JPH09272265A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JPH09272265A
JPH09272265A JP8104780A JP10478096A JPH09272265A JP H09272265 A JPH09272265 A JP H09272265A JP 8104780 A JP8104780 A JP 8104780A JP 10478096 A JP10478096 A JP 10478096A JP H09272265 A JPH09272265 A JP H09272265A
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thermal transfer
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JP8104780A
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Koichi Nakamura
公一 中村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写により得られた印字物が、耐候性に優
れ、屋外用途で使用する場合に、褐色など変化の生じな
いカラー画像を得ることが可能である熱転写シートを提
供する。 【解決手段】 基材シートの一方の面に、熱溶融性着色
インキ層を設けた熱転写シートにおいて、熱溶融性着色
インキ層に、イエローの着色剤としてベンズイミダゾロ
ン系モノアゾの有機顔料、マゼンタの着色剤として、キ
ナクリドン系とベンズイミダゾロン系モノアゾの有機顔
料の混合タイプ、シアンの着色剤として、フタロシアニ
ン系の有機顔料を使用することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッド、
レーザー等の加熱手段を用いる熱転写プリンターに使用
される熱転写シートに関し、さらに詳しくは、受像シー
トとしてプラスチック基材に転写後、印字物は自動車な
どのナンバープレート、道路標識等、屋外用途に用いら
れる耐候性、耐擦過性、耐薬品性などを改良した熱転写
シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、顔料、染料等の着色剤を熱溶融性
のワックスや樹脂等のバインダーに分散させた熱溶融性
着色インキ層を、プラスチックフィルム等の基材シート
に担持させた熱転写シートを用いて、サーマルヘッド等
の加熱デバイスにより画像情報に応じたエネルギーを印
加し、紙やプラスチックシートなどの受像シート上に着
色剤をバインダーとともに転写する溶融転写方式が知ら
れている。この溶融転写方式によって形成される印字画
像は、高濃度で鮮鋭性に優れ、文字、線画等の2値画像
の記録に適している。また、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラック等の熱溶融性着色インキ層を有する熱転写
シートを用いて、受像シート上に各熱溶融性着色インキ
層を重ねて印字記録することで、減色混合により多色な
いしカラー画像の形成も可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の熱溶融
性着色インキ層を有する熱転写シートでは、使用してい
る着色剤、特にイエローとマゼンタの顔料が、高耐候性
の性能を有していなく、室内で用いられる一般的な資
料、チラシ、パンフレット等では問題がないが、屋外の
直射日光にあたると褪色してしまうという問題がある。
本発明は、以上のような問題点を解決するために、熱転
写により得られた印字物が、耐候性に優れ、屋外用途で
使用する場合に、褐色など変化の生じないカラー画像を
得ることが可能である熱転写シートを提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基材シートの一方の面に、熱溶融性着色
インキ層を設けた熱転写シートにおいて、熱溶融性着色
インキ層に、イエローの着色剤としてベンズイミダゾロ
ン系モノアゾの有機顔料、マゼンタの着色剤として、キ
ナクリドン系とベンズイミダゾロン系モノアゾの有機顔
料の混合タイプ、シアンの着色剤として、フタロシアニ
ン系の有機顔料を使用することを特徴とする。さらに、
本発明は、前記の熱溶融性着色インキ層に、バインダー
として樹脂を主体として使用することを特徴とする。
【0005】本発明の作用は、以下の通りである。本発
明の熱転写シートは、熱溶融性着色インキ層に、イエロ
ーの着色剤としてベンズイミダゾロン系モノアゾの有機
顔料、マゼンタの着色剤として、キナクリドン系とベン
ズイミダゾロン系モノアゾの有機顔料の混合タイプ、シ
アンの着色剤として、フタロシアニン系の有機顔料を使
用することにより、従来、屋外では褪色のために、使用
できなかった室外用途での熱転写印字物を耐候性に優れ
たものにすることができる。さらに、本発明の熱転写シ
ートは、熱溶融性着色インキ層に、バインダーとして樹
脂を主体として使用することにより、耐候性を向上させ
ると同時に、擦過性、耐水性、薬品性に優れた熱転写印
字物を得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態につい
て、詳述する。本発明の熱転写シートは、基材シート
と、この基材シートの一方の面に形成された熱溶融性着
色インキ層を設けたものである。また、本発明の熱転写
シートは必要に応じて、基材シートと熱溶融性着色イン
キ層の間に剥離層を設けたり、熱溶融性着色インキ層の
上に接着層を設けることもできる。さらに、基材シート
の他方の面に、サーマルヘッドとの融着を防止し、かつ
滑り性を良くする目的で背面層を設けることも可能であ
る。
【0007】(基材シート)本発明の熱転写シートで用
いられる基材シートとしては、従来の熱転写シートに使
用されているものと同じ基材シートをそのまま用いるこ
とが出来ると共に、その他のものも使用することが出
来、特に制限されない。好ましい基材シートの具体例と
しては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、セロ
ハン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイ
ミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フ
ッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー等のプラスチック、
コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等があ
り、又、これらを複合した基材シートであってもよい。
この基材シートの厚さは、その強度及び熱伝導性が適切
になるように材料に応じて適宜変更することが出来る
が、その厚さは、好ましくは、例えば、2〜25μmで
ある。
【0008】(熱溶融性着色インキ層)本発明の熱溶融
性着色インキ層は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックのうち、いずれか1色よりなるインキ層でも、イエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうち少なくとも2
色以上のインキ層を基材シートの幅方向または流れ方向
に塗り分けた複数色のインキ層でも使用可能であるが、
いずれの場合においても、各インキ層は着色剤とバイン
ダーからなり、さらに必要に応じて分散剤、帯電防止剤
など、種々の添加剤を加えたものでよい。
【0009】本発明では着色剤として、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの各着色剤を以下に示す化学構造の特定し
た有機顔料を使用する。イエローの着色剤は、ベンズイ
ミダゾロン系モノアゾの有機顔料を使用する。マゼンタ
の着色剤は、キナクリドン系とベンズイミダゾロン系モ
ノアゾの有機顔料を混合して使用する。シアンの着色剤
は、フタロシアニン系の有機顔料を使用する。イエロ
ー、マゼンタ、シアンの各着色剤として、上記の有機顔
料を使用し、組み合わせることにより、オフセット印刷
などの印刷インキの3原色の色相に合わせた、耐候性の
優れた熱溶融性着色インキ層が得られる。また、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの熱溶融性着色インキ層により、
中間色のレッド、グリーン、バイオレットやグレー等の
色再現性に優れた画像が得られる。なお、イエロー、マ
ゼンタ、シアンの熱溶融性着色インキ層の重ね合わせの
転写により、鮮明な黒色を得ることが困難な場合は、カ
ーボンブラックなどの黒色着色剤を含有するブラック着
色インキ層を、設けてもよい。
【0010】熱溶融性着色インキ層に用いるバインダー
は、樹脂を主体として構成することが好ましく、樹脂と
して具体的には、セルロース系樹脂、メラミン系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエンゴム等の
熱可塑性エラストマーが挙げられる。特に従来より感熱
接着剤として使用されている比較的低軟化点、例えば、
50〜80℃の軟化点を有するものが好ましい。バイン
ダーとして用いられる樹脂のなかでも、特に転写性、擦
過性、耐熱性等の点で、セルロース系樹脂、メラミン系
樹脂、アクリル系樹脂が、好ましく用いられる。その
他、必要に応じて、耐熱性等を阻害しない程度に、ワッ
クス成分を混合し使用することができる。ワックスとし
ては、例えば、マイクロクリスタリンワックス、カルナ
バワックス、パラフィンワックス等がある。更に、フィ
ッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレ
ン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロ
ウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロ
ラクタム、ポリエステルワックス、一部変性ワックス、
脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種々のワックスが挙
げられる。このなかで、特に融点が50〜85℃である
ものが好ましい。50℃以下であると、保存性に問題が
生じ、又85℃以上であると印字の感度不足になる。
【0011】上記の熱溶融性着色インキ層は、着色剤9
0〜20重量%、樹脂80〜10重量%の割合で混合し
たインキ組成物を使用することが好ましい。着色剤が上
記の範囲より少ない場合、濃度を得るために、塗布量を
多くしなくてはならず、印字感度が不足する。また、着
色剤が上記の範囲より多い場合、成膜性が得られず、印
字後に、擦過性の低下の原因になる。熱溶融性着色イン
キ層の形成は、上記のような着色剤成分とバインダー成
分と、さらに、これに必要に応じて水、有機溶剤等の溶
媒成分を配合調整した熱溶融性着色インキ層形成用塗工
液を、従来公知のホットメルトコート、ホットラッカー
コート、グラビアダイレクトコート、グラビアリバース
コート、ナイフコート、エアコート、ロールコート等の
方法により、乾燥状態で厚さ0.1〜5μm、好ましく
は0.3〜1.5μmを設けるものである。乾燥塗膜の
厚さが、0.1μm未満の場合、成膜性の問題で均一な
インキ層が得られず、また、厚さが5μmを越えた場
合、印字転写の際に、高エネルギーが必要となり、特殊
な熱転写プリンターでしか印字できない問題がある。
【0012】(剥離層)本発明では、必要に応じて、基
材シートと熱溶融性着色インキ層との間に剥離層を形成
することができる。剥離層は、ワックスを主体として、
基材シートとの密着性を向上させるために、熱溶融性着
色インキ層で説明したような熱可塑性エラストマー、例
えばポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂等を一
部添加することも可能である。剥離層の形成は、剥離層
形成用塗工液を、従来公知のホットメルトコート、ホッ
トラッカーコート、グラビアダイレクトコート、グラビ
アリバースコート、ナイフコート、エアコート、ロール
コート等の方法により、乾燥状態で厚さ0.05〜5μ
mを設けるものである。乾燥塗膜の厚さが、0.05μ
m未満の場合、基材シートと熱溶融性着色インキ層の接
着性が向上し、良好な剥離効果が得られない。また、厚
さが5μmを越えた場合、印字時の転写感度が低下する
ため好ましくない。
【0013】(接着層)本発明の熱転写シートは、熱溶
融性着色インキ層の上に接着層を形成し、受像シートと
転写される熱溶融性着色インキ層との接着性を向上させ
ることができる。 この接着層は、サーマルヘッド、レ
ーザー等の加熱により、軟化して接着性を発揮する熱可
塑性樹脂を主体とし、得られる熱転写シートをロール状
に巻き取った時にブロッキングを防止するために、ワッ
クス類、高級脂肪酸のアミド、エステル及び塩、フッ素
樹脂や無機物質の粉末のようにブロッキング防止剤を添
加することができる。熱可塑性樹脂として、例えば、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ア
クリル酸エステル共重合体(EEA)、ポリエステル樹
脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポ
リブデン、石油樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、塩化ビニリ
デン樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネ
ート、ポリビニルフォルマール、ポリビニルブチラー
ル、アセチルセルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸
ビニル、ポリイソブチレン、エチルセルロースまたはポ
リアセタールなどが挙げられ、特に従来感熱接着剤とし
て使用されている比較的低軟化点、例えば、50〜15
0℃の軟化点を有するものが好ましい。
【0014】接着層の形成は、上記の熱可塑性樹脂と添
加剤をホットメルトコートまたは適当な有機溶剤または
水に溶解または分散した接着層形成用塗工液を、従来公
知のホットメルトコート、ホットラッカーコート、グラ
ビアダイレクトコート、グラビアリバースコート、ナイ
フコート、エアコート、ロールコート等の方法により、
乾燥状態で厚さ0.05〜5μmを設けるものである。
乾燥塗膜の厚さが、0.05μm未満の場合、受像シー
ト及び熱溶融性着色インキ層との接着性が劣り、印字の
際に転写不良となる。また、厚さが5μmを越えた場
合、印字時の転写感度が低下し、満足のいく印字品質が
得られない。
【0015】(背面層)また、基材シートの他方の面
に、サーマルヘッドの粘着を防止し、且つ、滑り性を良
くするために、背面層を設けることも可能である。この
背面層は、バインダー樹脂に滑り剤、界面活性剤、無機
粒子、有機粒子、顔料等を添加したものを、好適に使用
し、形成される。背面層に使用されるバインダー樹脂
は、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロ
ース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿など
のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸
ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリ
ルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体などの
ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、
シリコーン変性またはフッ素変性ウレタン樹脂などが、
あげられる。これらのなかで、数個の反応性基、例え
ば、水酸基を有しているものを使用し、架橋剤として、
ポリイソシアネートなどを併用して、架橋樹脂を使用す
ることが好ましい。
【0016】背面層を形成する手段は、上記のごとき、
バインダー樹脂に滑り剤、界面活性剤、無機粒子、有機
粒子、顔料等を添加した材料を、適当な溶剤中に溶解ま
たは分散させて、塗工液を調製し、この塗工液をグラビ
アコーター、ロールコーター、ワイヤーバーなどの慣用
の塗工手段により、塗工し、乾燥するものである。
【0017】
【実施例】次に実施例及び比較例をあげて、本発明を更
に具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは、
特に断りのない限り重量基準である。 (実施例1)基材シートとして、厚さ4.5μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製、ル
ミラー)の一方の面に、下記組成の背面層用塗工液をグ
ラビアコーターにより、固形分塗布量が0.3g/m2
になるように塗布、乾燥して、背面層を形成する。次い
で、その基材シートのもう一方の面に、下記組成の剥離
層用塗工液をグラビアコーターにより、固形分塗布量が
0.3〜0.5g/m2 になるように塗布、乾燥して剥
離層を形成する。さらに、その剥離層の上に下記組成の
熱溶融性着色インキ層用塗工液をグラビアコーターによ
り、固形分塗布量が0.7g/m2 になるように塗布
し、70℃で乾燥して熱溶融性着色インキ層を形成し、
実施例1の熱転写シートを得た。
【0018】背面層用塗工液 ポリエステル樹脂 6.6部 スチレンアクリルニトリルコポリマー 41.5部 メラミン−アルデヒド縮合物 10.4部 ユリア樹脂 20.8部 ジンクステアリルホスフェイト 20.8部
【0019】剥離層用塗工液 アクリル樹脂 77部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 19部 ポリエチレン樹脂 3.5部 ポリエステル樹脂 0.5部
【0020】溶融性着色インキ層用塗工液 (イエロー) ベンズイミダゾロン系モノアゾ(Yellow 120) 10部 ベンズイミダゾロン系モノアゾ(Yellow 180) 10部 アクリル樹脂 10部 ポリエステル樹脂 12部 クレー 0.5部 分散剤 1.5部 トルエン 32.5部 メチルエチルケトン 23.5部
【0021】溶融性着色インキ層用塗工液 (マゼンタ) 2,9ジクロルキナクリドン(Red 202) 7.5部 ベンズイミダゾロン系モノアゾ(Red 176) 7.5部 アクリル樹脂 10部 ポリエステル樹脂 12部 分散剤 1.5部 トルエン 35.5部 メチルエチルケトン 26.5部
【0022】溶融性着色インキ層用塗工液 (シアン) フタロシアニンブルー 15:4 9部 アクリル樹脂 10部 ポリエステル樹脂 12部 シリカ 3部 分散剤 1.5部 トルエン 37.5部 メチルエチルケトン 27.5部
【0023】(実施例2)背面層用塗工液を下記組成に
し、また下記組成の剥離層用塗工液とし、さらに熱溶融
性着色インキ層用塗工液を下記組成にし、また、その熱
溶融性着色インキ層の上に、下記組成の接着層用塗工液
をグラビアコーターにより、固形分塗布量が0.7g/
2 になるように塗布し、80℃で乾燥して接着層を形
成した。その他の条件は、実施例1と同様にして実施例
2の熱転写シートを用意する。背面層用塗工液 スチレンアクリロニトリル共重合体樹脂 11部 線状飽和ポリエステル樹脂 0.3部 ジンクステアリルホスフェート 6部 メラミン樹脂粉末 3部 メチルエチルケトン 80部
【0024】剥離層用塗工液 カルナバワックス(コニシ株式会社製 WE−95) 10部 水/イソプロピルアルコール(1/3) 30部
【0025】溶融性着色インキ層用塗工液 (イエロー) ベンズイミダゾロン系モノアゾ(Yellow 120) 8部 ベンズイミダゾロン系モノアゾ(Yellow 180) 8部 セルロースアセテートブチレート樹脂(CAB) 8部 分散剤 1.2部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 75部
【0026】溶融性着色インキ層用塗工液 (マゼンタ) 2,9ジクロルキナクリドン(Red 202) 6部 ベンズイミダゾロン系モノアゾ(Red 176) 6部 セルロースアセテートブチレート樹脂(CAB) 8部 分散剤 1.2部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 79部
【0027】溶融性着色インキ層用塗工液 (シアン) フタロシアニンブルー 15:4 8部 セルロースアセテートブチレート樹脂(CAB) 12部 分散剤 0.7部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 80部
【0028】接着層用塗工液 ポリエステル樹脂 36.8部 カルナバワックス No.1 17.6部 酸化マイクロクリスタリンワックス 2.5部 ポリエチレンワックス 39.3部 界面活性剤 3.7部
【0029】(実施例3)背面層用塗工液を下記組成に
し、また下記組成の熱溶融性着色インキ層用塗工液と
し、下記組成の接着層用塗工液を使用した以外は、実施
例2と同様にして実施例3の熱転写シートを用意する。背面層用塗工液 スチレンアクリロニトリル共重合体樹脂 11部 線状飽和ポリエステル樹脂 0.5部 ジンクステアリルホスフェート 5部 尿素樹脂粉末 5部 メラミン樹脂粉末 3部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 80部
【0030】溶融性着色インキ層用塗工液 (イエロー) ベンズイミダゾロン系モノアゾ(Yellow 120) 8部 ベンズイミダゾロン系モノアゾ(Yellow 180) 8部 メチルメタクリレート樹脂(MMA) 4部 ブチルメタクリレート樹脂(BMA) 4部 分散剤 1.2部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 75部
【0031】溶融性着色インキ層用塗工液 (マゼンタ) 2,9ジクロルキナクリドン(Red 202) 6部 ベンズイミダゾロン系モノアゾ(Red 176) 6部 メチルメタクリレート樹脂(MMA) 4部 ブチルメタクリレート樹脂(BMA) 4部 分散剤 1部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 79部
【0032】溶融性着色インキ層用塗工液 (シアン) フタロシアニンブルー 15:4 8部 メチルメタクリレート樹脂(MMA) 6部 ブチルメタクリレート樹脂(BMA) 6部 分散剤 0.7部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 80部
【0033】接着層用塗工液 変性アクリル樹脂 12.9部 ポリエステル樹脂 12.6部 エチレングリコールモノブチルエーテル 3.9部 水 70.6部
【0034】(比較例1)熱溶融性着色インキ層塗工液
を下記組成とした以外は、実施例1と同様にして比較例
1の熱転写シートを用意する。溶融性着色インキ層用塗工液 (イエロー) ジアリールイエロー PY14 8部 塩素化ポリオレフィン 20.3部 安定剤 0.1部 トルエン 71.6部
【0035】溶融性着色インキ層用塗工液 (マゼンタ) ブリリアントカーミン6B(PR57:1) 10.0部 塩素化ポリオレフィン 18.2部 安定剤 0.1部 トルエン 71.7部
【0036】溶融性着色インキ層用塗工液 (シアン) フタロシアニンブルー(PB15:4) 8.0部 塩素化ポリオレフィン 21.0部 安定剤 0.6部 トルエン 70.4部
【0037】(比較例2)熱溶融性着色インキ層塗工液
を下記組成とした以外は、実施例1と同様にして比較例
2の熱転写シートを用意する。溶融性着色インキ層用塗工液 (シアン) フタロシアニンブルー(PB15:4) 8.0部 ポリエステル樹脂(東洋紡績株式会社製バイロン200) 8.0部 安定剤 0.1部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 80.0部
【0038】上記、実施例および比較例の熱転写シート
を用いて、下記の印字条件にて、印字を実施し、その印
字物を下記の評価方法にて耐候性の評価を行う。印字条件 使用プリンターはSummagraphics社製 S
ummachromeにて、イエロー、マゼンタ、シア
ンの各単色での印字と、重ね印字を行い、評価サンプル
を作製した。なお、受像シートは、米国3M社製塩化ビ
ニルシートを使用した。
【0039】耐候性評価方法 ATLAS社製キセノンフェードメーターにて、キセノ
ンランプ光を照射して、その照射量による濃度低下を反
射濃度測定機Macbeth RD−914にて測定
し、照射前と照射後を比較し、%表示により、評価す
る。その%表示の数値が少なければ、少ないほど耐候性
が高いことになる。
【0040】(評価結果)上記の実施例および比較例の
評価結果を、下記の表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、以上説明したように、
基材シートの一方の面に、熱溶融性着色インキ層を設
け、そのインキ層に、耐候性の高い顔料として、イエロ
ーは、ベンズイミダゾロン系モノアゾの有機顔料、マゼ
ンタは、キナクリドン系とベンズイミダゾロン系モノア
ゾの有機顔料の混合タイプ、シアンは、フタロシアニン
系の有機顔料を使用することにより、また、耐候性の高
い樹脂との組み合わせにより、屋外使用で褪色が激しか
った熱転写印字物を長時間の屋外掲示に耐えられるもの
にすることができ、自動車などのナンバープレート、道
路標識等への用途展開を行えるようになった。また、上
記の評価結果では、本発明の熱転写シートを使用して、
イエローとマゼンタの重ねにより、中間色のレッド、同
様にイエローとシアンの重ねにより、中間色のグリー
ン、同様にマゼンタとシアンの重ねにより、中間色のバ
イオレット、さらに、イエローとマゼンタとシアンの重
ねにより、中間色のグレーの色調再現性に優れたものが
得られた。さらに、上記の評価結果からわかるように、
イエロー、マゼンタにおいて、特に従来のものよりも、
耐候性が高い。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの一方の面に、熱溶融性着色
    インキ層を設けた熱転写シートにおいて、熱溶融性着色
    インキ層に、イエローの着色剤としてベンズイミダゾロ
    ン系モノアゾの有機顔料、マゼンタの着色剤として、キ
    ナクリドン系とベンズイミダゾロン系モノアゾの有機顔
    料の混合タイプ、シアンの着色剤として、フタロシアニ
    ン系の有機顔料を使用することを特徴とする熱転写シー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記の熱溶融性着色インキ層に、バイン
    ダーとして樹脂を主体として使用することを特徴とする
    上記の請求項1に記載する熱転写シート。
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