基材上にこの
熱膨張した中空粒子を含む第1の粉体塗料の塗膜からな
る中間層を形成し、次いで、この中間品6を走行させつ
つ、この中間層の上に第2の粉体塗料を乾式塗工し、こ
の中間品を加圧下に加熱し、第2の粉体塗料を溶融し
て、上記中間層の上に第2の粉体塗料の塗膜からなる染
料受容層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華性染料熱転写
記録シートの製造方法に関し、詳しくは、基材上に共に
粉体塗料の塗膜からなる断熱性とクッション性とにすぐ
れる中間層と染料受容層とをこの順序で有し、白抜け等
の画像欠陥なしに、高濃度で高品質の熱転写画像を形成
することができる昇華性染料熱転写記録シートの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像や文字等を記録する方式とし
て、昇華性染料熱転写記録方式が広く普及してきてい
る。この方式は、例えば、イエロー、マゼンタ及びシア
ンの3色それぞれについて得られた顕像を次々と重ねて
熱転写することによって、記録シート上に所謂フルカラ
ー転写画像を得るものである。
【0003】この昇華性染料熱転写記録方式は、例え
ば、ポリエチレンテレフタレートフィルムのような適宜
の支持体上に昇華性染料からなる層を有するインクシー
トを調製し、別に、その表面に上記染料を受容する染料
受容層を備えた熱転写記録シートを調製し、上記インク
シートの染料層側の表面を上記記録シートの受容層側の
表面に重ね合わせ、画像情報に応じて、サーマルヘッド
等の加熱手段にて上記インクシートを加熱して、上記画
像情報に対応して、上記染料を記録シートの受容層に昇
華、移行、受容させて、熱転写記録シートに画像や文字
等を形成する記録方式をいう。
【0004】このような昇華性染料熱転写記録方式によ
る画像は、非常に鮮明で、しかも中間色や濃度階調の調
整と再現性にすぐれており、銀塩写真画像に匹敵する高
品質フルカラ−画像を得ることができる。
【0005】しかし、このような昇華性染料熱転写に用
いる記録シ−トは、従来、基材上に染料受容層と離型層
とをこの順序で湿式塗工によって積層成形して製造され
ており、この離型層によって染料受容層とインクシ−ト
との熱融着を防止している。かくして、従来の昇華性染
料熱転写記録シ−トは、その製造工程が複雑であるのみ
ならず、湿式塗工において有機溶剤を用いる場合には、
そのための環境対策が必要となり、製造費用も自ずから
高くならざるを得ない問題があった。
【0006】そこで、このような湿式塗工法による昇華
性染料熱転写記録シートの製造における問題を解消する
方法として、例えば、特開平10−203031号公報
や特開平10−297117号公報には、粉体塗料を基
材上に乾式塗工し、加熱、溶融させ、染料受容層を形成
する方法が提案されている。上述したように、昇華性染
料熱転写記録方式は、サーマルヘッド等の加熱手段によ
ってインクシートを加熱して、画像情報に応じて、イン
クシート上の昇華性染料を記録シートの染料受容層に移
行させて、所期の画像を形成するものであるので、上記
加熱手段による熱を基材から外部に逃がすことなく、イ
ンクシートと記録シートを有効に加熱してはじめて、記
録シート上に高濃度で鮮明な熱転写画像を形成すること
ができる。
【0007】しかしながら、従来、乾式塗工法によって
基材上に染料受容層を形成したとき、受容層の断熱性が
必ずしも十分でないために、サーマルヘッドからの熱が
染料の熱転写に有効に用いられないまま、基材から外部
に逃げる結果、十分な画質濃度を得難い場合があった。
【0008】また、上述した湿式塗工による昇華性染料
熱転写記録シートの製造においては、サ−マルヘッドか
らの熱を基材側に逃さない対策として、例えば、特開平
9−99651号公報に記載のように、基材と染料受容
層との間に中空粒子を含有する樹脂を湿式塗工し、加
熱、乾燥させ、中空粒子を自由膨張させて、中間層を形
成することによって、記録シートに断熱性とクッション
性を付与することが提案されている。しかし、このよう
な方法によれば、このように、中空粒子を自由膨張させ
るので、得られる記録シートは、その凹凸、即ち、表面
粗さが大きいものとなり、かくして、インクシ−トを記
録シートに重ね、サ−マルヘッドで加熱して、画像を記
録シートに熱転写するときに、インクシ−トと記録シー
トとの間に隙間が生じて、熱転写画像に欠陥が生じる問
題があった。
【0009】そこで、このような記録シ−トの表面の粗
さを小さくするには、上記中空粒子として、2〜6μm
程度の小径のものを少量、例えば、中間層を形成する樹
脂成分100重量部に対して、10重量部以下のような
量を用いざるを得ず、しかし、そのようにすれば、十分
な断熱性とクッション性を有する昇華性染料熱転写記録
シートを得ることが困難であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、昇華性染料
熱転写記録シートの製造における上述した問題を解決す
るためになされたものであって、基材上に共に粉体塗料
の塗膜からなり、断熱性とクッション性にすぐれる中間
層と染料受容層をこの順序で有し、かくして、サーマル
ヘツドからの熱を基材へ逃がすことなく、しかも、染料
受容層が制御された表面粗さを有して、高濃度で鮮明な
熱転写画像を形成することができる昇華性染料熱転写記
録シートの製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、連続し
た長尺の基材を所定の方向に走行させつつ、この基材上
に第1の粉体塗料と熱膨張性の中空粒子の混合物を乾式
塗工し、この基材を加熱ローラを備えた第1の熱定着装
置に導き、この基材に張力を加えながら、上記第1の粉
体塗料と中空粒子の混合物の塗工面を上記加熱ローラの
周面を沿わせるように案内して、上記第1の粉体塗料を
加圧下に加熱し、溶融させると共に、中空粒子を膨張さ
せて、基材上にこの熱膨張した中空粒子を分散させた第
1の粉体塗料の塗膜からなる中間層を形成する第1工程
と、このように基材上に中間層を形成した長尺の中間品
を所定の方向に走行させつつ、この中間品の上記中間層
の上に第2の粉体塗料を乾式塗工し、この中間品を加熱
ローラを備えた第2の熱定着装置に導き、第2の粉体塗
料を加圧下に加熱し、溶融して、上記中間層の上に第2
の粉体塗料の塗膜からなる染料受容層を形成する第2の
工程とを有する昇華性染料熱転写記録シートの製造方法
が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によれば、第1の粉体塗料
と熱膨張性の中空粒子を混合し、この混合物を基材上に
乾式塗工した後、図1に示すように、この基材1を加熱
ローラ2を備えた第1の熱定着装置3に導き、加熱ロー
ラ2と加圧ローラ4との間で加圧加熱した後、更に、こ
の基材に張力を加えながら、上記基材の塗工面を上記加
熱ローラの周面を沿わせるように適宜に設けた案内ロー
ラ5にて案内して、加熱ローラ2上で基材上の上記第1
の粉体塗料を引続き加圧下に加熱し、溶融させると共
に、中空粒子を膨張させて、基材上にこの熱膨張した中
空粒子を分散させた第1の粉体塗料の塗膜からなる中間
層を形成する。かくして、中間品6を得る。
【0013】本発明において、中間層を形成するための
第1の粉体塗料は樹脂成分を含む。この樹脂成分として
は、例えば、飽和ポリエステル樹脂やスチレン・アクリ
ル共重合樹脂やこれらの混合物が好ましく用いられる
が、これらに限定されるものではない。飽和ポリエステ
ル樹脂は、2価カルボン酸と2価アルコールとの縮合重
合によって得られる重合体であり、スチレン・アクリル
共重合樹脂は、スチレンと(メタ)アクリル酸エステル
との共重合体である。第1の粉体塗料は、通常、平均粒
径が1〜30μの範囲にあり、好ましくは、5〜25μ
mの範囲にある。
【0014】更に、第1の粉体塗料は、これを基材に定
着させるときの加熱ローラへのオフセットを防止するた
めに、オフセット防止剤を含有していてもよい。オフセ
ット防止剤としては、種々のワックス類が好ましく用い
られる。具体的には、例えば、パラフィンワックス、ポ
リエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンワック
ス、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、高級脂肪酸、高級
脂肪酸アミド、高級アルコール等を挙げることができ
る。このようなオフセット防止剤は、通常、粉体塗料に
おいて、0.5〜20重量%、好ましくは、1〜10重量
%の範囲で用いられる。
【0015】本発明によれば、上記熱膨張性の中空粒子
としては、マイクロスフェアが好ましく用いられる。マ
イクロスフェアは、ブタン、ペンタン等の低沸点液体を
ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等の樹脂で
覆って、マイクロカプセルとした一種の発泡剤である。
マイクロスフェアには、種々の平均粒径を有するものか
知られているが、本発明においては、平均粒径3〜30
μmのものが好ましく用いられる。一般に、このような
マイクロスフェアは、加熱すると、自由膨張(発泡)し
て、約10〜100μm程度の平均粒径を有する中空粒
子(マイクロバルーン)を形成する。
【0016】しかし、本発明によれば、このようなマイ
クロスフェアと第1の粉体塗料との混合物を基材上に乾
式塗工し、第1の熱定着装置に導き、加熱ローラと加圧
ローラとの間で加圧加熱した後、更に、この基材に張力
を加えながら、上記基材の塗工面を上記加熱ローラの周
面に接触させ、これに沿わせながら、加熱ローラ上で基
材上の上記第1の粉体塗料を引続き加圧下に加熱し、溶
融させると共に、中空粒子を膨張させて、基材上にこの
ように熱膨張した中空粒子を含む第1の粉体塗料の塗膜
からなる中間層を形成する。
【0017】従って、本発明によれば、基材上に塗工し
た粉体塗料とマイクロスフェアとの混合物を加圧下に加
熱する際の加熱温度や圧力によってのみならず、基材を
加熱ローラを備えた熱定着装置に導く際の給紙速度によ
って、マイクロスフェアの膨張後の粒径を所望の狭い範
囲に制御することができる。それ故、本発明によれば、
大径のマイクロスフェアを多量に用いて、その膨張後の
粒径を狭い範囲に制御しつつ、中間層を形成することが
できるので、大径の中空粒子を多量に有し、かくして、
断熱性とクッション性にすぐれる中間層を形成すること
ができる。
【0018】更に、本発明によれば、第1の粉体塗料と
マイクロスフェアとの混合物を基材上に乾式塗工して、
第1の熱定着装置において、加圧加熱した後、この基材
に張力を加えながら、上記基材の塗工面を上記加熱ロー
ラの周面に接触させ、これに沿わせながら、加熱ローラ
上で基材上の上記第1の粉体塗料を引続き加圧下に加熱
し、溶融させると共に、中空粒子を膨張させる。
【0019】従って、本発明によれば、このように、基
材上の第1の粉体塗料を加圧下に加熱する時間を延長す
ることによって、膨張した中空粒子を第1の粉体塗料の
塗膜中に十分に埋め込むことができる。即ち、中間層に
大径の中空粒子を含有させながら、その表面を適度の凹
凸を備えた平滑なもの、即ち、適度の表面粗さを有する
ものとすることができる。通常、本発明によれば、この
ようにして形成される中間層の十点平均表面粗さ(R
z)は、通常、8〜13μmの範囲である。ここに、十
点平均表面粗さ(Rz)は、JIS B 0601−1
994に記載の定義によるものとする。
【0020】かくして、本発明による中間層は、断熱性
とクッション性にすぐれるのみならず、その十点平均表
面粗さ(Rz)が前述したように10μm程度に平滑で
あるので、この上に形成される染料受容層も、これに追
随して、適度の表面粗さを有し、その結果、その上に熱
転写される画像は、高濃度、鮮明であって、白抜け等の
画像欠陥を有しない。そのうえ、染料受容層の表面は、
筆記性を有し、鉛筆、ボールペン、万年筆等の通常の筆
記具にて容易に筆記することができる。
【0021】本発明によれば、このようにして得られる
中間層において、このようなマイクロスフェアの含有量
は、第1の粉体塗料100重量部に対して、10〜60
重量部の範囲が好ましく、特に、15〜55重量部の範
囲が好ましい。また、マイクロスフェアの膨張後の粒径
は、10〜50μmの範囲が好ましく、特に、20〜4
0μmの範囲が好ましい。
【0022】中間層における中空粒子の含有量が第1の
粉体塗料100重量部に対して60重量部を越えるとき
は、中間層と基材や染料受容層との接着強度が小さくな
るので好ましくなく、他方、中間層における中空粒子の
含有量が第1の粉体塗料100重量部に対して10重量
部を下回るときは、得られる中間層が断熱性において十
分ではない。また、中間層における中空粒子の粒径が5
0μmよりも大きいときは、中間層と基材や染料受容層
との接着強度が小さくなる。他方、中間層における中空
粒子の粒径が10μmよりも小さいときは、得られる中
間層が断熱性において十分ではない。
【0023】また、このようにして形成される中間層の
厚みは、通常、5〜100μmの範囲であり、好ましく
は、10〜60μmの範囲とすることができる。
【0024】本発明によれば、第1の粉体塗料とマイク
ロスフェアとの混合物を基材上に乾式塗工して、第1の
熱定着装置において、加圧加熱した後、この基材に張力
を加えながら、上記基材の塗工面を上記加熱ローラの周
面に接触させ、これに沿わせながら、加熱ローラ上で基
材上の上記第1の粉体塗料を引続き加圧下に加熱し、溶
融させると共に、中空粒子を膨張させ、かくして、基材
上の第1の粉体塗料を加圧下に加熱する時間を延長する
に際して、加熱ローラの表面温度をどの程度とし、基材
をそのような加熱ローラの周面に沿って、どのような長
さにわたって沿わせるかについては、具体的には、用い
る第1の粉体塗料の融点や中空粒子の発泡温度(殻壁の
軟化温度)、また、それの第1の粉体塗料に対する割合
等にもよるが、加熱ローラの表面温度としては、通常、
第1の粉体塗料を構成する樹脂の融点よりも0〜20℃
程度高くするのが好ましい。
【0025】より具体的には、例えば、粉体塗料を形成
する樹脂として、融点110℃の飽和ポリエステル樹脂
を用い、中空粒子として、発泡温度が80〜110℃程
度のものを用いるとき、加熱ローラの表面温度を110
〜140℃程度とし、基材の加熱ローラへの給紙速度を
20〜25mm/分程度として、粉体塗料と中空粒子と
の混合物の基材への乾式塗工面を加熱ローラの表面に沿
わせる周面長さは、25〜500mmの範囲が適当であ
り、特に、45〜300mmの範囲が好ましい。
【0026】本発明において、熱定着装置は、上述した
ように、基材上の粉体塗料の塗工層に接触する加熱ロー
ラとこれをバックアップする加圧ローラとからなり、加
熱ローラは、通常、鋼、アルミニウム等の金属管の表面
をポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂で被
覆してなり、加圧ローラは、通常、鋼、アルミニウム等
の金属管の表面をシリコーンゴムで被覆してなるか、又
は更にその表面をポリテトラフルオロエチレンのような
フッ素樹脂で被覆してなる。加熱ローラは、内部に適宜
の加熱手段を有する。また、本発明によれば、加圧ロー
ラも、必要に応じて、内部に適宜の加熱手段を有してい
てもよい。
【0027】このようにして、基材上に中間層を形成し
た中間品は、一旦、巻取った後、改めて、この中間層の
上に染料受容層を形成してもよく、また、基材上に中間
層を形成した後、引続き、この中間品の中間層の上に染
料受容層を形成してもよい。
【0028】即ち、中間層を形成した中間品6を所定の
方向に基材を走行させつつ、この中間品の中間層の上に
第2の粉体塗料を乾式塗工し、図2に示すように、中間
品6を第2の加熱ローラ7を備えた第2の熱定着装置8
に導き、加熱ローラ7と加圧ローラ9との間を通過させ
る間に、第2の粉体塗料を加圧下に加熱し、溶融して、
前記中間層の上に第2の粉体塗料の塗膜からなる染料受
容層を形成し、かくして、本発明による昇華性染料熱転
写記録シート10を得る。
【0029】本発明によれば、前述したように、中間層
は、表面が比較的平滑であり、表面十点平均粗さ(R
z)は、通常、10μm程度であるから、表面が平滑な
染料受容層をこの中間層上に形成するために、第2の粉
体塗料を厚塗りする必要がない。従って、本発明によれ
ば、染料受容層の厚みは、通常、5〜80μmの範囲で
あり、好ましくは、10〜50μmの範囲として、表面
が平滑な染料受容層を形成することができる。本発明に
よれば、このようにして形成される染料受容層の表面十
点平均粗さは、通常、2〜5μmの範囲である。
【0030】反対に、中空粒子が中間層中に十分に埋め
込まれず、中間層の表面の凹凸が著しいときは、表面が
平滑な染料受容層をこの中間層上に形成するためには、
第2の粉体塗料を厚塗りせざるを得ない。しかし、染料
受容層が厚いときは、インクシートから画像等をこの染
料受容層に熱転写した後、染料受容層にクラックが生じ
ることが多い。また、中間層が凹凸が著しいにもかかわ
らず、この上に染料受容層を薄く形成すれば、染料受容
層も中間層に追随して、表面が凹凸を有し、平滑でな
く、場合によっては、中間層が一部、染料受容層上に露
出し、突出することさえある。このような昇華性染料熱
転写記録シートによれば、インクシートと染料受容層と
の間の離型性が悪くなるのみならず、染料受容層の染料
の受容能力が低くなるので、高濃度で鮮明な熱転写画像
を得ることができない。
【0031】この第2の粉体塗料は、好ましくは、顔料
を含む。顔料は、染料受容層に地色を与えるものであっ
て、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、アン
チモン白、硫化亜鉛、炭酸バリウム、クレー、シリカ、
ホワイトカーボン、タルク、アルミナ、バライト等が用
いられるが、これらに限定されるものではない。しか
し、通常、二酸化チタンが好ましく用いられる。第2の
粉体塗料中、顔料の配合量は、通常、1〜50重量%の
範囲である。また、必要に応じて、第2の粉体塗料は、
染料受容層の白色度を高めるために、蛍光増白剤のを適
宜量含んでいてもよく、また、前述したようなオフセッ
ト防止剤を0.5〜20重量%の範囲で含んでいてもよ
い。
【0032】更に、第2の粉体塗料は、第1の粉体塗料
に用いたと同様のオフセット防止剤と共に、インクシー
トとの離型性を高めるために、通常、離型剤を含有して
いる。この離型剤としては、種々の反応硬化性シリコー
ンオイルや脂肪酸アミドが好ましく用いられるが、特
に、反応硬化性シリコーンオイルと脂肪酸アミドとを併
用することが好ましい。粉体塗料における樹脂成分が飽
和ポリエステル樹脂を含むときは、この飽和ポリエステ
ル樹脂の有するカルボキシル基及び/又はヒドロキシル
基と反応する官能基、例えば、エポキシ基を有する反応
硬化性シリコーンオイルが好ましく用いられる。
【0033】上記脂肪酸アミドとしては、例えば、ステ
アリン酸アミド、エルカ酸アミド等を挙げることができ
る。粉体塗料の樹脂成分が融点110℃前後の飽和ポリ
エステル樹脂である場合、ステアリン酸アミドの一種で
あるエタノールアミンジステアロアミドが特に好まし
い。
【0034】本発明によれば、これら離型剤は、通常、
第2の粉体塗料に対して、1〜10重量%、好ましく
は、2〜5重量%の範囲で用いられる。特に、本発明に
おいては、離型剤として、上述した反応硬化性シリコー
ンオイルと脂肪酸アミドを併用することが好ましい。
【0035】本発明において、第2の粉体塗料は、通
常、平均粒径が5〜15μの範囲にあり、好ましくは、
8〜15μmの範囲にある。
【0036】本発明においては、基材としては、通常、
紙、特に、普通紙が用いられるが、これに限定されるも
のではない。必要に応じて、樹脂や金属からなる基材も
用いられる。基材の形状は、通常、シート状であるが、
しかし、これに限定されるものではない。
【0037】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0038】実施例1 (第1の粉体塗料と中空粒子との混合物の調製)飽和ポ
リエステル樹脂(花王(株)製NE−382、融点11
0℃)95重量部にオフセット防止剤(三洋化成工業
(株)製ワックス、ピスコール330P)5重量部を配
合し、ミキサーを用いて混合した後、二軸溶融混練機に
て加熱下に溶融混練した。冷却した後、得られた混練物
を粉砕し、分級して、平均粒径10μmの第1の粉体塗
料を得た。
【0039】この第1の粉体塗料100重量部に平均粒
径17.5μmの熱膨張性の中空粒子(松本油脂製薬
(株)製)マイクロスフェア)30重量部と疎水性シリ
カ(日本アエロジル(株)製RA−200H)5重量部
を配合し、ミキサーを用いて混合して、第1の粉体塗料
と中空粒子との混合物を得た。
【0040】(第2の粉体塗料の調製)飽和ポリエステ
ル樹脂(花王(株)製NE−382)95重量部にオフ
セット防止剤(三洋化成工業(株)製ワックス、ピスコ
ール330P)5重量部、白色顔料酸化チタン20重量
部、エポキシ基を有する反応硬化性シリコーンオイル
(信越化学工業(株)製KF−102)1重量部、蛍光
増白剤(笠野興産(株)製スチルベン蛍光剤)0.5重量
部及びエタノールアミンジステアロアミド(住友スリー
エム(株)製スリエイドS)3重量部とを配合し、ミキ
サーを用いて混合した後、二軸溶融混練機にて加熱下に
溶融混練した。冷却した後、得られた混練物を粉砕し、
分級して、平均粒径10μmの粉体塗料を得、これに更
に疎水性シリカ(日本アエロジル(株)製RA−200
H)5重量部を配合して、第2の粉体塗料を得た。
【0041】以下の実施例2〜6及び比較例1〜4にお
いて用いた第2の粉体塗料はすべて上記第2の粉体塗料
と同じである。
【0042】(中間層の形成)長尺の連続した紙基材を
所定の方向に走行させつつ、この紙基材上に上記第1の
粉体塗料と中空粒子との混合物を静電スプレー法にて乾
式塗工し、これを図1に示すような加熱ローラと加圧ロ
ーラとからなる第1の熱定着装置に導き、表面温度を1
15℃とした外径32mmの加熱ローラと外径25mm
の加圧ローラとの間で上記混合物の塗工層を加圧加熱し
た後、この紙基材に張力を加えながら、上記第1の粉体
塗料と中空粒子との混合物の塗工面を外径25mmの案
内ローラにて上記加熱ローラの周面に約25mm/分の
速度で沿わせるように約半周分(案内長さ(案内した周
面上の距離)約50mm)を案内して、上記加熱ローラ
上で上記混合物の塗工層を引続き加圧加熱して、上記第
1の粉体塗料を溶融させると共に、中空粒子を膨張さ
せ、第1の粉体塗料の塗膜中に埋め込み、かくして、基
材上に熱膨張した中空粒子を分散させた第1の粉体塗料
の塗膜からなる厚み40μmの中間層を形成して、長尺
の連続した中間品を得た。この中間層の十点平均表面粗
さ(Rz)をレーザー表面記録計(キーエンス社製サー
フコーダSE−3400)で測定した。結果を表1に示
す。
【0043】(染料受容層の形成)次いで、上記連続し
た中間品を所定の方向に約25mm/分の速度で走行さ
せつつ、この中間品の中間層の上に上記第2の粉体塗料
を静電スプレー法にて乾式塗工し、図2に示すような加
熱ローラと加圧ローラとからなる第2の熱定着装置に導
き、加熱ローラと加圧ローラとの間で上記第2の粉体塗
料の塗工層を加圧加熱して、上記第2の粉体塗料を加熱
し、溶融させて、中間層の上に第2の粉体塗料の層から
なる厚み30μmの染料受容層を形成した。この染料受
容層の表面の十点平均粗さを中間層のそれと同様に測定
した。これを表1に記録シートの表面粗さとして示す。
【0044】実施例2〜6 表1又は表2に示す平均粒径を有する熱膨張性の中空粒
子(松本油脂製薬(株)製)マイクロスフェア)を表1
又は表2に示す割合にて用いた以外は、実施例1と同様
にして、中間層を形成し、次いで、紙基材上の第1の粉
体塗料と中空粒子の混合物を塗工面を表1に示す長さに
わたって加熱ローラを案内した以外は、実施例1と同様
にして、上記中間層の上に染料受容層を形成して記録シ
ートを得た。このようにして得た記録シートについて、
実施例1と同様にして、上記中間層の表面粗さと記録シ
ート(染料受容層)の十点平均表面粗さを測定した。結
果を表1及び表2に示す。
【0045】比較例1 (中間層の形成)実施例1と同様にして、長尺の連続し
た紙基材を所定の方向に走行させつつ、この紙基材上に
前記第1の粉体塗料と中空粒子との混合物を静電スプレ
ー法にて乾式塗工し、これを図1に示すような加熱ロー
ラと加圧ローラとからなる第1の熱定着装置に導き、こ
の際、上記第1の粉体塗料と中空粒子との混合物を乾式
塗工した紙基材を加熱ローラに沿わせることなく、単に
通過させて、加圧加熱して、上記第1の粉体塗料を加熱
し、溶融させると共に、中空粒子を膨張させて、基材上
にこの熱膨張した中空粒子を分散させた中間層を形成し
て、長尺の連続した中間品を得た。この中間層の表面粗
さを表1に示す。
【0046】(染料受容層の形成)次いで、実施例1と
同様にして、この中間品の中間層の上に実施例1と同様
にして、染料受容層を形成した。表2にこの染料受容層
の表面粗さを記録シートの表面粗さとして示す。
【0047】比較例2 熱膨張性の中空粒子に代えて、平均粒径20μmのシラ
スバルーン30重量部を用いた以外は、実施例1と同様
にして、紙基材上に中間層を形成し、その上に実施例1
と同様にして染料受容層を形成して、記録シートを得
た。表2に中間層と記録シート(染料受容層)の十点平
均表面粗さを示す。
【0048】比較例3 第1の粉体塗料100重量部に対して、平均粒径17.
5μmの熱膨張性の中空粒子5重量部を用いた以外は、
実施例1と同様にして、紙基材上に中間層を形成し、そ
の上に実施例1と同様にして染料受容層を形成して、記
録シートを得た。表2に中間層と記録シート(染料受容
層)の十点平均表面粗さを示す。
【0049】比較例4 第1の粉体塗料100重量部に対して、平均粒径17.
5μmの熱膨張性の中空粒子70重量部を用いた以外
は、実施例1と同様にして、紙基材上に中間層を形成
し、その上に実施例1と同様にして染料受容層を形成し
て、記録シートを得た。表1に中間層と記録シート(染
料受容層)の表面粗さを示す。
【0050】以上の実施例1〜6及び比較例1〜4にお
いて得た昇華性染料熱転写記録シートに昇華型熱転写方
式高速プリンタを用いて、下記の条件にて、インクシー
トから画像を熱転写し、その際にインクシートの記録シ
ートからの離型性を調べた。また、得られた転写画像に
おいて、画像濃度(イエロー、マゼンタ、シアン)をマ
クベス濃度計で測定すると共に、染料受容層にクラック
が生じたかどうかを目視にて調べた。更に、記録シート
上での筆記性も調べた。結果を表2に示す。
【0051】 昇華型熱転写方式高速プリンタの転写条件 サーマルヘッド:KGT−219−12MPL2(京セラ製) 駆動電圧: 17V ライン速度: 4ms
【0052】インクシートの昇華性染料 昇華性染料イエロー:スチリル系イエロー色素 昇華性染料マゼンタ:アントラキノン系マゼンタ色素 昇華性染料シアン: インドアニリン系シアン色素
【0053】画像濃度の評価 イエロー、マゼンタ及びシアンの各画像濃度を測定し、
画像濃度が3色共、1.8以上であるときを◎、画像濃
度のいずれかが1.7から1.6より大きい範囲にある
ときを○、画像濃度のいずれかが1.6から1.5より
大きい範囲にあるときを△、画像濃度のいずれかが1.
5以下であるときを×とした。
【0054】インクシートの離型性 記録シートへの転写画像に白抜けがあるかどうかを目視
にて観察すると共に、転写後にインクシートを剥離する
ときの剥離音が大きいかどうかを聴感で調べた。白抜け
がなく、剥離音も小さいときを○、白抜けが少しあり、
剥離音も中程度あるときを△、白抜けが多く、又は熱転
写することができず、剥離音も大きいときを×とした。
【0055】画像クラック 熱転写の際に記録シートは熱転写プリンター中で外径2
5mmのローラに沿わされる。そこで、記録シートに熱
転写された画像を目視にて観察して、画像にクラックが
認められないときを○、画像に細かいクラックが少しあ
るときを△、画像にひび割れ状の大きいクラックがある
きを×とした。
【0056】筆記性 熱転写後の記録シート(染料受容層)上に文字を鉛筆で
書いて、途切れることなく、滑らかに書けるときを○、
途切れることがあるが、書いた文字は判読できるときを
△、途切れることが多く、書いた文字が判読できないと
きを×とした。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】表1及び表2に示すように、本発明によれ
ば、中間層に膨張させた中空粒子を含ませながら、平滑
な表面を有する染料受容層を形成することができ、その
結果、昇華性染料熱転写記録によって高濃度で鮮明な画
像を得ることができ、しかも、インクシートからの熱転
写に際して、その離型性にすぐれるのみならず、熱転写
画像上に筆記することもできる。
【0060】しかしながら、比較例1によれば、第1の
粉体塗料と中空粒子との混合物を乾式塗工した紙基材を
加熱ローラに沿わせることなく、単に通過させて、加圧
加熱して、中間層を形成したので、中間層の表面粗さが
大きく、従って、染料受容層もそれに追随して、表面粗
さが大きいので、高濃度で鮮明な熱転写画像を得ること
ができない。
【0061】比較例2によれば、中空粒子として、多孔
質粒子であるシラスバルーンを用いたので、平滑な中間
層や染料受容層を得ることができず、高濃度で鮮明な熱
転写画像を得ることができない。比較例3によれば、中
空粒子の使用量が少なすぎるので、記録シートが十分な
断熱性とクッション性をもたず、その結果、高濃度で鮮
明な熱転写画像を得ることができない。反対に、比較例
4によれば、中空粒子の使用量が多すぎるので、記録シ
ートは断熱性とクッション性を有して、画像特性はよい
ものの、画像にクラックを生じるので、実用性に劣る。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、昇華性染料熱転写記録
シートの製造において、基材上に中間層を形成するに際
して、中空粒子を混合した第1の粉体塗料を基材上に乾
式塗工した後、この基材を熱定着装置に導き、基材に張
力を加えながら、基材の上記塗工面を加熱ローラの周面
を沿わせるように案内して、中空粒子を混合した第1の
粉体塗料の塗工層に対する加圧加熱時間を延長しなが
ら、上記第1の粉体塗料を加熱し、溶融させると共に、
中空粒子を膨張させて、基材上にこの熱膨張した中空粒
子を有する第1の粉体塗料の層からなる中間層を形成す
る。
【0063】従って、このような方法によれば、中空粒
子は粉体塗料からなる樹脂層中に十分に埋め込まれて、
十点平均表面粗さが10μm程度となるので、この上に
第2の粉体塗料を薄塗りしても、十点平均表面粗さが5
μm以下の表面の平滑な染料受容層を形成することがで
きる。
【0064】かくして、本発明に従って得られる昇華性
染料熱転写記録シートにおいては、中間層が断熱性とク
ッション性にすぐれ、しかも、中空粒子は中間層の表面
層においては埋設されているので、その上に形成される
染料受容層も、適度の表面粗さを有し、従って、このよ
うな昇華性染料熱転写記録シートによれば、サーマルヘ
ッドからインクシートを経て記録シートに供給される熱
が基材から外部に逃げることなく、画像の熱転写に有効
に利用されるので、白抜け等の画像欠陥なしに、濃色で
鮮明で、しかも、艶消しの銀塩写真に匹敵する高品質面
の熱転写画像を得ることができ、しかも、染料受容層の
表面は、筆記性を有して、鉛筆、ボールペン、万年筆等
の通常の筆記具にて筆記することができる。また、熱転
写画像にクラックが生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の方法において、基材上に中間層を
形成するための熱定着装置のローラ構成を示す図であ
る。
【図2】は、従来の熱定着装置のローラ構成を示す図で
ある。
【符号の説明】 1…基材、2…加熱ローラ、3…熱定着装置、4…加圧
ローラ、5…案内ローラ、6…中間品、7…加熱ロー
ラ、8…熱定着装置、9…加圧ローラ、10…昇華性染
料熱転写記録シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H111 AA01 AA27 AA33 CA03 CA04 CA13 CA30 CA33 CA43 CA45 CA46 DA01 4D075 AA09 AA52 AE14 AE15 BB05Y BB05Z BB29Y BB29Z BB30Y BB91Z BB93Y BB95Y CA03 CA15 CA17 CA35 DA04 DB01 DB18 DB31 DC27 EA02 EA17 EB14 EB22 EB35 EB53 EB56 EC07 EC24 EC53 EC54

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続した長尺の基材を所定の方向に走行さ
    せつつ、この基材上に第1の粉体塗料と熱膨張性の中空
    粒子の混合物を乾式塗工し、この基材を加熱ローラを備
    えた第1の熱定着装置に導き、この基材に張力を加えな
    がら、上記第1の粉体塗料と中空粒子の混合物の塗工面
    を上記加熱ローラの周面を沿わせるように案内して、上
    記第1の粉体塗料を加圧下に加熱し、溶融させると共
    に、中空粒子を膨張させて、基材上にこの熱膨張した中
    空粒子を分散させた第1の粉体塗料の塗膜からなる中間
    層を形成する第1工程と、このように基材上に中間層を
    形成した長尺の中間品を所定の方向に走行させつつ、こ
    の中間品の上記中間層の上に第2の粉体塗料を乾式塗工
    し、この中間品を加熱ローラを備えた第2の熱定着装置
    に導き、第2の粉体塗料を加圧下に加熱し、溶融して、
    上記中間層の上に第2の粉体塗料の塗膜からなる染料受
    容層を形成する第2の工程とを有する昇華性染料熱転写
    記録シートの製造方法。
  2. 【請求項2】第1の熱定着装置の加熱ローラの表面温度
    を第1の粉体塗料の樹脂成分の融点よりも0〜20℃高
    く保つと共に、基材の上記加熱ローラへの給紙速度を2
    0〜25mm/分として、粉体塗料と中空粒子との混合
    物の基材への乾式塗工面を30〜500mmの範囲の長
    さにわたって上記加熱ローラの表面に沿わせる請求項1
    に記載の昇華性染料熱転写記録シートの製造方法。
  3. 【請求項3】第1の粉体塗料と熱膨張性の中空粒子の混
    合物が第1の粉体塗料100重量部に対して熱膨張性の
    中空粒子10〜60重量部からなる請求項1に記載の昇
    華性染料熱転写記録シートの製造方法。
  4. 【請求項4】熱膨張性の中空粒子が平均粒径3〜30μ
    mを有する請求項3に記載の昇華性染料熱転写記録シー
    トの製造方法。
  5. 【請求項5】染料受容層が2〜5μmの範囲の十点平均
    表面粗さを有する請求項1から3のいずれかに記載の昇
    華性染料熱転写記録シートの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021172417A1 (ja) * 2020-02-25 2021-09-02 大日本印刷株式会社 熱転写シート、及び印画物の製造方法
CN118126598A (zh) * 2024-03-27 2024-06-04 四川睿智新材料科技有限公司 一种石墨烯发热粉末涂料及其制备方法和应用

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