JP2003126654A - 排ガス処理装置 - Google Patents
排ガス処理装置Info
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- JP2003126654A JP2003126654A JP2001322592A JP2001322592A JP2003126654A JP 2003126654 A JP2003126654 A JP 2003126654A JP 2001322592 A JP2001322592 A JP 2001322592A JP 2001322592 A JP2001322592 A JP 2001322592A JP 2003126654 A JP2003126654 A JP 2003126654A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンパクト化及び低コスト化が図られる排ガ
ス処理装置を提供する。 【解決手段】 バグフィルタ２のフィルタ７として、表
面側が濾布７ａで、濾布７ａ裏面側が脱硝触媒の炭素質
吸着材層７ｂで各々構成されるフィルタを用い、排ガス
を濾布７ａに通し、濾布７ａで除塵し且つ中和剤供給装
置８からの中和剤を濾布７ａに十分に付着させて排ガス
中のＨＣｌ、ＳＯXと十分に中和反応させその中和反応
生成物を捕集して脱塩、脱硫し、濾布７ａを通過した排
ガスを炭素質吸着材層７ｂに通し、排ガス中のダイオキ
シン（ＤＸＮ）を吸着して脱ＤＸＮとし且つ排ガス中の
ＳＯXを硫酸の形で吸着して脱硫し且つガス状の水銀等
を吸着して脱重金属類とし、同時に排ガス中のＮＯ
Xを、炭素質吸着材の触媒作用で、脱硝還元剤供給装置
９からの脱硝還元剤と反応させ還元分解して脱硝し、バ
グフィルタの他に必要であった脱硝、脱ＤＸＮを主とす
る装置を不要とする。
ス処理装置を提供する。 【解決手段】 バグフィルタ２のフィルタ７として、表
面側が濾布７ａで、濾布７ａ裏面側が脱硝触媒の炭素質
吸着材層７ｂで各々構成されるフィルタを用い、排ガス
を濾布７ａに通し、濾布７ａで除塵し且つ中和剤供給装
置８からの中和剤を濾布７ａに十分に付着させて排ガス
中のＨＣｌ、ＳＯXと十分に中和反応させその中和反応
生成物を捕集して脱塩、脱硫し、濾布７ａを通過した排
ガスを炭素質吸着材層７ｂに通し、排ガス中のダイオキ
シン（ＤＸＮ）を吸着して脱ＤＸＮとし且つ排ガス中の
ＳＯXを硫酸の形で吸着して脱硫し且つガス状の水銀等
を吸着して脱重金属類とし、同時に排ガス中のＮＯ
Xを、炭素質吸着材の触媒作用で、脱硝還元剤供給装置
９からの脱硝還元剤と反応させ還元分解して脱硝し、バ
グフィルタの他に必要であった脱硝、脱ＤＸＮを主とす
る装置を不要とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、バグフィルタを備
える排ガス処理装置に関する。
える排ガス処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、ボイラ、廃棄物焼却炉等からの
排ガスは、排ガス処理装置で清浄化され無害化されてか
ら大気に放出されている。この排ガス処理装置として
は、排ガスの経路に、バグフィルタ、活性炭吸着塔をこ
の順に備えると共に、バグフィルタに供給される排ガス
に消石灰を供給する消石灰供給装置及び活性炭吸着塔に
供給される排ガスにＮＨ3を供給するＮＨ3供給装置を備
えるものが知られている。
排ガスは、排ガス処理装置で清浄化され無害化されてか
ら大気に放出されている。この排ガス処理装置として
は、排ガスの経路に、バグフィルタ、活性炭吸着塔をこ
の順に備えると共に、バグフィルタに供給される排ガス
に消石灰を供給する消石灰供給装置及び活性炭吸着塔に
供給される排ガスにＮＨ3を供給するＮＨ3供給装置を備
えるものが知られている。
【０００３】この排ガス処理装置では、先ず、バグフィ
ルタで、排ガスに随伴されるダストを捕集して除塵する
と共に、排ガス中のＨＣｌ、ＳＯXと消石灰との中和反
応生成物を捕集して脱塩、脱硫する。そして、このバグ
フィルタで除塵、脱塩、脱硫された排ガスを、活性炭吸
着塔の活性炭に通すことで、当該活性炭にダイオキシン
を吸着させて脱ダイオキシンとすると共に、排ガス中の
ＮＯXを、当該活性炭の触媒作用によりＮＨ3と反応させ
還元分解して脱硝し、加えて、排ガス中のＳＯXを、硫
酸やこの硫酸とＮＨ3との反応生成物としてのアンモニ
ウム塩の形で当該活性炭に吸着させて脱硫し、実質的に
無害なガスとして大気に放出する。
ルタで、排ガスに随伴されるダストを捕集して除塵する
と共に、排ガス中のＨＣｌ、ＳＯXと消石灰との中和反
応生成物を捕集して脱塩、脱硫する。そして、このバグ
フィルタで除塵、脱塩、脱硫された排ガスを、活性炭吸
着塔の活性炭に通すことで、当該活性炭にダイオキシン
を吸着させて脱ダイオキシンとすると共に、排ガス中の
ＮＯXを、当該活性炭の触媒作用によりＮＨ3と反応させ
還元分解して脱硝し、加えて、排ガス中のＳＯXを、硫
酸やこの硫酸とＮＨ3との反応生成物としてのアンモニ
ウム塩の形で当該活性炭に吸着させて脱硫し、実質的に
無害なガスとして大気に放出する。
【０００４】また、上記活性炭吸着塔に代えて、例えば
特開２００１―１３７６６３号公報に記載のようにフィ
ルタ表面に金属触媒を担持する第二のバグフィルタを設
置し、又は、例えば特開平７―７５７２０号公報に記載
のように金属触媒装置を設置し、第二のバグフィルタや
金属触媒装置で脱硝、脱ダイオキシンとする技術も開示
されている。
特開２００１―１３７６６３号公報に記載のようにフィ
ルタ表面に金属触媒を担持する第二のバグフィルタを設
置し、又は、例えば特開平７―７５７２０号公報に記載
のように金属触媒装置を設置し、第二のバグフィルタや
金属触媒装置で脱硝、脱ダイオキシンとする技術も開示
されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
種排ガス処理装置にあっては、装置規模が大きく、コン
パクト化及び低コスト化が望まれている。
種排ガス処理装置にあっては、装置規模が大きく、コン
パクト化及び低コスト化が望まれている。
【０００６】本発明は、このような課題を解決するため
に成されたものであり、コンパクト化及び低コスト化が
成される排ガス処理装置を提供することを目的とする。
に成されたものであり、コンパクト化及び低コスト化が
成される排ガス処理装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明による排ガス処理
装置は、排ガスをフィルタに通し除塵するバグフィルタ
を具備した排ガス処理装置において、フィルタに供給さ
れる排ガスに、当該排ガス中のＨＣｌ、ＳＯXと中和反
応する中和剤を供給する中和剤供給装置と、フィルタに
供給される排ガスに、脱硝還元剤を供給する脱硝還元剤
供給装置と、を備え、フィルタを、排ガスが通る表面側
を濾布で構成すると共にこの濾布の裏面側を脱硝触媒で
ある炭素質吸着材層で構成したことを特徴としている。
装置は、排ガスをフィルタに通し除塵するバグフィルタ
を具備した排ガス処理装置において、フィルタに供給さ
れる排ガスに、当該排ガス中のＨＣｌ、ＳＯXと中和反
応する中和剤を供給する中和剤供給装置と、フィルタに
供給される排ガスに、脱硝還元剤を供給する脱硝還元剤
供給装置と、を備え、フィルタを、排ガスが通る表面側
を濾布で構成すると共にこの濾布の裏面側を脱硝触媒で
ある炭素質吸着材層で構成したことを特徴としている。
【０００８】このような排ガス処理装置によれば、バグ
フィルタのフィルタとして、排ガスが通る表面側が濾布
で構成されると共にこの濾布の裏面側が脱硝触媒である
炭素質吸着材層で構成されるフィルタが用いられ、排ガ
スが濾布を通ることで、当該濾布で除塵されると共に中
和剤供給装置から供給される中和剤が濾布に十分に付着
して排ガス中のＨＣｌ、ＳＯXと十分に中和反応しその
中和反応生成物が捕集されて脱塩、脱硫され、この除
塵、脱塩、脱硫された排ガスが、炭素質吸着材層を通る
ことで、排ガス中のダイオキシンが吸着されて脱ダイオ
キシンとされると共に排ガス中のＳＯXが硫酸の形で吸
着されて脱硫され且つガス状の水銀等が吸着されて脱重
金属類とされ、同時に、排ガス中のＮＯXが、脱硝触媒
である炭素質吸着材の触媒作用により、脱硝還元剤供給
装置から供給される脱硝還元剤と反応し還元分解されて
脱硝される。このため、従来バグフィルタの他に必要で
あった活性炭吸着塔や第二のバグフィルタや金属触媒装
置等の脱硝、脱ダイオキシンを主とする装置が不要とさ
れる。
フィルタのフィルタとして、排ガスが通る表面側が濾布
で構成されると共にこの濾布の裏面側が脱硝触媒である
炭素質吸着材層で構成されるフィルタが用いられ、排ガ
スが濾布を通ることで、当該濾布で除塵されると共に中
和剤供給装置から供給される中和剤が濾布に十分に付着
して排ガス中のＨＣｌ、ＳＯXと十分に中和反応しその
中和反応生成物が捕集されて脱塩、脱硫され、この除
塵、脱塩、脱硫された排ガスが、炭素質吸着材層を通る
ことで、排ガス中のダイオキシンが吸着されて脱ダイオ
キシンとされると共に排ガス中のＳＯXが硫酸の形で吸
着されて脱硫され且つガス状の水銀等が吸着されて脱重
金属類とされ、同時に、排ガス中のＮＯXが、脱硝触媒
である炭素質吸着材の触媒作用により、脱硝還元剤供給
装置から供給される脱硝還元剤と反応し還元分解されて
脱硝される。このため、従来バグフィルタの他に必要で
あった活性炭吸着塔や第二のバグフィルタや金属触媒装
置等の脱硝、脱ダイオキシンを主とする装置が不要とさ
れる。
【０００９】ここで、フィルタに供給される排ガスに、
炭素質吸着材を供給すると、この炭素質吸着材に排ガス
中のダイオキシン、ＳＯXが硫酸の形で、ガス状の水銀
等が吸着され、これらを吸着した炭素質吸着材が濾布で
捕集されて脱ダイオキシン、脱硫、脱重金属類とされる
ため、脱硝触媒である炭素質吸着材層の負荷が低減され
る。
炭素質吸着材を供給すると、この炭素質吸着材に排ガス
中のダイオキシン、ＳＯXが硫酸の形で、ガス状の水銀
等が吸着され、これらを吸着した炭素質吸着材が濾布で
捕集されて脱ダイオキシン、脱硫、脱重金属類とされる
ため、脱硝触媒である炭素質吸着材層の負荷が低減され
る。
【００１０】また、中和剤を消石灰とし、脱硝還元剤を
ＮＨ3とし、炭素質吸着材を活性炭とするのが好まし
く、その機能が十分果たされる。
ＮＨ3とし、炭素質吸着材を活性炭とするのが好まし
く、その機能が十分果たされる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る排ガス処理装
置の好適な実施形態について添付図面を参照しながら説
明する。図１は、本発明による排ガス処理装置を示す概
略構成図、図２は、図１中のバグフィルタのフィルタを
拡大して示す縦断面図であり、本実施形態の排ガス処理
装置は、例えば、ボイラ、廃棄物焼却炉、半導体製造設
備等に適用されるものである。
置の好適な実施形態について添付図面を参照しながら説
明する。図１は、本発明による排ガス処理装置を示す概
略構成図、図２は、図１中のバグフィルタのフィルタを
拡大して示す縦断面図であり、本実施形態の排ガス処理
装置は、例えば、ボイラ、廃棄物焼却炉、半導体製造設
備等に適用されるものである。
【００１２】図１に示すように、排ガス処理装置１は、
排ガスラインＬ１に接続されるバグフィルタ２で、導入
される排ガスを清浄化し、この清浄化されたガスを、当
該バグフィルタ２に接続されるガスラインＬ２、煙突３
を介して大気に放出するものであり、ガスラインＬ２に
は、上流側の排ガスラインＬ１からバグフィルタ２を介
して下流側の煙突３に向かうガス流を、吸引することで
形成するファン４が配設されている。
排ガスラインＬ１に接続されるバグフィルタ２で、導入
される排ガスを清浄化し、この清浄化されたガスを、当
該バグフィルタ２に接続されるガスラインＬ２、煙突３
を介して大気に放出するものであり、ガスラインＬ２に
は、上流側の排ガスラインＬ１からバグフィルタ２を介
して下流側の煙突３に向かうガス流を、吸引することで
形成するファン４が配設されている。
【００１３】バグフィルタ２に排ガスを供給する排ガス
ラインＬ１に対しては、当該排ガスラインＬ１を流れる
排ガスに消石灰（中和剤）を例えば噴霧して供給する消
石灰供給装置（中和剤供給装置）８が接続されていると
共に、ＮＨ3（脱硝還元剤）を例えば噴霧して供給する
ＮＨ3供給装置（脱硝還元剤供給装置）９が接続されて
いる。
ラインＬ１に対しては、当該排ガスラインＬ１を流れる
排ガスに消石灰（中和剤）を例えば噴霧して供給する消
石灰供給装置（中和剤供給装置）８が接続されていると
共に、ＮＨ3（脱硝還元剤）を例えば噴霧して供給する
ＮＨ3供給装置（脱硝還元剤供給装置）９が接続されて
いる。
【００１４】上記バグフィルタ２は、下部の入口側領域
２ａと上部の出口側領域２ｂとが仕切板２ｃにより仕切
られ、この仕切板２ｃに多数の貫通孔２ｄが形成され
て、この貫通孔２ｄに対して、図２に示すように、鍔付
き鞘形状（キャップ形状）のフィルタ７が各々装着され
ているものである。
２ａと上部の出口側領域２ｂとが仕切板２ｃにより仕切
られ、この仕切板２ｃに多数の貫通孔２ｄが形成され
て、この貫通孔２ｄに対して、図２に示すように、鍔付
き鞘形状（キャップ形状）のフィルタ７が各々装着され
ているものである。
【００１５】このバグフィルタ２は、特に本実施形態に
おいては、排ガスが通る表面側が濾布７ａで構成される
と共に裏面側が活性炭層（炭素質吸着材層）７ｂで構成
される積層構造とされている。表面側の濾布７ａは、例
えば、ガラス繊維や、ゴアテックスのようにＰＴＦＥ
（ポリテトラフロロエチレン）とポリウレタンポリマを
複合した防水・透湿効果を有する極薄フィルムから構成
され、裏面側の活性炭層７ｂは、例えば、活性炭粉末又
は活性炭繊維と、熱硬化性樹脂とを混合し、この混合物
を所定形状の成形体としてから熱処理して成る。
おいては、排ガスが通る表面側が濾布７ａで構成される
と共に裏面側が活性炭層（炭素質吸着材層）７ｂで構成
される積層構造とされている。表面側の濾布７ａは、例
えば、ガラス繊維や、ゴアテックスのようにＰＴＦＥ
（ポリテトラフロロエチレン）とポリウレタンポリマを
複合した防水・透湿効果を有する極薄フィルムから構成
され、裏面側の活性炭層７ｂは、例えば、活性炭粉末又
は活性炭繊維と、熱硬化性樹脂とを混合し、この混合物
を所定形状の成形体としてから熱処理して成る。
【００１６】そして、このフィルタ７は、その鍔部７Ｘ
が上になるようにして貫通孔２ｄに嵌め込まれ、当該鍔
部７Ｘが貫通孔２ｄの周囲に当接した状態で、フィルタ
７と同軸に重ねて配置される環状板１１が仕切板２ｃに
対して螺子止め等されることで仕切板２ｃに吊着されて
いる所謂外面濾過式フィルタとされている。
が上になるようにして貫通孔２ｄに嵌め込まれ、当該鍔
部７Ｘが貫通孔２ｄの周囲に当接した状態で、フィルタ
７と同軸に重ねて配置される環状板１１が仕切板２ｃに
対して螺子止め等されることで仕切板２ｃに吊着されて
いる所謂外面濾過式フィルタとされている。
【００１７】このような構成を有する排ガス処理装置１
によれば、排ガスラインＬ１を流れる排ガスに対して、
消石灰供給装置８により消石灰が供給されると共にＮＨ
3供給装置９によりＮＨ3が供給される。この排ガスはバ
グフィルタ２に流入してフィルタ７の表面側の濾布７ａ
を通過する。
によれば、排ガスラインＬ１を流れる排ガスに対して、
消石灰供給装置８により消石灰が供給されると共にＮＨ
3供給装置９によりＮＨ3が供給される。この排ガスはバ
グフィルタ２に流入してフィルタ７の表面側の濾布７ａ
を通過する。
【００１８】この時、当該濾布７ａで、排ガスに随伴さ
れるダストが捕集されて除塵される。また、消石灰が濾
布７ａに十分に付着し、その結果、濾布７ａに付着する
消石灰と排ガス中のＨＣｌ、ＳＯXとの中和反応時間が
十分に確保されて十分に中和反応しその中和反応生成物
が当該濾布７ａで捕集されることで脱塩、脱硫される。
れるダストが捕集されて除塵される。また、消石灰が濾
布７ａに十分に付着し、その結果、濾布７ａに付着する
消石灰と排ガス中のＨＣｌ、ＳＯXとの中和反応時間が
十分に確保されて十分に中和反応しその中和反応生成物
が当該濾布７ａで捕集されることで脱塩、脱硫される。
【００１９】この除塵、脱塩、脱硫された排ガスは裏面
側の活性炭層７ｂを通過し、この時、当該活性炭層７ｂ
で、排ガス中のダイオキシンが吸着されて脱ダイオキシ
ンとされると共に、排ガス中に残存するＳＯXが、硫酸
やこの硫酸とＮＨ3との反応生成物としてのアンモニウ
ム塩の形で吸着されて脱硫され、且つ、ガス状の水銀等
が吸着されて脱重金属類とされる。
側の活性炭層７ｂを通過し、この時、当該活性炭層７ｂ
で、排ガス中のダイオキシンが吸着されて脱ダイオキシ
ンとされると共に、排ガス中に残存するＳＯXが、硫酸
やこの硫酸とＮＨ3との反応生成物としてのアンモニウ
ム塩の形で吸着されて脱硫され、且つ、ガス状の水銀等
が吸着されて脱重金属類とされる。
【００２０】さらに、これと同時に、排ガス中のＮＯX
が、活性炭の触媒作用によりＮＨ3と反応し還元分解さ
れて脱硝される。
が、活性炭の触媒作用によりＮＨ3と反応し還元分解さ
れて脱硝される。
【００２１】そして、このようにして除塵、脱塩、脱
硫、脱ダイオキシン、脱重金属類、脱硝されて清浄化さ
れ無害化されたガスが、ガスラインＬ２、煙突３を介し
て、大気に放出される。また、濾布７ａに捕集されたダ
スト、中和反応生成物は、排ガス方向の逆方向に空気流
を形成する逆洗装置に従って、適宜濾布７ａから剥離さ
れて除去される。
硫、脱ダイオキシン、脱重金属類、脱硝されて清浄化さ
れ無害化されたガスが、ガスラインＬ２、煙突３を介し
て、大気に放出される。また、濾布７ａに捕集されたダ
スト、中和反応生成物は、排ガス方向の逆方向に空気流
を形成する逆洗装置に従って、適宜濾布７ａから剥離さ
れて除去される。
【００２２】このように、本実施形態においては、バグ
フィルタ２のフィルタ７が、表面側の濾布７ａと裏面側
の活性炭層７ｂの積層構造にされると共に、これより上
流の排ガスに消石灰及びＮＨ3が供給されて、フィルタ
７の表面側の濾布７ａで除塵、脱塩、脱硫し、裏面側の
活性炭層で脱ダイオキシン、脱硫、脱重金属類、脱硝と
するため、従来バグフィルタの他に必要であった活性炭
吸着塔や第二のバグフィルタや金属触媒装置等の脱硝、
脱ダイオキシンを主とする装置が不要とされている。こ
のため、装置のコンパクト化及び低コスト化が図られて
いる。
フィルタ２のフィルタ７が、表面側の濾布７ａと裏面側
の活性炭層７ｂの積層構造にされると共に、これより上
流の排ガスに消石灰及びＮＨ3が供給されて、フィルタ
７の表面側の濾布７ａで除塵、脱塩、脱硫し、裏面側の
活性炭層で脱ダイオキシン、脱硫、脱重金属類、脱硝と
するため、従来バグフィルタの他に必要であった活性炭
吸着塔や第二のバグフィルタや金属触媒装置等の脱硝、
脱ダイオキシンを主とする装置が不要とされている。こ
のため、装置のコンパクト化及び低コスト化が図られて
いる。
【００２３】さらに、図１に仮想線で示す活性炭粉供給
装置１０により、フィルタ７に供給される排ガスに活性
炭粉を例えば噴霧して供給し、この活性炭粉に排ガス中
のダイオキシン、ＳＯXを硫酸の形で、ガス状の水銀等
を吸着させて、これらを吸着した活性炭粉を表面側の濾
布７ａで捕集するようにしても良い。この場合には、裏
面側の活性炭層７ｂの負荷が低減され、当該活性炭層７
ｂでの脱硝能力が高められることになる。
装置１０により、フィルタ７に供給される排ガスに活性
炭粉を例えば噴霧して供給し、この活性炭粉に排ガス中
のダイオキシン、ＳＯXを硫酸の形で、ガス状の水銀等
を吸着させて、これらを吸着した活性炭粉を表面側の濾
布７ａで捕集するようにしても良い。この場合には、裏
面側の活性炭層７ｂの負荷が低減され、当該活性炭層７
ｂでの脱硝能力が高められることになる。
【００２４】なお、フィルタ７として、濾布が表面（排
ガス流入側）に無く活性炭層が表面に配置されているフ
ィルタや、活性炭に成形材を混合し当該活性炭が表面に
存在する（濾布は表面に無い）フィルタを用いた場合に
は、消石灰が、活性炭の作用でフィルタ表面に十分に付
着すること無く落下してしまい、消石灰と排ガス中のＨ
Ｃｌ、ＳＯXとの中和反応が十分に成されないため、脱
塩、脱硫能力が低下する虞がある。
ガス流入側）に無く活性炭層が表面に配置されているフ
ィルタや、活性炭に成形材を混合し当該活性炭が表面に
存在する（濾布は表面に無い）フィルタを用いた場合に
は、消石灰が、活性炭の作用でフィルタ表面に十分に付
着すること無く落下してしまい、消石灰と排ガス中のＨ
Ｃｌ、ＳＯXとの中和反応が十分に成されないため、脱
塩、脱硫能力が低下する虞がある。
【００２５】以上、本発明をその実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、上記実施形態においては、排ガス
に、特に好ましいとして消石灰を供給し、当該消石灰を
濾布７ａに付着させて排ガス中のＨＣｌ、ＳＯXと中和
反応させその中和反応生成物を捕集するようにしている
が、排ガスに供給するのは消石灰に限定されるものでは
なく、ＨＣｌ、ＳＯXと中和反応する中和剤であれば良
い。
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、上記実施形態においては、排ガス
に、特に好ましいとして消石灰を供給し、当該消石灰を
濾布７ａに付着させて排ガス中のＨＣｌ、ＳＯXと中和
反応させその中和反応生成物を捕集するようにしている
が、排ガスに供給するのは消石灰に限定されるものでは
なく、ＨＣｌ、ＳＯXと中和反応する中和剤であれば良
い。
【００２６】また、排ガスに、特に好ましいとしてＮＨ
3を供給し、当該ＮＨ3を活性炭の触媒作用で排ガス中の
ＮＯXと反応させて還元分解し脱硝するようにしている
が、排ガスに供給するのはＮＨ3に限定されるものでは
なく、脱硝還元剤であれば良い。
3を供給し、当該ＮＨ3を活性炭の触媒作用で排ガス中の
ＮＯXと反応させて還元分解し脱硝するようにしている
が、排ガスに供給するのはＮＨ3に限定されるものでは
なく、脱硝還元剤であれば良い。
【００２７】また、フィルタ７の裏面側を、特に好まし
いとして活性炭層７ｂとして、脱ダイオキシン、脱硝及
び脱重金属類を可能としているが、例えば、活性チャー
やチャコール等で構成される層に代えても良く、要は、
脱硝触媒としての機能を有する炭素質吸着材であれば良
い。また、同様に、排ガスに活性炭粉を供給するように
しているが、活性チャー粉やチャコール粉等でも良く、
炭素質吸着材を供給するのであれば良い。
いとして活性炭層７ｂとして、脱ダイオキシン、脱硝及
び脱重金属類を可能としているが、例えば、活性チャー
やチャコール等で構成される層に代えても良く、要は、
脱硝触媒としての機能を有する炭素質吸着材であれば良
い。また、同様に、排ガスに活性炭粉を供給するように
しているが、活性チャー粉やチャコール粉等でも良く、
炭素質吸着材を供給するのであれば良い。
【００２８】また、上記実施形態においては、外面濾過
式バグフィルタ２に対する適用を述べているが、排ガス
の流れを上記図１と同じとしてフィルタが逆方向に（上
に凸になるように）装着される内面濾過式バグフィルタ
に対しても適用可能である。この場合には、フィルタ
は、その内側のガス流入側が濾布で構成されると共にそ
の外側のガス流出側が脱硝触媒である炭素質吸着材層で
構成される。また、排ガスが流入して通過する通路を有
し当該通路を塞ぐようにフィルタが配置されているバグ
フィルタに対しても適用可能である。この場合には、フ
ィルタは例えば平板状に構成されるのが好ましく、その
ガス流入側が濾布で構成されると共にそのガス流出側が
脱硝触媒である炭素質吸着材層で構成される。すなわ
ち、フィルタは、排ガスが通る表面側が濾布で構成され
ると共にこの濾布の裏面側が脱硝触媒である炭素質吸着
材層で構成されていれば良い。
式バグフィルタ２に対する適用を述べているが、排ガス
の流れを上記図１と同じとしてフィルタが逆方向に（上
に凸になるように）装着される内面濾過式バグフィルタ
に対しても適用可能である。この場合には、フィルタ
は、その内側のガス流入側が濾布で構成されると共にそ
の外側のガス流出側が脱硝触媒である炭素質吸着材層で
構成される。また、排ガスが流入して通過する通路を有
し当該通路を塞ぐようにフィルタが配置されているバグ
フィルタに対しても適用可能である。この場合には、フ
ィルタは例えば平板状に構成されるのが好ましく、その
ガス流入側が濾布で構成されると共にそのガス流出側が
脱硝触媒である炭素質吸着材層で構成される。すなわ
ち、フィルタは、排ガスが通る表面側が濾布で構成され
ると共にこの濾布の裏面側が脱硝触媒である炭素質吸着
材層で構成されていれば良い。
【００２９】さらに、上記実施形態においては、ボイ
ラ、廃棄物焼却炉、半導体製造設備等に対する適用を述
べているが、例えばトンネル等の車両の排ガス処理装置
としての適用も可能である。
ラ、廃棄物焼却炉、半導体製造設備等に対する適用を述
べているが、例えばトンネル等の車両の排ガス処理装置
としての適用も可能である。
【００３０】
【発明の効果】本発明による排ガス処理装置は、バグフ
ィルタのフィルタとして、排ガスが通る表面側が濾布で
構成されると共にこの濾布の裏面側が脱硝触媒である炭
素質吸着材層で構成されるフィルタを用い、排ガスを濾
布に通すことで、当該濾布で除塵すると共に中和剤供給
装置から供給される中和剤を濾布に十分に付着させて排
ガス中のＨＣｌ、ＳＯXと十分に中和反応させその中和
反応生成物を捕集して脱塩、脱硫し、この除塵、脱塩、
脱硫された排ガスを、炭素質吸着材層に通すことで、排
ガス中のダイオキシンを吸着して脱ダイオキシンとする
と共に排ガス中のＳＯXを硫酸の形で吸着して脱硫し且
つガス状の水銀等を吸着して脱重金属類とし、同時に、
排ガス中のＮＯXを、脱硝触媒である炭素質吸着材の触
媒作用により、脱硝還元剤供給装置から供給される脱硝
還元剤と反応させて還元分解して脱硝し、従来バグフィ
ルタの他に必要であった脱硝、脱ダイオキシンを主とす
る装置を不要とするように構成したものであるから、装
置のコンパクト化及び低コスト化を図ることが可能とな
る。
ィルタのフィルタとして、排ガスが通る表面側が濾布で
構成されると共にこの濾布の裏面側が脱硝触媒である炭
素質吸着材層で構成されるフィルタを用い、排ガスを濾
布に通すことで、当該濾布で除塵すると共に中和剤供給
装置から供給される中和剤を濾布に十分に付着させて排
ガス中のＨＣｌ、ＳＯXと十分に中和反応させその中和
反応生成物を捕集して脱塩、脱硫し、この除塵、脱塩、
脱硫された排ガスを、炭素質吸着材層に通すことで、排
ガス中のダイオキシンを吸着して脱ダイオキシンとする
と共に排ガス中のＳＯXを硫酸の形で吸着して脱硫し且
つガス状の水銀等を吸着して脱重金属類とし、同時に、
排ガス中のＮＯXを、脱硝触媒である炭素質吸着材の触
媒作用により、脱硝還元剤供給装置から供給される脱硝
還元剤と反応させて還元分解して脱硝し、従来バグフィ
ルタの他に必要であった脱硝、脱ダイオキシンを主とす
る装置を不要とするように構成したものであるから、装
置のコンパクト化及び低コスト化を図ることが可能とな
る。
【図１】本発明による排ガス処理装置を示す概略構成図
である。
である。
【図２】図１中のバグフィルタのフィルタを拡大して示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
１…排ガス処理装置、２…バグフィルタ、７…フィル
タ、７ａ…濾布、７ｂ…活性炭層（炭素質吸着材層）、
８…消石灰供給装置（中和剤供給装置）、９…ＮＨ3供
給装置（脱硝還元剤供給装置）、１０…活性炭粉供給装
置（炭素質吸着材供給装置）、Ｌ１…排ガスライン、Ｌ
２…ガスライン。
タ、７ａ…濾布、７ｂ…活性炭層（炭素質吸着材層）、
８…消石灰供給装置（中和剤供給装置）、９…ＮＨ3供
給装置（脱硝還元剤供給装置）、１０…活性炭粉供給装
置（炭素質吸着材供給装置）、Ｌ１…排ガスライン、Ｌ
２…ガスライン。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｂ０１Ｄ 53/50 Ｂ０１Ｄ 53/34 １３４Ａ ４Ｇ０６６
53/56 ＺＡＢ
53/64 １２４Ｚ
53/68 １２９Ｂ
53/81 53/36 １０２Ｆ
53/94 Ｆ２３Ｊ 15/00 Ｊ
Ｂ０１Ｊ 20/04 Ｂ０１Ｄ 53/34 １３６Ａ
Ｆ２３Ｊ 15/00
Ｆターム(参考） 3K070 DA03 DA05 DA14 DA24 DA25
DA27
4D002 AA02 AA12 AA19 AA21 AA29
AC01 AC04 AC10 BA03 BA04
BA05 BA14 CA01 CA07 CA11
DA05 DA07 DA12 DA41 HA01
4D019 AA01 BA04 BA13 BB02 BB08
BC07 CA04 CB04
4D048 AA06 AB02 AC10 BA05X
CD05
4D058 JA04 JB41 SA20 TA03 TA06
4G066 AA05B AA17B CA23 CA31
CA33 CA47 DA02
Claims (3)
- 【請求項１】 排ガスをフィルタに通し除塵するバグフ
ィルタを具備した排ガス処理装置において、 前記フィルタに供給される排ガスに、当該排ガス中のＨ
Ｃｌ、ＳＯXと中和反応する中和剤を供給する中和剤供
給装置と、 前記フィルタに供給される排ガスに、脱硝還元剤を供給
する脱硝還元剤供給装置と、を備え、 前記フィルタを、前記排ガスが通る表面側を濾布で構成
すると共にこの濾布の裏面側を脱硝触媒である炭素質吸
着材層で構成したことを特徴とする排ガス処理装置。 - 【請求項２】 前記フィルタに供給される排ガスに、炭
素質吸着材を供給することを特徴とする請求項１記載の
排ガス処理装置。 - 【請求項３】 前記中和剤は消石灰であり、前記脱硝還
元剤はＮＨ3であり、前記炭素質吸着材は活性炭である
ことを特徴とする請求項１又は２記載の排ガス処理装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001322592A JP2003126654A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | 排ガス処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001322592A JP2003126654A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | 排ガス処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003126654A true JP2003126654A (ja) | 2003-05-07 |
Family
ID=19139617
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001322592A Pending JP2003126654A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | 排ガス処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003126654A (ja) |
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-
2001
- 2001-10-19 JP JP2001322592A patent/JP2003126654A/ja active Pending
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