JP2003127544A - 熱転写シート及びその熱転写シートのエンド検知方法 - Google Patents

熱転写シート及びその熱転写シートのエンド検知方法

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JP2003127544A
JP2003127544A JP2001325403A JP2001325403A JP2003127544A JP 2003127544 A JP2003127544 A JP 2003127544A JP 2001325403 A JP2001325403 A JP 2001325403A JP 2001325403 A JP2001325403 A JP 2001325403A JP 2003127544 A JP2003127544 A JP 2003127544A
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transfer sheet
film
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sheet
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Keiji Hirose
恵二 広瀬
Kazutoshi Awano
和利 粟野
Yasumasa Shoji
寧将 庄子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用する記録装置のセンサーの反射型または
透過型の種類に対応したエンドマークをもつ熱転写シー
トを用意することなく、1種類のエンドマークをもつ熱
転写シートで、反射型と透過型のセンサーの両方で共用
してエンド検知できる熱転写シートと、その熱転写シー
トのエンド検知方法を提供する。 【解決手段】 基材フィルムの一方の面に転写性色材層
を設けてなる長尺熱転写シ−トの端部に、透明フィルム
からなるエンドフィルムを、反射テープで接着して、記
録装置に反射型センサーが取り付けられている時は、基
材フィルムに転写性色材層を設けた熱転写シート部分に
おける反射率と、反射テープの表面部分の反射率との差
が大きい点を利用し、センサー検出する。また、上記の
反射テープを用いた熱転写シートで、記録装置に透過型
センサーがある場合、熱転写シート部分における透過率
と、エンドフィルム部分の透過率との差が大きい点を利
用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材フィルムの一
方の面に転写性色材層を設けてなる長尺熱転写シ−ト
と、その熱転写シートのエンド検知方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルプリンター、ファクシミ
リ等に用いられる熱転写シートとして、基材フィルムの
一方の面に熱溶融性インキ層または昇華性染料インキ層
の熱転写インキ層を設けた熱転写シートが使用されてい
る。従来の熱転写シートは、基材フィルムとして厚さ1
0〜20μm程度のコンデンサ紙やパラフィン紙のよう
な紙、あるいは厚さ3〜20μm程度のポリエステルや
セロファンのようなプラスチックフィルムを用い、この
基材フィルム上にワックスに顔料や染料等の着色剤を混
合した熱溶融性のインキまたは、樹脂バインダーに昇華
性染料を分散ないし溶解させたインキを塗布して、熱溶
融性インキ層または昇華性染料インキ層を設けたもので
ある。そして、基材フィルムの裏側から、サーマルヘッ
ドにより所定箇所を加熱・加圧し、熱溶融性インキ層ま
たは昇華性染料インキ層のうち、印字部に相当する箇所
のインキ層を溶融、または昇華させ、印字用紙に転写し
て印字を行うものである。
【0003】また、熱転写シートは一般的に長尺物で供
給用ボビン等に巻き上げられ、その熱転写シートの巻き
終わりの端と巻き取り用ボビンを接着させた一対の巻き
取り状のものが使用されている。コンピューターやワー
ドプロセッサーなどの出力プリントを熱転写方式によっ
て印字する記録装置では、上記のように基材フィルムの
一方の面に熱溶融性または昇華性のインキ層を設けた熱
転写シートが使用され、一般的に長尺の熱転写シートを
中空の円筒状のコアに巻き付けたロール状の形態で供
給、使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術による熱転写シートは、記録装置内部に収容さ
れているために、熱転写シートがなくなったことを取扱
者が直接検知することは困難であった。このため従来で
は、熱転写シートの終端部近傍にエンドマークを付与
し、反射あるいは透過型のセンサーを用いてこれを検知
する方法や、熱転写シートの張力変化を検知するマイク
ロスイッチを熱転写シートの供給ロ一ルと巻上げロール
の間の熱転写シート供給路に配置しておき、この検知手
段によって熱転写シートがなくなったことを検知する方
法が一般に用いられていた。
【0005】しかし、反射あるいは透過型のセンサーを
用いてエンドマークを検知する場合、使用する記録装置
のセンサーの反射型または透過型の種類に応じて、エン
ドマークの材質を変えた熱転写シートを用意する手間が
必要であり、それにより熱転写シートの製造コストが高
くついてしまうという問題がある。また、マイクロスイ
ッチを用いる方法では熱転写シートがなくなってはじめ
て、エンド検知が可能な方法であるため、記録が突如と
して不可能となり、最後の記録が中途で途絶えてしまう
という問題がある。また、マイクロスイッチを用いる場
合、熱転写シートの張力変化で、その張力が大きくなっ
ても、熱転写シートが供給用ボビンから剥がれない時
に、記録装置には過大な巻上げるための電流が流れ、記
録装置に多大な負担をかけてしまうという問題もある。
したがって、本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、使用する記録装置のセンサーの反
射型または透過型の種類に対応したエンドマークをもつ
熱転写シートを用意することなく、1種類のエンドマー
クをもつ熱転写シートで、反射型と透過型のセンサーの
両方で共用してエンド検知できる熱転写シートと、その
熱転写シートのエンド検知方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の熱転写シートは、基材フィルムの一方の面
に転写性色材層を設けてなる長尺熱転写シ−トの端部
(エンド)に、透明フィルムからなるエンドフィルム
を、反射テープで接着したことを特徴とする。本発明の
熱転写シートのエンド検知方法は、上記に記載する熱転
写シートを、記録装置に組み込み、該熱転写シートを加
熱し、受像シートに色材層を転写して記録する際に、記
録装置に取り付けられている熱転写シートのエンド検知
のセンサーが反射型センサーであっても、透過型センサ
ーであってもいずれでも、熱転写シートのエンドを検知
して、記録動作を停止させることを特徴とする。
【0007】本発明の熱転写シートのエンド検知方法の
作用は以下の通りである。基材フィルムの一方の面に転
写性色材層を設けてなる長尺熱転写シ−トの端部(エン
ド)に、透明フィルムからなるエンドフィルムを、反射
テープで接着した熱転写シートにおいて、記録装置に反
射型センサーが取り付けられている時には、基材フィル
ムに転写性色材層を設けた熱転写シート部分における反
射率と、反射テープの表面部分(反射層側)の反射率と
の差が大きい点を利用して、センサー検出する。また、
上記の反射テープを用いた熱転写シートで、記録装置に
透過型センサーがある場合、基材フィルムに転写性色材
層を設けた熱転写シート部分における透過率(透過濃
度)と、透明フィルムからなるエンドフィルム部分の透
過率(透過濃度)との差が大きい点を利用して、センサ
ー検出する。よって、エンドマークをもつ1種類の熱転
写シートで、反射型と透過型のセンサーの両方に対しエ
ンド検知できる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて、説明
する。図1は、本発明に係る熱転写シートの実施例の構
成を説明するための概略図である。基材フィルム上に転
写性色材層を設けている長尺熱転写シ−ト1が供給用ボ
ビン7に巻き上げられていて、その熱転写シート1の巻
き終わりと巻き取り用ボビン8を接着させた一対の巻き
取り状の熱転写シート1が、記録装置(図示せず)内
で、記録のために、熱転写シート1の色材層を受像シー
トに転写して、熱転写シートを使用していく。その際
に、熱転写シートが矢印Lの方向に走行し、巻き取り用
ボビン8に巻き取られて、熱転写シート1の使用できる
最後の部分である、熱転写シート1の端部2(エンド)
には、透明フィルムからなるエンドフィルム3が反射テ
ープ4により接着されている。
【0009】図1に示したような、熱転写シ−トの端部
(エンド)に、透明フィルムからなるエンドフィルム
を、反射テープで接着したタイプの熱転写シートのエン
ド検知方法を説明する概略図を、図2に示した。熱転写
シート1の端部2に、透明フィルムのエンドフィルム3
を反射テープ4を用いて、その反射テープ4の反射面が
熱転写シート1の背面側になるように、熱転写シート1
の端部4と透明フィルムのエンドフィルム3が接着され
ている。エンド検知のセンサーが反射型9の場合、発光
部91から出された光が、貼付された反射テープ4の表
面で反射して、受光部92に集まる。この時の反射率
(受光量/発光量)をAとする。そして、この反射型セ
ンサー9の熱転写シートとの相対位置がこの図示した位
置ではなく、記録時の熱転写シートの走行において、熱
転写シートの背面部で、発光部91からの光が出て、受
光部92に集光される時(記録時の走行で、反射テープ
の位置で反射型センサーからの光が反射する時よりも前
の時点)の反射率(受光量/発光量)をBとして、A>
Bの関係で、かつB/Aを一定の範囲になるように、反
射型センサーの閾値を設定しておくことができる。具体
的に、例えば上記の反射率の割合を比較する代わりに、
鏡面光沢度で比べると、反射テープ部分の鏡面光沢度を
aとして、熱転写シートの背面部で、発光部91からの
光が出て、受光部92に集光される時(記録時の走行
で、反射テープの位置で反射型センサーからの光が反射
する時よりも前の時点)の鏡面光沢度をbとして、a>
bの関係で、かつb/aが、例えば0.2以下であるよ
うにして、反射型センサーの閾値を設定しておくことが
できる。但し、上記の鏡面光沢度は日本電色工業(株)
製 変角光沢計 VGS−1001DPを用いて、測定
角度を45°で測定した条件であり、JIS Z 87
41の規定に準じたものである。
【0010】また、図2でエンド検知のセンサーが透過
型10の場合、発光部101から出された光が、透明フ
ィルムからなるエンドフィルム3の部分を通過(透過)
し、受光部102に集まる。尚、このエンドフィルム部
分の透過濃度をCとする。そして、この透過型センサー
10の熱転写シートとの相対位置が、この図示した位置
ではなく、記録時の熱転写シートの走行において、熱転
写シートの背面部または反射テープの部分で、発光部1
01からの光が出て、受光部101に集光される時(記
録時の走行で、透明フィルムのエンドフィルムの位置で
透過型センサーからの光が透過する時よりも前の時点)
の透過濃度をDとして、C<Dの関係で、かつC/Dが
例えば0.04以下であるように、透過センサーの閾値
を設定しておくことができる。但し、上記の透過濃度は
マクベス社製透過濃度計TD−904にて測定した条件
である。
【0011】上記に示した図は、エンドフィルムを熱転
写シートの一方の端部に設けた例であるが、それに限定
されず、多数回印字(マルチタイプ)の熱転写シートで
は熱転写シートの両端にエンドフィルムを接続し、使用
することができる。
【0012】(基材フィルム)本発明の熱転写シートで
用いられる基材フィルムとしては、従来の熱転写シート
に使用されているものと同じ基材フィルムをそのまま用
いることが出来ると共に、その他のものも使用すること
が出来、特に制限されない。好ましい基材フィルムの具
体例としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、セロハン、ポリカーボネイト、酢酸セルロース、ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロ
ン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアル
コール、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー等のプラ
スチック、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不
織布等があり、又、これらを複合した基材フィルムであ
ってもよい。この基材フィルムの厚さは、その強度及び
熱伝導性が適切になるように材料に応じて適宜変更する
ことが出来るが、その厚さは、好ましくは、例えば、2
〜25μmである。
【0013】(転写性色材層)本発明の熱転写シート
は、基材フィルムの一方の面に転写性色材層を設けたも
ので、その転写性色材層は熱溶融性インキ層または昇華
性染料インキ層の2種類に大別される。まず、熱溶融性
インキ層は、従来公知の着色剤とバインダーよりなり、
必要に応じて、鉱物油、植物油、ステアリン酸等の高級
脂肪酸、可塑剤、熱可塑性樹脂、充填剤等の種々の添加
剤を加えたものが使用される。バインダーとして用いら
れるワックス成分としては、例えば、マイクロクリスタ
リンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス
等がある。更に、フィッシャートロプシュワックス、各
種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、
イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリ
ラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、
一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、
種々のワックスが用いられる。このなかで、特に融点が
50〜85℃であるものが好ましい。50℃以下である
と、保存性に問題が生じ、又85℃以上であると感度不
足になる。
【0014】バインダーとして用いられる樹脂成分とし
ては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、石油樹脂、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル樹
脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリ
ビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチル
セルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリ
イソブチレン、エチルセルロース又はポリアセタール等
が挙げられるが、特に従来より感熱接着剤として使用さ
れている比較的低軟化点、例えば、50〜80℃の軟化
点を有するものが好ましい。
【0015】着色剤としては、公知の有機または無機の
顔料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、
例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱等により変色、
退色しないものが好ましい。また、加熱により発色する
物質や、被転写体の表面に塗布されている成分と接触す
ることにより発色するような物質であってもよい。さら
に、着色剤の色としては、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックに限定されるものではなく、種々の色の着
色剤を使用することができる。但し、アルミニウム粉、
ブロンズ粉、銅粉、錫粉、鉛粉、亜鉛粉等の金属粉末や
パール顔料等の金属光沢を有する顔料を使用する場合、
反射型センサー光を熱転写シートの色材層側ではなく、
背面側に照射させたり、金属光沢顔料の転写性色材層中
の含有量を制限させたりして、調整することが必要であ
る。
【0016】熱溶融性インキ層の形成は、上記のような
着色剤成分とバインダー成分と、さらに、これに必要に
応じて水、有機溶剤等の溶媒成分を配合調整した熱溶融
性インキ層形成用塗工液を、従来公知のホットメルトコ
ート、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビ
アリバースコート、ロールコート等の方法で行う。ま
た、水系又は非水系のエマルジョン塗液を用いて形成す
る方法もある。熱溶融性インキ層の厚みは、必要な印字
濃度と熱感度との調和がとれるように、決定すべきであ
って、0.1〜30g/m2の範囲、好ましくは、1〜
20g/m2程度が、好ましい。
【0017】次に、昇華性染料インキ層は、昇華性染料
をバインダー樹脂で担持させた層である。使用する染料
は、従来公知の熱転写シートに使用される染料はいずれ
も本発明に有効に使用可能であり、特に限定されない。
例えば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染料とし
て、MS Red G、Macrolex RedVi
oret R、Ceres Red 7B、Samar
on Red HBSL、Resolin Red F
3BS等が挙げられ、又、黄色の染料としては、ホロン
ブリリアントイエロー6GL、PTY−52、マクロレ
ックスイエロー6G等が挙げられ、又、青色染料として
は、カヤセットブルー714、ワクソリンブルーAP−
FW、ホロンブリリアントブルーS−R、MSブルー1
00等が挙げられる。
【0018】上記の如き昇華性染料を担持するためのバ
インダー樹脂としては、従来公知のものがいずれも使用
でき、好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポ
リエステル等が挙げられる。
【0019】また、昇華性染料インキ層は、上記の染
料、バインダー樹脂の他に必要に応じて従来公知の種々
の添加剤を含めることができる。そして、適当な溶剤中
に、上記の染料、バインダー樹脂、添加剤を加えて各成
分を溶解または分散させてインキを調整し、これを上記
の基材フィルム上に、熱溶融性インキ層で挙げた従来公
知の塗工形成方法と同様の方法により、昇華性染料イン
キ層を形成する。昇華性染料インキ層の厚みは、0.1
〜5.0g/m2、好ましくは0.4〜2.0g/m2
度である。
【0020】また、基材フィルムの他方の面に、サーマ
ルヘッドの粘着を防止し、且つ、滑り性を良くするため
に、さらに、熱転写シートが円筒状に巻いてある形態で
の転写性色材層と、接触する熱転写シート裏面側とがブ
ロッキングしないように、背面層を設けることも可能で
ある。この背面層は、バインダー樹脂に滑剤、界面活性
剤、無機粒子、有機粒子、顔料等を添加したものを、好
適に使用し、形成される。背面層に使用されるバインダ
ー樹脂は、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチル
セルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化
綿などのセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポ
リ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセ
タール、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリア
クリルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体な
どのビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、シリコーン変性またはフッ素変性ウレタン樹脂等
が、あげられる。これらのなかで、数個の反応性基、例
えば、水酸基を有しているものを使用し、架橋剤とし
て、ポリイソシアネートなどを併用して、架橋樹脂を使
用することが好ましい。
【0021】背面層に使用される滑剤は、ワックス、シ
リコーンオイル、高級脂肪酸アミド、エステル等が使用
できる。背面層を形成する手段は、上記のごとき、バイ
ンダー樹脂に滑剤、界面活性剤、無機粒子、有機粒子、
顔料等を添加した材料を、適当な溶剤中に溶解または分
散させて、塗工液を調製し、この塗工液をグラビアコー
ター、ロールコーター、ワイヤーバーなどの慣用の塗工
手段により、塗工し、乾燥するものである。
【0022】(エンドフィルム)本発明の熱転写シート
で使用するエンドフィルムは、熱転写シートと反射テー
プで接着させる透明フィルムから構成される。透明フィ
ルムからなるエンドフィルムは、熱転写シートの基材フ
ィルムで挙げた各種のプラスチックで、透明タイプを用
いる。上記の透明フィルムのエンドフィルムは反射テー
プにより熱転写シートと接続させるが、その反射テープ
はプラスチックフィルム上に、アルミニウム、スズ、
金、インジウム等の金属を蒸着させた層を形成したり、
またはこれらの金属粉末を含むインキをコーティングし
たりして、反射層を形成する。そして、そのプラスチッ
クフィルムの裏面に、従来から使用されている感圧ある
いは感熱接着剤により、接着剤層を形成したものが挙げ
られる。本発明の熱転写シートは、上述の実施例に限定
されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲で、種々
の形態から構成することができる。
【0023】
【発明の効果】このように本発明によれば、基材フィル
ムの一方の面に転写性色材層を設けてなる長尺熱転写シ
−トの端部に、透明フィルムからなるエンドフィルム
を、反射テープで接着した熱転写シートにおいて、記録
装置に反射型センサーが取り付けられている時には、基
材フィルムに転写性色材層を設けた熱転写シート部分に
おける反射率と、反射テープの表面部分(反射層側)の
反射率との差が大きい点を利用して、センサー検出す
る。また、上記の反射テープを用いた熱転写シートで、
記録装置に透過型センサーがある場合、基材フィルムに
転写性色材層を設けた熱転写シート部分における透過率
と、透明フィルムからなるエンドフィルム部分の透過率
との差が大きい点を利用して、センサー検出する。よっ
て、エンドマークをもつ1種類の熱転写シートで、反射
型と透過型のセンサーの両方に対しエンド検知できる。
【0024】したがって、本発明の熱転写シートはその
製造コストを抑えることができ、さらに熱転写シートの
エンド部分で、熱転写シートが供給用ボビンから剥がれ
ずに、記録装置に過大な巻上げるための電流が流れ、記
録装置に多大な負担をかけることなく、エンドフィルム
で安定して熱転写シートのエンド検知を行ない、記録動
作を停止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写シートの実施例の構成を説
明するための概略図である。
【図2】図1に示したような、熱転写シ−トの端部に、
透明フィルムからなるエンドフィルムを、反射テープで
接着したタイプの熱転写シートのエンド検知方法を説明
する概略図である。
【符号の説明】
1 長尺熱転写シート 2 端部 3 エンドフィルム(透明フィルム) 4 反射テープ 7 供給用ボビン 8 巻き取り用ボビン 9 反射型センサー 10 透過型センサー 91 発光部(反射型センサー) 92 受光部(反射型センサー) 101 発光部(透過型センサー) 102 受光部(透過型センサー)
フロントページの続き (72)発明者 庄子 寧将 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H111 BA03 BB02 BB13 BB17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの一方の面に転写性色材層
    を設けてなる長尺熱転写シ−トの端部(エンド)に、透
    明フィルムからなるエンドフィルムを、反射テープで接
    着したことを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する熱転写シートを、記
    録装置に組み込み、該熱転写シートを加熱し、受像シー
    トに色材層を転写して記録する際に、記録装置に取り付
    けられている熱転写シートのエンド検知のセンサーが反
    射型センサーであっても、透過型センサーであってもい
    ずれでも、熱転写シートのエンドを検知して、記録動作
    を停止させることを特徴とする熱転写シートのエンド検
    知方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101389645B1 (ko) 2006-10-04 2014-04-29 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 연마 장치, 연마 방법, 처리 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101389645B1 (ko) 2006-10-04 2014-04-29 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 연마 장치, 연마 방법, 처리 장치

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