JP2003126979A - 金属箔の溶接方法 - Google Patents

金属箔の溶接方法

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JP2003126979A JP2001325522A JP2001325522A JP2003126979A JP 2003126979 A JP2003126979 A JP 2003126979A JP 2001325522 A JP2001325522 A JP 2001325522A JP 2001325522 A JP2001325522 A JP 2001325522A JP 2003126979 A JP2003126979 A JP 2003126979A
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Yasuhiro Asai
泰博 浅井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】金属箔テープの重合部分を効率的に溶接する方
法を提供する。 【解決手段】 金属箔テープ10,19からなる配設体
の両面に合成樹脂シート20,22 を配置してヨミネート加
工して回路素材24の金属箔テープの交差部分26を押圧
密着させ、合成樹脂シートを貫通して重合部分にレーザ
光Lを照射して溶融接合する方法であって、レーザ光を
1枚目のテープを貫通させ、2枚目のテープの20%以上
を溶融して溶接ビードを形成する金属箔の溶接方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属薄板あるいは
金属箔、特に金属箔テープの接合方法に関し、具体的に
は、繊細な構造のヒータあるいは温度センサーの回路パ
ターン等を形成するためのレーザ溶接方法、更にこれを
使用した温度センサーあるいは面状発熱体を製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば金属薄板や金属箔からなる金属テ
ープを使用して温度センサを製造する際について説明す
ると、図12に示すように、予め金属箔テープ(クロメ
ル:プラス極)1と金属テープ(アルメル:マイナス
極)2を所定の長さに切断し、これを所定の回路に配置
した上で、2枚の金属テープ1、2の重合部分3を繊細
な電極を使用してスポット溶接wして熱電対の回路P
(配設体、回路パターン)を形成する。
【0003】そしてこの熱電対の回路Pを、図13に示
すようにポリアミドイミド、ポリエステル、ポリエチレ
ン等の合成樹脂フイルム4、5 を上下面に配置して接着
して多数点の熱電対を形成する。そしてこれを異種金属
の溶接点で構成される測温点S1、S2・・Snを測定
対象に貼り付けると共にプラス・マイナスの金属箔テー
プ1、2にリード線(補償導線)を介して測定装置と接
続して使用する。
【0004】ところで、前記多数点からなる熱電対式温
度センサーの回路Pの製造方法は、図12のように温度
センサーの回路Pを形成するための工程は、切断された
金属箔テープを手作業で電気回路の形に並べて配設体を
形成し、そして金属箔テープの重なった部分のスポット
溶接が必要である。
【0005】しかし、熱電対を構成している金属箔テー
プの厚さが20〜300μ、幅が0.5〜5.0mmの
細いものであることから、これによって形成される配設
体、即ち回路パターンは繊細な構造のものであり、その
組立作業は極めて煩雑である。しかも、この繊細な回路
Pの上下面に耐熱性の絶縁性フイルム4、5を積層して
ラミネート加工する際にこの回路Pがズレたり、変形し
たりすることが多い。
【0006】このような事情で、この熱電対を使用した
温度センサーの回路Pを形成する際は手作業によって組
立てができるように腰のある、厚さの厚目の金属テープ
(金属箔より厚いもの)を使用しなければならないと言
う問題がある上に生産性が極めて悪く、更にコスト高と
なる。
【0007】別の温度センサーあるいはマイクロヒータ
の製造方法としてエッチング法がある。この方法は図1
4に示すように合成樹脂フイルム6上にニクロム、鉄ク
ロムあるいはステンレス等の金属薄板または金属箔(約
30μ程度)を接着した積層シートを予め形成してお
き、これを所定のパターンにしたがってエッチング加工
して温度センサーやマイクロヒータの回路7を形成す
る。
【0008】そしてこのヒータの回路7にリン青銅箔板
からなるテープをリード線8として配置し、このリード
線8と回路7の接合点9を交流式インバータによるスポ
ット溶接w、あるいは直流コンデンサー蓄電式のスポッ
ト溶接wを行う。そして更にポリアミドイミドフイルム
やポリエステルフイルム、ポリエチレンフイルム、場合
によってはビニルフイルムなどをラミネートしてシート
状の回路7を形成している。
【0009】ところで、前記のようなマイクロヒータや
微細な温度センサーなどの微細な電気回路を形成する際
は、前記のようにスポット溶接作業が必要であるが、こ
の溶接作業は顕微鏡を使用した作業となるために製品歩
留りも悪く、生産性の向上も望めない。従って、これを
使用した温度センサやマイクロヒータが高価になるざる
を得ないという本質的な問題がある。
【0010】前記のような電気回路に使用される金属箔
テープの厚さは20〜50μ、あるいは100μの薄い
もので、しかもその幅は0.5〜5.0mm程度であ
る。従って、2枚の金属箔テープを重合した部分を交流
式インバータによるスポット溶接や直流コンデンサ蓄電
式インバータによるスポット溶接の作業は、かなり繊細
な作業であり、顕微鏡を使用する精密な作業にならざる
を得ないのである。 (電気回路素材の連続製造装置)前記のように従来技術
においては手作業による溶接作業を伴うことから生産性
を向上できず、また、電気回路の信頼性も劣ることか
ら、これを改善するために本発明者は、前記のような繊
細な金属テープを2枚の合成樹脂シートで挟持した電気
回路素材を自動的かつ効率的に製造するために下記の方
法を開発した。
【0011】図1は多点の熱電対の回路やマイクロヒー
タ等の電気回路素材の新規な製造方法を示すもので、第
1の合成樹脂シート20(下シート、ポリエステル)の
上面の幅方向に、金属箔テープ(第1の金属箔テープ、
横テープ)19を、金属箔テープの横送り装置25に支
持した金属箔テープのロール19aより引出し、同装置
によって所定の長さに切断し、これを所定の間隔で第1
の合成樹脂シート20上に接着(あるいは軽く仮止め)
した状態で前記一対のピンチロール21、21aの部分
に供給して加熱しながら押圧する。
【0012】次に、前記下側の第1の合成樹脂シート2
0の上面に、複数本の金属箔テープ10(第2の金属箔
テープ、縦金属箔テープ)を所定の間隔を保ちながら送
り出して前記第1の金属箔テープ19上に格子状に交差
させて重ねながら、この第2の金属箔テープ10と第1
の金属箔テープ19の上面から挟持するように第2の合
成樹脂シート22(上シート、ポリエステル)を重ね、
前記ピンチロール21、21a(このピンチロール2
1、21aは電熱あるいは熱媒体により加熱されてお
り、その表面にゴム状物の層を形成して合成樹脂シート
等に損傷を与えないように押圧するようにしている。)
によって押圧加熱して軟化状態でラミネート加工して
“下シート20/金属テープの格子状の回路23/上シ
ート22”からなる回路素材24を連続的に製造する。
【0013】複数本の金属箔テープ10(第2の金属箔
テープ)は、1本の軸11に支持した複数個のテープロ
ール10aより引き出してガイドロール12で案内しな
がらピンチロール21、21aで構成されているラミネ
ート加工部の引取速度に合わせて繰出し、整形具13
(ガイド部材)によって所定の間隔に保持しながら格子
状の回路素材24を構成するように、第1の金属箔テー
プ(横テープ)19上に重ね、前記ピンチロール21、
21aで第1と第2の合成樹脂シート20、22を軟化
温度に加熱すると共に加圧して1枚のシート状に接合し
て図2に示すような回路素材24を製造する。
【0014】次に、図3に示すようにレーザ溶接装置L
を使用し、詳細を後述するように第1の金属箔テープ1
9と第2の金属箔テープ10の交差部分26に対してレ
ーザー光線をスポット的に照射し、瞬時に2枚の金属箔
テープ10、19を溶接して格子状の回路23を形成す
る。この金属箔テープの溶接には、下記に詳述するよう
に重要な技術上のポイントがある。
【0015】しかし、前記のように溶接を終了した格子
状の回路23は、未だ熱電対センサあるいはマイクロヒ
ータの回路としても機能するものではない。
【0016】そこで、前記格子状の回路23より、例え
ばマイクロヒータの蛇行する電気回路を形成するのに不
要な金属箔テープ部分Cを、図4に示すように2枚の合
成樹脂シートと共にプレス装置で所定の形状、例えば孔
状に切除して抵抗回路を形成する。
【0017】このプレス加工によって第1と第2の合成
樹脂シート20、22と共に不要な金属箔テープ部分C
を孔あき状に切除すると、残りの金属箔テープの一部が
この切除部より露出することになる。そこでこの金属箔
テープ部分Cをシールするように別の合成樹脂シート2
2Aを当てがってラミネート処理して水密性と電気絶縁
性を与えておく(バッチ処理方法)。また、別の合成樹
脂シート(シート22Aに相当するもの)により、前記
第1と第2の合成樹脂シート20、22の表面に更に一
層ラミネート処理することもできる。
【0018】前記格子状に接合した回路素材24は、図
5に示すように上下面が第1と第2の合成樹脂シート2
0、22に挟持されている。この格子状の回路23の金
属箔テープの交差部分26をレーザ溶接する際には、少
くとも上面の1枚の合成樹脂シート(上側のシート)は
溶融蒸発して小孔を開口することになる。従って、少な
くとも1枚の合成樹脂シート22と金属箔テープ10と
が重なった部分を瞬時に高温に加熱して第1と第2の金
属箔テープ10、19の交差部分を局部的に溶接するた
めには、局部的に大きなレーザ光によるエネルギーを与
えることが必要である。 (レーザ溶接について)前記の本発明者によって開発さ
れた電気回路の製造方法は、図1に示すように自動的な
組立方法であることから、従来のマイクロヒータを製造
する場合のように手作業で金属箔テープを扱うことがな
く、従って如何に薄く繊細な金属箔テープであっても簡
単かつ正確に取扱うことができ、しかも連続的にシート
状の回路素材24を成形できる点において優れている。
【0019】しかしながら、この連続的製造方法で製造
した電気回路は、レーザ溶接部の状態によって溶接強度
に大きな差が発生することが判明した。
【0020】即ち、複数枚の金属箔テープの交差部分を
レーザ溶接して形成された電気回路の導通抵抗を測定す
ると、一見して問題なく溶接されているような状態を示
すことが多い。しかし、この溶接部分に引張力や曲げ力
を作用させると、溶接部分が剥離して導通不良となった
り、電気回路そのものが弱い力て切断されることが判明
した。
【0021】つまり、溶接された2枚の金属箔テープ1
9、10に溶接部を切断する方向に引張力を作用させた
場合に溶接不良であると、その金属箔テープの引張強度
の二分の一あるいは三分の一の引張力においてその溶接
部が剥離したり切断する。
【0022】これに対して溶接部が良好であると、元の
金属箔テープの引張強度よりかなり大きな引張力で引張
らなければ破断しないし、繰返しの曲げに対しても強
く、電気回路としての導通も良好であり、電気的、機械
的に信頼性のある電気回路を得ることができることを確
認した。
【0023】本発明は、このレーザ光線を使用した金属
箔テープあるいは広幅の金属箔の溶接方法と、この溶接
方法を利用した電気回路の形成方法と、それを利用した
電気回路を提供することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の金属箔の溶接方法は次の通りである。
【0025】1)交差状態で配置した複数枚の金属箔テ
ープからなる配設体の両面に合成樹脂シートを配置して
積層状態で接合し、少なくとも金属箔テープの交差部分
を押圧密着させた状態で、前記交差部分に前記合成樹脂
シートを貫通してレーザ光を投射して溶融接合する方法
であって、少なくもレーザ光を照射する側の合成樹脂シ
ートをレーザ光によって溶融して小孔を開口すると共に
局部的に溶融させた金属箔テープの部分は、上側の金属
箔テープを貫通して溶融すると共に下側の金属箔テープ
の厚さの少なくとも20%を溶融させ、前記上側の金属
箔テープの溶融部分と下側の金属箔テープの溶融部分と
が一体的になった溶接ビードを形成させたことを特徴と
している。
【0026】2)交差状態で配置した複数枚の金属箔テ
ープからなる配設体の両面に合成樹脂シートを配置して
積層状態で接合し、少なくとも金属箔テープの交差部分
を押圧密着させた状態で、前記金属箔テープの交差部分
に前記合成樹脂シートを貫通してレーザ光を照射して溶
融接合する方法であって、前記少なくも上側の合成樹脂
シートを溶融して小孔を開口すると共に、上側と下側の
金属箔テープの交差部分を同時に溶融してリング状の溶
融ビードを形成したことを特徴としている。
【0027】3)前記リング状の溶融ビードの厚さは、
ほぼ金属箔テープの厚さ以上であることを特徴としてい
る。
【0028】4)前記レーザ光を複数パルス間隔をおい
て照射し、第1パルスは複数枚の金属箔テープを貫通さ
せる強度を持ち、以後のパルスは貫通して開口された小
孔の周囲を溶融するように照射することを特徴としてい
る。
【0029】5)下側の合成樹脂シートは前記リング状
の溶融ビードの下側を閉鎖していることを特徴としてい
る。
【0030】6)交差状態で配置した複数枚の金属箔テ
ープからなる配設体の両面に合成樹脂シートを配置して
これらの絶縁シートを積層接合し、少なくとも金属箔テ
ープの交差部分を押圧密着させた状態で、前記金属箔テ
ープの交差部分に前記合成樹脂シートを貫通してレーザ
光を照射して溶融させて接合する方法であって、前記上
側と下側の合成樹脂シートと共に金属箔テープの交差部
分を溶融してリング状の溶接ビードを形成し、このリン
グ状の溶接ビードの小孔を介して貫通するレーザ光を検
知して溶融状態を制御するようにしたことを特徴として
いる。
【0031】7)複数枚の金属箔テープからなる配設体
は、複数の熱電対を形成していることを特徴としてい
る。
【0032】8)複数枚の金属箔テープからなる配設体
は、ステンレス箔を使用した小型のヒータを形成してい
ることを特徴としている。
【0033】9)複数枚の金属箔テープからなる配設体
は、ステンレス、ニッケル、ニクロム、鉄、鉄クロム、
銅及び銅合金、アルミ及びアルミ合金等からなる金属箔
を使用した電気回路であることを特徴としている。
【0034】10)2枚の合成樹脂シートの間に金属箔
テープからなる電気回路用配設体を挟持させて前記合成
樹脂シートを押圧接着して1枚のシート状物とした上
で、前記金属箔テープの交差部分にレーザ光線を照射し
て局部的に溶融して前記交差部分を溶接する方法におい
て、1枚の合成樹脂シート上に第1の金属箔テープを配
置して押圧部に移送し、前記第1の金属箔テープを挟持
するように別の合成樹脂シートを前記押圧部に供給し、
更に2枚の合成樹脂シートの間であって、前記第1の金
属箔テープに交差部分を形成するように第2の金属箔テ
ープを連続して前記押圧部に供給する工程と、前記2枚
の合成樹脂シートの間に、交差状に配置された第1と第
2の金属箔テープを挟持して前記押圧部で押圧して前記
2枚の合成樹脂シートを積層状態で接着して回路素材を
製造する工程と、前記回路素材を形成している第1と第
2の金属箔テープの交差部分にレーザ光線を照射して2
枚の金属箔テープを溶融して溶接ビードを形成して接合
する工程と、前記回路素材を形成している金属箔テープ
の電気回路として不要な部分を切除する工程と、更に前
記工程により露出した金属箔テープ部分を別の合成樹脂
シートで被覆する工程とからなるシート状電気回路であ
る。 11)前記各工程を連続的に行うことを特徴としてい
る。
【0035】本発明に係る金属箔のレーザ溶接方法は、
溶接すべき金属箔を交差状に配置すると共にこの金属箔
の両面を合成樹脂シートでラミネート加工して一体的な
シート状の回路素材を製造する。そしてこの回路素材の
合成樹脂シートを貫通させて複数枚の金属箔シートまで
溶融するようにレーザ光を照射して瞬時に被溶接部分を
加熱するものである。
【0036】換言すれば、あたかも洋服の上から身体に
注射するようなものであり、注射に際して洋服を脱着す
るような煩雑さがなく、極めて効率的であることは明ら
かである。
【0037】更に、レーザ溶接の際に金属箔テープによ
って形成した電気回路の上下面を合成樹脂シートをラミ
ネート加工して要部を押圧・密着させて保護しているこ
とから、溶接等の操作の際に被溶接部が移動したり、あ
るいは離れたりすることがない。そして必要とする場所
を「ピンポイント的」に、効率的かつ正確に溶接するこ
とができるのである。前記のようにピンポイント的に溶
接できることから、同一箇所に複数回のレーザ照射する
ことも可能であり、また、特殊な形状に溶接ビードを形
成することも可能である。
【0038】また、レーザ光をパルスで複数回に分けて
被溶接部に照射できることから、溶接ビードの形状を溶
接状態に応じて色々と調節できる。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明にお
ける溶接部の構造を説明する。
【0040】図5は、図1に示した回路素材を連続的に
製造する装置(ラミネート加工装置)を使用して製造し
たレーザ溶接前の回路素材24の要部を拡大した断面図
を示している。
【0041】第1の金属箔テープ19(横テープ:ステ
ンレス製の厚さが50μ、幅が5.0mm)と第2の金
属箔テープ10(縦テープ:ステンレス製の厚さが50
μ、幅が5.0mm)とを重ね、その下面に合成樹脂シ
ート20(厚さが80μのポリエステルフイルム)を、
上面に合成樹脂シート22(厚さが80μのポリエステ
ルフイルム)をそれぞれ配置し、これらをピンチロール
21、21aによって加熱加圧してラミネート加工した
回路素材24の一部の拡大図を示している。
【0042】前記回路素材24の上面より図示しないレ
ーザ溶接装置より照射されるレーザ光(10〜60J/
mm3 )を交差部26に向けて1〜5パルスだけ照射す
ると図6のように、高温により上側の合成樹脂シート2
2が蒸発して小孔30が開口され、第2の金属箔テープ
10と、第1の金属箔テープ19の上面の一部19aが
溶融して強固な溶接ビード31を形成している。
【0043】図7は、前記溶接ビード31の平面図を示
しており、皿形の溶接ビード31を形成しており、その
小径dが0.4mm、大径Dが1.2mmの大きさであ
る。なお、eの部分は合成樹脂シート22に開口された
小孔30の下方の円形の部分を示している。この円形の
部分は後述するように空気の流動を阻止して溶融金属面
の酸化防止に役立つものである。
【0044】そしてこのタイプの溶接ビード31の場合
は、上側の第2の金属箔テープ10が円形でその全厚み
が溶融し、更に下側の第1の金属箔テープ19の上面の
一部19aが溶融して一体化しており、この溶融部分1
9aで第1と第2の金属箔テープ19、10が溶接され
ていることになる。
【0045】更に詳細に説明すると、複数枚の金属箔テ
ープ10、19は合成樹脂シート(絶縁シート)22、
20によって空気との接触を断たれた状態になってい
る。そしてこれにレーザ光が照射されると上側の合成樹
脂シート22に図6に示すように小孔30が開口すると
共に瞬時に金属箔シート10が蒸発して発生したプラズ
マが前記小孔30を中心として炎のように立ち昇るが、
このプラズマの周囲には前記小孔30の周縁部に盛り上
がりが形成される。この盛り上がり部分は空気の流れ、
特に小孔内に空気が流入することを阻止する防護壁のよ
うな役目をしており、これが溶接ビードの酸化による劣
化を防止するのである。 (溶接ビードの形態)図8は、レーザ光線の出力を変化
させた場合の溶接部を拡大した断面の説明図である。
【0046】(a)は、所定の値より低い出力のレーザ
光の照射により、上側の第2の合成樹脂シート22に小
孔30が開口されると共に、上側の第2の金属箔テープ
10が溶融するが、下側の第1の金属箔テープ19はレ
ーザ光のエネルギー不足から溶融するに至らなく、溶接
が未完で明らかな溶接不良である。
【0047】(b)は、中程度のレーザ光の出力を照射
した場合であって、上側の第2の合成樹脂シート22と
上側の第2の金属箔テープ10(この例では薄い金属箔
テープ10を使用)と下側の第1の金属箔テープ19の
一部(または全部)にレーザ光のエネルギーが到達して
おり、溶接ビード32が上側と下側の金属箔テープ10
A、19を連結している状態を示し、この溶接部は良好
である。
【0048】(c)は、レーザ光の照射条件が最適な条
件の場合に得られる溶接ビード33の断面図である。こ
の溶接ビード33は上側の第2の金属箔テープ10と下
側の第1の金属箔テープ19を全体的に溶融して溶接ビ
ード33(溶接部)を形成しており、この場合は良好な
溶接である。
【0049】なお、この例においてはレーザ光により2
枚の金属箔テープ10、19を溶融するだけで、下側の
合成樹脂シート20まで溶融しておらず、従って、この
合成樹脂シート20が溶接ビード33の下面を支持して
おり、この場合は比較的広い面積の溶接ビードを形成す
ることができる。
【0050】この例においては溶接ビード33の下面が
下側の合成樹脂シート20に支持されているが、レーザ
光の出力が高くなるとこの下側の合成樹脂シート20側
にも小孔が開口するので、この場合は溶接ビードは中央
部が抜けたリング状のものとなる。
【0051】前記溶接ビードを最適な条件とする因子と
して、下記のものがある。
【0052】イ)レーザ光の単位面積当たりのエネルギ
ーと照射面積、ロ)パルス数、そしてハ)パルス間隔が
ある。
【0053】図9は、レーザ光の強度、即ち、1パルス
あたりのエネルギー(J:ジュール)と合成樹脂シート
と金属箔で構成される回路素材(溶接対象物)の溶接深
さμを模式的に表したグラフである。
【0054】このグラフの縦軸における0点からa点ま
でレーザ光の照射エネルギーを増加すると、上側の合成
樹脂シート22は溶融して深さeまでが開口する。その
後、徐々にエネルギーJを増加して行くと、上側の金属
箔テープ19の表層部が若干溶融を始め、bジュールの
出力で溶融深度はfに到達する。以下、エネルギーを高
めるにしたがい、遂には下側の合成樹脂シート20を貫
通して開孔する状態となる。
【0055】この時、レーザ光エネルギーは最初のレー
ザ光パルスのエネルギー強度を示しており、溶接結果の
良否の大部分を決定する。
【0056】図10は、金属箔テープ等の金属材料に含
まれる加工上の不具合、特に広幅の金属箔を所定の幅に
切断(スリット)加工するときに発生するバリ40或い
は取扱中に発生する打痕40aなどの原因によって2枚
の金属箔テープ19、10を重ね合わせた場合に間の重
ね合わせ点において発生する間隙41が発生した場合の
溶接不良となった部分を示している。
【0057】図(a)のように金属箔テープ10の上面
が瞬時に加熱されると、図(b)に示すように円弧形に
変形した上に両端に発生したバリ40の嵩上げの影響を
受けて間隙41が拡大する。また、図(c)は金属箔テ
ープ10の縁部に突出しているバリ40を、更に図
(d)は金属箔テープ10の取扱中に発生した打痕40
aをそれぞれ示している。
【0058】このように被溶接物である金属箔テープ1
0側(あるいは双方)に不具合な部分があるような場合
にレーザ光のエネルギーが不足していると、金属箔テー
プ10に熱的な変形を与えて加熱された部分が膨張して
図10(b)に示すように2枚の金属箔テープの間に間
隙41が拡大するように変形することになり、これが起
因して溶接不良となるのである。
【0059】図11はレーザ光のエネルギーを被溶接部
に瞬間的に与えられることなく、例えば徐熱による溶接
のとき、あるいは低い出力の多数のパルスによるときの
例を示している。このようにエネルギーの供給が溶接す
るのに十分でない場合は、上側の金属箔テープ10のレ
ーザ光Lを受けた部分pが局部的に加熱されて上方に膨
出して下側の金属箔テープ19との間にドーム形の間隙
42を発生する。この間隙42の発生により熱伝達が不
良となり、その結果、下側の金属箔テープ19を溶融せ
ず溶接不良を発生するのである。
【0060】また、金属箔テープにバリの発生等の問題
がない場合であっても、2枚の合成樹脂シートのラミネ
ート加工が不完全で、2枚の金属箔テープに十分な押圧
力が作用してない場合にも同様に間隙が発生する場合が
ある。従って、回路素材の表面シートを形成している2
枚の合成樹脂シートの間が気密的にしっかりと密着させ
てテープの交差部分に十分な押圧力が発生するようにラ
ミネート加工することが重要である。 (各種の条件について) 1)本発明において使用する金属箔テープの材料は、ス
テンレス、ニッケル、ニクロム、鉄、鉄クロム、銅及び
銅合金、アルミ及びアルミ合金等からなる金属箔を使用
する。
【0061】そしてその金属箔の厚さは20〜300
μ、好ましくは50〜100μ、幅は0.5〜10m
m、好ましくは3.0〜5.0mmである。
【0062】本発明において適用する金属箔テープは、
基本的には同種の材料からなる2枚を使用するが、3
枚、あるいは必要に応じてそれ以上の枚数のものであっ
ても良い。また、例えば熱電対のように異種金属のテー
プを使用する必要がある場合には、必要に応じて異種金
属を使用しても良い。
【0063】2)本発明においては金属箔テープを交差
状に配置した回路素材におけるテープの交差部をレーザ
溶接することに特徴があるが、この金属箔テープによっ
て電気回路を形成する場合に従来技術のように手操作を
使用することなく、自動的に行うことができる。このよ
うに金属箔テープの溶接を自動化することによって如何
なる繊細な電気回路も容易に形成することができる。
【0064】3)本発明においては、繊細な金属箔テー
プの多数の交差部を良好な溶接ができるように、その表
裏面を合成樹脂シートでラミネート加工して金属箔テー
プの交差部に溶接時の応力によって金属箔テープが離間
しないような押圧力を作用させ、その合成樹脂テープの
上からレーザ光による溶接を行う点に特徴がある。
【0065】つまり、合成樹脂シートによって2枚ある
いはそれ以上の枚数の金属箔テープを押圧状態で保持し
たまま溶接する点に特徴があり、あたかも洋服を着たま
まで体に注射するような状態に似ている。そして溶接す
る素材としては電気回路を形成する直前の回路素材を使
用している。
【0066】また、表裏面が合成樹脂シートによって被
覆された複数枚の金属箔テープにレーザ光を照射して溶
接する場合は、急激な受熱によって金属箔テープが湾曲
しようとするので、この変形力を抑制するだけのラミネ
ート力が必要である。
【0067】4)複数枚の金属箔テープの交差部に形成
した溶接部の電気的あるいは機械的な良否は、溶接ビー
ドの形状によって異なるものである。
【0068】この溶接ビードの形状はレーザ光の強度に
よって変化するものであり、具体的には、金属箔テープ
の材料、金属箔テープの厚さ、耐熱性のある合成樹脂シ
ートの種類と厚さ、2枚の合成樹脂シートのラミネート
部分の強さ、更に溶接部の合成樹脂フイルムの小孔の直
径や溶接ビードの形状、即ちプール形かリング形かであ
る。
【0069】また、溶接ビードの直径が必要以上に大き
くならないことが重要である。
【0070】溶接に使用するレーザ光の強さとしては、
ステンレス板、鉄板の場合は10〜60J/mm3、好
ましくは20〜40J/mm3、最適には、27.0プ
ラスマイナス6J/mm3である。このときの分母は溶
接ビードの体積である。
【0071】レーザ光の波長は1.06mμ、レーザ光
のパルス数は2〜5、そのパルスの間隔は50〜500
msecが好ましい。 (実施例)図1に示す方法で小型ヒータを製作した。
【0072】図で示す第1の金属箔テープ19として厚
さ0.05mm、幅5mmのステンレス(SUS30
4)をリール巻としてテープロール21aを準備してテ
ープ横送り装置25にセットし、この装置で定尺加工の
上合成樹脂フイルム20上に1,760mmと40mm
の間隔で熱融着で仮止めした。
【0073】第2の金属箔テープ10は、厚さ0.07
5mm、幅5mmで290mmの合成樹脂全幅に対して
14.2mmピッチで20条等間隔で配置した。
【0074】また、合成樹脂フイルム20、22は、全
厚み80μ、全幅290mmのポリエステルフイルムを
使用したラミネート用フイルム(片面に低融点の合成樹
脂層を設けたもの)を使用した。
【0075】前記材料を使用して前記方法により、金属
箔テープ19、10からなる電気回路23を合成樹脂シ
ート20、22でラミネート加工により積層絶縁して回
路素材24を製造し、レーザ溶接、不要な回路部分の打
抜きを行ない、更に打抜いた部分を含めたカバーリング
を行うための第2回目のラミネート加工を施し、図4に
示すような厚み0.37mm、長さ1800mm、幅2
90mm、抵抗値10,000オーム、電気容量96ワ
ット(但し電圧AC100ボルト、周波数50ヘルツに
おいて測定)の特性を持つ面状発熱体を製造した。
【0076】このとき用いた光レーザ溶接機種はYAG
レーザ、出力波長1.06mμであった。さらに、本発
明の要分である図3に記号wで示す光レーザ溶接の信頼
性を従来のスポット溶接法との比較で引張試験と屈曲試
験を行なって結果は次の通りであった。
【0077】引張試験最大強度比=(レーザ溶接法/ス
ポット溶接法)=1.5〜3.0 屈曲試験破断回数= (レーザ溶接法/スポット溶接
法)=1.0〜1.5
【0078】前記実施例に示した小型ヒータの製造法に
より、従来のスポット溶接を中心とする生産方法と比較
すると、生産量は5倍以上、10〜15倍の出荷が可能
であり、また、その生産に関係する要員数は1/3〜1
/5と大幅に減少させることができ、その結果、仕掛品
や製品のストックが大幅に減り、従来のスポット溶接法
による方法に比較して製造コストは「約1/10」とな
り、大幅なコスト削減となった。
【0079】さらに、品質水準も格段に向上し、特に溶
接ビードの形状をリング状とし、レーザ光貫通時の貫通
レーザ光を検出して発光制御にフイードバックした結
果、溶接不良の確率はP.P.M レベルまで低下させること
が可能になった。
【0080】
【発明の効果】本発明は、薄い金属箔あるいは金属箔テ
ープを溶接する際に、この金属箔テープの両面を合成樹
脂シート(絶縁性シート)でラミネートして溶接する部
分を保持しておき、その合成樹脂シートの表面より、金
属箔の重なり部分に向けてレーザ光を貫通するように照
射して溶接するようにしたことを特徴としている。
【0081】従って、前記ラミネート加工から光レーザ
溶接加工等、各種の工程を連続して行うことができるこ
とから、生産性を著しく向上させることができる。
【0082】また、溶接は従来のスポット溶接のように
手操作により行わないので、溶接強度が均一で、効率的
に溶接を行うことができ、溶接不良を実質的に発生しな
い。また、溶接部が固定されていることから、複数回の
レーザ光のパルスを同一箇所に照射してエネルギーを供
給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回路素材のラミネート工程の説明図である。
【図2】回路素材の製造途中の構造を示す斜視図であ
る。
【図3】回路素材の製造途中の構造を示す斜視図であ
る。
【図4】回路素材の製造途中の構造を示す斜視図であ
る。
【図5】金属箔テープの積層部分の拡大断面図である。
【図6】金属箔テープの溶接部分の拡大断面図である。
【図7】金属箔テープの溶接部分の拡大平面図である。
【図8】各種の溶接の状態を示すもので、(a)は金属
箔テープの溶接不良部分、(b)は良好な溶接部分、
(c)は良好な溶接部分の拡大断面図である。
【図9】レーザ光の強度と回路素材の溶接深さとの関係
を示すグラフである。
【図10】溶接不良が発生する場合の説明図であって、
(a)は溶接不良部分の断面図、(b)は溶接不良とな
った金属箔テープの状態を示す断面図、(c)は金属箔
テープの切断の際に形成されたバリの説明図、(d)は
金属箔テープの取扱中に発生した打痕の説明図である。
【図11】レーザ光の量が不適当な場合の変形した溶接
部の拡大断面図である。
【図12】熱電対のスポット溶接工程の説明図である。
【図13】熱電対のラミネート工程の説明図である。
【図14】エッチング加工による小型ヒータの製造方法
の説明図である。
【符号の説明】
10、19 金属箔テープ 10a 金属箔テープロ
ール 13 整形具 20、22 合成樹脂シート 19a テープロール 23 成形具 23 格子
状の回路 24 回路素材 25 テープ横送装置 26 交差部分(被溶接部) 30 小孔 31,32,33 溶接ビード L レーザ光 w 溶接部 C 打抜部分

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交差状態で配置した複数枚の金属箔テー
    プからなる配設体の両面に合成樹脂シートを配置して積
    層状態で接合し、少なくとも金属箔テープの交差部分を
    押圧密着させた状態で、前記交差部分に前記合成樹脂シ
    ートを貫通してレーザ光を投射して溶融接合する方法で
    あって、 少なくもレーザ光を照射する側の合成樹脂シートを溶融
    して小孔を開口すると共に局部的に溶融させた金属箔テ
    ープの部分は、上側の金属箔テープを貫通して溶融する
    と共に下側の金属箔テープの厚さの少なくとも20%を
    溶融させ、前記上側の金属箔テープの溶融部分と下側の
    金属箔テープの溶融部分とが一体的になった溶接ビード
    を形成させた金属箔の溶接方法。
  2. 【請求項2】 交差状態で配置した複数枚の金属箔テー
    プからなる配設体の両面に合成樹脂シートを配置して積
    層状態で接合し、少なくとも金属箔テープの交差部分を
    押圧密着させた状態で、前記金属箔テープの交差部分に
    前記合成樹脂シートを貫通してレーザ光を投射して溶融
    接合する方法であって、 前記少なくも上側の合成樹脂シートを溶融して小孔を開
    口すると共に、上側と下側の金属箔テープの交差部分を
    同時に溶融してリング状の溶融ビードを形成したことを
    特徴とする金属箔の溶接方法。
  3. 【請求項3】 前記リング状の溶融ビードの厚さは、ほ
    ぼ金属箔テープの厚さ以上であることを特徴とする請求
    項1あるいは2に記載の金属箔の溶融方法。
  4. 【請求項4】 前記レーザ光を複数パルス間隔をおいて
    照射し、第1パルスは複数枚の金属箔テープを貫通させ
    る強度を持ち、以後のパルスは貫通して開口された小孔
    の周囲を溶融するように照射することを特徴とする請求
    項2記載の金属箔の溶接方法。
  5. 【請求項5】 下側の合成樹脂シートは前記リング状の
    溶融ビードの下側を閉鎖していることを特徴とする請求
    項2に記載の金属箔の溶接方法。
  6. 【請求項6】 交差状態で配置した複数枚の金属箔テー
    プからなる配設体の両面に合成樹脂シートを配置してこ
    れらの合成樹脂シートを積層接合し、少なくとも金属箔
    テープの交差部分を押圧密着させた状態で、前記金属箔
    テープの交差部分に前記合成樹脂シートを貫通してレー
    ザ光を照射して溶融させて接合する方法であって、 前記上側と下側の合成樹脂シートと共に金属箔テープの
    交差部分を溶融してリング状の溶接ビードを形成し、こ
    のリング状の溶接ビードの小孔を介して貫通するレーザ
    光を検知して溶融状態を制御するようにしたことを特徴
    とする金属箔の溶接方法。
  7. 【請求項7】 複数枚の金属箔テープからなる配設体
    は、複数の熱電対を形成していることを特徴とする請求
    項1ないし6のいずれかに記載の金属箔の溶接方法。
  8. 【請求項8】 複数枚の金属箔テープからなる配設体
    は、ステンレス箔を使用した小型のヒータを形成してい
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載
    の金属箔の溶接方法。
  9. 【請求項9】 複数枚の金属箔テープからなる配設体
    は、ステンレス、ニッケル、ニクロム、鉄、鉄クロム、
    銅及び銅合金、アルミ及びアルミ合金等から選ばれた金
    属箔を使用した電気回路であることを特徴とする請求項
    1ないし8のいずれかに記載の金属箔の溶接方法。
  10. 【請求項10】 2枚の合成樹脂シートの間に金属箔テ
    ープからなる電気回路用配設体を挟持させて前記合成樹
    脂シートを押圧接着して1枚のシート状物とした上で、
    前記金属箔テープの交差部分にレーザ光線を照射して局
    部的に溶融して前記交差部分を溶接する方法において、 1枚の合成樹脂シート上に第1の金属箔テープを配置し
    て押圧部に移送し、前記第1の金属箔テープを挟持する
    ように別の合成樹脂シートを前記押圧部に供給し、更に
    2枚の合成樹脂シートの間であって、前記第1の金属箔
    テープに交差部分を形成するように第2の金属箔テープ
    を連続して前記押圧部に供給する工程と、前記2枚の合
    成樹脂シートの間に、交差状に配置された第1と第2の
    金属箔テープを挟持して前記押圧部で押圧して前記2枚
    の合成樹脂シートを積層状態で接着して回路素材を製造
    する工程と、前記回路素材を形成している第1と第2の
    金属箔テープの交差部分にレーザ光線を照射して2枚の
    金属箔テープを溶融して溶接ビードを形成して接合する
    工程と、前記回路素材を形成している金属箔テープの電
    気回路として不要な部分を切除する工程と、更に前記工
    程により露出した金属箔テープ部分を別の合成樹脂シー
    トで被覆する工程とからなるシート状電気回路の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記各工程を連続的に行うことを特徴
    とする請求項10記載のシート状電気回路の製造方法。
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